JP6762599B1 - シール部材及び複合シール構造 - Google Patents

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Abstract

作業者がより作業をし易く、作業ミスのし難いシール部材を提供する。第1部材60と第2部材70との間に圧縮配置される短冊テープ形状のシール部材1であって、ゲル成形体10と、前記ゲル成形体10の内部に設けシール部材1の長手方向への伸長を抑える伸長抑制体20とを備えており、前記長手方向の両端部に前記伸長抑制体20を有しないゲル端部11を有するシール部材1とした。【選択図】図8

Description

本発明は、液晶表示装置における枠状筐体と液晶パネルのような第1部材と第2部材との間に圧縮配置されるテープ形状のシール部材と、このシール部材を第1部材と第2部材とで挟んで得られる複合シール構造に関する。
液晶表示装置又は太陽電池パネル等の装置では、液晶パネル又はソーラーパネル等を枠状筐体に組付ける際に、それらの間に両面テープ、接着剤、又は硬化型樹脂等を挟んで強固に固着していた。ところが、修理や分解のためにパネルを剥がす場合には、接着力が強すぎてパネルや枠状筐体が曲がったり破損したりするおそれがあった。
こうした両面テープ又は接着剤等に代わり、剥離可能で、防水性防塵性を発揮し、超低硬度であってパネルへの衝撃を吸収し、パネルの歪み防止に機能する封止材として、既に本出願人は、ゲル成形体からなるシール部材を開発しており、国際公開第2012/161099号(特許文献1)にこの技術が開示されている。
国際公開第2012/161099号
しなしながら、液晶パネル又はソーラーパネルの大型化に伴い、枠状のシール部材も大型化してくると、シール部材は細長く柔らかいため伸び易く、一旦伸びてしまうと筐体に収まらなくなり取扱い性が難しい場合もあった。また、枠状のシール部材の成形金型も大型化し、生産性にも問題が生じ易くなってきた。そこで本発明は、作業者がより作業をし易く、作業ミスのし難いシール部材及び複合シール構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の一態様は、以下に記載するシール部材及び複合シール構造として構成することができる。
即ち本発明の一態様によるシール部材は、第1部材と第2部材との間に圧縮配置されるテープ形状のシール部材について、ゲル成形体と、前記ゲル成形体の内部に設けられ前記ゲル成形体の伸長を抑える伸長抑制体とを備えており、前記ゲル成形体の両端部に前記伸長抑制体を有しないゲル端部を有することを特徴とする。
このシール部材は、ゲル成形体を備えるため、柔らかく定形性があり、第1部材と第2部材との間に挟む際に低荷重でも両部材を密閉することができ、リワーク性にも優れる。また、ゲル成形体の伸長を抑える伸長抑制体を備えるため、シール部材の寸法変化が生じ難い。また、端部にはゲル端部が形成されているため、2枚のシール部材のゲル端部どうしを重ねて配置することができ、重ねた箇所には伸長抑制体を有しないため、圧縮され易く、重ね合わせても当該箇所の圧縮荷重は増大し難いため、低荷重で防水性、防塵性を達成することができる。そして、テープ形状としたため、成形性、生産性、取扱い性に優れたシール部材とすることができる。
前記伸長抑制体は、厚み方向に開口を有し、前記開口に前記ゲル成形体を構成するゲルが浸入しているものとして構成できる。前記伸長抑制体が厚み方向に開口を有し、その開口にゲル成形体を構成するゲルが浸入しているため、伸長抑制体とゲル成形体との密着性を高めることができ、伸長抑制体とゲル成形体との分離を起こし難く、伸長抑制体を含ませた補強効果が得られ易い。
本発明の一態様においては、前記ゲル成形体の表裏両面のうちの一方面と他方面の粘着性が異なるシール部材として構成できる。前記ゲル成形体の表裏両面のうちの一方面と他方面の粘着性が異なるため、ゲル成形体の表面に設けた保護フィルムを剥離し易い面を設けることができる。
本発明の一態様においては、前記テープ形状の長手方向のゲル端部の長さが、前記テープ形状の幅方向の長さと略同一であるシール部材として構成できる。前記テープ形状の長手方向のゲル端部の長さが、前記テープ形状の幅方向の長さと略同一であるものとしたため、2枚のシール部材のゲル端部どうしを重ね合わせる際に、両シール部材をその長手方向に重ね合わせても、直交方向に重ね合わせても、重ね合わせが生じない部分を無くすことができ、効率的にゲル端部どうしを重ねることができる。
本発明の一態様においては、前記ゲル成形体の表面に保護フィルムを有することができる。前記ゲル成形体の表面に保護フィルムを有するため、ゲル成形体表面へのゴミの付着を防止し、清浄に保つことができる。
そして本発明の一態様においては、前記何れかのシール部材と、前記第1部材と、前記第2部材と、を有する複合シール構造として構成することができる。複合シール構造を、前記何れかのシール部材と、前記第1部材と、前記第2部材と、を有する構成としたため、軽い圧縮荷重で第1部材と第2部材とを圧縮してもシール部材で密閉された内部を防水、防塵とすることができる。
本発明の一態様においては、前記第1部材が液晶表示装置における枠状筐体であり、前記第2部材が液晶パネルであるものとして構成できる。前記第1部材が液晶表示装置における枠状筐体であり、前記第2部材が液晶パネルであるため、液晶表示装置における装置内部を防水、防塵とすることができる。
本発明の一態様においては、前記第1部材が太陽電池装置における枠状筐体であり、前記第2部材がソーラーパネルであるものとして構成できる。前記第1部材が太陽電池装置における枠状筐体であり、前記第2部材がソーラーパネルであるため、枠状筐体とソーラーパネルとの間を密閉して、その内部を防水、防塵とすることができる。
本発明の一態様による複合シール構造は、前記シール部材のゲル端部どうしを重ねて配置するものとして構成できる。本発明の一態様によるシール部材は、ゲル端部どうしを重ねて配置しても、重ねた箇所には伸長抑制体を有しないため、当該重ね合わせ箇所の圧縮荷重は増大せず、低荷重であっても複合シール構造の防水性、防塵性を達成することができる。
本発明のシール部材によれば、ゲル素材の有する低圧縮荷重であるという特徴及び粘着性を活かしつつ、ゲル素材の伸びが抑制されて取扱性に優れている。また本発明の複合シール構造によれば、シール部材によって密閉された内部を防水、防塵とすることができる。
第1実施形態のシール部材の分解模式図である 図1のシール部材であり、分図Aは、その概略平面図、分図Bは分図AのIIB−IIB線断面図である。 メッシュ状の伸長抑制体を用いたシール部材の概略平面図であり、分図Aは伸長抑制体の網目がシール部材の長手方向に沿うものを含む例であり、分図Bは伸長抑制体の網目がシール部材の長手方向に対して斜めに配置したものを含む例である。 保護フィルムを表裏両面に有するシール部材の断面図である。 保護フィルムを一方面に有するシール部材を積層した状態を示す断面図である。 第1部材と第2部材にシール部材を挟んだ複合シール構造であり、分図Aは、その平面図、分図Bは分図AのVB−VB線断面図である。 2枚のシール部材のゲル端部どうしを重ねて、シール部材の長手方向にシール部材を連続して配置する様子を説明する説明図であり、分図Aは積層過程を説明する斜視図、分図Bは、第1部材と第2部材にシール部材を積層配置した部分の模式平面図である。 2枚のシール部材のゲル端部どうしを重ねて、2枚のシール部材を直交して配置する様子を説明する説明図であり、分図Aは積層過程を説明する斜視図、分図Bは、第1部材と第2部材にシール部材を積層配置した部分の模式平面図である。 第1部材と第2部材との隙間でシール部材をその短手方向に並べて配置した状態の模式平面図である。
実施形態に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。本実施形態のシール部材1は、ゲル成形体10と、このゲル成形体10の内部に設けられシール部材1の長手方向への伸長を抑える伸長抑制体20とを備えている。そして、シール部材1は、その長手方向の両端部に、伸長抑制体20を有しないゲル端部11を有している。
シール部材1は、液晶表示装置における枠状筐体60Aと液晶パネル70Aのように(図6参照)、2つの部材(以下「第1部材60」と「第2部材70」のように表記する)の間に圧縮して配置(圧縮配置)される部材である。
シール部材1において、ゲル成形体10と伸長抑制体20とはその厚み方向に積層している。図1には、シール部材1を層に分解した模式図を示す。シール部材1は、この図で示すように、一方の表面側から、表面側ゲル成形体10a、伸長抑制体20、裏面側ゲル成形体10bの順で積層されている。伸長抑制体20の長手方向の長さは、表面側ゲル成形体10a及び裏面側ゲル成形体10bの長手方向の長さよりも短く、これらが積層してできる短冊テープ形状のシール部材1の長手方向における両端には、図2Aで示すように、ゲル端部11が形成される。
そして、図2Bで示されるように、シール部材1では伸長抑制体20を間に挟んで、表面側ゲル成形体10aと裏面側ゲル成形体10bが一体となったゲル成形体10で伸長抑制体20を囲んでいる。伸長抑制体20の挟まれる位置は、ゲル成形体10の厚み方向における中間ではなく、表面側又は裏面側に近い位置に寄せることもできる
ゲル成形体10は、低硬度のゴム状、ゲル状、又は粘稠体状の高分子成形体から構成される。高分子成形体としては、例えば、シリコーンゲル、アクリルゲル、ウレタンゲル又はハイドロゲル等が挙げられる。これらのうちシリコーンゲル成形体であると、低硬度かつ低圧縮永久歪みとなることができ好ましい。
ゲル成形体10は、JIS K6251(ISO37)で規定される引張破壊強度が0.05MPa〜0.15MPa、同じくJIS K6251(ISO37)で規定される引張破壊伸びが230〜400%の範囲内であることが好ましい。こうした物性を有することで、ゲル成形体10は、形状保持性を有し、三次元形状に成形することができる。
ゲル成形体10は、日本工業規格であるJIS K6262(ISO815)に準じて測定される圧縮永久歪が5%以下であることが好ましい。ここで、圧縮永久歪は、圧縮量が大きい50%〜80%の範囲の圧縮率で70℃、22時間放置の条件下で測定された圧縮永久歪である。ゲル成形体10の圧縮永久歪を5%以下としたため、第1部材60と第2部材70との間でゲル成形体10を圧縮した状態で、ゲル成形体10に圧縮方向とは逆方向に強い弾性力が生じて、ゲル成形体10は、元の形状に復帰しようとする働きを有する。
ゲル成形体10の針入度は、60〜130の範囲であることが好ましい。ここで、針入度は、JIS K6249に規定されている通り、JIS K2220(ISO2137)に準拠し、1/4円すいを用いたちょう度試験により、25℃条件下で測定された値である。軟らかさ(硬さ)の指標として、JIS K6253(ISO7619)で規定される硬さもあるが、JIS K6253(ISO7619)で規定されるタイプEによる指標では、ゲル成形体10の硬さはほぼ0の値を示す。ゲル成形体10の針入度を60〜130の範囲とすることで、ゴム状弾性体に比べて極めて柔軟であり、第1部材60及び第2部材70に対して必要以上に圧力がかかることはない。したがって、第1部材60と第2部材70との間にシール部材1を組み込んでも、第1部材60又は第2部材70に変形又は破損が生じない。また、シール部材1によれば、第1部材60及び第2部材70に対して優れた密着性を発揮させることもできる。
ゲル成形体10は、上記性質を有するため、第1部材60及び第2部材70と密着させ易い粘着性を有している。こうした粘着性は、シール部材1の両表面のうち一方面と他方面とで同じであっても良いし、異なるものであっても良い。同じ粘着性とする場合は、伸長抑制体20を挟んで表裏両面を同一の素材からなるゲル成形体10で形成することができ、製造が容易で、製造コストを低く抑えることができる。一方、表裏両面をそれぞれ異なる粘着性とすれば、第1部材60と第2部材70とを引き剥がす際に、シール部材1を第1部材60側に残すか、第2部材70側に残すかを予め意図してシール部材1を用いることができる。このような性質を有するシール部材1は、第1部材60と第2部材70とを引き剥がした後の部品交換又は修理の際に便利である。
ゲル成形体10の粘着性が高い面は、ゲル成形体10の粘着性を高くしようとする面に粘着剤、接着剤、又はプライマー等を塗布することにより実現できる。一方、ゲル成形体10の粘着性が低い面は、ゲル成形体10の粘着性を低くしようとする面に、離型剤又は微細粉末などを塗布したり、紫外線照射又は架橋反応によって表面硬度を上げたりすることにより実現できる。あるいはまた、後述するシール部材1内部の伸長抑制体20を、ゲル成形体10の粘着性を低くしようとする方の面に近づけて配置することによって、ゲル成形体10表面の粘着性に差を設けることができる。伸長抑制体20から離れた方の面では、ゲル成形体10の針入度が大きくなり、より柔らかくなるから、粘着性が高まると考えられる。また伸長抑制体20の表面に存在するゲル成形体10の厚みが異なることで、ゲル成形体10表面の伸び性に差が生じる。伸長抑制体20から離れた方の面は、ゲル成形体10が比較的伸びやすくなり、粘着性を高めることができる。
伸長抑制体20は、ゲル成形体10を補強する役割を有するものである。仮に、シール部材1をゲル成形体10だけで構成すると、ゲル成形体10は柔らかいため手でつまんで取り扱う際に伸び易く、第1部材60や第2部材70に配置する際に所定の部位からはみ出すおそれがある。これに対し、シール部材1では、伸長抑制体20を含有するため、シール部材1の長手方向への伸長を抑えることができる。
伸長抑制体20としては、シール部材1の伸びを抑えるため、例えば、樹脂フィルム、紙、織布、不織布、網状物(メッシュ状物を含む)又は金属箔などのシート状物を用いることができる。これらのシート状物はその表面が一様なものであってもよいが、多数の開口21を有するシートを用いることもできる。伸長抑制体20に多数の開口21があることで、ゲル成形体10を構成するゲルが開口21内に浸入することで、全体として低硬度なシール部材1とすることができる。シール部材1の柔軟性を妨げないためには、厚みの薄い伸長抑制体20を用いることが好ましい。伸長抑制体20としては、例えば1μm〜10μmの厚みを有する樹脂フィルムを用いることができる。
樹脂フィルムでなる伸長抑制体20では、多数の穴をあけることで開口21を形成することができる。織布でなる伸長抑制体20では、その布地の隙間が開口21となる。布地の目が粗く、隙間の多いものほど開口21を大きくすることができる。また、金属又は合成樹脂からなるワイヤ、長繊維、短繊維又は撚糸を縦横に編んで形成した網状物でなる伸長抑制体20は、その網目が開口21となる。ワイヤ、長繊維、短繊維又は撚糸の材質としては、種々の金属又は合金の他、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン等の合成樹脂、綿、絹、麻、羊毛等の天然繊維を用いることができる。
伸長抑制体20の開口21の形状は、どのような形状であっても良く、正方形、長方形、菱形、三角形、六角形又は丸形などとすることができる。伸長抑制体20が網状物であって、その開口21の形状がシール部材1の長手方向に長くなる場合は、伸長抑制体20の長手方向の密度が短手方向の密度よりも低くなり(言い換えれば長手方向に延在する伸長抑制体20の構成部材が短手方向よりも多くなり)、長手方向に伸び難いシール部材1とすることができる。網状物の開口21の大きさは、10〜5000μmであることが好ましい。また、開口21の数は1〜500メッシュ/2.54cmであることが好ましく、10〜200メッシュ/2.54cmであるとより好ましい。
伸長抑制体20に網状物を用いる場合には、図3Aで示すように、格子を形成する線分22がシール部材1の長手方向及び短手方向に沿って網目(開口21)を形成するように伸長抑制体20を配置することが好ましい。その理由は、網状又はメッシュ状に形成される伸長抑制体20を構成する線分22がシール部材1の長手方向に伸び難く、シール部材1の長手方向への伸びを小さいものとすることができるからである。こうした伸長抑制体20の配置に対して、図3Bで示すように、格子を形成する線分22がシール部材1の長手方向に対して斜めになるように伸長抑制体20を配置する場合には、シール部材1の長手方向に網状物が変形し易い。
網状物の網の交差する箇所(交点)は、結び目が設けてあったり、潰され平坦化していたり、熱融着されていたりして固着した形態とすることができる。こうすることで網目がずれ難くなりより伸長し難いシール部材1とすることができる。網状物には、網の太さが20μm〜500μm、より好ましくは10μm〜300μmのものを用いることができる。これは、網の太さが20μmよりも細いと取扱いが難しくなり、500μmよりも太いと薄型の装置への適用が難しくなるからである。
シール部材1は、上記構成に加えて、表裏両面の露出面の少なくとも何れかに保護フィルム30を設けてゲル成形体10の露出面を被覆し、異物や塵埃の付着を避けることができる。図4には表裏両面に表面側保護フィルム30aと裏面側保護フィルム30bを設けた場合の断面図を示す。保護フィルム30を表裏両面のうちの一方面だけ(例えば表面側保護フィルム30a)に設ける場合には、図5で示すように、ゲル成形体10の露出面を、別のシール部材1の保護フィルム30(例えば表面側保護フィルム30a)の表面と重ねることで被覆することができる。この形態は、例えばいくつかのシール部材1を積層して提供する場合に可能である。仮に両面に保護フィルム30を配置したシール部材1を積層して提供すると、保護フィルム30どうしが重なって、体積が大きくなったり、一方の保護フィルム30が無駄になったりする。しかしながら、保護フィルム30を表裏両面のうちの一方面だけに設けたシール部材1を積層して提供することで、こうした不都合を回避することができる。
表裏両面のうちの一方面と他方面の粘着性が異なるシール部材1では、低粘着性側の保護フィルム30が剥がし易いことから、作業がし易くなる。即ち、シール部材1を第1部材60(又は第2部材70)へ貼り付ける作業の際に、低粘着性側を貼り付けるようにすれば、それとは反対側の面の保護フィルム30は剥がれにくく、誤ってこの反対側の保護フィルム30を剥がしてしまうおそれが少なくなる。高粘着性側の保護フィルム30は、その後、剥がされて、第1部材60と第2部材70とが接合される。
シール部材1の製造方法の一例を説明する。基材となる樹脂フィルムなどの上にゲル成形体10となる原料組成物を塗布し、その上に伸長抑制体20を載置した後、さらにその上にゲル成形体10となる原料組成物を塗布する。その後、この原料組成物を加熱硬化することでシール部材1が得られる。開口21を有する伸長抑制体20の場合には、前記基材の上に浮かせるように伸長抑制体20を配置して、その上からゲル成形体10となる原料組成物を塗布して開口21を通じて反対面に原料組成物をしみ出させるようにしてシール部材1を製造することもできる。
こうして得られたシール部材1は、次の性質を有する。まず、シール部材1の長手方向の引張破壊強度は、1〜50MPa、より好ましくは、1〜15MPa、引張破壊伸びが0.1〜50%、より好ましくは、0.1〜25%の範囲内とすることができる。このように、上記ゲル成形体10単独の場合の引張破壊強度及び引張破壊伸びに比べて、伸長抑制体20を含ませることでこれらの数値が高まり、シール部材1が伸び難くなって、取扱い性が良くなっていることがわかる。
また、シール部材1の針入度も60〜130の範囲とすることができ、また、タイプE硬度でほぼ0とすることができる。シール部材1の針入度及びE硬度はゲル成形体10と同じ範囲とすることで、ゲル成形体10の備える柔らかさや液密性は、伸長抑制体20が無い場合と同じ程度を維持することが可能である。
シール部材1は、図6Bで示すように、例えば、液晶表示装置における枠状筐体60A(第1部材60)と液晶パネル70A(第2部材70)間に挟んで用いる。第1部材60と第2部材70との間にシール部材1を挟んだ複合シール構造2は、シール部材1で挟まれた内側を防水防塵する。なお図6Bでは、枠状筐体60A(第1部材60)が表面側筐体60aと裏面側筐体60bとの間に液晶パネル70A(第2部材70)を挟む構造としており、表面側筐体60aと裏面側筐体60bとはビス80止めしている。また、シール部材1は、図6Aで示すように、枠状筐体60A(第1部材60)に沿って、液晶パネル70A(第2部材70)の表示部分を囲むように用いられる。1枚のシール部材1は、短冊テープ形状であって、枠状ではないため、第1部材60と第2部材70との間に挟む際には、複数枚のシール部材1を用いることになる。
より具体的には、図7で示すように、シール部材1のゲル端部11どうしを重ねて複数の短冊テープ形状のシール部材1がそれらの長手方向で連なるように配置する。また、シール部材1を枠状に配置する際の角では、図8で示すように、2枚のシール部材1のゲル端部11どうしを直交するように重ねて配置する。このとき、2枚のシール部材1、1は、互いのゲル端部11、11の重ね合わせ部11a、11aが重なるように配置される。そして、2枚のシール部材1、1の重ね合わせ部11a、11aが重なるように配置されることで重ね合わせ連結部11bが構成される。このように、重ね合わせ連結部11bが構成されるように複数のシール部材1を配置することで、隙間無く枠状に配置することができる。
即ち、大きな液晶パネル70A又はソーラーパネルであって、第1部材60と第2部材70とで挟む隙間の長さが長くなっても、短冊テープ形状の複数枚のシール部材1を用いて、お互いのゲル端部11どうしを重ねて配置する。これによって、所望の部分に隙間なくシール部材1を配置することができる。第1部材60と第2部材70とで挟む隙間の幅が広い場合には、図9で示すように、シール部材1の長手側面どうしを隣り合わせるように配置することができる。こうしたゲル端部11は、シール部材1の長手方向の長さと、シール部材1の幅方向の長さとが同一長さであることが好ましい。ゲル端部11の2つの方向が同一長さであれば、2枚のシール部材1のゲル端部11どうしを重ね合わせる際に、両シール部材1をその長手方向に重ね合わせても、直交方向に重ね合わせても、重ね合わせが生じない部分が得られ難くなる。このため、一方のシール部材1のゲル端部11と他方のシール部材1のゲル端部11とを同じ形状で重ね合わせることができる。
シール部材1では、ゲル端部11には伸長抑制体20が含まれていないため、ゲル端部11どうしを重ねても潰れ易く、第1部材60と第2部材70とをシール部材1を挟んで密着させることができる。また、シール部材1では、小さな圧縮荷重で第1部材60と第2部材70とを密着させることができるため、伸長抑制体20を含むことによる荷重値変化への影響はほとんど見られない。そして、複数のシール部材1を用いることで、1枚のシール部材で枠状の筐体を一周する長さに形成する必要がなくなり、生産性、取扱い性において好ましい。
シール部材1は、液晶パネル70Aを有する液晶表示装置のほか、ソーラーパネルを有する太陽電池装置、その他、ガラスパネルを有する装置、大型機器の筐体等において、それらの装置の防水及び防塵用途に用いることができる。
前記実施形態は本発明の例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施形態の変更又は公知技術の付加、組合せ等を行い得るものであり、それらの技術もまた本発明の範囲に含まれるものである。
1 シール部材
2 複合シール構造
10 ゲル成形体
10a 表面側ゲル成形体
10b 裏面側ゲル成形体
11 ゲル端部
11a 重ね合わせ部
11b 重ね合わせ連結部
20 伸長抑制体
21 開口
22 線分
30 保護フィルム
30a 表面側保護フィルム
30b 裏面側保護フィルム
60 第1部材
60A 枠状筐体
60a 表面側筐体
60b 裏面側筐体
70 第2部材
70A 液晶パネル
80 ビス

Claims (10)

  1. 第1部材と第2部材との間に圧縮配置されるテープ形状のシール部材であって、
    ゲル成形体と、前記ゲル成形体の内部に設けられ前記ゲル成形体の伸長を抑える伸長抑制体とを備えており、
    前記ゲル成形体の両端部に前記伸長抑制体を有しないゲル端部を有するシール部材。
  2. 前記伸長抑制体は、厚み方向に開口を有し、前記開口に前記ゲル成形体を構成するゲルが浸入している請求項1記載のシール部材。
  3. 前記ゲル成形体の表裏両面のうちの一方面と他方面の粘着性が異なる請求項1又は請求項2記載のシール部材。
  4. 前記テープ形状の長手方向のゲル端部の長さが、前記テープ形状の幅方向の長さと略同一である請求項1〜請求項3何れか1項記載のシール部材。
  5. 前記ゲル成形体の表面に保護フィルムを有する請求項1〜請求項4何れか1項記載のシール部材。
  6. 前記伸長抑制体が網状物で構成されており、前記網状物は、格子を形成する線分が前記テープ形状の長手方向及び短手方向に沿って形成されている請求項1〜請求項5何れか1項記載のシール部材。
  7. 請求項1〜6何れか1項記載のシール部材と、前記第1部材と、前記第2部材と、を有する複合シール構造。
  8. 前記第1部材が液晶表示装置における枠状筐体であり、前記第2部材が液晶パネルである請求項7記載の複合シール構造。
  9. 前記第1部材が太陽電池装置における枠状筐体であり、前記第2部材がソーラーパネルである請求項7記載の複合シール構造。
  10. 前記シール部材のゲル端部どうしを重ねて配置する請求項7〜請求項9何れか1項記載の複合シール構造。
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