JP2003145598A - 成形機 - Google Patents

成形機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型開閉において、加減速の応答性に優れ、か
つ、大きな型締め力(大きなトルク)を出すことが可能
な成形機を提供すること。 【解決手段】 型開閉行程の駆動源として、リニアサー
ボモータと回転型サーボモータとを具備し、型開閉行程
の低圧高速領域の駆動源にリニアサーボモータを用い、
型開閉行程の低速高圧領域の駆動源に回転型サーボモー
タを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機やダイ
カストマシン等の成形機に係り、特に、型開閉行程の駆
動源としてリニアサーボモータと回転型サーボモータと
を備えた成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動式の成形機における型開閉駆動源と
しては、回転型サーボモータが主として用いられてお
り、この回転型サーボモータの回転を、ボールネジ機構
などの回転→直線運動変換メカニズムによって直線運動
に変換して、多くの場合トグルリンク機構を介して、可
動側金型を搭載した可動ダイプレートを前後進駆動する
ようになっている。
【0003】公知のように、型閉じ行程には、低圧高速
のダイプレート移送領域と、低速高圧の型締め力発生領
域が存在し、また、型開き行程においても、特にトグル
リンク機構を用いている場合には、大きなトルクを必要
とする型開き初期の低速高圧領域と、低圧高速のダイプ
レート移送領域が存在する。
【0004】ところで、回転型サーボモータとボールネ
ジ機構(回転→直線運動変換メカニズム)の組み合わせ
では、大きな型締め力(大きなトルク)を出すことは比
較的容易であるが、回転慣性モーメントの影響で加減速
の応答性が悪く、型開閉のサイクルを極く短くすること
が要求されるマシンでは、この要求に対応できないとい
う問題がある。
【0005】一方、電動式の成形機における型開閉駆動
源として、リニアサーボモータを採用して、リニアサー
ボモータの直線駆動力を直接可動ダイプレートに伝達し
て、型開閉を行うことも考えられる。この場合は、加減
速の応答性には優れたものとなるが、大きな型締め力
(大きなトルク)を出すことができず、大きな型締め力
を得ようとすると、大型で、高価なリニアサーボモータ
が必要となって、マシンの価格を大幅に引き上げるとい
う問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、型開
閉の駆動源としての回転型サーボモータおよびリニアサ
ーボモータには、双方にそれぞれ一長一短があるものと
なっていた。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、型開閉において、加減速の応
答性に優れ、かつ、大きな型締め力(大きなトルク)を
出すことが可能な成形機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するために、型開閉行程の駆動源として、リニアサ
ーボモータと回転型サーボモータとを具備し、型開閉行
程の低圧高速領域の駆動源にリニアサーボモータを用
い、型開閉行程の低速高圧領域の駆動源に回転型サーボ
モータを用いる、構成をとる。また、リニアサーボモー
タの直線駆動力は可動ダイプレートに直接伝達され、回
転型サーボモータの回転駆動力は直線運動に変換された
後、トグルリンク機構を介して前記可動ダイプレートに
伝達されるように、構成される。また、型開閉行程の全
領域において、リニアサーボモータを駆動制御すると共
に回転型サーボモータも駆動制御するように、構成され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。
【0010】図1〜図7は本発明の一実施形態に係り、
図1は、本実施形態に係る射出成形機の型開閉メカニズ
ム系の要部平面図、図2は、本実施形態に係る射出成形
機の型開閉メカニズム系の一部切断した要部正面図であ
る。なお、図1においては回転型サーボモータを割愛し
てあり、図2においてはリニアサーボモータを割愛して
あり、また、図2においては、上半分を型締め状態、下
半分を型開き完了状態として図示してある。
【0011】図1、図2において、1は図示せぬ固定側
金型を搭載した固定ダイプレート、2は、型開閉駆動源
としての回転型サーボモータ3(図1)および2つのリ
ニアサーボモータ4、4(図2)を保持した保持プレー
ト、5…は、固定ダイプレート1と保持プレート2との
間に架け渡され、その両端を固定ダイプレート1と保持
プレート2にそれぞれ固定された4本のタイバー、6
は、図示せぬ可動側金型を搭載し、タイバー5に挿通・
案内されて前後進可能な可動ダイプレート、7は回転型
サーボモータ3の出力軸に固定された駆動プーリ、8
は、保持プレート2に回転可能に保持され、駆動プーリ
7の回転を図示せぬタイミングベルトを介して伝達され
る被動プーリ、9は、被動プーリ8の回転を直線運動に
変換するボールネジ機構(図2)、10は、ボールネジ
機構9の直線運動を受けて、伸張または折り畳まれて、
可動ダイプレート6を前後進駆動するトグルリンク機
構、11、11は、リニアサーボモータ4、4の直線運
動部と一体で、その端部を可動ダイプレート6の左右に
それぞれ固定され、可動ダイプレート6を前後進駆動す
る駆動軸(図2)である。
【0012】ボールネジ機構9の回転部であるナット部
9a(図2)は、保持プレート2に回転可能に保持され
ていると共に、被動プーリ8と一体に結合されており、
ナット部9aに螺合されたネジ部9b(図2)が、ナッ
ト部9aの回転により前後進するようになっている。
【0013】また、トグルリンク機構10において、1
0aはクロスヘッド、10bはAリンク、10cはBリ
ンク、10dはCリンクであり、ボールネジ機構9のネ
ジ部9aの先端がクロスヘッド10aに固定されてお
り、ネジ部9aによってクロスヘッド10aが前後進駆
動されるようになっている。このクロスヘッド10aに
は、Cリンク10dの一端が回動可能に結合されてい
る。また、Aリンク10bは可動ダイプレート6にその
一端を回動可能に結合され、Bリンク10cは保持プレ
ート2に回動可能に結合されており、Cリンク10dの
他端とAリンク10bの他端が、Bリンク10cの他端
側にそれぞれ回動可能に結合されている。
【0014】図3は、一方のリニアサーボモータ4の一
部切断した正面図であり、図4は、一方のリニアサーボ
モータ4の一部切断した底面図である。
【0015】図3、図4において、21は前枠、22は
後枠、23、23は、前枠21と後枠22との間に架け
渡され、その両端を前枠21と後枠22にそれぞれ固定
された2本の案内軸、24は、リニアブッシュ25を介
して案内軸23に挿通・案内されて前後進可能な移動
体、26…は、前枠21と後枠22との間に架け渡さ
れ、その両端を前枠21と後枠22にそれぞれ固定され
た4本の筒体、27…は各筒体に巻装されたコイル、2
8は、前記駆動軸11の端部を移動体24に固定する取
り付け板である。ここで、移動体24には、図示してい
ないが、各コイル26を所定間隔をもって挿通される貫
通穴が設けられており、この各貫通穴の内周には、各コ
イルと所定間隔をもって対向する円筒形のマグネットが
固定されている。
【0016】この図3、図4の構成から明らかなよう
に、本実施形態では、ムービングマグネット型のリニア
モータユニットを4つ設けたものを、1つのリニアサー
ボモータ(リニアサーボモータ組立体)4として構成し
ており、各コイル27に通電することによって、これに
対応するマグネットが直線駆動され、各マグネットを一
体に保持した移動体24が直線移動し、これによって駆
動軸11が前後進駆動されるようになっている。
【0017】図1〜図4に示す構成において、対となっ
たリニアサーボモータ4、4が同期して駆動されると、
駆動軸11、11が前後進し、駆動軸11に固定された
可動ダイプレート6が前後進駆動される。また、回転型
サーボモータ3が駆動されると、モータ3の回転は、駆
動プーリ7、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ8
を介してボールネジ機構9に伝えられ、ボールネジ機構
9によって回転運動が直線運動に変換されて、この直線
運動がトグルリンク機構10に伝えられ、トグルリンク
機構10によって可動ダイプレート6が前後進駆動され
る。
【0018】図5は、本実施形態の型開閉制御系の構成
を簡略化して示すブロックである。図5においては、4
連のリニアモータユニットをもつリニアサーボモータ
(リニアサーボモータ組立体)4を、便宜上、1つの制
御対象のサーボモータとして示し、また、サーボモータ
を駆動制御するサーボアンプも1つの回路ブロックとし
て示してある。
【0019】図5において、31は、図示せぬ上位の成
形シーケンス制御部からの指令に基づき型開閉の制御動
作を行う型開閉制御部、32、32は、型開閉制御部3
1からの指令に基づき、リニアサーボモータ4、4をそ
れぞれフィードバック制御によって駆動するサーボアン
プ、33は、型開閉制御部31からの指令に基づき、回
転型サーボモータ3をフィードバック制御によって駆動
するサーボアンプである。
【0020】型開閉制御部31には、型閉じ用制御設定
値格納部31aと、型開き用制御設定値格納部31bと
が設けられており、型閉じ用制御設定値格納部31aに
は、型閉じ(型締め)行程における回転型サーボモータ
3およびリニアサーボモータ4の制御設定値が格納され
ており、型開き用制御設定値格納部31bには、型開き
行程における回転型サーボモータ3およびリニアサーボ
モータ4の制御設定値が格納されている。すなわち、型
閉じ用制御設定値格納部31aには、速度フィードバッ
ク制御領域(ここでは低圧高速領域)における、位置
(ストローク)軸に沿った速度指令値とトルク指令値と
が、回転型サーボモータ3およびリニアサーボモータ4
のそれぞれについて格納されていると共に、圧力フィー
ドバック制御領域(ここでは低速高圧領域)における、
位置(ストローク)軸に沿った速度指令値とトルク指令
値とが、回転型サーボモータ3について格納されてい
る。また、型開き用制御設定値格納部31bにも、圧力
フィードバック制御領域(ここでは低速高圧領域)にお
ける、位置(ストローク)軸に沿った速度指令値とトル
ク指令値とが、回転型サーボモータ3について格納され
ていると共に、速度フィードバック制御領域(ここでは
低圧高速領域)における、位置(ストローク)軸に沿っ
た速度指令値とトルク指令値とが、回転型サーボモータ
3およびリニアサーボモータ4のそれぞれについて格納
されている。なお、低速高圧領域においては、リニアサ
ーボモータ4は大トルクを出力できないので、ここでは
リニアサーボモータ4は、回転型サーボモータ3の速度
と略一致するように速度フィードバック制御されるよう
になっており、型閉じ用制御設定値格納部31aおよび
型開き用制御設定値格納部31bには、このための制御
設定値が格納されている。
【0021】サーボアンプ32、32は、型開閉制御部
31からの制御指令値と、リニアサーボモータ4、4に
設けられた図示せぬリニアエンコーダから得られる位置
実測値(速度実測値)S1、S3と、リニアサーボモー
タ4、4に設けられた図示せぬ駆動電流値センサ手段か
ら得られる実測トルク値S2、S4を参照して、型閉じ
行程の全領域および型開き行程の全領域を、速度フィー
ドバック制御する。また、サーボアンプ33は、型開閉
制御部31からの制御指令値と、回転型サーボモータ3
に設けられた図示せぬ回転型エンコーダから得られる位
置実測値(速度実測値)S5と、回転型サーボモータ3
に設けられた図示せぬ駆動電流値センサ手段から得られ
る実測トルク値S6を参照して、速度フィードバック制
御領域では回転型サーボモータ3を速度フィードバック
制御し、圧力フィードバック制御領域では回転型サーボ
モータ3を圧力フィードバック制御する。
【0022】図6は、本実施形態における、型閉じ(型
締め)行程における回転型サーボモータ3およびリニア
サーボモータ4の速度と、トグルリンク機構10の出力
トルクとの関係を示す図で、同図において横軸は可動ダ
イプレート6の位置(ストローク)示し、縦軸は速度お
よびトルクを示す。なお、本実施形態においては、型閉
じ開始位置から型締め完了位置までのストロークは約6
0mmであり、型閉じ開始から型締め完了に至るまでの
時間は約0.15秒となっている。
【0023】図6において、41は回転型サーボモータ
3の実測速度(回転数から換算した速度)、42はリニ
アサーボモータ4の実測速度(可動ダイプレートの速
度)、43はトグルリンク機構10の出力トルク、44
は回転型サーボモータ3の設定速度、45はリニアサー
ボモータ4の設定速度、46は回転型サーボモータ3の
設定トルク、47はリニアサーボモータ4の設定トルク
である。なお、実測速度41、42は両者の速度スケー
ルをあわせて描いてある。
【0024】型閉じ行程が開始されると、回転型サーボ
モータ3およびリニアサーボモータ4は同時に駆動開始
され、まず、低圧高速領域の制御が行われる。この低圧
高速領域では、回転型サーボモータ3およびリニアサー
ボモータ4は共に速度フィードバック制御され、リニア
サーボモータ4は高速の設定速度45となるように急加
速され、実測速度42が設定速度45になったらこれを
所定ストロークの間維持し、次に、低速高圧領域の準備
のために低速の設定速度45となるように急減速され
る。一方、回転型サーボモータ3も、低圧高速領域で
は、所定の設定速度44となるように速度フィードバッ
ク制御されるが、回転型サーボモータ3のみの能力で
は、リニアサーボモータ4の加減速性能に追いつかず、
図6中で点線41’で示したような加減速性能を示す。
しかしながら、本実施形態では、リニアサーボモータ4
によって可動ダイプレート6が高速駆動され、これに伴
ってトグルリンク機構10が急速に伸張されており、当
然、これに見合うように回転型サーボモータ3も高速で
回転することを余儀なくされる。つまり、低圧高速領域
では、回転型サーボモータ3はフィードバック制御され
ようとするが、自身の加減速性能を上回る速度分につい
ては、リニアサーボモータ4の助けを受けて強制的に回
転駆動されて、これにより、回転型サーボモータ3の実
測速度41とリニアサーボモータ4の実測速度42とは
等しいものになる。
【0025】そして、低圧高速領域では、トグルリンク
機構10の出力は充分に小さいので、低圧高速領域を、
実質的にリニアサーボモータ4によって駆動制御するよ
うにしても、トルク的には全く問題を生じない。よっ
て、本実施形態では、型開閉駆動源として回転型サーボ
モータのみを用いる構成に比して、型閉じ行程の低圧高
速領域の大幅な時間短縮が可能となり、成形サイクルの
短縮化に大いに貢献する。なお、回転型サーボモータ3
がその制御能力を超えて高速回転すると発電を行うが、
これはサーボアンプ33の回生抵抗値を調整することに
よって、発熱により放出することが可能である。また
は、発電した回生電力を電源回生コンバータ(図示せ
ず)を設けて、リニアサーボモータ4のサーボアンプ3
2の電源部へ電源回生するようにしてもよい。なおま
た、回転型サーボモータ3とリニアサーボモータ4は同
時に駆動制御されているので、たとえ回転型サーボモー
タ3がその制御能力を超えて強制的に高速回転しても、
サーボアンプ33はその制御が追いつかないだけで、回
転型サーボモータ3の位置実測値(速度実測値)S5に
よって、位置(速度)は正しく把握しており、したがっ
て、低圧高速領域から低速高圧領域に切り替わると、直
ちに位置実測値に従って圧力フィードバックを正しく実
行可能となっている。
【0026】また、低圧高速領域から低速高圧領域に切
り替わると、回転型サーボモータ3は設定トルク46に
倣うように圧力フィードバック制御され、リニアサーボ
モータ4は、回転型サーボモータ3の実測速度と略一致
するように設定された設定速度45に倣うように速度フ
ィードバック制御される。この低速高圧領域では、トグ
ルリンク機構10の力の拡大率が急速に高まり、型締め
完了位置ではトグルリンク機構10の力の拡大率が最も
大きくなるので、型締め力の発生のためのトルクは、大
きなトルクが出力可能の回転型サーボモータ3から得る
ようにされる。すなわち、本実施形態では、型締めの低
速高圧領域を、実質的に回転型サーボモータ3によって
駆動制御するようにしており、これにより、型開閉駆動
源としてリニアサーボモータのみを用いる構成に比し
て、大きな型締め力を得ることが可能となる。
【0027】図7は、本実施形態における、型開き行程
における回転型サーボモータ3およびリニアサーボモー
タ4の速度と、トグルリンク機構10の出力トルクとの
関係を示す図で、同図において、図6と均等なものには
同一符号を付してある。なお、型開き開始から型開き完
了までの時間は、約0.15秒である。
【0028】型開き行程の初期の低速高圧領域では、回
転型サーボモータ3は設定トルク46に倣うように圧力
フィードバック制御され、リニアサーボモータ4は、回
転型サーボモータ3の実測速度と略一致するように設定
された設定速度45に倣うように速度フィードバック制
御される。これにより、型開き行程の低速高圧領域を、
実質的に回転型サーボモータ3によって駆動制御するよ
うにしており、これにより、型開閉駆動源としてリニア
サーボモータのみを用いる構成に比して、大きなトルク
を得ることが可能となっている。
【0029】また、型開き行程の低圧高速領域では、リ
ニアサーボモータ4は高速の設定速度45となるように
急加速され、実測速度42が設定速度45になったらこ
れを所定ストロークの間維持し、次に、型開き終了とす
るため速度0となるように急減速される。一方、回転型
サーボモータ3も、低圧高速領域では、所定の設定速度
44となるように速度フィードバック制御されるが、回
転型サーボモータ3のみの能力では、リニアサーボモー
タ4の加減速性能に追いつかず、図7中で点線41’で
示したような加減速性能を示す。しかしながら、本実施
形態では、リニアサーボモータ4によって可動ダイプレ
ート6が高速駆動され、これに伴ってトグルリンク機構
10が急速に折り畳まれており、当然、これに見合うよ
うに回転型サーボモータ3も高速で回転することを余儀
なくされる。つまり、低圧高速領域では、回転型サーボ
モータ3はフィードバック制御されようとするが、自身
の加減速性能を上回る速度分については、リニアサーボ
モータ4の助けを受けて強制的に回転駆動されて、これ
により、回転型サーボモータ3の実測速度41とリニア
サーボモータ4の実測速度42とは等しいものになる。
かように、型開き行程の低圧高速領域を、実質的にリニ
アサーボモータ4によって駆動制御することによって、
先と同様に、型開閉駆動源として回転型サーボモータの
みを用いる構成に比して、型開き行程の低圧高速領域の
大幅な時間短縮が可能となり、成形サイクルの短縮化に
大いに貢献する。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、型開閉に
おいて、加減速の応答性に優れ、かつ、大きな型締め力
(大きなトルク)を出すことが可能な成形機を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る射出成形機の型開閉
メカニズム系の要部平面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る射出成形機の型開閉
メカニズム系の一部切断した要部正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る射出成形機におけ
る、リニアサーボモータの一部切断した正面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る射出成形機におけ
る、リニアサーボモータの一部切断した底面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る射出成形機におけ
る、型開閉制御系の構成を簡略化して示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の一実施形態における、型閉じ行程の回
転型サーボモータおよびリニアサーボモータの速度と、
トグルリンク機構の出力トルクとの関係を示す説明図で
ある。
【図7】本発明の一実施形態における、型開き行程の回
転型サーボモータおよびリニアサーボモータの速度と、
トグルリンク機構の出力トルクとの関係を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 固定ダイプレート 2 保持プレート 3 回転型サーボモータ 4 リニアサーボモータ 5 タイバー 6 可動ダイプレート 7 駆動プーリ 8 被動プーリ 9 ボールネジ機構 10 トグルリンク機構 11 駆動軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型開閉行程の低圧高速領域の駆動源にリ
    ニアサーボモータを用いることを特徴とする成形機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 型開閉行程の駆動源として、前記リニアサーボモータに
    加えて回転型サーボモータを具備し、型開閉行程の低速
    高圧領域の駆動源に回転型サーボモータを用いることを
    特徴とする成形機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、 前記リニアサーボモータの直線駆動力は可動ダイプレー
    トに直接伝達され、前記回転型サーボモータの回転駆動
    力は直線運動に変換された後、トグルリンク機構を介し
    て前記可動ダイプレートに伝達されることを特徴とする
    成形機。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載において、 型開閉行程の全領域において、前記リニアサーボモータ
    を駆動制御すると共に前記回転型サーボモータも駆動制
    御することを特徴とする成形機。
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JP2007136519A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Toyo Mach & Metal Co Ltd ダイカストマシン
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