JPH11147242A - 型締装置 - Google Patents

型締装置

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JPH11147242A
JPH11147242A JP31714097A JP31714097A JPH11147242A JP H11147242 A JPH11147242 A JP H11147242A JP 31714097 A JP31714097 A JP 31714097A JP 31714097 A JP31714097 A JP 31714097A JP H11147242 A JPH11147242 A JP H11147242A
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mold
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gap
platen
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】型締力を変更するタイミングを設定するのを容
易にし、条件出しを行うのに必要な時間を短くする。 【解決手段】固定プラテン11と、リヤプラテン13
と、タイバー14に沿って進退自在に配設され、かつ、
可動金型14が取り付けられた可動プラテン12と、第
1、第2の部材から成り、該第1、第2の部材のうちの
一方の部材が前記リヤプラテン13に配設され、他方の
部材が移動自在に配設され、電流が供給されて起磁力を
発生させる電磁ユニットと、前記可動プラテン12と前
記他方の部材との間に配設されたリンク機構と、該リン
ク機構を作動させる駆動手段と、前記第1、第2の部材
間のギャップを検出する距離検出器52と、前記ギャッ
プに基づいて前記電流を制御することによって型締力を
制御する型締力制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型締装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、溶融させ
られた樹脂を、射出装置の射出ノズルから射出して、固
定金型及び該固定金型に対して進退自在に配設された可
動金型から成る金型装置のキャビティ空間に充填(て
ん)し、固化させることによって成形品を得るようにな
っている。そして、前記可動金型を進退させて金型装置
の型閉じ、型締め及び型開きを行うために型締装置が配
設される。
【0003】該型締装置においては、例えば、サーボモ
ータを駆動してボールねじを回転させることによって推
力を発生させ、該推力をトグル機構によって拡大して型
締力を発生させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の型締装置においては、成形中に型締力を変更する場
合、キャビティ空間内に樹脂が充満するまでは、キャビ
ティ空間内の空気、ガス等が容易に排出されるように型
締力が小さくされ、キャビティ空間内に樹脂が充満する
と、バリ、ひけ、そり等が発生するのを防止するため
に、型締力が大きくされるが、型締力を変更するタイミ
ングを設定するのが困難であり、条件出しを行うのに必
要な時間が長くなってしまう。
【0005】また、トグル式の型締装置において、成形
中に型締力を変更する場合、トグル機構を作動させるた
めのクロスヘッドの位置を調整して型締力を変更するよ
うにしているが、トグル機構のトグル倍率特性が、トグ
ル機構自体のガタ、摩擦、温度変化による熱膨張等の影
響を大きく受けてしまうので、型締力の精度を高くする
ことができない。しかも、長期間にわたって型締装置を
使用すると、型締力が変動し、型締めをバランス良く行
うことができない。したがって、成形品に成形不良が発
生してしまう。
【0006】本発明は、前記従来の型締装置の問題点を
解決して、型締力を変更するタイミングを設定するのが
容易であり、条件出しを行うのに必要な時間を短くする
ことができ、成形品に成形不良が発生するのを防止する
ことができる型締装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の型
締装置においては、固定金型が取り付けられた固定プラ
テンと、該固定プラテンと所定の間隔を置いて配設され
たリヤプラテンと、前記固定プラテンとリヤプラテンと
の間に架設されたタイバーに沿って進退自在に配設さ
れ、かつ、可動金型が取り付けられた可動プラテンと、
第1、第2の部材から成り、該第1、第2の部材のうち
の一方の部材が前記リヤプラテンに配設され、他方の部
材が移動自在に配設され、電流が供給されて起磁力を発
生させる電磁ユニットと、前記可動プラテンと前記他方
の部材との間に配設されたリンク機構と、該リンク機構
を作動させる駆動手段と、前記第1、第2の部材間のギ
ャップを検出する距離検出器と、前記ギャップに基づい
て前記電流を制御することによって型締力を制御する型
締力制御手段とを有する。
【0008】本発明の他の型締装置においては、さら
に、前記第1、第2の部材はいずれも電磁石である。本
発明の更に他の型締装置においては、さらに、前記第
1、第2の部材のうちの一方は電磁石であり、他方は電
磁積層鋼板である。本発明の更に他の型締装置において
は、さらに、前記型締力制御手段は、前記ギャップの目
標値と、前記距離検出器によるギャップの検出値との偏
差に基づいて前記ギャップのフィードバック制御を行う
ギャップコントローラを備える。
【0009】本発明の更に他の型締装置においては、さ
らに、型締力を検出する荷重検出器を有する。そして、
前記型締力制御手段は、前記型締力の目標値と、前記荷
重検出器による型締力の検出値との偏差に基づいて前記
型締力のフィードバック制御を行う型締力コントローラ
を備える。
【0010】本発明の更に他の型締装置においては、さ
らに、前記ギャップコントローラによるフィードバック
制御と型締力コントローラによるフィードバック制御と
を選択する選択手段を備える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における型締装置の第1の状態図、図
2は本発明の第1の実施の形態における型締装置の第2
の状態図である。図において、11は成形機フレーム1
0に固定された固定プラテンであり、該固定プラテン1
1と所定の間隔を置いてリヤプラテン13が配設され、
前記固定プラテン11とリヤプラテン13との間に4本
のタイバー14(図においては、2本のタイバー14だ
けを示す。)が架設される。そして、該タイバー14に
沿って、かつ、固定プラテン11に対して進退(図にお
ける左右方向に移動)自在に可動プラテン12が配設さ
れる。
【0012】また、前記固定プラテン11には固定金型
15が、前記可動プラテン12には可動金型16がそれ
ぞれ取り付けられ、前記可動プラテン12の進退に伴っ
て固定金型15と可動金型16とが接離させられる。な
お、前記固定金型15及び可動金型16によって金型装
置が構成され、固定金型15と可動金型16とが接触さ
せられると、固定金型15と可動金型16との間に図示
しないキャビティ空間が形成され、図示しない射出装置
の射出ノズルから射出された樹脂が前記キャビティ空間
に充填される。
【0013】前記リヤプラテン13の前面(図における
右面)には第1の部材としての第1の電磁石18が固定
され、該第1の電磁石18は、電磁積層鋼板19及びコ
イル21から成る。そして、前記タイバー14に沿って
前記リヤプラテン13に対して移動自在に電磁石フレー
ム20が配設される。該電磁石フレーム20の背面(図
における左面)には前記第1の電磁石18と対向させて
第2の部材としての第2の電磁石22が固定され、該第
2の電磁石22は、電磁積層鋼板23及びコイル24か
ら成る。なお、第1、第2の電磁石18、22によって
電磁ユニットが構成される。
【0014】また、前記電磁石フレーム20の前面には
駆動手段としての減速機付きのサーボモータ27が固定
され、該サーボモータ27と可動プラテン12との間に
はリンク機構、例えば、シングルトグル式のトグル機構
31が配設される。該トグル機構31は、前記サーボモ
ータ27の出力軸28に固定された第1リンク32、前
記可動プラテン12に対して揺動自在に支持された第2
リンク33、該第2リンク33の中心軸になるシャフト
35、及び前記第1リンク32と第2リンク33とを連
結するピン36から成る。したがって、図1に示す状態
からサーボモータ27を駆動することによってトグル機
構31を伸展させ、可動プラテン12を介して可動金型
16を前進(図における右方に移動)させて、図2に示
すように型閉じを行ったり、トグル機構31を収縮さ
せ、可動プラテン12を介して可動金型16を後退(図
における左方に移動)させて、図1に示すように型開き
を行ったりすることができる。
【0015】一方、リヤプラテン13の背面には型厚調
整ナット25が配設され、該型厚調整ナット25と、前
記タイバー14の後端に形成された型厚調整ねじ14a
とが螺(ら)合させられる。また、前記型厚調整ナット
25は、リヤプラテン13に対して回転自在に配設され
るが、軸方向においてリヤプラテン13に拘束され、該
リヤプラテン13と共に移動させられる。したがって、
トグル機構31を伸展させ、固定金型15と可動金型1
6とを接触させた状態で、固定金型15及び可動金型1
6の厚さに対応させて、図示しないモータ、ギヤ等を介
して前記型厚調整ナット25を回転させることによっ
て、型厚を調整することができる。
【0016】なお、本実施の形態においては、シングル
トグル式のトグル機構31を使用しているが、ダブルト
グル式のトグル機構を使用することもできる。また、本
実施の形態においては、サーボモータ27の回転をトグ
ル機構31に直接伝達するようにしているが、図示しな
いプーリベルト、ボールねじ等の伝動部材を介して伝達
することもできる。
【0017】そして、型締め時においては、図示しない
制御装置によってコイル21、24に互いに逆向きの電
流が供給される。このとき、前記第1、第2の電磁石1
8、22が同じ極性に励磁されて起磁力としての反発力
を発生させ、該反発力は、トグル機構31によって型締
力として可動プラテン12に伝達され、型締めが行われ
る。また、型閉じ時及び型開き時においては、前記制御
装置によって、コイル21、24に同じ向きの電流が供
給される。このとき、前記第1、第2の電磁石18、2
2が異なる極性に励磁されて吸引力を発生させ、該吸引
力によって前記第1、第2の電磁石18、22が互いに
吸引される。この場合、必要な吸引力は、前記型締力に
比べて大幅に小さくすることができるので、コイル2
1、24のうちの一方に電流を供給し、第1、第2の電
磁石18、22のうちの一方を吸着板として使用するこ
ともできる。
【0018】そして、前記トグル機構31と可動プラテ
ン12との間には、トグル機構31を介して可動プラテ
ン12に加えられる荷重、すなわち、型締力を検出する
荷重検出器51が配設される。なお、電磁石フレーム2
0とトグル機構31との間に荷重検出器を配設すること
もできる。前記リヤプラテン13及び電磁石フレーム2
0には、第1、第2の電磁石18、22間のギャップを
検出するための距離検出器52が配設され、該距離検出
器52によって成形中におけるキャビティ空間内の樹脂
の挙動を間接的に監視することができる。この場合、低
い型締力が加えられている状態においてキャビティ空間
内の樹脂の圧力、すなわち、金型内圧力が高くなり、固
定金型15と可動金型16との間の合せ面となるパーテ
ィング面が開くと、可動金型16の動作がトグル機構3
1を介して電磁石フレーム20に伝達され、該電磁石フ
レーム20は第1の電磁石フレーム18側に移動させら
れる。したがって、距離検出器52によって検出される
ギャップは小さくなる。逆に前記金型内圧力が低くなる
と、前記ギャップは大きくなる。
【0019】次に、前記構成の型締装置の動作について
説明する。図3は本発明の第1の実施の形態における型
締装置のブロックを示す図、図4は本発明の第1の実施
の形態における型締装置の動作を示すタイムチャートで
ある。図3において、53は型締力を多段階に設定する
ための型締力設定器であり、該型締力設定器53をオペ
レータが操作することによって各種の動作パラメータを
入力すると、シーケンスコントローラ54は、前記動作
パラメータに従って型締力の目標値を発生させ、該目標
値を型締力コントローラ55に対して出力する。該型締
力コントローラ55は型締力のフィードバック制御を行
う。そのために、型締力コントローラ55は、前記目標
値と荷重検出器51によって検出された型締力の検出値
との偏差を算出し、該偏差に基づいて、目標値と検出値
とが一致するように第1、第2の電磁石18、22に流
れる電流を制御し、型締力を目標値にする。
【0020】また、56はギャップを多段階に設定する
ためのギャップ設定器であり、該ギャップ設定器56を
オペレータが操作することによって各種の動作パラメー
タを入力すると、シーケンスコントローラ54は、前記
動作パラメータに従ってギャップの目標値を発生させ、
該目標値をギャップコントローラ57に対して出力す
る。該ギャップコントローラ57はギャップのフィード
バック制御を行う。そのために、ギャップコントローラ
57は、前記目標値と距離検出器52によって検出され
たギャップの検出値との偏差を算出し、該偏差に基づい
て、目標値と検出値とが一致するように第1、第2の電
磁石18、22に流れる電流を制御し、ギャップを目標
値にする。
【0021】この場合、図示しないクロスヘッドの位置
を調整して型締力を変更する必要がないので、型締力の
精度を高くすることができる。しかも、長期間にわたっ
て型締装置を使用しても、型締力が変動することがない
ので、型締めをバランス良く行うことができる。したが
って、成形品に成形不良が発生するのを防止することが
できる。
【0022】そして、58は前記型締力コントローラ5
5及びギャップコントローラ57と第1、第2の電磁石
18、22との間に配設された選択手段としての制御切
替スイッチであり、オペレータによって設定された条件
に従って前記制御切替スイッチ58を切り替えることに
より、射出工程中、保圧工程中及び冷却工程中に前記シ
ーケンスコントローラ54による型締力のフィードバッ
ク制御、又は前記ギャップコントローラ57によるギャ
ップのフィードバック制御を選択することができる。な
お、型締力設定器53、シーケンスコントローラ54、
型締力コントローラ55、ギャップ設定器56、ギャッ
プコントローラ57及び制御切替スイッチ58によって
型締力制御手段が構成される。
【0023】次に、前記型締装置の動作を各ステップに
従って説明する。 ステップS1 型閉工程において、サーボモータ27
(図1)によってトグル機構31が作動させられ、可動
プラテン12が前進させられる。このとき型締力は発生
させられていない。なお、トグル機構31を伸展させ、
固定金型15と可動金型16とを接触させた状態で、あ
らかじめ型厚が調整される。 ステップS2 次に、可動金型16が、固定金型15と
可動金型16との接触位置の手前の一定範囲内に到達す
ると、型締力のフィードバック制御が開始され、シーケ
ンスコントローラ54は、型締力設定器53によってあ
らかじめ低く設定された型締力の目標値P0 を型締力コ
ントローラ55に対して出力するとともに、制御切替ス
イッチ58を切り替えて型締力コントローラ55と第
1、第2の電磁石18、22とを接続する。
【0024】その結果、型締力コントローラ55は、前
記目標値P0 と荷重検出器51によって検出された型締
力の検出値との間の偏差に応じて第1、第2の電磁石1
8、22を流れる電流を制御し、前記目標値P0 と検出
値とが一致するように反発力を発生させる。該反発力は
型締力となって可動金型16を固定金型15に押し付け
る。 ステップS3 シーケンスコントローラ54は、前記目
標値P0 と検出値とが一致したことを知り、射出工程を
開始する。 ステップS4 キャビティ空間内に樹脂が充填される。
このとき、前記目標値P 0 と等しく、かつ、低い型締力
が発生させられているので、金型内圧力が上昇するのに
伴って、金型装置のパーティング面は徐々に開く。この
とき、キャビティ空間内の空気、ガス等は金型装置外に
排出される。 ステップS5 パーティング面が更に開くのに伴って、
ギャップが小さくなり、ギャップがギャップ設定器56
によってあらかじめ設定された目標値L0 に達すると、
シーケンスコントローラ54は、前記目標値L0 をギャ
ップコントローラ57に対して出力するとともに、制御
切替スイッチ58を切り替えてギャップコントローラ5
7と第1、第2の電磁石18、22とを接続し、ギャッ
プのフィードバック制御を開始する。
【0025】このとき、ギャップコントローラ57は、
前記目標値L0 と距離検出器52によって検出されたギ
ャップの検出値との偏差に基づいて第1、第2の電磁石
18、22を流れる電流を制御し、前記目標値L0 と検
出値とが一致するように反発力を発生させる。したがっ
て、該反発力によってギャップが目標値L0 未満になら
ないようにすることができるので、パーティング面が必
要以上に開いてバリが発生するのを防止することができ
る。なお、この場合、型締力は徐々に大きくなる。 ステップS6 金型内圧力が徐々に高くなるとともに、
型締力は徐々に大きくなりピーク値P1 になる。 ステップS7 ところで、キャビティ空間内の樹脂が冷
却され、固化して収縮し、それに伴って金型内圧力が低
くなるが、このとき、ギャップを目標値L0 に保とうと
すると、型締力が小さくなり、成形品にひけ、そり等が
発生してしまう。
【0026】そこで、シーケンスコントローラ54は、
前記ピーク値P1 を目標値として型締力コントローラ5
5に対して出力するとともに、制御切替スイッチ58を
切り替えて型締力コントローラ55と第1、第2の電磁
石18、22とを接続し、型締力のフィードバック制御
を開始する。このとき、型締力コントローラ55は、前
記目標値P0 と荷重検出器51によって検出された型締
力の検出値との偏差に基づいて第1、第2の電磁石1
8、22を流れる電流を制御し、前記目標値P0 と検出
値とが一致するように反発力を発生させる。したがっ
て、ギャップは大きくされ、キャビティ空間内の樹脂の
収縮分を補正することができるので、成形品にひけ、そ
り等が発生するのを防止することができる。 ステップS8 シーケンスコントローラ54は、成形品
の転写性を向上させるために、ギャップ設定器56によ
ってあらかじめ設定されたギャップの目標値L1をギャ
ップコントローラ57に対して出力するとともに、制御
切替スイッチ58を切り替えてギャップコントローラ5
7と第1、第2の電磁石18、22とを接続し、再びギ
ャップのフィードバック制御を開始する。
【0027】このとき、ギャップコントローラ57は、
前記目標値L1 と距離検出器52によって検出されたギ
ャップの検出値とが一致するように反発力を発生させ
る。そして、シーケンスコントローラ54は、ギャップ
の目標値L2 、L3 をギャップコントローラ57に対し
て出力する。 ステップS9 冷却工程が完了すると、シーケンスコン
トローラ54は、ギャップの目標値L4 (=0)を型締
力コントローラ55に対して出力するとともに、制御切
替スイッチ58を切り替えて型締力コントローラ55と
第1、第2の電磁石18、22とを接続し、再び型締力
のフィードバック制御を開始する。
【0028】このとき、型締力コントローラ55は、前
記目標値L4 と距離検出器52によって検出されたギャ
ップの検出値とが一致するように、すなわち、型締力の
検出値が0になるように反発力を発生させる。 ステップS10 サーボモータ27はトグル機構31を
作動させ、可動プラテン12を後退させ、所定の型開閉
位置まで型開きを行う。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図5は本発明の第2の実施の形態における型
締装置の第1の状態を示す正面図、図6は本発明の第2
の実施の形態における型締装置の第2の状態を示す正面
図、図7は本発明の第2の実施の形態における型締装置
の第2の状態を示す平面図である。
【0030】図において、11は固定プラテンであり、
該固定プラテン11と所定の間隔を置いてリヤプラテン
113が配設され、前記固定プラテン11とリヤプラテ
ン113との間に4本のタイバー14(図においては、
2本だけを示す。)が架設される。そして、該タイバー
14に沿って固定プラテン11と対向させて可動プラテ
ン12が進退(図における左右方向に移動)自在に配設
される。
【0031】また、前記固定プラテン11には固定金型
15が、前記可動プラテン12には可動金型16がそれ
ぞれ固定され、前記可動プラテン12の進退に伴って固
定金型15と可動金型16とが接離させられる。なお、
固定金型15と可動金型16とが接触させられると、固
定金型15と可動金型16との間に図示しないキャビテ
ィ空間が形成され、図示しない射出装置の射出ノズルか
ら射出された樹脂が前記キャビティ空間に充填される。
【0032】前記リヤプラテン113の背面(図におけ
る左面)には第1の部材としての電磁石118が固定さ
れ、該電磁石118は、電磁積層鋼板119及びコイル
121から成る。そして、前記電磁石118と対向させ
て吸着板122が移動自在に配設される。該吸着板12
2は、第2の部材としての電磁積層鋼板123、及び該
電磁積層鋼板123を支持する吸着板フレーム120か
ら成る。この場合、前記電磁石118及び吸着板122
によって電磁ユニットが構成される。
【0033】本実施の形態においては、リヤプラテン1
13の背面に電磁石118を固定し、吸着板122を移
動自在に配設しているが、リヤプラテン113の背面に
吸着板122を固定し、電磁石118を移動自在に配設
することもできる。また、前記リヤプラテン113の背
面には、4本のガイドポスト71(図においては、2本
だけを示す。)が後方(図における左方)に向けて突出
させて配設され、該ガイドポスト71によって吸着板1
22が案内される。前記ガイドポスト71は、吸着板1
22の厚さよりエアギャップ量δだけ長くされたロッド
部72、及び該ロッド部72の先端に形成されたヘッド
部73から成る。そして、前記吸着板フレーム120に
は、前記ガイドポスト71を貫通させるためのガイド穴
74が形成される。該ガイド穴74は、リヤプラテン1
13側に開口させられる大径部75及び吸着板122の
背面側に開口させられる小径部76から成り、該小径部
76にガイドブシュ77が嵌(かん)入され、該ガイド
ブシュ77と前記ロッド部72とが摺(しゅう)動自在
にされる。なお、前記ヘッド部73の径は前記小径部7
6の径より大きくされるので、ヘッド部73によって前
記吸着板122の移動が規制される。また、前記大径部
75とロッド部72との間には筒状の間隙(げき)が形
成され、該間隙にコイルばね78が配設され、該コイル
ばね78は吸着板122をリヤプラテン113から離す
方向に付勢する。したがって、通常は、リヤプラテン1
13と吸着板122との間に最適なギャップが保たれ
る。この場合、該ギャップが小さくなると、電磁石11
8と吸着板122とが接触してしまい、ギャップが大き
くなると、電磁石118によって発生させられる吸引力
がその分小さくなり、型締力も小さくなる。
【0034】そして、前記リヤプラテン113及び吸着
板フレーム120には、電磁石118と電磁積層鋼板1
23との間のギャップを検出するための距離検出器52
が配設され、該距離検出器52によって成形中における
キャビティ空間内の樹脂の挙動を間接的に監視すること
ができる。すなわち、低い型締力が加えられている状態
において金型内圧力が高くなり、パーティング面が開く
と、可動金型16の動作がリンク機構、例えば、トグル
機構61を介して吸着板フレーム120に伝達され、該
吸着板フレーム120はリヤプラテン113から離れる
側に移動させられる。したがって、距離検出器52によ
って検出されるギャップは大きくなる。逆に前記金型内
圧力が低くなると、距離検出器27によって検出される
ギャップは小さくなる。
【0035】そして、円柱状の加圧ピストン17が、ベ
アリング81によってリヤプラテン113に対して軸方
向に移動自在に支持され、加圧ピストン17の一端、す
なわち、前端(図における右端)が荷重検出器51を介
して前記可動プラテン12に固定され、電磁石118及
びリヤプラテン113を貫通して後方に延び、加圧ピス
トン17の他端、すなわち、後端(図における左端)が
トグル機構61を介して前記吸着板フレーム120と連
結される。前記トグル機構61は、前記加圧ピストン1
7に対して揺動自在に支持された第1リンク62、該第
1リンク62の中心軸になるピン63、前記吸着板フレ
ーム120に対して揺動自在に支持された第2リンク6
4、該第2リンク64の中心軸になるシャフト65、及
び前記第1リンク62と第2リンク64とを連結するピ
ン66から成り、図5に示す収縮状態と図6及び7に示
す伸展状態とを採る。
【0036】この場合、加圧ピストン17が、ベアリン
グ81によってリヤプラテン113に対して軸方向に移
動自在に支持されるので、型閉じ時、型締め時及び型開
き時において加圧ピストン17がリヤプラテン113に
対して傾くことがない。したがって、可動プラテン12
を安定させて支持することができ、固定プラテン11と
可動プラテン12との間の平行度を高くすることができ
る。
【0037】また、前記吸着板フレーム120の背面に
は、一対のブラケット84が突出させて形成され、前記
シャフト65は、ブラケット84に配設されたベアリン
グ85を介して、吸着板フレーム120に対して回転自
在に支持される。そして、前記シャフト65は減速器8
2を介して駆動手段としてのサーボモータ83と連結さ
れ、該サーボモータ83を駆動することによってトグル
機構61を伸縮させることができるようになっている。
【0038】さらに、前記タイバー14の一端は、固定
プラテン11を貫通して延びて突出させられ、型厚調整
ナット124と螺合させられる。そして、該型厚調整ナ
ット124は、固定プラテン11に対して回転自在に支
持され、かつ、軸方向(型開閉方向)においては固定プ
ラテン11に拘束される。したがって、固定金型15及
び可動金型16の厚さに対応させて、型厚調整ナット1
24を回転させると、固定プラテン11に対する吸着板
フレーム120の位置が調整される。その結果、固定プ
ラテン11とリヤプラテン113との間の距離が最適な
値になり、大きな型締力を十分に発生させることができ
る。
【0039】そして、前記コイル121に電流を供給す
ると、電磁石118の起磁力としての吸引力によって吸
着板122が電磁石118に吸引される。この場合、該
電磁石118は電磁積層鋼板119を、吸着板122は
電磁積層鋼板123をそれぞれ備えるので、吸引時の型
締装置の応答性及び安定性を向上させることができる。
【0040】ところで、図5に示すように、前記電磁石
118及び電磁積層鋼板123は、左右(図7における
上下)に分割され、前記加圧ピストン17は左右のリヤ
プラテン113及び左右の電磁石118間を貫通して延
び、前記トグル機構61は左右の吸着板122間におい
て伸縮させられる。したがって、リヤプラテン113及
び吸着板122の外に加圧ピストン、リンク機構等を配
設する必要がないので、型締装置を小型化することがで
きる。
【0041】次に、前記構成の型締装置の型厚調整につ
いて説明する。まず、サーボモータ83を正方向に駆動
してシャフト65を正回転させ、トグル機構61を伸展
状態に置いて型厚調整を行う。すなわち、トグル機構6
1を伸展状態に置いて図示しないモータ等を駆動して型
厚調整ナット124を回転させ、固定金型15と可動金
型16との間に所定の間隙を形成する。トグル機構61
を伸展状態に置こうとしたときに、固定金型15と可動
金型16とが接触してしまう場合には、前記型厚調整ナ
ット124を回転させ、固定プラテン11とリヤプラテ
ン113との間の距離を大きくして、固定金型15と可
動金型16との間に前記所定の間隙を形成するようにす
る。続いて、前記トグル機構61を伸展状態に置いたま
ま型厚調整ナット124を少しずつ回転させ、固定金型
15と可動金型16とが接触し、かつ、型締力が0であ
る状態が形成されたときに、前記型厚調整ナット124
の回転を停止させる。
【0042】次に、前記構成の型締装置の動作について
説明する。図8は本発明の第2の実施の形態における型
締装置のブロックを示す図、図9は本発明の第2の実施
の形態における型締装置の動作を示すタイムチャートで
ある。図8において、53は型締力設定器、54はシー
ケンスコントローラ、55は型締力コントローラ55で
あり、該型締力コントローラ55は型締力のフィードバ
ック制御を行う。そのために、型締力コントローラ55
は、型締力の目標値と荷重検出器51によって検出され
た型締力の検出値との偏差を算出し、該偏差に基づい
て、目標値と検出値とが一致するように電磁石118に
流れる電流を制御し、型締力を目標値にする。
【0043】また、56はギャップ設定器、57はギャ
ップコントローラであり、前記ギャップコントローラ5
7はギャップのフィードバック制御を行う。そのため
に、ギャップコントローラ57は、ギャップの目標値と
距離検出器52によって検出されたギャップの検出値と
の偏差を算出し、該偏差に基づいて、目標値と検出値と
が一致するように電磁石118に流れる電流を制御し、
ギャップを目標値にする。
【0044】そして、58は前記型締力コントローラ5
5及びギャップコントローラ57と電磁石118との間
に配設された選択手段としての制御切替スイッチであ
り、オペレータによって設定された条件に従って前記制
御切替スイッチ58を切り替えることにより、射出工程
中、保圧工程中及び冷却工程中に前記シーケンスコント
ローラ54による型締力フィードバック制御、又は前記
ギャップコントローラ57によるギャップフィードバッ
ク制御を選択することができる。なお、型締力設定器5
3、シーケンスコントローラ54、型締力コントローラ
55、ギャップ設定器56、ギャップコントローラ57
及び制御切替スイッチ58によって型締力制御手段が構
成される。
【0045】次に、前記型締装置の動作を各ステップに
従って説明する。 ステップS11 型閉工程において、サーボモータ83
(図7)によってトグル機構61が作動させられ、可動
プラテン12が前進させられる。このとき型締力は発生
させられていない。なお、トグル機構61を伸展させ、
固定金型15と可動金型16とを接触させた状態で、あ
らかじめ型厚が調整される。 ステップS12 次に、可動金型16が、固定金型15
と可動金型16との接触位置の手前の一定範囲内に到達
すると、型締力のフィードバック制御が開始され、シー
ケンスコントローラ54は、型締力設定器53によって
あらかじめ低く設定された型締力の目標値P10を型締力
コントローラ55に対して出力するとともに、制御切替
スイッチ58を切り替えて型締力コントローラ55と電
磁石118とを接続する。
【0046】その結果、型締力コントローラ55は、前
記目標値P10と荷重検出器51によって検出された型締
力の検出値との間の偏差に応じて電磁石118を流れる
電流を制御し、前記目標値P10と検出値とが一致するよ
うに吸引力を発生させる。該吸引力は型締力となって可
動プラテン12を更に前進させる。 ステップS13 シーケンスコントローラ54は、前記
目標値P10と検出値とが一致したことを知り、射出工程
を開始する。 ステップS14 キャビティ空間内に樹脂が充填され
る。このとき、目標値と等しく、かつ、低い型締力が発
生させられているので、金型内圧力が上昇するのに伴っ
て、金型装置のパーティング面は徐々に開く。このと
き、キャビティ空間内の空気、ガス等は金型装置外に排
出される。 ステップS15 パーティング面が更に開くのに伴っ
て、ギャップが大きくなり、ギャップが、ギャップ設定
器56によってあらかじめ設定された目標値L10に達す
ると、シーケンスコントローラ54は、ギャップL10
目標値としてギャップコントローラ57に対して出力す
るとともに、制御切替スイッチ58を切り替えてギャッ
プコントローラ57と電磁石118とを接続し、ギャッ
プのフィードバック制御を開始する。
【0047】このとき、ギャップコントローラ57は、
前記目標値L10と距離検出器52によって検出されたギ
ャップの検出値との偏差に応じて電磁石118を流れる
電流を制御し、前記目標値L10と検出値とが一致するよ
うに吸引力を発生させる。したがって、該吸引力によっ
てギャップが目標値L10未満にならないようにすること
ができるので、パーティング面が必要以上に開いてバリ
が発生するのを防止することができる。なお、この場
合、型締力は徐々に大きくなる。 ステップS16 金型内圧力が徐々に高くなるととも
に、型締力は徐々に大きくなりピーク値P11になる。 ステップS17 ところで、キャビティ空間内の樹脂が
冷却され、固化して収縮し、それに伴って金型内圧力が
低くなるが、このとき、ギャップを目標値L10に保とう
とすると、型締力が小さくなり、成形品にひけ、そり等
が発生してしまう。
【0048】そこで、シーケンスコントローラ54は、
前記ピーク値P11を目標値として型締力コントローラ5
5に対して出力するとともに、制御切替スイッチ58を
切り替えて型締力コントローラ55と電磁石118とを
接続し、型締力のフィードバック制御を開始する。この
とき、型締力コントローラ55は、前記目標値P11と荷
重検出器51によって検出された型締力の検出値との偏
差に応じて電磁石118を流れる電流を制御し、前記目
標値P11と検出値とが一致するように吸引力を発生させ
る。したがって、ギャップは小さくされ、キャビティ空
間内の樹脂の収縮分を補正することができるので、成形
品にひけ、そり等が発生するのを防止することができ
る。
【0049】また、前記ピーク値P11を目標値として型
締力のフィードバック制御を行うようになっているの
で、型締力を変更するタイミングを設定するのが容易で
あり、条件出しを行うのに必要な時間を短くすることが
できる。 ステップS18 シーケンスコントローラ54は、成形
品の転写性を向上させるために、ギャップ設定器56に
よってあらかじめ設定されたギャップの目標値L 11をギ
ャップコントローラ57に対して出力するとともに、制
御切替スイッチ58を切り替えてギャップコントローラ
57と電磁石118とを接続し、再びギャップのフィー
ドバック制御を開始する。
【0050】このとき、ギャップコントローラ57は、
前記目標値L11と距離検出器52によって検出されたギ
ャップの検出値とが一致するように吸引力を発生させ
る。そして、シーケンスコントローラ54は、ギャップ
の目標値L12、L13をギャップコントローラ57に対し
て出力する。 ステップS19 冷却工程が完了すると、シーケンスコ
ントローラ54は、ギャップの目標値L14(=δ)を型
締力コントローラ55に対して出力するとともに、制御
切替スイッチ58を切り替えて型締力コントローラ55
と電磁石118とを接続し、再び型締力のフィードバッ
ク制御を開始する。
【0051】このとき、型締力コントローラ55は、前
記目標値L14と距離検出器52によって検出されたギャ
ップの検出値とが一致するように、すなわち、型締力の
検出値が0になるように吸引力を発生させる。 ステップS20 サーボモータ83はトグル機構61を
作動させ、可動プラテン12を後退させ、所定の型開閉
位置まで型開きを行う。 なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、型締装置においては、固定金型が取り付けられた
固定プラテンと、該固定プラテンと所定の間隔を置いて
配設されたリヤプラテンと、前記固定プラテンとリヤプ
ラテンとの間に架設されたタイバーに沿って進退自在に
配設され、かつ、可動金型が取り付けられた可動プラテ
ンと、第1、第2の部材から成り、該第1、第2の部材
のうちの一方の部材が前記リヤプラテンに配設され、他
方の部材が移動自在に配設され、電流が供給されて起磁
力を発生させる電磁ユニットと、前記可動プラテンと前
記他方の部材との間に配設されたリンク機構と、該リン
ク機構を作動させる駆動手段と、前記第1、第2の部材
間のギャップを検出する距離検出器と、前記ギャップに
基づいて前記電流を制御することによって型締力を制御
する型締力制御手段とを有する。
【0053】この場合、前記第1、第2の部材間のギャ
ップが検出され、該ギャップに基づいて電流が制御され
て型締力が制御される。したがって、パーティング面が
必要以上に開いてバリが発生するのを防止することがで
きる。また、ギャップに基づいて型締力が制御されるの
で、型締力を変更するタイミングを設定するのが容易で
あり、条件出しを行うのに必要な時間を短くすることが
できる。
【0054】そして、クロスヘッドの位置を調整して型
締力を変更する必要がないので、型締力の精度を高くす
ることができる。しかも、長期間にわたって型締装置を
使用しても、型締力が変動することがないので、型締め
をバランス良く行うことができる。したがって、成形品
に成形不良が発生するのを防止することができる。本発
明の他の型締装置においては、さらに、型締力を検出す
る荷重検出器を有する。
【0055】そして、前記型締力制御手段は、前記型締
力の目標値と、前記荷重検出器による型締力の検出値と
の偏差に基づいて前記型締力のフィードバック制御を行
う型締力コントローラを備える。この場合、前記型締力
の目標値と、前記荷重検出器による型締力の検出値との
偏差に基づいて前記型締力のフィードバック制御を行う
ことによって、前記ギャップを小さくし、キャビティ空
間内の樹脂の収縮分を補正することができる。
【0056】したがって、成形品にひけ、そり等が発生
するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における型締装置の
第1の状態図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における型締装置の
第2の状態図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における型締装置の
ブロックを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における型締装置の
動作を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態における型締装置の
第1の状態を示す正面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における型締装置の
第2の状態を示す正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における型締装置の
第2の状態を示す平面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における型締装置の
ブロックを示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における型締装置の
動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
11 固定プラテン 12 可動プラテン 13、113 リヤプラテン 14 タイバー 15 固定金型 16 可動金型 18 第1の電磁石 19、23、119、123 電磁積層鋼板 22 第2の電磁石 27、83 サーボモータ 31、61 トグル機構 51 荷重検出器 52 距離検出器 53 型締力設定器 54 シーケンスコントローラ 55 型締力コントローラ 56 ギャップ設定器 57 ギャップコントローラ 58 制御切替スイッチ 118 電磁石 122 吸着板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定金型が取り付けられた固定プ
    ラテンと、(b)該固定プラテンと所定の間隔を置いて
    配設されたリヤプラテンと、(c)前記固定プラテンと
    リヤプラテンとの間に架設されたタイバーに沿って進退
    自在に配設され、かつ、可動金型が取り付けられた可動
    プラテンと、(d)第1、第2の部材から成り、該第
    1、第2の部材のうちの一方の部材が前記リヤプラテン
    に配設され、他方の部材が移動自在に配設され、電流が
    供給されて起磁力を発生させる電磁ユニットと、(e)
    前記可動プラテンと前記他方の部材との間に配設された
    リンク機構と、(f)該リンク機構を作動させる駆動手
    段と、(g)前記第1、第2の部材間のギャップを検出
    する距離検出器と、(h)前記ギャップに基づいて前記
    電流を制御することによって型締力を制御する型締力制
    御手段とを有することを特徴とする型締装置。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2の部材はいずれも電磁石
    である請求項1に記載の型締装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の部材のうちの一方は電
    磁石であり、他方は電磁積層鋼板である請求項1に記載
    の型締装置。
  4. 【請求項4】 前記型締力制御手段は、前記ギャップの
    目標値と、前記距離検出器によるギャップの検出値との
    偏差に基づいて前記ギャップのフィードバック制御を行
    うギャップコントローラを備える請求項1に記載の型締
    装置。
  5. 【請求項5】 (a)型締力を検出する荷重検出器を有
    するとともに、(b)前記型締力制御手段は、前記型締
    力の目標値と、前記荷重検出器による型締力の検出値と
    の偏差に基づいて前記型締力のフィードバック制御を行
    う型締力コントローラを備える請求項4に記載の型締装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ギャップコントローラによるフィー
    ドバック制御と型締力コントローラによるフィードバッ
    ク制御とを選択する選択手段を備える請求項5に記載の
    型締装置。
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