JP2003148932A - 非接触2次元形状計測方法およびウェブ皺形状計測装置 - Google Patents

非接触2次元形状計測方法およびウェブ皺形状計測装置

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JP2003148932A
JP2003148932A JP2001352653A JP2001352653A JP2003148932A JP 2003148932 A JP2003148932 A JP 2003148932A JP 2001352653 A JP2001352653 A JP 2001352653A JP 2001352653 A JP2001352653 A JP 2001352653A JP 2003148932 A JP2003148932 A JP 2003148932A
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Tsuguaki Yoshida
世顕 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻解かれて高速で移送されるウェブにも適用す
ることができる非接触2次元形状計測方法およびウェブ
皺形状計測装置を提供する。 【解決手段】長距離焦点型レーザセンサが出力するレー
ザ光線をスキャニングミラによって反射することで計測
部位においてレーザスポットを走査するレーザ光線走査
過程と、前記計測部位において反射する前記レーザ光線
を前記スキャニングミラーによって反射して前記長距離
焦点型レーザセンサに戻すレーザ光線回帰過程と、前記
スキャニングミラーによる前記レーザスポットの走査に
同期して前記長距離焦点型レーザセンサが出力する変位
データをデータ処理手段に入力する変位データ入力過程
とを有するようにした非接触2次元形状計測方法。およ
びその方法を適用したウェブ皺形状計測装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物品の形状を計測す
る技術分野に属する。特に、プラスチックフィルム、金
属薄膜、複合フィルム、印刷用紙、等のウェブに生じる
皺の形状を計測する方法と装置に関する。
【0002】
【従来技術】印刷機、塗工機、等の被加工物品がウェブ
である機械においては、ウェブの状態の善し悪しによっ
て加工が困難であったり、不可能となることがある。特
に、ウェブが極めて薄い、たとえば、厚さが数μmのプ
ラスチックフィルムであるときには、巻取体を成すウェ
ブまたは巻解かれ移送されるウェブにおいて皺が発生し
易い。そのため、このような皺の発生するメカニズムを
解明する手がかりとして、ウェブに生じる皺の形状を定
量的に把握することが求められている。
【0003】そのため、巻取体を成すウェブにおける皺
を計測する装置の提案がある。たとえば、図5に示すよ
うに、直線移動機構の移動テーブルに設けられた非接触
変位センサを巻取体の軸と平行方向に移動し、その位置
(X)と、巻取体の表面における凹凸(Z)とを組とす
るデータ、すなわち2次元形状を計測する装置の提案が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
装置においては、ウェブの加工速度(移送速度)に比較
して計測の所要時間がかかり過ぎるため、巻取体を成す
ウェブには適用できても、巻解かれて高速で移送される
ウェブには適用することができない。図5に示すような
直線移動機構はモータ、ボールネジ、リニアガイド、等
から構成され、その走査速度は、たとえば、数秒〜数十
秒と遅く、その走査速度によって計測速度が制限され
る。
【0005】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものである。その目的は、巻解かれて高速で移送さ
れるウェブにも適用することができる非接触2次元形状
計測方法およびウェブ皺形状計測装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
非接触2次元形状計測方法は、長距離焦点型レーザセン
サが出力するレーザ光線をスキャニングミラによって反
射することで計測部位においてレーザスポットを走査す
るレーザ光線走査過程と、前記計測部位において反射す
る前記レーザ光線を前記スキャニングミラーによって再
び反射して前記長距離焦点型レーザセンサに戻すレーザ
光線回帰過程と、前記スキャニングミラーによる前記レ
ーザスポットの走査に同期して前記長距離焦点型レーザ
センサが出力する変位データをデータ処理手段に入力す
る変位データ入力過程とを有するようにしたものであ
る。
【0007】本発明によれば、レーザ光線走査過程にお
いて長距離焦点型レーザセンサによって出力されるレー
ザ光線がスキャニングミラによって反射されることで計
測部位においてレーザスポットが走査され、レーザ光線
回帰過程において計測部位において反射されるレーザ光
線が前記スキャニングミラーによって再び反射されて長
距離焦点型レーザセンサに戻され、変位データ入力過程
においてスキャニングミラーによるレーザスポットの走
査に同期して長距離焦点型レーザセンサによって出力さ
れる変位データがデータ処理手段に入力される。すなわ
ち、長距離焦点型レーザセンサが出力するレーザ光線の
走査にスキャニングミラーを使用することで走査が高速
化される。したがって、巻解かれて高速で移送されるウ
ェブにも適用することができる非接触2次元形状計測方
法が提供される。
【0008】また本発明の請求項2に係るウェブ皺形状
計測装置は、長距離焦点型レーザセンサと、スキャニン
グミラーと、データ処理手段とを具備するウェブ皺形状
計測装置であって、前記長距離焦点型レーザセンサは、
レーザ光線を出力してウェブの計測部位にレーザスポッ
トを形成するとともに、前記計測部位において反射し戻
ってきたレーザ光線を入力して変位データを出力し、前
記スキャニングミラーは、前記長距離焦点型レーザセン
サが出力するレーザ光線を反射し前記ウェブの計測部位
において前記レーザスポットを走査するとともに、前記
計測部位において反射する前記レーザ光線を再び反射し
て前記長距離焦点型レーザセンサに戻し、前記データ処
理手段は、前記スキャニングミラーによる前記レーザス
ポットの走査に同期して前記長距離焦点型レーザセンサ
が出力する変位データを入力するようにしたものであ
る。
【0009】本発明によれば、長距離焦点型レーザセン
サにより、レーザ光線が出力されてウェブの計測部位に
レーザスポットが形成するとともに、計測部位において
反射し戻ってきたレーザ光線が入力されて変位データが
出力され、スキャニングミラーにより、長距離焦点型レ
ーザセンサによって出力されるレーザ光線が反射されウ
ェブの計測部位においてレーザスポットが走査されると
ともに、計測部位において反射されるレーザ光線が再び
反射され長距離焦点型レーザセンサに戻され、データ処
理手段により、スキャニングミラーによるレーザスポッ
トの走査に同期して長距離焦点型レーザセンサが出力す
る変位データが入力される。すなわち、長距離焦点型レ
ーザセンサが出力するレーザ光線の走査にスキャニング
ミラーを使用することで走査が高速化される。したがっ
て、巻解かれて高速で移送されるウェブにも適用するこ
とができるウェブ皺形状計測装置が提供される。
【0010】また本発明の請求項3に係るウェブ皺形状
計測装置は、請求項2に係るウェブ皺形状計測装置にお
いて、前記データ処理手段は、前記入力した変位データ
に基づいて前記ウェブの計測部位における前記走査方向
の位置(X)と、その位置に対応する前記ウェブの表面
に対して垂線方向の変位(Z)とを組とするウェブ皺形
状データを演算するようにしたものである。
【0011】本発明によれば、ウェブの計測部位におけ
る走査方向の位置(X)と、その位置に対応するウェブ
の表面に対して垂線方向の変位(Z)とを組とするウェ
ブ皺形状データが演算される。すなわち、より客観的、
定量的なウェブ皺形状データが得られる。
【0012】また本発明の請求項4に係るウェブ皺形状
計測装置は、請求項2または3に係るウェブ皺形状計測
装置において、少なくとも前記長距離焦点型レーザセン
サと前記スキャニングミラーとは複数組から成り、その
複数組の各々を、前記ウェブの幅方向を走査方向とする
ようにウェブの移送方向に所定の間隔で配置すること
で、前記ウェブの表面における位置(X,Y)と、その
位置に対応する前記ウェブの表面に対して垂線方向の変
位(Z)とを組とするウェブ皺形状データを演算するよ
うにしたものである。
【0013】本発明によれば、ウェブの表面における位
置(X,Y)と、その位置に対応する前記ウェブの表面
に対して垂線方向の変位(Z)とを組とするウェブ皺形
状データが演算される。すなわち、より客観的、定量的
な3次元のウェブ皺形状データが得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
を説明する。本発明の非接触2次元計測方法、およびそ
の方法を適用した装置であるウェブ皺形状計測装置にお
ける構成の一例を図1に示す。図1において、1は長距
離焦点型レーザセンサ、2はスキャニングミラー、3は
データ処理部、100は計測対象物品(たとえばウェ
ブ)である。
【0015】長距離焦点型レーザセンサ1は、レーザ光
線を出力して計測対象物品100の計測部位にレーザス
ポットを形成する。また、計測部位において反射し戻っ
てきたレーザ光線を入力して変位データを出力する。長
距離焦点型レーザセンサ1としては、レーザ変位センサ
を使用することができる。本発明で使用するレーザ変位
センサとしては、透明または透明に近い物品の表面位置
を検出することができるものが好ましい。また、長距離
焦点型レーザセンサ1と計測対象物品100との光路に
スキャニングミラー2を配置し、かつ、図1に示すX軸
方向の計測部位において広い計測範囲を確保するため、
レーザ変位センサとしては、焦点距離が数100mm程
度の長焦点型のものが好ましい。
【0016】レーザ変位センサは、たとえば、レーザダ
イオードとレンズとを有する発光部およびレンズとポジ
ションセンサとを有する受光部とから成る。発光部は、
レーザダイオードが出力するレーザ光線をレンズで集光
して計測部位にレーザスポットを形成する。受光部は、
計測部位において反射したレーザ光線をレンズでポジシ
ョンセンサに結像しレーザスポットの位置を検出し、三
角測量の原理で計測部位に形成したレーザスポットの変
位を出力する。
【0017】スキャニングミラー2は、長距離焦点型レ
ーザセンサ1が出力するレーザ光線を反射し計測対象物
品100の計測部位においてレーザスポットを走査す
る。また、スキャニングミラー2は、その計測部位にお
いて反射するレーザ光線を再び反射して長距離焦点型レ
ーザセンサに戻す。すなわち、スキャニングミラーは、
レーザ光線を所定の方向に変化させ、計測部位における
所定の範囲(X軸方向の直線範囲)を走査するようにし
た駆動制御機構を有する反射鏡である。
【0018】スキャニングミラー2としては、ポリゴン
ミラーをモータで回転する方式のレーザスキャナーを使
用することができる。また、スキャニングミラー2とし
ては、往復回転するモータ(アクチュエータ)の回転軸
に平面鏡を取り付けた方式のレーザスキャナーを使用す
ることができる。スキャニングミラー2の走査周期は
は、遅いものでも数十〜数百msecであって、直線移
動機構(図5参照)と比較して計測速度を著しく高速化
することができる。
【0019】データ処理部3は、前記スキャニングミラ
ーによる前記レーザスポットの走査に同期して前記長距
離焦点型レーザセンサが出力する変位データを入力す
る。そして、データ処理部3は、入力した変位データに
基づいて検査対象物品の計測部位における走査方向の位
置(X)と、その位置に対応する前記ウェブの表面に対
して垂線方向の変位(Z)とを組とするウェブ皺形状デ
ータを演算する。
【0020】また、本発明が、少なくとも長距離焦点型
レーザセンサ1とスキャニングミラー2とが複数組存在
し、その複数組の各々を、ウェブの幅方向を走査方向と
するようにウェブの移送方向に所定の間隔で配置する構
成のウェブ皺形状計測装置である場合には(図3参
照)、データ処理部3は、ウェブの表面における位置
(X,Y)と、その位置に対応するウェブの表面に対し
て垂線方向の変位(Z)とを組とするウェブ皺形状デー
タを演算する。データ処理部3は、その複数組の各々に
対して1つづつを設けることができる。または、データ
処理部3は、データ処理を並行して行なうその複数組の
各々に共通するものとして1つだけを設けることができ
る。
【0021】データ処理部3は、マイクロコンピュー
タ、パーソナルコンピュータ、等のデータ処理装置のハ
ードウェアとソフトウェアによって構成することができ
る。勿論、本発明で使用するデータ処理装置は、長距離
焦点型レーザセンサ1とスキャニングミラー2とのイン
ターフェースを有しており、長距離焦点型レーザセンサ
1からは変位データを、またスキャニングミラー2から
はレーザスポットの位置を演算できる反射鏡の角度、等
のデータを入力することができる。
【0022】以上の構成において、次に、本発明の非接
触2次元計測方法、およびその方法を適用した装置であ
るウェブ皺形状計測装置における動作について説明す
る。本発明のウェブ皺形状計測装置は、計測対象物品を
ウェブとし、ウェブにおける皺の形状を定量化するため
の装置である。
【0023】このウェブ皺形状計測装置が計測するウェ
ブと、ウェブにおける皺の形状についての説明図を図4
に示す。ウェブ皺形状計測装置においては、巻取体の形
態となっているウェブと、巻解かれた形態のウェブの両
方を計測対象とすることができる。巻取体の形態のウェ
ブでは巻取体の表面形状が計測される。巻解かれた形態
のウェブでは搬送過程で生じるウェブの皺、すなわちウ
ェブの断面形状が計測される。
【0024】通常、ウェブは移送方向にテンションが加
えられるが、幅方向(移送方向に対して直角方向)には
テンションが加わらない。そのため、図4に示すよう
に、ウェブの皺は移送方向に延びる筋のような形状で発
生する。すなわち、ウェブの皺は移送方向に対しては変
化が小さく、幅方向に対しては変化が大きい。したがっ
て、図4に示すように、ウェブの皺は幅方向の2次元形
状として計測することができる。
【0025】図1に戻ってウェブ皺形状計測装置の動作
について説明する。長距離焦点型レーザセンサ1の発光
部からレーザ光線がスキャニングミラー2に向かって出
力される。スキャニングミラー2は、そのレーザ光線を
反射し、計測対象物品100(ウェブ)の計測部位に到
達するようにレーザ光線の方向を変化させる。そのレー
ザ光線は、計測部位においてレーザスポットを形成す
る。
【0026】計測部位において反射するレーザ光線は、
スキャニングミラー2に到達する。スキャニングミラー
2は、そのレーザ光線を反射し、長距離焦点型レーザセ
ンサ1の受光部に到達するようにレーザ光線の方向を変
化させる。長距離焦点型レーザセンサ1の受光部は、そ
のレーザ光線を受光し、三角測量の原理でレーザスポッ
トの変位を演算し変位データを出力する。
【0027】図1に示す一例においては、スキャニング
ミラー2は、往復回転するモータ(アクチュエータ)の
回転軸に平面鏡を取り付けた方式のレーザスキャナーで
ある。この平面鏡の角度によってレーザ光線の反射角度
が変化する。所定の周期で平面鏡の角度を変化させる
と、レーザスポットは、計測対象物品100における計
測部位をその周期で走査する。したがって、長距離焦点
型レーザセンサ1が出力する変位データは、レーザスポ
ットの位置(走査位置)に応じて時系列で変化するデー
タである。
【0028】図1に示すように、計測対象物品100
は、そこに到達するレーザ光線の光軸に対して、その表
面がほぼ直交するような向きとなっている。言い換える
と、レーザ光線の方向は、計測対象物品100の表面に
対してほぼ垂直となるように設定される。図1におい
て、X軸、Y軸、Z軸は互いに直交する軸であり、計測
対象物品100の表面はX−Y平面に存在し、レーザ光
線の方向はZ軸方向となっている。
【0029】図1において、計測対象物品100がウェ
ブであると、前述したように、ウェブの皺は移送方向に
延びる筋のような形状で発生するから、ウェブの移送方
向をY軸方向とし、レーザスポットの走査方向をX軸方
向とし、ウェブの皺すなわちウェブの2次元形状は、Z
軸方向のレーザスポットの変位として検出するように、
ウェブ皺形状計測装置を配置する。そのように配置する
ことにより、最も適正な計測を行なうことができる。
【0030】データ処理部3は、スキャニングミラー2
によるレーザスポットの走査に同期して長距離焦点型レ
ーザセンサ1が出力する変位データを入力する。図1に
示す一例においては、データ処理部3は、長距離焦点型
レーザセンサ1が出力する変位データと、スキャニング
ミラー2が出力する回転角度データを入力する。データ
処理部3は、このデータ入力によって、変位データと回
転角度データを組とする時系列のデータをメモリに保存
する。
【0031】ここでデータ処理部3がメモリに保存した
データ(生データ)そのものでも2次元形状を定量的に
把握することができる。しかし、レーザスポットの走査
にともなってレーザ光線の角度は変化し計測対象物品の
表面に対して垂直方向から外れる。そのため、その生デ
ータは斜め方向に計測した変位データとなっている。し
たがって、その生データを実際の皺形状として再現する
ためには、生データに対する補正演算を必要とする。
【0032】図2は、レーザ光線の角度θとX座標値、
Z座標値との関係を示す説明図である。前述したよう
に、計測対象物品100はX−Y平面に存在する。ここ
で、図2に示すように、X−Y平面に垂直となるレーザ
光線L1をZ軸とし、スキャニングミラー2におけるレ
ーザ光線L1と計測対象物品100との交点を原点とす
る。このとき、下記の数1に示す数式の関係が角度θ、
X座標値、Z座標値との間には存在する。
【数1】(X座標値)=L1×tanθ (Z座標値)=L2×cosθ ただし、L1はレーザ光線L1の経路長(スキャニング
ミラー2と計測対象物品100との距離)、L2は角度
θのレーザ光線L1の経路長である。
【0033】L1はウェブ皺形状計測装置の配置によっ
て決まる定数である。また、L2は長距離焦点型レーザ
センサ1が出力する変位データから演算することができ
る。原点にレーザスポットが存在するときの変位データ
を0とすれば、L2=L1+(変位データ)である。ま
た、レーザ光線の角度θは、スキャニングミラー2が出
力する回転角度データから演算することができる。レー
ザ光線の角度θと回転角度データとの角度の基準線を一
致させれば、レーザ光線の角度θは回転角度の2倍であ
る。
【0034】したがって、データ処理部3は、前述のメ
モリに保存したデータ(生データ)から、計測対象物品
100の計測部位における走査方向の位置(X)と、そ
の位置に対応する計測対象物品100の表面に対して垂
線方向の変位(Z)とを組とする2次元形状データを演
算することができる。データ処理部3は、この2次元形
状データをメモリに保存する。
【0035】以上、本発明の非接触2次元計測方法、お
よびその方法を適用したウェブ皺形状計測装置について
説明を行なった。次に、この方法と装置を適用して非接
触3次元計測を行なう方法と装置について図3を参照し
て説明する。図3において、1a,1b,1cは長距離
レーザセンサ、2a,2b,2cはスキャニングミラ
ー、100は検査対象物品である。前述と同様、計測対
象物品100をウェブとして説明する。
【0036】図3に示すように、長距離焦点型レーザセ
ンサ1aとスキャニングミラー2a、長距離焦点型レー
ザセンサ1bとスキャニングミラー2b、長距離焦点型
レーザセンサ1cとスキャニングミラー2cとは組とな
っており、各々の組が非接触2次元計測を行なう装置
(前述のウェブ皺形状計測装置)の1つとなっている。
【0037】この非接触3次元計測を行なうウェブ皺形
状計測装置は、上述の組の各々を、ウェブ(計測対象物
品100)の幅方向を走査方向とするようにウェブの移
送方向に所定の間隔で配置される。すなわち、上述の組
の各々によるレーザポイントの走査位置のY座標値をY
a,Yb,Ycとする。これにより、ウェブの表面にお
ける位置(X,Y)と、その位置に対応する計測対象物
品100の表面に対して垂線方向の変位(Z)とを組と
するウェブ皺形状データ(3次元形状データ)を演算す
ることができる。
【0038】なお、図3に示す一例においては、Yは、
Ya,Yb,Ycのいずれかの値であるが、このYは、
個数、値ともに任意とすることができる。また、ウェブ
に移送量を検出し、所定のタイミングで走査を行なう
と、Ya,Yb,Ycの間隔よりも密な間隔でウェブ皺
形状データ(3次元形状データ)を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のとおりであるから、本発明の請求
項1に係る非接触2次元形状計測方法によれば、巻解か
れて高速で移送されるウェブにも適用することができる
非接触2次元形状計測方法が提供される。また本発明の
請求項2に係るウェブ皺形状計測装置によれば、巻解か
れて高速で移送されるウェブにも適用することができる
ウェブ皺形状計測装置が提供される。また本発明の請求
項3に係るウェブ皺形状計測装置によれば、より客観
的、定量的なウェブ皺形状データが得られる。また本発
明の請求項4に係るウェブ皺形状計測装置によれば、よ
り客観的、定量的な3次元のウェブ皺形状データが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触2次元計測方法、およびその方
法を適用した装置であるウェブ皺形状計測装置における
構成の一例を示す図である。
【図2】レーザ光線の角度θとX座標値、Z座標値との
関係を示す説明図である。
【図3】非接触2次元計測方法を適用した非接触3次元
計測を行なうようにした本発明のウェブ皺形状計測装置
における構成の一例を示す図である。
【図4】本発明のウェブ皺形状計測装置が計測するウェ
ブと、ウェブにおける皺の形状についての説明図であ
る。
【図5】巻取体を成すウェブにおける皺を計測する従来
の計測装置の説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 長距離焦点型レーザセンサ 2,2a,2b,2c スキャニングミラー 3 データ処理部 100 計測対象物品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長距離焦点型レーザセンサが出力するレー
    ザ光線をスキャニングミラによって反射することで計測
    部位においてレーザスポットを走査するレーザ光線走査
    過程と、 前記計測部位において反射する前記レーザ光線を前記ス
    キャニングミラーによって再び反射して前記長距離焦点
    型レーザセンサに戻すレーザ光線回帰過程と、 前記スキャニングミラーによる前記レーザスポットの走
    査に同期して前記長距離焦点型レーザセンサが出力する
    変位データをデータ処理手段に入力する変位データ入力
    過程と、 を有することを特徴とする非接触2次元形状計測方法。
  2. 【請求項2】長距離焦点型レーザセンサと、スキャニン
    グミラーと、データ処理手段とを具備するウェブ皺形状
    計測装置であって、 前記長距離焦点型レーザセンサは、レーザ光線を出力し
    てウェブの計測部位にレーザスポットを形成するととも
    に、前記計測部位において反射し戻ってきたレーザ光線
    を入力して変位データを出力し、 前記スキャニングミラーは、前記長距離焦点型レーザセ
    ンサが出力するレーザ光線を反射し前記ウェブの計測部
    位において前記レーザスポットを走査するとともに、前
    記計測部位において反射する前記レーザ光線を再び反射
    して前記長距離焦点型レーザセンサに戻し、 前記データ処理手段は、前記スキャニングミラーによる
    前記レーザスポットの走査に同期して前記長距離焦点型
    レーザセンサが出力する変位データを入力する、 ことを特徴とするウェブ皺形状計測装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のウェブ皺形状計測装置にお
    いて、前記データ処理手段は、前記入力した変位データ
    に基づいて前記ウェブの計測部位における前記走査方向
    の位置(X)と、その位置に対応する前記ウェブの表面
    に対して垂線方向の変位(Z)とを組とするウェブ皺形
    状データを演算することを特徴とするウェブ皺形状計測
    装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載のウェブ皺形状計測
    装置において、少なくとも前記長距離焦点型レーザセン
    サと前記スキャニングミラーとは複数組から成り、その
    複数組の各々を、前記ウェブの幅方向を走査方向とする
    ようにウェブの移送方向に所定の間隔で配置すること
    で、前記ウェブの表面における位置(X,Y)と、その
    位置に対応する前記ウェブの表面に対して垂線方向の変
    位(Z)とを組とするウェブ皺形状データを演算するこ
    とを特徴とするウェブ皺形状計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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