JPH0513533Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0513533Y2 JPH0513533Y2 JP17863887U JP17863887U JPH0513533Y2 JP H0513533 Y2 JPH0513533 Y2 JP H0513533Y2 JP 17863887 U JP17863887 U JP 17863887U JP 17863887 U JP17863887 U JP 17863887U JP H0513533 Y2 JPH0513533 Y2 JP H0513533Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jig base
- cushioning material
- molding
- laminated
- composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は複合材部品の成形装置に係り、特に成
形時に緩衝材と治具ベースとの間に滑りを生じさ
せ易くした複合材部品の成形装置に関する。
形時に緩衝材と治具ベースとの間に滑りを生じさ
せ易くした複合材部品の成形装置に関する。
一般に、航空機などの構造部品として使用され
るFRP複合材などは、金属製の治具ベース上に
半硬化状態の樹脂素材を積層し、その上に真空フ
イルムを被せ、これを真空引きし、加圧し、加熱
し、硬化して成形している。
るFRP複合材などは、金属製の治具ベース上に
半硬化状態の樹脂素材を積層し、その上に真空フ
イルムを被せ、これを真空引きし、加圧し、加熱
し、硬化して成形している。
ところで、この種の複合材部品の成形装置で
は、治具ベースと積層素材との熱膨脹差に起因す
る不都合を回避するため、治具ベースと積層素材
との接触面間に滑りを生じさせ易くする配慮がな
されている。すなわち、両者の接触面間には緩衝
材が介装されている(例えば、特開昭58−203014
号公報、特開昭58−205730号公報)。
は、治具ベースと積層素材との熱膨脹差に起因す
る不都合を回避するため、治具ベースと積層素材
との接触面間に滑りを生じさせ易くする配慮がな
されている。すなわち、両者の接触面間には緩衝
材が介装されている(例えば、特開昭58−203014
号公報、特開昭58−205730号公報)。
しかしながら、上記の成形装置では、治具ベー
スと緩衝材とが全面で接触するようになつてお
り、すなわち接触面積が多くなつており、摩擦抵
抗が大きく両者間に余り滑りが生じないという問
題がある。余り滑りが生じないと成形時に歪みが
生じ易く、完成品としての複合材の強度が低下す
るという問題がある。
スと緩衝材とが全面で接触するようになつてお
り、すなわち接触面積が多くなつており、摩擦抵
抗が大きく両者間に余り滑りが生じないという問
題がある。余り滑りが生じないと成形時に歪みが
生じ易く、完成品としての複合材の強度が低下す
るという問題がある。
そこで、本考案の目的は、上述した従来の技術
が有する問題点を解消し、成形時に、治具ベース
と積層素材との接触面間に滑りを生じさせ易くし
た複合材部品の成形装置を提供することにある。
が有する問題点を解消し、成形時に、治具ベース
と積層素材との接触面間に滑りを生じさせ易くし
た複合材部品の成形装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案は、金属製
の治具ベース上に半硬化状態の樹脂素材を積層
し、これを加圧し、加熱し、硬化して成形するよ
うにした複合材部品の成形装置において、上記治
具ベースと積層素材との接触面間に緩衝材を介装
するとともに、この緩衝材と治具ベースとの接触
面間に接触面積を減少させるための溝部を形成し
たことを特徴とするものである。
の治具ベース上に半硬化状態の樹脂素材を積層
し、これを加圧し、加熱し、硬化して成形するよ
うにした複合材部品の成形装置において、上記治
具ベースと積層素材との接触面間に緩衝材を介装
するとともに、この緩衝材と治具ベースとの接触
面間に接触面積を減少させるための溝部を形成し
たことを特徴とするものである。
本考案によれば、緩衝材と治具ベースとの接触
面間に接触面積を減少させるための溝部を形成し
たことにより、治具ベースと積層素材との接触面
間に滑りが生じ易くなる。
面間に接触面積を減少させるための溝部を形成し
たことにより、治具ベースと積層素材との接触面
間に滑りが生じ易くなる。
〔実施例〕
以下、本考案による複合材部品の成形装置の一
実施例を添附図面を参照して説明する。
実施例を添附図面を参照して説明する。
第1図において符号1は金属製の治具ベースを
示しており、この治具ベース1の上には緩衝材2
が載せられている。治具ベース1は湾曲形成され
ており、この上では湾曲した航空機の外板などが
成形されるようになつている。
示しており、この治具ベース1の上には緩衝材2
が載せられている。治具ベース1は湾曲形成され
ており、この上では湾曲した航空機の外板などが
成形されるようになつている。
緩衝材2の下面には適当な間隔をあけて平行に
複数条の凹溝3が形成されている。ここで、凹溝
3は升目状に形成してもよく、あるいは放射状に
形成してもよい。また凹溝3は治具ベース1と緩
衝材2との接触面積を減少させるためのものであ
り、両者の間に隙間が形成されるならば、治具ベ
ース1の側に形成してもよい。
複数条の凹溝3が形成されている。ここで、凹溝
3は升目状に形成してもよく、あるいは放射状に
形成してもよい。また凹溝3は治具ベース1と緩
衝材2との接触面積を減少させるためのものであ
り、両者の間に隙間が形成されるならば、治具ベ
ース1の側に形成してもよい。
次に、本実施例の作用を説明する。
治具ベース1の上に緩衝材2を載せ、またその
上に熱硬化性樹脂からなる素材4を積層して載
せ、その上に真空フイルム(図示せず)を被せ、
しかるのち真空引きし、加圧し、加熱して素材4
を硬化させる。
上に熱硬化性樹脂からなる素材4を積層して載
せ、その上に真空フイルム(図示せず)を被せ、
しかるのち真空引きし、加圧し、加熱して素材4
を硬化させる。
ここで加熱の過程において、治具ベース1と緩
衝材2との間に滑りが生じるわけであるが、本実
施例によれば、緩衝材2の下面に複数条の凹溝3
が形成されているので、接触面積は減少して極め
て滑り易い状態になつている。
衝材2との間に滑りが生じるわけであるが、本実
施例によれば、緩衝材2の下面に複数条の凹溝3
が形成されているので、接触面積は減少して極め
て滑り易い状態になつている。
したがつて成形の過程で、無理な摩擦抵抗が加
わることはなく、完成品としての複合材部品に歪
みが生じることはないという効果が得られる。
わることはなく、完成品としての複合材部品に歪
みが生じることはないという効果が得られる。
第2図は本考案の他の実施例を示している。
治具ベース1と緩衝材2との間には、摩擦抵抗
の小さい滑り材5が設けられている。この滑り材
5はテフロンコーテイングにより形成してもよ
く、テフロンやポリエステル等の耐熱テープによ
り形成してもよい。この滑り材5を設けることに
より、治具ベース1と緩衝材2との間には凹溝3
が適宜形成されることになる。
の小さい滑り材5が設けられている。この滑り材
5はテフロンコーテイングにより形成してもよ
く、テフロンやポリエステル等の耐熱テープによ
り形成してもよい。この滑り材5を設けることに
より、治具ベース1と緩衝材2との間には凹溝3
が適宜形成されることになる。
ここで本実施例によれば、滑り材5を樹脂に対
して離型性のある材料で形成することにより、複
合材部品を成形したのちの治具の掃除が容易にな
るという利点が得られる。また、滑り材5を設け
るだけなので、既存の治具に適用できるという利
点も得られる。
して離型性のある材料で形成することにより、複
合材部品を成形したのちの治具の掃除が容易にな
るという利点が得られる。また、滑り材5を設け
るだけなので、既存の治具に適用できるという利
点も得られる。
以上の実施例から明らかなように、治具ベース
1と緩衝材2との接触面積は減少するので、治具
の製作にあたつて、面加工は容易になり、安価な
ものにすることができる。また、治具ベース1と
緩衝材2との間に溝部3が設けられ、ここに隙間
ができるので、真空フイルム(図示せず)を被せ
て真空引きするとき、この隙間に真空圧が作用し
治具ベース1と緩衝材2とを確実に固定すること
ができる。したがつて、固定したのち緩衝材2の
上面を加工することが極めて容易になる等の効果
が得られる。
1と緩衝材2との接触面積は減少するので、治具
の製作にあたつて、面加工は容易になり、安価な
ものにすることができる。また、治具ベース1と
緩衝材2との間に溝部3が設けられ、ここに隙間
ができるので、真空フイルム(図示せず)を被せ
て真空引きするとき、この隙間に真空圧が作用し
治具ベース1と緩衝材2とを確実に固定すること
ができる。したがつて、固定したのち緩衝材2の
上面を加工することが極めて容易になる等の効果
が得られる。
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、治具ベースと積層素材との接触面間に緩衝材
を介装するとともに、この緩衝材と治具ベースと
の接触面間に接触面積を減少させるための溝部を
設けたので、成形時に、治具ベースと積層素材と
の接触面間に滑りが生じ易くなり、完成品として
の複合材部品に歪みが生じることはない等の効果
が得られる。
ば、治具ベースと積層素材との接触面間に緩衝材
を介装するとともに、この緩衝材と治具ベースと
の接触面間に接触面積を減少させるための溝部を
設けたので、成形時に、治具ベースと積層素材と
の接触面間に滑りが生じ易くなり、完成品として
の複合材部品に歪みが生じることはない等の効果
が得られる。
第1図は本考案による複合材部品の成形装置の
一実施例を示す断面図、第2図は本考案による複
合材部品の成形装置の他の実施例を示す断面図で
ある。 1……治具ベース、2……緩衝材、3……凹
溝、4……樹脂素材、5……滑り材。
一実施例を示す断面図、第2図は本考案による複
合材部品の成形装置の他の実施例を示す断面図で
ある。 1……治具ベース、2……緩衝材、3……凹
溝、4……樹脂素材、5……滑り材。
Claims (1)
- 金属製の治具ベース上に半硬化状態の樹脂素材
を積層し、これを加圧し、加熱し、硬化して成形
するようにした複合材部品の成形装置において、
上記治具ベースと積層素材との接触面間に緩衝材
を介装するとともに、この緩衝材と治具ベースと
の接触面間に接触面積を減少させるための溝部を
形成したことを特徴とする複合材部品の成形装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17863887U JPH0513533Y2 (ja) | 1987-11-24 | 1987-11-24 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17863887U JPH0513533Y2 (ja) | 1987-11-24 | 1987-11-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0183527U JPH0183527U (ja) | 1989-06-02 |
JPH0513533Y2 true JPH0513533Y2 (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=31470246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17863887U Expired - Lifetime JPH0513533Y2 (ja) | 1987-11-24 | 1987-11-24 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0513533Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4577960B2 (ja) * | 2000-08-23 | 2010-11-10 | 本田技研工業株式会社 | 非磁性部材の接合方法 |
-
1987
- 1987-11-24 JP JP17863887U patent/JPH0513533Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0183527U (ja) | 1989-06-02 |
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