JP3964760B2 - クレンジング化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレンジング化粧料に関し、更に詳細には、透明で美麗な液状を呈し、水で濡れた皮膚に使用しても白濁を起こすことがなく、優れたクレンジング力を有し、低温における保存安定性が良好なクレンジング化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水で洗い流して使用するか又はふき取って使用する化粧落とし用のクレンジング化粧料としては、油成分を配合したクリーム状、乳液状、ゲル状、溶液状の形態のものがあり、これらは非イオン界面活性剤で油成分及び水を乳化又は可溶化して製造されている。
【0003】
しかしながら、従来の油性クレンジング化粧料は、水で濡れた皮膚に使用すると、乳化物や懸濁物となって白濁して外観が悪くなるとともに、油性成分に対するクレンジング力が著しく低下し、さらには使用感が悪くなることがあるため、特に浴室での使用には不向きであった。
【0004】
これまでに、安定な可溶化状態を得るための多くの研究がなされ、10〜20%程度の多価アルコールを添加したり、特定の界面活性剤を使用する等の方法が提案されている。しかし、濡れた皮膚に使用することを想定した、オイルを主成分としたクレンジング化粧料については、未だ十分に満足できるものは提供されていない。例えば特開平4−5213号、特開平6−219923号には、特定の非イオン界面活性剤と水酸基を有する水溶性化合物、液状油及び水を含有するクレンジング用組成物が提案されているが、これらのものは粘度が300mPa・s以上の組成物が大部分であり、油性メイク(特に油性マスカラ)に対するなじみや浮きが悪いという問題があった。また、濡れた皮膚に使用する場合には、水分の混入によって、しっかりとした液晶構造をとってしまうなど、更に増粘してメイクに対する洗浄力が大きく低下したり、白く濁って油性メイクに対する洗浄力が大きく低下するなど、十分な耐水性を備えているとは言えず、満足できるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、透明な液状を呈し、優れたクレンジング力を有し、濡れた皮膚に使用する場合にもクレンジング力の低下や、外観及び使用感の悪さを生じないクレンジング化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、自重100重量部に対して50重量部の水が混入しても乳化や懸濁によって白濁せず、大きく増粘することがない油性透明液状組成物とすれば、上記課題が解決されること、そしてかかる組成物は一定量以下の水と特定の組成の界面活性剤を使用することにより製造できることを見出した。
【0007】
本発明は、次の成分(A)〜(E):
(A)炭素数12〜18の脂肪酸残基を有するモノグリセリン脂肪酸エステル、(B)炭素数12〜18の脂肪酸残基を有するポリグリセリン脂肪酸エステル、(C)成分(A)及び(B)以外の水溶性非イオン界面活性剤、
(D)25℃で液体の油性成分、
(E)1〜12重量%の水
を含有し、(A):(B)が20:80〜80:20(重量比)の範囲にある組成物であって、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えたときに白濁しない透明な液状クレンジング化粧料を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる成分(A)は、炭素数が12〜18の脂肪酸残基を有するモノグリセリン脂肪酸エステルであり、低温での析出を抑えるために、炭素数が12〜18の脂肪酸残基は、不飽和結合、又は分岐構造を有するものが好ましい。特に、オレイン酸モノグリセリド、リノール酸モノグリセリド、イソステアリン酸モノグリセリドが好ましい。
成分(A)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.5〜8重量%、特に1〜4重量%含有するのが好ましい。
【0009】
本発明で用いる成分(B)は、炭素数が12〜18の脂肪酸残基を有するポリグリセリン脂肪酸エステルであり、ポリグリセリン部分のグリセリンの重合度は2〜6、特に2のものが、耐水性を高める点から好ましい。特にイソステアリン酸ジグリセリル、オレイン酸ジグリセリルが好ましい。
成分(B)は、1種以上を用いることができ、全組成中に1〜10重量%、特に2〜7重量%含有するのが好ましい。
【0010】
成分(A)及び(B)は、(A):(B)が20:80〜80:20(重量比)、好ましくは25:75〜50:50の範囲で使用される。この範囲内であれば、洗い流し中にぬるぬるとした感触が残らず、しかも低温において沈殿物が析出し難くなる。
また、成分(A)及び(B)は、全組成中に合計で1〜15重量%、特に3〜8.5重量%含有するのが好ましい。
【0011】
成分(C)の非イオン界面活性剤は水溶性のものである。水溶性でないものを用いた場合には、これを配合したクレンジング化粧料をすすぎで洗い流すことが困難となるとともに、十分な耐水性が得られない。ここで、水溶性とは、水に対して10重量%の濃度で透明均一に溶解し得ることをいう。
【0012】
具体的には、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル(ポリオキシエチレン鎖を付加したグリセリンと脂肪酸のエステルの構造)、モノ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン(モノ脂肪酸グリセリンにポリオキシエチレン鎖を付加した構造)、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル等が挙げられる。特に、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル、モノ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン、アルキルグルコシドが、低粘度かつ、耐水性に優れたものを作ることができることから好ましい。更にこれらの中でも、ポリオキシエチレンモノラウレート、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン、アルキル鎖C9〜11で糖縮合度1〜2のアルキルグルコシドが、口紅などの色物に対し、水分存在下(濡れた皮膚上でマッサージする時や洗い流し時)で良好な洗浄力を発揮するので好ましく、これらの成分を配合することにより、幅広いメイク汚れに対して優れた洗浄力を有する耐水性の高い油性クレンジング化粧料を得ることができる。
【0013】
成分(C)の非イオン界面活性剤は、2種以上を用いることもでき、全組成中に5〜30重量%、特に7〜16重量%含有するのが、十分な耐水性が得られるとともに、洗い流し性が良好であり好ましい。
【0014】
成分(D)の油性成分は、25℃において液体のものである。かかる油性成分としては、通常化粧料に使用される液状油であれば特に制限されず、例えば流動パラフィン、流動イソパラフィン、ポリイソブテン、スクワラン等の炭化水素油;ヘキサデシル−1,3−ジメチルブチルエーテル等のエーテル油(特開平9-87223号公報参照);パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸トリデシル等のモノエステル油;トリ(2−エチルヘキサン酸)グリセリン、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン等のトリエステル油;オリーブ油、ホホバ油、マカダミアナッツ油等の植物性油;デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油などを用いることができる。
【0015】
これらのうち、デカメチルシクロペンタシロキサン;炭素数20〜30で、かつ無機性値が75以下の油が、水を可溶化するのに効果的であり好ましい。ここで、無機性値とは有機概念図(藤田穆、有機化合物の予測と有機概念図、化学の領域 Vol.11,No.10(1957)719-725)により決定される値である。
炭素数20〜30で、かつ無機性値が75以下の油としては、例えば平均炭素数20〜30の流動パラフィン(例えば、カネダ社製、ハイコール230;無機性値0、平均炭素数24等)、イソノナン酸イソトリデシル(無機性値60、炭素数22)、2−エチルヘキサン酸セチル(無機性値60、炭素数24)、ヘキサデシル−1,3−ジメチルブチルエーテル(無機性値20、炭素数22)等が挙げられる。
【0016】
成分(D)の油性成分は、2種以上を用いることもでき、全組成中に50〜85重量%、特に70〜85重量%含有するのが、油性メイクの洗浄力に優れており好ましい。また、その中でも特にデカメチルシクロペンタシロキサン;炭素数20〜30で、かつ無機性値が75以下の油を全組成中に40〜85重量%含有するのが好ましい。
【0017】
成分(E)の水は、全組成中に1〜12重量%、好ましくは2〜7重量%含有される。12重量%を超えると、半透明になったり、経時で相分離を起こし、1重量%未満では低温で水溶性非イオン界面活性剤の析出が起こりやすくなる。
【0018】
本発明のクレンジング化粧料には、更に、成分(F)として、IOBが0.6以下の高級アルコール若しくは高級脂肪酸、又はIOBが0.8以下のポリオキシエチレンモノアルキルエーテルを含有できる。成分(F)を含有させることにより、成分(A)、(B)の配合量を減らした場合でも高い耐水性を維持することが可能となり、また、成分(B)を多量に配合した場合に生じ易い、洗い流し時の肌のぬるつきを低減することができる。
ここで、IOBとは、前記有機概念図に基づき求められる無機性値及び有機性値の比(Inorganic Organic Balance)を表すもので、次式により求められる。
【0019】
【数1】
Figure 0003964760
【0020】
このような高級アルコールとしては、炭素数18以下のもので、例えばミリスチルアルコール(IOB=0.36)、セチルアルコール(IOB=0.31)、イソステアリルアルコール(IOB=0.29)、オレイルアルコール(IOB=0.28)等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、イソステアリン酸(IOB=0.56)等が挙げられる。
また、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレン鎖(POE)の重合度が5以下のものが好ましく、例えばPOE(3.3)モノアルキルエーテル(C9〜11)(IOB=0.77)等が挙げられる。
【0021】
成分(F)は、2種以上を用いることもでき、高級アルコール、高級脂肪酸、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルから選ばれる2種以上を組合わせて用いることもできる。成分(F)は、全組成中に0.5〜15重量%、特に2.1〜8重量%含有するのが、すすぎ時の感触に優れるので好ましい。
【0022】
また、本発明のクレンジング化粧料は、前記成分以外に、例えば非イオン界面活性剤の溶解性の調整や使用感の向上のため、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、エチルカルビトール等のグリコールエーテル類、またはアルコール類を含有させることができる。この場合、これらの含有量は、経時で相分離しない安定な透明の組成物にするため、5重量%以下、特に2重量%以下であるのが好ましい。
【0023】
さらに、粘度を調節するための、超微粒子シリカ、パルミチン酸デキストリン、有機性ベントナイト等の油剤の増粘剤;無機塩類、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、高分子ポリマー、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤、香料、色素、エキス類、薬効剤等も含有できる。
【0024】
本発明のクレンジング化粧料は、混合する順序によらず、常温で固体の原料については一度溶解した後に、全成分を均一に混合することにより、容易に製造することができる。
【0025】
本発明のクレンジング化粧料は、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えたときに白濁しないものである。ここで、白濁とは、乳化や懸濁に起因するものであり、28〜30℃にて、濁度計(デジタル比色計 mini photo 5;10mmΦガラスセル;三紳工業社製)で波長530nmにおいて精製水をリファレンスにして測定した透過率を、酸化チタン(酸化チタンJA−C、粒径0.1〜0.5μm程度:テイカ社製)の0.02重量%懸濁水溶液の透過率と比較し、0.02重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より低いものを白濁とする。
【0026】
また、本発明のクレンジング化粧料は、透明な液状のものである。透明とは、濁度計で波長530nmにおいて精製水をリファレンスにして測定した透過率が、0.001重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より高い状態をいう(色素や粉体等の配合があった場合は、それらを含まない状態で測定して透明であれば、本発明の範囲に含まれるとする)。また、液状とは、25℃における粘度が1000mPa・s(B型粘度計、ローター2、30rpm)以下の状態をいう。25℃において該組成物の粘度は300mPa・s以下、特に100mPa・s以下であるのが好ましい。また、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えて混合していくとき、25℃における粘度が常に1000mPa・s以下であるのが好ましく、特に常に100mPa・s以下であるのが好ましい。
【0027】
【実施例】
実施例1〜9、比較例1〜5
表1に示す組成のクレンジング化粧料を製造し、得られたクレンジング化粧料の外観、性状、メイク落ち、水と混合したときの透過率、メイク落ち、洗い流し性、及び総合評価について評価した。結果を表2に示す。
【0028】
(製法)
成分(A)、(B)、(F)、その他の成分を成分(D)に加温して完全に溶解した後、成分(C)、(E)を加えて均一に混合して、クレンジング化粧料を得た。
【0029】
(評価方法)
(1)外観;
25℃において、濁度計(デジタル比色計 mini photo 5;10mmΦガラスセル;三紳工業社製)で波長530nmにおいて精製水をリファレンスにして透過率を測定し、0.001重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より高いものを「透明」とし、0.02重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より高く、0.001重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より低いものを「半透明」とした。
【0030】
(2)性状;
25℃において、B型粘度計(ローター2、30rpm)で測定した粘度が、1000mPa・s以下のものを「液状」とした。
【0031】
(3)メイク落ち;
油性メイク落ち;マスカラ(メイベリン社製、ダイアルマスカラ)を前腕部に直径約1.5cmに薄く塗り、3時間放置して乾燥させた後、各クレンジング化粧料(又は水50重量部と混合したもの)約25mgをのせ、指で軽く30回マッサージした。その後、流水で洗い流し、マスカラの残り具合を目視で観察し、以下の基準で判定した。
口紅メイク落ち;口紅(花王社製、オーブ ルージュライブリッシュRS415)を前腕部に直径約1.5cmに薄く塗り、3時間放置して乾燥させた後、各クレンジング化粧料(又は水50重量部と混合したもの)約25mgをのせ、指で軽く30回マッサージした。その後、流水で洗い流し、口紅の残り具合を目視で観察し、以下の基準で判定した。
◎:メイクの落ちが良好かつ浮きが早い。
○:メイクの落ちが良好。
○△:メイクの落ちがやや良好。
△:メイクの落ちがやや不良。
×:メイクの落ちが不良。
【0032】
(4)水と混合したときの透過率;
各クレンジング化粧料と水10重量部又は50重量部を混合した試料について、濁度計(デジタル比色計 mini photo 5;10mmΦガラスセル;三紳工業社製)で波長530nmにおいて精製水をリファレンスにして透過率を測定し、酸化チタン(酸化チタンJA−C、粒径0.1〜0.5μm程度:テイカ社製)の懸濁水溶液の透過率と比較して、以下の基準で評価した。
A:0.001重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より高い。
B:、0.001重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より低く、0.008重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より高い。
C:0.008重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より低く、0.02重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より高い。
D:0.02重量%酸化チタン懸濁水溶液の透過率より低い。
なお、本発明のクレンジング化粧料は、水分が混入しても白濁しない温度領域を、手の平や顔面上の環境に相当する25〜35℃の範囲内に有することが好ましく、測定は各クレンジング化粧料100重量部に精製水を10重量部又は50重量部混合したものを、28〜30℃に温度を調節してから均一に混合した直後に行った。
【0033】
(5)洗い流し性;
各クレンジング化粧料を約2g前腕部に塗布し、ぬるま湯で洗い流したときの洗い流し易さを評価した。
◎:ぬめり感が早くなくなり、洗い流しやすい。
○:洗い流しやすい。
△:洗い流しにくい。
×:いつまでも肌に油が残り、洗い流すことができない。
【0034】
(6)総合評価;
10人の専門評価パネラーが、各クレンジング化粧料を使用して評価した。まず、顔に口紅及び油性マスカラを塗布し、約3時間おいて乾燥させた。次に、一度よく濡らしてから軽く水をきった状態の手に、各クレンジング化粧料を約2gとり、鏡を見ながら顔全体に伸ばして、メイクとなじませた後、ぬるま湯で洗い流した。この時の外観、メイク落ち、洗い流し性の総合的な評価を以下の基準で行った。
◎:10人中8人以上が良いと答えた。
○:10人中6〜7人が良いと答えた。
△:10人中4〜5人が良いと答えた。
×:10人中良いと答えたのは3人以下。
【0035】
【表1】
Figure 0003964760
【0036】
【表2】
Figure 0003964760
【0037】
実施例10〜11、比較例6〜9
表3に示す組成のクレンジング化粧料を実施例1〜8及び比較例1〜5と同様にして製造し、同様に、得られたクレンジング化粧料の外観、性状、メイク落ち、水を混合したときの透過率、メイク落ち、洗い流し性、及び総合評価について評価した。また、クレンジング化粧料の粘度を、以下の方法により測定した。結果を表4に示す。
【0038】
粘度の測定;
25℃において、B型粘度計(ローター2、30rpm)で測定した。粘度計の針が振り切れる場合は、必要に応じてローター3、4を用いた。
【0039】
【表3】
Figure 0003964760
【0040】
【表4】
Figure 0003964760
【0041】
実施例12〜17
表5に示す組成のクレンジング化粧料を実施例1〜8及び比較例1〜5と同様にして製造し、同様に、得られたクレンジング化粧料の外観、性状、メイク落ち、水を混合したときの透過率、メイク落ち、及び洗い流し性について評価した。また、クレンジング化粧料の保存安定性を、以下の方法により測定した。結果を表5に併せて示す。
【0042】
保存安定性;
各クレンジング化粧料50gを0℃、5℃に保存し、1週間後の外観を目視により評価し、以下の基準で示した。
○:析出物がなく透明。
×:析出物が沈殿している、又は析出物により全体が濁っている。
【0043】
【表5】
Figure 0003964760
【0044】
【発明の効果】
本発明のクレンジング化粧料は、透明で美麗な液状を呈し、水が混入されても使用中は白濁することがなく、優れたクレンジング力を保ち、使用感も良好であり、更に低温における保存安定性も良好である。水で濡れた皮膚にも使用することができ、特に浴室での使用に好適である。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(E):
    (A)炭素数12〜18の脂肪酸残基を有するモノグリセリン脂肪酸エステル、
    (B)炭素数12〜18の脂肪酸残基を有するポリグリセリン脂肪酸エステル、
    (C)成分(A)及び(B)以外の水溶性非イオン界面活性剤、
    (D)25℃で液体の油性成分、
    (E)1〜12重量%の水
    を含有し、(A):(B)が20:80〜80:20(重量比)の範囲にある組成物であって、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えたときに白濁しない透明な液状クレンジング化粧料。
  2. 成分(C)の非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル、モノ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン及びアルキルグルコシドから選ばれる1種以上である請求項1記載のクレンジング化粧料。
  3. 成分(A)及び(B)を合計で1〜15重量%、成分(C)を5〜30重量%含有する請求項1又は2項記載のクレンジング化粧料。
  4. 成分(D)の油性成分を50〜85重量%含有する請求項1〜3のいずれか1項記載のクレンジング化粧料。
  5. 更に、成分(F):
    (F)IOBが0.6以下の高級アルコール若しくは高級脂肪酸、又はIOBが0.8以下のポリオキシエチレンモノアルキルエーテル
    を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載のクレンジング化粧料。
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