JP2003148529A - ブレーキシューの製造方法および製造装置 - Google Patents
ブレーキシューの製造方法および製造装置Info
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- JP2003148529A JP2003148529A JP2001346182A JP2001346182A JP2003148529A JP 2003148529 A JP2003148529 A JP 2003148529A JP 2001346182 A JP2001346182 A JP 2001346182A JP 2001346182 A JP2001346182 A JP 2001346182A JP 2003148529 A JP2003148529 A JP 2003148529A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工数の大幅な低減化が図れるブレーキシュー
の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係るブレーキシューの製造方法
では、上に凹の円弧状の内底面16aをなすキャビティ
16を有する下型15の該キャビティ16内に、仮成形
したライニング材料14aを配置する工程と、外周面に
接着剤を塗布したシュー本体11を上型20にセットす
る工程と、上型20にセットされたシュー本体11の外
周面側をライニング材料14a側に向けてシュー本体1
1を下型15のキャビティ16内に挿入する工程と、下
型と上型とを相対的に加圧すると共に加熱して、ライニ
ング材料14aをキャビティ内底面16aに沿って円弧
状のライニング材14に本成形すると同時に、該ライニ
ング材14を接着剤によりシュー本体11外周面上に接
着する工程とを含むことを特徴とする。
の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係るブレーキシューの製造方法
では、上に凹の円弧状の内底面16aをなすキャビティ
16を有する下型15の該キャビティ16内に、仮成形
したライニング材料14aを配置する工程と、外周面に
接着剤を塗布したシュー本体11を上型20にセットす
る工程と、上型20にセットされたシュー本体11の外
周面側をライニング材料14a側に向けてシュー本体1
1を下型15のキャビティ16内に挿入する工程と、下
型と上型とを相対的に加圧すると共に加熱して、ライニ
ング材料14aをキャビティ内底面16aに沿って円弧
状のライニング材14に本成形すると同時に、該ライニ
ング材14を接着剤によりシュー本体11外周面上に接
着する工程とを含むことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブレーキシューの製
造方法および製造装置に関する。
造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のドラム型ブレーキシューは、円
弧状外周面を備えたリムの内側にウェブが設けられて断
面がほぼT字状をなすシュー本体と、該リムの外周面に
接着されているライニング材とからなる。このブレーキ
シューの製造方法は、無機材および有機材からなるライ
ニング材料を、種々の工程を経てあらかじめ円弧状に熱
成形した後、ライニング材内周面あるいはシュー本体の
リム外周面に、熱硬化性樹脂からなる接着剤を塗布し、
両者を加圧、加熱して一体化する方法が一般的である
(例えば、特開平4−366039号公報)。
弧状外周面を備えたリムの内側にウェブが設けられて断
面がほぼT字状をなすシュー本体と、該リムの外周面に
接着されているライニング材とからなる。このブレーキ
シューの製造方法は、無機材および有機材からなるライ
ニング材料を、種々の工程を経てあらかじめ円弧状に熱
成形した後、ライニング材内周面あるいはシュー本体の
リム外周面に、熱硬化性樹脂からなる接着剤を塗布し、
両者を加圧、加熱して一体化する方法が一般的である
(例えば、特開平4−366039号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の製
造方法では、ライニング材の製造工程として、例えば、
原材料の配合、ミキシング、仮成形、熱成形、切断、内
面研磨、テーパ-加工、接着剤塗布、乾燥といった工程
があり、さらに、この後に成形されたライニング材とシ
ュー本体を接着、乾燥、バリ取りといった工程があり、
多くの工程、工数を要するという課題があった。そこ
で、本発明は、上記課題を解決すべくなされ、その目的
とするところは、工数の大幅な低減化が図れるブレーキ
シューの製造方法および製造装置を提供するにある。
造方法では、ライニング材の製造工程として、例えば、
原材料の配合、ミキシング、仮成形、熱成形、切断、内
面研磨、テーパ-加工、接着剤塗布、乾燥といった工程
があり、さらに、この後に成形されたライニング材とシ
ュー本体を接着、乾燥、バリ取りといった工程があり、
多くの工程、工数を要するという課題があった。そこ
で、本発明は、上記課題を解決すべくなされ、その目的
とするところは、工数の大幅な低減化が図れるブレーキ
シューの製造方法および製造装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るブレーキシ
ューの製造方法では、円弧状外周面を備えたリムの内側
にウェブが設けられて断面がほぼT字状をなすシュー本
体と、前記リムの外周面に接着されているライニング材
とからなるブレーキシューの製造方法において、上に凹
の円弧状の内底面をなすキャビティを有する下型の該キ
ャビティ内に、仮成形したライニング材料を配置する工
程と、外周面に接着剤を塗布したシュー本体を上型にセ
ットする工程と、上型にセットされたシュー本体の外周
面側をライニング材料側に向けてシュー本体を下型のキ
ャビティ内に挿入する工程と、下型と上型とを相対的に
加圧すると共に加熱して、前記ライニング材料をキャビ
ティ内底面に沿って円弧状のライニング材に本成形する
と同時に、該ライニング材を接着剤によりシュー本体外
周面上に接着する工程とを含むことを特徴とする。
ューの製造方法では、円弧状外周面を備えたリムの内側
にウェブが設けられて断面がほぼT字状をなすシュー本
体と、前記リムの外周面に接着されているライニング材
とからなるブレーキシューの製造方法において、上に凹
の円弧状の内底面をなすキャビティを有する下型の該キ
ャビティ内に、仮成形したライニング材料を配置する工
程と、外周面に接着剤を塗布したシュー本体を上型にセ
ットする工程と、上型にセットされたシュー本体の外周
面側をライニング材料側に向けてシュー本体を下型のキ
ャビティ内に挿入する工程と、下型と上型とを相対的に
加圧すると共に加熱して、前記ライニング材料をキャビ
ティ内底面に沿って円弧状のライニング材に本成形する
と同時に、該ライニング材を接着剤によりシュー本体外
周面上に接着する工程とを含むことを特徴とする。
【0005】上記方法によれば、ライニング材料を仮成
形するだけでよく、金型内で加圧、加熱する際に、ライ
ニング材料のライニング材への本成形とシュー本体への
接着とを同時に行えるので、工数を大幅に低減でき、コ
ストの削減が可能となる。
形するだけでよく、金型内で加圧、加熱する際に、ライ
ニング材料のライニング材への本成形とシュー本体への
接着とを同時に行えるので、工数を大幅に低減でき、コ
ストの削減が可能となる。
【0006】また、下型と上型とを相対的に加圧する
際、上型に設けた押圧部により、前記リム内周面の縁部
を押圧することにより、リムを均等にライニング材料に
押圧することができるので、リムの変形を防止でき、寸
法精度のよいブレーキシューを提供できる。
際、上型に設けた押圧部により、前記リム内周面の縁部
を押圧することにより、リムを均等にライニング材料に
押圧することができるので、リムの変形を防止でき、寸
法精度のよいブレーキシューを提供できる。
【0007】また、本発明に係るブレーキシューの製造
装置では、円弧状外周面を備えたリムの内側にウェブが
設けられて断面がほぼT字状をなすシュー本体と、前記
リムの外周面に接着されているライニング材とからなる
ブレーキシューの製造装置において、上に凹の円弧状の
内底面をなすキャビティを有し、該キャビティ内に仮成
形されたライニング材料が配置される下型と、外周面に
接着剤が塗布されたシュー本体がセットされ、セットさ
れたシュー本体の外周面側がライニング材料側に向くよ
うに下型に装着される上型とを具備し、前記上型に、下
型と上型とが相対的に加圧される際、前記リム内周面の
縁部を押圧する、押圧面が円弧状をなす板状の押圧部が
設けられていることを特徴とする。また、前記上型に、
シュー本体がセットされた際に、シュー本体が落下しな
いようにシュー本体を保持する保持部が設けられている
ことを特徴とする。
装置では、円弧状外周面を備えたリムの内側にウェブが
設けられて断面がほぼT字状をなすシュー本体と、前記
リムの外周面に接着されているライニング材とからなる
ブレーキシューの製造装置において、上に凹の円弧状の
内底面をなすキャビティを有し、該キャビティ内に仮成
形されたライニング材料が配置される下型と、外周面に
接着剤が塗布されたシュー本体がセットされ、セットさ
れたシュー本体の外周面側がライニング材料側に向くよ
うに下型に装着される上型とを具備し、前記上型に、下
型と上型とが相対的に加圧される際、前記リム内周面の
縁部を押圧する、押圧面が円弧状をなす板状の押圧部が
設けられていることを特徴とする。また、前記上型に、
シュー本体がセットされた際に、シュー本体が落下しな
いようにシュー本体を保持する保持部が設けられている
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、シュー
本体11の一例を示す正面図、図2はその底面図であ
る。シュー本体11は、円弧状の外周面を備えたリム1
2の内側にウェブ13が設けられて断面がほぼT字状を
なしている。破線で示した部位がライニング材14であ
る。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、シュー
本体11の一例を示す正面図、図2はその底面図であ
る。シュー本体11は、円弧状の外周面を備えたリム1
2の内側にウェブ13が設けられて断面がほぼT字状を
なしている。破線で示した部位がライニング材14であ
る。
【0009】図3、図4は、製造装置における下型15
を示し、図3はその断面図、図4は平面図である。図3
に示すように、下型15には、上に凹の円弧状の内底面
16aをなすキャビティ16を有する。該内底面16a
は、ライニング材14の外周面と同一の大きさに形成さ
れている。換言すれば、内底面16aがライニング材1
4の成形面となっている。キャビティ16の幅は、シュ
ー本体11のリム12の幅よりも若干大きめに設定され
ている。また、キャビティ16の深さは、シュー本体1
1の少なくともライニング材14が形成される部位が進
入可能な深さとなっている。キャビティ16の両端側に
は、上面よりも若干高さが低くなった段部17が設けら
れている。
を示し、図3はその断面図、図4は平面図である。図3
に示すように、下型15には、上に凹の円弧状の内底面
16aをなすキャビティ16を有する。該内底面16a
は、ライニング材14の外周面と同一の大きさに形成さ
れている。換言すれば、内底面16aがライニング材1
4の成形面となっている。キャビティ16の幅は、シュ
ー本体11のリム12の幅よりも若干大きめに設定され
ている。また、キャビティ16の深さは、シュー本体1
1の少なくともライニング材14が形成される部位が進
入可能な深さとなっている。キャビティ16の両端側に
は、上面よりも若干高さが低くなった段部17が設けら
れている。
【0010】次に、図5、図6は製造装置における上型
20を示し、図5はその断面図、図6は底面図である。
上型20の下面側の両端部には、下型15の段部17内
に進入可能で、下型15内への突入量を規制するため
の、規制段部21が突設されている。この両規制段部2
1、21間にシュー本体11が保持可能になっている。
すなわち、両規制段部21、21の対向面に、ストッパ
ピン22、22が対向面に対して突入可能に突設されて
いる。ストッパピン22、22は、規制段部21、21
の対向面に設けられた孔23、23内に配置され、スプ
リング24、24によって、丸みを帯びた先端が所要長
さ突出するよう付勢され、スプリング24、24の付勢
力に抗して押圧された際に、孔23、23内方に向けて
突入可能に設けられている。なお、ストッパピン22、
22は所要長さ突出する位置でストッパ(図示せず)に
より抜け止めされている。
20を示し、図5はその断面図、図6は底面図である。
上型20の下面側の両端部には、下型15の段部17内
に進入可能で、下型15内への突入量を規制するため
の、規制段部21が突設されている。この両規制段部2
1、21間にシュー本体11が保持可能になっている。
すなわち、両規制段部21、21の対向面に、ストッパ
ピン22、22が対向面に対して突入可能に突設されて
いる。ストッパピン22、22は、規制段部21、21
の対向面に設けられた孔23、23内に配置され、スプ
リング24、24によって、丸みを帯びた先端が所要長
さ突出するよう付勢され、スプリング24、24の付勢
力に抗して押圧された際に、孔23、23内方に向けて
突入可能に設けられている。なお、ストッパピン22、
22は所要長さ突出する位置でストッパ(図示せず)に
より抜け止めされている。
【0011】図5に示すように、シュー本体11を、リ
ム12の円弧面を下側に向けて両規制段部21、21間
の空間内に押し込むと、リム12の外周面に押圧されて
ストッパピン22、22が押入され、逆にストッパピン
22からの押圧力により、シュー本体11が上型20の
下面側に落下することなく保持される。ストッパピン2
2、スプリング24等によって保持手段が構成される
が、保持手段はこれに限定されるものではない。
ム12の円弧面を下側に向けて両規制段部21、21間
の空間内に押し込むと、リム12の外周面に押圧されて
ストッパピン22、22が押入され、逆にストッパピン
22からの押圧力により、シュー本体11が上型20の
下面側に落下することなく保持される。ストッパピン2
2、スプリング24等によって保持手段が構成される
が、保持手段はこれに限定されるものではない。
【0012】図6に示すように、両規制段部21、21
間の上型下面には、2つの押圧板25、25が平行に設
けられている。この押圧板(板状の押圧部)25、25
は、シュー本体11を両規制段部21、21間に装着し
た際、リム12の内周面の縁部12a、12a(図2)
に内側から当接して押圧可能なように、その押圧面(下
端面)がリム12の内周面に沿う円弧状をなしている。
なお、押圧板25、25は、正面形状が完全な円弧板で
なくともよく、ウエブ13に突出部が形成されるなどし
て、突出部等が空間的な障害をなす場合には、それを避
けるため、適宜切欠部(図示せず)を設けて対応するよ
うにしてもよい。押圧板25、25はキャビティ16内
に進入可能である。
間の上型下面には、2つの押圧板25、25が平行に設
けられている。この押圧板(板状の押圧部)25、25
は、シュー本体11を両規制段部21、21間に装着し
た際、リム12の内周面の縁部12a、12a(図2)
に内側から当接して押圧可能なように、その押圧面(下
端面)がリム12の内周面に沿う円弧状をなしている。
なお、押圧板25、25は、正面形状が完全な円弧板で
なくともよく、ウエブ13に突出部が形成されるなどし
て、突出部等が空間的な障害をなす場合には、それを避
けるため、適宜切欠部(図示せず)を設けて対応するよ
うにしてもよい。押圧板25、25はキャビティ16内
に進入可能である。
【0013】上記上下金型(製造装置)を用いてブレー
キシューを製造するには次のようにする。まず、ライニ
ング材14については、公知の有機、無機材料からなる
ライニング材料を配合し、ミキシング後、所要形状に仮
成形する。ライニング材料は公知のものを使用するの
で、説明を省略するが、無機材料にバインダーとして有
機材料を混合し、下型15のキャビティ16の内底面1
6aにほぼ沿う形状である円弧状の板状に仮成形するの
である(仮成形されたライニング材料14a、図7参
照)。仮成形は、バインダーによって無機材料が押し固
められ、保形される状況で十分である。また、切断等に
より、所要幅、長さのライニング材料14aに調整す
る。
キシューを製造するには次のようにする。まず、ライニ
ング材14については、公知の有機、無機材料からなる
ライニング材料を配合し、ミキシング後、所要形状に仮
成形する。ライニング材料は公知のものを使用するの
で、説明を省略するが、無機材料にバインダーとして有
機材料を混合し、下型15のキャビティ16の内底面1
6aにほぼ沿う形状である円弧状の板状に仮成形するの
である(仮成形されたライニング材料14a、図7参
照)。仮成形は、バインダーによって無機材料が押し固
められ、保形される状況で十分である。また、切断等に
より、所要幅、長さのライニング材料14aに調整す
る。
【0014】上記仮成形されたライニング材料14a
を、下型15のキャビティ16内に、挿入する(図
8)。次に、上型20に、リム12の外周面上に熱硬化
性樹脂からなる接着剤を塗布したシュー本体11を前記
した図5に示すように装着し、保持する。上記のように
シュー本体11をセットした上型20を、シュー本体1
1の外周面側をライニング材料14a側に向けて、シュ
ー本体11がキャビティ16内に挿入(進入)するよう
に下型15にセットする(図8)。
を、下型15のキャビティ16内に、挿入する(図
8)。次に、上型20に、リム12の外周面上に熱硬化
性樹脂からなる接着剤を塗布したシュー本体11を前記
した図5に示すように装着し、保持する。上記のように
シュー本体11をセットした上型20を、シュー本体1
1の外周面側をライニング材料14a側に向けて、シュ
ー本体11がキャビティ16内に挿入(進入)するよう
に下型15にセットする(図8)。
【0015】上記のように組み付けた上下金型15、2
0を熱プレス機(図示せず)によって、ライニング材を
押し固める方向に加圧しながら加熱処理を施す。上記の
ように、加圧、加熱されることから、ライニング材料1
4aはキャビティ16の内底面16aに圧接され、所要
厚さ、所要形状のライニング材14に焼成されることと
なる。また同時に、ライニング材14は熱硬化性樹脂の
接着剤によりリム12外周面上に接着されるのである。
0を熱プレス機(図示せず)によって、ライニング材を
押し固める方向に加圧しながら加熱処理を施す。上記の
ように、加圧、加熱されることから、ライニング材料1
4aはキャビティ16の内底面16aに圧接され、所要
厚さ、所要形状のライニング材14に焼成されることと
なる。また同時に、ライニング材14は熱硬化性樹脂の
接着剤によりリム12外周面上に接着されるのである。
【0016】その際、押圧板25、25がリム12の内
周面の縁部を、リム12の長さ方向において均等に押圧
することから、リム12が撓むことなく均等にライニン
グ材料14aを押圧し、最終的に寸法精度に優れるブレ
ーキシューを製造することができる。上型20は、規制
段部21、21が下型15の段部17、17に当接する
まで押圧されることから、ライニング材14の厚さのバ
ラツキのない製品が得られる。
周面の縁部を、リム12の長さ方向において均等に押圧
することから、リム12が撓むことなく均等にライニン
グ材料14aを押圧し、最終的に寸法精度に優れるブレ
ーキシューを製造することができる。上型20は、規制
段部21、21が下型15の段部17、17に当接する
まで押圧されることから、ライニング材14の厚さのバ
ラツキのない製品が得られる。
【0017】また、前記のように、キャビティ16の幅
は、シュー本体11のリム12の幅よりも若干大きめに
設定されている。そのため、ライニング材料14aが、
加圧、加熱されることにより、ライニング材料14a
が、キャビティ16内壁とリム12の側壁面との間隔内
に流れ込んだ状態で成形されることとなる。すなわち、
ライニング材料14aが、リム12の側壁面側に流れ込
んだ状態に成形される。これにより、図9に示すよう
に、ライニング材料14aの流れ出し部14bにより、
リム12と接着剤層27との境界部、接着剤層27とラ
イニング材14との境界部を外方から覆う状態となる。
このように上記境界部がライニング材14により覆われ
るから、境界部への湿気の侵入を防止でき、リム12の
防錆が図れ、またライニング材14の剥離も防止できる
ブレーキシューを提供できる。なお、加圧、加熱後、金
型内から製品を取り出し、焼成の後に、ライニング材1
4の必要個所に面取り等を施して最終製品に完成でき
る。
は、シュー本体11のリム12の幅よりも若干大きめに
設定されている。そのため、ライニング材料14aが、
加圧、加熱されることにより、ライニング材料14a
が、キャビティ16内壁とリム12の側壁面との間隔内
に流れ込んだ状態で成形されることとなる。すなわち、
ライニング材料14aが、リム12の側壁面側に流れ込
んだ状態に成形される。これにより、図9に示すよう
に、ライニング材料14aの流れ出し部14bにより、
リム12と接着剤層27との境界部、接着剤層27とラ
イニング材14との境界部を外方から覆う状態となる。
このように上記境界部がライニング材14により覆われ
るから、境界部への湿気の侵入を防止でき、リム12の
防錆が図れ、またライニング材14の剥離も防止できる
ブレーキシューを提供できる。なお、加圧、加熱後、金
型内から製品を取り出し、焼成の後に、ライニング材1
4の必要個所に面取り等を施して最終製品に完成でき
る。
【0018】上記実施の形態では、1個取りの金型の例
で示したが、複数個取りの金型を用いて量産性よく製造
を行うことができる。
で示したが、複数個取りの金型を用いて量産性よく製造
を行うことができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ライニン
グ材料を仮成形するだけでよく、金型内で加圧、加熱す
る際に、ライニング材料のライニング材への本成形とシ
ュー本体への接着とを同時に行えるので、工数を大幅に
低減でき、コストの削減が可能となる。また、加圧、加
熱の際、押圧部により、リムの内周面の縁部を、リムの
長さ方向において均等に押圧することにより、リムが撓
むことなく均等にライニング材料を押圧し、最終的に寸
法精度に優れるブレーキシューを製造することができ
る。
グ材料を仮成形するだけでよく、金型内で加圧、加熱す
る際に、ライニング材料のライニング材への本成形とシ
ュー本体への接着とを同時に行えるので、工数を大幅に
低減でき、コストの削減が可能となる。また、加圧、加
熱の際、押圧部により、リムの内周面の縁部を、リムの
長さ方向において均等に押圧することにより、リムが撓
むことなく均等にライニング材料を押圧し、最終的に寸
法精度に優れるブレーキシューを製造することができ
る。
【図1】シュー本体の形状を示す正面図、
【図2】シュー本体の底面図、
【図3】下型の断面図、
【図4】下型の平面図、
【図5】上型の断面図、
【図6】上型の底面図、
【図7】仮成形した状態のライニング材料を示す説明
図、
図、
【図8】金型の組み付け状態を示す断面説明図、
【図9】ライニング材料の流れ出しにより境界部側面を
覆った状態を示す説明図である。
覆った状態を示す説明図である。
11 シュー本体
12 リム
13 ウエブ
14 ライニング材
14a ライニング材料
15 下型
16 キャビティ
16a 内底面
17 段部
20 上型
21 規制段部
22 ストッパピン
23 孔
24 スプリング
25 押圧板
27 接着剤層
Claims (4)
- 【請求項1】 円弧状外周面を備えたリムの内側にウェ
ブが設けられて断面がほぼT字状をなすシュー本体と、
前記リムの外周面に接着されているライニング材とから
なるブレーキシューの製造方法において、 上に凹の円弧状の内底面をなすキャビティを有する下型
の該キャビティ内に、仮成形したライニング材料を配置
する工程と、 外周面に接着剤を塗布したシュー本体を上型にセットす
る工程と、 上型にセットされたシュー本体の外周面側をライニング
材料側に向けてシュー本体を下型のキャビティ内に挿入
する工程と、 下型と上型とを相対的に加圧すると共に加熱して、前記
ライニング材料をキャビティ内底面に沿って円弧状のラ
イニング材に本成形すると同時に、該ライニング材を接
着剤によりシュー本体外周面上に接着する工程とを含む
ことを特徴とするブレーキシューの製造方法。 - 【請求項2】 下型と上型とを相対的に加圧する際、上
型に設けた押圧部により、前記リム内周面の縁部を押圧
することを特徴とする請求項1記載のブレーキシューの
製造方法。 - 【請求項3】 円弧状外周面を備えたリムの内側にウェ
ブが設けられて断面がほぼT字状をなすシュー本体と、
前記リムの外周面に接着されているライニング材とから
なるブレーキシューの製造装置において、 上に凹の円弧状の内底面をなすキャビティを有し、該キ
ャビティ内に仮成形されたライニング材料が配置される
下型と、 外周面に接着剤が塗布されたシュー本体がセットされ、
セットされたシュー本体の外周面側がライニング材料側
に向くように下型に装着される上型とを具備し、 前記上型に、下型と上型とが相対的に加圧される際、前
記リム内周面の縁部を押圧する、押圧面が円弧状をなす
板状の押圧部が設けられていることを特徴とするブレー
キシューの製造装置。 - 【請求項4】 前記上型に、シュー本体がセットされた
際に、シュー本体が落下しないようにシュー本体を保持
する保持部が設けられていることを特徴とする請求項3
記載のブレーキシューの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001346182A JP2003148529A (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | ブレーキシューの製造方法および製造装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001346182A JP2003148529A (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | ブレーキシューの製造方法および製造装置 |
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JP2003148529A true JP2003148529A (ja) | 2003-05-21 |
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Family Applications (1)
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JP2001346182A Pending JP2003148529A (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | ブレーキシューの製造方法および製造装置 |
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JP (1) | JP2003148529A (ja) |
-
2001
- 2001-11-12 JP JP2001346182A patent/JP2003148529A/ja active Pending
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