JP2003143782A - 電動機の固定子 - Google Patents

電動機の固定子

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JP2003143782A
JP2003143782A JP2001336743A JP2001336743A JP2003143782A JP 2003143782 A JP2003143782 A JP 2003143782A JP 2001336743 A JP2001336743 A JP 2001336743A JP 2001336743 A JP2001336743 A JP 2001336743A JP 2003143782 A JP2003143782 A JP 2003143782A
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magnetic pole
yoke
stator
width
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JP2001336743A
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Katsufusa Fujita
勝房 藤田
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Mitsui High Tec Inc
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Mitsui High Tec Inc
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、磁極部コアへの巻線がヨー
ク部コアとの間に空隙を生ずることなく行え、モータ特
性を高めることが可能で効率の向上が果たされ、小型化
が可能な電動機の固定子を提供することにある。 【解決手段】 本発明に関わる電動機の固定子1は、ヨ
ーク部コア10yに、ティース部10jtに巻線11が形
成される磁極部コア10jを内方に突出して設け、該磁
極部コア10jの内方に回転子設置空間を形成する電動
機の固定子であって、磁極部コア10jは、中央ティー
ス部10jt2から連続してヨーク部コア内周面10ynに
亘って形成され、中央ティース部10jt2より狭幅であ
る狭幅ティース部10jt1と、狭幅ティース部10jt1と
連続して形成され、ヨーク部コア10yに嵌合し固定さ
れる狭幅嵌合部10jk2と、狭幅嵌合部10jk2に連続
して形成され、狭幅嵌合部10jk2より広幅であり、ヨ
ーク部コア10yに固定される広幅嵌合部10jk1とを
具えることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中央部に回転子設
置空間が形成される電動機の固定子に係り、より詳細に
はヨーク部コアと磁極部コアとに分割して別体に製造さ
れる電動機の固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機の固定子である固定子鉄心
110は、図7(a)に示すように、磁極への巻線111
を生産性高く且つ作業性良好に行うため、巻線111を
形成する複数の分割磁極部コア110jとヨーク部コア
110yとに分割して製造している。
【0003】固定子鉄心110の製造に際しては、ま
ず、ヨーク部コア110yを積層して構成する図7(b)
に示すヨーク部鉄心片ylと、分割磁極部コア110jを
積層して構成する図7(c)に示す磁極部鉄心片jlとを
鋼板から打ち抜く。
【0004】そして、複数の磁極部鉄心片jlを揃えて
積層してカシメ部jl1を用いて互いにカシメ結合し分割
磁極部コア110jを製造し、その後、該分割磁極部コ
ア110jのティース部110jtに巻線111が行われ
ている。
【0005】他方、ヨーク部コア110yは、複数のヨ
ーク部鉄心片yl(図7(b)参照)を外周部を揃え積層し
てカシメ部yl1を用いて互いにカシメ結合し製造されて
いる。
【0006】そして、図7(a)に示すように、上記巻線
111された分割磁極部コア110jの嵌合部110jk
をヨーク部コア110yに形成される各嵌合孔110y
h、…にそれぞれ嵌入して、固定子鉄心110が製造さ
れている。
【0007】上述の固定子鉄心110は、分割磁極部コ
ア110jをヨーク部コア110yへ嵌合することによ
り、ヨーク部コア110yと分割磁極部コア110jと
が変形することなく位置精度高く組み立てられている。
【0008】また、図8(a)に示す固定子鉄心120
は、固定子鉄心110と同様に製造され、ヨーク部コア
120yに形成されるT字状の各嵌合孔120yh、…
に、分割磁極部コア120jのT字状嵌合部120jkが
嵌入され製造されている。
【0009】よって、固定子鉄心120においても、固
定子鉄心110と同様にヨーク部コア120yと分割磁
極部コア120jとが変形することなく位置精度高く組
み立てられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7(a)に
示すように、固定子鉄心110の分割磁極部コア110
jにおいて、ヨーク部コア110yに嵌合する嵌合部1
10jkから内方に向け外側に露呈し巻線111が形成さ
れるティース部110jtは、図7(c)から明らかなよう
に、磁極部鉄心片jlにおけるティース部jltが積層さ
れて構成されたものであり、嵌合部110jkとの境界域
から同一幅を有し構成されている。
【0011】そのため、分割磁極部コア110jのティ
ース部に巻回される巻線111は、ティース部の全領域
にわたり同径となり曲面形状を呈するヨーク部コア11
0y内周面との間に空隙110gが生じ、巻線密度を極
限的に高めることが不可能であるという問題がある。
【0012】また、図8に示すように、固定子鉄心12
0においても固定子鉄心110と同様に、巻線121
は、ヨーク部コア120y内周面との間に空隙120g
が生じ、巻線密度を高めることが不可能である。
【0013】そのため、上述の巻線不可能な空隙の存在
により磁束密度の上昇が図れず、モータ効率の向上が不
十分となり、モータの小型化を阻害する要因となってい
る。
【0014】本発明は上記実状に鑑み、磁極部コアへの
巻線がヨーク部コアとの間に空隙を生ずることなく行
え、モータ特性を高めることが可能で効率の向上が果た
され、小型化が可能な電動機の固定子の提供を目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1に関わる電動機の固定子は、ヨー
ク部コアに、ティース部に巻線が形成される磁極部コア
を内方に突出して設け、該磁極部コアの内方に回転子設
置空間を形成する電動機の固定子であって、磁極部コア
は、中央ティース部から連続してヨーク部コア内周面に
亘って形成され、中央ティース部より狭幅である狭幅テ
ィース部と、狭幅ティース部と連続して形成され、ヨー
ク部コアに嵌合して固定される狭幅嵌合部と、狭幅嵌合
部に連続して形成され、狭幅嵌合部より広幅であり、ヨ
ーク部コアに固定される広幅嵌合部とを具えることを特
徴としている。
【0016】本発明の請求項2に関わる電動機の固定子
は、請求項1に記載の電動機の固定子において、磁極部
コアにおける狭幅ティース部は、ヨーク部コア内周面か
ら離隔した箇所から又は離隔するに従い拡幅することを
特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面に基づい
て、本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明を適用した第1実施例である電動機
の固定子1は、図1に示すように、ヨーク部コア10y
に、巻線11を備える所定数の分割磁極部コア(磁極部
コア)10jが固定され構成されている。
【0019】上記分割磁極部コア10jは、図2(a)に
示す磁極部鉄心片jaを複数積層して成る構成であり、
該磁極部鉄心片jaは所定厚の鋼板をプレスすることによ
り製造される。
【0020】磁極部鉄心片jaは、ヨーク部コア10yに
おける嵌合孔10yh(後述)に嵌入され固定される嵌合
部jakと、導線が巻回され巻線11が形成されるティー
ス部jatとを具え構成されている。
【0021】上記磁極部鉄心片jaの嵌合部jakは、先端
に拡幅された広幅嵌合部jak1が形成され、該先端の他方
側のティース部jatに向い狭幅である狭幅嵌合部jak2が
形成されている。
【0022】上記嵌合部jakの狭幅嵌合部jak2に連続す
るティース部jatは、狭幅嵌合部jak2と同幅の狭幅ティ
ース部jat1が狭幅嵌合部jak2境界域から所定寸法に亘っ
て形成され、さらに狭幅ティース部jat1に連続して拡幅
された広幅ティース部jat2が形成されている。
【0023】また、広幅ティース部jat2の中央部にはカ
シメ部ja1が打ち抜きにより半抜き状態に切り起し突起
が形成されている。
【0024】上記ヨーク部コア10yは、図2(b)に示
すヨーク部鉄心片yaを複数積層して成る構成であり、
該ヨーク部鉄心片yaは所定厚の鋼板をプレスすること
により中空の環状の形状を呈するように製造されてい
る。
【0025】上記ヨーク部鉄心片yaには、所定位置に
磁極部鉄心片jaの嵌合部jak(図2(a)参照)が嵌入され
る嵌合切り欠きyahが嵌合部jakの外形と同一形状を呈
する切り欠きとして所定数形成されており、また、所定
数のカシメ部ya1が半抜き状態に切り起し突起が形成さ
れている。
【0026】次に、電動機の固定子1の製造方法につい
て説明する。
【0027】まず、複数の磁極部鉄心片jaを積層して揃
え、それぞれのカシメ部ja1の切り起し突起を下方に隣
接する磁極部鉄心片jaのカシメ部ja1の切り起し突起形
成孔にかしめることにより互いに固定し、一体の分割磁
極部コア10jを製造する。
【0028】なお、積層される1枚目の磁極部鉄心片ja
のカシメ部ja1は積層2枚目の磁極部鉄心片jaのカシメ
部ja1の切り起し突起が圧入される貫通孔が穿孔されて
いる。
【0029】続いて、図2(c)に示すように、積層した
分割磁極部コア10jのティース部10jtに導線を巻回
して巻線11を形成する。
【0030】一方、複数のヨーク部鉄心片yaを、それ
ぞれのカシメ部ya1の切り起し突起を下方に隣接する磁
極部鉄心片yaのカシメ部ya1の切り起し突起形成孔に
かしめることにより互いに積層固定し、一体のヨーク部
コア10yを製造する。
【0031】なお、積層される1枚目のヨーク部鉄心片
yaのカシメ部ya1は積層2枚目のヨーク部鉄心片yaの
カシメ部ya1の切り起し突起が圧入される貫通孔が穿孔
されている。
【0032】そして、図1に示すように、上記巻線11
が形成された分割磁極部コア10jの嵌合部10jkを、
ヨーク部コア10yの嵌合孔10yhに嵌入することによ
り所定数の分割磁極部コア10jをヨーク部コア10y
に固設し、電動機の固定子1が完成する。
【0033】上記構成によれば、図1(b)に示すよう
に、分割磁極部コア10jの巻線11が施されるティー
ス部10jtに、広幅ティース部(中央ティース部)10jt
2より狭幅である狭幅ティース部10jt1が形成されるの
で、巻線11は、ヨーク部コア内周面10yn近傍の狭
幅ティース部10jt1において広幅ティース部10jt2に
おける径より短径で巻線することが可能となり、ヨーク
部コア内周面10ynの曲面に沿った外形を有すること
ができる。
【0034】よって、巻線11とヨーク部コア10yの
内周面10ynとの間に空隙が生じることなく巻線する
ことができ、巻線密度を高めることが可能で磁束密度が
上昇しモータ特性が向上する。
【0035】また、図1(b)に示すように、ヨーク部コ
ア10yの嵌合孔10yhに嵌入される分割磁極部コア
10jの嵌合部10jkには狭幅嵌合部10jk2より拡幅
された広幅嵌合部10jk1が形成されるので、分割磁極
部コア10jはヨーク部コア10yに位置精度よく固定
され位置ズレが防止され、分割磁極部コア10jの内方
に形成される回転子設置空間は位置精度が優れ構成され
る。
【0036】次に、本発明を適用した第2実施例である
図3に示す電動機の固定子2について説明する。
【0037】なお、第1実施例と同一の構成要素は同一
の符号を付して説明を省略する。
【0038】電動機の固定子2は、図3に示すように、
ヨーク部コア20yに、巻線11を備える所定数の分割
磁極部コア10jが固定され構成されている。
【0039】ここで、ヨーク部コア20yは、第一実施
例のヨーク部コア10yを積層して構成する環状のヨー
ク部鉄心片ya(図2(b)参照)を、図4(b)に示す円弧
状のヨーク部鉄心細片bsを接合することにより環状の
ヨーク部鉄心片yb(図4 (a)参照)に構成したものであ
る。
【0040】すなわち、上記ヨーク部コア20yは、図
4(a)に示すヨーク部鉄心片ybを複数揃えて積層して
成る構成であり、該ヨーク部鉄心片ybは円弧状のヨー
ク部鉄心細片bsを所定数接合して環状に構成したもの
である。
【0041】上記ヨーク部鉄心細片bsは、図4(b)に
示すように、所定厚の鋼板をプレスすることにより円弧
状を呈するように製造されており、一方端面bst1は凸
状を呈するように形成され、他方端面bst2は一方端面
bst1の凸状端面が突き合わされて互いに当接するよう
に同形状の凹状を呈して形成されている。
【0042】ヨーク部鉄心細片bsは、所定位置に第1
実施例に記載の磁極部鉄心片jaの嵌合部jak(図2(a)参
照)が嵌入される嵌合切り欠きbshが嵌合部jakの外形と
同一形状を呈する切り欠きとして形成されており、ま
た、カシメ部bs1が切り起し突起が形成された半抜き状
態に形成されている。
【0043】次に、電動機の固定子2の製造方法につい
て説明する。
【0044】まず、図4(a)に示すように、ヨーク部を
分割したヨーク部鉄心細片bsとしてプレスにより打ち
抜き、該ヨーク部鉄心細片bsに形成したカシメ部bs1
を介して先に打ち抜きしたヨーク部鉄心細片bsに順次
カシメ積層し、環状のヨーク部コア20yを形成する。
【0045】また、ヨーク部鉄心細片bs同士の接続端
面を例えばレザー溶接等により接合する。
【0046】なお、積層される1枚目のヨーク部鉄心片
ybのカシメ部bs1は積層2枚目のヨーク部鉄心片ybの
カシメ部bs1の切り起し突起が圧入される貫通孔が穿孔
されている。
【0047】そして、図3に示すように、上記巻線11
が形成された分割磁極部コア10jの嵌合部10jkを、
ヨーク部コア20yの嵌合孔20yhに嵌入することによ
り所定数の分割磁極部コア10jをヨーク部コア20y
に固設し、電動機の固定子2が完成する。
【0048】上記構成によれば、図3(b)に示すよう
に、分割磁極部コア10jの巻線11が施されるティー
ス部10jtに、広幅ティース部10jt2より狭幅である
狭幅ティース部10jt1が形成されるので、巻線11
は、ヨーク部コア内周面20yn近傍の狭幅ティース部
10jt1において広幅ティース部10jt2における径より
短径で巻線することが可能となり、ヨーク部コア内周面
20ynの曲面に沿った外形を有することができる。
【0049】よって、巻線11とヨーク部コア20yの
内周面20ynとの間に空隙が生じることなく巻線する
ことができ、巻線密度を高めることが可能で磁束密度が
上昇しモータ特性が向上する。
【0050】また、図3(b)に示すように、ヨーク部コ
ア20yの嵌合孔20yhに嵌入される分割磁極部コア
10jの嵌合部10jkには狭幅嵌合部10jk2より拡幅
された広幅嵌合部10jk1が形成されるので、分割磁極
部コア10jはヨーク部コア20yに位置精度よく固定
され位置ズレが防止され、分割磁極部コア10jの内方
に形成される回転子設置空間は位置精度が優れ構成され
る。
【0051】従って、モータ効率の向上を図ることが可
能で、モータの小型化が達成できる。
【0052】次に、本発明を適用した第3実施例である
図5に示す電動機の固定子3について説明する。
【0053】なお、第1実施例と同一の構成要素は同一
の符号を付して説明を省略する。
【0054】電動機の固定子3は、図5に示すように、
ヨーク部コア10yに、巻線31を備える所定数の分割
磁極部コア(磁極部コア)30jが固定され構成されてい
る。
【0055】上記分割磁極部コア30jは、図6に示す
磁極部鉄心片jcを複数揃えて積層して成る構成であ
り、該磁極部鉄心片jcは所定厚の鋼板をプレスすること
により製造されている。
【0056】磁極部鉄心片jcは、図6に示すように、ヨ
ーク部コア10yにおける嵌合孔10yhに嵌入され固
定される嵌合部jckと、導線が巻回され巻線31が形成
されるティース部jctとを具え構成されている。
【0057】上記磁極部鉄心片jcの嵌合部jckは、先端
に拡幅された広幅嵌合部jck1が形成され、該先端の他方
側のティース部jctに向い狭幅である狭幅嵌合部jck2が
形成されている。
【0058】上記磁極部鉄心片jcのティース部jctは、
嵌合部jckの狭幅嵌合部jck2に連続して狭幅嵌合部jck2
から離隔するに従い次第に拡幅される拡幅ティース部jc
t1が所定寸法に亘って形成され、該拡幅ティース部jct1
に連続して広幅の広幅ティース部jct2が形成されてい
る。
【0059】また、広幅ティース部jct2の中央部にはカ
シメ部jc1が打ち抜きにより半抜き状態に切り起し突起
が形成されている。
【0060】次に、電動機の固定子3の製造方法につい
て説明する。
【0061】まず、複数の磁極部鉄心片jcを積層し、そ
れぞれのカシメ部jc1の切り起し突起を下方に隣接する
磁極部鉄心片jcのカシメ部jc1の切り起し突起形成孔に
かしめることにより互いに固定し、一体の分割磁極部コ
ア30jを製造する。
【0062】なお、積層される1枚目の磁極部鉄心片jc
のカシメ部jc1は積層2枚目の磁極部鉄心片jc1のカシメ
部jc1の切り起し突起が圧入される貫通孔が穿孔されて
いる。
【0063】続いて、図6(b)に示すように、積層した
分割磁極部コア30jのティース部30jtに導線を巻回
して巻線31を形成する。
【0064】そして、図5(a)に示すように、上記巻線
31が形成された分割磁極部コア30jの嵌合部30jk
を、ヨーク部コア10yの嵌合孔10yhに嵌入すること
により所定数の分割磁極部コア30jをヨーク部コア1
0yに固設し、電動機の固定子3が完成する。
【0065】上記構成によれば、図5(b)に示すよう
に、分割磁極部コア30jの巻線31が施されるティー
ス部30jtにヨーク部コア10yの内周面10ynから
離隔するに従い拡幅して広幅ティース部(中央ティース
部)30jt2に連続する拡幅ティース部(請求項2の狭幅
ティース部)30jt1が形成されるので、巻線31は、拡
幅ティース部30jt1においてヨーク部コア10yの内
周面10ynから離隔するに従い次第に拡径して巻線す
ることが可能となり、ヨーク部コア内周面10ynの曲
面に沿った外形を有することができる。
【0066】よって、巻線31とヨーク部コア10yの
内周面10ynとの間に空隙が生じることなく巻線する
ことができ、巻線密度を高めることが可能で磁束密度が
上昇しモータ特性が向上する。
【0067】また、図5(b)に示すように、ヨーク部コ
ア10yの嵌合孔10yhに嵌入される分割磁極部コア
30jの嵌合部30jkには狭幅嵌合部30jk2より拡幅
された広幅嵌合部30jk1が形成されるので、分割磁極
部コア30jはヨーク部コア10yに位置精度よく固定
され位置ズレが防止され、分割磁極部コア30jの内方
に形成される回転子設置空間は位置精度が優れ構成され
る。
【0068】従って、モータ効率の向上を図ることが可
能で、モータの小型化が達成できる。
【0069】なお、上記第3実施例において、分割磁極
部コア30jにおける拡幅ティース部30jt1は直線的変
化をもって拡幅したが、曲率的変化をもって拡幅したり
等その他の形状をもって拡幅するように構成することも
可能である。
【0070】また、前述の第2実施例に記載したヨーク
部コア20yに第3実施例に記載した分割磁極部コア3
0jを適用してもよいことは言うまでもない。
【0071】なお、上述した第1実施例〜第3実施例に
おいては、電動機の固定子を例示しているが、電動機の
固定子以外の様々な積層鉄心においても本発明を有効に
適用し得ることは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明の請求項1
に関わる電動機の固定子は、磁極部コアが中央ティース
部から連続してヨーク部コア内周面に亘って形成され、
中央ティース部より狭幅である狭幅ティース部と、狭幅
ティース部と連続して形成され、ヨーク部コアに嵌合し
固定される狭幅嵌合部と、狭幅嵌合部に連続して形成さ
れ、狭幅嵌合部より広幅であり、ヨーク部コアに固定さ
れる広幅嵌合部とを具えることを特徴としている。
【0073】上記構成によれば、磁極部コアにおいて中
央ティース部より狭幅である狭幅ティース部が形成され
るので、巻線をヨーク部コア内周面近傍の狭幅ティース
部において中央ティース部より短径に巻線することが可
能であり、ヨーク部コア内周面との間に空隙を生じるこ
となく、巻線可能である。
【0074】よって、巻線密度を高めることが可能で磁
束密度の上昇が図れ、モータ特性が向上する。
【0075】また、ヨーク部コアに嵌合して固設される
磁極部コアに狭幅嵌合部より広幅である広幅嵌合部が形
成されるので、磁極部コアはヨーク部コアに位置精度よ
く固定され位置ズレが防止され、磁極部コアの内方に形
成される回転子設置空間は位置精度が優れ構成される。
【0076】したがって、モータ効率の向上を図ること
が可能で、モータの小型化が達成できる。
【0077】本発明の請求項2に関わる電動機の固定子
は、請求項1に記載の電動機の固定子において、磁極部
コアにおける狭幅ティース部は、ヨーク部コア内周面か
ら離隔した箇所から又は離隔するに従い拡幅することを
特徴としている。
【0078】上記構成によれば、磁極部コアにおける狭
幅ティース部は、ヨーク部コア内周面から離隔した箇所
から又は離隔するに従い拡幅するので、巻線は狭幅ティ
ース部においてヨーク部コア内周面から離隔するに従い
拡径して巻線することが可能で、ヨーク部コア内周面と
の間に空隙を生じることなく、巻線可能である。
【0079】よって、巻線密度を高めることが可能で磁
束密度の上昇が図れ、モータ特性が向上する。
【0080】従って、モータ効率の向上を図ることが可
能で、モータの小型化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明に関わる第1実施例
の電動機の固定子を示す平面図、および(a)図のA部詳
細図。
【図2】(a)、(b)、(c)は、図1の電動機の固定子を
構成する磁極部鉄心片を示す平面図、ヨーク部鉄心片を
示す平面図、および分割磁極部コアの一部断面を含む平
面図。
【図3】(a)および(b)は、本発明に関わる第2実施例
の電動機の固定子を示す平面図、および(a)図のB部詳
細図。
【図4】(a)および(b)は、図3の電動機の固定子を構
成するヨーク部鉄心片を示す平面図、および(b)図のヨ
ーク部鉄心片を構成するヨーク部鉄心細片を示す平面
図。
【図5】(a)および(b)は、本発明に関わる第3実施例
の電動機の固定子を示す平面図、および(a)図のC部詳
細図。
【図6】(a)および(b)は、図5の電動機の固定子を構
成する磁極部鉄心片を示す平面図、および分割磁極部コ
アの一部断面を含む平面図。
【図7】(a)、(b)、(c)は、従来の電動機の固定子鉄
心を示す平面図、(a)図の電動機の固定子鉄心を構成す
るヨーク部鉄心片を示す平面図、および磁極部鉄心片を
示す平面図。
【図8】(a)、(b)、(c)は、従来の電動機の固定子鉄
心を示す平面図、(a)図の電動機の固定子鉄心を構成す
るヨーク部鉄心片を示す平面図、および磁極部鉄心片を
示す平面図。
【符号の説明】
1、2、3…電動機の固定子、 11、31…巻線、 10j、30j…分割磁極部コア(磁極部コア)、 10jk1、30jk1…広幅嵌合部、 10jk2、30jk2…狭幅嵌合部、 10jt、30jt…ティース部、 10jt1…狭幅ティース部、 30jt1…拡幅ティース部(請求項2の狭幅ティース
部)、 10jt2、30jt2…広幅ティース部(中央ティース部)、 10y、20y…ヨーク部コア、 10yn、20yn…ヨーク部コア内周面。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月12日(2002.6.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨーク部コアに、ティース部に巻線が
    形成される磁極部コアを内方に突出して設け、該磁極部
    コアの内方に回転子設置空間を形成する電動機の固定子
    であって、 前記磁極部コアは、 中央ティース部から連続して前記ヨーク部コア内周面に
    亘って形成され、前記中央ティース部より狭幅である狭
    幅ティース部と、 前記狭幅ティース部と連続して形成され、前記ヨーク部
    コアに嵌合して固定される狭幅嵌合部と、 前記狭幅嵌合部に連続して形成され、前記狭幅嵌合部よ
    り広幅であり、前記ヨーク部コアに固定される広幅嵌合
    部とを具えることを特徴とする電動機の固定子。
  2. 【請求項2】 前記磁極部コアにおける狭幅ティース
    部は、前記ヨーク部コア内周面から離隔した箇所から又
    は離隔するに従い拡幅することを特徴とする請求項1に
    記載の電動機の固定子。
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