JP2003142187A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003142187A
JP2003142187A JP2001336820A JP2001336820A JP2003142187A JP 2003142187 A JP2003142187 A JP 2003142187A JP 2001336820 A JP2001336820 A JP 2001336820A JP 2001336820 A JP2001336820 A JP 2001336820A JP 2003142187 A JP2003142187 A JP 2003142187A
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housing
connector
wiring material
flat wiring
cable
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Withdrawn
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JP2001336820A
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English (en)
Inventor
Noritomo Okamura
憲知 岡村
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Yoshito Sakai
義人 酒井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続時の操作性の向上を図りながらその構成
を簡略化する。 【解決手段】 フラットケーブル1(フラット配線材)
を保持するハウジング20を有し、このハウジング20
を基板側コネクタC1のハウジング10に嵌合させるこ
とによりケーブル1と相手側端子14とを接続する。ハ
ウジング20にはケーブル1を撓ませた状態で挿入可能
な隙間を幅方向に隔てて断面コ字型の差込部24が設け
られ、ケーブル1はその側縁部をこれら差込部24に差
し込んだ状態で保持される。各差込部24にはその内側
に凸部からなる係合部が設けられ、ケーブル側縁部に設
けられた切欠き4にこの係合部が外側から挿入されるこ
とにより、ケーブル1の末端部分がハウジング20から
前方に突出し、かつコネクタ嵌合方向におけるハウジン
グ20とケーブル1との相対変位が規制された状態でケ
ーブル1がハウジング20に保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平角導体を並設し
たフラットケーブル、リボン電線、FPC(Flexible P
rinted Circuit)等のフラット配線材を回路基板等に電
気的に接続するためのコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、回路基板等にフラットケーブ
ル等のフラット配線材を接続する構造として、ハウジン
グ内に複数の端子を一列に並べて収納したコネクタを回
路基板に実装し、フラット配線材の末端部分(導体の露
出部分)をこのハウジングに遊嵌状態で挿入するととも
に、この状態で、スライダと称する板状の部材をフラッ
ト配線材に重ねてハウジングに挿入することによりフラ
ット配線材の末端部分を相手側の端子に接触させるよう
にしたコネクタが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなコネクタ
は、フラット配線材を回路基板等に接続するためのコネ
クタとして一般的であるが、接続作業として、フラッ
ト配線材の挿入、スライダの挿入という2つの操作が
必要であるため作業性が悪いという欠点がある。
【0004】そこで最近では、接続作業を一度の操作で
行えるように、フラット配線材の末端部分を予めハウジ
ング(第1ハウジングとする)で保持しておき、この第
1ハウジングを回路基板側コネクタのハウジング(第2
ハウジングとする)に嵌合させることによりフラット配
線材の末端部分を相手側コネクタの端子に接触させるよ
うにしたコネクタ(フラット配線材用コネクタ)が考え
られている。
【0005】この種のコネクタにおいて、フラット配線
材側のコネクタハウジングは、筒状のハウジング本体と
板型のホルダーとから構成されており、ホルダーをフラ
ット配線材の端末部分に重ね合わせ、この状態でホルダ
ーとフラット配線材とを一体にハウジング本体に挿着し
てフラット配線材をハウジング本体とホルダーとで挟持
することにより、コネクタ嵌合方向における第1ハウジ
ングとフラット配線材との相対変位を規制し、かつフラ
ット配線材の末端部分を第1ハウジングから前方に突出
させた状態で第1ハウジングによりフラット配線材を保
持するように構成されている。そして、この第1ハウジ
ングを回路基板側コネクタの第2ハウジングに嵌合させ
るとフラット配線材の末端部分が第2ハウジングに挿入
されて端子に接触するように構成されている。
【0006】ところで、この種のフラット配線材用コネ
クタにおいてもその構成パーツを削減することにより簡
略化を図り、これを通じて製造コストの削減、フラット
配線材に対する組付性の向上等を図るのが好ましく、こ
の点、上記のように第2ハウジングが複数のパーツ(ハ
ウジング本体及びホルダー)から構成されるコネクタで
は未だ改善の余地があるといえる。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、フラット配線材を回路基板等に電気的に接続
するためのコネクタにおいて、接続時の操作性を向上さ
せながらその構成を簡略化することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、フラット配線材とその末端部分を保持す
るハウジングとを有し、前記ハウジングを相手側コネク
タのハウジングに嵌合させることによりフラット配線材
の末端部分を相手側コネクタの端子に接触させるコネク
タであって、前記ハウジングはフラット配線材を撓ませ
た状態で挿入可能な隙間を隔てて互いに対向し、かつフ
ラット配線材の側縁部が内側から差込み可能となるよう
に開口する一対の差込部を備え、フラット配線材の側縁
部をこれらの差込部に差し込んだ状態でフラット配線材
を保持するように構成されるとともに、これら差込部に
フラット配線材の係合部を有し、前記フラット配線材は
その末端部分に補強板が積層固定されるとともに、その
側縁部に前記差込み方向から前記係合部に対して係合可
能な位置決め部が設けられ、この位置決め部が前記係合
部に係合してコネクタ嵌合方向における前記ハウジング
とフラット配線材との相対変位が規制され、かつフラッ
ト配線材の末端部分が前記ハウジングから前方に突出し
た状態となるように前記係合部及び位置決め部が構成さ
れているものである。
【0009】このような構成によると、フラット配線材
を撓ませながら差込部の間に挿入し、その撓みを戻すよ
うにして当該フラット配線材の側縁部を差込部に差し込
むとともに、その位置決め部を係合部に係合させるよう
にすれば、ハウジングによりフラット配線材が保持され
るとともに、前記フラット配線材の位置決め部とハウジ
ングの係合部との係合によって、フラット配線材の末端
部分がハウジングからコネクタ嵌合方向における前側に
突出し、かつコネクタ嵌合方向におけるハウジングとフ
ラット配線材との相対変位が規制された状態となる。従
って、単一のハウジング構造でフラット配線材を保持す
ることができるようになる。
【0010】このようなコネクタにおいて、ハウジング
の係合部及びフラット配線材の位置決め部はハウジング
とフラット配線材との相対変位を規制し得る構造であれ
ば如何なる構造であってもよいが、例えば位置決め部と
してフラット配線材の両側縁部にそれぞれ幅方向外側に
開口する切欠きを形成する一方、これらのフラット配線
材の切欠きに対して外側から挿入されるように前記係合
部を形成するようにすれば、簡単な構造でハウジングと
フラット配線材との相対変位を規制することができる。
また、ハウジングにフラット配線材を装着する際、つま
りフラット配線材の両側縁部を各差込部に差し込む際に
もその作業を難なく行うことができるというメリットも
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態について
図面を用いて説明する。
【0012】図1及び図2は、本発明にかかるコネクタ
が適用されるフラット配線材用コネクタを示しており、
図1はフラット配線材用コネクタの断面図、図2は同分
解斜視図である。
【0013】これらの図に示すようにフラット配線材用
コネクタは、複数の平角導体2を並列に備えたフラット
ケーブル1(フラット配線材)の末端部分に構成される
配線材側コネクタC2と、回路基板(図示せず)に実装
される基板側コネクタC1(第1コネクタ)とからなっ
ており、前記の配線材側コネクタC2が本願発明のコネ
クタに該当するものである。
【0014】基板用コネクタC1は、図2に示すように
ケーブル1に対応した幅方向に細長のハウジング10を
有している。
【0015】ハウジング10の内部には幅方向(図1で
は紙面に直交する方向)に並ぶ多数の端子収納室12が
形成され、各端子収納室12内に端子14がそれぞれ収
納されている。各端子14は、上下に撓み変位可能な接
続用撓み片14aとその下側の支持部14bとからなる
コ字型の接続部分を前端(図1では左側端)に有すると
ともに、その後側に脚部14cを備えた雌型の端子で、
端子収納室12に対してハウジング10の後側(図1で
は右側)から差し込まれて収納されている。そして、前
記脚部14cが回路基板の固定用ランドに半田付けされ
ることにより基板上回路(パターン)に電気的に接続さ
れるようになっている。
【0016】ハウジング10の前面側には、ケーブル1
の差込口10aが設けられるとともに、この差込口10
aの周囲に筒型のフード16が一体に形成されている。
このフード16の上部中央(幅方向中央)には、配線材
側コネクタC2の後記フック36を挿入する係止孔18
aを具備した上下に撓み可能な係止片18が設けられて
いる。また、フード16の内底面には配線材側コネクタ
C2の後記突条26に対応する前後方向の案内溝19が
形成されている。
【0017】一方、配線材側コネクタC2は、フラット
ケーブル1(以下、ケーブル1と略す)を保持する幅方
向に細長のハウジング20を有している。
【0018】ハウジング20は、図1〜図3及び図4
(a)に示すようにケーブル1をその上面側から覆った
状態で保持する本体22を有している。この本体22の
前側(図1では右側)であって幅方向両端(図1では紙
面に直交する方向両端)には、該幅方向に対向して開く
断面コ字型の一対の差込部24が一体に形成されてい
る。これらの差込部24は、ケーブル1の側縁部(幅方
向両端縁部)をそれぞれ保持する部分で、ケーブル1を
撓ませた状態で挿入可能な隙間27を隔てて設けられて
いる。各差込部24の内側にはケーブル1に対する凸
部、詳しくはハウジング20の幅方向外側から内側に向
って突出する凸部からなる係合部24a(図4(a)に
示す)が形成されている。
【0019】本体22の後側には、連結片28を介して
上下方向に折畳み(折り曲げ)可能なロック片30が一
体に設けられ、また同後端部位であって本体22の幅方
向両側には、前記ロック片30を下方に折畳んだ状態で
係止(ロック)するフック34を備えた一対の脚部32
が一体に設けられている。
【0020】また、本体22の後端上部には基板側コネ
クタC1に対する係止用のフック36が形成され、さら
に前記各差込部24の下側には基板側コネクタC1の前
記ハウジング10に対する案内用の突条26がそれぞれ
一体に形成されている。
【0021】なお、ケーブル1は、図1及び図2に示す
ように末端部分が処理されて各導体2が上側に露出した
状態とされており、その端末部分の裏面には補強板3が
積層固定されている。この補強板3は、絶縁性を有する
樹脂板から構成されており、より具体的には、基板側コ
ネクタC1への挿入に際して支障がないようにケーブル
1をフラットな状態に支持する一方、ケーブル1を幅方
向に摘むと適度に撓み得るようにある程度の弾性を有し
た構成とされている。
【0022】また、ケーブル1の端末部分であってその
幅方向両端にはハウジング20の前記係合部24aに対
応する切欠き4(位置決め部)が形成されている。
【0023】ケーブル1に配線材側コネクタC2を装着
するには(すなわちハウジング20によりケーブル1を
保持するには)、まず、ハウジング20のロック片30
を開放し(図5の二点鎖線参照)、この状態で図4
(a),(b)に示すようにハウジング20の下側でケ
ーブル1をその幅方向に撓ませながら差込部24の隙間
27に挿入し、図4(c)に示すようにケーブル1の各
側縁部(幅方向両端部)をハウジング20の各差込部2
4にそれぞれ差し込む。この際、導体2の露出部分が上
側に向くようにし、またケーブル1の各切欠き4を差込
部24の前記係合部24aに対応させた状態で差し込
む。
【0024】このようにして各差込部24にケーブル1
を差し込むと、図4(d)に示すようにケーブル1がそ
の弾発力によりフラットな状態に復帰し、ケーブル1が
その側縁部を差込部24に差し込んだ状態で支持される
とともに、ケーブル1の前記各切欠き4に各差込部24
の係合部24aが外側から挿入した状態となる。その結
果、かつケーブル1とハウジング20とが前後方向に係
合してハウジング20に対するケーブル1の相対変位、
つまりコネクタ嵌合方向(図1では左右方向)の相対変
位が規制され、図1に示すように導体2の露出部分がハ
ウジング20から前側に真っ直ぐに突出した状態でケー
ブル1がハウジング20に保持されることとなる。
【0025】そして、その後、ケーブル1を本体22の
後端部で下側に折り曲げてから前記ロック片30をロッ
クすることにより、すなわちロック片30を各脚部32
の間に押し込んでフック34に係止することにより、ケ
ーブル1への配線材側コネクタC2の装着が完了する。
【0026】以上のような構成において、ケーブル1を
回路基板に接続するには、基板側コネクタC1を配線材
側コネクタC2の差込口10aに対向させ、配線材側コ
ネクタC2をその先端側、すなわちケーブル1の末端側
から差込口10aに差込みながら両コネクタC1,C2
のハウジング同士を嵌合させる。この際、配線材側コネ
クタC2の突条26を基板側コネクタC1の案内溝19
に沿って案内しながらハウジング同士を嵌合させる。
【0027】このようにすると、基板側コネクタC1の
前記係止片18が配線材側コネクタC2のフック36に
より押し上げられ、両コネクタC1,C2が完全な嵌合
状態となると、図5に示すようにフック36が係止穴1
8aに入って係止片18とフック36とが係合状態とな
り、その結果、両コネクタC1,C2が嵌合した状態に
ロックされる。そして、このようにコネクタC1,C2
が嵌合すると、ケーブル1の導体2の露出部分が端子1
4の接続用撓み片14aと支持部14bとの間に差込ま
れ、各導体2に対して端子14の接続用撓み片14aが
接触することとなる。この接触により、ケーブル1の各
導体2がそれぞれ対応する端子14を介して回路基板の
回路に接続されることとなる。
【0028】なお、ケーブル1を基板側コネクタC1か
ら取り外すには、同図の二点鎖線に示すようにハウジン
グ20のロック片30をロック解除する。具体的にはロ
ック片30の下端部を指先等で引き上げてフック34に
よる係止状態を解除する。そして、この状態でロック片
30を摘んで配線材側コネクタC2を引き抜くことによ
り、ケーブル1を基板側コネクタC1から取り外すこと
ができる。
【0029】なお、配線材側コネクタC2の前記フック
36は、同図に示すように基端部から先端部に向って先
細りの略台形状に形成されており、従って、両コネクタ
C1、C2のロック状態は所謂セミロック状態であっ
て、上述したようにロック片30を介して配線材側コネ
クタC2に引き抜き方向の荷重を与えると、ロック状態
が解除されて基板側コネクタC1から配線材側コネクタ
C2を取り外すことが可能となる。
【0030】このようなフラット配線材用コネクタによ
ると、上述したように配線材側コネクタC2のハウジン
グ20が単一パーツからなる構成とされているので、コ
ネクタ構成を簡略化することができる。従って、フラッ
ト配線材用コネクタにおいてその製造コストの削減、あ
るいは組付作業性の向上に寄与することができるという
効果がある。
【0031】特に、この配線材側コネクタC2では、図
4(a)〜(d)に示したようにケーブル1を撓ませた
その側縁部をハウジング20の差込部24に差し込むだ
けで簡単にケーブル1をハウジング20に装着すること
ができるので、コネクタ構成の簡略化を図る一方で、ケ
ーブル1への組付性を向上させることができるというメ
リットがある。
【0032】また、上記の配線材側コネクタC2につい
ては、ケーブル1の側縁部に切欠き4を設ける一方、前
記差込部24に凸部からなる係合部24aを設け、上記
のように差込部24にケーブル1の側縁部を差し込む
と、切欠き4に係合部24aが挿入されてケーブル1と
ハウジング20とが互いに係合し、その結果、コネクタ
嵌合方向におけるハウジング20とケーブル1との相対
変位が規制されるように構成しているので、簡単な構造
でハウジングとフラット配線材との相対変位を規制する
一方で、ハウジング20に対するケーブル1の装着作業
も難なく行うことができるというメリットがある。
【0033】なお、ケーブル1をハウジング20に拘束
する構成は、必ずしも上記実施形態の構成に限られるも
のではない。例えば、補強板3の側縁部に外側に突出す
る凸部を設ける一方、ハウジング20の差込部24の内
側に凹部又は穿孔部を設け、補強板3の凸部をこの凹部
等に挿入して係合させることによりケーブル1とハウジ
ング20との相対変位を規制するように構成してもよ
い。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0035】図6及び図7は、本発明にかかるコネクタ
を適用したフラット配線材用コネクタの第2の実施形態
を示しており、図6はフラット配線材用コネクタの分解
斜視図、図7は縦断面図である。なお、第2の実施形態
のフラット配線材用コネクタの基本的な構成は第1の実
施形態と共通するため、共通する部分については同一符
号を付して説明を省略し、以下に相違点についてのみ詳
細に説明することにする。
【0036】第2の実施形態のフラット配線材用コネク
タは、いわゆる嵌合解除機構を組み込んだコネクタであ
って、配線材側コネクタC2のロック片30のロック解
除操作に伴い基板側コネクタC1に対する配線材側コネ
クタC2の嵌合状態を解除できるように構成されてい
る。
【0037】すなわち、配線材側コネクタC2の前記ロ
ック片30には、その上部であって幅方向両端部位にカ
ム31が延長形成されており、配線材側コネクタC2を
ケーブル1に装着してロック片30をロックすると、こ
のカム31が配線材側コネクタC2の上部に真直ぐに突
出すように構成されている(図6参照)。なお、ロック
片30のうちその揺動支点(連結片28の結合部分)か
らロック片30の下端までの寸法は、該揺動支点からカ
ム31の先端までの寸法よりも長く設定されている。
【0038】一方、基板側コネクタC1には、同図に示
すように、ハウジング10のフード前端にカムフォロア
17が一体に形成されている。カムフォロア17は、前
記係止片18の両側に設けられており、その前面(同図
では左側面)には、断面が湾曲凹状に形成された前記カ
ム31の摺動面17aが形成されている。
【0039】このうようなコネクタC1,C2では、両
ハウジング10,20を嵌合させると、図8(a)に示
すように配線材側コネクタC2の前記ロック片30のカ
ム31が基板側コネクタC1のカムフォロア17(摺動
面17a)に当接した状態となる。そして、この状態か
ら、ケーブル1を取外すべくロック片30のロック状態
を解除すると、図8(b)に示すように、カムフォロア
17の摺動面17aにカム先端が当接した状態でこの部
分を支点としてロック片30が揺動(回動)し、この揺
動に伴い基板側コネクタC1に対して配線材側コネクタ
C2が引出し方向(嵌合解除方向)に移動し、配線材側
コネクタC2のハウジング20が基板側コネクタC1の
ハウジング10から殆ど引出されたコネクタ半嵌合状態
となる。
【0040】以上のような嵌合解除機構を組込んだ第2
実施形態のフラット配線材用コネクタによると、ロック
片30のロック状態を解除するだけで、この操作と共に
基板側コネクタC1に対する配線材側コネクタC2の嵌
合状態を解除することができる。しかも、嵌合解除機構
は、上述の通りロック片30の揺動支点から下端部まで
の寸法が該揺動支点からカム先端までの寸法よりも長く
設定されることにより、ロック片30のロック解除操作
に際しては梃の作用が働き、少ない操作力で配線材側コ
ネクタC2の嵌合状態を解除することができる。従っ
て、第1の実施形態のコネクタ構成に比べてケーブル1
の取外し作業をより簡単に行うことができるという効果
がある。
【0041】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0042】図9及び図10(a)は、本発明にかかる
コネクタを適用したフラット配線材用コネクタの第3の
実施形態を示しており、図9はフラット配線材用コネク
タの斜視図、図10(a)は同縦断面図である。なお、
第3の実施形態のフラット配線材用コネクタについても
その基本的な構成は第1の実施形態と共通するため、共
通する部分については同一符号を付して説明を省略し、
以下に相違点についてのみ詳細に説明することにする。
【0043】第3の実施形態のフラット配線材用コネク
タは、両コネクタC1,C2の嵌合ロック構造として以
下のような構造を有している点で、第1の実施形態のコ
ネクタと構成が相違している。
【0044】すなわち、配線材側コネクタC2のハウジ
ング20には、第1の実施形態のようなフック36、脚
部32及びロック片30等は設けられておらず、その代
わりにハウジング20の上部幅方向中央に係止片38が
設けられている。
【0045】この係止片38は、前記本体22の後端部
から前方(コネクタ嵌合方向)に延びるL字型の形状を
有し、その先端には上向きのフック39aが形成されて
いる。また、係止片38の上面側であってフック39a
の後側(図10(a)では左側)には段部39bが形成
されている。この段部39bは、同図に示すように前記
フック39aの直ぐ後方の部分において係止片38の肉
厚が薄く設定されることにより形成されている。すなわ
ち、コネクタ嵌合方向における前側よりも後側が高くな
るように形成されている。
【0046】一方、基板側コネクタC1のハウジング2
0には、第1の実施形態のような係止片18は設けられ
ておらず、その代わりに、前記フード16に基板側コネ
クタC1に対する係合部41が一体に設けられている。
この係合部41は、図9に示すようにフード16の上部
に形成される前後方向の案内溝42と、この案内溝42
の奥端部(図10(a)では右側端部)であってその上
壁に形成される係止穴43とから構成されている。
【0047】このようなコネクタC1,C2では、両ハ
ウジング10,20を嵌合させると、図10(b)に示
すように配線材側コネクタC2の係止片38が基板側コ
ネクタC1の係合部41に係合し、両コネクタC1,C
2のハウジング同士が嵌合した状態にロックされる。具
体的には、同図に示すように前記係止片38のフック3
9aが係止穴43に入って係止片38がフード16に係
合し、その結果、基板側コネクタC1のハウジング10
に対する配線材側コネクタC2のハウジング20の引き
抜き方向の移動が阻止された状態となる。
【0048】一方、ケーブル1を回路基板から取外すに
は、治具を用いてコネクタC1,C2を分離することに
より行う。
【0049】具体的には、治具としてマイナスドライバ
ーJを用い、このドライバーJの先端を図10(b)に
示すように配線材側コネクタC2の係止片38と基板側
コネクタC1のフード16との間に差し込む。これによ
り係止片38を下方に撓ませてフード16に対する係止
片38の係合状態を解除する。
【0050】そしてこの状態から同図中に矢印で示すよ
うにドライバーJを回転させ、すなわちフード16の前
端部分にドライバーJを押し付けた状態でここを支点と
してドライバーJをそのグリップ部分を持ち上げる方向
に回転させる。このようにすると係止片38に形成され
た段部39bにドライバーJの先端が係合し、ドライバ
ーJが回転するに伴いハウジング20が相手側のハウジ
ング10から押出されることとなる。この際、ドライバ
ーJの上記回動支点からドライバー先端までの長さは同
支点からドライバーJのグリップ部分までの長さに比べ
て十分に短くなるので、いわゆる梃子の作用により少な
い操作力でハウジング20をハウジング10から押出す
ことができる。
【0051】このようにして基板側コネクタC1(ハウ
ジング10)と配線材側コネクタC2(ハウジング2
0)とを分離することにより、ケーブル1を回路基板か
ら取外すことができる。
【0052】以上のような第3実施形態のフラット配線
材用コネクタによると、コネクタC1,C2を分離させ
る際には、上述したようにドライバーJ(治具)を用い
てその作業を簡単に行うことが、この構成では、上記の
ように基板側コネクタC1の係止片38に段部39bが
設けられ、ドライバーJの回転に伴いその先端がこの段
部16に自ずと係合するようになっているので、ドライ
バー先端(治具)が係止片38に対して滑ることがな
く、従って、ドライバーJを回転させるだけでその力を
確実にハウジング20に伝えて難なくコネクタC1,C
2を分離させることができるという効果がある。
【0053】なお、以上説明した第1〜第3の実施形態
は、本発明にかかるコネクタ(配線材側コネクタC2)
を適用したフラット配線材用コネクタの代表的な構成例
であって、配線材側コネクタC2の具体的な構成やフラ
ット配線材用コネクタ全体の具体的な構成は本発明の要
旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0054】また、上記実施形態では、フラット配線材
としてフラットケーブル1を適用しているが、フラット
配線材はフラットケーブルに限られるものではなく、リ
ボン電線、FPC(Flexible Printed Circuit)等のそ
の他のフラット配線材であってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコネクタ
は、ハウジングにフラット配線材を撓ませた状態で挿入
可能な隙間を隔てて互いに対向する一対の差込部を設
け、これらの差込部にフラット配線材の側縁部を差し込
んだ状態で該フラット配線材を保持するとともに、この
保持状態において、フラット配線材に設けた位置決め部
と前記差込部に設けた係合部が係合してコネクタ嵌合方
向におけるハウジングとフラット配線材との相対変位が
規制され、かつフラット配線材の末端部分が前記ハウジ
ングから前方に突出した状態となるようにハウジング等
を構成したので、単一のハウジングによりフラット配線
材を良好に保持することができるようになる。従って、
コネクタの構成を簡略化することができ、これにより製
造コストの削減、あるいは組付作業性の向上に寄与する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタが適用されるフラット配線材
用コネクタ(第1の実施形態)を示す縦断面図である。
【図2】同フラット配線材用コネクタを示す分解斜視図
である。
【図3】同フラット配線材用コネクタを構成する配線材
側コネクタを示す斜視図(下側から見た状態)である。
【図4】フラット配線材に対する配線材側コネクタ(ハ
ウジング)の装着手順を説明する図である。
【図5】フラット配線材用コネクタの接続状態を示す断
面図である。
【図6】本発明のコネクタが適用されるフラット配線材
用コネクタ(第2の実施形態)を示す分解斜視図であ
る。
【図7】同フラット配線材用コネクタを示す縦断面図で
ある。
【図8】同フラット配線材用コネクタを示す縦断面図で
ある((a)は接続状態、(b)は嵌合ロックを解除し
た態をそれぞれ示す図である。)。
【図9】本発明のコネクタが適用されるフラット配線材
用コネクタ(第3の実施形態)を示す斜視図である。
【図10】同フラット配線材用コネクタを示す縦断面図
である((a)は未接続状態、(b)は接続状態(嵌合
ロック状態)をそれぞれ示す図である。)。
【符号の説明】
C1 基板側コネクタ C2 配線材側コネクタ 1 フラットケーブル(フラット配線材) 2 導体 3 補強板 4 切欠き(位置決め部) 10,20 ハウジング 14 端子 22 本体 24 差込部 24a 係合部 27 隙間
フロントページの続き (72)発明者 岡村 憲知 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 平井 宏樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 酒井 義人 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 BB06 BB08 BB22 BB23 CC22 EE12 EE27 GG09 GG15 HH08 HH17 HH28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラット配線材とその末端部分を保持す
    るハウジングとを有し、前記ハウジングを相手側コネク
    タのハウジングに嵌合させることによりフラット配線材
    の末端部分を相手側コネクタの端子に接触させるコネク
    タであって、 前記ハウジングはフラット配線材を撓ませた状態で挿入
    可能な隙間を隔てて互いに対向し、かつフラット配線材
    の側縁部が内側から差込み可能となるように開口する一
    対の差込部を備え、フラット配線材の側縁部をこれらの
    差込部に差し込んだ状態でフラット配線材を保持するよ
    うに構成されるとともに、これら差込部にフラット配線
    材の係合部を有し、前記フラット配線材はその末端部分
    に補強板が積層固定されるとともに、その側縁部に前記
    差込部に対する差込み方向から前記係合部に対して係合
    可能な位置決め部が設けられ、この位置決め部が前記係
    合部に係合してコネクタ嵌合方向における前記ハウジン
    グとフラット配線材との相対変位が規制され、かつフラ
    ット配線材の末端部分が前記ハウジングから前方に突出
    した状態となるように前記係合部及び位置決め部が構成
    されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタにおいて、 前記位置決め部としてフラット配線材の両側縁部にそれ
    ぞれ幅方向外側に開口する切欠きが形成される一方、前
    記係合部はフラット配線材の切欠きに対して外側から挿
    入されるように形成されていることを特徴とするフラッ
    ト配線材用コネクタ。
JP2001336820A 2001-11-01 2001-11-01 コネクタ Withdrawn JP2003142187A (ja)

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