JP2003148728A - ガス器具判定装置及びガス器具の判定機能を有するガスメータ - Google Patents

ガス器具判定装置及びガス器具の判定機能を有するガスメータ

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JP2003148728A JP2001350276A JP2001350276A JP2003148728A JP 2003148728 A JP2003148728 A JP 2003148728A JP 2001350276 A JP2001350276 A JP 2001350276A JP 2001350276 A JP2001350276 A JP 2001350276A JP 2003148728 A JP2003148728 A JP 2003148728A
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Shuichi Okada
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】使用中のガス器具を検出ガス流量から容易に判
別できるガス器具判定装置を提供する。 【解決手段】複数のガス器具について、燃焼制御に伴っ
て発生する一連のガス流量パターンを分割した部分流量
パターンを、制御ステップ毎に分類した流量パターンテ
ーブルと、複数のガス器具とそれに対応する前記部分流
量パターンの組合せとを対応付けた新規器具テーブル
と、ガス流量計が検出したガス流量パターンから新規器
具を判定する新規器具判定手段と、ガス流量パターンと
マッチングするガス器具を、前記登録器具テーブルから
抽出する登録器具判定手段とを有するガス器具判定装置
が提供される。各顧客毎にカスタマイズされた登録器具
テーブルが作成され、それに基づいてガス器具判定が行
われるので、高精度な判定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各家庭へのガス供
給ライン中に設置され、ガス流量計を有するガスメータ
などに利用されるガス器具判定装置に関し、家庭内で使
用されるガス器具を判定することができるガス器具判定
装置に関する。本発明のガス器具判定装置によれば、使
用中のガス器具を特定することにより、ガス器具に対応
したより高度な保安機能やサービスを提供することが可
能になる。
【0002】
【従来の技術】各家庭へのガス供給ラインの入り口に、
ガス流量計を内蔵したガスメータが取り付けられる。ガ
スメータは、ガス供給ラインを通過するガス流量を計測
し、計測されたガス流量は定期的な請求ガス料金の算出
に利用される。かかるガスメータは、ガス流量の計測と
いう基本的な機能に加えて、異常状態発生時にガス供給
を遮断するという保安機能を有する。この保安機能によ
れば、地震の検出やガス漏れ又は器具の消し忘れなどの
異常な使用状態の検出に応答して、ガスメータのガス流
路内に設けられた遮断弁によりガスを遮断する。
【0003】図1は、上記保安機能の一つである安全継
続使用時間オーバ時の遮断に利用される安全継続使用時
間設定値を示す図である。この機能は、ガス流量の発生
が検出されてから、そのガス流量が継続して使用される
場合に、継続時間があまり長くなる時は、ガス漏れなど
の何らかの異常な使用状態が発生したとみなして、ガス
を遮断する機能である。図1に示されるとおり、ガス流
量が大きい大型の湯沸かし器は、せいぜい30分程度し
か継続して使用されず、一方で、ガス流量が小さいスト
ーブは、長時間継続して使用されるであろうとの前提
で、ガス流量が大きい時の安全継続使用時間を短く、ガ
ス流量が小さい時の安全継続使用時間を長く設定してい
る。
【0004】そして、ガスメータは、ガス流量が発生し
たり変化した時点で、何らかのガス器具の使用が開始さ
れたと判断して、その流量が継続する時間を計測し、図
1に示す安全継続使用時間を超えてその流量が継続する
場合に、保安上の理由からガス遮断を行っている。従っ
て、使用中のガス器具を特定することなく、使用ガス流
量に基づいて、安全継続使用時間オーバ遮断を行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1に
示されるとおり、少ないガス流量レンジに、比較的長時
間使用されるストーブと、比較的短時間しか使用されな
いコンロや小型湯沸かし器など異なるガス器具が存在す
る。従来のガスメータでは、使用中のガス器具を特定す
ることができないので、長時間使用のストーブに合わせ
て安全継続使用時間を長く設定している。それに伴い、
コンロや小型湯沸かし器に対しては、安全継続使用時間
が必ずしも最適とはいえない面がなくもなかった。従っ
て、ガスメータが使用中のガス器具を判別することがで
きれば、それに適した保安機能を提供することができる
ので好都合である。
【0006】従来、ガスメータが検出するガス流量か
ら、使用中のガス器具を判定することが種々提案されて
いる。例えば、特開平3−236513号公報には、ガ
スメータの流量変化認識手段からの情報を季節情報など
と複合化して、ファジー推論によりガス器具の種類を判
別することが提案されている。しかしながら、その判別
ロジックは極めて曖昧であり、非現実的である。従っ
て、従来のガス器具判定方法では、高い精度で使用中の
ガス器具を判定することができず、判定結果に依存して
最適な保安機能やその他のサービスを提供することに利
用することはできなかった。
【0007】そこで、本発明の目的は、高い精度で使用
中のガス器具を判定することができるガス器具判定装置
及びそれを有するガスメータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のガス器具判定装置の構成は、ガス供給ライン
に接続されるガス器具を判定するガス器具判定装置にお
いて、複数種類のガス器具について、燃焼制御に伴って
発生する一連のガス流量パターンを分割した部分流量パ
ターンを、制御ステップ毎に分類した流量パターンテー
ブルと、複数種類のガス器具とそれに対応する前記部分
流量パターンの組合せとを対応付けた新規器具テーブル
と、ガス供給ラインで検出されたガス流量パターンとマ
ッチングする部分流量パターンを、前記流量パターンテ
ーブルから抽出し、当該抽出された部分流量パターンの
組合せとマッチングするガス器具を、前記新規器具テー
ブルから抽出する新規器具判定手段と、前記新規器具判
定手段が特定のガス器具を抽出した時に登録され、当該
特定ガス器具に対する部分流量パターンと検出ガス流量
とを制御ステップ毎に有する登録器具テーブルと、ガス
供給ラインで検出されたガス流量パターンとマッチング
する部分流量パターンを、前記流量パターンテーブルか
ら抽出し、抽出された部分流量パターンの組合せ及び各
制御ステップのガス流量とマッチングするガス器具を、
前記登録器具テーブルから抽出する登録器具判定手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】上記の構成では、ガス器具が使用された時
のガス流量の変化から使用中のガス器具を判定するため
に、複雑な一連のガス流量の変化を燃焼制御ステップ毎
に分割した部分流量パターンという概念を導入する。使
用可能性がある複数種類のガス器具について、部分流量
パターンを制御ステップ毎に分類して流量パターンテー
ブルに登録しておく。更に、複数種類のガス器具に対応
する部分流量パターンの組合せを新規器具テーブルに登
録しておく。そして、ガス流量計が検出したガス流量パ
ターンとマッチングする部分流量パターンを流量パター
ンテーブルから抽出し、更に、抽出された部分流量パタ
ーンの組合せとマッチングするガス器具を新規器具テー
ブルから抽出する。
【0010】即ち、本発明では、ガス器具の燃焼制御に
伴う複雑な一連のガス流量パターンを、制御ステップ毎
に分割した部分流量パターンに単純化し、検出されたガ
ス流量パターンとのマッチングを容易にし、ガス器具の
判定を可能にする。なお、流量パターンテーブルと新規
器具テーブルとは、ガス器具に対応して部分流量パター
ンが対応付けられた一つのテーブルで実現されても良
い。
【0011】また、各顧客宅で実際に使用されたガス器
具についての実測値(検出流量)に基づいて、各顧客が
利用するガス器具についての部分流量パターンの組み合
わせと検出流量を登録した登録器具テーブルも作成さ
れ、各顧客が利用するガス器具についてカスタマイズさ
れたテーブルに基づいてガス器具判定が行われるので、
より高精度な判定が可能となる。
【0012】上記の発明におけるより好ましい実施例で
は、部分流量パターンは、ガス流量パターンの時間に対
する流量波形の特徴データを有する。特徴データは、例
えば、ある流量に達するまでの時間や、ある時間におけ
る流量の範囲や、変化する流量の範囲や比など、ガス器
具それぞれの流量パターンの特徴を抽出した判断基準指
標である。従って、器具判定手段は、ガス流量計が検出
したガス流量パターンから上記特徴データを抽出(演
算)し、あらかじめ登録している流量パターンテーブル
の部分流量パターンの特徴データと一致するか否かの判
定を行う。
【0013】上記の発明のおけるより好ましい実施例で
は、複数の制御ステップは、点火時と、その後の初期過
渡期と、それに続いて流量が安定する安定期とを少なく
とも有する。ガス器具には、点火時の流量パターンが異
なるものもあれば、同じものもある。従って、点火時の
流量パターンだけでガス器具を判定することはできな
い。点火時に続く初期過渡期の流量パターンや、安定期
の流量パターンも同じである。従って、少なくともこれ
らの3つの制御ステップでの部分流量パターンから、ガ
ス器具を判定することが、判定精度の向上に寄与するこ
とができる。
【0014】また、点火時は、ガス流量が発生してから
所定時間(例えば10秒間)までの期間であり、その後
の初期過渡期は、点火時の後にガス流量がほぼ一定にな
る安定期に至るまでの期間である。従って、ガス流量の
変化を監視することで、点火時、初期過渡期、安定期を
区別することができ、それら期間で分割した分割流量パ
ターンのマッチングをとることが可能になる。
【0015】上記の発明におけるより好ましい実施例で
は、新規器具テーブルは、制御ステップ毎に部分流量パ
ターンに加えて流量レンジを有し、器具判定手段は、更
に、検出したガス流量パターンの流量が、前記流量レン
ジ内に該当するか否かも判断する。比較的単純な燃焼制
御を行う、例えば小型湯沸器とストーブとは、部品流量
パターンの組合せは一致するかもしれないが、ある制御
ステップでの流量レンジが異なる。従って、検出された
流量がいずれの流量レンジ内にあるかにより、それらの
ガス器具を区別することができる。
【0016】更に、別の好ましい実施例では、新規器具
テーブルには、新たなガス器具を追加可能である。ガス
メータが設置された後に、新規なガス器具が開発され普
及することが予想される。ガスメータの使用期間(法定
有効期間)は例えば10年であり、そのような長い期間
の間には、設置時に存在しなかった新規なガス器具が普
及することが予想される。従って、器具テーブルに新た
なガス器具が追加可能であることが好ましい。同様に、
流量パターンテーブルにも新たな部分流量パターンを追
加できることが好ましい。
【0017】さらに、本発明の好ましい実施例では、新
規器具判定手段が特定のガス器具を複数回抽出した時
に、登録器具テーブルに当該ガス器具が登録される。新
規登録テーブルに基づいた器具判定では、ガス流量計の
サンプリングタイミングのずれなどに伴い、誤判定の可
能性があるので、複数回の抽出により登録器具テーブル
に登録する。
【0018】登録器具テーブルに登録される検出ガス流
量は、新規器具判定手段が検出した複数回の検出ガス流
量に基づいて求められる値である。登録されること検出
ガス流量は、各部分流量パターンに特徴的な流量であっ
て、複数回の検出の平均値などで求められる固定値、最
大値・最小値などのレンジなどで登録される。
【0019】そして、登録器具判定手段が判定したガス
器具について、所定の制限時間を越えてガス流量が検出
された時、ガス遮断・警報の保安機能が実行される。好
ましくは、ガス器具毎に制限時間が設定される。登録器
具テーブルによる器具判定は精度が高く、そのガス器具
毎に設定された制限時間できめ細かい保安機能が実現さ
れる。更に好ましくは、監視中に、検出されたガス流量
に変動が生じても、制限時間の監視は継続される。
【0020】また、登録器具テーブルによる器具判定が
より精度が高いことから、ガス流量が検出されると、最
初に登録器具判定手段が判定し、そこで判定できない場
合に、新規器具判定手段が判定することが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、
特許請求の範囲に記載された発明とその均等物にまで及
ぶものである。
【0022】図2は、本実施の形態例におけるガスメー
タの概略構成図である。ガス供給管12、14の途中に
ガスメータ10が設置され、下流側のガス供給管14
は、顧客宅16内に設置されている1台のまたは複数の
ガス器具18A、B、Cに接続される。ガス器具は、例
えば、給湯器、ファンヒータ、テーブルコンロなどであ
る。
【0023】ガスメータ10は、ガス流路内に設けられ
たガス流量検知手段20と、ガス遮断弁22と、ガス圧
力センサ34と、ガス流量計からの流量信号を受信して
積算ガス量を計量し、更に使用中のガス器具を判定して
それに対応した保安機能を行うガスメータ制御ユニット
24とを有する。ガスメータ制御ユニット24は、例え
ば制御プログラムがインストールされたマイクロコンピ
ュータで実現される。それに伴い、電池26がガスメー
タ制御ユニット24に接続されている。
【0024】更に、ガスメータ10には、計量された積
算ガス量が表示されるガス量表示部28と、地震の発生
を検出する感震器30と、積算ガス量を遠隔のセンタに
通知したり、保安機能に対応して監視センタからのガス
遮断弁の制御を受けるための通信ユニット32などを有
する。それ以外にも、種々のセンサやアクチュエータが
設けられる。
【0025】本実施の形態例におけるガス流量検出手段
20は、従来のガスメータで広く使用されていた一定の
体積のガスが流れたときにパルス信号を出力する膜式流
量計ではなく、2秒以下の間隔で瞬間的なガス流量を検
出することができる流量計である。例えば、ガス流路に
沿って双方向に超音波を送出し、それぞれの伝播時間か
らガス流速を検出し、ガス配管の断面積との関係から瞬
間ガス流量信号を出力する超音波流量計が好ましい。そ
れ以外には、ガス流にカルマン渦を発生させその振動周
波数から流速を検出するフルイディックメータや、膜式
流量計であってもパルス信号の間隔が従来よりも狭く2
秒以下の間隔でパルス信号が出力されるものでも良い。
或いは、熱線からの温度分布がガス流量に応じて変化し
たのを検出する熱線式流量計であってもよい。
【0026】上記のような、比較的短い間隔で瞬間的な
ガス流量を検出することができるガス流量計を使用する
ことにより、時間に対するガス流量の波形をより正確に
検出することができ、流量パターンを基準にしたガス器
具の判定を可能にする。
【0027】図3は、本実施の形態例のガスメータの動
作を説明する模式図である。図3において、ガスメータ
は、通常判定モード、新規登録モード、運転監視モード
の3つの動作モードを有する。ガスメータは、通常判定
モード又は新規登録モードにより、使用されているガス
器具を判定し、運転監視モードにより、その特定したガ
ス器具に適した保安機能(ガス遮断、警報出力など)を
実現する。上記3つの動作モードを実行するために、ガ
スメータは、流量パターンテーブル、新規器具テーブ
ル、登録器具テーブルを有する。
【0028】流量パターンテーブル50は、燃焼制御に
伴って発生する一連のガス流量パターンを分割した部分
流量パターンを、制御ステップ毎に分類して格納する。
従って、可能性のあるできるだけ多くのまたは全てのガ
ス器具の部分流量パターンが、あらかじめ分析され、そ
れらの部分流量パターンが、制御ステップ毎に分類さ
れ、流量パターンテーブル50内に格納されている。
【0029】新規器具テーブル52は、好ましくは顧客
が利用し得るすべてのガス器具とそれに対応する部分流
量パターンの組合せとを対応付けて格納する。従って、
各顧客宅のガスメータは、同一の新規器具テーブル52
を有する。
【0030】これに対して、登録器具テーブル54は、
各顧客毎に利用されているガス器具とそれに対応する部
分流量パターンの組み合わせとを対応付けて格納する。
この登録器具テーブル54は、後に詳述するように、所
定の処理(新規登録モード)により、顧客宅で利用され
ているガス器具を新規器具テーブル52の中から抽出
し、その抽出したガス器具とそれに対応する部分流量パ
ターンの組み合わせを登録器具テーブル54に登録する
ことにより作成される。従って、登録器具テーブル54
は、ガスメータ毎(顧客毎)によって異なるテーブルと
なる。
【0031】ガスメータは、ガス流量を検出すると、通
常判定モードにより、登録器具テーブルに基づいてガス
器具判定を行い、登録器具テーブルに登録されている器
具と一致する器具を抽出すると、その器具に対応する運
転監視モードに移行する。一致する器具を抽出できない
場合は、新規登録モードに移行し、新規器具テーブルに
基づいてガス器具判定を行い、一致する器具を抽出する
と、運転監視モードに移行する。
【0032】以下、上記各動作を実現するためのガスメ
ータ制御ユニットについて説明しつつ、各動作モード、
各テーブルについてさらに詳しく説明する。
【0033】図4は、本実施の形態例におけるガスメー
タ制御ユニットの構成図である。ガスメータ制御ユニッ
ト24は、マイクロコンピュータにより実現されるの
で、その構成は、制御プログラムが格納されたROM
と、一時的にデータを記憶するRAMと、制御プログラ
ムを実行するALUとからなる。但し、図4には、制御
プログラムの各モジュールと、ROMやRAMに記憶さ
れたデータ構成が示される。
【0034】ガス流量計から例えば2秒以下の毎に出力
されるガス流量信号S20は、瞬間的なガス流量の情報を
有し、メモリ42内に時刻に対応して逐一記憶される。
また、ガス流量積算モジュール40は、ガス流量信号S2
0のガス流量を積算して、ガス量表示部への表示信号S28
を出力する。従って、ガス流量積算モジュール40は、
ガスメータの基本的な機能を実現する。
【0035】本実施の形態例のガスメータは、顧客宅内
のガス管に接続されるガス器具を使用中のガス流量の変
化から判定することができる。ガス器具判定モジュール
43は、かかるガス器具判定機能を有する。ガス器具判
定モジュール43は、検出したガス流量パターン(時間
に対する流量波形)から各制御ステップを判定する制御
ステップ判定モジュール44と、制御ステップ毎に分割
されたガス流量波形から部分流量パターンを抽出する部
分流量パターン抽出モジュール46と、その部分流量パ
ターンを手がかりに、流量パターンテーブル50と新規
器具テーブル52又は登録器具テーブル54とから一致
するガス器具を抽出するマッチングモジュール48とを
有する。
【0036】本実施の形態例のガスメータは、通常のガ
ス器具判定処理(通常判定モード)では、登録器具テー
ブル54に基づいて、ガス器具を判定し、登録器具テー
ブル54からガス器具を抽出できない場合、新規登録モ
ードにより、新規器具テーブル52を参照してガス器具
を判定し、それを登録器具テーブル54に登録する。
【0037】制御ステップ判定モジュール44は、メモ
リ42に一定時間毎に記憶されたガス流量の波形を解析
し、ガス器具の燃焼制御ステップの変化を判定する。即
ち、本実施の形態例では、ガス器具の燃焼制御に伴って
発生する一連のガス流量パターンを分割した部分流量パ
ターンの単位で、検出ガス流量パターンをあらかじめ登
録された部分流量パターンとマッチングをとる。従っ
て、検出されるガス流量パターンが、現在どの制御ステ
ップに対応しているかを判別する必要がある。そのた
め、制御ステップ判定モジュール44は、メモリ42に
記憶された時間に対するガス流量波形のどこからどこま
でが、燃焼制御のどの制御ステップに対応するかを判定
する。
【0038】部分流量パターン抽出モジュール46は、
検出ガス流量パターンを、制御ステップ判定モジュール
により判別された制御ステップ毎に分割し、その分割さ
れた部分流量パターンの特徴データを抽出する。部分流
量パターンの特徴データは、パターンマッチングに使用
される指標であり、後に詳述されるとおり、流量波形を
時間と流量で特徴付けたものである。従って、部分流量
パターン抽出モジュール46は、記録されたガス流量波
形から、特徴データを抽出する。この特徴データは、マ
ッチングモジュール48により、部分流量パターンとの
マッチングに利用される。
【0039】マッチングモジュール48は、流量パター
ンテーブル50内を検索し、検出ガス流量から抽出され
た部分流量パターンにマッチングする流量パターンテー
ブル50内の部分流量パターンを抽出する。即ち、前述
した部分流量パターンの特徴データを指標にして、あら
かじめ登録されている部分流量パターンのうち一致する
ものを、各制御ステップ毎に抽出する。更に、マッチン
グモジュール48は、登録器具テーブル54を参照し
て、流量パターンテーブルから抽出された部分流量パタ
ーンの組合せとマッチングするガス器具を抽出する。
【0040】その場合、より好ましくは、検出ガス流量
が、登録器具テーブル54の各ガス器具毎の流量値に該
当するか否かの判定も行われる。部分流量パターンの組
合せだけでは、複数のガス器具が一致する場合があり、
それら複数のガス器具から使用中のガス器具を特定する
ために、ガス流量値も利用されることが好ましい。
【0041】以上のように、ガス器具判定モジュール4
3がガス器具を特定することができると、運転監視モジ
ュール56が、運転監視モードを実行し、その特定され
たガス器具に最適な保安制御を実行することができる。
最も典型的な保安制御は、特定されたガス器具による安
全継続使用時間(制限時間)オーバ遮断機能である。つ
まり、運転監視モジュール56は、特定されたガス器具
が、ガス器具毎に設定された安全継続使用時間をオーバ
して使用継続されているかを監視し、オーバする時に、
遮断信号S22を出力してガス遮断弁を遮断したり、警報
を出力したりする。従って、従来のようにガス流量に依
存した安全継続使用時間の設定ではなく、ガス器具毎に
最適に設定された安全継続使用時間に基づいて運転監視
を行うことができる。
【0042】一方、マッチングモジュール48が、登録
器具テーブル54からガス器具が抽出できない場合があ
る。例えば、登録器具テーブル54に何も登録されてい
ない初期状態時、又は、登録器具テーブル54に顧客が
利用しているガス器具が登録された後に、顧客が新たな
ガス器具を追加購入したりする場合である。このような
場合、マッチングモジュール48は、新規器具テーブル
52からその新たなガス器具を特定し、その特定したガ
ス器具とその部分流量パターンの組み合わせを登録器具
テーブル54に登録する処理(新規登録モード(後
述))を実行する。
【0043】以下、ガス流量パターン、部分流量パター
ン、流量パターンテーブル、新規器具テーブル、登録器
具テーブルについて、具体的を説明する。
【0044】図5は、複数のガス器具におけるガス流量
パターン例を示す図である。図5には、(1)大型湯沸
かし器である給湯器の給湯側バーナー(以下、給湯器
(給湯))、(2)小型湯沸かし器、(3)給湯器の風
呂追い焚きバーナー(以下、給湯器(風呂追焚)、
(4)ファンヒータ、(5)ガスストーブ、(6)テー
ブルコンロの燃焼制御に伴って発生する一連のガス流量
波形が示される。全てのガス流量波形において、横軸が
時間、縦軸がガス流量であり、制御ステップとして点火
時A、初期過渡期B、安定期Cがそれぞれ示されてい
る。
【0045】図6、7、8は、点火時、初期過渡時、安
定期における部分流量パターン例を示す図である。図5
に示した各ガス機器のガス流量パターンを説明すると共
に、図6、7、8に示したそれらの部分流量パターンの
例を説明する。
【0046】図5(1)の給湯器(給湯)のガス流量パ
ターンは、点火時Aは、点火に最適なガス流量に制御し
て緩点火が行われ、所定期間緩点火のガス流量を維持し
た後、最大ガス流量Qmax(または任意のガス流量)にし
てフィードフォワード及びフィードバック制御に入る。
やがて、ガス流量が収束しながらガス流量が一定の安定
期Cになる。点火時Aと安定期Cとの間の初期過渡期B
では、給湯器のフィードフォワード制御及びフィードバ
ック制御に応じて、ガス流量の変化の仕方は異なるが、
この例では、最大インプット量Qmax(または任意のガス
流量)から上下に振幅しながら安定期の一定流量に収束
していく第1のパターンである。それ以外には、最大イ
ンプット量Qmax(または任意のガス流量)から徐々に減
少して安定期の一定流量に収束する第2のパターンや、
最大インプット量Qmaxとは異なる任意のガス流量から徐
々に増加して安定期の一定流量に収束する第3のパター
ンなどがある。
【0047】図6の点火時の部分流量パターンには、上
記緩点火のパターンA-1が示される。即ち、緩点火パタ
ーンA-1では、点火時に最大ガス流量Qmaxの7〜9割に
あたる点火用ガス流量Q1の状態が所定時間tだけ継続
し、その後、最大ガス流量Qmax(または任意のガス流
量Q2)に変更される。即ち、水温が低い場合などは、
最大インプットにすることで急速に加熱され、短時間で
設定温度の出湯ができるように制御される。また、水温
が低くない場合は、制御された任意のガス流量に制御さ
れる。
【0048】従って、緩点火パターンA-1の特徴データ
は、一旦緩点火ガス流量Q1が継続する所定時間tが、
0.5秒以上から10秒までの範囲内(0.5sec≦t≦10s
ec)で、その緩点火用ガス流量Q1が、最大ガス流量Q
maxの7〜9割の範囲内(Q1=K(n/3)Qmax、0.
7≦K≦0.9)になることである。但し、緩点火されるバ
ーナーの数nに応じて、その最大ガス流量Qmaxは異な
る。バーナーが3面ある場合であって、緩点火時に3面
全てが点火する場合(n=3)はQ1=KQmaxと、2
面のみが点火する場合(n=2)はQ1=K(2/3)
Qmaxと、1面のみが点火する場合(n=1)はQ1=
K(1/3)Qmaxの何れかである。また、バーナーが
2面の場合は、Q1=KQmaxまたはQ1=K(1/
2)Qmaxである。バーナーが1面の場合はQ1=KQm
axである。更に、最大インプット量Qmaxは、給湯器の
能力(16号、20号、24号、32号など)に依存し
て異なる。
【0049】また、図7の初期過渡期の部分流量パター
ンには、上記した最大ガス流量Qmax(または任意のガ
ス流量)から上下にハンチングしながら一定流量Q3に
収束する第1のパターンB-1と、最大ガス流量Qmax(ま
たは任意のガス流量)から徐々に減少しながら一定流量
Q3に収束する第2のパターンB-2と、任意のガス流量
Q2から徐々に上昇しながら一定流量Q3に収束する第
3のパターンB-3とが示されている。
【0050】更に、図8の安定期の部分流量パターンに
は、上記の一定ガス流量に維持されるパターンC-1が示
される。この安定期では、給湯に使われる水量が一定で
ある限り、ほぼ一定のガス流量Q3が維持されるが、フ
ィードフォワード及びフィードバック制御が維持される
ので、僅かにガス流量Q3の上下に変動する流量パター
ンになる。
【0051】図5に戻り、(2)排気筒を利用したCF
式風呂釜や、排気筒を必要としないバランス型のBF式
風呂釜の流量パターンでは、点火時Aは、パイロット点
火のパターンとなり、その後初期過渡期を経ることな
く、一定流量の安定期Cに移る。点火時Aにおいて、最
初にパイロットが点火され、パイロットバーナー用にご
く少量のガス流量が発生する。この少量のガス流量が継
続する時間は約3秒以上であり、その後、ガス流量がバ
ーナ数の面数に対応したガス流量になり、バーナーが着
火する。CF式風呂釜やBF式風呂釜は、安定期Cで
は、比例弁を利用した制御ではなく、バーナーの面切り
替えによってその出力が制御される。従って、安定期C
では、ガス流量は一定であるがバーナー面の切替により
段階的に切り替えられる。図5(2)の例では、2面バ
ーナーの例である。また、安定期Cの後でバーナーが消
された後では、パイロット用口火のみのガス流量が消費
される。更に、別のCF式風呂釜やBF式風呂釜におい
て、点火時Aにダイレクト着火される場合もある。その
場合は、点火時に直接最大ガス流量Q2に立ち上がって
しまう。
【0052】CF式風呂釜やBF式風呂釜の他に、小型
湯沸かし器においても、図5(2)のような流量パター
ンが発生する。
【0053】図6の点火時の部分流量パターンには、口
火パターンA-2が示される。この口火パターンA-2では、
最初の数秒間(約3秒以上)、パイロット用の少ないガ
ス流量Q1(60Kcal/h≦Q1≦400Kcal/h)に維持
され、その後最大ガス流量Qmax(または任意のガス流
量Q2)に増やされる。口火用バーナーのガス流量Q1
は、緩点火時のガス流量Q1よりも遙かに少ない流量で
ある。また、図6には、固定流量着火パターンA-3も示
されていて、これは、短時間(約1秒間)の間に最大ガ
ス流量Qmax(または任意のガス流量Q2)に立ち上が
る流量パターンである。更に、図8の安定期の部分流量
パターンには、一定パターンC-2が示される。バーナー
の面切り替え制御はあるが、それ以外では一定流量Q3
に維持されるので、安定期の部分流量パターンは、一定
パターンC-2に該当する。
【0054】図5の(3)給湯器(風呂追焚)は、浴槽
内のお湯を小型のバーナーで加熱循環する追い焚きバー
ナーが燃焼した時のガス流量パターンである。給湯器
(給湯)と同様に、点火時Aでは緩点火用のガス流量パ
ターンが発生し、その後追い炊きバーナの最大ガス流量
Qmaxに維持される。従って、この場合は、点火時Aで
は緩点火パターンA-1となり、初期過渡期を経ずに、安
定期Cでは一定パターンC-2になる。但し、最大ガス流
量Qmaxは、(1)給湯器(給湯)の場合に比較すると
かなり小さくなる。追い焚き運転では、通常、浴槽温度
が設定温度に達すると、運転停止になり自動的にガス流
量がなくなる。
【0055】図5(4)のファンヒータは、点火時Aで
は緩点火パターンである。その後、ガス流量は最大イン
プット量Qmaxでまたはそれ以上の流量で急速に暖房能力
を上昇させ、部屋の温度を上昇させる。その後、部屋の
温度が上昇するにつれて、ステップ式の比例制御により
段階的にガス流量が減少し、一定流量Q3に達する。安
定期Cでは、通常、部屋の温度に対してインプットガス
量が決定されるステップ式の比例制御が行われ、一定流
量Q3を中心として一定のガス流量だけ上下する。
【0056】従って、このファンヒータの場合は、点火
時Aは緩点火パターンA-1であり、初期化過渡期Bはス
テップ減少パターンB-4に該当し、安定期Cはステップ
制御パターンC-3に該当する。
【0057】別のファンヒータの使用状況によっては、
図5(4)に示されるとおり、緩点火パターンA-1から
初期過渡期を経ずにQmaxで一定となる一定制御パター
ンの安定期パターンC-2になる場合もある。例えば、フ
ァインヒータが気温の低い部屋で使用される場合などで
ある。このように、点火した後最大インプット量Qmax
の状態が長時間継続する場合でも、安定期パターンC-2
とのマッチングを検出し、その時の流量レンジで給湯器
(風呂追い炊き)と区別することができる。また、最大
インプット量Qmaxは、ファンヒータの能力に応じて異な
り、6〜8畳用、8〜14畳用、大部屋用では、その最
大インプット量Qmaxは段階的に大きくなる。
【0058】図8の安定期の部分流量パターンには、上
記のステップ制御パターンC-3が示されている。ステッ
プ制御パターンC-3では、一定流量Q3から、部屋の温
度の変化などに追従してステップ状にガス流量が上下に
制御されている。ステップ式の比例弁が利用されている
ので、ガス流量の変化ΔQiは、比例弁のステップ幅Δ
Qになり(ΔQi=±ΔQ)、且つ安定期なので、増加
の次は必ず減少し、減少の次は必ず増加する(ΔQi×Δ
Qi+1<0)。
【0059】図5(5)のストーブは、点火時Aにおい
て、最大ガス流量Qmaxにパイロット用ガス流量を加え
たガス流量Q2で点火し、一定時間そのガス流量が維持
される。やがて、パイロットバーナー用のガス流量ΔQ
だけ減少し、安定期Cになる。このパイロットバーナー
は、点火時において一定時間燃焼するのみであり、点火
時に燃焼側のバーナーが点火せずに立ち消えしてガスが
そのまま流出するのを防止する立ち消え安全機能として
設けられている。従って、安定期Cにおいてこのパイロ
ットバーナーは燃焼しない。また、安定期Cでは、ガス
流量は一定に維持され、大小2段階のガス流量の制御が
行われるものも、その場合は、それぞれの段階内でガス
流量は一定に維持される。
【0060】別のストーブの点火時のガス流量パターン
として、固定流量着火パターンになる場合がある。この
場合は、パイロットバーナーとともに着火し、その後パ
イロットバーナは消えないので、パイロットバーナーに
対応するガス流量の減少ΔQは存在せずに、点火時に最
大ガス流量になるのみである。
【0061】図6の点火時パターンには、上記の立ち消
え安全用口火パターンA-4と、固定流量着火パターンA-3
とが示される。固定流量着火パターンA-3では、前述の
とおり短時間(約1秒以内)で最大ガス流量Qmax(ま
たは任意のガス流量Q2)に立ち上がるのに対して、立
ち消え安全装置用口火パターンA-4では、あるガス流量
Q2に立ち上がってからその状態が数秒間(2秒≦t≦
5秒)維持され、やがて点火パイロット分のガス流量Qp
(100Kcal/h≦Qp≦400Kcal/h)だけ段階的に減少する。
【0062】図5の(6)テーブルコンロでは、点火時
Aでは、ダイレクト着火の流量パターン(固定流量着火
パターンA-3)であり、その後の初期過渡期Bでは、ガ
ス流量が大きく変動し、やがて安定期Cに至る。但し、
安定期においても、調理によっては手動による流量調整
が行われることもある。更に、別のテーブルコンロで
は、点火時Aにおいて、立ち消え安全装置用口火パター
ンA-4になるものも存在している。
【0063】図7の初期過渡期の部分流量パターンに
は、コンロ過渡期パターンB-5が示されている。手動に
よるインプット調節であるので、点火時の最大ガス流量
Qmax(または任意のガス流量Q2)から、数秒間(0.5
sec≦t≦3sec)で不規則に上下してから、一定流量Q
3に至る。一定流量Q3は、点火時の流量よりもΔQだ
け低くなっている。従って、ΔQ<0である。
【0064】以上のように、複数のガス器具の燃焼制御
に伴うガス流量パターンを調べてみると、点火時Aにお
いて、緩点火パターンA-1、口火パターンA-2、固定流量
着火パターンA-3、立ち消え安全装置用口火パターンA-4
の4つパターンに分類することができる。従って、流量
パターンテーブルの点火時の部分流量パターンは、図6
に示されるとおり、4種類の部分流量パターンが登録さ
れる。
【0065】それぞれの流量パターンの特徴データ例
は、図6に示されるとおりであり、緩点火パターンA-1
では、緩点火ガス流量Q1の時間tが0.5sec≦t≦10se
cで、緩点火ガス流量Q1がQ1=K(n/k)Qmax(kはバ
ーナー面の数、0.7≦K≦0.9)である。口火パターンA-
2では、口火ガス流量Q1が60Kcal/h≦Q1≦400Kcal/
h)でその時間tが3sec≦tである。固定流量着火パタ
ーンA-3では、ガス流量の立ち上がり時間tがt≦1sec
である。そして、立ち消え安全装置用口火パターンA-4
では、立ち上がりガス流量の時間tが2sec≦t≦5secで
あり、低下ガス流量Qpが100Kcal/h≦Qp≦400Kcal/hであ
る。
【0066】更に、初期過渡期Bにおいて、ハンチング
パターンB-1、単調減少パターンB-2、単調増加パターン
B-3、ステップ減少パターンB-4、コンロ過渡期パターン
B-5の5種類の部分流量パターンに分類することができ
る。従って、図7に示されるとおり、流量パターンテー
ブルの初期過渡期の部分流量パターンは、上記5種類が
登録される。
【0067】それぞれの流量パターンの特徴データ例
は、図7に示されるとおりであり、ハンチングパターン
B-1では、上下の変化量ΔQiの絶対値が順次減少し(|
ΔQi|>|ΔQi+1|)、その増減が繰り返される(ΔQi
×ΔQi+1<0)。また、単純減少パターンB-2では、一
定時間t間隔での変化量が徐々に小さくなり(ΔQi>Δ
Qi+1)、その変化量ΔQiは常に負である(ΔQi<0)。
単純増加パターンB-3では、一定時間t間隔での変化量
が徐々に小さくなり(ΔQi>ΔQi+1)、その変化量ΔQi
は常に正である(ΔQi>0)。ステップ減少パターンB-
4では、ガス流量の変化ΔQiが固有のステップ流量ΔQ
の整数倍(ΔQi=NΔQ)で、変化量ΔQiが常に負であ
る(ΔQi<0)。尚、ステップ流量ΔQは、安定期Cで
のガス流量変化量から求めることができる。そして、コ
ンロ過渡期パターンB-5では、短い時間t(0.5sec≦t
≦3sec)に任意の流量ΔQだけ減少する(ΔQ<0)。
【0068】そして、安定期Cにおいては、比例制御パ
ターンC-1、一定パターンC-2、ステップ制御パターンC-
3の3種類の部分流量パターンに分類することができ
る。それに伴い、図7に示されるとおり安定期の部分流
量パターンは、上記3種類が登録される。
【0069】それぞれの流量パターンの特徴データ例
は、図8に示されるとおりである。比例制御パターンC-
1では、ある一定時間(例えばX=10sec)において、ガ
ス流量の変化量(|Qi−Qi-1|)が、その間の平均流量
Qaveの数%(M=0.03)程度以内に抑えられ、且つ、あ
る一定時間内の最大と最小流量の差(Qmax−Qmin)が10
0Kcal/h(=L)程度以上である。つまり、比例制御で
はガス流量の変化はある程度大きくなる。一定パターン
C-2では、比例制御パターンよりガス流量の変化量が小
さく、一定時間(例えばX=10sec)における最大と最
小流量の差(Qmax−Qmin)が100Kcal/h(=L)程度以
内である。ステップ制御パターンC-3では、ガス流量の
変化量ΔQiがステップ幅±ΔQであり、増加と減少が交
互に繰り返される(ΔQi×ΔQi+1<0)。
【0070】図9は、本実施の形態例における新規器具
テーブルの例を示す図表である。新規ガス器具テーブル
52は、好ましくはあらゆるガス器具それぞれについて
の、部分流量パターンの組み合わせと、各部分流量パタ
ーンに対応する流量レンジ、さらには、継続して使用可
能な制限時間とを含む。
【0071】例えば、この図表において、給湯器(給
湯)の部分流量パターンの組合せは、点火時Aは緩点火
パターンA-1、初期過渡期BはハンチングパターンB-1、
単純減少パターンB-2、単純増加パターンB-3のいずれ
か、安定期Cは比例制御パターンC-1である。そして、
各パターンでの流量レンジが示されている。
【0072】給湯器(給湯)の点火時の流量レンジは、
緩点火ガス流量Q1のレンジを示す。また、初期過渡期
の流量レンジは、ハンチング、単調減少、単調増加いず
れも、実際に検出されるガス流量のレンジである。ま
た、安定期の流量レンジも検出されるガス流量のレンジ
である。上記の用途の違いにより、この安定期でのガス
流量レンジが異なってくる。このように、新規器具テー
ブル52で設定される流量レンジは、各ガス器具が取り
得る比較的広いレンジとなる。
【0073】更に、BF式風呂釜、CF式風呂釜、小型
湯沸かし器の部分流量パターンの組合せは、点火時Aは
口火パターンA-2、固定流量着火パターンA-3のいずれ
か、初期過渡期Bには存在せず、安定期Cは一定パター
ンC-2である。点火時の流量レンジは、固定流量着火パ
ターンでの流量レンジを示す。口火パターンの場合は、
図6のA-2に示したとおり、口火用ガス流量Q1の流量
レンジは、特徴データに含まれているので、器具テーブ
ルには示す必要はない。なお、固定流量着火の場合は、
点火時と安定期とで流量レンジは同じになる。
【0074】給湯器(風呂追焚)の部分流量パターンの
組合せは、図示されるとおり、点火時Aは緩点火パター
ンA-1、初期過渡期Bにはなく、安定期Cは一定パター
ンC-2である。点火時の流量レンジは、緩点火ガス流量
のレンジである。
【0075】また、ファンヒータの部分流量パターンの
組合せは、点火時Aは緩点火パターンA-1、初期過渡期
Bはステップ減少パターンB-4、安定期Cはステップ制
御パターンC-3である。また、点火時の流量レンジは、
緩点火ガス流量のレンジであり、初期過渡期及び安定期
の流量レンジは、検出されるガス流量のレンジである。
尚、前述のとおり、ファンヒータの使用状況によって
は、初期過渡期が存在しない場合もある。
【0076】次に、ストーブの部分流量パターンの組合
せは、点火時Aはダイレクト着火パターンA-3または立
ち消え安全装置用口火パターンA-4で、初期過渡期Bは
なく、安定期Cは一定パターンC-2である。点火時の流
量レンジは、着火時のガス流量のレンジである。
【0077】更に、テーブルコンロの部分流量パターン
の組合せは、点火時Aはダイレクト着火パターンA-3ま
たは立ち消え安全装置用口火パターンA-4で、初期過渡
期Bはコンロ過渡期パターンB-5で、安定期Cは一定パ
ターンC-2である。点火時と初期過渡期のガス流量レン
ジは同程度の範囲になっており、安定期の流量レンジ
は、更に広くなっている。
【0078】このように、器具テーブルにおいて、各ガ
ス器具に対応する部分流量パターンの組合せが登録され
ている。従って、部分流量パターンの組合せから、ガス
器具を判定することができる。但し、一部の複数のガス
器具において、同じ部分流量パターンの組合せを有する
場合がある。例えば、小型湯沸かし器とストーブは、点
火時Aで固定流量着火パターンA-3、初期過渡期がなく
て、安定期Cで一定パターンC-2と同じ組合せになる。
この場合であっても、ストーブよりも小型湯沸かし器の
ガス流量レンジが高くなっているので、ガス流量を比較
することにより、両ガス器具を区別することはできる。
【0079】図10は、本実施の形態例における登録ガ
ス器具テーブルの例を示す図表である。登録ガス器具テ
ーブル54は、各顧客が利用するガス器具それぞれにつ
いての、部分流量パターンの組み合わせと、各部分流量
パターンにおける特徴的な流量と、制限時間とを少なく
とも含む。
【0080】登録器具テーブル54に登録される器具
は、後述する新規登録モードにより特定された器具であ
って、各器具について登録される部分流量パターンにお
ける特徴的な流量も、新規登録モードにおいて、実際に
検出される流量が登録される。すなわち、新規器具テー
ブルに登録されている比較的広い流量レンジではなく、
その器具固有の流量(又は流量レンジ)が登録されるの
で、より精度よく器具を判定することができるようにな
る。
【0081】図10において、例えばストーブの部分流
量パターンの組合せは、点火時Aは立ち消え安全装置用
口火パターンA-4で、初期過渡期Bはなく、安定期Cは
一定パターンC-2である。このとき、立ち消え安全装置
用口火パターンA-4に特徴的な流量は、着火時の流量Q
2とそこからの低下流量(パイロット流量)Qpであ
り、2つの固定流量が登録される。
【0082】登録流量が固定流量である場合は、登録器
具テーブルを利用して器具を判定する通常判定時におい
て、各固定流量に対応する検出される各流量が各固定流
量とほぼ一致するかどうかが判定される。例えば、検出
される流量が、対応する固定流量の±3%以内であれば
流量一致と判定する。
【0083】ストーブは、初期過渡期はないので、部分
流量パターン及び流量ともにブランクである。安定期に
おける一定パターンC-2に特徴的な流量は、一定流量Q
3であり、例えば、ストーブが2面切換燃焼の場合、2
つの固定流量を有する。
【0084】また、ファンヒータの部分流量パターンの
組み合わせは、点火時Aは緩点火パターンA-1、初期過
渡期Bはステップ減少パターンB-4、安定期Cはステッ
プ制御パターンC-3である。このとき、点火時Aにおけ
る緩点火パターンA-1に特徴的な流量は、着火時の流量
Q1であり、これが固定流量として登録される。
【0085】安定期Cにおけるステップ制御パターンC-
3に特徴的な流量は、検出された各ステップごとの流量
であり、各ステップごとの複数の流量が固定流量とな
り、登録された固定流量のうちの少なくとも1つと一致
すればよい。初期過渡期におけるステップ減少パターン
B-4における特徴的な流量は、上記安定期における各ス
テップ流量のうちの最大ステップ流量と最小ステップ流
量が流量レンジとして登録される。
【0086】登録流量が流量レンジである場合は、登録
器具テーブルを利用して器具を判定する通常判定時にお
いて、検出される流量が流量レンジ内であるかどうかが
判定され、流量レンジ内であれば流量一致と判定する。
【0087】さらに、給湯器(給湯)の部分流量パター
ンの組み合わせは、点火時Aは緩点火パターンA-1、初
期過渡期BはハンチングパターンB-1、安定期Cは比例
制御パターンC-1である。このとき、点火時Aにおける
緩点火パターンA-1に特徴的な流量は、上記ファンヒー
タと同様に、着火時の流量Q1であり、これが固定流量
として登録される。
【0088】初期過渡期におけるハンチングパターンB-
1における特徴的な流量は、初期過渡期において検出さ
れる流量のうちの最大流量と最小流量が流量レンジとし
て登録される。安定期Cにおける比例制御パターンC-1
に特徴的な流量も安定期において検出される流量のうち
の最大流量と最小流量が流量レンジとして登録される。
【0089】このように、登録器具テーブル54には、
各器具の部分流量パターンの組み合わせに加えて、各部
分流量パターンにおける特徴的な流量として、実際に検
出されるその器具固有の流量が固定流量又は流量レンジ
として登録され、各制御ステップにおける部分流量パタ
ーンとその器具固有の流量とにより、器具判定を行うの
で、誤判定の可能性が極めて小さく、精度の高い器具判
定が可能となる。
【0090】さらに、登録流量を、季節ごとにそれぞれ
登録することで、よりきめ細かい判定が可能となり、複
数の器具が抽出される可能性が減少することが期待でき
る。具体的には、季節毎の登録流量は、次のようにして
求めることができる。当初登録時の季節を記憶してお
き、登録流量を、現在の季節に対する所定の係数を考慮
して補正する。又は各季節毎に補正した登録流量を登録
器具テーブルに登録しておく。当初登録時の季節から
他の季節に移った所定時期に、その器具の登録流量を検
出して追加登録する。上記との両方を適用し、と
りあえず、他の季節の登録流量を実際に検出できない間
は、を利用し、他の季節が来たらの処理により登録
流量を上書き登録する。また、季節(例えば、月又は
暦)のほかに、外気温なども補正の因子となりうる。
【0091】図11及び12は、本実施の形態例におけ
るガス器具判定モジュール43における判定フローチャ
ート図である。具体的には、図11は、登録器具テーブ
ルに基づいてガス器具を判定する通常判定モードについ
てのフローチャート、図12は、登録器具テーブルから
ガス器具を抽出できない場合に、新規登録テーブル52
を参照してガス器具を判定する新規登録モードについて
のフローチャートである。このフローチャートには、図
4で示したガス器具判定モジュール43を構成する各モ
ジュール44、46、48の機能も含まれている。ま
た、ここでは前提として、複数のガス器具が同時に使用
される場合は除外している。各ガス器具がそれぞれ単独
で使用される場合に限定して、判定方法が示されてい
る。
【0092】図11において、ガス流量が検出されると
(S100)、使用開始時間としてその時の時刻をメモリ4
2に記録し、さらに、ガス流量検出手段20からのガス
流量信号S20を逐次メモリ42に記録する(S102)。例
えば、2秒以下の間隔で検出される瞬間ガス流量が、メ
モリ42に記録される。これにより、時間に対するガス
流量の波形が特定可能になる。
【0093】一定のサンプリング間隔で検出される瞬時
ガス流量を監視して、点火時の燃焼制御の終了が、制御
ステップ判定モジュール44により検出される。具体的
には、ガス流量が検出されてから所定時間(例えば10
秒間)経過時に点火時が終了したものと判断することが
できる。或いは別の方法として、点火後にガス流量がピ
ーク値になった時点で点火時が終了したものと判断して
も良いすることも可能である。
【0094】点火時の燃焼制御の終了が検出されると、
検出された点火時のガス流量波形から、特徴データが生
成される。そして、その特徴データと一致する部分流量
パターンが、図6に例示したような流量パターンテーブ
ル50から抽出される(S104)。
【0095】部分流量パターンと一致するか否かのマッ
チング処理は、種々の方法が考えられる。一例として
は、検出したガス流量波形の特徴データを抽出し、登録
された部分流量パターンの特徴データと一致するか否か
をチェックする方法がある。図6に示した例では、緩点
火パターンA-1では、最初に緩点火用のガス流量Q1が
検出され、その状態が時間t継続する。その後、あるガ
ス流量Q2またはQmaxに変化する。そこで、前述した
とおり、緩点火ガス流量Q1が最大ガス流量Qmaxの0.7
〜0.9の範囲であり、時間tが0.5〜10秒の範囲にあるの
が緩点火パターンA-1の特徴データとすることができ
る。従って、検出されたガス流量波形から、特徴データ
として緩点火ガス流量Q1と時間tとが求められ、その値
が流量パターンテーブルの特徴データの範囲に該当する
か否かのチェックを行うことで、マッチング処理が行わ
れる。
【0096】口火パターンA-2では、最初の口火用ガス
流量Q1は、絶対値が非常に小さく、例えば、口火用ガ
ス流量Q1が60〜400Kcal/hの範囲であり、口火用ガス
流量Q1に維持される時間tが3.0秒以上の範囲である
のが、その特徴データである。従って、検出されるガス
流量波形から、特徴データとして最初の流量Q1とそれ
が維持される時間tとを求め、その値が流量パターンテ
ーブルの特徴データの範囲に該当するか否かのチェック
を行うことで、マッチング処理が行われる。
【0097】また、ダイレクト着火パターンA-3では、
ピーク流量Q2に立ち上がる時間tが1.0秒以下と短
く、更に、立ち消え安全装置用口火パターンA-4では、
ピーク流量Q2に立ち上がってから時間tの後に僅かに
流量Qpの低下があり、その時間tは2.0〜5.0秒の範囲
であり、低下流量Qpは100〜400Kcal/hである。従っ
て、これらの特徴データt、Qpを検出ガス流量波形から
求めて、流量パターンテーブルの特徴データに該当する
か否かにより、マッチングが行われる。
【0098】図11に戻り、部分流量パターンが抽出さ
れると、その部分流量パターンと検出された流量とを有
する器具を登録器具テーブルの中から検索する(S106)。
一致する器具が抽出されないと、後述する新規登録モー
ドに移行する。一致する器具が抽出された場合、その一
致する器具の数が判定され(S108)、それが一つである場
合、現在使用中の器具はその抽出された器具に特定され
る。複数である場合、さらに、次の制御ステップでの流
量パターンに基づいた器具判定が行われる。
【0099】点火時を過ぎると、検出される流量の変化
が一定になったか否か、つまりガス流量が安定したか否
かが検出される(S110)。安定したことが検出される
と、安定期になったことが判明し、点火時流量から安定
期の間が初期過渡期として判別される。
【0100】そこで、初期過渡期の検出部分流量パター
ンの特徴データを求め、流量パターンテーブル50の初
期過渡期に分類された部分流量パターンと比較し、部分
流量パターンを抽出する(S112)。比較方法は、点火時と
同様に、特徴データが該当するか否かにより行われる。
【0101】そこで、図7を参照して、初期過渡期の部
分流量パターンの特徴データを説明すると、ハンチング
パターンB-1の場合は、各ピーク流量間の流量差ΔQiを
求め、その絶対値が徐々に減少し、且つ流量差ΔQiの
符号が交互に変化することが特徴データである。従っ
て、検出された一連のガス流量値から、各ピーク流量値
を検出しそれらの流量差ΔQi、ΔQi+1を求めることで、
特徴データを生成することができる。
【0102】単純減少パターンB-2の場合は、検出ガス
流量の一定時間t毎の変化流量ΔQiを求めると、その
変化流量ΔQiの絶対値は、徐々に小さくなり、且つそ
の変化流量ΔQiの符号は全て負になる。同様に、単純
増加パターンB-3の場合は、変化流量ΔQiの絶対値は徐
々に小さくなり、且つその符号が全て正になる。ステッ
プ減少パターンB-4の場合は、流量変化ΔQiが、ある単
位流量ΔQの整数倍で、且つ流量変化ΔQiの符号が全
て負である。コンロ過渡期パターンB-5では、時間t内
に流量変化ΔQが発生し、その時間は0.5〜3.0秒の範囲
で、変化ΔQの符号が負である。
【0103】初期過渡期の部分流量パターンについて、
上記の特徴データと比較できるように、検出ガス流量か
らそれら特徴データを算出し、どのパターンと一致する
か否かが行われる。
【0104】再度図11に戻り、初期過渡期における部
分流量パターンが抽出されると、点火時と同様に、その
部分流量パターンと検出された流量を有する器具を登録
器具テーブルの中から検索する(S114)。一致する器具が
抽出されないと、後述する新規登録モードに移行する。
一致する器具が抽出された場合、その一致する器具の数
が判定され(S116)、それが一つである場合、現在使用中
の器具はその抽出された器具に特定される。複数である
場合、さらに、次の制御ステップ(すなわち安定期)で
の流量パターンに基づいた器具判定が行われる。
【0105】次に、安定期の部分流量パターンの特徴デ
ータが求められ、流量パターンテーブル50から安定期
の部分流量パターンの抽出が行われる(S118)。図8の
安定期の部分流量パターンに示されるとおり、比例制御
パターンC-1の場合は、一定時間X秒間の複数の検出流
量Qiから、平均値Qaveと最大値Qmax、最小値Qminを更
新しながら、隣接する検出流量差(|Qi−Qi-1|)が平
均値Qaveの数%(例3%)以内で、最大値と最小値の差
がある流量(L=100Kcal/h)以上になるのが特徴データ
である。
【0106】一定パターンC-2の場合は、同様にして求
められた最大値と最小値の差がある流量(L=100Kcal/
h)以下になることが特徴データである。更に、ステッ
プ制御パターンC-3の場合は、ステップ幅ΔQiが一定の
ステップ幅でその符号が交互に変化するのが特徴であ
る。
【0107】こうして、安定期における部分流量パター
ンが抽出されると、点火時と同様に、その部分流量パタ
ーンと検出される流量を有する器具を登録器具テーブル
の中から検索する(S120)。一致する器具が抽出されない
と、後述する新規登録モードに移行する。一致する器具
が抽出された場合、現在使用中の器具はその抽出された
器具に特定される。各制御ステップ、すなわち点火時、
初期過渡期、安定期それぞれの部分流量パターンと、各
流量パターンに対応する特徴的な流量との組み合わせは
一通りなので、ステップS120において、一致する器
具が抽出される場合は、一つの器具に特定される。
【0108】使用中の器具が特定されると、その使用開
始時刻を、当該器具に対応する登録器具テーブルの開始
時刻記録領域に、ステップS102で記憶された開始時
刻を書き込み、そのガス器具に適した運転監視モードに
移行する(S122)。具体例として、使用時間が、ガス器
具毎に設定された制限時間(安全継続使用時間)を超え
たか否かが監視される。超えた場合は、警報が出力され
たり、ガス遮断弁が遮断される。また、監視中にガス流
量が変化した場合であっても、制限時間の監視は継続さ
れる。従来のガスメータでは、ガス流量が変化した場
合、継続使用が終了したと判断してしまう。しかしなが
ら、本実施の形態例では、高精度に器具を特定すること
ができ、また、その器具の流量パターンを把握している
ので、例えば比例制御パターンのように、ガス流量に変
動があっても、継続使用と判断することができる。
【0109】このように本実施の形態例では、各顧客宅
で使用している器具についての部分流量パターンの組み
合わせと器具固有の流量を登録した登録器具テーブルを
作成し、それを利用して器具判定が行われる。従って、
あらゆる種類を網羅する膨大の数のガス器具についての
流量パターンの組み合わせと、比較的広い流量レンジが
設定された新規器具テーブルを利用して器具判定を行う
場合より、さらに精度の高い器具判定が可能となる。
【0110】次に、図12の新規登録モードについて説
明する。図11の通常判定モードにおいて、抽出された
点火時(A)、初期過渡期(B)、安定期(C)それぞ
れの部分流量パターンのいずれかから、登録器具テーブ
ルに登録されている器具を特定できない場合、新規登録
モードが実行される。
【0111】図11において、新規登録モードに移行し
た段階に応じて、必要な処理によって、取得されていな
い各制御ステップの部分流量パターンを抽出する(S20
0、S202、S204)。
【0112】そして、点火時、初期過渡期、安定期それ
ぞれの部分流量パターンが取得されると、その部分流量
パターンの組み合わせと一致するガス器具を、新規器具
テーブル52から抽出する(S206)。新規器具テーブル5
2には、現在世の中で利用されている器具ほとんどすべ
てが登録されているので、新規器具テーブル52を検索
することで、部分流量パターンの組み合わせと一致する
ガス器具が抽出される可能性は極めて高い。但し、新規
器具テーブルに登録されていない、新しい制御方式を持
つ器具が使用された場合など、一致する器具を抽出でき
ない可能性がある。その場合は、従来のように流量に依
存した安全継続使用時間に基づいた運転監視が行われる
(S218)。
【0113】新規器具テーブルから抽出された器具は、
所定の一時記憶メモリに、各部分流量パターン及び、各
部分流量パターンにおける特徴的な流量(登録器具テー
ブルに登録される流量)を記憶する(S208)。
【0114】このようにして、新規器具テーブルから器
具が特定されると、一旦、その器具は一時記憶メモリに
記憶され、さらに、その器具についての特定回数を+1
加算する(S210)。そして、新規器具テーブル52から器
具が特定されるごとに、同じ器具の特定回数を判定する
(S212)。特定回数が所定回数(Nは、例えば5〜10程
度)に達すると、その器具を登録器具テーブル54に登
録する(S214)。登録器具テーブル54には、器具名、各
制御ステップ毎の部分流量パターン、各部分流量パター
ンにおける特徴的な流量(固定流量又は流量レンジ)、
制限時間であり、登録される流量は、新規器具テーブル
52に登録されている流量レンジの値ではなく、実際に
検出された流量のうちの各部分流量パターンにおける特
徴的な流量(好ましくは、複数回における各特徴的な流
量の平均値)である。
【0115】新規器具テーブル52には、登録器具テー
ブルと比較して非常に多くの器具が登録されているの
で、一回の器具の特定では、間違った器具を判定する可
能性がある。さらに具体的には、流量計のサンプリング
タイミングのずれなどにより、部分流量パターンの誤認
識、ひいては間違った器具の判定の可能性があるので、
複数回の器具の特定により初めて登録器具テーブル54
に登録することとしたものである。
【0116】特定された器具が登録器具テーブルに登録
されると、ガス器具毎に登録された制限時間による運転
監視モードが実行される(S216)。
【0117】図13は、運転監視モードのフローチャー
トである。運転監視モジュール56は、登録器具テーブ
ル54からガス器具が特定されると(又は登録器具テー
ブルにガス器具が登録されると)、その器具に対して設
定されている制限時間Tと運転開始時刻を取得し(S30
0)、ガス流量Qが検出される間(S302)、開始時刻から制
限時間Tを経過しているかどうかを判定し(S304)、経過
した場合、遮断や警報などの保安動作を実行する(S30
6)。制限時間T経過前に、ガス流量が検出されなくなる
と、器具の使用が停止したものとして、監視動作を終了
する。
【0118】なお、図12のステップS212におい
て、その器具についての特定回数が所定回数未満の場合
は、器具を完全に特定できないので、従来のように流量
に依存した安全継続使用時間に基づいた運転監視が行わ
れる(S218)。
【0119】流量パターンテーブルや新規器具テーブル
に登録されていない新規なガス器具が使用されて、ガス
器具の特定ができなくなることが予想される。従って、
本実施の形態例では、ガスメータ内の流量パターンテー
ブルや器具テーブルに新たな部分流量パターンやガス器
具を追加できるようにしておくことが好ましい。その追
加は、例えば通信回線を利用してそれらのデータを遠隔
のセンタから送信し、ガスメータ制御ユニット内の各テ
ーブルに記録することで可能である。
【0120】図14は、別の実施の形態例におけるガス
器具判定装置の概略構成図である。図2では、ガス器具
判定機能を持つガスメータ制御ユニットが設けられたガ
スメータの構成を示したが、図14のガス器具判定装置
100は、ガス流量を積算するガスメータの機能はなく、
ガス器具判定機能を持つガス器具判定制御ユニット124
を有し、ガス流量検出手段20から検出されるガス流量
に基づいて、前述と同じ方法でガス器具を判定する。そ
して、必要に応じてガス遮断弁22が遮断される。ガス
器具判定制御ユニット124は、例えばマイクロコンピュ
ータにより実現される。図14のそれ以外の構成は、図
2のガスメータと同じであり、同じ引用番号が付されて
いる。
【0121】図15は、図14のガス器具判定装置に内
蔵されるガス器具判定制御ユニット124の構成図であ
る。ガス器具判定装置100は、ガス流量を積算して表示
する機能が省略されているので、ガス器具判定制御ユニ
ット124においても、図4の構成からガス流量積算モジ
ュール40が省略されている。それ以外の構成は、図4と
同じである。
【0122】図14に示したガス器具判定装置は、ガス
メータとは別にガス供給ラインに取り付けられ、使用中
のガス器具の判定を行うことができる。そして、判定し
たガス器具に対して、必要な運転監視などを行うことが
できる。
【0123】尚、図2のガスメータのガスメータ制御ユ
ニットや、図14のガス器具判定制御ユニット単体で
も、ガス流量検出手段から検出ガス流量を供給されるこ
とで、本発明のガス器具判定装置を構成する。
【0124】以上説明したガス器具のガス流量パターン
や部分流量パターンは、あくまでも一例であり、本発明
はそれに限定されるわけではない。上記実施の形態で
は、制御ステップを、点火時、初期過渡期、安定期に分
けたが、それ以外の分割にすることもできる。更に、検
出した流量パターンと流量パターンテーブルの部分流量
パターンとのマッチングの指標に利用した特徴データも
一例であり、それ以外の特徴データでもよい。更に、他
のマッチング技術を利用してもよい。例えば、音声認識
などに利用されるパターンマッチング技術(例えば時間
軸を移動させてマッチングをとる動的計画法など)を利
用して、ガス流量波形そのもののマッチングをとっても
よい。
【0125】上記の実施の形態例では、燃焼制御に伴っ
て発生する一連のガス流量パターンを、制御ステップ毎
に部分流量パターンに分割し、各制御ステップ毎に流量
パターンのマッチングをとっている。従って、より単純
化された部分流量パターンのマッチングであるので、検
出が容易になり、検出精度及び検出確率を上げることが
できる。そして、複数の制御ステップで一致する部分流
量パターンの組合せから、ガス器具を判定しているの
で、検出が容易になる。
【0126】
【発明の効果】以上、本発明によれば、検出されるガス
流量の変化から、使用中のガス器具を容易に判定するこ
とができる。従って、判別されたガス器具に最適な運転
監視を行うことができる。
【0127】また、各顧客毎にカスタマイズされた登録
器具テーブルが作成され、それに基づいてガス器具判定
が行われるので、より高精度な判定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の安全継続使用時間オーバ時の遮断に利用
される安全継続使用時間(制限時間)設定値を示す図で
ある。
【図2】本実施の形態例におけるガスメータの概略構成
図である。
【図3】本実施の形態例のガスメータの動作を説明する
模式図である。
【図4】本実施の形態例におけるガスメータ制御ユニッ
トの構成図である。
【図5】複数のガス器具におけるガス流量パターン例を
示す図である。
【図6】流量パターンテーブルの点火時における部分流
量パターン例を示す図である。
【図7】流量パターンテーブルの初期過渡時における部
分流量パターン例を示す図である。
【図8】流量パターンテーブルの安定期における部分流
量パターン例を示す図である。
【図9】本実施の形態例における新規器具テーブルの例
を示す図表である。
【図10】本実施の形態例における登録器具テーブルの
例を示す図表である。
【図11】本実施の形態例におけるガス器具判定モジュ
ールにおける判定フローチャート(通常判定モード)図
である。
【図12】本実施の形態例におけるガス器具判定モジュ
ールにおける判定フローチャート(新規登録モード)図
である。
【図13】運転監視モードのフローチャートである。
【図14】本実施の形態例におけるガス器具判定装置の
概略構成図である。
【図15】図14のガス器具判定装置に内蔵されるガス
器具判定制御ユニット124の構成図である。
【符号の説明】
10 ガスメータ 18 ガス器具 20 ガス流量検知手段 43 ガス器具判定モジュール(新規器具判定手
段、登録器具判定手段) 50 流量パターンテーブル 52 新規器具テーブル 54 登録器具テーブル 56 運転監視モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 龍雄 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 酒井 克人 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 小高根 和人 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 湯浅 健一郎 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 松下 博 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 岡田 修一 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 田川 滋 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 門脇 あつ子 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 木村 幸雄 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社内 (72)発明者 廣山 徹 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社内 Fターム(参考) 2F030 CA03 CC13 CE04 CE09 CE22 CE25 CF05 CF11 3K068 AA01 BB01 BB12 DA01 DA16 EA03 NA01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス供給ラインに接続されるガス器具を判
    定するガス器具判定装置において、 複数種類のガス器具について、燃焼制御に伴って発生す
    る一連のガス流量パターンを分割した部分流量パターン
    を、制御ステップ毎に分類した流量パターンテーブル
    と、 複数種類のガス器具とそれに対応する前記部分流量パタ
    ーンの組合せとを対応付けた新規器具テーブルと、 前記ガス供給ラインで検出されたガス流量パターンとマ
    ッチングする部分流量パターンを、前記流量パターンテ
    ーブルから抽出し、当該抽出された部分流量パターンの
    組合せとマッチングするガス器具を、前記新規器具テー
    ブルから抽出する新規器具判定手段と、 前記新規器具判定手段が特定のガス器具を抽出した時に
    登録され、当該特定ガス器具に対する部分流量パターン
    と検出ガス流量とを制御ステップ毎に有する登録器具テ
    ーブルと、 前記ガス供給ラインで検出されたガス流量パターンとマ
    ッチングする部分流量パターンを、前記流量パターンテ
    ーブルから抽出し、抽出された部分流量パターンの組合
    せ及び各制御ステップのガス流量とマッチングするガス
    器具を、前記登録器具テーブルから抽出する登録器具判
    定手段とを有することを特徴とするガス器具判定装置。
  2. 【請求項2】ガス供給ラインに接続されるガス器具を判
    定するガス器具判定装置において、 複数種類のガス器具について、燃焼制御に伴って発生す
    る一連のガス流量パターンを分割した部分流量パターン
    を、制御ステップ毎に有する新規器具テーブルと、 前記ガス供給ラインで検出されたガス流量パターンとマ
    ッチングする部分流量パターンを、前記新規器具テーブ
    ルから抽出し、当該抽出された部分流量パターンの組合
    せとマッチングするガス器具を、前記新規器具テーブル
    から抽出する新規器具判定手段と前記新規器具判定手段
    が特定のガス器具を抽出した時に登録され、当該特定ガ
    ス器具に対する部分流量パターンと検出ガス流量とを制
    御ステップ毎に有する登録器具テーブルと、 前記ガス供給ラインで検出されたガス流量パターンとマ
    ッチングする部分流量パターンを、前記新規器具テーブ
    ルから抽出し、抽出された部分流量パターンの組合せ及
    び各制御ステップのガス流量とマッチングするガス器具
    を、前記登録器具テーブルから抽出する登録器具判定手
    段とを有することを特徴とするガス器具判定装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記新規器具テーブルは、前記部分流量パターンを制御
    ステップ毎に分類した流量パターンテーブルを含むこと
    を特徴とするガス器具判定装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記流量パターンテーブル及び前記登録器具テーブルに
    おける複数の制御ステップは、点火時と、その後の初期
    過渡期と、さらにその後の安定期とを少なくとも有する
    ことを特徴とするガス器具判定装置。
  5. 【請求項5】請求項2において、 前記新規器具テーブル及び前記登録器具テーブルにおけ
    る複数の制御ステップは、点火時と、その後の初期過渡
    期と、さらにその後の安定期とを少なくとも有すること
    を特徴とするガス器具判定装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5において、 前記新規器具判定手段及び前記登録器具判定手段は、点
    火から所定時間経過時までに検出されたガス流量パター
    ンを、前記点火時の制御ステップにおけるガス流量パタ
    ーンとすることを特徴とするガス器具判定装置。
  7. 【請求項7】請求項4又は5において、 前記新規器具判定手段及び前記登録器具判定手段は、前
    記点火時の終了後、検出されたガス流量が安定するまで
    に検出されたガス流量パターンを、前記初期過渡期の制
    御ステップにおけるガス流量パターンとすることを特徴
    とするガス器具判定装置。
  8. 【請求項8】請求項4又は5において、 前記新規器具判定手段及び前記登録器具判定手段は、検
    出されたガス流量が安定した時に検出されるガス流量パ
    ターンを、前記安定期の制御ステップにおけるガス流量
    パターンとすることを特徴とするガス器具判定装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、 前記新規器具判定手段及び前記登録器具判定手段は、所
    定のサンプリングタイミングで検出されたガス流量であ
    って、所定の一定期間において検出された前記ガス流量
    の最大値と最小値の差が第1の基準値以上あり、連続し
    て検出されたガス流量の差が第2の基準値以下であると
    き、前記安定期における比例制御に対するガス流量パタ
    ーンと判断することを特徴とするガス器具判定装置。
  10. 【請求項10】請求項8において、 前記新規器具判定手段及び前記登録器具判定手段は、所
    定のサンプリングタイミングで検出されたガス流量であ
    って、所定の一定期間において検出された前記ガス流量
    の最大値と最小値の差が第1の基準値以下のとき、前記
    安定期におけるガス流量一定制御に対するガス流量パタ
    ーンと判断することを特徴とするガス器具判定装置。
  11. 【請求項11】請求項8において、 前記新規器具判定手段及び前記登録器具判定手段は、所
    定のサンプリングタイミングで検出されたガス流量が、
    増加と減少を交互に繰り返し、且つその増加・減少の変
    化量が一定であるとき、前記安定期におけるステップ制
    御に対するガス流量パターンと判断することを特徴とす
    るガス器具判定装置。
  12. 【請求項12】請求項1又は2において、 前記新規器具テーブルは、制御ステップ毎に前記部分流
    量パターンに加えて流量レンジを有し、 前記新規器具判定手段は、更に、検出したガス流量パタ
    ーンの流量が、前記流量レンジ内に該当するか否かを判
    断することを特徴とするガス器具判定装置。
  13. 【請求項13】請求項1又は2において、 新規器具判定手段が特定のガス器具を複数回抽出した時
    に、前記登録器具テーブルに当該ガス器具が登録される
    ことを特徴とするガス器具判定装置。
  14. 【請求項14】請求項1又は2において、 前記登録器具テーブルの検出ガス流量は、前記新規器具
    判定手段が検出した複数回の検出ガス流量に基づいて求
    められる値であることを特徴とするガス器具判定装置。
  15. 【請求項15】請求項1又は2において、 ガス流量が検出されると、最初に前記登録器具判定手段
    が判定し、そこで判定できない場合に、前記新規器具判
    定手段が判定することを特徴とするガス器具判定装置。
  16. 【請求項16】請求項1乃至15のいずれかにおいて、 さらに、前記登録器具判定手段が判定したガス器具につ
    いて、所定の制限時間を越えてガス流量が検出された
    時、ガス遮断又は警報出力を含む保安運転を行う運転監
    視手段を有することを特徴とするガス器具判定装置。
  17. 【請求項17】請求項16において、 前記制限時間は、ガス器具毎に設定されていることを特
    徴とするガス器具判定装置。
  18. 【請求項18】請求項16又は17において、 前記運転監視手段は、検出されたガス流量に変動が生じ
    ても、前記制限時間の監視を継続することを特徴とする
    ガス器具判定装置。
  19. 【請求項19】請求項1乃至18のいずれかにおいて、 さらに、前記ガス供給ライン内に設置されるガス流量検
    知手段を有し、前記新規器具判定手段及び前記登録器具
    判定手段は、前記ガス流量検出手段からガス流量値を供
    給されることを特徴とするガス器具判定装置。
  20. 【請求項20】請求項1乃至18のいずれかに記載され
    たガス器具判定装置と、 前記ガス供給ライン内に設置されるガス流量検知手段
    と、 前記ガス流量検知手段が検知したガス流量を積算するガ
    ス流量積算手段とを有することを特徴とするガスメー
    タ。
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