JP2003141730A - 情報記録媒体及び情報記録装置 - Google Patents

情報記録媒体及び情報記録装置

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JP2003141730A
JP2003141730A JP2001336672A JP2001336672A JP2003141730A JP 2003141730 A JP2003141730 A JP 2003141730A JP 2001336672 A JP2001336672 A JP 2001336672A JP 2001336672 A JP2001336672 A JP 2001336672A JP 2003141730 A JP2003141730 A JP 2003141730A
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JP2001336672A
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English (en)
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Kazunori Ito
和典 伊藤
Hajime Yuzurihara
肇 譲原
Katsuyuki Yamada
勝幸 山田
Shinya Narumi
慎也 鳴海
Nobuaki Onaki
伸晃 小名木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特開2000−322740公報提案例を踏
まえ、高い記録線速条件においても、より一層、DOW
特性やジッタ特性に優れた記録品質が得られる情報記録
媒体を提供する。 【解決手段】 光ビームが照射されることにより結晶相
とアモルファス相とに可逆的に相変化する記録層を有
し、マークデータに対応するレーザパワーPwの複数個
の加熱パルスとこれらの加熱パルスに後続するレーザパ
ワーPbの冷却パルスとによるマルチパルスと、スペー
スデータに対応するレーザパワーPeの消去パルスとの
組合せによる3値のレーザパワーPw,Pb,Pe(た
だし、Pw>Pe>Pb)を用いて情報の記録が行われ
る書換え可能な情報記録媒体であって、記録マークのジ
ッタ特性が極小となるレーザパワーPe条件をa,bの
ように2値以上有することにより、より一層、DOW特
性やジッタ特性に優れた記録品質を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体及び
情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を利用して光ディスクに高密度
な情報の再生或いは記録を行う技術として、一つの記録
マークを複数の短パルス列の照射によって形成するオー
バーライト方法が知られている(特開平3−18562
8号公報)。しかし、この方法は光ディスクを一定回転
数とした場合の内周と外周のようにレーザスポットの相
対速度が異なる場合には、特に相対速度が速い領域にお
いてレーザパワー不足になったり、或いは回路設計が困
難になったりするという新たな課題が発生する場合があ
る。
【0003】このような欠点を改良するため、ある波形
の入力信号(EFM信号を想定)において、線速度が予
め設定された値L0より遅い場合にはレーザ光の変調波
形は短パルス列化し、L0より速い場合にはレーザ光の
変調波形入力パルス幅を少し短くしたパルスに変換して
光ディスク上に照射することが提案されている(特開平
6−12674号公報)。
【0004】ところで、近年は、DVD(Digital Ve
rsatile又はVideo Disc)−ROMと同容量以上の高
密度記録が可能で、さらに、この2倍速以上(約7m/
s以上)までの高記録線速度で記録可能な相変化型光記
録媒体及びこのような光記録媒体への記録方法の開発が
期待されている。このような光記録媒体にCAV(Cons
tant Angular Velocity)記録方式或いは光記録媒体の
記録半径位置を複数のゾーンに区切ってCLV記録する
方式(ZCLV(Zone−CLV)方式)で記録する場
合、入力パルス幅を少し短くした記録方法では、良好な
記録特性(ジッタ特性)は得られず、従来例の低線速側
に用いられるようなレーザの変調波形(短パルス列化し
たもの)の方が良好な結果を与える。特開平6−126
74号公報では、Ge2Sb2Te5の化合物に近い組成
を用いていることから、このような記録方法が採られる
ものと考えられる。
【0005】しかし、その反面、高線速側でレーザの変
調波形が崩れないように調整した波形のパルス幅を固定
して記録を行う場合には、低線速(内周)側においてパ
ルス幅が小さくなりすぎ、記録パワーが不足することに
よってジッタ特性が悪化する傾向がある。このような現
象は、記録層の組成による影響も考えられる。
【0006】このようなことから、DVD−ROMと同
容量以上の高密度記録が可能で、更に3.0〜20m/
sの範囲の高記録線速度で記録可能な相変化型光記録媒
体、この光記録媒体への記録方法並びに記録装置が特開
2000−322740公報により提案されている。同
公報によれば、SbTeを必須元素としこれにAg、A
u、Cu、Zn、B、Al、Ga、In、Si、Ge、
Sn、Pb、N、P、Bi、La、Ce、Gd、Tbの
うちから少なくとも1種類以上の元素を添加してなる相
変化型記録層を有し、該記録層がレーザ光の照射により
結晶相からアモルファス相へ変化することにより情報の
記録を行うようにした光記録媒体が提案されている。併
せて、記録線速が3m/s以上20m/s以下の範囲で
レーザ光の照射により形成されるアモルファス相と結晶
相の反射率差が30%以上である光記録媒体が提案され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開200
0−322740公報例による場合も、改善の余地があ
る。
【0008】そこで、本発明は、特開2000−322
740公報提案例を踏まえ、高い記録線速条件において
も、より一層、ダイレクトオーバーライト(DOW)特
性やジッタ特性に優れた記録品質が得られる情報記録媒
体及び情報記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光ビームが照射されることにより結晶相とアモルファス
相とに可逆的に相変化する記録層を有し、マークデータ
に対応するレーザパワーPwの複数個の加熱パルスとこ
れらの加熱パルスに後続するレーザパワーPbの冷却パ
ルスとによるマルチパルスと、スペースデータに対応す
るレーザパワーPeの消去パルスとの組合せによる3値
のレーザパワーPw,Pb,Pe(ただし、Pw>Pe
>Pb)を用いて情報の記録が行われる書換え可能な情
報記録媒体であって、記録マークのジッタ特性が極小と
なるレーザパワーPe条件を2値以上有する。
【0010】従って、消去パルスに関して記録マークの
ジッタ特性が極小となるレーザパワーPe条件を2値以
上有する情報記録媒体とすることにより、より一層、D
OW特性やジッタ特性に優れた記録品質が得られること
が判明したものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の情
報記録媒体において、前記記録層が、Ag,In,S
b,Te,Geなる原子を含む。
【0012】従って、請求項1記載の発明を実現する上
で、相変化型の記録層が、Ag,In,Sb,Te,G
eなる原子を含むことにより、より一層、DOW特性や
ジッタ特性に優れた記録品質が得られることが判明した
ものである。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の情
報記録媒体において、前記記録層は、Sb原子の組成比
が60%以上である。
【0014】従って、相変化型の記録層に関してSb原
子の組成比を60%以上とすることによって、請求項1
記載の特性を満たすことが判明したものである。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の情報記録媒体において、記録線速が3.0m/
s以上のCAV方式又はZCLV方式により回転駆動さ
れる。
【0016】従って、記録線速が3.0m/s以上とな
る高線速な情報記録媒体に効果的に適用できる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一記載の情報記録媒体において、消去パルスと
してジッタ特性が極小値を取る条件中で最大パワー値の
レーザパワーPeが照射される。
【0018】従って、消去パルスとしてジッタ特性が極
小値を取る複数の条件中で最大パワー値のレーザパワー
Peが照射されることにより、相当回数の繰返し記録に
おいてもジッタ特性の劣化を抑制できることが判明した
ものである。
【0019】請求項6記載の発明の情報記録装置は、請
求項1ないし5の何れか一記載の情報記録媒体に対して
照射する光ビームを発するレーザ光源と、このレーザ光
源が発する光ビームのレーザパワーを記録情報に応じて
3値のレーザパワーPw,Pb,Peで制御する光源駆
動手段と、レーザパワーPeの値としてジッタ特性が極
小値を取る条件中で最大パワー値を選択するPeパワー
選択手段と、を備える。
【0020】従って、3値のレーザパワーPw,Pb,
PeのうちでレーザパワーPeの値としてジッタ特性が
極小値を取る条件中で最大パワー値を選択するPeパワ
ー選択手段を備えることにより、より一層、DOW特性
やジッタ特性に優れた記録品質が得られる情報記録装置
が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。
【0022】まず、相変化型記録層を有する本実施の形
態の情報記録媒体1であるDVD−RWの構造例を図1
に示す。概略的には、透明基板2上に下部誘電体層3、
記録層4、上部誘電体層5、反射層6及びオーバーコー
ト層7を順に積層させた層構成とされている。このよう
な情報記録媒体1は記録線速が3.0m/s以上のCA
V方式又はZCLV方式で高線速で記録することを想定
している。
【0023】透明基板2の材料としては、通常、ガラ
ス、セラミックス或いは樹脂が用いられるが、樹脂基板
が成形性の点で好ましい。代表例としてはポリカーボネ
ート(PC)樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ABS樹脂、ウレタ
ン樹脂等が挙げられるが、加工性、光学特性などの点か
らポリカーボネート樹脂が好ましい。
【0024】また、記録層4は、所定パワーの光ビーム
が照射されることにより結晶相とアモルファス相とに可
逆的に相変化する相変化材料により形成されたもので、
基本的には、前述の特開2000−322740公報に
示されるように、SbTeを必須元素とし、これにA
g,Au,Cu,Zn,B,Al,Ga,In,Si,
Ge,Sn,Pb,N,P,Bi,La,Ce,Gd,
Tbのうちから少なくとも1種類以上の元素を添加して
なる相変化型記録層であればよいが、本実施の形態で
は、Ag,In,Sb,Te,Geなる原子を含む記録
層構成とされている。
【0025】誘電体層3,5はZnS−SiOからな
るのが望ましく、また、反射層6はAl−Tiからなる
のが望ましい。オーバーコート層7は例えば紫外線硬化
樹脂により形成される。
【0026】このような情報記録媒体1のより具体的な
構成例について説明する。まず、ピッチサイズ0.74
μmで、蛇行量が35nm、グルーブ幅0.25μmの
蛇行溝(ウォブル溝)を有するPC製の透明基板2上
に、SiO20mol%のZnS・SiO混合ター
ゲットを用いて下部誘電体層3を65〜85nm、A
g,In,Sb,Te,Geなる原子を含む組成の記録
層4を15〜20nm、下部誘電体層3と同じ上部誘電
体層5を12nm、SiCSiO(1:1)の混合タ
ーゲットを用いて第3の誘電体層を2〜8nm、Agタ
ーゲットを用いた反射層6をスパッタ法により80〜1
50nm成膜し、オーバーコート層7をスピンコーティ
ングした後、カバー基板(図示せず)を貼り合わせ、1
10W・sec/ディスクのパワー条件にてイニシャラ
イズして相変化型の情報記録媒体1を作製した。
【0027】各層の製膜条件はスパッタ装置を用い、誘
電体層3,5及びオーバーコート層7:投入電力3k
W、Arガス圧力(製膜室気圧)2mTorr,記録層4:
投入電力1kW、Arガス圧力(製膜室気圧)2mTor
r,第3の誘電体層:投入電力1kW、Arガス圧力(製
膜室気圧)2mTorr,反射膜:投入電力9kW,Arガ
ス圧力(製膜室気圧)2mTorrとした。
【0028】もちろん各層3〜7の製膜条件はこのよう
な条件に限られず、各種気相成長法、例えば真空蒸着
法、スパッタリング法、電子ビーム蒸着法等により形成
できる。
【0029】次に、このような情報記録媒体1に対して
照射される光ビームの記録化ストラテジの代表例を図2
に示す。本実施の形態のようなDVD系の相変化型メデ
ィアに情報を記録する記録ストラテジとしては、図2に
示すように3段のレーザパワーPw,Pb,Peを用い
たマルチパルス波形のレーザ光により情報記録媒体1に
マーク8を形成するようにしている。このマルチパルス
波形のマーク部は、記録層4を融点以上に十分に予備加
熱するための先頭加熱パルスAと、後続する複数個の連
続加熱パルスBと、それらの間の後続する連続冷却パル
スCからなっており、先頭加熱パルスA、加熱パルスB
の発光パワー(レーザパワー)をPw、冷却パルスCの
発光パワー(レーザパワー)をPb、リードパワーをP
rとすれば、各々の発光パワーはPw>Pb≒Prに設
定されている。また、マルチパルス波形のスペース部は
イレースパルスDからなり、その発光パワー(レーザパ
ワー)Peは Pw>Pe>Pb に設定されている。
【0030】このように記録波形を3値の発光パワーP
w,Pb,Peを用いるマルチパルス発光波形とするこ
とで、相変化型の情報記録媒体1のマークデータ部は加
熱パルスA,Bと冷却パルスCとによる加熱→冷却の急
冷条件によりアモルファス相が形成され、スペース部は
イレースパルスDによる加熱のみの徐冷条件により結晶
相が形成されるため、アモルファス相と結晶相とで十分
な反射率差が得られる。
【0031】このような基本的な構成及び記録ストラテ
ジは、前述の特開2000−322740公報に示され
る通りである。ここに、本発明者は、記録品質の向上を
目指して改良を行った結果、発光パワー中の消去パルス
D用の発光パワーPeに関して、記録マークのジッタ特
性が極小となるレーザパワーPe条件を2値以上有する
情報記録媒体1とすることにより、より一層、DOW特
性やジッタ特性に優れた記録品質が得られることが判明
したものである。
【0032】具体的には、記録層4の組成が、Ag:0
〜1原子%、In:1〜10原子%、Sb:60〜70
原子%、Te:20〜30原子%、Ge:1〜7原子%
とされている。このような記録層4の材料については少
なくともSb原子の組成比が60%以上とすることによ
って、記録マークのジッタ特性が極小となるレーザパワ
ーPe条件を2値以上有する、という特性を満足する情
報記録媒体1が得られる。なお、記録層4の組成は、S
b及びTeを必須元素とし、Ag,In,Ge,Ga,
Alなどを始め、各種元素を添加した系の材料が使用可
能である。
【0033】詳しくは、図2に示したような3値の発光
パワーPw,Pb,Pe(ただし、Pw>Pe>Pb)
を用いて記録する場合の発光パワーPe条件により、図
3に示すように記録マークのジッタ特性に2つの極小値
を示すパワー値a,bを観測できるものが得られる。ジ
ッタ特性は、記録マークの記録クロックからのずれを示
す値であり、小さいほど記録品質は良好であることを示
す。
【0034】図3に示すような2つのPe極小値条件を
満たすパワー値a,bを用いて、ダイレクトオーバーラ
イト(DOW)特性を評価した結果を図4に示す。この
場合、発光パワーPe条件の極小値条件を満たす発光パ
ワー中で小さい方の発光パワー値bなる条件では、初回
記録ジッタ特性は極小値条件を満たす最大パワー値aな
る条件の場合よりも良好であるが、1回目のオーバーラ
イトでジッタ特性が劣化し、さらに100回程度のDO
W時からさらにジッタ特性の上昇(劣化)が顕著になっ
てしまう。これに対し、極小値条件を満たす最大パワー
値aなる条件では初回のジッタ特性こそ小さい方の発光
パワーbなる条件より悪い結果になっているが、1回目
のDOWの上昇や1000回までのDOWによってもジ
ッタ特性の上昇(劣化)が抑えられることが分かる。
【0035】このように、本実施の形態によれば、消去
パルスDに関して記録マークのジッタ特性が極小となる
レーザパワーPe条件を2値以上有する情報記録媒体1
とすることにより、より一層、DOW特性やジッタ特性
に優れた記録品質が得られることとなる。特に、消去パ
ルスDとしてジッタ特性が極小値を取る複数の条件中で
最大パワー値aなる条件のレーザパワーPeが照射され
るようにすることにより、相当回数の繰返し記録におい
てもジッタ特性の劣化を抑制できることとなる。
【0036】本発明の第二の実施の形態を図5ないし図
7に基づいて説明する。図5は、情報記録装置なる光デ
ィスク装置により前述したようなPw>Pe>Pbの条
件を満たす3値の発光パワーPw,Pe,Pbを使う図
2に示したような記録ストラテジを用いて、第一の実施
の形態で示した相変化型の情報記録媒体1に対し、発光
パワーPwを変化させて記録を行った場合のRF信号の
変調度(Modulation)の結果を示す。消去パルスD用
の発光パワーPe条件のパワー値a,bによって変調度
に違いが生ずることが分かる。情報記録装置において
は、ジッタ特性の評価を行う場合、装置が大掛かりにな
ってしまうなどの理由から一般的には良好なジッタ特性
が得られる記録パワー範囲を変調度(Modulation)な
どの電気特性の代用によって判断するようにしている。
【0037】そこで、本実施の形態の情報記録装置で
は、変調度(Modulation)を用いることにより、消去
パルスD用の発光パワーPe条件のパワー値a,b中で
最大パワー値aを選択するようにしたものである。
【0038】図6は、このための情報記録装置である光
ディスク装置の構成例を示す。まず、情報記録媒体1に
対して、この情報記録媒体1をCAV方式又はZCLV
方式に従い回転駆動させるスピンドルモータ12を含む
回転機構13が設けられているとともに、情報記録媒体
1に対してレーザ光を集光照射させる対物レンズやレー
ザ光源である半導体レーザ等の光源を備えた光ヘッド1
4がディスク半径方向にシーク移動自在に設けられてい
る。光ヘッド14の対物レンズ駆動装置や出力系に対し
てはサーボ機構15が接続されている。また、光ヘッド
14中の受光素子等により検出される再生信号から変調
度を算出する等の再生動作に関与する再生信号検出手段
16が設けられている。これらのサーボ機構15や再生
信号検出手段16にはプログラマブルBPF17を含む
ウォブル検出部18が接続されている。ウォブル検出部
18には検出されたウォブル信号からアドレスを復調す
るアドレス復調回路19が接続されている。このアドレ
ス復調回路19にはPLLシンセサイザ回路20を含む
記録クロック生成部21が接続されている。PLLシン
セサイザ回路20にはドライブコントローラ22が接続
されている。システムコントローラ23に接続されたこ
のドライブコントローラ22には、回転機構13、サー
ボ機構15、再生信号検出手段16、ウォブル検出部1
8及びアドレス復調回路19も接続されている。また、
記録パワー演算手段24を備えるとともにシステムコン
トローラ23にはEFMエンコーダ25やLD制御手段
26が接続されている。このLD制御手段26は、先頭
加熱パルスA、加熱パルスB、冷却パルスC及び消去パ
ルスDを含むパルス列制御信号を生成する記録パルス列
生成部27を含む。LD制御手段26の出力側には加熱
パルスA,B用の発光パワーPwと冷却パルスC用の発
光パワーPbと冷却パルスD用の発光パワーPeとの各
々の駆動電流源29をスイッチングすることで光ヘッド
14中の半導体レーザを記録情報に応じて発光パワーP
w,Pe,Pbの何れかで駆動させる光源駆動手段とし
てのドライバ回路であるLD駆動手段30が接続されて
いる。
【0039】このような構成において、基本的には、C
AV方式又はZCLV方式における記録線速度に対応し
たBPFの中心周波数をドライブコントローラ22によ
りプログラマブルBPF17にセットし、ウォブル検出
部18により検出されたウォブル信号からアドレス復調
回路19によりアドレス復調するとともに、ドライブコ
ントローラ22によって基本クロック周波数を変化させ
たPLLシンセサイザ回路20により、任意の記録線速
度における記録チャンネルクロックを生成し記録パルス
列生成部27に出力する。
【0040】次に、半導体レーザ用の記録パルスを発生
させるため、記録パルス列生成部27には記録チャンネ
ルクロックと記録情報であるEFMデータが記録クロッ
ク生成部21、EFMエンコーダ25から各々入力さ
れ、記録パルス列生成部27で、先頭加熱パルスA、加
熱パルスB、冷却パルスC及び消去パルスDを含むパル
ス列制御信号を生成する。そして、LD駆動手段30で
各々のパルスに応じて発光パワーPw,Pb,Peの各
々の駆動電流源19をスイッチングする。
【0041】ここで、本実施の形態において、システム
コントローラ23により実行される発光パワーのパワー
値決定方法を図7に示すフローチャートを参照して説明
する。まず、前提として、加熱パルスA,B用の発光パ
ワーPwと消去パルスD用の発光パワーPeとの比を予
め設定した記録ストラテジを用る条件下に(Pw,P
e,Pb条件)、発光パワーPwを変えて情報記録媒体
1の試し書き領域(PCA)に対して試し書きを行う
(ステップS1)。引き続き、この試し書き領域のRF
信号の変調度(Modulation)チェックを行うことによ
り(S2)、図5に示したような変調度(Modulatio
n)カーブを求める。このように求められた変調度(Mo
dulation)カーブを、予め基準となる情報記録媒体と情
報記録装置(光ディスク装置)とにより求められた図5
に示すような変調度(Modulation)カーブ(Modulati
on条件)を基準として比較することで(S3)、消去パ
ルスD用の発光パワーPe条件のパワー値a,b中で最
大パワー値aを選択し、最適な記録パワーPwを決めて
からデータ部分の記録を行わせる(S4)ようにしたも
のである。ステップS3の処理により、Peパワー選択
手段の機能が実現されている。
【0042】このような処理プロセスを有する情報記録
装置(光ディスク装置)を用いて、記録を行った情報記
録媒体1をジッタ特性の評価可能な評価装置によってジ
ッタ特性を評価した結果、ほぼ図4の場合と同様な評価
結果を得ることができたものである。
【0043】なお、Peパワー選択手段の機能を実現す
る手段はこのような方式に限らず、種々の方式を採り得
る。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、光ビーム
が照射されることにより結晶相とアモルファス相とに可
逆的に相変化する記録層を有し、マークデータに対応す
るレーザパワーPwの複数個の加熱パルスとこれらの加
熱パルスに後続するレーザパワーPbの冷却パルスとに
よるマルチパルスと、スペースデータに対応するレーザ
パワーPeの消去パルスとの組合せによる3値のレーザ
パワーPw,Pb,Pe(ただし、Pw>Pe>Pb)
を用いて情報の記録が行われる書換え可能な情報記録媒
体であって、記録マークのジッタ特性が極小となるレー
ザパワーPe条件を2値以上有することにより、より一
層、DOW特性やジッタ特性に優れた記録品質を得るこ
とができる情報記録媒体を提供することができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明を実現する上で、相変化型の記録層が、Ag,
In,Sb,Te,Geなる原子を含むことにより、よ
り一層、DOW特性やジッタ特性に優れた記録品質を得
ることができる情報記録媒体を提供することができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、相変化型の
記録層に関してSb原子の組成比を60%以上とするこ
とによって、請求項1記載の特性を満たすことができ
る。
【0047】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2又は3記載の情報記録媒体において、記録線速が3.
0m/s以上のCAV方式又はZCLV方式により回転
駆動されるので、記録線速が3.0m/s以上となる高
線速な情報記録媒体に効果的に適用することができる。
【0048】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4の何れか一記載の情報記録媒体において、消去パ
ルスとしてジッタ特性が極小値を取る条件中で最大パワ
ー値のレーザパワーPeが照射されるので、相当回数の
繰返し記録においてもジッタ特性の劣化を抑制すること
ができる。
【0049】請求項6記載の発明の情報記録装置によれ
ば、請求項1ないし5の何れか一記載の情報記録媒体に
対して照射する光ビームを発するレーザ光源と、このレ
ーザ光源が発する光ビームのレーザパワーを記録情報に
応じて3値のレーザパワーPw,Pb,Peで制御する
光源駆動手段と、レーザパワーPeの値としてジッタ特
性が極小値を取る条件中で最大パワー値を選択するPe
パワー選択手段と、を備えるので、より一層、DOW特
性やジッタ特性に優れた記録品質が得られる情報記録装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す情報記録媒体
の模式的な構造図である。
【図2】記録ストラテジを示す波形図である。
【図3】発光パワーPe条件により記録マークのジッタ
特性に2つの極小値を示す特性図である。
【図4】DOW回数−ジッタ特性図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態を示すPw−Modul
ation特性図である。
【図6】光ディスク装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】発光パワーのパワー値決定方法を示す概略フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 情報記録媒体 4 記録層 30 光源駆動手段 S3 Peパワー選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 勝幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鳴海 慎也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小名木 伸晃 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5D029 JA01 JB18 JB35 5D090 AA01 BB05 CC02 EE01 EE05 FF21 JJ12 KK03 5D119 AA23 AA24 AA26 AA27 BA01 BB04 DA02 HA52 5D789 AA23 AA24 AA26 AA27 BA01 BB04 DA02 HA52

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームが照射されることにより結晶相
    とアモルファス相とに可逆的に相変化する記録層を有
    し、 マークデータに対応するレーザパワーPwの複数個の加
    熱パルスとこれらの加熱パルスに後続するレーザパワー
    Pbの冷却パルスとによるマルチパルスと、スペースデ
    ータに対応するレーザパワーPeの消去パルスとの組合
    せによる3値のレーザパワーPw,Pb,Pe(ただ
    し、Pw>Pe>Pb)を用いて情報の記録が行われる
    書換え可能な情報記録媒体であって、 記録マークのジッタ特性が極小となるレーザパワーPe
    条件を2値以上有することを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記記録層が、Ag,In,Sb,T
    e,Geなる原子を含むことを特徴とする請求項1記載
    の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記記録層は、Sb原子の組成比が60
    %以上であることを特徴とする請求項2記載の情報記録
    媒体。
  4. 【請求項4】 記録線速が3.0m/s以上のCAV方
    式又はZCLV方式により回転駆動されることを特徴と
    する請求項1,2又は3記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 消去パルスとしてジッタ特性が極小値を
    取る条件中で最大パワー値のレーザパワーPeが照射さ
    れることを特徴とする請求項1ないし4の何れか一記載
    の情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の何れか一記載の情報
    記録媒体に対して照射する光ビームを発するレーザ光源
    と、 このレーザ光源が発する光ビームのレーザパワーを記録
    情報に応じて3値のレーザパワーPw,Pb,Peで制
    御する光源駆動手段と、 レーザパワーPeの値としてジッタ特性が極小値を取る
    条件中で最大パワー値を選択するPeパワー選択手段
    と、を備えることを特徴とする情報記録装置。
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