JP2003143074A - 伝送特性補償制御システム - Google Patents
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Abstract
劣化の発生の低減を可能とし、更に設定値を推定してあ
らかじめ補償することにより、伝送劣化の発生を事前に
抑えることを可能とする伝送特性補償システム及び光通
信システムを提供する。 【解決手段】制御回路を備えた可変型補償器と、前記制
御回路の最適設定値を演算する最適設定値演算部とを有
し、前記最適設定値演算部は、所定の時間毎に将来の伝
送劣化の予測を行い、前記予測された伝送劣化を前記複
数の可変型補償器で補償するための最適設定値を前記制
御回路に設定するように構成される。
Description
離光伝送システムに適した伝送特性補償システム及び光
通信システムに関する。
Gb/s の光伝送装置は既に実用化されており、40Gb/s
の光伝送装置の開発が進められている。しかし、伝送速
度が高速化されるに従い、光ファイバの波長分散、光フ
ァイバと光回路の偏波分散、非線形効果、光増幅器の自
然放出雑音光(ASE)等による光信号波形の劣化が顕
著になり、これが伝送距離を制限する主要因となる。
するような場合には、波形劣化の厳密な補償が必要であ
るが、上記のように様々な波形劣化の要因が考えられる
ため、複数の自動補償システムが必要である。
よる伝送品質の劣化を最小限に抑えることが求められ
る。
方式として、特開平9−326755号公報に示される
構成が有り、これを図1に示す。受信器100と、自動
等化制御部200で構成される。受信器100におい
て、光増幅器101を備え、自動等化制御部200内の
雑音光発生器201からの励起光により励起されて光増
幅作用を行う。
路102で分散補償され、光電気変換器103で電気信
号に変換される。ついで、変換された受信光に対応する
電気信号は、増幅器104で増幅され、クロック抽出回
路105及び識別回路106に入力される。識別回路1
06において、クロック抽出回路105で再生されたク
ロック信号のタイミングで、識別電圧発生回路107か
らの識別電圧に基づき電気信号のレベルが識別され、受
信符号として出力される。
識別回路106の出力誤りを誤り検出回路202で検出
する。誤り検出回路202の出力に対応して、雑音光発
生器201における雑音光のレベルが制御され、また、
分散等化制御部203及び、識別電圧制御部204を介
して、それぞれ可変分散補償回路102及び識別電圧発
生回路107に対するフィードバック制御が行われる。
り検出回路202により出力の誤りを検出した時に、複
数の補償回路即ち、図1においては、雑音光発生器20
1,可変分散補償回路102,識別電圧発生回路107
等を介してフィードバック制御する構成であった。
る可変型波長分散補償デバイスとしてはVIPA(Virt
ually- Imaged- Phased- Array )デバイス[M.Shirasa
ki,et.al.,”Dispersion Compensation Using The Virt
ually Imaged Phased Array,” APCC/OECC ’99,pp.136
7 - 1370]、及びFBG(Fiber- Bragg- Grating )[
M.M.Ohn,et.al.”Tunable Fiber Grating Dispersion U
sing a PiezoelectricStack,” OFC ’97 WJ3] の報告
に示されるものがある。
このような分散補償のための可変型波長分散補償デバイ
スにVIPA(Virtually- Imaged- Phased- Array )
等により分散値を可変するデバイスを用いて分散値が最
適になるような設定点の検索を行う場合、検索過程にお
いて、どちらの方向への検索が最適か(設定値を大きく
する方向か、小さくする方向か)を判断できない。この
ために検索可能である方向の全てに対して検索を行い、
これによってどの程度伝送劣化が発生したかをモニタす
ることにより、最適設定点までの制御方向を決定してい
た。
は異なる方向への検索だった場合には、検索により伝送
劣化が増大することになる。それに加え、従来技術で
は、伝送劣化の閾値を設け、伝送劣化が発生して閾値を
超えるまで制御を開始しないため、制御開始に至るまで
にも大きな伝送劣化を発生させる可能性が生じていた。
スの従来の複数補償方式では、各補償回路の制御を集中
して管理する集中制御方式を用いている。しかし、集中
制御方式では、補償回路の数を増やすにつれて制御の管
理が複雑になり、通信速度の上昇、通信距離の拡大等に
対応して、補償回路を増やすことが困難であり、拡張性
・柔軟性に欠けていた。
す制御方向の推定が可能になり伝送劣化の発生の低減を
可能とし、更に設定値を推定してあらかじめ補償するこ
とにより、伝送劣化の発生を事前に抑えることを可能と
する伝送特性補償システム及び光通信システムを提供す
ることにある。
決する伝送特性補償システムは、第1の態様として、制
御回路を備えた可変型補償器と、前記制御回路の最適設
定値を演算する最適設定値演算部とを有し、前記最適設
定値演算部は、所定の時間毎に将来の伝送劣化の予測を
行い、前記予測された伝送劣化を前記複数の可変型補償
器で補償するための最適設定値を前記制御回路に設定す
るように構成されたことを特徴とする。
テムは、第2の態様として、第1の態様において、さら
に、伝送劣化を検知する伝送劣化モニタ回路と、過去の
前記制御回路に設定した最適設定値を記憶するメモリ部
を有し、前記最適設定値演算部は、前記所定の時間の経
過のタイミングで、次の所定の時間の経過時での前記メ
モリ部に保存された過去の最適設定値に基づき求められ
る設定値を前記可変型補償器で補償するための最適設定
値とすることを特徴とする。
補償システムは、第3の態様として、第2の態様におい
て、前記メモリ部に記憶された過去の最適設定値に基づ
き求められる設定値は、平年最適設定値と前日の設定履
歴との差分の1/2を前記平年最適設定値に加算した値
とすることを特徴とする。
償システムは、第4の態様として、第2の態様におい
て、前記最適設定値演算部は、前記所定の時間の経過の
前に前記伝送劣化モニタ回路が、閾値以上の伝送劣化を
検知した時に、前記可変型補償器に対してフィードバッ
ク制御を行わすことを特徴とする。
特性補償システムは、第5の態様として、第3の態様に
おいて、前記最適設定値演算部は、前記前日の設定履歴
と前記平年最適設定値との平均値を新たな平年最適設定
値として前記メモリに保存することを特徴とする。
補償システムは、第6の態様として、第5の態様におい
て、前記最適設定値演算部は、更に現在の設定値を新た
な前日の設定履歴として前記メモリに保存することを特
徴とする。
償システムは、第7の態様として、第4の態様におい
て、前記フィードバック制御は、現在設定値に対する正
方向と負方向に設定値を移動した時の伝送劣化の比較に
基づき設定値制御の方向を判定し、次いで判定された方
向に設定値を移動して、最適設定値とすることを特徴と
する。
テムは、第1の態様として、それぞれ制御回路を有する
複数の可変型補償器と、前記複数の可変型補償器の制御
回路の最適設置値を演算する最適設定値演算部と、伝送
劣化モニタ回路と、最適設置値の履歴を保有するメモリ
部を有し、前記最適設定値演算部は、前記伝送劣化モニ
タ回路により検知される伝送劣化と前記メモリ部に保有
される最適設置値に基づき、一定時間毎に最適設置値を
演算して、前記制御回路の設定値に対するフィードフォ
ワード制御を行うことを特徴とする。
ステムは、第2の態様として、第1の態様において、前
記複数の可変型補償器に制御回路は、前記最適設定値演
算部による一定時間毎にフィードフォワード制御以外の
時に前記伝送劣化モニタ回路で伝送劣化が検知される時
に、フィードバック制御を行うことを特徴とする。
テムは、第3の態様として、第2の態様において、前記
最適設定値演算部による前記制御回路の設定値に対する
フィードフォワード制御は、前記複数の可変型補償器の
一つ一つの順で行われることを特徴とする。
信システムは、第4の態様として、第2の態様におい
て、前記複数の可変型補償器は、光出力パワー制御、チ
ャープパラメータ制御、送信側可変分散補償制御、偏波
分散補償制御、受信側可変分散補償制御、受信器の識別
レベル制御及び識別位相制御のうち少なくとも2以上の
制御の組合せに対応する補償器であることを特徴とす
る。
ステムは、第5の態様として、第2の態様において、前
記最適設定値演算部による最適設置値の一定時間毎の演
算及び、前記制御回路の設定値に対するフィードフォワ
ード制御は、伝送劣化の割合に応じて前記一定時間可変
とすることを特徴とする。
れる発明の実施の形態から更に明らかになる。
構成を示す図である。光ファイバ1の前段の送信側及び
後段の受信側に複数の補償回路10〜14を有し、補償
回路10〜14のそれぞれに制御回路CONTが内蔵さ
れた構成である。
路3によりモニタされた伝送劣化情報と、メモリ部4に
保存されている過去の最適点設定履歴情報に基づき、最
適設定値を演算し決定する。伝送劣化モニタ回路3を通
して符号誤り訂正回路6に補償された信号が入力し誤り
訂正が行われる。
設定値をそれぞれの補償回路10〜14に送る。これに
より補償回路10〜14において、最適設定値演算部2
より送られた設定値に基づき、制御部CONTにより独
立して補償制御動作を行うことが可能である。
モリ部4へ送信し、履歴として保存する。設定周期信号
発生部5は、1時間毎のように一定周期で周期信号を発
生し、日時の情報等をメモリ部4に送信する。
号発生部5の周期信号の発生周期を可変にする。例え
ば、伝送劣化の変化の割合が緩やかな場合は、周期信号
の発生間隔を大きくし、急激な場合は、発生間隔を小さ
くする。
ァイバの温度変化に起因する変動(波長分散、偏波分散)
が考えられる。これらの要因に対しては、年変化、日変
化の情報で制御を行う。
御部CONTを制御する最適設定値演算部2は、伝送劣
化モニタ回路3で検出した伝送劣化状態が補償を必要と
する閾値に達する前に、平年および前日に行われた補償
器の同時刻での設定情報をメモリ部4から読み取り、設
定する制御方向を演算して、各補償器10〜14に情報
を送出する。(フィードフォワード制御) 上記を更に補償器の設定値と伝送劣化の関係を示す図3
により説明する。図3Aにおいて、実線aは時刻t=t
1における補償器設定値と伝送劣化の関係を示す曲線で
あり、破線bは時刻t=txにおける補償器設定値と伝
送劣化の関係を示す曲線である。横軸に補償器設定値、
縦軸に伝送劣化の大きさを示す。例えば、時刻t=t1
において、環境変化により最適設定値がS1からSxに
移動すると、伝送劣化がe1からexに増大する。
御の方法では、フィードバック制御のみであるために、
図3Bに示すように、制御開始を行う伝送劣化の閾値C
Thを設定し、この閾値CThを超えた場合(閾値を超え
る伝送劣化が発生してから)に最適設定値の検索を開始
するものであった。しかし、検索時に最適な検索方向
(設定値を大きくする方向か、小さくする方向か)を判断
出来ないために更なる伝送劣化を招く可能性がある。
に示すように時刻t=t1における補償器設定値と伝送
劣化の関係を示す曲線aにおける最適設定値が、時刻
t=tyにおいて、曲線cにより最適設定値に変化す
ることを検知する。これにより検索方向と時刻t=tx
における最適値を予め推定して最適値を設定するよう
に制御を行う(フィードフォワード制御)。したがっ
て、図3Bの制御の方法と比較して制御開始閾値CTh
以前に制御が開始されるので、伝送劣化を発生させるこ
とを防ぐことが可能である。
器設定値の具体例を説明する図である。図4Aは、24
時間中の設定値の変化を平年の最適設置値a、前日の設
定履歴bと当日の設定履歴cの変化を示す図であり、図
4Bは、図4Aにおける4角で囲った領域の拡大図であ
る。
ものをΔt時間後において与えるべき設定値を予め推定
する。図4Bに示す例で平年の設定値aと前日の設定値
bの差Δsの1/2を平年の設定値aに加えた設定値に
設定するようにフォワード制御する。
年の最適設定値と前日の設定値により最適設定値を演算
し、時間経過にあわせてフィードフォワード制御を行
う。これは、環境の急激な変化がない場合は、1日の分
散補償の最適設定値は前日と当日とを比較すると同様な
傾向を示すこととなるが、前日が平年と比較して特別に
変化のある場合も考えられるからである。
に前日の設定データbと平年の設定値データaを記憶し
ておき、それらの値から最適設定値を演算する。図4B
の例では、前日の設定データbと平年のデータaの差の
1/2を求め、その演算結果により設定を行うようにし
ている。
前記の演算結果による設定で伝送劣化が認められた場合
は、フィードバック制御による再設定を行い、設定した
値と演算結果との差を次回演算に使用するフィードフォ
ワード制御とフィードバック制御の組み合わせを実行す
る。
データaと平均化して、新しい平年データとしてメモリ
部4に保管する。フィードバック制御においては、従来
の方法では図3Aを参照すると、設定値s1から負の方
向(sn)、次いで正の方向(sp)または正の方向(sp)
次いで負の方向(sn)の何れか決まった手順で設定値s
1の前後の位置における伝送劣化状態(enおよびep)
を取得して比較する。これにより最適位置側(図3Aの
例では、sp側)を決定していた。
適位置側でない場合、図3Bに示すように補償動作開始
閾値CThを超えた伝送劣化を生じることになる。
御時においても、後に実施例動作フローにおいて説明す
るように、メモリ部4に格納される、補償器の最適値設
定データ中から同時刻前後の設定値を読み出し、設定値
をs'2>s'1の場合は正の方向(sp)に、s'1>s'2
の場合は負の方向(sn)に制御すべきものと判定して補
償器の検索設定を行う。
最適設定値への移動を完了することが可能である。
説明する。
成の実施例を示す。光ファイバ1の前段にある補償器
は、各々チャーピングを可変とする送信回路10、送信
側可変分散補償回路11である。また、光ファイバ1の
後段にある補償器は、受信側可変分散補償回路12、偏
波分散補償回路13、識別レベル制御可能の光受信回路
14である。また、光受信回路14の出力側に、符号劣
化モニタ回路3及び、符号誤り訂正回路6を有してい
る。
送劣化は、種々の方式により適用可能である。
正情報又は、SDHフォーマットあるいはSONETフ
ォーマットのB1,B2を使用することが可能である。
また、受信スペクトラム強度、あるいは多値レベルのア
イ開口度に基づき劣化をモニタすることが可能である。
1、12は、VIPA(Virtually-Imaged- Phased- Ar
ray )デバイスを用いることができる。また、光通信シ
ステムとして、波長多重伝送である場合、前記可変分散
補償回路11、12における可変分散補償は、複数の波
長を一括して補償するものである。
器、ドライバー等の一般的な光信号送信回路の構成にな
っており、チャーピング可変のための制御回路を内蔵す
る。送信側可変分散補償回路11ならびに受信側可変分
散補償回路13は、可変分散補償器と制御回路から構成
される。
ラ、複屈折デバイス、偏波モニタ、制御回路等から構成
される。光受信回路14は、受光素子、増幅器、クロッ
ク再生および識別回路、直並列変換回路、識別レベルを
制御する制御回路からなる構成である。
に補償器という)10〜14は、既存の光通信システム
においても用いられ、上記構成であるのでその詳細動作
は説明を省略する。
路3から伝送劣化情報を受け取り、補償器10〜14の
うち制御の必要な回路に順次に演算結果情報を送信す
る。該当の回路からの演算結果情報に対する制御の完了
通知を受信した時点で、次の補償器に演算結果情報を送
信する。
劣化が最小になるように制御する制御部CONTを有す
る。
ではなく、誤り訂正前の符号誤り情報を用いて制御を行
う構成も考えられる。符号誤り訂正回路6を用いない場
合は、SDHフォーマットあるいは、SONETフォー
マットのB1,B2等のパリティチェックに基づく誤り
情報を利用して制御を行うことができる。
されるメモリ部4及び周期信号発生部5の回路構成例ブ
ロック図である。最適設定値演算部2の中心機能はCP
Uとプログラマブルロジックデバイス(Programmable L
ogic Device)20で構成され、内部には外部バス(EXT
BUS)21、各補償器IF部22、演算部23、SIO IF24
で構成される。
OMにより構成され、CPUプログラムや平年最適値、
前日履歴等を保存する。
れるクロックまたは、水晶発信器等からのクロック50
から、プログラマブルロジックデバイス20内部のカウ
ンタ51で各補償器10〜14に必要な周期での周期信
号を生成する。
mmable Logic Device)20内部の外部バス(EXT BUS)2
1は、メモリ部4とのデータ送受信を行い、各補償器IF
部22は各補償器10〜14とのインターフェースを行
う。また、演算部23は周期信号発生部5からの周期信
号により、メモリ部4、各補償器IF部22のデータを基
に演算を行い、演算結果により各補償器IF部22、メモ
リ部4へのデータおよび信号の送信を制御する。
補償器10〜14との信号電圧レベルを合わせるための
レベル変換を行うレベルコントローラ(LVL CONV)25
を通してインタフェースを行う。SIO IF24はRS-232C
等のインタフェースでCPUの状態モニタ、設定変更等
を行うためのインターフェース部である。
作を動作フロー図を用いて説明する。
けるフィードフォワード制御の動作フロー図である。
(tx)を取得し(処理工程P1)、履歴取得開始時間
か否かを判断する(処理工程P2)。履歴取得開始時間
に至っていなければ(処理工程P3,No)、伝送劣化
モニタ回路3から劣化情報(es)を取得する(処理工
程P3)。
わち、最適設定値の設定制御は、一定時間毎に行われる
が、伝送劣化の変化の割合に応じて可変としても良い。
いると判断される場合(処理工程P4,Yes)、図9
に示される各補償器のフィードバック制御が行われる。
伝送劣化がなければ、処理工程P1に戻る。
時間であると(処理工程P2,Yes)、現在の設定値
(sx)を当日設定値として取得し(処理工程P5)、
図8に示す設定値演算処理が行われる(処理工程P
6)。
て説明する。図8において、先ず次の時刻での設定ポイ
ントの平年最適値をメモリ部4より取得し(処理工程P
20)、更に次の時刻での設定ポイントの前日設定値を
メモリ部4より取得する(処理工程P21)。
値の差(Δs)を計算する(処理工程P22:図4B参
照)。これにより設定値の演算結果として(平年最適値
+Δs/2)を設定する(処理工程P23)。
果である設定値(平年最適値+Δs/2)の設定によっ
て伝送劣化が生じるか否かを判断する(処理工程P2
4)。伝送劣化が生じなければ(処理工程P24,N
o)、図7に戻り、各補償器10〜14に対し設定値演
算結果を送出する(処理工程P7)。
(処理工程P24,Yes)は、現在の設定ポイントの
設定値(sx)と演算結果による設定値との差(Δ
s’)を求める(処理工程P25)。ついで、演算結果
による設定値にΔs’を加えた設定値を新たに演算結果
としてメモリ部4に格納し(処理工程P26)、図7の
処理工程P7に戻る。
4に対し設定値演算結果を送出する。各補償器10〜1
4において、設定値演算結果により補償器を設定し(処
理工程P8)、最適設定値演算部2へ制御終了を通知す
る(処理工程P9)。
0〜14から制御終了を通知されると、伝送劣化モニタ
回路3から劣化情報(es)を取得する(処理工程P1
0)。伝送劣化が有れば(処理工程P11,Yes)、
各補償器をフィードバック制御する処理(図9)に移行
する。
1,No)、前日設定履歴と平年最適値の平均を求め
(処理工程P12)、新しい平年最適値としてメモリ部
4へ格納する(処理工程P13)。さらに、現在の設定
値を前日設定履歴としてメモリ部4に格納し(処理工程
P14)、処理は処理工程P1に戻る。
NTにおける処理フロー図である。制御部CONTに
は、最適設定値演算部2に接続するメモリ部4と同様
に、時刻をアドレスとして書込・読み出し可能の、設定
値を記憶しておく図示しないメモリを有している。
CONTは先ず、現在時刻(tx)を取得する(処理工
程P30)。さらに、現在設定値(位置)(sx)を取
得し(処理工程P31)、現在時刻(tx)がメモリに
記憶された一日中(24時間中)における履歴取得時刻
と一致する場合(処理工程P32、tx=tn:n=0
〜23)、一致した時刻に対応するアドレスを算出し、
現在位置を履歴設定値(位置)(sn)に書き込む(処
理工程P33)。
を判断すると(処理工程P34,Yes)、現在時刻
(tx)より先の時刻である履歴時刻(t1)、(t
2)を求める(処理工程P35)。
2)に対応する、上記制御部CONTのメモリのアドレ
スを算出し、履歴位置(s1)、(s2)を読み出す
(処理工程P36)。
れる劣化情報(ex)が最適設定値演算部2を介して送
られ、これを取得する(処理工程P37)。ついで、履
歴位置(s1)、(s2)が、(s2>s1)の関係に
あれば(処理工程P38,Yes)、補償器設定値を正
側(大きくする方向)で伝送劣化が小さくなると判断さ
れるので最適値を正側に設定する(処理工程P39)。
(処理工程P38,No)、最適位置を負側に設定する
(処理工程P40)。このように、履歴により過去の制
御の方向を判定し、同じ制御方向に最適設定値を制御す
る。
定された最適位置側に1ステップだけ制御位置を移動
(ss)する(処理工程P41)。ついで、伝送劣化モ
ニタ回路3からの伝送劣化情報(es)を取得する(処
理工程P42)。
の伝送劣化情報(ex)を比較する(処理工程P4
3)。比較の結果、伝送劣化が(ex)>(es)であ
れば、伝送劣化が改善されているので、履歴判定で有効
と判定した最適位置をそのままとする(処理工程P4
4)。反対に伝送劣化が(ex)<(es)であれば履
歴判定が無効と判定した最適位置を反対方向に修正する
(処理工程P45)。
るか否かを判断する(処理工程P46)。補償動作開始
閾値を超える場合には、負側に1ステップだけ制御値を
移動(sn)し(処理工程P47)、伝送劣化モニタ回
路13から劣化情報(en)を取得する(処理工程P4
8)。
動(sp)し(処理工程P49)、伝送劣化モニタ回路
13から劣化情報(ep)を取得し(処理工程P5
0)、取得した劣化情報(en)と(ep)を比較する
(処理工程P51)。すなわち、現在設定値を前後に1
ステップ移動制御した時の劣化状態を判断する。
を正側に設定する(処理工程P52)、反対に、(e
n)<(ep)である場合は、最適値を負側に設定する
(処理工程P53)。
最適値の検索を開始する(処理工程P54)。この最適
値の検索において最適値側に1ステップずつ制御値を移
動し(sy、sz:処理工程P55,P57)、その都
度劣化情報を取得する(ey、ez:処理工程P56,
P58)。
(処理工程P59)。
であれば(処理工程P59,Yes)、未だ伝送劣化を
小さくする方向に設置値を制御していることになるの
で、劣化情報を(ez)に更新する(処理工程P6
0)。ついで、現在値(ez)を最適値(so)として
更新し(処理工程P61)、処理工程P57に戻る。
z)であれば、最適値を越えていることになるので、設
定値を戻して最適値(so)まで移動する(処理工程P
62)。ついで、最適値設定制御が終了したことを最適
設定値演算部2に通知して処理を終了する(処理工程P
63)。
と、前記制御回路の最適設定値を演算する最適設定値演
算部とを有し、前記最適設定値演算部は、所定の時間毎
に将来の伝送劣化の予測を行い、前記予測された伝送劣
化を前記複数の可変型補償器で補償するための最適設定
値を前記制御回路に設定するように構成されたことを特
徴とする伝送特性補償制御システム。
劣化を検知する伝送劣化モニタ回路と、過去の前記制御
回路に設定した最適設定値を記憶するメモリ部を有し、
前記最適設定値演算部は、前記所定の時間の経過のタイ
ミングで、次の所定の時間の経過時での前記メモリ部に
保存された過去の最適設定値に基づき求められる設定値
を前記可変型補償器で補償するための最適設定値とする
ことを特徴とする伝送特性補償制御システム。
に記憶された過去の最適設定値に基づき求められる設定
値は、平年最適設定値と前日の設定履歴との差分の1/
2を前記平年最適設定値に加算した値とすることを特徴
とする伝送特性補償制御システム。
値演算部は、前記所定の時間の経過の前に前記伝送劣化
モニタ回路が、閾値以上の伝送劣化を検知した時に、前
記可変型補償器に対してフィードバック制御を行わすこ
とを特徴とする伝送特性補償制御システム。
値演算部は、前記前日の設定履歴と前記平年最適設定値
との平均値を新たな平年最適設定値として前記メモリに
保存することを特徴とする伝送特性補償制御システム。
値演算部は、更に現在の設定値を新たな前日の設定履歴
として前記メモリに保存することを特徴とする伝送特性
補償制御システム。
バック制御は、現在設定値に対する正方向と負方向に設
定値を移動した時の伝送劣化の比較に基づき設定値制御
の方向を判定し、次いで判定された方向に設定値を移動
して、最適設定値とすることを特徴とする伝送特性補償
制御システム。
の可変型補償器と、前記複数の可変型補償器の制御回路
の最適設置値を演算する最適設定値演算部と、伝送劣化
モニタ回路と、最適設置値の履歴を保有するメモリ部を
有し、前記最適設定値演算部は、前記伝送劣化モニタ回
路により検知される伝送劣化と前記メモリ部に保有され
る最適設置値に基づき、一定時間毎に最適設置値を演算
して、前記制御回路の設定値に対するフィードフォワー
ド制御を行うことを特徴とする光通信システム。
複数の可変型補償器に制御回路は、前記最適設定値演算
部による一定時間毎にフィードフォワード制御以外の時
に前記伝送劣化モニタ回路で伝送劣化が検知される時
に、フィードバック制御を行うことを特徴とする光通信
システム。
定値演算部による前記制御回路の設定値に対するフィー
ドフォワード制御は、前記複数の可変型補償器の一つ一
つの順で行われることを特徴とする光通信システム。
可変型補償器は、光出力パワー制御、チャープパラメー
タ制御、送信側可変分散補償制御、偏波分散補償制御、
受信側可変分散補償制御、受信器の識別レベル制御及び
識別位相制御のうち少なくとも2以上の制御の組合せに
対応する補償器であることを特徴とする光通信システ
ム。
定値演算部による最適設置値の一定時間毎の演算及び、
前記制御回路の設定値に対するフィードフォワード制御
は、伝送劣化の割合に応じて前記一定時間可変とするこ
とを特徴とする光通信システム。
明は、フィードフォワード制御と組み合わせることによ
り、伝送劣化の発生確率が下がる。すなわち、設定値を
推定して予め補償することにより、伝送劣化の発生を事
前に抑えることが可能である。
なり伝送劣化の発生を低減できる。したがって、本発明
により、従来技術で生じていた補正動作開始時に発生す
る伝送劣化を最小限に留めることが可能である。
を示す図である。
る。
説明する図である。
示す図である。
部4及び周期信号発生部5の回路構成例ブロック図であ
る。
ード制御の動作フロー図である。
制御を説明する図である。
Claims (5)
- 【請求項1】制御回路を備えた可変型補償器と、 前記制御回路の最適設定値を演算する最適設定値演算部
とを有し、 前記最適設定値演算部は、所定の時間毎に将来の伝送劣
化の予測を行い、前記予測された伝送劣化を前記複数の
可変型補償器で補償するための最適設定値を前記制御回
路に設定するように構成されたことを特徴とする伝送特
性補償制御システム。 - 【請求項2】請求項1において、 さらに、伝送劣化を検知する伝送劣化モニタ回路と、 過去の前記制御回路に設定した最適設定値を記憶するメ
モリ部を有し、 前記最適設定値演算部は、前記所定の時間の経過のタイ
ミングで、次の所定の時間の経過時での前記メモリ部に
保存された過去の最適設定値に基づき求められる設定値
を前記可変型補償器で補償するための最適設定値とする
ことを特徴とする伝送特性補償制御システム。 - 【請求項3】請求項2において、 前記メモリ部に記憶された過去の最適設定値に基づき求
められる設定値は、 平年最適設定値と前日の設定履歴との差分の1/2を前
記平年最適設定値に加算した値とすることを特徴とする
伝送特性補償制御システム。 - 【請求項4】請求項2において、 前記最適設定値演算部は、前記所定の時間の経過の前に
前記伝送劣化モニタ回路が、閾値以上の伝送劣化を検知
した時に、前記可変型補償器に対してフィードバック制
御を行わすことを特徴とする伝送特性補償制御システ
ム。 - 【請求項5】それぞれ制御回路を有する複数の可変型補
償器と、 前記複数の可変型補償器の制御回路の最適設置値を演算
する最適設定値演算部と、 伝送劣化モニタ回路と、 最適設置値の履歴を保有するメモリ部を有し、 前記最適設定値演算部は、前記伝送劣化モニタ回路によ
り検知される伝送劣化と前記メモリ部に保有される最適
設置値に基づき、一定時間毎に最適設置値を演算して、
前記制御回路の設定値に対するフィードフォワード制御
を行うことを特徴とする光通信システム。
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