JP2003146852A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP2003146852A
JP2003146852A JP2001341567A JP2001341567A JP2003146852A JP 2003146852 A JP2003146852 A JP 2003146852A JP 2001341567 A JP2001341567 A JP 2001341567A JP 2001341567 A JP2001341567 A JP 2001341567A JP 2003146852 A JP2003146852 A JP 2003146852A
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vinyl
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monomer
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JP2001341567A
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Yoshiya Yoda
祥也 與田
Tomoaki Hiwatari
智章 樋渡
Yasuo Kitani
安生 木谷
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗髪時の指通りがよく、かつ乾燥後の感触の
よい洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 カチオン性基を有するビニル系単量体由
来の構造単位とアミンオキサイド基を有するビニル系単
量体由来の構造単位とを有する重合体、アニオン界面活
性剤及び水から主としてなる洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関す
るものであり、特に毛髪を洗浄して濯ぐときの指通り、
及び乾燥後のしっとり感などに優れる洗浄剤組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】シャンプー、リンス、トリートメント
剤、セット剤などの毛髪化粧料には、洗浄後の毛髪の櫛
どおり性や柔軟性その他の感触性を改良するために、い
わゆるコンディショニング剤が配合されている。例えば
シャンプーにはカチオン化ヒドロキシセルロースをコン
ディショニング剤として配合することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カチオ
ン化ヒドロキシセルロースを配合したシャンプーは、洗
浄後に濯ぐときの指通り性は良いが、乾燥後の毛髪がご
わついた感触となることが指摘されている。このごわつ
き感を改良するために、併用する界面活性剤の選択やオ
イルの添加などが検討されている。しかし根本的には、
このようなごわつき感を生じないコンディショニング剤
を用いるのが望ましい。本発明はこのような要望に応え
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る洗浄剤組成
物は、カチオン性基を有するビニル系単量体(A)と、
アミンオキサイド基を有するビニル系単量体(B)とを
含む単量体混合物の重合物に相当する構造を有する重合
体、アニオン界面活性剤、及び水から主として成ること
を特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る洗浄剤組成物におい
て、カチオン性基を有するビニル系単量体(A)と、ア
ミンオキサイド基を有するビニル系単量体(B)とを含
む単量体混合物の重合物に相当する構造を有する重合体
は、いわゆるコンディショニング剤である。この重合体
を与えるカチオン性基を有するビニル系単量体として
は、式(1)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル
又は(メタ)アクリル酸アミド系のものを用いるのが好
ましい。
【0006】
【化5】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を表わし、R2
びR3 はそれぞれ独立して炭素数1〜24のアルキル
基、アリール基又はアラルキル基を表わし、R4 は水素
原子、炭素数1〜24のアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基又は−CH 2 −CH(OH)−CH2 −N+
5 6 7 ・Y- 基を表わし、R5 〜R7 はそれぞれ独
立して炭素数1〜24のアルキル基、アリール基又はア
ラルキル基を表わす。X- 及びY- はそれぞれ独立して
陰イオン、例えば沃素イオン、塩素イオン、臭素イオン
又は炭素数1〜24のモノアルキル硫酸イオンを表わ
す。aは0又は1を表わす。bは1〜10の整数を表わ
す。) 式(1)で表わされるカチオン性基を有するビニル系単
量体のいくつかを例示すると、N−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウム
クロリド、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N
−エチル−N,N−ジメチルアンモニウム=モノエチル
硫酸塩、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,
N,N−トリエチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、
N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルオキシエチル
−N′,N′−ジメチルアンモニウム}−2−ヒドロキ
シプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムク
ロリド、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルオキ
シエチル−N′,N′−ジエチルアンモニウム}−2−
ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリエチルアンモ
ニウムクロリド等のカチオン性基を有する(メタ)アク
リル酸エステル類;N−(メタ)アクリロイルアミノプ
ロピル−N,N−ジメチル−N−ラウリルアンモニウム
クロリド、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−
N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウム=モノエチ
ル硫酸塩、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−
N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムクロリド、
N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジ
エチル−N−メチルアンモニウム=モノメチル硫酸塩、
N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルアミノプロピ
ル−N′,N′−ジメチルアンモニウム}−2−ヒドロ
キシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウム
クロリド、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルア
ミノプロピル−N′,N′−ジエチルアンモニウム}−
2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルア
ンモニウムクロリド等のカチオン性基を有する(メタ)
アクリルアミド類等が挙げられる。
【0007】このカチオン性基を有するビニル系単量体
(A)由来の構造単位は、通常は重合体の5〜80重量
%を占めている。重合体の10〜60重量%、特に10
〜40重量%を占めるのが好ましい。このカチオン性基
を有するビニル系単量体(A)由来の構造単位は、洗浄
剤組成物中において併用されているアニオン性界面活性
剤とコンプレックスを形成し、毛髪に付着しやすい状態
で存在するものと考えられる。従って重合体にアニオン
性の官能基が存在するとこのコンプレックスの形成の障
害となるので、重合体はアニオン性の官能基の少ないも
のが好ましく、これを実質的に含まないものであれば更
に好ましい。
【0008】アミンオキサイド基を有するビニル系単量
体としては、特開平10−72323号公報に記載され
ている式(2)〜式(5)のいずれかで表わされるもの
を用いるのが好ましい。
【0009】
【化6】 (式中、R8 は水素原子又はメチル基を表わし、R9
びR10はそれぞれ独立して炭素数1〜24のアルキル
基、アリール基又はアラルキル基を表わす。Dは2価の
結合基を表わす。dは0又は1を表わす。)
【0010】
【化7】 (式中、R8 は水素原子又はメチル基を表わし、R11
炭素数1〜24のアルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基を表わす。Dは2価の結合基を表わす。dは0又は
1を表わす。qは0〜4の整数を表わす。なおqが2〜
4の整数を表わす場合には、複数のR11はそれぞれ異な
っていてもよい。)
【0011】
【化8】 (式中、R8 は水素原子又はメチル基を表わし、R12
炭素数1〜24のアルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基を表わす。Dは2価の結合基を表わす。dは0又は
1を表わす。tは0〜3の整数を表わす。なおtが2又
は3を表わす場合には、複数のR12はそれぞれ異なって
いてもよい。)
【0012】
【化9】 (式中、Zは
【0013】
【化10】 を表わす。R13〜R20はそれぞれ独立して水素原子又は
炭素数1〜24のアルキル基、アリール基もしくはアラ
ルキル基を表わすが、R13〜R20のうちの少なくとも一
つは
【0014】
【化11】 を表わす。(ここでR8 は水素原子又はメチル基を表わ
し、Dは2価の連結基を表わし、dは0又は1を表わ
す)。gは1〜10の整数を表わす。hは1〜10の整
数を表わす。) 式(2)で表わされるアミンオキサイド基を有するビニ
ル系単量体としては、例えばN,N−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレート等の3級アミノ基を有す
る(メタ)アクリレート類;N,N−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル
アミノプロピル(メタ)アクリルアミド等の3級アミノ
基を有する(メタ)アクリルアミド類;3−(N,N−
ジメチルアミノ)プロピオン酸ビニル等の3級アミノ基
を有するビニルエステル類:p−ジメチルアミノメチル
スチレン、p−ジメチルアミノエチルスチレン、p−ジ
エチルアミノメチルスチレン、p−ジエチルアミノエチ
ルスチレン等の3級アミノ基を有するスチレン類:更に
はグリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基を有
するビニル系単量体とN,N−ジメチル−1,3−プロ
パンジアミンなどのエポキシ基と反応活性な基を有する
3級アミン化合物との反応物等のアミンオキサイド化物
等が挙げられる。またグリシジル(メタ)アクリレート
等のエポキシ基を有するビニル系単量体と、N−ヒドロ
キシエチル−N,N−ジメチルアミンオキシド等のエポ
キシ基と反応活性な基を有するアミンオキシド化合物と
の反応物、2−イソシアネートエチル(メタ)アクリレ
ート等のイソシアネート基を有するビニル系単量体と、
N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミンオキサ
イド等のイソシアネート基と反応活性な基を有するアミ
ンオキサイド化合物との反応生成物等も挙げられる。
【0015】式(3)で表わされるアミンオキサイド基
を有するビニル系単量体としては、2−ビニルピリジ
ン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メ
チル−5−ビニルピリジン、3−メチル−5−ビニルピ
リジン、4−メチル−5−ビニルピリジン、6−メチル
−5−ビニルピリジン、2−メチル−4−ビニルピリジ
ン、3−メチル−4−ビニルピリジン、2−ラウリル−
5−ビニルピリジン、2−ラウリル−4−ビニルピリジ
ン、2−(t−ブチル)−5−ビニルピリジン、2−
(t−ブチル)−4−ビニルピリジン等のアミンオキサ
イド化物が挙げられる。
【0016】式(4)で表わされるアミンオキサイド基
を有するビニル系単量体としては、1−ビニルイミダゾ
ール、2−メチル−1−ビニルイミダゾール、4−メチ
ル−1−ビニルイミダゾール、5−メチル−1−ビニル
イミダゾール、2−ラウリル−1−ビニルイミダゾー
ル、4−(t−ブチル)−1−ビニルイミダゾール等の
アミンオキサイド化物が挙げられる。
【0017】式(5)で表わされるアミンオキサイド基
を有するビニル系単量体としては、4−ビニルモルホリ
ン、2−メチル−4−ビニルモルホリン、4−アリルモ
ルホリン、1−ビニルピペリジン、4−メチル−1−ビ
ニルピペリジン、2−ラウリル−1−ビニルピペラジ
ン、2−メチル−ピペラジノエチルメタクリレート等の
アミンオキサイド化物が挙げられる。
【0018】これらのアミンオキサイド化物のなかでも
式(2)で表わされるものが好ましい。また式(2)で
表わされるもののなかでは、R9 及びR10が炭素数1〜
4のアルキル基であるものが好ましい。最も好ましいの
は3級アミノ基を有する(メタ)アクリレート又は(メ
タ)アクリルアミドのアミンオキサイド化物である。こ
のアミンオキサイド基を有するビニル系単量体由来の構
造単位は、重合体に親水性を付与する作用があり、洗浄
剤組成物中で重合体のカチオン性基を有するビニル系単
量体由来の構造単位が併用されているアニオン性界面活
性剤とコンプレックスを形成した際の、重合体の水溶性
を維持する。また、洗浄剤組成物を用いて洗浄した毛髪
を乾燥した際に毛髪に保湿性を付与する。アミンオキサ
イド基を有するビニル系単量体由来の構造単位は、重合
体の20〜90重量%、特に30〜70重量%を占める
のが好ましい。また重合体中のカチオン性基を有するビ
ニル系単量体由来の構造単位と、アミンオキサイド基を
有するビニル系単量体由来の構造単位との合計に占め
る、アミンオキサイド基を有する構造単位の割合は30
〜90重量%が好ましい。
【0019】重合体中には更に炭素数12以上の長鎖ア
ルキル基を有するビニル系単量体(C)由来の構造単位
を含有させるのが好ましい。このような単量体(C)と
しては、炭素数12〜22のアルコールと(メタ)アク
リル酸とのエステルや、炭素数12〜22のアルキルア
ミンと(メタ)アクリル酸とのアミドなどが挙げられ
る。なかでもセチル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート
などが好ましい。この長鎖アルキル基を有するビニル系
単量体由来の構造単位は、重合体に疎水性を付与し、洗
浄剤組成物を用いて洗浄した毛髪を乾燥した際に毛髪に
滑らかさを付与する。この長鎖アルキル基を有するビニ
ル系単量体由来の構造単位は、通常は重合体中に40重
量%以下の量で存在させる。この構造単位の含有量が多
くなりすぎると、重合体の水への溶解性が低下する。重
合体中におけるこの構造単位の好ましい含有量は5〜3
5重量%、特に10〜30重量%である。また、重合体
に疎水性を付与する観点からは、この長鎖アルキル基を
有する構造単位と前述のカチオン性基を有する構造単位
の合計は、重合体の20〜60重量%、特に30〜50
重量%を占めるのが好ましい。前述のようにカチオン性
基は併用されているアニオン界面活性剤とコンプレック
スを形成するが、このコンプレックスは疎水性と見倣す
ことができる。
【0020】重合体中は更に他のビニル系単量体(D)
に由来する構造単位を含有していてもよい。このような
ビニル系単量体としては、メタノール、エタノール等の
低級アルコールやテトラヒドロフルフリルアルコールな
どと(メタ)アクリル酸とのエステル、エチレングリコ
ール、1,3−プロピレングリコール等と(メタ)アク
リル酸とのモノエステル、更にはこのモノエステルの水
酸基がメタノールやエタノール等でエーテル化されたエ
ステルなどが挙げられる。このビニル系単量体(D)に
由来する構造単位は重合体の30重量%以下であるのが
好ましい。
【0021】重合体は、室温でその0.5重量%水溶液
にドデシル硫酸ナトリウムを等電荷量となるまで添加し
たときに、溶液が白濁するかないしは重合体が析出する
ものが好ましい。また、重合体0.5重量部、ドデシル
硫酸ナトリウム20重量部及び水79.5重量部を混合
したときに透明な溶液を形成する重合体も好ましい。重
合体は、それぞれの構造単位を与える単量体を混合し、
常法により重合することにより製造できる。なお、カチ
オン性基を有するビニル系単量体(A)やアミンオキサ
イド基を有するビニル系単量体の代りに、その前駆体を
用いて重合を行い、得られた重合体にアルキル化剤を反
応させてカチオン性基を形成したり、過酸化水素を反応
させてアミンオキサイド基を形成することもできる。こ
れらの反応は、重合で得られた重合体溶液にそれぞれの
反応剤を加えて、20〜100℃で1〜20時間行えば
よい。
【0022】重合は親水性溶媒中で行うのが好ましい。
親水性溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタ
ノール、セカンダリーブタノール、水等が挙げられる。
これらは単独で用いても、いくつかを併用してもよい。
通常はアルコール又はアルコールと水の混合溶媒を用い
る。
【0023】重合開始剤としては、2,2′−アゾビス
イソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(4−メ
トキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル
−2,2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1′−アゾビ
ス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)等のアゾ化合
物、ベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、
ジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド
等の過酸化物など、常用のものを用いればよい。重合開
始剤は全単量体に対して通常は0.01〜5重量%の範
囲で用いる。
【0024】重合は、通常は窒素やアルゴン等の不活性
ガス雰囲気下で、30〜120℃、好ましくは40〜1
00℃で1〜30時間行えばよい。重合終了後は、反応
液から生成した重合体を、溶媒留去、貧溶媒の添加など
適宜の手段で単離する。この重合体はそのまま、又は更
に精製して本発明に係る洗浄剤組成物の製造に用いる。
精製は再沈澱、溶媒洗浄、膜分離など公知の適宜の手段
で行うことができる。
【0025】アニオン界面活性剤としては、α−オレフ
ィンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチルアルキルエーテル硫酸エステル塩、パラ
フィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルカルボン酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸
塩、N−アシル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミ
ン酸塩、アシルメチルタウリン塩等の洗浄剤組成物に常
用されているものを用いればよい。これらのアニオン界
面活性剤の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム、
アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールア
ミンなどが挙げられる。なお、アニオン界面活性剤はい
くつかを併用してもよい。
【0026】本発明に係る洗浄剤組成物に占める重合体
及びアニオン界面活性剤の含有量は通常は重合体は0.
05〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%、アニオ
ン界面活性剤は5〜40重量%、好ましくは10〜30
重量%である。なお洗浄剤組成物中には重合体及びアニ
オン界面活性剤以外に常用の種々の助剤を含有させても
よい。
【0027】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 重合体I〜Vの製造;還流冷却器、滴下ロート、温度
計、窒素ガス導入管及び撹拌装置を備えた反応器に、イ
ソプロピルアルコール140重量部、表−1の単量体及
びジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレート0.3
重量部を仕込んだ。反応器を窒素置換したのち、2時間
かけて80℃まで加熱し、この温度で10時間反応させ
た。なお、加熱を開始してから6時間後にジメチル−
2,2′−アゾビスイソブチレート1.0重量部を追加
して加え、反応を促進させた。
【0028】反応終了後、反応液を80℃に保ち、これ
にエチレンジアミン四酢酸0.2重量部を添加したの
ち、用いたジエチルアミノエチルメタクリレートと等モ
ルの過酸化水素水(35重量%水溶液)を2時間かけて
滴下し、引続いて80℃で10時間撹拌して3級アミノ
基をアミンオキサイド基に転換した。次いで反応液から
溶媒を留去しながら水200重量部を徐々に添加して、
イソプロピルアルコールを水で置換し、最後に水で濃度
調整して重合体の30重量%水溶液とした。得られた重
合体は、重合体0.5重量部、ドデシル硫酸ナトリウム
20重量部及び水79.5重量部の組成物としたとき
に、いずれも透明な溶液を与えた。また重合体I〜IV
は、重合体の0.5重量%水溶液にドデシル硫酸ナトリ
ウムを等電荷量となるまで添加すると、いずれも析出し
た。
【0029】
【表1】 洗浄剤組成物の調製;重合体の2重量%水溶液25重量
部、ドデシル硫酸ナトリウム20重量部、及び蒸留水5
5重量部を室温で混合し、1時間撹拌して洗浄剤組成物
を調製した。
【0030】洗浄剤組成物の評価; (1)濯ぎ時の指通り:長さ23cm、重さ2gの毛髪
の束を水に浸して軽く絞ったのち、これに洗浄剤組成物
1.0gを塗布して洗髪した。次いで流水中で濯ぎ、そ
のときの指通りの感触を評価した。
【0031】(2)乾燥後のしっとり感及びさらさら感 上記(1)で流水中で濯いだ毛髪の束を23℃、相対湿
度60%の雰囲気中に保持して乾燥したのち、手のひら
で触ってそのしっとり感及びさらさら感を評価した。な
お、評価は、重合体の代わりにカチオン化ヒドロキシセ
ルロースを用いた以外は全く同様にして調製した洗浄剤
組成物を標準品として、下記の4段階で行った。結果を
表−2に示す。
【0032】 +2 標準品よりはるかに優れる +1 標準品より優れる 0 標準品と同等 −1 標準品より劣る
【0033】
【表2】 本発明に係るカチオン性基を有する構造単位とアミンオ
キシド基を有する構造単位を有する重合体(I〜IV)を
含有する洗浄剤組成物は、いずれの評価項目においても
優れている。なかでも長鎖アルキル基を有する構造単位
を有する重合体(II及びIV)を含有する洗浄剤組成物
は、乾燥後のさらさら感が著しく優れている。これに対
しカチオン性基を有する構造単位を含まない、重合体
(V)を含有する洗浄剤組成物は、濯ぎ時の指通り性に
劣っている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木谷 安生 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社内 Fターム(参考) 4C083 AC781 AC782 AD131 AD132 CC38 EE06 EE07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性基を有するビニル系単量体
    (A)と、アミンオキサイド基を有するビニル系単量体
    (B)とを含む単量体混合物の重合物に相当する構造を
    有する重合体、アニオン界面活性剤、及び水から主とし
    て成ることを特徴とする洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 カチオン性基を有するビニル系単量体
    (A)が、式(1)で表わされるものであることを特徴
    とする請求項1記載の洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を表わし、R2
    びR3 はそれぞれ独立して炭素数1〜24のアルキル
    基、アリール基又はアラルキル基を表わし、R4 は水素
    原子、炭素数1〜24のアルキル基、アリール基、アラ
    ルキル基又は−CH 2 −CH(OH)−CH2 −N+
    5 6 7 ・Y- を表わし、R5 〜R7 はそれぞれ独立
    して炭素数1〜24のアルキル基、アリール基又はアラ
    ルキル基を表わす。X- 及びY- は、それぞれ独立して
    陰イオンを表わす。aは0又は1を表わす。bは1〜1
    0の整数を表わす。)
  3. 【請求項3】 X及びYで表わされる陰イオンが、沃素
    イオン、塩素イオン、臭素イオン及び炭素数1〜24の
    モノアルキル硫酸イオンよりなる群から選ばれるもので
    あることを特徴とする請求項2記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 アミンオキサイド基を有するビニル系単
    量体(B)が、式(2)〜(5)のいずれかで表わされ
    るものであることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の洗浄剤組成物。 【化2】 (式中、R8 は水素原子又はメチル基を表わす。Dは2
    価の結合基を表わす。dは0又は1を表わす。R9 〜R
    12はそれぞれ独立して炭素数1〜24のアルキル基、ア
    リール基又はアラルキル基を表わす。qは0〜4の整数
    を表わす。tは0〜3の整数を表わす。但し、q又はt
    が2以上の整数を表わすときには複数のR 11又はR12
    それぞれ互いに異なっていてもよい。Zは 【化3】 を表わす。R13〜R20はそれぞれ独立して水素原子又は
    炭素数1〜24のアルキル基、アリール基もしくはアラ
    ルキル基を表わすが、R13〜R20のうちの少なくとも一
    つは 【化4】 を表わす。gは1〜10の整数を表わす。hは1〜10
    の整数を表わす。)
  5. 【請求項5】 重合体がカチオン性基を有するビニル系
    単量体(A)、アミンオキサイド基を有するビニル系単
    量体(B)、及び炭素数12以上の長鎖アルキル基を有
    するビニル系単量体(C)を含む単量体混合物の重合物
    に相当する構造を有するものであることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 重合体に占める長鎖アルキル基を有する
    ビニル系単量体(C)由来の構造単位の含有量が0〜4
    0重量%であることを特徴とする請求項5記載の洗浄剤
    組成物。
  7. 【請求項7】 重合体に占めるカチオン性基を有するビ
    ニル系単量体(A)由来の構造単位の含有量が5〜80
    重量%であることを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れかに記載の洗浄剤組成物。
  8. 【請求項8】 重合体に占めるアミンオキサイド基を有
    するビニル系単量体(B)由来の構造単位の含有量が2
    0〜90重量%であることを特徴とする請求項1ないし
    7のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
  9. 【請求項9】 重合体に占めるカチオン性基を有するビ
    ニル系単量体(A)由来の構造単位と、アミンオキサイ
    ド基を有するビニル系単量体(B)由来の構造単位の合
    計に占める前者の割合が10〜70重量%であることを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の洗浄剤
    組成物。
  10. 【請求項10】 重合体が、重合体0.5重量%、ドデ
    シル硫酸ナトリウム20重量%及び水79.5重量%の
    混合物としたときに、25℃で透明な水溶液を与えるも
    のであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか
    に記載の洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8236911B2 (en) 2004-02-09 2012-08-07 Mitsubishi Chemical Corporation Water-soluble resin, hair cosmetic material containing the same, and silicone oil adsorption assistant
CN106496386A (zh) * 2016-10-19 2017-03-15 东华大学 一种用于活性染料无盐染色的环境响应型阳离子聚合物及其制备方法

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