JP2007323880A - キー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】静電気がキー装置の内部に放電されてしまうことを防止すること。
【解決手段】複数のキートップ72と、シート状に形成され、その一主面上の所定位置に各キートップ72が固定されたキーラバー80とを備える。キーラバー80上には、光拡散膜84が形成され、その光拡散膜84には導電性が付与される。また、導電性を有する光拡散膜84は、回路基板部30のグランドパターン31に接触しており、静電気が光拡散膜からグランドパターン31に放電される。
【選択図】図5
【解決手段】複数のキートップ72と、シート状に形成され、その一主面上の所定位置に各キートップ72が固定されたキーラバー80とを備える。キーラバー80上には、光拡散膜84が形成され、その光拡散膜84には導電性が付与される。また、導電性を有する光拡散膜84は、回路基板部30のグランドパターン31に接触しており、静電気が光拡散膜からグランドパターン31に放電される。
【選択図】図5
Description
この発明は、携帯電話等に設けられるキー装置に関する。
携帯電話には、電話番号や文字情報等の諸情報、諸指示を入力するためのキー装置が設けられている。携帯電話に設けられるキー装置として、特許文献1に開示のものがある。
特許文献1では、携帯電話の上半部分に表示部が設けられており、下半部分に操作部が設けられている。操作部は、回路基板上に反射板及び導光板が重ね合されるように配設されると共に、それら反射板及び導光板に形成されたボタン穴にキーボタンが配設された構成とされている。
しかしながら、特許文献1に開示の携帯電話では、携帯電話とその周辺部分との摩擦により操作部に静電気が生じると、静電気が携帯電話内部の回路基板に直接的に放電してしまう恐れがある。
そこで、本発明は、生じた静電気がキー装置の内部に放電されてしまうことを防止することを目的とする。
上記課題を解決するため、この発明に係るキー装置は、少なくとも一つのキートップと、シート状に形成され、その一主面上の所定位置に前記キートップが固定されたシート部材と、を備え、前記キートップ及び前記シート部材のうちの少なくとも一部分が導電性部分に構成されると共に、その導電性部分を接地するための接地部が設けられたものである。
この発明のキー装置によると、前記キートップ及び前記シート部材のうちの少なくとも一部分が導電性部分に構成されると共に、その導電性部分を接地するための接地部が設けられているため、キー装置で生じた静電気は、導電性部分から接地部を介して他に放電される。このため、生じた静電気がキー装置の内部の部品に放電されてしまうことを防止することができる。
以下、この発明の実施の形態に係るキー装置について説明する。本実施形態では、キー装置を携帯電話に適用した例で説明する。
<携帯電話の全体構成>
まず、下記に説明する実施の形態1及び実施の形態2に共通する内容として、携帯電話の全体構成について説明する。図1は携帯電話を示す分解斜視図であり、図2(a)は携帯電話を示す正面図、図2(b)は図2(a)のA−A線端面図、図2(c)は図2(a)のB−B線端面図である。なお、図1では、理解を容易にするため一部の構成要素を省略している。
まず、下記に説明する実施の形態1及び実施の形態2に共通する内容として、携帯電話の全体構成について説明する。図1は携帯電話を示す分解斜視図であり、図2(a)は携帯電話を示す正面図、図2(b)は図2(a)のA−A線端面図、図2(c)は図2(a)のB−B線端面図である。なお、図1では、理解を容易にするため一部の構成要素を省略している。
この携帯電話10は、表示部12と操作部14とが直線状に連なるように設けられたもの、いわゆるストレートタイプのものである。この携帯電話10は、下ケース部20と、回路基板部30と、フレーム部40と、スイッチ照明回路基板部50と、上ケース部60と、キー装置としてのキーパッド部70とを備えている。
下ケース部20及び上ケース部60は、樹脂等により形成された部材であり、本携帯電話10の外装部品となる要素である。
下ケース部20は、平面視略長方形状でかつその一方が開口した扁平なケース状に形成されている。この下ケース部20の長手方向の一端側部分(下端側部分)には、二次電池22aを収容するための電池収容部22が形成されており、この電池収容部22の外側開口を塞ぐようにして電池カバー24が着脱自在に取付けられる。
上ケース部60は、平面視略長方形状でかつその一方が開口した扁平なケース状に形成されている。この上ケース部60の一主面部分における長手方向一端側部分(下端側部分)には、後述する各キートップ72を挿入可能なキー孔62hが複数形成されている。また、上ケース部60の長手方向他端側部分(上端側部分)には、後述する表示パネル13を外部に臨ませるための表示用開口孔部64hが形成されている。この表示用開口孔部64hには、表示窓64haが嵌め込まれている。
そして、これら下ケース部20及び上ケース部60が組合わされることで、扁平な略直方体形状の外装ケースが構成され、その内部に上記回路基板部30、フレーム部40、スイッチ照明回路基板部50及びキーパッド部70が組付けられる。
回路基板部30は、下ケース部20及び上ケース部60内に収容可能な略長方形板状に形成されている。この回路基板部30に、携帯電話としての各種機能を処理するための電気回路が形成されている。
フレーム部40は、金属板等を打抜き及び屈曲加工することで形成された部材である。このフレーム部40は、上記下ケース部20及び上ケース部60内に収容可能で、かつ、平面視略長方形状でその一方が開口した扁平なケース状に形成されている。そして、上記回路基板部30の一主面(上ケース部60側の主面)の周囲4方及び上方を覆うように構成されている。
このフレーム部40の長手方向他端側部分(上端側部分)には、液晶表示パネル等の表示パネル13を配設可能なパネル取付部42が形成されている。そして、このパネル取付部42に取付けられた表示パネル13が上記上ケース部60の表示用開口孔部64hを通じて外部に臨むようになっている。
また、スイッチ照明回路基板部50は、上記操作部14に対応する広がりを有する略長方形板状に形成された部材である。このスイッチ照明回路基板部50の一主面(上ケース部60側の面)には、上記各キー孔62hに対応してそれぞれメンブレンスイッチ等のスイッチ52が実装されている(図1では省略、図2参照)。各スイッチ52は回路基板部30の電気回路に配線を通じて接続されており、各スイッチ52からのオンオフ信号が回路基板部30の電気回路に与えられる。また、スイッチ照明回路基板部50の一主面であって各スイッチ52の間でかつ上記各キー孔62hを避けた位置に、発光ダイオード等の光源51が一つ又は複数実装されている(図1では省略、図2(c)、図5、図7参照)。これらの光源51は、回路基板部30の電気回路に配線を通じて接続されており、その電気回路によって構成される制御部の制御に応じて光源51が点灯する。
キーパッド部70は、少なくとも一つのキートップ72と、シート部材としてのキーラバー80とを備えている。
より具体的には、キーラバー80は、ゴム等の弾性材料により形成された部材であり、上記表示部12に対応する広がり、即ち、複数のキートップ72が配設される領域よりも大きな広がりを持つ略方形シート状に形成されている。このキーラバー80は、透明或は乳白色等を呈し光を透過可能に構成されており、上記光源51による光は、本キーラバー80を透過して各キートップ72を照らし出すようになっている。また、キーラバー80の他主面(スイッチ照明回路基板部50に対向する面)のうち上記各キートップ72の取付位置に対応する各部分には、突起部81が形成されている。この各突起部81は、上記各スイッチ52の表面に当接しており、キートップ72を押圧操作することで、各突起部81が上記各スイッチ52を押圧するようになっている。
キートップ72は、樹脂等により形成された部材であり、本携帯電話10に対する指等による操作力を受ける部材である。本実施形態では、キートップ72が複数設けられている。より具体的には、テンキーとしての入力を受付けるものや、電話の接続操作、接続切操作、メニュー操作、メール操作等の各種入力を受付ける複数のキートップ72が所定配列で設けられている。これらの各キートップ72は、前記所定配列で、キーラバー80の一主面(上ケース部60側の面)に接着剤等で固定される。
これらの回路基板部30、フレーム部40、スイッチ照明回路基板部50及びキーパッド部70は、次のようにして下ケース部20と上ケース部60との間に組付けられている。
すなわち、上記各キートップ72を、上ケース部60のキー孔62h内に嵌め込むようにして、キーパッド部70を上ケース部60の内側に配設する。この状態で、上ケース部60と下ケース部20との間に、フレーム部40及びスイッチ照明回路基板部50を挟込むようにして収容する。そして、周知の係合構造やネジ等を用いて、上ケース部60と下ケース部20とを合体形態に組合わせる。
そして、電池収容部22に二次電池22aを収容した状態で電池カバー24を取付けることで、携帯電話10の組立が完了する。
なお、本携帯電話10には、携帯電話10の機能を実行するために必要となる適宜要素、即ち、アンテナ16や、着信音用のスピーカ17a、通話用のスピーカ17b,マイク18、着信ランプ19等が組込まれている(図2(b)参照)。
<実施の形態1>
上記構成を前提にして、実施の形態1に係るキー装置について説明する。図3は実施の形態1に係るキー装置としてのキーパッド部を示す斜視図であり、図4は同キーパッド部の拡大端面図であり、図5は同キーパッド部の接地構造を示す端面図である。
上記構成を前提にして、実施の形態1に係るキー装置について説明する。図3は実施の形態1に係るキー装置としてのキーパッド部を示す斜視図であり、図4は同キーパッド部の拡大端面図であり、図5は同キーパッド部の接地構造を示す端面図である。
このキーパッド部70は、上述したシート部材としてのキーラバー80と、複数のキートップ72とを備えている。
本実施形態では、キーラバー80に設けられる光拡散膜84及び遮光膜86に導電性を付与することで、キーパッド部70に導電性部分を設けて静電気対策を図っている。
すなわち、このキーラバー80のうち複数のキートップ72が固定された一主面側には、導電性を有する光拡散膜84が形成されている。本実施の形態では、光拡散膜84は、キーラバー80の一主面全体に形成されている。もっとも、光拡散膜84は、後述するように光源51の光を分散して各キートップ72を光らせることができる範囲で、キーラバー80の一主面の部分的な領域に形成されていてもよい。
この光拡散膜84は、本来的には次のような目的で設けられている。すなわち、スイッチ照明回路基板部50上の適宜位置に光源51が実装されている。この光源51は、複数のキートップ72を光らせるために設けられている。そして、複数のキートップ72の全てをなるべく均一な明るさで光らせるためには、各キートップ72の裏面側で光源51からの光を拡散させて、各キートップ72の全てになるべき均一に光が導光されるようにする必要がある。本光拡散膜84は、光源51からの光を、各キートップ72の裏面側であってキーラバー80の一主面で拡散させる役割を果す。
本実施形態では、上記のような光拡散膜84に導電性を付与している。
このような光拡散膜84は、例えば、キーラバー80の一主面に、導電性を有する光拡散インクを塗布することにより形成される。導電性を有する光拡散インクとしては、一般的に用いられる光拡散インクに導電性粒子を混合したもの、すなわち、黒鉛やニッケル、銅、銀等の導電性粒子と、酸化チタンや炭酸カルシウム等の光拡散粒子とをインク溶剤に混入したものを用いることができる。
また、キーラバー80のうち複数のキートップ72が固定された一主面側には、導電性を有する遮光膜86が形成されている。本実施の形態では、遮光膜86は、キーラバー80の一主面であって上記各キートップ72を固定した部分を除く領域全体に形成されている。もっとも、光拡散膜84は、後述するように、各光源51が明るい目玉状のスポットとして観察されるのを防止できる限りで、キーラバー80の一主面の部分的な領域に形成されていてもよい。例えば、光源51を設けた部分にのみ設けられていてもよい。
かかる遮光膜86は、本来次のような目的で設けられる。すなわち、スイッチ照明回路基板部50上の適宜位置に光源51が実装されている。上記のように光源51からの光を拡散させたとしても、光源51が最も明るいので、本携帯電話10を外から見たときに、光源51が明るい目玉状のスポットとして観察されることがある。そこで、キーラバー80の一主面であって各キートップ72を避けた部分に遮光膜86が形成される。つまり、この遮光膜86は、キーラバー80の一主面であって各キートップ72を避けた部分で、光源51からの直接光を外から見えなくする役割を果す。
本実施形態では、上記のような遮光膜86に導電性を付与している。
このような遮光膜86は、例えば、キーラバー80の一主面の所定領域に、導電性を有する遮光インクを塗布することにより形成される。導電性を有する遮光インクとしては、一般的に用いられる遮光インクに導電性粒子を混合したもの、すなわち、黒鉛やニッケル、銅、銀等の導電性粒子と、黒色顔料等の遮光粒子等をインク溶剤に混入したものを用いることができる。
また、キーパッド部70には、上記導電性部分である光拡散膜84及び遮光膜86を接地するための接地部78が設けられている。接地部78は、キーラバー80の一側部から外方に延出する略方形舌片状に形成されている。また、接地部78の先端部には、後述する位置決めピン41aを挿入可能な孔部78hが形成されている。上記キーラバー80の一主面に形成された光拡散膜84及び遮光膜86は、接地部78の一主面にも形成されている。
この接地部78は、例えば、次のようにして接地されている。すなわち、図5に示すように、接地部78は、上ケース部60の内側であってスイッチ照明回路基板部50及びフレーム部40の側方を通って、フレーム部40の側方枠部41と回路基板部30との間に延びるように配設される。フレーム部40の側方枠部41には、上記孔部78hに挿入可能な位置決めピン41aが形成されている。そして、フレーム部40の側方枠部41と回路基板部30との間で、位置決めピン41aが孔部78hに挿入されると共に、その周縁部で接地部78がフレーム部40の側方枠部41と回路基板部30との間に挟込まれる。ここで、回路基板部30のうち接地部78の接触部分には、グランドパターン31が形成されており、接地部78の一主面の最も表面に形成された遮光膜86はグランドパターン31に接触することで接地される。光拡散膜84も遮光膜86を介してグランドパターン31に接触することで接地される。
このように構成されたキーパッド部70では、携帯電話10のその周辺部分との摩擦により操作部14に静電気が生じた場合、その静電気は導電性を有する遮光膜86又は光拡散膜84を通じて放電される。このため、キーパッド部70等で生じた静電気がその内部の部品、例えば、スイッチ照明回路基板部50上の光源51等に放電されてしまうことを有効に防止することができる。
特に、光源51の光を拡散させて各キートップ72の全てをまんべんなく光らせるようにするための光拡散膜84や、光源51が部分的に光って観察されないようにするための遮光膜86に、導電性を付与して導電性部分に形成し、それら光拡散膜84や遮光膜86を通じて放電するようにしているため、既存の構成を用いて簡易な構成で放電対策を図ることができる。
また、このようにキーパッド部70に静電対策用の導電性部分(光拡散膜84及び遮光膜86)を設ける構成では、携帯電話10の前面等で生じた静電気は、そのキーパッド部70の導電性部分(光拡散膜84及び遮光膜86)を通じて放電される。このため、キーパッド部70の内側にある発光ダイオード(光源51)等の電子部品に対する静電気対策として有効である。つまり、本構成は、スイッチ照明回路基板部50等、電子部品を実装した基板の一主面上にキーパッド部70が設けられた構成において、特に有効である。
なお、本実施形態では、光拡散膜84及び遮光膜86の双方に、導電性を付与したが、それらのうちの一方だけに導電性を付与するようにしてもよい。これらのうちの一方に導電性を付与した場合、その導電性を付与した層だけを接地部78の一主面に形成して接地するようにするとよい。
また、キーパッド部70が、導電性を有する光拡散膜84及び導電性を有する遮光膜86の双方を備える構成について説明したが、それらのうちの一方だけを備える構成であってもよい。
また、上記実施形態では、導電性部分としての光拡散膜84及び遮光膜86の接地先が回路基板部30上のグランドパターン31である場合で説明したが、必ずしもその必要はない。例えば、フレーム部40等に接地する構成であってもよい。また、上ケース部60等の内面に、金属膜等の導電性膜が形成される場合や、銅箔テープ等の導電性テープが貼付けられる場合には、それらの導電性膜や導電性テープに接地するようにしてもよい。すなわち、本携帯電話10に組込まれる部品のうち、他の電子部品になるべく影響を及ばさずに静電気を放電可能な種々の接地体を、光拡散膜84及び遮光膜86の接地先として選定し得る。
また、本実施形態では、接地部78をフレーム部40と回路基板部30との間に挟込んで、回路基板部30上のグランドパターン31に電気的に接触させて接地する構成で説明したが、そのような接地構成に限られない。例えば、上ケース部60と下ケース部20とを固定するねじ止構造を利用して、接地部78をフレーム部40や回路基板部30のグランドパターン31に接触させる構成であってもよい。この場合、既存の固定用構造を利用できるため、構成の複雑化を防止できるという利点がある。また、後述する実施の形態2と同様に、接地部78を上ケース部60とフレーム部40間に挟込んで該フレーム部40に接触させる構成であってもよい。つまり、本携帯電話10の構成部品間で接地部78を挟込みつつ、該接地部78をフレーム部40や回路基板部30のグランドパターン31等の接地体に電気的に接触させ得る全ての構成を採用できる。また、その他、接地部78を導電性接着剤等で接地体に電気的に接続するようにしてもよいし、また、フレーム部40や回路基板部30のグランドパターン31から延出する延出片やリード線等を、キーラバー80上の光拡散膜84や遮光膜86に接触させるようにした構成であってもよい。要するに、キーパッド部70上の導電性を有する光拡散膜84及び導電性を有する遮光膜86を、接地体に電気的に接続可能な全ての構成を採用できる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2に係るキー装置について説明する。図6は実施の形態2に係るキー装置としてのキーパッド部を示す斜視図であり、図7は同キーパッド部の接地構造を示す一部拡大端面図である。
次に、実施の形態2に係るキー装置について説明する。図6は実施の形態2に係るキー装置としてのキーパッド部を示す斜視図であり、図7は同キーパッド部の接地構造を示す一部拡大端面図である。
このキーパッド部170は、上述したキーラバー80に対応するシート部材としてのキーラバー180と、上記複数のキートップ72に対応する複数のキートップ172とを備えている。
そして、本実施形態では、各キートップ172同士を連結するフィルム部材174に導電性を付与することで、キーパッド部170に導電性部分を設けて静電気対策を図っている。
すなわち、上記各キートップ172のうち隣合うもの同士が細帯状のフィルム部材174により連結されている。フィルム部材174は、キートップ172の裏面にも部分的又は全体的にも広がっている。つまり、フィルム部材174は、キートップ172の裏面に配設されるキートップ配置部分と、キートップ172同士を連結する細帯状の連結部分とを有している。細帯状の連結部分は、直線状に形成されている場合や略V字状に形成されている場合等がある。そして、各キートップ172の裏面がフィルム部材174のうちのキートップ配置部分に固着されることで、キートップ172の適宜組合わせ同士が、フィルム部材174の細帯状部分によって連結されている。
このフィルム部材174は、例えば、各キートップ172を金型成型する際に、該金型内にインサートされて各キートップ172と共に金型成型される。そして、金型成型された各キートップ172を所定の配列形態で保つ役割を果している。つまり、各キートップ172を一つ一つのバラバラな状態ではなく、連結された一つの部品として取扱いを容易にする役割を果している。
本実施形態では、このフィルム部材174に、導電性を付与している。
このようなフィルム部材174は、例えば、導電性を有するフィルムにより形成される。導電性を有するフィルムとしては、黒鉛やニッケル、銅、銀等の導電性粒子を樹脂に混合してフィルム状にしたものや、フィルム状の樹脂にITO(酸化インジウムスズ、Indium Tin Oxide)等の導電性粒子を蒸着したもの、金属箔等を用いることができる。このフィルム部材174は、好ましくは、透明である。
また、キーパッド部170には、上記導電性部分であるフィルム部材174を接地するための接地部178が設けられている。接地部178は、キーラバー180の一主面の側方縁部から外方に向けて、上記フィルム部材174を延出形成することにより形成されている。
この接地部178は、例えば、次のようにして接地されている。すなわち、図7に示すように、キートップ172のうち接地部178が設けられた部分は、上ケース部60の内側に配設される。また、フレーム部40の側方部分には、上ケース部60の内面に向けて延びる突出片44が形成されている。そして、上ケース部60の内面とフレーム部40の突出片44との間で、接地部178が挟込まれる。これにより、接地部178が突出片44に接触し、フィルム部材174が接地部178を介してフレーム部40に接地される。
このように構成されたキーパッド部70では、携帯電話10のその周辺部分との摩擦により操作部14に静電気が生じた場合、その静電気は導電性を有するフィルム部材174を通じて放電される。このため、キーパッド部70等で生じた静電気がその内部の部品、例えば、スイッチ照明回路基板部50上の光源51等に放電されてしまうことを有効に防止することができる。
このため、スイッチ照明回路基板部50等、電子部品を実装した基板の一主面上にキーパッド部70が設けられた構成において、該基板上の電子部品に対する静電対策として特に有効である。
また、複数のキートップ172がバラバラになってしまわないように各キートップ172同士を連結するフィルム部材174に導電性を付与し、このフィルム部材174を通じて放電するようにしているため、既存の構成を用いて簡易な構成で放電対策を図ることができる。
なお、本実施形態では、フィルム部材174の接地先がフレーム部40である場合について説明したが、上記実施の形態1と同様に、本携帯電話10に組込まれる部品のうち、他の電子部品になるべく影響を及ばさずに静電気を放電可能な種々の接地体を、接地先として用いることができる。
また、フィルム部材174を接地する構成としても、上記実施の形態1で述べたように、種々の構成を採用できる。
<変形例>
本実施形態では、キー装置としてのキーパッド部70,170を、携帯電話に適用した例で説明したが、適用例はこれに限られない。例えば、電子手帳等の個人向け携帯型情報機器(PDA)や、一般家庭機器、産業機器のスイッチ部分、テレビ等の一般家庭機器の操作入力装置として用いられるリモコン装置等、入力キーを備えた諸電子機器に適用可能である。
本実施形態では、キー装置としてのキーパッド部70,170を、携帯電話に適用した例で説明したが、適用例はこれに限られない。例えば、電子手帳等の個人向け携帯型情報機器(PDA)や、一般家庭機器、産業機器のスイッチ部分、テレビ等の一般家庭機器の操作入力装置として用いられるリモコン装置等、入力キーを備えた諸電子機器に適用可能である。
また、本実施形態では、キーパッド部70,170に導電性を付与する例として、光拡散膜84,遮光膜86、フィルム部材174である場合について説明したが、それに限られない。例えば、キーラバー80、180自体に導電性粒子等を混入して導電性を付与するようにしてもよいし、また、キートップ72,172自体に導電性を付与してもよい。また、キーラバー80、180自体に、別途導電性塗料を塗布したり、導電性フィルムを貼着けたりすることで、導電性部分を設けるようにしてもよい。つまり、キーパッド部70,170の少なくとも一部分を導電性部分とすることで、生じた静電気を該導電性部分を介して放電でき、内部の部品に放電されてしまうことを防止することができる。
70,170 キーパッド部、72,172 キートップ、78,178 接地部,80,180 キーラバー、84 光拡散膜、86 遮光膜。
Claims (3)
- 少なくとも一つのキートップと、
シート状に形成され、その一主面上の所定位置に前記キートップが固定されたシート部材と、
を備え、
前記キートップ及び前記シート部材のうちの少なくとも一部分が導電性部分に構成されると共に、その導電性部分を接地するための接地部が設けられた、キー装置。 - 請求項1記載のキー装置であって、
前記シート部材は、導電性を有する遮光膜及び導電性を有する光拡散膜のうち少なくとも一方を有する、キー装置。 - 請求項1又は請求項2記載のキー装置であって、
前記キートップを複数備えると共に、前記各キートップ同士を連結するフィルム部材を備え、
前記フィルム部材は導電性を有する、キー装置。
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2006
- 2006-05-31 JP JP2006151102A patent/JP2007323880A/ja not_active Withdrawn
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