JP4757578B2 - マイクロ波加熱用袋体 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロ波を利用して食品を加熱する際に用いられるマイクロ波加熱用袋体に関する。
マイクロ波を利用して食品を加熱する手段として、電子レンジが広く普及している。マイクロ波を利用すると、食品がその内部から加熱されるために加熱速度が速く(スピード加熱特性)、また、火を用いずにすむために安全でもある。よって、電子レンジは現在ではキッチンで不可欠の加熱調理器となっている。
ところが、マイクロ波による加熱には、加熱ムラという特有の問題がある。例えば、食品に角がある場合には、マイクロ波が屈折してその部分に集中し、そこが異常に加熱され、それ以外の部分は加熱不足になるなどの加熱ムラが生じる。また、食品の厚さに大きなムラがある場合には、薄い部分が先に加熱されるし、冷凍した食品を加熱する場合には、氷と水ではマイクロ波の吸収量が1000倍程度異なるため、早く解凍した部分にマイクロ波が集中する。その結果、加熱ムラが生じる。
このような加熱ムラは、食品の味を損ねてしまうため、食品を均一に加熱する方法の開発が望まれている。
一方、このように食品を電子レンジで加熱する場合には、食品を電子レンジ加熱用の袋体に入れることや、冷凍保存用の袋体に入れられた食品を解凍することがある。ところが、このような袋体に食品を収納して加熱した場合、袋体が熱変形するなど不都合が生じる可能性がある。このような問題は、袋体が比較的耐熱性の低い樹脂製のものである場合や、油脂を含む食品を加熱する場合に特に懸念されている。
このような事情を背景として、食品を電子レンジで加熱する際に使用される袋体などの食品容器について、種々の検討がなされている。
例えば特許文献1には、袋体内に収められた食品を均一に加熱するために、袋体を形成するシートとして、多数の穴が全面に形成されたシート状導電フォイルを備えた積層シートを使用する方法が記載されている。
また、特許文献2〜4は、市販のインスタント食品や弁当に付いている調味料、漬け物など、加熱に不向きな対象物を包装、収納するためのフィルム、袋体に関し、マイクロ波を全面的に遮蔽するものが記載されている。その他に、加熱するものと加熱しないものとを同時に収納できる袋体(特許文献5)、調理時間の異なる食品を同時に収納し、加熱・調理できる袋体(特許文献6)、長期冷凍保存にも電子レンジでの加熱にも使用可能な袋体(特許文献7)などが開示されている。
特開昭54−97183号公報 特開平8−276954号公報 実開平6−65278号公報 特開平9−226825号公報 特開2000−355377号公報 特開2000−7053号公報 特開2001−55241号公報
しかしながら、特許文献1に記載された袋体は、袋体内に到達するマイクロ波エネルギーを全体的に緩和、減衰させるものであるので、食品の加熱ムラを十分には解消できないうえ、袋体の熱変形などの問題を解決するものではなかった。
また、特許文献2〜5に記載された発明は、対象となる食品を加熱しないためにマイクロ波を全面的に遮断したり、調理時間の異なる食品を同時に加熱可能するために、食品ごとにマイクロ波が到達する程度を異ならせたりするものであって、やはり加熱対象の食品の加熱ムラや食品容器の熱変形などを抑制できるものではなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、マイクロ波を照射して食品を加熱した場合に、食品をムラなく均一に加熱できるとともに、袋体の熱変形や、部分溶解、部分焼損などの不都合も起こらないマイクロ波加熱用袋体を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、袋体に食品を入れて電子レンジで加熱(温め・解凍・加熱調理など)した場合、特に袋体の周縁部が過加熱されやすいことを見出し、この部分にマイクロ波遮蔽層を設けることに想到して本発明を完成した。
すなわち、本発明のマイクロ波加熱用袋体は、マイクロ波を照射して食品を加熱する際に該食品を収納するマイクロ波加熱用袋体において、食品を出し入れする開口部が形成され、マイクロ波を透過する材料からなる袋状基材と、該袋状基材の周縁部の少なくとも一部に形成されたマイクロ波遮蔽層とを有し、前記袋状基材が角部を有する形状であり、前記マイクロ波遮蔽層は、前記角部に形成されたことを特徴とする。
前記マイクロ波遮蔽層は、さらに前記開口部の近傍に形成されることが好ましく、例えば、前記開口部の内側に開閉自在なファスナ部が形成され、前記マイクロ波遮蔽層が、さらに前記ファスナ部の近傍に形成されることが好ましい
前記袋状基材の中央部には、前記マイクロ波遮蔽層の非形成領域が少なくとも1つ形成され、その周囲にマイクロ波遮蔽層が形成されることも好ましい。
前記マイクロ波遮蔽層は、マイクロ波遮蔽物質を含有するインク組成物から形成されることが好ましい。
前記マイクロ波遮蔽層は、マイクロ波遮蔽物質を含有するインク組成物の多重刷りにより2層以上に形成されることが好ましい。
前記袋状基材は、融点が200℃以下の樹脂から形成されることが好ましい。
前記開口部の内側には、開閉自在なファスナ部が形成されることが好ましい。
本発明のマイクロ波加熱用袋体(以下、袋体という。)によれば、この袋体に食品を入れてマイクロ波を照射した場合に、袋体の周縁部の過加熱を抑制でき、その結果、食品の加熱ムラや袋体の熱変形、部分溶解、部分焼損などの不都合を防止できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
図1および図2は本発明の袋体10Aの一実施形態例を示すものであって、電子レンジなどを利用してマイクロ波(例えば2.45GHz)を照射し、食品を加熱する場合に、この食品を収納するものである。
この例の袋体10Aは、筒状のフィルムの一端が食品を出し入れする開口部11とされ、他端が閉塞した底部12とされた袋状基材13と、この袋状基材13の周縁部の少なくとも一部に形成されたマイクロ波遮蔽層14A,14Bとを備えて構成されている。
この例の袋状基材13は、具体的には、1枚のフィルムが2つ折りされ、2つの対向する面状体13a,13bが形成された後、これらの両側端13c,13dがヒートシールされることにより、角部を有する角型形状の袋状とされている。また、開口部11の内側には、互いに嵌合する1対の雄爪と雌爪からなる開閉自在なファスナ部15が設けられ、袋体10Aを任意に密封、開封できるようになっている。
そして、この袋状基材13の底部12側の両角部には、三角コーナー型のマイクロ波遮蔽層14Aが形成され、ファスナ部15の近傍には、ファスナ部15と平行に帯状のマイクロ波遮蔽層14Bが形成されている。
ここで袋状基材13は、マイクロ波を透過する物質からなるフィルムで形成されている。このような物質としては、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、アセテート、ポリイミド、ポリフェニレンオキサイド、ポリスルホン、TPXポリマー、ポリパラキシレン、ABS、メタクリル、ユリア、メラミン、ポリアセタールなどの樹脂や、紙など、食品を収納可能な各種物質が挙げられる。これらの中では、特に融点が200℃以下で耐熱性が十分でなく、熱変形しやすい樹脂フィルムから袋状基材13を形成した場合、マイクロ波遮蔽層14A,14Bによる袋体10Aの熱変形などを抑える効果が顕著となり好ましい。上記のうち、融点が200℃以下の樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンが挙げられる。
また、袋状基材13を形成するフィルムは、単層フィルムでも、複数のフィルムが積層した積層フィルムでもよい。さらに各層は、上述の物質のうち1種から形成されていても、2種以上の混合物から形成されていてもよい。
また、袋状基材13の厚さには制限はないが、食品を入れた場合の扱いやすさから、通常30〜100μm、好ましくは40〜80μmである。
マイクロ波遮蔽層14A,14Bは、マイクロ波を減衰させるように作用する層であって、その減衰率が20dB以上であることが好ましい。
ここでマイクロ波の減衰率[単位:dB(デシベル)]は、マイクロ波遮蔽層に垂直にマイクロ波を照射してマイクロ波を透過させた場合に、入射したマイクロ波のエネルギーがどの程度減衰して透過したかを表すもので、下記式(1)に示すように、減衰前のマイクロ波の電力pと減衰後のマイクロ波の電力pの比の常用対数を10倍した値である。
10log10(p/p)・・・(1)
測定方法は特に規定されないが、KEC法((社)関西電子工業振興センター)や、1mW/cm以上のマイクロ波を照射し、その減衰率をマイクロ波測定装置(例:トリフィールドメーター W.B,LEE製 TFM−50)で測定する方法などが例示できる。
マイクロ波遮蔽層14A,14Bは、袋状基材13の周縁部の少なくとも一部に形成されるものであって、この例では、袋状基材13を構成している対向した2つの面状体13a,13bのうち、一方の面状体13aのみにおいて、その外表面の図中斜線で示す領域に設けられている。
このようにマイクロ波遮蔽層14A,14Bを設けると、その部分の袋状基材13にはマイクロ波は減衰して到達するか、ほとんど到達しない。よって、この袋体10Aに食品を入れ、マイクロ波遮蔽層14A,14Bが形成された方の面状体13aが上側または下側になるように電子レンジ内の所定位置に置き、これにマイクロ波を照射した場合、袋体10Aの周縁部にはマイクロ波が集中しやすいものの、マイクロ波遮蔽層14A,14Bが形成されているためにこの部分の袋状基材13はほとんど加熱されない。その結果、袋体10Aの周縁部の不要な過加熱を抑制でき、袋体10Aに生じる熱変形、部分溶解、部分焼損などの不都合を防止することができる。
一方、袋体10Aの中央部には、マイクロ波遮蔽層13を形成しないことにより、食品にはマイクロ波が到達し、均一かつ十分に加熱される。
このように、袋体10Aの中央部には、通常、収納した食品が存在するので、そこにはマイクロ波遮蔽層14A,14Bを設けず、食品が存在しないことがあるにもかかわらず、マイクロ波が集中しやすいそれ以外の部分、すなわち周縁部にはマイクロ波遮蔽層14A,14Bを適宜設けることによって、食品を均一に加熱できるとともに、袋体10Aの周縁部の過加熱を抑制でき、食品の加熱ムラや袋体10Aの熱変形、部分溶解、部分焼損などの不都合を防ぐことができる。
ここでマイクロ波遮蔽層14A,14Bは、袋状基材13の中央部を避けて、周縁部の全体または一部に形成される限り、その面積、場所、形状などに制限はなく、食品の種類、大きさ、形状などに応じて適宜設定することができる。
例えば、図1の例では特にマイクロ波が集中しやすい、開口部11の近傍、特にファスナ部15の近傍と、角部2ケ所とに設けられているが、いずれか一方のみに形成してもよい。また、角部としても、底部12側に限らず、開口部11側の角部に設けてもよい。また、両側端13c,13dに沿って形成してもよいし、底部12全体に沿って形成してもよい。さらに、図示例のように、ファスナ部15の周囲を避けて設けてもよいし、両側端13c,13dのヒートシールされた部分を避けて設けてもよい。
また、例えば、収納する食品が、特に水分を多く含むものである場合には、水が袋体基材13の周縁部に溜まり、この部分が集中加熱されるおそれがあるので、このような食品を収納する場合には、図3や図4に示すように、全周縁部にマイクロ波遮蔽層14Cを形成することが好ましい。このように、袋状基材13の中央部にマイクロ波遮蔽層14Cが設けられていない非形成領域16を少なくとも1つ形成し、その周囲にマイクロ波遮蔽層14Cを形成することによって、収納するものが水分を多く含む食品であっても、これを均一に加熱できるとともに、これら袋体10B,10Cの周縁部の過加熱を抑制でき、食品の加熱ムラや袋体10B,10Cの熱変形、部分溶解、部分焼損などの不都合を防ぐことができる。
また、袋状基材13が、両側端13c,13dや底部12にマチ部を有する形状であって、底部12が下側になるように電子レンジ内に配置されることが多い袋体の場合には、対向する2つの面状体13a,13bの一方でなく両方に対して、その周縁部にマイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cを形成してもよい。この場合には、マチ部全体も袋状基材13の周縁部に含まれ、必要に応じてこの部分にマイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cを形成することも可能である。
また、マイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cは、この例のように袋状基材13の外表面に形成される以外に、内表面(食品と接する側の表面)に形成されてもよい。さらに、袋状基材13を形成しているフィルムが多層の積層フィルムである場合には、この積層フィルムの任意の層間に形成されてもよい。
また、マイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cの形状を文字、図柄にするなど、意匠性を持たせてもよい。
マイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cは、マイクロ波を遮蔽するマイクロ波遮蔽物質を含んで形成される限り、その形成方法には制限はなく、マイクロ波を遮蔽する金属からなる金属箔を積層する方法、蒸着、スパッタリングなどで金属膜を形成する方法などでもよいが、マイクロ波遮蔽物質を含有するインク組成物を使用した印刷により形成されることが好ましく、なかでも多重刷りにより、2層以上に形成されることが好ましい。インク組成物を用いた印刷法でマイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cを形成することによって、その面積、場所、形状などを、食品の種類や加熱ムラの生じやすさに応じて適宜変更することや、この袋体10A,10B,10Cの商品名や図柄を印刷してマイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cとするなど、意匠性を持たせることも容易となる。また、印刷法は大量生産に向き、工業的に有利な方法であるので、袋体10A,10B,10Cを低コストで大量生産できる。また、多重刷りによりマイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cを2層以上に形成することにより、マイクロ波の減衰率を上げることができるため、食品の加熱ムラをより少なくでき、袋体10A,10B,10Cの熱変形、部分溶解、部分焼損などの不都合を防ぐことができる。
マイクロ波遮蔽物質としては、体積抵抗率が1×10−8Ω・m以上の物質が好ましく、銅(1.72×10−8Ω・m)、銀(1.62×10−8Ω・m)、金(2.4×10−8Ω・m)、アルミニウム(2.75×10−8Ω・m)、マグネシウム(4.5×10−8Ω・m)、亜鉛(5.9×10−8Ω・m)、ニッケル(7.24×10−8Ω・m)、鉄(9.8〜11.4×10−8Ω・m)、鉛(21×10−8Ω・m )などの金属が挙げられる。これらの中では、コストの面からアルミニウム、ニッケル、鉄、銅などが好ましい。マイクロ波遮蔽物質の形状としては特に制限はないが、例えば粒径が50μm以下の微細粉末や顆粒、小薄片などとすると、これを添加したインク組成物でマイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cを良好に印刷形成できるため好ましい。このようにして形成されるマイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cの厚さには制限はないが、通常0.1〜20μmである。
インク組成物には、マイクロ波遮蔽物質以外の添加剤を必要に応じて添加してもよく、例えばマイクロ波遮蔽物質の剥離を防止するために、バインダとして適当な樹脂などを添加してもよいし、溶剤を加えて適宜希釈してもよい。また、顔料、着色料を配合したり、一般に使用されるインクと混合したりして、色や濃淡を任意に調整することもできる。さらに、このようなインク組成物で形成されたマイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cと、一般のインクで印刷された文字、図柄などとを組み合わせて、任意の意匠性を持たせることもできる。
具体的な印刷方法としては、袋状基材13に印刷可能な方法であれば特に制限はないが、樹脂フィルムや紙などの印刷に好適に用いられるフレキソ印刷などの凸版印刷法、グラビア印刷法、グラビアオフセット印刷などの凹版印刷法、オフセット印刷などの平面印刷法、スクリーン印刷などの孔版印刷法などが適用できる。
このような袋体10A,10B,10Cによれば、マイクロ波を透過する袋状基材13の周縁部の少なくとも一部にマイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cを備えているので、マイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cが形成された部分の不要な過加熱を抑制して熱変形などを防ぐとともに、加熱対象である食品を均一に加熱できる。よって、加熱ムラのない食品を、これを収納する袋体10A,10B,10Cに熱変形などの不都合を生じさせることなく提供できる。
なお、以上の図示例では袋状基材13として、1枚のフィルムが二つ折りされ両側端13c,13dがヒートシールされたものを挙げているが、その形状には限定はなく、底部12や両側端13c,13dに必要に応じて任意のマチ部が形成されたものでもよい。また、電子レンジ内に置く際に、通常立てて配置される縦置き型でも、図示例のように通常寝かせて配置される横置き型でもよい。また、この例で開口部11は、雄爪と雌爪とが嵌合するファスナ部15により開閉自在とされているが、ファスナ部15の形態に制限はないし、例えば、開口部11を超音波、熱などでシールする形態のものでもよい。さらに、このようにシールする形態の袋状基材13を用いた場合などには、マイクロ波照射により袋体内の圧力が高まった時のための圧力解放機構を適宜設けてもよい。
また、加熱対象の食品をこの袋体10A,10B,10Cに直接収納する以外に、マイクロ波を透過する他の袋体や容器であらかじめ包装した後、この袋体10A,10B,10Cに収納してもよい。
また、マイクロ波遮蔽層14A,14B,14Cの形成場所などについても、図示例に限定されず、例えば袋状基材13の1/2より上部あるいは1/3より上部において、全面あるいは一部分に形成できるし、1/2より下部においても、部分的に形成することなどが可能である。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
図5に示す袋体10Dを製造した。袋状基材13としては、対向する2つの面状体のみからなりマチ部を有さず、開口部11の近傍には1対の雄爪と雌爪からなる開閉自在のファスナ部15が設けられた厚さ70μmの低密度ポリエチレンフィルム製のものを使用した。そして、この袋状基材13において対向する2つの面状体のうち一方の面状体の外表面において、斜線で示す開口部11の近傍部分(ファスナ部15の近傍)と底部12側の両角部に、表1に示す質量比で各成分が配合されたインク組成物をグラビア印刷法で印刷して、厚さ約5μmの1層のマイクロ波遮蔽層14A,14Bを形成した。この厚さは、共焦点顕微鏡(レーザーテック社製、HD100D)で測定した。
なお、図中H、W、L、L、Lで示す長さはそれぞれ202mm、178mm、 60mm、35mm、35mmである。
また、このマイクロ波遮蔽層14A,14Bのマイクロ波の減衰率をマイクロ波測定装置(トリフィールドメーター)で測定したところ30dBであった。
このようにして得られた図5の袋体10Dに、レトルトカレー410gを入れ、マイクロ波遮蔽層14A,14Bが形成された面状体が上側になるように電子レンジ(シャープ製RE−LC30)内に置き(横置き)、出力500Wで1分間加熱した。そして、加熱前後の表面温度をサーモグラフィ(NEC三栄製 TH7100)で測定し、温度変化の様子を観察した。表2に、図5中、PおよびPで示される、マイクロ波遮蔽層14A,14Bが形成された側の面状体における2箇所の加熱前後の表面温度と、加熱後の袋体10Dの状態を示す。
また、袋体10Dを電子レンジから取りだしてファスナ部15を開け、5本の温度計の各測定部を、内容物であるカレー中にランダムに挿入し温度測定した。その結果、最低温度と最高温度との差は7℃であり、加熱ムラはほとんどなかった。
[比較例1]
マイクロ波遮蔽層が形成されていない以外は実施例1と同様の袋体を製造し、同様に加熱による表面温度の変化を測定、観察した。表2に結果を示す。
また、内容物であるカレーについても同様に温度測定したが、最低温度と最高温度との差は55℃であり、加熱ムラが認められた。
Figure 0004757578
Figure 0004757578
[実施例2]
本実施例2は参考例に相当する。
図6に示す袋体10Eを製造した。袋状基材13としては、底部と両側端にマチ部13’を有し、開口部11の近傍には1対の雄爪と雌爪からなる開閉自在のファスナ部15が設けられた厚さ45μmのポリプロピレンフィルム製のものを使用した。そして、この袋状基材13において対向する2つの面状体の両方の外表面において、斜線で示す開口部11の近傍部分(ファスナ部15の近傍)に、表3に示す質量比で各成分が配合されたインク組成物をグラビア印刷法で印刷して、厚さ約5μmの1層のマイクロ波遮蔽層14Dを形成した。この厚さは、共焦点顕微鏡(レーザーテック社製、HD100D)で測定した。
なお、図中H、W、D、Lで示す長さはそれぞれ202mm、178mm、40mm、60mmである。
また、このマイクロ波遮蔽層14Dのマイクロ波の減衰率をトリフィールドメーターで測定したところ30dBであった。
このようにして得られた図6の袋体10Eに、シチュー350gを入れ、開口部11が上側になるように電子レンジ(シャープ製RE−LC30)内に置き(縦置き)、出力500Wで3分間加熱した。そして、加熱前後の表面温度をサーモグラフィ(NEC三栄製TH7100)で測定し、温度変化の様子を観察した。表4に、図6中、PおよびPで示される2箇所の加熱前後の表面温度と、加熱後の袋体10Eの状態を示す。
また、袋体10Eを電子レンジから取りだしてファスナ部15を開け、5本の温度計の各測定部を、内容物であるシチュー中にランダムに挿入し温度測定した。その結果、最低温度と最高温度との差は5℃であり、加熱ムラはほとんどなかった。
[比較例2]
マイクロ波遮蔽層が形成されていない以外は実施例2と同様の袋体を製造し、同様に加熱による表面温度の変化を測定、観察した。表4に、結果を示す。
また、内容物であるシチューについても同様に温度測定したが、最低温度と最高温度との差は80℃であり、加熱ムラが認められた。
Figure 0004757578
Figure 0004757578
[実施例3]
冷凍したシチュー210gが入れられた、図7に示す袋体10Fを製造した。袋状基材13は、厚さ40μmの高密度ポリエチレンフィルムと厚さ30μmのナイロンフィルムとの積層フィルムからなり、対向する2つの面状体の四方がヒートシールにより閉じられたものである。符号13”はシール部である。食品を入れる開口部11の近傍には圧力解放機構11’を形成した。また、図中斜線部分には、ポリエチレンフィルムとポリアミドフィルムとの間に位置するように、あらかじめポリエチレンフィルムの表面に、オフセット印刷法により表5に示す質量比で各成分が配合されたインク組成物を印刷し、1層のマイクロ波遮蔽層(厚さ7μm)14E,14Fを形成しておいた。なお、斜線部分の中に斜線が施されていない楕円形の部分が5カ所あるが、5カ所は同形、同サイズであり、これらの部分はマイクロ波遮蔽層を形成していない非形成領域である。また、マイクロ波遮蔽層14E,14Fは、一方の面状体にのみ形成した。
また、ポリエチレンフィルムが袋体10Fの内表面側に、ナイロンフィルムが外表面側になるように袋状基材13を形成した。
なお、図中H、W、L、L、L7、、Lで示す長さはそれぞれH:202mm、W:178mm、L:40mm、L:40mm、L:60mm、L:30mm、L:15mmである。
また、このマイクロ波遮蔽層14E,14Fのマイクロ波の減衰率をトリフィールドメーターで測定したところ20dBであった。
このようにして得られた図7の袋体10Fを、マイクロ波遮蔽層14E,14Fが形成された面が上側になるように電子レンジ(シャープ製RE−LC30)内に置き(横置き)、出力500Wで8分間加熱した。そして、加熱前後の表面温度をサーモグラフィ(NEC三栄製 TH7100)で測定し、温度変化の様子を観察した。表6に、図7中、PおよびPで示される面状体における2箇所の加熱前後の表面温度と、加熱後の袋体10Fの状態を示す。
また、袋体10Fを電子レンジから取りだしてファスナ部15を開け、5本の温度計の各測定部を、内容物であるシチュー中にランダムに挿入し温度測定した。その結果、最低温度と最高温度との差は12℃であり、加熱ムラはほとんどなかった。
[比較例3]
マイクロ波遮蔽層が形成されていない以外は実施例3と同様の袋体を製造し、同様に加熱による表面温度の変化を測定、観察した。表6に、結果を示す。
また、内容物であるシチューについても同様に温度測定したが、最低温度と最高温度との差は55℃であり、加熱ムラが認められた。
Figure 0004757578
Figure 0004757578
[実施例4]
実施例1と同様の図5に示す袋体10Dを製造し、この袋状基材13において対向する2つの面状体のうち一方の面状体の外表面において、斜線で示す開口部11の近傍部分(ファスナ部15の近傍)と底部12側の両角部に、表7に示す質量比で各成分が配合されたインク組成物をグラビア印刷法の多重刷りで印刷して、厚さ約9μmの2層のマイクロ波遮蔽層14A,14Bを形成した。この厚さは、共焦点顕微鏡(レーザーテック社製、HD100D)で測定した。
なお、図中H、W、L、L、Lで示す長さはそれぞれ202mm、178mm、60mm、35mm、35mmである。
また、このマイクロ波遮蔽層14A,14Bのマイクロ波の減衰率をトリフィールドメーターで測定したところ35dBであった。
このようにして得られた図5の袋体10Dに、レトルトカレー410gを入れ、マイクロ波遮蔽層14A,14Bが形成された面状体が上側になるように電子レンジ(シャープ製RE−LC30)内に置き(横置き)、出力500Wで1分間加熱した。そして、加熱前後の表面温度をサーモグラフィ(NEC三栄製 TH7100)で測定し、温度変化の様子を観察した。表9に、図5中、PおよびPで示される、マイクロ波遮蔽層14A,14Bが形成された側の面状体における2箇所の加熱前後の表面温度と、加熱後の袋体10Dの状態を示す。
また、袋体10Dを電子レンジから取りだしてファスナ部15を開け、5本の温度計の各測定部を、内容物であるカレー中にランダムに挿入し温度測定した。その結果、最低温度と最高温度との差は3℃であり、加熱ムラはほとんどなかった。
[実施例5]
実施例1と同様の図5に示す袋体10Dを製造し、この袋状基材13において対向する2つの面状体のうち一方の面状体の外表面において、斜線で示す開口部11の近傍部分(ファスナ部15の近傍)と底部12側の両角部に、表8に示す質量比で各成分が配合されたインク組成物をグラビア印刷法の多重刷りで4層に印刷し、厚さ約17μmの4層のマイクロ波遮蔽層14A,14Bを形成した。この厚さは、共焦点顕微鏡(レーザーテック社製、HD100D)で測定した。
なお、図中H、W、L、L、Lで示す長さはそれぞれ202mm、178mm、60mm、35mm、35mmである。
また、このマイクロ波遮蔽層14A,14Bのマイクロ波の減衰率をトリフィールドメーターで測定したところ39dBであった。
このようにして得られた図5の袋体10Dに、レトルトカレー410gを入れ、マイクロ波遮蔽層14A,14Bが形成された面状体が上側になるように電子レンジ(シャープ製RE−LC30)内に置き(横置き)、出力500Wで1分間加熱した。そして、加熱前後の表面温度をサーモグラフィ(NEC三栄製 TH7100)で測定し、温度変化の様子を観察した。表9に、図5中、PおよびPで示される、マイクロ波遮蔽層14A,14Bが形成された側の面状体における2箇所の加熱前後の表面温度と、加熱後の袋体10Dの状態を示す。
また、袋体10Dを電子レンジから取りだしてファスナ部15を開け、5本の温度計の各測定部を、内容物であるカレー中にランダムに挿入し温度測定した。その結果、最低温度と最高温度との差は2℃であり、加熱ムラはほとんどなかった。
Figure 0004757578
Figure 0004757578
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このように、袋状基材13の周縁部の少なくとも一部にマイクロ波遮蔽層を設けることにより、その部分の熱変形などを防止しつつ、食品をムラなく加熱できた。また、マイクロ波遮蔽層を多重刷りにより2層以上に形成することにより、マイクロ波の減衰率がより向上し、内容物の加熱ムラをより抑制することができた。
本発明のマイクロ波加熱用袋体の一例を示す平面図である。 図1のA−A’線に沿う断面図である。 本発明のマイクロ波加熱用袋体の他の一例を示す平面図である。 本発明のマイクロ波加熱用袋体のさらに他の一例を示す平面図である。 実施例で製造したマイクロ波加熱用袋体を示す平面図である。 実施例で製造した他のマイクロ波加熱用袋体を示す斜視図である。 実施例で製造したさらに他のマイクロ波加熱用袋体を示す平面図である。
符号の説明
10A〜10F マイクロ波加熱用袋体
11 開口部
13 袋状基材
14A〜14E マイクロ波遮蔽層

Claims (8)

  1. マイクロ波を照射して食品を加熱する際に該食品を収納するマイクロ波加熱用袋体において、
    食品を出し入れする開口部が形成され、マイクロ波を透過する材料からなる袋状基材と、該袋状基材の周縁部の少なくとも一部に形成されたマイクロ波遮蔽層とを有し、
    前記袋状基材が角部を有する形状であり、
    前記マイクロ波遮蔽層は、前記角部に形成されたことを特徴とするマイクロ波加熱用袋体。
  2. 前記開口部の内側には、開閉自在なファスナ部が形成され、
    前記マイクロ波遮蔽層は、さらに前記ファスナ部の近傍に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱用袋体。
  3. 前記マイクロ波遮蔽層は、さらに前記開口部の近傍に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱用袋体。
  4. 前記袋状基材の中央部には、前記マイクロ波遮蔽層の非形成領域が少なくとも1つ形成され、その周囲にマイクロ波遮蔽層が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱用袋体。
  5. 前記マイクロ波遮蔽層は、マイクロ波遮蔽物質を含有するインク組成物から形成されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のマイクロ波加熱用袋体。
  6. 前記マイクロ波遮蔽層は、マイクロ波遮蔽物質を含有するインク組成物の多重刷りにより2層以上に形成されたことを特徴とする請求項5に記載のマイクロ波加熱用袋体。
  7. 前記袋状基材は、融点が200℃以下の樹脂から形成されたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のマイクロ波加熱用袋体。
  8. 前記開口部の内側には、開閉自在なファスナ部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱用袋体。
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