JP2003146867A

JP2003146867A - クレンジングハンドクリーナー及びクレンジングシャンプー

Info

Publication number: JP2003146867A
Application number: JP2001344177A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Okura; 克巳大倉; Toshio Umezawa; 敏夫梅沢
Original assignee: INTERNATL TOIRETSU LEASE KK
Current assignee: INTERNATL TOIRETSU LEASE KK
Priority date: 2001-11-09
Filing date: 2001-11-09
Publication date: 2003-05-21

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の液状ハンドクリーナーは、グリース等の
機械油やシリコン油等の洗浄には向かなく、一旦ガソリ
ン等で除去した後に使用しなければならないという問題
があり、又ポマード等に油分の強い整髪料の場合にも、
通常のシャンプーでは落ちにくいという欠点があった。【解決手段】本発明は、油性成分が６０．０〜９５．０
重量％、非イオン性界面活性剤４．０〜３５．０重量％
及び水分０．１〜１０．０重量％である組成を有するク
レンジングハンドクリーナー、又はクレンジングシャン
プーに関し、洗浄対象物の油分を流動パラフィン等の油
性成分で浮かした後に、非イオン性界面活性剤で合わせ
て洗浄可能とする新規な洗浄剤である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、流動パラフィンか
らなる油性成分と、エーテル類やエステル類等の非イオ
ン性界面活性剤と、水分とから構成されるクレンジング
ハンドクリーナー及びクレンジングシャンプーに関し、
更に詳しくは、洗浄対象物として手に付着したグリース
等の機械油、シリコン系油等を洗浄できるクレンジング
ハンドクリーナーや、毛髪に付着したポマードや、或い
は頭皮等を洗浄できるクレンジングシャンプーを提供す
るものである。

【０００２】

【従来技術】従来、手に付着したグリース等の機械油、
シリコン系油等の洗浄を行う場合、通常の水溶性洗浄剤
ではなかなか落ちにくいために、ガソリンや灯油の中に
手を入れてこれらの付着油を融解してとり、その後に水
溶性洗浄剤を用いて水洗いをしている。

【０００３】また男性用ヘアーポマードや整髪剤を頭髪
に用いた場合、通常のシャンプーではこれらを洗い流す
のに、２度以上洗い流しをしないと落ちにくいという問
題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに、手に付着したグリース等の機械油、シリコン系油
等の洗浄にガソリンを用いる場合には、取り扱いに危険
を伴うばかりでなく手の肌荒れを生じるほか、高価なガ
ソリンを汚れた状態で破棄しなければならないという問
題があったため、ガソリンを使用しないで、且つ通常の
ハンドクリーナーのように即効性の高い洗浄剤の開発が
望まれていた。

【０００５】また通常のシャンプーも、油分がつよい整
髪料には数回の洗い流しを繰り返さなければならないた
め、一度の洗浄で頭髪に付着した油分が落とせるシャン
プーの開発が望まれていた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者は係る課題を解
決するために鋭意研究したところ、流動パラフィンから
なる油性成分と、エーテル類やエステル類等の非イオン
性界面活性剤と、水分とから構成される素材を用いる
と、手に付着したグリース等の機械油、シリコン系油等
の油分の洗浄できる他、毛髪に付着した油分、或いは頭
皮等を洗浄できることを見出し、本発明のクレンジング
ハンドクリーナー及びクレンジングシャンプーを提供す
ることができた。

【０００７】すなわち本発明の第一は、油性成分が６
５．０〜９５．０重量％、非イオン性界面活性剤４．０
〜３５．０重量％及び水分０．１〜１０．０重量％とか
らなることを特徴とするクレンジングハンドクリーナー
である。

【０００８】本発明の第二は、上記油性成分は、流動パ
ラフィンであり、上記非イオン性界面活性剤は、エーテ
ル類、或いはエステル類であることを特徴とする請求項
１記載のクレンジングハンドクリーナーである。

【０００９】本発明の第三は、油性成分が６５．０〜９
５．０重量％、非イオン性界面活性剤４．０〜３５．０
重量％及び水分０．１〜１０．０重量％とからなること
を特徴とするクレンジングシャンプーである。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明に使用される油性成分とし
て、流動パラフィン、合成パラフィン、スクワラン、エ
ステル油（イソプロピルミリステート、２−エチルヘキ
サン酸セチル、トリ−２−エチルヘキサン酸グリセリン
等）、植物油（オリーブ油、ひまし油、ホホバ油等）、
脂肪酸（ラウリン酸、イソステアリン酸等）、高級アル
コール（ラウリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール等）、シリコーン油（ジメチコ
ーン等）等であるが、これらに限定されるものではな
い。

【００１１】油性成分としては、クレンジング製品とし
て液状であることが望ましいが、原料が固体であっても
問題はなく、本発明の実施例として流動パラフィンを代
表例として用いた。

【００１２】上記油性成分の配合量は、６５．０〜９
５．０重量％、より好ましくは７０．０〜９３．０重量
％であるが、これは油性成分の配合量が６５．０重量％
未満では、均一な液状を呈するのが難しく、また９５．
０重量％を越えると水に流れにくくなるためである。

【００１３】本発明で用いる非イオン性界面活性剤とし
ては、ソルビタン脂肪酸エステルでは、ソルビタンモノ
ラウレート、ソルビタンセスキイソステアレート等であ
り、グリセリン脂肪酸エステルでは、グリセリンモノオ
レート、グリセリンモノイソステアレート等、ポリグリ
セリン脂肪酸エステルでは、ジグリセリルモノオレー
ト、デカグリセリルジイソステアレート等、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステルでは、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレート（６Ｅ．Ｏ．）、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノオレート（２０Ｅ．Ｏ．）
等、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルで
は、ポリオキシエチレンソルビットモノラウレート（６
Ｅ．Ｏ．）、ポリオキシエチレンソルビットテトラオレ
ート（４０Ｅ．Ｏ．）、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸エステルでは、ポリオキシエチレングリセリルモ
ノオレート（５Ｅ．Ｏ．）、ポリオキシエチレングリセ
リルモノオレート（１５Ｅ．Ｏ．）、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステルでは、ポリオキシエチレンモノイ
ソステアレート（１０Ｅ．Ｏ．）、ポリオキシエチレン
モノオレート（６Ｅ．Ｏ．）等、ポリエチレングリコー
ルジ脂肪酸エステルでは、ポリオキシエチレンジイソス
テアレート（８Ｅ．Ｏ．）、ポリオキシエチレンジイソ
ステアレート（１２Ｅ．Ｏ．）、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルでは、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル（７Ｅ．Ｏ．）、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル（１０Ｅ．Ｏ．）等、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテルでは、ポリオキシエチレ
ン（１）ポリオキシプロピレン（４）アルキルエーテル
等、ポリオキシエチレンひまし油・硬化ひまし油では、
ポリオキシエチレンひまし油（２０Ｅ．Ｏ．）、ポリ
オキシエチレン硬化ひまし油（４０Ｅ．Ｏ．）等が好ま
しい例であるが、これらに限定されるものではなく、上
記の一種又は二種以上を組み合わせて用いることができ
る。

【００１４】本発明において、非イオン性界面活性剤全
体としてのＨＬＢ値は５〜１３であるのが好ましいが、
この場合、ＨＬＢ値が５未満では、クレンジングハンド
クリーナー又はクレンジングシャンプーを水で洗い流し
にくくなり、１３を越えると油性成分との相溶性が悪く
なるためである。

【００１５】本発明の実施例としてポリオキシエチレン
オイレルエーテル（５Ｅ．Ｏ．）を代表例として用いた
が、これらの非イオン性界面活性剤の含有量は、クレン
ジングハンドクリーナー又はクレンジングシャンプー全
体に対して４．０〜３５．０重量％、より好ましくは
５．０〜３０．０重量％である。

【００１６】この場合、４．０重量％以下では、クレン
ジングハンドクリーナー又はクレンジングシャンプーを
水で洗い流しが難しく、３５．０重量％を越えると油状
を保ちがたくなるためである。

【００１７】本発明に用いられる水は、水道水、イオン
交換水、蒸留水、ミネラル水、海水、温泉水等が用いら
れ、水の配合量は、０．１〜１０．０重量％であり、よ
り好ましくは０．５〜８．０重量％である。

【００１８】この場合、０．１重量％未満ではクレンジ
ングハンドクリーナー又はクレンジングシャンプーを広
い温度域で透明性に保ちがたく、１０．０重量％を越え
ると均一な油状を保ちがたくなるためである。

【００１９】以下実施例をもって本発明の詳細を説明す
るが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではな
い。

【００２０】

【実施例１】表１に示す組成割合の油性成分、非イオン
性界面活性剤、水を用いて、透明液状クレンジングハン
ドクリーナーを調整した。なお表中の配合量は重量％を
表す。

【００２１】

【表１】

【００２２】（洗浄試験）洗浄試験の為、試験員３名の
左手に機械油を塗りつけ、上記表１の実施例１〜３に示
す組成の透明液状クレンジングハンドクリーナーをそれ
ぞれ左手に垂らし、次いで両手を合わせて摺り合わせた
ところ、即座に機械油が浮きだし、水道水で洗い流すこ
とができた。

【００２３】同様に試験員２名の左手にシリコン油を塗
りつけ、上記表１の実施例４〜５に示す組成の透明液状
クレンジングハンドクリーナーを同様に左手に垂らし、
次いで両手を合わせて摺り合わせたところ、即座にシリ
コン油が浮きだし、水道水で洗い流すことができた。

【００２４】

【比較例１】表２の比較例１〜５に示す組成割合の油性
成分、非イオン性界面活性剤、水を用いて、液状クレン
ジングハンドクリーナーや油落とし、ガソリン、固形石
鹸用い、手に付けたグリースを対象に洗浄試験を行った
が、比較例１〜２の場合は、グリースの落ち具合が悪
く、一方油落としやガソリンは、落ち具合は良いが手が
荒れるという問題があった。

【００２５】

【表２】

【００２６】

【実施例２】表３に示す組成割合の油性、非イオン性界
面活性剤、水を用いて、透明液状クレンジングシャンプ
ーを調整した。

【００２７】

【表３】

【００２８】（整髪料試験）被検者として、２名のポマ
ード使用者、２名の液状整髪料使用者、整髪料不使用者
を選んで、上記表２記載の実施例１〜５のシャンプーを
用いて洗浄試験を行ったところ、ポマード使用者も１回
の洗浄でべとつきがなくなり、液状整髪料の使用者も同
様に１回の洗浄で油分がなくなり、さらに整髪料不使用
者の場合は、頭皮の油分が通常のシャンプー使用時に比
較して、少なくなっていることが判明した。

【００２９】

【比較例２】表４の比較例１〜２に示す組成割合の油性
成分、非イオン性界面活性剤、水を用いて、透明液状ク
レンジングシャンプーや市販シャンプーを用い、ポマー
ド使用者を対象に洗浄試験を行ったが、比較例１〜２の
場合は、ポマードのべとつきが残り、一方市販品の家庭
用シャンプーでは、リンスとの併用が求められている。

【００３０】

【表４】

【００３１】

【発明の効果】本発明品は、通常の洗浄剤では落ちにく
い機械油等を１回の洗浄で洗い落とすことができるた
め、従来のようにガソリン等で一旦油分を除去すること
もなく即効性を有するクレンジングハンドクリーナーで
ある。

【００３２】またポマード等の油分の強い整髪料に対し
ても、１回の洗浄で油分を浮かして除去できるため、従
来のように２〜３回の洗浄を行う必要がなく即効性を有
するクレンジングシャンプーである。

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Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】油性成分が６５．０〜９５．０重量％、非
イオン性界面活性剤４．０〜３５．０重量％及び水分
０．１〜１０．０重量％とからなることを特徴とするク
レンジングハンドクリーナー。
【請求項２】上記油性成分は、流動パラフィンであり、
上記非イオン性界面活性剤は、エーテル類、或いはエス
テル類であることを特徴とする請求項１記載のクレンジ
ングハンドクリーナー。
【請求項３】油性成分が６５．０〜９５．０重量％、非
イオン性界面活性剤４．０〜３５．０重量％及び水分
０．１〜１０．０重量％とからなることを特徴とするク
レンジングシャンプー。