JP4136303B2 - 射出成形方法及び射出成形装置 - Google Patents

射出成形方法及び射出成形装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は射出成形方法及び装置に関し、特には大型で薄肉の成形品を成形するための射出成形方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のバンパー等の比較的大型で薄肉の樹脂製品を射出成形する場合に、金型キャビティ内に溶融樹脂を満遍なく充填する方法として、複数のゲートを設け、各ゲートを開くタイミングに差をつけて、キャビティ内に溶融樹脂を射出注入し、最初に開いたゲートの溶融樹脂が次のゲートの位置に達した直後にそのゲートを開いて溶融樹脂を射出注入し、最初のゲートから射出した溶融樹脂の内部からその流頭の外方に湧出させつつ流動させる方法が公知である(例えば、特開平5−228967号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
射出成形機を用いて大型で薄肉の成形品を射出成形する時に複数のゲートを順番に開いていく上記の方法は、ウェルドマークを無くし、型内圧を均一にする効果がある。
しかし、この射出成形方法においても、冷却時間を短縮するため成形品が薄肉化された場合、充填時間を短くしないと充填の妨げとなるスキン層が生成して圧力損失が増え、型内圧力分布の差が大きくなり、歪、反り、波うちと呼ばれる変形を生じる。
【0004】
また、充填時間を短くするため高速で射出すると、ゲート及びホットランナの流動抵抗により射出圧が高くなり、充填終了後、ゲート及びホットランナに圧縮された溶融樹脂が、射出スクリュ等の樹脂射出手段、が減速するまでのイナーシャによって押し込まれるので、型内圧にサージ圧力が発生し、このサージ圧力によりバリ、波うち(サージ後の圧力のうねりによる)等の成形不良が生じる。
【0005】
また、大型で薄肉の成形品において端部に広がった部分、リブ等の突出部、曲がり等がある場合、溶融樹脂が流れ難く引けが起こり易いので、ホットランナを延長し、樹脂ゲートを増やす必要があるが、これは、金型がより複雑となりコストの増大を招く。そこで、キャビティに溶融樹脂を射出充填後に高い型内圧で保圧すると金型の合わせ目が開くためバリができる。また、型内圧の保圧時間を長くするとスキン層が生成されて樹脂通路が狭くなり圧力が伝達され難くなって型内圧がハンチングし、これを解決する保圧パターンを試行錯誤的に求めるのには多大な工数を要する。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑み、大型で薄肉化された成形品を射出成形するときに、高速で射出充填しても隅々まで材料が行き渡り品質の良好な成形品を得ることができる簡単な射出成形方法及び射出成形装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、射出手段で型内に押圧射出される溶融材料の型内圧を制御して製品の成形をおこなう射出成形方法であって、
溶融材料が充填中に温度降下して固まり自ら流路を狭めることがないような高速で充填されるように、型内圧が予め定めた制御始点圧力から予め定めた第1昇圧時間で、金型の合わせ面からバリを生じない予め定めた比較的低い第1目標圧力に達するように制御するステップと、
第1目標圧力に達した型内圧を、金型の内壁に薄くスキン層が形成される予め定めた第1目標圧力維持時間の間維持してから、第1目標圧力より高い予め定めた第2目標圧力まで予め定めた滑らかな昇圧パターンで上昇せしめ、第2目標圧力に達した型内圧が予め定めた第2目標圧力維持時間の間維持されるようにフィードバック制御するステップと、
を含む射出成形方法が提供される。
このような射出成形方法によれば、高速で充填された溶融材料は、第1目標圧力と第2目標圧力の2段階で保圧される。
【0008】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、第1目標圧力から第2目標圧力への昇圧パターンが非線型関数とされる射出成形方法が提供される。
【0009】
請求項3の発明によれば、型内圧検出手段と型内圧制御装置を備え、射出手段で型内に押圧射出される材料の型内圧を制御して製品の成形をおこなう射出成形機であって、
型内圧制御装置が、
型内圧の制御開始圧力を設定する型内圧制御始点圧力設定器と、
型内圧の比較的低い、金型の合わせ面からバリを生じない第1目標圧力を設定する第1目標圧力設定器と、
溶融材料が充填中に温度降下して固まり自ら流路を狭めることがないような高速で充填されるように制御開始圧力から第1目標圧力への昇圧時間を設定する昇圧時間設定タイマと、
第1目標圧力の維持時間であり、金型の内壁に薄くスキン層が形成される第1目標圧力維持時間を設定する第1目標圧力維持時間設定タイマと、
第1目標圧力よりも高い第2目標圧力を設定する第2目標圧力設定器と、
第1目標圧力から第2目標圧力への昇圧パターンを設定する昇圧パターン設定器と、
第2目標圧力の維持時間を設定する第2目標圧力維持時間設定タイマと、
型内圧が制御開始圧力に達した後に、第1昇圧時間で第1目標圧力へ昇圧され、第1目標圧力を第1目標圧力維持時間の間維持され、第2昇圧パターン設定器の設定した昇圧パターンで第2目標圧力へ昇圧され、第2目標圧力を第2目標圧力維持時間の間維持される、ように溶融材料を射出する射出手段を制御するコントローラとを含む、射出成形機が提供される。
このような射出成形機によれば、昇圧時間設定タイマで設定された時間で第1目標圧力へ、高速で充填された溶融材料は、第1目標圧力で第1目標圧力維持時間の間維持されてから昇圧パターン設定器の設定した昇圧パターンで第2目標圧力へ昇圧され第2目標圧力で第2目標圧力維持時間の間維持される。
【0010】
請求項4の発明によれば、請求項3の発明において、射出手段が先端に材料を螺動送給する射出スクリューを油圧で押圧移動せしめて成り、
コントローラは射出スクリューを押圧する油圧シリンダを制御する射出成形機が提供される。
請求項5の発明によれば、請求項3の発明において、射出手段が先端に材料を螺動送給する射出スクリューを電動モータで移動せしめて成り、
コントローラは射出スクリューを移動せしめる電動モータを制御することを特徴とする請求項3に記載の射出成形機。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施の形態>
初めに、第1の実施の形態について説明する。
図1を参照すると、射出成形機1の射出ユニット本体2は、射出シリンダ2aと、ガイド部材2bと、油圧シリンダ2cを備えている。
射出シリンダ2aの内部には射出スクリュ3が配設されていて、射出スクリュ3は軸10を介して結合されたモータ5により回転され、また、軸10に結合されて油圧シリンダ2c内に配置されているピストン4の作動によりモータ5を伴って軸方向に移動される。
【0012】
ピストン4は、油圧ポンプ29から配管32を介して油圧シリンダ2cに供給される作動油により作動せしめられ、その制御のために配管32には油圧切換弁26、油圧制御弁27が介装されていて、これらの油圧切換弁26、油圧制御弁27は、それぞれ信号配線36、37を介し制御装置25の指令信号により制御される。
【0013】
油圧シリンダ2cの射出圧側配管30に設置された圧力センサ31は射出スクリュ3の射出油圧を検出し、圧力センサ31の検出信号は信号配線35を介して制御装置25へ送られる。モータ5は電気動力線39を介して制御装置25により駆動される。射出スクリュ3の軸に取付けられたスクリュ位置センサ9はスクリュ位置を検出し、その検出信号は信号配線34を介して制御装置25に伝えられる。
【0014】
また射出成形機1は固定金型7と可動金型8を有し、この固定金型7と可動金型8が結合したとき、溶融樹脂を受け入れる金型キャビティ11を形成する。可動金型8は成形品取り出しのとき固定金型7から離れるように移動せしめられる。可動金型8にはキャビティ11内の溶融樹脂圧を検出する型内圧センサ16が設けられ、型内圧センサ16が検出した溶融樹脂圧(型内圧)の検出信号は信号線33により制御装置25に伝えられる。
【0015】
この型内圧制御装置25は、図2に示されるように、射出速度、射出圧を設定する射出条件設定器62、制御始点圧力(SSP)設定器63、第1目標圧力(SP1)を設定する第1目標圧力設定器64、第1目標圧力(SP1)への上昇時間(ST1)を設定する昇圧時間設定タイマ65、第1目標圧力維持時間(HT1)を設定する第1目標圧力維持時間設定タイマ66、第2目標圧力(SP2)を設定する第2目標圧力設定器67、第1目標圧力(SP1)から第2目標圧力(SP2)への昇圧パターンを設定する昇圧パターン設定器68、第2目標圧力維持時間(HT2)を設定する第2目標圧力維持時間設定タイマ69、コントローラ61、及び型内圧表示器70を備えて成る。
そして、制御装置25のコントローラ61はスクリュ位置センサ9、圧力センサ31、型内圧センサ16から入力される信号を受け、各設定器、タイマの設定値に基づき、油圧制御弁27、油圧切り換え弁26を制御して、型内圧制御を行う。
【0016】
以下、全体の作業工程を説明する。
ホッパ6に投入された樹脂原料のペレットが射出シリンダ2aに入り、射出スクリュ3の回転により螺動送給されながら加熱され高温の溶融樹脂となり、射出スクリュ3は送られた樹脂量だけ図中右方向へ後退し、溶融樹脂は射出シリンダ2aの先端の内部に貯溜する。
【0017】
一方、図示しない型締装置により可動金型8が固定金型7に密着せしめられ、射出シリンダ2aの先端の内部に貯溜した溶融樹脂は、回転を停止した射出スクリュ3を図中左方への前進させることにより金型のキャビティ11内に射出される。溶融樹脂の射出充填後、しばらく保圧し、樹脂が冷却固化した後、金型を開いて成形品を取出し、1回分の作業が終了する。
【0018】
そして、上記の溶融樹脂の射出充填と保圧を、制御装置のコントローラ61で本発明に基づき以下のように図3に示すように制御する。
まず、油圧切換弁26により作動油圧を射出駆動側に切換えて射出スクリュ3を射出方向へ送り出すようにし、射出条件設定器62が指示する射出速度、射出圧になるように油圧制御弁27を制御する。
【0019】
そして、型内圧センサ16が検出するキャビティ11内の型内圧が制御始点設定圧力(SSP)となったQ1 点から型内圧制御が始められる。
まず、キャビティ11内に溶融樹脂が充填されタイマ65の設定した昇圧時間(ST1)で第1目標圧力(SP1)へ到達するように射出速度を制御するが、この制御は溶融樹脂が温度降下して固まり厚いスキン層が形成されることがないような高速射出が行われるように実行される。
第1目標圧力(SP1)に到達したら、維持時間設定タイマ66の設定した第1目標圧力維持時間(HT1)の間第1目標圧力(SP1)を維持するように、コントローラ61が油圧制御弁27を調節してフィードバック制御する。
【0020】
そして、第1目標圧力(SP1)が維持時間設定タイマ66の設定した第1目標圧力維持時間(HT1)を経過したQ3 点からQ4 点で示される第2目標圧力(SP2)へ、予め定めた昇圧曲線にそって型内圧を昇圧せしめる。この時の昇圧曲線は三角関数、2次曲線等の非線型関数として滑らかなものとされ、図のQ3からQ4 までの時間(ST2)の間にコントローラ61が油圧制御弁27を調節してフィードバック制御でおこなう。Q4 点の第2目標圧力(SP2)に到達したら、Q5 点まで維持時間設定タイマ69の設定した第2目標圧力維持時間(HT2)の間第2目標圧力(SP2)を維持するように、コントローラ61が油圧制御弁27を調節してフィードバック制御する。
このフィードバック制御は、例えば、目標値と現在値の差に比例する比例項、変化分を積分する積分項、変化分を微分する微分項を有する所謂PID制御で行われる。
【0021】
以下、上記のように作動する本発明の第1の実施の形態の効果について説明する。
図6は低い射出速度V1 で金型キャビティ11内に射出充填する場合の溶融樹脂の流れ状態を示し、図7は第1の実施の形態のように高い射出速度V2 で射出充填した場合の溶融樹脂の流れ状態を示している。
低い射出速度V1 で射出充填した場合は、図6のように溶融樹脂Jは金型キャビティ11の内壁に接触して固化して厚いスキン層JS を生じて樹脂流路が狭くなり、射出圧力が大きくなり、金型に大きい圧力G1 がかかり、金型7と金型8の合わせ面に隙間ができ、バリが発生しやすい。
一方、高い射出速度V2 で射出充填した場合は、図7に示すように、溶融樹脂Jが金型キャビティ11の内壁に接触して固化しても溶融樹脂速度V2 が早いのでスキン層JS は薄く、樹脂流路は充分の幅を有しているので射出圧力は低く金型にかかる圧力G2 はG1 より小さくて済むので金型の変形も少なくバリが発生しにくい。
【0022】
ところが、高い速度で射出する場合は、溶融樹脂Jの速度が速いため、溶融樹脂の慣性が大きく、小さい圧力で溶融樹脂が押圧された場合は、図8に示すように、流れの途中に存在するキャビティ11のリブ溝11aに溶融樹脂が入り損ねて、そのまま固まったときには成形品にひけeを生じる。これを防ぐために、大きい圧力で溶融樹脂が押圧した場合は図9に示すように、金型7と金型8の合わせ目に隙間sができ、バリJB が発生する。
【0023】
そこで、図10に示すように、本発明のように、始めに小さい圧力で溶融樹脂を高速で射出充填して金型の内壁に薄くスキン層JS を生じさせ、次いで大きな圧力で押圧することにより、キャビティ11のリブ溝11aに樹脂を押し込むことができるので、成形品のリブにひけを生じることがなくなり、始めの小さい圧力で高速充填したとき、金型の境目に薄いスキン層JS ができているので、型内圧力が大きくなって、金型の合わせ面に隙間ができても、薄いスキン層JS に阻まれてバリの生成が抑えられる。したがって、ひけ、バリ、あるいは、波うちのない製品を得ることができる。
【0024】
<第2の実施の形態>
次に第2の実施の形態について説明するが、この第2の実施の形態は第1の実施形態で説明した射出成形方法を電動射出成形機を用いておこなうものであって、図4が第2の実施形態の全体の構成を示す図である。
【0025】
図4を参照すると、電動射出成形機40は射出駆動機構41と金型7、8と型内圧制御装置50から成り、射出駆動機構41は、電動射出成形機40の基台45に固設された固定フレーム42、及び固定フレーム42に対し接離可能に移動する移動フレーム46を有している。固定フレーム42に、射出駆動用サーボモータ48A、48Bが取付けられ、固定フレーム42の水平の中心穴を貫通して射出シリンダ43の基部が固定フレーム42の前側面に一体に設けられている。射出シリンダ43の内周に射出スクリュ44が回転自在かつ軸方向移動自在に嵌合している。
【0026】
固定フレーム42には、射出シリンダ43の軸を挟んで平行に、回転可能に軸支された一対のボールねじ軸49A、49Bが設けられている。ボールねじ軸49A、49Bの一方の端部は射出駆動用サーボモータ48A、48Bの出力軸と直結され、他方の端部にはボールねじ軸49A、49Bの回転数を検出する1対のエンコーダ52A、52B(回転数検出センサ)が設置されている。エンコーダ52A、52Bの検出した回転数信号は配線54A,54Bを介して制御装置50に送られる。固定フレーム42の上面のほぼ中央には、成形用原材料である樹脂のペレットが入っている第1の実施の形態のホッパ6と同じものが配設されているが図示されていない。
【0027】
移動フレーム46の中央部分には射出スクリュ44を回転駆動するスクリュ回転駆動モータ47が取り付けられ、両側にはボールねじ軸49A、49Bのボール雄ねじに螺合するボールねじナット58A、58Bが設置されている。
ボールねじナット58Aは、図に示すように、射出圧力検出センサ( ロードセル) 51を介して移動フレーム46に取り付けられ、射出スクリュ44が射出移動するとき、その射出圧力は、ボールねじナット58A、58Bがボールねじ軸49A、49Bから受ける軸方向の力となり、この軸方向の力は、射出圧力検出センサ51により検出され、信号線55を介して制御装置50へ伝えられるようになっている。
一対のボールねじ軸49A、49Bは、射出スクリュの中心線に対称に設けられているので、射出圧力は、射出圧力検出センサ51の検出圧力の2倍と計算することができる。
【0028】
制御装置50は、スクリュ回転駆動モータ47と、一対の射出駆動用サーボモータ48A、48Bを制御し、射出工程のときに、射出駆動用サーボモータ48A、48Bの回転を制御装置50で同期制御し、ボールねじ軸49A、49Bは引張り力を受けつつこれに螺合するボールねじナット58A、58Bを直進動作させ、移動フレーム46を移動させることにより、射出スクリュ44を前進させ射出動作をさせる。
【0029】
金型の構成は第1の実施形態と同じで、固定金型7、可動金型8を有し、両金型が合わせられるとキャビティ11が形成され、また、型内圧を検出する型内圧検出センサ16が設けられており、型内圧検出センサ16が検出した型内圧信号は配線33を介して制御装置50に送られる。
また、57A、57Bは制御装置50からの制御配線、56A、56Bは射出駆動用サーボモータ48A、48Bへの動力配線である。
【0030】
図5に示される型内圧制御装置50は、第1の実施の形態における型内圧制御装置25と基本的には同じであって、射出スクリューの位置信号としてエンコーダ52A、52Bの信号が、射出圧の信号として射出圧力検出センサ51の信号がコントローラ61に入力される点、また、、コントローラ61の出力信号が射出駆動用サーボモータ48A、48Bに駆動電流を送るサーボアンプ53A、53Bに送られる点以外は全て同一となっている。
なお、コントローラ61は射出駆動用サーボモータ48A、48Bを同期回転させるべく両エンコーダ52A、52Bの回転数の差が無くなるようにサーボアンプ53A、53Bの出力を制御している。
【0031】
以下、電動射出成形機40の作用を説明する。まず、図示略のホッパに投入された樹脂原料のペレットが射出シリンダ43に入り、射出スクリュ44の回転により送られながら加熱され高温の溶融樹脂となり、ボールねじ軸49A、49B、ボールねじナット58A、58Bによる移動フレーム46の作動で、図4に実線で示した移動フレーム46の位置に、射出スクリュ44送られる樹脂量だけゆっくり後退し、溶融樹脂は射出シリンダ43の先端の内部に貯溜する。
【0032】
図示しない型締装置により可動金型8が固定金型7に締付けられ、射出シリンダ43の先端の内部に貯溜された溶融樹脂が、回転を停止した射出スクリュ44を、ボールねじ軸49A、49B、ボールねじナット58A、58Bにより図4に2点鎖線で示した移動フレーム46位置まで前進させることにより金型のキャビティ11内に射出される。
溶融樹脂の本発明にしたがって、射出充填、保圧し、樹脂が冷却固化した後、金型を開いて成形品を取出し、次工程の型締と射出の前段階の樹脂送り、加熱、溶融樹脂貯溜を開始する。
【0033】
制御装置50がおこなう射出充填、保圧時の型内圧制御は、前述したように入力信号の発信元、出力信号の送り先が異なるだけで、第1の実施形態のそれと全く同じであるので説明は省略する。また、効果も同じであるのでその説明も省略する。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明は、射出手段で型内に押圧射出される溶融材料の型内圧を制御して製品の成形をおこなう射出成形方法であって、溶融材料が充填中に温度降下して固まり自ら流路を狭めることがないような高速で充填されるように、型内圧が予め定めた制御始点圧力から予め定めた第1昇圧時間で、金型の合わせ面からバリを生じない予め定めた比較的低い第1目標圧力に達するように制御するステップと、第1目標圧力に達した型内圧を、金型の内壁に薄くスキン層が形成される予め定めた第1目標圧力維持時間の間維持してから、第1目標圧力より高い予め定めた第2目標圧力まで予め定めた滑らかな昇圧パターンで上昇せしめ、第2目標圧力に達した型内圧が予め定めた第2目標圧力維持時間の間維持されるようにフィードバック制御するステップと含むものであって、溶融材料は高速で充填され薄いスキン層しか形成されず隅々まで溶融材料が到達する、そして比較的低い第1目標圧力で維持されるので型に大きな圧力がかからずバリができない、その後、第1目標圧力よりも高い第2目標圧力で保圧されるが、薄いスキン層が形成されているので型が拡がってもバリはできない。
【0035】
請求項3の発明は、型内圧検出手段と型内圧制御装置を備え、射出手段で型内に押圧射出される材料の型内圧を制御して製品の成形をおこなう射出成形機であって、型内圧制御装置が、型内圧の制御開始圧力を設定する型内圧制御始点圧力設定器と、型内圧の比較的低い、金型の合わせ面からバリを生じない第1目標圧力を設定する第1目標圧力設定器と、溶融材料が充填中に温度降下して固まり自ら流路を狭めることがないような高速で充填されるように制御開始圧力から第1目標圧力への昇圧時間を設定する昇圧時間設定タイマと、第1目標圧力の維持時間であり、金型の内壁に薄くスキン層が形成される第1目標圧力維持時間を設定する第1目標圧力維持時間設定タイマと、第1目標圧力よりも高い第2目標圧力を設定する第2目標圧力設定器と、第1目標圧力から第2目標圧力への昇圧パターンを設定する昇圧パターン設定器と、第2目標圧力の維持時間を設定する第2目標圧力維持時間設定タイマと、型内圧が制御開始圧力に達した後に、第1昇圧時間で第1目標圧力へ昇圧され、第1目標圧力を第1目標圧力維持時間の間維持され、第2昇圧パターン設定器の設定した昇圧パターンで第2目標圧力へ昇圧され、第2目標圧力を第2目標圧力維持時間の間維持される、ように溶融材料を射出する射出手段を制御するコントローラとを含むものであり、昇圧時間設定タイマで設定された時間で第1目標圧力へ、高速で充填された溶融材料は、第1目標圧力で第1目標圧力維持時間の間維持されてから昇圧パターン設定器の設定した昇圧パターンで第2目標圧力へ昇圧され第2目標圧力で第2目標圧力維持時間の間維持され、溶融材料は高速で充填され薄いスキン層しか形成されず隅々まで溶融材料が到達する、そして比較的低い第1目標圧力で維持されるので型に大きな圧力がかからずバリができない、その後、第1目標圧力よりも高い第2目標圧力で保圧されるが、薄いスキン層が形成されているので型が拡がってもバリはできない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の型内圧制御装置を備えた射出成形装置を示す模式図である。
【図2】図1の射出成形装置の型内圧制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における型内圧の制御を示すグラフである。
【図4】第1の実施形態の型内圧制御装置を備えた射出成形装置を示す模式図である。
【図5】図4の射出成形装置の型内圧制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】金型キャビティ内に溶融樹脂を低速で射出する時の溶融樹脂の流れ状態を説明する図である。
【図7】金型キャビティ内に溶融樹脂を高速で射出する時の溶融樹脂の流れ状態を説明する図である。
【図8】金型キャビティ内に溶融樹脂を高速で射出する時の溶融樹脂の流れ状態を説明する図である。
【図9】金型キャビティ内に溶融樹脂を高速、かつ、高圧で射出する時の溶融樹脂の流れ状態を説明する図である。
【図10】金型キャビティ内に溶融樹脂を本発明のように制御しながら射出する時の溶融樹脂の流れ状態を説明する図である。
【符号の説明】
1…射出成形機
2…射出ユニット本体
2a…射出シリンダ
3…射出スクリュ
7…固定金型
8…可動金型
9…スクリュ位置センサ
11…キャビティ
11a…(キャビティの)リブ空間部
16…型内圧センサ
25…制御装置
26…切換バルブ
27…油圧制御弁
40…電動射出成形機
41…射出スクリュ駆動装置
50…制御装置
53A、53B…サーボアンプ
61…コントローラ
63…型内圧制御始点圧力設定器
64…第1目標圧力設定器
65 …昇圧時間設定タイマ、
66…第1目標圧力維持時間設定タイマ
67…第2目標圧力設定器
68…昇圧パターン設定器
69…第2目標圧力維持時間設定タイマ
7 0…型内圧表示器
J…溶融樹脂
B …樹脂のバリ
S …スキン層
e…ひけ
s…隙間

Claims (5)

  1. 射出手段で型内に押圧射出される溶融材料の型内圧を制御して製品の成形をおこなう射出成形方法であって、
    溶融材料が充填中に温度降下して固まり自ら流路を狭めることがないような高速で充填されるように、型内圧が予め定めた制御始点圧力から予め定めた第1昇圧時間で、金型の合わせ面からバリを生じない予め定めた比較的低い第1目標圧力に達するように制御するステップと、
    第1目標圧力に達した型内圧を、金型の内壁に薄くスキン層が形成される予め定めた第1目標圧力維持時間の間維持してから、第1目標圧力より高い予め定めた第2目標圧力まで予め定めた滑らかな昇圧パターンで上昇せしめ、第2目標圧力に達した型内圧が予め定めた第2目標圧力維持時間の間維持されるようにフィードバック制御するステップと、
    を含むことを特徴とする射出成形方法。
  2. 第1目標圧力から第2目標圧力への昇圧パターンが非線型関数であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形方法。
  3. 型内圧検出手段と型内圧制御装置を備え、射出手段で型内に押圧射出される材料の型内圧を制御して製品の成形をおこなう射出成形機であって、
    型内圧制御装置が、
    型内圧の制御開始圧力を設定する型内圧制御始点圧力設定器と、
    型内圧の比較的低い、金型の合わせ面からバリを生じない第1目標圧力を設定する第1目標圧力設定器と、
    溶融材料が充填中に温度降下して固まり自ら流路を狭めることがないような高速で充填されるように制御開始圧力から第1目標圧力への昇圧時間を設定する昇圧時間設定タイマと、
    第1目標圧力の維持時間であり、金型の内壁に薄くスキン層が形成される第1目標圧力維持時間を設定する第1目標圧力維持時間設定タイマと、
    第1目標圧力よりも高い第2目標圧力を設定する第2目標圧力設定器と、
    第1目標圧力から第2目標圧力への昇圧パターンを設定する昇圧パターン設定器と、
    第2目標圧力の維持時間を設定する第2目標圧力維持時間設定タイマと、
    型内圧が制御開始圧力に達した後に、第1昇圧時間で第1目標圧力へ昇圧され、第1目標圧力を第1目標圧力維持時間の間維持され、昇圧パターン設定器の設定した昇圧パターンで第2目標圧力へ昇圧され、第2目標圧力を第2目標圧力維持時間の間維持される、ように溶融材料を射出する射出手段を制御するコントローラとを含む、ことを特徴とする射出成形機。
  4. 射出手段が先端に材料を螺動送給する射出スクリューを油圧で押圧移動せしめて成り、
    コントローラは射出スクリューを押圧する油圧シリンダを制御することを特徴とする請求項3に記載の射出成形機。
  5. 射出手段が先端に材料を螺動送給する射出スクリューを電動モータで移動せしめて成り、
    コントローラは射出スクリューを移動せしめる電動モータを制御することを特徴とする請求項3に記載の射出成形機。
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