JP2003148380A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JP2003148380A JP2001350750A JP2001350750A JP2003148380A JP 2003148380 A JP2003148380 A JP 2003148380A JP 2001350750 A JP2001350750 A JP 2001350750A JP 2001350750 A JP2001350750 A JP 2001350750A JP 2003148380 A JP2003148380 A JP 2003148380A
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータ側に異常が生じても、真空排気対象の
装置系の破損を防止することができるターボ分子ポンプ
を提供すること。 【解決手段】 ケーシング21内に、動翼25と静翼2
3とを備えた軸流段部20aと、ロータ24に螺旋状の
ねじ溝が形成されたねじ溝段部20bとを備えたターボ
分子ポンプにおいて、前記ケーシング21は、少なくと
も軸方向において上端部に位置する上部ケーシング21
aと、下端部に位置するベース21cと、前記上部ケー
シング21aとベース21cとの間に位置する下部ケー
シング21bとに分割された構造であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空排気に用いら
れるターボ分子ポンプの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体プロセスは、光学的処理や化学的
処理等からなる様々な工程により実現される。光学的処
理の代表例としては、ウェハ面への回路パターン焼き付
けを行う露光処理が挙げられ、化学的処理では例えば、
ウェハ面において薄膜を作製する等の表面処理、エッチ
ング処理、洗浄処理等が挙げられる。また、これらの処
理を実現するためには、光学的処理においては露光装
置、化学的処理においては様々な化学薬品やこれを安全
に取り扱うための各種機器が用いられる。これら様々な
工程又は各種装置及び機器においては、半導体の更なる
高集積化等への要求が高まりつつある中で、それぞれが
技術的に高度な水準を要求されており、また更なる発展
をも図るべく関係各所にて鋭意研究、開発が進行するこ
ととなっている。
【0003】その中で特に具体的技術を挙げると、化学
的処理である表面処理工程に注目すれば、上述した薄膜
製造技術として、半導体プロセスにおいては必須となっ
た技術としてCVD(Chemical Vapor Deposition)技
術がある。このCVDとは、ウェハ等の基板上に対して
原料ガスを供給し、当該基板上でのガスの吸着及び化学
反応を経て、その基板上に所望の薄膜を形成する技術で
ある。この技術は、ゲートの薄膜化、配線間容量低減等
の半導体高集積化を実現するためには欠くことのできな
いものとなっている。
【0004】上記CVDの中でも減圧CVD及びプラズ
マCVD等は真空雰囲気で行われ、真空排気系が必要と
なる。
【0005】上記真空排気系としては、一般に大気圧か
らの低真空領域をカバーするロータリポンプと高真空で
高い排気速度を持つデフュージョンポンプやターボ分子
ポンプ等の高真空ポンプを組み合わせたものが利用され
る。ターボ分子ポンプとは、周知のように高速で回転す
る(約20000〜90000rpm)ロータにより気体分子を圧縮
しつつ排気するような構成を備えたものである。ここで
ロータとしては、これが上述したように非常に高速で回
転する部材であるため、軽量かつ応力強度の高いアルミ
ニウム合金をその材質として選択されるのが一般的であ
る。
【0006】次に、上記ターボ分子ポンプについて詳細
に説明する。図4に示すように、ターボ分子ポンプP
は、上半部1a及び下半部1bとからなるケーシング1
内部に各種部品が備えられた構成となっている。このケ
ーシング1においては、その上半部1aに吸気口1c、
下半部1bに排気口1dが、それぞれ形成されている。
ケーシング1内部においては、上部に軸流段部PA、下
部にねじ溝段部PBが設けられている。軸流段部PAは主
として後述する多段に設けられた動翼5および静翼3と
により構成され、ねじ溝段部PBにおいては動翼5に螺
旋状のねじ溝13が形成されている。
【0007】より具体的に説明すると、ロータ室2に
は、ロータ4が配設されている。ロータ4は、鉛直に立
設されたロータシャフト4aと、当該ロータシャフト4
a周囲に放射状に配置された動翼5とを備えた構成とな
っている。また、ケーシング上半部1aには静翼3が固
定されている。ロータ4には、動翼5の下方にねじ溝1
3が形成されたねじ溝ロータ部14が形成されている。
ねじ溝ロータ部14にはケーシング上半部1aと対向す
る面にねじ溝13が形成されており、ねじ溝13の山部
とケーシング上半部1aとの間にわずかな隙間が形成さ
れている。
【0008】前記ロータシャフト4aの下端部には、ス
ラスト磁気ディスク6が備えられている。このスラスト
磁気ディスク6の上下面には、これに対向した形でスラ
スト磁気軸受け8が設けられている。また、ロータシャ
フト4aとケーシング下半部1bとの対向面における上
方及び下方には、それぞれラジアル磁気軸受け7a、7
bが設けられている。さらに、ロータシャフト4a上端
部にラジアル用上部保護軸受けとして設けられたボール
ベアリング9、同下端部にはラジアル及びスラスト用下
部保護軸受けとして設けられたボールベアリング10が
設けられている。そして、ケーシング下半部1bには、
ロータ駆動用モータ11が設けられている。真空排気の
際にはモータ11を駆動してロータ4を回転させる。ロ
ータ4の回転により動翼5と静翼3との間で第1の圧縮
が行われたあと、ねじ溝段部PBのねじ溝13によって
第2の圧縮が行われ、排気口1d方向へ流れて真空排気
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロータは非
常に高速で回転している。したがって、万一ロータが破
損し、ケーシングに衝突すると、ケーシングがロータと
ともに回転して、真空排気対象の装置系、例えば半導体
製造装置などにも破損を及ぼしてしまうおそれがある。
この装置系は非常に高価な場合が多いため、万一の破損
によって生ずる経済的損失は甚大なものとなる。そこ
で、このような真空排気対象の装置系を破損から保護す
るための構成として、ケーシングを二重にすることで回
転エネルギーを減少させる技術も提供されている。しか
し、内側のケーシングが外側のケーシングまたはベース
に衝突する場合もあり、外側ケーシングまたはベースが
ロータとともに回転してしまい、なおも他の装置系の破
損を引き起こすおそれがあった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、ロータ側に異常が生じても、真空排気対象の装置
系の破損を防止することができるターボ分子ポンプを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ケーシング内に、動翼と静翼とを備えた軸流段部
と、ロータまたはステータに螺旋状のねじ溝が形成され
たねじ溝段部とを備えたターボ分子ポンプにおいて、前
記ケーシングは、少なくとも軸方向において上端部に位
置する上部ケーシングと、下端部に位置するベースと、
前記上部ケーシングとベースとの間に位置する下部ケー
シングとに分割された構造であり、前記ケーシングに収
容された内部構造物と、前記ケーシングとの間にはロー
タ径方向に隙間が形成され、前記下部ケーシングと前記
内部構造物との間の隙間が前記上部ケーシングおよびベ
ースと前記内部構造物との間の隙間より狭く形成されて
いることを特徴とする。
【0012】この発明においては、ケーシングが分割構
造とされ、真空排気対象である装置系に接続される上部
ケーシングまたは装置に固定されるベースとは別に、こ
れらの間に下部ケーシングが設けられているため、下部
ケーシングに衝突を吸収させる構成を採用することが可
能となる。そして、ロータを含む内部構造物が破損して
ケーシングに衝突する事故が発生した場合、内部構造物
は最も近接している下部ケーシングに衝突する。したが
って下部ケーシングにロータの回転エネルギーが最初に
伝達される。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のターボ分子ポンプにおいて、前記上部ケーシングと前
記下部ケーシングとが、ロータ軸方向に螺合されるボル
トにより締結される構成であって、前記上部ケーシング
と下部ケーシングとの少なくともいずれか一方には、前
記ボルトが挿入されるボルト孔として、ロータ周方向に
長い長孔が設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のターボ分子ポンプにおいて、前記ベースと前
記下部ケーシングとが、ロータ軸方向に螺合されるボル
トにより締結される構成であって、前記ベースと下部ケ
ーシングとの少なくともいずれか一方には、前記ボルト
が挿入されるボルト孔として、ロータ周方向に長い長孔
が設けられていることを特徴とする。
【0015】これら請求項2および3に記載の発明によ
れば、ロータの異常等によって下部ケーシングにロータ
の回転エネルギーが作用した場合、ボルトが直ちに剪断
されず、変形することによって回転エネルギーが吸収さ
れる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
いずれかに記載のターボ分子ポンプにおいて、前記上部
ケーシングと前記静翼との間にプロテクタが設けられ、
該プロテクタは、前記ケーシングに対して径方向および
軸方向に隙間が形成され、回転拘束されていないことを
特徴とする。
【0017】この発明においては、動翼が破損した場
合、動翼は静翼とともにプロテクタに衝突し、プロテク
タは動翼および静翼とともに回転する。このためロータ
の回転エネルギーはケーシングに伝達されない。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形
態について示した図である。ターボ分子ポンプ20は、
上部ケーシング21a、下部ケーシング21bおよびベ
ース21cとにより構成されたケーシング21内部に各
種部品が備えられた構成となっている。このケーシング
21においては、その上部ケーシング21aに吸気口2
1d、ベースに排気口21eが、それぞれ形成されてい
る。上部ケーシング21aと下部ケーシング21b、お
よび下部ケーシング21bとベース21cとは、ボルト
により締結されている構造となっている。上部ケーシン
グ21a、下部ケーシング21b、およびベース21c
には軸方向にボルト40、41が螺合されるボルト孔4
2,43が設けられている。これらボルト孔42,43
は、図2に示すようにロータの周方向に長い長孔となっ
ている。
【0019】ケーシング21内部においては、上部に軸
流段部20a、下部にねじ溝段部20bとが設けられて
いる。軸流段部20aは主として後述する多段に設けら
れた動翼25および静翼23とにより構成され、ねじ溝
段部20bにおいてはロータ24に螺旋状のねじ溝33
が形成されている。より具体的に説明すると、ロータ室
22には、ロータ24が配設されている。ロータ24
は、鉛直に立設されたロータシャフト24aと、該ロー
タシャフト24a上部の周囲に放射状に配置された動翼
25とを備えた構成となっている。また、動翼25の間
には、固定側に設けられた静翼23が固定されている。
静翼23および動翼25と上部ケーシング21aとの間
には、円筒形状のプロテクタ45が設けられている。こ
のプロテクタ45は、上部ケーシング21aに対してロ
ータ径方向に所定の隙間50aを隔ててあり、その下端
は下部ケーシング21bに形成されている階段状のガイ
ド46に嵌着されている。プロテクタ45は単にガイド
46に嵌着されているだけであるから、回転拘束はなさ
れていない。上端には上部ケーシング21aに対して軸
方向の隙間50dが形成され、上部ケーシング21aと
離間している。
【0020】ロータ24の下部には、動翼25の下方に
ねじ溝33が形成されたねじ溝ロータ35が形成されて
いる。ねじ溝ロータ35の外側には、内側ケーシング4
8が設けられている。この内側ケーシング48は、下部
ケーシング21bと径方向に所定の隙間50b、ベース
21cと径方向に所定の隙間50cを隔てて設けられて
いる。その上部は固定されておらず、上端面と下部ケー
シング21bとの間にわずかな隙間48aが形成されO
リングなどでシールされている。下部はベース21cに
設けられた溝51に嵌着しているとともに、ボルト49
によってボルト止めされている。ここで、上記上部ケー
シング21a、下部ケーシング21bおよびベース21
cと、内部構造物(すなわちプロテクタ45および内側
ケーシング48と、これらよりも内部のロータ24)と
の間には、径方向に隙間50a、50b、50cが形成
されているが、その隙間幅は、内側ケーシング48と下
部ケーシング21bとの間の隙間50bが、プロテクタ
45と上部ケーシング21aおよび内側ケーシング48
とベース21cとの間の隙間50a、50cよりも狭く
なっている。
【0021】前記ロータシャフト24aの下端部には、
スラスト磁気ディスク26が備えられている。このスラ
スト磁気ディスク26の上下面には、これに対向した形
でスラスト磁気軸受け28が設けられている。また、ロ
ータシャフト24aと下部ケーシング21bとの対向面
における上方及び下方には、それぞれラジアル磁気軸受
け27a、27bが設けられている。さらに、ロータシ
ャフト24a上端部にラジアル用上部保護軸受けとして
設けられたボールベアリング29、同下端ネック部には
ラジアル及びスラスト用下部保護軸受けとして設けられ
たボールベアリング30が設けられている。そして、下
部ケーシング21bには、ロータ駆動用モータ31が設
けられている。
【0022】以上のように構成されたターボ分子ポンプ
においては、真空排気の際にはモータ31を駆動してロ
ータ24を回転させる。ロータ24の回転により動翼2
5と静翼23との間で第1の圧縮が行われたあと、ねじ
溝段部20bのねじ溝33で第2の圧縮が行われる。こ
のとき、圧縮されるガスはねじ溝ロータ35と内側ケー
シング48との間を下方に流れることにより真空排気さ
れる。
【0023】ロータ24に何らかの異常が発生し、破壊
した場合、まず、ねじ溝段部20bにおいて、ねじ溝ロ
ータ35が内側ケーシング48に衝突する。内側ケーシ
ング48は高速回転しているロータ24の回転力によっ
て下部の嵌着状態とボルト49による固定が破壊され
る。次いで内側ケーシング48は隙間50bの分だけ半
径方向に変形することでエネルギーを吸収しながら下部
ケーシング21bに衝突し、下部ケーシング21bが半
径方向に変形することでさらにエネルギーを吸収する。
下部ケーシング21bはロータ24および内側ケーシン
グ48とともに回転する。その際、図3に示すように、
下部ケーシング21bと、上部ケーシング21aまたは
ベース21cとがずれる際にボルト孔42,43内でボ
ルト40,41が曲がることにより、ロータ24の回転
エネルギーを吸収する。これにより、上部ケーシング2
1a(またはベース21c)に接続されている真空排気
対象の装置系にはロータ24のエネルギーを伝達せずに
破損を防止することができる。長孔でない場合にはボル
ト40,41が瞬時にせん断され、衝撃をあまり吸収す
ることができない。
【0024】また、軸流段部20aにおいては、動翼2
5が破損して静翼23とともにプロテクタ45に衝突す
るが、プロテクタ45は回転が拘束されていないため、
衝突後はロータ24の回転エネルギーを受けてプロテク
タ45も回転する。プロテクタ45は径方向において上
部ケーシング21aとの間に隙間50aが形成され、ま
た、上部は上部ケーシング21aと隙間50dの分だけ
離間しているから、ロータ24の回転エネルギーが上部
ケーシング21aに伝達されることなく、これによって
も真空対象の装置系の破損を防止することができる。
【0025】以上のように、本実施形態のターボ分子ポ
ンプにおいては、以下の効果を得ることができる。内側
ケーシング48と下部ケーシング21bとの間の隙間5
0bは、内側ケーシング48とベース21cとの隙間お
よびプロテクタ45と上部ケーシング21aとの隙間5
0c、50aより狭く構成されているため、ロータ24
が破損した場合、ロータ24によって内側ケーシング4
8が下部ケーシング21bに衝突し、下部ケーシング2
1bにおいてエネルギーが吸収される。これにより、真
空排気対象の装置系の破損を防止することができる。こ
のとき、下部ケーシング21bは上部ケーシング21a
およびベース21cに対して長孔のボルト孔42,43
に挿入されたボルト40,41で締結されているため、
ボルト40,41が瞬時に剪断されず曲がることでエネ
ルギーを吸収することができる。軸流段部20aにおい
ては、プロテクタ45が回転することで、ロータ24の
回転エネルギーが上部ケーシング21aに伝達されるこ
とが防止される。
【0026】なお、本ターボ分子ポンプを真空排気する
装置系に接続する場合、ターボ分子ポンプの上部を装置
系に固定する上部固定と、ターボ分子ポンプの下部を固
定する下部固定とがある。上部固定の場合には、最低限
上部ケーシング21aの回転を防止すればよく、ボルト
孔43が長孔でなくてもよい。また、下部固定の場合に
はボルト孔42が長孔でなくてもよい。また、上記にお
いてはケーシング21が、上部ケーシング21a、下部
ケーシング21b、ベース21cと3分割された例を示
したが、さらに4以上に分割されたケーシングであって
もよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本実施形態のター
ボ分子ポンプにおいては、以下の効果を得ることができ
る。請求項1に記載の発明によれば、真空排気対象であ
る装置系に接続される上部ケーシングまたはベースとは
別に、これらの間に下部ケーシングが設けられていて、
この下部ケーシングが内容構造物に最も近接している。
このため、ロータを含む内部構造物が破損してケーシン
グに衝突する事故が発生した場合、内部構造物は最も近
接している下部ケーシングに衝突する。したがって下部
ケーシングにロータの回転エネルギーが伝達し、真空排
気対象の装置系への回転エネルギーの伝達を防止するこ
とができる。請求項2および3に記載の発明によれば、
ロータの異常等によって下部ケーシングにロータの回転
エネルギーが作用した場合、ボルトが直ちに剪断され
ず、変形することによって回転エネルギーを吸収するこ
とができる。請求項4に記載の発明によれば、動翼また
は静翼が破損した場合、動翼または静翼はプロテクタに
衝突し、プロテクタはロータとともに回転する。このた
めロータの回転エネルギーはケーシングに伝達されず、
真空排気対象の装置系への回転エネルギーの伝達を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示したターボ分子
ポンプの縦断面図である。
【図2】 同ターボ分子ポンプの長孔構造のボルト孔を
示した図であり、(b)は(a)のI−I断面図である。
【図3】 同ボルト孔において、下部ケーシング21b
に回転エネルギーが作用した場合の図である。
【図4】 従来のターボ分子ポンプの構造を示した一部
が破断した斜視図である。
【符号の説明】
21 ケーシング 21a 上部ケーシング 21b 下部ケーシング 21c ベース 24 ロータ 40,41 ボルト 42,43 ボルト孔 45 プロテクタ 48 内側ケーシング
フロントページの続き Fターム(参考) 3H031 DA01 DA02 DA07 EA06 EA09 FA01 FA31 FA39 3H034 AA01 AA02 AA12 BB01 BB08 BB11 BB16 BB17 CC03 CC07 DD01 DD16 DD26 DD28 DD30 EE05 EE17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に、動翼と静翼とを備えた
    軸流段部と、ロータまたはステータに螺旋状のねじ溝が
    形成されたねじ溝段部とを備えたターボ分子ポンプにお
    いて、 前記ケーシングは、少なくとも軸方向において上端部に
    位置する上部ケーシングと、下端部に位置するベース
    と、前記上部ケーシングとベースとの間に位置する下部
    ケーシングとに分割された構造であり、 前記ケーシングに収容された内部構造物と、前記ケーシ
    ングとの間にはロータ径方向に隙間が形成され、前記下
    部ケーシングと前記内部構造物との間の隙間が前記上部
    ケーシングおよびベースと前記内部構造物との間の隙間
    より狭く形成されていることを特徴とするターボ分子ポ
    ンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のターボ分子ポンプにお
    いて、 前記上部ケーシングと前記下部ケーシングとが、ロータ
    軸方向に螺合されるボルトにより締結される構成であっ
    て、前記上部ケーシングと下部ケーシングとの少なくと
    もいずれか一方には、前記ボルトが挿入されるボルト孔
    として、ロータ周方向に長い長孔が設けられていること
    を特徴とするターボ分子ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のターボ分子ポ
    ンプにおいて、 前記ベースと前記下部ケーシングとが、ロータ軸方向に
    螺合されるボルトにより締結される構成であって、前記
    ベースと下部ケーシングとの少なくともいずれか一方に
    は、前記ボルトが挿入されるボルト孔として、ロータ周
    方向に長い長孔が設けられていることを特徴とするター
    ボ分子ポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれかに記載のターボ
    分子ポンプにおいて、 前記上部ケーシングと前記静翼との間にプロテクタが設
    けられ、該プロテクタは、前記ケーシングに対して径方
    向及び軸方向に隙間が形成され、回転拘束されていない
    ことを特徴とするターボ分子ポンプ。
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WO2010016141A1 (ja) * 2008-08-08 2010-02-11 株式会社島津製作所 回転真空ポンプ
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