JP2003145525A - 埋込材ユニットおよびこれを使用したプレキャストコンクリート板ならびに中空スラブの構築方法 - Google Patents
埋込材ユニットおよびこれを使用したプレキャストコンクリート板ならびに中空スラブの構築方法Info
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Abstract
ットおよびこれを使用したプレキャストコンクリート板
ならびに中空スラブの構築方法を提供することである。 【解決手段】 埋込材ユニット1は、適宜間隔ごとに設
置された球形の軽量埋込材2が、隣接した軽量埋込材2
の上部間および下部間にわたって取り付けた連結材3で
接合されてなる。
Description
びこれを使用したプレキャストコンクリート板ならびに
中空スラブの構築方法に関するものである。
埋設した中空スラブが多く構築されている。このような
軽量埋込材を埋設した中空スラブの一例が、図7に示す
ものであり、軽量埋込材15をスラブ下筋16とスラブ
上筋17とで挟み込んで、コンクリート18の打設時に
おける浮き上がりを防いでいる。
ラブには以下のような問題がある。 (1)軽量埋込材を1個づつ設置しなければならないた
め手間がかかる。 (2)軽量埋込材の設置精度を高めるために、スラブ筋
を溶接格子にしなければならずコストかかる。 (3)軽量埋込材を設置するために、スラブ筋の量を多
くしなければならず余分なコストがかかる。 (4)スラブ筋が軽量埋込材と接するためコンクリート
の付着強度が減少する。
たものであり、その目的は、効率的でかつ精度良く配置
できる軽量埋込材およびこれを使用したプレキャストコ
ンクリート板ならびに中空スラブの構築方法を提供する
ことである。
めの手段である埋込材ユニットは、適宜間隔ごとに配置
された球形の軽量埋込材が、隣接した軽量埋込材の上部
間および下部間にわたって取り付けた連結材で接合され
てなることを特徴とする。また連結材は断面楔形であ
り、上側の連結材はその上端がスラブ上筋の下端と同じ
高さに設置され、下側の連結材はその下端がスラブ下筋
の上端と同じ高さに設置されている。また端部に位置し
た軽量埋込材の外側には連結材が取り付けられ、該連結
材を対向する連結材の厚さ分だけずらしている。
項1〜4のいずれかの埋込材ユニットがコンクリート板
に設置されてなることを特徴とする。
〜4のいずれかの埋込材ユニットを、スラブ型枠に設置
した浮き上がり防止具で軽量埋込材を固定するととも
に、該軽量埋込材の連結材をスラブ上筋またはスラブ下
筋に結束した後、前記スラブ型枠内にコンクリートを打
設することを特徴とし、前記スラブ下筋は天井インサー
トに固定されること含む。
ニットを製作することができる。コンクリート板に断面
楔形の連結材が埋設されるので、埋込材ユニットのコン
クリート板からの引き抜けが困難になる。埋込材ユニッ
トをスラブ下筋に載せることで取付位置が決まるため、
該スラブ下筋の精密配筋が不要となってコストの削減が
できる。埋込材ユニットを精度良く配置するための余分
なスラブ筋が不要となって経済的な配筋量になる。プレ
キャストコンクリート板または中空スラブにおけるスラ
ブ上筋およびスラブ下筋を埋込材ユニットに接触させな
いで配筋できる。プレキャストコンクリート板の軽量化
を図ることができる。型枠内にコンクリートを打設する
際の埋込材ユニットの浮き上がりを防ぐことができると
ともに、中空スラブの施工手間やコストの削減を図るこ
とができる。
よびこれを使用したプレキャストコンクリート板(以
下、PC板という)ならびに中空スラブの構築方法の実
施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。はじめに、
埋込材ユニットの実施の形態について説明し、その後に
PC板および中空スラブの構築方法の実施の形態につい
て説明する。また各実施の形態において同じ構成は同じ
符号を付して説明し、異なった構成にのみ異なった符号
を付して説明する。
1を示したものである。この埋込材ユニット1は、横方
向に適宜間隔をもって配置された球形の軽量埋込材(発
泡樹脂製または樹脂中空製)2が、隣接した軽量埋込材
2の上部間または下部間にわたって設けられた連結材3
で接合されて構成されている。この連結材3は断面楔形
であり、軽量埋込材2と一体成形されるか、あるいは嵌
入溝4にはめ込まれている。これらの連結材のうちの上
側の連結材3は、その上端がスラブ上筋の下端と同じ高
さに位置するように設置され、下側の連結材3は、その
下端がスラブ下筋の上端と同じ高さに位置するように設
置されている。このような軽量埋込材2からなる埋込材
ユニット1は、スラブ型枠などに簡単かつ精度良く設置
することができるので、施工の効率性を高めることがで
きる。
込材ユニット5を示したものである。この埋込材ユニッ
ト5は端部に位置した軽量埋込材2の外側に、他の埋込
材ユニット6を接合するための連結材3aを設け、これ
を対向した連結材3の厚さ分だけずらしたものであり、
これ以外は第1の実施の形態の埋込材ユニット1と同じ
構成である。このように前記連結材3aをずらしたこと
により、図3に示すように、他の埋込材ユニット6を接
合した埋込材ユニット5を形成することができる。
ット5を使用したPC板7である。このPC板7は埋込
材ユニット5がスラブ下筋8に結束されてコンクリート
板9に設置されたものである。前記連結材3は断面楔形
になっているため、埋込材ユニット5のコンクリート板
9からの引き抜けが困難になっている。この埋込材ユニ
ット5は、上記のようなPC板7だけに限らず、いわゆ
るフルPC板にも設置することができる。
の構築方法を示したものである。この構築方法は、スラ
ブ下筋8が配筋されたスラブ型枠10に埋込材ユニット
(第2の実施の形態のもの)5を設置して、下側の連結
材3をスラブ下筋8に結束するとともに、スラブ型枠1
0の底板に固定された浮き上がり防止具19の固定棒1
9aを軽量埋込材2に差し通して、その先端に留め具1
9bをねじ込む。前記の連結材3は下端がスラブ下筋8
の上端と同じ高さに位置するように設置されているた
め、スラブ下筋8が軽量埋込材2に接しないようになっ
ている。次に、この埋込材ユニット5の上にスラブ上筋
11を配筋して上側の連結材3に結束する。この連結材
3も上端がスラブ上筋11の下端と同じ高さに位置する
ように設置されているため、スラブ上筋11が軽量埋込
材2に接しないようになっている。このように埋込材ユ
ニット5が固定されたスラブ型枠10内にコンクリート
12を打設して、中空スラブ13を構築する。このとき
スラブ下筋8およびスラブ上筋11で拘束され、かつ浮
き上がり防止具19でスラブ型枠10に固定された埋込
材ユニット5は浮き上がらずにスラブ内に埋設される。
の構築方法を示したものである。この構築方法は、スラ
ブ下筋8を天井インサート14に結束したものであり、
これ以外は第1の実施の形態の中空スラブの構築方法と
同じである。このようにすることにより、軽量埋込材2
をスラブ型枠10の底板に固定する必要がなくなる。
ユニットを製作することができる。
されるので、埋込材ユニットのコンクリート板からの引
き抜けが困難になる。
で取付位置が決まるため、該スラブ下筋の精密配筋が不
要となってコストの削減ができる。
スラブ筋が不要となるため、経済的な配筋量となる。
ラブにおけるスラブ上筋およびスラブ下筋を軽量埋込材
に接触させないで配筋できる。
ることができる。
で埋込材ユニットが設置できるので、中空スラブの施工
手間やコストが削減を図ることができる。
の平面図、(2)は(1)のA−A線断面図、(3)は
軽量埋込材の断面図である。
平面図、(2)は(1)のB−B線断面図である。
態の埋込材ユニットの平面図である。
−C線断面図である。である。
す断面図である。
す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 適宜間隔ごとに配置された球形の軽量埋
込材が、隣接した軽量埋込材の上部間および下部間にわ
たって取り付けた連結材で接合されてなることを特徴と
する埋込材ユニット。 - 【請求項2】 連結材は断面楔形であることを特徴とす
る請求項1に記載の埋込材ユニット。 - 【請求項3】 上側の連結材はその上端がスラブ上筋の
下端と同じ高さに設置され、下側の連結材はその下端が
スラブ下筋の上端と同じ高さに設置されたことを特徴と
する請求項1または2に記載の埋込材ユニット。 - 【請求項4】 端部に位置した軽量埋込材の外側に連結
材が取り付けられ、該連結材を対向する連結材の厚さ分
だけずらしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載の埋込材ユニット。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの埋込材ユニッ
トがコンクリート板に設置されてなることを特徴とする
プレキャストコンクリート板。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかの埋込材ユニッ
トを、スラブ型枠に設置した浮き上がり防止具で軽量埋
込材を固定するとともに、該軽量埋込材の連結材をスラ
ブ上筋またはスラブ下筋に結束した後、前記スラブ型枠
内にコンクリートを打設することを特徴とする中空スラ
ブの構築方法。 - 【請求項7】 スラブ下筋は天井インサートに固定され
てなることを特徴とする請求項6に記載の中空スラブの
構築方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001344680A JP3836016B2 (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | 埋込材ユニットおよびこれを使用したプレキャストコンクリート板ならびに中空スラブの構築方法 |
PCT/JP2002/004673 WO2002092935A1 (fr) | 2001-05-16 | 2002-05-15 | Unite de materiaux encastres, panneau en beton prefabrique, procede de fabrication dudit panneau en beton, dalle et procede de construction de cette dalle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001344680A JP3836016B2 (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | 埋込材ユニットおよびこれを使用したプレキャストコンクリート板ならびに中空スラブの構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003145525A true JP2003145525A (ja) | 2003-05-20 |
JP3836016B2 JP3836016B2 (ja) | 2006-10-18 |
Family
ID=19158163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001344680A Expired - Lifetime JP3836016B2 (ja) | 2001-05-16 | 2001-11-09 | 埋込材ユニットおよびこれを使用したプレキャストコンクリート板ならびに中空スラブの構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3836016B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013058444A1 (ko) * | 2011-10-21 | 2013-04-25 | 아주대학교산학협력단 | 건설용 구조체 및 그 제조방법 |
WO2013122295A1 (ko) * | 2012-02-14 | 2013-08-22 | 아주대학교산학협력단 | 건설 구조체용 몰드 및 이를 이용한 건설 구조체의 제조방법 |
-
2001
- 2001-11-09 JP JP2001344680A patent/JP3836016B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013058444A1 (ko) * | 2011-10-21 | 2013-04-25 | 아주대학교산학협력단 | 건설용 구조체 및 그 제조방법 |
WO2013122295A1 (ko) * | 2012-02-14 | 2013-08-22 | 아주대학교산학협력단 | 건설 구조체용 몰드 및 이를 이용한 건설 구조체의 제조방법 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3836016B2 (ja) | 2006-10-18 |
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