JP3114035B2 - 樹脂製プレス型の製造方法 - Google Patents

樹脂製プレス型の製造方法

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JP3114035B2 JP04225774A JP22577492A JP3114035B2 JP 3114035 B2 JP3114035 B2 JP 3114035B2 JP 04225774 A JP04225774 A JP 04225774A JP 22577492 A JP22577492 A JP 22577492A JP 3114035 B2 JP3114035 B2 JP 3114035B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス型本体の表面に
所望する形状の樹脂層が被着された樹脂製プレス型の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属板をプレス成型する際に用いるプレ
ス型を金属材料で形成する場合には、鋳造にて荒成形さ
れたプレス金型を機械加工により成形し、更に手作業に
て仕上げるが、プレス金型が完成するまでには多くの工
数を要しプレス金型が高価なものになる。そこで、金属
材料ではなく合成樹脂にてプレス型を形成することが行
われ、例えば特公昭59−11370号公報により、プ
レス型本体と基型とを所定間隔の空隙が形成されるよう
に合わせた後、該空隙に鋳鉄粉が添加された樹脂を注入
してプレス型本体の表面に被着される樹脂層の耐圧強度
を上げるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記樹脂層は全体に一
様な耐圧強度が要求されるのではなく、肩状に形成され
た部分等、他の部分に比べて特に耐圧強度が必要な部分
があり、耐圧強度が十分でない場合には他の部分より摩
耗しやすい。ところが上記従来のものでは添加された鋳
鉄粉を樹脂層の特定の部分に偏らせて分布させることが
できないため、耐圧強度が必要でない部分にも鋳鉄粉が
分布され、そのため不必要な鋳鉄粉を添加しなければな
らず、プレス型の重量が重くなると共に製造費用が高く
なる。
【0004】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、樹
脂層の耐圧強度を必要とする部分のみの耐圧強度を高め
ることのできる樹脂製プレス型の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、プレス型本体と基型とを所定間隔の空隙が
形成されるように合わせた後、該空隙に樹脂を注入して
プレス型本体の表面に、基型の表面形状が転写された成
形面を形成する樹脂層を被着させる樹脂製プレス型の製
造方法において、プレス型本体と基型とを合わせる前
に、該樹脂層の耐圧強度を必要とする部分に対応する基
型側の箇所にシート状部材を仮止めし、樹脂層を形成し
た後、該シート状部材を除去することにより樹脂層に形
成される凹部内に、熱硬化性の樹脂シートを貼着し樹脂
シートの表面形状を所定の成形面に修正した後、該樹脂
シートを加熱して熱硬化させることを特徴とする。
【0006】
【作用】樹脂層の耐圧強度を必要とする部分を熱硬化性
樹脂で形成することにより、その部分の耐圧強度を部分
的に高める。尚、上記間隙全体に熱硬化性樹脂を注入し
たのでは基型からプレス型を取り外した時点で既に樹脂
層を硬化させていなければならず、このため樹脂層表面
の修正加工が困難になる。また、熱硬化する前の樹脂シ
ートを間隙内に仮止めしておき、その後樹脂を注入する
ことにより樹脂層内に該樹脂シートを鋳込むようにした
場合には、樹脂層と樹脂シートとの間の親和力が得られ
ず、樹脂シートが剥離し、あるいは基型と樹脂シートの
間に隙間があれば注入された樹脂がこの隙間に浸入し、
樹脂シートの表面を樹脂層を構成する樹脂が覆い、耐摩
耗性が損なわれることになる。
【0007】そこで、樹脂層を形成する際に耐圧強度を
必要とする部分に凹部を形成し、樹脂層が形成された後
に、該凹部内に熱硬化する前の樹脂シートを貼着して両
者間の親和力を確保し、該樹脂シートの表面を修正加工
した後、該樹脂シートを加熱して硬化させて樹脂シート
の耐圧強度を増大させるようにした。
【0008】
【実施例】上型の成形面と下型の成形面との間に金属板
を挟んでプレス加工するプレス型のうち、上型を作成す
る場合についての実施例を以下に説明する。図1を参照
して、下型の成形面と同一形状の上面11を有する基型
1を石膏あるいは樹脂で形成し、プレス加工時に上型と
下型との成形面に金属板が挟まれる間隔と同じ寸法の厚
みを有するマスタシート2で該上面11を覆いマスタシ
ート2を上面11に密着させる。そして、該マスタシー
ト2の上面の、上型の成形面の耐圧強度を必要とする部
分に対応する箇所にシート状部材である中子3を仮止め
する。
【0009】次にこの状態で、図2に示すように上型の
本体41を上方から被せる。該本体41の下面には後に
成形面を形成する樹脂層を被着する部分が凹入されてお
り、この凹入部分がマスタシート2の上面で塞がれて間
隙42が形成される。この間隙42は湯口43を介して
外部に連通しており、該湯口43から間隙42内に樹脂
を注入する。尚、本実施例ではプレス加工時に樹脂層が
適度な圧縮変形し、その圧縮反力によりプレス荷重を余
り大きくしなくても形状精度のよい製品が得られるよう
ウレタン樹脂を用いた。
【0010】そして図3に示すように、間隙42内に注
入された樹脂が硬化した後本体41を取り外し、更に中
子3を取り除く。すると、本体41の下面に樹脂層44
が被着され、更にこの樹脂層44に中子3が取り除かれ
たことによる凹部45が形成される。
【0011】次に、図4に示すようにこの凹部45に樹
脂シート5を貼着し凹部45内に樹脂シート5を隙間な
く充填する。この樹脂シート5はエポキシ樹脂やフェノ
ール樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂で形成され、
凹部45内に貼着される時点では未硬化状態にある。ま
た、この樹脂シート5は凹部45の深さ、即ち中子3の
厚みより若干厚く形成されており、従って、凹部45に
貼着された時点では樹脂シート5は樹脂層44の表面よ
り若干突出することになる。この突出部分を削り取りな
がら樹脂シート5の表面形状を修正し、修正が完了する
と、該樹脂シート5を熱風もしくはバーナの炎で加熱し
熱硬化させて樹脂シート5の圧縮強度を増大させ上型を
完成させる。ところで、上記実施例では基型1の上面に
マスタシート2を被着させたが、基型1の形状を調整す
ることによりマスタシート2を省略してもよい。
【0012】以上、本発明を上型の作成に適用した場合
の実施例について説明したが、下型を作成する場合にも
同様に適用できる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂製プレス型の成形
面を形成する樹脂層のうち、耐圧強度を必要とする部分
のみを部分的に強化しこの部分の耐圧強度を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シート状部材の仮止め状態を示す断面図
【図2】 型本体と基型との間に形成される空隙を示す
断面図
【図3】 樹脂層の形状を示す断面図
【図4】 樹脂シートの貼着状態を示す拡大断面図
【符号の説明】 1 基型 2 マスタシート 3 中子 5 樹脂シート 41 本体 42 空隙 44 樹脂層 45 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−113136(JP,A) 特開 昭63−286239(JP,A) 特開 昭63−157732(JP,A) 特開 昭63−5832(JP,A) 実開 昭58−85430(JP,U) 特公 昭59−11370(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 37/01 B21D 37/20 B29C 33/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス型本体と基型とを所定間隔の空隙
    が形成されるように合わせた後、該空隙に樹脂を注入し
    てプレス型本体の表面に、基型の表面形状が転写された
    成形面を形成する樹脂層を被着させる樹脂製プレス型の
    製造方法において、プレス型本体と基型とを合わせる前
    に、該樹脂層の耐圧強度を必要とする部分に対応する基
    型側の箇所にシート状部材を仮止めし、樹脂層を形成し
    た後、該シート状部材を除去することにより樹脂層に形
    成される凹部内に、熱硬化性の樹脂シートを貼着し樹脂
    シートの表面形状を所定の成形面に修正した後、該樹脂
    シートを加熱して熱硬化させることを特徴とする樹脂製
    プレス型の製造方法。
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CN104001811B (zh) * 2014-06-13 2016-01-20 沈阳飞机工业(集团)有限公司 一种tc4钛合金角形薄壁零件用热成型模具及成型方法

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