JP2003148226A - 排気流動制御装置 - Google Patents

排気流動制御装置

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JP2003148226A
JP2003148226A JP2001343767A JP2001343767A JP2003148226A JP 2003148226 A JP2003148226 A JP 2003148226A JP 2001343767 A JP2001343767 A JP 2001343767A JP 2001343767 A JP2001343767 A JP 2001343767A JP 2003148226 A JP2003148226 A JP 2003148226A
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exhaust passage
control valve
exhaust gas
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JP2001343767A
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Kojiro Okada
公二郎 岡田
Yasuki Tamura
保樹 田村
Kazuo Koga
一雄 古賀
Naohito Yamada
尚人 山田
Tomohiro Oohashi
朋宏 大橋
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部材の加工精度を高めることなく、確実に排
気流動による制御の実効を図ることができる排気流動制
御装置を提供する。 【解決手段】 排気流動制御装置は、エンジン1の排気
管20に配設された制御バルブ40と、排気ガス温度を
上昇させるため排気管20内に追加燃料を供給可能な燃
料噴射弁6と、2重管路により構成された排気マニホー
ルド12および排気管20と、排気昇温の要求を満足す
るべく制御バルブ40を作動させるECU60とを備え
ており、制御バルブ40により排気管20の通路断面積
が最小にされたとき、排気圧力が266hPa〜800
hPaの範囲内で上昇されるものとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気流
動を制御する排気流動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の排気流動制御装置に関する技術
は、例えば特開平3−117611号公報や特開平4−
183921号公報等に記載されている。これら公知の
技術は排気通路の下流に密閉型の可変排気バルブを設
け、この可変排気バルブの開度を調節して排気通路の断
面積を減少させることにより、排気通路抵抗や排気密度
を上昇させたり、排気流速を低下させたり、あるいは排
気圧や排気温度の上昇を図るものとしている。
【0003】上述した公知の技術は、例えば排気ガスを
浄化する触媒を早期に活性化させる用途に適している。
具体的には、触媒上での反応を利用して排気ガス中に含
まれる有害物質(HC、CO、H2等の未燃物の他、ス
モーク、NOx等を含む)を無害に転化させることがで
きるが、この種の触媒はその活性温度に達するまで本来
の浄化機能を充分に発揮しないため、その冷態時には触
媒を早期に活性化させることが望ましい。このような場
合に排気流動の制御を行うと、通常よりも早く排気温度
が上昇し、触媒を早期に活性化させることができると認
められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した触媒の早期活
性化の効果を充分に得るには、排気流動の制御により所
望のレベルまで排気圧を大幅に上昇させる必要がある。
このため、排気流動を確実に制御するにはバルブや排気
通路の加工精度を極めて高く管理し、バルブが排気通路
を完全に閉塞するようにして下流側への排気ガスの流出
を最小限にくい止めなければならない。
【0005】しかしながら、バルブや排気通路等の部材
の加工精度を高めるのは製造コストの上昇が大きいばか
りか、これら部材の熱膨張による変形を吸収することが
難しく、作動時に排気通路内でバルブが挟み込まれたり
(いわゆる「かじり」)、排気通路の内面にバルブが固
着したりするなど、部材の破損や装置の故障を招きやす
いという問題がある。
【0006】そこで本発明は、加工精度を高めることな
く、確実に排気流動による制御の実効を図ることができ
る排気流動制御装置の提供を課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の排気流動制御装
置(請求項1)は、排気通路の断面積を減少させること
で排気流動を制御可能な制御バルブと、この制御バルブ
と協働する排気昇温手段と、制御バルブより上流側の位
置に設けられた断熱手段と、制御バルブの作動を制御す
る制御手段とを備えており、特に制御バルブと排気通路
との間の形状的な関係を適正に設定することで上記の課
題を解決している。
【0008】より詳しくは、上述の排気昇温手段は排気
通路内に可燃物質を供給し、その燃焼熱で排気ガス温度
を上昇させる機能を有しており、また断熱手段は、排気
通路の制御バルブより上流位置に設けられ、排気通路外
への排気ガス中の熱エネルギの放出を抑制する機能を有
する。また制御手段は、排気昇温の要求および排気ガス
中の有害物質の大気中への放出量の低減要求の少なくと
も一方を満足するべきとき、制御バルブを作動させて排
気通路の断面積を減少させる制御を行う。
【0009】そして本発明では、制御バルブの作動によ
り排気通路の断面積が最も減少されたとき、制御バルブ
から上流側の排気圧力を大気圧に対して266hPa〜
800hPaの範囲内で上昇させるように排気通路と制
御バルブとの間に残された残存通路断面積が設定されて
いる。上述のように制御バルブを用いた排気流動の制御
にあっては、通路断面積を減少させるほど制御バルブか
ら下流側への排気ガスの漏れ量が少なくなり、その分、
排気圧および排気温度が大きく上昇するものと考えられ
る。このため制御バルブにより排気通路の断面積を最も
減少させた状態で、これらの間の残存通路断面積は極小
であることが一応は望ましいといえる。
【0010】本発明の発明者等は、排気通路および制御
バルブの加工精度を高くして残存通路断面積を極小に近
づけた場合、制御バルブから上流側の排気圧力が大気圧
に対して800hPaを超えるレベルにまで上昇し、所
望の排気昇温を達成できることを確認しているが、この
場合、加工精度を高めている分、コストアップに繋がる
ことが明らかとなっている。
【0011】これに対して発明者等は、断熱手段により
排気ガス中の熱エネルギの放出を抑えていれば、排気昇
温手段により上昇された排気温度の低下が通常よりも抑
制されることに着目する一方、排気通路や制御バルブの
加工精度に関して、これらの通常コストを上昇させない
範囲内で適正に残存通路断面積を設定することにより、
所望のレベルにまで排気昇温の効果が得られることを確
認している。
【0012】本発明の発明者等は上述の技術的知見に基
づき、通常の加工精度で制御バルブより上流側の排気圧
力を大気圧に対して266hPa〜800hPaの範囲
内で上昇させることができるように残存通路断面積を設
定し、あわせて断熱手段による排気ガス中の熱エネルギ
放出の低減を図ることで排気流動の制御による所望の排
気昇温を実現したものである。
【0013】好ましくは、上述の排気昇温手段は以下の
各種態様により排気ガス温度を上昇させることができ
る。第1に排気昇温手段は、内燃機関の主燃焼の空燃比
をリーンとするとともに膨張行程以降に燃料噴射弁から
燃焼室内に追加燃料を供給することができる。第2に排
気昇温手段は、一部の気筒の空燃比をリーンとするとと
もに、その他の気筒の空燃比をリッチ空燃比とすること
ができる。
【0014】第3に排気昇温手段は、排気通路内に可燃
物および2次エアを供給することができる。これら各種
の態様によれば、排気昇温手段は要求に応じて好適に排
気ガス温度を上昇させることができる。また本発明の排
気流動制御装置(請求項2)は別途独立した構成として
実現される。この場合、上述の制御バルブ、排気昇温手
段、断熱手段および制御手段を備えており、特に制御バ
ルブの作動により排気通路の断面積が最も減少された状
態で、排気通路の内壁と制御バルブとの隙間の公差域が
±0.1mmから±0.2mmの間で設定されたものと
なっている。このような公差域の設定により、上述の残
存通路断面積の設定と同様の排気昇温効果が得られる。
また上記の設定は、排気通路および制御バルブの通常の
加工精度で実現することができるので、コストアップを
招くことがない。
【0015】上述した隙間を設定するため、制御バルブ
をバタフライバルブにより構成することができ、この場
合、排気通路の内壁およびバタフライバルブの外周の形
状公差域は±0.1mmから±0.2mmまでの間で設
定される(請求項3)。これら形状公差域の設定は、バ
タフライバルブや排気通路の通常の加工精度によってコ
ストを上昇することなく容易に実現することができる。
【0016】本発明の排気流動制御装置(請求項4)
は、排気通路に設けられて排気ガスを浄化する触媒を更
に備えている。この場合、制御バルブによる排気昇温の
効果は触媒を早期に活性化させ、排気ガスの浄化効率を
高めることができる。また本発明は、排気通路の内壁と
制御バルブとの隙間が0.1mmから0.2mmの間で
設定されたものとして別途独立した構成をとることがで
きる(請求項5)。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る排気流動制御装置を概略的に示している。以下、この
排気流動制御装置の構成について説明する。内燃機関で
あるエンジン本体(以下、「エンジン」と称する。)1
としては、例えば、燃料噴射モードを切換えることで吸
気行程での燃料噴射(吸気行程噴射)とともに圧縮行程
での燃料噴射(圧縮行程噴射)を実施可能な筒内噴射型
火花点火式ガソリンエンジンが採用される。この筒内噴
射型のエンジン1は、容易にして理論空燃比(ストイ
キ)での運転やリッチ空燃比での運転(リッチ空燃比運
転)の他、リーン空燃比での運転(リーン空燃比運転)
が実現可能である。
【0018】図1に示されるように、エンジン1のシリ
ンダヘッド2には気筒毎に点火プラグ4とともに電磁式
の燃料噴射弁6が取り付けられており、この燃料噴射弁
6は燃料を燃焼室内に直接噴射することができる。な
お、後述するように燃料噴射弁6は排気系に追加燃料を
供給する排気昇温手段としても機能する。点火プラグ4
には高電圧を出力する点火コイル8が接続されている。
また、燃料噴射弁6には燃料パイプ7を介して燃料タン
クを擁した燃料供給装置(図示されていない)が接続さ
れている。より詳しくは、燃料供給装置には、低圧燃料
ポンプと高圧燃料ポンプとが設けられており、これによ
り、燃料タンク内の燃料を燃料噴射弁6に対し低燃圧あ
るいは高燃圧で供給し、この燃料を燃料噴射弁6から燃
焼室内に向けて所望の燃圧で噴射可能である。
【0019】シリンダヘッド2には、気筒毎にほぼ直立
方向に吸気ポートが形成されており、各吸気ポートと連
通するようにして吸気マニホールド10の一端がそれぞ
れ接続されている。なお、吸気マニホールド10には吸
入空気量を調節する電磁式のスロットル弁14が設けら
れている。また、シリンダヘッド2には、気筒毎にほぼ
水平方向に排気ポートが形成されており、各排気ポート
と連通するようにして排気マニホールド12の一端がそ
れぞれ接続されている。排気マニホールド12として
は、ここでは、図2(a)に示すようなデュアル型エキ
ゾーストマニホールドシステムが採用される。その他、
排気マニホールド12は、図2(b)に示すようなシン
グル型エキゾーストマニホールドシステムであってもよ
いし、また図2(c)に示すようなクラムシェル型エキ
ゾーストマニホールドシステムであってもよい。
【0020】エンジン1の気筒を列方向に順次#1〜#
4の連続番号を付して区別すると、デュアル型エキゾー
ストマニホールドシステムからなる排気マニホールド1
2では、#1気筒と#4気筒からの排気、#2気筒と#
3気筒からの排気がそれぞれ合流するように構成されて
おり(燃焼順序が#1→#3→#4→#2の場合)、こ
れにより排気マニホールド12内での排気干渉が少な
く、排気慣性あるいは排気脈動の大きな効果が得られ
る。一方、クラムシェル型エキゾーストマニホールドシ
ステムの場合は排気干渉が大きく反応が促進されるとい
う利点を有している。
【0021】また、後述する第3の制御態様において
は、各排気ポートに空気通路17を介して2次エアポン
プ16を接続し、この2次エアポンプ16が作動するこ
とで各排気ポートに反応物としての酸素を含む2次エア
を供給可能とすることができる。ここで2次エアポンプ
16の代わりに、例えばエンジン1の気筒間の排気圧差
を利用して2次エアを自然供給する排気エアシステムを
用いてもよい。
【0022】なお、筒内噴射型のエンジン1は既に公知
のものであるため、その他の構成の詳細については説明
を省略する。排気マニホールド12の他端には排気管
(排気通路)20が接続されている。排気管20はその
全長に亘り、図3(a)に縦断面で示すように外管20
aと、これよりも小径の内管20bとからなる2重管路
から構成されている。このとき、外管20aと内管20
bとの間の副通路の始端と終端の両方を閉じて内部に空
気層を形成する。こうして内管20bの中を排気ガスが
流れるとき、排気ガスは空気層および外管20aを介し
て外気によって冷却されるものの、内管20b内を流れ
る排気ガスの主流は直接外気と熱交換することがないの
で、熱エネルギの放出が抑制されて排気ガスは高温に保
持される(断熱手段)。
【0023】また、内管20bの肉厚を薄くして熱容量
を小さくすることにより、排気ガスの奪われる熱量が少
なく、排気温度の低下が少ない。更には、小径の内管2
0bを使用することにより、内管20bの表面積、すな
わち放熱面積が小さくなり、排気ガスが奪われる熱量が
少なく、排気温度の低下も少ない。なお2重管路の形態
は、内管20b内を流れる排気ガスの主流が直接外気と
熱交換しないようなものであれば、図3(b)のように
副通路の終端が閉じたものであってもよく、また、図3
(c)のように副通路の始端と終端の両方を開放したも
のであってもよい。この場合でも副通路を流れる排気ガ
スは主流と比較して少量であるので、同様の効果があ
る。
【0024】また、排気管20は、上述したように排気
マニホールド12としてデュアル型エキゾーストマニホ
ールドシステムが採用されている。排気マニホールド1
2のデュアル部分では、#1気筒と#4気筒からの排気
及び#2気筒と#3気筒からの排気がそれぞれ独立して
流れる。そのため、この範囲では、通常は排気管20が
二股管路から構成されるが、ここでは図4(a)に横断
面で示すように、排気管20の中央において管路が仕切
られて2本の管路が構成されている。つまり、排気管2
0の全体は上流側から一定距離に亘り断面楕円またはθ
字形状をなし、更に仕切壁の配置により断面θ字形状を
なしている。これにより、外気との熱交換が少なくさ
れ、排気温度の低下が防止される。なお、排気管20を
上記2重管路とした場合には、図4(b)のように、内
管20bのみが断面θ形状をなしている。
【0025】排気管20には三元触媒30が介装されて
おり、この三元触媒30は担体に活性貴金属として銅
(Cu),コバルト(Co),銀(Ag),白金(P
t),ロジウム(Rh),パラジウム(Pd)のいずれ
かを有している。また排気管20には、排気圧を検出す
る排気圧センサ22が配設されている。この排気圧セン
サ22は、図1に示すように三元触媒30より上流位置
に配設されていてもよいし、あるいは三元触媒30の下
流位置で、後述する制御バルブ40より上流側に配設さ
れていてもよい。排気圧センサ22の耐熱温度が低い場
合、その配置は三元触媒30の下流側が望ましい。
【0026】排気管20の三元触媒30よりも下流側の
位置には、制御バルブ40が介装されている。この制御
バルブ40は排気管20の通路断面積を減少させること
で排気流動を制御することができる。このような排気流
動の制御は、例えば排ガス中の有害物質(HC、CO等
の未燃物の他、NOx、スモーク、H2等を含む)の低
減を促進させることを目的として行われ、具体的には排
気圧や排気密度、排気流速等が変更される。
【0027】図5は制御バルブ40の具体例を示してお
り、その弁体はバタフライバルブ44から構成されてい
る。バタフライバルブ44は、図5(a)にその閉弁状
態を示し、また図2(b)に開弁状態を示すように、排
気管20を貫通する軸43の回りに回転されることで、
排気管20(2重管の場合は内管20b)の通路断面積
を減少させることができる。
【0028】また軸43にはアクチュエータ45が接続
されており、バタフライバルブ44はアクチュエータ4
5の駆動により軸43の回りに回転させられて開閉作動
することができる。更に排気流動制御装置は電子制御ユ
ニット(以下、「ECU」と略称する。)60を備えて
おり、このECU60は、入出力装置、記憶装置、中央
処理装置、タイマカウンタ等を内蔵している。そしてE
CU60は、エンジン1を含めた排気流動制御装置の総
合的な制御を行うことができる。
【0029】一方、ECU60の出力側には、上述の燃
料噴射弁6、点火コイル8、スロットル弁14、2次エ
アポンプ16(後述する第3の制御態様の場合)、アク
チュエータ45等の各種出力デバイスが接続されてお
り、これら各種出力デバイスには各種センサ類からの検
出情報に基づいて演算された燃料噴射量、燃料噴射時
期、点火時期、排気流動制御量等がそれぞれ出力され、
これにより、燃料噴射弁6から適正量の燃料が適正なタ
イミングで噴射され、点火プラグ4により適正なタイミ
ングで火花点火が実施され、また所望の排気流動制御量
(例えば目標排気圧)となるよう適正なタイミングでア
クチュエータ45が駆動される。
【0030】このうちECU60による燃料噴射制御に
は、以下に説明する各種の好ましい態様が含まれる。先
ず第1の制御態様では、燃料噴射弁6による主燃焼用の
主噴射の後、膨張行程後期以降に燃料を副噴射、すなわ
ち燃料を2段噴射して2段燃焼を行うことが可能であ
る。この2段燃焼では、主噴射は圧縮行程で行われ、主
燃焼の空燃比は酸素の多いリーン空燃比に設定される。
このように2段燃焼を行うと、排気系(燃焼室から三元
触媒30)内に主燃焼で残存した酸素と副噴射による追
加燃料(可燃物質)とを同時に存在させることが可能で
ある。そして、これら残留酸素と追加燃料とが排気系内
で反応することで排気ガス温度を上昇させることができ
る。
【0031】第2の制御態様では、一部の気筒について
主噴射の空燃比をリーンに設定するとともに、その他の
気筒について主噴射の空燃比をリッチに設定する。この
制御態様によれば、全気筒について空燃比をリーンまた
はストイキに設定した場合に比較して、排気ガス中に未
燃燃料が多く残存するため、排気管20で未燃燃料が燃
焼して排気ガス温度を上昇させる。
【0032】第3の制御態様では、燃料噴射弁6により
排気行程中に燃料を噴射し、排気管20内に可燃物であ
る燃料を供給する。あわせてECU60は、2次エアポ
ンプ16を作動させることにより、排気ポートを通じて
排気管20内に2次エアを供給する。この態様では、排
気管20内に供給された燃料が2次エアにより酸化さ
れ、排気ガス温度を上昇させることができる。
【0033】その他の制御態様としては、燃料噴射弁6
により圧縮行程、好ましくは圧縮行程中期以降に主噴射
を行い、且つ、主噴射の空燃比を理論空燃比に対して若
干リーン側であるスライトリーン(理論空燃比を含んで
もよい)に設定することができる。このように主噴射の
空燃比をスライトリーンとすると、燃焼時の混合気が層
状化されるため、燃焼後の排ガス成分中の酸素とCOの
量が増量されることになり、その結果、排気系(燃焼室
から三元触媒30)内に酸素とCO(可燃物質)とを共
存させることが可能となる。そして、これら酸素とCO
とが排気系内で反応することで、排気ガス温度を上昇さ
せることができる。
【0034】ここでECU60は、排気ガス温度の上
昇、つまり排気昇温が要求されているとき、あるいは、
排気ガス中の有害物質が大気中へ放出される量を低減す
ることが要求されているとき、これら要求を満たすべく
上述した燃料噴射制御やバタフライバルブ44の作動制
御を行う。例えば、エンジン1や三元触媒30が冷態で
あるとき、三元触媒30による排気浄化機能を早期に活
性化させるため排気ガス温度の上昇が要求される。冷態
の判断は、例えば冷却水温やエンジン1の始動後経過時
間、油温、触媒流入排気温度、触媒温度、スロットル開
度等の各種情報に基づいて行うことができる。
【0035】ECU60はエンジン1が冷態であると判
断したとき、排気ガス温度の上昇要求または有害物質排
出量の低減要求を満足するべくアクチュエータ45を駆
動してバタフライバルブ44を閉作動させ、排気管20
の通路断面積を減少させる制御を行う(制御手段)。こ
れにより、バタフライバルブ44より上流の排気系内に
て排気圧力および排気温度の上昇が図られる。
【0036】図6は、ECU60により燃料噴射制御と
排気流動制御とを合わせて行った結果から得られた排気
圧力と排気ガス温度との関係を示している。具体的に
は、エンジン1の冷態始動時に上述の2段燃焼を行い、
合わせてバタフライバルブ44を全閉として排気管20
の通路断面積を最も減少させる制御を実施したとき、エ
ンジン1の始動後(例えば5秒後)における排気温度と
排気圧力との関係を表したものである。なお排気圧力の
数値は相対圧(大気圧に対する上昇分)である。
【0037】図6の関係から以下のことが理解される。
同図中に実線で示されるように、2段燃焼と排気流動制
御とを合わせて行った場合、排気圧力が800hPa〜
1066hPa(600mmHg〜800mmHg)と
なる範囲で排気温度の上昇効果が最も大きく、この場
合、始動5秒後に排気温度は700℃にまで到達する。
また、排気温度の上昇効果は排気圧力が800hPa
(600mmHg)となるあたりで変曲点を迎えてお
り、800hPaより低い排気圧力では排気温度の上昇
効果が逓減している。これは、排気圧力が800hPa
〜1066hPaとなる範囲で排気温度の上昇効果が飽
和状態に達していることによるものと考えられる。
【0038】次に、例としてバタフライバルブ44を用
いた排気流動制御の特性について検証する。図7は、排
気管20およびバタフライバルブ44の形状を具体的に
示しており、これら排気管20およびバタフライバルブ
44は、排気管20の内径dを基準寸法としてそれぞれ
製作・加工されている。このときバタフライバルブ44
を全閉、つまり排気管20の通路断面積を最も減少させ
た状態で、排気管20の内壁とバタフライバルブ44の
外周との間に残される隙間drの大きさは、これらの加
工精度によって管理される。すなわち、排気管20およ
びバタフライバルブ44の加工精度をより高水準なもの
とすれば、排気管20の内径寸法とバタフライバルブ4
4の外径寸法とを極めて近接させることができ、その結
果、隙間drは極小となる。
【0039】これに対し、排気管20およびバタフライ
バルブ44の加工精度を通常程度、つまり、特に高水準
なものにしない場合、排気管20の内径寸法およびバタ
フライバルブ44の外径寸法のばらつき範囲が大きいの
で、相互に干渉を避けるためには隙間drにある程度の
余裕を持たせる必要がある。本発明の技術分野において
は通常、排気管20の内径やバタフライバルブ44の外
径の形状公差は±0.1mmであり、一般的にこれより
公差域を縮めようとすると加工精度をより高水準なもの
にする必要があり、コストアップに繋がることが知られ
ている。この形状公差を半径について検討してみると、
排気管20の内半径およびバタフライバルブ44の外半
径の形状公差はそれぞれ±0.05mmとなるから、こ
れら両方の形状公差を足し合わせると、隙間drの公差
域は±0.1mmの範囲となる。すなわち、隙間drを
0.1mmより小さくするように排気管20およびバタ
フライバルブ44を製作・加工しようとすると公差域を
±0.1mmの範囲よりも縮める必要があるため、大幅
なコストアップに繋がるといえる。
【0040】一方、隙間drの大きさは、排気管20と
バタフライバルブ44との間に残された残存通路断面積
を規定するものであり、それゆえ、排気流動制御におい
て隙間drの大きさは、排気圧力に相関があるものと考
えられる。図8は、隙間drの大きさと排気圧力との関
係を示している。具体的には、排気管20を一定の基準
内径d(例えば一般的な値として55mm)として隙間
drの設定を異ならせたとき、それぞれについてバタフ
ライバルブ44を全閉位置に制御し、一定の排気流量
(例えば8リットル毎秒)でエンジン1を運転した場合
に得られた隙間drと排気圧力との関係をプロットした
ものである。
【0041】図8の関係から以下のことが理解される。
すなわち、バタフライバルブ44を全閉に制御して排気
管20の通路断面積を最も減少させたとき、排気圧力を
大気圧に対して最大1066hPa(800mmHg)
上昇させるには、隙間drが0.1mmより小さく(例
えば0.0995mm)設定されている必要がある。
【0042】これに対し、排気圧力を大気圧に対して8
00hPa(600mmHg)上昇させるのであれば、
隙間drは0.1mm以上(例えば0.1145mm)
でもよい。このように、隙間drを大きく設定するほど
排気圧力の上昇効果が低下し、排気圧力を533hPa
(400mmHg)上昇させるための隙間drは0.1
mmよりも大きく(例えば0.1392mm)、そし
て、排気圧力を266hPa(200mmHg)上昇さ
せるだけであれば隙間drは更に大きい値(例えば0.
1777mm)となる。
【0043】また、隙間drの値が0.2mmとなるあ
たりで排気圧力は変曲点を迎えており、隙間drの大き
さが0.2mmを上回ると排気圧力は266hPa(2
00mmHg)以下となり、0.1mm〜0.2mmの
場合と比較すると緩やかに低下している。上述した隙間
drと排気圧力との関係と、排気管20およびバタフラ
イバルブ44の加工精度と製造コストとの関係から以下
のことが明らかとなる。
【0044】すなわち、排気流動制御によって排気圧力
を大気圧に対して1066hPa上昇させようとする
と、隙間drを0.1mmより小さい値に設定する必要
がある。このとき、排気管20およびバタフライバルブ
44の形状公差を±0.1mmの水準とすると、最悪の
ケースとして排気管20の内径が下側に最も小さく(基
準径−0.1mm)、且つ、バタフライバルブ44の外
径が上側に最も大きく(基準径+0.1mm)ずれた場
合は両者が干渉する。このため、これを回避するには形
状公差をより高水準にする必要があり、コストアップが
大きくなる。一方、あくまで通常水準の形状公差を維持
すると、干渉を避けるために隙間drを0.1mmより
大きく設定しなければならないため、この場合は排気流
動制御による排気圧力の上昇効果が目減りする(図8参
照)。
【0045】以上の検証に基づき本発明の発明者等は、
上述した2重管による排気温度の上昇効果に着目すると
ともに、隙間drを適正な範囲に設定することでコスト
アップを招くことなく所望の排気圧力を得る技術に想到
したものである。すなわち公知のように、排気管20を
2重管とすることで、同一の条件であっても通常の単管
の場合より排気温度を40℃〜80℃高く保持すること
ができる。そこで、排気流動制御と2重管とを組み合わ
せると、図6の関係において排気圧力の上昇が266h
Pa〜800hPaの範囲内であっても、同図中に2点
鎖線で示されるように排気温度を700℃まで上昇させ
ることが可能となる。これは、排気圧力を800hPa
〜1066hPaの範囲まで上昇させた場合と同様の効
果であるといえる。
【0046】以上の結果をまとめると、大気圧に対して
排気圧力を266hPa〜800hPaの範囲内で上昇
させるように排気流動を制御可能なバタフライバルブ4
4を設定し、合わせて断熱効果の高い2重管を排気管2
0に採用することで、排気圧力を800hPa〜106
6hPaの範囲まで上昇させた場合と同等レベルの排気
温度の上昇効果を達成することができる。このため、通
常の形状公差を維持することでコストの上昇を抑えるこ
とと、高い排気昇温効果による三元触媒30の早期活性
化の実現とが両立される。
【0047】なお、材料の熱膨張による影響に関して発
明者等が確認を行った結果、バタフライバルブ44の熱
膨張量は、外径が55mmのものでも800℃の時に
0.001mm程度であり(材質が鉄(ステンレス、鋳
鉄を含む)の場合)、隙間drに与える影響は極めて小
さいことが明らかとなっている。また一般に、エンジン
1から三元触媒30までの間での放熱量が大きいほど、
三元触媒30の昇温のための熱量が余分に必要となり、
その分、燃費が悪化すると考えられる。この点、排気管
20に2重管を採用していれば、単管(1重管)に比較
して排気ガスからの放熱量が少なく、冷態始動時に必要
となる熱量が削減されるため燃費が向上する。具体的に
発明者等が確認を行った結果、例えばアイドル運転を5
0秒間行ったときの平均値で、燃費を10%程度向上さ
せる効果が得られている。
【0048】図9を参照すると、2段燃焼と排気流動制
御とを合わせて実施した場合の実験結果(実線)と、2
段燃焼を行わずに排気流動制御だけを実施した場合の実
験結果(破線)とがタイムチャートで示されているが、
このように、2段燃焼を実施するとともに、有害物質の
低減要求を満足するべくバタフライバルブ44を制御し
て排気圧力を266hPa〜800hPaの範囲内まで
上昇させることにより、始動直後(ファイアリング直
後)から排気マニホールド12の出口(エキマニ出口)
での排気温度および触媒温度をいずれも高めることがで
き、触媒入口のHC濃度をはるかに低く抑えることがで
きる。なお、この結果は排気圧力を800hPa〜10
66hPaとなる範囲まで上昇させた場合とほぼ同様で
ある。
【0049】更に図10には、排気ガスが三元触媒30
を通過した場合の触媒出口でのHC濃度の時間的な変化
が示されている。2段燃焼と排気流動制御とを合わせて
実施した場合(実線)と、排気流動制御だけを実施した
場合(破線)とを比較すると、2段燃焼を実施するとと
もに、有害物質の低減要求を満足するべくバタフライバ
ルブ44を制御して排気圧力を266hPa〜800h
Paの範囲内まで上昇させることにより、大気中に放出
されるHC、つまり有害物質の量を始動直後から大幅に
低減することができ、大気中に放出される排気ガスを極
めてクリーンに浄化することができる。またこの結果
は、排気圧力を800hPa〜1066hPaとなる範
囲まで上昇させた場合とほぼ同様である。
【0050】上述の2段燃焼では、燃料噴射弁6により
主噴射とは別に副噴射を行う技術が採用されている。す
なわち、燃料噴射弁6によって主噴射以降に燃料が再度
噴射され、これにより排気系内に燃料及び酸素が供給さ
れるものとなっているが、本発明はこれに限られず、E
CU60は主燃焼A/Fをリーン空燃比に制御するとと
もに、燃焼室とは別の排気空間、例えば排気管20の制
御バルブ40よりも上流位置に主噴射とは独立に燃料を
供給するものであってもよい。また、主燃焼A/Fをリ
ーン空燃比とすることなく、酸素を独立に排気系に供給
するようにしてもよい。
【0051】以上の説明では2段燃焼の場合について説
明しているが、排気温度を上昇させる手段としてECU
60のその他の制御態様(既述)を実施してもよい。ま
た、排気マニホールド12や排気管20は全長に亘って
2重管路となっていなくてもよく、排気マニホールド1
2のみ、あるいは、排気管20の全体もしくは一部、例
えばフロントパイプ部分だけが2重管路となっている態
様でもよい。
【0052】上述の一実施形態においては、断熱手段と
して排気管を2重管路構造としているが、排気温度を4
0℃〜80℃高く保持する程度の断熱部材を排気管の外
周面に設けてもよい。上述の一実施形態では、排気管2
0およびバタフライバルブ44の形状を真円としている
が、これらの形状は真円に限られず、例えば楕円形であ
ってもよい。
【0053】その他、一実施形態では排気浄化のために
三元触媒30を用いているが、その他にリーンNOx触
媒やHC吸着触媒等を用いる態様であってもよい。なお
触媒はMCC(マニホールド触媒)あるいはデュアルM
CCやUCC(床下触媒)等の全てに適用可能である。
また、エンジン1はガソリンエンジンに限られるもので
はなく、ディーゼルエンジンであってもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明の排気流動制御装置(請求項1,
2,5)は、低コストで故障が生じにくい構造により有
効に排気昇温や有害物質の排出量低減等の要求を満足す
ることができ、その実用性・信頼性ともに優れたものと
なる。特に、形状公差を通常のものに設定しているため
(請求項3)、コストの上昇が確実に抑えられる。
【0055】更に排気浄化触媒を備えていれば(請求項
4)、排気ガスを効率的に浄化する目的に合致した好ま
しい排気流動制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の排気流動制御装置を概略的に示し
た図である。
【図2】各種エキゾーストマニホールドシステムを示す
図である。
【図3】2重管路を示す図である。
【図4】デュアル型エキゾーストマニホールドシステム
のデュアル部分の断面形状を示す図である。
【図5】バタフライバルブを具体的に示した図である。
【図6】排気圧力と始動5秒後の排気温度との関係を表
す図である。
【図7】排気管およびバタフライバルブの詳細図であ
る。
【図8】排気管の内壁とバタフライバルブ外周との間に
形成される隙間の大きさと排気圧力との関係を表す図で
ある。
【図9】触媒入口でのHC濃度や排気温度、触媒温度に
関し、2段燃焼と排気流動制御とを実施した場合の実験
結果(実線)と、2段燃焼なしの場合の実験結果(破
線)とを比較して示したタイムチャートである。
【図10】触媒出口でのHC濃度や排気温度に関し、2
段燃焼と排気流動制御とを実施した場合(実線)と、2
段燃焼なしの場合(破線)とを比較して示したタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1 エンジン本体 6 燃料噴射弁 12 排気マニホールド 20 排気管 30 三元触媒 40 制御バルブ 44 バタフライバルブ44 60 ECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 7/08 F01N 7/08 A B F02D 9/04 F02D 9/04 C E 41/34 41/34 E (72)発明者 古賀 一雄 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 山田 尚人 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 大橋 朋宏 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G004 BA03 BA06 DA00 DA01 DA14 DA24 DA25 EA05 3G065 AA04 AA09 AA10 CA12 DA04 EA01 GA06 GA08 GA09 GA41 HA06 HA21 HA22 KA02 3G084 AA03 BA05 BA13 BA15 BA17 BA19 BA24 CA02 DA10 EA04 EA11 EB06 EC03 FA00 FA10 FA20 FA27 3G091 AA12 AA17 AA24 AB03 BA00 BA03 BA04 BA14 BA15 BA19 CA22 CB02 CB03 CB07 EA07 EA16 EA17 EA18 EA32 FA02 FB11 GB01W GB05W GB06W GB07W HA36 3G301 HA01 HA04 JA24 JA25 JA26 KA02 LA08 LB11 MA01 MA11 MA18 MA27 PA09Z PA11Z PB03A PB03Z PB05A PB05Z PD11Z PD12Z PD14Z PE08Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられ、この排
    気通路の断面積を減少させることで排気流動を制御可能
    な制御バルブと、 前記排気通路内に可燃物質を供給し、その燃焼熱で排気
    ガス温度を上昇させる排気昇温手段と、 前記排気通路の前記制御バルブよりも上流位置に設けら
    れ、前記排気通路外への排気ガス中の熱エネルギの放出
    を抑制する断熱手段と、 排気昇温の要求および排気ガス中の有害物質の大気中へ
    の放出量の低減要求の少なくとも一方を満足するべきと
    き、前記制御バルブを作動させて前記排気通路の断面積
    を減少させる制御を行う制御手段とを備え、 前記制御バルブの作動により前記排気通路の断面積が最
    も減少されたとき、前記制御バルブから上流側の排気圧
    力を大気圧に対して266hPa〜800hPaの範囲
    内で上昇させるべく、前記排気通路と前記制御バルブと
    の間に残された残存通路断面積が設定されていることを
    特徴とする排気流動制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の排気通路に設けられ、この排
    気通路の断面積を減少させることで排気流動を制御可能
    な制御バルブと、 前記排気通路内に可燃物質を供給し、その燃焼熱で排気
    ガス温度を上昇させる排気昇温手段と、 前記排気通路の前記制御バルブよりも上流位置に設けら
    れ、前記排気通路外への排気ガス中の熱エネルギの放出
    を抑制する断熱手段と、 排気昇温の要求および排気ガス中の有害物質の大気中へ
    の放出量の低減要求の少なくとも一方を満足するべきと
    き、前記制御バルブを作動させて前記排気通路の断面積
    を減少させる制御を行う制御手段とを備え、 前記制御バルブの作動により前記排気通路の断面積が最
    も減少された状態で、前記排気通路の内壁と前記制御バ
    ルブとの隙間の公差域が±0.1mmから±0.2mm
    までの間で設定されていることを特徴とする排気流動制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御バルブがバタフライバルブから
    なり、 前記排気通路の内壁および前記バタフライバルブの外周
    の形状公差域は、いずれも±0.1mmから±0.2m
    mまでの間で設定されていることを特徴とする請求項2
    に記載の排気流動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記排気通路に設けられ、排気ガスを浄
    化する触媒を更に備えることを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載の排気流動制御装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の排気通路に設けられ、この排
    気通路の断面積を減少させることで排気流動を制御可能
    な制御バルブと、 前記排気通路内に可燃物質を供給し、その燃焼熱で排気
    ガス温度を上昇させる排気昇温手段と、 前記排気通路の前記制御バルブよりも上流位置に設けら
    れ、前記排気通路外への排気ガス中の熱エネルギの放出
    を抑制する断熱手段と、 排気昇温の要求および排気ガス中の有害物質の大気中へ
    の放出量の低減要求の少なくとも一方を満足するべきと
    き、前記制御バルブを作動させて前記排気通路の断面積
    を減少させる制御を行う制御手段とを備え、 前記制御バルブの作動により前記排気通路の断面積が最
    も減少された状態で、前記排気通路の内壁と前記制御バ
    ルブとの隙間が0.1mmから0.2mmまでの間で設
    定されていることを特徴とする排気流動制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007116698A1 (ja) * 2006-03-27 2007-10-18 Depro Corporation ディーゼルエンジンの排気浄化装置
CN100362221C (zh) * 2003-12-24 2008-01-16 三菱自动车工业株式会社 内燃机排气压力提升装置
JP2008138584A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Hino Motors Ltd 排気浄化装置

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