JP2003142392A - 電子ビーム露光装置 - Google Patents

電子ビーム露光装置

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JP2003142392A
JP2003142392A JP2001342229A JP2001342229A JP2003142392A JP 2003142392 A JP2003142392 A JP 2003142392A JP 2001342229 A JP2001342229 A JP 2001342229A JP 2001342229 A JP2001342229 A JP 2001342229A JP 2003142392 A JP2003142392 A JP 2003142392A
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stage
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electron beam
mask
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Nobuo Shimazu
信生 島津
Akihiro Endo
章宏 遠藤
Toru Ise
徹 伊勢
Toyoji Fukui
豊治 福井
Taichi Fujita
太一 藤田
Yoshiaki Yanagi
良明 柳
Masao Tsuda
征夫 津田
Hideaki Tsuda
英明 津田
Koichi Nihei
幸一 二瓶
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 実用的な近接露光方式の電子ビーム露光装置
の実現。 【解決手段】 ステージ49と、近接露光方式の電子光学
コラム2と、真空チャンバ1とを備える電子ビーム露光装
置であって、ステージ49はウエハ100を保持する部分に
基準載置面54A-54Dを備え、電子ビーム露光装置は、基
準載置面及び載置されたウエハの基準載置面の部分の高
さを検出する高さ検出器92を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビーム露光装
置に関し、特に露光するパターンと同一の開口を有する
マスクを備え、マスクにウエハを近接して配置した状態
でマスクに電子ビームを照射してパターンを露光する近
接露光方式の電子ビーム露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の集積度は微細加工技術
により規定されており、微細加工技術には一層の高性能
が要求されている。特に、露光技術においては、ステッ
パなどに用いられるフォトリソグラフィの技術的な限界
が予想されており、一層の微細化を難しくしている。こ
の限界を打ち破る技術として電子ビーム露光技術が注目
されているが、一般に電子ビーム露光はスループットが
低いという問題がある。特許第2951947号は、露
光パターンと同一の開口パターンを有するステンシルマ
スクに、感光剤(レジスト)を塗布した試料(ウエハ)
を近接して配置し、大きな電子ビームでマスクを走査す
ることにより短時間で露光を終了する近接露光方式の電
子ビーム露光技術を開示している。この技術についての
詳しい説明は省略するが、近接露光方式と従来方式との
大きな違いは、マスクにウエハを近接して配置する必要
がある点である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実際に量産で使用でき
る近接露光方式の電子ビーム露光装置を実現する場合、
上記の相違点が大きな問題になる。例えば、ウエハ表面
の反りが大きく、ウエハ表面のある部分が基準面から5
0μm以上高い場合、ウエハをマスクにウエハを近接さ
せるとウエハの表面がマスクに接触してマスクを損傷す
ることになる。1枚のマスクは非常に多数枚のウエハを
露光するのに使用され、1枚が非常に高価である。その
ため、ウエハの表面を厳密に管理してこのような事故が
発生しないようにする必要がある。
【0004】電子ビーム露光装置は、ウエハに電子ビー
ムを照射するが、照射された電子ビームがウエハに蓄積
してチャージアップしないように、ウエハをアースに接
続する必要がある。従来の電子ビーム露光装置ではウエ
ハの表面側にスペースがあるので、ウエハの表面にアー
スに接続された導電性の端子を接触させていた。しか
し、近接露光方式の電子ビーム露光装置ではウエハの表
面をマスクに近接して配置する必要があり、表面に端子
を接触させることはできないという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題を解決して近接
露光方式のような高スループットの電子ビーム露光装置
にも適用できる新しい周辺構成を実現すること、及び実
用的な近接露光方式の電子ビーム露光装置を実現するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様の電
子ビーム露光装置は、ウエハを保持して移動するステー
ジと、露光するパターンと同一の開口を有するマスクを
備え、前記マスクに前記ステージに保持された前記ウエ
ハを近接して配置した状態で前記マスクに電子ビームを
照射してパターンを露光する近接露光方式の電子光学コ
ラムと、前記ステージ及び前記電子光学コラムを収容す
る真空チャンバとを備える電子ビーム露光装置であっ
て、前記ステージは、前記ウエハを保持する部分に基準
載置面を備え、当該電子ビーム露光装置は、前記基準載
置面及び載置された前記ウエハの前記基準載置面の部分
の高さを検出する高さ検出器を備えることを特徴とす
る。
【0007】前述のように、近接露光方式の電子ビーム
露光装置では、マスクにウエハを近接させる必要があ
り、ウエハの吸着が不十分で高さ分布の範囲がマスクと
ウエハの間隔を越えると、ウエハがマスクに接触してマ
スクを損傷することになる。そのため、静電チャックに
よりウエハが確実にチャックし、それを確認した後に露
光位置に搬送する必要がある。
【0008】本発明では、ウエハがステージに正しくチ
ャックされているか、言い換えればチャックされたウエ
ハの表面の高さ分布がマスクとウエハの間隔より小さい
かを確認するために、ステージのウエハが保持される部
分に、基準載置面を設け、ウエハを載置していない時の
基準載置面の高さを測定しておき、ウエハを固定した時
のその部分の高さを検出して差を求めることにより、固
定したウエハの表面位置を検出する。基準載置面は離れ
た位置に複数設け、ウエハ全面の高さ分布が予測できる
ことが望ましい。
【0009】また、本発明の第2の態様の電子ビーム露
光装置は、ウエハを保持して移動するステージと、露光
するパターンと同一の開口を有するマスクを備え、前記
マスクに前記ステージに保持された前記ウエハを近接し
て配置した状態で前記マスクに電子ビームを照射してパ
ターンを露光する近接露光方式の電子光学コラムと、前
記ステージ及び前記電子光学コラムを収容する真空チャ
ンバとを備える電子ビーム露光装置であって、前記ステ
ージは、保持された前記ウエハの裏面に導電性のピンを
押し当てる裏面導通機構を備えることを特徴とする。
【0010】裏面導通機構は、例えば、一方の側に導電
性のピンを有する回転可能に支持されたアームと、アー
ムを導電性のピンがウエハの裏面に接触した状態を保持
するように付勢する保持機構と、アームの他方の端を導
電性のピンがウエハの裏面の酸化膜を突き破るように付
勢する付勢機構とを備えることで実現できる。付勢機構
は真空チャンバの外部に設けることが望ましい。
【0011】前述のように、電子ビーム露光装置は、ウ
エハをアースに接続する必要があり、従来の電子ビーム
露光装置ではウエハの表面にアースに接続された導電性
の端子を接触させていた。しかし、近接露光方式の電子
ビーム露光装置ではウエハの表面をマスクに近接して配
置する必要があり、スペースの関係からウエハの表面に
端子を接触させることはできない。そこで本発明では、
ステージに裏面導通機構を設けてウエハの裏面をアース
に接続している。ウエハの裏面は酸化されて薄い絶縁膜
が形成されているので、端子を接触させただけではアー
スに導通しないので、裏面導通機構はウエハの裏面に導
電性のピンを押し当ててウエハをアースに導通させる。
導電性のピンが絶縁膜を破って導電層に接続するには、
ある程度大きな力でピンを付勢する必要があり、例えば
この力は真空チャンバの外から加える。また、この外力
を解除した後には、加える力は弱めるがピンが導電層に
接触した状態を維持する必要があり、ばねなどを使用し
た機構でその状態を維持す保持機構を設ける。なお、外
力を加えてもウエハがステージから外れないように、搬
送機構で抑えた状態で外力を加えることが望ましい。
【0012】ウエハを直接ステージに固定するだけでな
く、ウエハをパレットに固定した上で、パレットをステ
ージに固定することが考えられるが、そのような場合に
は、パレットのウエハを保持する面に基準載置面を設け
たり、パレットに裏面導通機構を設ける。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例の近
接露光方式の電子ビーム露光装置の全体構成を示す図で
ある。なお、以下の図においては、同一の構成の要素が
複数設けられている場合には、同一の参照番号にアルフ
ァベットを付して表し、各要素の説明においては参照番
号のみで表す場合がある。図1において、矢印は、マス
ク及びウエハの搬送経路を示す。参照番号1は真空チャ
ンバである。真空チャンバの内部は高真空状態に維持さ
れ、露光するウエハを保持したステージを移動する移動
機構が設けられている。ステージに保持されたウエハは
電子光学コラム2のマスクの直下に移動され、大きな電
子ビームでマスクを走査すると、マスクの開口部分を通
過した電子ビームがウエハに照射され、マスクと同じパ
ターンが露光される。1回の露光は数分の1秒から数秒
で終了するので、100個のダイが形成される1枚のウ
エハであれば数分で露光が終了する。実際には、ステン
シルマスクの特性上、1個のダイのパターンを複数のマ
スクのパターンに分割して行うので、1個のマスクによ
る露光が終了した後は、マスクを交換して複数回露光を
行うことにより、1枚のウエハの露光が終了する。
【0014】マスクはマスクカセット3に収容されてお
り、ゲート4を開放した状態でマスク搬送機構部5のロ
ボットアームがマスクカセット3内の1個のマスクを取
り出し、マスクアライナ6でマスクの位置と方向を調整
するマスクアライメントを行った上で、電子光学コラム
2の下部に搬送する。搬送されたマスクは静電吸着など
により固定される。露光の終了したマスクは、静電吸着
が解除された後、マスク搬送機構部5のロボットアーム
によりマスクカセット3に戻される。そして次の露光に
使用されるマスクが同様にセットされ、露光終了後戻さ
れる。異なる品種のパターンを露光する場合には、マス
クカセット3を交換する。
【0015】マスクは剛性のある部材であるが、パター
ン部分は1μm以下の厚さの非常に薄い膜であり、マス
クを固定する時にマスクが歪むとこの薄い膜が破断する
ので、マスクを固定する時には3点を支持してマスクに
応力がかからないようにすることが重要である。これは
マスクカセット3にマスクを収容する場合も同様であ
り、マスクカセット3内のマスクは3点で支持される。
【0016】マスクカセット3は、後述するウエハカセ
ットと同様に、内部が高いクラスのクリーン度に維持さ
れており、セットした後内部を降下させることによりマ
スク搬送機構部5のロボットアームでアクセスできる状
態になる。この時、真空チャンバ1とマスク搬送機構部
5の間に設けられたゲート7は閉じており、マスク搬送
機構部5の部分は大気圧状態である。マスクを取り出し
てマスクアライメントを行った後、ゲート4を閉じて内
部を真空状態にした後、ゲート7を開いてマスクを電子
光学コラム2に搬送する。電子光学コラム2からマスク
を回収してマスクカセット3に戻す場合は、マスクをマ
スク搬送機構部5に搬送した後ゲート7を閉じて内部を
大気圧状態にしてからゲート4を開いて戻す。
【0017】本実施例では、高スループットを得るため
に、2個のウエハカセット16A,16Bが設けられる
ようになっており、例えば、一方は露光前の未露光ウエ
ハを収容し、他方は露光済みウエハを収容するといった
形で運用されるが、これに限定されず、露光済みウエハ
を同じカセットに戻すことも可能である。プリロードチ
ャンバ11内のウエハアーム15は、ウエハカセット1
6A,16B内の未露光ウエハを取り出してコーター/
デベロッパ14に搬送する。コーター/デベロッパ14
でレジストを塗布された未露光ウエハは、エッジクラン
プアーム12により保持され、ウエハアライナ13で位
置及び回転位置を調整するウエハアライメントが行われ
る。以上の動作は、大気圧中状態のプリロードチャンバ
11内で行われる。
【0018】本実施例では、スループットを向上するた
め、2個のロードチャンバ9A,9Bが設けられてお
り、一方のロードチャンバから真空チャンバ1内に搬送
されたウエハに露光している間に、他方のロードチャン
バは露光済みのウエハをプリロードチャンバ11からウ
エハカセット16A,16Bに戻すと共に、未露光のウ
エハを受け取り、ウエハをパレットに固定した上で内部
を真空状態にして、露光中のウエハの露光が終了して一
方のロードチャンバに搬送されるとすぐにウエハを固定
したパレットを真空チャンバ1内に搬送する。
【0019】例えば、プリロードチャンバ11からロー
ドチャンバ9Aにウエハを搬送する時には、ゲート8A
を閉じ、ゲート10Aを開き、エッジクランプアーム1
2がウエハアライメントの終了したウエハをロードチャ
ンバ9A内のパレット上に搬送する。ロードチャンバ9
Aでは、真空吸着によりウエハをパレットに吸着した状
態で静電チャックにより固定した後、ゲート10Aを閉
じ、内部を大気圧状態から真空状態にする。この状態で
露光中のウエハの露光が終了するまで待機する。
【0020】露光が終了し、真空チャンバ1内のステー
ジから露光済みウエハを固定したパレットがロードチャ
ンバ9Bに搬送され、ゲート8Bが閉じられると、ステ
ージはロードチャンバ9Aとのパレット受け渡し位置に
移動し、ゲート8Aが開かれる。パレットはロードチャ
ンバ9Aからステージに搬送されて静電チャックにより
固定され、電子光学コラム2の下に移動して露光が行わ
れる。露光が終了すると、ステージはロードチャンバ9
Aとのパレット受け渡し位置に移動し、露光済みウエハ
が固定されたパレットは、ロードチャンバ9Aに搬送さ
れる。ロードチャンバ9Aでは、ゲート8Aを閉じ、内
部を真空状態から大気圧状態にして、ゲート10Aを開
く。そしてエッジクランプアーム12がウエハをクラン
プした状態でパレットからウエハを取り外し、コーター
/デベロッパ14に搬送する。コーター/デベロッパ1
4でレジストを現像し、現像の終了したウエハはウエハ
アーム15によりウエハカセット16A,16B内に戻
される。
【0021】以上が実施例におけるマスク及びウエハの
搬送経路であるが、各部について更に詳しく説明する。
【0022】図2は、プリロードチャンバ11の部分の
構成を示す図である。ウエハカセット16は、内部が所
定のクリーン度であるように密閉され、クリーン度の低
い環境中を運んでも内部は良好なクリーン度に保たれる
ようになっている。ウエハカセット16は、底部を除く
外側の筐体20を残して、内部筐体21と一体の底部を
下方へ移動すると内部のラック22に配置されたウエハ
が露出して外部からアクセスできるようになっている。
従って、図示のようにプリロードチャンバ11にセット
した後、底部を下方へ移動するとウエハ100がプリロ
ードチャンバ11内に配置されることになる。
【0023】プリロードチャンバ11内には、エッジク
ランプアーム12と、コーター/デベロッパ14と、ウ
エハアーム15が設けられている。プリロードチャンバ
11の上部には、外気を取り入れるファン17と、加熱
装置18と、フィルタ19とが設けられており、プリロ
ードチャンバ11内を所定のクリーン度に維持する。な
お、図示していないが、プリロードチャンバ11のいず
れかの部分(基本的には下側)にフィルタを有する排気
口が設けられている。
【0024】電子ビーム露光装置の真空チャンバ内は真
空であり、当然良好なクレーン度である。本実施例で
は、プリロードチャンバ11内は良好なクリーン度に維
持され、良好なクリーン度であるウエハカセット16の
内部はプリロードチャンバ11に対して開放されるの
で、ウエハを処理する部分でのクリーン度は良好であ
り、処理の終了したウエハはウエハカセット16に戻さ
れて密閉されるので、ウエハは良好なクリーン度の環境
で処理されるのと同等である。
【0025】また、クリーン度の良好な環境を実現する
ためにチャンバ内に不活性ガスを導入することが行われ
るが、この場合湿度がゼロであるためウエハの表面にク
ラックを生じるという問題が発生する。これを避けるた
め、本実施例ではプリロードチャンバ11内には大気を
導入し、湿度もウエハを損傷しない40%程度に維持す
る。なお、この装置はある程度のクリーン度のクリーン
ルーム内に配置されることを前提としており、そのよう
なクリーンルーム内の温度及び湿度はウエハに適した環
境であり、図2の構成では湿度を制御する機構は設けて
いないが、必要であればそのような機構を設ける。
【0026】しかし、ロードチャンバ9ではプリロード
チャンバ11から大気が導入され、大気圧状態から真空
状態及び真空状態から大気圧状態に変化するため断熱膨
張により雰囲気温度が変化する。電子ビーム露光装置は
数nmから十数nmの露光位置精度が要求されるため、
各部が熱膨張で伸縮しないようにする必要がある。近接
露光方式の電子ビーム露光装置は、マスクに照射される
電子ビームのエネルギが小さく、露光中には真空チャン
バ内の各部の温度はほとんど上昇せず、装置が配置され
る環境の温度に近いが、ロードチャンバ9でウエハ及び
パレットの温度が真空チャンバ内の各部の温度と異なる
と、露光中にウエハ及びパレットの温度が変化して伸縮
し、露光位置精度を低下させる。そのため、ロードチャ
ンバ9内の雰囲気温度が断熱膨張により変化した時に
は、ウエハ及びパレットの温度が熱平衡状態になり、真
空チャンバと同じ温度になるまでの間保持する必要があ
るが、これはスループットを低下させる要因になる。本
実施例では、プリロードチャンバ11内の温度は室温よ
り少し高めであるので、断熱膨張による温度低下を相殺
して真空チャンバ内に搬送したウエハが熱平衡状態にな
るまでの時間を、スループットに影響しないレベルまで
短縮できる。
【0027】ウエハアライナ13、コーター/デベロッ
パ14及びウエハアーム15は、従来のものと同様であ
り、ここでは説明を省略するが、コーター/デベロッパ
14をこの部分に設けるのは露光の直前にレジストを塗
布し、露光の終了した直後に現像を行うためであり、こ
れにより良好なレジスト加工が可能になる。
【0028】本実施例では、ロードチャンバ9A,9
B、ウエハアライナ13及びコーター/デベロッパ14
の間のウエハの搬送をエッジクランプアーム12で行っ
ている。エッジクランプアーム12について、図3から
図6を参照して説明する。図3の(A)に示すように、
エッジクランプアーム12は、参照番号26,27,2
8で構成されるロボットアームと、それにより動かされ
るウエハ100を保持(クランプ)するクランプ部材2
5で構成される。ロボットアームの部分は、ウエハアー
ム15と同様に従来のものと同じであり、ここでは説明
を省略する。
【0029】クランプ部材25は、図3の(B)に示す
ように、クランプ基材25Aと、2本のアーム部材25
Bを有し、アーム部材25Bの先端にはそれぞれコマ2
9,30が設けられており、クランプ基材25Aには可
動ゴマ31が設けられている。図3の(D)に示すよう
に、コマ29,30と可動ゴマ31は軸方向の中間部が
凹んだ円柱形状であり、可動ゴマ31は図3の(B)に
示す方向に移動可能である。ウエハ100をクランプす
る時には、図3の(B)と(C)に示すように、各コマ
の凹んだ部分をウエハ100の3点のエッジに押し当て
る。各コマは、中間部が凹んだ円柱形状であり、クラン
プされたウエハは脱落することなしに保持される。保持
の力はばね36の力により決定されるが、ウエハが歪ま
ない範囲で適宜設定する。ウエハ100の中心位置は常
にコマ29,30により決定される位置になる。ウエハ
100の中心位置は、直径が異なると変化するが、常に
ある直線上にある。
【0030】図4は、可動ゴマ31の部分の構造を示す
図である。クランプ基材25Aに溝を形成し、更にアー
ム部材25Bとクランプ基材25Aに可動ゴマ31の軸
32が摺動する溝34,35を設け、軸32に部材33
を取り付けて可動ゴマ31が溝34,35に沿って摺動
するように構成する。そして、軸32をばね36で付勢
すると共に、ばね37を介してアクチュエータの先端3
8に接続する。アクチュエータは、エアシリンダなどで
ある。アクチュエータの先端38を左側に移動すると、
ばね37による左側への力がばね36による右側への力
より大きいので可動ゴマ31は左側に移動し、解除状態
になる。アクチュエータの先端38を右側に移動する
と、ばね37は引張り力を呈さない状態になり、ばね3
6により可動ゴマ31は右側に移動し、クランプ状態に
なる。
【0031】エッジクランプアーム12によりウエハア
ライナ13及びコーター/デベロッパ14上のウエハを
クランプする時、ウエハは裏面からリフトピンで押し上
げられた状態であり、エッジクランプアーム12の各コ
マをウエハのエッジに接触させられる。しかし、ステー
ジのようなウエハより大きな載置面の場合、ウエハのエ
ッジにエッジクランプアーム12の各コマを接触させる
ことはできない。図5は、ウエハ100より大きな載置
面を有する場合に、本実施例のエッジクランプアーム1
2でクランプできるようにしたステージ41の構成を示
す図である。図5の(A)に示すように、ステージ41
上にコマ29,30及び可動ゴマ31が入り込む穴4
2,43,44をウエハ100を設ける。クランプする
場合には、図5の(B)に示すように、コマの中央部が
ウエハのエッジに位置するようにコマを穴の中に入れた
後、コマを移動及びクランプ状態にしてクランプする。
なお、台の直径がウエハの直径より小さい場合には、上
記の穴が必要でないことはいうまでもなく、ウエハを裏
面からリフトピンで押し上げる機構も必要ない。従っ
て、台の直径がウエハの直径より小さいウエハアライナ
13を使用すれば、リフトピンで押し上げる機構を設け
る必要はない。コーター/デベロッパ14は、エッジク
ランプアーム12だけでなくウエハアーム15でウエハ
を搬送する必要があるので、従来と同様にリフトピンで
押し上げる機構が必要である。
【0032】図6は、エッジクランプアーム12により
ウエハをクランプする時の動作を示すフローチャートで
ある。ステップ301では、可動ゴマ31を解除状態に
する。これにより、3個のコマの位置はクランプするウ
エハより大きな直径の円周に位置することになる。ステ
ップ302では、エッジクランプアーム12の3個のコ
マにより形成される円とウエハの中心が一致するように
エッジクランプアーム12を移動する。この位置は、エ
ッジクランプアーム12を降下しても3個のコマはウエ
ハに接触しない退避位置である。ステップ303では、
エッジクランプアーム12を、各コマがウエハのエッジ
と同じ高さになる位置まで降下する。ステップ304で
は、コマ29と30がウエハのエッジに接触する付近に
移動した後、アクチュエータの先端38を右側に移動す
ると可動ゴマ31が左側に移動し、ばね36の力でウエ
ハを挟み込む。これによりウエハはエッジクランプアー
ム12にクランプされる。ステップ305では、エッジ
クランプアーム12を上昇させ、ウエハを載置面から離
す。
【0033】従来のウエハアームは、ウエハの裏面を支
持及び吸着しており、リフトピンなどで押し上げた状態
でウエハを受け渡す必要がある。リフトピンの上に載置
された状態では、ウエハの自重でリフトピンの先端に接
触しているだけであり、ウエハはある程度自由に移動で
きるので位置がずれたり回転し、ウエハの保持位置の精
度が低下する。これに対して、本実施例のエッジクラン
プアームを使用すると、ウエハをエッジクランプアーム
にクランプしたままステージに載置して真空チャック
(吸着)や静電チャックすることが可能であり、ウエハ
の位置ずれが防止できる。真空吸着を解除した時や静電
チャックを解除した場合、ウエハが載置面から容易に離
れない場合がある。そのような場合、本実施例のエッジ
クランプアームでクランプした状態で引き上げると容易
に離すことができる。特に静電チャックを解除する場
合、静電チャックに逆電圧を印加したり、後述するよう
に真空吸着口から気体を噴出してウエハを載置面から引
き離す場合があるが、そのような場合引き離されたウエ
ハが飛び出して、搬送できなくなるという問題を生じる
が、本実施例のエッジクランプアームでクランプした状
態で引き離すと、ウエハはそのままクランプされている
ので、上記のような問題は発生しない。この場合、エッ
ジクランプアームのクランプ部材25は下方へは移動し
ないが、上方へは小さな範囲であるがばね圧に抗して移
動可能であるように構成しておけば、引き離す時の衝撃
を吸収できる。なお、この構成はクランプしたまま載置
面に押し当てる場合も同様に効果的であり、押し当てる
時の衝撃を吸収できる。
【0034】図7は、ロードチャンバ9と真空チャンバ
1内のステージ49との間のパレット41を利用したウ
エハ100の受け渡しのための構成を示す図である。ロ
ードチャンバ9には、上面にパレット41を機械的に固
定するパレット台46が設けられており、内部を真空状
態と大気圧状態の間で変化できるようになっている。ま
た、真空チャンバ1には、ステージ49と、ステージ4
9を3軸方向及び回転する移動機構48が設けられてお
り、内部は真空状態に保持されている。
【0035】プリロードチャンバ11のエッジクランプ
アーム12によりロードチャンバ9に搬送されたウエハ
100は、パレット台46上のパレット41に静電チャ
ックにより固定される。その後、ロードチャンバ9内は
真空状態にされ、パレット41がステージ49に搬送さ
れ、パレット41に設けたパレット固定機構によりパレ
ット41はステージ49に固定される。ウエハ100を
固定したパレット41は、マスク50の直下に移動し、
露光が行われる。露光の終了したウエハ100を固定し
たパレット41はステージ49からロードチャンバ9に
搬送され、ロードチャンバ9の内部を大気圧状態にした
後、パレット41から露光済みのウエハ100を取り外
す。その後、エッジクランプアーム12によりプリロー
ドチャンバ11に搬送され、ウエハカセットに戻され
る。真空チャンバ1とロードチャンバ9の間には開閉可
能なゲート8を設ける必要があるので、パレット41に
ローラを設け、真空チャンバ1とロードチャンバ9にパ
レット41を搬送するためのレール45,47を設け
て、パレット41はレールに沿って移動する。図示して
いないが、ロードチャンバ9には、パレット41をレー
ルに沿って移動させるアクチュエータが設けられる。
【0036】以下、図8から図16を参照して各部を更
に詳しく説明する。
【0037】図8は、パレット41を示す図であり、
(A)は上面図を、(B)は側面図を示す。図示のよう
に、パレット41の上面には、ウエハ100の外周より
若干内側の部分に円状の土手51が設けられており、そ
の内部には細くて短い柱状物55が多数設けられてい
る。この多数の柱状物55が設けられている下にウエハ
静電チャックが形成されている。土手51の内部をここ
では静電チャック部と呼ぶ。ウエハの載置面を多数の細
い柱状物55の上面とすることにより、ウエハの裏面と
載置面の接触面積を低減し、汚れによるウエハ面の変形
などを低減できる。また、パレット41の内部には、ウ
エハ静電チャックに印加された電圧を保持するための容
量素子58が設けられている。
【0038】パレット台に保持された状態で真空ポンプ
に接続される真空経路53の開口52が、静電チャック
部に設けられている。真空ポンプにより真空経路53を
減圧すると、土手51がシールとして働き、柱状物55
の間の部分が真空経路として働いて、パレット41に載
置されたウエハは真空吸着によりパレット41に吸着さ
れる。
【0039】更に、静電チャック部内の4箇所に、柱状
物55の上面より十分に大きな面積を有する基準載置面
54Aから54Dが設けられている。基準載置面54A
から54Dは、ウエハが正常にチャックされているか、
すなわちチャックされたウエハの表面位置が所定の範囲
内であるかを検出するのに使用される。
【0040】更に、土手51の横に3個の穴42,4
3,44が設けられている。これらの穴は、図5で説明
したエッジクランプアーム12でクランプするためのも
のである。
【0041】更に、土手51の横に4個の裏面導通機構
56A,56B,56C,56Dが設けられている。裏
面導通機構56A,56B,56Cは、パレット41の
アースに、裏面導通機構56Dは端子60Cと60Fに
接続されている。また、パレット41の裏面の両側に
は、8個のローラ57が設けられている。パレット41
の裏面には、パレット41をステージ49に固定するた
めの3個のパレット静電チャック59A,59B,59
Cが設けられている。参照番号60Aから60Dはパレ
ット台46に設けられた端子と接触する端子であり、6
0Aはパレット41のアースに、60Bと60Dはウエ
ハ静電チャックに、60Cは裏面導通機構56Dに接続
されている。参照番号60Eから60Jはステージ49
に設けられた端子と接触する端子であり、60Eと60
Jはパレット41のアースに、60Gと60Hはウエハ
静電チャックに、60Iはパレット静電チャックに、6
0Fは裏面導通機構56Dに接続されている。
【0042】図9は、裏面導通機構56の構造を示す図
である。裏面導通機構56は、パレット41に設けられ
た穴61に、支点63を中心として回転可能に支持され
たアーム62と、アーム62の一方の端に設けられた先
端が尖った細い導電性のピン64と、ピン64を上方に
付勢するばね65とを有する。ピン64は、パレット4
1のアース又は端子60C,60Fに接続されている。
また、パレット41がパレット台46に保持された状態
で、アーム62の他方の端を下方に押し下げるアクチュ
エータが設けられている。アクチュエータはロードチャ
ンバ9の外部に設けられ、ロードチャンバ9の壁67に
は、外気と遮断しながら移動可能にする機構68が設け
られている。これにより、アクチュエータの先端66は
ロードチャンバ9内を移動可能になり、アクチュエータ
を駆動することにより先端66がアーム62の他方の端
を下方に押し下げ、ピン64が上昇する。
【0043】真空吸着した状態でアクチュエータを駆動
してピン64を上昇させると、ピン64の先端が吸着さ
れたウエハ100の裏面に突き刺さり、絶縁膜を破って
ウエハ100とピン64が導通する。アクチュエータを
解除しても、アーム62はばね65により付勢されてい
るので、ピン64がウエハ100に接触して導通した状
態が維持される。なお、ばね65はピン64がウエハ1
00に接触して導通した状態が維持できればよい強さに
設定されている。
【0044】図10は、パレット41をロードチャンバ
9と真空チャンバ1内のステージ49との間で搬送する
機構を説明する図である。パレット41は、ローラ57
をレールに載せて移動されるが、ロードチャンバ9と真
空チャンバ1の間にはゲート8が設けられるので、連続
したレールを設けることはできない。そこで、ロードチ
ャンバ9にはレール45A,45Bを、真空チャンバ1
にはレール47A,47Bを設け、パレット41が中間
に位置する時には少なくとも両側のローラがレール45
A,45とB47A,47Bに載るようにしている。な
お、図示していないが、パレット台46には、パレット
41をレールに沿って移動させるアクチュエータが設け
られている。また、パレット台46にはパレット41を
機械的に固定する機構が設けられている。
【0045】パレット台46は、パレット41を固定し
た時にパレット41の端子60Aから60Dと接触する
端子71Aから71Dと、真空経路53と接続する開口
72が設けられた部材69を有している。開口72は真
空ポンプに接続されている。また、ステージ49は、パ
レット41を固定した時にパレット41の端子60Eか
ら60Jと接触する端子71Eから71Jが設けられた
部材70を有している。端子71Aから71Jは、ばね
で付勢された構造を有し、搬送されたパレット41が衝
突する衝撃を吸収すると共に、電気的に確実に接続され
るようになっている。
【0046】図11は、ロードチャンバ9内を真空にす
るための排気経路及び真空チャックの排気経路を示す図
である。図示のように、ロードチャンバ9とプリロード
チャンバ11の間にはゲート10が設けられており、ロ
ードチャンバ9とシンクチャンバ1の間にはゲート8が
設けられており、ゲート8と10を閉じた状態でロード
チャンバ9内を排気して真空にできる。また、パレット
はパレット台46に固定された状態で、真空チャックが
機能するようになっており、ウエハ100をパレットに
載置した状態でのウエハ100とパレットとの間の土手
51で囲まれる空間を51Aで表す。開口52及び真空
経路53を介して空間51A内を排気することにより真
空吸着が働く。
【0047】真空ポンプ73はバルブV3,V4を介し
て共通経路に接続され、空間51AはバルブV1を介し
て共通経路に接続され、ロードチャンバ9はバルブV2
を介して共通経路に接続されている。また、気体供給源
(P−N2)76が流量制御器(フローセンサ)FCS
とバルブV5を介して共通経路に接続され、流量計PS
2が共通経路に接続されている。流量計PS2の検出量
は演算制御ユニット(MMI)74に送られ、演算制御
ユニット74はフローセンサFCSの流量を制御する。
【0048】図12は、パレット41、パレット台46
及びステージ49における電気的な構成を示す図であ
り、(A)はパレット台46に接続した状態を、(B)
はステージ49に接続した状態を示す。パレット41の
ウエハ静電チャックは2つの部分55Aと55Bに分か
れており、容量素子も2個58Aと58Bに分かれてい
る。また、図8に示したように、3個のパレット静電チ
ャック59A,59B,59Cが設けられている。端子
60A,60E,60Jは、パレットのアースに接続さ
れており、裏面導通機構56A−56Cと、容量素子5
8A,58Bのアース端子もパレットのアースに接続さ
れている。端子60Bと60Hはウエハ静電チャック5
5Aと容量素子58Aに接続され、端子60Dと60G
はウエハ静電チャック55Bと容量素子58Bに接続さ
れ、端子60Cと60Fは裏面導通機構56に接続さ
れ、端子60Iはパレット静電チャック59A,59
B,59Cに接続されている。
【0049】パレット台46の端子71Bと71Dは、
スイッチ78を介してローダ電源77に接続され、端子
71Cは切換スイッチ79を介して抵抗計80又はアー
スに接続され、端子71Aはアースに接続されている。
ステージ49の端子71Gと71Hはスイッチ81を介
してウエハ用ステージ側電源82に接続され、端子71
Iはパレット用ステージ側電源83に接続され、端子7
1Fは切換スイッチ84を介して抵抗計85又はアース
に接続され、端子71Eと71Jはアースに接続されて
いる。
【0050】図13は、パレット41の基準載置面54
Aから54Dを利用したチャック状態を検出する構成を
示す図である。ローダチャンバ9の壁90に透明な部材
で形成した窓91を設け、外部に光学的な高さ検出器9
2を設ける。検出器92は、レーザなどの平行光束を出
力する光源93と、受光位置を検出できる受光素子94
を有する。光源93からの光束を窓91を通して基準載
置面54の表面に照射し、反射した光束を受光素子94
で検出すると、基準載置面54の高さに応じて受光素子
94における検出位置が変化する。従って、受光素子9
4における検出位置から基準載置面54の高さが検出で
きる。同様に、パレット41上にウエハ90を載置して
吸着などにより固定し、その表面の高さを検出して基準
面の高さの差を算出する。4箇所の差がほぼ等しく、ウ
エハ100の厚さに近い値であればウエハは正常に固定
されているといえる。しかし、4箇所の差が所定の値よ
り大きい場合や、差がウエハ100の厚さから大きく離
れた値の場合にはウエハは正常に固定されていないこと
になる。
【0051】なお、ウエハの固定状態を検出するのは上
記の方法に限らず各種の方法がある。例えば、真空吸着
する場合には、正常に吸着されていれば真空ポンプの流
量が小さいが、正常に吸着されておらずに隙間がある場
合には真空ポンプの流量が大きくなるので、真空ポンプ
の流量を検出することによりウエハの固定状態を検出す
ることが可能である。
【0052】また、前述の裏面導通機構を利用して、ウ
エハの固定状態を検出することも可能である。パレット
41がパレット台46に固定されている場合、図12の
スイッチ79を抵抗計80側に接続し、裏面導通機構5
6Dと他の裏面導通機構56A−56Cとの間の抵抗を
測定する。測定した抵抗値が所定値以上の場合は裏面導
通が正常でないので、再度アクチュエータなどで付勢し
て抵抗値が所定値以下になるようにする。ウエハ静電チ
ャックに切り換えて真空吸着を解除した段階で再度抵抗
値を測定して前の測定値と差がなければウエハの固定は
正常であると判断される。同様に、パレット41をステ
ージ49に搬送して固定した後で、スイッチ84を抵抗
計85側に接続し、裏面導通機構56Dと他の裏面導通
機構56A−56Cとの間の抵抗を測定する。測定した
抵抗値がパレット台46で測定した値と同じであれば、
ウエハの固定は正常であると判断される。
【0053】本実施例では、複数の方法を組み合わせて
行うことにより、ウエハの固定状態を確実に検出して、
固定状態が不良のウエハが露光されないようにしてい
る。
【0054】図14は、ロードチャンバ9におけるウエ
ハのチャック動作を示すフローチャートである。ステッ
プ311では、パレット41はパレット6上に固定され
ている。ゲート8を閉じ、ゲート10を開いた状態で、
高さ検出器によりパレット41の4つの基準載置面54
の高さを測定し記憶する。そして、エッジクランプアー
ム12によりウエハ100をパレット41上に搬送して
載置する。ステップ312では、図11の真空機構のバ
ルブV1とV3を開いて真空吸着を開始する。ステプ3
13では、図11の流量計PS2により共通真空経路に
流れる気体流量を検出し、所定値以内であるか判定す
る。所定値以上の時には、ウエハと載置面の間に隙間が
あり正常に吸着できないウエハなので、ステップ322
に進んでチャック以上であることを報知する。所定値以
内の時には、ステップ312に進む。なお、図示してい
ないが、裏面導通機構を外部のアクチュエータで付勢す
る場合は、ステップ312に進む前に行い、裏面導通機
構56Dと他の裏面導通機構56A−56Cとの間の抵
抗を抵抗計80で測定し、裏面導通されているかを検出
する。
【0055】ステップ312では、エッジクランプアー
ムを解除して、プリロードチャンバ11に退避させる。
ステップ314では、図12のスイッチ78を接続し、
ローダ側電源77から第1の電圧を供給し、ウエハ静電
チャックを動作させる。ステップ316では、図11の
バルブV3を閉じ、V1は開いたままで、更にV2を開
く。これにより、空間51A内に大気が入り、真空チャ
ックが解除される。ステップ317では、真空吸着が解
除された後もウエハ静電チャックによりウエハが正常に
チャックされているか確認する。具体的には、V4,V
5を開いてP−N2から気体を流した時の流量をPS2
で検出し、MMI74は検出した値に基準値を加えた値
をFCS75に設定する。そして、V1,V4,V5を
開いてP−N2から気体を流した時の流量をPS2で検
出し、設定した値以下であるか判定する。ウエハが正常
にチャックされていれば、ウエハ100により空間51
Aはロードチャンバ9と遮断されており、流量はほとん
ど増加しないので設定値以下であるが、正常にチャック
されていないと隙間から大気が流入して流量が所定値以
上になる。更に、図13に示した基準載置面を利用した
ウエハ表面の高さ検出を行い、記憶してある基準載置面
との差を算出して正常であるか判定する。また、裏面導
通の判定も行う。いずれかの判定で不良と判断された時
には、ステップ322に進む。
【0056】ステップ318ではゲート10を閉じ、ス
テップ319でロードチャンバ内を排気して真空にす
る。この時、最初は遅い速度で排気してパーティクルな
どが舞い上がってウエハの表面に付着しないようにし、
ある程度排気された後に高速の排気に切り換える。ステ
ップ320で、ローダ側電源77から第1の電圧より高
い第2の電圧を供給する。ステップ321では、ステッ
プ317と同様に、ウエハが正常にチャックされている
か判定し、不良と判断された時には、ステップ322に
進み、正常であればチャック動作は終了する。
【0057】図15は、パレット41とパレット台46
からステージ49に搬送する時の動作を示すフローチャ
ートであり、図12を参照しながら説明する。以下の動
作はパレットへのウエハのチャックが終了し、ロードチ
ャンバ9内が真空状態になった後開始される。ステップ
331では、ステージ側のスイッチ81と2個の電源8
2,83をオフのままにしておく。ステップ332で
は、ゲート8を開く、ステップ333でローダ側のスイ
ッチ78を開き、ステップ334でローダ側電源77を
オフする。ステップ333と334は同時に行う。
【0058】ステップ335ではパレットを搬送し、ス
テージの端子に接触した状態になる。ステップ336で
は、ステージ側のスイッチ81を接続状態にする。ステ
ップ337では、2個の電源82,83をオンする。こ
れにより、パレットはステージに固定される。ステップ
338では、ウエハのチャックが正常か判定し、以上で
あればステップ340に進み、正常であれば、パレット
の搬送が終了し、露光動作に入る。ステップ338での
ウエハのチャックが正常かの判定は、抵抗計85を使用
して行うが、図13のような高さ検出器や他の測定器を
利用してもよい。
【0059】上記のように、真空チャンバとロードチャ
ンバの間でパレットを搬送する場合、パレットは一時的
に両方の部分から切り離された状態になるが、容量素子
58により静電チャックへの電圧の印加状態が維持され
るので、ウエハ静電チャックが解除されることはない。
【0060】図16は、ロードチャンバ9においてステ
ージから送られてきたウエハをパレットから外すチャッ
ク解除動作を示すフローチャートである。静電チャック
されたウエハは、静電チャックに印加する電圧を0Vに
しても容易にチャックが外れないという問題がある。そ
こで、このチャック解除動作では、真空チャックの空間
51Aの気圧を高めて気圧によりウエハをパレットから
取り外す。ここではこの動作をポップオフと呼ぶ。この
時ウエハをエッジクランプアームでクランプして、ウエ
ハが飛ばされないようにする。
【0061】ステップ351では、ウエハ静電チャック
に印加する電圧を低電圧の第1の電圧に切り換える。ス
テップ352では、ロードチャンバ9内の真空を解除し
て大気圧状態にする。ステップ353では、エッジクラ
ンプアーム12によりチャックされているウエハをクラ
ンプする。
【0062】ステップ354では、エッジクランプアー
ムでウエハをクランプする。ステップ354では、ポッ
プオフの圧力を設定する。具体的には、図11で、V4
とV5のみを開いた状態で、共通経路の圧力がポップオ
フ圧力になるようにFCS75を設定した上で、V1を
開く。ステップ355では、ウエハ静電チャックの電圧
を0Vに設定する。これによりウエハ静電チャックが解
除されると同時に圧力によりウエハがパレットから外れ
る。ステップ356では、エッジクランプアームでウエ
ハをプリロードチャンバ11に搬送して終了する。
【0063】第1実施例では、ロードチャンバ9でパレ
ット41にウエハ100を固定してから、パレット41
を真空チャンバ1内のステージ49に固定したが、第2
実施例では、ウエハ100を直接ステージ49に固定す
る。
【0064】図17は、本発明の第2実施例の近接露光
方式の電子ビーム露光装置における、ロードチャンバ9
と真空チャンバ1内のステージ49との間のウエハ10
0の受け渡しのための構成を示す図である。第2実施例
の他の部分の構成は、第1実施例とほぼ同じであるが、
第2実施例ではエッジクランプアーム12をロードチャ
ンバ9内に設ける点が異なる。なお、第1実施例と同様
に、プリロードチャンバ11内にエッジクランプアーム
を設け、別のエッジクランプアームと載置台をロードチ
ャンバ9内に設けるようにしてもよい。真空チャンバ1
の外部には、図13に示したのと同様のウエハの表面位
置を検出する検出器92と、裏面導通機構に外部から圧
力を印加する裏面導通圧力印加部102が設けられてい
る。裏面導通圧力印加部102は、図9で説明したアク
チュエータに相当する部分である。
【0065】図18は、第2実施例のステージの上面の
構成であり、第1実施例のパレットと同様に、エッジク
ランプアームのコマが入る穴42−44と、基準載置面
54A−54Dと、静電チャック範囲に設けられた細い
柱状の部分55と、裏面導通機構56A−56Dとを有
するが、真空チャックのための土手や吸気口は設けられ
ていない。
【0066】ウエハ表面位置検出器92は、ステージ4
9の基準載置面54A−54Dの高さを測定して記憶し
ておく。
【0067】エッジクランプアーム12は、プリロード
チャンバ11のウエハアライナ13からウエハ100を
クランプしてロードチャンバ9内に搬送する。そして、
ロードチャンバ9内を大気圧状態から真空状態にした後
ゲート8を開いて、エッジクランプアーム12はウエハ
100をステージ49に押し当てる。ステージ49はウ
エハ100が押し当てられた状態で静電チャックにより
ウエハを固定する。これにより、ウエハ100に多少の
反りがあっても確実にチャックが行える。この状態で、
裏面導通圧力印加部102を起動して、裏面導通機構5
6A−56Dのアームを押して導電性のピンをウエハ1
00の裏面に押し付ける。この時、エッジクランプアー
ム12でウエハ100を保持してステージ49に押し当
てているので、裏面導通機構のピンが押し当てられても
ウエハのチャックが外れることはない。
【0068】以上の動作が終了した後、エッジクランプ
アーム12は保持状態を解除してロードチャンバ9内に
戻る。ウエハ表面位置検出器92は、ステージ49の基
準載置面54A−54Dの部分のウエハ100の表面位
置を検出し、あらかじめ記憶してあるステージ49の基
準載置面54A−54Dの高さとの差を算出し、固定さ
れたウエハ100の表面の高さ分布の範囲を求め、ウエ
ハが正しくチャックされているかを判定する。後は第1
実施例と同じである。
【0069】露光が終了したウエハ100は再び図17
の位置に搬送され、ゲート8が開かれ、エッジクランプ
アーム12がウエハをクランプする。この状態で静電チ
ャックの電圧を0Vにして静電チャックを解除するが、
ウエハがステージから容易に外れない場合があるので、
その時には静電チャックに逆極性の電圧を印加してウエ
ハがステージから飛び上がるようにする。この場合もエ
ッジクランプアーム12がウエハをクランプしているの
で、ウエハが飛び上がっても問題はない。なお、ウエハ
をステージから引き離す方向にエッジクランプアーム1
2に小さな力を加えた状態で、静電チャックに0Vを印
加してもウエハをステージから容易に引き離すことがで
きる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
実用的な高スループットの近接露光方式の電子ビーム露
光装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の近接露光方式の電子ビーム露
光装置の全体構成を示す図である。
【図2】実施例のプリロードチャンバの部分の構成を示
す図である。
【図3】実施例のエッジクランプアームを示す図であ
る。
【図4】エッジクランプアームの可動ゴマの部分の構成
を示す図である。
【図5】ウエハより大きな載置面を有するステージ(パ
レット)に対してエッジクランプアームを使用するため
に必要な構成を示す図である。
【図6】エッジクランプアームによるクランプ動作を示
すフローチャートである。
【図7】実施例のロードチャンバの部分の構成を示す図
である。
【図8】実施例で使用するパレットを示す図である。
【図9】裏面導通機構を示す図である。
【図10】パレット搬送機構を示す図である。
【図11】パレット及びロードチャンバの真空排気系の
構成を示す図である。
【図12】パレットの静電チャックに関係する部分の構
成を示す図である。
【図13】基準載置面を利用した光学的な高さ検出機構
を示す図である。
【図14】ロードチャンバにおけるウエハのチャック動
作を示すフローチャートである。
【図15】パレットの搬送動作を示すフローチャートで
ある。
【図16】ロードチャンバにおけるウエハのチャック解
除動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第2実施例の電子ビーム露光装置に
おける、ロードチャンバとステージとの間のウエハの受
け渡しのための構成を示す図である。
【図18】第2実施例のステージの上面構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…真空チャンバ 2…電子光学コラム 3…マスクカセット 8,8A,8B,10,10A,10B…ゲート 9,9A,9B…ロードチャンバ 11…プリロードチャンバ 12…エッジクランプアーム 16,16A,16B…ウエハカセット 41…パレット 92…ウエハ表面位置検出器 100…ウエハ 102…裏面導通圧力印加部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月13日(2002.12.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビーム露光装
置に関し、特に露光するパターンと同の開口を有する
マスクを備え、マスクにウエハを近接して配置した状態
でマスクに電子ビームを照射してパターンを露光する近
接露光方式の電子ビーム露光装置に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の集積度は微細加工技術
により規定されており、微細加工技術には一層の高性能
が要求されている。特に、露光技術においては、ステッ
パなどに用いられるフォトリソグラフィの技術的な限界
が予想されており、一層の微細化を難しくしている。こ
の限界を打ち破る技術として電子ビーム露光技術が注目
されているが、一般に電子ビーム露光はスループットが
低いという問題がある。特許第2951947号は、露
光パターンと同の開口パターンを有するステンシルマ
スクに、感光剤(レジスト)を塗布した試料(ウエハ)
を近接して配置し、大きな電子ビームでマスクを走査す
ることにより短時間で露光を終了する近接露光方式の電
子ビーム露光技術を開示している。この技術についての
詳しい説明は省略するが、近接露光方式と従来方式との
大きな違いは、マスクにウエハを近接して配置する必要
がある点である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実際に量産で使用でき
る近接露光方式の電子ビーム露光装置を実現する場合、
上記の相違点が大きな問題になる。例えば、ウエハ表面
の反りが大きく、ウエハ表面のある部分が基準面から5
0μm以上高い場合、ウエハをマスクに近接させるとウ
エハの表面がマスクに接触してマスクを損傷することに
なる。1枚のマスクは非常に多数枚のウエハを露光する
のに使用され、1枚が非常に高価である。そのため、ウ
エハの表面を厳密に管理してこのような事故が発生しな
いようにする必要がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様の電
子ビーム露光装置は、ウエハを保持して移動するステー
ジと、露光するパターンと同の開口を有するマスクを
備え、前記マスクに前記ステージに保持された前記ウエ
ハを近接して配置した状態で前記マスクに電子ビームを
照射してパターンを露光する近接露光方式の電子光学コ
ラムと、前記ステージ及び前記電子光学コラムを収容す
る真空チャンバとを備える電子ビーム露光装置であっ
て、前記ステージは、前記ウエハを保持する部分に基準
載置面を備え、当該電子ビーム露光装置は、前記基準載
置面及び載置された前記ウエハの前記基準載置面の部分
の高さを検出する高さ検出器を備えることを特徴とす
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、本発明の第2の態様の電子ビーム露
光装置は、ウエハを保持して移動するステージと、露光
するパターンと同の開口を有するマスクを備え、前記
マスクに前記ステージに保持された前記ウエハを近接し
て配置した状態で前記マスクに電子ビームを照射してパ
ターンを露光する近接露光方式の電子光学コラムと、前
記ステージ及び前記電子光学コラムを収容する真空チャ
ンバとを備える電子ビーム露光装置であって、前記ステ
ージは、保持された前記ウエハの裏面に導電性のピンを
押し当てる裏面導通機構を備えることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】電子ビーム露光装置の真空チャンバ内は真
空であり、当然良好なクーン度である。本実施例で
は、プリロードチャンバ11内は良好なクリーン度に維
持され、良好なクリーン度であるウエハカセット16の
内部はプリロードチャンバ11に対して開放されるの
で、ウエハを処理する部分でのクリーン度は良好であ
り、処理の終了したウエハはウエハカセット16に戻さ
れて密閉されるので、ウエハは良好なクリーン度の環境
で処理されるのと同等である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】図11は、ロードチャンバ9内を真空にす
るための排気経路及び真空チャックの排気経路を示す図
である。図示のように、ロードチャンバ9とプリロード
チャンバ11の間にはゲート10が設けられており、ロ
ードチャンバ9と真空チャンバ1の間にはゲート8が設
けられており、ゲート8と10を閉じた状態でロードチ
ャンバ9内を排気して真空にできる。また、パレットは
パレット台46に固定された状態で、真空チャックが機
能するようになっており、ウエハ100をパレットに載
置した状態でのウエハ100とパレットとの間の土手5
1で囲まれる空間を51Aで表す。開口52及び真空経
路53を介して空間51A内を排気することにより真空
吸着が働く。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】図14は、ロードチャンバ9におけるウエ
ハのチャック動作を示すフローチャートである。ステッ
プ311では、パレット41はパレット6上に固定され
ている。ゲート8を閉じ、ゲート10を開いた状態で、
高さ検出器によりパレット41の4つの基準載置面54
の高さを測定し記憶する。そして、エッジクランプアー
ム12によりウエハ100をパレット41上に搬送して
載置する。ステップ312では、図11の真空機構のバ
ルブV1とV3を開いて真空吸着を開始する。ステ
313では、図11の流量計PS2により共通真空経路
に流れる気体流量を検出し、所定値以内であるか判定す
る。所定値以上の時には、ウエハと載置面の間に隙間が
あり正常に吸着できないウエハなので、ステップ322
に進んでチャック異常であることを報知する。所定値以
内の時には、ステップ312に進む。なお、図示してい
ないが、裏面導通機構を外部のアクチュエータで付勢す
る場合は、ステップ312に進む前に行い、裏面導通機
構56Dと他の裏面導通機構56A−56Cとの間の抵
抗を抵抗計80で測定し、裏面導通されているかを検出
する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】ステップ335ではパレットを搬送し、ス
テージの端子に接触した状態になる。ステップ336で
は、ステージ側のスイッチ81を接続状態にする。ステ
ップ337では、2個の電源82,83をオンする。こ
れにより、パレットはステージに固定される。ステップ
338では、ウエハのチャックが正常か判定し、異常
あればステップ340に進み、正常であれば、パレット
の搬送が終了し、露光動作に入る。ステップ338での
ウエハのチャックが正常かの判定は、抵抗計85を使用
して行うが、図13のような高さ検出器や他の測定器を
利用してもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/68 H01L 21/68 R 21/30 541S (72)発明者 伊勢 徹 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内 (72)発明者 福井 豊治 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内 (72)発明者 藤田 太一 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内 (72)発明者 柳 良明 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内 (72)発明者 津田 征夫 茨城県ひたちなか市堀口208−3 (72)発明者 津田 英明 茨城県日立市森山町2−23−21 (72)発明者 二瓶 幸一 茨城県那珂郡那珂町菅谷2987−10 Fターム(参考) 2H097 AA03 CA16 LA10 5C001 AA01 AA03 BB07 CC06 5C034 BB06 BB07 5F031 CA02 CA07 DA01 DA12 FA01 FA04 FA07 FA11 FA14 GA10 GA13 GA15 GA43 GA47 GA49 HA01 HA13 HA16 HA24 HA32 HA33 HA35 JA01 JA02 JA21 JA30 JA32 JA45 MA27 NA02 NA05 NA09 PA30 5F056 AA22 AA25 FA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを保持して移動するステージと、 露光するパターンと同一の開口を有するマスクを備え、
    前記マスクに前記ステージに保持された前記ウエハを近
    接して配置した状態で前記マスクに電子ビームを照射し
    てパターンを露光する近接露光方式の電子光学コラム
    と、 前記ステージ及び前記電子光学コラムを収容する真空チ
    ャンバとを備える電子ビーム露光装置であって、 前記ステージは、前記ウエハを保持する部分に基準載置
    面を備え、 当該電子ビーム露光装置は、前記基準載置面及び載置さ
    れた前記ウエハの前記基準載置面の部分の高さを検出す
    る高さ検出器を備えることを特徴とする電子ビーム露光
    装置。
  2. 【請求項2】 ウエハを保持して移動するステージと、 露光するパターンと同一の開口を有するマスクを備え、
    前記マスクに前記ステージに保持された前記ウエハを近
    接して配置した状態で前記マスクに電子ビームを照射し
    てパターンを露光する近接露光方式の電子光学コラム
    と、 前記ステージ及び前記電子光学コラムを収容する真空チ
    ャンバとを備える電子ビーム露光装置であって、 前記ステージは、保持された前記ウエハの裏面に導電性
    のピンを押し当てる裏面導通機構を備えることを特徴と
    する電子ビーム露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電子ビーム露光装置で
    あって、 前記裏面導通機構は、一方の側に前記導電性のピンを有
    する回転可能に支持されたアームと、前記アームを前記
    導電性のピンが前記ウエハの裏面に接触した状態を保持
    するように付勢する保持機構と、前記アームの他方の端
    を前記導電性のピンが前記ウエハの裏面の酸化膜を突き
    破るように付勢する付勢機構とを備える電子ビーム露光
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子ビーム露光装置で
    あって、 前記付勢機構は前記真空チャンバの外部に設けられてい
    る電子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    電子ビーム露光装置であって、 前記ウエハはパレットに保持され、前記ステージは前記
    パレットを保持する電子ビーム露光装置。
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