JP2003146756A - ガラス状炭素製パイプの製造方法およびガラス状炭素製パイプ製造用中子 - Google Patents

ガラス状炭素製パイプの製造方法およびガラス状炭素製パイプ製造用中子

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭化焼成後のガラス状炭素製パイプを中子か
ら容易に取り外し可能としつつ、高い真円度を確保し得
るガラス状炭素製パイプの製造方法と、該方法に用いら
れる中子を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂を用いてパイプを成形し、
該パイプの内側に中子を配して炭化焼成してガラス状炭
素製パイプを製造するに当たり、前記中子の外周の少な
くとも一部を構成する材料の線膨張係数をa(K-1)、
前記ガラス状炭素の線膨張係数をb(K-1)、とすると
き、 a−b ≧ 3×10-6(K-1) を満足する中子を用いる製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプ状に成形さ
れた熱硬化性樹脂成形品を高温下(約850〜1000
℃前後またはそれ以上の高温域)で炭化焼成してガラス
状炭素製パイプを製造する方法に関するものである。本
発明法によって得られるガラス状炭素製パイプは、耐熱
性、ガス不透過性や耐腐食性に優れることは勿論のこ
と、真円度が高く、割れやクラックなどの欠陥も見られ
ないことから、CVD装置用インナーチューブなど、半
導体製造用装置部材に好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】ガラス状炭素は熱硬化性樹脂を炭化焼成
して得られる炭素材料であり、ガラス状の非常に均質、
緻密な構造を有している。この材料は、一般の炭素材料
の特徴である熱伝導性、化学的安定性、耐熱性、高純度
などの性質に加え、構成粒子の脱落がないという優れた
特徴を備えていることから、半導体製造装置部材などの
用途に汎用されている。
【0003】本発明者らは、ガラス状炭素製パイプを得
るための前駆体(予備成形体)として、熱硬化性樹脂を
含む原料を使用し、遠心成形法によってパイプ状の熱硬
化性樹脂成形体を製造する方法を開発し、すでに特許出
願を済ませている(特開2000−159575号、お
よび特願2000−155387号)。
【0004】上記方法により、気孔や膨れなどのない高
品質の熱硬化性樹脂パイプを効率よく製造することがで
き、ひいてはこの樹脂パイプを常法に従って炭素化(焼
成)処理することにより、半導体製造用CVD装置の構
成部材、特にインナーチューブなどとして優れた性能を
示すガラス状炭素製パイプを生産性よく製造することが
可能となった。
【0005】ところで、上記のような樹脂パイプからガ
ラス状炭素製パイプを得るに当たっては、炭化焼成時に
所定の直径と真円度を確保すべく、黒鉛製の中子を、焼
成前の樹脂円筒内部に配置することが提案されている
(特開平11−189470号、および特開平11−1
89471号)。
【0006】上記技術のように中子を用いる場合、特に
ガラス状炭素製パイプの真円度を向上させる点では、焼
成による樹脂の収縮を考慮して、得られるガラス状炭素
製パイプの内径にできるだけ近い外径を有する中子を使
用することが望ましい。
【0007】しかしながら、焼成後のガラス状炭素製パ
イプの内径と、中子の外径との差があまりに小さい場合
には、炭化焼成後にガラス状炭素製パイプと中子が強く
密着するため、中子からガラス状炭素製パイプを取り外
すことが困難であり、この取り外しの際に該パイプが破
損する場合もあった。こうした現象は、100mm〜2
00mm程度以上といった口径(内径)の大きなガラス
状炭素製パイプの製造において特に問題となっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、炭化焼成後の
ガラス状炭素製パイプを中子から容易に取り外し可能と
しつつ、高い真円度を確保し得るガラス状炭素製パイプ
の製造方法と、該方法に用いられる中子を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明のガラス状炭素製パイプの製造方法とは、熱硬化性
樹脂を用いてパイプを成形し、該パイプの内側に中子を
配して炭化焼成することによってガラス状炭素製パイプ
を製造するに当たり、前記中子の外周の少なくとも一部
を構成する材料の線膨張係数をa(K-1)、前記ガラス
状炭素の線膨張係数をb(K-1)、とするとき、下式
(1)を満足する中子を用いるところに要旨を有するも
のである。 a−b ≧ 3×10-6(K-1) (1)。
【0010】なお、本発明でいう「線膨張係数」とは、
室温(25℃)と炭化焼成温度の間の平均線膨張係数を
意味する。
【0011】上記中子は、外周のうち、少なくともガラ
ス状炭素製パイプの端部に対応する位置部分が、線膨張
係数a(K-1)の材料によって構成されるものであるこ
とが好ましい。
【0012】中子を構成する線膨張係数a(K-1)の材
料としては、金属材料、好ましくはステンレス鋼が挙げ
られる。
【0013】本発明の製造方法においては、上記中子の
表面と上記パイプの内面の間に、可圧縮性を有する耐熱
性緩衝材を介在させて焼成させることが好ましい。
【0014】本発明の製造方法は、特に内径が100m
m以上のガラス状炭素製パイプの製造に好ましく適用さ
れる。
【0015】さらに、上記の中子、すなわち、外周の少
なくとも一部を構成する材料の線膨張係数をa
(K-1)、ガラス状炭素の線膨張係数をb(K-1)とす
るとき、上式(1)を満足するガラス状炭素製パイプ製
造用中子も本発明に包含される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明者らは、熱硬化性樹脂パイ
プを炭化焼成してガラス状炭素製パイプを製造するに当
たり、高い真円度を確保すること、および、中子からガ
ラス状炭素製パイプを容易に取り外し可能であること、
の双方を達成し得る製造方法について鋭意検討を重ねて
きた。その結果、特定の線膨張係数を有する材料から構
成される中子を用いることで、これらの課題を解決し得
ることを見出し、本発明を完成したのである。
【0017】本発明の製造方法の基本概念を、図1を用
いて説明する。図1は、熱硬化性樹脂パイプを炭化焼成
してガラス状炭素製パイプとし、冷却する工程を示した
ものであり、横軸は工程時間を、左軸は製品(ガラス状
炭素製パイプ)の内径および中子の外径を、右軸は温度
を、夫々示している。
【0018】ガラス状炭素製パイプの内径は、炭素化前
(熱硬化性樹脂パイプ)では大きく、焼成により炭素化
が進行するに従い収縮して小さくなる。また、炭素化が
完了した後は、通常、室温まで冷却してパイプを取り外
すが、この冷却により、パイプの内径、中子の外径と
も、収縮して小さくなる。
【0019】中子の外径は、ガラス状炭素製パイプの真
円度を高めるため、図1中の炭素化処理温度(炭化焼成
温度)において、パイプの内径との差が極めて小さくな
るように、パイプの上記収縮の程度を見込んで決定され
る。しかし、従来用いられていた中子の材料(黒鉛やカ
ーボン繊維など)では、上記冷却過程での収縮率が非常
に近い。よって、炭化焼成後、室温まで冷却した状態に
おいても、パイプの内径と中子の外径の差は小さく、パ
イプを中子から取り外すことが困難であった。
【0020】そこで、ガラス状炭素製パイプを構成する
ガラス状炭素の線膨張係数よりも、所定値以上大きな線
膨張係数を有する材料から構成される中子を用いること
とした。このような中子であれば、ガラス状炭素製パイ
プの形状矯正が求められる高温下(炭化焼成温度下)に
おいては、該パイプの内径とほぼ等しい外径を有してい
ても、室温まで冷却した際には、該パイプよりも大きく
収縮するため、該パイプとの間に隙間が生じる。よっ
て、ガラス状炭素製パイプを中子から容易に取り外し得
るのである。
【0021】本発明の製造方法では、中子の外周の少な
くとも一部を構成する材料の線膨張係数をa(K-1)、
ガラス状炭素の線膨張係数をb(K-1)とするとき、上
式(1)を満足する中子を用いることと規定した。
【0022】上記の中子であれば、例えば、100mm
の内径のガラス状炭素製パイプを、1000℃の炭化焼
成温度で製造するに当たり、該炭化焼成温度でのパイプ
の内径と中子の外径を等しくした場合に、炭化焼成後室
温まで冷却すると、パイプの内径と中子の外径に0.3
mm程度の差が生じる。パイプと中子の間にこの程度の
隙間が生じれば、パイプを中子から容易に取り外すこと
ができる。よって、極めて高い真円度のガラス状炭素製
パイプを、中子からの取り外し時の割れなどを防止しつ
つ製造できるのである。
【0023】上式(1)に係る「a−b」が3×10-6
(K-1)を下回る場合では、ガラス状炭素製パイプの真
円度を高めるために、炭化焼成温度での中子の外径をパ
イプの内径とほぼ等しくなるようにすると、炭化焼成
後、室温まで冷却した場合に、パイプと中子の間の隙間
が非常に小さく、パイプを中子から取り外すこととが困
難となり、場合によっては該取り外し時にパイプが破損
してしまう。一方、ガラス状炭素製パイプの中子からの
取り外しが容易となるように中子の外径を設定すると、
炭化焼成温度での中子の外径と、パイプの内径の差が大
きくなり、高度な真円度のパイプを製造することができ
ない。上記「a−b」の好ましい下限は6×10-6(K
-1)、より好ましい下限は9×10-6(K-1)である。
【0024】なお、「a−b」の上限は特に限定され
ず、中子に使用できるような性質(特に後述する耐熱
性)を有する材料のうち、最大の線膨張係数を有するも
のの該線膨張係数(a)と、ガラス状炭素の線膨張係数
(b)との組合せによって決定される。
【0025】なお、各材料の線膨張係数は、公知の測定
法(例えば、JIS R 1618に規定の測定方法な
ど)を用いて求めればよい。一例を挙げると、ガラス状
炭素では、例えば熱機械分析装置(リガク社製「TMA
8140」など)を用い、試料を長さ20mm、長さ方
向に垂直な断面が2mm×2mmの角柱状とし、該長さ
方向に微小荷重を掛けながら5℃/分で昇温した時に測
定される該試料の長さ方向の寸法変化から求められる。
【0026】本発明に用いられる中子の形状は、円筒状
であっても円柱状でもよく、できるだけ真円に近い形状
であることが好ましい。ただし、目的に応じて、楕円形
状であってもよいし、あるいは、パイプの長手方向に段
付き状またはテーパー状に径が変化しているものであっ
てもよい。
【0027】ただし、所望の真円度を確保するために
は、中子外周の形状は、焼成前の樹脂パイプ内周の形状
と相似していることが好ましい。また、既述の通り、焼
成により、樹脂パイプの収縮率に応じて該パイプの内周
長さ(内径)が収縮するのに対応して、中子の外周長さ
(外径)を調整することが好ましい。詳細には、パイプ
の肉厚、内径、材料、中子の材料などによっても変化し
得るが、概ね、中子の外周長さは、焼成前のパイプの内
周長さに対し、70〜90%の範囲に調整することが推
奨される。
【0028】なお、ガラス状炭素製パイプの全長に亘っ
て、高い真円度が要求される場合は、全外周が、上式
(1)を満足する材料で構成される中子を用いればよい
(例えば、全体が該材料で構成されている中子など)。
他方、ガラス状炭素製パイプの一部にのみ、高い真円度
が要求される場合は、外周のうち、ガラス状炭素製パイ
プの該箇所に対応する位置部分は、上式(1)を満足す
る線膨張係数を有する材料で構成され、他の部分につい
ては、上式(1)を満たさない材料で構成される中子を
用いてもよい。
【0029】後者の中子の場合、炭化焼成後室温まで冷
却した際に、該パイプを中子から容易に取り外すことが
できるように、ガラス状炭素製パイプのうち、高い真円
度が要求されない部分に対応する該中子の位置部分で
は、室温における外径が、該パイプの内径よりも十分小
さくなるように設計する。
【0030】例えば、ガラス状炭素製パイプを半導体製
造用装置などに用いる場合、通常、該パイプの接合部
分、すなわち端部にのみ高い真円度が要求されるため、
該パイプの製造に用いられる中子は、外周のうち、少な
くとも該パイプの端部に対応する位置部分が、上式
(1)を満足する材料で構成されていればよい。
【0031】外周の特定箇所のみが上式(1)を満足す
る材料で構成される中子としては、例えば、上式(1)
を満たさない材料からなる円筒や円柱のうち、該特定箇
所に該当する位置部分の外周を削り、該位置部分に上式
(1)を満足する材料で構成されるリングを嵌合したも
のなどが挙げられる。また、上式(1)を満たさない材
料からなる円筒や円柱の端部の外周を削り、該部分に、
位置ずれが起きない程度の内径の円筒[上式(1)を満
足する材料で構成されるもの]などを被せるように積み
重ねたものなどを用いてもよい。勿論、これらの方法に
限定されず、他の方法によって得られる中子を用いるこ
とも可能である。
【0032】中子を構成する材料は、炭化焼成温度に耐
え得る(変形や変質しない)程度の耐熱性を有するもの
でなければならない。このうち、上式(1)を満足し得
るものとしては、例えば、ステンレス鋼などの耐熱性鉄
基合金;ニッケル基合金;アルミナ(Al23、線膨張
係数:6.6〜6.8×10-6-1)、ステアタイト
(MgO・SiO2、線膨張係数:6.9×10
-6-1)、フォルステライト(2MgO・SiO2、線
膨張係数:10×10-6-1)などのセラミックス材
料;などが挙げられ、これらの中から、採用する炭化焼
成温度に応じて、十分な耐熱性を有する材料を適宜選択
すればよい。
【0033】例えば、900℃以上の炭化焼成温度を採
用する場合に用い得る材料としては、具体的には、SU
S310S、アルミナセラミックス、インコネルなどが
代表的なものとして挙げられる。
【0034】なお、中子を構成する材料の上記具体例
は、特に代表的なものを例示したに過ぎず、これらに限
定されるわけではない。
【0035】また、上式(1)を満たさず、上式(1)
を満足する材料と組み合わせて用い得る材料としては、
従来から用いられている黒鉛、カーボン繊維(例えば、
カーボンフェルトそのものを圧縮・成形したカーボン断
熱材など)などが挙げられる。
【0036】このように本発明の製造方法では、炭化焼
成時に製品パイプの内径とほぼ等しい外径の中子を用い
ても、炭化焼成後、冷却した状態では、ガラス状炭素製
パイプを中子から容易に取り外すことができるため、高
い真円度のガラス状炭素製パイプを、割れやクラックな
どの不良の発生を抑制しつつ製造することができる。
【0037】本発明の製造方法は、得られるガラス状炭
素製パイプの内径を特に限定するものではないが、特に
100mm以上、さらには200mm以上の内径のガラ
ス状炭素製パイプの製造に好適である。このように内径
の大きなガラス状炭素製パイプでは、従来から採用され
ている機械加工などの適用が困難であるなど、従来の製
法では高い真円度を確保し難いからである。
【0038】ただし、上式(1)に係る「a−b」値が
同じ値であっても、製造するガラス状炭素製パイプの内
径が小さくなると、必然的にパイプと中子の間の隙間は
小さくなる。本発明で規定する上記「a−b」値の下限
は、本発明法が特に好ましく適用される比較的内径の大
きなガラス状炭素製パイプ(例えば100mm以上)の
製造において推奨されるものであり、比較的内径の小さ
なガラス状炭素製パイプの製造に当たっては、「a−
b」値の上記好ましい下限を満足し得る材料から構成さ
れる中子を用いることが望ましい。
【0039】また、ガラス状炭素製パイプの真円度を高
めると共に、割れやクラックの発生を高度に抑制する点
では、上記の中子の表面と該パイプの内周の間に、可圧
縮性を有する耐熱性緩衝材を介在させて炭化焼成を行う
ことが好ましい。
【0040】上記本発明の好ましい態様を、図2を用い
て説明する。図2は、焼成前の樹脂パイプであって、樹
脂パイプの内面と中子の表面との間に、耐熱性緩衝材
(カーボンフェルト)を介在させたときの模式図であ
る。なお、図2は、本発明の好ましい態様の一例を示し
たものに過ぎず、これに限定する趣旨ではない。
【0041】図2に示す通り、樹脂パイプの内面と中子
の表面との間には、耐熱性緩衝材が介在されている。な
お、図2には、中子の外周全体に耐熱性緩衝材が巻き付
いた態様が図示されている(中子と緩衝材との位置関係
をわかり易くするため、中子の上端部および下端部が見
えるように図示されている)が、これに限定されない。
要するに、焼成過程でパイプが収縮しつつ中子に抱き付
くことにより、パイプの真円度がコントロールできるよ
うな状態で、耐熱性緩衝材が樹脂パイプの内面と中子の
表面との間に介在されていればよい。
【0042】ガラス状炭素製パイプの一部でのみ、高い
真円度が求められる場合は、この部分に対応する中子外
周の位置部分に、耐熱性緩衝材が存在するようにすれば
よい。例えば、上述の、外周の一部のみが上式(1)を
満足する材料で構成されている中子の場合は、該材料で
構成されている外周部分にのみ、耐熱性緩衝材が存在す
るようにすれば、中子の該部分に対応する位置部分で
は、ガラス状炭素製パイプの真円度を極めて高くするこ
とができると共に、炭化焼成後、該パイプを中子から取
り外し易くすることができる。また、全外周(例えば、
中子全体)が上式(1)を満足する材料で構成されてい
る中子の場合などでは、適切な間隔をおき、数箇所に分
けて耐熱性緩衝材を巻き付けるなどの方法を採用しても
よい。
【0043】上記の緩衝材は、焼成過程において、優れ
た耐熱性を有する(一般には、1000℃前後またはそ
れ以上の高温域で焼成されるが、1500〜1600℃
といった極めて高温の焼成域においても、優れた耐熱性
を示すこと)と共に、可圧縮性(好ましくは可圧縮率5
〜80%)を備えていることが必要である。なお、上記
の可圧縮率とは、JIS K 7181に規定される圧
縮歪み(歪み率)を意味する。
【0044】本発明に用いられる緩衝材の可圧縮率は、
5%以上80%以下であることが好ましい。5%未満で
は、緩衝効果が十分に得られない。より好ましくは10
%以上、さらに好ましくは20%以上である。ただし、
可圧縮率が80%を超えると、変形代が大きくなり、パ
イプの形状・寸法の矯正効果が不十分となる。より好ま
しくは70%以下、さらに好ましくは60%以下であ
る。
【0045】このような耐熱性および可圧縮性の双方に
優れた緩衝材としては、カーボン繊維を構成素材とする
ことが好ましい。具体的には、カーボン素材であって、
製織、編成によらずに布にしたフェルトや不織布が挙げ
られ、中でもカーボンフェルトの使用が推奨される。
【0046】上記緩衝材を中子に巻き付けた態様の場
合、緩衝材による緩衝機能を有効に発揮させるために
は、緩衝材の巻き厚み(厚み)を適切に制御することが
推奨される。基本的には、焼成による樹脂パイプの収縮
後の内径よりも小さい外径の中子を用い、該中子に、パ
イプ収縮後の内径となるまで上記耐熱性緩衝材を巻き付
けることにより、所望の真円度を確保することができ
る。緩衝材の厚さが厚すぎると、圧縮効果が大きくなり
過ぎて、焼成による樹脂パイプの変形を十分に防止する
ことが困難となる。他方、緩衝材の厚さが薄すぎると、
所望の緩衝効果が得られず、ガラス状炭素製パイプに割
れなどが発生し易い。
【0047】緩衝材の適切な巻き厚みは、使用する中子
の外径と、焼成温度でのガラス状炭素製パイプの内径に
よって決定される。具体的には、中子やパイプの肉厚、
内径、素材などによって変化し得るが、例えば厚さ1〜
5mmのフェノール樹脂パイプの場合には、中子に緩衝
材を巻き付けた状態での外径が、焼成温度でのパイプと
同じか、せいぜい数mm(2mm程度)太めであること
が好ましい。なお、本発明における「緩衝材の厚み」と
は、中子に緩衝材を巻き付けた状態での最大厚み(最も
緩い状態での厚み)を意味する。
【0048】また、緩衝材を用いるか否かを問わず、中
子の外径(ガラス状炭素製パイプにおいて、上述した高
い真円度が要求される部分に対応する位置部分の外径)
は、焼成温度でのガラス状炭素製パイプの内径と同じ
か、せいぜい数mm程度小さくすることが推奨される。
【0049】このように、樹脂パイプと中子の間に耐熱
性緩衝材を介在させれば、昇温および炭素化に伴う樹脂
パイプの収縮、および昇温に伴う中子の膨張によって、
パイプ−中子間に生じる応力を、耐熱性緩衝材が吸収す
る。よって、極めて高い真円度を確保できるような「中
子外径+緩衝材の厚み」としても、ガラス状炭素製パイ
プの割れやクラックなどの発生を高度に抑制し得ると共
に、中子からの取り外し易さも確保できる。さらに、中
子に金属材料を用いる場合では、該金属とガラス状炭素
製パイプに係る炭素との反応が懸念されるが、中子とパ
イプの間に上記耐熱性緩衝材を介在させることで、この
ような反応を防止し、従来と変わらない高品質のガラス
状炭素製パイプを製造できる。
【0050】なお、本発明に用いられる熱硬化性樹脂は
特に限定されず、フェノール樹脂、フラン樹脂、エポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、アル
キッド樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。中でも、
炭化収率の高いフェノール樹脂、フラン樹脂の使用が推
奨される。
【0051】また、上記の熱硬化性樹脂を用いてパイプ
を成形する方法は特に限定されず、熱硬化性樹脂パイプ
の製造に通常用いられている成形方法を採用することが
できる。具体的には、例えば、遠心成形法、注型法、射
出成形法、押出成形法などが挙げられる。その他、あら
かじめ適度に硬化された可撓性のある樹脂板をパイプ状
に丸めたもの、樹脂棒を機械加工によりパイプ状に打ち
抜いたものなども使用することができる。このうち、肉
厚が均一で、内部に気泡の少ないパイプを得るために
は、特に遠心成形法の使用が推奨される。
【0052】また、炭化焼成する方法についても特に限
定されず、通常の焼成方法を採用することができる。具
体的には、不活性雰囲気中(通常、ヘリウム、アルゴン
などの不活性ガス、窒素、水素、ハロゲンガスなどの非
酸化性ガスの少なくとも一種の気体からなる酸素を含ま
ない雰囲気;減圧若しくは真空下、または黒鉛粉、炭素
粉などに埋没させて大気を遮断した雰囲気など)におい
て、通常、約900℃以上の温度(好ましくは1000
〜1600℃の温度)で炭化焼成した後、好ましくは1
300〜3000℃で高温熱処理することにより、所望
のガラス状炭素製パイプを得ることができる。
【0053】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べ
る。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をする
ことは、全て本発明の技術的範囲に包含される。
【0054】実験1 遠心成形法により、外径324mm、長さ1m、肉厚3
mmの円筒状フェノール樹脂成形体を作製した。得られ
たフェノール樹脂パイプを220℃でポストキュアした
後、以下の要領で焼成した。
【0055】樹脂パイプの中心に、SUS310S(線
膨張係数16.9×10-6-1)製中子を配置した。中
子のサイズは、樹脂パイプの収縮を見込んで、外径25
0mm、長さ850mmとした。
【0056】上記中子を配置した状態で樹脂パイプを電
気炉に入れ、窒素雰囲気中、2℃/hrの昇温速度で加
熱し、900℃で1時間炭化焼成した。その後室温まで
冷却し、中子から取り外してガラス状炭素製パイプを得
た。
【0057】上記と同様の方法で、ガラス状炭素製パイ
プを10本製造した。得られたガラス状炭素製パイプの
うち、炭化焼成後冷却して電気炉から取り出した際に、
既に割れやクラックの生じていたもの(焼成時破損)、
中子からの取り外し不可能であったものや取り外しの際
に割れやクラックが発生したもの(脱型不能)、および
外径差(後述する真円度)が4mmを超えたもの(寸法
不良)を不良とし、下式により不良率を算出した。 不良率(%)=100×(不良パイプ数)/(製造パイ
プ数)。 また、良好に得られたガラス状炭素製パイプについて
は、該パイプの長手方向に亘って真円度(製品外径の最
大径と最小径との差)を測定した。
【0058】中子の「a−b」値、室温(25℃)およ
び炭化焼成温度(900℃)での中子の外径を表1に、
ガラス状炭素製パイプの不良率、並びにガラス状炭素製
パイプの真円度を表2に示す。なお、「a−b」値の算
出に用いたガラス状炭素の線膨張係数(3.0×10-6
-1)は、熱機械分析装置(リガク社製「TMA814
0」)を用い、試料を長さ20mm、長さ方向に垂直な
断面が2mm×2mmの角柱状とし、該長さ方向に微小
荷重を掛けながら5℃/分で昇温した時に測定される該
試料の長さ方向の寸法変化から求めた値である。
【0059】実験2〜4 中子の材料、および外径を表1に示すように変更した他
は、実験1と同様にしてガラス状炭素製パイプを製造
し、実験1と同様に評価した。結果を表2に示す。な
お、中子に用いた材料の線膨張係数は、アルミナが6.
8×10-6-1、黒鉛が4.5×10-6-1である。
【0060】実験5 表1に示す材料および外径の中子にカーボンフェルト材
を巻き付け、樹脂パイプの中心に配置して炭化焼成した
他は、実験1と同様にしてガラス状炭素製パイプを製造
した。得られたガラス状炭素製パイプは、カーボンフェ
ルト材の周囲に均一に抱き付いていた。このガラス状炭
素製パイプについて、実験1と同様の評価を行った。結
果を表2に示す。
【0061】実験6 中子の材料、および外径を表1に示すように変更した他
は、実験5と同様にしてガラス状炭素製パイプを製造
し、実験1と同様に評価した。結果を表2に示す。
【0062】実験7 外径251mm、内径211mm、長さ850mmの円
筒状黒鉛の片方の端部から100mm部分までの外周を
切削し、該切削部分に外径246.8mm、内径23
6.8mm、長さ100mmのSUS310S製リング
を嵌合したものを中子とし、このSUS310S製リン
グ外周にカーボンフェルト材を巻き付けて用いた(表
1)他は、実験5と同様にしてガラス状炭素製パイプを
製造し、実験1と同様にして評価した。なお、真円度
は、上記SUS310S製リング部分に対応する位置部
分でのみ測定した。結果を表2に示す。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】なお、表2において、実験7の「a−b」
値は、上記リングに用いたSUS310Sの線膨張係数
から求めた値であり、中子外径は、該リング部分の外径
である。
【0066】本発明法を採用した実験1,2および5〜
7では、真円度(外径差)の良好なガラス状炭素製パイ
プが得られており、製品不良(破損、脱型不能、寸法不
良)は発生しなかった。
【0067】なお、実験5〜7はカーボンフェルト材を
用いた例であるが、このうち、実験6では、他の実験に
比べると、やや真円度の低いガラス状炭素製パイプが得
られている。これは、線膨張係数がガラス状炭素製パイ
プに近い材料(アルミナ)から構成される中子を用いた
ため、製品パイプの中子からの取り外し易さを考慮し
て、同じカーボンフェルト材を用いた実験5(SUS3
10S製中子使用)よりも、該中子の外径を小さくした
ためである。
【0068】他方、実験3および4は、本発明の要件を
満足しない材料から構成される中子を用いた製造例であ
る。このうち、実験3では、得られるガラス状炭素製パ
イプの真円度を考慮して、炭化焼成温度での外径が実験
1や実験2のものと同等になるように設計した中子を用
いたが、全ての製品パイプが不良(炭化焼成時破損、ま
たは脱型不良)であった。
【0069】また、実験4では、ガラス状炭素製パイプ
を中子から取り外し易くするように室温での外径を決め
た中子を使用したが、炭化焼成温度での熱膨張が小さい
ために該中子の外径が小さく、炭化焼成温度においても
中子とパイプとの間の隙間が比較的大きい。よって、矯
正効果が不十分であり、得られたガラス状炭素製パイプ
の真円度が劣っていた。
【0070】
【発明の効果】本発明では、ガラス状炭素製パイプの製
造に当たり、使用する中子の材料を特定のものとするこ
とで、所望の真円度を確保しつつ、炭化焼成後のガラス
状炭素製パイプを中子から容易に取り外し可能とするこ
とができた。これにより、高い真円度のガラス状炭素製
パイプを、割れなどの不良発生を抑制しつつ製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を説明する図である。
【図2】樹脂パイプの内面と中子の表面との間に、耐熱
性緩衝材を介在させた態様を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G032 AA07 AA14 BA00 BA01 GA11 GA12 4G046 CA04 CB01 CB06 CB10 CC01 CC09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂を用いてパイプを成形し、
    該パイプの内側に中子を配して炭化焼成することによっ
    てガラス状炭素製パイプを製造するに当たり、 前記中子の外周の少なくとも一部を構成する材料の線膨
    張係数をa(K-1)、前記ガラス状炭素の線膨張係数を
    b(K-1)、とするとき、 a−b ≧ 3×10-6(K-1) を満足する中子を用いることを特徴とするガラス状炭素
    製パイプの製造方法。
  2. 【請求項2】 外周のうち、少なくともガラス状炭素製
    パイプの端部に対応する位置部分が、前記線膨張係数a
    (K-1)の材料で構成されてなる中子を用いるものであ
    る請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記線膨張係数a(K-1)の材料は、金
    属材料である請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記金属材料は、ステンレス鋼である請
    求項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記中子の表面と前記パイプの内面の間
    に、可圧縮性を有する耐熱性緩衝材を介在させるもので
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 内径が100mm以上のガラス状炭素製
    パイプの製造に適用される請求項1〜5のいずれかに記
    載の製造方法。
  7. 【請求項7】 熱硬化性樹脂を用いてパイプを成形し、
    炭化焼成してガラス状炭素製パイプを製造する際に使用
    される中子であって、外周の少なくとも一部を構成する
    材料の線膨張係数をa(K-1)、ガラス状炭素の線膨張
    係数をb(K-1)とするとき、 a−b ≧ 3×10-6(K-1) を満足するものであることを特徴とするガラス状炭素製
    パイプ製造用中子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007063112A (ja) * 2005-08-05 2007-03-15 Hitachi Chem Co Ltd 気体不透過カーボン材の製造法及び該製造法で得られた気体不透過カーボン材
KR100755575B1 (ko) 2004-03-24 2007-09-06 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 유리상 탄소제 이형 성형체, 그의 제조 방법 및 유리상 탄소제 성형체에의 연결 부재의 결합 구조

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