JPH06282807A - ディジタルデータ記録再生装置 - Google Patents

ディジタルデータ記録再生装置

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JPH06282807A
JPH06282807A JP7209293A JP7209293A JPH06282807A JP H06282807 A JPH06282807 A JP H06282807A JP 7209293 A JP7209293 A JP 7209293A JP 7209293 A JP7209293 A JP 7209293A JP H06282807 A JPH06282807 A JP H06282807A
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signal
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drum
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JP7209293A
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Inventor
Atsuo Suga
厚夫 菅
Shigemitsu Higuchi
重光 樋口
Koji Fujita
浩司 藤田
Toshiro Aizawa
俊郎 相澤
Minoru Kosuge
稔 小菅
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタルデータ記録再生装置において、高
速かつ正確な自動再生等化を実現すること。 【構成】 等化再生信号E0のプリアンブル信号の周波
数特性をコントローラ36で検出し、再生イコライザ3
1の特性を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープを用いるヘ
リカルスキャン方式の例えばコンピュータ用外部記憶装
置,ディジタルVTR,DAT(ディジタルオーディオ
テープレコーダ)等のディジタルデータ記録再生装置に
係り、特に、磁気テープ記録再生特性の自動調整機能を
有するディジタルデータ記録再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ記録の分野では、記録テープ
や磁気ヘッドの技術発展に伴い、狭トラック化や記録波
長の短波長化による高記録密度化が進められている。そ
のため、新しく提案される記録フォーマットは、技術の
発展を見越した高記録密度フォーマットであることが多
い。これにより、記録容量当りのコストパフォーマンス
が高く、長期にわたって通用するフォーマットとなり得
るからである。
【0003】ところで、ある記録フォーマットに準拠す
る製品が各メーカで作られて世の中に普及すると、異な
る装置で記録した磁気テープを再生する機会が増えるた
めに、メディア互換の問題が生じてくる。この問題が発
生する原因には、装置間における記録状態のばらつき、
または同一装置においても磁気ヘッド摩耗等による記録
条件の変化などが考えられる。特に、高記録密度を狙っ
たフォーマットであるほど、これらの影響を受け易いと
考えられる。
【0004】DAT,ディジタルVTR,コンピュータ
用外部記憶装置としての磁気テープ装置等の、磁気テー
プにディジタル信号を記録/再生する装置では、互換性
の影響は再生データのエラーレートに現れる。そのた
め、ディジタルVTRの製品の中には、再生イコライザ
の特性を変えることにより再生信号の周波数特性を変化
させ、エラーレートの改善を可能とする機能を持つもの
がある。更にこの機能を進めて、エラーレートの検出を
しながら再生イコライザ特性を自動的に変化させ、エラ
ーの発生が小さくなる最適なイコライザ特性に設定する
オートイコライザ機能を持つものもある。これにより、
ユーザの手を煩わせることなく再生時の互換性向上を図
ることが出来る。なおこの他、自動等化(オートイコラ
イザ)の検討例としては、「テレビジョン学会誌」;V
ol.44,No.6,728頁〜735頁(1990
年)に記載された技術などが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なエラーレートを検出してイコライザ特性を修正する手
法では、最適なイコライザ特性を得るまでに時間がかか
る。何となれば、エラーレートを検出するためには、再
生データのエラー発生数をある期間カウントする必要が
あるからである。また、再生テープの記録特性が記録場
所によって頻繁に変化している場合を考えると、この方
式では正確に対応が出来ないという問題もある。
【0006】ここで、映像や音声を扱うディジタルVT
RやDATなどの場合では、訂正不可能なエラーが生じ
ても、エラー修正により出力信号の品質劣化を軽減する
ことができるので、エラーの生成を許容できる場合があ
る。しかしながら、コンピュータの外部記憶装置に用い
られる磁気テープ装置では、データのエラーは致命的で
あるため、高い互換再生性能が要求される。そのため、
高速で正確な動作のオートイコライザ機能が必要であ
る。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、高速で正確なオートイコライ
ザ機能を実現し、以って、データエラー発生が可及的に
少ない、高い互換再生性能をもつヘリカルスキャン方式
のディジタルデータ記録再生装置を提供することにあ
る。さらに本発明の他の目的とするところは、ヘッド摩
耗等による記録条件の変化を自動的に補償する記録電流
設定の自動化機能を、上記オートイコライザ機能を実現
する手段の一部を利用することによって容易に実現可能
とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】装置が対象とする記録フ
ォーマットによって、磁気テープに記録する信号は異な
るが、装置と外部との間でやり取りするデータ(ここで
は「情報データ」と定義する)以外にも記録される信号
があるのが普通である。その1つにプリアンブルがあ
る。プリアンブルは通常ヘリカルトラックの先頭など、
情報データ等の情報を持つ信号の前に記録される。これ
により、再生時にはプリアンブルの再生期間中に再生信
号に同期するクロックを生成するPLL回路をロックさ
せ、次に再生される情報データ等のデータ弁別を安定に
実行することが出来る。
【0009】PLL回路のロックを容易にするために、
上記プリアンブルは、信号レベルの反転が多くかつ単純
なパターンの繰り返しであることが多い。このような信
号は一定のスペクトラムを持つ。図8は、D3フォーマ
ットディジタルVTRのプリアンブルパターンのスペク
トラムを1例として示したものである。D3VTRのプ
リアンブルパターンは、NRZのビット表現で“011
000011110011001111000011
0”となる28ビットデータの繰り返しで構成される。
この結果、図8に示すようにプリアンブルパターンのス
ペクトラムは、特定の周波数で大きな成分を持つことに
なる。
【0010】ここで、磁気テープの記録特性に変化が生
じれば、再生信号のスペクトラムも変化する。そこで再
生プリアンブルについて、大きなピークを持ついくつか
の周波数成分レベルを検出することにより、再生信号の
スペクトラム情報が容易かつ正確に得られる。これは、
特定の周波数についてだけ注目すれば良く、信号レベル
も大きいので、レベル変化を精度良く検出することが容
易なためである。
【0011】そこで、本発明によるディジタルデータ記
録再生装置では、プリアンブル信号のような特定の周波
数で大きなレベルが現れる再生信号について、そのうち
2種類以上の周波数におけるレベルを検出する手段を設
けて、これによって再生信号の周波数特性を得るように
している。
【0012】またここで、装置の構成やフォーマットに
よって異なるが、データエラーの生成が最も少なくなる
理想的な等化後の再生信号特性がある。よって、これに
対する実際の再生信号の特性のずれを検出し、等化特性
の補正を行えばエラーの少ない再生を可能とすることが
できる。
【0013】そこで、本発明によるディジタルデータ記
録再生装置では、検出された再生信号特性における理想
特性からのずれ量に応じて、再生イコライザ回路の特性
を変化させる手段を設け、これにより、自動的に再生信
号を最適に等化するようにしている。
【0014】また、経時変化により記録ヘッドが摩耗す
ると記録特性が変化し、互換性が得られない問題があ
る。このとき記録したテープの再生特性も変化するの
で、これを検出することによって記録特性の変化を検出
することが出来る。
【0015】ここで、各装置間の互換性を高めるため
に、それぞれの記録再生特性を一定の特性に合わせる必
要がある。そこで各装置を調整するために一定の記録状
態が保証された基準テープを用いれば、装置の記録状態
が基準テープの記録状態に合うように、記録電流レベル
や記録イコライザ特性を調整することが可能となる。
【0016】そこで、本発明によるディジタルデータ記
録再生装置では、基準テープ等の基準となり得るテープ
を再生したときのプリアンブル信号について、特定周波
数のレベル情報を記憶する手段と、この記憶したレベル
情報と他のテープを再生したときの特定周波数のレベル
情報を比較する手段と、を設け、これにより、スペクト
ラムの変化量を検出するようにしている。さらに、再生
信号のスペクトラムの変化量に応じて、記録信号の記録
電流レベルと記録イコライザの特性を変化させる手段を
設け、これにより、記録ヘッドの経時変化等による記録
特性の変化を補償することが出来るようにしている。
【0017】
【作用】プリアンブル信号のように特定の周波数成分を
持つ信号について、2つ以上の周波数の再生信号レベル
を検出し、基準となる信号レベルと比較して変化量を求
め、変化量に応じて再生イコライザ特性を変化させる手
段を設けることによって、高速かつ正確なオートイコラ
イザ機能を実現できる。
【0018】また、上記動作により得られた変化量に応
じて、記録信号の記録電流レベルと記録イコライザ特性
とを変化させる手段を設けることによって、記録状態の
経時変化を補償し、一定の記録状態を保持することが出
来る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示した各実施例によって説
明する。図1は本発明の第1実施例に係るディジタルデ
ータ記録再生装置における再生回路系の要部構成を示す
ブロック図、図2は本発明の第1実施例に係るディジタ
ルデータ記録再生装置におけるテープ走行系の要部構成
を示す説明図である。
【0020】先ず、図2によってテープ走行系の構成を
説明する。図2において、1はドラム、2は磁気テー
プ、3はテープガイド、4はドラムモータ、5はキャプ
スタンモータ、6はキャプスタン、7はピンチローラ、
8はドラムパルスジェネレータ、9はキャプスタン周波
数ジェネレータ、10はコントロール信号ヘッド、11
はサーボコントローラ、12はドラム制御信号、13は
キャプスタン制御信号、14は再生プリアンプ、P0,
P1,P2,P3は再生ヘッド、R0,R1,R2,R
3は記録ヘッド、RT0,RT1,RT2,RT3はロ
ータリートランス、PB0,PB1は再生信号、REC
0,REC1は記録信号、REFは基準信号、Xはドラ
ム回転方向、Yはテープ走行方向、CTLはコントロー
ル信号、DPGはドラムパルス信号、CFGはキャプス
タン周波数信号である。
【0021】上記した構成において、装置の所定位置に
装着されたテープカセットから、公知のテープローディ
ングメカニズムによって引き出された磁気テープ2は、
テープガイド3によって、ドラム1に180度程度巻き
付けられ、記録/再生時にはキャプスタンモータ5の回
転で走行駆動される。ドラム1には、再生ヘッドP0,
P1,P2,P3および記録ヘッドR0,R1,R2,
R3が搭載されており、ドラム1が回転することによ
り、再生ヘッドP0,P1,P2,P3および記録ヘッ
ドR0,R1,R2,R3が磁気テープ2上を走査す
る。
【0022】記録時には、記録信号REC0,REC1
がロータリートランスRT0,RT1を介して記録ヘッ
ドR0,R1,R2,R3に供給され、磁気テープ2に
信号が記録される。また再生時には、再生ヘッドP0,
P1,P2,P3から再生された信号が再生プリアンプ
14により増幅され、ロータリートランスRT2,RT
3を介して再生信号PB0,PB1として出力される。
【0023】ここで、再生ヘッドP0,P2と記録ヘッ
ドR0,R2とは同じアジマス角をもち、また、再生ヘ
ッドP1,P3と記録ヘッドR1,R3も、ヘッドP
0,P2,R0,R2とは角度が異なるが、同じアジマ
ス角をもつものとなっている。
【0024】図3は、上記した関係のアジマス角をもつ
各ヘッドと磁気テープ2上の記録パターン(トラック)
との関係を示している。同図において、T0,T1,T
2,T3,T4,T5はトラック(データ記録トラッ
ク)であり、上記した再生ヘッドP0,P2と記録ヘッ
ドR0,R2は、トラックT0,T2,T4と同じアジ
マス角をもち、また、再生ヘッドP1,P3と記録ヘッ
ドR1,R3は、トラックT1,T3,T5と同じアジ
マス角をもつようになっている。なお同図において、2
1は、コントロール信号CTLが記録される長手方向の
コントロールトラックである。
【0025】図2において、ドラム1は、サーボコント
ローラ11がドラムモータ4を駆動することによって、
回転方向Xの方向に回転駆動される。また、磁気テープ
2は、キャプスタン6とピンチローラ7で挟み込まれた
状態で、サーボコントローラ11がキャプスタンモータ
5を駆動することによって、記録時や通常の再生時に
は、テープ走行方向Yの方向に走行駆動される。
【0026】上記サーボコントローラ11は、テープ走
行動作やドラム回転動作の制御を司り、このためサーボ
コントローラ11は、ドラム1の回転制御や磁気テープ
2の走行制御を行うために、次に述べるようにいくつか
の信号を参照する。
【0027】ドラム1の回転制御では、サーボコントロ
ーラ11は、ドラムパルスジェネレータ8から発生する
ドラムパルス信号DPGと基準信号REFを参照する。
ドラムモータ4に設置されているドラムパルスジェネレ
ータ8は、ドラム1が1回転するごとに1つのパルス信
号を一定の回転位相で発生し、これをドラムパルス信号
DPGとしてサーボコントローラ11に出力する。基準
信号REFは一定の安定した周期をもつ信号であり、こ
れを基準にサーボ系の動作が行われる。すなわち、サー
ボコントローラ11は、基準信号REFに対してドラム
パルス信号DPGが常に一定の位相関係になるように、
ドラム制御信号12をドラムモータ4に与え、ドラム1
の回転制御を行う。
【0028】磁気テープ2の走行制御では、サーボコン
トローラ11は、キャプスタン6の回転速度の制御と回
転位相の制御とを行う。キャプスタン6の回転速度の制
御の目的は、磁気テープ2をある速度で走行させるため
である。また、キャプスタン6の回転位相の制御の目的
は、ヘッドとテープの位置関係を一定に保ち、ヘッドの
トラッキング制御を行うためである。
【0029】上記キャプスタン6の回転速度の制御を行
うために、サーボコントローラ11は、キャプスタン周
波数ジェネレータ9から発生するキャプスタン周波数信
号CFGを参照する。キャプスタンモータ5に設置され
ているキャプスタン周波数ジェネレータ9は、キャプス
タン6の回転速度に比例した周波数の信号であるキャプ
スタン周波数信号CFGを発生する。テープ速度はキャ
プスタン6の回転速度に比例するので、キャプスタン周
波数信号CFGの周波数を検出することにより、テープ
速度の検出ができる。そして、サーボコントローラ11
は、キャプスタン周波数信号CFGが目的のテープ速度
に対応する周波数になるように、キャプスタン制御信号
13をキャプスタンモータ5に与え、キャプスタン6の
回転速度の制御を行う。
【0030】また、前記キャプスタン6の回転位相の制
御を行うために、サーボコントローラ11は、コントロ
ール信号ヘッド10から再生されるコントロール信号C
TLと基準信号REFを参照する。コントロール信号C
TLは、図3における磁気テープ2の長手方向トラック
であるコントロールトラック21に、ヘリカルトラック
を2本記録する毎にパルス状の信号として記録されてい
る。サーボコントローラ11は、通常の再生時にコント
ロール信号CTLが基準信号REFに同期するように、
キャプスタン制御信号13をキャプスタンモータ5に与
えて、キャプスタン6の回転位相の制御を行う。
【0031】次に、ヘッドから再生された信号の処理に
ついて説明する。図4は、前記した各トラックT0,T
1,T2,T3,T4,T5を構成する記録信号フォー
マット例を示したものである。ここでは、1トラック中
にプリアンブルPRE、情報データDATA、ポストア
ンブルPOSの順に記録されるものとする。再生時に
は、ドラム1の回転に同期して同様な順番で繰り返し再
生される。
【0032】図1は、1チャンネル分の再生信号PB0
の自動等化およびデータ弁別を行う回路構成例を示した
ものである。同図において、31は再生イコライザ、3
2はデータ弁別回路、33はPLL回路、34はバンド
パスフィルタf1BPF、35はバンドパスフィルタf
2BPF、36はコントローラ、37はセレクタ回路、
38はA/Dコンバータ、39は信号レベルデータ、4
0はイコライザコントロール信号、E0は等化再生信
号、D0は再生データ、CLKは再生クロック、SEL
はセレクト信号である。
【0033】図1の構成による動作を説明する。前記し
た再生ヘッドP0もしくはP1からの再生信号PB0
は、再生イコライザ31によって信号レベルの周波数特
性が変化され、等化再生信号E0として出力される。P
LL回路33は、この再生等化信号E0の信号レベル変
動に基づいて、それに同期した再生クロックCLKを生
成して、これをデータ弁別回路32に出力する。データ
弁別回路32は、入力された再生クロックCLKのタイ
ミングを基準にして、再生イコライザ31からの等化再
生信号E0を2値化し、再生データD0として出力す
る。このとき、再生イコライザ31の特性によって、等
化再生信号E0の信号波形が変化したり、再生クロック
CLKに時間軸変動が生じる、などの理由により再生デ
ータD0に誤りが生じる場合があり得る。そこで、本実
施例では再生イコライザ31の特性を制御して、再生デ
ータD0の誤る確率を可及的に減少させるようにしてい
る。
【0034】この再生イコライザ31の特性の制御方法
を説明する。バンドパスフイルタf1BPF34とバン
ドパスフイルタf2BPF35は、それぞれ周波数f1
及びf2を中心周波数とするバンドパスフィルタであ
り、前記等化再生信号E0をこの両フィルタ34,35
に通すことにより、周波数f1付近、及び周波数f2付
近の等化再生信号E0の成分レベルがそれぞれ得られ
る。本実施例では、前記プリアンブルPREの周波数f
1及びf2のレベルを得ることにより、周波数特性を検
出し、これに基づき再生イコライザ特性の補正を行うよ
うにしている。ここでは、プリアンブルPREのデータ
パターンのスペクトラムは、例えば前記図8に示した如
きものになるとし、周波数f1及びf2は、図8に示し
たスペクトラムにおいてピークを示す周波数に設定して
ある。なお、このときに設定した周波数f1とf2は、
再生信号PB0等の信号レベルが大きく得られる信号帯
域内にある必要がある。いま、D3VTR(D3フォー
マットディジタルVTR)を想定すると、周波数f2は
ナイキスト周波数27.7MHzに当たる。
【0035】プリアンブルPREの再生期間中に、周波
数f1及びf2の等化再生信号E0の検出を行う。その
ためには検出タイミング情報を得る必要がある。図5は
各種信号のタイミング関係を示した図である。本実施例
では、コントローラ36が、入力される基準信号REF
に基づいて、セレクタ回路37において周波数f1ある
いはf2の信号を選択するためのセレクト信号SELを
生成する。ここで、基準信号REFの1周期がドラム1
の1回転に対応する。また、基準信号REFのレベル変
化が生じるときに、再生ヘッドP0,P2における磁気
テープ2の走査切換えが行なわれる関係にあれば、基準
信号REFと等化再生信号E0とのタイミング関係は図
5のようになる。セレクト信号SELのレベル状態が、
“High”あるいは“Low”かによって、セレクタ
回路37で選択される信号が決まる。そして、セレクタ
回路37で選択された信号は、ADコンバータ38によ
りディジタル化され、信号レベルデータ39としてコン
トローラ36に入力される。
【0036】ここで、図5中のSP1,SP2はストロ
ーブポイントである。このストローブポイントSP1,
SP2は、コントローラ36が信号レベルデータ39を
検出するタイミングを示したものである。ストローブポ
イントSP1はセレクト信号SELが“Low”の時、
ストローブポイントSP2はセレクト信号SELが“H
igh”の時にそれぞれ発生し、これにより、プリアン
ブルPREにおける周波数f1及びf2の成分を検出で
きるようにされている。なお、ストローブポイントSP
1,SP2は、プリアンブルPREが再生される終了間
際に発生するのが望ましい。何となれば、プリアンブル
PREの先頭部分はトラックの先頭に相当し、磁気テー
プ2と磁気ヘッドの接触状態が一般に良くないため、情
報データDATAの記録状態に準ずる正しい情報が得ら
れにくいからである。
【0037】以上のようにして、コントローラ36は等
化再生信号E0の周波数特性情報を得、これをもとにイ
コライザコントロール信号40を発生し、再生イコライ
ザ31の特性を制御する。なお、コントローラ36は、
マイクロプロセッサとその周辺回路により実現できる。
【0038】図6は、図1の再生イコライザ31の1具
体例を示したものである。同図において、41はディレ
イ回路、42は加算器、AMP0,AMP1,AMP2
はアンプであり、ディレイ回路41は、入力信号(再生
信号)を一定時間遅らせて出力するものである。いま、
このディレイ回路41による遅延時間をTとすると、図
6に示した構成では、デイレイ回路41を2つ使って、
再生信号PB0から時間Tだけ遅延した信号と時間2T
だけ遅延した信号とをそれぞれ生成している。再生信号
PB0はアンプAMP0に、時間T遅延した信号はアン
プAMP1に、時間2T遅延した信号はアンプAMP2
にそれぞれ入力される。さらに、これらの3つのアンプ
出力は、加算器42により加算され、等化再生信号E0
として再生イコライザ31から出力される。ここで、コ
ントローラ36は前記イコライザコントロール信号40
を発生して、アンプAMP0及びAMP2のゲインを変
化させる。以下、各アンプAMP0,AMP1,AMP
2のそれぞれのゲインを、A0 ,A1 ,A2 で表わす。
【0039】図7は、上記アンプゲインA0 ,A2 を変
えたときの再生イコライザ31のゲイン周波数特性の変
化の様子を示している。なお、ここでの前記遅延時間T
は、ナイキスト周波数の2倍の周波数の周期に設定して
あり、ナイキスト周波数を27.7MHzとすると、遅
延時間Tは、T=1/(27.7MHz*2)=18n
sとなる。また、アンプAMP1のゲインA1 は、1倍
で常時一定な値となっている。図7において、実線はア
ンプAMP0とAMP2のゲインA0 とA2 を1/4倍
にしたとき、破線はゲインA0 とA2 を−1/4にした
ときの、再生イコライザ31のゲイン周波数特性をそれ
ぞれ示している。図7から明らかなように、特にナイキ
スト周波数27.7MHz付近とDCに近い低周波領域
において変化が大きくなる。よって、AMP0とAMP
2のゲインA0 とA2 の値を適宜に設定することによ
り、再生イコライザ31から出力される等化再生信号E
0の振幅特性の変化量を適正なものに制御することが出
来る。
【0040】ここで、等化再生信号E0にはエラーの発
生が小さくなる理想的な周波数特性が存在する。従っ
て、コントローラ36上に理想条件における周波数f
1,f2のレベル情報を与えておき、実際に再生される
等化再生信号E0と比較することにより、理想条件から
のずれを検出することが出来る。そして、このずれ量の
検出情報に基づき、アンプAMP0,AMP2のゲイン
0 ,A2 を可変制御してイコライザ特性を補償し、そ
のずれを最小にすることによって、エラーの発生を最小
にすることが出来る。
【0041】上述したように本実施例では、プリアンブ
ルPREの等化再生信号E0を基に自動等化(再生イコ
ライザ特性の自動調整)を行う方式を示しが、プリアン
ブルPRE以外にも、ポストアンブルPOSや、ここに
は記述していないが情報データDATA中にある同期信
号などのような記録フォーマットで決められた固定パタ
ーンで構成される信号であれば、これを用いて同様の手
法で再生イコライザ特性を自動調整することが可能であ
る。
【0042】なおまた、本実施例では等化再生信号E0
について2つの周波数f1,f2の成分を検出する方式
を示したが、2種類以上の周波数成分の検出を行う場合
においても適用可能である。
【0043】以上の第1実施例は、再生信号PB0の振
幅等化を行う例であったが、これに加えて位相の自動等
化(位相イコライザの特性の自動調整)をも行うように
した第2実施例を、図9および図10によって説明す
る。
【0044】図9は、本発明の第2実施例に係るディジ
タルデータ記録再生装置における再生回路系の要部構成
を示すブロック図であり、前記図1と同様に、1チャン
ネル分の再生信号PB0に関連する構成要素のみを示し
てある。図9において、61は位相イコライザ、62は
位相コントロール信号、F1,F2はフィルタ出力であ
る。なお、図9において図1の各構成要素,信号と均等
のものには同一符号を付し、その説明は重複を避けるた
め割愛する。
【0045】図9の構成は、図1の構成に比べて以下の
2点が異なる。すなわち、再生イコライザ31の後に位
相イコライザ61が挿入され、コントローラ36から出
力される位相コントロール信号62によって位相特性が
制御される点と、図1のセレクタ回路37が除かれ、代
わりにADコンバータ38を2つ設け、フィルタ出力F
1,F2を同時にサンプリングするようにした点であ
る。この図9の構成でも、図1の第1実施例と同様に、
再生信号PB0の振幅等化が可能である。
【0046】次に動作を説明する。位相イコライザ61
の出力である等化再生信号E0は、バンドパスフィルタ
f1BPF34とバンドパスフィルタf2BPF35を
それぞれ通って、フィルタ出力F1,F2としてADコ
ンバータ38,38にそれぞれ出力される。図10は、
プリアンブルPRE再生時におけるフィルタ出力F1,
F2の波形例を示しており、同図の波形上の丸印は、A
Dコンバータ38のサンプル点を表わしている。このフ
ィルタ出力F1,F2は正弦波に近似できるので、サン
プル点の情報から、精度良くコントローラ36で波形を
算出することが可能となる。そこで、コントローラ36
内で、フィルタ出力F1のゼロクロス点(図10中に
「A」で示す点)の生じる時間と、その直後に現れるフ
ィルタ出力F2のゼロクロス点(図10中に「B」で示
す点)の時間とを求め、その時間差PHを位相情報とす
るようにしている。そして、この位相情報をもとに、コ
ントローラ36は位相コントロール信号62を生成・出
力し、位相イコライザ61の特性を自動的に制御するよ
うになっている。ここで、位相特性についても理想特性
があるので、これに合わせるような制御処理がコントロ
ーラ36で実行される。
【0047】次に、上述した再生自動等化を利用するこ
とにより、前記した記録信号REC0,REC1の自動
調整(記録特性の自動調整)を実現するようにした第3
実施例を、図11および図12によって説明する。
【0048】図11は、本発明の第3実施例に係るディ
ジタルデータ記録再生装置における記録/再生回路系の
要部構成を示すブロック図であり、1チャンネル分の再
生信号PB0と記録信号REC0に関連する構成要素の
みを示してある。図11において、51は記録イコライ
ザ、52は記録アンプ、53は記録イコライザ制御信
号、54は記録アンプ制御信号、RECD0は記録デー
タである。なお、図11においても図1の各構成要素,
信号と均等のものには同一符号を付し、その説明は重複
を避けるため割愛する。
【0049】上記した構成において、記録データREC
D0は、記録イコライザ51によって周波数特性が補正
され、この後記録アンプ52によって増幅されて記録信
号REC0として出力される。記録イコライザ制御信号
53と記録アンプ制御信号54はコントローラ36で生
成されて、記録イコライザ51と記録アンプ52にそれ
ぞれ出力され、これによって記録イコライザ51の周波
数特性の制御と、記録アンプ52のゲインの制御とが行
われる。なお、再生系の構成は図1と全く同様である。
【0050】図12は、記録特性の自動調整の処理手順
を示したものである。始めに基準の記録状態が実現され
ている基準テープを、装置に装着して信号の再生を行い
(ステップST1)、前記等化再生信号E0のプリアン
ブルPREの周波数特性を検出し、その情報をコントロ
ーラ36に記憶させる(ステップST2)。このときに
は、再生イコライザ31の特性は制御せず一定のままで
ある。次に、基準テープを装置から排出した後、運用に
使われる磁気テープ2への記録を行う。これにより、記
録ヘッドR0等で磁気テープ2に記録されたトラックT
0等は、その直後に再生ヘッドP0等によって走査さ
れ、再生信号PB0及び等化再生信号E0を得る。そし
て、コントローラ36によって等化再生信号E0のプリ
アンブルPREの周波数特性を検出する(ステップST
3)。このとき、さきにコントローラ36により記憶さ
れている基準テープの特性と比較することによって、特
性差が検出できる。コントローラ36は、これを基に記
録イコライザ51の特性と、記録アンプ52のゲインと
を制御することによって、基準テープ特性に合わせた記
録特性を実現させる(ステップST4)。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ヘリカル
スキャン方式のディジタルデータ記録再生装置におい
て、単純なパターンで構成される信号の等化後の再生信
号について、2つ以上の周波数成分レベルを検出し、そ
の情報を基に再生イコライザの特性を制御する手段を設
けることによって、高速かつ正確に自動再生等化が可能
となる。
【0052】また、上記手段を含み、記録イコライザ特
性と記録アンプのゲインを制御する手段を設けることに
より、自動記録調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るディジタルデータ記
録再生装置における再生回路系の要部構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るディジタルデータ記
録再生装置におけるテープ走行系の要部構成を示す説明
図である。
【図3】本発明の第1実施例による磁気テープ上の記録
パターン(トラック)を示す説明図である。
【図4】図3のデータ記録トラック内の記録信号フォー
マット例を示す説明図である。
【図5】本発明の第1実施例による再生信号の周波数特
性の検出タイミングを示す説明図である。
【図6】図1の再生イコライザの1具体例を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6の再生イコライザの特性を示す説明図であ
る。
【図8】プリアンブルパターンのスペクトラムを示す説
明図である。
【図9】本発明の第2実施例に係るディジタルデータ記
録再生装置における再生回路系の要部構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明の第2実施例によるフィルタ出力波形
を示す説明図である。
【図11】本発明の第3実施例に係るディジタルデータ
記録再生装置における記録/再生回路系の要部構成を示
すブロック図である。
【図12】本発明の第3実施例による自動記録調整の処
理フローを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ドラム 2 磁気テープ 31 再生イコライザ 34 バンドパスフィルタf1BPF 35 バンドパスフィルタf2BPF 36 コントローラ 37 セレクタ回路 38 A/Dコンバータ 51 記録イコライザ 52 記録アンプ 61 位相イコライザ
フロントページの続き (72)発明者 相澤 俊郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 小菅 稔 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム(1)と、該ドラム(1)に設け
    られた再生ヘッド(P0,P1,P2,P3)と、上記
    ドラム(1)を回転させる手段と、磁気テープ(2)を
    上記ドラム(1)に巻き付ける手段と、上記磁気テープ
    (2)を走行させる手段と、上記磁気テープ(2)から
    再生信号(PB0)を生成する手段とを具備したディジ
    タルデータ記録再生装置において、 特性が制御可能な再生イコライザ(31)と、上記再生
    信号(PB0)が上記再生イコライザ(31)を通過し
    て出力される特定パターンの等化再生信号(E0)の2
    種類以上の周波数について信号レベルを検出する検出手
    段と、該検出手段が検出した情報から上記再生イコライ
    ザ(31)の制御情報を演算して上記再生イコライザ
    (31)の特性を制御する演算制御手段とを、備えたこ
    とを特徴とするディジタルデータ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 ドラム(1)と、該ドラム(1)に設け
    られた再生ヘッド(P0,P1,P2,P3)と、上記
    ドラム(1)を回転させる手段と、磁気テープ(2)を
    上記ドラム(1)に巻き付ける手段と、上記磁気テープ
    (2)を走行させる手段と、上記磁気テープ(2)から
    再生信号(PB0)を生成する手段とを具備したディジ
    タルデータ記録再生装置において、 特性が制御可能な位相イコライザ(61)と、上記再生
    信号(PB0)が上記位相イコライザ(61)を通過し
    て出力される特定パターンの等化再生信号(E0)の2
    種類以上の周波数について位相差を検出する検出手段
    と、該検出手段が検出した情報から上記位相イコライザ
    (61)の制御情報を演算して上記位相イコライザ(6
    1)の特性を制御する演算制御手段とを、備えたことを
    特徴とするディジタルデータ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載において、 特性が制御可能な記録イコライザ(51)と、該記録イ
    コライザ(51)の特性を制御する手段とを備えたこと
    を特徴とするディジタルデータ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載において、 ゲインが制御可能な記録アンプ(52)と、該記録アン
    プ(52)のゲインを制御する手段とを備えたことを特
    徴とするディジタルデータ記録再生装置。
JP7209293A 1993-03-30 1993-03-30 ディジタルデータ記録再生装置 Pending JPH06282807A (ja)

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JP7209293A JPH06282807A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 ディジタルデータ記録再生装置

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