JP2006270035A - 携帯電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 回路基板21と、前記回路基板21の厚さ方向に重ねて配される略板状の補強部材23とを筐体2の内部に設けた携帯電子機器であって、前記補強部材23の周縁に設けられると共に前記厚さ方向に延びる略板状の基台35と、前記厚さ方向に沿う前記基台35の表面35aに固定されると共に前記厚さ方向に沿う前記筐体2の側面2eに露出するキー操作部13とを備える携帯電子機器を提供する。
【選択図】 図4
Description
そこで、これら各操作ボタンを相互に離間させることで容易に操作できるように、従来の携帯電子機器には、筐体の主面だけではなく、主面に隣接する筐体の側面にも操作ボタンを配して構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。筐体の側面に配する操作ボタンは、筐体の内面から一体的に突出して形成された複数のリブに組み込むことで、筐体の側面の所定位置に固定される。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、筐体の側面にキー操作部を配しても筐体の小型化を図り、かつ、製造効率の向上を図ることができる携帯電子機器を提供することを目的としている。
本発明に係る携帯電子機器は、回路基板と、前記回路基板の厚さ方向に重ねて配される略板状の補強部材とを筐体内部に設けたものであって、前記補強部材の周縁に設けられると共に前記厚さ方向に延びる略板状の基台と、前記厚さ方向に沿う前記基台の表面に固定されると共に前記厚さ方向に沿う前記筐体の側面に露出するキー操作部とを備えることを特徴とする。
なお、前記補強部材は、回路基板や筐体の剛性を向上させる役割を果たすものである。
さらに、本発明に係る携帯電子機器は、前記キー操作部が、前記筐体の側面に露出すると共に前記基台の表面に向けて押下操作可能な押圧部と、前記基台の表面と前記押圧部との間に配される接点部とを備え、該接点部が、可撓性を有するフレキシブル基板の表面に形成されることを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電子機器は、前記基台が、前記押圧部を前記基台の表面に係止させる係合部を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電子機器は、前記係合部が前記基台の表面から突出する一対の引っ掛け部を備え、前記押圧部が弾性変形可能に構成されると共に、その両端に前記一対の引っ掛け部にそれぞれ係合させる一対の係止部を有して構成され、前記一対の引っ掛け部の間の間隔が前記一対の係止部の間の間隔よりも長いことを特徴とする。
図1に示すように、この実施の形態に係る携帯電話機(携帯電子機器)1は、第1の筐体2と、この第1の筐体2の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体3と、これら2つの筐体2,3を相互に折り畳み自在に連結するヒンジ部5とを備えている。なお、ヒンジ部5は、2つの筐体2,3の各端部2a,3a(以下、基端部2a,3aと呼ぶ。)同士を連結するように配されている。
マイクロフォン部15は、基端部2aとは反対側に位置する第1の筐体2の先端部2bに配されており、第1の筐体2の対向面2cから第1の筐体2の内部空間に貫通する開口部2dを介して外方に露出している。
この第1の筐体2の内部には、図2〜4に示すように、外面2fの反対側に位置するリアケース19の内面19a側から、回路基板21、シールドケース(補強部材)23、フレキシブル基板25、及び、前述した第1のキー操作部11を構成する複数の操作キー10が重ねて配されている。シールドケース23に対向する回路基板21の表面21aには、複数の電子部品27が配されている。
すなわち、シールドケース23は、回路基板21の表面21aに対向する略板状のシールド板29の裏面29bに側壁部31やリブ33を一体的に立設して構成されている。そして、シールドケース23を回路基板21に重ねて配した状態においては、側壁部31やリブ33の先端が回路基板21の表面21aに当接するため、シールド板29の裏面29bと回路基板21の表面21aとの間には隙間が形成され、この隙間に電子部品27が配されることになる。なお、側壁部31は、シールド板29の裏面29bの周縁に設けられると共に、回路基板21の表面21aの周縁、及び/又は、グランドパターンに当接するように構成されている。
このように構成されたシールドケース23は、回路基板21の電子部品27を覆っているため、第1の筐体2の内部に進入する静電気が電子部品に到達することを防止する役割を果たしている。また、このシールドケース23は、第1の筐体2の内部の所定位置に固定されるようになっており、回路基板21や第1の筐体2の剛性を向上させる役割も果たしている。
基台35は、回路基板21及びシールドケース23を相互に重ねて配した状態において、回路基板21の周縁に隣接して位置する。また、基台35は、表面21aとは反対側に位置する回路基板21の裏面21bからさらに厚さ方向に延在している。
さらに、この基台35の表面35aは、シールド板29の表面29aや裏面29bに対して略直交しており、シールドケース23を第1の筐体2の内部に配した状態において、第1の筐体2の側面2e側に開口する開口部2gに対向する。
また、基台35の延在方向の先端部35c側にはL字リブ39が一対形成されている。各L字リブ39は、基台35の表面35aから突出する主壁部39aと、主壁部39aの先端から基台35の基端部35b側に延びる鉤部39bとを備えている。すなわち、基台35の表面35aと鉤部39bとの間には隙間が形成される。これら一対のL字リブ39は、相互に間隔を介して基台35の長手方向に配列されている。
これら2つのスイッチシート41,43の表面41a,43aには、各キー操作部11,13用のスイッチパターン(接点部)45,47が複数形成されている。また、これらスイッチパターン45,47は、各キー操作部11,13の操作キー10,12と同じ数だけ形成され、前述した回路基板21と電気的に接続されている。
操作キー12は、このゴムシート49の表面49aに配されており、第1の筐体2の開口部2gを介して外方に露出するようになっている。そして、ゴムシート49は、エストラマーやゴム等の弾性変形可能な樹脂から形成されており、その裏面49bが第2のスイッチシート43を介して基台35の表面35aに対向するように配される。この状態においては、ゴムシート49と第2のスイッチシート43のスイッチパターン47との間に隙間が形成されている。
このように構成された第2のキー操作部13において、操作キー12をゴムシート49の表面49aから裏面49b側に押下した際には、ゴムシート49が弾性変形し、その裏面49b側が第2のスイッチシート43のスイッチパターン47に当接することになる。
これら操作キー12及びゴムシート49により第1の筐体2の外方から基台35の表面35aに向けて押下操作可能な押圧部51が構成されている。
また、ゴムシート49を第2のスイッチシート43に配した状態においては、L字リブ39の鉤部39bと基台35との隙間にゴムシート49の端部が挿入されるようになっており、この状態においては、ゴムシート49の端部が第2のスイッチシート43に対してめくれ上がることを防止している。
これら基台35の突起部37及びL字リブ39により、第2のキー操作部13の押圧部51を基台35の表面35aに係止する係合部55が構成されている。なお、この係合部55により押圧部51を基台35の表面35aに固定することができるため、第2のスイッチシート43を基台35と押圧部51とにより挟み込むこともできる。
第2のキー操作部13を第1の筐体2の内部に組み込む際には、はじめに、各スイッチシート41,43をそれぞれシールド板29及び基台35の表面29a,35aに配する。次いで、基台35の突起部37をゴムシート49の孔53に圧入すると共にゴムシート49の端部をL字リブ39の鉤部39bと基台35との間に挿入して、ゴムシート49を基台35の表面35a側に取り付ける。この状態においては、押圧部51及び第2のスイッチシート43が基台35の表面35aに固定されることになる。
最後に、回路基板21、フレキシブル基板25及び押圧部51を取り付けたシールドケース23及び第1のキー操作部11の操作キー10をリアケース19の内面19aから順次重ねて配置し、シールドケース23を回路基板21側に押さえつけるように、リアケース19にフロントケース17を結合することで第2のキー操作部13の組込作業が完了する。
さらに、可撓性を有する第2のスイッチシート43は、略板状の基台35により支持されるため、押圧部51の押下操作によりスイッチパターン47を押圧しても、第2のスイッチシート43が変形することを防止できる。すなわち、第2のスイッチシート43が可撓性を有していても上記押下操作による押圧力に十分に耐えることができる。
また、シールドケース23を回路基板21のグランドパターンに電気接続しておき、さらに、基台35とシールドケース23とを電気接続しておくことにより、電子部品27への静電気の到達を確実に防止し、開口部2gから第1の筐体2の内部への静電気の進入を確実に抑制することができる。したがって、静電気に基づく携帯電話機1の誤動作を防ぐことができる。
図5に示すように、この携帯電話機においては、基台71の表面71aから突出する引っ掛け部73が一対形成されている。これら一対の引っ掛け部73は、シールド板29の側壁部31の長手方向(AB方向)に沿う基台71の両端に相互に間隔を介して設けられている。各引っ掛け部73は、基台71の表面71aから突出する主壁部73aと、主壁部73aの先端より相対する引っ掛け部73から離間する方向に延びる鉤部73bとを備えている。すなわち、各引っ掛け部73は、相互に逆向きの略L字状に形成されている。
このゴムシート77を備える第2のキー操作部81を基台71の表面71aに固定する際には、AB方向にゴムシート77を弾性的に引き延ばした状態で、各係止孔79を各引っ掛け部73の主壁部73aに引っ掛ければよい。この状態においては、ゴムシート77が弾性変形して引き延ばされた状態となる。
さらに、各引っ掛け部73には、相互に離間する方向に延びる鉤部73bが主壁部73aの先端に形成されているため、ゴムシート77が引っ掛け部73から抜け落ちることを確実に防止できる、すなわち、押圧部75が基台71の表面71aから脱落することをさらに確実に防止できる。
なお、押圧部75を構成する操作キー12の押下操作の操作感を考慮すると、ゴムシート77は柔らかい方が、すなわち、ゴムシート77の弾性率は低い方が好ましいが、この構成の場合には、ゴムシート77の弾性率の大きさに関わらず、押圧部75を基台71の表面71aに確実に固定することができる。
さらに、ゴムシート77は、少なくとも一対の係止孔79の間の間隔が一対の引っ掛け部73の間の間隔よりも狭くなるように形成されればよいため、ゴムシート77を高精度に形成する必要がなくなる。したがって、ゴムシート77を安価に製造することができ、携帯電話機の製造コスト削減も図ることができる。
また、基台35,71は、シールド板29から回路基板21に向けて延び、回路基板21の裏面21bからさらに厚さ方向に延在するとしたが、これに限ることはなく、少なくとも回路基板21の周縁に隣接して位置していればよい。この構成であっても第2のキー操作部13,81を回路基板21の周縁に隣接する位置に配することができる。
また、基台35,71は、シールドケース23に一体的に形成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくともシールドケース23に固定されていればよい。すなわち、基台35,71は、例えば、シールドケース23に対して着脱可能に形成されるとしてもよい。
また、シールドケース23や基台35,71は導電性を有するとしたが、静電気対策を考慮しない場合には、これに限ることはなく、少なくとも回路基板21や第1の筐体2の剛性を向上させたり、フレキシブル基板25を支持できる程度の硬さを有していればよい。
また、ゴムシート49,77の表面49a,77aには、複数の操作キー12が配されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも1つの操作キー12が配されていればよい。すなわち、複数の操作キー12をそれぞれ別個のゴムシートの表面に配する構成としても構わない。
さらに、ゴムシート49,77と操作キー12とが同一材料から一体的に形成されるとしてもよい。
また、携帯電話機に限ることはなく、少なくとも筐体の側面から外方に露出するキー操作部を備える携帯電子機器に適用することができ、例えば、PDAやデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ノート型パーソナルコンピュータであってもよい。
2 第1の筐体
2e 側面
13,81 第2のキー操作部
21 回路基板
21a 表面
23 シールドケース(補強部材)
25 フレキシブル基板
27 電子部品
29a 表面
35,71 基台
35a,71a 表面
37 突起部
43a 表面
47 スイッチパターン(接点部)
51,75 押圧部
53 孔(嵌合部)
55,83 係合部
73 引っ掛け部
79 係止孔(係止部)
Claims (8)
- 回路基板と、該回路基板の厚さ方向に重ねて配される略板状の補強部材とを筐体内部に設けた携帯電子機器であって、
前記補強部材の周縁に前記厚さ方向に沿って設けられる略板状の基台と、前記基台に固定されると共に前記厚さ方向に沿う前記筐体の側面に露出するキー操作部とを備えることを特徴とする携帯電子機器。 - 前記基台が、前記厚さ方向に沿って、前記補強部材から少なくとも前記回路基板の周縁に隣接する位置まで延びていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
- 前記キー操作部が、前記筐体の側面に露出すると共に前記基台の表面に向けて押下操作可能な押圧部と、前記基台の表面と前記押圧部との間に配される接点部とを備え、
該接点部が、可撓性を有するフレキシブル基板の表面に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯電子機器。 - 前記フレキシブル基板が、前記基台の表面、及び、前記厚さ方向に直交する前記補強部材の表面にわたって配されることを特徴とする請求項3に記載の携帯電子機器。
- 前記基台が、前記押圧部を前記基台の表面に係止させる係合部を備えることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の携帯電子機器。
- 前記係合部が、前記基台の表面から突出する突起部を備え、
前記押圧部に、前記突起部を圧入させて嵌合させる嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の携帯電子機器。 - 前記係合部が、前記基台の表面から突出する一対の引っ掛け部を備え、
前記押圧部が、弾性変形可能に構成されると共に、その両端に前記一対の引っ掛け部にそれぞれ係合させる一対の係止部を有して構成され、
前記一対の引っ掛け部の間の間隔が、前記一対の係止部の間の間隔よりも長いことを特徴とする請求項5に記載の携帯電子機器。 - 前記回路基板の表面に電子部品が設けられると共に、前記補強部材が前記電子部品を覆うように前記回路基板と前記厚さ方向に重ねて配され、
前記補強部材及び前記基台が導電性を有していることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
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