JP2003146987A - 2−アリールプリン−9−アセトアミド誘導体 - Google Patents

2−アリールプリン−9−アセトアミド誘導体

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JP2003146987A
JP2003146987A JP15087899A JP15087899A JP2003146987A JP 2003146987 A JP2003146987 A JP 2003146987A JP 15087899 A JP15087899 A JP 15087899A JP 15087899 A JP15087899 A JP 15087899A JP 2003146987 A JP2003146987 A JP 2003146987A
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Koya Murata
晃哉 村田
Masaki Kondo
勝紀 近藤
Kaoru Masumoto
薫 増本
Hitoshi Kobayakawa
仁志 小早川
Kiyoshi Furukawa
清 古川
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Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems
    • C07D473/26Heterocyclic compounds containing purine ring systems with an oxygen, sulphur, or nitrogen atom directly attached in position 2 or 6, but not in both
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    • C07D473/30Oxygen atom attached in position 6, e.g. hypoxanthine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BZω3受容体に選択的に作用し、不安関連
疾患,うつ病,てんかんなどの中枢性疾患治療薬及び予
防薬として有用な化合物の提供。 【解決手段】 下記式(I)で表される2−アリールプ
リン−9−アセトアミド誘導体又はその製薬学的に許容
される酸付加塩。 【化1】 〔式中、R1は低級アルキル基、シクロアルキル基、シ
クロアルキル(低級)アルキル基等、R2は低級アルキ
ル基、非置換もしくは置換フェニル基等、R3は水素原
子等、R4は水素原子、低級アルキル基、シクロアルキ
ル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基等、Aは非置換
もしくは置換フェニル基等、Wは水素原子、低級アルキ
ル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルキル
チオ基、低級アルカノイル基等を意味する。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、末梢型ベンゾジア
ゼピン受容体に選択的に作用する新規な2−アリールプ
リン−9−アセトアミド誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒトを含む哺乳類の組織には、3つのベ
ンゾジアゼピン(以下、「BZ」と略記することもある)
認識部位があり、それぞれ「中枢型(ω12)」および
「末梢型(ω3)」ベンゾジアゼピン受容体と称されてい
る(以下、それぞれ「BZω1受容体」、「BZω2受容
体」および「BZω3受容体」と称することもある)。こ
のうち、中枢型BZ受容体は中枢神経のγ−アミノ酪酸
(以下、「GABA」と称することもある)A−BZ受容
体−Cl−イオンチャンネル複合体上に存在するBZ系
化合物の結合部位であるのに対し、末梢型BZ受容体
は、中枢、末梢の組織や器官に広く分布している(脳、
腎臓、肝臓、心臓等)。特に、副腎や睾丸等の内分泌系
臓器や肥満細胞、リンパ球、マクロファージ、血小板等
の生体炎症免疫機構に深く関わる細胞には末梢型BZ受
容体が高密度に存在することから、最近、その生理的役
割への関心が高まっている。一方、脳の末梢型BZ受容
体はグリア細胞のミトコンドリア膜に多く存在し、コレ
ステロールのミトコンドリア膜内への取り込みに関与
し、プレグネノロンを経てニューロステロイドと称され
るプロゲステロンやアロプレグナノロン等への生合成経
路に影響を与えると考えられている。従って、末梢型B
Z受容体を刺激すると、脳内でのニューロステロイドの
生成が促進され、これらのステロイドがGABAA−B
Z受容体−Cl−イオンチャンネル複合体上に存在する
ニューロステロイド認識部位(ベンゾジアゼピン受容体
とは異なる部位)に結合してClイオンチャネル開口過
程に影響を与えると考えられている[Romeo, E.ら, J. P
harmacol. Exp. Ther., 262, 971-978 (1992)参照]。
【0003】非BZ骨格を有し、末梢型BZ受容体に対
して選択的に親和性を示す化合物は、特開昭58−20
1756号公報(=EP−A−94271)で報告されて
以来、特許出願等において相当数報告されているが、医
薬品として実用化されている化合物はない。
【0004】非BZ骨格を有し、末梢型BZ受容体に対
して選択的親和性を示す化合物としては、例えば次のも
のが知られている。
【0005】特開昭62−5946号公報[USP−4
788199、EP−A−205375(パテントファ
ミリー)]には、下記式で表されるアミド類が末梢型BZ
受容体類と結合し、抗不安剤、鎮痙剤および抗狭心症
剤、並びに免疫欠損症状の治療薬として有用であると記
載されている。
【0006】
【化4】
【0007】特開平2−32058号公報[=EP−A
−346208、USP−5026711(パテントフ
ァミリー)]には、下記式で表される4−アミノ−3−カ
ルボキシキノリン類がインビトロおよびインビボで末梢
型BZ受容体に対し親和性を有し、ヒトの心臓血管疾患
の防止および治療、または抗アレルギー薬として、およ
び感染症状の予防もしくは治療、または不安症状の治療
に使用できると記載されている。
【0008】
【化5】
【0009】WO96−32383号公報には、下記式
で表される酢酸アミド誘導体がBZω3受容体に選択的
に作用すると共に抗不安作用や抗リウマチ作用を有し、
不安関連疾患や免疫疾患の治療に使用できると記載され
ている。
【0010】
【化6】
【0011】[式中、Xは−O−または−NR4−を意味
し、R1は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル
基またはシクロアルキル(低級)アルキル基を意味し、R
2は低級アルキル基、シクロアルキル基、非置換もしく
は置換フェニル基、非置換もしくは置換フェニル(低級)
アルキル基等を意味し、R3は水素原子、低級アルキル
基またはヒドロキシ(低級)アルキル基を意味し、R4
水素原子、低級アルキル基等を意味し、
【0012】R5は水素原子、低級アルキル基、低級ア
ルケニル基、ヒドロキシ(低級)アルキル基、非置換もし
くは置換ベンジルオキシ(低級)アルキル基、アシルオキ
シ(低級)アルキル基、低級アルコキシ(低級)アルキル
基、アミノ基、モノもしくはジ低級アルキルアミノ基、
アシルアミノ基、アミノ(低級)アルキル基、ニトロ基、
カルバモイル基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモ
イル基、カルボキシル基、保護されたカルボキシル基、
カルボキシ(低級)アルキル基または保護されたカルボキ
シ(低級)アルキル基を意味し、
【0013】R6は水素原子、低級アルキル基、トリフ
ルオロメチル基または非置換もしくは置換フェニル基を
意味するか、或いはR5およびR6は一緒になって−(C
2)n−(ここにおいて、nは3、4、5または6を意
味する)を形成し、R7は水素原子、ハロゲン原子、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル
基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノもしくはジ低級アル
キルアミノ基、シアノ基またはニトロ基を意味し、R8
は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または低級
アルコキシ基を意味する。]
【0014】WO98−09960号公報には、下記式
で表される2,4−ジ置換ピリミジン誘導体が、上記化
6の化合物と同様にBZω3受容体に選択的に作用する
と記載されている。
【0015】
【化7】
【0016】[式中、Aはヘテロアリール基等を意味す
る。他の置換基の定義は省略。]
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、BZω
3受容体に選択的かつ強力に作用する化合物を得るべく
鋭意研究を重ねた結果、後記式(I)で表される2−アリ
ールプリン−9−アセトアミド誘導体がこの目的に合致
することを見いだし、本発明を完成した。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記式
(I)で表される2−アリールプリン−9−アセトアミド
誘導体およびその製薬学的に許容される酸付加塩並びに
それを含有する医薬組成物が提供される。
【0019】
【化8】
【0020】〔式中、R1は低級アルキル基、低級アル
ケニル基、シクロアルキル基、シクロアルキル(低級)
アルキル基、ヒドロキシ(低級)アルキル基、ハロゲノ
(低級)アルキル基またはシアノで置換された低級アル
キル基を意味し、R2は低級アルキル基、シクロアルキ
ル基、シクロアルキル(低級)アルキル基、非置換もし
くは置換フェニル基または非置換もしくは置換フェニル
(低級)アルキル基を意味するか、或いはR1およびR2
それらが結合する窒素原子と一緒になって1個または2
個の低級アルキル基でそれぞれ置換されてもよいピペリ
ジン環、ピロリジン環、モルホリン環またはピペラジン
環、2,3−ジヒドロインドール環、1,2,3,4−
テトラヒドロキノリン環または1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン環を形成していてもよく、
【0021】R3は水素原子、低級アルキル基、ヒドロ
キシ(低級)アルキル基または保護されたヒドロキシ
(低級)アルキル基を意味し、R4は水素原子、低級ア
ルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン原子、低級アル
コキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、モノもしく
はジ(低級)アルキルアミノ基、低級アルコキシカルボニ
ルアミノ基、ヒドロキシ(低級)アルキル基、保護され
たヒドロキシ(低級)アルキル基、低級アルコキシ(低
級)アルキル基、ハロゲノ(低級)アルキル基、非置換
もしくは置換フェニル基、ホルミル基、カルボキシル
基、保護されたカルボキシル基、カルバモイル基または
モノもしくはジ(低級)アルキルカルバモイル基を意味
し、
【0022】Aは非置換もしくは置換フェニル基または
非置換もしくは置換ヘテロアリール基を意味し、
【0023】Wは水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
原子、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級ア
ルカノイル基、アミノ基、モノもしくはジ(低級)アルキ
ルアミノ基、モノもしくはジ(低級)アルキルアミノ
(低級)アルキルアミノ基、ピロリジニル基、ピペリジ
ニル基、ビニル基、低級アルコキシで置換されたビニル
基または非置換もしくは置換フェニル基を意味する。〕
【0024】式(I)で表される化合物の製薬学的に許容
される酸付加塩とは、酸付加塩を形成し得るに十分な塩
基度を有する場合の式(I)の化合物の製薬学的に許容さ
れる酸付加塩を意味し、例えば、塩酸塩、臭化水素酸
塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩お
よびマレイン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸
塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸
塩等の有機酸塩が挙げられる。
【0025】式(I)で表される化合物およびその製薬学
的に許容される酸付加塩は、水和物および/または溶媒
和物の形で存在することもあるので、これらの水和物お
よび/または溶媒和物も本発明の化合物に包含される。
【0026】式(I)の化合物は、場合により1個以上の
不斉炭素原子を有し、また幾何異性を生ずることがあ
る。従って、式(I)の化合物は、場合により2種以上の
立体異性体の形で存在し得る。これらの立体異性体、光
学活性体、その混合物およびラセミ体は本発明の化合物
に包含される。
【0027】本発明の2−アリールプリン−9−アセト
アミド誘導体は、下記式に示すようにプリン環の位置番
号が付与され、本明細書においてはこの位置番号に従っ
て命名する。
【0028】
【化9】
【0029】(式中、A、WおよびR4は前掲に同じもの
を意味する。)
【0030】本明細書における用語を以下に説明する。
低級アルキル基および低級アルキル部分は、特に断らな
い限り炭素原子数1〜6のものを意味し、直鎖状または
分枝鎖状のいずれでもよい。「低級アルキル基」の具体
例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、s-ブチル、tert-ブチル、ペ
ンチル、ヘキシルが挙げられるが、低級アルキル基とし
ては炭素原子数1〜4のものが好ましい。「低級アルコ
キシ基」とは炭素原子数1〜6のアルコキシ基を意味
し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシが挙げられる。
「低級アルケニル基」とは、1−2位間以外に二重結合
を1個有する炭素原子数3〜6のものを意味し、例え
ば、アリル、2−ブテニルが挙げられる。「シクロアル
キル基」とは炭素原子数3〜8のものを意味し、具体例
としてはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル
が挙げられる。「シクロアルキル(低級)アルキル基」と
は、上記「シクロアルキル基」が置換している炭素原子
数1〜4のアルキル基を意味し、例えば、シクロプロピ
ルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチ
ルが挙げられる。
【0031】「低級アルキルチオ基」の具体例として
は、メチルチオ、エチルチオが挙げられる。「ヒドロキ
シ(低級)アルキル基」とは、ヒドロキシ基で置換された
低級アルキル基を意味し、例えば、ヒドロキシメチル、
2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピルが挙げ
られる。「保護されたヒドロキシ(低級)アルキル基」
とは、加水分解または加水素分解により、容易に脱離し
て「ヒドロキシ(低級)アルキル基」に変換される基を意
味し、例えば、アセトキシメチル、ベンジルオキシメチ
ル、2−アセトキシエチル、2−ベンジルオキシエチ
ル、4−クロロベンジルオキシメチル、3−ブロモベン
ジルオキシメチル、4−フルオロベンジルオキシメチ
ル、4−メチルベンジルオキシメチル、4−メトキシベ
ンジルオキシメチルが挙げられる。「低級アルコキシ
(低級)アルキル基」とは、上記「低級アルコキシ基」
で置換された炭素原子数1〜4のアルキル基を意味し、
例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキ
シエチル、3−メトキシプロピルが挙げられる。
【0032】「低級アルカノイル基」とは、炭素原子数
2〜6のアルカノイル基を意味し、例えば、アセチル、
プロピオニル、ブチリルが挙げられる。「低級アルコキ
シカルボニル基」の具体例としては、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニルが挙げ
られる。「保護されたカルボキシル基」とは、加水分解
または加水素分解により脱離し得る保護基、例えば、C
1〜C4アルキル基またはハロゲン、C1〜C3アルキルお
よびC1〜C3アルコキシから選ばれる1個または2個で
置換されていてもよいベンジル基で保護されたカルボキ
シル基を意味し、具体例としては、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ベン
ジルオキシカルボニル、4−クロロベンジルオキシカル
ボニル、4−メトキシベンジルカルボニルが挙げられる
が、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびベ
ンジルオキシカルボニルが好ましい。「ハロゲン原子」
とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を
意味する。「ハロゲノ(低級)アルキル基」とは、ハロ
ゲン原子で置換されている炭素原子数1〜4のアルキル
基を意味し、例えば、クロロメチル、フルオロメチル、
トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル
が挙げられる。「シアノで置換された低級アルキル基」
とは、シアノ基で置換されている炭素原子数1〜4のア
ルキル基を意味し、例えば、シアノメチル、2−シアノ
エチルが挙げられる。
【0033】「モノもしくはジ(低級)アルキルアミノ
基」とは、炭素原子数1〜4のアルキル基が1個または
2個置換しているアミノ基を意味し、例えば、メチルア
ミノ、エチアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、エチルメチルアミ
ノが挙げられる。「モノもしくはジ(低級)アルキルアミ
ノ(低級)アルキルアミノ基」とは、上記「モノもしく
はジ(低級)アルキルアミノ基」で置換された炭素原子数
1〜4のアルキルアミノ基を意味し、例えば2−ジメチ
ルアミノエチルアミノが挙げられる。「低級アルコキシ
カルボニルアミノ基」とは、上記「低級アルコキシカル
ボニル基」で置換されたアミノ基を意味し、例えば、メ
トキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノが
挙げられる。「モノもしくはジ(低級)アルキルカルバモ
イル基」の具体例としては、メチルカルバモイル、エチ
ルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカル
バモイルが挙げられる。
【0034】「低級アルコキシで置換されたビニル基」
の具体例としては、1−エトキシビニルが挙げられる。
【0035】「非置換もしくは置換フェニル基」とは、
ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、トリフ
ルオロメチル、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シカルボニル、アミノ、モノもしくはジ(低級)アルキル
アミノ、シアノおよびニトロから選ばれる1〜3個で置
換されていてもよいフェニル基を意味し、例えば、フェ
ニル;2−、3−または4−クロロフェニル;2−、3
−または4−ブロモフェニル;2−、3−または4−フ
ルオロフェニル;2,4−ジクロロフェニル;2,4−ジ
ブロモフェニル;2,4−ジフルオロフェニル;2−、
3−または4−メチルフェニル;2−、3−または4−
メトキシフェニル;2−、3−または4−トリフルオロ
メチルフェニル;2−、3−または4−ヒドロキシフェ
ニル;2−、3−または4−カルボキシフェニル;2
−、3−または4−メトキシカルボニルフェニル;2
−、3−または4−アミノフェニル;2−、3−または
4−メチルアミノフェニル;2−、3−または4−ジメ
チルアミノフェニル;2−、3−または4−シアノフェ
ニル;2−、3−または4−ニトロフェニルが挙げられ
る。
【0036】「非置換もしくは置換フェニル基(低級)ア
ルキル基」とは、ハロゲン原子、低級アルキル、低級ア
ルコキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、カルボキ
シ、低級アルコキシカルボニル、アミノ、モノもしくは
ジ(低級)アルキルアミノ、シアノおよびニトロから選ば
れる1〜3個で置換されていてもよいフェニル基で置換
されている炭素原子数1〜4のアルキル基を意味し、例
えば、ベンジル;2−、3−または4−クロロベンジ
ル;2−、3−または4−ブロモベンジル;2−、3−
または4−フルオロベンジル;2,4−ジクロロベンジ
ル;2,4−ジブロモベンジル;2,4−ジフルオロベン
ジル;2−、3−または4−メチルベンジル;2−、3
−または4−メトキシベンジル;2−、3−または4−
トリフルオロメチルベンジル;2−、3−または4−ヒ
ドロキシベンジル;4−カルボキシベンジル、4−メト
キシカルボニルベンジル、2−、3−または4−アミノ
ベンジル;2−、3−または4−メチルアミノベンジ
ル;2−、3−または4−ジメチルアミノベンジル;2
−、3−または4−シアノベンジル;2−、3−または
4−ニトロベンジル;フェネチル;2−(4−クロロフ
ェニル)エチルが挙げられる。
【0037】後記式[A']および[B]:
【0038】
【化10】
【0039】
【化11】
【0040】で表される基の具体例としては、上記「非
置換もしくは置換フェニル基」をそのまま挙げることが
できるが、好適な具体例としては、フェニル;4−また
は3−クロロフェニル;4−または3−ブロモフェニ
ル;4−または3−フルオロフェニル;4−メトキシフ
ェニル;4−トリフルオロメチルフェニル;4−ヒドロ
キシフェニルが挙げられる。
【0041】「非置換もしくは置換ヘテロアリール基」
とは、C1〜C3アルキル、ハロゲン原子またはトリフル
オロメチルで置換されていてもよい、窒素原子、酸素原
子または硫黄原子を少なくとも1個含む5員環ないし6
員環の単環性ヘテロアリール基または5員環ないし6員
環の二環性ヘテロアリール基を意味し、例えば2−、3
−または4−ピリジル;5−メチル−2−ピリジル;2
−または3−チエニル;2−または3−フリル;2−
(5−メチル)フリル;2−、4−または5−ピリミジ
ニル;2−または3−ピラジニル;1−ピラゾリル;2
−イミダゾリル;2−チアゾリル;2−イソキサゾリ
ル;5−メチル−3−イソキサゾリル;キノリル;イソ
キノリルが挙げられる。
【0042】本発明の化合物のうちで好適なものは、式
(I)において、Aが下記式[A']
【0043】
【化12】
【0044】(式中、R5は水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチ
ル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、低級アルコキシ
カルボニル基、アミノ基、モノもしくはジ(低級)アルキ
ルアミノ基、シアノ基またはニトロ基を意味し、R6
水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基またはヒドロキシ基を意味する。)で表される基
またはそれぞれ低級アルキル基で置換されていてもよい
ピリジル基、チエニル基もしくはフリル基であり、他の
置換基が前掲と同じものである化合物が挙げられる。
【0045】さらに好適な化合物としては、式(I)に
おいて、R1が低級アルキル基またはシクロアルキル基
であり、R2が低級アルキル基または下記式[B]
【0046】
【化13】
【0047】(式中、R7は水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチ
ル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、低級アルコキシ
カルボニル基、アミノ基、モノもしくはジ(低級)アル
キルアミノ基、シアノ基またはニトロ基を意味し、R8
は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基またはヒドロキシ基を意味する。)で表される
基であるか、或いはR 1およびR2はそれぞれ結合する窒
素原子と一緒になって1個または2個の低級アルキル基
でそれぞれ置換されてもよいピペリジン環、ピロリジン
環、モルホリン環またはピペラジン環を形成していても
よく、他の置換基が上記好適な化合物と同じものである
化合物が挙げられる。
【0048】特に好適な化合物の具体例としては、例え
ば、次の化合物が挙げられる。
【0049】N−メチル−N−フェニル−2−フェニル
−9H−プリン−9−アセトアミド(実施例1の化合
物)、
【0050】N−シクロプロピル−N−フェニル−2−
フェニル−9H−プリン−9−アセトアミド(実施例5
3の化合物)、および
【0051】N−(4−クロロフェニル)−N−メチル
−2−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミド(実
施例68の化合物)。
【0052】本発明に含まれる化合物の具体例として、
後記実施例の化合物に加えて下記化14で表される表1
の化合物およびその製薬学的に許容される酸付加塩が挙
げられる。
【0053】なお、本明細書の表1および後記参考例お
よび実施例において記載の簡略化のために、次のような
略号を用いることもある。
【0054】Me:メチル基、 Et:エチル基、 Pr:n−プロピル基、 iPr:イソプロピル基、 Bu:n−ブチル基、 iBu:イソブチル基、 sBu:sec-ブチル基、 cPr:シクロプロピル基、 Ac:アセチル基、 Ph:フェニル基、 Bzl:ベンジル基、 Py:ピリジル基、 Thi:チエニル基。
【0055】従って、例えば3-Cl-Phは3−クロロフェ
ニル基、2-F-Phは2−フルオロフェニル基、2-Thiは2
−チエニル基を表す。
【0056】
【化14】
【0057】
【表1】
【0058】本発明の化合物は、例えば以下の方法によ
り製造することができる。
【0059】製法(a) 式(I)において、R4が水素原子である化合物は、下記
式(II)
【0060】
【化15】
【0061】(式中、R1,R2,R3,AおよびWは前
掲と同じものを意味する。)で表される化合物をギ酸誘
導体の存在下に環化させ、必要に応じて脱保護すること
により製造することができる。
【0062】本反応はギ酸誘導体の存在下、通常無溶媒
で行われるが、溶媒の存在下に行うこともできる。ギ酸
誘導体としては、例えば、ホルムアミド、ギ酸、オルト
ギ酸エチルなどが挙げられる。使用する溶媒としては、
例えば、無水酢酸、ジメチルスルホキシド、N−メチル
ピロリドンが挙げられる。反応温度は、通常約50℃〜
約250℃で、好ましくは約100℃〜約220℃であ
る。
【0063】必要に応じて行われる脱保護は通常、下記
に示す加水分解または加水素分解により行われる。後記
製法(b)〜(e)においても同様に下記方法を用いて
必要に応じて脱保護することができる。
【0064】加水分解は常法に従って行うことができ、
例えば適当な溶媒中で酸性または塩基性条件下に水と接
触させることにより行われる。溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、イソプロパノールのようなアル
コール類、ジオキサン、水またはこれらの混液が用いら
れる。酸の具体例としては、塩酸、硫酸のような鉱酸、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸のような有機酸が
挙げられる。塩基の具体例としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリが挙げられ
る。反応温度は、通常約20℃〜約100℃である。
【0065】加水素分解は常法に従って行うことがで
き、例えば適当な溶媒中でパラジウム炭素、ラネーニッ
ケル等の触媒の存在下、水素と反応させることにより行
われる。溶媒としては、例えばエタノール、メタノール
のようなアルコール類、水、酢酸、ジオキサン、テトラ
ヒドロフランが用いられる。反応温度は、通常約0℃〜
約80℃であり、常圧または加圧下に行われる。
【0066】従って、式(I)においてR1、R2及びR
3の一つ以上の置換基が保護されたヒドロキシ(低級)
アルキルである化合物を上記の方法で適宜脱保護するこ
とにより、式(I)においてR1、R2、R3の所望の位
置がヒドロキシ(低級)アルキル基である化合物を得る
ことができる。
【0067】一方、式(II)の化合物は、WO96−3
2383号公報の参考例20および21並びに実施例1
21および122に記載の方法に準じた方法で製造する
ことができる。
【0068】製法(b) 式(I)において、R4が低級アルキル基、シクロアルキ
ル基、低級アルコキシ(低級)アルキル基、ハロゲノ
(低級)アルキル基、ヒドロキシ(低級)アルキル基、
保護されたヒドロキシ(低級)アルキル基、ホルミル基
または非置換もしくは置換フェニル基である化合物は、
下記式(III)
【0069】
【化16】
【0070】(式中、R1,R2,R3,R4,AおよびW
は前掲と同じものを意味する。)で表される化合物を加
熱して環化させたのち、必要に応じて脱保護することに
より製造することができる。
【0071】本反応は、通常無溶媒で行われるが、場合
により酸触媒の存在下に行われる。酸触媒としては、ポ
リリン酸、濃塩酸、濃硫酸が挙げられる。反応温度は、
通常約180℃〜約220℃である。
【0072】式(I)においてR1、R2、R3及びR4
一つ以上の置換基が保護されたヒドロキシ(低級)アル
キルである化合物を前記の方法で適宜脱保護することに
より、式(I)においてR1、R2、R3及びR4の所望の
位置がヒドロキシ(低級)アルキル基である化合物を得
ることができる。以下、製法(c)〜(e)においても
同様である。
【0073】上記式(III)の化合物は、下記式(II)
【0074】
【化17】
【0075】(式中、R1,R2,R3,AおよびWは前
掲と同じものを意味する。)で表される化合物に下記式
(IVa)または(IVb)
【0076】
【化18】R4−COX (IVa) (R4−CO)2O (IVb)
【0077】(式中、Xはハロゲン原子を意味し、R4
は前掲と同じものを意味する。)で表される化合物を塩
基の存在下に反応させることにより製造することができ
る。
【0078】本反応は無溶媒中または溶媒の存在下に行
うことができる。溶媒としては、クロロホルム、塩化メ
チレンなどのハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類が挙げられる。
塩基としては、ピリジン、トリエチルアミンなどの有機
塩基が挙げられる。反応温度は、通常約0℃〜約180
℃で、好ましくは約20℃〜約130℃である。
【0079】製法(c) 式(I)の化合物は、下記式(V)
【0080】
【化19】
【0081】(式中、A、WおよびR4は前掲と同じもの
を意味する。)で表される化合物と下記式(VI)
【0082】
【化20】 Z1−CH(R3)−CON(R1)(R2) (VI)
【0083】(式中、Z1は脱離原子または脱離基を意味
し、R1、R2およびR3は前掲と同じものを意味する。)
で表される化合物とを反応させ、必要に応じて脱保護す
ることにより製造することができる。
【0084】式(VI)においてZ1で表される脱離原子ま
たは脱離基とは、反応条件下に式(V)の化合物のNH部
分の水素原子と共にHZの形で脱離し得る原子または基
を意味し、例えば、塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲ
ン原子、メタンスルホニルオキシのような低級アルキル
スルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオ
キシのようなトリハロゲノメタンスルホニルオキシ基、
ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオ
キシのようなアリールスルホニルオキシ基が挙げられ
る。
【0085】式(V)で表される化合物と式(VI)で表され
る化合物との反応は、塩基の存在下、無溶媒下または適
当な溶媒中で常圧または加圧下に行うことができる。使
用する溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、ジ
メトキシエタン、1,2−ジクロロエタン、アセトン、
メチルエチルケトン、ジオキサン、ジグライム、酢酸エ
チル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドが
挙げられる。塩基としては水素化ナトリウム、トリエチ
ルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムが挙げられ
る。反応温度は、通常約−10℃〜約150℃で、好ま
しくは約10℃〜約70℃である。
【0086】式(V)の化合物は、下記式(VII)
【0087】
【化21】
【0088】(式中、AおよびWは前掲と同じものを意
味する。)で表される化合物を前記製法(a)または
(b)に記載の方法で環化することにより製造すること
ができる。
【0089】式(VI)の化合物は、自体公知の方法、例え
ば、特開昭62−64号公報記載の方法またはこれらに
準じた方法により製造することができる。
【0090】式(V)においてR4がハロゲン原子である化
合物は、下記式(VIII)
【0091】
【化22】
【0092】(式中、AおよびWは前掲と同じものを意
味する。)で表される化合物を、常法に従って、オキシ
塩化リン、五塩化リン、三臭化リンなどのハロゲン化剤
でハロゲン化することにより製造することができる。
【0093】原料化合物(VIII)は、例えば、下記化23
で示される方法により製造することができる。
【0094】
【化23】
【0095】(式中、Rは低級アルキル基を意味し、Z
はハロゲン原子またはp−トルエンスルホニルオキシ
基、メタンスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ基等のアリールスルホニルオキシ基
またはアルカンスルホニルオキシ基を意味し、Aおよび
Wは前掲と同じものを意味する。)
【0096】工程1:ハロゲン化またはスルホニル化 ハロゲン化は、例えば、式(A)の化合物とハロゲン化剤
(例えば、オキシ塩化リン、三臭化リン)とを反応させる
ことにより行われる。スルホニル化は、例えば、式(A)
の化合物とスルホニル化剤(例えば、メタンスルホニル
クロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、トリフル
オロメタンスルホニルクロリド)とを反応させることに
より行われる。
【0097】工程2:アミノ化 式(B)の化合物とアンモニアとの反応は、常圧または加
圧下に、溶媒の不存在下または適当な溶媒中で行われ
る。
【0098】溶媒の具体例としては、トルエン、キシレ
ンのような芳香族炭化水素類、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンのようなケトン類、ジオキサン、
ジグライムのようなエーテル類、エタノール、イソプロ
パノール、ブタノールのようなアルコール類、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
が挙げられる。本反応は塩基の存在下に行うのが好まし
く、塩基の具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムのような炭酸アルカリ、炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウムのような炭酸水素アルカリ、トリエチルア
ミンのような第三アミンが挙げられるが、アンモニアの
過剰量で兼ねることもできる。反応温度は、原料化合物
の種類、反応条件等により異なるが、通常約0℃〜約20
0℃で、好ましくは約20℃〜約100℃である。
【0099】工程3:加水分解 本加水分解は常法に従って行うことができ、例えば、適
当な溶媒中で酸性または塩基性条件下に水と接触するこ
とにより行われる。溶媒としては、例えば、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノールのようなアルコール
類、ジオキサン、水またはこれらの混液が用いられる。
酸の具体例としては、塩酸、硫酸のような鉱酸、ギ酸、
酢酸、プロピオン酸、シュウ酸のような有機酸が挙げら
れる。塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムのような炭酸アルカリが挙げられる。反応
温度は、通常約20℃〜約100℃である。
【0100】工程4:環化 本反応は、式(D)の化合物にアジド化合物を反応させ
ることにより行うことができる。本反応で使用されるア
ジド化合物としては、例えば、ジフェニルリン酸アジ
ド、ナトリウムアジドが挙げられる。本反応は、通常塩
基の存在下、無溶媒下または適当な溶媒中で常圧または
加圧下に行うことができる。使用する溶媒としては、ト
ルエン、キシレン、ジメトキシエタン、1,2−ジクロ
ロエタン、アセトン、メチルエチルケトン、ジオキサ
ン、ジグライム、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシドが挙げられる。塩基としてはトリ
エチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムが挙げら
れる。反応温度は、通常約10℃〜約150℃で、好ま
しくは約30℃〜約120℃である。
【0101】出発物質(A)の化合物は市販されている
か、或いは自体公知の方法、例えば、J. Am. Chem. So
c.,74, 842 (1952);Chem. Ber., 95, 937 (1962);J.
Org. Chem.,29, 2887 (1964); J. Med. Chem., 35, 475
1 (1992); J. Org. Chem., 58,4490 (1993); Synthesi
s, 86 (1985) 並びにWO96−32383号公報の参
考例1に記載の方法またはこれに準じた方法により製造
することができる。
【0102】また、式(V)においてWがハロゲン原子で
ある化合物は、N−低級アルカノイル−2−シアノグリ
シンエチルエステルと非置換もしくは置換ベンズアミジ
ン塩酸塩とを塩基の存在下に反応させ、得られた反応生
成物をオキシ塩化リンの存在下に環化させることにより
製造でき、具体的に後記参考例59および62に示す。
【0103】製法(d) 式(I)の化合物は、下記式(IX)
【0104】
【化24】
【0105】(式中、A、R3、R4およびWは前掲と同
じものを意味する。)で表される化合物またはその反応
性誘導体と下記式(X)
【0106】
【化25】HN(R13)(R23) (X)
【0107】(式中、R13およびR23は水素原子または
それぞれ前記R1およびR2で定義したものと同じものを
意味する。)で表される化合物を反応させ、R13および
23の一方が水素原子である場合には、さらに下記式(X
Ia)または(XIb)
【0108】
【化26】R24−Z1 (XIa) R14−Z1 (XIb)
【0109】(式中、R24は低級アルキル基、シクロア
ルキル基、シクロアルキル(低級)アルキル基または非置
換もしくは置換フェニル(低級)アルキル基を意味し、R
14は低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロアルキ
ル基、シクロアルキル(低級)アルキル基、ヒドロキシ
(低級)アルキル基、ハロゲノ(低級)アルキル基または
シアノで置換された低級アルキル基を意味し、Z1は前
掲と同じものを意味する。但し、R13が水素原子の場合
には上記式(XIa)の化合物を反応させ、R23が水素原子
の場合には上記式(XIb)の化合物を反応させるものとす
る。)で表される化合物とを反応させ、必要に応じて脱
保護することにより製造することができる。
【0110】式(IX)の化合物の反応性誘導体としては、
例えば、低級アルキルエステル(特にメチルエステル)、
活性エステル、酸無水物、酸ハライド(特に酸クロリド)
を挙げることができる。活性エステルの具体例としては
p−ニトロフェニルエステル、2,4,5−トリクロロフ
ェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステ
ルが挙げられる。酸無水物としては、対称酸無水物また
は混合酸無水物が用いられ、混合酸無水物の具体例とし
てはクロル炭酸エチル、クロル炭酸イソブチルのような
クロル炭酸アルキルエステルとの混合酸無水物、クロル
炭酸ベンジルのようなクロル炭酸アラルキルエステルと
の混合酸無水物、クロル炭酸フェニルのようなクロル炭
酸アリールエステルとの混合酸無水物、イソ吉草酸、ピ
バリン酸のようなアルカン酸との混合酸無水物が挙げら
れる。
【0111】式(IX)の化合物自体を用いる場合には、
N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩
酸塩、N,N'−カルボニルジイミダゾール、N,N'−カ
ルボニルジコハク酸イミド、1−エトキシカルボニル−
2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン、ジフェニル
ホスホリルアジド、プロパンホスホン酸無水物、ベンゾ
トリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミ
ノ)ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェートのよう
な縮合剤の存在下に反応させることができる。
【0112】式(IX)の化合物またはその反応性誘導体と
式(X)の化合物との反応は、溶媒中または無溶媒下に行
われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類等に従って
適宜選択されるべきであるが、例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエー
テル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類、エタノール、イソプロパノールのような
アルコール類、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エ
チレングリコール、水等が挙げられ、これらの溶媒はそ
れぞれ単独で、或いは2種以上混合して用いられる。本
反応は必要に応じて塩基の存在下に行われ、塩基の具体
例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのよう
な水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのよ
うな炭酸アルカリ、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウムのような炭酸水素アルカリ、或いはトリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられる
が、式(IX)の化合物の過剰量で兼ねることもできる。反
応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通
常、約−30℃〜約200℃、好ましくは約−10℃〜
約150℃である。
【0113】式(IX)の化合物と式(X)の化合物との反応
で得られる生成物と、式(XIa)または式(XIb)の化合物と
の反応は、前記製法(C)で述べた方法で行うことができ
る。
【0114】式(IX)の化合物は、下記式(V)
【0115】
【化27】
【0116】(式中、A、WおよびR4は前掲と同じもの
を意味する。)で表される化合物に下記式(XII)
【0117】
【化28】 Z1−CH(R3)−COOR (XII)
【0118】(式中、R、R3およびZ1は前掲に同じも
のを意味する。)で表される化合物を反応させた後、生
成物を常法に従って加水分解することにより製造するこ
とができる。
【0119】本反応には前記製法(c)に記載した方法を
そのまま使用することができる。式(XIa)および式(XIb)
の化合物は市販されているか、或いは自体公知の方法に
より製造することができる。
【0120】製法(e) 式(I)の化合物は、下記式(XIII)
【0121】
【化29】
【0122】(式中、R1、R2、R3、R4およびWは前
掲と同じものを意味する。)で表される化合物をジアゾ
化剤と触媒の存在下、下記式(XIV)
【0123】
【化30】A−H (XIV)
【0124】(式中、Aは前掲と同じものを意味す
る。)で表される化合物を反応させ、必要に応じて脱保
護することにより製造することができる。
【0125】本反応は、通常上記式(XIV)の化合物が
溶媒を兼ねるので無溶媒下に行われるが、適当な溶媒を
用いてもよい。本反応に用いられるジアゾ化剤として
は、亜硝酸イソアミル、亜硝酸tert−ブチルのような亜
硝酸アルキルエステルが挙げられる。本反応に用いられ
る触媒としては、酸化第一銅が挙げられる。反応温度
は、通常約50℃〜約200℃で、好ましくは約80℃
〜約150℃である。
【0126】式(XIII)の化合物は市販されているか、
或いは自体公知の方法で製造することができる。
【0127】本発明の化合物は以下に示す方法によって
も製造することができる。
【0128】R4が低級アルコキシ基である式(I)の化
合物は、式(II)の化合物とテトラメトキシメタンを酢酸
ナトリウム存在下に反応させることにより製造すること
ができ、具体的に後記実施例21および22に示す。
【0129】R4がモノもしくはジ(低級)アルキルアミ
ノ基または低級アルコキシカルボニルアミノ基である式
(I)の化合物は、式(II)の化合物にイソチオシアネート
類を反応させることにより製造することができ、具体的
に後記実施例23〜26に示す。さらに、R4がアミノ
基である化合物は、上記R4が低級アルコキシカルボニ
ルアミノ基である式(I)の化合物を前記で示した加水分
解による方法で脱保護することにより製造することがで
きる。
【0130】式(I)においてR4がホルミル基である
化合物は、式(I)においてR4がヒドロキシ(低級)
アルキル基である化合物を二酸化マンガンなどの酸化剤
で酸化することにより製造することができ、具体的に後
記実施例49に示す。
【0131】式(I)においてR1および/またはAが
ヒドロキシで置換されたフェニル基である化合物は、対
応する置換基がメトキシで置換されたフェニル基である
化合物を三臭化ホウ素または臭化水素酸で脱メチルする
ことにより製造することができ、具体的に後記実施例2
0に示す。
【0132】式(I)においてR1および/またはAが
アミノで置換されたフェニル基である化合物は、対応す
る置換基がニトロで置換されたフェニル基である化合物
を常法で還元することにより製造することができ、具体
的に後記実施例60に示す。
【0133】式(I)においてWがモノもしくはジ(低
級)アルキルアミノ基またはピロリジニル基である化合
物は、式(I)においてWがハロゲン原子である化合物
にそれぞれモノもしくはジ(低級)アルキルアミンまた
はピロリジンを反応させることにより製造することがで
き、具体的に後記実施例61および98に示す。
【0134】式(I)においてWまたはR4が低級アル
コキシ基または低級アルキルチオ基である化合物は、式
(I)においてWがハロゲン原子である化合物にそれぞ
れ対応する金属低級アルコキシドまたは金属チオ低級ア
ルコキシドを反応させることにより製造することがで
き、具体的に後記実施例63、66および67に示す。
【0135】式(I)においてWが低級アルコキシビニ
ル基またはビニル基である化合物は、式(I)において
Wがハロゲン原子である化合物にそれぞれトリブチル
(低級アルコキシビニル)スズまたはトリブチルビニル
スズを反応させることにより製造することができ、具体
的に後記実施例100および102に示す。
【0136】式(I)においてWが低級アルカノイル基
である化合物は、式(I)においてWが低級アルコキシ
ビニル基である化合物を塩酸で処理することにより製造
することができ、具体的に後記実施例101に示す。
【0137】前記各製法により得られる生成物は、クロ
マトグラフィー、再結晶、再沈殿等の常法により単離・
精製することができる。酸付加塩を形成するに十分は塩
基度を有する場合の式(I)の化合物は、常法に従って各
種の酸と処理することにより酸付加塩に導くことができ
る。また、式(I)の化合物の各種立体異性体は、クロマ
トグラフィー等の常法に従って分離・精製することがで
きる。
【0138】以下に本発明の代表的化合物の試験結果を
示し、本発明の化合物の薬理作用の特徴について説明す
る。
【0139】試験例1:中枢型(ω12)および末梢型
3)ベンゾジアゼピン受容体結合試験 BZω1およびω2受容体結合試験および受容体膜標品の
調製は、Stephens, D.N. らの方法[J. Pharmacol. Exp.
Ther.,253, 334-343 (1990)参照]に準拠し、BZω3
受容体結合試験および受容体膜標品の調製は、Schoemak
er, H の方法[J. Pharmacol. Exp. Ther., 225, 61-69
(1983)参照]に準拠して行った。
【0140】ω1、ω2およびω3受容体膜標品は7〜8
週令のウィスター系雄性ラットの小脳(ω1)、脊髄(ω2)
または腎臓(ω3)からそれぞれ以下の操作により調製し
た。小脳または脊髄に20倍容の氷冷した緩衝液(50m
Mトリス−クエン酸緩衝液、pH7.1)を加えホモジナイズ
した後、40,000gで15分間遠心した。得られた沈
渣を同様の操作により4回洗浄後、−60℃で24時間
凍結保存した。凍結沈渣を融解後、緩衝液で洗浄・遠心
して得られた沈渣を結合試験用緩衝液I(120mM塩化
ナトリウム、5mM塩化カリウム、2mM塩化カルシウム、
1mM塩化マグネシウムを含む50mMトリス−塩酸緩衝
液、pH7.4)に懸濁(1g組織湿重量/40ml)したもの
をBZω1またはω2受容体膜標品として結合試験に用い
た。一方、腎臓に20倍容の氷冷した結合試験用緩衝液
II(100mM塩化ナトリウムを含む50mMリン酸ナトリ
ウム−リン酸カリウム緩衝液、pH7.4)を加えホモジ
ナイズした後、4重に重ねたガーゼで濾過した濾液を4
0,000gで20分間遠心した。得られた沈渣を緩衝液
IIに懸濁(1g組織湿重量/100ml)したものをBZω3
受容体膜標品として結合試験に用いた。
【0141】標識リガンドおよび非標識リガンドとして
は、BZω1およびω2受容体結合試験には[3H]フルマ
ゼニル(Ro15-1788)[最終濃度(ω1:0.3nM)(ω2:1n
M)]とフルニトラゼパム(最終濃度10μM)を、BZω3
受容体結合試験には[3H]4'−クロロジアゼパム:7−
クロロ−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−(4−クロ
ロフェニル)−2H−1,4−ジアゼピン−2−オン(Ro5
-4864)(最終濃度0.5nM)とジアゼパム(最終濃度100
μM)をそれぞれ用いた。インキュベーション条件は、B
Zω1およびω2受容体結合試験では37℃で30分間、
BZω3受容体結合試験では0℃で150分間行った。
なお、BZω1およびω2受容体結合試験はビキュクリン
(bicuculline:最終濃度100μM)存在下に行った。
【0142】受容体結合試験は以下の操作手順で行っ
た。各試験管に濃度既知の試験化合物、トリチウム標識
リガンド、受容体膜標品および結合試験用緩衝液Iまた
はIIを加えて総量1mlの反応液とし、受容体膜標品の添
加により反応を開始した。インキュベーション後、受容
体に結合した標識リガンドをセルハーベスター(ブラン
デル社製、米国)を用い、ワットマンGF/Bグラスファイ
バーフィルター上に吸引濾過することで反応を停止し
た。直ちに、氷冷した緩衝液[ω1およびω2では50mM
トリス−塩酸緩衝液(pH7.7);ω3では緩衝液II]5m
lで3回洗浄した。放射活性はフィルターをバイアルに
移し、液体シンチレーションカクテル(ACS-II、アマシ
ャム社製、米国)10mlを加え、一定時間安置した後、
シンチレーションカウンターで測定した。特異的結合量
は同時に測定した非標識リガンド存在下における非特異
的結合量を総結合量から差し引くことにより求めた。な
お、試験化合物が標識リガンドの特異的結合量を50%
抑制する濃度(IC50値)はロジット法で求めた。ω3
容体結合についてのIC50値を表2に示す。
【0143】なお、表2に示した試験化合物のω1およ
びω2受容体結合のIC50値は、いずれも1000nM
以上の値であった。
【0144】
【表2】
【0145】*:実施例1の化合物を意味する。(以下、
それぞれ実施例番号に対応する化合物を意味する。)
【0146】試験例2:明・暗箱試験(抗不安作用) Crawley, JとGoodwin, F. K.らの明・暗箱試験法[Pharm
acol. Biochem. Behav.,13, 167-170 (1980)参照]に準
拠し、試験化合物の抗不安作用の有無を検討した。
【0147】この明・暗箱試験は、マウスやラット等の
げっ歯類が暗い場所を好む習性を利用し、不快環境であ
る明るい場所での相対的滞留時間の増加を指標として薬
物の抗不安作用を評価する有効でかつ簡便な行動薬理学
的試験方法である。この方法では、コレシストキニン−
B型の拮抗薬やベンゾジアゼピン系の薬物の多くが陽性
効果を示す。
【0148】明・暗箱試験は、白熱電球により照度1700
ルックスに照らされた透明アクリル板製の明箱(20 X 17
X 15cm)と黒色アクリル板製の暗箱(15 X 17 X 15cm)が
連結し、その境にマウスが自由に移動できる関門(4.4 X
5.0cm)を設けた装置(35 X 17 X 15cm)を用いて行っ
た。
【0149】試験には体重25〜30gのStd-ddY系雄性
マウスを1群10匹用いた。試験化合物の経口投与30
分後にマウスを明箱の中央に置き、5分間の試験時間の
うち明箱に留まっていた時間を測定し、全試験時間に対
する明箱滞在時間の割合(明箱滞在率、%)を算出した。
【0150】試験化合物の抗不安作用効力は、明箱滞在
率を統計的に有意(ダネット法、5%危険率)に増加させ
る最小有効量(MED)で表した。結果を表3に示す。
【0151】
【表3】
【0152】*:実施例1の化合物を意味する。(以下、
それぞれ実施例番号に対応する化合物を意味する。)
【0153】上記の薬理試験結果から明らかなように、
式(I)の化合物は、in vitro試験でBZω3受容体に対
して選択的でかつ顕著な親和性を示すと共に、動物試験
において抗不安作用等の優れた薬理作用を示すので、不
安関連疾患(神経症、心身症、不安障害、およびその
他)、うつ病、てんかんなどの中枢性疾患、多発性硬化
症などの免疫性神経疾患、狭心症、高血圧症などの循環
器系疾患の治療薬および予防薬として有用である。
【0154】BZω3受容体に対して選択的でかつ顕著
な親和性を示すと共に、強い抗不安作用を示す化合物と
しては、例えば、以下の化合物およびその製薬学的に許
容される酸付加塩が挙げられる。
【0155】(1) N−メチル−N−フェニル−2−
フェニル−9H−プリン−9−アセトアミド(実施例1
の化合物)
【0156】(2) N−シクロプロピル−N−フェニ
ル−2−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミド
(実施例53の化合物)
【0157】(3) N−(4−クロロフェニル)−N
−メチル−2−フェニル−9H−プリン−9−アセトア
ミド(実施例68の化合物)
【0158】本発明の化合物の投与経路としては、経口
投与、非経口投与あるいは直腸内投与のいずれでもよ
い。投与量は、化合物の種類、投与方法、患者の症状・
年齢等により異なるが、通常0.01〜50mg/kg/
日、好ましくは0.03〜5mg/kg/日である。
【0159】本発明の化合物は通常、製剤用担体と混合
して調製した製剤の形で投与される。製剤用担体として
は、製剤分野において常用され、かつ本発明の化合物と
反応しない物質が用いられる。具体的には、例えば、乳
糖、イノシトール、ブドウ糖、マンニトール、デキスト
ラン、シクロデキストリン、ソルビトール、デンプン、
部分アルファー化デンプン、白糖、メタケイ酸アルミン
酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、結晶セルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロ
キシプロピルデンプン、カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム、イオン交換樹脂、メチルセルロース、ゼラチ
ン、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルセルロース、低
置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコール、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、
軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、
カルボキシビニルポリマー、酸化チタン、ソルビタン脂
肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、
脂肪酸グリセリンエステル、精製ラノリン、グリセロゼ
ラチン、ポリソルベート、マクロゴール、植物油、ロ
ウ、プロピレングリコール、水、エタノール、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油(HCO)、塩化ナトリウム、水
酸化ナトリウム、塩酸、リン酸一水素ナトリウム、リン
酸二水素ナトリウム、クエン酸、グルタミン酸、ベンジ
ルアルコール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ
安息香酸エチル等が挙げられる。
【0160】剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、坐剤、注射剤等が挙げ
られる。これらの製剤は常法に従って調製される。な
お、液体製剤にあっては、用時、水または他の適当な媒
体に溶解または懸濁する形であってもよい。また錠剤、
顆粒剤は周知の方法でコーティングしてもよい。注射剤
の場合には、本発明の化合物を水に溶解させて調製され
るが、必要に応じて等張化剤や溶解補助剤を用いて溶解
させてもよく、またpH調節剤、緩衝剤や保存剤を添加
してもよい。
【0161】これらの製剤は、本発明の化合物を0.0
1%以上、好ましくは0.1〜70%の割合で含有する
ことができる。これらの製剤はまた、治療上有効な他の
成分を含有していてもよい。
【0162】以下に参考例および実施例を挙げて本発明
をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。化合物の同定は元素分析
値、マススペクトル、IRスペクトル、NMRスペクト
ル等により行った。
【0163】また、以下の参考例および実施例におい
て、記載の簡略化のために次の略号を使用することもあ
る。
【0164】[再結晶溶媒] A:エタノール、 AN:アセトニトリル、 E:ジエチルエーテル、 EA:酢酸エチル、 HX:n−ヘキサン、 IP:イソプロパノール。
【0165】参考例1〜18−− WO96/32383号公報の実施例121に記載の方
法に従い、対応する原料化合物を用いて化31で表され
る表4の化合物を得た。
【0166】
【化31】
【0167】
【表4】
【0168】参考例19〜36−− WO96/32383号公報の実施例122に記載の方
法に従い、対応する原料化合物を用いて化32で表され
る表5の化合物を得た。
【0169】
【化32】
【0170】
【表5】
【0171】参考例37〜44−− WO96/32383号公報の実施例125に記載の方
法に従い、対応する原料化合物を用いて化33で表され
る表6の化合物を得た。
【0172】
【化33】
【0173】
【表6】
【0174】参考例45−− 2−(2−フェニル−5−プロピオニルアミノ−4−ピ
リミジニルアミノ)−N−メチル−N−フェニルアセト
アミドの製造
【0175】2−(5−アミノ−2−フェニル−4−ピ
リミジニルアミノ)−N−メチル−N−フェニルアセト
アミド3.0 gおよびピリジン30 mlの混合物に、0℃でプ
ロピオニルクロリド0.9 gを滴下した後、室温で3時間
攪拌した。反応混合物に水およびクロロホルムを加え、
クロロホルム層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、クロロホルムで溶出・精製し、目
的物3.5 gを得た。
【0176】参考例46〜56−− 対応する原料化合物を用い、参考例45と同様に反応・
処理し、化34で表される表7の化合物を得た。
【0177】
【化34】
【0178】
【表7】
【0179】参考例57−− 4−アミノ−5−ニトロ−2−フェニルピリミジンの製
【0180】4−クロロ−5−ニトロ−2−フェニルピ
リミジン40 g、塩化アンモニウム23g、トリエチルアミ
ン60 gおよびエタノール400 mlの混合物を2時間加熱還
流した。反応混合物を冷却後、水を加え析出物を濾取
し、水洗した後、エタノールから再結晶して目的物36 g
を得た。 融点 223〜225℃
【0181】参考例58−− 4−アミノ−2−フェニルピリミジン−5−カルボン酸
エチルの製造
【0182】3,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−フェ
ニルピリミジン−5−カルボン酸エチル232 g、トリエ
チルアミン339 gおよびジメチルホルムアミド420 mlの
混合物に、p−トルエンスルホニルクロリド200 gのジ
メチルホルムアミド420 ml溶液を室温で滴下した後、同
温で1時間撹拌した。反応混合物に28%アンモニア水を
室温で滴下し、1時間加熱還流した。反応混合物を氷水
中に加え、析出物を濾取し、水洗した後、エタノールか
ら再結晶して目的物180 gを得た。融点 116〜11
8℃
【0183】参考例59−− 5−アセチルアミノ−4−アミノ−6−ヒドロキシ−2
−フェニルピリミジンの製造
【0184】ナトリウムメトキシド48 gおよび無水エタ
ノール500 mlの混合物に、0〜5℃でベンズアミジン塩酸
塩69 gを加えた。0℃で30分間撹拌した後、N−アセ
チル−2−シアノグリシンエチルエステル75 gを同温で
加え、6時間加熱還流した。反応混合物を減圧で濃縮し
た後、残留物に水を加え、濃塩酸をpH4になるまで滴下
した。析出物を濾取し、水洗した後、エタノール洗浄し
て目的物40 gを得た。融点 >300℃
【0185】参考例60−− 4−アミノ−2−フェニルピリミジン−5−カルボン酸
の製造
【0186】参考例58で得られた4−アミノ−2−フ
ェニルピリミジン−5−カルボン酸エチル179 g、1N
水酸化ナトリウム水溶液960 mlおよびエタノール240 ml
の混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を減圧で
濃縮した後、残留物に水を加え、濃塩酸で酸性にし、析
出物を濾取し、水洗した後、エタノール洗浄して目的物
149 gを得た。 融点 296〜298℃
【0187】参考例61−− 2−フェニル−9H−プリンの製造
【0188】参考例57で得られた4−アミノ−5−ニ
トロ−2−フェニルピリミジン35 g、10%パラジウム炭
素2 gおよびエタノール500 mlの混合物を、水素雰囲気
下、30℃で6時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液
を減圧で濃縮した後、ホルムアミド50 mlを加え、180℃
で1時間加熱撹拌した。反応混合物を氷水中に加え、析
出物を濾取し、水洗した後、アセトニトリルで洗浄して
目的物23.5 gを得た。融点 243〜244℃
【0189】参考例62−− 6−クロロ−8−メチル−2−フェニル−9H−プリン
の製造
【0190】参考例59で得られた5−アセチルアミノ
−4−アミノ−6−ヒドロキシ−2−フェニルピリミジ
ン20 gおよびオキシ塩化リン66 mlの混合物を6時間加
熱還流した。反応混合物を氷水中に加え、水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和した後、析出物を濾取し、水洗した
後、エタノールで洗浄して目的物17 gを得た。融点 >
300℃
【0191】参考例63−− 7,9−ジヒドロ−2−フェニル−8H−プリン−8−
オンの製造
【0192】参考例60で得られた4−アミノ−2−フ
ェニルピリミジン−5−カルボン酸15 g、ジフェニルリ
ン酸アジド20 gおよびジメチルホルムアミド150 mlの混
合物に室温でトリエチルアミン8 gを加え、100℃で5時
間撹拌した。反応混合物を氷水中に加え、析出物を濾取
し、水洗した後、エタノールで洗浄して目的物14 gを得
た。 融点 >300℃
【0193】参考例64−− 8−クロロ−2−フェニル−9H−プリンの製造
【0194】参考例63で得られた7,9−ジヒドロ−
2−フェニル−8H−プリン−8−オン6 g、N,N−ジ
エチルアニリン6 mlおよびオキシ塩化リン300 mlの混合
物を6時間加熱還流した。反応混合物を減圧で濃縮した
後、残留物を氷水中に加え、水酸化ナトリウム水溶液で
中和した後、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層
を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧で濃縮
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、クロロホルムで溶出・精製し、エタノールから再
結晶して目的物2.3 gを得た。 融点 >300℃
【0195】参考例65−− 2−フェニル−9H−プリン−9−カルボン酸エチルの
製造
【0196】参考例61で得られた2−フェニル−9H
−プリン19 gおよびジメチルホルムアミド190 mlの混合
物に、0℃で約60%水素化ナトリウム(油性)4.3 gを加
え、室温で30分攪拌した。反応混合物を再び氷冷し、
ブロモ酢酸エチル17.8 gを滴下した。滴下終了後、室温
で2時間攪拌した。反応混合物に水を加え、析出物を濾
取し、水洗した後、エタノールから再結晶して目的物15
gを得た。融点 129〜130℃
【0197】参考例66−− 6−クロロ−8−メチル−2−フェニル−9H−プリン
−9−カルボン酸メチルの製造
【0198】参考例62で得られた6−クロロ−8−メ
チル−2−フェニル−9H−プリンおよびブロモ酢酸メ
チルを用い、参考例65と同様に反応・処理し、イソプ
ロパノールから再結晶して目的物を得た。 融点 13
6〜137℃
【0199】参考例67−− 2−フェニル−9H−プリン−9−カルボン酸の製造
【0200】参考例65で得られた2−フェニル−9H
−プリン−9−カルボン酸エチル12.8 g、1N水酸化ナ
トリウム水溶液72 mlおよびエタノール72 mlの混合物を
室温で1時間攪拌した。反応混合物を減圧で濃縮した
後、残留物に水を加え、濃塩酸で酸性にし、析出物を濾
取し、水洗した後、エタノールで洗浄して目的物11 gを
得た。 融点 295〜296℃
【0201】参考例68−− 8−メチル−2−フェニル−9H−プリン−9−カルボ
ン酸の製造
【0202】参考例66で得られた6−クロロ−8−メ
チル−2−フェニル−9H−プリン−9−カルボン酸メ
チル20 g、10%パラジウム炭素2 g、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液190 mlおよびエタノール160 mlの混合物を水
素雰囲気下、30℃で6時間撹拌した。反応混合物を濾過
し、濾液を濃塩酸で酸性にし、析出物を濾取し、水洗し
た後、エタノールで洗浄して目的物15 gを得た。 融点
288〜292℃
【0203】参考例69 2−アミノ−6−クロロ−N−メチル−N−フェニル−
9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0204】2−アミノ−6−クロロプリン5 gおよび
ジメチルホルムアミド50 mlの混合物に、0℃で約60%水
素化ナトリウム(油性)1.3 gを加え、室温で30分攪
拌した。反応混合物を再び氷冷し、2−ブロモ−N−メ
チル−N−フェニルアセトアミド7.4 gを滴下した。滴
下終了後、室温で2時間攪拌した。反応混合物に水を加
え、析出物を濾取し、水洗した後、エタノールから再結
晶して目的物6.9 gを得た。 融点 186〜188℃
【0205】実施例1−− N−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プリ
ン−9−アセトアミドの製造
【0206】2−(5−アミノ−2−フェニル−4−ピ
リミジニルアミノ)−N−メチル−N−フェニルアセト
アミド16 gおよびホルムアミド32 mlの混合物を180℃で
2時間撹拌した。反応混合物を氷水に加え、析出物を濾
取し水洗した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルムおよびメタノールで溶出・精製
し、イソプロパノールから再結晶して目的物10 gを得
た。融点 130〜132℃
【0207】実施例2〜19−− 対応する原料化合物を用い、実施例1と同様に反応・処
理し、化35で表される表8の化合物を得た。
【0208】
【化35】
【0209】
【表8】
【0210】実施例20−− 2−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチル−N−フ
ェニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0211】実施例4で得られた2−(4−メトキシフ
ェニル)−N−メチル−N−フェニル−9H−プリン−
9−アセトアミド1.4 gおよび塩化メチレン20 mlの混合
物に0℃で1M三臭化ホウ素−塩化メチレン溶液11.2 ml
を加え、室温で24時間攪拌した。反応混合物に水を加
え、析出物を濾取、水洗した後、メタノールおよびクロ
ロホルムの混液から再結晶して目的物の1/2水和物0.
5gを得た。融点 291〜293℃
【0212】実施例21−− 2−(4−クロロフェニル)−8−メトキシ−N−メチ
ル−N−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミドの
製造
【0213】2−〔5−アミノ−2−(4−クロロフェ
ニル)−4−ピリミジニルアミノ〕−N−メチル−N−
フェニルアセトアミド3.0 g、酢酸ナトリウム0.7 g、テ
トラメトキシメタン3.1 gおよび酢酸17 mlの混合物を60
℃で5時間攪拌した。反応混合物を減圧で濃縮し、残留
物に水およびクロロホルムを加え、クロロホルム層を分
取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧で濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、クロロホルムで溶出・精製し、イソプロパノールか
ら再結晶して目的物1.0 gを得た。 融点 185〜1
87℃
【0214】実施例22−− 8−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−N−メ
チル−N−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミド
の製造
【0215】対応する原料化合物を用い、実施例21と
同様に反応・処理し、イソプロパノールから再結晶して
目的物を得た。 融点 183〜185℃
【0216】実施例23−− 8−エトキシカルボニルアミノ−N−メチル−N−フェ
ニル−2−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミド
の製造
【0217】(1) 2−(5−アミノ−2−フェニル
−4−ピリミジニルアミノ)−N−メチル−N−フェニ
ルアセトアミド3 gおよびアセトニトリル30 mlの混合物
に、エトキシカルボニルイソチオシアネート1.8 gを室
温で滴下した。滴下終了後、4時間加熱還流した。反応
混合物を室温に戻し、N,N'−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド2 gおよびアセトニトリル30 mlを同温で滴下し
た。滴下終了後、再び4時間加熱還流した。反応混合物
を減圧で濃縮し、残留物に水およびクロロホルムを加
え、クロロホルム層を分取し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧で濃縮し、2種類の混合物を得た。
【0218】(2) 上記混合物をシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムで溶
出し、極性の低いフラクションを集め、減圧で濃縮し、
イソプロパノールおよびアセトニトリルの混液から再結
晶して目的物の1/2水和物0.8 gを得た。 融点 1
28〜130℃
【0219】実施例24−− 8−アミノ−N−メチル−N−フェニル−2−フェニル
−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0220】実施例23の(1)で得られた混合物をシ
リカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、
クロロホルムで溶出し、極性の高いフラクションを集
め、減圧で濃縮し、イソプロパノールから再結晶して目
的物0.35 gを得た。融点 237〜240℃
【0221】実施例25−− 8−メチルアミノ−N−メチル−N−フェニル−2−フ
ェニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0222】実施例23の(1)におけるエトキシカル
ボニルイソチオシアネートの代わりにメチルイソチオシ
アネートを用い、実施例23と同様に反応・処理し、イ
ソプロパノールから再結晶して目的物を得た。 融点
200〜202℃
【0223】実施例26−− 8−メチルアミノ−N−メチル−N−フェニル−2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)−9H−プリン−
9−アセトアミドの製造
【0224】対応する原料化合物を用い、実施例25と
同様に反応・処理し、イソプロパノールから再結晶して
目的物を得た。 融点 181〜182℃
【0225】実施例27−− 8−メチル−N−メチル−N−フェニル−2−フェニル
−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0226】(1) 2−(5−アミノ−2−フェニル
−4−ピリミジニルアミノ)−N−メチル−N−フェニ
ルアセトアミド4 g、無水酢酸10 mlおよびピリジン7 ml
の混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物に水およ
びクロロホルムを加え、クロロホルム層を分取し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧で濃縮し、粗製の2−
(5−アセチルアミノ−2−フェニル−4−ピリミジニ
ルアミノ)−N−メチル−N−フェニルアセトアミド4.
2 gを得た。
【0227】(2) 上記生成物1.5 gを200℃で2時間
撹拌した後、室温まで冷却し、水およびクロロホルムを
加えてクロロホルム層を分取し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出・精製
し、エタノールから再結晶して目的物1.0 gを得た。融
点 175〜176℃
【0228】実施例28〜46−− 参考例38〜56の化合物を用い、実施例27の(2)
と同様に反応・処理し、化36で表される表9の化合物
を得た。
【0229】
【化36】
【0230】
【表9】
【0231】実施例47−− 2−(4−ヒドロキシフェニル)−8−メチル−N−メ
チル−N−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミド
の製造
【0232】実施例29で得られた2−(4−メトキシ
フェニル)−8−メチル−N−メチル−N−フェニル−
9H−プリン−9−アセトアミドを用い、実施例20と
同様に反応・処理し、メタノールおよびクロロホルムの
混液から再結晶して目的物を得た。融点 >300℃
【0233】実施例48−− 8−ヒドロキシメチル−N−メチル−N−フェニル−2
−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0234】実施例33で得られた8−アセトキシメチ
ル−N−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H−
プリン−9−アセトアミド7.8 g、炭酸カリウム3.2 gお
よびメタノール80 mlの混合物を室温で3時間撹拌し
た。反応混合物に水およびクロロホルムを加え、クロロ
ホルム層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
で濃縮し、イソプロパノールおよびアセトニトリルの混
液から再結晶して目的物の1/2水和物6.6 gを得た。
融点 182〜184℃
【0235】実施例49−− 8−ホルミル−N−メチル−N−フェニル−2−フェニ
ル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0236】実施例48で得られた8−ヒドロキシメチ
ル−N−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H−
プリン−9−アセトアミド6 g、二酸化マンガン14 gお
よびクロロホルム60 mlの混合物を室温で24時間攪拌
した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧で濃縮した後、
ジメチルホルムアミドおよびアセトニトリルの混液から
再結晶して目的物3 gを得た。 融点 209〜211
【0237】実施例50−− 8−ヒドロキシメチル−N,N−ジプロピル−2−フェ
ニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0238】実施例44で得られた8−アセトキシメチ
ル−N,N−ジプロピル−2−フェニル−9H−プリン
−9−アセトアミドを用い、実施例48と同様に反応・
処理し、イソプロパノールから再結晶して目的物を得
た。 融点 145〜146℃
【0239】実施例51−− 8−ホルミル−N,N−ジプロピル−2−フェニル−9
H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0240】実施例50で得られた8−ヒドロキシメチ
ル−N,N−ジプロピル−2−フェニル−9H−プリン
−9−アセトアミドを用い、実施例49と同様に反応・
処理し、n−ヘキサンおよび酢酸エチルの混液から再結
晶して目的物を得た。融点 109〜110℃
【0241】実施例52−− N−メチル−N−(4−ニトロフェニル)−2−フェニ
ル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0242】2−フェニル−9H−プリン2.3 gおよび
ジメチルホルムアミド20 mlの混合物に約60%水素化
ナトリウム(油性)0.5 gを0〜5℃で少しづつ加え、室
温で1時間撹拌した後、同温で2−ブロモ−N−エチル
−N−(4−ニトロフェニル)アセトアミド3.4 gおよ
びジメチルホルムアミド10 mlを滴下した。滴下終了
後、室温で3時間、次いで70℃で1時間撹拌した。反応
混合物に水およびクロロホルムを加えてクロロホルム層
を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧で濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、クロロホルムで溶出・精製し、イソプロパノールお
よびアセトニトリルの混液から再結晶して目的物2.6 g
を得た。 融点 188〜190℃
【0243】実施例53〜59−− 対応する原料化合物を用い、実施例52と同様に反応・
処理し、化37で表される表10の化合物を得た。
【0244】
【化37】
【0245】
【表10】
【0246】実施例60−− N−(4−アミノフェニル)−N−メチル−2−フェニ
ル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0247】実施例52で得られたN−メチル−N−
(4−ニトロフェニル)−2−フェニル−9H−プリン
−9−アセトアミド0.3 g 、ラネーニッケル−エタノー
ル懸濁液10 mlおよびエタノ−ル5 mlの混合物を水素雰
囲気下、40℃で5時間撹拌した後、反応混合物を濾過し
た。濾液を減圧で濃縮し、残留物に水およびクロロホル
ムを加えてクロロホルム層を分取し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧で濃縮し、イソプロパノールから再結
晶して目的物0.1 gを得た。融点 212〜214℃
【0248】実施例61−− 6−ジエチルアミノ−8−メチル−N−メチル−N−フ
ェニル−2−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミ
ドの製造
【0249】実施例56で得られた6−クロロ−8−メ
チル−N−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H
−プリン−9−アセトアミド1.3 g、ジエチルアミン0.3
g、トリエチルアミン0.4 gおよびイソプロパノール20
mlの混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を減圧で
濃縮し、残留物に水およびクロロホルムを加え、クロロ
ホルム層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルムで溶出・精製し、イソプロ
パノールから再結晶して目的物0.4 gを得た。融点 1
64〜166℃
【0250】実施例62−− 6−〔2−(N',N'−ジメチルアミノ)エチルアミ
ノ〕−8−メチル−N−メチル−N−フェニル−2−フ
ェニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0251】実施例61におけるジエチルアミンの代わ
りにN,N−ジメチルエチレンジアミンを用い、実施例
61と同様に反応・処理し、イソプロパノールから再結
晶して目的物を得た。 融点 169〜171℃
【0252】実施例63−− N−エチル−6−メトキシ−8−メチル−N−フェニル
−2−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製
【0253】実施例57で得られた6−クロロ−N−エ
チル−8−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H
−プリン−9−アセトアミド1.7 g、28%ナトリウムメ
トキシド−メタノール溶液1.0 gおよびメタノール20 ml
の混合物を5時間加熱還流した。反応混合物を減圧で濃
縮し、残留物に水およびクロロホルムを加え、クロロホ
ルム層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、クロロホルムで溶出・精製し、イソプロパ
ノールから再結晶して目的物1.2 gを得た。 融点 1
44〜145℃
【0254】実施例64−− N−エチル−8−メチル−6−ジメチルアミノ−N−フ
ェニル−2−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミ
ドの製造
【0255】実施例57で得られた6−クロロ−N−エ
チル−8−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H
−プリン−9−アセトアミドを用い、実施例61と同様
に反応・処理し、イソプロパノールから再結晶して目的
物を得た。融点 168〜170℃
【0256】実施例65−− N−エチル−8−メチル−N−フェニル−2−フェニル
−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0257】実施例57で得られた6−クロロ−N−エ
チル−8−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H
−プリン−9−アセトアミド2.0 g、5%パラジウム炭
素0.5g、1N水酸化ナトリウム5 mlおよびエタノール20
mlの混合物を、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した
後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧で濃縮し、残留
物に水およびクロロホルムを加えてクロロホルム層を分
取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧で濃縮し、イ
ソプロパノールから再結晶して目的物1.4 gを得た。
融点 156〜158℃
【0258】実施例66−− 8−メトキシ−N−メチル−N−フェニル−2−フェニ
ル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0259】実施例58で得られた8−クロロ−N−メ
チル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プリン−9
−アセトアミドおよびナトリウムメトキシドを用い、実
施例63と同様に反応・処理し、イソプロパノールから
再結晶して目的物を得た。融点 187〜189℃
【0260】実施例67−− N−メチル−8−メチルチオ−N−フェニル−2−フェ
ニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0261】実施例66におけるナトリウムメトキシド
の代わりにナトリウムチオメトキシドを用い、実施例6
6と同様に反応・処理し、イソプロパノールから再結晶
して目的物を得た。 融点 127〜129℃
【0262】実施例68−− N−(4−クロロフェニル)−N−メチル−2−フェニ
ル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0263】2−フェニル−9H−プリン−9−酢酸0.
8 g、N−メチル−4−クロロアニリン0.6 g、ベンゾト
リアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)
ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェート(BOP試
薬)1.5 g、トリエチルアミン0.35 gおよびジメチルホ
ルムアミド10 mlの混合物を室温で1時間攪拌した。反
応混合物を減圧で濃縮し、残留物に水およびクロロホル
ムを加え、クロロホルム層を分取し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出・
精製し、イソプロパノールから再結晶して目的物1.1 g
を得た。 融点 183〜185℃
【0264】実施例69〜74−− 対応する原料化合物を用い、実施例68と同様に反応・
処理し、化38で表される表11の化合物を得た。
【0265】
【化38】
【0266】
【表11】
【0267】実施例75〜77−− 対応する原料化合物を用い、実施例68と同様に反応・
処理し、以下の化合物を得た。
【0268】(実施例75)−− 2,3−ジヒドロ−1−(2−フェニル−9H−プリン
−9−イル)アセチル−1H−インドール;融点 21
7〜218℃(エタノールおよびアセトニトリルの混液
から再結晶)
【0269】(実施例76)−− 1,2,3,4−テトラヒドロ−1−(2−フェニル−9
H−プリン−9−イル)アセチルキノリン;融点 15
7〜159℃(イソプロパノールから再結晶)
【0270】(実施例77)−− 1,2,3,4−テトラヒドロ−2−(2−フェニル−9
H−プリン−9−イル)アセチルイソキノリン;融点
210〜212℃(エタノールおよびアセトニトリルの
混液から再結晶)
【0271】実施例78−− N−(2−フルオロフェニル)−N−メチル−2−フェ
ニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0272】(1) 2−フェニル−9H−プリン−9
−酢酸0.8 g、2−フルオロアニリン0.6 g、BOP試薬
1.5 g、トリエチルアミン0.35 gおよびジメチルホルム
アミド10 mlの混合物を室温で1時間攪拌した。反応混
合物を水に加え、析出物を濾取し水洗した後、乾燥して
粗製のN−(2−フルオロフェニル)−2−フェニル−
9H−プリン−9−アセトアミド0.76 gを得た。
【0273】(2) 約60%水素化ナトリウム(油
性)0.1 gおよびジメチルホルムアミド10 mlの混合物に
上記生成物0.7 gを0〜5℃で少しづつ加え、室温で1時
間撹拌した後、0℃でヨウ化メチル0.3 gを滴下した。滴
下終了後、室温で3時間撹拌した。反応混合物に水およ
びクロロホルムを加えてクロロホルム層を分取し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧で濃縮した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホル
ムで溶出・精製し、イソプロパノールから再結晶して目
的物0.5 gを得た。 融点 164〜166℃
【0274】実施例79〜92−− 対応する原料化合物を用い、実施例78と同様に反応・
処理し、化39で表される表12の化合物を得た。
【0275】
【化39】
【0276】
【表12】
【0277】実施例93−− 6−クロロ−N−メチル−N−フェニル−2−フェニル
−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0278】2−アミノ−6−クロロ−N−メチル−N
−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミド3 g、酸
化第一銅1.4 g、亜硝酸イソアミル5.3 mlおよびベンゼ
ン200mlの混合物を1時間加熱還流した。反応混合物を
濾過し、濾液を減圧で濃縮した後、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出
・精製し、イソプロパノールから再結晶して目的物1.0
gを得た。融点 173〜175℃
【0279】実施例94−− 6−クロロ−N−メチル−2−(5−メチル−2−フリ
ル)−N−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミド
の製造
【0280】実施例93におけるベンゼンの代わりに2
−メチルフランを用い、実施例93と同様に反応・処理
し、イソプロパノールおよびアセトニトリルの混液から
再結晶して目的物を得た。 融点 179〜182℃
【0281】実施例95−− 6−クロロ−N−メチル−N−フェニル−2−(2−チ
エニル)−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0282】実施例93におけるベンゼンの代わりにチ
オフェンを用い、実施例93と同様に反応・処理し、イ
ソプロパノールおよびアセトニトリルの混液から再結晶
して目的物を得た。 融点 191〜193℃
【0283】実施例96−− 6−メトキシ−N−メチル−N−フェニル−2−フェニ
ル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0284】実施例93で得られた6−クロロ−N−メ
チル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プリン−9
−アセトアミドを用い、実施例63と同様に反応・処理
し、イソプロパノールから再結晶して目的物の1/2水
和物を得た。融点 90〜93℃
【0285】実施例97−− N−メチル−6−ジメチルアミノ−N−フェニル−2−
フェニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0286】実施例93で得られた6−クロロ−N−メ
チル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プリン−9
−アセトアミドおよび実施例61におけるジエチルアミ
ンの代わりにジメチルアミンを用い、実施例61と同様
に反応・処理し、イソプロパノールから再結晶して目的
物を得た。 融点 178〜181℃
【0287】実施例98−− N−メチル−N−フェニル−2−フェニル−6−(1−
ピロリジニル)−9H−プリン−9−アセトアミドの製
【0288】実施例93で得られた6−クロロ−N−メ
チル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プリン−9
−アセトアミドおよび実施例61におけるジエチルアミ
ンの代わりにピロリジンを用い、実施例61と同様に反
応・処理し、イソプロパノールから再結晶して目的物を
得た。 融点 162〜165℃
【0289】実施例99−− N−メチル−6−メチルチオ−N−フェニル−2−フェ
ニル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0290】実施例93で得られた6−クロロ−N−メ
チル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プリン−9
−アセトアミドをおよび実施例63におけるナトリウム
メトキシドの代わりにナトリウムチオメトキシド用い、
実施例63と同様に反応・処理し、イソプロパノールか
ら再結晶して目的物を得た。融点 172〜173℃
【0291】実施例100−− 6−(1−エトキシビニル)−N−メチル−N−フェニ
ル−2−フェニル−9H−プリン−9−アセトアミドの
製造
【0292】実施例93で得られた6−クロロ−N−メ
チル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プリン−9
−アセトアミド1.5 g、二塩化ビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(II)0.1 g、トリブチル(1−エト
キシビニル)スズ1.9 gおよびジメチルホルムアミド24
mlの混合物をアルゴンガス雰囲気下、100℃で7時間攪
拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧で濃縮した
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、クロロホルムで溶出・精製し、イソプロパノールか
ら再結晶して目的物1.0 gを得た。 融点 157〜1
58℃
【0293】実施例101−− 6−アセチル−N−メチル−N−フェニル−2−フェニ
ル−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0294】実施例100で得られた6−(1−エトキ
シビニル)−N−メチル−N−フェニル−2−フェニル
−9H−プリン−9−アセトアミド0.7 g、5%塩酸1 m
lおよびエタノール10 mlの混合物を50℃で1時間攪拌し
た。反応混合物に水およびクロロホルムを加えてクロロ
ホルム層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、クロロホルムで溶出・精製し、イソプロパ
ノールから再結晶して目的物0.4 gを得た。融点 17
9〜181℃
【0295】実施例102−− 6−エチル−N−メチル−N−フェニル−2−フェニル
−9H−プリン−9−アセトアミドの製造
【0296】(1) 実施例100におけるトリブチル
(1−エトキシビニル)スズの代わりにトリブチルビニ
ルスズを用い、実施例100と同様に反応・処理し、N
−メチル−N−フェニル−2−フェニル−6−ビニル−
9H−プリン−9−アセトアミドを得た。
【0297】(2) 上記生成物0.5 g、10%パラジ
ウム炭素0.1 gおよびエタノール10 mlの混合物を水素雰
囲気下、室温で5時間撹拌した後、反応混合物を濾過し
た。濾液を減圧で濃縮し、イソプロパノールから再結晶
して目的物0.2 gを得た。融点 145〜147℃
【0298】製剤例 1: 錠剤の製造―― ・N−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プ
リン−9−アセトアミド(1g)、 ・乳糖(84g)、 ・トウモロコシデンプン(30 g)、 ・結晶セルロース(25g)、 ・ヒドロキシプロピルセルロース(3g)。
【0299】上記成分を常法により混和造粒後、軽質無
水ケイ酸(0.7g)およびステアリン酸マグネシウム(1.
3g)を加えた後、1錠あたり145mgで打錠し、100
0錠を製する。
【0300】製剤例 2: カプセル剤の製造―― ・N−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プ
リン−9−アセトアミド(2g)、 ・乳糖(165g)、 ・トウモロコシデンプン(25g)、 ・ヒドロキシプロピルセルロース(3.5g)、 ・軽質無水ケイ酸(1.8g)、 ・ステアリン酸マグネシウム(2.7g)。
【0301】常法により、上記成分を混合造粒し、顆粒
200mgをカプセルに充填し、1000カプセルを製す
る。
【0302】製剤例 3: 散剤の製造―― ・N−メチル−N−フェニル−2−フェニル−9H−プ
リン−9−アセトアミド(10g)、 ・乳糖(960g)、 ・ヒドロキシプロピルセルロース(25g)、 ・軽質無水ケイ酸(5g)。
【0303】常法により、上記成分を混合した後、散剤
に製する。
【0304】
【発明の効果】以上で説明したように、式(I)で表され
る本発明の化合物およびその製薬学的に許容される酸付
加塩は、末梢型BZω3受容体に対して選択的でかつ顕
著な親和性を示すと共に、動物試験でも抗不安作用等の
優れた薬理作用を有するので、不安関連疾患(神経症、
心身症、不安障害、およびその他)、うつ病、てんかん
などの中枢性疾患、狭心症、高血圧症などの循環器系疾
患の治療薬および予防薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 473/00 C07D 473/00 473/30 473/30 473/38 473/38 473/40 473/40 (72)発明者 小早川 仁志 大阪府豊中市稲津町2丁目8番地1−302 号 (72)発明者 古川 清 滋賀県滋賀郡志賀町小野水明2丁目12番地 4 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 CB07 MA01 NA05 ZA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で表される2−アリールプ
    リン−9−アセトアミド誘導体またはその製薬学的に許
    容される酸付加塩。 【化1】 〔式中、R1は低級アルキル基、低級アルケニル基、シ
    クロアルキル基、シクロアルキル(低級)アルキル基、
    ヒドロキシ(低級)アルキル基、ハロゲノ(低級)アル
    キル基またはシアノで置換された低級アルキル基を意味
    し、R2は低級アルキル基、シクロアルキル基、シクロ
    アルキル(低級)アルキル基、非置換もしくは置換フェ
    ニル基または非置換もしくは置換フェニル(低級)アルキ
    ル基を意味するか、或いはR1およびR2はそれらが結合
    する窒素原子と一緒になって、1個または2個の低級ア
    ルキル基でそれぞれ置換されてもよいピペリジン環、ピ
    ロリジン環、モルホリン環またはピペラジン環、2,3
    −ジヒドロインドール環、1,2,3,4−テトラヒド
    ロキノリン環または1,2,3,4−テトラヒドロイソ
    キノリン環を形成していてもよく、R3は水素原子、低
    級アルキル基、ヒドロキシ(低級)アルキル基または保
    護されたヒドロキシ(低級)アルキル基を意味し、R4
    は水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、ハロ
    ゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ア
    ミノ基、モノもしくはジ(低級)アルキルアミノ基、低級
    アルコキシカルボニルアミノ基、ヒドロキシ(低級)ア
    ルキル基、保護されたヒドロキシ(低級)アルキル基、
    低級アルコキシ(低級)アルキル基、ハロゲノ(低級)
    アルキル基、非置換もしくは置換フェニル基、ホルミル
    基、カルボキシル基、保護されたカルボキシル基、カル
    バモイル基またはモノもしくはジ(低級)アルキルカルバ
    モイル基を意味し、Aは非置換もしくは置換フェニル基
    または非置換もしくは置換ヘテロアリール基を意味し、
    Wは水素原子、低級アルキル基、ハロゲン原子、低級ア
    ルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルカノイル
    基、アミノ基、モノもしくはジ(低級)アルキルアミノ
    基、モノもしくはジ(低級)アルキルアミノ(低級)ア
    ルキルアミノ基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ビ
    ニル基、低級アルコキシで置換されたビニル基または非
    置換もしくは置換フェニル基を意味する。〕
  2. 【請求項2】 Aが下記式[A'] 【化2】 (式中、R5は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基、ヒドロ
    キシ基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル
    基、アミノ基、モノもしくはジ(低級)アルキルアミノ
    基、シアノ基またはニトロ基を意味し、R6は水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基
    またはヒドロキシ基を意味する。)で表される基または
    それぞれ低級アルキル基で置換されていてもよいピリジ
    ル基、チエニル基もしくはフリル基である請求項1記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】 R1が低級アルキル基またはシクロアル
    キル基であり、R2が低級アルキル基または下記式[B] 【化3】 (式中、R7は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基、ヒドロ
    キシ基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル
    基、アミノ基、モノもしくはジ(低級)アルキルアミノ
    基、シアノ基またはニトロ基を意味し、R8は水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基
    またはヒドロキシ基を意味する。)で表される基である
    か、或いはR 1およびR2はそれぞれ結合する窒素原子と
    一緒になって1個または2個の低級アルキル基でそれぞ
    れ置換されてもよいピペリジン環、ピロリジン環、モル
    ホリン環またはピペラジン環を形成していてもよい請求
    項1又は2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の化
    合物を含有する医薬組成物。
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