JP2003141701A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2003141701A
JP2003141701A JP2001341076A JP2001341076A JP2003141701A JP 2003141701 A JP2003141701 A JP 2003141701A JP 2001341076 A JP2001341076 A JP 2001341076A JP 2001341076 A JP2001341076 A JP 2001341076A JP 2003141701 A JP2003141701 A JP 2003141701A
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signal
recording
crosstalk
reproduction
power transmission
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JP2001341076A
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English (en)
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Hisakado Hirasaka
久門 平坂
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録動作と再生動作を同時に行う同時再生機
能を備えた記録再生装置において、再生信号に混入する
記録信号や電力伝送信号のクロストーク成分を信号処理
により確実に低減できるようにする。 【解決手段】 磁気テープ140から得られる再生信号
をデジタル化した再生RFデータからチャネルクロック
を抽出するPLL回路127の前段にクロストークキャ
ンセラ130を設ける。クロストークキャンセラ130
は、上記再生RFデータが供給される減算回路131
と、上記磁気テープ140から得られる再生信号に含ま
れるクロストーク信号の原因信号として上記記録系11
0から供給される記録データと上記減算回路131によ
る減算出力データとから擬似記録信号クロストーク信号
を生成する適応フィルタ132を備え、この適応フィル
タ132により生成される擬似記録信号クロストーク信
号が上記減算回路131に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体から得ら
れる再生信号をデジタル化し、上記デジタル化された再
生信号からチャネルクロックを抽出して再生データを生
成する再生系を備える記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、業務用放送機器やコンピュータ
バックアップ装置(テープストリーマ)等では、記録直
後に再生して正しく記録されたかどうかを確認するRA
W(Read After Write)と呼ばれる確認動作を行うことが
できるように設計されている。
【0003】ここで、上記RAWにおける上記記録直後
とは、記録終了してからテープを巻き戻して再生すると
いう意味ではなく、記録ヘッドで記録したら、まさにそ
の直後という意味であって、例えばヘリカルスキャン方
式の磁気記録再生装置では、記録ドラム回転の次のドラ
ム回転でRAWする構成にする。リニア方式の磁気記録
再生装置では、記録ヘッドの後方に再生ヘッドを配置す
ることによりRAWする構成にする。
【0004】なお、正しく記録されたかどうかの判別
は、アナログVTRでは再生信号電圧の大小判定により
行われ、デジタル記録を行うテープストリーマでは、エ
ラーレートの判定により行われる。
【0005】例えば、図24に示すような回路構成のテ
ープストリーマ700では、記録系710と再生系72
0により、磁気テープ740を介してデータの記録/再
生を行う。
【0006】記録系710では、水晶を発振源とする記
録クロック(100MHz)により駆動される100M
Hzのデータレートの記録データが、記録増幅器により
増幅され、ロータリトランスを介し記録ヘッドに供給さ
れることにより磁気テープ740に記録される。
【0007】また、再生系720では、磁気テープ74
0から再生ヘッド721により得られる再生RF信号が
再生増幅器722で増幅されてロータリトランス723
を介して等化回路724に供給される。そして、この等
化回路724で波形等化された再生信号からPLL回路
725によってチャネルクロック(再生クロック)が抽
出され、このチャネルクロックで駆動されるアナログ・
デジタル変換器(ADC:analog-to-digital converter)7
26により、上記等化回路724の出力信号の検出点電
圧がサンプリングされる。上記ADC726により得ら
れたサンプリングデータは、ビタビデコーダ等の再生信
号判別回路727により2値化された再生データとされ
る。上記PLL回路725によって抽出されたチャネル
クロックは、上記ADC726のサンプリングクロック
だけでなく、後段の各種回路の動作クロックとして用い
られる。上記PLL回路725によって抽出されたチャ
ネルクロックの周波数は、大まかには記録クロック10
0MHzと等しいが、厳密にはドラム回転むらによるド
ラムジッタを含むので、100MHz±ドラムジッタと
なっている。
【0008】ところで、ヘリカルスキャン方式のテープ
ストリーマ700においてRAW機能を実現する場合、
図24に示すように、近接した距離に配置された記録ヘ
ッド713と再生ヘッド721、さらにそれらに信号を
伝送する記録用と再生用のロータリトランス712,7
23などが同時に動作することから、微弱な再生信号に
記録信号が混入するクロストーク妨害を抑えるために、
例えば、記録系710と再生系720との間を電磁的に
遮蔽する強力なシールド構造をとる必要がある。すなわ
ち、記録増幅器711からロータリートランス712を
介して記録ヘッド713に供給される記録信号は10V
にも及ぶ大振幅の信号であるのに対し、磁気テープ74
0から再生ヘッド721に得られる再生RF信号は0.
1mV程度の微小振幅信号であり、その電圧比は10の
5乗にもなるので、記録信号に100dBものシールド
を施さなければならない。100dBものシールド効果
を得るにはシールド材料を挿入するためのスペースを必
要とし、上記強力なシールド構造をとることがドラムの
小型化を阻害し、ひいては、機器の小型化を阻害する要
因となる。
【0009】また、記録信号から再生信号へのクロスト
ーク妨害を抑えるための従来の技術として、シールド構
造によらず、信号処理により記録信号から再生信号への
クロストーク妨害を抑えるようにした技術として、例え
ば、記録信号を適応フィルタに通することにより生成さ
れる擬似記録信号クロストークを再生信号から減算する
ことにより、再生信号に混入する記録信号のクロストー
ク成分を除去するようにした技術が、特開平9−245
307号公報や特開平10−177701号公報に開示
されている。
【0010】すなわち、上記特開平10−177701
号公報の開示技術では、図25に示すように、再生信号
判別回路727の入力と出力を誤差検出器731で比較
することにより得られる誤差検出信号により特性が制御
される適応フィルタ732により、記録信号から擬似記
録信号クロストークを生成し、再生系720のPLL回
路725によって抽出されたチャネルクロックで駆動さ
れるADC726の後段に設けた減算回路により、上記
擬似記録信号クロストークを再生信号から減算して、再
生信号に混入する記録信号のクロストーク成分を除去す
るようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
10−177701号公報の開示技術では、PLL回路
725によって抽出されたチャネルクロックで駆動され
るADC726の後段において、クロストークをキャン
セルするので、上記PLL回路725が正常に動作する
程度に、再生系720のPLL回路725に入力される
再生RF信号のS/N比が良好でなければならない。ま
た、再生信号判別回路727の入力と出力を比較するこ
とにより得られる誤差検出信号を適応フィルタ732に
帰還しているので、再生信号判別回路727に入力され
る再生RF信号のS/N比が良好でなければならない。
すなわち、上記再生RF信号のS/N比が良好であると
いうことを前提条件として、正常にクロストークをキャ
ンセルする動作を行うことができるものであって、記録
信号クロストークが余り大きい場合には、上記再生RF
信号のS/N比の低下により正常にクロストークをキャ
ンセルすることができなくなってしまう。すなわち、あ
る程度良質な再生信号に対してのみ有効な技術である。
【0012】しかしながら、高記録密度化により、再生
ヘッドにより得られる再生RF信号の信号レベルはます
ます小さくなっている。加えて、記録再生周波数の上昇
により、シールド効果が低下しており、記録信号クロス
トークが増加する傾向にある。
【0013】したがって、高記録密度化を進めようとす
ると、再生RF信号のS/N比の劣化により、クロスト
ークを正常にキャンセルすることができなくなってしま
う。
【0014】また、上記特開平10−177701号公
報の開示技術では、再生PLLクロックと記録クロック
の不一致を機雑な並べ替え回路734で補正する必要が
あり、小タップ数(5タップぐらい)のトランスバーサ
ルフィルタによる適応フィルタしか実現できないという
制約があり、記録信号クロストークを生成するフィルタ
を多タップ化することはできず、高精度なクロストーク
キャンセルを行うことはできない。
【0015】ここで、クロックの不一致について説明す
る。
【0016】記録クロックは水晶発振器が生成する高情
度な周波数(100MHz)を有する。一方、再生信号
は、ドラムの回転ムラ(ドラムジッタ)によりわずかだ
が周波数変調を被り、PLLがそのような再生信号に位
相ロックした再生クロックは100MHz±ドラムジッ
タである。すなわち、記録クロック位相を基準とする
と、再生クロックはある時は進み位相、あるときは遅れ
位相のように不定である。その結果、疑似記録信号クロ
ストークと、再生信号に実際に含まれる記録信号クロス
トークとの位相が不一致になるタイミングが頻発し、か
えってノイズを加算してしまうことになりかねない。上
記特開平10−177701号公報の開示技術では、そ
れを防止すために並べ替え回路が用いられている。
【0017】次に電力伝送信号クロストークについて説
明する。
【0018】再生系720における再生ヘッド721か
ら再生増幅器722に供給される再生信号は微少なの
で、配線距離を最短化することがクロストーク防止に有
効である。そのため、ヘリカルスキャン装置において、
再生増幅器722を回転ドラム上に配置する例がよくあ
る。ところが、回転ドラム上の回路に電力供給するのは
設計上厄介である。回転体へ直流伝送する手段として
は、ロータリトランスを使用し、交流信号で伝送し、回
転ドラム上で交流信号を整流平滑して定電圧化すること
が多い。この場合には、交流信号周波数を100kHz
とすると、100kHzのクロストークが生じるので電
力伝送信号クロストークのキャンセルも重要な課題とな
る。
【0019】そこで、本発明の目的は、記録動作と再生
動作を同時に行う同時再生機能を備えた記録再生装置に
おいて、再生信号に混入する記録信号や電力伝送信号の
クロストーク成分を信号処理により確実に低減できるよ
うにすることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明では、記録クロッ
クでサンプリングした再生データ系列に、記録データ系
列や電力伝送信号系列を作用させることにより、高精度
なクロストークキャンセルを行う。
【0021】すなわち、本発明は、記録媒体から得られ
る再生信号をデジタル化し、上記デジタル化された再生
信号からチャネルクロックを抽出して再生データを生成
する再生系を備える記録再生装置において、上記記録媒
体から得られる再生信号に含まれるクロストーク信号の
原因信号と上記クロストーク信号をキャンセルした再生
信号とから擬似クロストーク信号を生成する適応フィル
タと、上記デジタル化された再生信号から上記擬似クロ
ストーク信号を減算することにより上記クロストーク信
号をキャンセルした再生信号を生成する演算手段とから
なるクロストークキャンセラを備え、上記デジタル化さ
れた再生信号からチャネルクロックを抽出するチャネル
クロック抽出手段の前段において上記クロストークキャ
ンセラにより上記デジタル化された再生信号に含まれる
クロストークをキャンセルすることを特徴とする。
【0022】本発明に係る記録再生装置において、上記
適応フィルタは、適応フィルタ特性を最適化する機能を
有するものとすることができる。
【0023】また、本発明に係る記録再生装置におい
て、上記適応フィルタは、適応フィルタ特性を最適化
し、最適化した適応フィルタ特性のフィルタ係数を不揮
発性の記憶手段に記憶する機能を有するものとすること
ができる。
【0024】また、本発明に係る記録再生装置は、上記
記録媒体から得られる再生信号に含まれるクロストーク
信号の原因信号として、上記記録媒体にデータを記録す
る記録系から記録データを上記適応フィルタに供給し、
上記再生系において、上記記録媒体から得られる再生信
号を上記記録系の記録クロックで駆動されるアナログ・
デジタル変換手段によりデジタル化し、上記デジタル化
された再生信号に含まれる記録信号クロストークを上記
クロストークキャンセラによりキャンセルするものとす
ることができる。
【0025】また、本発明に係る記録再生装置は、上記
記録媒体から得られる再生信号に含まれるクロストーク
信号の原因信号として、電力伝送系から電力伝送信号を
上記適応フィルタに供給し、上記再生系において、上記
クロストークキャンセラにより電力伝送信号クロストー
クをキャンセルするものとすることができる。
【0026】また、本発明に係る記録再生装置は、上記
記録媒体から得られる再生信号をデジタル化するアナロ
グ・デジタル変換手段の駆動クロックに同期した電力伝
送信号を上記電力伝送系から上記適応フィルタに供給す
るものとすることができる。
【0027】また、本発明に係る記録再生装置は、上記
記録媒体から得られる再生信号をデジタル化するアナロ
グ・デジタル変換手段の駆動クロックに非同期の電力伝
送信号を上記駆動クロックでサンプリングするサンプリ
ング手段を備え、上記サンプリング手段によりサンプリ
ングされた電力伝送信号を上記電力伝送系から上記適応
フィルタに供給するものとすることができる。
【0028】また、本発明に係る記録再生装置では、上
記クロストークキャンセラは、上記記録媒体から得られ
る再生信号に含まれるクロストーク信号の原因信号とし
て、上記記録媒体にデータを記録する記録系から記録デ
ータが供給され第1の適応フィルタと、電力伝送系から
電力伝送信号が供給される第2の適応フィルタとを備
え、上記再生系において、上記クロストークキャンセラ
により記録信号クロストークと電力伝送信号クロストー
クをキャンセルするものとすることができる。
【0029】また、本発明に係る記録再生装置は、上記
記録媒体として磁気テープに対しての記録再生動作など
に関する各種管理情報を格納する不揮発性メモリととも
にアンテナ及び無線通信系回路など備えるリモートメモ
リチップを搭載したテープカセットを用い、テープカセ
ットに接触していない状態で、不揮発性メモリに対する
データの記録再生を実行するRMIC(Remote Memory
In Casette)信号記録再生系を備え、上記記録媒体から
得られる再生信号に含まれるクロストーク信号の原因信
号として、RMIC信号記録再生系からRMIC信号を
上記適応フィルタに供給し、上記再生系において、上記
クロストークキャンセラによりRMIC信号クロストー
クをキャンセルするものとすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明を適用したDDS(Digita
l Data Storage)4規格に準拠したテープストリーマ1
00の構成を示すブロック図である。
【0032】このテープストリーマ100の記録系11
0では、水晶を発振源とする記録クロック(100MH
z)により駆動される100MHzのデータレートの記
録データが、記録増幅器111により約10Vに増幅さ
れ、ロータリトランス112を介して記録ヘッド113
に供給されることにより、磁気テープ140の記録トラ
ックに記録される。
【0033】また、再生系120では、上記記録ヘッド
113により記録データを記録した上記磁気テープ14
0の記録トラックを再生ヘッド121で走査することに
より再生RF信号を得る。上記再生ヘッド121の出力
電圧は0.1mV足らずなので、上記再生ヘッド121
により得られた再生RF信号は、ノイズ混入を避けるた
め再生ヘッド121近傍に配置された再生増幅器122
で増幅され、ロータリトランス123を介して等化回路
124に供給される。
【0034】上記等化回路124は、磁気記録チャネル
伝達特性が所望の特性になるよう、ゲインや位相周波数
応答を調節する。なお、磁気記録チャネル伝達特性はP
R1,PR4等様々な方式があるが、本件とは無関係な
ので詳述しない。この等化回路124により波形等化さ
れた再生RF信号は、上記記録系110の記録クロック
(100MHz)で駆動されるアナログ・デジタル変換
器(ADC:analog to digital converter)125によりデ
ジタル化される。
【0035】そして、このテープストリーマ100の再
生系120は、上記ADC125によりデジタル化され
た再生RFデータが供給されるクロストークキャンセラ
130を備える。このクロストークキャンセラ130
は、上記再生RFデータが供給される減算回路131
と、上記記録系110から供給される記録データと上記
減算回路131による減算出力データとから擬似記録信
号クロストーク信号を生成する適応フィルタ132を備
え、この適応フィルタ132により生成される擬似記録
信号クロストーク信号が上記減算回路131に供給され
るようになっている。
【0036】上記減算回路131では、上記適応フィル
タ132により生成される擬似記録信号クロストーク信
号を上記ADC125によりデジタル化された再生RF
データから減算することで、記録信号クロストークをキ
ャンセルする。
【0037】上記適応フィルタ132は、上記記録系1
10から供給される記録データと上記減算回路131に
よる減算出力データすなわち記録信号クロストークがキ
ャンセルされた再生RFデータとから擬似記録信号クロ
ストーク信号を生成し、生成した擬似記録信号クロスト
ーク信号を上記減算回路131に供給することによっ
て、上記減算回路131による減算出力データに含まれ
る上記記録信号クロストーク成分をミニマイズするよう
に伝達関数を自動調整する。
【0038】そして、上記減算回路131による減算出
力データすなわち記録信号クロストークがキャンセルさ
れた再生RFデータがPLL回路127を介して再生信
号判別回路128に供給される。
【0039】PLL回路127では、上記記録信号クロ
ストークがキャンセルされた再生RFデータからチャネ
ルクロック(再生クロック)を抽出する。
【0040】また、再生信号判別回路128は、再生R
Fデータを2値化して10/8変換回路129を介して
再生データとして出力する。
【0041】なお、図2や図3に示すように、上記テー
プストリーマ100の再生系120における等化回路1
24は、クロストークキャンセラ130やADC125
の後段に配置してトランスバーサルフィルタにて構成す
るようにしても良い。
【0042】ここで、上記擬似記録信号クロストーク信
号を生成する適応フィルタ132の構成及び動作原理に
ついて説明する。
【0043】ここではサンプリングデータ系列の時刻を
整数iとし、変数の添え字で表す。上記テープストリー
マ100の再生系120に設けられたクロストークキャ
ンセラ130における減算回路131の出力値をv
すると、vは次の(1)式で表される。
【0044】 v=s+x+n−y (1) s:信号電圧 x:記録信号クロストーク n:磁気テープや磁気ヘッドや増幅器が発するノイズ y:擬似記録信号クロストーク ここで、信号電圧sとノイズnをまとめてノイズN
に置き換えると、 N=s+n=x+N−y (2) となる。また、上記(2)式の両辺を2乗すると、 v =(x−y+2(x−y)N+N (3) となる。
【0045】擬似記録信号クロストークyが、記録信
号クロストークxに最適に近似されるということは、
(3)式の右辺第1項の時間iについての平均値が最小
化されればよい。ここで、(3)式の右辺第2項は、ノ
イズの平均値が零であるため、平均化すると零になる。
また、右辺第3項は擬似記録信号クロストークyiとは
独立している。したがって、(3)式の時間平均値が最
小化されれば、結果的に擬似記録信号クロストークy
が記録信号クロストークxを最適に近似することにな
る。
【0046】上記適応フィルタ132をトランスバーサ
ルフィルタにて構成するならば、時刻iにおける擬似記
録信号クロストークyは次の式(4)で表される。
【0047】Cはタップ係数、jはタップ番号、rは
記録データとする。
【0048】
【数1】
【0049】このとき、式(3)の時間平均値が最小化
されるようにタップ係数Cを更新するためには、次の
式(5)に従い随時更新すればよい。
【0050】
【数2】
【0051】ここで、αは収束速度を決める定数であ
る。(5)式に(2)式、(4)式を代入すると、次の
(6)式になる。
【0052】 C → C+2αri−j (6) 実際には、上記ADC125の遅延クロック数をMとす
ると、 C → C+2αri−j−Mi−M (7) が採用される。
【0053】(7)式を5タップトランスバーサルフィ
ルタ(j=0,1,2,3,4)のブロック図に書き直
したのが図4である。
【0054】この図4に示す5タップトランスバーサル
フィルタ(j=0,1,2,3,4)は、記録データr
がMクロック遅延回路150を介して供給されるフィ
ルタ部160と適応フィルタタップ係数生成部170か
らなる。
【0055】上記Mクロック遅延回路150は、上記A
DC125の遅延クロック数Mに対応する遅延量を有す
る。このMクロック遅延回路150は、上記記録系11
0から供給された記録データrに上記ADC125の
遅延クロック数Mに対応する遅延量を与える。
【0056】また、上記フィルタ部160は、上記Mク
ロック遅延回路150を介して遅延された記録データr
i−Mが入力されるD型フリップフロップ161A及び
係数乗算器162Aと、上記D型フリップフロップ16
1Aによりさらに1クロック遅延された記録データr
i−M−1が入力されるD型フリップフロップ161B
及び係数乗算器162Bと、上記D型フリップフロップ
161Bによりさらに1クロック遅延された記録データ
i−M−2が入力されるD型フリップフロップ161
C及び係数乗算器162Cと、上記D型フリップフロッ
プ161Cによりさらに1クロック遅延された記録デー
タri−M−3が入力されるD型フリップフロップ16
1D及び係数乗算器162Dと、上記D型フリップフロ
ップ161Dによりさらに1クロック遅延された記録デ
ータri−M−4が入力される係数乗算器162Eと、
上記係数乗算器162A〜162Eの各乗算出力を加算
する加算器163からなる。上記係数乗算器162A〜
162Eは、上記記録データri−M,ri−M−1
i−M−2,ri−M−3,ri−M−4に上記適応
フィルタタップ係数生成部170により生成される適応
フィルタタップ係数C (j=0,1,2,3,4)を
乗算する。
【0057】さらに、上記適応フィルタタップ係数生成
部170は、上記記録データri− ,ri−M−1
i−M−2,ri−M−3,ri−M−4が入力され
る乗算器171A〜171Eと、この乗算器171A〜
171Eの乗算出力が入力される乗算器172A〜17
2Eと、この乗算器172A〜172Eの乗算出力が入
力される積分回路173A〜173Eと、この積分回路
173A〜173Eの積分出力を記憶するメモリ174
A〜174Eからなる。また、上記乗算器171A〜1
71Eは、上記減算回路131の出力値vi−Mが入力
されており、上記記録データri−M,ri−M−1
i−M−2,ri−M−3,ri−M −4に上記減算
回路131の出力値vを乗算する。また、上記乗算器
172A〜172Eは、収束速度を決める定数2αが与
えられており、上記乗算器171A〜171Eの乗算出
力に収束速度を決める定数2αを乗算する。そして、上
記メモリ174A〜174Eは、上記乗算器172A〜
172Eの乗算出力を積分する上記積分回路173A〜
173Eの積分出力を記憶して適応フィルタタップ係数
(j=0,1,2,3,4)として上記フィルタ部
160の上記係数乗算器162A〜162Eに与える。
上記メモリ174A〜174Eには、不揮発性メモリが
用いられている。
【0058】このような構成の5タップトランスバーサ
ルフィルタ(j=0,1,2,3,4)を用いた適応フ
ィルタ132では、上記フィルタ部160において、上
記記録データri−M,ri−M−1,ri−M−2
i−M−3,ri−M−4に上記適応フィルタタップ
係数C(j=0,1,2,3,4)を乗算する上記係
数乗算器162A〜162Eの各乗算出力を加算器16
3にて加算することにより、上記適応フィルタタップ係
数生成部170により生成される適応フィルタタップ係
数C(j=0,1,2,3,4)を用いて記録データ
i−Mに適応的なフィルタリング処理を施して擬似記
録信号クロストークyi−Mを生成する。
【0059】この図4に示すトランスバーサルフィルタ
にて構成した適応フィルタ132では、クロストークキ
ャンセラがすべてADCクロックで動作しているから、
上記特開平10−177701号公報の開示技術で用い
られている並べ替え回路(記録信号配列手段)を必要と
しない。
【0060】このような構成のテープストリーマ100
では、PLL回路127の前段でクロストークをキャン
セルするため、PLL回路127及び再生信号判別回路
128の動作不全に悩まされる可能性がない。すなわ
ち、低SN比でも動作する。また、全回路がADCクロ
ックで動作するので、記録信号配列手段が不要になり、
簡略である。さらに、10タップトランスバーサルフィ
ルタのような多タップトランスバーサルフィルタによる
高精度キャンセルは、上記特開平10−177701号
公報の開示技術では不可能であるが、本方式なら可能で
ある。
【0061】一般的に、このようなクロストークキャン
セル手段があれば、RAW動作のエラーレートが向上
し、RAWの目的であるヘッド汚れやテープ欠損の検知
精度が改善され、機器の高信頼性に寄与する。
【0062】ここで、上記図4に示すトランスバーサル
フィルタにて構成した適応フィルタ132には、upd
ate modeとhold modeを設けることが
できる。
【0063】この場合、再生信号が出ない状態で記録信
号を出力し、適応フィルタ132をupdate mo
deにし、適応フィルタ132が最適化されるまでwa
itする。その後hold modeにし、hold
modeのままで使い続ける。電源OFFまで最適な適
応フィルタ特性が維持されるので、update mo
deは原則1回だけで済む。ただし24時間ごとにup
date modeを実行するようにすることもでき
る。
【0064】この方式の利点は再生信号sによる妨害を
受けずに適応フィルタ132が動作できることである。
再生信号が出ない状態を得るには、カセットをejec
tする、テープをunloadする、ドラム回転を止め
る(ヘリカルスキャン装置の場合)、テープ走行を止め
る(リニア記録装置の場合)、磁性体がないテープを走
行させる(クリーニングテープ)などいろいろな手段が
ある。
【0065】上記適応フィルタ132の最適化処理のシ
ーケンス例を図5のフローチャートに示す。この図5
は、再生信号が出ない状態を作るためにテープをunl
oadするようにした例である。
【0066】すなわち、電源投入(ステップS1)後に
適応フィルタ132をhold modeにして(ステ
ップS2)、カセットが挿入されていない或いはテープ
がロードされいない状態であるか否かを判定する(ステ
ップS3)。
【0067】上記ステップS3における判定の結果が
「NO」すなわちテープがロードされている場合にはテ
ープをアンロードして(ステップS4)、記録モードに
する(ステップS5)。また、上記ステップS3におけ
る判定の結果が「YES」すなわち再生信号が出ない状
態にある場合には、記録モードにする(ステップS
5)。
【0068】そして、適応フィルタ132をupdat
e modeにし(ステップS6)、適応フィルタ13
2が最適化されるまでwaitする(ステップS7)。
その後hold modeにし(ステップS8)、記録
モードを終了し(ステップS9)、hold mode
のままで使い続ける。電源OFFまで最適な適応フィル
タ特性が維持されるので、update modeは原
則1回だけで済む。ただし24時間ごとにupdate
modeを実行するようにすることもできる。
【0069】上記適応フィルタ132におけるメモリ1
74A〜174Eは、updatemodeでは新タッ
プ係数を記憶するが、hold modeでは最後のタ
ップ係数を出力し続ける。不揮発性メモリなので電源O
FFしても最後のタップ係数が残る。次回以降の電源投
入時はメモリ174A〜174Eに記憶されたタップ係
数が適応フィルタに与えられるので図5に示した最適化
処理が不要となる。
【0070】ここで、図2に示した構成のテープストリ
ーマ100におけるPLL回路127の出力をD/Aコ
ンバータによりアナログ化した再生波形と、再生データ
をエラー訂正回路に入力し、エラー訂正回路がエラーの
有無を判定した結果を示すエラーチェック信号を観測し
た信号波形図を図6〜図8に示す。
【0071】図6は、再生モードの波形を示している。
DDS4では、PR1チャンネルを採用しているので再
生波形が3値分布している。再生モードでは記録信号ク
ロストークが存在せず、正常が再生データが得られ、エ
ラーチェック信号は全区間でエラーなしを示すハイレベ
ルとなっている。
【0072】図7は、クロストークキャンセラ130を
オフにした状態でのRAWモードの波形を示している。
このRAWモードでは、クロストークキャンセラがオフ
状態にあるので、記録信号クロストークのためにPLL
回路127は正常動作せず再生波形の3値分布が乱れて
いる。正常な再生データが得られず、エラーチェック信
号は全区間でエラーありを示すローレベルとなってお
り、記録信号クロストークによるエラーのために全く再
生することができない状態となっている。
【0073】図8は、クロストークキャンセラ130を
オンにした状態でのRAWモードの波形を示している。
このRAWモードでは、クロストークキャンセラがオン
状態にあり、記録信号クロストークがキャンセルされる
ことにより、PLL回路127が正常動作し、再生波形
は3値分布になっている。正常な再生データが得られ、
エラーチェック信号はほぼ全区間でエラーなしを示すハ
イレベルとなっている。
【0074】次に、図9は、本発明を適用して電力伝送
信号クロストークのキャンセルを行うようにしたテープ
ストリーマ200の要部構成を示すブロック図である。
【0075】このテープストリーマ200の電力伝送系
210では、電力伝送信号発生回路211により発生さ
れる100kHzの記録データレートの電力伝送信号
が、電力増幅器212により増幅され、ロータリトラン
ス213を介して回転部側の整流平滑回路214に伝送
される。そして、上記ロータリトランス213を介して
伝送された電力伝送信号を上記整流平滑回路214によ
り整流平滑化し、さらにレギュレータ215で安定化し
て得られる直流電源により再生系220の再生ヘッド2
21近傍に配置された再生増幅器222を駆動するよう
になっている。
【0076】再生系220では、磁気テープ240の記
録トラックを再生ヘッド221で走査することにより得
られた再生RF信号が、上記再生増幅器222で増幅さ
れ、ロータリトランス223を介して等化回路224に
供給される。
【0077】上記等化回路224は、磁気記録チャネル
伝達特性が所望の特性になるよう、ゲインや位相周波数
応答を調節する。なお、磁気記録チャネル伝達特性はP
R1,PR4等様々な方式があるが、本件とは無関係な
ので詳述しない。この等化回路224により波形等化さ
れた再生RF信号は、アナログ・デジタル変換器(ADC:
analog to digital converter)225によりデジタル化
される。
【0078】そして、このテープストリーマ200の再
生系220は、上記ADC225によりデジタル化され
た再生RFデータが供給されるクロストークキャンセラ
230を備える。このクロストークキャンセラ230
は、上記再生RFデータが供給される減算回路231
と、上記電力伝送系210から供給される電力伝送信号
と上記減算回路231による減算出力データとから擬似
電力伝送信号クロストーク信号を生成する適応フィルタ
232を備え、この適応フィルタ232により生成され
る擬似電力伝送信号クロストーク信号が上記減算回路2
31に供給されるようになっている。
【0079】上記減算回路231では、上記適応フィル
タ232により生成される擬似電力伝送信号クロストー
ク信号を上記ADC225によりデジタル化された再生
RFデータから減算することで、電力伝送信号クロスト
ークをキャンセルする。
【0080】上記適応フィルタ232は、上記電力伝送
系210から供給される電力伝送信号と上記減算回路2
31による減算出力データすなわち電力伝送信号クロス
トークがキャンセルされた再生RFデータとから擬似電
力伝送信号クロストーク信号を生成し、生成した擬似電
力伝送信号クロストーク信号を上記減算回路231に供
給することによって、上記減算回路231による減算出
力データに含まれる上記電力伝送信号クロストーク成分
をミニマイズするように伝達関数を自動調整する。
【0081】そして、上記減算回路231による減算出
力データすなわち電力伝送信号クロストークがキャンセ
ルされた再生RFデータがPLL回路227を介して再
生信号判別回路228に供給される。
【0082】PLL回路227では、上記電力伝送信号
クロストークがキャンセルされた再生RFデータからチ
ャネルクロック(再生クロック)を抽出する。
【0083】また、再生信号判別回路228は、再生R
Fデータを2値化して出力する。
【0084】ここで、電力伝送信号がADCクロックに
同期していないと、クロストークは正しくキャンセルで
きないので、図10に示すように、電力伝送信号発生回
路211の基準クロックをADCクロックに等しくす
る。こうすることで、電力伝送信号をADCクロックに
同期した信号にすることができる。
【0085】具体的にはADCクロックが100MHz
で、電力伝送信号が100KHzだとすると、電力伝送
信号発生回路211は、1/1000分周回路とすれば
よい。
【0086】また、電力伝送信号発生回路211がAD
Cクロックとは無関係に動作する場合には、図11に示
すように、上記電力伝送信号発生回路211の出力にA
DCクロックで動作するフリッププロップ211Aを設
け、電力伝送信号をADCクロックで再サンプリングす
ることで、ADCクロックに同期した電力伝送信号とす
ればよい。なお、再サンプリングにより、電力伝送信号
はデューティ比妨害を被るが、ADCクロック周波数は
数10〜数100MHzと、電力伝送周波数数10〜数
100KHzに比べ3桁ぐらい高いので、デューティ比
妨害は僅少であり、問題にならない。
【0087】図11に示す構成は、デューティ比制御で
ロータリトランス2次側電圧を定電圧化するような電源
回路を電力伝送信号発生回路211として採用する場合
に効果がある。この場合の電力伝送信号発生回路211
は、2次側電圧の高低に応じて自発的に周波数やデュー
ティ比を修正するから、電力伝送信号がADCクロック
に非同期となる。この場合の電力伝送系の具体例を図1
2に示す。
【0088】この図12に示す電力伝送系210では、
2次側電圧の高低をロータリフォトカップラ218で1
次側に伝送し、電力伝送信号発生回路211において第
1のコンパレータ211aにより基準電圧と比較し、そ
の比較出力aを第2のコンパレータ211bにより3角
波信号bと比較して、デューティ比を修正する。2次側
電圧上昇時は、図13に示すように、第1のコンパレー
タ211aの比較出力aの電圧が上昇し、第2のコンパ
レータ211bの比較出力cのデューティー比が小さく
なり、2次側電圧が低く調整される。また、2次側電圧
降下時は、図14に示すように、第1のコンパレータ2
11aの比較出力aの電圧が降下し、第2のコンパレー
タ211bの比較出力cのデューティー比が大きくな
り、2次側電圧が高く調整される。
【0089】ここで、記録系がN個、電力伝送系がM個
ある場合は、再生系にノイズキャンセラをN+M個設け
ることにより、記録信号クロストークと電力伝送信号ク
ロストークを再生系においてキャンセルすることができ
る。
【0090】図15は、本発明を適用して記録信号クロ
ストークと電力伝送信号クロストークを再生系において
キャンセルするようにしたテープストリーマ300の要
部構成を示すブロック図である。
【0091】このテープストリーマ300は、第1及び
第2の記録系310,320、電力伝送系330及び再
生系340を備え、上記第1及び第2の記録系310,
320からの各記録信号クロストークと電力伝送系33
0からの電力伝送信号クロストークを再生系340にお
いて次のようにしてキャンセルするようになっている。
【0092】すなわち、このテープストリーマ300の
第1の記録系310では、100MHzのデータレート
の記録データが、記録増幅器311により増幅され、ロ
ータリトランス312を介して記録ヘッド313に供給
されることにより、磁気テープ360の記録トラックに
記録される。また、第2の記録系320では、100M
Hzのデータレートの記録データが、記録増幅器321
により増幅され、ロータリトランス322を介して記録
ヘッド323に供給されることにより、磁気テープ36
0の記録トラックに記録される。上記第1及び第2の記
録系310,320の各記録増幅器311,321は、
各動作が独立にオン/オフ制御されるようになってい
る。
【0093】また、このテープストリーマ300の電力
伝送系330では、電力伝送信号発生回路331により
発生される電力伝送信号を100MHzのADCクロッ
クで動作するフリッププロップ331Aにより再サンプ
リングすることによって得られる上記ADCクロックに
同期した100MHzのデータレートの電力伝送信号
が、電力増幅器332により増幅され、ロータリトラン
ス333を介して回転部側の整流平滑回路334に伝送
される。そして、上記ロータリトランス333を介して
伝送された電力伝送信号を上記整流平滑回路334によ
り整流平滑化し、さらにレギュレータ335で安定化し
て得られる直流電源により再生系340の再生ヘッド3
41近傍に配置された再生増幅器342を駆動するよう
になっている。
【0094】再生系340では、磁気テープ360の記
録トラックを再生ヘッド341で走査することにより得
られた再生RF信号が、上記再生増幅器342で増幅さ
れ、ロータリトランス343を介して等化回路344に
供給される。
【0095】上記等化回路344は、磁気記録チャネル
伝達特性が所望の特性になるよう、ゲインや位相周波数
応答を調節する。なお、磁気記録チャネル伝達特性はP
R1,PR4等様々な方式があるが、本件とは無関係な
ので詳述しない。この等化回路344により波形等化さ
れた再生RF信号は、アナログ・デジタル変換器(ADC:
analog to digital converter)345によりデジタル化
される。
【0096】そして、このテープストリーマ300の再
生系340は、上記ADC345によりデジタル化され
た再生RFデータが供給されるクロストークキャンセラ
350を備える。このクロストークキャンセラ350
は、減算回路351と、上記第1の記録系310から供
給される記録データと上記減算回路351による減算出
力データとから第1の擬似記録信号クロストーク信号を
生成する第1の適応フィルタ352Aと、上記第2の記
録系320から供給される記録データと上記減算回路3
51による減算出力データとから第1の擬似記録信号ク
ロストーク信号を生成する第2の適応フィルタ352B
と、上記電力伝送系330から供給される電力伝送信号
と上記減算回路351による減算出力データとから擬似
電力伝送信号クロストーク信号を生成する第3の適応フ
ィルタ352Cを備え、上記第1乃至第3の適応フィル
タ352A〜352Cにより生成される第1の擬似記録
信号クロストーク信号、第2の擬似記録信号クロストー
ク信号及び擬似電力伝送信号クロストーク信号が上記減
算回路351に供給されるようになっている。
【0097】上記減算回路351では、上記第1乃至第
3の適応フィルタ352A〜352Cにより生成される
第1の擬似記録信号クロストーク信号、第2の擬似記録
信号クロストーク信号及び擬似電力伝送信号クロストー
ク信号を上記ADC345によりデジタル化された再生
RFデータから減算することで、上記第1の記録系31
0からの記録信号クロストーク、第2の記録系320か
らの記録信号クロストーク及び電力伝送系330からの
電力伝送信号クロストークをキャンセルする。
【0098】上記第1の適応フィルタ352Aは、上記
第1の記録系310から供給される記録データと上記減
算回路351による減算出力データすなわち上記第1の
記録系310からの記録信号クロストーク、第2の記録
系320からの記録信号クロストーク及び電力伝送系3
30からの電力伝送信号クロストークがキャンセルされ
た再生RFデータとから第1の擬似記録信号クロストー
ク信号を生成し、生成した第1の擬似記録信号クロスト
ーク信号を上記減算回路351に供給することによっ
て、上記減算回路351による減算出力データに含まれ
る上記第1の記録系310からの記録信号クロストーク
成分をミニマイズするように伝達関数を自動調整する。
【0099】また、上記第2の適応フィルタ352B
は、上記第2の記録系320から供給される記録データ
と上記減算回路351による減算出力データすなわち上
記第1の記録系310からの記録信号クロストーク、第
2の記録系320からの記録信号クロストーク及び電力
伝送系330からの電力伝送信号クロストークがキャン
セルされた再生RFデータとから第2の擬似記録信号ク
ロストーク信号を生成し、生成した第2の擬似記録信号
クロストーク信号を上記減算回路351に供給すること
によって、上記減算回路351による減算出力データに
含まれる上記第2の記録系320からの記録信号クロス
トーク成分をミニマイズするように伝達関数を自動調整
する。
【0100】さらに 上記第3の適応フィルタ352C
は、上記電力伝送系330から供給される電力伝送信号
と上記減算回路351による減算出力データすなわち上
記第1の記録系310からの記録信号クロストーク、第
2の記録系320からの記録信号クロストーク及び電力
伝送系330からの電力伝送信号クロストークがキャン
セルされた再生RFデータとから擬似電力伝送信号クロ
ストーク信号を生成し、生成した擬似電力伝送信号クロ
ストーク信号を上記減算回路351に供給することによ
って、上記減算回路351による減算出力データに含ま
れる上記電力伝送信号クロストーク成分をミニマイズす
るように伝達関数を自動調整する。
【0101】そして、上記減算回路351による減算出
力データすなわち上記第1の記録系310からの記録信
号クロストーク、第2の記録系320からの記録信号ク
ロストーク及び電力伝送系330からの電力伝送信号ク
ロストークがキャンセルされた再生RFデータがPLL
回路347を介して再生信号判別回路349に供給され
る。
【0102】PLL回路347では、上記電力伝送信号
クロストークがキャンセルされた再生RFデータからチ
ャネルクロック(再生クロック)を抽出する。
【0103】また、再生信号判別回路348は、再生R
Fデータを2値化して出力する。
【0104】次に、図16乃至図19を参照して、本発
明を適用した4チャンネルの記録系410を備えるテー
プストリーマ400について説明する。
【0105】このテープストリーマ400は、図16に
示すように、回転ドラム401と固定ドラム402から
なる回転ドラム装置403に180°巻き付けされた磁
気テープ405を介してデータの記録/再生を行うヘリ
カルスキャン型の磁気記録再生装置であって、図17に
示すように、それぞれ180°対向の2対の記録ヘッド
W1〜W4とそれぞれ180°対向の2対の再生ヘッド
R1〜R4が回転ドラム401に配設されている。
【0106】そして、図18に示すように、このテープ
ストリーマ400の記録系410において、回転ドラム
401に設けられた第1乃至第4の記録ヘッドW1〜W
4には、第1乃至第4のチャンネルの記録データWR1
〜WR4が固定ドラム402に設けられた第1乃至第4
の記録増幅器411A〜411Dにより増幅され、ロー
タリトランス412A〜412Dを介して供給されるよ
うになっている。
【0107】第1の記録ヘッドW1には、当該第1の記
録ヘッドW1が磁気テープ405と摺動している180
°期間で記録データWR1が記録信号として与えられ
る。同期間はヘッド切替信号WSWP13=Lowの区
間に相当する。また、第3の記録ヘッドW3には、当該
第3の記録ヘッドW3が磁気テープ405と摺動してい
る180°期間で記録データWR3が記録信号として与
えられる。同期間はヘッド切替信号WSWP13=Hi
ghの区間に相当する。すなわち、ヘッド切替信号WS
WP13は、180度対向する第1及び第3の記録ヘッ
ドW1,W3の切替信号である。
【0108】また、第2の記録ヘッドW2には、当該第
1の記録ヘッドW2が磁気テープ405と摺動している
180°期間で記録データWR2が記録信号として与え
られる。同期間はヘッド切替信号WSWP24=Low
の区間に相当する。また、第4の記録ヘッドW4には、
当該第4の記録ヘッドW4が磁気テープ405と摺動し
ている180°期間で記録データWR4が記録信号とし
て与えられる。同期間はヘッド切替信号WSWP24=
Highの区間に相当する。すなわち、ヘッド切替信号
WSWP24は、180度対向する第2及び第4の記録
ヘッドW2,W4の切替信号である。
【0109】また、再生系420は、回転ドラム401
に設けられた上記記録系410の第1乃至第4の記録ヘ
ッドW1〜W4により記録データを記録した上記磁気テ
ープ405の各記録トラックを第1乃至第4の再生ヘッ
ドR1〜R4で走査することにより得られる各チャンネ
ルの再生RF信号が、再生増幅器421A〜421Dで
増幅されて、ロータリトランス422A〜422Dを介
して固定ドラム402側に設けられた第1及び第2のヘ
ッド切替スイッチ423A,423Bに供給される第1
及び第2の再生処理系430,440からなる。
【0110】第1の再生処理系430は、上記第1のヘ
ッド切替スイッチ423Aに縦続接続されたアナログ・
デジタル変換器(ADC:analog to digital converter)4
35、第1及び第2のクロストークキャンセラ436
A,436B、PLL回路437、再生信号判別回路4
38及び10/8変換回路439からなる。
【0111】また、第2の再生処理系440は、上記第
2のヘッド切替スイッチ423Bに縦続接続されたアナ
ログ・デジタル変換器(ADC:analog to digital conver
ter)445、第3及び第4のクロストークキャンセラ4
46A,446B、PLL回路447、再生信号判別回
路448及び10/8変換回路449からなる。
【0112】上記第1及び第2のヘッド切替スイッチ4
23A,423Bは、180度対向した再生ヘッドペア
の再生信号を選択して第1及び第2のADC435,4
45に供給するもので、RFスイッチングパルスRSW
P13,RSWP24に応じた切替動作を行う。
【0113】上記第1の再生処理系430では、上記第
1のヘッド切替スイッチ423AがRFスイッチングパ
ルスRSWP13に応じた切替動作を行うことにより、
第1の再生ヘッドR1と第3の再生ヘッドR3による各
再生信号を切り替えて上記ADC435に供給される。
そして、上記ADC435によりデジタル化された再生
RFデータが第1及び第2のクロストークキャンセラ4
36A,436Bを介してPLL回路437に供給され
る。このPLL回路437において、上記第1及び第2
のクロストークキャンセラ436A,436Bにより録
信号クロストークがキャンセルされた再生RFデータか
らチャネルクロック(再生クロック)を抽出する。ま
た、再生信号判別回路438は、再生RFデータを2値
化して10/8変換回路439を介して再生データPB
13として出力する。RSWP13=Lowの区間では
第1の再生ヘッドR1の再生信号が出力され、RSWP
13=Highの区間では第3の再生ヘッドR3の再生
信号が出力される。
【0114】ここで、第1の記録ヘッドW1が記録中は
当該第1の記録ヘッドW1により記録される記録データ
WR1が再生信号ヘクロストークする。第1の記録ヘッ
ドW1が記録中は第3の記録ヘッドW3は休んでいるの
で、当該第3の記録ヘッドW3により記録される記録デ
ータWR3はクロストークしない。第2乃至第4の記録
ヘッドW2,W3,W4によるクロストークもタイミン
グが異なる他は同様の挙動である。
【0115】このテープストリーマ400の記録系41
0において、上記第1及び第3の記録ヘッドW1,W3
は同時に記録動作を行うことがないので、第1の再生処
理系430では、上記第1及び第3の記録ヘッドW1,
W3に供給する記録データWR1,WR3をW1/W3
セレクタスイッチ424Aを介して上記第1及び第3の
記録ヘッドW1,W3専用の第1のクロストークキャン
セラ436Aに供給して、上記記録データWR1,WR
3のクロストークをキャンセルする。また、同様に上記
第2及び第4の記録ヘッドW2,W4は同時に記録動作
を行うことがないので、上記第2及び第4の記録ヘッド
W2,W4に供給する記録データWR2,WR4をW2
/W4セレクタスイッチ424Bを介して上記第2及び
第4の記録ヘッドW2,W4専用の第2のクロストーク
キャンセラ436Bに供給して、上記記録データWR
2,WR4のクロストークをキャンセルする。
【0116】また、上記第2の再生処理系440では、
上記第2のヘッド切替スイッチ423BがRFスイッチ
ングパルスRSWP24に応じた切替動作を行うことに
より、第2の再生ヘッドR2と第4の再生ヘッドR4に
よる各再生信号を切り替えて上記ADC445に供給す
る。そして、上記ADC445によりデジタル化された
再生RFデータが第1及び第2のクロストークキャンセ
ラ446A,446Bを介してPLL回路447に供給
される。このPLL回路447において、上記第1及び
第2のクロストークキャンセラ446A,446Bによ
り録信号クロストークがキャンセルされた再生RFデー
タからチャネルクロック(再生クロック)を抽出する。
また、再生信号判別回路448は、再生RFデータを2
値化して10/8変換回路449を介して再生データと
して出力する。RSWP24=Lowの区間では第2の
再生ヘッドR2の再生信号が出力され、RSWP24=
Highの区間では第4の再生ヘッドR4の再生信号が
出力される。
【0117】このテープストリーマ400の記録系41
0において、上記第2及び第4の記録ヘッドW2,W4
は同時に記録動作を行うことがないので、第2の再生処
理系では、上記第2及び第4の記録ヘッドW2,W4に
供給する記録データWR2,WR4をW2/W4セレク
タスイッチS24を介して上記第2及び第4の記録ヘッ
ドW2,W4専用の第3のクロストークキャンセラ44
6Aに供給して、上記記録データWR2,WR4のクロ
ストークをキャンセルする。また、同様に上記第1及び
第3の記録ヘッドW1,W3は同時に記録動作を行うこ
とがないので、上記第1及び第3の記録ヘッドW1,W
3に供給する記録データWR1,WR3をW1/W3セ
レクタスイッチ424Aを介して上記第1及び第3の記
録ヘッドW1,W3専用の第4のクロストークキャンセ
ラ446Bに供給して、上記記録データWR1,WR3
のクロストークをキャンセルする。
【0118】上記第1乃至第4のクロストークキャンセ
ラ436A,436B,446A,446Bは、図19
に示すように、それぞれ適応フィルタ451と減算回路
452にて構成される。
【0119】すなわち、このテープストリーマ400で
は、図20に示すように、第1の再生処理系430にお
いて、RFスイッチングパルスRSWP13に応じた切
替動作を行う第1のヘッド切替スイッチ423Aにより
選択される第1及び第3の再生ヘッドR1,R3による
再生信号に含まれるクロストーク成分の原因信号とし
て、記録データWR1,WR3をW1/W3セレクタス
イッチ424Aを介して上記第1及び第3の記録ヘッド
W1,W3専用の第1のクロストークキャンセラ436
Aに供給して、上記記録データWR1,WR3のクロス
トークをキャンセルし、また、記録データWR2,WR
4をW2/W4セレクタスイッチ424Bを介して上記
第2及び第4の記録ヘッドW2,W4専用の第2のクロ
ストークキャンセラ436Bに供給して、上記記録デー
タWR2,WR4のクロストークをキャンセルすること
により、再生データPB13を得ることができる。
【0120】また、第2の再生処理系440において、
RFスイッチングパルスRSWP24に応じた切替動作
を行う第2のヘッド切替スイッチ423Bにより選択さ
れる第2及び第4の再生ヘッドR2,R4による再生信
号に含まれるクロストーク成分の原因信号として、記録
データWR2,WR4をW2/W4セレクタスイッチS
24を介して上記第2及び第4の記録ヘッドW2,W4
専用の第3のクロストークキャンセラ446Aに供給し
て、上記記録データWR2,WR4のクロストークをキ
ャンセルし、また、記録データWR1,WR3をW1/
W3セレクタスイッチ424Aを介して上記第1及び第
1の記録ヘッドW1,W3専用の第4のクロストークキ
ャンセラ446Bに供給して、上記記録データWR1,
WR3のクロストークをキャンセルすることにより、再
生データPB24を得ることができる。
【0121】次に、図21は、本発明を適用してRMI
C(Remote Memory In Casette)信号クロストークを再
生系においてキャンセルするようにしたテープストリー
マ500の要部構成を示すブロック図である。
【0122】このテープストリーマ500は、磁気テー
プ501に対しての記録再生動作などに関する各種管理
情報を格納する不揮発性メモリとともにアンテナ及び無
線通信系回路など備えるリモートメモリチップ530を
搭載したテープカセット520を用いるもので、テープ
カセット520に接触していない状態で、不揮発性メモ
リに対するデータの記録再生を実行するRMIC信号記
録再生系510を備える。
【0123】上記RMIC信号記録再生系510は、R
MIC信号発生回路511により発生される20MHz
のデータレートのRMIC信号を増幅してアンテナ51
3に給電するRF変調/増幅回路512を備え、テープ
カセット520に搭載されたリモートメモリチップ53
0に対して、上記RMIC信号発生回路511により発
生されるRMIC信号をアンテナ513から無線送信す
る。なお、上記RMIC信号記録再生系510における
再生系の構成及び動作については本件とは無関係なので
説明を省略する。
【0124】上記テープカセット520に搭載されたリ
モートメモリチップ530は、上記RMIC信号記録再
生系511側のアンテナ513に対応するように設けら
れたアンテナ531、このアンテナ531に接続された
メモリコントローラ532及び整流平滑回路533、上
記メモリコントローラ532に接続されたフラッシュメ
モリ534や上記整流平滑回路533に接続されたレギ
ュレータ535などからなる。上記レギュレータ535
は、上記アンテナ531を介して受信されるRMIC信
号を整流平滑化する整流平滑回路533の整流平滑出力
を安定化して、メモリコントローラ532やフラッシュ
メモリ534に駆動電源として供給する。そして、上記
メモリコントローラ532は、上記アンテナ531を介
して受信されるRMIC信号かコマンドやデータを復調
し、コマンドに応じてフラッシュメモリ534をアクセ
スしてデータの記録/再生を行う。
【0125】フラッシュメモリ534には例えばテープ
カセット520の製造情報、使用履歴情報、磁気テープ
上のパーティション情報などが管理情報として記憶され
る。このように不揮発性メモリに管理情報を記憶するよ
うにすると、磁気テープ上のある特定の領域に管理情報
を記録することと比べて各種動作が非常に効率化され
る。すなわち管理情報の書き込み/読み出しのためにテ
ープ走行を実行させることが不要となり、管理情報の読
み出しや更新に要する時間は著しく短縮化される。換言
すれば磁気テープ上の位置や動作状況に拘わらず管理情
報の書き込み/読み出しが可能となる。またこれにより
管理情報の応用範囲が広がり多様かつ有効な制御処理が
可能となる。
【0126】このテープストリーマ500における再生
系540では、磁気テープ501の記録トラックを再生
ヘッド541で走査することにより得られた再生RF信
号が、上記再生増幅器542で増幅され、ロータリトラ
ンス543を介して等化回路544に供給される。
【0127】上記等化回路544は、磁気記録チャネル
伝達特性が所望の特性になるよう、ゲインや位相周波数
応答を調節する。この等化回路544により波形等化さ
れた再生RF信号は、アナログ・デジタル変換器(ADC:
analog to digital converter)545によりデジタル化
される。
【0128】そして、この再生系540は、上記ADC
545によりデジタル化された再生RFデータが供給さ
れるクロストークキャンセラ550を備える。このクロ
ストークキャンセラ550は、上記再生RFデータが供
給される減算回路551と、上記RMIC信号記録再生
系510から供給されるRMIC信号と上記減算回路5
51による減算出力データとから擬似RMIC信号クロ
ストーク信号を生成する適応フィルタ552を備え、こ
の適応フィルタ552により生成される擬似RMIC信
号クロストーク信号が上記減算回路551に供給される
ようになっている。
【0129】上記減算回路551では、上記適応フィル
タ552により生成される擬似RMIC信号クロストー
ク信号を上記ADC545によりデジタル化された再生
RFデータから減算することで、RMIC信号クロスト
ークをキャンセルする。
【0130】上記適応フィルタ552は、上記RMIC
信号記録再生系510から供給されるRMIC信号と上
記減算回路551による減算出力データすなわちRMI
C信号クロストークがキャンセルされた再生RFデータ
とから擬似RMIC信号クロストーク信号を生成し、生
成した擬似RMIC信号クロストーク信号を上記減算回
路551に供給することによって、上記減算回路551
による減算出力データに含まれる上記RMIC信号クロ
ストーク成分をミニマイズするように伝達関数を自動調
整する。
【0131】そして、上記減算回路551による減算出
力データすなわちRMIC信号クロストークがキャンセ
ルされた再生RFデータがPLL回路547を介して再
生信号判別回路548に供給される。
【0132】PLL回路547では、上記RMIC信号
クロストークがキャンセルされた再生RFデータからチ
ャネルクロック(再生クロック)を抽出する。
【0133】また、再生信号判別回路548は、再生R
Fデータを2値化して出力する。
【0134】ここで、RMIC信号がADCクロックに
同期していないと、クロストークは正しくキャンセルで
きないので、図22に示すように、RMIC信号発生回
路511の基準クロックをADCクロックに等しくす
る。こうすることで、RMIC信号をADCクロックに
同期した信号にすることができる。
【0135】また、RMIC信号発生回路511がAD
Cクロックとは無関係に動作する場合には、図23に示
すように、上記RMIC信号発生回路511の出力にA
DCクロックで動作するフリッププロップ511Aを設
け、RMIC信号をADCクロックで再サンプリングす
ることで、ADCクロックに同期したRMIC信号とす
ればよい。
【0136】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、RAW
動作のエラーレートが向上し、RAWの目的であるヘッ
ド汚れやテープ欠損の検知情度が改善され、機器の信頼
性を向上することができる。
【0137】また、PLL回路の前段でクロストークキ
ャンセルするため、PLL回路及び再生信号判別回路の
動作不全に悩まされる可能性がない。すなわち、低SN
比でも動作する。
【0138】また、全回路がADCクロックで動作する
ので、記録信号配列手段が不要になり、構成が簡略であ
る。
【0139】また、多タップトランスバーサルフィルタ
による高情度キャンセルが可能である。
【0140】さらに、簡単なシールドで済むので機器の
小型化を図るとともに、ローコスト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したDDS4規格に準拠したテー
プストリーマの構成を示すブロック図である。
【図2】上記テープストリーマの再生系における等化回
路を減算回路の後段に配置してトランスバーサルフィル
タにて構成するようにした変形例の構成を示すブロック
図である。
【図3】上記テープストリーマの再生系における等化回
路をADCの後段に配置してトランスバーサルフィルタ
にて構成するようにした変形例の構成を示すブロック図
である。
【図4】上記適応フィルタとして用いられるランスバー
サルフィルタの構成例を示すブロック図である。
【図5】上記適応フィルタの最適化処理のシーケンス例
を示すフローチャートである。
【図6】上記テープストリーマにおける再生系のPLL
回路の出力をD/Aコンバータによりアナログ化した再
生波形と、再生データをエラー訂正回路に入力し、エラ
ー訂正回路がエラーの有無を判定した結果を示すエラー
チェック信号を観測した結果を示す再生モードにおける
信号波形図である。
【図7】上記再生系のクロストークキャンセラをオフに
した状態でのRAWモードにおける信号波形図である。
【図8】上記再生系のクロストークキャンセラをオンに
した状態でのRAWモードにおける信号波形図である。
【図9】本発明を適用して電力伝送信号クロストークの
キャンセルを行うようにしたテープストリーマの要部構
成を示すブロック図である。
【図10】上記電力伝送信号発生回路の基準クロックを
ADCクロックに等しくしたテープストリーマの要部構
成を示すブロック図である。
【図11】ADCクロックとは無関係に動作する電力伝
送信号発生回路の出力をADCクロックで再サンプリン
グすることで、ADCクロックに同期した電力伝送信号
とするようにしたテープストリーマの要部構成を示すブ
ロック図である。
【図12】電力伝送信号がADCクロックに非同期とな
る電力伝送系の具体例を示すブロック図である。
【図13】上記電力伝送系に2次側電圧上昇時の動作を
示す信号波形図である。
【図14】上記電力伝送系に2次側電圧降下時の動作を
示す信号波形図である。
【図15】本発明を適用して記録信号クロストークと電
力伝送信号クロストークを再生系においてキャンセルす
るようにしたテープストリーマの要部構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】4チャンネルの記録系を備えるテープストリ
ーマにおけるヘリカルスキャン回転ドラムの構成を示す
斜視図である。
【図17】上記ヘリカルスキャン回転ドラムにおけるヘ
ッド配置とテープ巻付けの状態を模式的に示す平面図で
ある。
【図18】本発明を適用した4チャンネルの記録系を備
えるテープストリーマの要部構成を示すブロック図であ
る。
【図19】上記テープストリーマにおけるクロストーク
キャンセラの構成を示すブロック図である。
【図20】上記テープストリーマの動作を示すタイミン
グチャートである。
【図21】本発明を適用してRMIC信号クロストーク
を再生系においてキャンセルするようにしたテープスト
リーマの要部構成を示すブロック図である。
【図22】RMIC信号発生回路の基準クロックをAD
Cクロックに等しくしたテープストリーマの要部構成を
示すブロック図である。
【図23】ADCクロックとは無関係に動作するRMI
C信号発生回路の出力をADCクロックで再サンプリン
グすることで、ADCクロックに同期したRMIC信号
とするようにしたテープストリーマの要部構成を示すブ
ロック図である。
【図24】従来のテープストリーマの構成例を示すブロ
ック図である。
【図25】従来のクロストークキャンセラを備えるテー
プストリーマの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 テープストリーマ、110 記録系、111
記録増幅器、112,123 ロータリトランス、11
3 記録ヘッド、120 再生系、121 再生ヘッ
ド、122 再生増幅器、124 等化回路、125
ADC、127PLL回路、128 再生信号判別回
路、129 10/8変換回路、130クロストークキ
ャンセラ、131 減算回路、132 適応フィルタ、
140磁気テープ、150 Mクロック遅延回路、16
0 フィルタ部、161A〜161E,162A〜16
2E 係数乗算器、163 加算器、170 適応フィ
ルタタップ係数生成部、171A〜171E,172A
〜172E 乗算器、173A〜173E 積分回路、
174A〜174E メモリ、200 テープストリー
マ、210 電力伝送系、211 電力伝送信号発生回
路、211A フリッププロップ、211a,211b
第1及び第2のコンパレータ、212電力増幅器、2
13,223 ロータリトランス、214 整流平滑回
路、215 レギュレータ、218 ロータリフォトカ
ップラ、220 再生系、221再生ヘッド、222
再生増幅器、224 等化回路、225 ADC、22
7 PLL回路、228 再生信号判別回路、230
クロストークキャンセラ、231 減算回路、232
適応フィルタ、240 磁気テープ、300 テープス
トリーマ、310,320 第1及び第2の記録系、3
11,321 記録増幅器、312,322,333,
343 ロータリトランス、313,323 記録ヘッ
ド、330 電力伝送系、331 電力伝送信号発生回
路、331A フリッププロップ、332 電力増幅
器、334 整流平滑回路、335レギュレータ、34
0 再生系、341 再生ヘッド、342 再生増幅
器、344 等化回路、345 ADC、347 PL
L回路、349 再生信号判別回路、350 クロスト
ークキャンセラ、351 減算回路、352A〜352
C 第1乃至第3の適応フィルタ、360 磁気テー
プ、400 テープストリーマ、401 回転ドラム、
402 固定ドラム、403 回転ドラム装置、405
磁気テープ、W1〜W4 記録ヘッド、R1〜R4
再生ヘッド、410記録系、411A〜411D 第1
乃至第4の記録増幅器、412A〜412D ロータリ
トランス、420 再生系、421A〜421D 再生
増幅器、422A〜422D ロータリトランス、43
0,440 第1及び第2の再生処理系、423A,4
23B 第1及び第2のヘッド切替スイッチ、435,
445 ADC、436A,436B,446A,44
6B 第1乃至第4のクロストークキャンセラ、43
7,447 PLL回路、438,448 再生信号判
別回路、439,449 10/8変換回路、451
適応フィルタ、452減算回路、500 テープストリ
ーマ、501 磁気テープ、510 RMIC信号記録
再生系、511 RMIC信号発生回路、513,53
1 アンテナ、512 RF変調/増幅回路、520
テープカセット、530 リモートメモリチップ、53
2 メモリコントローラ、533 整流平滑回路、53
4 フラッシュメモリ、535 レギュレータ、540
再生系、541 再生ヘッド、542 再生増幅器、
543 ロータリトランス、544 等化回路、545
ADC、550 クロストークキャンセラ、551 減
算回路、552 適応フィルタ、547 PLL回路、
548 再生信号判別回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体から得られる再生信号をデジタ
    ル化し、上記デジタル化された再生信号からチャネルク
    ロックを抽出して再生データを生成する再生系を備える
    記録再生装置において、 上記記録媒体から得られる再生信号に含まれるクロスト
    ーク信号の原因信号と上記クロストーク信号をキャンセ
    ルした再生信号とから擬似クロストーク信号を生成する
    適応フィルタと、上記デジタル化された再生信号から上
    記擬似クロストーク信号を減算することにより上記クロ
    ストーク信号をキャンセルした再生信号を生成する演算
    手段とからなるクロストークキャンセラを備え、 上記デジタル化された再生信号からチャネルクロックを
    抽出するチャネルクロック抽出手段の前段において上記
    クロストークキャンセラにより上記デジタル化された再
    生信号に含まれるクロストークをキャンセルすることを
    特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記適応フィルタは、適応フィルタ特性
    を最適化する機能を有することを特徴とする請求項1記
    載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記適応フィルタは、適応フィルタ特性
    を最適化し、最適化した適応フィルタ特性のフィルタ係
    数を不揮発性の記憶手段に記憶する機能を有することを
    特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記記録媒体から得られる再生信号に含
    まれるクロストーク信号の原因信号として、上記記録媒
    体にデータを記録する記録系から記録データを上記適応
    フィルタに供給し、 上記再生系において、上記記録媒体から得られる再生信
    号を上記記録系の記録クロックで駆動されるアナログ・
    デジタル変換手段によりデジタル化し、上記デジタル化
    された再生信号に含まれる記録信号クロストークを上記
    クロストークキャンセラによりキャンセルすることを特
    徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記記録媒体から得られる再生信号に含
    まれるクロストーク信号の原因信号として、電力伝送系
    から電力伝送信号を上記適応フィルタに供給し、 上記再生系において、上記クロストークキャンセラによ
    り電力伝送信号クロストークをキャンセルすることを特
    徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】 上記記録媒体から得られる再生信号をデ
    ジタル化するアナログ・デジタル変換手段の駆動クロッ
    クに同期した電力伝送信号を上記電力伝送系から上記適
    応フィルタに供給することを特徴とする請求項5記載の
    記録再生装置。
  7. 【請求項7】 上記記録媒体から得られる再生信号をデ
    ジタル化するアナログ・デジタル変換手段の駆動クロッ
    クに非同期の電力伝送信号を上記駆動クロックでサンプ
    リングするサンプリング手段を備え、 上記サンプリング手段によりサンプリングされた電力伝
    送信号を上記電力伝送系から上記適応フィルタに供給す
    ることを特徴とする請求項6記載の記録再生装置。
  8. 【請求項8】 上記クロストークキャンセラは、上記記
    録媒体から得られる再生信号に含まれるクロストーク信
    号の原因信号として、上記記録媒体にデータを記録する
    記録系から記録データが供給され第1の適応フィルタ
    と、電力伝送系から電力伝送信号が供給される第2の適
    応フィルタとを備え、 上記再生系において、上記クロストークキャンセラによ
    り記録信号クロストークと電力伝送信号クロストークを
    キャンセルすることを特徴とする請求項1記載の記録再
    生装置。
  9. 【請求項9】 上記記録媒体として磁気テープに対して
    の記録再生動作などに関する各種管理情報を格納する不
    揮発性メモリとともにアンテナ及び無線通信系回路など
    備えるリモートメモリチップを搭載したテープカセット
    を用い、テープカセットに接触していない状態で、不揮
    発性メモリに対するデータの記録再生を実行するRMI
    C(Remote Memory In Casette)信号記録再生系を備
    え、 上記記録媒体から得られる再生信号に含まれるクロスト
    ーク信号の原因信号として、RMIC信号記録再生系か
    らRMIC信号を上記適応フィルタに供給し、 上記再生系において、上記クロストークキャンセラによ
    りRMIC信号クロストークをキャンセルすることを特
    徴とする請求項1記載の記録再生装置。
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