JP2003145710A - スクリーン印刷装置およびこれを用いて製作した抵抗素子基板、ならびにこの抵抗素子基板を用いた可変抵抗器 - Google Patents
スクリーン印刷装置およびこれを用いて製作した抵抗素子基板、ならびにこの抵抗素子基板を用いた可変抵抗器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被印刷部材の上面に、印刷皮膜を形成するた
めのスクリーン印刷装置に関し、変曲点部分の抵抗値特
性がゆるやかに変化する抵抗素子基板を印刷回数が少な
く製作できるものを提供することを目的とする。 【解決手段】 画線部パターン31が、主要開口領域部
32と補助開口領域部33で構成されたスクリーン用マ
スク30を用い、その補助開口領域部33によって、各
々独立状態で定間隔に配列された抵抗部42のドット状
皮膜49Bを変曲点の位置に合わせて長方形皮膜44A
と同時に印刷形成することにより、変曲点付近の抵抗値
特性がなめらかなものを少ない印刷回数で得ることがで
きる。
めのスクリーン印刷装置に関し、変曲点部分の抵抗値特
性がゆるやかに変化する抵抗素子基板を印刷回数が少な
く製作できるものを提供することを目的とする。 【解決手段】 画線部パターン31が、主要開口領域部
32と補助開口領域部33で構成されたスクリーン用マ
スク30を用い、その補助開口領域部33によって、各
々独立状態で定間隔に配列された抵抗部42のドット状
皮膜49Bを変曲点の位置に合わせて長方形皮膜44A
と同時に印刷形成することにより、変曲点付近の抵抗値
特性がなめらかなものを少ない印刷回数で得ることがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被印刷部材の上面
に印刷皮膜を形成するスクリーン印刷装置およびこれを
用いて製作した抵抗素子基板、ならびにこの抵抗素子基
板を用いた可変抵抗器に関するものである。
に印刷皮膜を形成するスクリーン印刷装置およびこれを
用いて製作した抵抗素子基板、ならびにこの抵抗素子基
板を用いた可変抵抗器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のスクリーン印刷装置の断面
図、図8は同斜視図であり、1は、被印刷部材2を位置
決め載置するステージで、このステージ1の上方に、所
定の間隔をあけて、四角形の枠体4に格子状に編み込ま
れた紗5が張られたスクリーン用マスク3が配置されて
いる。
図、図8は同斜視図であり、1は、被印刷部材2を位置
決め載置するステージで、このステージ1の上方に、所
定の間隔をあけて、四角形の枠体4に格子状に編み込ま
れた紗5が張られたスクリーン用マスク3が配置されて
いる。
【0003】そして、そのスクリーン用マスク3の紗5
が張られている部分には、図9の部分拡大断面図に示す
ように、紗5を覆うように乳剤6が塗布されていると共
に、この乳剤6が除去されることにより画線部パターン
7が形成されている。
が張られている部分には、図9の部分拡大断面図に示す
ように、紗5を覆うように乳剤6が塗布されていると共
に、この乳剤6が除去されることにより画線部パターン
7が形成されている。
【0004】通常、画線部パターン7は、始めにスクリ
ーン用マスク3の紗5が張られている部分の全面に乳剤
6を付着させ、その後、エッチングまたはレーザ加工法
等によって上記乳剤6を所望の印刷パターンの外形に合
わせて除去して形成するものである。
ーン用マスク3の紗5が張られている部分の全面に乳剤
6を付着させ、その後、エッチングまたはレーザ加工法
等によって上記乳剤6を所望の印刷パターンの外形に合
わせて除去して形成するものである。
【0005】そして、8は、スクリーン用マスク3の上
方から紗5を部分的に押し下げながら移動するスキージ
である。
方から紗5を部分的に押し下げながら移動するスキージ
である。
【0006】上記構成の従来のスクリーン印刷装置は、
ステージ1に被印刷部材2を位置決め載置し、スキージ
8を所定方向に移動させることにより、スクリーン用マ
スク3上に塗布されたインキ9を、被印刷部材2の上面
に画線部パターン7の形状で印刷形成するものである。
ステージ1に被印刷部材2を位置決め載置し、スキージ
8を所定方向に移動させることにより、スクリーン用マ
スク3上に塗布されたインキ9を、被印刷部材2の上面
に画線部パターン7の形状で印刷形成するものである。
【0007】なお、上記スクリーン印刷装置は、スクリ
ーン用マスク3の画線部パターン7内の部分にも紗5が
格子状に存在し、インキ9は被印刷部材2に同一厚みの
ドット状態に印刷されるが、スキージ8の移動に伴って
スクリーン用マスク3が被印刷部材2から離れると、通
常30〜50μm程度である紗5の径により分割された
ドット状態のインキ9はレベリング効果によって互いに
連結し、紗5の格子目よりも大きい一つの印刷皮膜10
が形成されることは周知であり、上記印刷皮膜10は安
定した厚みを得られるものであることもよく知られてい
る。
ーン用マスク3の画線部パターン7内の部分にも紗5が
格子状に存在し、インキ9は被印刷部材2に同一厚みの
ドット状態に印刷されるが、スキージ8の移動に伴って
スクリーン用マスク3が被印刷部材2から離れると、通
常30〜50μm程度である紗5の径により分割された
ドット状態のインキ9はレベリング効果によって互いに
連結し、紗5の格子目よりも大きい一つの印刷皮膜10
が形成されることは周知であり、上記印刷皮膜10は安
定した厚みを得られるものであることもよく知られてい
る。
【0008】そして、上記スクリーン印刷装置は、被印
刷部材2として絶縁基材11を用い、またインキ9とし
て抵抗ペーストと導電ペーストを用いて、図10の概念
図に示す直線状の抵抗部12と集電部13とが互いに平
行関係に配された抵抗素子基板14の製作時等によく用
いられるものであり、この抵抗素子基板14は刷子15
などと組み合わされて可変抵抗器として使用されてい
た。
刷部材2として絶縁基材11を用い、またインキ9とし
て抵抗ペーストと導電ペーストを用いて、図10の概念
図に示す直線状の抵抗部12と集電部13とが互いに平
行関係に配された抵抗素子基板14の製作時等によく用
いられるものであり、この抵抗素子基板14は刷子15
などと組み合わされて可変抵抗器として使用されてい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスクリーン
印刷装置においては、均一な厚みの皮膜は容易に印刷形
成できるため、同装置によって形成された抵抗部12
は、抵抗変化特性カーブの中で所定の傾斜角度を有する
Bカーブを実現することは容易であるが、抵抗値の変曲
点を有するA、DまたはCカーブを実現するには、この
変曲点における雑音発生の原因となる急激な抵抗値変化
を抑えるために、図11の断面図に示すように、抵抗部
12として複数の抵抗皮膜12A,12B…を少しずつ
ずらせて重ね印刷し、その変曲点付近のカーブ角度をゆ
るやかに変化させなければならず、印刷作業工数がかか
るという課題があった。
印刷装置においては、均一な厚みの皮膜は容易に印刷形
成できるため、同装置によって形成された抵抗部12
は、抵抗変化特性カーブの中で所定の傾斜角度を有する
Bカーブを実現することは容易であるが、抵抗値の変曲
点を有するA、DまたはCカーブを実現するには、この
変曲点における雑音発生の原因となる急激な抵抗値変化
を抑えるために、図11の断面図に示すように、抵抗部
12として複数の抵抗皮膜12A,12B…を少しずつ
ずらせて重ね印刷し、その変曲点付近のカーブ角度をゆ
るやかに変化させなければならず、印刷作業工数がかか
るという課題があった。
【0010】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、抵抗値の変曲点を有するA、DまたはC
カーブのものであっても、印刷回数が少なく変曲点付近
がゆるやかに変化する抵抗部を形成できるスクリーン印
刷装置およびこれを用いて製作した抵抗素子基板、なら
びにこの抵抗素子基板を用いた可変抵抗器を提供するこ
とを目的とする。
るものであり、抵抗値の変曲点を有するA、DまたはC
カーブのものであっても、印刷回数が少なく変曲点付近
がゆるやかに変化する抵抗部を形成できるスクリーン印
刷装置およびこれを用いて製作した抵抗素子基板、なら
びにこの抵抗素子基板を用いた可変抵抗器を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、被印刷部材を位置決め載置するステージと、
上記ステージの上方に所定の間隔をあけて配置され、枠
体に格子状に編み込まれた紗が張られると共に、上記紗
が張られている部分に付着させた乳剤を所定形状に除去
して開口領域に形成された画線部パターンを有するスク
リーン用マスクと、上記スクリーン用マスクの紗が張ら
れている部分を部分的に押し下げながら移動して、スク
リーン用マスク上面のインキを上記被印刷部材の上面に
上記画線部パターンで印刷するスキージからなるスクリ
ーン印刷装置において、上記スクリーン用マスクは、上
記画線部パターンが主要開口領域部と補助開口領域部で
構成され、その補助開口領域部は、上記主要開口領域部
よりも小さい形状の複数の開口領域が、各々独立状態
で、かつ定間隔で並べて配設されて構成されており、上
記スクリーン用マスクにて印刷された皮膜は、上記補助
開口領域部に対応する印刷皮膜の部分が、上記主要開口
領域部により印刷された皮膜とは独立したドット状で印
刷されるスクリーン印刷装置としたものであり、上記画
線部パターンの補助開口領域部に対応する印刷皮膜部分
が、各々が独立したドット状のものに印刷でき、例えば
この装置を用いて重なり合う一方側の抵抗皮膜を形成し
た場合、主要開口領域部により形成された抵抗皮膜の抵
抗値変化特性の傾斜角度に対して、同時に得られるドッ
ト状皮膜の部分の抵抗値変化特性は、それとは異なる傾
斜角度をもってゆるやかに変化するものにでき、変曲点
付近に上記ドット状皮膜部分を位置させることにより、
A、DまたはCカーブなどの抵抗値変化特性の変曲点付
近がゆるやかに変化する抵抗部を印刷回数が少なく構成
できるという作用を有する。
の発明は、被印刷部材を位置決め載置するステージと、
上記ステージの上方に所定の間隔をあけて配置され、枠
体に格子状に編み込まれた紗が張られると共に、上記紗
が張られている部分に付着させた乳剤を所定形状に除去
して開口領域に形成された画線部パターンを有するスク
リーン用マスクと、上記スクリーン用マスクの紗が張ら
れている部分を部分的に押し下げながら移動して、スク
リーン用マスク上面のインキを上記被印刷部材の上面に
上記画線部パターンで印刷するスキージからなるスクリ
ーン印刷装置において、上記スクリーン用マスクは、上
記画線部パターンが主要開口領域部と補助開口領域部で
構成され、その補助開口領域部は、上記主要開口領域部
よりも小さい形状の複数の開口領域が、各々独立状態
で、かつ定間隔で並べて配設されて構成されており、上
記スクリーン用マスクにて印刷された皮膜は、上記補助
開口領域部に対応する印刷皮膜の部分が、上記主要開口
領域部により印刷された皮膜とは独立したドット状で印
刷されるスクリーン印刷装置としたものであり、上記画
線部パターンの補助開口領域部に対応する印刷皮膜部分
が、各々が独立したドット状のものに印刷でき、例えば
この装置を用いて重なり合う一方側の抵抗皮膜を形成し
た場合、主要開口領域部により形成された抵抗皮膜の抵
抗値変化特性の傾斜角度に対して、同時に得られるドッ
ト状皮膜の部分の抵抗値変化特性は、それとは異なる傾
斜角度をもってゆるやかに変化するものにでき、変曲点
付近に上記ドット状皮膜部分を位置させることにより、
A、DまたはCカーブなどの抵抗値変化特性の変曲点付
近がゆるやかに変化する抵抗部を印刷回数が少なく構成
できるという作用を有する。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、画線部パターンの補助開口領域部の開口
領域が、紗の開口孔部に対して1.1〜1.2倍の大き
さで、上記の紗の格子間隔に対して1.2〜1.4倍大
きい間隔で形成されたものであり、請求項1記載の作用
に加えて、補助開口領域部の各々の開口領域が、紗の開
口孔部よりも大きく形成されているため、良好にインキ
が紗の開口孔部を抜けて被印刷部材に転移するものにで
き、かつ補助開口領域部の各々の開口領域間隔が紗の格
子間隔の1.2〜1.4倍の間隔で配されているため、
ドット状の互いに独立した皮膜が容易に得られるように
できるという作用を有する。
発明において、画線部パターンの補助開口領域部の開口
領域が、紗の開口孔部に対して1.1〜1.2倍の大き
さで、上記の紗の格子間隔に対して1.2〜1.4倍大
きい間隔で形成されたものであり、請求項1記載の作用
に加えて、補助開口領域部の各々の開口領域が、紗の開
口孔部よりも大きく形成されているため、良好にインキ
が紗の開口孔部を抜けて被印刷部材に転移するものにで
き、かつ補助開口領域部の各々の開口領域間隔が紗の格
子間隔の1.2〜1.4倍の間隔で配されているため、
ドット状の互いに独立した皮膜が容易に得られるように
できるという作用を有する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
スクリーン印刷装置を用いて絶縁基板上に印刷形成され
た抵抗皮膜に対し、この抵抗皮膜のドット状に独立して
印刷された部分を覆うようにして他の抵抗皮膜が上方に
重ねて形成されている抵抗部と、上記抵抗部と電気的独
立状態に併設形成された導電性の集電部とを含む抵抗素
子基板としたものであり、印刷回数が少なく構成された
ものであるため、安価で、しかもそのドット状の皮膜部
分を変曲点位置に合わせて設けると、変曲点部分並びに
その付近の抵抗値変化がゆるやかに変化するものにで
き、雑音などの少ない高品質の可変抵抗器を容易に実現
できるという作用を有する。
スクリーン印刷装置を用いて絶縁基板上に印刷形成され
た抵抗皮膜に対し、この抵抗皮膜のドット状に独立して
印刷された部分を覆うようにして他の抵抗皮膜が上方に
重ねて形成されている抵抗部と、上記抵抗部と電気的独
立状態に併設形成された導電性の集電部とを含む抵抗素
子基板としたものであり、印刷回数が少なく構成された
ものであるため、安価で、しかもそのドット状の皮膜部
分を変曲点位置に合わせて設けると、変曲点部分並びに
その付近の抵抗値変化がゆるやかに変化するものにで
き、雑音などの少ない高品質の可変抵抗器を容易に実現
できるという作用を有する。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
発明において、抵抗部は、下方側の抵抗皮膜の皮膜強度
が柔らかく、上方に重ね合わせられた他の抵抗皮膜が硬
い皮膜強度のものであるものであり、摺動刷子などと組
み合わせて可変抵抗器を構成した際に、摺動刷子が弾接
する方の抵抗皮膜が硬いものにできるため、摺動寿命特
性に優れたものが実現できるという作用を有する。
発明において、抵抗部は、下方側の抵抗皮膜の皮膜強度
が柔らかく、上方に重ね合わせられた他の抵抗皮膜が硬
い皮膜強度のものであるものであり、摺動刷子などと組
み合わせて可変抵抗器を構成した際に、摺動刷子が弾接
する方の抵抗皮膜が硬いものにできるため、摺動寿命特
性に優れたものが実現できるという作用を有する。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
スクリーン印刷装置を用いて絶縁基板上に印刷形成され
た導出部に対し、この導出部のドット状に独立して印刷
された部分を覆うようにして抵抗皮膜が重ねて形成され
ている抵抗部と、上記抵抗部と電気的独立状態に併設形
成された導電性の集電部とを含む抵抗素子基板としたも
のであり、導出部に設けられたドット状の皮膜が、跳躍
止めとしての機能を果たすようにでき、雑音などの少な
い高品質な可変抵抗器を安価に製作できるという作用を
有する。
スクリーン印刷装置を用いて絶縁基板上に印刷形成され
た導出部に対し、この導出部のドット状に独立して印刷
された部分を覆うようにして抵抗皮膜が重ねて形成され
ている抵抗部と、上記抵抗部と電気的独立状態に併設形
成された導電性の集電部とを含む抵抗素子基板としたも
のであり、導出部に設けられたドット状の皮膜が、跳躍
止めとしての機能を果たすようにでき、雑音などの少な
い高品質な可変抵抗器を安価に製作できるという作用を
有する。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項3または
5記載の抵抗素子基板が用いられ、ドット状に独立して
印刷された抵抗皮膜部分または導出部部分の上方に対応
する位置を含んで刷子が摺動する可変抵抗器としたもの
であり、請求項3または5記載の発明による作用に記載
したように、変曲点近傍の抵抗値変化特性がゆるやかに
変化する高品質なものにでき、これを搭載することによ
り、高品位の機器が得られるという作用を有する。
5記載の抵抗素子基板が用いられ、ドット状に独立して
印刷された抵抗皮膜部分または導出部部分の上方に対応
する位置を含んで刷子が摺動する可変抵抗器としたもの
であり、請求項3または5記載の発明による作用に記載
したように、変曲点近傍の抵抗値変化特性がゆるやかに
変化する高品質なものにでき、これを搭載することによ
り、高品位の機器が得られるという作用を有する。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項6記載の
発明において、主要開口領域部により印刷された皮膜の
端部が、刷子の摺動方向に対して直交関係であると共
に、上記皮膜の端部側に設けられたドット状に独立して
印刷された皮膜は、上記端部に対して平行関係で配列さ
れているものであり、請求項6記載の発明による作用に
加えて、ドット状に独立して印刷される皮膜部分の設計
が容易であるため、効率良く高品質の可変抵抗器を実現
することができるという作用を有する。
発明において、主要開口領域部により印刷された皮膜の
端部が、刷子の摺動方向に対して直交関係であると共
に、上記皮膜の端部側に設けられたドット状に独立して
印刷された皮膜は、上記端部に対して平行関係で配列さ
れているものであり、請求項6記載の発明による作用に
加えて、ドット状に独立して印刷される皮膜部分の設計
が容易であるため、効率良く高品質の可変抵抗器を実現
することができるという作用を有する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図6を用いて説明する。
て、図1〜図6を用いて説明する。
【0019】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
【0020】図1は本発明の一実施の形態によるスクリ
ーン印刷装置の斜視図、図2は同要部であるスクリーン
用マスクの上面図であり、同図に示すように、ステージ
1の上方には、所定間隔をあけて四角形状の枠体4に格
子状に編み込まれた紗5が張られると共に、紗5が張ら
れた範囲の全面に塗布された乳剤6が所定形状で部分的
に除去されて画線部パターン31が構成されたスクリー
ン用マスク30が配されていることは、従来の技術の場
合と同じであるが、本実施の形態によるスクリーン印刷
装置においては、画線部パターン31のパターン構成
が、従来のものとは異なっている。
ーン印刷装置の斜視図、図2は同要部であるスクリーン
用マスクの上面図であり、同図に示すように、ステージ
1の上方には、所定間隔をあけて四角形状の枠体4に格
子状に編み込まれた紗5が張られると共に、紗5が張ら
れた範囲の全面に塗布された乳剤6が所定形状で部分的
に除去されて画線部パターン31が構成されたスクリー
ン用マスク30が配されていることは、従来の技術の場
合と同じであるが、本実施の形態によるスクリーン印刷
装置においては、画線部パターン31のパターン構成
が、従来のものとは異なっている。
【0021】すなわち、同図に示すように、この画線部
パターン31の構成は、長方形の大きな開口領域からな
る主要開口領域部32と、この主要開口領域部32とは
独立状態で主要開口領域部32近傍に設けられた補助開
口領域部33にて構成されている。
パターン31の構成は、長方形の大きな開口領域からな
る主要開口領域部32と、この主要開口領域部32とは
独立状態で主要開口領域部32近傍に設けられた補助開
口領域部33にて構成されている。
【0022】この補助開口領域部33は、紗5どうしに
より構成される開口孔部の一辺に対し、直径がその1.
1〜1.2倍である小さな円形で乳剤6が除去されて形
成された円形開口領域33A〜33Lの集合体からな
り、この円形開口領域33A〜33Lは、主要開口領域
部32の一方の短辺側に、各々独立状態で、紗5の格子
間隔に対して1.2〜1.4倍大きい定間隔の三行四列
のマトリクス状に配列されて設けられている。
より構成される開口孔部の一辺に対し、直径がその1.
1〜1.2倍である小さな円形で乳剤6が除去されて形
成された円形開口領域33A〜33Lの集合体からな
り、この円形開口領域33A〜33Lは、主要開口領域
部32の一方の短辺側に、各々独立状態で、紗5の格子
間隔に対して1.2〜1.4倍大きい定間隔の三行四列
のマトリクス状に配列されて設けられている。
【0023】なお、上記行列方向としては、図2におい
て、円形開口領域33Aと33Eと33Iとで構成され
る方向を列方向とし、円形開口領域33A〜33Dによ
り構成される方向を行方向として以下説明する。
て、円形開口領域33Aと33Eと33Iとで構成され
る方向を列方向とし、円形開口領域33A〜33Dによ
り構成される方向を行方向として以下説明する。
【0024】そして、この円形開口領域33A〜33L
の各列は、主要開口領域部32の短辺と平行関係で、そ
の短辺の長さの範囲内で設けられている。
の各列は、主要開口領域部32の短辺と平行関係で、そ
の短辺の長さの範囲内で設けられている。
【0025】また、その円形開口領域33A〜33Lの
各行は、主要開口領域部32の長辺と平行関係に設けら
れている。
各行は、主要開口領域部32の長辺と平行関係に設けら
れている。
【0026】そして、8は、上記構成の画線部パターン
31を有するスクリーン用マスク30の上方から部分的
に紗5を押し下げながら移動するスキージである。
31を有するスクリーン用マスク30の上方から部分的
に紗5を押し下げながら移動するスキージである。
【0027】本実施の形態によるスクリーン印刷装置
は、以上のように構成されるものであり、その動作は、
スクリーン用マスク30上に塗布されたインキ(図示せ
ず)を、スキージ8の移動によりステージ1に位置決め
載置された被印刷部材2の上面に画線部パターン31に
応じて印刷形成できるものであることは従来の技術の場
合と同様であるが、上記動作により得られる印刷皮膜3
4は、図1の斜視図および図3の断面図に示すように、
長方形皮膜34Aの短辺側近傍に複数の円形状のドット
状皮膜34Bが印刷形成されたものとなる。
は、以上のように構成されるものであり、その動作は、
スクリーン用マスク30上に塗布されたインキ(図示せ
ず)を、スキージ8の移動によりステージ1に位置決め
載置された被印刷部材2の上面に画線部パターン31に
応じて印刷形成できるものであることは従来の技術の場
合と同様であるが、上記動作により得られる印刷皮膜3
4は、図1の斜視図および図3の断面図に示すように、
長方形皮膜34Aの短辺側近傍に複数の円形状のドット
状皮膜34Bが印刷形成されたものとなる。
【0028】これは、スクリーン用マスク30の画線部
パターン31が、上記に説明したように、主要開口領域
部32と、円形開口領域33A〜33Lの集合体からな
る補助開口領域部33とが並設された構成であるため、
主要開口領域部32に対応して長方形皮膜34Aが形成
され、補助開口領域部33の円形開口領域33A〜33
Lの各々に対応してドット状皮膜34Bが形成されるか
らである。
パターン31が、上記に説明したように、主要開口領域
部32と、円形開口領域33A〜33Lの集合体からな
る補助開口領域部33とが並設された構成であるため、
主要開口領域部32に対応して長方形皮膜34Aが形成
され、補助開口領域部33の円形開口領域33A〜33
Lの各々に対応してドット状皮膜34Bが形成されるか
らである。
【0029】そして、このドット状皮膜34Bは、長方
形皮膜34Aの一方の短辺側に三行四列の合計12個の
互いに独立状態で形成され、その行列配置方向としては
長方形皮膜34Aの短辺・長辺に各々平行関係のマトリ
クス状となっている。
形皮膜34Aの一方の短辺側に三行四列の合計12個の
互いに独立状態で形成され、その行列配置方向としては
長方形皮膜34Aの短辺・長辺に各々平行関係のマトリ
クス状となっている。
【0030】これは、被印刷部材2の上に印刷される単
位面積当たりのインキ量は定量であり、補助開口領域部
33の円形開口領域33A〜33Lが紗5の開口孔部に
対して1.1〜1.2倍の直径であるため、インキの抜
け性は良好で、また円形開口領域33A〜33L各々の
間隔は、紗5の格子間隔に対し1.2〜1.4倍の位置
関係で構成されているため、ドット状皮膜34Bは互い
に連結することもなく、各々が独立した12個のものに
形成される。
位面積当たりのインキ量は定量であり、補助開口領域部
33の円形開口領域33A〜33Lが紗5の開口孔部に
対して1.1〜1.2倍の直径であるため、インキの抜
け性は良好で、また円形開口領域33A〜33L各々の
間隔は、紗5の格子間隔に対し1.2〜1.4倍の位置
関係で構成されているため、ドット状皮膜34Bは互い
に連結することもなく、各々が独立した12個のものに
形成される。
【0031】なお、上記に説明したスクリーン用マスク
30を備えた本実施の形態によるスクリーン印刷装置に
おいては、スクリーン用マスク30として紗5の線径が
45μmの200メッシュのものを用い、特に上記イン
キの粘度が10〜30Pa・sのものによって厚み5〜
10μmの印刷皮膜34を形成すると、紗5の格子にか
かった部分はレベリング効果で融合するが、上記ドット
状皮膜34Bは、その形状や独立性を維持した状態で印
刷されるものにできる。
30を備えた本実施の形態によるスクリーン印刷装置に
おいては、スクリーン用マスク30として紗5の線径が
45μmの200メッシュのものを用い、特に上記イン
キの粘度が10〜30Pa・sのものによって厚み5〜
10μmの印刷皮膜34を形成すると、紗5の格子にか
かった部分はレベリング効果で融合するが、上記ドット
状皮膜34Bは、その形状や独立性を維持した状態で印
刷されるものにできる。
【0032】以下、本実施の形態によるスクリーン印刷
装置により製作された印刷皮膜34の活用法の一事例と
して、抵抗素子基板に活用した場合を説明する。
装置により製作された印刷皮膜34の活用法の一事例と
して、抵抗素子基板に活用した場合を説明する。
【0033】図4は、本実施の形態によるスクリーン印
刷装置を用いて製作された抵抗素子基板を備えた可変抵
抗器の概念図、図5は同図4のX−X線における断面図
であり、同図において、40は、絶縁基板41の上面
に、直線状の抵抗部42と銀系材料製の集電部43と
が、平行な電気的独立状態に印刷形成された抵抗素子基
板で、抵抗部42の両端に形成された導電材料製の導出
部44、45および集電部43の両端には端子46、4
7および48が固着されている。
刷装置を用いて製作された抵抗素子基板を備えた可変抵
抗器の概念図、図5は同図4のX−X線における断面図
であり、同図において、40は、絶縁基板41の上面
に、直線状の抵抗部42と銀系材料製の集電部43と
が、平行な電気的独立状態に印刷形成された抵抗素子基
板で、抵抗部42の両端に形成された導電材料製の導出
部44、45および集電部43の両端には端子46、4
7および48が固着されている。
【0034】そして、この抵抗素子基板40の抵抗部4
2は、図5に示すように、一端側の導出部44に接続さ
れた比抵抗の小さい第一抵抗皮膜49の上方に、他端側
の導出部45に接続された比抵抗の大きい第二抵抗皮膜
50が重なって構成されたものとなっている。
2は、図5に示すように、一端側の導出部44に接続さ
れた比抵抗の小さい第一抵抗皮膜49の上方に、他端側
の導出部45に接続された比抵抗の大きい第二抵抗皮膜
50が重なって構成されたものとなっている。
【0035】このとき、上方に位置する第二抵抗皮膜5
0の皮膜強度は、下方の第一抵抗皮膜49よりも硬質の
ものを用いるようにしている。
0の皮膜強度は、下方の第一抵抗皮膜49よりも硬質の
ものを用いるようにしている。
【0036】そして、この抵抗部42の導出部44、4
5および第一抵抗皮膜49が、上記に説明したスクリー
ン印刷装置を用いて各々製作されたものとなっている。
5および第一抵抗皮膜49が、上記に説明したスクリー
ン印刷装置を用いて各々製作されたものとなっている。
【0037】つまり、導出部44、45は、それぞれ抵
抗素子基板40の外方端部側が長方形皮膜44A、45
A部分で、抵抗素子基板40の中央側が、ドット状皮膜
44B、45B部分となっており、このドット状皮膜4
4B、45Bは、上記に説明したように定間隔のマトリ
クス状に配列されたものとなっている。
抗素子基板40の外方端部側が長方形皮膜44A、45
A部分で、抵抗素子基板40の中央側が、ドット状皮膜
44B、45B部分となっており、このドット状皮膜4
4B、45Bは、上記に説明したように定間隔のマトリ
クス状に配列されたものとなっている。
【0038】そして、図5中で左側となる導出部44の
長方形皮膜44Aの中央側端部およびドット状皮膜44
Bの上方を覆うようにして、第一抵抗皮膜49は重ねて
形成されている。
長方形皮膜44Aの中央側端部およびドット状皮膜44
Bの上方を覆うようにして、第一抵抗皮膜49は重ねて
形成されている。
【0039】そして、この第一抵抗皮膜49も上述のご
とく本実施の形態によるスクリーン用マスク30を備え
たスクリーン印刷装置を用いて形成されており、図5中
で左側となる導出部44側に対応する方が、長方形皮膜
49Aで、その他端側となる絶縁基板41の略中央位置
付近にドット状皮膜49Bがマトリクス状に形成されて
いる。
とく本実施の形態によるスクリーン用マスク30を備え
たスクリーン印刷装置を用いて形成されており、図5中
で左側となる導出部44側に対応する方が、長方形皮膜
49Aで、その他端側となる絶縁基板41の略中央位置
付近にドット状皮膜49Bがマトリクス状に形成されて
いる。
【0040】そして、この長方形皮膜49Aとドット状
皮膜49Bからなる第一抵抗皮膜49の上方、および図
5中で右側となる導出部45の長方形皮膜45Aの中央
側端部およびそのドット状皮膜45Bの上方を覆うよう
にして第二抵抗皮膜50が重ねて形成されている。
皮膜49Bからなる第一抵抗皮膜49の上方、および図
5中で右側となる導出部45の長方形皮膜45Aの中央
側端部およびそのドット状皮膜45Bの上方を覆うよう
にして第二抵抗皮膜50が重ねて形成されている。
【0041】なお、この第二抵抗皮膜50は、通常のス
クリーン用マスクを用いて形成されているため、図4に
示すように、抵抗部42は、上面視では導出部44、4
5の長方形皮膜44A、45A部分の間に第二抵抗皮膜
50が表出している状態になっている。
クリーン用マスクを用いて形成されているため、図4に
示すように、抵抗部42は、上面視では導出部44、4
5の長方形皮膜44A、45A部分の間に第二抵抗皮膜
50が表出している状態になっている。
【0042】なお、第一抵抗皮膜49の複数のドット状
皮膜49Bは、希望する抵抗変化特性の変曲点位置に合
わせて形成されている。
皮膜49Bは、希望する抵抗変化特性の変曲点位置に合
わせて形成されている。
【0043】そして、51は、摺動刷子で、その弾性ア
ームは、上記抵抗部42の第二抵抗皮膜50と上記集電
部43の上に弾接している。
ームは、上記抵抗部42の第二抵抗皮膜50と上記集電
部43の上に弾接している。
【0044】上記構成の可変抵抗器は、摺動刷子51を
抵抗素子基板40の長手方向に移動させることにより、
上記抵抗部42と上記集電部43との間から所定の抵抗
値を、抵抗部42用の端子46または47と集電部43
用の端子48から電圧値として取り出すものである。
抵抗素子基板40の長手方向に移動させることにより、
上記抵抗部42と上記集電部43との間から所定の抵抗
値を、抵抗部42用の端子46または47と集電部43
用の端子48から電圧値として取り出すものである。
【0045】このときの出力電圧特性すなわち抵抗変化
特性は、摺動刷子51が、抵抗部42のドット状皮膜4
4B、45B、49Bの上方位置でないとき、すなわち
第一抵抗皮膜49の長方形皮膜49Aと第二抵抗皮膜5
0とが重なっている部分、および第二抵抗皮膜50のみ
の部分に弾接している場合には、所定の直線状で変化す
るものとなる(図6の出力電圧特性を示す図のY1領域
参照。)。
特性は、摺動刷子51が、抵抗部42のドット状皮膜4
4B、45B、49Bの上方位置でないとき、すなわち
第一抵抗皮膜49の長方形皮膜49Aと第二抵抗皮膜5
0とが重なっている部分、および第二抵抗皮膜50のみ
の部分に弾接している場合には、所定の直線状で変化す
るものとなる(図6の出力電圧特性を示す図のY1領域
参照。)。
【0046】そして、摺動刷子51が、第一抵抗皮膜4
9のドット状皮膜49Bを設けた位置の上方に対応する
位置にある時には、第一抵抗皮膜49の長方形皮膜49
Aから離れる方向(図5中では、右方向)に摺動刷子5
1が移動するにつれて、そのドット状皮膜49Bと第二
抵抗皮膜50との抵抗分が合成されていくため、第一お
よび第二抵抗皮膜49および50の合成抵抗による傾斜
よりも傾きが大きく、かつ第二抵抗皮膜50のみによる
傾斜よりも傾きがゆるやかな徐々に高く変化していく抵
抗値変化特性となる(図6の出力電圧特性を示す図のY
2領域参照。)。
9のドット状皮膜49Bを設けた位置の上方に対応する
位置にある時には、第一抵抗皮膜49の長方形皮膜49
Aから離れる方向(図5中では、右方向)に摺動刷子5
1が移動するにつれて、そのドット状皮膜49Bと第二
抵抗皮膜50との抵抗分が合成されていくため、第一お
よび第二抵抗皮膜49および50の合成抵抗による傾斜
よりも傾きが大きく、かつ第二抵抗皮膜50のみによる
傾斜よりも傾きがゆるやかな徐々に高く変化していく抵
抗値変化特性となる(図6の出力電圧特性を示す図のY
2領域参照。)。
【0047】同様に、摺動刷子51が、導出部44、4
5のドット状皮膜44B、45Bを設けた位置の上方に
対応する位置にある時には、当該位置の上記ドット状皮
膜44B、45Bを除く残部は、第一および第二抵抗皮
膜49および50で構成されているため、上記ドット状
皮膜44B、45B部分の比率を割り引いた抵抗変化特
性となる。
5のドット状皮膜44B、45Bを設けた位置の上方に
対応する位置にある時には、当該位置の上記ドット状皮
膜44B、45Bを除く残部は、第一および第二抵抗皮
膜49および50で構成されているため、上記ドット状
皮膜44B、45B部分の比率を割り引いた抵抗変化特
性となる。
【0048】このとき摺動刷子51が、図5中で左側の
導出部44の長方形皮膜44Aの上方に対応する位置に
あるときは、ゼロ電位で、上記ドット状皮膜44B上に
移動して同図で右側に移動するほど第一および第二抵抗
皮膜49および50の合成抵抗値による傾斜角度に近く
なっていく(図6の出力電圧特性を示す図のY3領域参
照。)。
導出部44の長方形皮膜44Aの上方に対応する位置に
あるときは、ゼロ電位で、上記ドット状皮膜44B上に
移動して同図で右側に移動するほど第一および第二抵抗
皮膜49および50の合成抵抗値による傾斜角度に近く
なっていく(図6の出力電圧特性を示す図のY3領域参
照。)。
【0049】また、摺動刷子51が、第二抵抗皮膜50
のみが形成された部分から導出部45のドット状皮膜4
5Bに移動した際にも、第二抵抗皮膜50のみの抵抗値
変化特性の傾斜角度からゆるやかな角度に変化するもの
となり、その終端となる長方形皮膜45A上に対応する
位置における全抵抗値の出力電圧値に繋がるようになる
(図6の出力電圧特性を示す図のY4領域参照。)。
のみが形成された部分から導出部45のドット状皮膜4
5Bに移動した際にも、第二抵抗皮膜50のみの抵抗値
変化特性の傾斜角度からゆるやかな角度に変化するもの
となり、その終端となる長方形皮膜45A上に対応する
位置における全抵抗値の出力電圧値に繋がるようになる
(図6の出力電圧特性を示す図のY4領域参照。)。
【0050】なお、各ドット状皮膜49B、44B、4
5Bは、それぞれの配列状態が、上記摺動刷子51の移
動方向に対して、行方向では平行関係で列方向には直交
方向になるように定間隔で設けられているため、当該部
分において定率で徐々に角度が変化する出力特性のもの
にできると共に、摺動刷子51の組み合わせ時に抵抗素
子基板40の短手方向にずれて装着されても、その影響
を殆どなくすことができる。
5Bは、それぞれの配列状態が、上記摺動刷子51の移
動方向に対して、行方向では平行関係で列方向には直交
方向になるように定間隔で設けられているため、当該部
分において定率で徐々に角度が変化する出力特性のもの
にできると共に、摺動刷子51の組み合わせ時に抵抗素
子基板40の短手方向にずれて装着されても、その影響
を殆どなくすことができる。
【0051】また、このように各長方形皮膜49A、4
4A、45Aの各ドット状皮膜49B、44B、45B
を設ける側の短辺を、上記摺動刷子51の移動方向に対
して直交関係に設け、その短辺を基準として各ドット状
皮膜49B、44B、45Bを定間隔で配置するように
すると、設計などが容易で、効率良く高品質のものが得
られる。
4A、45Aの各ドット状皮膜49B、44B、45B
を設ける側の短辺を、上記摺動刷子51の移動方向に対
して直交関係に設け、その短辺を基準として各ドット状
皮膜49B、44B、45Bを定間隔で配置するように
すると、設計などが容易で、効率良く高品質のものが得
られる。
【0052】以上の説明のように、電極部44と45に
設けたドット状皮膜44B、45B部分は、いわゆる跳
躍止めとして機能すると共に、第一抵抗皮膜49のドッ
ト状皮膜49B部分は、抵抗変化特性における変曲点近
傍の出力電圧をゆるやかに変化させる機能を有し、その
ドット状皮膜49B、44B、45Bは、各々の領域内
でそれぞれが定間隔で複数個ずつ上記に説明した所定の
配列状態で設けられたものであるため、上記領域内にお
ける抵抗分は定率で変わり、本可変抵抗器は、直線から
曲線、曲線から直線などに連続してゆるやかに移行する
抵抗変化特性を備えたものにでき、これにより、本可変
抵抗器は、雑音発生などが少なく、変曲点付近の抵抗変
化特性がゆるやかに移行する高品質のものにできる。
設けたドット状皮膜44B、45B部分は、いわゆる跳
躍止めとして機能すると共に、第一抵抗皮膜49のドッ
ト状皮膜49B部分は、抵抗変化特性における変曲点近
傍の出力電圧をゆるやかに変化させる機能を有し、その
ドット状皮膜49B、44B、45Bは、各々の領域内
でそれぞれが定間隔で複数個ずつ上記に説明した所定の
配列状態で設けられたものであるため、上記領域内にお
ける抵抗分は定率で変わり、本可変抵抗器は、直線から
曲線、曲線から直線などに連続してゆるやかに移行する
抵抗変化特性を備えたものにでき、これにより、本可変
抵抗器は、雑音発生などが少なく、変曲点付近の抵抗変
化特性がゆるやかに移行する高品質のものにできる。
【0053】そして、上記構成のドット状皮膜49B、
44B、45Bは、いずれも本実施の形態によるスクリ
ーン用マスク30を備えたスクリーン印刷装置により、
他の部分となる長方形皮膜49A、44A、45Aと同
時に印刷形成されたものであるため、総印刷回数が少な
く、かつ少ない皮膜の重ね合わせの数で、変曲点付近が
ゆるやかに移行していく抵抗値変化特性を有する抵抗部
42を、工数が少なく安価に製作でき、抵抗素子基板4
0および可変抵抗器としても安価で高品質のものが容易
に実現できる。
44B、45Bは、いずれも本実施の形態によるスクリ
ーン用マスク30を備えたスクリーン印刷装置により、
他の部分となる長方形皮膜49A、44A、45Aと同
時に印刷形成されたものであるため、総印刷回数が少な
く、かつ少ない皮膜の重ね合わせの数で、変曲点付近が
ゆるやかに移行していく抵抗値変化特性を有する抵抗部
42を、工数が少なく安価に製作でき、抵抗素子基板4
0および可変抵抗器としても安価で高品質のものが容易
に実現できる。
【0054】なお、上記構成のように、摺動刷子51が
弾接摺動する第二抵抗皮膜50の皮膜強度を硬いものと
すると、摺動寿命も長いものにできる。
弾接摺動する第二抵抗皮膜50の皮膜強度を硬いものと
すると、摺動寿命も長いものにできる。
【0055】そして、本可変抵抗器を搭載することによ
り、高品位の機器を容易に実現することができる。
り、高品位の機器を容易に実現することができる。
【0056】また、一つのスクリーン用マスクに、長方
形皮膜44A、45Aとドット状皮膜44B、45Bか
らなる電極部44、45に加えて、集電部43の三者の
画線部パターンを形成して、それらを同時印刷すると、
さらに効率良く安価に抵抗素子基板40が製作できる。
形皮膜44A、45Aとドット状皮膜44B、45Bか
らなる電極部44、45に加えて、集電部43の三者の
画線部パターンを形成して、それらを同時印刷すると、
さらに効率良く安価に抵抗素子基板40が製作できる。
【0057】なお、上記には例としてドット状皮膜49
Aを有した第一抵抗皮膜49の上方に、第二抵抗皮膜5
0を重ね合わせて構成した抵抗部42を有する抵抗素子
基板40を説明したが、重ね合わせる抵抗皮膜の順序お
よびドット部分の位置を変えることにより、様々な特性
の抵抗素子基板を自在に製造するようにしてもよい。
Aを有した第一抵抗皮膜49の上方に、第二抵抗皮膜5
0を重ね合わせて構成した抵抗部42を有する抵抗素子
基板40を説明したが、重ね合わせる抵抗皮膜の順序お
よびドット部分の位置を変えることにより、様々な特性
の抵抗素子基板を自在に製造するようにしてもよい。
【0058】また、上記にはスライド型可変抵抗器用の
抵抗素子基板40を例として説明したが、上記のドット
状皮膜を設けるという思想は、回転型可変抵抗器用の抵
抗素子基板の抵抗部などにも転用でき、この場合には、
主要開口領域部により印刷された皮膜の端部を、刷子の
摺動方向に対して直交関係に設けるようにし、上記端部
側に設けられたドット状に独立して印刷された皮膜を、
上記端部に対して平行関係で配列するようにすると、設
計が容易で効率良く高品質のものにできる。
抵抗素子基板40を例として説明したが、上記のドット
状皮膜を設けるという思想は、回転型可変抵抗器用の抵
抗素子基板の抵抗部などにも転用でき、この場合には、
主要開口領域部により印刷された皮膜の端部を、刷子の
摺動方向に対して直交関係に設けるようにし、上記端部
側に設けられたドット状に独立して印刷された皮膜を、
上記端部に対して平行関係で配列するようにすると、設
計が容易で効率良く高品質のものにできる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、長方形皮
膜の近傍にドット状皮膜を有する印刷皮膜を容易に形成
できるスクリーン印刷装置を実現でき、このスクリーン
印刷装置を用いて形成された抵抗皮膜は、そのドット状
皮膜の端に向かうにつれて抵抗値が徐々にゆるやかに変
化する特性のものにできるため、そのドット状態の部分
を変曲点の位置に合わせて配することにより、変曲点な
らびにその付近の抵抗変化特性がゆるやかに移行する抵
抗素子基板を少ない工数で容易に実現でき、高品質の可
変抵抗器を安価に製作できるという有利な効果が得られ
る。
膜の近傍にドット状皮膜を有する印刷皮膜を容易に形成
できるスクリーン印刷装置を実現でき、このスクリーン
印刷装置を用いて形成された抵抗皮膜は、そのドット状
皮膜の端に向かうにつれて抵抗値が徐々にゆるやかに変
化する特性のものにできるため、そのドット状態の部分
を変曲点の位置に合わせて配することにより、変曲点な
らびにその付近の抵抗変化特性がゆるやかに移行する抵
抗素子基板を少ない工数で容易に実現でき、高品質の可
変抵抗器を安価に製作できるという有利な効果が得られ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスクリーン印
刷装置の斜視図
刷装置の斜視図
【図2】同要部であるスクリーン用マスクの上面図
【図3】同装置で印刷形成された印刷皮膜の断面図
【図4】同装置を用いて製作された抵抗素子基板を備え
た可変抵抗器の概念図
た可変抵抗器の概念図
【図5】同図4のX−X線における断面図
【図6】同可変抵抗器の出力電圧特性を示す図
【図7】従来のスクリーン印刷装置の断面図
【図8】同斜視図
【図9】同要部であるスクリーン用マスクの部分拡大断
面図
面図
【図10】従来の可変抵抗器の概念図
【図11】同抵抗変化特性に変曲点があるものの抵抗部
の断面図
の断面図
1 ステージ
2 被印刷部材
4 枠体
5 紗
6 乳剤
8 スキージ
30 スクリーン用マスク
31 画線部パターン
32 主要開口領域部
33 補助開口領域部
33A〜33L 円形開口領域
34 印刷皮膜
34A 長方形皮膜
34B ドット状皮膜
40 抵抗素子基板
41 絶縁基板
42 抵抗部
43 集電部
44、45 導出部
44A、45A 導出部の長方形皮膜
44B、45B 導出部のドット状皮膜
46、47、48 端子
49 第一抵抗皮膜
49A 第一抵抗皮膜の長方形皮膜
49B 第一抵抗皮膜のドット状皮膜
50 第二抵抗皮膜
51 摺動刷子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2C035 AA06 FA27 FD02 FE01
4E351 BB05 BB31 CC11 GG20
5E030 AA20 BA04 BA27 CC01
5E343 AA02 BB12 BB72 DD03 FF02
GG11
Claims (7)
- 【請求項1】 被印刷部材を位置決め載置するステージ
と、上記ステージの上方に所定の間隔をあけて配置さ
れ、枠体に格子状に編み込まれた紗が張られると共に、
上記紗が張られている部分に付着させた乳剤を所定形状
に除去して開口領域に形成された画線部パターンを有す
るスクリーン用マスクと、上記スクリーン用マスクの紗
が張られている部分を部分的に押し下げながら移動し
て、スクリーン用マスク上面のインキを上記被印刷部材
の上面に上記画線部パターンで印刷するスキージからな
るスクリーン印刷装置において、上記スクリーン用マス
クは、上記画線部パターンが主要開口領域部と補助開口
領域部で構成され、その補助開口領域部は、上記主要開
口領域部よりも小さい形状の複数の開口領域が、各々独
立状態で、かつ定間隔で並べて配設されて構成されてお
り、上記スクリーン用マスクにて印刷された皮膜は、上
記補助開口領域部に対応する印刷皮膜の部分が、上記主
要開口領域部により印刷された皮膜とは独立したドット
状で印刷されるスクリーン印刷装置。 - 【請求項2】 画線部パターンの補助開口領域部の開口
領域が、紗の開口孔部に対して1.1〜1.2倍の大き
さで、上記紗の格子間隔に対して1.2〜1.4倍大き
い間隔で形成された請求項1記載のスクリーン印刷装
置。 - 【請求項3】 請求項1記載のスクリーン印刷装置を用
いて絶縁基板上に印刷形成された抵抗皮膜に対し、この
抵抗皮膜のドット状に独立して印刷された部分を覆うよ
うにして他の抵抗皮膜が上方に重ねて形成されている抵
抗部と、上記抵抗部と電気的独立状態に併設形成された
導電性の集電部とを含む抵抗素子基板。 - 【請求項4】 抵抗部は、下方側の抵抗皮膜の皮膜強度
が柔らかく、上方に重ね合わせられた他の抵抗皮膜が硬
い皮膜強度のものである請求項3記載の抵抗素子基板。 - 【請求項5】 請求項1記載のスクリーン印刷装置を用
いて絶縁基板上に印刷形成された導出部に対し、この導
出部のドット状に独立して印刷された部分を覆うように
して抵抗皮膜が重ねて形成されている抵抗部と、上記抵
抗部と電気的独立状態に併設形成された導電性の集電部
とを含む抵抗素子基板。 - 【請求項6】 請求項3または5記載の抵抗素子基板が
用いられ、ドット状に独立して印刷された抵抗皮膜部分
または導出部部分の上方に対応する位置を含んで刷子が
摺動する可変抵抗器。 - 【請求項7】 主要開口領域部により印刷された皮膜の
端部が、刷子の摺動方向に対して直交関係であると共
に、上記皮膜の端部側に設けられたドット状に独立して
印刷された皮膜は、上記端部に対して平行関係で配列さ
れている請求項6記載の可変抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001344154A JP2003145710A (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | スクリーン印刷装置およびこれを用いて製作した抵抗素子基板、ならびにこの抵抗素子基板を用いた可変抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001344154A JP2003145710A (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | スクリーン印刷装置およびこれを用いて製作した抵抗素子基板、ならびにこの抵抗素子基板を用いた可変抵抗器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003145710A true JP2003145710A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19157720
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001344154A Pending JP2003145710A (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | スクリーン印刷装置およびこれを用いて製作した抵抗素子基板、ならびにこの抵抗素子基板を用いた可変抵抗器 |
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---|---|
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-
2001
- 2001-11-09 JP JP2001344154A patent/JP2003145710A/ja active Pending
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