JP2002083648A - フラット配線材用コネクタ - Google Patents

フラット配線材用コネクタ

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JP2002083648A
JP2002083648A JP2000319114A JP2000319114A JP2002083648A JP 2002083648 A JP2002083648 A JP 2002083648A JP 2000319114 A JP2000319114 A JP 2000319114A JP 2000319114 A JP2000319114 A JP 2000319114A JP 2002083648 A JP2002083648 A JP 2002083648A
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housing
slider
connector
flat wiring
ffc
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JP2000319114A
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Noritomo Okamura
憲知 岡村
Yoshito Sakai
義人 酒井
Hiroki Hirai
宏樹 平井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラット配線材用コネクタにおいて、フラッ
ト配線材を容易に、しかも確実に接続できるようにす
る。 【解決手段】 端子を収納するハウジング50とこのハ
ウジングに挿着されるスライダ66とを有し、ハウジン
グ50にFFC26bの端末を挿入した状態でスライダ
66をハウジング50内に挿入することによりFFC2
6bをハウジング50に保持するように基板用コネクタ
16aを構成した。スライダ66は、その幅方向一端部
でハウジング50に回転可能に連結した。また、スライ
ダ66の上記連結部分と反対側の端部に、連結部分と反
対側に向って延びる操作用のノブ65bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットケーブ
ル、リボン電線、FFC(Flexible Flat Cable)、F
PC(Flexible Printed Circuit)等のフラット配線材
用のコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車のインストゥルメント
パネルへのオーディオ機器等の組付け構造として、CD
プレーヤーやMD(ミニディスク)プレーヤー等を上下
に並べて組配設し、各プレーヤーの回路基板同士をFF
C(Flexible Flat Cable)やFPC(Flexible Printe
d Circuit)等のフラット配線材で電気的に接続するこ
とは一般に行われている。
【0003】図23は、そのような組付構造の一例を示
したものである。この図において、符号110は前後に
開口を有した筐体で、メイン基板(主制御基板)11
2、CDプレーヤー114、MDプレーヤー118およ
びCS(カセット)プレーヤー122が上下に並べられ
た状態で筐体110内に固定されている。
【0004】各プレーヤー114,118,122は、
それぞれ回路基板116,120,124を備えてお
り、これらの回路基板116,120,124と上記メ
イン基板112とが図24および図25に示すように各
プレーヤー114等の背面側でフラット配線材(図示の
例ではFFC126)を介して接続されている。
【0005】具体的に説明すると、FFC126には、
その途中に、メイン基板112および各プレーヤー11
4,118,122に対応する接続部分128が設けら
れている。これらの接続部分128は、FFC126の
導体を途中で外部露出させ、該部分をコアプレート13
0に添わせてU字型に折り曲げることにより構成されて
おり、この接続部分128が、各基板112等のコネク
タ112a,116a,120a,124aに差込まれ
ることにより、各プレーヤー114,118,122の
各基板116,120,124が1本のFFC126を
介してメイン基板112に電気的に接続されている。
【0006】そして、インストゥルメントパネルに対し
て上記筐体110がその背面側(すなわち各プレーヤー
114等の背面側)から組込まれることにより、各プレ
ーヤー114,118,122が上下に並べられた状態
でインストゥルメントパネル内に組付けられるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような車載用の
オーディオ機器等は、近年、その多機能化が進んでお
り、これに伴い上記FFC126についても導体数の増
加が進んでいる。このような導体数の増加は、FFC1
26の配索作業において、コネクタ112a等への接続
部分128の挿入抵抗を大きくして作業を困難なものに
するとともに、挿入不良等を招く原因となっている。
【0008】そこで、最近では、FFCをコネクタハウ
ジングに遊嵌状態で挿入し、この状態で、スライダと称
する板状の部材をFFCに重ねてコネクタハウジングに
挿入することによりFFCをコネクタに接続、保持する
ようにした所謂ZIFコネクタを適用することも行われ
ている。
【0009】このようなZIFコネクタによれば、FF
Cの挿入力自体は「0」になるため、コネクタハウジン
グに対するFFCの不完全な挿入状態は解消される。
【0010】しかしながら、ZIFコネクタでも、その
後のスライダ挿入時には、FFCの導体数に応じた挿入
抵抗が働くため、FFCの導体数が多い場合には、スラ
イダの挿入に要する操作力が大きくなり、コネクタハウ
ジングに対してスライダが不完全な挿入状態となる虞れ
がある。このようなスライダの不完全な挿入状態は、後
に、振動等によるスライダの脱落を招き、FFCの断線
の原因となる。そのため、FFCの導体数が多い場合で
も、コネクタハウジングに対してスライダを確実に挿入
できるようにする必要がある。
【0011】なお、上記のような所謂ZIFコネクタに
対して、FFCの末端をコネクタハウジングに挿入し、
該ハウジング内に収納された端子の一対の接続用撓み片
の間にFFCを差し込んだ状態で保持するようにした所
謂NONZIFコネクタがある。この種のNONZIF
コネクタにおいても、FFCの導体数が多い場合には、
FFCをコネクタハウジングに挿入する際の挿入抵抗が
大きくなり、不完全な挿入状態となる虞れがある。その
ため、NONZIFコネクタについても、コネクタハウ
ジングに対してFFCを確実に挿入できるようにする必
要がある。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、フラット配線材を直接コネクタハウジングに
挿入することにより、フラット配線材の導体をコネクタ
ハウジングに収納された端子に接触させるフラット配線
材用コネクタにおいて、フラット配線材を容易に、しか
も確実に接続できるようにすることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、端子を収納するハウジングとこのハウジ
ングに挿着されるスライダとを有し、ハウジングにフラ
ット配線材の端末を挿入した状態でスライダをフラット
配線材に重ね合せてハウジング内に挿入することにより
フラット配線材をハウジングに保持するフラット配線材
用コネクタにおいて、スライダをハウジング内に挿入す
る際に、該スライダの挿入力を軽減する倍力機構が組込
まれているものである(請求項1)。
【0014】この構成によると、ハウジングへのスライ
ダ挿入時には、倍力機構の作用により、スライダをコネ
クタハウジングに挿入する際に必要な操作力(すなわ
ち、スライダの挿入力)が軽減される。そのため、コネ
クタハウジングに対してスライダを低挿入力で挿入する
ことが可能となる。
【0015】倍力機構の具体的な構成としては、スライ
ダがハウジングにスライド可能に連結されて、ハウジン
グ内に挿入される固定位置とハウジングからその前面側
に斜め方向に引出される引出位置とに変位可能に設けら
れる(請求項2)。
【0016】この構成によれば、FFC挿入方向に対し
てスライダが斜め方向に変位するため、例えば、FFC
挿入方向と平行にスライダを変位させる一般的な従来の
ZIFコネクタに比べてスライダの変位量が大きくな
る。従って、この変位量が大きい分、従来のZIFコネ
クタに比べて低い操作力でスライダを移動させることが
できる。つまり、従来のZIFコネクタに比べて低挿入
力でスライダをハウジングに挿入することができる。
【0017】この場合、引出位置から固定位置へのスラ
イダの変位に際し、スライダの幅方向の変位量が該幅方
向と直交する方向のスライダの変位量よりも大きくなる
ようにすれば(請求項3)、引出位置から固定位置への
スライダの移動操作をスライダの幅方向外側からスムー
ズに行うことができる。
【0018】特に、固定位置にスライダがあるときにそ
の幅方向における一方側の端部がハウジングの外側に突
出し、引出位置にあるときにスライダの同他方側の端部
がハウジングの外側に突出するようにスライダを構成し
ておけば(請求項4)、スライダの上記突出部分をその
幅方向外側から押圧することによりハウジングに対して
スライダを挿脱することができる。つまり、ハウジング
に対するスライダの挿脱を、いずれもスライダの押圧操
作により行うことができるようになる。
【0019】また、倍力機構の他の構成としては、上記
ハウジングにスライダを操作するためのカム部材が設け
られ、このカム部材に連動してスライダがハウジング内
に挿入される固定位置とこの固定位置からハウジングの
前面側に真っ直ぐに引出される引出位置とに変位するよ
うにされ、さらに引出位置から固定位置へスライダを変
位させる際のカム部材の変位量がスライダの変位量より
も大きくなるようにカム部材が構成される(請求項
5)。
【0020】この構成によると、カム部材を操作すると
これに連動してスライダがハウジングに対してその前面
側に真っ直ぐに、つまりフラット配線材の挿入方向と平
行に出入れされる。そのためフラット配線材の導体に対
してスライダが平行に移動することとなり、スライダの
挿入時に導体に斜め方向(導体と交差する方向)の力が
作用しなくなる。
【0021】この場合、カム部材をスライダの変位方向
と直交するハウジングの幅方向にスライド可能に設ける
とともに、固定位置にスライダがあるときにカム部材の
幅方向における一方側の端部がハウジングの外側に突出
し、引出位置にスライダがあるときにカム部材の同他方
側の端部がハウジングの外側に突出するようにカム部材
を構成しておけば(請求項6)、カム部材の上記突出部
分をその幅方向外側から押圧することによりハウジング
に対してスライダを挿脱することができる。つまり、ハ
ウジングに対するスライダの挿脱を、いずれもカム部材
の押圧操作により行うことができるようになる。
【0022】さらに、倍力機構の他の構成としては、ス
ライダがその幅方向一端部でハウジングに回転可能に連
結されて、ハウジング内に挿入される固定位置とハウジ
ング外に引出される引出位置とに亘って回転変位可能に
されるとともに、スライダの連結部分と反対側の端部
に、連結部分と反対側に向って延びる回転操作用のノブ
が設けられる(請求項7)。
【0023】この構成によると、ハウジングに対するス
ライダの挿入部分が連結部分(回動支点)とノブ(力
点)との間に位置するため、スライダ挿入時には梃の作
用が働く。そのため、この梃の作用により従来のZIF
コネクタに比べて低挿入力でスライダをハウジングに挿
入することが可能となる。
【0024】なお、請求項1乃至7の何れかに記載のフ
ラット配線材用コネクタにおいて、ハウジングに複数の
被接続部が設けられ、各被接続部にそれぞれ別のフラッ
ト配線材が挿入される場合には、各被接続部に共通のス
ライダを挿入するように構成するのが好ましい(請求項
8)。
【0025】この構成によれば、各被接続部へのスライ
ダの挿入作業を一度に行うことができるので、これによ
りフラット配線材を効率的に接続することができる。こ
の場合、スライダの挿入抵抗が大きくなるが、上記のよ
うな倍力機構が組込まれていることにより、コネクタハ
ウジングに対してスライダを低挿入力で挿入することが
可能となる。
【0026】なお、具体的な構成としては、上記ハウジ
ングに、複数の被接続部が同じ側を向くように並べて設
けるとともに、これら両被接続部同士の間に、スライダ
挿入時にスライダを案内する案内部を設ける一方、スラ
イダに、各被接続部にそれぞれ挿入されてフラット配線
材を保持する一対の挿入部を設けるとともに、これら挿
入部の間に上記案内部に対応する被案内部を設けるのが
好ましい(請求項9)。
【0027】この構成によれば、コネクタを大型化せず
に、ハウジングに各被接続部と被案内部とを合理的に配
置することができる。
【0028】また、本発明のフラット配線材用コネクタ
は、端子を収納するハウジングと、このハウジングに挿
着されるフラット配線材を保持するクランプ部材と、ハ
ウジングおよびクランプ部材に連結されるクランプ部材
操作用のカム部材とを備えるものであって、クランプ部
材がハウジングの前面側に対向して設けられてフラット
配線材の先端部分をハウジング側に突出させた状態で保
持し、かつカム部材の操作に連動してフラット配線材を
ハウジング内に挿入する固定位置とこの固定位置からハ
ウジングの前面側に真っ直ぐにフラット配線材を引出す
引出位置とに変位するように構成され、上記引出位置か
ら固定位置へクランプ部材を変位させる際のカム部材の
変位量が該クランプ部材の変位量よりも大きくなるよう
にカム部材が構成されているもである(請求項10)。
【0029】この構成によると、カム部材の操作に連動
してクランプ部材が変位し、この変位に伴いクランプ部
材に保持されたフラット配線材がハウジング内に対して
挿脱される。この際、カム部材の変位量がクランプ部材
の変位量(フラット配線材の変位量)より大きく設定さ
れていることにより(つまり倍力機構が組込まれている
ことにより)、フラット配線材をハウジングに挿入する
際に必要な操作力が軽減される。そのため、ハウジング
に対してフラット配線材を低挿入力で挿入することが可
能となる。
【0030】この場合、カム部材をクランプ部材の変位
方向と直交するハウジングの幅方向にスライド可能に設
けるとともに、固定位置にクランプ部材があるときにカ
ム部材の幅方向における一方側の端部がハウジングの外
側に突出し、上記引出位置にクランプ部材があるときに
カム部材の同他方側の端部がハウジングの外側に突出す
るように構成すれば(請求項11)、カム部材の上記突
出部分をその幅方向外側から押圧することによりハウジ
ングに対してフラット配線材を挿脱することができる。
つまり、ハウジングに対するフラット配線材の挿脱を、
いずれもカム部材の押圧操作により行うことができるよ
うになる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0032】図1および図2は、本発明のコネクタが適
用される車載用オーディオユニットを概略的に示してい
る。この図において、符号10は前後に開口を有した筐
体で、この筐体10の内部に、メイン基板12およびC
Dプレーヤー14、MD(ミニディスク)プレーヤー1
8、CS(カセット)プレーヤー22が上から順に並べ
て収納、固定されている。
【0033】各プレーヤー14,18,22は、それぞ
れメディアの挿入口14a,18a,22aを有し、こ
れら挿入口14a,18a,22aが筐体10の正面側
の開口部10aに臨むように筐体10に収納されてい
る。そして、この筐体10がその背面側からインストゥ
ルメントパネル(以下、インパネと略す)内に組付けら
れることにより、各プレーヤー14,18,22の挿入
口14a,18a,22aが車室側に臨み、これにより
車室側からメディアの挿入および取出しが行えるように
構成されている。なお、筐体10の正面側には、図示を
省略するが、各プレーヤー14,18,22を操作する
ための操作部を備えたパネル(エスカッションパネル)
が組付けられる。
【0034】各プレーヤー14,18,22には、各々
その下側に回路基板16,20,24が積層状態で取付
けられており、これらの回路基板16,20,24とメ
イン基板12とがフラット配線材(FFC)を介して電
気的に接続されている。
【0035】具体的には、各基板12,16,20,2
4に、それぞれ上下2つの差込口を有したフラット配線
材用コネクタ12a,16a,20a,24a(以下、
単にコネクタ12a,16a,20a,24aという)
が実装され、上下に隣設される(隣合う)基板12等に
実装されたコネクタ12a等に亘ってそれぞれFFC2
6a〜26cがそれぞれ接続されることにより、メイン
基板12に対して他の基板16,20,24が連鎖状に
接続されている。
【0036】各基板12,16,20,24に実装され
る各コネクタ12a,16a,20a,24aおよび各
FFC26a〜26cはいずれも同一構成とされてお
り、各コネクタ12a,16a,20a,24aは、各
FFC26a〜26cの各導体を回路基板16,20,
24に接続するとともに、接続される2つのFFC26
a〜26cの対応する導体同士を中継接続するように構
成されている。
【0037】以下、CDプレーヤー14の回路基板16
に実装されているコネクタ16aを例にその構成につい
て詳しく説明する。
【0038】コネクタ16aは、図3(a),図4
(a),図5(a)に示すようにハウジング30と、こ
のハウジング30にスライド自在に装着されるスライダ
40とを有した所謂ZIFコネクタである。
【0039】ハウジング30は、基板16の前端縁に沿
って横長に形成されている。このハウジング30は、そ
の中間部分に前面側(CDプレーヤー14の前面側;図
4(a)では左側)に開口してハウジング長手方向(以
下、この方向を単に幅方向という)に延びる案内用中空
部31(案内部)を有するとともに、この中空部31の
上下両側に、前面側にそれぞれ差込口32a,33aを
有する二つの被接続部32,33(上側被接続部32,
下側被接続部33という)を有している。
【0040】各被接続部32,33には、それぞれ多数
の端子収納室34がハウジング30の幅方向に並設され
ている。各被接続部32,33の端子収納室34は上下
に対応しており、これら上下に対応する端子収納室34
に共通の端子36が収納されている。すなわち、端子3
6は、図4(a)に示すように、上下2つの端子部37
a,37bを有した二股形状とされており、被接続部3
2,33の上下に対応する端子収納室34のうち上側の
端子収納室34に上側の端子部37aが、下側の端子収
納室34に下側の端子部37bがそれぞれ挿入されてい
る。
【0041】なお、各端子部37a,37bの先端に
は、それぞれ上下に撓み変位可能な接続用撓み片38
a,38bが形成されている。また、各端子36の後端
部(図4(a)では右側端部)には脚部36aが設けら
れており、各端子36の脚部36aが回路基板16上の
ランド(図示せず)にはんだ等で接続されている。これ
により端子36が回路基板16の回路に接続されてい
る。
【0042】スライダ40は、ハウジング30の幅方向
に延びる板状の案内片41(被案内部)と、この案内片
41の上下両側において該案内片41と平行に延びる一
対の舌片42(挿入部)とを備えた断面E字型に形成さ
れており、案内片41が上記案内用中空部31に差込ま
れた状態でハウジング30にスライド可能に支持されて
いる。具体的には、図3(a),図4(a)に示すよう
に上記舌片42がハウジング30の外側に引出される引
出位置と、図3(b),図4(b)に示すようにハウジ
ング30の各被接続部32,33に舌片42が差込まれ
る固定位置とに亘ってスライド可能に支持されている。
【0043】スライダ40には、その幅方向端部(図5
(a)では右側端部)にノブ40aが形成されており、
このノブ40aを外側から幅方向に押圧する、あるいは
ノブ40aを外側に向って引っ張ることによりスライダ
40が上記固定位置と引出位置とに斜めに変位するよう
に構成されている。すなわち、スライダ40の案内片4
1には、図5(a)に示すようにFFCの差込方向に対
して斜めに延びる互いに平行な一対の案内用切欠き46
が形成されており、これら切欠き46に、ハウジング3
0の上記案内用中空部31に形成された一対の案内軸3
1aが介在している。これによりスライダ40が引出位
置にある状態(図5(a)に示す状態)から上記ノブ4
0aをその外側から幅方向(図5(a)の実線矢印方
向)に押圧すると、上記切欠き46に沿ってスライダ4
0がハウジング30に対して斜め方向に案内されて上記
固定位置(図5(b)に示す状態)へと変位する一方、
固定位置にスライダ40がある状態からノブ40aを反
対方向(図5(b)の破線矢印方向))に引っ張ると、
スライダ40がハウジング30から斜め前方に引出され
た元の引出位置に変位するように構成されている。
【0044】上記切欠き46は、スライダ幅方向におけ
る寸法aよりもこれに直交する方向(FFC長手方向)
の寸法bの方が長く設定されており、これにより幅方向
からの操作に応じてスライダ40がスムーズに移動し得
るように構成されている。
【0045】なお、図3(a)中、符号35は、ハウジ
ング30の側壁に形成されたスリット状の切欠部で、各
被接続部32,33に対応して形成されており、スライ
ダ40が固定位置と引出位置とに変位する際に舌片42
を逃がす(すなわち舌片42とハウジング側壁との干渉
を避ける)ようになっている。また、上記切欠き46の
長手方向端部には、スライダ40と案内軸31aとの相
対的な変位を規制する複数の突起47,48がそれぞれ
形成されており、これにより上記固定位置および引出位
置においてスライダ40を拘束できるように構成されて
いる。
【0046】なお、各基板12等のコネクタ12a等
は、いずれも基板前端角部に実装されており、これによ
り筐体10内にメイン基板12および各プレーヤー1
4,18,22を収納すると、図1および図2に示すよ
うに、各コネクタ12a等が上下に並んだ状態で配列さ
れるようになっている。
【0047】各基板12等を接続する各FFC26a〜
26cはそれぞれ同一構成、すなわち導体27の数およ
びそのピッチが同一で、次のように構成されている。例
えば、メイン基板12とCDプレーヤー14(回路基板
16)とを接続するFFC26aを例に説明すると、図
6に示すように、FFC26aの両端末は処理されて各
導体27が露出させられ、FFC26aの撓みを規制す
る断面L字型の補強板28が当該端部の表面に貼着され
ている。これにより、FFC26aの上側の端末では各
導体27が下側に、またFFC26aの下側の端末では
各導体27が上側に露出している。
【0048】各FFC26a〜26cの各コネクタ12
a等への接続は次のようにして行われる。例えば、回路
基板16のコネクタ16aを例に説明すると、図4
(a)に示すようにスライダ40が引出位置にセットさ
れた状態で、FFCの端末が差込口32a,33aから
各被接続部32,33内に遊嵌状態で差込まれる。具体
的には、メイン基板12と回路基板16とを接続するF
FC26aの下側の端末がコネクタ16aの上側被接続
部32に、回路基板16とMDプレーヤー18の回路基
板20とを接続するFFC26bの上側の端末が下側接
続部33にそれぞれ差込まれる。
【0049】FFC26a,26bの端末が各被接続部
32,33内に差込まれると、図4(b)に示すよう
に、スライダ40が固定位置にスライド変位させられて
各舌片42が各被接続部32,33内に挿入される。こ
のようにすると、上側の被接続部32では舌片42によ
りFFC26aの導体27の端末が押し上げられる一
方、下側の接続部33では舌片42によりFFC26b
の導体27の端末が押し下げられ、これにより各被接続
部32,33に差込まれたFFC26a,26bの各導
体27が端子36の各接続用撓み片38a,38bに接
触することとなる。そして、このようにFFC26a,
26bの各導体27が各接続用撓み片38a,38bに
接触することにより、FFC26a,26bの各導体2
7が回路基板16の回路に接続されるとともに、FFC
26a,26bの各導体27のうち対応するもの同士が
端子36を通じて短絡し、その結果、対応する導体27
同士が端子36により中継接続されることとなる。
【0050】以上は、回路基板16のコネクタ16aの
例であるが、他の基板12,20,24のコネクタ12
a,20a,24aも同一の構成とされている。
【0051】そして、このように各コネクタ12a,1
6a,20a,24aが構成されていることにより、上
下に隣設されるコネクタに亘ってFFC26a〜26c
がそれぞれ接続されると、メイン基板12の回路と回路
基板16の回路とがFFC26aを介して接続されると
ともに、回路基板16のコネクタ16aに接続されたF
FC26a,26bの各導体27のうち対応するもの同
士が該コネクタ16aの端子36により中継接続され、
その結果、メイン基板12の回路と回路基板20の回路
とがFFC26a,26bを介して接続される。そし
て、さらに回路基板20のコネクタ20aに接続された
FFC26b,26cの各導体27のうち対応するもの
同士が該コネクタ20aの端子36により中継接続さ
れ、これによりメイン基板12の回路と回路基板24の
回路とがFFC26a〜26cを介して接続されること
となる。つまり、メイン基板12に対して各プレーヤー
14,18,22(基板16,20,24)がFFC2
6a〜26cを介して連鎖状に接続されることとなる。
【0052】以上のようなオーディオユニットを組立て
るには、まずメイン基板12、CDプレーヤー14、M
Dプレーヤー18およびCSプレーヤー22を所定の階
層順序で筐体10内に固定した後、メイン基板12およ
び各プレーヤー14,18,22のうち上下に隣設され
るもの同士をFFC26a〜26cで接続する。すなわ
ち、上下に隣接される各基板12,16,20,24の
コネクタ12a,16a,20a,24aに亘ってそれ
ぞれFFC26a〜26cを接続することによりオーデ
ィオユニットを組立てることができる。
【0053】この際、メイン基板12とCDプレーヤー
14とを接続するFFC26aについては、CDプレー
ヤー14の側面に沿ってFFC26aが配索されるよう
に予めFFC26aを折曲げておく。具体的には、図2
および図7に示すように、全体として「コ」字型となる
ようにFFC26aを予め折り曲げておき、メイン基板
12とCDプレーヤー14とに亘ってFFC26aを接
続すると、CDプレーヤー14の側面に沿ってFFC2
6aが配索されるようにしておく。これにより、CDプ
レーヤー14の挿入口14aをFFC26aで塞ぐこと
がないようにする。
【0054】なお、このオーディオユニットの組立てに
際し、例えばCDプレーヤー14、MDプレーヤー18
およびCSプレーヤー22がオプション品であって、こ
れらプレーヤー14,18,22のいずれかを省略する
場合には、当該プレーヤーを省略した状態で上下に隣設
される(隣合う)プレーヤー同士をFFCにより直接接
続すればよい。例えば、MDプレーヤー18を省略する
場合には、CDプレーヤー14(回路基板16)とCS
プレーヤー22(回路基板24)とをFFC26cによ
り直接接続すればよい。このようにしても、接続される
各FFCの対応する導体27同士を相互に中継接続する
ようにコネクタ16aが構成されているので、CSプレ
ーヤー22の回路基板24は、FFC26a,26cを
介してメイン基板12に適切に接続されることとなる。
【0055】以上説明したオーディオユニットによる
と、上記のようにメイン基板12と各プレーヤー14,
18,22(基板16,20,24)をFFC26a〜
26cにより連鎖状に電気的に接続するが、この際、各
コネクタ12a,16a,20a,24aとして所謂Z
IFコネクタを用いているため、各FFC26a〜26
cをハウジング30の奥端部まで確実に挿入した状態で
FFC26a〜26cを各コネクタ12a,16a,2
0a,24aに接続することができる。
【0056】しかも、上記各コネクタ12a,16a,
20a,24aは、上述のようにハウジング30に対し
てスライダ40を斜め方向に挿入するように構成されて
いるため、従来の一般的なZIFコネクタに比べると各
コネクタ12a等に対するスライダ40の挿入を簡単
に、しかも確実に行うことができる。すなわち、スライ
ダ40をハウジング30に対して斜め方向に挿入する上
記のコネクタ12a等では、FFCの挿入方向(FFC
の長手方向)と平行にスライダを挿入する従来のZIF
コネクタに比べてスライダ挿入時の変位量が大きくな
る。従って、FFC挿入方向におけるスライダ引出位置
から固定位置までの距離が一定であれば、上記コネクタ
12a等では、上述のようにスライダ40の変位量が大
きい分、従来のZIFコネクタに比べてスライダ40の
挿入に必要な操作力が軽減されることとなる。つまり、
低挿入力でスライダ40をハウジング30に挿入するこ
とができる。
【0057】従って、オーディオユニットの組立ての際
には、各FFC26a〜26cの導体数が多い場合で
も、各コネクタ12a等のハウジング30に対してFF
C26a〜26cやスライダ40を簡単に、しかも確実
に挿入することができ、これによりFFC26a〜26
cやスライダ40がハウジング30に対して不完全な挿
入状態となるのを有効に防止することができる。つま
り、FFC26a〜26cの接続を簡単、かつ確実に行
うことができる。
【0058】また、メイン基板12や各プレーヤー1
4,18,22等に設けられる上記コネクタ12a,1
6a,20a,24aについては、上述のように一のス
ライダ40に2つの舌片42を一体に設け、これら舌片
42をハウジング30の被接続部32,33に挿入する
ことにより、2つのFFCを共通のスライダ40で保持
するように構成されているので、各被接続部32,33
に対する舌片42の挿入操作を一度の操作で行うことが
でき、そのためFFC26a〜26cの接続作業を効率
的に行うことができるという効果がある。
【0059】また、各コネクタ12aのハウジング30
については、各被接続部32,33の間に案内用中空部
31を設けているので、コネクタ12a等を大型化する
ことなく、各接続部32,33および案内用中空部31
をハウジング30に合理的に配置することができるとい
う効果もある。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態について
図8〜図10を用いて説明する。なお、以下の説明にお
いて第1の実施形態と共通する部分については同一符号
を付して説明を省略し、相違点についてのみ詳しく説明
することにする。
【0061】第2の実施形態の車載用オーディオユニッ
トは、CDプレーヤー14、MDプレーヤー18および
CSプレーヤー22に予めFFC26a〜26cが接続
されている点で上記第1の実施形態の車載用オーディオ
ユニットと構成が相違している。
【0062】以下、CDプレーヤー14を例に詳しく説
明する。
【0063】CDプレーヤー14の回路基板16には、
図8(a)に示すようなコネクタ16aが取付けられて
いる。このコネクタ16aは、ハウジング50と、この
ハウジング50に挿入される第1および第2のスライダ
60,66とから構成される所謂ZIFコネクタであ
る。
【0064】ハウジング50は、図9(a)に示すよう
に、前面側(CDプレーヤー14等の前面側;図9
(a)では左側;以下、単に前面側という)に開口して
幅方向に延びる案内用中空部51と、FFC26a〜2
6cの被接続部53とを上下に有しており、被接続部5
3には、前後両側(図8(a)では左右両側)にFFC
の差込口55a,55bが設けられている。
【0065】被接続部53には、多数の端子収納室54
がハウジング30の幅方向に並設されており、各端子収
納室54にそれぞれ端子56が収納されている。端子5
6には、前後両側に、互いに反対側に向く撓み変位可能
な接続用撓み片58a,58bが形成され、さらに端子
後端部には脚部56aが連設されて、この脚部56aが
回路基板16上のランド(図示省略)にはんだ等で接続
されている。
【0066】第1スライダ60は、ハウジング30の幅
方向に延びる板状の舌片62を有しており、ハウジング
50と別体に構成され、ハウジング50の上記被接続部
53に後側の差込口55bから差込可能に構成されてい
る。なお、第1スライダ60の長手方向(幅方向とい
う)外側面には、フック64が設けられており、第1ス
ライダ60を被接続部53に差込むと、このフック64
がハウジング内側面に形成された係止孔59に係合して
第1スライダ60がハウジング50にロックされるよう
になっている。
【0067】第2スライダ66は、幅方向に延びる板状
の案内片68と、この案内片68の下側で該案内片68
と平行に延びる板状の舌片70とを備えており、ハウジ
ング50の前面側に配置されている。この第2スライダ
66は、その幅方向一端部がヒンジ65aを介してハウ
ジング50に回動可能に連結されており、これにより図
8(a),図9(a)に示すように、ハウジング50の
外側に舌片70が引出される引出位置と、図8(b),
図9(c)に示すように、ハウジング50の上記被接続
部53内に舌片70が差込まれる固定位置とに亘って変
位可能となっている。なお、第2スライダ66の回動時
には、上記案内片68がハウジング60の案内用中空部
51に差込まれて案内されることにより、舌片70が被
接続部53に対して上下方向に位置決めされた状態でス
ムーズに差込まれ得るように構成されている。
【0068】また、第2スライダ66において、上記ヒ
ンジ65aと反対側の端部には、同スライダ66の幅方
向に伸びる操作用のノブ65bが設けられており、この
ノブ65bを回転方向に押圧する、あるいは引っ張るこ
とにより第2スライダ66を上記固定位置と引出位置と
に変位させるように構成されている。また、第2スライ
ダ66において、ノブ65bの基端部分にはフック72
が設けられており、同スライダ66を固定位置に変位さ
せると、このフック72がハウジング50の側面に形成
された係止部52に係合し、固定位置に第2スライダ6
6がロックされるようになっている。
【0069】そして、上記コネクタ16aの被接続部5
3に、その背面側からFFC26aが差込まれて接続さ
れている。該被接続部53へのFFC26aの接続は、
図9(a)に示すようにFFC26aの端末が背面側の
差込口55bから被接続部53内に遊嵌状態で差込まれ
た後、図9(b)に示すように、第1スライダ60が差
込口55bから被接続部53内に差込まれる。これによ
り第1スライダ60の舌片62によりFFC26aの導
体27の端末が押し下げられ、FFC26aが端子56
の各接続用撓み片58aに接触することとなる。そし
て、この接触により、被接続部53に差込まれたFFC
26aが端子56を介して基板用コネクタ16aの回路
に接続されている。
【0070】以上は、CDプレーヤー14の例である
が、他のプレーヤー18,22も同様に構成されてい
る。また、メイン基板12にも、コネクタ12aとして
プレーヤー14等と同一構成のコネクタが実装されてい
る。
【0071】なお、各プレーヤー14,18,22に接
続される各FFC26a〜26cは、基本的には第1の
実施形態と同一構成であるが、第2の実施形態では、図
9(a),(b)に示すように、各FFC26a〜26
cの下側の端末、つまり予めプレーヤー14,18,2
2に接続しておく側の端末には平坦な補強版28が取付
けられている。また、FFC26a〜26cは、図10
に示すように折曲げられ、各プレーヤー14,18,2
2の側面に沿って配索された状態で、上側の端末が各プ
レーヤー14,18,22の前面側上部に導出されてい
る。
【0072】上記のような第2の実施形態のオーディオ
ユニットの組立ては、メイン基板12、CDプレーヤー
14、MDプレーヤー18およびCSプレーヤー22を
所定の階層順序で筐体10内に固定し、各CDプレーヤ
ー14に接続されているFFC26a〜26cを各プレ
ーヤー14等の上側に位置するプレーヤー等に接続す
る。つまり、CDプレーヤー14の回路基板16に接続
されているFFC26aをメイン基板12の基板用コネ
クタ12aに、MDプレーヤー18の回路基板20に接
続されているFFC26bをCDプレーヤー14の回路
基板16のコネクタ16aに、CSプレーヤー22の回
路基板24に接続されているFFC26cをMDプレー
ヤー18の回路基板20のコネクタ20aにそれぞれ接
続する。
【0073】ここで、例えばMDプレーヤー18のFF
C26bをCDプレーヤー14のコネクタ16aに接続
する場合を例に具体的に説明すると、図9(b)に示す
ようにコネクタ16aの第2スライダ66を引出位置に
セットした状態で、FFC26bの端末を前面側の差込
口55aから被接続部53内に遊嵌状態で差込む。そし
て、図9(c)に示すように、スライダ66を固定位置
にスライド変位させて舌片70を被接続部53内に挿入
する。このようにすると舌片70によりFFC26bの
導体27の端末が押し下げられ、被接続部53に差込ま
れたFFC26bが端子56の接続用撓み片58aに接
触することとなる。そして、この接触により、FFC2
6bが端子56を介して回路基板16の回路に接続され
るとともに、コネクタ16aに接続されているFFC2
6aとこのFFC26bの各導体27のうち対応するも
の同士が端子56により中継接続される。
【0074】こうして上下に隣設されるコネクタに亘っ
てFFC26a〜26cをそれぞれ接続することによ
り、メイン基板12に対して各プレーヤー14,18,
22(基板16,20,24)を連鎖状に接続する。
【0075】この場合も、プレーヤー14,18,22
のいずれかを省略する場合には、省略するプレーヤーに
代え、下側に位置するプレーヤーに接続されているFF
Cをその上側に位置するプレーヤーに直接接続すればよ
い。例えば、MDプレーヤー18を省略する場合には、
CSプレーヤー22に接続されているFFC26cをC
Dプレーヤー14に直接接続すればよい。
【0076】また、プレーヤー14,18,22のいず
れかを後から追加する場合には、当該追加するプレーヤ
ーのFFCを上側に位置するプレーヤーに接続するとと
もに、下側に位置するプレーヤーのFFCを当該追加す
るプレーヤーに接続すればよい。例えば、上記のように
MDプレーヤー18が省略されている状態で、当該MD
プレーヤー18を追加する場合には、MDプレーヤー1
8のFFC26bをCDプレーヤー14に、CSプレー
ヤー22のFFC26cをMDプレーヤー18にそれぞ
れ接続すれば、MDプレーヤー18を各プレーヤー1
4,22間に容易に介入させることができる。
【0077】以上のような第2の実施形態のオーディオ
ユニットにおいても、その組立ての際には、メイン基板
12と各プレーヤー14,18,22(基板16,2
0,24)とをFFC26a〜26cにより連鎖状に電
気的に接続するが、この場合も、各コネクタ12a,1
6a,20a,24aとして所謂ZIFコネクタを用い
ているため、各FFC26a〜26cの端末をハウジン
グ30の奥端部まで確実に挿入した状態で各コネクタ1
2a等にFFC26a〜26cを接続することができ
る。
【0078】しかも、各コネクタ12a等においては、
上述のように第2スライダ66をその幅方向一端部でハ
ウジング50に対して回転可能に連結し、その反対側の
端部に設けたノブ65bを押圧することにより第2スラ
イダ66を回転操作しながらハウジング50に挿入する
ように構成しているため、引出位置から固定位置に第2
スライダ66を変位させる際には、該スライダ66に梃
の作用が働くこととなり、これにより第1の実施形態と
同様に、第2スライダ66を低挿入力でハウジング50
に挿入することができる。
【0079】従って、この第2の実施形態のオーディオ
ユニットにおいても、第1の実施形態のオーディオユニ
ットと同様に、各FFC26a〜26cの導体数が多い
場合でも、各コネクタ12a等のハウジング50に対し
てFFC26a〜26cや第2スライダ66を簡単に、
しかも確実に挿入することができ、これによりハウジン
グ50に対してFFC26a〜26cや第2スライダ6
6が不完全な挿入状態となるのを防止することができる
という効果がある。
【0080】次に、本発明の第3の実施の形態について
図11〜図13を用いて説明する。
【0081】第3の実施形態では、CDプレーヤー14
(回路基板16)等に固定されるコネクタとして以下の
ようなコネクタを備えている点で第1及び第2の実施形
態と構成が相違している。以下、CDプレーヤー14を
例に説明する。なお、以下に説明するコネクタの基本的
な構成は第2の実施形態のコネクタ12a等と共通する
ため、共通する部分については同一符号を付して説明を
省略し、第2の実施形態のコネクタ12a等との相違点
について詳しく説明することとする。
【0082】第3の実施形態では、CDプレーヤー14
(回路基板16)に固定されるコネクタとして、図11
および図13(a)に示すようなコネクタ16aを有し
ている。このコネクタ16aは、前後両側に差込口55
a,55bを備えたハウジング50を有し、各差込口5
5a,55bからそれぞれFFC26a,26b、第1
及び第2スライダ60,66を挿入するZIFコネクタ
である点で第2の実施形態のコネクタ16aと基本的に
構成が共通している。しかし、第3の実施形態では、第
2スライダ66が第1の実施形態のスライダ40と同様
にハウジング50に対して斜め方向にスライド操作され
るように構成されており、この点で、第2の実施形態の
コネクタ16aと構造が相違している。
【0083】詳しく説明すると、第2スライダ66は、
ハウジング50の差込口55aに対向する前面71と、
この前面71の下端部からハウジング50側に向って延
びる底面72と、この底面72の上方において前面71
に突設される上記舌片70とを備えた断面ヒ字型の形状
を有している。
【0084】第2スライダ66の底面72には、図11
(b)に示すようにFFC26bの差込方向に対して斜
めに延びる互いに平行な一対の案内用切欠き76が形成
されており、これら切欠き76に上記ハウジング50の
底面部に突設される案内軸80が介在している。これに
より第1の実施形態のスライダ40と同様、第2スライ
ダ66をその長手方向に移動させると、切欠き76に沿
って第2スライダ66がハウジング50に対して斜め方
向に案内されて、図11(a),図13(b)に示すよ
うに舌片70がハウジング30の外側に引出される引出
位置と、図12,図13(c)に示すように差込口55
aからハウジング50内に舌片70が差込まれる固定位
置とに亘って斜め方向に第2スライダ66がスライドす
るように構成されている。なお、ハウジング50の上記
案内軸80には、図11(b),図13(c)に示すよ
うに、その先端(下端)に鍔80aが形成されており、
この鍔80aが第2スライダ66の切欠き76の内側面
に形成されるリブ76aと上下に係合することにより、
第2スライダ66がハウジング50に対してスライド可
能な状態で保持されている。また、詳しく図示していな
いが、第2スライダ66についても第1の実施形態のス
ライダ40と同様に、上記切欠き76の長手方向端部
に、第2スライダ66と案内軸80との相対的な変位を
規制する複数の突起がそれぞれ形成されており、これに
より上記固定位置および引出位置において第2スライダ
66を拘束できるように構成されている。
【0085】第2スライダ66は、その長手方向の寸法
がハウジング50よりも長く設定されており、その両端
部には操作用のノブを兼ねる側壁73a,73bが設け
られている。そして、第2スライダ66が引出位置にあ
る状態では、図11(a)に示すように第2スライダ6
6の一方側の端部(側面73a側の端部)がハウジング
50の長手方向一方側(同図では右側)に突出した状態
となり、逆に第2スライダ66が固定位置にある状態で
は、図12に示すように、第2スライダ66の他方側の
端部(側面73b側の端部)がハウジング50の長手方
向他方側(同図では左側)に突出した状態となるように
構成されている。
【0086】なお、図11において、符号74は、第2
スライダ66の上記前面71に形成されたスリット状の
開口部で、FFC26bをコネクタ16aに接続する際
にはこの開口部74からFFC26bを挿入するように
構成されている。また、図11(a)中、符号81は、
ハウジング50の側壁に形成された切欠部で、第2スラ
イダ66が固定位置と引出位置とに変位する際に舌片7
0を逃がす(舌片70とハウジング側壁との干渉を避け
る)ようになっている。
【0087】以上は、CDプレーヤー14の例である
が、他のプレーヤー18,22についてもそれらのコネ
クタ20a,24aが同様に構成されている。また、メ
イン基板12にも、コネクタとしてプレーヤー14のコ
ネクタ16aと同一構成のコネクタ12aが実装されて
いる。
【0088】上記のような第3の実施形態のオーディオ
ユニットの組立も、基本的にはメイン基板12、CDプ
レーヤー14等を所定の階層順序で筐体10内に固定
し、各プレーヤー14等に接続されているFFC26a
〜26cを上側に位置するプレーヤー14等に接続する
ことにより行う。例えば、MDプレーヤー18のFFC
26bをCDプレーヤー14のコネクタ16aに接続す
る場合には、図13(b)に示すようにコネクタ16a
の第2スライダ66を引出位置にセットした状態で、F
FC26bの端末を第2スライダ66の開口部74を通
じて前面側の差込口55aからハウジング50の被接続
部53内に遊嵌状態で差込む。そして、図13(c)に
示すように、スライダ66を固定位置にスライド変位さ
せて舌片70を被接続部53内に挿入する。このように
すると舌片70によりFFC26bの導体27の端末が
押し下げられ、被接続部53に差込まれたFFC26b
が端子56の接続用撓み片58aに接触することとな
る。
【0089】以上のような第3の実施形態のオーディオ
ユニットにおいても、各コネクタ12a,16a,20
a,24aが所謂ZIFコネクタであるため、各FFC
26a〜26cの端末をハウジング30の奥端部まで確
実に挿入した状態で各コネクタ12a等にFFC26a
〜26cを接続することができる。
【0090】また、上述のようにハウジング50に対し
て第2スライダ66を斜め方向に挿入するように構成さ
れているため、第1の実施形態で詳細に説明した通り、
第2スライダ66の挿入に必要な操作力が軽減されるこ
ととなり、低挿入力で第2スライダ66をハウジング5
0に挿入することができる。
【0091】従って、第1及び第2の実施形態のオーデ
ィオユニットと同様に、FFC26a〜26cや第2ス
ライダ66が不完全な挿入状態となるのを確実に防止す
ることができるという効果がある。
【0092】また、次のような効果もある。すなわち、
第3の実施形態のコネクタ12a等では、上述したよう
に第2スライダ66が引出位置にある状態では、図11
(a)に示すように第2スライダ66の一方側の端部
(側面73a側の端部)がハウジング50の長手方向一
方側(同図では右側)に突出した状態となり、逆に第2
スライダ66が固定位置にある状態では、図12に示す
ように、第2スライダ66の他方側の端部(側面73b
側の端部)がハウジング50の長手方向他方側(同図で
は左側)に突出した状態となるように構成されているた
め、第2スライダ66を引出位置から固定位置にセット
する際には、第2スライダ66の一方側の側面73aを
その外側から押圧すればよく(図12中に一点鎖線矢印
で示す)、また第2スライダ66を固定位置から引出位
置にリセットする際には、第2スライダ66の他方側の
側面73bをその外側から押圧すればよい(図12中に
実線矢印で示す)。つまり、ハウジング50に対する第
2スライダ66の挿脱を、いずれも第2スライダ66の
押圧操作で行うことができる。従って、第2スライダ6
6の操作性が良く、ハウジング50に対する第2スライ
ダ66の挿脱作業を容易に行うことができるという効果
がある。
【0093】次に、本発明の第4の実施の形態について
図14〜図18を用いて説明する。
【0094】第4の実施形態では、CDプレーヤー14
(回路基板16)等に固定されるコネクタとして以下の
ようなコネクタを備えている点で第1〜第3の実施形態
と構成が相違している。以下、CDプレーヤー14を例
に説明する。なお、以下に説明するコネクタの基本的な
構成は第3の実施形態のコネクタ12a等と共通するた
め、共通する部分については同一符号を付して説明を省
略し、第3の実施形態のコネクタ12a等との相違点に
ついて詳しく説明することとする。
【0095】第4の実施形態では、CDプレーヤー14
(回路基板16)に固定されるコネクタとして、図1
4,図15および図17(a)に示すようなコネクタ1
6aを有している。このコネクタ16aは、前後両側に
差込口55a,55bを備えたハウジング50を有し、
各差込口55a,55bからそれぞれFFC26a,2
6b、第1及び第2スライダ60,66を挿入するZI
Fコネクタである点で第3の実施形態のコネクタ16a
と基本的に構成が共通している。しかし、第3の実施形
態のコネクタ16aは、さらに操作用のカム85(カム
部材)を有しており、このカム85の操作に応じて第2
スライダ66を上記固定位置とこの位置からハウジング
前面側に真っ直ぐに引出した引出位置とに亘って変位さ
せるように構成されており、この点で第3の実施形態の
コネクタ16aと構成が相違している。
【0096】詳しく説明すると、第4の実施形態のコネ
クタ16aでは、第2スライダ66の側面73a,73
bによりハウジング50を外側から挟むように構成され
ており、その結果、第2スライダ66はハウジング50
に対して前後方向、すなわちFFC26aの挿入方向に
のみ変位し得るようになっている。なお、図15(b)
に示すように、ハウジング50の下面(裏面)には頭部
82aを有したキノコ型のフックからなる一対の案内軸
82が幅方向に所定の間隔で設けられ、第2スライダ6
6の下面には、先端に鍔83aを有した一対の案内軸8
3が同じく幅方向に所定の間隔で設けられている。
【0097】ハウジング50および第2スライダ66の
下側にはカム85が設けられている。カム85は、図1
4及び図15に示すように、幅方向の寸法がハウジング
50よりも長く設けられた板状の部材で、その両端(幅
方向両端)には、操作用のノブとなる側壁86a,86
bが立上がっている。カム85の上面には、コネクタ前
面側の低面部87とその後側の高面部88とが形成され
ており、低面部87に、FFC26bの差込方向に対し
て斜めに延びてハウジング前面側に開口する互いに平行
な一対の案内用切欠き89が形成されるとともに、高面
部88に、FFC26bの差込方向に対して直交する方
向(カム85の幅方向)に真っ直ぐに延びる長孔90が
形成されている。
【0098】そして、上記各切欠き89内に第2スライ
ダ66の各案内軸83が介在させられるとともに、各長
孔90にハウジング50の各案内軸82が挿入されるこ
とにより、ハウジング50及び第2スライダ66の下側
にカム85が組付けられている。これにより、カム85
をハウジング50に対してその長手方向に移動させる
と、これに連動して第2スライダ66が切欠き76によ
り案内されつつハウジング50に対して前後方向に真っ
直ぐに(すなわち、FFC26bの挿入方向と平行に)
移動し、図14(a),図17(b),図18(a)に
示すように舌片70がハウジング50の外側に引出され
る引出位置と、図16,図17(c),図18(b)に
示すように差込口55aからハウジング50内に舌片7
0が差込まれる固定位置とに亘って第2スライダ66が
スライドするように構成されている。
【0099】そして、第2スライダ66が引出位置にあ
る状態では、図14(a)に示すようにカム85の一方
側の端部(側壁86a側の端部)がハウジング50の長
手方向一方側(同図では右側)に突出した状態となり、
逆に第2スライダ66が固定位置にある状態では、図1
6に示すように、カム85の他方側の端部(側壁86b
側の端部)がハウジング50の長手方向他方側(同図で
は左側)に突出した状態となるように構成されている。
【0100】なお、この構成において、上記カム85
は、引出位置から固定位置へ第2スライダ66を移動さ
せる際のカム85の変位量が第2スライダ66の変位量
(引出位置から固定位置までの移動量)よりも大きくな
るようにFFC26bの差込方向に対する上記切欠き8
9の角度等が設定されている。つまり、第2スライダ6
6を挿入するための機構としてカム85を用いた所謂倍
力機構が構成されている。これにより直接(カム85を
設ることなく)第2スライダ66を引出位置から固定位
置に移動させる場合に比べて第2スライダ66の挿入に
必要な操作力が軽減されるようになっている。
【0101】なお、図15(b)及び図17に示すよう
に、カム85の切欠き89にはその内面にリブ89aが
形成されており、上記のようにカム85が第2スライダ
66の下側に組付けられた状態では、このリブ89aと
案内軸83の上記鍔83aとが上下方向に係合してい
る。また、ハウジング50についても、長孔90の内面
に同様のリブ90aが形成され、このリブ90aと案内
軸82の頭部82aとが上下方向に係合している。これ
によりカム85がハウジング50及び第2スライダ66
に対して相対的にスライド可能な状態で保持されてい
る。
【0102】また、詳しく図示していないが、カム85
の上記切欠き89の長手方向端部には、カム85と案内
軸83との相対的な変位を規制する複数の突起がそれぞ
れ形成されており、これにより上記固定位置および引出
位置において第2スライダ66を拘束できるように構成
されている。
【0103】以上は、CDプレーヤー14の例である
が、他のプレーヤー18,22についてもそれらのコネ
クタ20a,24aが同様に構成されている。また、メ
イン基板12にも、プレーヤー14のコネクタ16aと
同一構成のコネクタ12aが実装されている。
【0104】上記のような第4の実施形態のオーディオ
ユニットの組立も、基本的にはメイン基板12、CDプ
レーヤー14等を所定の階層順序で筐体10内に固定
し、各プレーヤー14等に接続されているFFC26a
〜26cを上側に位置するプレーヤー14等に接続する
ことにより行う。例えば、MDプレーヤー18のFFC
26bをCDプレーヤー14のコネクタ16aに接続す
る場合には、図17(b)に示すようにコネクタ16a
の第2スライダ66が引出位置にセットされるようにカ
ム85を操作した状態で、FFC26bの端末を第2ス
ライダ66の開口部74を通じて前面側の差込口55a
からハウジング50の被接続部53内に遊嵌状態で差込
む。そして、カム85を操作して、図17(c)に示す
ように第2スライダ66を固定位置にスライド変位させ
て舌片70を被接続部53内に挿入する。このようにす
ると舌片70によりFFC26bの導体27の端末が押
し下げられ、被接続部53に差込まれたFFC26bが
端子56の接続用撓み片58aに接触することとなる。
【0105】以上のような第4の実施形態のオーディオ
ユニットによると、CDプレーヤー14等の各コネクタ
12a,16a,20a,24aとして上述したような
コネクタが用いられることにより、第3の実施形態の効
果に加え、さらに以下のような効果を得ることができ
る。
【0106】すなわち、第4の実施形態におけるコネク
タ12a等については、上述のように第2スライダ66
がハウジング50に対して前後方向に真っ直ぐに(FF
C26bの差し込み方向と平行に)移動するように構成
されているため、FFC26bの各導体27に対して第
2スライダ66が平行に移動することとなる。そのた
め、スライダ挿入時に導体27に対して斜め方向の力
(導体27と交差する方向の力)が作用し難く、導体2
7に剥離等が生じに難いという効果がある。
【0107】しかも、このように第2スライダ66をハ
ウジング50に対して前後方向に真っ直ぐに移動させな
がらも、カム85を用いて第2スライダ66をハウジン
グ50に挿入することにより、第2スライダ66の挿入
に必要な操作力を軽減するように構成されているので、
上述した他の実施形態と同様に、低挿入力で第2スライ
ダ66をハウジング50に挿入することもできる。
【0108】その上、第2スライダ66が引出位置にあ
る状態では、図14(a)に示すようにカム85の一方
側の端部(側壁86a側の端部)がハウジング50の長
手方向一方側(同図では右側)に突出した状態となり、
逆にカム85が固定位置にある状態では、図16に示す
ように、カム85の他方側の端部(側壁86b側の端
部)がハウジング50の長手方向他方側(同図では左
側)に突出した状態となるように構成されているため、
第2スライダ66を引出位置から固定位置にセットする
際には、カム85の一方側の側壁86aをその外側から
押圧すればよく(図16中に一点鎖線矢印で示す)、ま
た第2スライダ66を固定位置から引出位置にリセット
する際には、カム85の他方側の側壁86bをその外側
から押圧すればよい(図16中に実線矢印で示す)。つ
まり、ハウジング50に対する第2スライダ66の挿脱
を、いずれもカム85の押圧操作で行うことができる。
従って、操作性が良く、ハウジング50に対する第2ス
ライダ66の挿脱作業を容易に行えるという効果もあ
る。
【0109】次に、本発明の第5の実施の形態について
図19〜図22を用いて説明する。
【0110】第5の実施形態では、CDプレーヤー14
(回路基板16)等に固定されるコネクタとして以下の
ようなコネクタを備えている点で第1〜第4の実施形態
と構成が相違している。以下、CDプレーヤー14を例
に説明する。なお、以下に説明するコネクタの基本的な
構成は第4の実施形態のコネクタ12a等と共通するた
め、共通する部分については同一符号を付して説明を省
略し、第4の実施形態のコネクタ12a等との相違点に
ついて詳しく説明することとする。
【0111】第5の実施形態では、CDプレーヤー14
(回路基板16)に固定されるコネクタとして、図1
9,図20および図21(a)に示すようなコネクタ1
6aを有している。このコネクタ16aは、ハウジング
50の前後両側からFFC26a,26bを挿入する点
で第4の実施形態のコネクタ16aと構成が共通してい
るが、ハウジング50の被接続部53のうち前側(差込
口55a側)が所謂NONZIFコネクタ構造、つまり
スライダを用いることなくFFC26bをハウジング5
0内に差し込んだ状態で端子56により直接保持する構
造とされており、この点で第4の実施形態のコネクタ1
6aと構成が相違している。
【0112】詳しく説明すると、第5の実施形態のコネ
クタ16aには、端子56とし、図21(a)に示すよ
うに、差込口55aから挿入されるFFC26bを挟持
する上下一対の接続用撓み片58a,58a′を備えた
端子56がハウジング50内に収納されている。
【0113】また、第4の実施形態のコネクタ16aの
第2スライダ66に代えて、図19に示すようにクラン
プ95が設けられている。このクランプ95は、FFC
26bの幅方向に細長の上下一対の単位部材95a,9
5bからなり、これら単位部材95a,95bによりF
FC26bの先端部分を挟んだ状態で保持するように構
成されている。より具体的には、図20に示すように、
各単位部材95a,95bの対向面には、それぞれFF
C26bを位置決めするため一対のボス97とこれに対
応する穿孔部96が設けられるとともに、両部材を相互
に係止するためのフック98とその係止部99が設けら
れており、FFC26bの先端部分に形成される位置決
め用の貫通孔に上記各ボス97を貫通させ、FFC26
bを各単位部材95a,95bによりその表裏両側から
挟んでフック98を係止部99に係止することによりF
FC26bの先端部分をその幅方向にわたって挟持する
ように構成されている。
【0114】クランプ95の下面、すなわち下側の単位
部材95bの下面には、第4の実施形態の第2スライダ
66と同様の案内軸83が設けられており、図19
(b)に示すように、この案内軸83がカム85の上記
切欠き89に介在している。そして、クランプ95より
FFC26bを保持した状態では、FFC26bの先端
がハウジング50内に挿入され、これによりFFC26
bがハウジング50に対して幅方向に拘束されて、ハウ
ジング50に対するクランプ95およびFFC26bの
前後方向の変位のみが許容されるようになっている。従
って、カム85をハウジング50に対してその長手方向
に移動させると、第4の実施形態の第2スライダ66と
同様に、カム85に連動してクランプ95がハウジング
50に対して前後方向に真っ直ぐに移動することとな
り、これにより図19(a)及び図21(b)に示すよ
うにFFC26bの先端が差込口55aに僅かに挿入さ
れる引出位置と、図21(c)に示すようにFFC26
bの先端がハウジング50の奥端部に当接する固定位置
とにクランプ95が移動するようになっている。
【0115】そして、クランプ95が引出位置にある状
態では、図19(a)に示すようにカム85の一方側の
端部(側壁86a側の端部)がハウジング50の長手方
向一方側(同図では右側)に突出した状態となり、逆に
クランプ95が固定位置にある状態では、同図の二点鎖
線に示すように、カム85の他方側の端部(側壁86b
側の端部)がハウジング50の長手方向他方側(同図で
は左側)に突出した状態となるように構成されている。
【0116】なお、この構成においても、第4の実施形
態と同じ様に、引出位置から固定位置へクランプ95を
移動させる際(すなわちFFC26bを移動させる際)
のカム85の変位量がクランプ95の変位量よりも大き
くなるように構成されており、これにより、直接(カム
85を設ることなく)FFC26bをハウジング50に
挿入する場合に比べてFFC26aの挿入に必要な操作
力が軽減されるようになっている。
【0117】なお、詳しく図示していないが、カム85
の上記切欠き89の長手方向端部には、カム85の案内
軸83とカム85との相対的な変位を規制する複数の突
起がそれぞれ形成されており、これにより上記固定位置
および引出位置においてクランプ95を拘束できるよう
に構成されている。
【0118】上記カム85には、図20,図22(a)
に示すように幅方向略中央(幅方向略中央)に上下方向
に撓み変形可能なフック100が設けられており、ま
た、上記ハウジング50には、このフック100に対応
する係止孔50aが設けられている。係止孔50aは、
クランプ95が上記引出位置にある状態(すなわち図1
9(a)の実線に示す状態)のときにフック100が係
合するように設けられており、このようにフック100
が係止孔50aに係合することによりカム85をロッ
ク、つまりハウジング50に対するカム85の相対的な
変位を阻止するようになっている。
【0119】また、カム85の上記高面部88の前端部
分には段部88bが形成されており、これによって図2
1(a)に示すようにカム85の高面部88とハウジン
グ50との間にクランプ95側に向って開口し幅方向に
延びる隙間103が形成されている。さらにクランプ9
5の下側の単位部材95aには、上記隙間103に対応
して幅方向に延びる解除バー101が突設されており、
この解除バー101の先端が上記隙間103に差し込ま
れてカム85の上記ロック状態を解除するように構成さ
れている。
【0120】以上は、CDプレーヤー14の例である
が、他のプレーヤー18,22についてもそれらのコネ
クタ20a,24aが同様に構成されている。また、メ
イン基板12にも、コネクタ12aとしてプレーヤー1
4のコネクタ16aと同一構成のコネクタが実装されて
いる。
【0121】なお、各プレーヤー14,18,22に接
続される各FFC26a〜26cは、基本的には第2〜
4の実施形態のFFC26a〜26cと同一構成である
が、第5の実施形態では、各FFC26a〜26cの上
側の端末部分、つまり予めプレーヤー14,18,22
に接続しておく側と反対側の端末部分に、上記クランプ
95の各ノブ97を挿入するための一対の貫通孔(図示
せず)が穿設されている。なお、この貫通孔は、FFC
26bにクランプ95を組付けたときに、FFC26b
の先端がクランプ95から所定寸法だけ解除バー101
側に突出するように、具体的には、クランプ95が上記
引出位置にセットされたときにFFC26bの先端が差
込口55aからハウジング50内に僅かに挿入され得る
ように定められている。
【0122】上記のような第5の実施形態のオーディオ
ユニットの組立ても、基本的にはメイン基板12、CD
プレーヤー14等を所定の階層順序で筐体10内に固定
し、各プレーヤー14等に接続されているFFC26a
〜26cを上側に位置するプレーヤー14等に接続する
ことにより行う。
【0123】以下、MDプレーヤー18のFFC26b
をCDプレーヤー14のコネクタ16aに接続する場合
を例に具体的に説明する。
【0124】まず、事前準備としてFFC26b側にク
ランプ95を組付けておくとともに、カム85をロック
状態、つまり上記フック100を係止孔50aに係合さ
せた状態としておく。この場合、クランプ95は、コネ
クタ16aに組付けられているものをFFC26bの接
続の際にカム85から取外してFFC26bに組付けて
もよいし、FFC26bの製造時に予め組付けておくよ
うにしてもよい。なお、クランプ95の取外しは、図2
0に示すように切欠き89がコネクタ前面側に開口して
いるので、クランプ95を切欠き89に沿ってコネクタ
前面側に引き抜くことにより取外すことができる。
【0125】FFC26bに対するクランプ95の組付
けは、上述したようにFFC26bの先端に形成される
貫通孔に各ボス97を貫通させ、さらにボス97を穿孔
部96に挿入しながらFFC26bを各単位部材95
a,95bによりその上下両側から挟み、フック98を
係止部99に係止することにより行う。
【0126】FFC26bをコネクタ16aに接続する
には、まず、FFC26bの先端に組付けられたクラン
プ95をコネクタ16aのカム85に装着する。具体的
には、切欠き89に案内軸83を介挿しながらクランプ
95をハウジング50側に向って押し込み、上記引出位
置にセットする(図19(a)(b)に示す状態)。こ
のようにすると、図22(b)に示すようにクランプ9
5の上記解除バー101がカム85とハウジング50の
隙間103に差し込まれて解除バー101の先端でフッ
ク100が押し下げられ、これによりカム85のロック
状態が解除されることとなる。
【0127】そして、図19(a)の白抜き矢印方向に
カム85を移動させることによりクランプ95を固定位
置にスライド変位させてFFC26bをハウジング50
の被接続部53内に挿入する。このようにするとFFC
26bの先端が端子56の上記一対の接続用撓み片58
a,58a′間に差し込まれ、FFC26bが接続用撓
み片58a,58a′により保持されるとともに導体2
7が接続用撓み片58aに接触することとなる。
【0128】以上のような第5の実施形態のオーディオ
ユニットでは、CDプレーヤー14等の各コネクタ12
a,16a,20a,24aの前側(差込口55a側)
が所謂NONZIFコネクタ構造とされているが、上述
したようにFFC26a〜26cをカム85を用いて移
動させることによりFFC26a〜26cの挿入に必要
な操作力を軽減するように構成されているので、FFC
26a〜26cを低挿入力でハウジング50に挿入する
ことができる。従って、各FFC26a〜26cの導体
数が多い場合でも、他の実施形態の各コネクタ12a等
と同様に、ハウジング50に対してFFC26a〜26
cを簡単、かつ確実に挿入することができる。
【0129】しかも、FFC26a〜26cの接続に際
しては、クランプ95を摘まんで作業を行うことができ
るので、導体27に触れることなく速やかに作業を行う
ことができるという利点もある。特に、上記のコネクタ
12a等では、クランプ95を構成する下側の単位部材
95bに解除バー101が設けられ、クランプ95をF
FC26bに組付けた状態では、図22(a)等に示す
ように導体27の下側に解除バー101が配置されて導
体27のカバー的な役割を果たすようになっているの
で、これにより導体27を保護することができるという
特徴もある。
【0130】また、上記コネクタ12a等には、カム8
5をロックする機構(フック100及び係止孔50a)
が設けられているので、FFC26a〜26cの接続に
際しては、カム85をロックした状態で作業を行うこと
により、クランプ95をカム85に装着する際にはFF
C26a〜26cの先端を確実、かつ速やかにハウジン
グ50内に案内することができる。従って、FFC26
a〜26cの接続作業を速やかに行うことができるとい
う特徴もある。
【0131】なお、この実施形態では、FFC26bの
先端(補強板28)がハウジング50内に挿入されるこ
とによりFFC26bがハウジング50に対して幅方向
に拘束され、その結果、クランプ95がハウジング50
に対して前後方向にのみ移動するように構成されている
が、例えば、第4の実施形態のハウジング50と第2ス
ライダ66のように、クランプ95が前後方向にのみ移
動し得るようにハウジング50とクランプ95とを直接
連結するようにしてもよい。
【0132】また、カム85をロックするための機構と
して上記フック100及び係止孔50aを設ける代わり
に、長孔90のリブ90aに、ロック位置において案内
軸82を拘束して移動を阻止する突起を設けるようにし
てもよい。この構成によれば、フック100や解除バー
101等が不用となるので、上記実施形態に比べて、簡
単な構成でカム85をロックすることができる。
【0133】ところで、以上説明した各実施形態は、本
発明にかかるフラット配線材用コネクタの適用例であっ
て、コネクタ自体の具体的な構成はもとより、オーディ
オユニットの構成も、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
適宜変更可能である。
【0134】例えば、第1の実施形態のスライダ40と
して、第2の実施形態のスライダ66のような梃を利用
した回転操作式のスライダを用いるようにしてもよい。
要するに、スライダを用いるコネクタ(所謂ZIFコネ
クタ)については、スライダの挿入のための操作力を軽
減する倍力機構が組込まれている構成であれば倍力機構
の具体的な構成は上記実施形態に限られず、如何なる構
成であっても採用可能である。但し、第1及び第2の実
施形態に示すような構成によれば、ハウジングおよびス
ライダだけで上記の作用効果を得ることができるため、
少ない部品点数でスライダの操作力を軽減することがで
きるというメリットがある。
【0135】また、第5の実施形態のようなスライダを
用いないコネクタ(所謂NONZIFコネクタ)につい
ても、同様に、クランプ95により保持されたFFCの
挿入のための操作力を軽減する倍力機構が組込まれてい
る構成であれば倍力機構の具体的な構成は上記実施形態
に限られず、如何なる構成であっても採用可能である。
【0136】なお、上記各実施形態では、本発明を車載
用オーディオユニットの電気的接続構造について適用し
ているが、本発明は勿論これ以外の電気ユニット等の電
気的接続構造としても適用可能である。
【0137】また、上記実施形態では、FFC26a〜
26cを各基板12等に接続する場合について本発明を
適用しているが、フラット配線材はFFCに限られるも
のではなく、フラットケーブル、リボン電線、FPC
(Flexible Printed Circuit)等のその他のフラット配
線材であってもよい。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ハウジ
ングとスライダとを有し、ハウジングにフラット配線材
の端末を挿入した状態でスライダをハウジングに挿入す
ることによりフラット配線材をハウジングに保持するフ
ラット配線材用コネクタにおいて、ハウジングへのスラ
イダの挿入操作力を軽減する倍力機構を組込み、これに
よりスライダを低挿入力でハウジングに挿入できるよう
にしたので、導体数の多いフラット配線材を接続する場
合でも、フラット配線材をハウジングの奥端部に突当て
た状態で、スライダを容易に、しかも確実にハウジング
に挿入することができる。従って、フラット配線材やス
ライダがハウジングに対して不完全な挿入状態となるの
を有効に防止することができ、これにより、フラット配
線材をコネクタに対して簡単に、しかも確実に接続する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフラット配線材用コネクタが適
用される車載用オーディオユニットを示す斜視図(筐体
を含む図)である(第1の実施の形態)。
【図2】車載用オーディオユニットを示す斜視図(筐体
を除いた図)である。
【図3】CDプレーヤーの回路基板に実装されるフラッ
ト配線材用コネクタと、このコネクタに接続されるフラ
ット配線材の構成を示す斜視図である((a)はフラッ
ト配線材の接続前、(b)はフラット配線材の接続後の
状態である)。
【図4】CDプレーヤーの回路基板に実装されるフラッ
ト配線材用コネクタと、このコネクタに接続されるフラ
ット配線材の構成を示す断面図である((a)はフラッ
ト配線材の接続前、(b)はフラット配線材の接続後の
状態である)。
【図5】CDプレーヤーの回路基板に実装されるフラッ
ト配線材用コネクタの構成を示す断面図である((a)
は図4(a)のA−A断面図、(b)は図4(b)のB
−B断面図である)。
【図6】フラット配線材の構成を示す断面図である。
【図7】フラット配線材の構成を示す斜視図である。
【図8】車載用オーディオユニットにおけるCDプレー
ヤーの回路基板に実装されるフラット配線材用コネクタ
(第2の実施の形態)と、このコネクタに接続されるフ
ラット配線材の構成を示す斜視図である((a)はフラ
ット配線材の接続前、(b)はフラット配線材の接続後
の状態である)。
【図9】CDプレーヤーの回路基板に実装されるフラッ
ト配線材用コネクタと、このコネクタに接続されるフラ
ット配線材の構成を示す断面図である((a)はフラッ
ト配線材の接続前、(b)は背面側にフラット配線材を
接続した状態、(c)は前面側および背面側にフラット
配線材を接続した状態である)。
【図10】車載用オーディオユニットの組立手順を説明
する斜視図である。
【図11】車載用オーディオユニットにおけるCDプレ
ーヤーの回路基板に実装されるフラット配線材用コネク
タ(第3の実施の形態)と、このコネクタに接続される
フラット配線材(接続前の状態)の構成を示す斜視図で
ある((a)はコネクタ上方からの斜視図、(b)はコ
ネクタ下方からの斜視図である)。
【図12】車載用オーディオユニットにおけるCDプレ
ーヤーの回路基板に実装されるフラット配線材用コネク
タ(フラット配線材を接続した状態)を示す斜視図であ
る。
【図13】CDプレーヤーの回路基板に実装されるフラ
ット配線材用コネクタと、このコネクタに接続されるフ
ラット配線材の構成を示す断面図である((a)はフラ
ット配線材の接続前、(b)は背面側にフラット配線材
を接続した状態、(c)は前面側および背面側にフラッ
ト配線材を接続した状態である)。
【図14】車載用オーディオユニットにおけるCDプレ
ーヤーの回路基板に実装されるフラット配線材用コネク
タ(第4の実施の形態)と、このコネクタに接続される
フラット配線材(接続前の状態)の構成を示す斜視図で
ある((a)はコネクタ上方から見た斜視図、(b)は
コネクタ下方から見た斜視図である)。
【図15】車載用オーディオユニットにおけるCDプレ
ーヤーの回路基板に実装されるフラット配線材用コネク
タの分解斜視図である((a)はコネクタ上方から見た
斜視図、(b)はコネクタ下方から見た斜視図であ
る)。
【図16】車載用オーディオユニットにおけるCDプレ
ーヤーの回路基板に実装されるフラット配線材用コネク
タ(フラット配線材を接続した状態)を示す斜視図であ
る。
【図17】CDプレーヤーの回路基板に実装されるフラ
ット配線材用コネクタと、このコネクタに接続されるフ
ラット配線材の構成を示す断面図である((a)はフラ
ット配線材の接続前、(b)は背面側にフラット配線材
を接続した状態、(c)は前面側および背面側にフラッ
ト配線材を接続した状態である)。
【図18】CDプレーヤーの回路基板に実装されるフラ
ット配線材用コネクタの構成を示す図17(b)のC−
C断面図である((a)は第2スライダが引出位置にあ
る状態、(b)は第2スライダが固定位置にある状態で
ある)。
【図19】車載用オーディオユニットにおけるCDプレ
ーヤーの回路基板に実装されるフラット配線材用コネク
タ(第5の実施の形態)と、このコネクタに接続される
フラット配線材(接続前の状態)の構成を示す斜視図で
ある((a)はコネクタ上方から見た斜視図、(b)は
コネクタ下方から見た斜視図である)。
【図20】車載用オーディオユニットにおけるCDプレ
ーヤーの回路基板に実装されるフラット配線材用コネク
タの分解斜視図(コネクタ上方から見た斜視図)であ
る。
【図21】CDプレーヤーの回路基板に実装されるフラ
ット配線材用コネクタと、このコネクタに接続されるフ
ラット配線材の構成を示す断面図である((a)はフラ
ット配線材の接続前、(b)は背面側にフラット配線材
を接続した状態、(c)は前面側および背面側にフラッ
ト配線材を接続した状態である)。
【図22】CDプレーヤーの回路基板に実装されるフラ
ット配線材用コネクタと、このコネクタに接続されるフ
ラット配線材の構成を示す断面図である((a)はクラ
ンプの接続前の状態、(b)はクランプを引出位置にセ
ットした状態である)。
【図23】従来の車載用オーディオユニットを示す正面
斜視図(筐体を含む図)である。
【図24】従来の車載用オーディオユニットを示す背面
斜視図である。
【図25】従来の車載用オーディオユニットを示す背面
斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体 12 メイン基板 12a,16a,20a、24a コネクタ;フラット
配線材用コネクタ 14 CDプレーヤー 14a,18a,22a メディアの挿入口 16,20,24 回路基板 18 MDプレーヤー 22 CSプレーヤー 26a〜26c FFC;フラット配線材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 憲知 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 酒井 義人 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 平井 宏樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA05 FA09 FB02 FB05 FB08 FB16 FB20 FC25 FC31 GB20 HB01 HB07 5E023 AA04 AA13 AA16 AA18 AA26 BB01 BB06 BB07 BB08 BB22 BB23 BB29 CC04 CC23 DD02 DD09 DD11 DD13 EE10 FF01 GG02 GG03 GG11 HH01 HH08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子を収納するハウジングとこのハウジ
    ングに挿着されるスライダとを有し、上記ハウジングに
    フラット配線材の端末を挿入した状態で上記スライダを
    フラット配線材に重ね合せてハウジング内に挿入するこ
    とによりフラット配線材をハウジングに保持するフラッ
    ト配線材用コネクタにおいて、 上記スライダをハウジング内に挿入するための操作力を
    軽減する倍力機構が組込まれていることを特徴とするフ
    ラット配線材用コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフラット配線材用コネク
    タにおいて、 上記倍力機構は、上記スライダが上記ハウジングにスラ
    イド可能に連結されて、上記ハウジング内に挿入される
    固定位置とハウジングからその前面側に斜め方向に引出
    される引出位置とに変位可能に設けられることにより構
    成されていることを特徴とするフラット配線材用コネク
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフラット配線材用コネク
    タにおいて、 上記引出位置から固定位置へのスライダの変位に際し、
    スライダの幅方向の変位量が該幅方向と直交する方向の
    スライダの変位量よりも大きくなるようにされているこ
    とを特徴とするフラット配線材用コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のフラット配線材用
    コネクタにおいて、 上記スライダは、上記固定位置にあるときにその幅方向
    における一方側の端部が上記ハウジングの外側に突出
    し、上記引出位置にあるときに同他方側の端部がハウジ
    ングの外側に突出するように構成されていることを特徴
    とするフラット配線材用コネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のフラット配線材用コネク
    タにおいて、 上記倍力機構は、上記ハウジングにスライダを操作する
    ためのカム部材が設けられ、このカム部材に連動して上
    記スライダが上記ハウジング内に挿入される固定位置と
    この固定位置からハウジングの前面側に真っ直ぐに引出
    される引出位置とに変位するようにされ、さらに上記引
    出位置から固定位置へスライダを変位させる際のカム部
    材の変位量がスライダの変位量よりも大きくなるように
    上記カム部材が構成されてなることを特徴とするフラッ
    ト配線材用コネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のフラット配線材用コネク
    タにおいて、 上記カム部材は、スライダの変位方向と直交する上記ハ
    ウジングの幅方向にスライド可能に設けられるととも
    に、上記固定位置にスライダがあるときにカム部材の幅
    方向における一方側の端部が上記ハウジングの外側に突
    出し、上記引出位置にスライダがあるときにカム部材の
    同他方側の端部がハウジングの外側に突出するように構
    成されていることを特徴とするフラット配線材用コネク
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のフラット配線材用コネク
    タにおいて、 上記倍力機構は、上記スライダがその幅方向一端部で上
    記ハウジングに回転可能に連結されて、ハウジング内に
    挿入される固定位置とハウジング外に引出される引出位
    置とに亘って回転変位可能にされるとともに、スライダ
    の上記連結部分と反対側の端部に、上記連結部分と反対
    側に向って延びる回転操作用のノブが設けられることに
    より構成されていることを特徴とするフラット配線材用
    コネクタ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかに記載のフラッ
    ト配線材用コネクタにおいて、 上記ハウジングに複数の被接続部が設けられ、各被接続
    部にそれぞれ別のフラット配線材が挿入されるととも
    に、共通のスライダが挿入されるように構成されている
    ことを特徴とするフラット配線材用コネクタ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のフラット配線材用コネク
    タにおいて、 上記ハウジングに、複数の被接続部が同じ側を向くよう
    に並べて設けられるとともに、これら両被接続部同士の
    間に、スライダ挿入時にスライダを案内する案内部が設
    けられる一方、上記スライダに、上記各被接続部にそれ
    ぞれ挿入されてフラット配線材を保持する一対の挿入部
    が設けられるとともに、これら挿入部の間に上記案内部
    に対応する被案内部が設けられていることを特徴とする
    フラット配線材用コネクタ。
  10. 【請求項10】 端子を収納するハウジングと、このハ
    ウジングに挿着されるフラット配線材を保持するクラン
    プ部材と、上記ハウジングおよびクランプ部材に連結さ
    れるクランプ部材操作用のカム部材とを備えたフラット
    配線材用コネクタであって、 前記クランプ部材は、上記ハウジングの前面側に対向し
    て設けられフラット配線材の先端部分をハウジング側に
    突出させた状態で保持し、かつ上記カム部材の操作に連
    動してフラット配線材をハウジング内に挿入する固定位
    置とこの固定位置からハウジングの前面側に真っ直ぐに
    フラット配線材を引出す引出位置とに変位するように構
    成され、上記カム部材は、上記引出位置から固定位置へ
    クランプ部材を変位させる際のカム部材の変位量が該ク
    ランプ部材の変位量よりも大きくなるように構成されて
    いることを特徴とするフラット配線材用コネクタ。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のフラット配線材用コ
    ネクタにおいて、 上記カム部材は、上記クランプ部材の変位方向と直交す
    る上記ハウジングの幅方向にスライド可能に設けられる
    とともに、上記固定位置にクランプ部材があるときにカ
    ム部材の幅方向における一方側の端部が上記ハウジング
    の外側に突出し、上記引出位置にクランプ部材があると
    きにカム部材の同他方側の端部がハウジングの外側に突
    出するように構成されていることを特徴とするフラット
    配線材用コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008016370A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Nec Lcd Technologies Ltd コネクタ
JP2008048835A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Samii Kk 遊技機
US7371074B2 (en) 2003-04-30 2008-05-13 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. Connection structure for printed wiring board

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