JP2008210339A - ガス保安装置 - Google Patents

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康裕 梅景
Hajime Miyata
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健一 賀門
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Abstract

【課題】用途別に使用時間制限などの保安処理を行うことが可能なガス保安装置を提供する。
【解決手段】ガス保安装置10は、ガス供給管20に接続されガスの瞬時流量を計測する超音波流量計11と、瞬時流量から器具判別や用途判別のための流量差分値を算出する流量演算部12と、流量差分値に基づく流量変化量や変化時間等のガス流量の流量変化特性を用途別の判定値によって判定し、ガス供給管20を流れるガスの用途を判定する用途判別部14と、判別された用途に応じて連続使用時間等の保安処理実行条件を設定し、用途ごとに警告、ガスの遮断等の保安処理を実行する保安処理部の機能を持つ制御部15とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、家屋等に設置されるガス流量を計測するガスメータを用いてガス供給路の保安処理を行うガス保安装置に関する。
ガス器具の使用の際には、ガスの消し忘れなどによる事故を未然に防止するために、ガスのユーザ宅やガス供給路を管理しているセンターなどにおいて、異常時に通報やガス供給路の遮断を行うシステムが普及しつつある。従来のガス保安装置としては、ガス流量などに基づき、大流量が流れたときにガスの供給を遮断したり、微小流量で長時間ガスが流れたときに遮断したり、流量区分別に所定流量で所定時間ガスが流れたときに遮断するものなどが用いられている。
ガスのユーザの家屋等では、ガス供給路の入口部分にガス流量を計測するガスメータが設置されている。この種のガスメータとして、従来は所定の流量ごとに流れたガスの量を積算する膜式のガスメータが一般的であったが、最近では、超音波信号を用いて瞬時流量を求め、この瞬時流量を積算することでガスの流量を計測する超音波式のガスメータも提案されている。
また、ガスメータを用いたシステムとして、ユーザに使用されている器具を判別する器具判別システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このように器具を判別することによって、特定された器具の使用状況を把握したり、特定された器具に対して課金するなどの機能を実現できる。また、特定された器具に使用時間制限を設定することも可能になる。
特許第3490064号明細書
しかしながら、従来のガス保安装置では、ガスの使用用途などに応じて、適切な保安処理を行えない場合もあった。例えば、給湯と暖房などの用途別に細かい保安処理を行うことができなかった。また、器具判別システムを用いて、器具判別結果に応じて器具ごとに使用状況の把握や課金、使用時間制限などを行うことはできても、器具の用途別に使用時間制限などを行うことはできなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、用途別に使用時間制限などの保安処理を行うことが可能なガス保安装置を提供することを目的とする。
本発明のガス保安装置は、ガス供給管に接続され、ガス流量を計測する流量計測部と、前記流量計測部により計測されたガスの瞬時流量に基づき、ガス流量の流量変化特性から前記ガス供給管を流れるガスの用途を判別する用途判別部と、前記判別された用途に応じて保安処理実行条件を設定し、用途ごとに保安処理を実行する保安処理部と、を備えるものである。
これにより、ガスの用途を判別し、用途別に使用時間制限などの保安処理を行うことが可能となる。
また、本発明は、上記のガス保安装置であって、前記用途判別部は、前記流量変化特性として、流量変化量と変化時間の少なくとも一方を用いて用途を判別するものを含む。
これにより、流量変化量と変化時間の少なくとも一方を用いて、ガスの用途を判別することが可能となる。
また、本発明は、上記のガス保安装置であって、前記流量計測部により計測されたガスの瞬時流量に基づき、ガス流量の流量変化特性から、前記ガス供給管に接続され前記ガス供給管を流れるガスを使用するガス器具を判別する器具判別部を備え、前記用途判別部は、前記判別されたガス器具における用途を判別するものを含む。
これにより、ガス流量の流量変化特性から、ガス器具及びその用途を判別することが可能となる。
また、本発明は、上記のガス保安装置であって、前記保安処理部は、前記用途として、給湯用、暖房用、調理用を含む各用途ごとに前記保安処理実行条件を設定するものを含む。
また、本発明は、上記のガス保安装置であって、前記保安処理部は、前記用途として、屋外用、室内用を含む各用途ごとに前記保安処理実行条件を設定するものを含む。
また、本発明は、上記のガス保安装置であって、前記保安処理部は、前記用途として、長時間用、短時間用を含む各用途ごとに前記保安処理実行条件を設定するものを含む。
また、本発明は、上記のガス保安装置であって、前記保安処理部は、前記保安処理実行条件として、連続使用時間、器具ごとの個別流量、合計流量、震度、器具の使用期間のうちの少なくとも一つを含む条件を設定するものを含む。
これにより、例えば、用途別に連続使用時間が経過した場合に警告や遮断を行ったり、用途別に器具ごとの個別流量を所定流量で遮断したり、用途別に合計流量を遮断したり、用途別に震度に応じて遮断したり、用途別に器具の使用期間によって遮断するなど、各種保安処理実行条件に応じて所定の保安処理を行うことが可能になる。
また、本発明は、上記のガス保安装置であって、前記保安処理部は、前記保安処理として、警告、ガス供給の遮断、ユーザへの通報、センターへの通報のうちの少なくとも一つを含む処理を行うものを含む。
これにより、保安処理実行条件が満たされた場合に、例えば、警告を行ったり、ガス供給を遮断したり、電話回線等を用いてユーザへの通報を行ったり、ガス供給路を管理しているセンターへの通報を行ったりなど、各種の保安処理を行うことが可能になる。
本発明によれば、用途別に使用時間制限などの保安処理を行うことが可能なガス保安装置を提供できる。
図1は本発明の実施形態に係るガス保安装置の構成を示すブロック図である。本実施形態では、ガスのユーザの家屋等に設置されるガスメータとともに設けられるガス保安装置の構成例を示す。
本実施形態のガス保安装置10は、ユーザの家屋等に敷設されたガス供給管20の途中に設けられ、このガス供給管20の下流側の配管には複数のガス器具として器具A21、器具B22、器具C23が接続されている。このガス保安装置10は、屋外または屋内の所定位置に設置される。なお、接続されるガス器具の数は図示例に限るものではなく、任意である。また、ユーザ宅としては、一般住宅の家屋だけでなく、共同住宅、店舗、工場、その他の各種施設を含むものとする。
ガス保安装置10は、超音波流量計11、流量演算部12、器具判別部13、用途判別部14、制御部15、記憶部16、表示部17、感震器18、遮断弁19を有して構成される。超音波流量計11は、ガス供給管20の経路中に接続され、後述するように、超音波信号を用いてガス供給管20内のガス流により生じる伝搬時間差を求め、ガスの瞬時流量を検出するものである。流量演算部12は、検出された瞬時流量を基に、瞬時流量を積算してガス流量を算出したり、後述する器具判別や用途判別のための流量差分値を算出するなど、流量に関する各種演算を行うものである。この超音波流量計11及び流量演算部12が流量計測部の機能を実現する。
器具判別部13は、前記算出された流量差分値に基づき、記憶された器具別の判定値によって流量変化量や変化時間等のガス流量の流量変化特性を判定し、ガス供給管20をガスが流れているときに使用されているガス器具の判別を行うものである。用途判別部14は、器具判別部13による器具判別結果を用いて、さらに記憶された用途別の判定値によって流量変化量や変化時間等のガス流量の流量変化特性を判定し、ガス供給管20を流れるガスの用途として、例えば判別されたガス器具における用途の判別を行うものである。給湯用に分類するルールとして、ガス給湯器、床暖房熱源機、浴室暖房機、浴室乾燥機、風呂給湯器、5号湯沸かし器などを登録しておく。暖房用としては、ガスファンヒータ、ガスFF温風器、ガスストーブなどを登録しておく。また調理用としては、ガステーブル(コンロ)、ガスオーブン、ガス炊飯器などを登録しておく。これらのガス器具の動作を流量変化で判別してガス器具を特定し、あらかじめ決められた登録ルールを備えておくことで用途別に区分することが可能なのである。なお、用途判別部14は、器具判別部13とは独立して動作させ、前記算出された流量差分値に基づき、記憶された用途別の判定値によってガス流量の流量変化特性を判定し、ガス供給管20をガスが流れているときに使用されているガス器具の用途を判別するようにしてもよい。
制御部15は、保安処理部の機能を有しており、ガス保安装置各部の動作制御の他、所定の条件に合致する際に警告やガスの遮断などの保安処理を行うものである。記憶部16は、器具判別や用途判別に用いる判定値情報、用途ごとに設定された保安処理実行条件としての連続使用時間情報、超音波流量計11により計測された瞬時流量値情報、流量演算部12により算出されたガス流量値情報や流量差分値情報、使用器具や使用状況の履歴情報など、ガス保安装置10にて用いる各種情報を記憶するものである。ここで、制御部15、流量演算部12、器具判別部13、用途判別部14は、マイクロコンピュータ(マイコン)等を構成するプロセッサ及び動作プログラムにより構成され、プロセッサにおいて所定の動作プログラムを実行して対応する処理を行うことにより、各機能が実現される。また、記憶部16は、フラッシュROM、RAM等のメモリにより構成される。
表示部17は、LED、液晶ディスプレイ等により構成され、ガス流量やガス器具の動作状態、警告などを表示するものである。感震器18は、地震などの振動を検出して検出信号を制御部15に出力するものである。遮断弁19は、ガス供給管20の経路中に接続され、制御部15からの指示に基づいてガス供給管20を閉塞してガスの供給を遮断するものである。
上記の超音波流量計11及び流量演算部12の動作について詳しく説明する。図2は超音波流量計11の概略構成を示す構成図である。
超音波流量計11は、ガス供給管20に連通する矩形断面を持つ計測流路32を有し、この計測流路32の相対向する路壁の上流側と下流側には、一対の超音波送受信器33、34が配置されている。これらの超音波送受信器33、34は、超音波伝播経路が計測流路32を流動するガス流を斜めに横切るように設定され、交互に超音波を送受信させることによって、ガス流に対して順方向と逆方向に超音波の伝搬を行う。
このとき、超音波送受信器33、34間の距離、すなわち測定距離をL、ガス流に対する超音波伝播経路の角度をφ、超音波送受信器33、34の上流から下流への超音波伝播時間をt1、下流から上流への超音波伝播時間をt2、音速をCとすると、流速Vは以下の式により求められる。
V=L/2cosφ((1/t1)−(1/t2)) …(1)
この流速Vと計測流路32の断面積とからガス流の瞬時流量を算出する。
瞬時流量の計測の時間間隔は、超音波の送受信が可能な範囲で設定できる。ガス器具により起動や制御により変化する時間が器具ごとに異なるため、計測時間間隔を小さくすることは器具判別を瞬時に行う点では有利となるが、計測時間間隔を短くすると電池の消耗が大きくなる。また、計測時間間隔が従来のガスメータで使用している膜式方式と同等の2桁オーダーの秒数間隔になると、流量変化の差分を見て判断することが困難になる。そこで、本実施形態では、ガス器具が使われていないときは2秒間隔の周期的な瞬時流量の計測を行い、その差分値をとってガス器具の起動を判別する。なお、計測時間間隔は更に短くすることも可能である。例えば、ガス器具起動後は計測精度を上げるために計測時間間隔を短くするなどの制御を行ってもよい。
次に、器具判別部13及び用途判別部14の動作について詳しく説明する。図3は起動時の器具ごとのガス流量特性を示す特性図、図4は起動時の器具ごとの流量差分値特性を示す特性図である。
図3において、(A)はガスファンヒータなどガス流量調整が所定の時間をかけて、例えばステッピングモータなどを駆動源を介して行われる器具Aの起動時の流量変化特性を、(B)はガスコンロなど流量調整が手動で瞬間的に行われる器具Bの起動時の流量変化特性をそれぞれ示している。
したがって、図4に示すように、例えば所定の単位時間あたりでは、(A)のように器具Aでは起動時のガス流量調整による瞬時流量の差分値が6回カウントされ、(B)のように器具Bでは1回カウントされることとなる。すなわち、ガス器具毎に起動時や終了時、並びに出力調整時のガス流量調整における制御の形態が異なるため、瞬時流量の差分値のカウント数も異なるものとなる。したがって、ガス器具の起動時や終了時、並びに出力調整時には、瞬時流量において所定量以上の差分値が発生するが、この差分値の連続発生回数や連続発生時間などによって、器具や用途を判別することが可能である。
例えば、ガスコンロ、ガス燃焼熱を熱源とするファンヒータ、ガス湯沸かし器などの器具が判別できることとなる。なお、ガスコンロは調理用、ファンヒータは温風暖房用というように単機能であるが、ガス湯沸かし器は給湯用と床暖房用の二つの機能を有する。床暖房は床裏側に熱媒体流路を形成したもので、ここを流動する熱媒体をガス湯沸かし器で沸かした湯で加熱するようにしたものである。そして、給湯用と床暖房用とでは、起動または制御パターンが異なり、当然のことながら差分値発生回数や発生時間にも違いがある。そこで、差分値の連続発生回数や連続発生時間などにより、ガス器具がガス湯沸かし器である場合には、給湯用か床暖房用かまでも判定可能である。なお、差分値は起動または制御開始時だけではなく、停止または制御終了時のマイナス差分を用いてもよい。
器具判別部13は、超音波流量計11で検出された所定時間ごとの瞬時流量、及び流量演算部12で算出された瞬時流量の差分値に基づき、ガス器具の起動時などに、記憶部16に予め記憶されている器具判別用の判定値を用いて流量変化量や変化時間を判定し、ガス器具の判定を行う。また、用途判別部14は、器具判別部13で判別されたガス器具について、記憶部16に予め記憶されている用途判別用の判定値を用いて流量変化量や変化時間、単位時間の流量などを判定し、ガス器具の用途の判定を行う。なお、用途判別部14において瞬時流量の差分値から直接的に用途を判別するようにしてもよい。
判別されるガス器具の用途としては、給湯用、暖房用、調理用などがある。他には、ガスによる発電用、燃料電池用、ガスヒートポンプ用、乾燥用などもある。また、給湯用としては、屋外設置の給湯器による給湯、屋内設置の給湯器(5号湯沸し器など)による給湯などがある。暖房用としては、屋外排気型のFF式温風器による暖房、室内開放型のファンヒータによる暖房などがある。調理用としては、ガスコンロによるてんぷら使用、湯沸し使用、保温使用とか、ガスオーブンによる予熱使用、オーブン使用、グリル使用などがある。よって、ガス器具の用途には、屋外用、室内用、長時間用、短時間用などの区分もある。なお、その他の用途を加えるようにしてもよい。これらの用途判別も事前にガス器具と用途区分を設定登録して記憶させておくことで、ガス器具を判定することから用途を特定することができるのである。
続いて、本実施形態のガス保安装置の動作を説明する。本実施形態では、従来の流量区分別の保安処理とは異なり、上記のようなガスの用途別に、それぞれの用途に適した保安処理実行条件として、連続使用時間による時間制限を設定し、用途ごとで連続使用時間の設定値を変えるようにする。記憶部16には用途ごとの連続使用時間情報を記憶しておき、制御部15は、用途判別部14で判別された用途に応じて、連続使用時間情報を設定する。各用途での使用時には、用途に対応する連続設定時間が経過すると、制御部15が警告や遮断などの保安処理を行う。なお、保安処理としては、警告を行う、警告を行った後に遮断する、遮断する、遮断後に再度復旧させる自動復帰確認機能など、種々の処理やその組み合わせが考えられる。警告を行う場合は、ユーザが登録している固定電話や携帯電話に遮断や遮断予告の通知をしたり、ガス供給路を管理しているセンターに通報するようなことも可能である。
警告を行う場合は、制御部15から表示部17に警告指示信号を送出し、この警告指示信号に応じて、表示部17においてLED点灯や液晶ディスプレイへの文字や絵の表示などを行って異常を報知する。また、音などを用いて警告してもよい。遮断を行う場合は、制御部15から遮断弁19に遮断指示信号を送出し、この遮断指示信号に応じて、遮断弁19を駆動してガス供給管20を閉じ、ガスの供給を遮断する。
図5は本実施形態における連続使用時間の設定値の一例を示す図である。ここでは、保安処理として、警告を行った後に遮断する場合の例を示す。図5に示すように、給湯、暖房、調理等の使用用途ごとに、警告までの連続使用時間、遮断までの連続使用時間を設定する。屋外設置の機器による給湯の場合は、使用開始から時間A11経過後に警告を実行し、時間A12経過後に遮断を実行する。屋内設置の機器による給湯の場合は、使用開始から時間A21経過後に警告を実行し、時間A22経過後に遮断を実行する。
また、屋外排気型の機器による暖房の場合は、使用開始から時間B11経過後に警告を実行し、時間B12経過後に遮断を実行する。室内開放型の機器による暖房の場合は、使用開始から時間B21経過後に警告を実行し、時間B22経過後に遮断を実行する。また、調理でのてんぷら使用の場合には、使用開始から時間C11経過後に警告を実行し、時間C12経過後に遮断を実行する。調理での湯沸し使用の場合には、使用開始から時間C21経過後に警告を実行し、時間C22経過後に遮断を実行する。調理での保温使用の場合には、使用開始から時間C31経過後に警告を実行し、時間C32経過後に遮断を実行する。
このように、用途ごとに異なる連続使用時間を設定し、設定時間を経過した場合に警告や遮断を行うことによって、用途別にきめ細かな保安処理が可能となる。例えば、屋内設置の機器による給湯の場合は、屋外設置の場合よりも遮断までの時間を短く設定する(A11>A21、A12>A22)。また、室内開放型の機器による暖房の場合は、屋外排気型の場合よりも遮断までの時間を短く設定する(B11>B21、B12>B22)。また、調理の場合は、てんぷら使用、湯沸し使用、保温使用の順で遮断までの時間を短く設定する(C11<C21<C31、C12<C22<C32)。
また、これらの時間はあらかじめ用途別に登録設定された時間を用いて行うことができるが、所定の学習期間に動作した時間を用いて最大使用時間を設定することも可能である。例えば、本装置を設置後、2週間のデータから用途別の最大使用時間を検出して、その使用時間に安全率を掛けて、その家庭の用途別最大連続使用時間を設定する方法を用いてもよい。これはガス器具ごとに学習して設定することも可能である。その学習した最大連続使用時間に応じて、警告から遮断までの時間を割り当てることもできる。また、この学習機能は、連続使用時間のみならず用途別の個別流量遮断や合計流量遮断などにも適応できることは明白である。このように学習して連続使用時間を設定することで各家庭の使用条件にあった設定とすることができ、保安機能の向上とガス使用の利便性の両立を実現することができる。
また、他の保安処理として、感震器18の振動検出信号に基づいて所定値以上の震度の地震などがあった場合に、制御部15が遮断弁19に遮断指示信号を送出してガスの供給を遮断する耐震遮断がある。この耐震遮断においても、上記と同様、用途に応じて遮断する震度が異なるように設定することもできる。従来はガスが流れているときだけ遮断するようなことが行われていたが、例えば、調理でのてんぷら使用などの特定の用途においては、より低い震度で遮断することなどが考えられる。例えば、用途判別部によって調理としてガスが使用されているとき、地震レベルが震度4でガスを止めるような設定ができる。また、てんぷら調理であると特定できた場合は、震度3で停止することもでき、より安全性を向上することができる。さらに、ガスを停止した後に地震が止まった場合、自動的にガスを復旧させるべく遮断弁の開弁動作を行うことも可能である。しかしこのときは、開弁後に超音波流量計11で瞬時に流量を計測して、ガスが流れた時は即時に再度ガス遮断を行う自動復帰確認動作を行うことが必要である。また所定レベル以上の地震の時は自動復帰を行わないなど、様々な処理が可能となる。
また、さらに他の保安処理として、器具ごとなどに個別にガス流量を遮断する場合や、使用しているガスの合計流量によって遮断する場合などにも適用可能である。この個別流量遮断や合計流量遮断においても、用途別に流量や時間を設定して遮断することができる。また、記憶部16に記憶しておいたガス流量や用途の履歴から、器具別や用途別の使用期間を判断し、ガス器具の耐久性などを考慮して古くなったと判断される場合は警告や遮断までの時間を短く設定してもよい。
図6は本実施形態のガス保安装置の動作手順を示すフローチャートである。まず、超音波流量計11及び流量演算部12により、所定の計測時間間隔ごとに瞬時流量を計測し、瞬時流量の積算値や差分値等を算出する(ステップS1)。そして、器具判別部13により、瞬時流量の差分値に基づいて流量変化量や変化時間から使用されているガス器具を判別する(ステップS2)。また、用途判別部14により、流量変化量や変化時間、単位時間の流量などから判別されたガス器具における用途を判別する(ステップS3)。
次いで、制御部15は、使用状態を検出したガス器具の連続使用時間を計時し、当該ガス器具に対応する連続使用時間を経過したか否かを判定する(ステップS4)。ここで、連続使用時間が経過していない場合は、元の処理に戻って再び流量計測及び用途判別処理を行う。ステップS4で連続使用時間が経過した場合は、制御部15は表示部17に警告指示信号を送出して警告を行ったり、遮断弁19に遮断指示信号を送出してガスの供給を遮断するなどの保安処理を実行する(ステップS5)。
上述したように、本実施形態によれば、超音波流量計11及び流量演算部12においてガス流量の流量変化量や変化時間を算出し、用途判別部14において瞬時にガス使用時の用途を判別することにより、用途別に連続使用時間などの保安処理実行条件を設定し、所定時間経過後の警告や遮断による使用時間制限など、種々の用途別の保安処理を瞬時にかつ利便性を低下することなく行うことが可能となる。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明は、用途別に使用時間制限などの保安処理を行うことが可能となる効果を有し、家屋等に設置されるガス流量を計測するガスメータを用いてガス供給路の保安処理を行うガス保安装置ならびにガスを供給する供給システム等に有用である。
本発明の実施形態に係るガス保安装置の構成を示すブロック図 本実施形態における超音波流量計の概略構成を示す構成図 本実施形態における起動時の器具ごとのガス流量特性を示す特性図 本実施形態における起動時の器具ごとの流量差分値特性を示す特性図 本実施形態における連続使用時間の設定値の一例を示す図 本実施形態のガス保安装置の動作手順を示すフローチャート
符号の説明
10 ガス保安装置
11 超音波流量計
12 流量演算部
13 器具判別部
14 用途判別部
15 制御部(保安処理部)
16 記憶部
17 表示部
18 感震器
19 遮断弁
20 ガス供給管
21、22、23 器具

Claims (8)

  1. ガス供給管に接続され、ガス流量を計測する流量計測部と、
    前記流量計測部により計測されたガスの瞬時流量に基づき、ガス流量の流量変化特性から前記ガス供給管を流れるガスの用途を判別する用途判別部と、
    前記判別された用途に応じて保安処理実行条件を設定し、用途ごとに保安処理を実行する保安処理部と、
    を備えるガス保安装置。
  2. 請求項1に記載のガス保安装置であって、
    前記用途判別部は、前記流量変化特性として、流量変化量と変化時間の少なくとも一方を用いて用途を判別するガス保安装置。
  3. 請求項1に記載のガス保安装置であって、
    前記流量計測部により計測されたガスの瞬時流量に基づき、ガス流量の流量変化特性から、前記ガス供給管に接続され前記ガス供給管を流れるガスを使用するガス器具を判別する器具判別部を備え、
    前記用途判別部は、前記判別されたガス器具における用途を判別するガス保安装置。
  4. 請求項1に記載のガス保安装置であって、
    前記保安処理部は、前記用途として、給湯用、暖房用、調理用を含む各用途ごとに前記保安処理実行条件を設定するガス保安装置。
  5. 請求項1に記載のガス保安装置であって、
    前記保安処理部は、前記用途として、屋外用、室内用を含む各用途ごとに前記保安処理実行条件を設定するガス保安装置。
  6. 請求項1に記載のガス保安装置であって、
    前記保安処理部は、前記用途として、長時間用、短時間用を含む各用途ごとに前記保安処理実行条件を設定するガス保安装置。
  7. 請求項1に記載のガス保安装置であって、
    前記保安処理部は、前記保安処理実行条件として、連続使用時間、器具ごとの個別流量、合計流量、震度、器具の使用期間のうちの少なくとも一つを含む条件を設定するガス保安装置。
  8. 請求項1に記載のガス保安装置であって、
    前記保安処理部は、前記保安処理として、警告、ガス供給の遮断、ユーザへの通報、センターへの通報のうちの少なくとも一つを含む処理を行うガス保安装置。
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