JP2003144059A - 電子レンジ加熱対応ペットフード及びその包装体 - Google Patents

電子レンジ加熱対応ペットフード及びその包装体

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JP2003144059A
JP2003144059A JP2001342864A JP2001342864A JP2003144059A JP 2003144059 A JP2003144059 A JP 2003144059A JP 2001342864 A JP2001342864 A JP 2001342864A JP 2001342864 A JP2001342864 A JP 2001342864A JP 2003144059 A JP2003144059 A JP 2003144059A
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pet
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heating
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Hisashi Ishiyama
恒 石山
Lucio Yonemoto
ヨネモト ルシオ
Takahiko Hirano
貴彦 平野
Takashi Ohashi
敬史 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペットフードを、ペットの種類に応じて嗜好
性が高まる適温に電子レンジで温めることを可能とす
る。 【解決手段】 ペットフードが収納された電子レンジ加
熱対応包装体1の表面の一部に、ペットフードに対する
ペットの嗜好性が高まる温度において色相変化を起こす
サーモラベル2を貼付する。ペットフードが収納された
電子レンジ加熱対応包装体を電子レンジで加熱すると、
適温においてサーモラベルの色相が変化し、ペットフー
ドが適温に加熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジで適温
に加熱してペットに与えることが可能な電子レンジ加熱
対応包装体に収納されたペットフード及びその包装体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペットフードは、魚肉や鶏肉または獣肉
等に、乳製品、野菜、ビタミン、ミネラル等を適宜添加
し、水分を約10%程度以下に調整加工されたドライタ
イプのペットフード、水分を20%〜40%程度に調整
加工されたセミモイストタイプのペットフード、さらに
水分を70%程度以上含むウエットタイプのペットフー
ドに大別される。これらのペットフードのうち、特に水
分の多いウエットタイプのペットフードは、開封後、食
べ残しが長時間放置されることによって、腐敗臭等が発
生しないように、100g程度の適量を容器に収納し、
犬や猫等のペットに与えることが容易なように工夫され
ている。
【0003】ウエットタイプのペットフードの容器とし
てはアルミ缶やスチール缶等の缶に収納したものが広く
普及している。一方で、缶詰は開封後に廃棄される容器
がかさばる上、資源回収のために分別回収を義務づけて
いる自治体が多いことから購入者の手を煩わす面が多
く、このような観点からレトルトパウチに収納したもの
も最近では徐々に市場に出回るようになってきている。
【0004】レトルトパウチは、一般的には基材フィル
ムとガスバリアー層等のバリアー層とシーラント層等か
らなる複合フィルムからなり、耐熱性、光沢、剛性、ガ
スバリアー性等に優れ、殺菌を目的としたレトルト、熱
水処理を施すことが可能な包装体である。これらの性質
を満足する包装用フィルムとしては、バリアー層に金属
箔、例えばアルミニウム箔を採用した複合フィルムから
なるものがが広く知られている。金属箔層を配した容器
は、酸素等のガス透過性は実質的にゼロであり、内容物
の加熱滅菌時の風味低下と長期保存中の酸化劣化がとも
に大幅に小さくなるという利点を有し、食品や医薬品の
品質保持に適したフィルムとして多用されている。
【0005】しかし、アルミニウム箔等の金属箔を中間
に積層した積層材料の場合、包装されたレトルト食品を
包装容器のまま電子レンジ加熱すると、電子レンジ加熱
時にマイクロ波を遮断してしまうため、金属箔を配した
容器は容器上部が開口状態にあっても加熱ムラが発生し
やすく、加えて、電子レンジ加熱時に金属箔が帯電し
て、フランジ部等の容器端部と電子レンジ本体との間で
スパークが発生する危険性があり、マイクロ波加熱がで
きないという問題があった。一方で、簡便かつ短時間で
食品を加熱できる電子レンジは一般家庭に広く普及して
おり、このような実情に鑑み、アルミニウム箔等の金属
箔を中間層に有しない、電子レンジ加熱が可能なレトル
ト食品包装用フィルムが開発されている(特開平11-342
57号,特開平11-70605号,特開平11-334000号,特開200
0-37823号,特開2000-79668号等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、市販
のペットフードにはペットの嗜好や飼い主の好みに合わ
せてドライタイプ、セミウエットタイプ、ウエットタイ
プ等の性状の異なるペットフードや、歯や骨を育て丈夫
にする機能あるいは歯垢を防ぐ機能等の所定の機能を付
加したペットフードは存在しているが、ペットに与える
際の温度に配慮したペットフードは存在していない。こ
れは、市販のペットフードにおいて餌の温度を考慮して
ペットに食べさせるといった視点が比較的希薄だったこ
とや、ペットに与える際にいちいち鍋等に移して暖める
といった購入者に与える手間が大きく、このようなコン
セプトを持った商品を開発しにくいといった側面があっ
たこと等が一因と考えられるが、ペットフードを食する
ペットにも、実は最も嗜好性に優れるペットフードの適
温が存在している。
【0007】適温に暖められたペットフードをペットに
与えることができれば、ペットの食べ残しを減らすこと
が可能となり、またペットが必要とする栄養やカロリー
を飼い主が管理することも容易となる。また、食べ残し
が少なければ、ペットの飼い主においても満足感が得ら
れる。しかも、現在広く普及している電子レンジを使用
すれば、容器や包装体ごとペットフードを暖めることが
できるので、飼い主の手間は殆ど問題にならないと考え
られる。
【0008】しかし、ペットに与える場合、単に暖めれ
ばよいというものではなく、暖めたた後、すぐにペット
に与えてもペットがやけどをしたりしないように適温に
暖める必要がある。この場合、一般的な食品のように暖
める時間のめやすをパッケージに表記するという方法も
考えられるが、電子レンジの機種や出力ワット数によっ
て微妙に加熱時間は異なり、また、食するのが人間の場
合には暖めが足りなければさらに時間をかけ、暖めすぎ
の場合には少しさますといった自らの判断による調整が
比較的可能であるが、ペットの嗜好性に優れた適温に暖
めるという場合、ペット自らがその判断をすることは不
可能であり、飼い主がそれを判断することも極めて困難
である。
【0009】なお、特開2000-95280号には温度変化によ
り可逆または不可逆の色相変化をする示温部を、容器及
び/又は容器に貼られたラベルに有する電子レンジ加熱
容器が記載されているが、ここに記載されている電子レ
ンジ加熱容器は廃食用油等の液体油を固めることを目的
としたものであり、レトルトパウチ食品等の食品の加熱
を安全且つ確実に行うこともできる旨の記載はあるが、
レトルト処理と電子レンジ加熱との関係、内容物との関
係で示温部をどのように用いるかという具体的な検討は
何らなされておらず、加えて上記のようなペットの嗜好
性に優れる適温に暖めるといった技術的思想は記載され
ていない。
【0010】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、ペットフードを適温に電子レンジで温めることが可
能な電子レンジ加熱対応包装体に収納されたペットフー
ド及びその包装体を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のペットフード
は、ペットフードに対するペットの嗜好性が高まる所定
温度における温度変化により色相変化をする材料を表面
に有する電子レンジ加熱対応包装体に収納してなること
を特徴とするものである。
【0012】電子レンジ加熱対応包装体(以下、単に包
装体ともいうこと)は、ペットフードを収納した状態の
包装体ごと電子レンジに入れマイクロ波照射して加熱す
ることを前提とした包装体であって、その形態は袋状に
限られず蓋付きの容器のようなものであってもよい。
【0013】色相変化とは、消色、発色、色の濃度、色
彩の変化等、広く色の変化を含む概念を意味し、色相変
化をする材料は、上記の変化を起こすものであれば特に
限定されるものではないが、例えば有機、無機物質から
なるサーモクロミック材料(示温材料とも称する)を好
ましく挙げることができる。
【0014】ペットの嗜好性が高まる所定温度とは、ペ
ットが最もペットフードをよく食べるペットごとに特有
のペットフードの適温を意味し、具体的には30℃〜4
0℃であって、例えばペットが猫である場合の所定温度
は37℃であることが好ましい。
【0015】本発明の電子レンジ加熱対応ペットフード
用包装体は、ペットフードに対するペットの嗜好性が高
まる所定温度における温度変化により可逆の色相変化を
する材料を表面に有することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の効果】本発明のペットフードは、ペットフード
に対するペットの嗜好性が高まる所定温度における温度
変化により色相変化をする材料を表面に有する電子レン
ジ加熱対応包装体に収納してなるので、電子レンジでペ
ットフードに対するペットの嗜好性が高まる所定温度に
ペットフードを調整加熱することが可能である。適温に
暖められたペットフードはペットの嗜好性が高まるた
め、ペットフードの食べ残しを減らすことが可能とな
る。また、食べ残しが少ないため、ペットが必要とする
栄養やカロリーを飼い主が管理することが容易となり、
さらに食べ残しが少ないために、飼い主においても満足
感を得ることが可能となる。
【0017】また、本発明の電子レンジ加熱対応ペット
フード用包装体は、ペットフードが収納された電子レン
ジ加熱対応ペットフード用包装体をそのまま電子レンジ
で加熱することができるため、飼い主において殆ど手間
のかからないペットフードを提供することが可能であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の温度変化により色相変化をする材料は、
消色、発色、色の濃度、色彩の変化等、広く色の変化を
する材料であって、例えば、サーモクロミック材料を使
用することができる。サーモクロミック材料としては、
サーモラベルやサーモワッペンのようなサーモクロミッ
ク材料をシールタイプにしたものや、コレステロールの
高級脂肪酸エステル等の結晶配列により変色するサーモ
クロミック物質をマイクロカプセル化しインキ性状にし
た示温インキや示温塗料といったサーモクロミック材料
を印刷用インクとしたもの等が知られているがそのいず
れを使用することも可能である。また、温度変化により
色相変化をする材料は包装体の一部にラベルや印刷とい
った形で設けてもよいし、包装体の積層材料の中にサー
モクロミック材料を入れること等により、包装体の全体
に設けてもよい。
【0019】サーモクロミック材料には、可逆性のもの
と不可逆性のものとがあり、後述するようにいずれのタ
イプも使用することができる。両者ともに温度の変化に
伴って色相変化を起こすが、前者は温度の昇降に応じた
可逆の色相変化をし、後者は温度の上昇に伴い色相変化
をするが、温度が降下しても元の色に戻らない、いわゆ
る不可逆の色相変化をするものである。なお、不可逆性
のサーモクロミック材料には色相変化が一段階のものの
他、2段階以上にわたるものも存在しているが、このよ
うなタイプのサーモクロミック材料も使用することがで
きる。
【0020】可逆性のサーモクロミック材料としては、
無機系材料として例えば Ag2 HgI4 ,Cu2 Hg
4 又はHgI2 等の金属錯塩類等を、有機系材料とし
て例えばスピロピラン類等の縮合芳香環化合物、アント
ロン類等の置換エチレン誘導体、コレステリック液晶等
の液晶及びクリスタルバイオレットラクトン(以下、C
VLという)等のラクトン環化合物等を好ましく挙げる
ことができる。
【0021】不可逆性のサーモクロミック材料として
は、無機系材料として例えばNiCO 3 とCdSとの混
合物、COSiF6 又は CdCO3 又はコバルト、ク
ロム、ニッケル、マグネシウム、鉄、バナジウム、銅の
塩あるいは有機錯体、例えばキレート形成反応する金属
塩と配粒子(例:鉄塩又はバナジウム塩と没食子酸エス
テル)、あるいは脱水反応による変色を利用するものと
してCoCl2 ・2(CH2 )6 4 ・10H2 O又はN
iBr2・2(CH2)6 4・10H2O等があり、ニッケ
ル、コバルトの錯塩、複塩等を好ましく挙げることがで
きる。一方、有機系材料としては、例えばロイコ染料及
びフェノール系化合物の分散体(例:CVLとビスフェ
ノールA)、CVLをカラーフォーマーとして有機酸を
固体酸として混合したもの、電子受容体としてテトラニ
トロメタン、トリニトロメシチレン、電子供与体として
トリフェニルアミン、テトラキス(ジメチルアミノ)エ
チレンを混合して溶融状態で形成される電荷移動錯体等
を好ましく挙げることができる。
【0022】これらのサーモクロミック材料は配合物の
種類及び量を適宜変化させることにより、目的とする温
度において色相変化をする材料とすることができる。ま
た、特定の温度において色相変化をするサーモラベルや
示温インキ等が市販されているので、これらを適宜選択
して用いることもできる。但し、ペットフードが適温に
暖められたことを表示できるものであれば色相変化をす
る材料の種類は上記記載のものに何ら限定されるもので
はない。
【0023】本発明の電子レンジ加熱対応ペットフード
用包装体は電子レンジに使用することができる一般的な
袋状のレトルトパウチやフランジ付き容器を使用するこ
とができる。フランジ付き容器の形状は外周部にヒート
シールのためのフランジが設けられていれば特に制限は
ないが、商品性やペットに与えた場合の食べやすさ等を
考慮すれば、トレイ、カップまたは鉢等の形状が好まし
い。
【0024】レトルトパウチは、基材フィルムとガスバ
リアー層とシーラント層を基本構造とするが、必要に応
じて各種機能を付加するための樹脂層、例えば接着層、
強度保持層、防湿層等を加えることができる。
【0025】各層の材料としては広くレトルトパウチに
用いられるものを使用することができ、特に限定される
ものではないが、基材フィルムとしては、二軸延伸ポリ
エステルフィルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィ
ルム、二軸延伸ポリナフタレンテレフタレートフィル
ム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ナイ
ロンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、無延伸
ナイロンフィルム、融点が比較的高いポリエチレンフィ
ルム等から単独で、または適宜組み合わせて使用するこ
とができる。基材フィルムには、コロナ放電処理、低温
プラズマ処理、短波長紫外線照射処理、溶剤処理等の密
着性向上処理が施されていてもよい。
【0026】バリアー層は耐熱性、耐熱水性、ガスバリ
アー性等を備えていることが好ましく、ポリビニルアル
コール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、アクリ
ロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂(ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン6−66、ナイロン6T、ナイロ
ン6I、ナイロン6T−6I、ナイロン12、ナイロン
6−12及びメタキシレンアジパミド等)、エチレン酢
酸ビニル共重合体ケン化物等から単独で、または適宜組
み合わせて用いることができる。また、導電性を有しな
い無機ガラス材料、例えばケイ素酸化物、アルミニウム
酸化物等の無機化合物を蒸着またはコーティングしたプ
ラスチックフィルムを用いてもよい。
【0027】シーラント層は外側の樹脂層を被膜して内
容物との接触を断つとともに、熱シールによって容器を
密封することを目的として設けられる層であり、例え
ば、ポリプロピレン、ビシクロ環を有するポリオレフィ
ン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、ゴム系
樹脂、ポリエチレンやこれらの共重合体等から単独で、
または適宜組み合わせて用いることができる。
【0028】防湿層には、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ビシクロ環を有するポリオレフィン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンやこれらの共重合体等を、接着剤層に
は、芳香族あるいは脂肪族ポリエステル系またはポリエ
ーテル系の接着剤、ポリオレフィン系接着樹脂層等を好
ましく用いることができる。
【0029】上記構成からなる樹脂層を通常のドライラ
ミネート法または共押出法により積層し所定の包装体
に、あるいはシート状の積層材料を真空成型、圧空成
型、熱プレス成型等の成型法によりトレー状の容器に成
形する。容器の場合、端部では積層体の断面が露出する
ので、容器の外観を保持するために、端部の折り返し、
塗料やテープによる被覆、型抜き時に多層体外層樹脂に
よって内層を覆う工夫等により断面露出を避けることが
望ましい。なお、電子レンジ加熱対応のレトルトパウチ
や容器等の包装体は市販もされているので、これらを適
宜選択して使用することもできる。
【0030】本発明の電子レンジ加熱対応ペットフード
用包装体は、酸素透過度が30cc/m2 ・day・atm 以下で
あることが好ましく、水蒸気透過度は30g/m2 ・dayで
あることが好ましい。
【0031】包装体にペットフードを収納し密封した
後、ボイル処理やレトルト処理等の加熱滅菌処理を行
う。加熱滅菌処理は、加熱温度100〜180℃、好ま
しくは110℃〜150℃の範囲で、圧力が0.1〜1
5kg/cm2 、好ましくは1.5〜5kg/cm2 の範囲で2
〜80分間、好ましくは10〜60分間の条件で行われ
ることが好ましい。
【0032】次に、サーモクロミック材料を用いた具体
的な使用方法、使用態様をキャットフードを例にとって
説明する。キャットフードはウエットタイプのキャット
フードであれば特に限定されるものではないが、例え
ば、マグロ、ツナ、イワシ等の魚肉又は、これに少量の
鶏肉や獣肉を混入したものに体積比で20〜35%の水
を加えて煮炊し、これを摺漬して得たもの、あるいはこ
れに、別途密閉型加熱釜等で高温加熱して減圧膨張させ
て得た膨張穀粒を3〜10%適量混合したもの等であっ
て、猫の1回の食事量(100g程度)をレトルトパウ
チに収納する。
【0033】図1はキャットフードが収納された電子レ
ンジ加熱対応包装体を電子レンジで加熱した前後の様子
を示す概略図である。電子レンジ加熱対応包装体1は、
猫の嗜好性が高まる37℃における温度変化により可逆
の色相変化をするサーモクロミック材料をラベルにした
サーモラベル2が貼付されてなるものである。これを電
子レンジで加熱すると、サーモラベル2の色相が変化
(図では色相の変化を斜線で示している)して、包装体
1に収納されたキャットフードが適温に暖められたこと
がわかる。
【0034】サーモクロミック材料は上述したように不
可逆性のものと可逆性のものとがあるが、不可逆性の場
合には、キャットフードを包装体に収納した後、加熱滅
菌処理を行い冷却後にサーモラベルを包装体に貼付する
ことが必要である。加熱滅菌前に貼付した場合には、加
熱滅菌の際の温度上昇に伴い色相変化をした後、温度が
降下しても元の色に戻らないため、電子レンジ加熱の際
に機能しないからである。従って、サーモラベルのよう
に包装体に後付けできない、包装体に直接印刷する示温
インク等を選択することはできない。
【0035】一方、可逆性のサーモラベルの場合には、
キャットフードを収納した後、加熱滅菌処理の前であっ
ても包装体に貼付することが可能である。加熱滅菌処理
の温度の昇降に応じて色相は変化するが、加熱滅菌処理
後に冷却すると元の色に戻り、電子レンジ加熱によって
再び色相変化をすることが可能だからである。従って、
サーモラベルやサーモワッペンのように包装体に後付け
するタイプはもちろんのこと、包装体に直接文字や絵等
を印刷した示温インキ等を用いることも可能である。
【0036】図1に示した包装体には、37℃に達する
と色が変化する1種類のサーモラベルのみを貼付したも
のであり、このように一つの温度に対応したサーモラベ
ルが貼付されていれば、適温状態にあることを知らせる
目的は充分に達成することができるが、色相変化の温度
が異なる2種類のサーモラベルを用いれば、さらに、加
熱のしすぎであることを表示することもできる。すなわ
ち、色相変化の温度が異なる2種類のサーモラベルの一
方はペットの嗜好性が高まる温度で色相変化を起こすも
のとし、他方のサーモラベルはペットの嗜好性が高まる
温度よりも若干高い温度で色相変化を起こすものとして
おくことにより加熱のしすぎを見分けることができる。
【0037】図2は色相変化の温度が異なる2種類のサ
ーモラベルが電子レンジ加熱過程で表示する状態を示す
概略図であって、一方のサーモラベルはペットの嗜好性
が高まる温度(適温)で色相変化を起こすものであり、
他方のサーモラベルはペットの嗜好性が高まる温度より
も若干高い温度で色相変化を起こすものである。(a)は
どちらのサーモラベルも色相変化を起こしていない状態
で、この場合はペットフードがまだ適温に達していない
状態であることを示しており、(b)は適温で色相変化を
するサーモラベルのみが色相変化をし、適温よりも高い
温度で色相変化をするサーモラベルは色相変化をしてい
ない状態で、この場合はペットフードが適温に加熱され
ている状態であることを示しており、(c)は適温で色相
変化をするサーモラベルと適温よりも高い温度で色相変
化をするサーモラベルの双方が色相変化を起こしている
状態で、この場合にはペットフードが加熱しすぎの状態
であることを示している。このような表示をすれば、加
熱不足や加熱しすぎを容易に防止することができるため
購入者には便利である。
【0038】なお、ここでは2枚のサーモラベルを用い
て、加熱不足や加熱のしすぎを表示できることを説明し
たが、不可逆性のサーモクロミック材料の中には色相変
化が2段階以上にわたるものも存在しているので、色相
変化を起こす段階の温度を調整することによって、この
ようなタイプのサーモクロミック材料を用いても行うこ
とができる。
【0039】もちろん、上記の使用態様は、サーモラベ
ルだけでなく、示温インクにも使用することができる。
すなわち、温度の変化に伴って色相変化をする2種類の
示温インキを所定の配置で印刷し、この示温インキには
それぞれ変化温度が異なるものを使用し、温度の変化に
対応してそれぞれの示温インキの色が変化し、適温前、
適温、加熱しすぎの3段階を表示することが可能であ
る。
【0040】上記サーモラベルや示温インクの表示は、
単にベタ状の色が発色したり、消失したりするような表
示であってもよいし、加熱によって文字や絵柄、例えば
ドッグフードであれば犬や骨の絵、キャットフードであ
れば猫や魚の絵等がでてくるような態様としてもよい。
また、上記のように色相変化を起こす温度の異なる2種
類のサーモクロミック材料を配置する場合には、例え
ば、2種類の異なる絵柄が温度の変化に伴って個別に表
示され、2種類の異なる絵柄は、適温時に表示される所
定の配置態様に対し、昇温時には適温時の絵柄の一部が
消失し、降温時には適温時の絵柄に対し別の絵柄が付加
されるようにすることもできる。
【0041】以上のように、本発明のペットフードによ
れば、電子レンジでペットフードに対するペットの嗜好
性が高まる所定温度にペットフードを調整加熱すること
が極めて容易であるため、ペットフードの食べ残しを減
らすことが可能となり、ペットに必要とされる栄養やカ
ロリーを充分に採らせることができる。また、飼い主も
手間なく、ペットの健康管理を図ることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるペットフードが収
納された電子レンジ加熱対応包装体を電子レンジ加熱し
た前後の様子を示す概略図
【図2】色相変化の温度が異なる2種類のサーモラベル
が電子レンジ加熱過程で表示す状態を示す概略図
【符号の説明】
1 電子レンジ加熱対応包装体 2 サーモラベル(温度変化により色相変化する材
料)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルシオ ヨネモト 神奈川県川崎市中原区小杉町1丁目403武 蔵小杉タワープレイス3階 マスターフー ズリミテッド内 (72)発明者 平野 貴彦 神奈川県川崎市中原区小杉町1丁目403武 蔵小杉タワープレイス3階 マスターフー ズリミテッド内 (72)発明者 大橋 敬史 神奈川県川崎市中原区小杉町1丁目403武 蔵小杉タワープレイス3階 マスターフー ズリミテッド内 Fターム(参考) 2B005 AA05 2B150 AA06 AB04 AE17 3E067 AA11 AB99 AC01 BA10A BA12A BB14A BB15A BB16A BB25A CA05 CA06 CA10 EE02 EE04 EE47 EE48 FA01 FB12 FB13 FC01 GD10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペットフードに対するペットの嗜好性が
    高まる所定温度における温度変化により色相変化をする
    材料を表面に有する電子レンジ加熱対応包装体にペット
    フードを収納してなるペットフード。
  2. 【請求項2】 前記所定温度が30℃〜40℃であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のペットフード。
  3. 【請求項3】 ペットフードに対するペットの嗜好性が
    高まる所定温度における温度変化により可逆の色相変化
    をする材料を表面に有する電子レンジ加熱対応ペットフ
    ード用包装体。
JP2001342864A 2001-11-08 2001-11-08 電子レンジ加熱対応ペットフード及びその包装体 Pending JP2003144059A (ja)

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