JP3697869B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2種類の相手に兼用して電気接続されるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の電装部品のうち例えばスピードメータには、プリント基板を備えた仕様のものと、FPC(フレキシブル・プリンテッド・サーキット)を備えた仕様のものとの両方がある。また、スピードメータと車体本体との接続部は、プリント基板仕様のものは、プリント基板を突片状に延設した構造となっており、FPC仕様のものは、パネルに設けたフードの内側面に、FPCを折り曲げて敷設した構造となっている。そして、FPC仕様のものの接続部に結合されるコネクタとしては、例えば、実開平1−117079号公報に掲載されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のコネクタは、プリント基板仕様のものの接続部には結合できなかった。そのため、スピードメータの仕様の違いにより車体本体側のコネクタの種類を変える必要があり、車体本体側のハーネス工程が煩雑となって製造コストがかかっていた。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、FPCとの接続と、プリント基板との接続とに兼用可能なコネクタの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電気機器に備えられたFPCをその電気機器に形成した凹所の内側面に敷設してなるFPC接続部と、他仕様の電気機器に備えられたプリント基板を突片状に形成してなる基板接続部とに兼用して電気接続されるコネクタであって、コネクタハウジングの側壁の一部は切除されて相手側との電気接続部が露出されると共に、その電気接続部の両側に設けられた一対の対向壁の内側面には、前記基板接続部を挿入可能な基板挿入溝が形成され、かつ前記両対向壁において前記基板挿入溝よりも上位には前記電気接続部を覆う位置と露出させる位置との間をスライド可能なスライド板が前記両対向壁間に差し渡し状に設けられてなり、前記プリント基板を備えた電気機器に対しては、前記スライド板が前記電気接続部を覆う位置に保持されたままの状態で、前記基板接続部を前記基板挿入溝に挿入して前記電気接続部との電気接続が可能となっており、また、前記FPCを備えた電気機器に対しては、前記コネクタハウジングを前記凹所に挿入したときには、前記スライド板が前記凹所の縁部にて前記電気接続部を露出させる位置へ押し込んで、前記FPCと前記電気接続部との電気接続が可能となるようにしたところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
請求項1の構成によれば、本コネクタをプリント基板を備えた電気機器に接続する場合には、基板接続部を基板挿入溝に挿入する。すると、基板接続部が基板挿入溝に支持されて電気接続部に電気接続される。一方、本コネクタをFPCを備えた電気機器に接続する場合には、コネクタハウジングを凹所に挿入する。すると、凹所のうちFPCを敷設した面とその対向面との間に、コネクタハウジングが挟まれてFPCと電気接続部とが電気接続される。
このように、本コネクタでは、FPCとの接続と、プリント基板との接続の両方に兼用できるから、部品の共通化が図られ、低コスト化が可能となる。
また、基板挿入溝が、スライド板よりも電気接続部寄りに配置されているから、スライド板を閉鎖状態としたままで基板接続部を基板挿入溝に挿入しても、スライド板と干渉することなく、基板接続部が電気接続部に電気接続される。また、本コネクタを単体状態で搬送する場合には、スライド板を閉鎖状態として電気接続部を覆い、電気接続部を他部品の当接等から保護できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
本実施形態のコネクタ20は、FPCを備えたスピードメータパネル10(以下、「FPC用パネル10」という)と、プリント基板を備えたスピードメータパネル40(以下、「プリント基板用パネル40」という)とに兼用して接続されるものである。
【0010】
FPC用パネル10は、図1に示されており、背面にFPC11を備えている。FPC11は、図5に示すように、可撓性シート12に導通路13を敷設してなり、その導通路13を敷設した面を外側に向けてパネル10に取り付けられている。パネル10の側面には、同図の上方に開放したフード16が備えられており、そのフード16の内側面にFPC11から延設したFPC端末15を敷設してFPC接続部14が構成されている。また、フード16のうちFPC端末15を敷設した面の対向面には、コネクタ20に備えたロックアーム29との係合孔17が形成されている。さらに、図1に示すように、フード16の内側面のうちFPC端末15を敷設した面の両側部には、コネクタ20に備えた両縦壁23,23を収容するための逃がし溝16A,16Aが形成されている。
【0011】
一方、プリント基板用パネル40は、図2に示されており、背面にプリント基板41を備えている。プリント基板41は、図7に示すように、剛性のある基板43に導通路44をプリントしてなり、その導通路44をプリントした面をパネル40側(図7の下側)に向けて取り付けられている。そして、図2に示すように、プリント基板41の縁部には一対のスリット45,45が切り欠かれ、両スリット45,45の間が突片状の基板接続部42となっている。また、パネル40の側面には、基板接続部42に隣接させて収容空間47が形成されており、そこに後述のコネクタ20が部分的に収容される(図8参照)。さらに、収容空間47の内壁のうち基板接続部42との対向面には、コネクタ20に備えたロックアーム29との係合孔48が形成されている。
【0012】
図3に示すように、本実施形態のコネクタ20は、前記フード16の内側に嵌入可能なコネクタハウジング21(以下、「ハウジング21」という)を備え、ハウジング21に形成したキャビティ22内に端子金具30を収容している。また、同図におけるハウジング21の下面には、ロックアーム29が設けられ、前記した係止孔17,48とコネクタ20の離脱方向で係止可能としてある(図6及び図8参照)。
【0013】
ハウジング21のうち嵌合方向の前側半分は、図3に示すように、左右の対向壁23,23を残して上壁24が全キャビティ22に亘って切除され、同図の上方にキャビティ22の開放口22Aが形成されている。そして、端子金具30に設けた舌片31が開放口22Aから突出し、両導通路13,44と電気的に接触可能な電気接続部32が構成されている。
【0014】
両対向壁23,23の内面のうち上壁24寄りには、嵌合方向に沿って支持溝25,25が延ばされ、両支持溝25,25には、矩形平板状のスライド板26の両側部が収容されている。そして、スライド板26が、キャビティ22の開放口22Aを覆った閉鎖位置(図4参照)と、開放口22Aを露出させた開放位置(図3参照)との間でスライド移動する。なお、スライド板26は、図示しないストッパによって、閉鎖位置より前方と開放位置より後方にはスライド移動しないようになっている。
【0015】
スライド板26の後端部には、図4に示すように、止め突部27が同図の上方に突出形成され、この止め突部27とハウジング21の上壁24に設けた止め片28とが、スライド板26が閉鎖位置のときに突き当たって係止し、スライド板26が不用意に開放側にスライドしないように規制する。また、スライド板26が大きな力で押されると、止め突部27によって止め片28が上方に押し曲げられて両者の係止がはずれる。
【0016】
スライド板26のうち前端部の両側寄りには、突き当て部26A,26Aが図4の上方に突出形成されている。そして、両ハウジング21を前記フード16に挿入したときに、突き当て部26Aがフード16の開口縁部に当接し、スライド板26がハウジング21の後方に押される(図6参照)。
【0017】
さて、両対向壁23,23の内面のうちスライド板26より電気接続部32寄りには、図3に示すように、前記支持溝25と並行して基板挿入溝50が延ばされている。基板挿入溝50は、図7に示すように、ハウジング21の前端面に開放し、ハウジング21の中間位置が終端となっており、前端の開放口52から基板接続部42が挿入される。また、基板挿入溝50の内側面のうち図7の下側に位置した内側面50Aは、開口52側で拡開方向でテーパ状となっていて、基板接続部42を挿入し易くしてある。
【0018】
次に、上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。
本コネクタ20は、所定の工場に搬送されて、車体本体のハーネスに組み付けられる。ここで、搬送時にはコネクタ20のスライド板26が閉鎖した状態とされる。従って、電気接続部32はスライド板26で覆われ、搬送時に他部品が電気接続部32に当接するようなことはない。
【0019】
FPC用パネル10との組み付け工場では、図5に示すように、本コネクタ20がFPC用パネル10に備えたFPC接続部14に接続される。それには、スライド板26を閉鎖状態のままにして、コネクタ20をFPC接続部14のフード16内に押し込む。すると、図6に示すように、スライド板26の突き当て部26Aがフード16の開口縁に押され、止め片28が撓んで止め突部27との係止が押しはずされる。そして、スライド板26が開放位置へとスライド移動し、その結果露出された端子金具30の舌片31がFPC端末15の導通路13と電気的に接触する。コネクタ20がフード16の奥まで挿入されると、ロックアーム29がフード16の係止孔17に係止し、コネクタ20がフード16内に抜け止め状態となる。
【0020】
一方、プリント基板用パネル40との組み付け工場では、図7に示すように、本コネクタ20がプリント基板用パネル40に備えた基板接続部42に接続される。それには、スライド板26を閉鎖状態のままにして、本コネクタ20を収容空間47の内部に押し込みつつ、コネクタ20の基板挿入溝50に基板接続部42を押し込んで組み付ける。ここで、基板挿入溝50は、対向壁23のうちスライド板26よりも電気接続部32側に配置されているから、スライド板26を閉鎖状態としたままで基板接続部42を挿入しても、スライド板26に干渉されずに、基板接続部42の導通路44と端子金具30の舌片31とを電気接続できる(図8参照)。また、コネクタ20が収容空間47の奥まで押し込まれると、ロックアーム29が係止孔48に係止し、コネクタ20が収容空間47内に抜け止め状態となる。
【0021】
このように、本コネクタ20では、FPC11との接続と、プリント基板41との接続の両方に兼用できるから、部品の共通化が図られ、低コスト化が可能となる。
【0022】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
前記実施形態のコネクタ20は、ロックアーム29を備えて相手側に抜け止め状態に係止される構成としてあったが、ロックアームを備えない構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】FPCを備えたスピードメータパネルを示す斜視図
【図2】プリント基板を備えたスピードメータパネルを示す斜視図
【図3】コネクタのスライド板を開放した状態の斜視図
【図4】コネクタのスライド板を閉鎖した状態の斜視図
【図5】FPC接続部にコネクタを接続する前の状態の側断面図
【図6】FPC接続部とコネクタとを完全嵌合した状態の側断面図
【図7】基板接続部にコネクタを接続する前の状態の側断面図
【図8】基板接続部とコネクタとを完全嵌合した状態の側断面図
【符号の説明】
11…FPC
14…FPC接続部
16…フード(凹部)
20…コネクタ
21…コネクタハウジング
23…対向壁
26…スライド板
32…電気接続部
41…プリント基板
42…基板接続部
44…導通路
50…基板挿入溝
Claims (1)
- 電気機器に備えられたFPCをその電気機器に形成した凹所の内側面に敷設してなるFPC接続部と、他仕様の電気機器に備えられたプリント基板を突片状に形成してなる基板接続部とに兼用して電気接続されるコネクタであって、
コネクタハウジングの側壁の一部は切除されて相手側との電気接続部が露出されると共に、その電気接続部の両側に設けられた一対の対向壁の内側面には、前記基板接続部を挿入可能な基板挿入溝が形成され、かつ前記両対向壁において前記基板挿入溝よりも上位には前記電気接続部を覆う位置と露出させる位置との間をスライド可能なスライド板が前記両対向壁間に差し渡し状に設けられてなり、
前記プリント基板を備えた電気機器に対しては、前記スライド板が前記電気接続部を覆う位置に保持されたままの状態で、前記基板接続部を前記基板挿入溝に挿入して前記電気接続部との電気接続が可能となっており、
また、前記FPCを備えた電気機器に対しては、前記コネクタハウジングを前記凹所に挿入したときには、前記スライド板が前記凹所の縁部にて前記電気接続部を露出させる位置へ押し込んで、前記FPCと前記電気接続部との電気接続が可能となるようにしたことを特徴とするコネクタ。
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1997
- 1997-12-09 JP JP33914397A patent/JP3697869B2/ja not_active Expired - Fee Related
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