JP2003145473A - 吸着パッド - Google Patents
吸着パッドInfo
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Abstract
る吸着パッドの軽量化を図ることにより、当該吸着パッ
ドを支持する移動アーム等に撓みや故障等が生じるのを
未然に防止する。 【解決手段】 板状物を吸引保持する吸引部7と、吸引
部を囲繞する枠体8とを少なくとも備えた吸着パッド1
において、吸引部7及び枠体8をポーラスセラミックス
により形成し、枠体8にはエアーのリークを阻止する遮
蔽膜8aをコーティングする。
Description
際に板状物を吸引保持する吸着パッドに関する。
に板状物の搬送に用いる装置として、例えば図8に示す
ような搬送装置50がある。
着パッド51と、先端に吸着パッド51が固定された移
動アーム52と、移動アーム52を旋回駆動する旋回モ
ータ53と、これらを上下動させる上下駆動部54とか
ら構成され、上下駆動部54及び旋回モータ53によっ
て、吸着パッド51を適宜の位置、高さに位置付けるこ
とができる。
る吸引部55が形成され、これを上方及び外周側から枠
体56が支持している構成となっており、搬送の際は、
吸引部55において板状物を吸引保持する。このとき、
研削により薄くなった半導体ウェーハ等の板状物を安定
的に保持するためには、その全面を吸引保持する必要が
ある。
ウェーハの全面を保持するために吸着パッド51は大き
く形成され、枠体56は通常ファインセラミックスによ
り構成されているため、比較的重量が重く、移動アーム
52、旋回モータ53、上下駆動部54に大きな負荷が
かかり、故障が生じやすいという問題がある。
アーム52に撓みが生じ、搬送中に半導体ウェーハを装
置のいずれかの箇所に衝突させ破損させることがあると
いう問題がある。
吸着パッド51の重量に耐えられるようにするには移動
アーム52を高価な部材で構成する必要があり、また、
移動アーム52の重量が増して旋回モータ53、上下駆
動部54に更なる負荷がかかることになる。
着パッドにおいては、その重量を軽くすることに課題を
有している。
の具体的手段として本発明は、板状物を保持して搬送す
る吸着パッドであって、板状物を吸引保持する吸引部
と、吸引部を囲繞する枠体とを少なくとも備え、吸引部
及び枠体はポーラスセラミックスにより形成され、枠体
にはエアーのリークを阻止する遮蔽膜がコーティングさ
れる吸着パッドを提供する。
が枠体の気孔率と略同一であり、吸引部の気孔径が枠体
の気孔径より大きく、吸引部のかさ比重が枠体のかさ比
重と略同一であること、吸引部は、気孔率が38%、気
孔径が50μm、かさ比重が2.2のアルミナポーラス
セラミックスにより形成され、枠体は、気孔率が38
%、気孔径が6μm、かさ比重が2.2のアルミナポー
ラスセラミックスにより形成されること、遮蔽膜はフッ
素コーティングにより形成されることを付加的要件とす
る。
は、吸引部だけでなく枠体もポーラスセラミックスによ
り構成したことにより、吸着パッド全体として軽量化を
図ることができるため、吸着パッドを支持する移動アー
ムや移動アームを旋回させる旋回モータ等にかかる負荷
が軽くなる。
り、吸着パッドを支持する移動アームに撓みが生じなく
なるため、搬送中の板状物を装置のいずれかの箇所に衝
突させて破損させることがなくなる。
て、図1〜図6に示す吸着パッド1について説明する。
図1に示すように、この吸着パッド1には、吸引源に連
通するチューブが連結される吸引孔2と複数のネジ穴3
aとが形成されており、移動アーム4に取り付けられる
ことにより板状物を保持して搬送することができる。
するチューブを貫通させるための貫通孔5と、吸着パッ
ド1のネジ穴3aに対応する複数のネジ孔3bとが形成
されており、吸引孔2にチューブ6を連結すると共に、
バネ3cを介してネジ3dによって移動アーム4と吸着
パッド1とをネジ止めすることにより、図2に示すよう
に移動アーム4と吸着パッド1とが一体となる。
で、図3に示すように、バネ3cが吸着パッド1と移動
アーム4との間で緩衝部材として機能するため、吸着パ
ッド1において板状物を吸着する際の衝撃を和らげるこ
とができる。
物を吸引保持する吸引部7と、吸引部7を囲繞して支持
する枠体8とから構成される。吸引部7は、通気性のあ
る多孔質の部材、例えばアルミナポーラスセラミックス
により形成される。また、枠体8も同様の部材、例えば
アルミナポーラスセラミックスにより形成される。
軽量のポーラスセラミックスにより形成することによ
り、吸着パッド1全体を従来より大幅に軽量化すること
ができる。具体的には、枠体に多孔質でないファインセ
ラミックスを用いていた従来の吸着パッドにおいては、
枠体の重量が750g、吸引部の重量が250gで、吸
着パッド全体の重量が1000gであったが、本発明に
よれば、枠体の重量が474gとなって約37%軽量化
され、吸着パッド1全体の重量は724gとなり、全体
として約28%の軽量化に成功した。
より、移動アーム4、移動アーム4を旋回駆動する旋回
モータ(図示せず)、移動アーム4及び吸着パッド1を
上下動させる上下駆動部(図示せず)にかかる負荷が軽
くなり、故障の発生を防止することができる。
ミックスと枠体を構成するアルミナポーラスセラミック
スとは気孔率及びかさ比重が同一であるが、吸引部7を
構成するアルミナポーラスセラミックスの気孔径は、枠
体8を構成するアルミナポーラスセラミックスの気孔径
より大きい。例えば、吸引部7を構成するアルミナポー
ラスセラミックスは、気孔率が38%、気孔径が50μ
m、かさ比重が2.2であるのに対し、枠体8を構成す
るアルミナポーラスセラミックスは、気孔率が38%、
気孔径が6μm、かさ比重が2.2である。このよう
に、枠体8を構成するポーラスセラミックスの気孔径を
小さくすることにより、エアーのもれを少なくして、半
導体ウェーハWの保持力を高めることができる。
円状に吸引溝9が形成されており、この吸引溝9は図1
に示した吸引孔2と連通している。そして、吸引孔2に
連結された吸引源から供給される吸引力によって吸引溝
9において板状物を吸引保持する構成となっている。
ーのリークを阻止する遮蔽膜8aがコーティングされて
いる。従って、吸引部7においてしっかりと半導体ウェ
ーハWを吸引保持することができ、半導体ウェーハWが
離脱して破損することもない。遮蔽膜8aは、例えばフ
ッ素コーティングによって形成することができる。
えば図7に示す研削装置10において半導体ウェーハの
搬送に用いられる。
る装置であり、例えば半導体ウェーハの裏面を研削する
場合は、研削前の半導体ウェーハWは、カセット11a
に複数収容される。そして、搬出入手段12によって搬
出されて位置合わせ手段13に搬送され、ここで位置合
わせがされた後、第一の搬送手段14によって例えばチ
ャックテーブル15に搬送され裏面を上にして載置され
る。
ぞれが回転可能であると共にターンテーブル18の回転
に伴って移動する構成となっており、半導体ウェーハW
を吸引保持したチャックテーブル15については所定角
度(図示の例では120度)左方向に回転することによ
り第一の研削手段20の直下に位置付けられる。
された壁部21に沿って配設された一対のガイドレール
22にガイドされて駆動源23の駆動により上下動する
支持部24に支持され、支持部24の上下動に伴って上
下動する構成となっている。この第一の研削手段20に
おいては、回転可能に支持されたスピンドル25の先端
にマウンタ26を介して研削ホイール27が装着されて
おり、研削ホイール27の下部には粗研削用の研削砥石
28が円環状に固着されている。
た半導体ウェーハWの裏面は、第一の研削手段20がス
ピンドル25の回転を伴って下方に研削送りされ、回転
する研削砥石28が裏面に接触することにより粗研削さ
れる。
だけ回転することにより、粗研削された半導体ウェーハ
Wが第二の研削手段30の直下に位置付けられる。
向に配設された一対のガイドレール31にガイドされて
駆動源32の駆動により上下動する支持部33に支持さ
れ、支持部33の上下動に伴って上下動する構成となっ
ている。この第二の研削手段30においては、回転可能
に支持されたスピンドル34の先端にマウンタ35を介
して研削ホイール36が装着されており、研削ホイール
36の下部には仕上げ研削用の研削砥石37が円環状に
固着されており、第一の研削手段20とは、研削砥石の
種類のみが異なる構成となっている。
た半導体ウェーハWの裏面は、第二の研削手段30がス
ピンドル34の回転を伴って下方に研削送りされ、回転
する研削砥石37が裏面に接触することにより仕上げ研
削される。
導体ウェーハWは、第二の搬送手段38によって洗浄手
段39に搬送される。
た吸着パッド1を備えており、この吸着パッド1を用い
て、チャックテーブル15(16、17)に保持された
研削済みの薄くなった半導体ウェーハWを吸引保持す
る。そして移動アーム4が旋回することによりスピンナ
ーテーブル40の直上に半導体ウェーハWが位置付けら
れ、吸着パッド1が加工して吸引力を解除することによ
りスピンナーテーブル40に半導体ウェーハWが載置さ
れる。
とにより移動アーム4に撓みが生じないため、搬送中の
半導体ウェーハWを装置のいずれかの箇所、例えばスピ
ンナーテーブル40の側面等に衝突させて破損させるこ
とがない。
載置された半導体ウェーハWは、ここで洗浄により研削
屑が除去され、乾燥された後、搬出入手段12によって
カセット11bに収容される。
ド1を研削装置10の第二の搬送手段38に備えた場合
を例に挙げて説明したが、第一の搬送手段14に備える
こともできる。また、研削装置だけでなく、他の装置に
搭載することもできる。
パッドにおいては、吸引部だけでなく枠体もポーラスセ
ラミックスにより構成したため、吸着パッド全体として
軽量化を図ることができる。従って、吸着パッドを支持
する移動アームや移動アームを旋回させる旋回モータ等
にかかる負荷が軽くなり、故障が発生しにくくなる。
り、吸着パッドを支持する移動アームに撓みが生じなく
なる。従って、搬送中の板状物を装置のいずれかの箇所
に衝突させて破損させることがないため、より安全に搬
送することができる。
分解斜視図である。
す斜視図である。
す斜視図である。
例である研削装置を示す斜視図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 板状物を保持する吸着パッドであって、 板状物を吸引保持する吸引部と、該吸引部を囲繞する枠
体とを少なくとも備え、該吸引部及び該枠体はポーラス
セラミックスにより形成され、該枠体にはエアーのリー
クを阻止する遮蔽膜がコーティングされる吸着パッド。 - 【請求項2】 吸引部の気孔率は枠体の気孔率と略同一
であり、該吸引部の気孔径は該枠体の気孔径より大き
く、該吸引部のかさ比重は該枠体のかさ比重と略同一で
ある請求項1に記載の吸着パッド。 - 【請求項3】 吸引部は、気孔率が38%、気孔径が5
0μm、かさ比重が2.2のアルミナポーラスセラミッ
クスにより形成され、 枠体は、気孔率が38%、気孔径が6μm、かさ比重が
2.2のアルミナポーラスセラミックスにより形成され
る請求項2に記載の吸着パッド。 - 【請求項4】 遮蔽膜はフッ素コーティングにより形成
される請求項1乃至3に記載の吸着パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001347601A JP2003145473A (ja) | 2001-11-13 | 2001-11-13 | 吸着パッド |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003145473A true JP2003145473A (ja) | 2003-05-20 |
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ID=19160580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001347601A Pending JP2003145473A (ja) | 2001-11-13 | 2001-11-13 | 吸着パッド |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003145473A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2011100204A3 (en) * | 2010-02-09 | 2012-01-05 | Suss Microtec Lithography Gmbh | Thin wafer carrier |
JP2018086693A (ja) * | 2016-11-28 | 2018-06-07 | 株式会社ディスコ | 研削装置 |
-
2001
- 2001-11-13 JP JP2001347601A patent/JP2003145473A/ja active Pending
Cited By (8)
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US9159595B2 (en) | 2010-02-09 | 2015-10-13 | Suss Microtec Lithography Gmbh | Thin wafer carrier |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060821 |