JP2003147868A - 建物用吸着装置及び建物の床下構造 - Google Patents

建物用吸着装置及び建物の床下構造

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JP2003147868A JP2001343225A JP2001343225A JP2003147868A JP 2003147868 A JP2003147868 A JP 2003147868A JP 2001343225 A JP2001343225 A JP 2001343225A JP 2001343225 A JP2001343225 A JP 2001343225A JP 2003147868 A JP2003147868 A JP 2003147868A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着材の空気との接触効率を良くし、吸着効
率を向上させて調湿,防臭,除菌,防虫等の効果の向上
を図る。 【解決手段】 建物1の外壁2に対応して地面に立設さ
れるコンクリート製の枠状の外側基礎3に設けられる床
板4の下側の床下空間Sを略密閉状態にし、外壁2に床
下空間Sに連通する連通路8を形成して床下空間Sの空
気を連通路8に流通可能にするとともに、床下空間Sに
木炭等の吸着材Kaが収納された吸着装置Kを配設し、
外側基礎3で囲繞される床下空間Sの面積の70%以上
を連通状態にし、連通状態の床下空間Sに対応する床板
4を柱状の多数の束25で支持し、吸着装置Kを、木炭
等の吸着材を収納する収納体10と収納体10を床板4
に吊下する吊下部11とを備えて構成し、収納体10を
上開放の開口12を有した箱状に形成し、この収納体1
0に多数の小孔13を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の床下等に配
設され湿気や臭気等の悪性成分を吸着するとともにマイ
ナスイオンを発生する建物用吸着装置に関するととも
に、このような吸着装置を配設した建物の床下構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の建物用吸着装置を用いた
建物の床下構造としては、例えば、特開平9−2392
29号公報に掲載されているものが知られている。これ
は、図8に示すように、建物1の外壁2に対応して地面
に立設されるコンクリート製の外側基礎3に土台を介し
て床板4を設け、この床板4の下側の床下空間Sにおい
て吸着装置Kを配設している。吸着装置Kは、木炭とゼ
オライトとからなる吸着材Kaを収納する全体が通気性
材料で形成された収納体としての袋5と、この袋5の上
部で構成され建物1の構成部材に吊下する吊下部6とを
備えて構成されている。そして、この吸着装置Kは、吊
下部6を釘等で床下の大引き7に係止することで、多数
が吊下されている。これにより、建物用吸着装置Kにお
いて、袋5内部の吸着材Kaにより、種々の悪性成分を
吸着して、調湿,防臭,除菌,防虫等の機能を発揮させ
ている。また、床板4の振動により、吸着材Ka同士が
擦れ合うと、マイナスイオンを発生し、これが、雰囲気
を改良し上記の機能の補足がなされるという作用も奏す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の建物の床下構造にあっては、建物用吸着装置Kに
おいて、袋5内部の吸着材Kaにより、種々の悪性成分
が吸着されるので、調湿,防臭,除菌,防虫等の効果が
あるが、吸着材Kaが袋5に覆われているので、空気が
袋5を通過しないと吸着材Kaに接触しないことから、
それだけ、接触効率が悪く、吸着効率が劣るという問題
があった。また、床板4の振動が伝わっても吸着材Ka
は袋5に覆われているので、吸着材Ka同士が袋5で拘
束されて擦れ合いにくく、そのため、マイナスイオンの
発生効率が劣るという問題があった。
【0004】更に、このような従来の建物の床下構造に
あっては、床下で改善された雰囲気を建物内部に利用す
ることを行なっていないので、それだけ、効率が悪いと
いうことがある。そのため、例えば、図9に示すよう
に、外側基礎3と床板4の下側の床下空間Sを略密閉状
態にし、外壁2に床下空間Sに連通する連通路8を形成
して床下空間Sの空気を連通路8にファン等で強制的に
流通させて循環させる従来周知の建物構造を用い(例え
ば、特開2001−132123号公報掲載)、改善さ
れた雰囲気の利用を図ることが考えられる。しかしなが
ら、図10に示すように、一般に、建物1の基礎は、上
記の外側基礎3だけでなく、部屋割りに応じた内側基礎
9もあり、そのため、床下空間Sが細かく区画されてい
るので、それだけ流通が悪く、必ずしも、充分に改善さ
れた雰囲気を取り込むことができないという欠点があ
る。また、流通が悪い分吸着材Kaとの接触効率が悪
く、吸着効率が劣る問題が助長される。尚、従来におい
ては、例えば、図9に示す上記の床下構造において、吸
着材Kaを直接床下空間Sの地面に敷設する技術もある
が、地面に敷設されるので、上記の吊下する場合に比較
して、空気との接触が悪く、また、振動が伝達されて吸
着材Ka同士が擦れ合ってマイナスイオンを発生する作
用は到底期待できない。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたも
ので、吸着材の空気との接触効率を良くし、吸着効率を
向上させて調湿,防臭,除菌,防虫等の効果の向上を図
った建物用吸着装置及び建物の床下構造を提供すること
を目的とする。また、建物の床下構造においては、上記
の目的に加えて床下空間の空気の流通を良くして改善さ
れた雰囲気を効率良く建物内部に取り込むことができる
ようにするとともに、より一層吸着効率の向上を図る点
も課題とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の建物用吸着装置は、木炭等の吸着材を
収納する収納体と、該収納体を建物の構成部材に吊下す
る吊下部とを備えた建物用吸着装置において、上記収納
体を、上開放の開口を有した箱状に形成した構成として
いる。これにより、空気が収納体の開口を通って木炭等
の吸着材に接触し、空気中の悪性成分が吸着材に吸着
し、調湿,防臭,除菌,防虫等の機能が発揮させられ
る。また、建物の構成部材からの振動が吊下部を介して
収納体に伝達され、これにより、吸着材同士が擦れ合っ
てマイナスイオンが発生し、このマイナスイオンによっ
て雰囲気が改良され、調湿,防臭,除菌,防虫等の機能
の補足が行なわれる。この場合、開口があるので、空気
の出入りが円滑に行なわれ、吸着材に対する接触効率が
良くなって吸着効率が向上させられ、調湿,防臭,除
菌,防虫等の機能が十二分に発揮させられる。
【0007】そして、必要に応じ、上記収納体に多数の
小孔を設けた構成としている。多数の小孔を通して良く
空気が流通することから、吸着材に対する接触効率が良
くなり、吸着効率が向上させられる。また、必要に応
じ、上記収納体を木製板で形成した構成としている。木
製板そのものも吸着材までは行かずとも少なからず同様
の機能を発揮することができ、それだけ、吸着効率が向
上させられる。更に、必要に応じ、上記吊下部を剛性部
材で構成している。建物の構成部材の振動が直接的に伝
達され、そのため、振動が確実に伝達されることから吸
着材が互いに良く擦れ合うことができるようになり、よ
り一層、マイナスイオンの発生効率が向上させられる。
この場合、上記吊下部を収納体に連結される棒状部材で
構成したことが有効である。構造を簡単にして取付を容
易にし、振動の伝達も確実にすることができる。更にま
た、必要に応じ、上記吊下部をコイルスプリングで構成
している。建物の構成部材からの振動により、コイルス
プリングが上下に伸縮することになり、収納体が上下に
良く動くことになるので、それだけ、相対的に収納体に
良く空気が流通することになり、吸着材に対する接触効
率が向上させられる。また、収納体が上下に良く動くこ
とになるので、吸着材が互いに良く擦れ合うことができ
るようになり、より一層、マイナスイオンの発生効率が
向上させられる。
【0008】また、このような目的を達成するため、本
発明の建物の床下構造によれば、建物の外壁に対応して
地面に立設されるコンクリート製の枠状の外側基礎に設
けられる床板の下側の床下空間を略密閉状態にし、上記
外壁に上記床下空間に連通する連通路を形成して該床下
空間の空気を上記連通路に流通可能にするとともに、上
記床下空間に木炭等の吸着材が収納された吸着装置を配
設した建物の床下構造において、上記外側基礎で囲繞さ
れる床下空間の面積の70%以上を連通状態にし、該連
通状態の床下空間に対応する床板を柱状の多数の束で支
持した構成としている。70%に満たないと充分な流通
が図りにくい。望ましくは、床下空間の面積の100%
を連通状態にすることであるが、強度や水等の使用環境
の関係上、一部に内側基礎で区画した部位があって良
い。これにより、床下において、空気が木炭等の吸着材
に接触し、空気中の悪性成分が吸着材に吸着し、調湿,
防臭,除菌,防虫等の機能が発揮させられる。この場
合、外側基礎で囲繞される床下空間の面積の70%以上
が連通状態になっており、この床下空間で床板を支持す
るのは柱状の束なので、従来のように内側基礎によって
床下空間が細かく区画されていないことから、それだけ
空気の流通が良くなって改善された雰囲気が縦横に行き
来し、それだけ、吸着材への空気の接触効率が良くな
り、吸着効率が向上させられる。また、改善された雰囲
気が縦横に行き来することから、充分に改善された雰囲
気が内部に取り込まれる。
【0009】そして、必要に応じ、上記床板に多数の通
孔を形成した構成としている。この通孔からも改善され
た雰囲気が内部に侵入でき、それだけ、充分に改善され
た雰囲気が内部に取り込まれる。また、必要に応じ、上
記吸着装置を上記床板に吊下した構成としている。床下
において、空気の接触効率が良くなり、より一層、調
湿,防臭,除菌,防虫等の機能が発揮させられる。ま
た、建物の床板からの振動が直接伝達されるので、これ
により、吸着材同士を効率よく擦れ合わせてマイナスイ
オンを発生せしめ、このマイナスイオンによって雰囲気
を改良し、調湿,防臭,除菌,防虫等の機能の補足を行
なうことができる。更に、必要に応じ、上記床下空間の
地面に上記外側基礎に連続するコンクリート製地盤を形
成した構成としている。それだけ、床下空間の密閉性が
良く、漏れがほとんどないことから、この点でも、充分
に改善された雰囲気を内部に取り込むことができるよう
になる。また、必要に応じ、上記吸着装置を、木炭等の
吸着材を収納する収納体と、該収納体を建物の構成部材
に吊下する吊下部とを備えて構成し、上記収納体を、上
開放の開口を有した箱状に形成し、該収納体に多数の小
孔を設けた構成としている。これにより、開口があるの
で、空気の出入りが円滑に行なわれ、吸着材に対する接
触効率が良くなって吸着効率が向上させられ、調湿,防
臭,除菌,防虫等の機能が十二分に発揮させられる。ま
た、多数の小孔を通して良く空気が流通することから、
吸着材に対する接触効率が良くなり、吸着効率が向上さ
せられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態に係る建物用吸着装置及び建物の床下構
造について詳細に説明する。尚、上記と同様のものには
同一の符号を付して説明する。図1乃至図6には、本発
明の実施の形態に係る建物用吸着装置及び建物の床下構
造を示している。先ず、本発明の実施の形態に係る建物
用吸着装置Kについて説明する。この建物用吸着装置K
は、主に図2及び図3に示すように、木炭等の吸着材K
aを収納する収納体10と、収納体10を建物1の構成
部材に吊下する吊下部11とを備えて構成されている。
吸着材Kaとしては、木炭を初め、トルマリン等の鉱物
やセラミックス等適宜のものが用いられる。木炭の例を
挙げれば、例えば、なら,松,杉を原料とする木炭をブ
レンドしたものを用いる。収納体10は、木製板で形成
されており、上開放の開口12を有した直方体の箱状に
形成され、その底壁及び側壁には多数の小孔13が設け
られている。また、吊下部11は剛性部材で構成されて
いる。詳しくは、吊下部11は収納体10に連結される
棒状部材14で構成され、一端に収納体10の開口12
の中央に架設される架設棒15を備え、他端にビス16
で構成部材に取付けられる取付け板17を備えている。
【0011】次に、本発明の実施の形態に係る建物用吸
着装置Kが用いられる本発明の実施の形態に係る建物の
床下構造を説明する。図1,図4乃至図6に示すよう
に、この建物1の床下構造は、建物1の外壁2に対応し
て地面に立設されるコンクリート製の枠状の外側基礎3
を備え、この外側基礎3に床板4が設けられてその下側
に床下空間Sを形成している。床下空間Sの地面には外
側基礎3に連続するコンクリート製地盤20が形成さ
れ、コンクリート製地盤20と外側基礎3とで全体がプ
ール状に形成されている。また、コンクリート製地盤2
0と外側基礎3の下側は一般地面(GL)下に設けられ
ている。これにより、床板4の下側の床下空間Sは、略
密閉状態に形成されている。また、図4に示すように、
外壁2には、床下空間Sに連通する連通路8が形成され
ており、床下空間Sの空気が連通路8に流通可能になっ
ている。そして、例えば、ファン等を用いて連通路8の
空気を循環させたり、室内に吹き出すようにし、夏期に
は外気より冷たい床下の空気により室内を冷やし、冬期
には、外気より暖かい床下の空気により冷やされ過ぎな
いようにして、冷暖房効率の向上を図るようにしてい
る。
【0012】また、図5に示すように、外側基礎3で囲
繞される床下空間Sの面積の70%以上を連通状態にし
ている。70%に満たないと充分な流通が図りにくい。
望ましくは、床下空間Sの面積の100%を連通状態に
することであるが、強度や水等の使用環境の関係上、例
えば、図5に示すように、浴室21,トイレ22に対応
する部位は、内側基礎9で区画し、その他の床下空間S
を連通状態にしている。即ち、部屋割りに対応した内側
基礎9は、浴室21やトイレ22等の特定の部位に限り
設けられているだけで、他は設けられていない。23は
外側基礎3の内側に所要の間隔で設けられる複数の補強
壁である。24は玄関である。そして、連通状態の床下
空間Sに対応する床板4は、柱状の多数の束25で支持
されている。図5に示すように、束25は等間隔で行列
状に配置されている。束25の下端は地盤20に埋設さ
れたスタッド金具26に固定されている。束25の上端
には大引き7が架設されており、この大引き7及び外側
基礎3に設けられた土台27上に床板4が付設されてい
る。
【0013】更に、床板4には多数の通孔28が形成さ
れている。床板4には、畳等の内装材29が敷設され
る。また、床下空間Sには、木炭等の吸着材Kaが収納
された実施の形態に係る上記の吸着装置Kが配設されて
いる。吸着装置Kは、床板4に吊下されている。詳しく
は、図3に示すように、吸着装置Kの吊下部11の取付
け板17が構成部材としての床板4の裏面にビス16で
取付けられることにより、床板4に吊下されている。吸
着装置Kは、束25の間に臨むよう例えば行列状に複数
設けられている。
【0014】従って、この実施の形態に係る建物用吸着
装置Kを用いた建物の床下構造によれば、以下のように
作用をする。床下空間Sにおいては、空気が外壁2の連
通路8を通って流通させられている。この状態におい
て、建物用吸着装置Kにおいては、図2及び図3に示す
ように、空気が収納体10の開口12や多数の小孔13
を通って木炭等の吸着材Kaに接触し、空気中の悪性成
分が吸着材Kaに吸着され、調湿,防臭,除菌,防虫等
の機能が発揮させられる。この場合、収納体10は木製
板で形成されているので、木製板そのものも吸着材Ka
までは行かずとも少なからず同様の機能を発揮する。そ
して、この場合、収納体10は、吊下部11によって吊
下させられているので、多数の小孔13が空気中に露出
することになり、良く空気が流通することから、吸着材
Kaに対する接触効率が良く吸着効率が向上させられ
る。また、収納体10は、上開放の開口12を有してい
るので、この開口12から空気の出入りが円滑に行なわ
れ、より一層吸着材Kaに対する接触効率が良く吸着効
率が向上させられる。また、外側基礎3で囲繞される床
下空間Sの面積の70%以上が連通状態になっており、
この床下空間Sで床板4を支持するのは柱状の束25な
ので、従来のように内側基礎9によって床下空間Sが細
かく区画されていないことから、それだけ流通が良くな
って改善された雰囲気が縦横に行き来し、それだけ、建
物用吸着装置Kへの空気の接触効率が良くなり、この点
でも、吸着効率が向上させられる。
【0015】更に、この状態において、室内で人が歩く
等して床板4に振動が伝達されると、この振動が建物用
吸着装置Kの吊下部11を介して収納体10に伝達さ
れ、これにより、吸着材Ka同士が擦れ合って、マイナ
スイオンが発生し、このマイナスイオンによって雰囲気
が改良され、調湿,防臭,除菌,防虫等の機能の補足が
なされる。この場合、収納体10は上開放の開口12を
有しているので、吸着材Kaの上下方向の移動の拘束が
少なくなっており、そのため、吸着材Kaが互いに良く
擦れ合うことができるようになることから、マイナスイ
オンの発生効率が向上させられる。また、吊下部11は
収納体10に連結される剛性部材としての棒状部材14
で構成されているので、床板4の振動が直接的に伝達さ
れ、そのため、振動が確実に伝達されることから吸着材
Kaが互いに良く擦れ合うことができるようになり、よ
り一層、マイナスイオンの発生効率が向上させられる。
【0016】このように、建物用吸着装置Kにより、調
湿,防臭,除菌,防虫等の機能が発揮されて改良され、
更には、マイナスイオンの発生により改良された床下空
間Sの雰囲気は、床下空間Sを流通して外壁2の連通路
8から内部へ流入していく。この場合、外側基礎3で囲
繞される床下空間Sの面積の70%以上が連通状態にな
っており、この床下空間Sで床板4を支持するのは柱状
の束25なので、従来のように内側基礎9によって床下
空間Sが細かく区画されていないことから、それだけ流
通が良くなって改善された雰囲気が縦横に行き来し、そ
のため、充分に改善された雰囲気を取り込むことができ
るようになる。更に、床板4には多数の通孔28が形成
されているので、この通孔28からも改善された雰囲気
が内部に侵入でき、それだけ、充分に改善された雰囲気
を取り込むことができるようになる。更にまた、床下空
間Sの地面には外側基礎3に連続するコンクリート製地
盤20が形成されているので、それだけ、床下空間Sの
密閉性が良く、漏れがほとんどないことから、この点で
も、充分に改善された雰囲気を内部に取り込むことがで
きるようになる。
【0017】図7には、本発明の別の実施の形態に係る
建物用吸着装置Kを示している。これは、上記と略同様
に構成されるが、上記と異なって、吊下部11がコイル
スプリング30で構成されている。コイルスプリング3
0の一端には収納体10の開口12の中央に架設される
架設棒15が設けられ、他端にビス16で構成部材に取
付けられる取付け板17が設けられている。このため、
床板4の振動により、コイルスプリング30が上下に伸
縮することになり、収納体10が上下に良く動くことに
なるので、それだけ、相対的に収納体10を空気が良く
流通することになり、吸着材Kaに対する接触効率が向
上させられる。また、収納体10が上下に良く動くこと
になるので、吸着材Kaが互いに良く擦れ合うことがで
きるようになり、より一層、マイナスイオンの発生効率
が向上させられる。
【0018】また、上記実施の形態において、吸着材K
aは適宜交換して良い。この場合、収納体10は上開放
の開口12を有しているので、開口12から吸着材Ka
を出し入れし易く、そのため、吸着材Kaの交換が容易
に行なわれる。尚、上記実施の形態に係る建物用吸着装
置Kは、床下に設けた場合で説明したが、必ずしもこれ
に限定されるものではなく、天井裏や室内等建物内であ
ればどのような場所に設置しても良いことは勿論であ
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建物用吸
着装置によれば、木炭等の吸着材を収納する収納体と、
収納体を建物の構成部材に吊下する吊下部とを備え、収
納体を、上開放の開口を有した箱状に形成したので、空
気が収納体の開口を通って木炭等の吸着材に接触し、空
気中の悪性成分を吸着材に吸着させ、調湿,防臭,除
菌,防虫等の機能を発揮させることができる。また、建
物の構成部材からの振動を吊下部を介して収納体に伝達
し、これにより、吸着材同士を擦れ合わせてマイナスイ
オンを発生せしめ、このマイナスイオンによって雰囲気
を改良し、調湿,防臭,除菌,防虫等の機能の補足を行
なうことができる。そして、この空気が流通する際、開
口があるので、空気の出入りを円滑に行なわせることが
でき、吸着材に対する接触効率を良くして吸着効率を向
上させることができる。そのため、調湿,防臭,除菌,
防虫等の機能を十二分に発揮させることができる。ま
た、収納体に多数の小孔を設けた場合には、多数の小孔
を通して良く空気が流通することから、吸着材に対する
接触効率が良く吸着効率を向上させることができる。更
に、収納体を木製板で形成した場合には、木製板そのも
のも吸着材までは行かずとも少なからず同様の機能を発
揮することができ、それだけ、吸着効率が向上する。
【0020】更にまた、吊下部を剛性部材で構成した場
合には、建物の構成部材の振動が直接的に伝達され、そ
のため、振動が確実に伝達されることから吸着材が互い
に良く擦れ合うことができるようになり、より一層、マ
イナスイオンの発生効率を向上させることができる。こ
の場合、吊下部を収納体に連結される棒状部材で構成す
れば、構造を簡単にして取付を容易にすることができ
る。また、吊下部をコイルスプリングで構成した場合に
は、建物の構成部材からの振動により、コイルスプリン
グが上下に伸縮することになり、収納体が上下に良く動
くことになるので、それだけ、相対的に収納体に良く空
気が流通することになり、吸着材に対する接触効率を向
上させることができる。また、収納体が上下に良く動く
ことになるので、吸着材が互いに良く擦れ合うことがで
きるようになり、より一層、マイナスイオンの発生効率
を向上させることができる。
【0021】また、本発明の建物の床下構造によれば、
建物の外壁に対応して地面に立設されるコンクリート製
の枠状の外側基礎に設けられる床板の下側の床下空間を
略密閉状態にし、外壁に床下空間に連通する連通路を形
成して床下空間の空気を連通路に流通可能にするととも
に、床下空間に木炭等の吸着材が収納された吸着装置を
配設し、外側基礎で囲繞される床下空間の面積の70%
以上を連通状態にし、連通状態の床下空間に対応する床
板を柱状の多数の束で支持したので、床下において、空
気が木炭等の吸着材に接触し、空気中の悪性成分を吸着
材に吸着させ、調湿,防臭,除菌,防虫等の機能を発揮
させることができる。そして、外側基礎で囲繞される床
下空間の面積の70%以上が連通状態になっており、こ
の床下空間で床板を支持するのは柱状の束なので、従来
のように内側基礎によって床下空間が細かく区画されて
いないことから、それだけ空気の流通が良くなって改善
された雰囲気が縦横に行き来し、それだけ、吸着材への
空気の接触効率が良くなり、吸着効率を向上させること
ができる。改善された雰囲気が縦横に行き来することか
ら、充分に改善された雰囲気を取り込むことができるよ
うになる。
【0022】また、床板に多数の通孔を形成した場合に
は、この通孔からも改善された雰囲気が内部に侵入で
き、それだけ、充分に改善された雰囲気を取り込むこと
ができるようになる。更に、吸着装置を床板に吊下した
場合には、床下において、吸着装置に対する空気の接触
効率が良くなり、より一層、調湿,防臭,除菌,防虫等
の機能を発揮させることができる。また、建物の構成部
材からの振動を伝達し、これにより、吸着材同士を擦れ
合わせてマイナスイオンを発生せしめ、このマイナスイ
オンによって雰囲気を改良し、調湿,防臭,除菌,防虫
等の機能の補足を行なうことができる。更にまた、床下
空間の地面に外側基礎に連続するコンクリート製地盤を
形成した場合には、それだけ、床下空間の密閉性が良
く、漏れがほとんどないことから、この点でも、充分に
改善された雰囲気を内部に取り込むことができるように
なる。また、吸着装置を、木炭等の吸着材を収納する収
納体と、収納体を建物の構成部材に吊下する吊下部とを
備えて構成し、収納体を、上開放の開口を有した箱状に
形成し、収納体に多数の小孔を設けた場合には、上記の
ように吸着材に対する接触効率を良くして吸着効率を向
上させることができる。そのため、調湿,防臭,除菌,
防虫等の機能を十二分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る建物用吸着装置及び
建物の床下構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る建物用吸着装置を示
す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る建物用吸着装置をそ
の取付状態とともに示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る建物用吸着装置及び
建物の床下構造を示す部分拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る建物の床下構造を示
す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る建物用吸着装置及び
建物の床下構造を建物全体とともに示す図5中X−X線
相当断面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態に係る建物用吸着装置
をその取付状態とともに示す断面図である。
【図8】従来の建物用吸着装置及び建物の床下構造の一
例を示す断面図である。
【図9】従来の建物の床下構造の別の例を示す断面図で
ある。
【図10】従来の建物の一般的な床下構造の例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 建物 2 外壁 3 外側基礎 4 床板 S 床下空間 7 大引き 8 連通路 9 内側基礎 K 建物用吸着装置 Ka 吸着材 10 収納体 11 吊下部 12 開口 13 小孔 14 棒状部材 15 架設棒 16 ビス 17 取付け板 20 地盤 21 浴室 22 トイレ 23 補強壁 24 玄関 25 束 26 スタッド金具 27 土台 28 通孔 29 内装材 30 コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/26 101 B01D 53/26 101A Fターム(参考) 2E001 DB03 FA21 HC05 4C080 AA05 BB02 CC01 HH05 JJ03 KK08 LL02 MM05 MM31 QQ11 4D012 BA03 CA01 CA09 CA10 CA20 CG01 CK10 4D052 AA00 CA04 HA49

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木炭等の吸着材を収納する収納体と、該
    収納体を建物の構成部材に吊下する吊下部とを備えた建
    物用吸着装置において、 上記収納体を、上開放の開口を有した箱状に形成したこ
    とを特徴とする建物用吸着装置。
  2. 【請求項2】 上記収納体に多数の小孔を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の建物用吸着装置。
  3. 【請求項3】 上記収納体を木製板で形成したことを特
    徴とする請求項1または2記載の建物用吸着装置。
  4. 【請求項4】 上記吊下部を剛性部材で構成したことを
    特徴とする請求項1,2または3記載の建物用吸着装
    置。
  5. 【請求項5】 上記吊下部を収納体に連結される棒状部
    材で構成したことを特徴とする請求項4記載の建物用吸
    着装置。
  6. 【請求項6】 上記吊下部をコイルスプリングで構成し
    たことを特徴とする請求項1,2または3記載の建物用
    吸着装置。
  7. 【請求項7】 建物の外壁に対応して地面に立設される
    コンクリート製の枠状の外側基礎に設けられる床板の下
    側の床下空間を略密閉状態にし、上記外壁に上記床下空
    間に連通する連通路を形成して該床下空間の空気を上記
    連通路に流通可能にするとともに、上記床下空間に木炭
    等の吸着材が収納された吸着装置を配設した建物の床下
    構造において、 上記外側基礎で囲繞される床下空間の面積の70%以上
    を連通状態にし、該連通状態の床下空間に対応する床板
    を柱状の多数の束で支持したことを特徴とする建物の床
    下構造。
  8. 【請求項8】 上記床板に多数の通孔を形成したことを
    特徴とする請求項7記載の建物の床下構造。
  9. 【請求項9】 上記吸着装置を上記床板に吊下したこと
    を特徴とする請求項7または8記載の建物の床下構造。
  10. 【請求項10】 上記床下空間の地面に上記外側基礎に
    連続するコンクリート製地盤を形成したことを特徴とす
    る請求項7,8または9記載の建物の床下構造。
  11. 【請求項11】 上記吸着装置を、木炭等の吸着材を収
    納する収納体と、該収納体を建物の構成部材に吊下する
    吊下部とを備えて構成し、上記収納体を、上開放の開口
    を有した箱状に形成し、該収納体に多数の小孔を設けた
    ことを特徴とする請求項7,8,9または10記載の建
    物の床下構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005279067A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Daiwa House Ind Co Ltd 服掛け室、シューズボックス、押入れ等の収納室の空気質改善システム
JP2007252555A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Sekisui Chem Co Ltd 建物用空気浄化脱臭システム
JP2015190305A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 株式会社アイビック 家屋構造
JP2020008195A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 株式会社小林工業 床下空調システム

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