JP2003147334A - 遮光ガスケット及びその製造方法 - Google Patents

遮光ガスケット及びその製造方法

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JP2003147334A
JP2003147334A JP2001351262A JP2001351262A JP2003147334A JP 2003147334 A JP2003147334 A JP 2003147334A JP 2001351262 A JP2001351262 A JP 2001351262A JP 2001351262 A JP2001351262 A JP 2001351262A JP 2003147334 A JP2003147334 A JP 2003147334A
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light
gasket
shielding
sheet
laminated
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JP2001351262A
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Hiromasa Kawaguchi
口 博 正 川
Shigeki Kawase
瀬 茂 樹 川
Takashi Kawakami
上 岳 志 河
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール性、気密・防水または防湿性、防塵性
及び耐衝撃性およびクッション性に優れているばかりで
なく、漏光防止、特に断面部漏光の防止にも優れた遮光
ガスケットを提供する。 【解決手段】 弾性体で形成されるガスケット基体2の
片面に、補強材としてシート状物3が積層され、このシ
ート状物3に接着剤層4が積層され、この接着剤層4に
離型紙5が積層されてなるガスケットにおいて、前記ガ
スケット基体2、シート状物3及び接着剤層4が遮光性
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話等の通
信機器、ノートパソコン等のOA機器及びゲーム機等に
おける発光体が設けられる部位、例えば液晶表示画面が
設けられる表示部に適用して、光漏れ等の防止に最適な
ガスケット及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の通信機器、ノートパソコン
等のOA機器及びゲーム機等における液晶表示画面は、
透明な保護板でカバーされると共に、LCDなどの発光
体が設けられて照明されている。通常、透明な保護板と
機器躯体側との間には、ガスケットが介在され、光漏れ
防止、防水・防湿、防塵及び耐衝撃等が図られている。
このようなガスケットは、ガスケットの一面に接着剤
(粘着剤も含む)をテープ状にした、いわゆる両面テー
プを貼り付けた後、両面テープの離型紙(剥離ライナ
ー)を剥がし、被シール部位に接着するものが一般的で
ある。
【0003】図6及び図7は従来のガスケット(a)及
びその使用状態(b)を示す拡大側面説明図であり、図
6に示すガスケット11は、弾性を有する発泡体からな
る基体12の片面に接着剤層14が設けられ、この接着
剤層14に離型紙15が積層されたものであり、図7に
示すガスケット11は、弾性を有する発泡体からなる基
体12の片面に補強材としてプラスチックフィルム13
が積層され、このプラスチックフィルム13に接着剤層
14が設けられ、この接着剤層14に離型紙15が積層
されたものであり、使用に際しては、図6(b)および
図7(b)に示すように離型紙15を剥離し接着剤層1
4で被シール部9に接着して装着するものである。そし
て、従来のガスケット11は、少なくとも補強材として
のプラスチックフィルム13及び接着剤層14は、透光
性のものが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8にガスケット11
の使用状態を模式的に示している。この図8から理解で
きる通り、従来のようにガスケット11を構成する基体
12、プラスチックフィルム13及び接着剤層14が透
光性であると、断面における矢印方向への遮光は完全で
はなく矢印方向への漏光(以下、断面部漏光と称す)が
生じ、たとえ基体12が遮光性であってもプラスチック
フィルム13及び接着剤層14が透光性だと、この部分
からの断面部漏光が生ずる課題がある。
【0005】この発明は、このような従来の課題に鑑み
提案されたものであり、その目的は、シール性、気密・
防水または防湿性、防塵性及び耐衝撃性(クッション
性)はもちろんのこと、特に断面部漏光もなく遮光性に
優れた遮光ガスケット及びその製造方法の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明の遮光ガスケットは、弾性体で形成される
ガスケット基体の片面に接着剤層が設けられ、この接着
剤層に離型紙が積層されてなるガスケットにおいて、前
記ガスケット基体及び接着剤層が遮光性であることを特
徴とし、また、この発明の遮光ガスケットは、弾性体で
形成されるガスケット基体の片面に補強材としてシート
状物が積層され、このシート状物に接着剤層に離型紙が
積層され、この接着剤層に離型紙が積層されてなるガス
ケットにおいて、前記ガスケット基体、シート状物及び
接着剤層が遮光性であることを特徴とし、また、この発
明の遮光ガスケットは、弾性体で形成されるガスケット
基体の片面にシート状物が設けられ、他面に接着剤層が
設けられ、この接着剤層に離型紙が積層されてなるガス
ケットにおいて、少なくとも前記ガスケット基体及び接
着剤層が遮光性であることを特徴とし、さらに、この発
明の遮光ガスケットは、前記シート状物が剥離可能であ
ることを特徴とする。
【0007】前記弾性体の好ましい例として、弾性を有
する遮光性の発砲体を挙げることができ、中でも25%
圧縮応力0.005MPa〜3MPa、密度0.05〜
1.0g/cmであって、厚さ0.1mm〜20mm
である遮光性の発砲体が、特に好ましい。因みに、密度
が0.05g/cm未満では、柔軟になりすぎてガス
ケットのシール性、気密・防水または防湿性、防塵性お
よびクッション性、等が低下し、逆に1.0g/cm
を越えると変形し難くなりシール面への追従性に欠け、
それによりやはりシール性、気密・防水または防湿性、
防塵性及びクッション性が低下するから、密度は前記範
囲が好ましい。また、圧縮応力も同様な理由により前記
範囲が好ましい。また、このガスケット基材の厚さは、
使用するシール部位によって適宜選択されるが、シール
部位によってガスケットが薄いのが良い場合であって
も、0.1mm未満では、シール性、気密・防水または
防湿性、耐衝撃性等に問題を生じ、また、逆にガスケッ
トが厚いものが良い場合でも、20mmを超えても向上
は少ないし、ガスケットの介在部分の厚みが増加する不
利が生ずるからである。
【0008】また、ガスケット基体は、弾性体で形成さ
れ、しかも厚みが薄く、幅も小さいため剛性がなく柔ら
かいものであり、そのために被シール部位への装着時に
形状が安定化せず、取り付けが難しく作業性が悪く、ま
た、製造工程において過大な伸縮を生じたり、テンショ
ンコントロールが難しいため生産性も低下する。シート
状物は、このようなためにガスケット基体に剛性を付与
する補強材であり、シート状物としては、この点を考慮
して選択されるが、プラスチックフィルム、紙、布また
は不織布を挙げることができる。
【0009】このようなガスケットによれば、シール
性、気密・防水または防湿性、防塵性及び耐衝撃性(ク
ッション性)等に優れていることはもちろんのこと、ガ
スケット基体、シート状物及び接着剤層が遮光性である
ため断面漏光も完全に防止することができる。
【0010】また、この発明の遮光ガスケットの製造方
法は、ガスケット基体となる遮光性の弾性体で形成され
たシート体の片面に遮光性の接着剤層を設け、この接着
剤層に離型紙を積層した積層シートを形成し、この積層
シートから所定形状に打抜くことを特徴とし、また、こ
の発明の遮光ガスケットの製造方法は、ガスケット基体
となる遮光性の弾性体で形成されたシート体の片面に、
遮光性のシート状物を積層し、このシート状物に遮光性
の接着剤層を設け、この接着剤層に離型紙を積層した積
層シートを形成し、この積層シートから所定形状に打抜
くことを特徴とし、さらに、この発明の遮光ガスケット
の製造方法は、ガスケット基体となる遮光性の弾性体で
形成されたシート体の片面にシート状物を積層し、他面
に遮光性の接着剤層を設け、この接着剤層に離型紙を積
層した積層シートを形成し、この積層シートから所定形
状に打ち抜くことを特徴とする。
【0011】このような製造方法によれば、前記したよ
うな遮光ガスケットを容易に製造することが可能とな
る。またシート状物を剥離可能とすれば、シート状物が
剥離可能な遮光ガスケットを容易に製造できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下,この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明の
第1の実施の形態を示す遮光ガスケットの拡大側面説明
図及びその使用状態を示す拡大側面説明図である。
【0013】同図において、遮光ガスケット1は、遮光
性の弾性体で形成されるガスケット基体2の片面に、遮
光性の接着剤層4が設けられ、この接着剤層4に離型紙
5が積層されて構成されている。使用に際しては離型紙
5を剥離し、図1(b)に示すように被シール部位Gに
対し接着剤層4で接着して取りつけるものである。
【0014】図2はこの発明の第2の実施の形態を示す
遮光ガスケットの拡大断面説明図(a)及びその使用状
態を示す拡大側面説明図(b)である。この遮光ガスケ
ット1は遮光性の弾性体で形成されるガスケット基体2
の片面に補強材として遮光性のシート状物3が積層さ
れ、このシート状物3に遮光性の接着剤層4が設けら
れ、この接着剤層4に離型紙5が積層されて構成されて
おり、使用に際しては離型紙5を剥離し、図2(b)に
示すように被シール部位Gに対し接着剤層4で取り付け
るものである。この実施の形態は、補強材としてシート
状物3が積層されているので剛性が付与されガスケット
1自体も保形性を有し、被シール部位Gへの取付作業が
容易となるし、薄物や伸縮の大きいガスケットについて
もテンションコントロール等が容易となり生産が可能と
なり、また生産性も向上するものである。
【0015】即ち、ガスケット基体2は、弾性体で形成
され、しかも厚みが薄く、幅も小さいため剛性がなく柔
らかいものであり、そのために被シール部位への装着時
に形状が安定化せず、取り付けが難しく作業性が悪く、
また、製造工程において過大な伸縮を生じたり、テンシ
ョンコントロールが難しいため生産性も低下する。この
ようなため前記シート状物3は、ガスケット基体2に剛
性を付与するものである。シート状物3としては、この
点を考慮して選択される。例えば、シート状物として
は、プラスチックフィルム、紙、布または不織布等を挙
げることができ、シート状物としてプラスチックフィル
ムを選択する場合には、ポリエチレン(PE)、ポリエ
チレンテレフタレート(PETP)、ポリプロピレン
(PP)およびEPDM等を挙げることができる。
【0016】前記シート状物3のガスケット基体2表面
への付着は、従来公知の手段が採用可能である。例え
ば、ガスケット基体2の片面に接着剤でシート状物3を
接着する方法およびガスケット基体2の成形時にガスケ
ット基体2に付着する方法、等を挙げることができる。
【0017】図3はこの発明の第3の実施の形態を示す
遮光ガスケットの拡大側面説明図(a)およびその使用
状態を示す拡大側面説明図(b)である。この遮光ガス
ケット1は、遮光性の弾性体で形成されるガスケット基
体2の片面に遮光性のシート状物3が、他面に遮光性の
接着剤層4が設けられ、この接着剤層4に離型紙5が積
層されて構成されており、使用に際しては離型紙5を剥
離し、図3(b)に示すように被シール部位Gに対しガ
スケット基体2側を取付面として接着剤層4で接着して
取り付けるものである。この実施の形態は、シート状物
3側が被シール部位Gへの取付面とならず、ガスケット
基体2側が取付面となる点に特徴がある。
【0018】図4はこの発明の第4の実施の形態を示す
遮光ガスケットの拡大側面説明図(a)およびその使用
状態を示す拡大側面説明図(b)である。この遮光ガス
ケット1は、遮光性の弾性体で形成されるガスケット基
体2の片面に、遮光性のシート状物3が、剥離可能に設
けられ、この接着剤層4に離型紙5が積層されて構成さ
れており、使用に際しては離型紙5を剥離し、図4
(b)に示すように被シール部位Gに対しガスケット基
体2側を取付面として接着剤層4で接着して取り付ける
と共に、シート状物3を剥離するものである。この実施
の形態は、シート状物3側が被シール部位Gへの取付面
とならず、ガスケット基体2側が取付面となると共に、
被シール部位Gに取付けた後は、シート状物3を剥離し
て取り除く点に特徴がある。
【0019】前述のようにシート状物3は、ガスケット
基体2に剛性を付与するものであり、シール性はガスケ
ット基体2で確保するものである。従って、ガスケット
1を被シール部位に装着した後は、シート状物3の役目
は終了するし、装着後に残っているとシール性に害とな
る場合も生ずるので、シート状物3は、被シール部位G
に装着した後に除去するのが好ましい。この発明は、シ
ート状物3が、ガスケット基体2に対し剥離可能となっ
ており、装着後に剥離できるようになっている。図4
(b)は被シール部位Gに取付けた後に、シート状物3
を剥離する状態を示している。
【0020】前記シート状物3は、被シール部位に装着
した後に剥離することが、ガスケット基体2に塵芥が付
着せず完全なクリーンな状態での使用ができるので好ま
しい。従って、ガスケット基体2からのシート状物3の
離型力は、ガスケット基体2の被シール部Gへの接着力
より低く設定するのが望ましい。前記シート状物3の離
型力が、ガスケット基体2の被シール部位Gへの接着力
より高いと、シート状物3の剥離の際に、ガスケット基
体2が被シール部位Gから剥がれる不具合が生ずるから
である。一般にガスケット基体2の被シール部位Gへの
接着力は、100kg/cm以上とされている。このガ
スケット基体2の被シール部位Gへの接着力およびシー
ト状物3の剥離の容易性を考慮すると、シート状物3の
離型力は、20g/cm〜70g/cmの範囲、特に、
30〜60g/cmの範囲が好ましい。
【0021】前記のようなこの発明かかる遮光ガスケッ
ト1のガスケット基体2を形成する弾性体としては、ポ
リウレタン、EPDM等の発泡体および非発泡体を例示
することができる。発泡体の場合には、25%圧縮応力
0.005MPa〜3MPa、密度0.05〜1.0g
/cmであって、厚さ0.1mm〜20mmの範囲が
好ましい。ガスケット基体2は、被シール部位の防水・
防湿性、防塵性等のシール性を確保するものであるた
め、被シール部位によって適宜であるが、クッション
性、圧縮状態等を考慮したときのシール性において、前
記範囲から選択するのが好ましい。
【0022】即ち、密度が0.05g/cm未満で
は、柔軟になりすぎてガスケットのシール性、気密・防
水または防湿性、防塵性およびクッション性、等が低下
し、逆に1.0g/cmを越えると変形し難くなりシ
ール面への追従性に欠け、それによりやはりシール性、
気密・防水または防湿性、防塵性及びクッション性が低
下するから、密度は前記範囲が好ましい。また、圧縮応
力も同様な理由により前記範囲が好ましい。また、この
ガスケット基体2の厚さは、使用するシール部位によっ
て適宜選択されるが、0.1mm〜20mmの範囲で選
択するのが好ましい。シール部位によってガスケットが
薄いのが良い場合であっても、0.1mm未満では、シ
ール性、気密・防水または防湿性、耐衝撃性等に問題を
生じ、また、逆にガスケットが厚いものが良い場合で
も、20mmを超えても向上は少ないし、ガスケットの
介在部分の厚みが増加する不利が生ずるからである。
【0023】遮光性の弾性体としては、遮光性の顔料、
たとえば黒色の顔料を添加したものを例示することがで
きる。例えば、黒色の顔料を添加したポリウレタン、E
PDMの被発泡体およびウレタン、EPDMの発泡体を
例示できる。また、補強材としての遮光性のシート状物
としては、遮光性のプラスチックフィルム、紙、布また
は不織布を挙げることができ、シート状物としてプラス
チックフィルムを選択する場合には、黒色の顔料を添加
して遮光性としたポリエチレン(PE)、ポリエチレン
テフタレート(PETP)、ポリプロピレン(PP)、
PETおよびEPDM等を挙げることができる。さら
に、遮光性の接着剤としては、黒色または白色の顔料を
練り込んで遮光性とした接着剤を例示できる。なお、こ
こで接着剤としているが、粘着剤も包含することは当然
である。
【0024】しかして、この発明の遮光ガスケット1に
よれば、ガスケット基体2は、弾性体で形成されガスケ
ットとして柔軟性、追従性が最適であるので、シール
性、気密・防水または防湿性、防塵性及び耐衝撃性、ク
ッション性等に優れていることはもちろんであるが、ガ
スケット基体2、シート状物3及び接着剤層4のいずれ
もが遮光性であるため光りの漏れ、特に断面部漏光まで
も完全に遮光できるものである。
【0025】次に、上記遮光ガスケットの製造方法を、
図2に示す遮光ガスケットを例に図5と共に説明する。
まず、ガスケット基体2となる遮光性の弾性体で形成さ
れたシート体22の片面に、遮光性のシート状物3を積
層し、このシート状物3に遮光性の接着剤層4を設け、
この接着剤層4に離型紙5を積層した積層シート6を形
成し、この積層シート6からダイを用いて所定形状に打
ち抜き遮光ガスケット1を製造するものである。この製
造方法によれば、遮光性の弾性体で形成されるガスケッ
ト基体2の片面に補強材として遮光性のシート状物3が
積層され、このシート状物3に遮光性の接着剤層4が積
層され、この接着剤層4に離型紙5が積層された遮光ガ
スケット1を、所定形状として容易に製造することがで
きる。
【0026】他の遮光ガスケットも同様にして容易に製
造できる。即ち、図1に示す遮光ガスケット1は、ガス
ケット基体2となる遮光性の弾性体で形成されたシート
体22の片面に、遮光性の接着剤層4を設け、この接着
剤層4に離型紙5を積層した積層シートを形成し、この
積層シートからダイを用いて所定形状に打ち抜き製造す
る。また、図4に示す遮光ガスケット1は、ガスケット
基体2となる遮光性の弾性体で形成されたシート体22
の片面に、遮光性のシート状物3を剥離可能に設け、他
面に遮光性の接着剤層4を設け、この接着剤層4に離型
紙5を積層した積層シートを形成し、この積層シートか
らダイを用いて所定形状に打ち抜き製造する。ここで、
図5の積層シート6は、方形で示してあるが、これに限
定されるものではなく、これは帯状であっても、ロール
状に巻きつけられており、引き出して使用するものであ
ってもよい。上記製造方法によれば、この発明にかかる
所定形状の遮光ガスケット1を容易に製造することがで
きる。
【0027】なお、この発明は、前記実施の形態に限定
されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
での種々の変更が可能である。例えば、遮光性のシート
状物を剥離可能としたガスケットにおいて、シート状物
として紙や不織布を選択した場合には、剥離処理をする
と更に好ましいものとなる。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、この発明のガ
スケットおよびその製造方法によれば、次のような効果
を奏する。 (1)この発明の遮光ガスケットは、ガスケットとして
の柔軟性、追従性に優れ、シール性、気密・防水または
防湿性、防塵性及び耐衝撃性、クッション性に優れてい
ると共に、光り漏れ防止にも優れている。特にガスケッ
ト基体、補強材としてのシート状物および接着剤層が遮
光性であるため、断面部漏光までも完全に防止できるも
のである。
【0029】(2)シート状物により剛性が補強(付
与)されているので、薄物や伸縮の大きいガスケット
(製品)についてもテンションコントロール等が容易に
なり生産が可能となるし、また生産性も向上する。 (3)シート状物により剛性が付与されているため、ガ
スケット自体も保形性を有し、被シール部位への取付作
業が容易となり作業性が向上する。
【0030】(4)シート状物を剥がすことができるの
で、取り付け時は剛性があって取り付け易く、取り付け
後はシート状物を剥がすことにより完全なクリーン状態
で取り付けることができる。また、シート状物を剥がす
ことにより、全ての(両面)シール面は弾性体の面とな
るので、被シール部位に追従性がよく、シール性、気密
・防水性および防塵性が良い。
【0031】(5)シート状物単体で一体成形し、後で
接着剤テープを貼ることができるため、機材入りテープ
の一体品に比べ、テープの自由度が広がり、低コストの
ガスケットの生産が可能となる。例えば、離型紙もシリ
コン等の汚染を防ぐ高価なものでなく、通常の紙の離型
紙のものも使用できる。 (6)ガスケット基体を形成する弾性体は、密度0.0
5〜1.0g/cm、25%圧縮応力0.05MPa
〜3MPaであるので、シール材として柔軟性、追従性
が最適となり、シール性、気密・防水または防湿性およ
び防塵性、耐衝撃性等に優れている。
【0032】(7)また、この発明の遮光ガスケットの
製造方法によれば、積層シートから打ち抜くことによっ
て所定形状のガスケットが製造できるので、この発明に
かかる所定形状の遮光ガスケットを容易に製造すること
ができる。しかも、補強材としてのシート状物が積層さ
れた積層シートから打ち抜き製造するので、機材なしの
薄物および伸縮の大きい遮光ガスケットの製造も可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す遮光ガスケ
ットの拡大側面説明図(a)およびその使用状態を示す
拡大側面説明図(b)である。
【図2】この発明の第2の実施の形態を示す遮光ガスケ
ットの拡大側面説明図(a)およびその使用状態を示す
拡大側面説明図(b)である。
【図3】この発明の第3の実施の形態を示す遮光ガスケ
ットの拡大側面説明図(a)およびその使用状態を示す
拡大側面説明図(b)である。
【図4】この発明の第4の実施の形態を示す遮光ガスケ
ットの拡大側面説明図(a)およびその使用状態を示す
拡大側面説明図(b)である。
【図5】この発明の製造方法を説明する斜視図である。
【図6】従来例を示すガスケットの拡大側面説明図
(a)およびその使用状態を示す拡大側面説明図(b)
である。
【図7】他の従来例を示すガスケットの拡大側面説明図
(a)およびその使用状態を示す拡大側面説明図(b)
である。
【図8】ガスケットの使用状態を模式的に示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 遮光ガスケット 2 遮光性の弾性体で形成されるガスケット基体 3 シート状物 4 接着剤層 5 離型紙 6 積層シート 22 ガスケット基体となる遮光性の弾性体で形成され
るシート体
フロントページの続き (72)発明者 河 上 岳 志 長野県駒ヶ根市赤穂1170番地の1 日本発 条株式会社内 Fターム(参考) 3J040 BA01 EA16 EA26 EA27 FA05 FA08 FA18 4H017 AA03 AA04 AB03 AB07 AC13 AD01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体で形成されるガスケット基体の片
    面に接着剤層が設けられ、この接着剤層に離型紙が積層
    されてなるガスケットにおいて、 前記ガスケット基体及び接着剤層が遮光性であることを
    特徴とする遮光ガスケット。
  2. 【請求項2】 弾性体で形成されるガスケット基体の片
    面に補強材としてシート状物が積層され、このシート状
    物に接着剤層が積層され、この接着剤層に離型紙が積層
    されてなるガスケットにおいて、 前記ガスケット基体、シート状物及び接着剤層が遮光性
    であることを特徴とする遮光ガスケット。
  3. 【請求項3】 弾性体で形成されるガスケット基体の片
    面にシート状物が設けられ、他面に接着剤層が設けら
    れ、この接着剤層に離型紙が積層されてなるガスケット
    において、 少なくとも前記ガスケット基体及び接着剤層が遮光性で
    あることを特徴とするガスケット。
  4. 【請求項4】 前記シート状物が剥離可能となっている
    ことを特徴とする請求項3記載のガスケット。
  5. 【請求項5】 前記弾性体は、弾性を有する遮光性の発
    泡体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の遮光ガスケット。
  6. 【請求項6】 前記遮光性の発泡体は、25%圧縮応力
    0.005MPa〜3MPa、密度0.05〜1.0g
    /cmであって、厚さ0.1mm〜20mmであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の遮光ガスケット。
  7. 【請求項7】 前記シート状物は、遮光性のプラスチッ
    クフィルム、紙、布または不織布であることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載の遮光ガスケット。
  8. 【請求項8】 ガスケット基体となる遮光性の弾性体で
    形成されたシート体の片面に遮光性の接着剤層を設け、
    この接着剤層に離型紙を積層した積層シートを形成し、
    この積層シートから所定形状に打抜くことを特徴とする
    遮光ガスケットの製造方法。
  9. 【請求項9】 ガスケット基体となる遮光性の弾性体で
    形成されたシート体の片面に、遮光性のシート状物を積
    層し、このシート状物に遮光性の接着剤層を設け、この
    接着剤層に離型紙を積層した積層シートを形成し、この
    積層シートから所定形状に打抜くことを特徴とする遮光
    ガスケットの製造方法。
  10. 【請求項10】 ガスケット基体となる遮光性の弾性体
    で形成されたシート体の片面にシート状物を積層し、他
    面に遮光性の接着剤層を設け、この接着剤層に離型紙を
    積層した積層シートを形成し、この積層シートから所定
    形状に打ち抜くことを特徴とする遮光ガスケットの製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記シート状物は、ガスケット基体と
    なる遮光性の弾性体で形成されたシート体に剥離可能に
    設けられていることを特徴とする請求項10記載の遮光
    ガスケットの製造方法。
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