JP2004161631A - 毛穴洗浄用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明な液状を呈し、優れた使用感と毛穴皮脂洗浄力を有するとともに、水で濡れた皮膚に使用しても毛穴皮脂洗浄力の低下を生じない毛穴洗浄用組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)〜(D):
(A)IOBが0.75〜1.2のポリグリセリン脂肪酸エステル1〜15重量%、
(B)IOBが1.1以上であって、ポリグリセリン脂肪酸エステル以外の非イオン界面活性剤 5〜30重量%、
(C)液体油成分 50〜85重量%、
(D)12重量%以下の水
を含有する透明な液状の毛穴洗浄用組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】次の成分(A)〜(D):
(A)IOBが0.75〜1.2のポリグリセリン脂肪酸エステル1〜15重量%、
(B)IOBが1.1以上であって、ポリグリセリン脂肪酸エステル以外の非イオン界面活性剤 5〜30重量%、
(C)液体油成分 50〜85重量%、
(D)12重量%以下の水
を含有する透明な液状の毛穴洗浄用組成物。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛穴洗浄用組成物に関し、更に詳細には、透明で美麗な液状を呈し、優れた毛穴皮脂洗浄力を有するとともに、水で濡れた皮膚に使用しても白濁せず、毛穴皮脂洗浄力の低下や使用感の悪化を起こすことがない毛穴洗浄用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
毛穴から分泌される皮脂は、トリグリセリド、スクワレン、脂肪酸、ワックスエステルなどから構成され、流動性に富むが、毛穴に貯留するとトリグリセリドの分解によって脂肪酸などの固体成分の割合が高くなるため、流動性が低く、融点も高いペースト状の毛穴皮脂へと変化していく。この毛穴皮脂は毛穴の黒ずみやざらつきの原因となるだけでなく、にきびなどの皮膚トラブルとも関係が深い。毛穴皮脂は、通常の皮脂よりも融点が高いため、水や通常の泡立つタイプの洗顔料で除去することは困難である。このような毛穴皮脂の洗浄を目的として、毛穴皮脂を溶解するポリオールを応用した非水系の洗顔料が提案されている。
【0003】
例えば、毛穴皮脂溶解性ポリオールと活性化ゼオライトの組み合わせにより、水に触れた時の発熱で毛穴皮脂を柔らかくして、皮脂の溶解洗浄を促進する洗顔料(特許文献1)が提案されている。しかし、この洗顔料では、ゼオライトのざらつきのためマッサージが滑らかではないことや、多量の水分が混入するとゼオライトが一度に放熱してしまい、充分な毛穴洗浄効果が得られない等の問題があった。
【0004】
また、コメド皮脂溶解性ポリオールとアニオン界面活性剤中和塩の結晶とを組合わせて、毛穴皮脂の洗浄と、水を加えた後の通常の洗顔が一度にできる洗浄剤組成物(特許文献2)が提案されている。しかし、この洗浄剤は水で濡れた皮膚に使用すると、水の混入により毛穴皮脂の溶解性が低下し、その結果、毛穴皮脂の洗浄力が著しく低下するという問題があった。そのため、特に浴室での使用には不向きであった。また、剤の粘度が高く、細かい部分にまで剤が行き届き難いという問題もあった。
【0005】
さらに、油性成分を含有する角栓除去化粧料として、低粘度の油分を毛穴に作用させることにより、角栓を除去して毛穴の汚れをとる組成物(特許文献3)が提案されている。しかしながら、この組成物は濡れた皮膚に使用した場合、水分の混入によって白濁、乳化してしまい、使用感が悪くなると同時に、毛穴皮脂の洗浄効果が低下するという問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−59455号公報
【特許文献2】
特開平10−338628号公報
【特許文献3】
特開2002−241260号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、透明な液状を呈し、滑らかなマッサージ感を有し、多量の水が混入しても白濁せず、毛穴皮脂洗浄力の低下を生じず、かつさっぱりと洗い流せる毛穴洗浄用組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、毛穴皮脂を溶解し、かつ毛穴などの細かい部分になじみやすい低粘度の液体油成分と、特定の非イオン界面活性剤を組み合わせて用い、非水系の又は一定量以下の水を含む油性組成物とすることにより、上記課題を解決した毛穴洗浄用組成物が得られることを見出した。
【0009】
本発明は、次の成分(A)〜(D):
(A)IOBが0.75〜1.2のポリグリセリン脂肪酸エステル1〜15重量%、
(B)IOBが1.1以上であって、ポリグリセリン脂肪酸エステル以外の非イオン界面活性剤 5〜30重量%、
(C)液体油成分 50〜85重量%、
(D)12重量%以下の水
を含有する透明な液状の毛穴洗浄用組成物を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる成分(A)は、IOBが0.75〜1.2のポリグリセリン脂肪酸エステルである。IOBがこの範囲外のものでは、十分な耐水性を得ることができない。
ここで、IOBとは、有機概念図(藤田穆、有機化合物の予測と有機概念図、化学の領域 Vol.11,No.10(1957)719−725)に基づき求められる無機性値及び有機性値の比(Inorganic Organic Balance)を表わすもので、次式により求められる。
【0011】
【数1】
【0012】
IOBが0.75〜1.2のポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、グリセリンの重合度が2〜6のポリグリセリンと脂肪酸とのエステルが好ましく、特に重合度2のポリグリセリン(即ちジグリセリン)と炭素数12〜18の脂肪酸とのモノエステルが好ましい。
成分(A)のポリグリセリン脂肪酸エステルは、2種以上を用いることもでき、全組成中に1〜15重量%、好ましくは2〜7重量%含有される。この範囲内であれば、十分な耐水性が得られるとともに、使用感が良好である。
【0013】
成分(B)の非イオン界面活性剤は、ポリグリセリン脂肪酸エステル以外の非イオン界面活性剤であって、IOBが1.1以上、好ましくは1.2〜2.0の水溶性のものである。IOBが1.1未満のものでは、十分な耐水性を得ることができないとともに、さっぱりとした洗い流し性も得られない。
【0014】
具体的には、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル(ポリオキシエチレン鎖を付加したグリセリンと脂肪酸のエステルの構造)、モノ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン(モノ脂肪酸グリセリンにポリオキシエチレン鎖を付加した構造)、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。特に、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル、モノ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン、アルキルグルコシドが、低粘度かつ、耐水性に優れたものを作ることができることから好ましい。更にこれらの中でも、ポリオキシエチレンモノラウレート、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン、アルキル鎖C9〜11で糖縮合度1〜2のアルキルグルコシドが、すっきりと洗い流せるという観点から好ましい。
なお、(B)の非イオン界面活性剤として、IOBが1.2を超えるポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた場合には、洗い流し時にぬるつきやすく、好ましくない。
【0015】
成分(B)の非イオン界面活性剤は、2種以上を用いることもでき、全組成中に5〜30重量%、好ましくは7〜16重量%含有される。この範囲内であれば、十分な耐水性が得られるとともに、洗い流し性が良好である。
【0016】
成分(C)の液体油成分は、25℃において液体のものである。かかる液体油成分としては、通常化粧料に使用される液状油であれば特に制限されず、例えば流動パラフィン、流動イソパラフィン、ポリイソブテン、スクワラン等の炭化水素油;ヘキサデシル−1,3−ジメチルブチルエーテル等のエーテル油(特開平9−87223号公報参照);パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸(イソ)トリデシル等のモノエステル油;トリ(2−エチルヘキサン酸)グリセリン、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン等のトリエステル油;オリーブ油、ホホバ油、マカダミアナッツ油等の植物性油;デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油などを用いることができる。
【0017】
これらのうち、毛穴などの細かい部分へのなじみやすさという点から、これら液体油成分は粘度が低いほうが好ましく、30℃における粘度が15mPa・s以下のものが好ましい。また、炭素数20〜30で、かつ無機性値が75以下の油が、水を可溶化するのに効果的であり好ましい。ここで、無機性値とは、前記IOBを求める際に用いられる有機概念図により決定される値である。
好ましいものの具体例として、デカメチルシクロペンタシロキサン(4mPa・s)、平均炭素数20〜30の流動パラフィン(例えば、カネダ社製、ハイコールK230;15mPa・s、無機性値0、平均炭素数24等)、パルミチン酸イソプロピル(6mPa・s、無機性値60、炭素数19)、イソノナン酸イソトリデシル(11mPa・s、無機性値60、炭素数22)、2−エチルヘキサン酸セチル(5mPa・s、無機性値60、炭素数24)、ヘキサデシル−1,3−ジメチルブチルエーテル(7mPa・s、無機性値20、炭素数22)等が挙げられる。
【0018】
成分(C)の液体油成分は、2種以上を用いることもでき、全組成中に50〜85重量%、好ましくは70〜85重量%含有するのが、毛穴皮脂洗浄力やマッサージ時の指滑りに優れている。特に、毛穴へのなじみやすさという点から、粘度が15mPa・s(30℃)以下のものを全液体油成分中に50重量%以上含むことが好ましい。また、デカメチルシクロペンタシロキサン、炭素数20〜30で、かつ無機性値が75以下の油を全組成中に40〜85重量%含有するのが耐水性という観点から好ましい。
【0019】
成分(D)の水は、全組成中に12重量%以下、好ましくは2〜7重量%含有される。12重量%を超えると、液晶構造をとって増粘し、毛穴へのなじみが悪くなったり、半透明になって、経時で相分離を起こすため好ましくない。
【0020】
本発明の毛穴洗浄用組成物には、更に、成分(E)として、IOBが0.6以下の高級アルコール若しくは高級脂肪酸、又はIOBが0.8以下のポリオキシエチレンモノアルキルエーテルを含有できる。成分(E)を含有させることにより、成分(A)の配合量を減らした場合でも高い耐水性を維持することが可能となり、また、成分(A)を多量に配合した場合に生じ易い、洗い流し時の肌のぬるつきを低減することができる。
【0021】
このような高級アルコールとしては、炭素数18以下のもので、例えばミリスチルアルコール(IOB=0.36)、イソステアリルアルコール(IOB=0.29)、オレイルアルコール(IOB=0.28)等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、イソステアリン酸(IOB=0.56)等が挙げられる。
また、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレン鎖(POE)の重合度が5以下のものが好ましく、例えばPOE(3.3)モノアルキル(C9〜11)エーテル(IOB=0.77)等が挙げられる。
【0022】
成分(E)は、2種以上を用いることもでき、高級アルコール、高級脂肪酸、及びポリオキシエチレンモノアルキルエーテルから選ばれる2種以上を組合わせて用いることもできる。成分(E)は、全組成中に0.5〜15重量%、特に2.1〜8重量%含有するのが、すすぎ時の感触に優れるので好ましい。
【0023】
また、本発明の毛穴洗浄用組成物は、前記成分以外に、例えば非イオン界面活性剤の溶解性の調節や使用感の向上のため、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール、エチルカルビトール等のグリコールエーテル類、エタノール等のアルコール類を含有させることができる。これらのアルコール系成分の含有量は、経時で相分離したりしない安定な透明の組成物にするため、5重量%以下、特に2重量%以下であるのが好ましい。
【0024】
さらに、粘度を調節するための、超微粒子シリカ、パルミチン酸デキストリン、有機性ベントナイト等の増粘剤;無機塩類、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、高分子ポリマー、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤、香料、色素、エキス類、薬効剤等も含有できる。
【0025】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、混合する順序によらず、常温で固体の原料については一度溶解した後に、全成分を均一に混合することにより、容易に製造することができる。
【0026】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、透明な液状のものである。
透明とは、濁度計で測定した透過率が、酸化チタン(酸化チタンJA−C、平均粒子径0.18μm:テイカ社製)の0.001重量%懸濁水の透過率より高い状態をいい、色素や粉体等の配合がある場合は、それらを含まない状態で透明であれば、本発明の範囲に含まれるとする。ここで、透過率は、濁度計(デジタル比色計 mini photo 5;10mmΦガラスセル;三紳工業社製)で波長530nmにおいて精製水をリファレンスにし、25℃で測定したものである。
【0027】
一方、液状とは、25℃における粘度が1000mPa・s(B型粘度計、ローター2、30rpm)以下の状態をいう。
本発明の毛穴洗浄用組成物は、25℃における粘度が300mPa・s以下、特に100mPa・s以下、更には50mPa・s以下であるのが、毛穴などの細かい部分に対するなじみ易さという点から好ましい。また、本発明の毛穴洗浄用組成物は、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えて混合していくとき、25℃における粘度が常に2000mPa・s以下であることが好ましく、特に300mPa・sを超えないものが、毛穴などの細かい部分に対するなじみ易さという点から好ましい。
【0028】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えたときに白濁しないものであるのが好ましい。ここで、白濁とは、乳化や懸濁に起因するものであり、28〜30℃にて、前記と同様にして測定した透過率を、酸化チタン(酸化チタンJA−C、粒径0.1〜0.5μm程度:テイカ社製)の0.02重量%懸濁水の透過率と比較し、0.02重量%酸化チタン懸濁水の透過率より低いものを白濁とする。
【0029】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、主に脂肪酸からなる毛穴皮脂を溶解洗浄する目的で使用されるが、その性能はモデルコメド皮脂の洗浄力で評価することができる。モデルコメド皮脂は下記のような組成で形成される。
【0030】
(組成)
スクアレン 8.0(重量%)
ミリスチン酸ミリステート 14.0
綿実油 7.2
コレステロール 12.0
コレステロールパルミテート 4.0
ラウリン酸 0.8
ミリスチン酸 6.4
パルミチン酸 24.8
ステアリン酸 4.8
オレイン酸 18.0
【0031】
これらの組成からなるモデルコメド皮脂をカーボンブラックで着色し、50℃で溶融後、前腕に0.05g塗布する。1時間乾燥後に毛穴洗浄用組成物を適量(液状なら0.2mL)塗布し、20回マッサージした後に洗い流す。洗い流し後の肌への残留量を観察することにより、当該毛穴洗浄用組成物の毛穴皮脂の溶解洗浄性能を評価することができる。
また、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えたときにも液状の状態を保ち、コメド皮脂洗浄力を維持できることが、濡れた肌の上でも毛穴洗浄力を保つために好ましい。
【0032】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、顔だけでなく毛穴の気になる部分、体なら胸や背中、若しくは頭皮にも適用することができる。また、予め水を適宜加えて使用することも可能である。その場合、オイルの軽いマッサージ感から、伸びの良い滑らかなマッサージ感へと変化するために、肌の血行促進などを兼ねた長いマッサージを行いたい場合などに好適な使用感となる。
【0033】
【実施例】
実施例1〜6、比較例1〜10
表1〜3に示す組成の毛穴洗浄用組成物を製造し、得られた組成物の外観、性状(粘度)、モデルコメド皮脂の洗浄性、使用感(マッサージの滑らかさ、肌へのなじみやすさ)、及び洗い流しやすさについて評価した。また、各組成物100重量部に対して水50重量部を混合したときも同様に評価した。その結果を、表1〜3に併せて示す。
【0034】
(製法)
成分(A)、(E)、その他の成分を成分(C)に加温して完全に溶解した後、成分(B)及び(D)を加えて均一に混合して、毛穴洗浄用組成物を得た。
【0035】
(評価方法)
(1)外観:
25℃において、濁度計(デジタル比色計 mini photo 5;10mmΦガラスセル;三紳工業社製)で波長530nmにおいて精製水をリファレンスにして透過率を測定した。透過率が、0.001重量%酸化チタン懸濁水の透過率より高いものを「透明」とし、0.001重量%酸化チタン懸濁水の透過率より低く、0.02重量%酸化チタン懸濁水の透過率より高いものを「半透明」とし、0.02重量%酸化チタン懸濁水の透過率より低いものを白濁とした。
【0036】
(2)性状(粘度):
25℃において、B型粘度計(ローター2、30rpm)で測定した粘度が、1000mPa・s以下のものを「液状」、10000〜40000mPa・sのものを「ペースト状」とした。
【0037】
(3)モデルコメド皮脂の洗浄性:
モデルコメド皮脂をカーボンブラックで着色し、50℃で溶融後、前腕に0.05g塗布する。1時間乾燥後に各毛穴洗浄用組成物を0.2mL塗布し、20回マッサージした後に洗い流す。洗い流し後の肌への残留量を観察し、その洗浄性を以下の基準で評価した。
◎;完全に落ちている。
○;ほぼ落ちている。
△;一部残っている。
×;明らかに残っている。
【0038】
(4)使用感及び洗い流しやすさ:
専門パネラー10人に、各毛穴洗浄用組成物約2gを顔に塗布してもらい、約1分間マッサージしてもらった。その際のマッサージの滑らかさ、肌へのなじみやすさ、洗い流しやすさをそれぞれ評価し、以下の基準で判定した。
◎:10人中9人以上が良好と評価。
○:10人中7〜8人が良好と評価。
△:10人中5〜6人が良好と評価。
×:良好と判断した人が4人以下。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、透明で美麗な液状を呈し、優れた使用感と毛穴皮脂洗浄力を有し、水が混入されても使用中は可溶化状態を維持して毛穴皮脂溶解能が低下することがない。また、洗い流しやすさも良好である。水で濡れた皮膚にも使用することができ、特に浴室での使用に好適である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛穴洗浄用組成物に関し、更に詳細には、透明で美麗な液状を呈し、優れた毛穴皮脂洗浄力を有するとともに、水で濡れた皮膚に使用しても白濁せず、毛穴皮脂洗浄力の低下や使用感の悪化を起こすことがない毛穴洗浄用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
毛穴から分泌される皮脂は、トリグリセリド、スクワレン、脂肪酸、ワックスエステルなどから構成され、流動性に富むが、毛穴に貯留するとトリグリセリドの分解によって脂肪酸などの固体成分の割合が高くなるため、流動性が低く、融点も高いペースト状の毛穴皮脂へと変化していく。この毛穴皮脂は毛穴の黒ずみやざらつきの原因となるだけでなく、にきびなどの皮膚トラブルとも関係が深い。毛穴皮脂は、通常の皮脂よりも融点が高いため、水や通常の泡立つタイプの洗顔料で除去することは困難である。このような毛穴皮脂の洗浄を目的として、毛穴皮脂を溶解するポリオールを応用した非水系の洗顔料が提案されている。
【0003】
例えば、毛穴皮脂溶解性ポリオールと活性化ゼオライトの組み合わせにより、水に触れた時の発熱で毛穴皮脂を柔らかくして、皮脂の溶解洗浄を促進する洗顔料(特許文献1)が提案されている。しかし、この洗顔料では、ゼオライトのざらつきのためマッサージが滑らかではないことや、多量の水分が混入するとゼオライトが一度に放熱してしまい、充分な毛穴洗浄効果が得られない等の問題があった。
【0004】
また、コメド皮脂溶解性ポリオールとアニオン界面活性剤中和塩の結晶とを組合わせて、毛穴皮脂の洗浄と、水を加えた後の通常の洗顔が一度にできる洗浄剤組成物(特許文献2)が提案されている。しかし、この洗浄剤は水で濡れた皮膚に使用すると、水の混入により毛穴皮脂の溶解性が低下し、その結果、毛穴皮脂の洗浄力が著しく低下するという問題があった。そのため、特に浴室での使用には不向きであった。また、剤の粘度が高く、細かい部分にまで剤が行き届き難いという問題もあった。
【0005】
さらに、油性成分を含有する角栓除去化粧料として、低粘度の油分を毛穴に作用させることにより、角栓を除去して毛穴の汚れをとる組成物(特許文献3)が提案されている。しかしながら、この組成物は濡れた皮膚に使用した場合、水分の混入によって白濁、乳化してしまい、使用感が悪くなると同時に、毛穴皮脂の洗浄効果が低下するという問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−59455号公報
【特許文献2】
特開平10−338628号公報
【特許文献3】
特開2002−241260号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、透明な液状を呈し、滑らかなマッサージ感を有し、多量の水が混入しても白濁せず、毛穴皮脂洗浄力の低下を生じず、かつさっぱりと洗い流せる毛穴洗浄用組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、毛穴皮脂を溶解し、かつ毛穴などの細かい部分になじみやすい低粘度の液体油成分と、特定の非イオン界面活性剤を組み合わせて用い、非水系の又は一定量以下の水を含む油性組成物とすることにより、上記課題を解決した毛穴洗浄用組成物が得られることを見出した。
【0009】
本発明は、次の成分(A)〜(D):
(A)IOBが0.75〜1.2のポリグリセリン脂肪酸エステル1〜15重量%、
(B)IOBが1.1以上であって、ポリグリセリン脂肪酸エステル以外の非イオン界面活性剤 5〜30重量%、
(C)液体油成分 50〜85重量%、
(D)12重量%以下の水
を含有する透明な液状の毛穴洗浄用組成物を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる成分(A)は、IOBが0.75〜1.2のポリグリセリン脂肪酸エステルである。IOBがこの範囲外のものでは、十分な耐水性を得ることができない。
ここで、IOBとは、有機概念図(藤田穆、有機化合物の予測と有機概念図、化学の領域 Vol.11,No.10(1957)719−725)に基づき求められる無機性値及び有機性値の比(Inorganic Organic Balance)を表わすもので、次式により求められる。
【0011】
【数1】
【0012】
IOBが0.75〜1.2のポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、グリセリンの重合度が2〜6のポリグリセリンと脂肪酸とのエステルが好ましく、特に重合度2のポリグリセリン(即ちジグリセリン)と炭素数12〜18の脂肪酸とのモノエステルが好ましい。
成分(A)のポリグリセリン脂肪酸エステルは、2種以上を用いることもでき、全組成中に1〜15重量%、好ましくは2〜7重量%含有される。この範囲内であれば、十分な耐水性が得られるとともに、使用感が良好である。
【0013】
成分(B)の非イオン界面活性剤は、ポリグリセリン脂肪酸エステル以外の非イオン界面活性剤であって、IOBが1.1以上、好ましくは1.2〜2.0の水溶性のものである。IOBが1.1未満のものでは、十分な耐水性を得ることができないとともに、さっぱりとした洗い流し性も得られない。
【0014】
具体的には、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル(ポリオキシエチレン鎖を付加したグリセリンと脂肪酸のエステルの構造)、モノ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン(モノ脂肪酸グリセリンにポリオキシエチレン鎖を付加した構造)、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。特に、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル、モノ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン、アルキルグルコシドが、低粘度かつ、耐水性に優れたものを作ることができることから好ましい。更にこれらの中でも、ポリオキシエチレンモノラウレート、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン、アルキル鎖C9〜11で糖縮合度1〜2のアルキルグルコシドが、すっきりと洗い流せるという観点から好ましい。
なお、(B)の非イオン界面活性剤として、IOBが1.2を超えるポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた場合には、洗い流し時にぬるつきやすく、好ましくない。
【0015】
成分(B)の非イオン界面活性剤は、2種以上を用いることもでき、全組成中に5〜30重量%、好ましくは7〜16重量%含有される。この範囲内であれば、十分な耐水性が得られるとともに、洗い流し性が良好である。
【0016】
成分(C)の液体油成分は、25℃において液体のものである。かかる液体油成分としては、通常化粧料に使用される液状油であれば特に制限されず、例えば流動パラフィン、流動イソパラフィン、ポリイソブテン、スクワラン等の炭化水素油;ヘキサデシル−1,3−ジメチルブチルエーテル等のエーテル油(特開平9−87223号公報参照);パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸(イソ)トリデシル等のモノエステル油;トリ(2−エチルヘキサン酸)グリセリン、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン等のトリエステル油;オリーブ油、ホホバ油、マカダミアナッツ油等の植物性油;デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油などを用いることができる。
【0017】
これらのうち、毛穴などの細かい部分へのなじみやすさという点から、これら液体油成分は粘度が低いほうが好ましく、30℃における粘度が15mPa・s以下のものが好ましい。また、炭素数20〜30で、かつ無機性値が75以下の油が、水を可溶化するのに効果的であり好ましい。ここで、無機性値とは、前記IOBを求める際に用いられる有機概念図により決定される値である。
好ましいものの具体例として、デカメチルシクロペンタシロキサン(4mPa・s)、平均炭素数20〜30の流動パラフィン(例えば、カネダ社製、ハイコールK230;15mPa・s、無機性値0、平均炭素数24等)、パルミチン酸イソプロピル(6mPa・s、無機性値60、炭素数19)、イソノナン酸イソトリデシル(11mPa・s、無機性値60、炭素数22)、2−エチルヘキサン酸セチル(5mPa・s、無機性値60、炭素数24)、ヘキサデシル−1,3−ジメチルブチルエーテル(7mPa・s、無機性値20、炭素数22)等が挙げられる。
【0018】
成分(C)の液体油成分は、2種以上を用いることもでき、全組成中に50〜85重量%、好ましくは70〜85重量%含有するのが、毛穴皮脂洗浄力やマッサージ時の指滑りに優れている。特に、毛穴へのなじみやすさという点から、粘度が15mPa・s(30℃)以下のものを全液体油成分中に50重量%以上含むことが好ましい。また、デカメチルシクロペンタシロキサン、炭素数20〜30で、かつ無機性値が75以下の油を全組成中に40〜85重量%含有するのが耐水性という観点から好ましい。
【0019】
成分(D)の水は、全組成中に12重量%以下、好ましくは2〜7重量%含有される。12重量%を超えると、液晶構造をとって増粘し、毛穴へのなじみが悪くなったり、半透明になって、経時で相分離を起こすため好ましくない。
【0020】
本発明の毛穴洗浄用組成物には、更に、成分(E)として、IOBが0.6以下の高級アルコール若しくは高級脂肪酸、又はIOBが0.8以下のポリオキシエチレンモノアルキルエーテルを含有できる。成分(E)を含有させることにより、成分(A)の配合量を減らした場合でも高い耐水性を維持することが可能となり、また、成分(A)を多量に配合した場合に生じ易い、洗い流し時の肌のぬるつきを低減することができる。
【0021】
このような高級アルコールとしては、炭素数18以下のもので、例えばミリスチルアルコール(IOB=0.36)、イソステアリルアルコール(IOB=0.29)、オレイルアルコール(IOB=0.28)等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、イソステアリン酸(IOB=0.56)等が挙げられる。
また、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレン鎖(POE)の重合度が5以下のものが好ましく、例えばPOE(3.3)モノアルキル(C9〜11)エーテル(IOB=0.77)等が挙げられる。
【0022】
成分(E)は、2種以上を用いることもでき、高級アルコール、高級脂肪酸、及びポリオキシエチレンモノアルキルエーテルから選ばれる2種以上を組合わせて用いることもできる。成分(E)は、全組成中に0.5〜15重量%、特に2.1〜8重量%含有するのが、すすぎ時の感触に優れるので好ましい。
【0023】
また、本発明の毛穴洗浄用組成物は、前記成分以外に、例えば非イオン界面活性剤の溶解性の調節や使用感の向上のため、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール、エチルカルビトール等のグリコールエーテル類、エタノール等のアルコール類を含有させることができる。これらのアルコール系成分の含有量は、経時で相分離したりしない安定な透明の組成物にするため、5重量%以下、特に2重量%以下であるのが好ましい。
【0024】
さらに、粘度を調節するための、超微粒子シリカ、パルミチン酸デキストリン、有機性ベントナイト等の増粘剤;無機塩類、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、高分子ポリマー、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤、香料、色素、エキス類、薬効剤等も含有できる。
【0025】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、混合する順序によらず、常温で固体の原料については一度溶解した後に、全成分を均一に混合することにより、容易に製造することができる。
【0026】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、透明な液状のものである。
透明とは、濁度計で測定した透過率が、酸化チタン(酸化チタンJA−C、平均粒子径0.18μm:テイカ社製)の0.001重量%懸濁水の透過率より高い状態をいい、色素や粉体等の配合がある場合は、それらを含まない状態で透明であれば、本発明の範囲に含まれるとする。ここで、透過率は、濁度計(デジタル比色計 mini photo 5;10mmΦガラスセル;三紳工業社製)で波長530nmにおいて精製水をリファレンスにし、25℃で測定したものである。
【0027】
一方、液状とは、25℃における粘度が1000mPa・s(B型粘度計、ローター2、30rpm)以下の状態をいう。
本発明の毛穴洗浄用組成物は、25℃における粘度が300mPa・s以下、特に100mPa・s以下、更には50mPa・s以下であるのが、毛穴などの細かい部分に対するなじみ易さという点から好ましい。また、本発明の毛穴洗浄用組成物は、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えて混合していくとき、25℃における粘度が常に2000mPa・s以下であることが好ましく、特に300mPa・sを超えないものが、毛穴などの細かい部分に対するなじみ易さという点から好ましい。
【0028】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えたときに白濁しないものであるのが好ましい。ここで、白濁とは、乳化や懸濁に起因するものであり、28〜30℃にて、前記と同様にして測定した透過率を、酸化チタン(酸化チタンJA−C、粒径0.1〜0.5μm程度:テイカ社製)の0.02重量%懸濁水の透過率と比較し、0.02重量%酸化チタン懸濁水の透過率より低いものを白濁とする。
【0029】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、主に脂肪酸からなる毛穴皮脂を溶解洗浄する目的で使用されるが、その性能はモデルコメド皮脂の洗浄力で評価することができる。モデルコメド皮脂は下記のような組成で形成される。
【0030】
(組成)
スクアレン 8.0(重量%)
ミリスチン酸ミリステート 14.0
綿実油 7.2
コレステロール 12.0
コレステロールパルミテート 4.0
ラウリン酸 0.8
ミリスチン酸 6.4
パルミチン酸 24.8
ステアリン酸 4.8
オレイン酸 18.0
【0031】
これらの組成からなるモデルコメド皮脂をカーボンブラックで着色し、50℃で溶融後、前腕に0.05g塗布する。1時間乾燥後に毛穴洗浄用組成物を適量(液状なら0.2mL)塗布し、20回マッサージした後に洗い流す。洗い流し後の肌への残留量を観察することにより、当該毛穴洗浄用組成物の毛穴皮脂の溶解洗浄性能を評価することができる。
また、該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えたときにも液状の状態を保ち、コメド皮脂洗浄力を維持できることが、濡れた肌の上でも毛穴洗浄力を保つために好ましい。
【0032】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、顔だけでなく毛穴の気になる部分、体なら胸や背中、若しくは頭皮にも適用することができる。また、予め水を適宜加えて使用することも可能である。その場合、オイルの軽いマッサージ感から、伸びの良い滑らかなマッサージ感へと変化するために、肌の血行促進などを兼ねた長いマッサージを行いたい場合などに好適な使用感となる。
【0033】
【実施例】
実施例1〜6、比較例1〜10
表1〜3に示す組成の毛穴洗浄用組成物を製造し、得られた組成物の外観、性状(粘度)、モデルコメド皮脂の洗浄性、使用感(マッサージの滑らかさ、肌へのなじみやすさ)、及び洗い流しやすさについて評価した。また、各組成物100重量部に対して水50重量部を混合したときも同様に評価した。その結果を、表1〜3に併せて示す。
【0034】
(製法)
成分(A)、(E)、その他の成分を成分(C)に加温して完全に溶解した後、成分(B)及び(D)を加えて均一に混合して、毛穴洗浄用組成物を得た。
【0035】
(評価方法)
(1)外観:
25℃において、濁度計(デジタル比色計 mini photo 5;10mmΦガラスセル;三紳工業社製)で波長530nmにおいて精製水をリファレンスにして透過率を測定した。透過率が、0.001重量%酸化チタン懸濁水の透過率より高いものを「透明」とし、0.001重量%酸化チタン懸濁水の透過率より低く、0.02重量%酸化チタン懸濁水の透過率より高いものを「半透明」とし、0.02重量%酸化チタン懸濁水の透過率より低いものを白濁とした。
【0036】
(2)性状(粘度):
25℃において、B型粘度計(ローター2、30rpm)で測定した粘度が、1000mPa・s以下のものを「液状」、10000〜40000mPa・sのものを「ペースト状」とした。
【0037】
(3)モデルコメド皮脂の洗浄性:
モデルコメド皮脂をカーボンブラックで着色し、50℃で溶融後、前腕に0.05g塗布する。1時間乾燥後に各毛穴洗浄用組成物を0.2mL塗布し、20回マッサージした後に洗い流す。洗い流し後の肌への残留量を観察し、その洗浄性を以下の基準で評価した。
◎;完全に落ちている。
○;ほぼ落ちている。
△;一部残っている。
×;明らかに残っている。
【0038】
(4)使用感及び洗い流しやすさ:
専門パネラー10人に、各毛穴洗浄用組成物約2gを顔に塗布してもらい、約1分間マッサージしてもらった。その際のマッサージの滑らかさ、肌へのなじみやすさ、洗い流しやすさをそれぞれ評価し、以下の基準で判定した。
◎:10人中9人以上が良好と評価。
○:10人中7〜8人が良好と評価。
△:10人中5〜6人が良好と評価。
×:良好と判断した人が4人以下。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】
本発明の毛穴洗浄用組成物は、透明で美麗な液状を呈し、優れた使用感と毛穴皮脂洗浄力を有し、水が混入されても使用中は可溶化状態を維持して毛穴皮脂溶解能が低下することがない。また、洗い流しやすさも良好である。水で濡れた皮膚にも使用することができ、特に浴室での使用に好適である。
Claims (5)
- 次の成分(A)〜(D):
(A)IOBが0.75〜1.2のポリグリセリン脂肪酸エステル1〜15重量%、
(B)IOBが1.1以上であって、ポリグリセリン脂肪酸エステル以外の非イオン界面活性剤 5〜30重量%、
(C)液体油成分 50〜85重量%、
(D)12重量%以下の水
を含有する透明な液状の毛穴洗浄用組成物。 - 該組成物100重量部に対して50重量部の水を加えたときに白濁しない、請求項1記載の毛穴洗浄用組成物。
- 該組成物100重量部に対して50重量部まで水を加えて混合していくとき、25℃における粘度が常に2000mPa・s以下である請求項1又は2記載の毛穴洗浄用組成物。
- 成分(B)の非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル、モノ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリン及びアルキルグルコシドから選ばれる1種以上である請求項1〜3のいずれか1項記載の毛穴洗浄用組成物。
- 更に、成分(E):
(E)IOBが0.6以下の高級アルコール若しくは高級脂肪酸、又はIOBが0.8以下のポリオキシエチレンモノアルキルエーテル 0.5〜15重量%を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の毛穴洗浄用組成物。
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JP2011026258A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Hoyu Co Ltd | 頭皮保護剤組成物 |
WO2015094490A1 (en) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | L'oreal | Simulated contaminated skin formulation |
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2002
- 2002-11-11 JP JP2002326622A patent/JP2004161631A/ja active Pending
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