JPH05312527A - スリッター丸刃の相対位置計測方法 - Google Patents

スリッター丸刃の相対位置計測方法

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JPH05312527A
JPH05312527A JP4119311A JP11931192A JPH05312527A JP H05312527 A JPH05312527 A JP H05312527A JP 4119311 A JP4119311 A JP 4119311A JP 11931192 A JP11931192 A JP 11931192A JP H05312527 A JPH05312527 A JP H05312527A
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slitter
blades
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JP4119311A
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Masaharu Ono
野 政 春 大
Eizo Sato
藤 栄 三 佐
Shinichiro Tawara
原 伸 一 郎 田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリッター丸刃の相対位置を高精度に計測す
る。 【構成】 通板方向から光を照射し、その反対側から2
次元撮像器で刃先を拡大撮像することによって2枚の丸
刃の刃先の画像を1画面内に得、予め求めた刃端部の元
パターンとの比較照合によって刃端部の画像内の仮想位
置を求め、その位置情報から2枚の丸刃の仮想エッジ位
置を求めることによって仮想クリアランス量,オーバー
ラップ量を検出し、事前に求めておいた各計測位置での
実際量との補正関数によって実際量に変換する。さら
に、撮像器の向きの経時変化を測定毎に校正板を撮像す
ることによって検知し、上記検出したクリアランス量,
オーバーラップ量に撮像器の向きの変化分だけの補正を
加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状体例えば鋼板、を
スリット加工するスリッター丸刃の、隣接する丸刃間の
クリアランス量あるいはオ−バラップ量、すなわち刃先
相対距離、の計測に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、スリッター丸刃のかかる相対距
離計測に適用可能な方法として、数々のものが提案され
ており、一部はすでに実用化されている。
【0003】この中で代表的なものとして、隣接する2
枚の丸刃の、回転軸に沿う方向の距離を変位計で測定
し、この距離と丸刃の厚みからクリアランス量(回転軸
に沿う方向のギャップ幅)を求める方式がある。
【0004】実開昭59−106006号公報には、ギ
ャップ幅(クリアランス量)を、レーザー光をシリンド
リカルレンズを介して平行光としラインセンサカメラで
検出する方式が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述の変位計を
用いる測定では、鋼板をスリット加工する幅すなわちス
リット幅が非常に小さい場合は、隣接する2枚の丸刃の
間隙が狭いため物理的に変位計を挿入することができ
ず、測定は不可能となる。
【0006】前記実開昭59−106006号公報に開
示の測定では、ラインセンサをギャップ幅方向に平行に
セッティングしなければクリアランス量を大きく検出し
てしまうため、数十μmのクリアランス量の検出には検
出器の高精度なセッティングが必要となり、また丸刃が
傾いてセットされている場合はその傾きに合わせて検出
器を傾けなければ正確な検出は望めない。また、カメラ
の指向方向が、両丸刃の回転軸を含む面に対して垂直で
なければ、ギャップを斜め方向から見ていることにな
り、実際のギャップ量よりも小さく検出してしまう。ま
た、丸刃のような3次元形状を有する物体間のギャップ
を対象とするので、エッジボケが大きくこれが検出精度
の劣化の原因となる。
【0007】上記いずれの方法でも、直径方向の相対距
離(重なり代)、すなわち隣接スリッター丸刃間のオー
バーラップ量は検出できない。
【0008】本発明は、従来のかかるスリッター丸刃の
相対位置計測方法の欠点を解消して、対象が丸刃のよう
な3次元形状であっても、精密なセッテングを必要とせ
ずにクリアランス量,オーバーラップ量等を高精度に計
測することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の第1番の発明は、
帯状体のスリッターラインの、隣接する少くとも2枚の
スリッター丸刃間の刃先相対距離をオフラインで自動計
測するスリッター丸刃の相対位置計測方法において、光
源より隣接するスリッター丸刃に光を照射し、それらの
スリッタ−丸刃を間に置いて相対して配置した2次元撮
像器で刃端部を拡大撮像することによって隣接する少く
とも2枚の丸刃の刃端部の画像を一画面内に得、予め求
めた刃端部の元画像パターンとの比較照合によって該画
面上での刃端部の位置を求め、その位置情報から刃端部
のエッジを求めることによって丸刃の前記画面上の刃先
相対距離を検出する。すなわち、隣接するスリッタ−丸
刃に通板方向から光を照射し、その反対側から2次元撮
像器で刃先を拡大撮像することによって2枚の丸刃の刃
先の画像を1画面内に得、予め求めた刃端部の元パター
ンとの比較照合によって刃端部の画像内の仮想位置を求
め、その位置情報から2枚の丸刃の仮想エッジ位置を求
めることによって仮想クリアランス,オーバーラップ量
等を検出する。
【0010】本願の第2番の発明は、各組が隣接する2
枚のスリッター丸刃でなる複数組のスリッタ−丸刃を並
設したスリッターラインの、各組のスリッター丸刃間の
刃先相対距離をオフラインで自動計測するスリッター丸
刃の相対位置計測方法において、各組のスリッタ−丸刃
の相対位置計測のそれぞれにおいて、光源よりスリッタ
ー丸刃に光を照射し、スリッタ−丸刃を間に置いて相対
して配置した2次元撮像器で2枚のスリッタ−丸刃の刃
端部を拡大撮像することによって2枚の丸刃の刃端部の
画像を一画面内に得、予め求めた刃端部の元画像パター
ンとの比較照合によって該画面上での刃端部の位置を求
め、その位置情報から刃端部のエッジを求めることによ
って隣接する丸刃の前記画面上の刃先相対距離を検出し
これを、事前に求めておいた現在測定対象としている組
の並設位置に宛てられている、検出距離に対応する実際
距離の関係を表わす変換関数で実際量に変換する。該変
換関数とは、クリアランス量,オーバーラップ量等の真
値の明らかな2枚のスリッタ−丸刃を各組の並設位置に
置いて本計測方法で計測した場合の、各並設位置での真
値(実際量)と画面上の値(仮想検出量)との関数関係
(並設位置対応)予め求めたものである。
【0011】
【作用】丸刃のような3次元形状を有する物体間のギャ
ップを撮影すると、エッジボケが大きく、エッジの検出
が難かしいが、本願の第1番および第2番の発明では、
画像認識技術により、予め求めた刃端部の元画像パタ−
ンとの比較照合により刃端部を認識するので、刃端部の
特定もしくは摘出が正確となり、エッジボケによる検出
精度低下が回避される。また、第2番の発明では、画面
上で得た相対距離を、並設位置対応で事前に求めておい
た、変換関数で実際量に変換するので、各組それぞれ
で、正確なクリアランス量,オーバーラップ量等が得ら
れる。
【0012】本発明の好ましい実施例では、通板方向よ
り2枚の丸刃の刃間部に光を照射し、その照射方向と丸
刃をはさんで反対方向から拡大鏡を介して2次元カメラ
で撮像し、グレイスケールでのパターン認識によって特
徴点を複数抽出し、その座標情報からクリアランス量,
オーバーラップ量等に関する情報を得、事前に求めた変
換関数によって実際量に変換する。本発明の好ましい実
施例ではさらに、2次元撮像器の向きの経時変化を測定
毎に校正板を撮像することによって検知し、上記のよう
にして得たクリアランス量,オーバーラップ量等に2次
元撮像器の向きの変化分だけの補正を加えることによっ
て、2次元撮像器の向きの経時変化があっても高精度に
クリアランス量,オーバーラップ量等を検出する。2次
元撮像器の向きの変化分だけの補正とは、測定対象を模
擬した真値の明らかな校正板を撮像した場合の、本計測
方法による計測値と真値との関係より求めた補正量で、
変換値に施正をほどこす補正である。これにより、2次
元撮像器の向きが衝撃等によってずれても、測定前に2
次元撮像器の向きのずれを定量的に把握し、変換値に向
きのずれ分の補正を施すことによって、2次元撮像器の
向きのずれによる計測精度の低下が回避される。
【0013】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0014】
【実施例】図1に、本発明を一態様で実施する装置構成
の概要を示す。図1において、1a,1bはスリッター
のスタンドを、2a,2bは互に平行な丸刃の軸を、
(3a,4a),(3b,4b),(3c,4c)は、
測定対象である相隣り合う丸刃の各組を示し、5は拡大
鏡を、6は2次元撮像器を、7は光源を示す。拡大鏡5
と2次元撮像器6は、微動機構を内蔵するキャリッジ9
bに搭載されている。このキャリッジ9bは、軸2a,
2bと平行なガイドレ−ル8bに装着されている。同様
に、光源7は微動機構を内蔵するキャリッジ9aに搭載
されており、このキャリッジ9aは軸2a,2bと平行
な、水平方向Xに延びるガイドレ−ル8aに装着されて
いる。軸2a,2bの中間にカメラ6の向きのずれを検
知するための校正板10がありスタンド1aに固定され
ている。
【0015】2次元撮像器6には画像処理装置11が接
続され、この画像処理装置11が、2次元撮像器6の画
像信号をデジタル変換して装置11内部の画像メモリに
画面単位で格納し、該画像メモリの画像デ−タをコンピ
ュ−タ12に与える。コンピュ−タ12はパタ−ン認識
により、撮像画面中の丸刃の画像エッジを検知して、丸
刃間のクリアランス量およびオ−バラップ量を算出し、
算出値に補正を施こして、最終的に得た値をディスプレ
イ13に表示する。なおディスプレイ13には、装置1
0の画像メモリの画像デ−タも与えられ、撮影画像も表
示される。
【0016】光源7は、各組の丸刃(3a,4a),
(3b,4b),(3c,4c)の刃間部へ正面(軸2
a,2bの中心線を含む平面に実質上垂直な方向)から
光を照射する。図1には、キャリッジ9a,9bが水平
方向の第2位置Xbにあって、光源7が第2組の丸刃
(3b,4b)に光を照射している状態を示す。その光
は拡大鏡5へ入射しており、拡大鏡5で適当な倍率に拡
大された映像は、2次元撮像器6によって画像信号(ビ
デオ信号)に変換される。拡大鏡5の倍率は、目標とす
る検出精度によって決定すべきであるが、数μm程度の
高精度が必要となる場合には、2次元撮像器6の光検出
素子上で10倍以上の倍率が必要となるため、焦点深度
が浅くなり、対象が丸刃のように立体的なものの場合は
画面全体にピントの合った鮮明な画像を得ることは困難
である。よって前記の構成で得られる原画像は、図2に
示すように、丸刃のへり(軸2a,2bの外周面と平行
な外周面の、相対的に最短距離にある箇所)3bt,4
btの部分にピントを合せると、不鮮明(エッジボケ)
な部分(前記外周面の、軸2a,2bの軸心と2次元撮
像器6との間の箇所)が生じてしまう。すなわち、2次
元撮像器6に対してへり3bt,4btとは距離が異な
る箇所3bs,4bsにボケを生ずる。
【0017】このような原画像からクリアランス量およ
びオーバーラップ量を正確に検出するために、コンピュ
−タ12が、装置11の画像メモリの画像デ−タに、パ
ターン認識による画像処理を適用する。この画像処理の
実施のために、予め、クリアランス量Xcaおよびオ−バ
ラップ量Yoaを正確に把握した丸刃(3a,4a)の画
像より、画面上で該クリアランス量対応値をもたらす側
面対応線Yα,Yβおよび該オ−バラップ量対応値をも
たらすへり対応線Xα,Xβをもとめて、側面対応線Y
αおよびYβとへり対応線XαおよびXβのそれぞれを
基準コ−ナ(基準原点)とする所定辺長の方形領域すな
わち図3の(a)に示す参照画像パタ−ンを切出して、
図3の(b)に示すように、これらのパタ−ン上の、側
面対応線Yα,Yβ上の所定位置α1,α2,α3およ
びβ1,β2,β3ならびにへり線Xα,Xβ上の所定
位置α4,α5,α6およびβ4,β5,β6の画像デ
−タを、基準原点を基準(0,0)とする位置情報に対
応付けてコンピュ−タ12内のメモリ(参照パタ−ンデ
−タメモリ)に格納しておく。以下、左(L)パタ−ン
の側面対応線Yα上の所定位置α1,α2,α3および
へり線Xα上の所定位置α4,α5,α6の、それぞれ
の位置情報および画像デ−タを参照Lパタ−ンデ−タと
称し、右(R)パタ−ンの側面対応線Yβ上の所定位置
β1,β2,β3およびへり線Xβ上の所定位置β4,
β5,β6の、それぞれの位置情報および画像デ−タを
参照Rパタ−ンデ−タと称する。
【0018】また、第1組の丸刃(3a,4a)の位置
Xaに対しては、上述の実クリアランス量Xcaおよびオ
−バラップ量Yoaと画面上の対応値すなわち仮想クリア
ランス量および仮想オ−バラップ量(画素単位の長さ。
3Ya−4Ya間距離=X34as,3Xa−4Xa間距離=Y34a
t)の関係を規定する基準関数 Xca=fca(X34as) ・・・(1sx) Yoa=foa(Y34at) ・・・(1sy) および位置対応の補正関数 Xpa=fpxa(Xca)=Xca ・・・(2ax) Ypa=fpxa(Yoa)=Yoa ・・・(2ay) を求めて、これらを、位置Xa対応で、変換関数レジス
タ(メモリ)に格納する。 第2組の丸刃(3b,4
b)の位置Xbに対しては、第2組の丸刃(3b,4
b)の位置に実クリアランス量Xcbおよびオ−バ−ラッ
プ量Yobを正確に把握した丸刃を置いてカメラ6で撮影
し、前述の参照Lパタ−ンデ−タおよび参照Rパタ−ン
デ−タを用いた、後述の仮想クリアランス量および仮想
オ−バラップ量の検出と同様にして、丸刃(3b,4
b)間の仮想クリアランス量X34bsおよび仮想オ−バラ
ップ量Y34btを算出し、これらの算出値を上記(1sx),
(1sy)式で表わされる基準関数に代入してクリアランス
量fca(X34bs)およびオ−バ−ラップ量foa(Y34b
t)を算出し、実クリアランス量Xcbおよびオ−バ−ラ
ップ量Yobに対するこれらの算出値fca(X34bs),f
oa(Y34bt)の誤差を零とする補正関数 Xpb=fpxb(fca(X34bs)) ・・・(2bx) Ypb=fpxb(foa(Y34bt)) ・・・(2by) を求めてこれらを、位置Xb対応で変換関数レジスタ
(メモリ)に格納する。
【0019】第3組の丸刃(3c,4c)の位置Xcに
対しては、第3組の丸刃(3c,4c)の位置に実クリ
アランス量Xccおよびオ−バ−ラップ量Yocを正確に把
握した丸刃を置いてカメラ6で撮影し、前述の参照Lパ
タ−ンデ−タおよび参照Rパタ−ンデ−タを用いた、後
述の仮想クリアランス量および仮想オ−バ−ラップ量の
検出と同様にして、丸刃(3c,4c)間の仮想クリア
ランス量X34csおよび仮想オ−バ−ラップ量Y34ctを算
出し、これらの算出値を上記(1sx),(1sy)式で表わされ
る基準関数に代入してクリアランス量fca(X34cs)お
よびオ−バ−ラップ量foa(Y34ct)を算出し、実クリ
アランス量Xccおよびオ−バラップ量Yocに対するこれ
らの算出値fca(X34cs),foa(Y34ct)の誤差を零
とする補正関数 Xpc=fpxc(fca(X34cs)) ・・・(2cx) Ypc=fpxc(foa(Y34ct)) ・・・(2cy) を求めてこれらを、位置Xc対応で変換関数レジスタ
(メモリ)に格納しておく。 そして、クリアランス量
およびオーバーラップ量が未知の対象を測定するときに
は、すなわち現実の測定では、光源7,拡大鏡6および
カメラ6を、各組の測定位置Xa,Xb,Xc(例えば
Xb位置)に置き、コンピュ−タ12に該設定位置(X
b)を与えて測定を指示する。コンピュ−タ12は、カ
メラ6で撮影し画像処理装置11内の画像メモリに格納
した画像デ−タ(1画面の画像)の、左半分の画像領域
の画像デ−タを2値化して丸刃(3b)のおよその右下
コ−ナを検出し、これを中心とする所定領域の画素をコ
−ナ候補点として、各候補点について、それを原点とす
る所定位置α1,α2,α3およびα4,α5,α6に
対応する位置A1,A2,A3およびA4,A5,A6
の画像デ−タ(対象パタ−ンデ−タ)を摘出して、この
対象パタ−ンデ−タとLパタ−ンデ−タとの相関値(合
致度合を示す値)を算出してコ−ナ候補点宛てにレジス
タ(メモリ)に記憶する。全候補点についてこれを終了
すると、最も高い合致度合を示す相関値を得たコ−ナ候
補点を、丸刃(3b)の右下コ−ナと確定する。このよ
うに確定したときの、所定位置α1,α2,α3および
α4,α5,α6に対応する位置A1,A2,A3およ
びA4,A5,A6を図4に示す。
【0020】コンピュ−タ12は次に、カメラ6で撮影
し画像処理装置11内の画像メモリに格納した画像デ−
タの、右半分の画像領域の画像デ−タを2値化して丸刃
(4b)のおよその左上コ−ナを検出し、これを中心と
する所定領域の画素をコ−ナ候補点として、各候補点に
ついて、それを原点とする所定位置β1,β2,β3お
よびβ4,β5,β6に対応する位置B1,B2,B3
およびB4,B5,B6の画像デ−タ(対象パタ−ンデ
−タ)を摘出して、この対象パタ−ンデ−タとRパタ−
ンデ−タとの相関値を算出してコ−ナ候補点宛てにレジ
スタに記憶する。全候補点についてこれを終了すると、
最も高い合致度合を示す相関値を得たコ−ナ候補点を、
丸刃(4b)の左上コ−ナと確定する。このように確定
したときの、所定位置β1,β2,β3およびβ4,β
5,β6に対応する位置B1,B2,B3およびB4,
B5,B6を図4に示す。
【0021】このように特定した、図4に示す左側の丸
刃(3b)の6点A1,A2,A3およびA4,A5,
A6より、近似直線3Yb,3Xbを計算し、また右側
の丸刃(4b)の6点B1,B2,B3およびB4,B
5,B6についても同様な直線4Yb,4Xbを抽出
し、2つの線分3Yb,4Ybの平均距離X34bsを上記
(1sx)式に示す基準関数に従って、クリアランス量Xcb
=fca(X34bs)に変換し、また、2つの線分3Xb,
4Xbの平均距離Y34atを上記(1sy)式に示す基準関数
に従って、オ−バ−ラップ量Yob=foa(Y34at)に変
換する。そして、位置Xbに宛てられている上記補正関
数 Xpb=fpxb(fca(X34bs)) ・・・(2bx) Ypb=fpxb(foa(Y34bt)) ・・・(2by) に従って、位置Xb対応の補正を施したクリアランス量
Xpbおよびオ−バ−ラップ量Ypbを算出する。他の組
(他の位置Xa,Xc)の各量の計測も上述と同様であ
る。
【0022】丸刃が軸に対して直角に設定されていない
場合は、刃間の像が検出素子の軸方向に対して傾いてし
まう場合が考えられる。このような像の傾きによってパ
ターン認識が不可能な状態を避けるため、認識の評点は
ある程度低く設定することが望ましい。前記の直線近似
による方法であれば、検出値導出の際には像の傾きによ
る誤差は無視出来る程小さい。
【0023】対象の計測値が100μm以下と非常に微
小な場合、カメラ6の向きのずれによる誤差が無視出来
なくなるため、カメラ6の向きの設定には高い精度が必
要となる。しかし、丸刃の設定位置が一定でない場合、
カメラ6も丸刃設定位置に合せるため移動式にせねばな
らず、支持部(8b)のたわみ等によるカメラ6の向き
のずれを抑えるのは容易でない。しかし、支持部(8
b)のたわみはカメラ6の位置(Xa,Xb,Xc)に
よって変化するものであって再現性があるので、検出す
べき各位置で前述の変換処理、特に上記(2bx)式等を用
いる補正処理を施せば検出精度に影響を与えることは無
い。計測位置が計測の度に変化する場合は、補正関数に
計測位置のパラメータを導入すればよい。支持部のたわ
みによる撮像器の向きの変化は位置に対して連続である
と考えられるから、その影響も計測位置に対して連続で
ある。よって、上述のように計測位置をXa,Xb,X
cとした場合の補正関数は同時に計測位置の関数となっ
ているといえる。
【0024】拡大鏡5及びカメラ6の方向が衝撃や振動
によって変化した場合は、前述の補正処理(特にそのた
めの上記(2bx)式等の設定=校正)でも補正できるが、
この校正方法では、クリアランス量およびオーバーラッ
プ量の明らかな2対の丸刃もしくはそれに等価な物体を
準備し、各測定位置に設定する必要があり、測定のたび
に実行することは現実には困難である。そこで、設定ず
れは各測定位置に等価な影響を与えるものとすれば、校
正は測定の各位置で行う必要はなく1点で行えばよいこ
とになる。すなわち測定前に、クリアランス量およびオ
ーバーラップ量の明らかな2枚の丸刃の刃先と同等な、
図5に示すマーク付きの透明な校正板10を測定したと
きの、測定クリアランス量をX3、測定オーバーラップ
量をY3とし、真のクリアランス等価量をX4、真のオ
ーバーラップ等価量をY4とすると、拡大鏡5及びカメ
ラ6の向きの変化の影響を打ち消すための校正関数は、
クリアランス校正関数をFc3(X)、オーバーラップ
校正関数をFr3(Y)とすれば式(3)、式(4)で
表わせる。Xは上記(1xs)式又は(2ax)〜(2cx)式の算出
値、Yは上記(1ys)式又は(2ay)〜(2cy)式の算出値であ
る。
【0025】 Fc3(X)=(X4/X3)・X ・・・(3) Fr3(Y)=(Y4/Y3)・Y ・・・(4) この校正動作によって、移動機構の直線性の精度が悪く
ても、またカメラ及び拡大鏡の向きが長期使用によって
正面方向からずれても、それらによる検出精度への影響
を最小限に抑えることができ、高精度なクリアランス量
およびオーバーラップ量の検出が可能となる。
【0026】以上述べたように、通板すべき方向より光
を照射し、光源と逆方向から2次元撮像器によって撮像
し、その像を画像処理することによって得た情報に、事
前に既知の対象の測定によって求めておいた校正関数で
校正することにより、移動機構の取りつけ精度にかかわ
らず高精度な検出を可能にし、且つ使用中の撮像器の向
きのずれに対しても測定毎に校正板を用いた校正を行う
ことによって簡単にその影響を除去でき、高精度に丸刃
のクリアランス量、オーバーラップ量を計測することが
できる。
【0027】
【発明の効果】本願の第1番および第2番の発明では、
画像認識技術により、予め求めた刃端部の元画像パタ−
ンとの比較照合により刃端部を認識するので、刃端部の
特定もしくは摘出が正確となり、エッジボケによる検出
精度低下が回避される。また、第2番の発明では、画面
上で得た相対距離を、並設位置対応で事前に求めておい
た、変換関数で実際量に変換するので、各組それぞれ
で、正確なクリアランス量,オーバーラップ量等が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明を一態様で実施する装置構成
の概要を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す2次元撮像装置6が撮影した画像
の概要を示す平面図である。
【図3】 参照パタ−ンデ−タ生成のための、図1に示
す2次元撮像装置6で撮影した画像の一部(元画像パタ
−ン)を示す平面図である。
【図4】 実際の計測のための、2次元撮像装置6が撮
影した画像の概要を示す平面図である。
【図5】 図1に示す校正板10の拡大平面図である。
【符号の説明】
1a,1b:スリッタースタンド 2a,2b:丸刃
の軸 3a〜3c,4a〜4c:丸刃 5:拡大鏡 6:2次元撮像器 7:光源 8a,8b:ガイドレ−ル 9a,9b:微動
機構内蔵のキャリッジ 10:校正板 11:画像処理
装置 12:コンピュ−タ 13:ディスプ
レイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状体のスリッターラインの、隣接する
    少くとも2枚のスリッター丸刃間の刃先相対距離をオフ
    ラインで自動計測するスリッター丸刃の相対位置計測方
    法において、 光源より隣接するスリッター丸刃に光を照射し、それら
    のスリッタ−丸刃を間に置いて相対して配置した2次元
    撮像器で刃端部を拡大撮像することによって隣接する少
    くとも2枚の丸刃の刃端部の画像を一画面内に得、予め
    求めた刃端部の元画像パターンとの比較照合によって該
    画面上での刃端部の位置を求め、その位置情報から刃端
    部のエッジを求めることによって隣接する丸刃の前記画
    面上の刃先相対距離を検出することを特徴とするスリッ
    ター丸刃の相対位置計測方法。
  2. 【請求項2】 各組が隣接する2枚のスリッター丸刃で
    なる複数組のスリッタ−丸刃を並設したスリッターライ
    ンの、各組のスリッター丸刃間の刃先相対距離をオフラ
    インで自動計測するスリッター丸刃の相対位置計測方法
    において、 各組のスリッタ−丸刃の相対位置計測のそれぞれにおい
    て、光源よりスリッター丸刃に光を照射し、スリッタ−
    丸刃を間に置いて相対して配置した2次元撮像器で2枚
    のスリッタ−丸刃の刃端部を拡大撮像することによって
    2枚の丸刃の刃端部の画像を一画面内に得、予め求めた
    刃端部の元画像パターンとの比較照合によって該画面上
    での刃端部の位置を求め、その位置情報から刃端部のエ
    ッジを求めることによって隣接する丸刃の前記画面上の
    刃先相対距離を検出しこれを、事前に求めておいた現在
    測定対象としている組の並設位置に宛てられている、検
    出距離に対応する実際距離の関係を表わす変換関数で実
    際量に変換することを特徴とするスリッター丸刃の相対
    位置計測方法。
  3. 【請求項3】 2次元撮像器の向きの経時変化を測定毎
    に校正板を撮像することによって検知し、この分の補正
    を加える、請求項1又は請求項2記載のスリッター丸刃
    の相対位置計測方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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