JP5031322B2 - ガス器具判別装置 - Google Patents

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本発明は,各家庭へのガス供給ライン中に設置され,ガス流量計を有するガスメータなどに内蔵されるガス器具判別装置に関し,特に,使用中のガス器具を判別するガス器具判別装置に関する。本発明のガス器具判別装置によれば,使用中のガス器具を検出されるガス流量やガス圧力から高精度に検出することができるので,検出結果を利用して高度な保安機能を実現することができる。
各家庭へのガス供給ラインの入り口に,ガス流量計を内蔵したガスメータが取り付けられる。ガスメータは,ガス供給ラインを通過するガス流量を計測し,計測されたガス流量は定期的なガス料金の算出に利用される。ガスメータは,上記ガス流量の計測という基本的機能に加えて,異常状態を検出してガスの供給を遮断するという保安機能を有する。この保安機能によれば,地震,ガス漏れ,ガス器具の消し忘れなどの異常状態の検出に応答して,ガス流路内に設けられた遮断弁を閉じてガスの供給を遮断する。
この場合,ガス器具の種類に応じて異なる態様の保安機能を実現することが望まれる。例えば,比較的消費ガス量が大きい大型の給湯器は,通常の連続使用時間がそれほど長くないので,所定の時間以上連続して使用される場合は何らかの異常状態と見なすことができる。しかし,ストーブなどは少ないガス流量で長時間にわたり連続使用されることがあり,大型の給湯器と同様の判断を行うことは適切でない。また,ガス漏れ発生時には,即座に遮断弁を閉じることが望まれ,センターから通信回線を利用して遠隔遮断することが提案されている。
したがって,ガスメータのガス流量計やガス圧力計の計測値から,使用中のガス器具を判別することができれば,ガス器具に適合した保安機能を実現することができる。
特許文献1には,複数種類のガス器具について,燃焼制御に伴って発生する一連のガス流量パターンを分割した部分流量パターンを,制御ステップ毎に分類した流量パターンテーブルと,ガス器具に対応して制御ステップ毎の部分流量パターン及びガス流量を有する器具テーブルとをあらかじめ備えておき,ガス流量計で検出されたガス流量パターンとマッチングする部分流量パターンを抽出し,抽出した部分流量パターンの組み合わせから使用中のガス器具を判別することが提案されている。
すなわち,器具テーブルには各ガス器具がとりうる複数の部分流量パターンを登録しておき,検出された流量パターンとマッチングする部分流量パターンの組み合わせから使用中のガス器具を判別する。部分流量パターンを利用することで,検出流量パターンとのマッチング精度を向上させることができ,高精度のガス器具判別を可能にする。
特開2003−149019号公報
しかしながら,特許文献1のように部分流量パターンのマッチングを手がかりにガス器具判別を行う場合,複数のガス器具が同じ部分流量パターンを持つ場合があるとともに,低コスト化の観点から流量センサや圧力センサのサンプリング精度や測定精度をそれほど高くすることができず,検出した流量パターンから流量パターンテーブル内の部分流量パターンとマッチングするパターンを抽出することができない場合があり,器具判別が不能や誤った器具判別を行う可能性を否定することができない。
したがって,検出流量パターンにマッチングする部分流量パターンの組み合わせによりガス器具を判別するという基本的な考え方を踏襲しつつ,器具判別不能や誤判別などの可能性をなくすことができるガス器具判別装置の開発が望まれる。
そこで,本発明の目的は,より高精度のガス器具判別装置を提供することにある。
また,本発明の別の目的は,ガスコンロ,ガスストーブ,ガスファンヒータなどの比較的ガス消費量が小さいガス器具を精度良く判別することができるガス器具判別装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,ガス供給ラインに接続される装置であって,ガス漏洩又は使用中のガス器具を判別するガス器具判別装置において,
複数種類のガス器具について,ガスの使用に伴って発生する一連のガス流量パターンから抽出される複数の部分流量パターンを分類した流量パターンテーブルと,
前記複数種類のガス器具毎に,各ガス器具に対応する複数の部分流量パターンの組み合わせと当該部分流量パターンの重み付け値とを有する器具判別テーブルと,
前記ガス供給ラインで検出されたガス流量パターンとマッチングする前記部分流量パターンを前記流量パターンテーブルから抽出し,当該抽出された部分流量パターンを前記器具判別テーブルの重み付け値に応じて累積した合計得点をガス器具毎に求め,当該合計得点に基づいてガス漏洩又は使用中のガス器具を判別するガス器具判別手段とを有する。
上記本発明の第1の側面では,ガス器具のガスの使用に伴って発生する一連のガス流量パターン,つまり,時間の経過に伴って変化するガス流量とその変化の特徴パターンから,様々な特徴的な部分流量パターンを抽出し,その部分流量パターンを流量パターンテーブルとしてあらかじめ設けておき,ガス器具判別手段は,使用中のガス器具に対して検出されるガス流量パターンがマッチングする部分流量パターンを抽出する。さらに,第1の側面では,複数種類のガス器具毎に,各ガス器具の使用中に発生しうる複数の部分流量パターンの組み合わせとそれぞれの重み付け値とを有する器具判別テーブルをあらかじめ設けておき,ガス器具判別手段は,抽出された部分流量パターンを重み付け値に応じて累積した合計得点に基づいて使用中のガス器具又はガス漏洩を判別する。一例は最高の合計得点のガス器具が使用中と判別される。
抽出される部分流量パターンが発生した可能性の程度は,ガス器具毎に異なっているので,その可能性の程度を重み付け値に対応させ,抽出された部分流量パターンをその重み付け値に応じて加算,累積し,合計得点が高いガス器具を使用中と判別する。これにより,抽出される部分流量パターンの一部がノイズやセンサの誤動作やマッチング演算の不完全性などに起因している場合でも,それぞれが可能性に起因する重み付け値で加算されるので,合計得点では高精度にガス器具の判別を行うことができる。
上記第1の側面において,好ましい態様によれば,重み付け値は様々な要因を考慮して設定される。たとえば,共通の部分流量パターンに対し,ガス器具毎に当該部分流量パターンが発生する可能性の大小に応じて異なる重み付け値が与えられる。
または,前記重み付け値には,第1の特定のガス器具に特有の部分流量パターンに対し,当該第1の特定のガス器具にのみ第1の重み付け値が与えられ,複数種類のガス器具に発生しうる部分流量パターンに対し,当該複数種類のガス器具に前記第1の重み付け値よりも低い第2の重み付け値が与えられる。特定のガス器具にしか発生しない特有の部分流量パターンには,より高い重み付け値が与えられ,複数のガス器具に発生しうる部分流量パターンにはそれら複数のガス器具により低い重み付け値が与えられる。これにより,判別しにくいガス器具に特有の部分流量パターンを利用してそのガス器具を他の器具から区別して判別することが容易になる。
または,重み付け値には,第2の特定のガス器具には発生し得ない部分流量パターンに対し,当該第2の特定のガス器具には負の重み付け値が与えられ,所定のガス器具に発生しうる部分流量パターンに対し,当該所定のガス器具には正の重み付け値が与えられる。上記と裏返しで,特定のガス器具には発生し得ない部分流量パターンを利用することで,その特定のガス器具を他の器具から区別して判別することが容易になる。
または,重み付け値には,前記検出されるガス流量パターンの検出精度の良し悪しに応じて異なる重み付け値が与えられる。センサなどの検出精度に起因して,ある部分流量パターンが検出されてもその精度が疑わしい場合があるので,その検出精度の良し悪しに応じて重み付け値を異ならせることで,ガス器具判別の精度を適正にすることができる。
または,重み付け値には,共通の部分流量パターンに対し,前記ガス器具毎に当該部分流量パターンが発生する可能性の大小に応じて異なる正の重み付け値が与えられ,さらに,前記重み付け値には,第1の特有のガス器具に特有の部分流量パターンに対し,当該第1の特定のガス器具にのみ最大の重み付け値が与えられ,第2の特定のガス器具には発生し得ない部分流量パターンに対し,当該第2の特定のガス器具には負の重み付け値が与えられる。重み付け値をこのように適切に異ならせることで,ガス器具の判別精度を高めることができる。
本発明の第1の側面において,別の好ましい態様によれば,前記部分流量パターンは,前記ガス器具の使用開始時のガス流量からなる第1の部分流量パターンと,使用開始後第1の期間内において時間経過に伴って変化するガス流量を有する第2の部分流量パターンと,使用開始後前記第1の期間より長い第2の期間内において時間経過に伴って変化するガス流量を有する第3の部分流量パターンとを有する。
本発明の第1の側面において,別の好ましい態様によれば,前記器具判別テーブルは,前記複数種類のガス器具毎に,更に,ガス流量の変化とガス圧力の変化との間に正の相関関係を有するか否かの相関情報と当該相関情報の重み付け値と有し,前記ガス器具判別手段は,前記ガス供給ラインで検出されたガス流量の変化とガス圧力の変化との間に正の相関関係を有するか否かに応じて,前記相関情報の重み付け値を前記合計得点に加算する。
理論的には,ガバナが装着されているガス器具には,ガス流量の変化とガス圧力の変化との間に正の相関関係がなく,ガバナが装着されていないガス器具には,正の相関関係がある。しかし,この正の相関関係の存在を検出するためには,高精度のセンサと最適な検出状況が求められる。したがって,正の相関関係が検出されなくても,実際には正の相関関係が生じている可能性を否定できない。そこで,例えば,正の相関関係が検出されたらより高い重み付け値を,正の相関関係が検出されない場合はそれより低い重み付け値を与えることが好ましい。
本発明によれば,検出される部分流量パターンについてガス器具毎に異なる重み付け値を与えて,検出された部分流量パターンを重み付け値に応じて加算し,合計得点によりガス器具を判別するので,より高精度にガス器具の判別を行うことができる。
以下,図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し,本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は,本実施の形態におけるガス器具判別装置を内蔵するガスメータの構成図である。ガスメータ10は,外部からのガス供給ライン12と顧客宅内の内部のガス供給ライン14との間に設けられ,ガス供給路内に遮断弁106と,ガス圧力検出器104と,ガス流量検出器102とを有する。制御ユニット108は,例えばマイクロコンピュータで構成され,ガス流量検出器102が検出する所定のサンプリング点でのガス流量データからガス流量を積算し,所定の期間内でのガス消費量を求めるガス流量積算手段と,上記ガス流量データと圧力検出器104が検出するガス圧力データとから,使用中のガス器具を判別するガス器具判別手段とを構成する。
制御ユニット108が積算したガス消費量のデータは,図示しない表示手段に表示されるか,または,通信ユニット110から遠隔のセンタに送信される。制御ユニット108は,判別したガス器具に対応して所定の保安機能を実行する。例えば,ガス器具毎に設定された連続使用時間を超えて使用が継続される場合は,通信ユニット110を介してセンタに通報され,センタから顧客宅への電話連絡などにより安全確認が行われる。または,異常な使用形態が検出された場合は,制御ユニット108は,内蔵する遮断弁106を強制的に遮断制御する。或いは,制御ユニット108は,ガス漏れを検出した時も遮断弁106を強制的に遮断制御する。
図1の例では,顧客宅16には,台所用のガスコンロ18,ガスストーブ20,ガスファンヒータ22,燃料電池24などがガス供給ライン14に接続される。また,顧客宅16には,風呂への給湯機能を有する給湯器(図示せず)なども接続される。
一般に顧客宅に設置されるガス器具のうち,給湯器や風呂用給湯器などは,使用開始時の立ち上がり流量が600L/h以上と高いのに対して,ガスコンロ,ガスストーブ,ガスファンヒータ,燃料電池などは600L/hより低い。したがって,使用開始時の立ち上がり流量により,給湯器などの大量にガスを消費するガス器具と,ガスコンロ,ガスストーブ,ガスファンヒータ,燃料電池など少量のガスを消費するガス器具とは,比較的区別が容易である。
一方,ガスコンロ,ガスストーブ,ガスファンヒータ,燃料電池などは,ガス消費量が同等の範囲内であり,ガスストーブやガスファンヒータ,燃料電池などは特有のガス流量パターンを発生するものの,ガスコンロは使用者によるマニュアル制御が介在するため,いかなるガス流量パターンも発生しうることからガス流量パターンの予測が容易でなく,他のガス器具との区別が容易ではない。さらに,ガス漏れのガス流量パターンはガスコンロの流量パターンとも類似する場合があり,それらを区別するのも容易ではない。
ガスストーブやガスファンヒータ,燃料電池などある程度自動制御機能を有するガス器具の場合は,立ち消え防止機能などの安全装備が施されているが,ガスコンロにはそのような装備が施されていない場合が多く,ガスコンロは,ガス漏れと並んで,保安上の観点から精度良く判別できる必要性が高い。
本実施の形態では,燃焼制御またはガス消費制御に伴う一連のガス流量パターンから,各ガス器具が生じうる部分流量パターンをあらかじめ流量パターンテーブルに登録しておき,ガス流量検出器102からのガス流量データのガス流量パターンに,登録された部分流量パターンが含まれるか否かのマッチング処理を行い,マッチングした部分流量パターンを抽出する。そして,ガス器具毎に,発生しうる部分流量パターンの組み合わせを器具判別テーブルにあらかじめ登録しておき,抽出された部分流量パターンの組み合わせから,使用中のガス器具の判別を行う。その場合,ガス器具毎に部分流量パターンが発生する可能性に差があることを考慮して,または,センサによる検出精度に差があることを考慮して,ガス器具毎にそれに対応する部分流量パターンに重み付け値を与えておき,抽出された部分流量パターンを重み付け値に応じて累積し,その合計得点によりガス器具の判別を行う。
図2は,本実施の形態における部分流量パターンを説明する図である。図2は,あるガス器具のガス流量の変化(流量パターン)を示している。横軸が時間t,縦軸がガス流量Qに対応し,ガスメータ内のガス流量検出器102により検出されたガス流量Qrkが示されている。この例では,ある時間T1でガス器具が使用開始されてガス流量がQbまで立ち上がり,その後,所定の燃焼制御または使用制御によりガス流量Qrkが一旦減少し,さらに減少し,その後は一定値で安定している。
本実施の形態では,立ち上がり時T1でのガス流量パターンである立ち上がり流量Qbと,立ち上がり後の比較的短時間T2でのガス流量パターンと,立ち上がり後の比較的長時間T3でのガス流量パターンとにおける特徴的な流量パターンを,部分流量パターンとしてあらかじめ登録しておく。T2は例えば5分程度であり,よって,期間T2では立ち上がりと安定期との間の過渡期の流量変化が見いだされる。T3は例えば1時間程度であり,期間T3では安定期での流量変化が見いだされる。
また,本実施の形態のガス器具判別器は,ガス流量検出器102として,超音波を利用したガス流量センサなどの瞬時流量を検出できるセンサを利用して,例えば,2秒毎のサンプリングレートでガス流量を検出する。
また,期間T2に比較すると期間T3が長いので分析対象のガス流量データ量が多くなるので,例えば,期間T2ではガス流量センサのサンプリングレートに対応したガス流量データを分析し,期間T3ではそのサンプリングレートより低いレートに対応したガス流量データを分析することが好ましい。
そして,制御ユニット108はそのガス流量データを分析し,あらかじめ登録しておいた部分流量パターンと一致する流量パターンをガス流量データから抽出する。具体例として,制御ユニット108は,登録されている部分流量パターンと一致するか否かの判別ロジックを有する判別プログラム実行して,検出流量データを解析する。
図3は,本実施の形態におけるガス器具判別装置のガス器具判別手順を示すフローチャート図である。ガス器具判別装置は,ガス流量検出器102からのガス流量データQrkとガス圧力検出器104からのガス圧力データPとを,時刻tと共に,計測データDB1として内蔵メモリに記録する(S10)。ただし,センサノイズなどを除去するために,有効な計測データは,所定数のサンプリング点での平均流量Qaveが基準値Q1を超えていることが条件である(S12)。よって,平均流量Qaveが基準値Q1以下になると,それまでの計測データは消去される(S14)。したがって,平均流量Qaveが基準値Q1を超えていることが検出されると(S12のYES),何らかのガス器具の使用が開始されたこと,もしくはガス漏れが始まったことが検出される。これがガス器具の使用開始時であり,ガス流量の立ち上がり時である。
そして,ガス流量の立ち上がりから期間T2を経過すると(S16のYES),ガス器具判別装置は,それまでの計測データDB1から,使用開始時の立ち上がり流量Qbについて,流量パターンテーブルDB2内に登録されている立ち上がり流量(部分流量パターン)とマッチングするものを抽出する(S18)。この立ち上がり流量Qbは,ガス流量が立ち上がって最大値に達した時点での流量と定義する。
さらに,使用開始後から期間T2におけるガス流量パターンについて,流量パターンテーブルDB2内の部分流量パターンとマッチングする流量パターンを抽出する(S20)。具体的には,期間T2における計測データDB1を分析して,流量パターンテーブルDB2に登録されている期間T2に分類されている複数の部分流量パターンのいずれかが発生しているか否かのマッチング処理を行う。
また,ガス流量の立ち上がりから期間T3を経過すると(S22のYES),ガス器具判別装置は,期間T3での計測データDB1から,計測データのガス流量パターンに,流量パターンテーブルDB2内に登録されている期間T3における複数の部分流量パターンのいずれかが発生しているか否かのマッチング処理を行う。その結果,マッチングした部分流量パターンを抽出する(S24)。また,ガス器具判別装置は,部分流量パターンの抽出に加えて,期間T3におけるガス圧力Pとガス流量Qrkとの正の相関関係の存在の有無を,計測データDB1から検出する(S26)。
ここで,ガス圧力Pとガス流量Qrkとの正の相関関係とは,ガスメータで検出されるガス圧力Pが上昇した時に,ガス流量Qrkが増加する関係をいう。例えば,簡易型のガスコンロにはガバナ機能が装着されていないので,ガス圧力Pが上昇するとガス流量Qrkも増加する。つまり正の相関関係を有する。ところが,ガスストーブやガスファンヒータなど所定の燃焼制御を行うガス器具には,ガス圧力の変化にかかわらず一定のガス流量に保たれるようにするガバナ機能が装着されている。そのようなガス器具が使用されると,ガスメータでのガス圧力Pが上昇しても,ガバナの働きによりガス流量Qrkは一定に保たれる。つまり,正の相関関係は存在しないことになる。このようにガス圧力とガス流量との間に正の相関関係が存在するか否かを検出することで,ガバナ付きのガス器具がガバナ付きでないガス器具かを区別することができる。また,ガス漏れ状態でも正の相関関係が見いだされる。
工程S18,S20,S24,S26で抽出された立ち上がり流量(部分流量パターンの一種)と,部分流量パターンと,圧力Pと流量Qrkとの正の相関関係の有無とについて,器具判別テーブルDB3におけるガス器具毎の部分流量パターン及びPQ相関関係の有無の組み合わせと,それぞれの重み付け値とにしたがって,各ガス機器について重み付け値を加算し,合計得点を算出する(S28)。そして,合計得点が最高のガス器具を使用中のガス器具と判別する(S30)。
図4は,本実施の形態における器具判別テーブルの一例を示す図である。この器具判別テーブルDB3は,複数種類のガス器具として,ガス漏れ,ストーブ,ファンヒータFH,コンロ,ガス燃料電池,その他(風呂給湯器などのガス流量が大きい器具)が登録され,それらのガス器具毎に,部分流量パターン及びPQの相関関係の組み合わせとそれに対応する重み付け値(30,20,10,5,−5,−10)とが登録されている。部分流量パターンは,立ち上がり時1の3つのパターン,期間T2での11のパターン,期間T3での10のパターンが登録され,PQの相関関係は存在する場合と存在しない場合の2つのパターンが登録されている。
図4において,想定器具は,各パターンが発生すると予想されるガス器具であり,各パターンの理解の助けとして記載しているだけであり,ガス判別装置の器具判別テーブルDB3には含まれない。
そして,図3の工程S28では,例えば検出されたガス流量パターンから立ち上がり時1でのパターン2と,期間T2でのパターン1と,期間T3でのパターン2,4と,PQの相関でのパターン2(正の相関関係有り)とが抽出されると,各ガス器具毎に与えられた抽出パターンに対する重み付け値が加算され,その合計得点が判定結果として算出される。そして,この合計得点が最高のガス器具が使用中のガス器具と判別される。
次に,図4の器具判別テーブルのパターンの具体例とその重み付け値についてそれぞれ説明する。その説明の前に,複数種類のガス器具の特徴点について簡単に説明する。
まず,ガス漏れは,典型的には非常に少量のガス流量が長時間にわたり発生するが,非常に大量のガス流量が発生する場合もある。そして,ガス流量が頻繁に上昇,下降することは少ない。
ガスストーブは,2つの燃焼面を有する場合があり,その場合は,全面燃焼時のガス流量の1/2が半面燃焼時のガス流量になり,それ以外のガス流量が消費されることは少ない。また,全面燃焼と半面燃焼との間の切り替えにより,ガス流量は急激に上昇または下降する。
ガスファンヒータは,設定温度に室温が追従するようにガス比例弁の開度が制御され,ガス比例弁開度は,例えば7段階の離散的な開度に制御される。例えば,立ち上がり時は最大燃焼状態にされ,室温と設定温度との偏差に基づいてガス比例弁開度がフィードバック制御される。但し,比例弁開度の制御は1段階ずつ行われ,各段階で室温と設定温度との偏差がチェックされる。そのため,ガス流量の上昇と下降は,比例弁開度の1段階アップまたはダウンの制御と室温と設定温度との偏差のチェックとを繰り返しながら生じるので,ガス流量の上昇と下降は緩やかな傾きになる。また,ガス流量安定状態に対応するガス流量のステップ数は,数段階(上記例では7段階)になる。
ガスコンロは,特別の制御手段が設けられているものを除いて,一般に使用者がマニュアルで任意のガス流量に制御することができる。したがって,ガスコンロの流量パターンを予測することは容易ではない。ただし,マニュアル操作であるために,ガス流量が急激に上昇したり急激に下降したりすることがあり,そのような変化は他のガス器具には存在しない。しかも,ガス流量のステップ数は無限に存在しうる。このように,ガスコンロはマニュアル操作によりガス流量が変化するので,流量パターンは千差万別であるが,それでもいくつかの特徴的な流量パターンがあるので,それを部分流量パターンとして登録することで,ガスコンロの判別精度を上げることができる。
ガス燃料電池は,メタンなどを主成分とする都市ガスから水素を抽出し,その水素と酸素を利用して発電を行うことを基本的な原理とする。そして,実用化されている家庭用のガス燃料電池は,家庭内で長時間連続して使用される。したがって,その消費ガス流量パターンは,比較的少量のガスが長時間流れるパターンになる。ただし,そのようなガス流量パターンが長時間継続すると,ガスメータの安全機能によりガス遮断弁が作動し、ガスが遮断される可能性があるため,意図的に,所定時間おきにガス流量を変化させる制御を行っている。したがって,そのような意図的に変化するガス流量パターンは燃料電池に特有のパターンである。
その他のガス器具には,風呂給湯器などが想定されるが,これらのガス器具は立ち上がり流量が比較的高い流量パターンを有する。
[部分流量パターンと重み付け値の例]
次に,ガス器具判別のための部分流量パターン例とその重み付け値の例を,立ち上がり時と,立ち上がりから比較的短い期間T2と,立ち上がりから比較的長い期間T3とにわけて説明する。
<立ち上がり時>
まず,ガス器具が使用開始される時の立ち上がり時1でのパターン1,2,3は,ガス流量の立ち上がり量Qbが,第2の基準値Q2(Q1<Q2)より低い場合(パターン1),第2の基準値Q2と第3の基準値Q3(Q2<Q3)との間の場合(パターン2),第3の基準値Q3より高い場合(パターン3)に対応する。
例えば,第2の基準値Q2を150L/hに,第3の基準値Q3を600L/hに設定すれば,パターン1が検出されると,ガス漏れと,燃料電池と,その他の器具との可能性があり,それぞれに重み付け値「10」が与えられる。また,パターン2が検出されると,ストーブ,ファンヒータ,ガスコンロの可能性があり,それぞれに重み付け値「10」が与えられる。また,パターン3が検出されると,大きなガス流量が発生していることになり,ガス漏れとその他の器具に重み付け値「30」が与えられ,ストーブとファンヒータとガスコンロには有り得ない流量であるので,負の重み付け値「−10」が与えられる。
<期間T2>
ガス流量の立ち上がり後,短い期間T2,例えば5分間,でのガス流量パターンにおいて,ガス器具判別に利用可能な部分流量パターンとして,図4には11個のパターンが登録されている。短い期間T2では,比較的少ない数個のサンプリングデータの平均値Qaveに基づく流量パターンが利用される。
図5〜図7は,期間T2での部分流量パターンの一例を示す図である。それぞれ流量パターンテーブルDB2内の部分流量パターンを左側に,それに対する器具判別テーブルDB3内のガス器具毎の重み付け値が右側に示される。流量パターンは,横軸時間tと縦軸流量Qのグラフに示されている。また,期間T2内のパターンという意味で,パターン番号が2−1〜2−9で示されている。
部分流量パターン2−1は,立ち上がり後,立ち上がり流量Qbの一定流量で燃焼するパターンである。このような流量パターンは,ストーブ,ファンヒータFH,ガスコンロにおいて発生しうる流量パターンであり,更にガス漏れ時にも発生しうる流量パターンである。このように多数のガス器具に発生しうる流量パターンであるので,重み付け値は「5」と低い値が与えられる。このように,複数のガス器具に発生しうる部分流量パターンは,それが検出されても単一のガス器具を区別しうる要因にはならないので,低い重み付け値を与えることが好ましい。
部分流量パターン2−2は,流量の立ち上がり後,数秒後に流量が急激に減少しその後一定の流量が維持されるパターンであり,立ち上がり流量Qbから時間T4以内に流量Q4以上減少してステップ流量Qsで安定するパターンである。このような流量パターンは,ガスコンロにおいて発生しうる特有の変化パターンであり,たとえば,ガスコンロを着火後に使用者のマニュアル操作で急激にガス流量を絞ることが行われる場合があり,ガスコンロ以外にはほとんど発生しないパターンである。よって,コンロには極めて高い重み付け値「20」が与えられる。また,ストーブの場合,点火時の全面燃焼から即座に半面燃焼に切り替えられることがあり,このパターンが検出された時にストーブを否定しきれないので,ストーブにも重み付け値「5」が与えられる。
部分流量パターン2−3は,立ち上がり流量Qbから数秒後に短時間(T4以内)で急上昇し,その後短時間で急降下し,一定のステップ流量Qsで安定するパターンである。そして,立ち上がり流量Qbから急増したピーク流量との差が,所定の流量Q5とQ6(>Q5)の間である。このような流量パターンは,ガスコンロにおける最大流量の70%程度で着火した後,最大燃焼に急激に操作されその後小さい燃焼量に急激に操作される場合に発生するパターンであり,ガスコンロにおいて特有のパターンである。よって,極めて高い重み付け値「20」が与えられる。また,ファンヒータFHには有り得ないパターンであるので,負の重み付け値「−5」が与えられる。さらに,燃料電池やその他の器具の可能性もあるので,それぞれに重み付け値「10」が与えられる。
部分流量パターン2−4は,立ち上がり流量Qbから数秒後に短時間(T4以内)で急上昇し,その後一定のステップ流量Qsで安定するパターンである。そして,立ち上がり流量Qbから急増したピーク流量との差が,所定の流量Q5とQ6(Q5<Q6)の間である。このような流量パターンは,上記のパターン2−3と同様にガスコンロにおいて発生する可能性があるパターンであるが,ガスコンロ特有のパターンともいえないので,重み付け値「10」が与えられる。
部分流量パターン2−5は,立ち上がり時に最大燃焼までガス流量が上昇し,数十秒から数分で,短時間(T4以内)で急減し,一定のステップ流量Qsで安定するパターンである。また,ステップ流量Qsは所定の流量Q7より低い流量である。このような急激な流量減少を伴うパターンは,ガスコンロに特有のパターンであるので,ガスコンロに極めて高い重み付け値「20」が与えられる。また,所定の流量Q7が最大燃焼の50%の場合も考えられ,ストーブの可能性が否定できないので,ストーブには低い重み付け値「5」が与えられる。
部分流量パターン2−6は,立ち上がり時の流量Qb後,最初の急激な(時間T4以内)減少後に一定のステップ流量Qsで安定し,ステップ流量Qsが立ち上がり流量Qbの約50%になるパターンである。このような最大燃焼Qbとその約50%のステップ流量Qsに制御される流量パターンは,全面燃焼と半面燃焼としか制御されないストーブに特有のパターンであり,ストーブに極めて高い重み付け値「20」が与えられる。ただし,コンロの場合も人為的な制御により発生しうるので,低い重み付け値「5」が与えられる。
部分流量パターン2−7は,立ち上がり流量Qbから数十秒から数分後に緩慢に(時間T5以上で)減少し,立ち上がり流量Qbの1/3程度で一定のステップ流量Qsに安定するパターンである。このパターンは,ファンヒータにおいて,着火後最大燃焼に制御されやがて室温が設定温度に達すると,複数段階の比例弁度の絞り制御を経て流量Qsに達するパターンであり,ファンヒータに特有のパターンである。そして,ステップ流量Qsは最小燃焼時の流量に対応する。よって,ファンヒータに極めて高い重み付け値「20」が与えられ,それ以外の器具には与えられない。
部分流量パターン2−8は,立ち上がり流量Qbから数分後に緩慢に(時間T5以上で)減少し,立ち上がり流量Qbの50%とは異なるステップ流量Qs1で安定し,さらに,その後緩慢に減少し,立ち上がり流量Qbの50%とは異なる別のステップ流量Qs2で安定するパターンである。このパターンは,ファンヒータにおいて,燃焼開始時は最大設定温度に設定され設定温度が途中で引き下げられる場合に生じる特有のパターンである。よって,極めて高い重み付け値「20」がファンヒータに与えられる。そして,ステップ流量Qs1,2がいずれも立ち上がり流量Qbの50%とは異なっているので,また多段階のステップ流量が発生しているので,ガスストーブには有り得ないパターンであり,負の重み付け値「−5」が与えられる。
部分流量パターン2−9は,立ち上がり後,流量が低い傾きで緩慢に上昇し,一定のステップ流量Qsが検出されるまでの時間が所定の時間T6以上と長いパターンである。このようなパターンは,ガス燃料電池の駆動開始時において,多くのパラメータのバランスをとりながらガス流量を上昇させる制御のパターンに対応し,ガス燃料電池の可能性が高い。ただし,他のガス器具やガス漏れも否定できないので,比較的高い重み付け値「10」がガス燃料電池と他のガス器具とに与えられ,低い値「5」がガス漏れに与えられる。
図4に示された部分流量パターン2−10は,上記のパターン2−1〜2−9以外のパターンの場合,つまり,上記パターン2−1〜2−9が抽出されなかった場合に抽出されるパターンである。図4の想定器具に示されるとおり,部分流量パターン2−1〜2−9は,ストーブ,ファンヒータ,ガスコンロ,ガス燃料電池を想定器具として登録されているので,これらのパターンが抽出されなかった場合は,ガス漏れかその他のガス器具の可能性があるので,それらに重み付け値「10」が与えられる。
図4に示された部分流量パターン2−11は,検出流量がストーブ,ファンヒータ,ガスコンロなどの器具の少ないガス消費量からはずれている場合のパターンであり,その場合は,その他のガス器具の可能性が極めて高いので重み付け値「30」が与えられる。
<期間T3>
立ち上がり後,例えば1時間程度の長い期間T3でのガス流量パターンにおいて,ガス器具判別に利用可能な部分流量パターンとして,図4には10個のパターンが登録されている。長い期間T3での流量パターンは,期間T2の場合よりも多いサンプリングデータの平均値Qaveを利用して流量パターンを見いだすようにする。
図8〜図10は,期間T3での部分流量パターンの一例を示す図である。左側に部分流量パターン例が示され,右側にその部分流量パターンに対するガス器具の重み付け値の例が示されている。
部分流量パターン3−1は,立ち上がり後に立ち上がり流量Qbの一定流量状態が継続するパターンであり,ストーブ,ファンヒータ,コンロのいずれにも可能性があり,更にガス漏れの可能性もある。そこで,それらに低い重み付け値「5」が与えられる。複数の器具の可能性があるパターンには,低い重み付け値が与えられる。
部分流量パターン3−2は,立ち上がり後比較的長い時間後に,ある範囲以上(所定流量Q5〜Q6の間の流量変化)の急激な流量増加と急激な(時間T4以内)流量減少とが連続して発生するパターンであり,ガスコンロに特有の流量パターンである。よって,極めて高い重み付け値「20」が与えられる。そして,この流量パターンはファンヒータや燃料電池にはあり得ないパターンであるので,負の重み付け値「−5」が与えられる。
部分流量パターン3−3は,立ち上がり流量Qbの後,複数回のステップ上の一定流量Qs1〜Qs4が検出され,立ち上がり流量Qbの2倍より大きくないステップ流量Qs2が発生し,最後のステップQs4が時間T6以上継続しているパターンである。このパターンは,ガスコンロに特有のパターンであるので,極めて高い重み付け値「20」が与えられる。
部分流量パターン3−4は,立ち上がり流量Qbの後,複数段階のステップ状の流量が発生し,流量の減少が緩やかな(時間T5以上)パターンである。このように複数段階のステップ流量が発生するのは,多段階流量制御を行うファンヒータに特有のパターンであるので,極めて高い重み付け値「20」が与えられる。それ以外のガス器具には発生する可能性が少ない。
部分流量パターン3−5は,ある一定のステップ流量Qs1から極めてゆっくりと下降して小さいステップ流量Qs2で安定するパターンである。このパターンは,前述したガス燃料電池がガスメータによる強制遮断を回避するために意図的に行うガスの使用量制御のパターンである。よって,ガス燃料電池に特有のパターンであるので,極めて高い重み付け値「20」が与えられる。
部分流量パターン3−6は,最初の立ち上がり流量Qbから極めてゆっくりとしたペースで約5%程度低下するパターンである。このパターンは,立ち上がり時に全面燃焼に制御されたガスストーブにおいて,ストーブでの温度上昇によりガスの体積が膨張した結果,ストーブでのガバナ機能により体積流量は一定に保たれても,ガスメータで検出されるガス流量は体積膨張に起因してわずかに(5%程度)低下する場合のパターンに対応する。つまり,ストーブに特有のパターンであるので,極めて高い重み付け値「20」が与えられる。それ以外のガス器具には与えられない。
部分流量パターン3−7は,立ち上がり流量Qbの後に数回のステップ流量Qs1,Qs2,Qs3が発生し,それらのステップ流量Qs1,Qs3が立ち上がり流量Qbの約50%の流量であり,他のステップ流量Qs2が立ち上がり流量Qbと同程度の流量になるパターンである。このパターンは,全面燃焼か半面燃焼のいずれかに制御されるガスストーブに特有のパターンである。よって,ストーブに極めて高い重み付け値「20」が与えられる。
部分流量パターン3−8は,立ち上がり流量Qbの後で,数回の一定のステップ流量Qs1,Qs2が発生するが,そのステップ流量が立ち上がり流量Qbの約50%以外の流量になるパターンである。これは,ファンヒータのような多段階の流量制御を行う場合に発生するパターンであると共に,ガスコンロの場合にも発生しうるパターンである。よって,両器具に比較的高い重み付け値「10」が与えられる。
図4の部分流量パターン3−9は,上記のパターン3−1〜3−8以外のパターンの場合であり,その他のガス器具に重み付け値「10」が与えられる。
図4の部分流量パターン3−10は,パターン2−11と同様に,検出流量がストーブ,ファンヒータ,コンロなどの器具の少ないガス消費量からはずれている場合のパターンであり,その場合は,その他のガス器具の可能性が極めて高いので重み付け値「30」が与えられる。
<PQの相関関係>
図4の4−1は,PQの間に正の相関関係がある場合のパターンであり,ガバナを有していないコンロとガス漏れとに比較的高い重み付け値「10」が与えられる。また,図4の4−2は,PQ間に正の相関関係が見いだされない場合のパターンであり,ガバナを有しているストーブ,ファンヒータ,燃料電池に比較的低い重み付け値「5」が与えられる。
圧力センサの検出精度がそれほど高くない場合などは,このような正の相関関係が見出されない可能性が比較的高く,よって,パターン4−2の場合にはガバナ付きのガス器具である可能性があるものの,それほどその可能性は高くない。一方,検出精度が高くない圧力センサであっても,正の相関関係が見出された場合は,ガバナなしのガス器具である可能性は比較的高いと見なせるので,より高い重み付け値「10」が与えられる。
<重み付け値のルール>
以上のように,重み付け値は様々な要因を考慮して設定される。たとえば,同じ部分流量パターンに対し,ガス器具毎に当該部分流量パターンが発生する可能性の大小に応じて異なる重み付け値が与えられる。例えば,パターン2−2,2−5,2−6,2−9などである。
または,重み付け値には,ある特定のガス器具に特有の部分流量パターンに対し,その特定のガス器具にのみ極めて高い重み付け値「20」が与えられ,複数種類のガス器具に発生しうる部分流量パターンに対し,当該複数種類のガス器具には重み付け値「20」よりも低い重み付け値「5」が与えられる。例えば,パターン2−7,3−5,3−6では,ファンヒータ,ガス燃料電池,ストーブなどの特定のガス器具にしか極めて高い重みつけ値「20」が与えられない。また,パターン2−1,3−1など,複数のガス器具に発生しうる場合には,比較的低い重み付け値「5」が与えられる。
または,重み付け値には,ある特定のガス器具には発生し得ない部分流量パターンに対し,その特定のガス器具には負の重み付け値が与えられる。例えば,パターン1−3,2−3,2−8,3−2などでは,その部分流量パターンが発生し得ないガス器具に対して負の重み付け値「−5」が与えられる。
または,重み付け値には,検出されるガス流量パターンの検出精度の良し悪しに応じて異なる重み付け値が与えられる。例えば,パターン4−1には重み付け値「10」が与えられ,パターン4−2には重み付け値「5」が与えられる。前述のとおり,パターン4−1のほうが検出精度は高いからである。パターン4−2は,センサの検出精度が低いことが理由でたまたま検出されない蓋然性が存在するからである。
または,重み付け値には,ある部分流量パターンに対し,ガス器具毎にその部分流量パターンが発生する可能性の大小に応じて異なる正の重み付け値が与えられ,さらに,重み付け値には,ある特有のガス器具に特有の部分流量パターンに対し,その特定のガス器具にのみ最大の重み付け値「20」が与えられ,ある特定のガス器具には発生し得ない部分流量パターンに対し,その特定のガス器具には負の重み付け値「−5」が与えられる。例えば,パターン3−2が対応する。
以上のように,部分流量パターンに対する各ガス器具の関連性の強さや検出精度の高さなどを考慮して,それぞれの重み付け値を異ならせることで,同じ部分流量パターンが検出された場合に,その可能性の大小を検出対象のガス器具に与えることができ,その合計得点が最大のガス器具を判別することで,判別精度を高めることができる。従来のように抽出された部分流量パターンの組み合わせのみで器具判別するよりも誤判別は判別不能を回避することができる。
次に,図4の器具判別テーブルと図5〜図10の部分流量パターンのテーブルとを利用して,実際のガス器具判別をした例について説明する。
図11は,ガスコンロのガス流量パターン例を示す図である。この例は,ガスコンロを利用してカレーを調理したときに取得したガス流量パターンである。横軸が時間を,縦軸がガス流量を示す。このパターン例では,使用開始時のガス流量立ち上がり後,5分間程度にわたりガス流量が一定に維持され,その後急激に上下し,後半は複数段階にわたる流量の減少が発生している。
図11中に記載されるとおり,立ち上がり流量が約360L/hであり,部分流量パターン1−2(立ち上がり流量がQ2〜Q3の間)とマッチングし,立ち上がり後同一流量が維持されているので,部分流量パターン2−1とマッチングし,急激に立ち上がりその後すぐに急激に立ち下がるパターンは,部分流量パターン3−2とマッチングし,複数段階で流量が減少しているので,部分流量パターン3−4とマッチングする。
図12は,図11のコンロの流量パターンにおける器具判別テーブルでの合計得点を示す図である。図11のコンロの流量パターンから,部分流量パターン1−2,2−1,3−2,3−4がそれぞれ抽出されているので,図12の器具判別テーブルの判定結果のコラムには,それらのパターンのところがマッチング有りの判定「1」になっている。また,図11には示されていないが,この実施例では圧力Pと流量Qとの間に正の相関関係が検出されなかったので,パターン4−2が抽出されたことになっている。
図12には,表の右側は特許文献1による器具判別方法に対応し,表の左側は本実施の形態による器具判別方法に対応する。表の右側では,マッチングしたパターンの個数が各ガス器具毎にカウントされ,最下段に集計されている。これによれば,ファンヒータにおける部分流量パターンが4個マッチングし,ガスコンロとストーブにおけるパターンは3個ずつとなっている。したがって,マッチングした部分流量パターンの数に基づいて判別するとガスファンヒータが判別される。
一方,本実施の形態による表の左側では,マッチングしたパターンの重み付け値の合計得点が判定結果に集計されている。これによれば,ガスコンロが合計得点「35」と最も多いので,ガスコンロが判別される。つまり,本実施の形態のようにマッチングした部分流量パターンに対して,ガス器具毎に異なる重み付け値を与えるようにし,マッチングした全ての部分流量パターンの重み付け値の合計点でガス器具判別を行うようにすると,ガスコンロが正しく判別され,よって,判別精度が高くなり誤判別や判別不能になる可能性が低くなる。
特に,あるガス器具特有の部分流量パターンに対しては,そのガス器具に最も高い重み付け値を与えるようにしているので,そのガス器具の判別確率を高めることができ,判別精度が高くなっている。上記の例では,部分流量パターン3−2がマッチングしたことで,ガスコンロに重み付け値「20」が加算され,ファンヒータと燃料電池には負の重み付け値「−5」が加算され,それがガスコンロの判別につながったものと考えられる。
図13は,ストーブのガス流量パターン例を示す図である。この例では,流量が立ち上がった後すぐに立ち上がり流量の約50%のガス流量で安定状態が継続している。図13中に記載されるとおり,立ち上がり流量が約240L/hであり,部分流量パターン1−2とマッチングし,立ち上がり時の50%の流量で安定しているので,部分流量パターン2−7,3−7とマッチングする。
図14は,図13のストーブの流量パターンにおける器具判別テーブルでの合計得点を示す図である。図14の流量パターンから,部分流量パターン1−2,2−7,3−7がそれぞれ抽出されている。よって,図14の器具判別テーブルの判定結果のコラムにはそれらのパターンでマッチング有りの判定「1」になっている。また,圧力Pと流量Qとの正の相関関係は検出されずパターン4−2が抽出されている。
図14の左側の重み付け値の合計得点は,ストーブが「45」と最高点になっており,ストーブが判別されることになる。
図15は,ファンヒータの流量パターン例を示す図である。この例では,流量が立ち上がった後,緩やかに(時間T5以上で)流量が減少し,立ち上がり流量の50%以外の流量で安定している。図15中に記載されるとおり,立ち上がり流量が約230L/hであり,部分流量パターン1−2とマッチングし,緩やかに流量減少しているので,部分流量パターン2−8とマッチングし,更に安定状態のステップ流量が立ち上がり流量の50%以外の流量であるので,部分流量2−9とマッチングしている。
図16は,図15のファンヒータの流量パターンにおける器具判別テーブルでの合計得点を示す図である。図15から部分流量パターン1−2,2−8,2−9が抽出され,それらに対して判定結果のコラムではマッチング有りの判定「1」になっている。また,圧力Pと流量Qとの正の相関関係は検出されずパターン4−2が抽出されている。
その結果,図14の左側の重み付け値の合計得点は,ファンヒータが「55」と最高点になっており,ファンヒータが判別される。
以上の通り,本実施の形態によれば,検出される流量パターンとマッチングする部分流量パターンに対してガス器具毎に異なる重み付け値を与え,マッチングで抽出された部分流量パターンの重み付け値の合計得点によってガス器具判別を行うようにしたので,判別しにくい複数のガス器具の中から高精度に正しいガス器具を判別することができるようになる。
また,ガスコンロ,ガスストーブ,ガスファンヒータなどの比較的ガス消費量が小さいガス器具を,各器具に特有の流量パターンを検出することと,その場合に極めて高い重み付け値を与えることとの組み合わせにより,精度良く判別することができる。
なお,図4などに示した重み付け値は一例であり,シミュレーションによって最適な重み付け値の組み合わせを採用することが望ましい。また,特定のガス器具にあり得ない部分流量パターンには負の重み付け値「−5」を与えたが,その部分流量パターンにおいて当該特定のガス器具以外の全てのガス器具に「+5」を与えても同じ効果を得ることができる。
本実施の形態におけるガス器具判別装置を内蔵するガスメータの構成図である。 本実施の形態における部分流量パターンを説明する図である。 本実施の形態におけるガス器具判別装置のガス器具判別手順を示すフローチャート図である。 本実施の形態における器具判別テーブルの一例を示す図である。 期間T2での部分流量パターンの一例を示す図である。 期間T2での部分流量パターンの一例を示す図である。 期間T2での部分流量パターンの一例を示す図である。 期間T3での部分流量パターンの一例を示す図である。 期間T3での部分流量パターンの一例を示す図である。 期間T3での部分流量パターンの一例を示す図である。 ガスコンロのガス流量パターン例を示す図である。 図11のコンロの流量パターンにおける器具判別テーブルでの合計得点を示す図である。 ストーブのガス流量パターン例を示す図である。 図13のストーブの流量パターンにおける器具判別テーブルでの合計得点を示す図である。 ファンヒータの流量パターン例を示す図である。 図15のファンヒータの流量パターンにおける器具判別テーブルでの合計得点を示す図である。
符号の説明
10:ガスメータ 12,14:ガス供給ライン
102:ガス流量検出器 104:圧力検出器
108:制御ユニット(ガス器具判別手段,部分流量テーブル,器具判別テーブルを内蔵)

Claims (9)

  1. ガス供給ラインに接続される装置であって,ガス漏洩又は使用中のガス器具を判別するガス器具判別装置において,
    複数種類のガス器具について,ガスの使用に伴って発生する一連のガス流量パターンから抽出される複数の部分流量パターンを分類した流量パターンテーブルと,
    前記複数種類のガス器具毎に,各ガス器具に対応する複数の部分流量パターンの組み合わせと当該部分流量パターンの重み付け値とを有する器具判別テーブルと,
    前記ガス供給ラインで検出されたガス流量パターンとマッチングする前記部分流量パターンを前記流量パターンテーブルから抽出し,当該抽出された部分流量パターンを前記器具判別テーブルの重み付け値に応じて累積した合計得点をガス器具毎に求め,当該合計得点に基づいてガス漏洩又は使用中のガス器具を判別するガス器具判別手段とを有するガス器具判別装置。
  2. 請求項1において,
    前記重み付け値には,共通の部分流量パターンに対し,前記ガス器具毎に当該部分流量パターンが発生する可能性の大小に応じて異なる重み付け値が与えられることを特徴とするガス器具判別装置。
  3. 請求項1または2において,
    前記重み付け値には,第1の特定のガス器具に特有の部分流量パターンに対し,当該第1の特定のガス器具にのみ第1の重み付け値が与えられ,複数種類のガス器具に発生しうる部分流量パターンに対し,当該複数種類のガス器具に前記第1の重み付け値よりも低い第2の重み付け値が与えられることを特徴とするガス器具判別装置。
  4. 請求項1または2において,
    前記重み付け値には,第2の特定のガス器具には発生し得ない部分流量パターンに対し,当該第2の特定のガス器具には負の重み付け値が与えられ,所定のガス器具に発生しうる部分流量パターンに対し,当該所定のガス器具には正の重み付け値が与えられることを特徴とするガス器具判別装置。
  5. 請求項1または2において,
    前記重み付け値には,前記検出されるガス流量パターンの検出精度の良し悪しに応じて異なる重み付け値が与えられることを特徴とするガス器具判別装置。
  6. 請求項1において,
    前記重み付け値には,共通の部分流量パターンに対し,前記ガス器具毎に当該部分流量パターンが発生する可能性の大小に応じて異なる正の重み付け値が与えられ,
    さらに,前記重み付け値には,第1の特有のガス器具に特有の部分流量パターンに対し,当該第1の特定のガス器具にのみ最大の重み付け値が与えられ,第2の特定のガス器具には発生し得ない部分流量パターンに対し,当該第2の特定のガス器具には負の重み付け値が与えられることを特徴とするガス器具判別装置。
  7. 請求項1において,
    前記部分流量パターンは,前記ガス器具の使用開始時のガス流量からなる第1の部分流量パターンと,使用開始後第1の期間内において時間経過に伴って変化するガス流量を有する第2の部分流量パターンと,使用開始後前記第1の期間より長い第2の期間内において時間経過に伴って変化するガス流量を有する第3の部分流量パターンとを有することを特徴とするガス器具判別装置。
  8. 請求項1または7において,
    前記器具判別テーブルは,前記複数種類のガス器具毎に,更に,ガス流量の変化とガス圧力の変化との間に正の相関関係を有するか否かの相関情報と当該相関情報の重み付け値と有し,
    前記ガス器具判別手段は,前記ガス供給ラインで検出されたガス流量の変化とガス圧力の変化との間に正の相関関係を有するか否かに応じて,前記相関情報の重み付け値を前記合計得点に加算することを特徴とするガス器具判別装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載されたガス器具判別装置と,
    前記ガス供給ライン内に設置されるガス流量検出手段と,
    前記ガス流量検出手段が検知したガス流量を積算するガス流量積算手段とを有するガスメータ。
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