JP2003140186A - 電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器

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JP2003140186A
JP2003140186A JP2001338040A JP2001338040A JP2003140186A JP 2003140186 A JP2003140186 A JP 2003140186A JP 2001338040 A JP2001338040 A JP 2001338040A JP 2001338040 A JP2001338040 A JP 2001338040A JP 2003140186 A JP2003140186 A JP 2003140186A
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electro
film
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ashing
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JP2001338040A
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Susumu Kamidoi
勧 上土居
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング工程およびアッシング工程を効率
よく行うことのできる電気光学装置の製造方法、電気光
学装置、および電子機器を提供すること。 【解決手段】 液晶装置のTFTアレイ基板などを製造
する際、石英基板やガラス基板などの基板10b表面に
薄膜410を形成する成膜工程ST1、その表面にレジ
ストマスク400を形成するマスク形成工程ST2、レ
ジストマスク400の開口450から薄膜410をエッ
チングするエッチング工程ST3を行って各種薄膜41
0をパターニングする。エッチング工程ST3を行うた
びにレジストマスク400を除去するアッシング工程S
T4を行うが、エッチング工程ST3とアッシング工程
ST4については、同一の処理装置で基板10bをチャ
ンバーから出すことなく連続して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置などとい
った電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電
子機器に関するものである。更に詳しくは、フォトリソ
グラフィ技術を用いて薄膜をパターニングするためのプ
ロセス技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の電気光学装置のうち、例えば、画
素スイッチング用の非線形素子として薄膜トランジスタ
(以下、TFTと称す)を用いたアクティブマトリクス
型の液晶装置は、投射型表示装置や直視型表示装置など
とった各種の電子機器に用いられている。この液晶装置
では、データ線および走査線が交差する位置に対応し
て、画素スイッチング用のTFT、および画素電極がマ
トリクス状に形成されたTFTアレイ基板と、対向電極
が形成された対向基板との間に電気光学物質としての液
晶が保持されている。
【0003】ここで、TFTアレイ基板を製造する際に
は、基板の表面に薄膜を形成する成膜工程、この薄膜の
表面に所定の開口パターンを備えたレジストマスクを形
成するマスク形成工程、およびレジストマスクの開口か
ら薄膜をエッチングするエッチング工程を行って各種薄
膜をパターニングしながら、TFTや画素電極を形成し
ていく。
【0004】また、エッチング工程を行うたびに、エッ
チングチャンバーから基板を取り出して、アッシング装
置において、エッチング工程で用いたレジストマスクを
除去する工程を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】TFTアレイ基板を製
造するには、所定形状にパターニングされた薄膜を基板
上に何層も順次、積層していくため、成膜工程、マスク
形成工程、およびエッチング工程を何サイクルも繰り返
す必要があるので、その分、アッシング工程も何回も繰
り返す必要がある。
【0006】しかしながら、従来は、エッチング工程を
行うたびに、エッチングチャンバーから基板を取り出し
て、アッシング装置でレジストマスクを除去しているた
め、生産効率が著しく低いという問題点がある。
【0007】そこで、本発明の課題は、エッチング工程
およびアッシング工程を効率よく行うことにより、生産
効率の向上を図ることのできる電気光学装置の製造方
法、電気光学装置、および電子機器を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、電気光学物質を保持するための基板の
表面に薄膜を形成する成膜工程、該薄膜の表面に所定の
開口パターンを備えたレジストマスクを形成するマスク
形成工程、当該レジストマスクの開口から前記薄膜をエ
ッチングするエッチング工程、および前記レジストマス
クを除去するアッシング工程をこの順に少なくとも1サ
イクル行う電気光学装置の製造方法において、前記エッ
チング工程では、前記基板を配置したチャンバー内にエ
ッチングガスを導入しながらプラズマを発生させ、前記
アッシング工程では、前記エッチング工程に続いて、該
エッチング工程を行った前記チャンバー内に前記基板を
配置したままアッシング用ガスを導入ながらプラズマを
発生させることを特徴とする。
【0009】本発明において、前記基板は、例えば、石
英基板あるいはガラス基板である。
【0010】本発明では、エッチング工程でドライエッ
チングを行い、かつ、エッチング工程を行ったチャンバ
ー内にアッシング用ガスを導入することによって、エッ
チング工程で用いたレジストマスクに対するアッシング
工程を行う。このため、エッチング工程を行うたびにチ
ャンバー内から基板を取り出す必要がないので、エッチ
ング工程およびアッシング工程を効率よく行うことがで
きる。また、シリコンウエーハなどと違って、石英基板
やガラス基板などといった基板は、加熱するのに時間が
かかるが、本発明では、チャンバー内に基板を配置した
まま、エッチング工程に続いてアッシング工程を行うの
で、アッシング工程を行う際、基板を短時間のうちに所
定の温度にまで加熱することができる。さらに、エッチ
ング工程を行うと、チャンバーの内壁にエッチングによ
り生成された副生物の滓などが付着することがあるが、
このようなエッチングにより生成された副生物の滓など
は、アッシング工程で除去することができるので、チャ
ンバー内を常に清浄に保てる。そのため、パーティクル
の発生を抑えることが可能となる。
【0011】本発明は、前記成膜工程、前記マスク形成
工程、前記エッチング工程、および前記アッシング工程
をこの順に2サイクル以上、行う電気光学装置の製造方
法に適用すると効果的である。
【0012】例えば、前記成膜工程、前記マスク形成工
程、前記エッチング工程、および前記アッシング工程を
この順に2サイクル以上、行って前記基板上に複数の薄
膜トランジスタを形成することにより、トランジスタア
レイ基板を形成する電気光学装置の製造方法では、アッ
シング工程を何回も行う必要があるので、その分、本発
明を適用した場合に、その効果が顕著である。
【0013】本発明において、前記薄膜は、金属膜、半
導体膜、シリサイド膜、または絶縁膜である。
【0014】本発明において、前記アッシング工程で
は、前記アッシング用ガスとして酸素を含むガスを導入
して酸素プラズマを発生させる。
【0015】本発明は、例えば、前記電気光学物質とし
て液晶を用いた液晶装置の製造方法に適用される。
【0016】本発明を適用した電気光学装置は、例え
ば、投射型表示装置や直視型表示装置などとった各種の
電子機器に用いられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】(液晶装置の全体構成)図1は、液晶装置
をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側か
ら見た平面図であり、図2は、対向基板を含めて示す図
1のH−H′断面図である。
【0019】図1において、液晶装置100のTFTア
レイ基板10の上には、シール材52が貼り合わされる
対向基板の縁に沿うように設けられている。シール材5
2の外側の領域には、データ線駆動回路101および実
装端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設
けられており、走査線駆動回路104が、この一辺に隣
接する2辺に沿って形成されている。
【0020】走査線に供給される走査信号の遅延が問題
にならないのならば、走査線駆動回路104は片側だけ
でも良いことは言うまでもない。また、データ線駆動回
路101を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列
しても良い。例えば、奇数列のデータ線は画像表示領域
10aの一方の辺に沿って配設されたデータ線駆動回路
から画像信号を供給し、偶数列のデータ線は画像表示領
域10aの反対側の辺に沿って配設されたデータ線駆動
回路から画像信号を供給するようにしても良い。この様
にデータ線を櫛歯状に駆動するようにすれば、データ線
駆動回路101の形成面積を拡張することが出来るた
め、複雑な回路を構成することが可能となる。
【0021】更にTFTアレイ基板10の残る一辺に
は、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動
回路104間をつなぐための複数の配線105が設けら
れており、更に、額縁53の下などを利用して、プリチ
ャージ回路や検査回路が設けられることもある。また、
対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所において
は、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気
的導通をとるための上下導通材106が形成されてい
る。
【0022】そして、図2に示すように、図1に示した
シール材52とほぼ同じ輪郭をもつ対向基板20がこの
シール材52によりTFTアレイ基板10に固着されて
いる。なお、シール材52は、TFTアレイ基板10と
対向基板20とをそれらの周辺で貼り合わせるための光
硬化樹脂や熱硬化性樹脂などからなる接着剤であり、両
基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、
あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されてい
る。
【0023】詳しくは後述するが、TFTアレイ基板1
0には、画素電極9aがマトリクス状に形成されてい
る。これに対して、対向基板20には、シール材52の
内側領域に遮光性材料からなる額縁53が形成されてい
る。さらに、TFTアレイ基板10に形成されている画
素電極(後述する)の縦横の境界領域と対向する領域に
ブラックマトリクス、あるいはブラックストライプなど
と称せられる遮光膜23が形成され、その上層側には、
ITO膜からなる対向電極21が形成されている。
【0024】このように形成した電気光学装置は、たと
えば、後述する投射型表示装置(液晶プロジェクタ)に
おいて使用される。この場合、3枚の液晶装置100が
RGB用のライトバルブとして各々使用され、各液晶装
置100の各々には、RGB色分解用のダイクロイック
ミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々
入射されることになる。従って、前記した各形態の液晶
装置100にはカラーフィルタが形成されていない。
【0025】但し、対向基板20において各画素電極9
aに対向する領域にRGBのカラーフィルタをその保護
膜とともに形成することにより、投射型表示装置以外に
も、後述するモバイルコンピュータ、携帯電話機、液晶
テレビなどといった電子機器のカラー表示装置として用
いることができる。
【0026】さらに、対向基板20に対して、各画素に
対応するようにマイクロレンズを形成することにより、
入射光の画素電極9aに対する集光効率を高めることが
できるので、明るい表示を行うことができる。さらにま
た、対向基板20に何層もの屈折率の異なる干渉層を積
層することにより、光の干渉作用を利用して、RGB色
をつくり出すダイクロイックフィルタを形成してもよ
い。このダイクロイックフィルタ付きの対向基板によれ
ば、より明るいカラー表示を行うことができる。
【0027】(液晶装置100の構成および動作)次
に、アクティブマトリクス型の液晶装置(電気光学装
置)の構成および動作について、図3ないし図7を参照
して説明する。
【0028】図3は、液晶装置100の画像表示領域1
0aを構成するためにマトリクス状に形成された複数の
画素における各種素子、および配線などの等価回路図で
ある。図4は、データ線、走査線、画素電極などが形成
されたTFTアレイ基板において相隣接する画素の平面
図である。図5は、図4のA−A′線に相当する位置で
の断面、およびTFTアレイ基板と対向基板との間に電
気光学物質としての液晶を封入した状態の断面を示す説
明図である。なお、これらの図においては、各層や各部
材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層
や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0029】図3において、液晶装置100の画像表示
領域10aにおいて、マトリクス状に形成された複数の
画素の各々には、画素電極9a、および画素電極9aを
制御するための画素スイッチング用のTFT30が形成
されており、画素信号を供給するデータ線6aが当該T
FT30のソースに電気的に接続されている。データ線
6aに書き込む画素信号S1、S2・・・Snは、この
順に線順次に供給する。また、TFT30のゲートには
走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミン
グで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2・・
・Gmを、この順に線順次で印加するように構成されて
いる。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的
に接続されており、スイッチング素子であるTFT30
を一定期間だけそのオン状態とすることにより、データ
線6aから供給される画素信号S1、S2・・・Snを
各画素に所定のタイミングで書き込む。このようにして
画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの
画素信号S1、S2、・・・Snは、後述する対向基板
に形成された対向電極との間で一定期間保持される。
【0030】ここで、保持された画素信号がリークする
のを防ぐことを目的に、画素電極9aと対向電極との間
に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70(キャパシ
タ)を付加することがある。この蓄積容量70によっ
て、画素電極9aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加
された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これ
により、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の
高い表示を行うことのできる液晶装置が実現できる。な
お、蓄積容量70を形成する方法としては、容量を形成
するための配線である容量線3bとの間に形成する場
合、あるいは前段の走査線3aとの間に形成する場合も
いずれであってもよい。
【0031】図4において、液晶装置100のTFTア
レイ基板10上には、マトリクス状に複数の透明な画素
電極9a(点線で囲まれた領域)が各画素毎に形成さ
れ、画素電極9aの縦横の境界領域に沿ってデータ線6
a(一点鎖線で示す)、走査線3a(実線で示す)、お
よび容量線3b(実線で示す)が形成されている。
【0032】図5に示すように、液晶装置100は、T
FTアレイ基板10と、これに対向配置される対向基板
20とを備えている。
【0033】本形態において、TFTアレイ基板10の
基体は、石英基板や耐熱性ガラス板などの透明基板10
bからなり、対向基板20の基体は、石英基板や耐熱性
ガラス板などの透明基板20bからなる。TFTアレイ
基板10には画素電極9aが形成されており、その上側
には、ラビング処理等の所定の配向処理が施されたポリ
イミド膜などからなる配向膜16が形成されている。画
素電極9aは、たとえばITO(Indium Tin
Oxide)膜等の透明な導電性膜からなる。また、
配向膜16は、たとえばポリイミド膜などの有機膜に対
してラビング処理を行うことにより形成される。なお、
対向基板20において、対向電極21の上層側にも、ポ
リイミド膜からなる配向膜22が形成され、この配向膜
22も、ポリイミド膜に対してラビング処理が施された
膜である。
【0034】TFTアレイ基板10の画像表示領域10
aにおいて、各画素電極9aに隣接する位置には、各画
素電極9aをスイッチング制御する画素スイッチング用
のTFT30が形成されている。また、TFTアレイ基
板10では、TFT30と平面的に重なる領域に、クロ
ム膜などからなる遮光膜11aが形成されている。この
遮光膜11aの表面側には層間絶縁膜12が形成され、
この層間絶縁膜12の表面側にTFT30が形成されて
いる。
【0035】図4および図5に示すように、画素スイッ
チング用のTFT30は、LDD(Lightly D
oped Drain)構造を有しており、半導体層1
aには、走査線3aからの電界によりチャネルが形成さ
れるチャネル領域1a′、低濃度ソース領域1b、低濃
度ドレイン領域1c、高濃度ソース領域1d、並びに高
濃度ドレイン領域1eが形成されている。また、半導体
層1aの上層側には、この半導体層1aと走査線3aと
を絶縁するゲート絶縁膜2が形成されている。
【0036】このように構成したTFT30の表面側に
は、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜4、7が形成さ
れている。層間絶縁膜4の表面には、データ線6aが形
成され、このデータ線6aは、層間絶縁膜4に形成され
たコンタクトホール5を介して高濃度ソース領域1dに
電気的に接続している。層間絶縁膜7の表面にはITO
膜からなる画素電極9aが形成されている。画素電極9
aは、層間絶縁膜4、7およびゲート絶縁膜2に形成さ
れたコンタクトホール8を介して高濃度ドレイン領域1
eに電気的に接続している。この画素電極9aの表面側
にはポリイミド膜からなる配向膜16が形成されてい
る。
【0037】また、高濃度ドレイン領域1eからの延設
部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2aと同
時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して、走査線3a
と同層の容量線3bが上電極として対向することによ
り、蓄積容量70が構成されている。ここで、容量線3
bと遮光膜11aは、層間絶縁膜12に形成されたコン
タクトホール13を介して電気的に接続している。
【0038】なお、TFT30は、好ましくは上述のよ
うにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b、およ
び低濃度ドレイン領域1cに相当する領域に不純物イオ
ンの打ち込みを行わないオフセット構造を有していても
よい。また、TFT30は、ゲート電極(走査線3aの
一部)をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込
み、自己整合的に高濃度のソースおよびドレイン領域を
形成したセルフアライン型のTFTであってもよい。ま
た、本形態では、TFT30のゲート電極(走査線3
a)をソース−ドレイン領域の間に1個のみ配置したシ
ングルゲート構造としたが、これらの間に2個以上のゲ
ート電極を配置してもよい。この際、各々のゲート電極
には同一の信号が印加されるようにする。このようにデ
ュアルゲート(ダブルゲート)、あるいはトリプルゲー
ト以上でTFT30を構成すれば、チャネルとソース−
ドレイン領域の接合部でのリーク電流を防止でき、オフ
時の電流を低減することが出来る。これらのゲート電極
の少なくとも1個をLDD構造或いはオフセット構造に
すれば、さらにオフ電流を低減でき、安定したスイッチ
ング素子を得ることができる。
【0039】このように構成したTFTアレイ基板10
と対向基板20とは、画素電極9aと対向電極21とが
対面するように配置され、かつ、これらの基板間には、
前記のシール材53(図1および図2を参照)により囲
まれた空間内に電気光学物質としての液晶50が封入さ
れ、挟持されている。液晶50は、画素電極9aからの
電界が印加されていない状態で配向膜により所定の配向
状態をとる。液晶50は、例えば一種または数種のネマ
ティック液晶を混合したものなどからなる。
【0040】なお、対向基板20およびTFTアレイ基
板10の光入射側の面あるいは光出射側には、使用する
液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマテ
ィック)モード、STN(スーパーTN)モード等々の
動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラ
ックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィル
ム、偏光板などが所定の向きに配置される。
【0041】(駆動回路の構成)再び図1において、本
形態の液晶装置100では、TFTアレイ基板10の表
面側のうち、画像表示領域10aの周辺領域を利用して
データ線駆動回路101および走査線駆動回路104が
形成されている。このようなデータ線駆動回路101お
よび走査線駆動回路104は、基本的には、図6および
図7に示すNチャネル型のTFTとPチャネル型のTF
Tとによって構成されている。
【0042】図6は、走査線駆動回路104およびデー
タ線駆動回路101等の周辺回路を構成するTFTの構
成を示す平面図である。図7は、この周辺回路を構成す
るTFTを図11のB−B′線で切断したときの断面図
である。なお、図7にはTFTアレイ基板10の画像表
示領域10aに形成した画素スイッチング用TFT30
も示してある。
【0043】図6および図7において、周辺回路を構成
するTFTは、Pチャネル型のTFT80とNチャネル
型のTFT90とからなる相補型TFTとして構成され
ている。これらの駆動回路用のTFT80、90を構成
する半導体層60(輪郭を点線で示す)は、基板10b
上に形成された下地膜12を介して島状に形成されてい
る。
【0044】TFT80、90には、高電位線71と低
電位線72がコンタクトホール63、64を介して、半
導体層60のソース領域に電気的にそれぞれ接続されて
いる。また、入力配線66は、共通のゲート電極65に
それぞれ接続されており、出力配線67は、コンタクト
ホール68、69を介して、半導体層60のドレイン領
域に電気的にそれぞれ接続されている。
【0045】このような周辺回路領域も、画像表示領域
10aと同様なプロセスを経て形成されるため、周辺回
路領域にも、層間絶縁膜4、7およびゲート絶縁膜2が
形成されている。また、駆動回路用のTFT80、90
も、画素スイッチング用のTFT30と同様、LDD構
造を有しており、チャネル型成領域81、91の両側に
は、高濃度ソース領域82、92および低濃度ソース領
域83、93からなるソース領域と、高濃度ドレイン領
域84、94および低濃度ドレイン領域85、95から
なるドレイン領域とを備えている。
【0046】(TFTアレイ基板の製造工程の特徴点)
図8は、本発明を適用した液晶装置の製造方法で薄膜を
効率よくパターニングする様子を示す説明図である。図
9は、図8に示す方法でパターニングする際に、そのエ
ッチング工程およびアッシング工程で用いる処理装置の
説明図である。
【0047】液晶装置100の製造工程のうち、TFT
アレイ基板10を製造する際には、図8に示すように、
TFTアレイ基板10を形成するための石英基板やガラ
ス基板などといった基板10bの表面に薄膜410を形
成する成膜工程ST1と、この薄膜410の表面に所定
パターンの開口450を備えたレジストマスク400を
形成するマスク形成工程ST2、およびレジストマスク
400の開口450から薄膜410をRIE,ECR,
M−RIEなどの方法でドライエッチングするエッチン
グ工程ST3を行って各種薄膜410をパターニングし
ながら、前記したTFTや画素電極などを形成してい
く。また、エッチング工程ST3を行うたびにエッチン
グ工程ST3で用いたレジストマスク400を除去する
アッシング工程ST4を行う。
【0048】このような工程のうち、本形態では、図9
に示す処理装置300において、エッチング工程ST3
とアッシング工程ST4を連続して行う。
【0049】図9において、処理装置300には、チャ
ンバー310と、このチャンバー310内を真空引きす
るための真空引き系303と、チャンバー310内で基
板10bを載置するためのステージ301(陰極)と、
ステージ301上の基板10bを加熱するためのヒータ
308と、ステージ301に対向する陽極302とが構
成され、陽極302とステージ301に対しては、コン
デンサ305を介して高周波電源304が接続されてい
る。
【0050】また、処理装置300には、所定の制御の
下、複数のガスを所定のタイミングでチャンバー310
に供給するガス供給部350が形成され、本形態では、
後述するプロセスに対応させて、Cl2、CCl4+O2
などのクロム膜エッチング用ガス351と、CF4、C
4+H2、C38、CHF3+O2などのシリコン酸化膜
エッチング用ガス352と、CF4、CF4+O2、S
6、Cl2、HBr+O2、HBr/Cl2、SF6など
の多結晶シリコンエッチング用ガス353と、CF 4
CF4+O2、CCl4、CCl4+O2、Cl2、Cl2+O
2、HBr/Cl2、HBr/O2などのシリサイド膜エ
ッチング用ガス354と、CCl4、CCl4+He、B
Cl3、Cl2、SiCl4などのアルミニウム膜エッチ
ング用ガス355と、HI、HBr、Cl2、などのI
TO膜エッチング用ガス356、パージ用の窒素ガス3
57などが準備され、さらに、O2、O2+N2、O2+C
4などのマスクアッシング用ガス358も準備されて
いる。
【0051】従って、エッチング工程ST3において、
基板10bを配置したチャンバー内310に所定のエッ
チングガスを導入しながらプラズマを発生させて薄膜4
10をドライエッチングした後、アッシング工程ST4
では、エッチング工程ST3に続いて、エッチング工程
ST3を行ったチャンバー310内に基板10bを配置
したままアッシング用ガスを導入ながら酸素プラズマを
発生させてレジストマスク420をアッッシング、除去
する。この際、チャンバー内310を真空引きにした
後、チャンバー310内にアッシング用ガスを導入す
る。
【0052】このように本形態では、処理装置300に
おいて、同一のチャンバー310内でエッチング工程S
T3とアッシング工程ST4を連続して行うため、エッ
チング工程ST3を行うたびにチャンバー310内から
基板10bを取り出す必要がない。従って、エッチング
工程ST3およびアッシング工程ST4を効率よく行う
ことができるので、TFTアレイ基板10および液晶装
置100の生産性を高めることができる。
【0053】また、シリコンウエーハなどと違って、石
英基板やガラス基板などといった基板10bは、加熱す
るのに時間がかかるが、本形態では、チャンバー310
内に基板10bを配置したまま、エッチング工程ST3
に続いてアッシング工程ST4を行うので、アッシング
工程ST4を行う際、基板10bを短時間のうちに所定
の温度まで加熱することができる。
【0054】さらに、エッチング工程ST3を行うと、
チャンバー310の内壁にエッチングにより生成された
副生物の滓などが付着することがあるが、このようなエ
ッチングにより生成された副生物の滓などは、アッシン
グ工程ST4で除去することができるので、チャンバー
310内を常に清浄に保てる。
【0055】(TFTアレイ基板の製造方法)図8およ
び図9を参照して説明した方法を用いて、TFTアレイ
基板10を製造する方法を説明する。
【0056】図10〜図17はいずれも、本形態のTF
Tアレイ基板10の製造方法を示す工程断面図である。
なお、ここでは、図7に表れている部分を形成する工程
のみを説明し、図5に示すコンタクトホール13の形成
工程などについては省略する。
【0057】まず、本形態では、図10(A)に示すよ
うに、石英基板やガラス基板などの基板10bを準備し
た後、好ましくは窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下、
約850〜1300℃、より好ましくは1000℃の高
温でアニール処理し、後に実施される高温プロセスにお
いて歪みが発生しないように前処理しておく。すなわ
ち、製造工程おいて処理される最高温度に合わせて、基
板10bを同じ温度かそれ以上の温度で熱処理してお
く。
【0058】次に、基板10bの表面全体に、クロム膜
11などを形成した後(成膜工程ST1)、フォトリソ
グラフィ技術を用いてクロム膜11の表面にレジストマ
スク401を形成する(マスク形成工程ST2)。次
に、図10(B)に示すように、レジストマスク401
の開口部からクロム膜11をエッチングして遮光膜11
aを所定のパターンに残す(エッチング工程ST3)。
次に、図10(C)に示すように、レジストマスク40
1を除去する(アッシング工程ST4)。このような工
程を行うにあたって、図8および図9を参照して説明し
たように、処理装置300において、同一のチャンバー
310内でエッチング工程ST3とアッシング工程ST
4を連続して行う。
【0059】次に、図11(D)に示すように、基板1
0bの表面全体に、スパッタリング法、CVD法などに
より、シリコン酸化膜、NSG(ノンドープトシリケー
トガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG
(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシ
リケートガラス)などの層間絶縁膜12を形成する。
【0060】次に、基板10bの表面全体に、多結晶の
シリコン膜などといった半導体膜1を形成した後(成膜
工程ST1)、フォトリソグラフィ技術を用いて半導体
膜1の表面にレジストマスク402を形成する(マスク
形成工程ST2)。次に、図11(E)に示すように、
レジストマスク402の開口部から半導体膜1をエッチ
ングして、画素スイッチング用のTFT30を構成する
半導体層1aと、駆動回路用のTFT80、90を構成
する半導体層60とを島状に形成する(エッチング工程
ST3)。次に、図11(F)に示すように、レジスト
マスク402を除去する(アッシング工程ST4)。こ
のような工程を行うにあたって、図8および図9を参照
して説明したように、処理装置300において、同一の
チャンバー310内でエッチング工程ST3とアッシン
グ工程ST4を連続して行う。
【0061】次に、図12(G)に示すように、熱酸化
法などを用いて、半導体膜1a、60の表面にシリコン
酸化膜からなるゲート絶縁膜2を形成する。なお、図示
を省略するが、所定のレジストマスクを介して半導体膜
1aの延設部分1fに不純物イオンを打ち込んで、容量
線3bとの間に蓄積容量70を構成するための下電極を
形成する。
【0062】次に、図12(H)に示すように、基板1
0bの表面全体に、走査線3a、容量線3b、およびゲ
ート電極65を形成するためのタングステンシリサイド
やモリブデンシリサイドなどの導電膜3を形成した後
(成膜工程ST1)、フォトリソグラフィ技術を用いて
導電膜3の表面にレジストマスク403を形成する(マ
スク形成工程ST2)。次に、図12(I)に示すよう
に、レジストマスク403の開口部から導電膜3をエッ
チングして、走査線3a、容量線3b、およびゲート電
極65を形成する(エッチング工程ST3)。次に、図
12(J)に示すように、レジストマスク403を除去
する(アッシング工程ST4)。このような工程を行う
にあたって、図8および図9を参照して説明したよう
に、処理装置300において、同一のチャンバー310
内でエッチング工程ST3とアッシング工程ST4を連
続して行う。
【0063】次に、図13(K)に示すように、Pチャ
ネル型の駆動回路用のTFT80を形成するための半導
体層60をレジストマスク411で覆った状態で、画素
スイッチング用のTFT30を構成する半導体層1a
と、Nチャネル型の駆動回路用のTFT90を構成する
半導体層60とに対して、走査線3aやゲート電極65
をマスクとして、約0.1×1013/cm2〜約10×
1013/cm2のドーズ量で低濃度の不純物イオン(リ
ンイオン)を打ち込んで、走査線3aに対して自己整合
的に低濃度ソース領域1b、93、および低濃度ドレイ
ン領域1c、95を形成する。ここで、走査線3aの真
下に位置しているため、不純物イオンが導入されなかっ
た部分は半導体膜1aのままのチャネル領域1a′、9
1となる。
【0064】次に、図13(L)に示すように、レジス
トマスク411を除去する。
【0065】次に、図13(M)に示すように、走査線
3aおよびゲート電極65より幅が広く、かつ、Pチャ
ネル型の駆動回路用のTFT80を形成するための半導
体層60を覆うレジストマスク412を形成し、この状
態で、高濃度の不純物イオン(リンイオン)を約0.1
×1015/cm2〜約10×1015/cm2のドーズ量で
打ち込み、高濃度ソース領域1b、92、およびドレイ
ン領域1d、94を形成する。
【0066】次に、図13(N)に示すように、レジス
トマスク412を除去する。
【0067】なお、図示を省略するが、Nチャネル型の
TFT30、90の側を覆った状態でゲート電極65を
マスクとして、Pチャネル型の駆動回路用のTFT80
を形成するための半導体層60に対して、約0.1×1
15/cm2〜約10×101 5/cm2のドーズ量でボロ
ンイオンを打ち込んだ後、ゲート電極65より幅の広い
マスクを形成した状態で、Pチャネル型の駆動回路用の
TFT80を形成するための半導体層60に対して高濃
度の不純物(ボロンイオン)を約0.1×10 15/cm
2〜約10×1015/cm2のドーズ量で打ち込んで、図
14(O)に示すように、低濃度ソース領域83、低濃
度ドレイン領域85、およびチャネル領域81を形成す
るとともに、高濃度ソース領域82、およびドレイン領
域84を形成する。
【0068】次に、基板10bの表面全体に、シリコン
酸化膜などからなる層間絶縁膜4を形成した後(成膜工
程ST1)、フォトリソグラフィ技術を用いて層間絶縁
膜4の表面にレジストマスク404を形成する(マスク
形成工程ST2)。次に、図14(P)に示すように、
レジストマスク404の開口部から層間絶縁膜4をエッ
チングして、コンタクトホール5、63、64、68、
69をそれぞれ形成する(エッチング工程ST3)。次
に、図14(Q)に示すように、レジストマスク404
を除去する(アッシング工程ST4)。このような工程
を行うにあたって、図8および図9を参照して説明した
ように、処理装置300において、同一のチャンバー3
10内でエッチング工程ST3とアッシング工程ST4
を連続して行う。
【0069】次に、図15(R)に示すように、基板1
0bの表面全体に、データ線6a(ソース電極)などを
構成するためのアルミニウム膜6などを形成した後(成
膜工程ST1)、フォトリソグラフィ技術を用いてアル
ミニウム膜6の表面にレジストマスク405を形成する
(マスク形成工程ST2)。次に、図15(S)に示す
ように、レジストマスク405の開口部からアルミニウ
ム膜5をエッチングして、データ線6a、高電位線7
1、低電位線72、入力配線66、出力配線67を形成
する(エッチング工程ST3)。その結果、周辺回路領
域では、Pチャネル型およびNチャネル型のTFT8
0、90が完成する。次に、図15(T)に示すよう
に、レジストマスク405を除去する(アッシング工程
ST4)。このような工程を行うにあたって、図8およ
び図9を参照して説明したように、処理装置300にお
いて、同一のチャンバー310内でエッチング工程ST
3とアッシング工程ST4を連続して行う。
【0070】次に、図16(U)に示すように、シリコ
ン酸化膜などからなる層間絶縁膜7を形成した後(成膜
工程ST1)、フォトリソグラフィ技術を用いて層間絶
縁膜7の表面にレジストマスク406を形成する(マス
ク形成工程ST2)。次に、図16(V)に示すよう
に、レジストマスク406の開口部から層間絶縁膜7を
エッチングして、コンタクトホール8を形成する(エッ
チング工程ST3)。次に、図16(W)に示すよう
に、レジストマスク406を除去する(アッシング工程
ST4)。このような工程を行うにあたって、図8およ
び図9を参照して説明したように、処理装置300にお
いて、同一のチャンバー310内でエッチング工程ST
3とアッシング工程ST4を連続して行う。
【0071】次に、図17(X)に示すように基板10
bの表面全体に、ITO膜9などの透明導電膜を形成し
た後(成膜工程ST1)、フォトリソグラフィ技術を用
いてITO膜9の表面にレジストマスク407を形成す
る(マスク形成工程ST2)。次に、図17(Y)に示
すように、レジストマスク407の開口部からITO膜
9をエッチングして、画素電極9aを形成する(エッチ
ング工程ST3)。次に、図17(Z)に示すように、
レジストマスク407を除去する(アッシング工程ST
4)。このような工程を行うにあたって、図8および図
9を参照して説明したように、処理装置300におい
て、同一のチャンバー310内でエッチング工程ST3
とアッシング工程ST4を連続して行う。
【0072】しかる後に、図5および図7に示すよう
に、画素電極9aを所定パターンに形成した後、配向膜
16を形成する。その結果、TFTアレイ基板10が完
成する。
【0073】このように、TFTアレイ基板10を形成
する際には、成膜工程ST1、マスク形成工程ST2、
エッチング工程ST3、およびアッシング工程ST4を
何回も繰り返すので、本形態のように、処理装置300
において、同一のチャンバー310内でエッチング工程
ST3とアッシング工程ST4を連続して行うと、その
生産性を大幅に向上することができる。
【0074】[その他の実施の形態]上記形態では、画
素スイッチング素子としてTFTを用いたアクティブマ
トリクス型の液晶装置を例に説明したが、画素スイッチ
ング素子としてTFDを用いたアクティブマトリクス型
の液晶装置、あるいはパッシブマトリクス型の液晶装
置、さらには液晶以外の電気光学物質を用いた電気光学
装置の製造に本発明を適用してもよい。
【0075】[電子機器への適用]次に、電気光学装置
を備えた電子機器の一例を、図18、図19を参照して
説明する。
【0076】まず、図18には、上記の各形態に係る電
気光学装置と同様に構成された液晶装置100を備えた
電子機器の構成をブロック図で示してある。
【0077】図18において、電子機器は、表示情報出
力源1000、表示情報処理回路1002、駆動回路1
004、液晶装置100、クロック発生回路1008、
および電源回路1010を含んで構成される。表示情報
出力源1000は、ROM(Read Only Me
mory)、RAM(Randam AccessMe
mory)、光ディスクなどのメモリ、テレビ信号の画
信号を同調して出力する同調回路などを含んで構成さ
れ、クロック発生回路1008からのクロックに基づい
て、所定フォーマットの画像信号を処理して表示情報処
理回路1002に出力する。この表示情報出力回路10
02は、たとえば増幅・極性反転回路、相展開回路、ロ
ーテーション回路、ガンマ補正回路、あるいはクランプ
回路等の周知の各種処理回路を含んで構成され、クロッ
ク信号に基づいて入力された表示情報からデジタル信号
を順次生成し、クロック信号CLKとともに駆動回路1
004に出力する。駆動回路1004は、液晶装置10
0を駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に所
定の電源を供給する。なお、液晶装置100を構成する
TFTアレイ基板の上に駆動回路1004を形成しても
よく、それに加えて、表示情報処理回路1002もTF
Tアレイ基板の上に形成してもよい。
【0078】このような構成の電子機器としては、図1
9を参照して後述する投射型液晶表示装置(液晶プロジ
ェクタ)、マルチメディア対応のパーソナルコンピュー
タ(PC)、およびエンジニアリング・ワークステーシ
ョン(EWS)、ページャ、あるいは携帯電話、ワード
プロセッサ、テレビ、ビューファインダ型またはモニタ
直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計
算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパ
ネルなどを挙げることができる。
【0079】図19に示す投射型液晶表示装置1100
は、前記の駆動回路1004がTFTアレイ基板上に搭
載された液晶装置100を含む液晶モジュールを3個準
備し、各々RGB用のライトバルブ100R、100
G、100Bとして用いたプロジェクタとして構成され
ている。この液晶プロジェクタ1100では、メタルハ
ライドランプなどの白色光源のランプユニット1102
から光が出射されると、3枚のミラー1106および2
枚のダイクロイックミラー1108によって、R、G、
Bの3原色に対応する光成分R、G、Bに分離され(光
分離手段)、対応するライトバルブ100R、100
G、100B(液晶装置100/液晶ライトバルブ)に
各々導かれる。この際に、光成分Bは、光路が長いの
で、光損失を防ぐために入射レンズ1122、リレーレ
ンズ1123、および出射レンズ1124からなるリレ
ーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライト
バルブ100R、100G、100Bによって各々変調
された3原色に対応する光成分R、G、Bは、ダイクロ
イックプリズム1112(光合成手段)に3方向から入
射され、再度合成された後、投射レンズ1114を介し
てスクリーン1120などにカラー画像として投射され
る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、エッ
チング工程でドライエッチングを行い、かつ、エッチン
グ工程を行ったチャンバー内にアッシング用ガスを導入
することによって、エッチング工程で用いたレジストマ
スクに対するアッシング工程を行う。このため、エッチ
ング工程を行うたびにチャンバー内から基板を取り出す
必要がないので、エッチング工程およびアッシング工程
を効率よく行うことができる。また、シリコンウエーハ
などと違って、石英基板やガラス基板などといった基板
は、加熱するのに時間がかかるが、本発明では、チャン
バー内に基板を配置したまま、エッチング工程に続いて
アッシング工程を行うので、アッシング工程を行う際、
基板を短時間のうちに所定の温度にまで加熱することが
できる。さらに、エッチング工程を行うと、チャンバー
の内壁にエッチングにより生成された副生物の滓などが
付着することがあるが、このようなエッチングにより生
成された副生物の滓などは、アッシング工程で除去する
ことができるので、チャンバー内を常に清浄に保つこと
ができ、パーティクルの低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶装置をその上に形成され
た各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図であ
る。
【図2】図1のH−H′断面図である。
【図3】液晶装置の画像表示領域において、マトリクス
状に配置された複数の画素に形成された各種素子、配線
などの等価回路図である。
【図4】液晶装置において、TFTアレイ基板に形成さ
れた各画素の構成を示す平面図である。
【図5】図1および図2に示す液晶装置の画像表示領域
の一部を図4のA−A′線に相当する位置で切断したと
きの断面図である。
【図6】図1および図2に示す液晶装置の画像表示領域
の周辺領域に形成した回路の平面図である。
【図7】図6に示す駆動回路用のTFTの断面図であ
る。
【図8】本発明を適用した液晶装置の製造方法で薄膜を
効率よくパターニングする様子を示す説明図である。
【図9】図8に示す方法でパターニングする際に、その
エッチング工程およびアッシング工程で用いる処理装置
の説明図である。
【図10】(A)〜(C)は、本発明を適用した液晶装
置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図11】(D)〜(F)は、本発明を適用した液晶装
置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図12】(G)〜(J)は、本発明を適用した液晶装
置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図13】(K)〜(N)は、本発明を適用した液晶装
置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図14】(O)〜(Q)は、本発明を適用した液晶装
置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図15】(R)〜(T)は、本発明を適用した液晶装
置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図16】(U)〜(W)は、本発明を適用した液晶装
置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図17】(X)〜(Z)は、本発明を適用した液晶装
置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図18】本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の回
路構成を示すブロック図である。
【図19】本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の一
例としての投射型電気光学装置の光学系の構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
10 TFTアレイ基板 10b TFTアレイ基板の基体としての基板 30 画素スイッチング用のTFT 81、91 駆動回路用のTFT 100 液晶装置 300 処理装置 301 ステージ 302 陽極 303 真空引き系 304 高周波電源 305 コンデンサ 308 ヒータ 310 チャンバー 350 ガス供給部 400〜407 レジストマスク 410 薄膜 450 レジストマスクの開口部 ST1 成膜工程 ST2 マスク形成工程 ST3 エッチング工程 ST4 アッシング工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/302 J 5F110 21/3065 21/30 572A 5G435 21/336 29/78 612D 29/786 627C Fターム(参考) 2H092 JA24 MA13 MA15 MA19 MA37 NA27 PA01 PA08 PA09 RA05 2H096 AA27 HA23 LA07 5C094 AA43 BA03 BA43 DA14 DA15 EA04 FB12 FB15 5F004 AA15 AA16 BA04 BD01 CA01 DA00 DA03 DA04 DA05 DA11 DA13 DA16 DA18 DA22 DA24 DA25 DA26 DB26 5F046 MA12 5F110 AA30 BB02 BB04 CC02 DD02 DD03 DD12 DD13 DD25 EE05 FF02 FF23 GG02 GG13 HJ01 HJ04 HJ13 HL03 HL07 HM15 NN03 NN23 NN44 NN46 NN72 NN73 QQ03 QQ04 QQ09 QQ11 5G435 AA17 BB12 EE33 HH12 HH13 HH14 KK05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学物質を保持するための基板の表
    面に薄膜を形成する成膜工程、該薄膜の表面に所定の開
    口パターンを備えたレジストマスクを形成するマスク形
    成工程、当該レジストマスクの開口から前記薄膜をエッ
    チングするエッチング工程、および前記レジストマスク
    を除去するアッシング工程をこの順に少なくとも1サイ
    クル行う電気光学装置の製造方法において、 前記エッチング工程では、前記基板を配置したチャンバ
    ー内にエッチングガスを導入しながらプラズマを発生さ
    せ、 前記アッシング工程では、前記エッチング工程に続い
    て、該エッチング工程を行った前記チャンバー内に前記
    基板を配置したままアッシング用ガスを導入ながらプラ
    ズマを発生させることを特徴とする電気光学装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記基板は、石英基
    板あるいはガラス基板であることを特徴とする電気光学
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記成膜工
    程、前記マスク形成工程、前記エッチング工程、および
    前記アッシング工程をこの順に2サイクル以上、行うこ
    とを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記成膜工程、前記
    マスク形成工程、前記エッチング工程、および前記アッ
    シング工程をこの順に2サイクル以上、行って前記基板
    上に複数の薄膜トランジスタを形成することにより、ト
    ランジスタアレイ基板を形成することを特徴とする電気
    光学装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記薄膜は、金属膜、半導体膜、シリサイド膜、および
    絶縁膜のうちのいずれかであることを特徴とする電気光
    学装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記アッシング用ガスとして酸素を含むガスを導入して
    酸素プラズマを発生させることを特徴とする電気光学装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに規定する
    方法で製造したことを特徴とする電気光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記電気光学物質は
    液晶であることを特徴とする電気光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に規定する電気光学装
    置を用いたことを特徴とする電子機器。
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