JP5090995B2 - ガス供給監視機能付きガスメータ - Google Patents
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Description
また、この文献に開示の技術では、標準的な安全継続使用時間の系列(図11の右上の数表に「通常」と記載され、階段状の実線で示す)と、この系列に対して、それぞれのガス消費量区分に対して制限時間が長い側に設定される系統(図11の右上の数表に「延長」と記載され、階段状の破線で示す)とが用意されている。この「延長」側の系列は、例えば、「通常」の系列で、安全継続使用時間の運用を図った場合に、ガス遮断が頻繁に起こる等の状況が発生した場合に、「延長」側の系列を選択して運用するためのものである。
従って、この特許文献1に開示の技術を使用することで、各発生流量に関して、ガスを消費しているガス機器毎に、その発生、継続、停止までを、ガス流量の変化を監視しながら、判別して監視することができる。ここで、継続には、ガス機器がコンロである場合の火力調整も含む。
この技術を採用しようとすると、これまでより短い時間で警報が発生されたり、ガスメータ側でガス供給が遮断されることとなる。結果、遮断があまりに頻繁に起こるとガスの使用者がわずらわしく思うこととなり易い。
前記ガス機器によるガスの使用が継続される使用時間を計時する計時手段と、
前記計時手段により計時される使用時間が制限時間を超えた場合に、ガスの供給遮断情報あるいは供給警報情報を発生する情報発生手段を備えたガス供給監視機能付きガスメータの特徴構成は、
前記使用機器判別手段が、コンロとコンロ以外のガス機器との使用を判別可能に構成されるとともに、前記コンロにおける火力調整を検出する火力調整検出手段を備え、
前記使用機器判別手段によりコンロの使用が有ると判別され、さらに前記火力調整検出手段によりコンロにおける火力調整が検出された場合に、前記火力調整の時点を起点として前記使用時間を計時する第一計時手段を備え、
前記制限時間を変更する第一制限時間変更手段を備え、前記火力調整検出手段により検出される火力調整が火力減少傾向である場合に、前記第一制限時間変更手段が制限時間を現状の制限時間より長く変更することにある。
このガス供給監視機能付きガスメータには、使用機器判別手段、火力調整検出手段、第一計時手段が備えられる。ここで、使用機器判別手段により、コンロの使用がされているか否かが判別され、さらに、コンロの火力調整が行われたか否かが、火力調整検出手段で検出の対象となる。そして、コンロが使用され、火力調整があった場合は、計時手段である第一計時手段は、その火力調整の時点を起点として計時する。この計時時間(使用時間に相当)は、ガス供給警報情報、ガス供給遮断情報の発生の判断時間となる。
したがって、この構成では、火力調整が計時の起点とされるため、コンロ特有の制限時間を設ける場合にあっても、ガス供給を長く継続する、換言すると情報の発生を遅らせることが可能となり、適正に情報発生を行うことが可能となる。
ガス流量検出手段により検出されるガス流量に対応して、第二制限時間変更手段は、ガス流量が小さくなるに従って制限時間が長くなるように制限時間を変更する構成とすることも好ましい。
本来制限時間は、図11に示す例からも示すように、ガス流量に関係して設定されるべきであり、その流量が小さければ小さい程、制限時間としては、長い時間が許容される。そこで、ガス流量検出手段を設けるとともに、第二制限時間変更手段を設け、ガス流量の値に応じて、コンロのガス流量可変範囲内における位置(大小関係)に応じて制限時間を補正することで、ユーザの利便性を図ることができる。
使用機器判別手段により、一のコンロの使用状態において、他のコンロ又は他のガス機器の使用が検出された場合に、第三制限時間変更手段が、制限時間を現状の制限時間より長く変更することが好ましい。
ガスメータの下流側で、更なるガス機器の使用が開始されたのであれば、ユーザが在宅していると考えられ、制限時間を現状の制限時間に対して延長しても問題ないためである。
前記ガス機器によるガスの使用が継続される使用時間を計時する計時手段と、
前記計時手段により計時される使用時間が制限時間を超えた場合に、ガスの供給遮断情報あるいは供給警報情報を発生する情報発生手段を備えたガス供給監視機能付きガスメータの特徴構成は、
前記使用機器判別手段が、コンロとコンロ以外のガス機器との使用を判別可能に構成されるとともに、前記コンロにおける火力調整を検出する火力調整検出手段を備え、
前記使用機器判別手段によりコンロの使用が有ると判別され、さらに前記火力調整検出手段によりコンロにおける火力調整が検出された場合に、前記火力調整の時点を起点として前記使用時間を計時する第一計時手段を備え、
前記使用機器判別手段によりコンロの使用が最初に有ったと判別された場合に、その判別された時点を起点とし前記第一計時手段による計時が始まるまで前記使用時間を計時する第二計時手段を備えたことにある。
このように、第一計時手段、第二計時手段を備えることで、コンロの使用が開始された時点からの経過時間も考慮して、ガス供給の管理を行えるためである。先に説明した、安全継続使用時間による管理を、この第二使用時間に基づいて実行することが可能となる。
この構成を採用することで、コンロの使用に対して、ガスメータの遮断を行ったり、警報を発したり等の所定の動作を行うか否かを、選択スイッチを使用して、ユーザが選択できる。
図1は、ガス供給監視モジュール1を備えたガスメータ2が設備された家庭3(ガス使用施設の一例)の概略構成を示している。図2は、ガスメータ2の構成を示す説明図である。
各家庭3には引き込み管を介して都市ガスが引き込まれており、その各家庭3への入口位置にガスメータ2が設備される。ガスメータ2は、各家庭3に供給されるガス量の計測の用に供されるとともに、コンロ4の異常連続使用に対しては、これまで説明してきた制限時間に基づいて、コンロ4の使用状況の監視を行うように構成されている。そして、コンロ4が異常連続使用状態にあると判断した場合は、警報器5から警報を発したり、ガスメータ2において家庭3内へのガスの供給を停止するように構成されている。
図2は、上記のガスメータ2の機能を簡略化して示したものである。
ガスメータ2には、都市ガスの流入部位に緊急遮断弁12が備えられるとともに、その下流側にガス計量部13が設けられている。前記緊急遮断弁12は、ガス供給監視モジュール1により発生されるガス供給遮断情報により遮断作動し、下流側へのガスの供給を遮断する。一方、各家庭の台所6には警報用の警報器5が備えられている。ガスメータ2からガス供給警報情報が発生された場合は、ガスメータ2からガス供給者が運営するセンター(図外)にガス供給警報情報が送られ、このセンターからガス使用者に何らかのアプローチを行うこととなる。ただし、ガスメータ2或いは警報器5に付属して設けられる選択スイッチ7により(図2は、警報器5側に選択スイッチ7を設けた例である)、上記のガス供給遮断情報あるいはガス供給警報情報が発生された場合にあっても、それら情報に連動した連動動作を行わないようにも選択できるように構成されている。即ち、選択スイッチ7において、動作を許容する選択が成されている状況では、ガス供給遮断情報の発生は遮断動作に繋がり、ガス供給警報情報の発生は警報動作に繋がるが、動作を禁止する選択が成されている場合は、いずれの動作も実行されることはない。
さて、ガス計量部13としては、従来のガスメータで広く使用されていた一定の体積のガスが流れたときにパルス信号を出力する膜式流量計ではなく、2秒以下の間隔で瞬間的なガス流量を検出することができる流量計を採用する。例えば、ガス流路に沿って双方向に超音波を送出し、それぞれの伝播時間からガス流速を検出し、ガス配管の断面積との関係から瞬間ガス流量信号を出力する超音波流量計が好ましい。それ以外には、ガス流にフルイディック振動を発生させその振動周波数から流速を検出するフルイディックメータや、膜式流量計であってもパルス信号の間隔が従来よりも狭く2秒以下の間隔でパルス信号が出力されるものでも良い。或いは、熱線からの温度分布がガス流量に応じて変化したのを検出する熱線式流量計であってもよい。
上記のような、比較的短い間隔で瞬間的なガス流量を検出することができるガス流量計を使用することにより、時間に対するガス流量の波形をより正確に検出することができ、流量パターンを基準にしたガス機器の判定が可能となる。
ガス供給監視モジュール1はマイクロコンピュータから構成されており、その構成は、制御プログラムが格納されたROMと、一時的にデータを記憶するRAMと、制御プログラムを実行する演算装置とからなる(図示せず)。従って、ハードウェアとそれに格納されるソフトウェアとの共働により、一定の機能を発揮できるように構成されている。
ガス供給監視モジュール1には、記憶部1a、流量積算部1b、監視部1c及び情報発生部1dが備えられている。
以下、流量積算に関与する部位とガス供給遮断情報あるいはガス供給警報情報の生成に関する部位の順に説明する。
先にも説明したように、ガス計量部13から瞬時的なガス流量がガス供給監視モジュール1に入力される。図3は、横軸に時間tを、縦軸に、それぞれ流量Q(a)及び、流量Q(b)を示している。ここで、(a)は発生流量の説明のための図であり、(b)は実際にガス計量部13を通過しているガス流量を示す図である。
監視部1cには、図2に示すように発生流量検出手段X1、使用機器判別手段X2、火力調整検出手段X3,計時手段X4、制限時間管理手段X5が備えられている。
記憶部1aには、図2に示すように、使用機器判別に使用するための情報である使用機器判別情報I1,I2、制限時間情報I3が記憶されている。上記使用機器判別情報としては、後に詳細に説明するようにガス流量パターン情報I1、部分流量パターン情報I2(点火時パターン(A),初期過渡期パターン(B),安定期パターン(C),及び流量制御パターン(D))が含まれている。
この発生流量検出手段X1は、入力されてくる所定期間毎の流量を経時的にモニターしており、発生流量の発生を監視する。図3に示す例に基づいて説明すると、この例における流量変化は、ガスの使用がない(流量がない)状態から、最初、流量Q1の発生があり、その後、しばらくこの流量が継続された後、流量がQ2に増加し、再度流量がQ1に減少している。したがって、この状況は、流量Q1=ΔQ1を消費するガス機器4、4´が作動した後、そのガス機器4、4´が働いている状態で、流量Q2−Q1=ΔQ2を消費するガス機器4、4´が新たに作動を開始したことを示している。
従って、この発生流量検出手段X1では、最初のガス機器の作動開始を第一の発生流量として検出し、次に、発生するガス流量の変化を第二の発生流量として検出する。第二の発生流量に関しては、新たなガス機器の作動が開始された場合Q2と、作動しているガス機器の火力調整が成された場合Q1´がある。これら場合の判別に関しては、流量増変化時の判別の説明で詳述する。
この使用機器判別手段X2は、ガスメータに対して、その下流側、即ちガス供給側において使用されているガス機器4、4´を、入力されてくるガス流量の変化パターンから判別するように構成されている。さらに具体的には、ガス機器4、4´として、コンロ4とコンロ以外のガス機器4´との使用を判別可能に構成されるとともに、一のコンロ4の使用状態において、他のガス機器4´の使用が開始されたか否か、さらにそのガス機器が停止されたかを判別するように構成されている。基本的には、ガス機器の停止は、発生流量の判別、流量変化の判別で判明しているコンロ4とコンロ以外のガス機器4´が使用している流量ΔQ1,ΔQ2、ΔQ1´の消滅で、そのガス機器4、4´が停止されたものと判別する。
前記記憶部1aには、使用機器判別情報として、ガス流量パターン情報I1、部分流量パターン情報I2(点火時パターン(A),初期過渡期パターン(B),安定期パターン(C),及び流量制御パターン(D))が記憶されている。
ここで、部分流量パターンは、燃焼制御に伴って発生する一連のガス流量パターンを分割した部分流量パターンを、制御ステップ毎に分類して格納したものであり、可能性のあるできるだけ多くのまたは全てのガス機器の部分流量パターンが、あらかじめ分析され、それらの部分流量パターンが、制御ステップ毎に分類され格納されている。即ち、点火時(A),初期過渡期(B),安定期(C),及び流量制御(D)に分類されている。
ガス機器(特にコンロ)の使用状態において流量増変化又は流量減変化が起こった場合は、ガス機器が、安定期Cの状態で稼働されている場合、ガス流量は必ずしも一定ではない。この場合、安定期Cの条件を満足する範囲内での流量変化と、その範囲外の流量変化(人の操作をトリガーにした流量変化やガス機器の稼働開始又は稼働停止による流量変化など)とを区別する必要がある。そのために、本実施の形態では、流量変化量ΔQとして、ΔQ=Q−Qaveを求め、Qaveに対するΔQの変化割合が例えばn(例えば3)%以上の場合、流量変化ありと判定する。もちろん、ΔQがプラスの場合は、流量増変化であって、ΔQがマイナスである場合は、流量減変化である。なお、Qaveは、今回のサンプリングタイミングにおける流量Qの前m(例えば3〜5)回のサンプリングタイミングにおける各流量Qの平均値である。
この火力調整検出手段X3は、現在使用中のコンロ4において、その火力調整が行われたか否か、さらに、その火力調整が、現在の火力に対して増加側か減少側かの検出を行う。
この検出も、上記した手法に従ってガス流量の変化パターンをみて行うが、先に説明したコンロ過渡期パターンのように、変化の前又は後で一定のオーバーシュートが発生することを前提として、ガス流量の変化範囲が、コンロ4のガス流量の変化域内であることに基づいて火力調整を判別する。即ち、変化の前又は後でオーバーシュートが認められ、さらに、そのガス流量の変化域がコンロ4に予定されるガス流量範囲である場合に、使用中のコンロ4において火力調整がされたものと判別する。この要件を満たさない場合は、使用機器判別手段X2による、他のガス機器4´の使用開始の判別に戻る。
このようにして求められる各ガス機器毎の使用流量が、先に説明したガス流量メモリに記憶されるのである。
図2に示すように、計時手段X4としては、第一計時手段X4a及び第二計時手段X4bが設けられている。
第一計時手段
第一計時手段X4aは、使用機器判別手段X2によりコンロ4の使用が有ると初めて判定され、その後、さらに火力調整検出手段X3によりコンロ4における火力調整が検出された場合に、火力調整の時点を起点として使用時間を計時する。この使用時間が本願における第一使用時間である。従って、この第一計時手段X4aでは、火力調整の度毎に計時がリセットされて再開されるため、この第一計時手段X4aで計時される使用時間は、最後に火力調整が行われた時点から現在までの使用時間となる。
この第二計時手段X4bは、使用機器判別手段X2によりコンロ4の使用が最初に有ったと判定された場合に、その判定時点(実質的にはコンロ4の使用が開示された時点)を起点として、先に説明した第一使用時間による計時が始まるまで使用時間を計時する。複数回の火力調整が行われた場合は、コンロの使用開始から最後の火力調整に至るまでの時間が、この第二計時手段による計時時間となる。この使用時間が本願における第二使用時間である。従って、この第二計時手段X4bでは、コンロ4の使用が始まってから、最後の火力調整が行われるまで、その使用が継続的に行われている状態における継続使用時間が計時されることとなる。
図2に示すように、制限時間管理手段X5としては、制限時間取込手段X5a、第一制限時間変更手段X5b、第二制限時間変更手段X5c及び第三制限時間変更手段X5dが設けられている。
制限時間取込手段
この制限時間取込手段X5aは、使用機器判別手段X2により、発生流量の発生が判別された状態で、コンロ4に対して予め設定されている制限時間を記憶部1aに記憶された制限時間記憶情報から取り込む。記憶部1aに記憶されている制限時間は、コンロが使用される平均的な時間とされている。
第一制限時間変更手段
この第一制限時間変更手段X5bは、火力調整検出手段X3により検出される火力調整が火力減少傾向である場合に制限時間を現状の制限時間Tmaxより長く変更する(Tmax=Tmax+ΔT)、一方、火力調整検出手段X3により検出される火力調整が火力増加傾向である場合に制限時間を現状の制限時間より短く変更する(Tmax=Tmax−ΔT)。ここで、ΔTは予め定められている。
第二制限時間変更手段
この第二制限時間変更手段X5cは、流量積算部1b(ガス流量検出手段に相当)により出力されるガス流量に対応して、ガス流量が小さくなるに従って制限時間が長くなるように制限時間を変更する(Tmax=Tmax(1+α))。一方、ガス流量が大きくなるに従って制限時間が短くなるように制限時間を変更する(Tmax=Tmax(1−α))。ここで、αは0より大きく1未満で、予め流量に応じて定められている。即ち、実際の流量と予めコンロに定められている標準の流量である標準流量との偏差に応じて、偏差が大きい程αが1に近い値を取るように設定されている。
第三制限時間変更手段
この第三制限時間変更手段X5dは、使用機器判別手段X2により、一のコンロ4の使用状態において、他のガス機器4´の使用が検出された場合に、制限時間を現状の制限時間より長く変更する(Tmax=Tmax(1+β))。
ここで、βは0より大きく1未満で、予め定められている。
この情報発生手段として働く情報発生部1dは、計時手段X4により計時される使用時間の内、早い方の使用時間(この実施形態の場合は第二使用時間)が制限時間を超えた場合にガス供給警報情報を発生し、早い方の使用時間より遅い使用時間(この実施形態の場合は第一使用時間)が制限時間を超えた場合にガス供給遮断情報を発生する。
一方、図10に示すフローは、図9に示すフローのステップ#10で実行される制限時間の変更処理の詳細を示すサブフローである。
図9に示されるように、流量積算部1bから逐次、所定時間間隔のガス流量が取り込まれる(#1)。このようにして取り込まれたガス流量からガス流量に変化が発生しているか否かが、発生流量検出手段X1により判別される(#2)。そして、発生流量の発生が認められない場合(#2:no)、ガス流量の監視を継続する。一方、発生流量の発生が確認された場合(#2:yes)、使用機器判別手段X2が、その発生流量がコンロ4の使用開始によるものか否かを判別する(#3)。コンロ4の使用開始でない場合(#3:no)は、さらにガス流量の監視を継続する。一方、コンロ4の使用が有ると最初に判別されると(#3:yes)、その時点で、制限時間取込手段X5aが、記憶部1aに記憶された制限時間を取り込む(#4)。この段階で、第一使用時間は0とセットされ、第二計時手段X4bによる計時(第二使用時間)が開始される(#5)。
その一系統の処理は、少なくとも本願が特徴とするコンロ4における火力調整の有無を監視し、火力調整があった場合は、その火力調整の時点を起点として第一計時を行い、計時される第一使用時間に従って、ガス供給遮断情報を発生する処理系統である。
その他の系統の処理は、従来型の処理系統であり、コンロ4の使用開始の時点を起点として第二計時を行い、計時される第二使用時間に従ったガス供給警報情報の発生を行う処理系統である。
ガス流量に変動が起こっていると判別された場合(#7:yes)で、さらにその発生流量がコンロの火力調整である場合は、その発生流量の検出で、第一計時手段X4aによる計時がリセットされ、開始される(#8)。一方、第二計時手段X4bによる計時が終了される(#9)。さらに、このガス流量の変動が起こった場合は、ガス流量の変化傾向、ガス流量の絶対値及び他のガス機器の運転が開始されたか否かに従って、制限時間が変更される(#10)。制限時間の変更に関しては、図10に示すサブフローで、その詳細を説明する。そして、逐次、計時が進められる。
図10に示すこのサブフローでは、ガス流量の変化傾向、ガス流量の絶対値及び他のガス機器の運転が開始されたかに従って、制限時間が変更される(メインフローの#10)。
そして、上記のようにして変更された制限時間が、メインフロー側に戻される(#29)。
(1) 上記の実施の形態では、計時用に、コンロの火力調整時点を起点とする第一計時手段と、コンロの使用開始時点を起点とし、火力調整が行われた場合に計時を完了をする第二計時手段とを設け、第二計時手段に計時される使用時間である第二使用時間を、ガス供給警報情報の発生に係らしめ、第一計時手段に計時される使用時間である第一使用時間を、ガス供給遮断情報の発生に係らしめた。
しかしながら、計時用に、第一計時手段により計時される使用時間である第一使用時間、第二計時手段により計時される使用時間である第二使用時間について、第一使用時間と、第二使用時間に0以上1未満の係数を乗算した時間との合算時間を第三使用時間として求める第三計時手段を設けておき、この計時手段により計時される第三使用時間を、情報発生に使用する使用時間としても良い。この場合、コンロの使用開始から火力調整までの使用時間も加味した状態で、情報の発生を行うことができる。
(2) 上記の実施の形態では、計時用に、コンロの火力調整時点を起点とする第一計時手段と、コンロの使用開始時点を起点とし、火力調整が行われた場合に計時を完了をする第二計時手段とを設け、第二計時手段に計時される使用時間である第二使用時間を、ガス供給警報情報の発生に係らしめ、第一計時手段に計時される使用時間である第一使用時間を、ガス供給遮断情報の発生に係らしめた。
しかしながら、第二計時手段により計時される、コンロの使用が最初に有ったと判別された時点から現在までの経過時間である使用時間を第四使用時間として、
前記第一使用時間に対してその比較対象となる第一制限時間と、前記第四使用時間に対してその比較対象となる第二制限時間とを別個に備え、
前記情報発生手段が、
前記第一使用時間及び第四使用時間の内、それぞれ対応する制限時間との関係で、対応する制限時間に早く到達した使用時間が出現した場合に前記供給警報情報を発生し、前記供給警報情報の発生の後、遅く到達した使用時間が出現した場合に前記供給遮断情報を発生する構成としてもよい。
このようにすることで、火力調整があってから現在までの使用時間、コンロの使用開始から現在までの使用時間のそれぞれに対して、適切な制限時間を設けておいて、早く満了する使用時間が出現した場合に供給警報を発生し、遅く満了した使用時間が出現した場合に遮断情報を発生でき、適切なガス供給管理を行える。
1a 記憶部
1b 流量積算部
1c 監視部
1d 情報発生部
2 ガス供給監視機能付きガスメータ
4 コンロ
4´ 他のガス機器
7 選択スイッチ
12 緊急遮断弁
13 ガス計量部
X1 発生流量検出手段
X2 使用機器判別手段
X3 火力調整検出手段
X4 計時手段
X4a 第一計時手段
X4b 第二計時手段
X5 制限時間管理手段
X5a 制限時間取込手段
X5b 第一制限時間変更手段
X5c 第二制限時間変更手段
X5d 第三制限時間変更手段
Claims (8)
- 下流側に供給するガス流量の変化パターンから、下流側で使用されるガス機器の種類を判別する使用機器判別手段と、
前記ガス機器によるガスの使用が継続される使用時間を計時する計時手段と、
前記計時手段により計時される使用時間が制限時間を超えた場合に、ガスの供給遮断情報あるいは供給警報情報を発生する情報発生手段を備えたガス供給監視機能付きガスメータであって、
前記使用機器判別手段が、コンロとコンロ以外のガス機器との使用を判別可能に構成されるとともに、前記コンロにおける火力調整を検出する火力調整検出手段を備え、
前記使用機器判別手段によりコンロの使用が有ると判別され、さらに前記火力調整検出手段によりコンロにおける火力調整が検出された場合に、前記火力調整の時点を起点として前記使用時間を計時する第一計時手段を備え、
前記制限時間を変更する第一制限時間変更手段を備え、前記火力調整検出手段により検出される火力調整が火力減少傾向である場合に、前記第一制限時間変更手段が制限時間を現状の制限時間より長く変更するガス供給監視機能付きガスメータ。 - 前記コンロにより使用されるガス流量を検出するガス流量検出手段と、前記制限時間を変更する第二制限時間変更手段とを備え、
前記ガス流量検出手段により検出されるガス流量に対応して、前記第二制限時間変更手段は、ガス流量が小さくなるに従って制限時間が長くなるように前記制限時間を変更する請求項1記載のガス供給監視機能付きガスメータ。 - 前記制限時間を変更する第三制限時間変更手段を備え、
前記使用機器判別手段により、一のコンロの使用状態において、他のコンロ又は他のガス機器の使用が検出された場合に、前記第三制限時間変更手段が、制限時間を現状の制限時間より長く変更する請求項1又は2記載のガス供給監視機能付きガスメータ。 - 下流側に供給するガス流量の変化パターンから、下流側で使用されるガス機器の種類を判別する使用機器判別手段と、
前記ガス機器によるガスの使用が継続される使用時間を計時する計時手段と、
前記計時手段により計時される使用時間が制限時間を超えた場合に、ガスの供給遮断情報あるいは供給警報情報を発生する情報発生手段を備えたガス供給監視機能付きガスメータであって、
前記使用機器判別手段が、コンロとコンロ以外のガス機器との使用を判別可能に構成されるとともに、前記コンロにおける火力調整を検出する火力調整検出手段を備え、
前記使用機器判別手段によりコンロの使用が有ると判別され、さらに前記火力調整検出手段によりコンロにおける火力調整が検出された場合に、前記火力調整の時点を起点として前記使用時間を計時する第一計時手段を備え、
前記使用機器判別手段によりコンロの使用が最初に有ったと判別された場合に、その判別された時点を起点とし前記第一計時手段による計時が始まるまで前記使用時間を計時する第二計時手段を備えたガス供給監視機能付きガスメータ。 - 前記供給遮断情報あるいは供給警報情報が発生された場合に、これら情報に従って所定の動作を実行するか否かを選択可能な選択スイッチを備えた請求項1〜4の何れか一項記載のガス供給監視機能付きガスメータ。
- 前記制限時間を変更する第一制限時間変更手段を備え、前記火力調整検出手段により検出される火力調整が火力減少傾向である場合に、前記第一制限時間変更手段が制限時間を現状の制限時間より長く変更する請求項4記載のガス供給監視機能付きガスメータ。
- 前記コンロにより使用されるガス流量を検出するガス流量検出手段と、前記制限時間を変更する第二制限時間変更手段とを備え、
前記ガス流量検出手段により検出されるガス流量に対応して、前記第二制限時間変更手段は、ガス流量が小さくなるに従って制限時間が長くなるように前記制限時間を変更する請求項4又は6記載のガス供給監視機能付きガスメータ。 - 前記制限時間を変更する第三制限時間変更手段を備え、
前記使用機器判別手段により、一のコンロの使用状態において、他のコンロ又は他のガス機器の使用が検出された場合に、前記第三制限時間変更手段が、制限時間を現状の制限時間より長く変更する請求項4、6又は7記載のガス供給監視機能付きガスメータ。
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