JP2003146356A - ストレッチ包装用フィルム - Google Patents

ストレッチ包装用フィルム

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JP2003146356A
JP2003146356A JP2002159649A JP2002159649A JP2003146356A JP 2003146356 A JP2003146356 A JP 2003146356A JP 2002159649 A JP2002159649 A JP 2002159649A JP 2002159649 A JP2002159649 A JP 2002159649A JP 2003146356 A JP2003146356 A JP 2003146356A
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meth
acrylic acid
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JP2002159649A
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English (en)
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Yasuyuki Dewa
羽 保 之 出
Yoichi Nakamura
村 洋 一 中
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Dow Mitsui Polychemicals Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストレッチ包装性および光学特性に優れたフ
ィルムを提供すること。 【解決手段】 本発明に係るストレッチ包装用フィルム
は、(A)エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体また
はそのアイオノマーと、(B)エチレン/(メタ)アク
リル酸エステル共重合体(B1)、密度0.900〜0.950g/
cm3のエチレン/α−オレフィンランダム共重合体(B
2)および非晶あるいは低結晶性の密度0.850〜0.900g/
cm3のエチレン/α−オレフィンランダム共重合体(B
3)からなる群から選択される少なくとも1種の柔軟成
分とを含む樹脂組成物からなることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品等の包装に用
いられるストレッチ包装用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーやコンビニで用いられる業務用
ストレッチフィルム(食品を入れた発泡ポリスチレント
レーのラッピング)には、従来主としてPVCフィルム
が用いられている。ところが、環境上の問題からPVC
代替品が求められる昨今、ストレッチ包装用フィルムの
分野でもオレフィン系樹脂フィルムへの切り替えが急激
に進んでいる。このような非PVC系ストレッチ包装用
フィルムとして、エチレン・不飽和カルボン酸共重合
体、エチレン・不飽和カルボン酸・不飽和カルボン酸エ
ステル三元共重合体あるいはそのアイオノマーを用いる
ことについても多くの提案がある。
【0003】特開昭53−134591号公報には、成
分が(a)エチレン、(b)不飽和カルボン酸アルキル
エステル、(c)不飽和カルボン酸、(d)不飽和カル
ボン酸金属塩より成る共重合体であり、かつ(a)成分
が90〜98モル%、(b)成分が9.7〜2.0モル
%、(c)成分が0〜2.5モル%、(d)成分が0.
3〜2.5モル%であるエチレン系共重合体から成る包
装用フィルムが記載されている。
【0004】特表平4−506820号公報には、
(a)少なくとも50重量%のエチレン、2〜20重量
%の、炭素数が3〜8の不飽和カルボン酸、及び2〜2
0重量%の、アルキル基の炭素数が2〜12の少なくと
も1種類のアルキルアクリレートアルキルメタクリレー
トまたはこれらの混合物から誘導した部分から成り、酸
基含有部分の酸基の0〜10%が少なくとも1種類の金
属イオンにより中和されている三元ポリマーを少なくと
も80%:及び(b)0.1〜2重量%の、少なくとも
1種類のソルビタン脂肪酸エステル:を含み、該フィル
ムの少なくとも一面に、処理面の湿潤張力が40〜50
dynes/cmとなるのに十分な程度のコロナ処理を
施してあることを特徴とする包装フィルムが記載されて
いる。
【0005】特公平7−100741号公報には、メタ
クリル酸含有量が8〜12重量%のエチレンメタクリル
酸共重合樹脂をインフレーション成形して成るフィルム
からなり、その50%伸張時の応力に対し、100%伸
張時に縦、横方向で1.1〜1.5倍、200%伸張時
に横方向で1.5〜2.0倍の伸張応力をもつことを特
徴とするストレッチ包装用フィルムが記載されている。
【0006】特許第2642583号明細書には、エチ
レン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂50〜99重量%
と、エチレン−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル
酸エステル三元共重合樹脂50〜1重量%との混合樹脂
を主成分とし、必要に応じて防曇剤及び粘着剤を添加
し、成形してなることを特徴とするストレッチ包装用フ
ィルムが記載されており、上記二元共重合体単独や三元
共重合樹脂単独では100%伸長時応力が適正範囲(フ
ィルム縦方向で110〜170kg/cm2、横方向で
60〜110kg/cm2)になく、自動包装適性に不
向きであることが記載されている。
【0007】エチレン−(メタ)アクリル酸二元共重合
体は一般に剛性が高く、一方エチレン−(メタ)アクリ
ル酸−(メタ)アクリル酸エステル三元共重合体は剛性
が低くて柔らかく、これは上記共重合体を金属イオンで
中和したアイオノマーでも同様であり、上記二元共重合
体のアイオノマーは硬質アイオノマー及び上記三元共重
合体のアイオノマーは軟質アイオノマーと呼ばれてい
る。
【0008】特許第2642583号明細書のストレッ
チ包装用フィルムは、上述した二元共重合体と三元共重
合体とを一定の量比で混合することにより、自動包装適
性を有するフィルムを製造するものであるが、これらの
両共重合体は相溶性が必ずしも十分ではなく、そのため
外部ヘーズ値が高くなる傾向があり、包装体内容物の透
視特性の点で未だ十分満足しうるものではない。
【0009】また、特開2000−290393号公報
には、(メタ)アクリル酸エステル単位の含有量が7重
量%以下のエチレン・(メタ)アクリル酸・(メタ)ア
クリル酸エステル3元共重合体を主成分として含有し、
必要に応じて防曇剤、粘着剤を添加した樹脂組成物で成
形されてなり、機械的特性、包装機適性、透明性、復元
性に優れるストレッチ包装用フィルムが開示されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性が良好で、機械的特性やストレッチ包装適性に優れて
いるフィルム、即ち、包装時にフィルム破れの発生がな
く、またフィルムの横への引き裂き性に優れており、し
かもパックする容器壁への密着性に優れており、更に包
装後のフィルムは押圧変形後の復元性にも優れているス
トレッチ包装用フィルムを提供することにある。本発明
の他の目的は、フィルムへの成形性やその作業性が良好
であり、しかも形成されたフィルムは、光学的にも均質
であって、外部ヘーズが少なく、内容物の透視性に優れ
ているストレッチ包装用フィルムを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るストレッチ
包装用フィルムは、(A)エチレン/(メタ)アクリル
酸共重合体またはそのアイオノマーと、(B)エチレン
/(メタ)アクリル酸エステル共重合体(B1)、密度
0.900〜0.950g/cm3のエチレン/α−オレフィンランダ
ム共重合体(B2)および非晶あるいは低結晶性の密度
0.850〜0.900g/cm3のエチレン/α−オレフィンランダ
ム共重合体(B3)からなる群から選択される少なくと
も1種の柔軟成分とを含む樹脂組成物からなることを特
徴としている。
【0012】本発明においては、前記エチレン/(メ
タ)アクリル酸共重合体またはそのアイオノマー(A)
および柔軟成分(B)の合計100重量部に対し、前記
エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体またはそのアイ
オノマー(A)の配合割合が95〜60重量部であり、
前記柔軟成分(B)の配合割合が5〜40重量部である
ことが好ましい。
【0013】また、前記エチレン/(メタ)アクリル酸
共重合体(A)のエチレン含量が96〜85重量%であ
り、(メタ)アクリル酸含量が4〜15重量%であるこ
とが好ましい。成分(A)として、エチレン/(メタ)
アクリル酸共重合体のアイオノマーを用いる場合、エチ
レン/(メタ)アクリル酸共重合体を金属イオンによ
り、0.1〜90%中和したアイオノマーであることが
好ましい。
【0014】また、前記成分(A)および(B)からな
る樹脂組成物が、さらに防曇剤および/または粘着剤を
含むことがこのましい。さらに、本発明のストレッチ包
装用フィルムは、前記樹脂組成物をTダイ法で成形して
得たものであることが好ましい。
【0015】
【発明の実施形態】本発明に係るストレッチ包装用フィ
ルムは、(A)エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体
またはそのアイオノマーと、(B)エチレン/(メタ)
アクリル酸エステル共重合体(B1)、密度0.900〜0.9
50g/cm3のエチレン/α−オレフィンランダム共重合体
(B2)および非晶あるいは低結晶性の密度0.850〜0.9
00g/cm3のエチレン/α−オレフィンランダム共重合体
(B3)からなる群から選択される少なくとも1種の柔
軟成分とを含む樹脂組成物からなる。
【0016】以下、まず各成分について詳細に説明す
る。(A)エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体またはそ
のアイオノマー エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体(A)として
は、実質的にエチレン単位と(メタ)アクリル酸単位の
みからなる二元共重合体が好ましいが、さらに少量(た
とえば15重量%以下)の(メタ)アクリル酸エステル
を含有した三元共重合体でもよい。ここで、(メタ)ア
クリル酸とは、アクリル酸またはメタアクリル酸を意味
する。したがって、エチレン/(メタ)アクリル酸二元
共重合体とは、エチレン/アクリル酸二元共重合体また
はエチレン/メタアクリル酸二元共重合体を指す。
【0017】エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体
(A)のエチレン含量は、好ましくは96〜85重量
%、さらに好ましくは95〜88重量%、特に好ましく
は93〜91重量%であり、(メタ)アクリル酸含量
は、好ましくは4〜15重量%、さらに好ましくは5〜
12重量%、特に好ましくは7〜9重量%である。また
(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル
またはメタアクリル酸エステルを意味し、具体的には、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソ
プロピル、アクリル酸nブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸イソブチルなどを例示
することができる。これらの中でもアクリル酸イソブチ
ルが特に好ましい。(メタ)アクリル酸エステルを用い
る場合、その含有割合は、前述したように、15重量%
以下であり、さらに好ましくは3〜12重量%、特に好
ましくは5〜10重量%である。
【0018】モノマー比を上記範囲とすることで、良好
なストレッチ特性および透明性が達成される。また、エ
チレン/(メタ)アクリル酸共重合体(A)は、上述し
たエチレン/(メタ)アクリル酸二元共重合体とエチレ
ン/(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル
共重合体三元共重合体の混合物であってもよい。
【0019】また、エチレン/(メタ)アクリル酸共重
合体(A)のアイオノマーを使用する場合は、そのカル
ボキシル基の一部または全部が金属イオンで中和された
ものであって、たとえば中和度が90モル%以下、好ま
しくは50モル%以下、より好ましくは30モル%以下
のものが使用できる。金属イオンとしては、たとえばリ
チウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシ
ウム、亜鉛などのイオンを代表例として挙げることがで
きる。金属イオンは2種以上であってもよく、また金属
イオンの他に1,3-ジメチルアミノシクロヘキサンのよう
なアミノ化合物を含むものであってもよい。
【0020】エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体と
して任意の分子量のものが使用できるが、通常190
℃、2160g荷重におけるメルトフローレート(MF
R)が0.01〜1000g/10分、特に0.1〜100g/10分
のものが好適に使用できる。エチレン/(メタ)アクリ
ル酸共重合体(A)のアイオノマーを使用した場合は、
フィルムの強度が向上し、さらに包装機適性が向上す
る。
【0021】(B1)エチレン/(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体 エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体(B
1)は、エチレン単位と(メタ)アクリル酸エステル単
位とを主たる構成単位とし、必要に応じ他のモノマー
((メタ)アクリル酸を除く)から導かれる構成単位を
含有していてもよい。ここで、(メタ)アクリル酸エス
テルとしては、具体的には、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸nブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸イソオクチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸イソブチルなどを例示することができる。これら
の(メタ)アクリル酸エステルの内でも、アルキル基の
炭素数が1乃至10の(メタ)アクリル酸エステル、特
に(メタ)アクリル酸メチルまたは(メタ)アクリル酸
エチルが好適である。
【0022】また、必要に応じ共重合されていてもよい
他のモノマーとしては、(メタ)アクリル酸以外の反応
性モノマーがあげられ、具体的には、無水マレイン酸、
等を例示できる。エチレン/(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(B1)のエチレン含量は、好ましくは95
〜60重量%、さらに好ましくは92〜65重量%、特
に好ましくは90〜70重量%であり、(メタ)アクリ
ル酸エステル含量は、好ましくは5〜40重量%、さら
に好ましくは8〜35重量%、特に好ましくは10〜3
0重量%である。
【0023】エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体ま
たはそのアイオノマー(A)と、エチレン/(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体(B1)とを併用すること
で、重合制限にとらわれず、任意に柔軟成分割合を変更
できる。一般にフィルムの包装機適性のためにはエステ
ル成分の存在が必要であるが、三元共重合体では重合条
件の制限によって、エステル成分割合の導入が制限され
る。しかし、上記のようなブレンド処方とすることで、
任意の割合でエステル成分を導入でき、包装機適性を適
宜に設定できる。(B2)密度0.900〜0.950g/cm3のエチレン/α−オレ
フィンランダム共重合体 本発明で用いるエチレン/α−オレフィンランダム共重
合体は、密度が、0.900〜0.950g/cm3
範囲にあり、メルトフローレートは、好ましくは0.0
1〜200g/10分、より好ましくは0.03〜10
0g/10分、特に好ましくは0.05〜50g/分の
範囲にある。
【0024】本発明で用いられるエチレン/α−オレフ
ィンランダム共重合体(B2)は、特に限定はされない
が、メタロセン系オレフィン重合用触媒を用いて調製さ
れたポリエチレンであることが特に好ましい。すなわ
ち、エチレンから誘導される構成単位は、50〜100
重量%、好ましくは70〜100重量%、より好ましく
は80〜100重量%の量で存在し、炭素原子数が3〜
20のα-オレフィンから誘導される構成単位は、0〜
50重量%、好ましくは0〜30重量%、より好ましく
は0〜20重量%の量で存在することが望ましい。ここ
で炭素原子数が3〜20のα-オレフィンとしては、プ
ロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチ
ル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1
-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-
エイコセンなどが挙げられる。
【0025】このようなエチレン/α−オレフィンラン
ダム共重合体(B2)では、190℃における溶融張力
〔MT(g)〕と、メルトフローレート〔MFR(g/
10分)〕とがMT≦2.2×MFR-0.84 で示される関
係を満たしていることが好ましい。また、エチレン/α
−オレフィンランダム共重合体(B2)は、分子量分布
の指標であるMw/Mn(Mw:重量平均分子量、M
n:数平均分子量)の値が好ましくは2.5以下、さら
に好ましくは1.8〜2.4の範囲にある。
【0026】さらに、エチレン/α−オレフィンランダ
ム共重合体(B2)は、示差走査型熱量計(DSC)に
より測定した吸熱曲線における最大ピーク位置の温度
〔Tm(℃)〕と密度〔d(g/cm3 )〕とが、 Tm<400×d−250 好ましくは Tm<450×d−297 より好ましくは Tm<500×d−344 特に好ましくは Tm<550×d−391で示される
関係を満たしていることが望ましい。
【0027】さらに、エチレン/α−オレフィンランダ
ム共重合体(B2)は、結晶化度が30%を超えること
が好ましく、35〜90%の範囲にあることがより好ま
しい。上記のようなエチレン/α−オレフィンランダム
共重合体(B2)は、たとえば、公知のメタロセン系オ
レフィン重合触媒の存在下に、エチレンを得られる重合
体の密度が0.900〜0.950g/cm3となるよ
うに単独重合するか、あるいはエチレンと炭素原子数が
3〜20のα-オレフィンとを得られる(共)重合体の
密度が0.900〜0.950g/cm3となるように
共重合させることによって製造することができる。
【0028】以下にこのようなオレフィン重合触媒およ
び各触媒成分について説明する。メタロセン系オレフィ
ン重合用触媒は、通常、シクロペンタジエニル骨格を有
する配位子を少なくとも1個有する周期律表第IVB族の
遷移金属化合物からなるメタロセン触媒成分(a1)、
有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分(b)、微粒子
状担体(c)、および必要に応じて有機アルミニウム化
合物触媒成分(d)、イオン化イオン性化合物触媒成分
(e)から形成される。
【0029】本発明で好ましく用いられるメタロセン触
媒成分(a1)としては、シクロペンタジエニル骨格を
有する配位子を少なくとも1個有する周期律表第IVB族
の遷移金属化合物がある。このような遷移金属化合物と
しては、たとえば下記の一般式[I]で示される遷移金
属化合物が挙げられる。 ML1 x ・・・ [I] 式中、xは、遷移金属原子Mの原子価である。
【0030】Mは、周期律表第IVB族から選ばれる遷移
金属原子であり、具体的には、ジルコニウム、チタン、
ハフニウムである。中でも、ジルコニウムが好ましい。
1は、遷移金属原子Mに配位する配位子であり、これ
らのうち、少なくとも1個の配位子L1は、シクロペン
タジエニル骨格を有する配位子である。上記のような遷
移金属原子Mに配位するシクロペンタジエニル骨格を有
する配位子L1としては、具体的には、シクロペンタジ
エニル基等のアルキル置換シクロペンタジエニル基、あ
るいはインデニル基、4,5,6,7-テトラヒドロインデニル
基、フルオレニル基などが挙げられる。これらの基は、
ハロゲン原子、トリアルキルシリル基などで置換されて
いてもよい。
【0031】上記一般式[I]で表わされる化合物がシ
クロペンタジエニル骨格を有する基を2個以上含む場合
には、そのうち2個のシクロペンタジエニル骨格を有す
る基同士は、エチレン、プロピレン等のアルキレン基、
シリレン基またはジメチルシリレン基、ジフェニルシリ
レン基、メチルフェニルシリレン基等の置換シリレン基
などを介して結合されていてもよい。有機アルミニウム
オキシ化合物触媒成分(b)としては、アルミノオキサ
ンが好ましく用いられる。具体的には、式 −Al(R)O− [ただし、Rはアルキル基である] で表わされる繰り返し単位が通常3〜50程度のメチル
アルミノオキサン、エチルアルミノオキサン、メチルエ
チルアルミノオキサン等が用いられる。
【0032】オレフィン重合用触媒の調製で用いられる
微粒子状担体(c)は、無機あるいは有機の化合物であ
って、粒径が通常10〜300μm程度であり、好まし
くは20〜200μmの顆粒状ないし微粒子状の固体で
ある。無機担体としては多孔質酸化物が好ましく、具体
的にはSiO2、Al23、MgO、ZrO2、TiO2
等を例示することができる。
【0033】オレフィン重合用触媒の調製において必要
に応じて用いられる有機アルミニウム化合物触媒成分
(d)としては、具体的には、トリメチルアルミニウム
等のトリアルキルアルミニウム、ジメチルアルミニウム
クロリド等のジアルキルアルミニウムハライド、メチル
アルミニウムセスキクロリド等のアルキルアルミニウム
セスキハライドなどを例示することができる。
【0034】イオン化イオン性化合物触媒成分(e)と
しては、たとえばUSP−5,321,106号公報に
記載されたトリフェニルボロン、MgCl2、Al
23、SiO2−Al23 等のルイス酸;トリフェニル
カルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート等のイオン性化合物;ドデカボラン、ビスn-ブチ
ルアンモニウム(1-カルベドデカ)ボレート等のカルボ
ラン化合物が挙げられる。
【0035】エチレン/α−オレフィンランダム共重合
体(B2)の製造に用いられる触媒は、上記のような各
成分の存在下にオレフィンを予備重合させて得られる予
備重合触媒であってもよい。予備重合は、上記のような
各成分の存在下、不活性炭化水素溶媒中にオレフィンを
導入することにより行うことができる。エチレン/α−
オレフィンランダム共重合体(B2)は、前記のような
オレフィン重合触媒または予備重合触媒の存在下に、エ
チレンを単独重合するか、またはエチレンと炭素原子数
が3〜20のα-オレフィン、例えばプロピレン、1-ブ
テン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンと
を共重合することによって得られる。
【0036】エチレンの単独重合、またはエチレンとα
-オレフィンとの共重合は、気相であるいはスラリー状
の液相で行われる。スラリー重合においては、不活性炭
化水素を溶媒としてもよいし、オレフィン自体を溶媒と
することもできる。スラリー重合において用いられる不
活性炭化水素溶媒として具体的には、ブタン、イソブタ
ン、ペンタン、ヘキサン、オクタン、デカン、ドデカ
ン、ヘキサデカン、オクタデカンなどの脂肪族系炭化水
素;シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘ
キサン、シクロオクタンなどの脂環族系炭化水素;ベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系炭化水素;ガ
ソリン、灯油、軽油などの石油留分などが挙げられる。
これら不活性炭化水素媒体のうち脂肪族系炭化水素、脂
環族系炭化水素、石油留分などが好ましい。
【0037】スラリー重合法または気相重合法で実施す
る際には、上記のようなオレフィン重合触媒または予備
重合触媒は、重合反応系内の遷移金属原子の濃度とし
て、通常10-8〜10-3グラム原子/リットル、好まし
くは10-7〜10-4グラム原子/リットルの量で用いら
れることが望ましい。スラリー重合法を実施する際に
は、重合温度は、通常−50〜100℃、好ましくは0
〜90℃の範囲にあり、気相重合法を実施する際には、
重合温度は、通常0〜120℃、好ましくは20〜10
0℃の範囲である。
【0038】重合圧力は、通常常圧ないし100kg/
cm2、好ましくは2〜50kg/cm2の加圧条件下で
あり、重合は、回分式、半連続式、連続式のいずれの方
式においても行うことができる。さらに重合を反応条件
の異なる2段以上に分けて行うことも可能である。この
ようなエチレン/α−オレフィンランダム共重合体(B
2)を前記エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体また
はそのアイオノマーとともに用いると、フィルムの強度
および耐熱性を改良できる。(B3)非晶あるいは低結晶性の密度0.850〜0.900g/cm
3のエチレン/α−オレフィンランダム共重合体 エチレン/α- オレフィンランダム共重合体(B3)
は、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンと
を共重合することにより得られる。
【0039】エチレンとの共重合に用いられる炭素原子
数3〜20のα-オレフィンとしては、具体的には、プ
ロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチ
ル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセンな
どが挙げられる。これらの中では、炭素原子数4〜10
のα-オレフィン、特に炭素原子数4〜8のα-オレフィ
ンが好ましい。
【0040】上記のようなα-オレフィンは、単独で、
または2種以上組合わせて用いることができる。本発明
で用いられるエチレン/α- オレフィンランダム共重合
体(B3)は、エチレンから導かれる構成単位が30〜
95モル%、好ましくは40〜95モル%であり、X線
による結晶化度が非晶あるいは低結晶性を示し、好まし
くは40%以下、さらに好ましくは30%以下であり、
その融点(ASTM D 3418)が通常100℃以下である。
【0041】エチレン/α- オレフィンランダム共重合
体(B3)の組成は、通常10mmφの試料管中で約2
00mgの重合体を1mlのヘキサクロロブタジエンに
均一に溶解させた試料の13C−NMRスペクトルを、測
定温度120℃、測定周波数25.05MHz、スペク
トル幅1500Hz、パルス繰返し時間4.2sec.、パ
ルス幅6μsec.の測定条件下で測定して決定される。
【0042】本発明で用いられるエチレン/α- オレフ
ィンランダム共重合体(B3)は、密度(ASTM D 150
5)が0.850〜0.900g/cm3、好ましくは
0.850g/cm3以上0.900g/cm3未満、さ
らに好ましくは0.855〜0.895g/cm3の範
囲にある。密度が上記範囲にあるエチレン/α- オレフ
ィンランダム共重合体(B3)を用いると、フィルム強
度、低温ヒートシール性およびホットタック性に優れた
ポリエチレンフィルムを提供することができる組成物が
得られる。
【0043】なお密度は、190℃における2.16k
g荷重でのメルトフローレート(MFR)測定時に得ら
れるストランドを100〜125℃で1時間熱処理し、
1時間かけて室温まで徐冷したのち、密度勾配管で測定
する。また、このエチレン/α- オレフィンランダム共
重合体(B3)のメルトフローレート(MFR;ASTM D
1238,190℃、荷重2.16kg)は、0.5〜50g/10
分、好ましくは0.2〜20g/10分の範囲にある。
【0044】本発明では、上記エチレン/α- オレフィ
ンランダム共重合体(B3)を2種以上混合して用いて
もよい。上記のようなエチレン/α- オレフィンランダ
ム共重合体(B3)は、従来公知の方法により、たとえ
ばチーグラー系オレフィン重合用触媒を用い、中低圧下
で製造することができるし、また、特開平6−9724
号公報、特開平6−136195号公報、特開平6−1
36196号公報、特開平6−207057号公報等に
記載されているメタロセン触媒成分を含む、いわゆるメ
タロセン系オレフィン重合用触媒の存在下に、エチレン
と炭素原子数3〜20のα-オレフィンとを共重合させ
ることによって製造することができる。
【0045】ストレッチ包装用フィルム及びその製造方
本発明のストレッチ包装用フィルムは、前述したエチレ
ン/(メタ)アクリル酸共重合体またはそのアイオノマ
ーと、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体
(B1)、密度0.900〜0.950g/cm3のエチレン/α−オ
レフィンランダム共重合体(B2)および非晶あるいは
低結晶性の密度0.850〜0.900g/cm3のエチレン/α−オ
レフィンランダム共重合体(B3)からなる群から選択
される少なくとも1種の柔軟成分(B)とを含む樹脂組
成物溶融押出し、製膜することにより製造することがで
きる。
【0046】ここで、前記エチレン/(メタ)アクリル
酸共重合体またはそのアイオノマー(A)および柔軟成
分(B)の合計100重量部に対し、前記エチレン/
(メタ)アクリル酸共重合体またはそのアイオノマー
(A)の配合割合は、好ましくは95〜60重量部、さ
らに好ましくは95〜65重量部、特に好ましくは95
〜70重量部であり、前記柔軟成分(B)の配合割合
は、好ましくは5〜40重量部、さらに好ましくは5〜
35重量部、特に好ましくは5〜30重量部である。
【0047】本発明においては、柔軟成分(B)とし
て、上記(B1)〜(B3)からなる群から選択される
少なくとも1種が用いられるが、(B1)〜(B3)成
分は、一種単独であってもよく、また2種以上であって
もよい。たとえば、成分(B2)と(B3)を、成分
(A)と併用することで、成分(A)と(B2)とから
なる樹脂組成物を用いたストレッチ用包装フィルムと比
較して、透明性等の光学特性をさらに向上できる場合が
ある。この場合、各成分の配合割合は、成分(A)95
〜60重量部に対して、成分(B2)4〜30重量部、
成分(B3)1〜10重量部程度が好ましい(但し、成
分(A)、(B2)および(B3)の合計は100重量
部である)。
【0048】このフィルム形成用樹脂組成物には、必要
により、水分の存在にかかわらず内容物の透視性を向上
させるための防曇剤や、フィルムに粘着性を付与するた
めの粘着剤を配合することができる。かかる防曇剤とし
ては、それ自体公知の任意の防曇剤、例えば、グリセリ
ン脂肪酸エステル系、ソルビタン脂肪酸エステル系、ジ
乃至ポリグリセリン脂肪酸エステル系、エチレンオキサ
イド付加物系などの防曇剤を挙げることができるが、勿
論上に例示したものに限定されない。防曇剤は、フィル
ム形成用樹脂組成物100重量部当たり0.1〜10重
量部、特に0.1〜8重量部の量で配合することができ
る。
【0049】かかる粘着剤としては、脂肪族系炭化水素
樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、脂肪族/芳香族共重合炭
化水素樹脂、脂環族系炭化水素樹脂、合成テルペン系炭
化水素樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、クマロンインデ
ン系炭化水素樹脂、低分子量スチレン系樹脂、ロジン系
炭化水素樹脂或いはこれらの組み合わせを挙げることが
できるが、勿論上に例示したものに限定されない。粘着
剤は、フィルム形成用樹脂組成物100重量部当たり
0.1〜15重量部、特に0.1〜10重量部の量で配
合することができる。
【0050】フィルム形成用樹脂組成物には、着色剤、
耐熱安定剤、耐候安定剤、酸化防止剤、老化防止剤、光
安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、金属セッケンやワ
ックス等の滑剤、改質用樹脂乃至ゴム、等の公知の樹脂
配合剤を、それ自体公知の処方に従って配合できる。ま
た、本発明のストレッチ包装用フィルムは、光学特性に
優れ、たとえばHazeは、好ましくは2%以下、さらに好
ましくは1%以下である。
【0051】本発明のストレッチ包装用フィルムは、イ
ンフレーション製膜法で製造することもできるが、本発
明に用いる樹脂組成物はTダイ法でフィルムへの成形が
可能であり、高速度で製造できるという利点がある。な
お、成形時における樹脂組成物の温度は、溶融温度以
上、樹脂組成物の分解温度よりも低い温度であればよ
く、一般に180〜240℃の温度が適当である。すな
わち、前記フィルム成形用樹脂組成物を、Tダイキャス
ト成形法で製膜し、製膜後のフィルムを高速度で巻き取
ることにより縦方向に延伸する。このため、本発明によ
ると150m/min以上の高速での生産が可能で、イ
ンフレーション製膜法では、高々50m/minでの生
産が可能であるのに対して、生産性の上で優れている。
勿論、本発明のストレッチ包装用フィルムは、インフレ
ーション製膜法によるものであっても何ら不都合な点は
ない。
【0052】
【発明の効果】本発明に係るストレッチ包装用フィルム
によれば、耐熱性が良好で、機械的特性及びストレッチ
包装適性に優れているという利点が達成される。即ち、
このフィルムは、包装時にフィルム破れの発生がなく、
またフィルムの横への引き裂き性に優れており、しかも
パックする容器壁への密着性に優れており、更に包装後
のフィルムは押圧変形後の復元性にも優れている。ま
た、このフィルム形成用樹脂組成物は、上記した特定の
成分から形成されるため、フィルムへの成形性やその作
業性が良好であり、しかも形成されたストレッチ包装用
フィルムは、光学的にも均質であって、外部ヘーズが少
なく、内容物の透視性に優れている。かくして、本発明
のストレッチ包装用フィルムは、樹脂製トレイ等に載置
乃至充填された魚介類、精肉、野菜、果物、惣采などを
包装するためのフィルムとして有用である。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、
実施例および比較例で採用した、フィルム形成用組成物
の混合条件、フィルム加工条件および評価方法は以下の
とおりである。 「フィルム形成用組成物の混合条件」 使用機器:単軸押出機30mmφ スクリュー:ダブルダルメージ 樹脂温度:160℃ 「フィルム加工条件」 使用機器:40mmφ小型ラミネーター スクリュー:フルフライト深溝スクリュー フィルム厚み:12μm 樹脂温度:230℃ 「評価方法」 1.引張りモジュラスのMD、TDの比により包装機適性を
評価した。具体的には50%伸び時の引張りモジュラスMD
/TD比で評価した。 JIS Z 1702に準拠 測定条件:引張速度500mm/min 試験片:JIS Z 1702に準拠 評価:○=50%MD/TD比が2以下、△=50%MD/TD比が2を
超える 2.フィルム強度(フィルムインパクト) 装置:フィルムインパクトテスター 評価:△=40kJ/m未満、○=40kJ/m以上50kJ/m未満、◎
=50kJ/m以上 3.フィルムの外観 ブレンドフィルムの外観(透明性)の良否について調べ
た。 評価:○=フィルムの透明性を維持(ヘイズ2%未満) ×=フィルムの透明性が悪化(ヘイズ2%以上) 4.耐熱性の評価 試験片:横3cm×縦9cm×12μm短冊 評価:10g荷重をかけ、所定の温度に保ったオーブン
中に1時間入れ、試料が切断するかどうかで判断した。
【0054】また、各略号は以下のとおりである。 (A)エチレン/(メタ)アクリル酸二元共重合体 ・EAA:エチレン/アクリル酸共重合体(アクリル酸含
量:12重量%、MFR:10g/10分) ・EMAA:エチレン/メタクリル酸共重合体(メタクリル
酸含量:8.7重量%、MFR:10.5g/10分) ・EMAAiBA:エチレン/メタクリル酸/アクリル酸イソ
ブチル三元共重合体(メタクリル酸含量9.7重量%、
アクリル酸イソブチル含量2.5重量%、MFR:9.
5g/10分) ・EMAAiBA:エチレン/メタクリル酸/アクリル酸イソ
ブチル三元共重合体(メタクリル酸含量8重量%、アク
リル酸イソブチル含量5重量%、MFR:10g/10
分) ・EMAAiBA:エチレン/メタクリル酸/アクリル酸イソ
ブチル三元共重合体(メタクリル酸含量11重量%、ア
クリル酸イソブチル含量8重量%、MFR:10g/1
0分) ・アイオノマー: ベースポリマー:エチレン/メタクリル酸共重合体(メ
タクリル酸含量8.7重量%) 金属種:ナトリウム イオン化度:1% MFR:9.1g/10分 ・アイオノマー: ベースポリマー:エチレン/メタクリル酸/アクリル酸
イソブチル共重合体(メタクリル酸含量8重量%、アク
リル酸イソブチル含量5重量%) 金属種:ナトリウム イオン化度:1% MFR:9.2g/10分 (B1)エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合
体 ・EMA:エチレン/アクリル酸メチル共重合体(アクリル
酸メチル含量:20重量%、MFR:10g/10分) ・EMMA:エチレン/メタアクリル酸メチル共重合体(メ
タアクリル酸メチル含量:20重量%、MFR:20g
/10分) ・EEA: エチレン/アクリル酸エチル共重合体(アクリ
ル酸エチル含量:25重量%、MFR:20g/10
分) (B2)密度0.900〜0.950g/cm3のエチレン/α−オレ
フィンランダム共重合体レン ・mPE:三井化学(株)製エボリューSP0540(密度:0.
903g/cm3、MFR:3.8g/10分) ・mPE:三井化学(株)製エボリューSP2540(密度:0.
923g/cm3、MFR:3.8g/10分) ・UZ:三井化学(株)製ウルトゼックス4570(密度:
0.945g/cm3、MFR:7.0g/10分) (B3)エチレン/α−オレフィンランダム共重合体 ・タフマー:三井化学(株)製タフマーP A-4085 (密
度:0.880g/cm3、MFR:3.6g/10分)
【0055】
【実施例1〜18および比較例1】表1に記載の組成物
を用い、各種の評価を行った。結果を表1に示す。表中
のカッコ内は成分の配合量(重量)を示す。なお、これ
らの例では、防曇剤、粘着剤は配合していない。
【0056】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AB02 AC22 AD17 BA02 BA15 BB22 BB41 BB57 BB85 BB87 BB90 CA01 CA17 CA18 CA22 CA25 DA08 4F071 AA14 AA78 BA01 BB06 BB09 BC01 4J002 BB052 BB061 BB072 BB152 BB231 GG02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エチレン/(メタ)アクリル酸共重
    合体またはそのアイオノマーと、(B)エチレン/(メ
    タ)アクリル酸エステル共重合体(B1)、密度0.900
    〜0.950g/cm3のエチレン/α−オレフィンランダム共重
    合体(B2)および非晶あるいは低結晶性の密度0.850
    〜0.900g/cm3のエチレン/α−オレフィンランダム共重
    合体(B3)からなる群から選択される少なくとも1種
    の柔軟成分とを含む樹脂組成物からなるストレッチ包装
    用フィルム。
  2. 【請求項2】 前記エチレン/(メタ)アクリル酸共重
    合体またはそのアイオノマー(A)および柔軟成分
    (B)の合計100重量部に対し、前記エチレン/(メ
    タ)アクリル酸共重合体またはそのアイオノマー(A)
    の配合割合が95〜60重量部であり、前記柔軟成分
    (B)の配合割合が5〜40重量部である請求項1に記
    載のストレッチ包装用フィルム。
  3. 【請求項3】 前記エチレン/(メタ)アクリル酸共重
    合体(A)のエチレン含量が96〜85重量%であり、
    (メタ)アクリル酸含量が4〜15重量%である請求項
    1または2に記載のストレッチ包装用フィルム。
  4. 【請求項4】 前記エチレン/(メタ)アクリル酸共重
    合体のアイオノマー(A)が、エチレン/(メタ)アク
    リル酸共重合体を金属イオンにより、0.1〜90%中
    和したアイオノマーである請求項1〜3のいずれかに記
    載のストレッチ包装用フィルム。
  5. 【請求項5】 前記成分(A)および(B)からなる樹
    脂組成物が、さらに防曇剤および/または粘着剤を含む
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスト
    レッチ包装用フィルム。
  6. 【請求項6】 成形がTダイ法で行われていることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のストレッチ包
    装用フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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