JP2003140043A - ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置

Info

Publication number
JP2003140043A
JP2003140043A JP2001341737A JP2001341737A JP2003140043A JP 2003140043 A JP2003140043 A JP 2003140043A JP 2001341737 A JP2001341737 A JP 2001341737A JP 2001341737 A JP2001341737 A JP 2001341737A JP 2003140043 A JP2003140043 A JP 2003140043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
component
positive
object side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001341737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003140043A5 (ja
JP4112210B2 (ja
Inventor
Shinichi Mihara
伸一 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001341737A priority Critical patent/JP4112210B2/ja
Priority to US10/287,489 priority patent/US7142371B2/en
Publication of JP2003140043A publication Critical patent/JP2003140043A/ja
Publication of JP2003140043A5 publication Critical patent/JP2003140043A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4112210B2 publication Critical patent/JP4112210B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成枚数が少なく、小型で簡素にしやすく、
高い結像性能を有するズーム方式を用いてビデオカメラ
やデジタルカメラの徹底的薄型化を図ること。 【解決手段】 電子撮像装置のズームレンズが負第1群
G1と開口絞りSと正第2群G2と正第3群G3とから
なり、広角から望遠への変倍の際に第2群が物体側への
み移動し、第3群が第2群とは異なる軌跡で移動し、第
1群は非球面を含む負レンズと正レンズで構成され、第
2群は物体側成分と像側成分からなり、その中一方のレ
ンズ成分は正レンズと負レンズの接合レンズ成分、他方
のレンズ成分は正の単レンズのみからなり、物体側成分
の物体側面が非球面で構成され、第3群は1つの正屈折
力を持つレンズ成分からなり、第2群の物体側成分が物
体側面及び像側面の曲率半径の比に関する条件(1)を
満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズ及び
それを用いた電子撮像装置に関し、特に、ズームレンズ
等の光学系部分の工夫により奥行き方向の薄型化を実現
したズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラやデジ
タルカメラ等の電子撮像装置に関するものである。ま
た、そのズームレンズはリアフォーカスを可能にならし
めたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩35mmフィルム(通称ライ
カ版)カメラに代わる次世代カメラとしてデジタルカメ
ラ(電子カメラ)が注目されてきている。さらに、それ
は業務用高機能タイプからポータブルな普及タイプまで
幅広い範囲でいくつものカテゴリーを有するようになっ
てきている。
【0003】本発明においては、特にポータブルな普及
タイプのカテゴリーに注目し、高画質を確保しながら奥
行きの薄いビデオカメラ、デジタルカメラを実現する技
術を提供することをねらっている。カメラの奥行き方向
を薄くするのに最大のネックとなっているのは、光学
系、特にズームレンズ系の最も物体側の面から撮像面ま
での厚みである。最近では、撮影時に光学系をカメラボ
ディ内からせり出し携帯時に光学系をカメラボディ内に
収納するいわゆる沈胴式鏡筒を採用することが主流にな
っている。
【0004】しかしながら、使用するレンズタイプやフ
ィルターによって光学系沈胴時の厚みが大きく異なる。
特にズーム比やF値等、仕様を高く設定するには、最も
物体側のレンズ群が正の屈折力を有するいわゆる正先行
型ズームレンズは、各々のレンズエレメントの厚みやデ
ッドースペースが大きく、沈胴してもたいして厚みが薄
くならない(特開平11−258507号)。負先行型
で特に2乃至3群構成のズームレンズはその点有利であ
るが、群内構成枚数が多かったり、エレメントの厚みが
大きかったり、最も物体側のレンズが正レンズの場合も
沈胴しても薄くならない(特開平11−52246
号)。現在知られている中で電子撮像素子用に適しかつ
ズーム比、画角、F値等を含めた結像性能が良好で沈胴
厚を最も薄くできる可能性を有するものの例として、特
開平11−287953号、特開2000−26700
9、特開2000−275520等のものがある。
【0005】第1群を薄くするには入射瞳位置を浅くす
るのがよいが、そのためには第2群の倍率を高くするこ
とになる。一方、そのために第2群の負担が大きくなり
それ自身を薄くすることが困難になるばかりでなく、収
差補正の困難さや製造誤差の効きが増大し好ましくな
い。薄型化、小型化を実施するには、撮像素子を小さく
すればよいが、同じ画素数とするためには画素ピッチを
小さくする必要があり、感度不足を光学系でカバーしな
ければならない。回折の影響も然りである。
【0006】また、奥行きの薄いカメラボディにするた
めに、合焦時のレンズ移動を前群ではなくいわゆるリア
フォーカスで行うのが駆動系のレイアウト上有効であ
る。すると、リアフォーカスを実施したときの収差変動
が少ない光学系を選択する必要が出てくる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術のこ
のような状況に鑑みてなされたものであり、その目的
は、構成枚数が少なく、リアフォーカス方式等機構レイ
アウト上小型で簡素にしやすく、無限遠から近距離まで
安定した高い結像性能を有するズーム方式あるいはズー
ム構成を選択し、さらには、レンズエレメントを薄くし
て各群の総厚を薄くしたり、フィルター類の選択をも考
慮して、ビデオカメラやデジタルカメラの徹底的薄型化
を図ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のズームレンズは、物体側より順に、負の屈
折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2
レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群よりな
り、無限遠物点合焦時における広角端から望遠端への変
倍に際して、各レンズ群の間隔を変化させつつ、前記第
2レンズ群が物体側へのみ移動し、かつ、前記第3レン
ズ群は前記第2レンズ群とは異なる軌跡で移動し、前記
第1レンズ群は、非球面を含む負レンズ及び正レンズの
2枚のレンズで構成され、前記第2レンズ群は、物体側
レンズ成分と像側レンズ成分の2つのレンズ成分からな
り、その中一方のレンズ成分は正レンズと負レンズの接
合レンズ成分、他方のレンズ成分は正の単レンズのみか
らなり、かつ、前記物体側レンズ成分の物体側面が非球
面で構成され、前記第3レンズ群は、1つの正屈折力を
持つレンズ成分からなり、前記第2レンズ群の物体側レ
ンズ成分が以下の条件を満足することを特徴とするもの
である。
【0009】 (1) 0.6<R2FR /R2FF <1.0 ただし、R2FF 、R2FR はそれぞれ第2レンズ群の物体
側レンズ成分の物体側面及び像側面における光軸上の曲
率半径である。
【0010】以下、本発明において上記構成をとる理由
と作用について説明する。
【0011】本発明のズームレンズは、物体側より順
に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を
有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ
群よりなり、無限遠物点合焦時における広角端から望遠
端への変倍に際して、各レンズ群の間隔を変化させつ
つ、第2レンズ群が物体側へのみ移動し、かつ、第3レ
ンズ群は第2レンズ群とは異なる軌跡で移動するズーム
レンズにおいて、第1レンズ群は、非球面を含む負レン
ズ及び正レンズの2枚のレンズで構成され、第2レンズ
群は、物体側レンズ成分と像側レンズ成分の2つのレン
ズ成分からなり、その中一方のレンズ成分は正レンズと
負レンズの接合レンズ成分、他方のレンズ成分は正の単
レンズのみからなり、かつ、物体側レンズ成分の物体側
面が非球面で構成されたズームレンズを採用しており、
さらに、その物体側のレンズ成分が以下の条件を満足す
るとよい。
【0012】 (1) 0.6<R2FR /R2FF <1.0 ただし、R2FF 、R2FR はそれぞれ第2レンズ群の物体
側レンズ成分の物体側面及び像側面における光軸上の曲
率半径である。
【0013】なお、本発明において、レンズとは、単一
の媒質からなるレンズを一単位とし、接合レンズは複数
のレンズからなるものとする。また、レンズ成分は、間
に空気間隔を配さないレンズ群を意味し、単レンズ又は
接合レンズを意味する。
【0014】古くから銀塩フィルムカメラ用ズームレン
ズとしてよく使用される負正の2群ズームレンズにおい
て、それを小型化するために各焦点距離における正の後
群(第2レンズ群)の倍率を高くするのがよいが、その
ために、第2レンズ群のさらに像側に正レンズ成分を第
3レンズ群として加え、広角端から望遠端に変倍する際
に第2レンズ群との間隔を変化させるという方法がよく
知られている。また、この第3レンズ群はフォーカス用
としても使用できる可能性を有している。
【0015】そして、本発明の目的の達成、つまり、沈
胴収納時のレンズ部総厚を薄くしてなおかつ第3レンズ
群にてフォーカスをする際、非点収差を始めとする軸外
収差の変動を抑制するために、第2レンズ群を、物体側
から順に、物体側レンズ成分と像側レンズ成分の2つの
レンズ成分からなり、その中一方のレンズ成分は正レン
ズと負レンズの接合レンズ成分、他方のレンズ成分は正
の単レンズのみからなる合計3枚から構成し、物体側レ
ンズ成分の物体側面が非球面とし、特に、物体側レンズ
成分は、物体側に凸面を向け両面の曲率半径が近い強い
メニスカス形状としている。
【0016】第3レンズ群にてフォーカスをする場合、
収差変動が問題になるが、第3レンズ群に必要以上の量
の非球面が入ると、その効果を出すために第1レンズ群
・第2レンズ群で残存する非点収差を第3レンズ群にて
補正することになり、ここで第3レンズ群がフォーカス
のために動くと、そのバランスが崩れてしまい好ましく
ない。したがって、第3レンズ群でフォーカスする場合
は、第1レンズ群・第2レンズ群で非点収差をズーム全
域に亘り略取り切らねばならない。
【0017】よって、第3レンズ群は球面系又は少ない
非球面量にて構成し、開口絞りを第2レンズ群の物体側
に配し、第2レンズ群は、2つの正レンズ成分で合計3
枚から構成し、最も物体側の面を非球面とし、特に、物
体側レンズ成分は物体側に凸面を向け両面の曲率半径が
近い強いメニスカス形状とするのがよい。
【0018】また、このタイプでは、前玉径が大きくな
り難いので、開口絞りを第2レンズ群と一体(本発明の
後記の実施例では、第2レンズ群の直前に配置し、第2
レンズ群と一体)とした方が、機構上単純であるばかり
でなく、沈胴時のデッドスペースが発生し難く、広角端
と望遠端のF値差が小さい。
【0019】また、第2レンズ群は合計3枚構成である
が、一方のレンズ成分を接合レンズ成分としたのは、特
に負レンズの正レンズに対する相対的偏心による収差の
発生を抑制するためである。接合する場合は、できるだ
け接合レンズ成分内で収差をキャンセルして偏心敏感度
を小さくするのがよい。そして、残る単独の正レンズ成
分との相対偏心敏感度を少なくするのがねらいである。
【0020】さらに、その物体側のレンズ成分が以下の
条件を満足するとよい。
【0021】 (1) 0.6<R2FR /R2FF <1.0 ただし、R2FF 、R2FR はそれぞれ第2レンズ群の物体
側レンズ成分の物体側面及び像側面における光軸上の曲
率半径である。
【0022】条件(1)の上限の1.0を越えると、全
系収差の球面収差・コマ収差・非点収差の補正には有利
だが、接合による偏心敏感度の緩和の効果が少ない。下
限の0.6を越えると、全系収差の球面収差・コマ収差
・非点収差の補正が困難になりやすい。
【0023】なお、以下のようにするとよりよい。
【0024】 (1)’ 0.65<R2FR /R2FF <0.95 さらに、以下のようにすると最もよい。
【0025】 (1)” 0.7<R2FR /R2FF <0.9 また、物体側レンズ成分と像側レンズ成分の2つのレン
ズ成分の中、接合成分を物体側レンズ成分とした場合、
さらに以下の条件を満足するとよい。
【0026】(2) 0<L/R2FC <1.0 (3) 0.01<n2FN −n2FP <0.2 (4) ν2FN <26.5 ただし、R2FC は第2レンズ群の物体側レンズ成分の接
合面における光軸上の曲率半径、n2FP 、n2FN はそれ
ぞれ第2レンズ群の物体側レンズ成分の正レンズ及び負
レンズにおけるd線での屈折率、ν2FN は第2レンズ群
の物体側レンズ成分の負レンズにおけるd線基準でのア
ッベ数、Lは撮像素子の有効撮像領域(略矩形)の対角
長である。
【0027】条件(2)は、軸上・倍率色収差の補正に
関する規定であって、その条件の上限の1.0を越える
と、第2レンズ群の接合レンズの厚みを薄くしやすい
が、軸上色収差の補正が困難になる。下限の0を越える
と、軸上色収差の補正には有利だが、接合レンズの厚み
を厚くせざるを得ず、沈胴厚を薄くするのに足枷とな
る。
【0028】条件(3)は、第2レンズ群の物体側レン
ズ成分の正レンズ、負レンズの媒質屈折率差を規定した
もので、下限値の0.01を越えると、第2レンズ群内
の2つの成分間の相対偏心敏感度を小さくする効果はあ
るが、コマ収差等の全体的な補正が困難になる。上限値
の0.2を越えると、ズーム全域各収差の補正には有利
であるが、第2レンズ群内の2つの成分間の相対偏心敏
感度の改善には不利である。
【0029】条件(4)は、軸上・倍率色収差の補正に
関する規定であって、その条件の上限の26.5を越え
ると、軸上色収差の補正不足を招く。下限はそれ以下に
現実に適した媒質が存在しないため特に設けないが、あ
えて下限値を付けるとすれば、下限値を20とし、ν
2FN がそれ以上となるようにするとよい。下限値20を
越えると、レンズ材料が高価となる。
【0030】なお、条件(2)〜(4)の何れか1つ以
上あるいは全てを以下のようにするとよりよい。
【0031】(2)’ 0.1<L/R2FC <0.95 (3)’ 0.02<n2FN −n2FP <0.18 (4)’ ν2FN <26 さらに、条件(2)〜(4)の何れか1つ以上を以下の
ようにするとさらによい。特に全てを以下のようにする
と最もよい。
【0032】(2)” 0.2<L/R2FC <0.9 (3)” 0.03<n2FN −n2FP <0.16 (4)” ν2FN <25.5 なお、第2レンズ群の2つのレンズ成分の中、接合成分
が像側のレンズ成分である場合は、以下の条件を満足す
るとよい。
【0033】(5) −1.5<(R2RF +R2RR
/(R2RF −R2RR )<0.05 (6) 0.01<n2RN −n2RP <0.2 (7) 10<ν2RP −ν2RN ただし、R2RF 、R2RR はそれぞれ第2レンズ群の像側
レンズ成分の物体側の面及び像側の面の光軸上での曲率
半径、n2RP 、n2RN はそれぞれ第2レンズ群の像側レ
ンズ成分の正レンズ及び負レンズにおけるd線での屈折
率、ν2RP 、ν2R N はそれぞれ第2レンズ群の像側レン
ズ成分の正レンズ及び負レンズにおけるd線基準でのア
ッベ数である。
【0034】条件(5)は、第2レンズ群の像側成分
(接合成分)の形状ファクターに関する規定である。下
限の−1.5を越えると、第2レンズ群の2つのレンズ
成分の空気間隔d2FR を薄くしやすいが、コマ収差・非
点収差の補正が困難になる。上限値の0.05を越える
と、2つのレンズ成分の機械的干渉でd2FR が大きくな
りがちで、沈胴厚を薄くするのに足枷となる。なお、こ
の条件は第2レンズ群の物体側レンズ成分の方が接合の
場合に満たしても、効果がある。
【0035】条件(6)は、第2レンズ群の像側成分
(接合成分)の正レンズと負レンズの媒質屈折率差を規
定したもので、下限値の0.01を越えると、コマ収差
の補正が困難になりやすい。上限の0.2を越えると、
ペッツバール和が正の大きな値になる。
【0036】条件(7)の下限を越えると、軸上色収差
・倍率色収差共に補正不足となる。上限はそれ以上に現
実に適した媒質の組み合わせが存在しないため特に設け
ないが、あえて上限値を付けるとすれば、上限値を75
とし、ν2RP −ν2RN がそれ以下となるようにするとよ
い。上限値75を越えると、レンズ材料が高価となる。
【0037】なお、条件(5)〜(7)の何れか1つ以
上あるいは全てを以下のようにするとよりよい。
【0038】(5)’ −1.3<(R2RF +R2RR
/(R2RF −R2RR )<−0.1 (6)’ 0.02<n2RN −n2RP <0.18 (7)’ 12<ν2RP −ν2RN さらに、条件(5)〜(7)の何れか1つ以上を以下の
ようにするとさらによい。特に全てを以下のようにする
と最もよい。
【0039】(5)” −1.1<(R2RF +R2RR
/(R2RF −R2RR )<−0.25 (6)” 0.03<n2RN −n2RP <0.16 (7)” 14<ν2RP −ν2RN 一方、第3レンズ群は1つの正レンズ成分で構成可能で
ある。そして、以下の条件を満足するとよい。
【0040】(8) −1.0<(R3F+R3R)/
(R3F−R3R)<1.0 ただし、R3F、R3Rはそれぞれ第3レンズ群の正レンズ
成分における物体側面及び像側面の光軸上の曲率半径で
ある。
【0041】条件(8)の上限値の1.0を越えると、
リアフォーカスによる非点収差の変動が大きくなりす
ぎ、無限物点で非点収差を良好に補正し得ても、近距離
物点に対しては非点収差が悪化しやすい。下限値の−
1.0を越えると、リアフォーカスによる非点収差変動
は少ないが、無限物点に対する収差補正が困難となる。
【0042】なお、広角端から望遠端に変倍する際、第
3レンズ群は像側に凸の軌跡を動くようにすると、特に
出来栄え誤差によるピント位置のばらつきの大きな望遠
端における調整余裕量の確保が容易になる。
【0043】また、第3レンズ群は正レンズ1枚で構成
してもよい。実用的な収差レベルの補正は可能であり、
薄型化に貢献する。
【0044】なお、以下のようにするとよりよい。
【0045】第2レンズ群の物体側レンズ成分が接合の
場合: (8−1)’ 0.1<(R3F+R3R)/(R3F
3R)<0.9 第2レンズ群の像側レンズ成分が接合の場合: (8−2)’ −0.9<(R3F+R3R)/(R3F−R
3R)<0.4 さらに、以下のようにすると最もよい。
【0046】第2レンズ群の物体側レンズ成分が接合の
場合: (8−1)” 0.2<(R3F+R3R)/(R3F
3R)<0.8 第2レンズ群の像側レンズ成分が接合の場合: (8−2)” −0.8<(R3F+R3R)/(R3F−R
3R)<0.2 次に、第1レンズ群は、以下の条件を満足しつつ、非球
面を含む負レンズと正レンズの2枚のみで構成すれば、
色収差や各ザイデル軸外収差は良好に補正可能であるた
め、薄型化に貢献する。
【0047】(9) 20<ν11−ν12 (10) −10<(R13+R14)/(R13−R14)<
−2.0 ただし、ν11は第1レンズ群の負レンズのd線基準アッ
ベ数、ν12は第1レンズ群の正レンズのd線基準アッベ
数、R13、R14はそれぞれ第1レンズ群の正レンズの物
体側面及び像側面の光軸上の曲率半径である。
【0048】条件(9)は、変倍時における軸上・倍率
色収差の変動に関して規定したものである。下限値の2
0を越えると、軸上・倍率色収差の変動が大きくなりや
すい。上限はそれ以上に現実に適した媒質が存在しない
ため特に設けないが、あえて上限値を付けるとすれば、
上限値を75とし、ν11−ν12がそれ以下となるように
するとよい。上限値75を越えると、レンズ材料が高価
となる。
【0049】条件(10)は、第1レンズ群の正レンズ
のシェープファクターを規定したものである。下限の−
10を越えると、非点収差の補正上不利になる他、変倍
時の機械的干渉を回避するために第2レンズ群との間隔
を余分に必要とする点も不利になる。上限の−2.0を
越えると、歪曲収差の補正が不利になりやすい。
【0050】なお、条件(9)、(10)の何れかある
いは両方を以下のようにするとよりよい。
【0051】(9)’ 22<ν11−ν12 (10)’ −9<(R13+R14)/(R13−R14)<−
2.5 さらに、条件(9)、(10)の何れかあるいは両方を
以下のようにするとさらによい。特に両方を以下のよう
にすると最もよい。
【0052】(9)” 24<ν11−ν12 (10)” −8<(R13+R14)/(R13−R14)<−
3 また、以下の条件を満たすとよい。
【0053】(11) 0.2<d11/L<0.65 ただし、d11は第1レンズ群の負レンズと正レンズの光
軸上での空気間隔、Lは撮像素子の有効撮像領域の対角
長である。
【0054】この条件の上限の0.65を越えると、コ
マ収差・非点収差・歪曲収差の補正には有利であるが、
光学系が分厚くなり、下限値の0.2を越えると、これ
らの収差が非球面を導入したにも係わらず補正が困難に
なる。
【0055】なお、以下のようにするとよりよい。
【0056】(11)’ 0.25<d11/L<0.6 さらに、以下のようにすると最もよい。
【0057】(11)” 0.3<d11/L<0.55 なお、本発明のズームレンズは、広角域を含む電子撮像
装置を構成する上で有利である。特に、広角端における
対角方向の半画角ωW が以下の条件を満足する電子撮像
装置に用いることが好ましい(後記の各実施例に記載の
広角端半画角はωW に相当する。)。
【0058】27°<ωW <42° この条件の下限値の27°を越えて広角端半画角が狭く
なると、収差補正上は有利になるが、実用的な広角端で
の画角ではなくなる。一方、上限値の42°を越える
と、歪曲収差、倍率の色収差が発生しやすくなり、レン
ズ枚数が増加する。
【0059】また、本願発明の電子撮像素子に用いるズ
ームレンズは、軸外主光線を垂直に近い状態で撮像素子
に導けるので、画像の周辺部まで良好な像が得られる。
そのとき、撮像素子の有効撮像領域の対角長Lが3.0
mm乃至12.0mmであることが、良好な画質と小型
化を両立する上でより好ましい。
【0060】この条件の下限値の3.0mmを越えて撮
像素子が小さくなると、感度不足がカバーし難くなる。
一方、上限値の12.0mmを越えて撮像素子が大きく
なると、それに付随してズームレンズも大きくなる傾向
にあり、薄型化の効果が薄れる。
【0061】以上、ズームレンズ部について沈胴厚を薄
くしつつも結像性能を良好にする手段を提供した。
【0062】次に、フィルター類を薄くする件について
言及する。電子撮像装置には、通常、赤外光が撮像面に
入射しないように一定の厚みのある赤外吸収フィルター
を撮像素子よりも物体側に挿入している。これを厚みの
ないコーティングに置き換えることを考える。当然その
分薄くなる訳だが、副次的効果がある。ズームレンズ系
後方にある撮像素子よりも物体側に、波長600nmで
の透過率(τ600 )が80%以上、700nmでの透過
率(τ700 )が8%以下の近赤外シャープカットコート
を導入すると、吸収タイプよりも700nm以上の近赤
外領域の透過率が低く、かつ、相対的に赤側の透過率が
高くなり、補色モザイクフィルターを有するCCD等の
固体撮像素子の欠点である青紫側のマゼンタ化傾向がゲ
イン調整により緩和され、原色フィルターを有するCC
D等の固体撮像素子並みの色再現を得ることができる。
【0063】すなわち、 (12) τ600 /τ550 ≧0.8 (13) τ700 /τ550 ≦0.08 を満たすことが望ましい。ただし、τ550 は波長550
nmでの透過率である。
【0064】なお、条件(12)、(13)の何れかあ
るいは両方を以下のようにするとよりよい。
【0065】(12)’ τ600 /τ550 ≧0.85 (13)’ τ700 /τ550 ≦0.05 さらに、条件(12)、(13)の何れかあるいは両方
を以下のようにするとさらによい。特に両方を以下のよ
うにすると最もよい。
【0066】(12)” τ600 /τ550 ≧0.9 (13)” τ700 /τ550 ≦0.03 CCD等の固体撮像素子のもう1つの欠点は、近紫外域
の波長550nmに対する感度が人間の眼のそれよりも
かなり高いことである。これも、近紫外域の色収差によ
る画像のエッジ部の色にじみを目立たせている。特に光
学系を小型化すると致命的である。したがって、波長4
00nmでの透過率(τ400 )の550nmでのそれ
(τ550 )に対する比が0.08を下回り、440nm
での透過率(τ440 )の550nmでのそれ(τ550
に対する比が0.4を上回るような吸収体あるいは反射
体を光路上に挿入すれば、色再現上必要な波長域を失わ
ず(良好な色再現を保ったまま)、色にじみなどのノイ
ズがかなり軽減される。
【0067】すなわち、 (14) τ400 /τ550 ≦0.08 (15) τ440 /τ550 ≧0.4 を満たすことが望ましい。
【0068】なお、条件(14)、(15)の何れかあ
るいは両方を以下のようにするとよりよい。
【0069】(14)’ τ400 /τ550 ≦0.06 (15)’ τ440 /τ550 ≧0.5 さらに、条件(14)、(15)の何れかあるいは両方
を以下のようにするとさらによい。特に両方を以下のよ
うにすると最もよい。
【0070】(14)” τ400 /τ550 ≦0.04 (15)” τ440 /τ550 ≧0.6 なお、これらのフィルターの設置場所は結像光学系と撮
像素子の間がよい。
【0071】一方、補色フィルターの場合、その透過光
エネルギーの高さから、原色フィルター付きCCDと比
べ実質的感度が高く、かつ、解像的にも有利であるた
め、小型CCDを使用したときのメリットが大である。
もう一方のフィルターである光学的ローパスフィルター
についても、その総厚tLPF (mm)が以下の条件を満
たすようにするとよい。
【0072】 (16) 0.15<tLPF /a<0.45 ただし、aは撮像素子の水平画素ピッチ(単位μm)で
あり、5μm以下である。
【0073】沈胴厚を薄くするには、光学的ローパスフ
ィルターを薄くすることも効果的であるが、一般的には
モアレ抑制効果が減少して好ましくない。一方、画素ピ
ッチが小さくなるにつれて結像レンズ系の回折の影響に
より、ナイキスト限界以上の周波数成分のコントラスト
は減少し、モアレ抑制効果の現象はある程度許容される
ようになる。例えば、像面上投影時の方位角度が水平
(=0°)と±45°方向にそれぞれ結晶軸を有する3
種類のフィルターを光軸方向に重ねて使用する場合、か
なりモアレ抑制効果があることが知られている。この場
合のフィルターが最も薄くなる仕様としては、水平にa
μm、±45°方向にそれぞれSQRT(1/2)*aμmだけ
ずらせるものが知られている。このときのフィルター厚
は、凡そ[1+2*SQRT(1/2) ]*a/5.88(m
m)となる。ここで、SQRTはスクエアルートであり
平方根を意味する。これは、丁度ナイキスト限界に相当
する周波数においてコントラストをゼロにする仕様であ
る。これよりは数%乃至数十%程度薄くすると、ナイキ
スト限界に相当する周波数のコントラストが少し出てく
るが、上記回折の影響で抑えるることが可能になる。
【0074】上記以外のフィルター仕様、例えば2枚重
ねあるいは1枚で実施する場合も含めて、条件(16)
を満足するのがよい。その上限値の0.45を越える
と、光学的ローパスフィルターが厚すぎ薄型化の妨げに
なる。下限値の0.15を越えると、モアレ除去が不十
分になる。ただし、これを実施する場合のaの条件は5
μm以下である。
【0075】aが4μm以下なら、より回折の影響を受
けやすいので (16)’ 0.13<tLPF /a<0.42 としてもよい。
【0076】また、水平画素ピッチと重ねるローパスフ
ィルターの枚数に応じて、以下のようにしてもよい。
【0077】(16)” 0.3<tLPF /a<0.4 ただし、3枚重ねかつ4≦a<5(μm)のとき、 0.2<tLPF /a<0.28 ただし、2枚重ねかつ4≦a<5(μm)のとき、 0.1<tLPF /a<0.16 ただし、1枚のみかつ4≦a<5(μm)のとき、 0.25<tLPF /a<0.37 ただし、3枚重ねかつa<4(μm)のとき、 0.16<tLPF /a<0.25 ただし、2枚重ねかつa<4(μm)のとき、 0.08<tLPF /a<0.14 ただし、1枚のみかつa<4(μm)のとき。
【0078】画素ピッチの小さな電子撮像素子を使用す
る場合、絞り込みによる回折効果の影響で画質が劣化す
る。したがって、開口サイズが固定の複数の開口を有
し、その中の1つを第1レンズ群の最も像側のレンズ面
と第3レンズ群の最も物体側のレンズ面の間の何れかの
光路内に挿入でき、かつ、他の開口と交換可能とするこ
とで像面照度の調節することができる電子撮像装置とし
ておき、その複数の開口の中、一部の開口内に550n
mに対する透過率がそれぞれ異なり、かつ、80%未満
であるような媒体を有するようにして光量調節を行なう
のがよい。あるいは、a(μm)/Fナンバー<0.4
となるようなF値に相当する光量になるように調節を実
施する場合は、開口内に550nmに対する透過率がそ
れぞれ異なりかつ80%未満の媒体を有する電子撮像装
置とするのがよい。例えば、開放値から上記条件の範囲
外ではその媒体なしかあるいは550nmに対する透過
率が91%以上のダミー媒質としておき、範囲内のとき
は回折の影響が出る程に開口絞り径を小さくするのでは
なく、NDフィルターのようなもので光量調節するのが
よい。
【0079】また、その複数の開口をそれぞれ径をF値
に反比例して小さくしたものにして揃えておき、NDフ
ィルターの代わりにそれぞれ周波数特性の異なる光学的
ローパスフィルターを開口内に入れておくのでもよい。
絞り込むにつれて回折劣化が大きくなるので、開口径が
小さくなる程光学的ローパスフィルターの周波数特性を
高く設定しておく。
【0080】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子撮像装置に用
いられるズームレンズの実施例1〜5について説明す
る。実施例1〜5の無限遠物点合焦時の広角端(a)、
中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図をそれ
ぞれ図1〜図5に示す。図中、第1レンズ群はG1、絞
りはS、第2レンズ群はG2、第3レンズ群はG3、赤
外カット吸収フィルターはIF、ローパスフィルターは
LF、電子撮像素子であるCCDのカバーガラスはC
G、CCDの像面はIで示してある。なお、赤外カット
吸収フィルターIFに代えて、透明平板の入射面に近赤
外シャープカットコートとしたものを用いてもよいし、
ローパスフィルターLFに直接近赤外シャープカットコ
ートを施してもよい。
【0081】実施例1のズームレンズは、図1に示すよ
うに、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凸
の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1レンズ
群G1、開口絞りS、物体側に凸の正メニスカスレンズ
と物体側に凸の負メニスカスレンズの接合レンズと、両
凸レンズとからなる正屈折力の第2レンズ群G2、両凸
正レンズ1枚からなる正屈折力の第3レンズ群G3から
なり、広角端から望遠端に変倍する際は、第1レンズ群
G1は物体側に凹の軌跡を描いて移動し、望遠端では広
角端より像面側の位置になり、第2レンズ群G2は開口
絞りSと一体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は像
面側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端より
像面側の位置になる。近距離の被写体にフォーカシング
するために、第3レンズ群G3は物体側に繰り出され
る。
【0082】非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカ
スレンズの像面側の面、第2レンズ群G2の接合レンズ
の物体側の面の2面に用いられている。
【0083】実施例2のズームレンズは、図2に示すよ
うに、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凸
の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1レンズ
群G1、開口絞りS、物体側に凸の正メニスカスレンズ
と物体側に凸の負メニスカスレンズの接合レンズと、両
凸レンズとからなる正屈折力の第2レンズ群G2、両凸
正レンズ1枚からなる正屈折力の第3レンズ群G3から
なり、広角端から望遠端に変倍する際は、第1レンズ群
G1は物体側に凹の軌跡を描いて移動し、望遠端では広
角端より像面側の位置になり、第2レンズ群G2は開口
絞りSと一体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は像
面側に移動する。近距離の被写体にフォーカシングする
ために、第3レンズ群G3は物体側に繰り出される。
【0084】非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカ
スレンズの像面側の面、第2レンズ群G2の接合レンズ
の物体側の面、両凸レンズの物体側の面の3面に用いら
れている。
【0085】実施例3のズームレンズは、図3に示すよ
うに、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凸
の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1レンズ
群G1、開口絞りS、物体側に凸の正メニスカスレンズ
と物体側に凸の負メニスカスレンズの接合レンズと、両
凸レンズとからなる正屈折力の第2レンズ群G2、両凸
正レンズ1枚からなる正屈折力の第3レンズ群G3から
なり、広角端から望遠端に変倍する際は、第1レンズ群
G1は物体側に凹の軌跡を描いて移動し、望遠端では広
角端より像面側の位置になり、第2レンズ群G2は開口
絞りSと一体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は像
面側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端より
物体側の位置になる。近距離の被写体にフォーカシング
するために、第3レンズ群G3は物体側に繰り出され
る。
【0086】非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカ
スレンズの像面側の面、第2レンズ群G2の接合レンズ
の物体側の面、両凸レンズの像面側の面の3面に用いら
れている。
【0087】実施例4のズームレンズは、図4に示すよ
うに、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凸
の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1レンズ
群G1、開口絞りS、物体側に凸の正メニスカスレンズ
と、物体側に凸の負メニスカスレンズと両凸レンズの接
合レンズとからなる正屈折力の第2レンズ群G2、両凸
正レンズ1枚からなる正屈折力の第3レンズ群G3から
なり、広角端から望遠端に変倍する際は、第1レンズ群
G1は物体側に凹の軌跡を描いて移動し、望遠端では広
角端より像面側の位置になり、第2レンズ群G2は開口
絞りSと一体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は物
体側に凸の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端より
物体側の位置になる。近距離の被写体にフォーカシング
するために、第3レンズ群G3は物体側に繰り出され
る。
【0088】非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカ
スレンズの像面側の面、第2レンズ群G2の正メニスカ
スレンズの物体側の面の2面に用いられている。
【0089】実施例5のズームレンズは、図5に示すよ
うに、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凸
の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1レンズ
群G1、開口絞りS、物体側に凸の正メニスカスレンズ
と、両凸正レンズと像面側に凸の負メニスカスレンズの
接合レンズとからなる正屈折力の第2レンズ群G2、物
体側に凸の負メニスカスレンズと両凸レンズの接合レン
ズからなる第3レンズ群G3からなり、広角端から望遠
端に変倍する際は、第1レンズ群G1は物体側に凹の軌
跡を描いて移動し、望遠端では広角端より像面側の位置
になり、第2レンズ群G2は開口絞りSと一体に物体側
に移動し、第3レンズ群G3は物体側に凸の軌跡を描い
て移動し、望遠端では広角端より物体側の位置になる。
近距離の被写体にフォーカシングするために、第3レン
ズ群G3は物体側に繰り出される。
【0090】非球面は、第1レンズ群G1の負メニスカ
スレンズの像面側の面、第2レンズ群G2の正メニスカ
スレンズの物体側の面の2面に用いられている。
【0091】以下に、上記各実施例の数値データを示す
が、記号は上記の外、fは全系焦点距離、ωは半画角、
NOはFナンバー、WEは広角端、STは中間状態、T
Eは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d
1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レ
ンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ
数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正
とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下
記の式にて表される。
【0092】x=(y2 /r)/[1+{1−(K+
1)(y/r)2 1/2 ]+A44 +A66 +A88
A1010 ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6
A8、A10 はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面
係数である。
【0093】 実施例1 r1 = 79.4668 d1 = 0.7000 nd1 =1.74320 νd1 =49.34 r2 = 5.0248(非球面) d2 = 2.0000 r3 = 7.7722 d3 = 1.8000 nd2 =1.84666 νd2 =23.78 r4 = 12.8300 d4 = (可変) r5 = ∞(絞り) d5 = 1.2000 r6 = 3.8190(非球面) d6 = 2.0000 nd3 =1.80610 νd3 =40.92 r7 = 14.0000 d7 = 0.7000 nd4 =1.84666 νd4 =23.78 r8 = 3.2333 d8 = 0.4000 r9 = 13.6941 d9 = 1.3000 nd5 =1.69350 νd5 =53.21 r10= -13.6343 d10= (可変) r11= 41.4339 d11= 1.8000 nd6 =1.48749 νd6 =70.23 r12= -10.8130 d12= (可変) r13= ∞ d13= 0.8000 nd7 =1.51633 νd7 =64.14 r14= ∞ d14= 1.5000 nd8 =1.54771 νd8 =62.84 r15= ∞ d15= 0.8000 r16= ∞ d16= 0.7500 nd9 =1.51633 νd9 =64.14 r17= ∞ d17= 1.2098 r18= ∞(像面) 非球面係数 第2面 K = 0 A4 =-6.4687 ×10-4 A6 = 7.9816 ×10-6 A8 =-2.0304 ×10-6 A10= 0.0000 第6面 K = 0 A4 =-9.5187 ×10-4 A6 =-4.3656 ×10-6 A8 =-7.0479 ×10-6 A10= 0.0000 ズームデータ(∞) WE ST TE f (mm) 4.52153 8.69162 12.89380 FNO 2.6748 3.6906 4.5245 ω (°) 33.1 18.2 12.5 d4 13.11868 5.07598 1.50000 d10 2.53628 8.72101 13.15846 d12 1.40000 0.50385 0.99490 。
【0094】 実施例2 r1 = 80.2647 d1 = 0.7000 nd1 =1.74320 νd1 =49.34 r2 = 4.9513(非球面) d2 = 2.0000 r3 = 7.8753 d3 = 1.8000 nd2 =1.84666 νd2 =23.78 r4 = 13.2881 d4 = (可変) r5 = ∞(絞り) d5 = 1.2000 r6 = 3.8515(非球面) d6 = 2.0000 nd3 =1.80610 νd3 =40.92 r7 = 14.0000 d7 = 0.7000 nd4 =1.84666 νd4 =23.78 r8 = 3.1393 d8 = 0.5000 r9 = 9.1010(非球面) d9 = 1.3000 nd5 =1.69350 νd5 =53.21 r10= -19.7779 d10= (可変) r11= 28.0001 d11= 1.8000 nd6 =1.48749 νd6 =70.23 r12= -12.5799 d12= (可変) r13= ∞ d13= 0.8000 nd7 =1.51633 νd7 =64.14 r14= ∞ d14= 1.5000 nd8 =1.54771 νd8 =62.84 r15= ∞ d15= 0.8000 r16= ∞ d16= 0.7500 nd9 =1.51633 νd9 =64.14 r17= ∞ d17= 1.2091 r18= ∞(像面) 非球面係数 第2面 K = 0 A4 =-7.9213 ×10-4 A6 = 1.7679 ×10-5 A8 =-2.5601 ×10-6 A10= 0.0000 第6面 K = 0 A4 =-7.4431 ×10-4 A6 =-1.2221 ×10-5 A8 =-8.7692 ×10-6 A10= 0.0000 第9面 K = 0 A4 =-4.3402 ×10-5 A6 =-5.4817 ×10-5 A8 = 5.0694 ×10-5 A10= 0.0000 ズームデータ(∞) WE ST TE f (mm) 4.50952 8.69055 12.89705 FNO 2.6690 3.6034 4.5310 ω (°) 33.2 18.2 12.4 d4 13.01029 4.54940 1.50000 d10 2.53628 8.12854 13.40352 d12 1.40000 1.12760 0.99575 。
【0095】 実施例3 r1 = 50.3217 d1 = 0.7000 nd1 =1.74320 νd1 =49.34 r2 = 5.1310(非球面) d2 = 2.0000 r3 = 7.3250 d3 = 1.8000 nd2 =1.84666 νd2 =23.78 r4 = 10.7444 d4 = (可変) r5 = ∞(絞り) d5 = 1.2000 r6 = 3.5068(非球面) d6 = 2.0000 nd3 =1.74320 νd3 =49.34 r7 = 6.7000 d7 = 0.7000 nd4 =1.84666 νd4 =23.78 r8 = 2.8220 d8 = 0.5000 r9 = 5.8112 d9 = 1.3000 nd5 =1.69350 νd5 =53.21 r10= -316.5015(非球面) d10= (可変) r11= 50.4943 d11= 1.8000 nd6 =1.48749 νd6 =70.23 r12= -9.6629 d12= (可変) r13= ∞ d13= 0.8000 nd7 =1.51633 νd7 =64.14 r14= ∞ d14= 1.5000 nd8 =1.54771 νd8 =62.84 r15= ∞ d15= 0.8000 r16= ∞ d16= 0.7500 nd9 =1.51633 νd9 =64.14 r17= ∞ d17= 1.2097 r18= ∞(像面) 非球面係数 第2面 K = 0 A4 =-5.8527 ×10-4 A6 = 1.5379 ×10-5 A8 =-1.9096 ×10-6 A10= 0.0000 第6面 K = 0 A4 =-8.0840 ×10-4 A6 =-4.5549 ×10-5 A8 =-9.3085 ×10-6 A10= 0.0000 第10面 K = 0 A4 = 8.5670 ×10-4 A6 =-1.2791 ×10-4 A8 =-4.7133 ×10-6 A10= 0.0000 ズームデータ(∞) WE ST TE f (mm) 4.51584 8.69133 12.89440 FNO 2.6701 3.6212 4.4921 ω (°) 33.2 18.2 12.5 d4 13.49243 4.82848 1.50000 d10 2.53628 7.60532 12.14512 d12 0.92173 0.70991 0.99439 。
【0096】 実施例4 r1 = 41.9195 d1 = 0.7000 nd1 =1.74320 νd1 =49.34 r2 = 5.3599(非球面) d2 = 2.0000 r3 = 7.4865 d3 = 1.8000 nd2 =1.84666 νd2 =23.78 r4 = 10.5929 d4 = (可変) r5 = ∞(絞り) d5 = 1.2000 r6 = 3.5376(非球面) d6 = 2.3000 nd3 =1.74320 νd3 =49.34 r7 = 3.0341 d7 = 0.6000 r8 = 6.8380 d8 = 0.7000 nd4 =1.84666 νd4 =23.78 r9 = 3.4711 d9 = 1.3000 nd5 =1.69680 νd5 =55.53 r10= -65.6495 d10= (可変) r11= 17.8464 d11= 1.8000 nd6 =1.60311 νd6 =60.64 r12= -22.3809 d12= (可変) r13= ∞ d13= 0.8000 nd7 =1.51633 νd7 =64.14 r14= ∞ d14= 1.5000 nd8 =1.54771 νd8 =62.84 r15= ∞ d15= 0.8000 r16= ∞ d16= 0.7500 nd9 =1.51633 νd9 =64.14 r17= ∞ d17= 1.2136 r18= ∞(像面) 非球面係数 第2面 K = 0 A4 =-5.8655 ×10-4 A6 = 1.7946 ×10-5 A8 =-1.4627 ×10-6 A10= 0.0000 第6面 K = 0 A4 =-1.2212 ×10-3 A6 = 5.9361 ×10-5 A8 =-1.9068 ×10-5 A10= 0.0000 ズームデータ(∞) WE ST TE f (mm) 4.53237 8.68547 12.88317 FNO 2.7511 3.4823 4.5092 ω (°) 33.2 18.2 12.4 d4 14.13300 4.01510 1.50000 d10 2.53628 6.12697 12.36017 d12 0.92173 1.84607 1.01036 。
【0097】 実施例5 r1 = 68.1830 d1 = 0.7000 nd1 =1.74320 νd1 =49.34 r2 = 5.2637(非球面) d2 = 2.0000 r3 = 8.9627 d3 = 1.8000 nd2 =1.84666 νd2 =23.78 r4 = 15.6301 d4 = (可変) r5 = ∞(絞り) d5 = 1.2000 r6 = 3.2578(非球面) d6 = 2.0000 nd3 =1.74320 νd3 =49.34 r7 = 2.7435 d7 = 0.6000 r8 = 8.2026 d8 = 2.0000 nd4 =1.76200 νd4 =40.10 r9 = -3.5116 d9 = 0.6500 nd5 =1.84666 νd5 =23.78 r10= -34.7761 d10= (可変) r11= 16.7864 d11= 0.6500 nd6 =1.84666 νd6 =23.78 r12= 9.4111 d12= 1.8000 nd7 =1.80100 νd7 =34.97 r13= -70.1350 d13= (可変) r14= ∞ d14= 0.8000 nd8 =1.51633 νd8 =64.14 r15= ∞ d15= 1.5000 nd9 =1.54771 νd9 =62.84 r16= ∞ d16= 0.8000 r17= ∞ d17= 0.7500 nd10=1.51633 νd10=64.14 r18= ∞ d18= 1.2107 r19= ∞(像面) 非球面係数 第2面 K = 0 A4 =-7.4871 ×10-4 A6 = 1.6887 ×10-5 A8 =-1.7692 ×10-6 A10= 0.0000 第6面 K = 0 A4 =-1.1760 ×10-3 A6 = 5.5788 ×10-5 A8 =-2.4495 ×10-5 A10= 0.0000 ズームデータ(∞) WE ST TE f (mm) 4.51735 8.68968 12.89107 FNO 2.7264 3.4585 4.5154 ω (°) 33.2 18.3 12.4 d4 14.10503 3.87916 1.50000 d10 2.53628 6.24913 13.18371 d13 0.92173 2.00866 0.98271 。
【0098】上記実施例1の無限遠にフォーカシングし
た場合の収差図を図6に、第3レンズ群G3を物体側に
移動することで撮影距離10cmにフォーカシングした
場合の収差図を図7にそれぞれ示す。実施例4の同様の
収差図を図8と図9に、実施例5の同様の収差図を図1
0と図11にそれぞれ示す。これら収差図の(a)は広
角端、(b)は中間状態、(c)は望遠端での収差を表
し、“SA”は球面収差、“AS”は非点収差、“D
T”は歪曲収差、“CC”は倍率色収差を示す。また、
各収差図中、“FIY”は像高を示す。
【0099】次に、上記各実施例における条件(1)〜
(16)の値及びLの値を示す。 実施例 1 2 4 5 6 (1) 0.84663 0.81508 0.80471 0.85765 0.84214 (2) 0.40000 0.40000 0.83582 − − (3) 0.04056 0.04056 0.10346 − − (4) 23.78000 23.78000 23.78000 − − (5) 0.00219 -0.36971 -0.96394 -0.81133 -0.61830 (6) − − − 0.14986 0.08466 (7) − − − 31.75000 16.32000 (8) 0.58608 0.37999 0.67875 -0.11272 -0.61376 (9) 25.56000 25.56000 25.56000 25.56000 25.56000 (10) -4.07334 -3.90982 -5.28445 -5.82016 -3.68850 (11) 0.35714 0.35714 0.35714 0.35714 0.35714 (12) 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (13) 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 (14) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 (15) 1.06 1.06 1.06 1.06 1.06 (16) 0.333 0.333 0.333 0.333 0.333 (a=3.0) (a=3.0) (a=3.0) (a=3.0) (a=3.0) L 5.6 5.6 5.6 5.6 5.6 。
【0100】なお、実施例1〜5のローパスフィルター
の総厚tLPF は何れも1.500(mm)で3枚重ねで
構成している。もちろん、上述の実施例は、例えばロー
パスフィルターLFを1枚で構成する等、前記した構成
の範囲内で種々変更可能である。
【0101】ここで、有効撮像面の対角長Lと画素間隔
aについて説明しておく。図12は、撮像素子の画素配
列の1例を示す図であり、画素間隔aでR(赤)、G
(緑)、B(青)の画素あるいはシアン、マゼンダ、イ
エロー、グリーン(緑)の4色の画素(図12)がモザ
イク状に配されている。有効撮像面は撮影した映像の再
生(パソコン上での表示、プリンターによる印刷等)に
用いる撮像素子上の光電変換面内における領域を意味す
る。図中に示す有効撮像面は、光学系の性能(光学系の
性能が確保し得るイメージサークル)に合わせて、撮像
素子の全光電変換面よりも狭い領域に設定されている。
有効撮像面の対角長Lは、この有効撮像面の対角長であ
る。なお、映像の再生に用いる撮像範囲を種々変更可能
としてよいが、そのような機能を有する撮像装置に本発
明のズームレンズを用いる際は、その有効撮像面の対角
長Lが変化する。そのような場合は、本発明における有
効撮像面の対角長Lは、Lのとり得る範囲における最大
値とする。
【0102】また、赤外カット手段については、赤外カ
ット吸収フィルターIFと赤外シャープカットコートと
があり、赤外カット吸収フィルターIFはガラス中に赤
外吸収体が含有される場合で、赤外シャープカットコー
トは吸収でなく反射によるカットである。したがって、
前記したように、この赤外カット吸収フィルターIFを
除去して、ローパスフィルターLFに直接赤外シャープ
カットコートを施してもよいし、ダミー透明平板上に施
してもよい。
【0103】この場合の近赤外シャープカットコート
は、波長600nmでの透過率が80%以上、波長70
0nmでの透過率が10%以下となるように構成するこ
とが望ましい。具体的には、例えば次のような27層の
層構成からなる多層膜である。ただし、設計波長は78
0nmである。
【0104】 基 板 材質 物理的膜厚(nm) λ/4 ─────────────────────────────── 第1層 Al2 3 58.96 0.50 第2層 TiO2 84.19 1.00 第3層 SiO2 134.14 1.00 第4層 TiO2 84.19 1.00 第5層 SiO2 134.14 1.00 第6層 TiO2 84.19 1.00 第7層 SiO2 134.14 1.00 第8層 TiO2 84.19 1.00 第9層 SiO2 134.14 1.00 第10層 TiO2 84.19 1.00 第11層 SiO2 134.14 1.00 第12層 TiO2 84.19 1.00 第13層 SiO2 134.14 1.00 第14層 TiO2 84.19 1.00 第15層 SiO2 178.41 1.33 第16層 TiO2 101.03 1.21 第17層 SiO2 167.67 1.25 第18層 TiO2 96.82 1.15 第19層 SiO2 147.55 1.05 第20層 TiO2 84.19 1.00 第21層 SiO2 160.97 1.20 第22層 TiO2 84.19 1.00 第23層 SiO2 154.26 1.15 第24層 TiO2 95.13 1.13 第25層 SiO2 160.97 1.20 第26層 TiO2 99.34 1.18 第27層 SiO2 87.19 0.65 ─────────────────────────────── 空 気 。
【0105】上記の近赤外シャープカットコートの透過
率特性は図13に示す通りである。
【0106】また、ローパスフィルターLFの射出面側
には、図14に示すような短波長域の色の透過を低滅す
る色フィルターを設けるか若しくはコーティングを行う
ことで、より一層電子画像の色再現性を高めている。
【0107】具体的には、このフィルター若しくはコー
ティングにより、波長400nm〜700nmで透過率
が最も高い波長の透過率に対する420nmの波長の透
過率の比が15%以上であり、その最も高い波長の透過
率に対する400nmの波長の透過率の比が6%以下で
あることが好ましい。
【0108】それにより、人間の目の色に対する認識
と、撮像及び再生される画像の色とのずれを低減させる
ことができる。言い換えると、人間の視覚では認識され
難い短波長側の色が、人間の目で容易に認識されること
による画像の劣化を防止することができる。
【0109】上記の400nmの波長の透過率の比が6
%を越えると、人間の目では認識され難い単波長城が認
識し得る波長に再生されてしまい、逆に、上記の420
nmの波長の透過率の比が15%よりも小さいと、人間
の認識し得る波長城の再生が低くなり、色のバランスが
悪くなる。
【0110】このような波長を制限する手段は、補色モ
ザイクフィルターを用いた撮像系においてより効果を奏
するものである。
【0111】上記各実施例では、図14に示すように、
波長400nmにおける透過率を0%、420nmにお
ける透過率を90%、440nmにて透過率のピーク1
00%となるコーティングとしている。
【0112】前記した近赤外シャープカットコートとの
作用の掛け合わせにより、波長450nmの透過率99
%をピークとして、400nmにおける透過率を0%、
420nmにおける透過率を80%、600nmにおけ
る透過率を82%、700nmにおける透過率を2%と
している。それにより、より忠実な色再現を行ってい
る。
【0113】また、ローパスフィルターLFは、像面上
投影時の方位角度が水平(=0°)と±45°方向にそ
れぞれ結晶軸を有する3種類のフィルターを光軸方向に
重ねて使用しており、それぞれについて、水平にaμ
m、±45°方向にそれぞれSQRT(1/2) ×aだけずらす
ことで、モアレ抑制を行っている。ここで、SQRTは
前記のようにスクエアルートであり平方根を意味する。
【0114】また、CCDの撮像面I上には、図15に
示す通り、シアン、マゼンダ、イエロー、グリーン
(緑)の4色の色フィルターを撮像画素に対応してモザ
イク状に設けた補色モザイクフィルターを設けている。
これら4種類の色フィルターは、それぞれが略同じ数に
なるように、かつ、隣り合う画素が同じ種類の色フィル
ターに対応しないようにモザイク状に配置されている。
それにより、より忠実な色再現が可能となる。
【0115】補色モザイクフィルターは、具体的には、
図15に示すように少なくとも4種類の色フィルターか
ら構成され、その4種類の色フィルターの特性は以下の
通りであることが好ましい。
【0116】グリーンの色フイルターGは波長GP に分
光強度のピークを有し、イエローの色フィルターYe
波長YP に分光強度のピークを有し、シアンの色フィル
ターCは波長CP に分光強度のピークを有し、マゼンダ
の色フィルターMは波長MP1とMP2にピークを有し、以
下の条件を満足する。
【0117】510nm<GP <540nm 5nm<YP −GP <35nm −100nm<CP −GP <−5nm 430nm<MP1<480nm 580nm<MP2<640nm さらに、グリーン、イエロー、シアンの色フィルターは
それぞれの分光強度のピークに対して波長530nmで
は80%以上の強度を有し、マゼンダの色フィルターは
その分光強度のピークに対して波長530nmでは10
%から50%の強度を有することが、色再現性を高める
上でより好ましい。
【0118】上記各実施例におけるそれぞれの波長特性
の一例を図16に示す。グリーンの色フィルターGは5
25nmに分光強度のビークを有している。イエローの
色フィルターYe は555nmに分光強度のピークを有
している。シアンの色フイルターCは510nmに分光
強度のピークを有している。マゼンダの色フィルターM
は445nmと620nmにピークを有している。ま
た、530nmにおける各色フィルターは、それぞれの
分光強度のピークに対して、Gは99%、Ye は95
%、Cは97%、Mは38%としている。
【0119】このような補色フイルターの場合、図示し
ないコントローラー(若しくは、デジタルカメラに用い
られるコントローラー)で、電気的に次のような信号処
理を行い、輝度信号 Y=|G+M+Ye +C|×1/4 色信号 R−Y=|(M+Ye )−(G+C)| B−Y=|(M+C)−(G+Ye )| の信号処理を経てR(赤)、G(緑)、B(青)の信号
に変換される。
【0120】ところで、上記した近赤外シャープカット
コートの配置位置は、光路上のどの位置であってもよ
い。また、ローパスフィルターLFの枚数も前記した通
り2枚でも1枚でも構わない。
【0121】さて、以上のような本発明の電子撮像装置
は、ズームレンズで物体像を形成しその像をCCD等の
電子撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわ
けデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例で
あるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等
に用いることができる。以下に、その実施形態を例示す
る。
【0122】図17〜図19は、本発明によるズームレ
ンズをデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構
成の概念図を示す。図17はデジタルカメラ40の外観
を示す前方斜視図、図18は同後方斜視図、図19はデ
ジタルカメラ40の構成を示す断面図である。デジタル
カメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する
撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファ
インダー光学系43、シャッター45、フラッシュ4
6、液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部
に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動
して撮影光学系41、例えば実施例1のズームレンズを
通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成さ
れた物体像が、近赤外カットコートをダミー透明平板上
に施してなる赤外カット吸収フィルターIF、光学的ロ
ーパスフィルターLFを介してCCD49の撮像面上に
形成される。このCCD49で受光された物体像は、処
理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けら
れた液晶表示モニター47に表示される。また、この処
理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電
子画像を記録することもできる。なお、この記録手段5
2は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピー
(登録商標)ディスクやメモリーカード、MO等により
電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、
CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメ
ラとして構成してもよい。
【0123】さらに、ファインダー用光路44上にはフ
ァインダー用対物光学系53が配置してある。このファ
インダー用対物光学系53によって形成された物体像
は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上
に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立
正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が
配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダ
ー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側
にそれぞれカバー部材50が配置されている。
【0124】このように構成されたデジタルカメラ40
は、撮影光学系41が広画角で高変倍比であり、収差が
良好で、明るく、フィルター等が配置できるバックフォ
ーカスの大きなズームレンズであるので、高性能・低コ
スト化が実現できる。
【0125】なお、図19の例では、カバー部材50と
して平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレン
ズを用いてもよい。
【0126】以上の本発明のズームレンズ及びそれを用
いた電子撮像装置は例えば次のように構成することがで
きる。
【0127】〔1〕 物体側より順に、負の屈折力を有
する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群
と、正の屈折力を有する第3レンズ群よりなり、無限遠
物点合焦時における広角端から望遠端への変倍に際し
て、各レンズ群の間隔を変化させつつ、前記第2レンズ
群が物体側へのみ移動し、かつ、前記第3レンズ群は前
記第2レンズ群とは異なる軌跡で移動し、前記第1レン
ズ群は、非球面を含む負レンズ及び正レンズの2枚のレ
ンズで構成され、前記第2レンズ群は、物体側レンズ成
分と像側レンズ成分の2つのレンズ成分からなり、その
中一方のレンズ成分は正レンズと負レンズの接合レンズ
成分、他方のレンズ成分は正の単レンズのみからなり、
かつ、前記物体側レンズ成分の物体側面が非球面で構成
され、前記第3レンズ群は、1つの正屈折力を持つレン
ズ成分からなり、前記第2レンズ群の物体側レンズ成分
が以下の条件を満足することを特徴とするズームレン
ズ。
【0128】 (1) 0.6<R2FR /R2FF <1.0 ただし、R2FF 、R2FR はそれぞれ第2レンズ群の物体
側レンズ成分の物体側面及び像側面における光軸上の曲
率半径である。
【0129】〔2〕 前記第2レンズ群の前記像側レン
ズ成分が、以下の条件を満足することを特徴とする上記
1記載のズームレンズ。
【0130】(5) −1.5<(R2RF +R2RR
/(R2RF −R2RR )<0.05 ただし、R2RF 、R2RR はそれぞれ第2レンズ群の像側
レンズ成分の物体側の面及び像側の面の光軸上での曲率
半径である。
【0131】〔3〕 前記第2レンズ群の前記像側レン
ズ成分が前記接合レンズ成分で構成され、以下の条件を
満足することを特徴とする上記1記載のズームレンズ。
【0132】(5) −1.5<(R2RF +R2RR
/(R2RF −R2RR )<0.05 (6) 0.01<n2RN −n2RP <0.2 (7) 10<ν2RP −ν2RN ただし、R2RF 、R2RR はそれぞれ第2レンズ群の像側
レンズ成分の物体側の面及び像側の面の光軸上での曲率
半径、n2RP 、n2RN はそれぞれ第2レンズ群の像側レ
ンズ成分の正レンズ及び負レンズにおけるd線での屈折
率、ν2RP 、ν2R N はそれぞれ第2レンズ群の像側レン
ズ成分の正レンズ及び負レンズにおけるd線基準でのア
ッベ数である。
【0133】〔4〕 前記第3レンズ群における前記正
レンズ成分は、以下の条件を満足することを特徴とする
上記1から3の何れか1項記載のズームレンズ。
【0134】(8) −1.0<(R3F+R3R)/
(R3F−R3R)<1.0 ただし、R3F、R3Rはそれぞれ第3レンズ群の正レンズ
成分における物体側面及び像側面の光軸上の曲率半径で
ある。
【0135】〔5〕 前記第3レンズ群は正の単レンズ
1枚からなることを特徴とする上記4記載のズームレン
ズ。
【0136】〔6〕 前記第3レンズ群は屈折面が全て
球面から構成されていることを特徴とする上記1から5
の何れか1項記載のズームレンズ。
【0137】〔7〕 無限遠物点合焦時における広角端
から望遠端への変倍に際して、前記第3レンズ群が像側
に凸の軌跡で移動することを特徴とする上記1から6の
何れか1項記載のズームレンズ。
【0138】〔8〕 前記第1レンズ群における前記負
レンズおよび前記正レンズが、以下の条件を満足するこ
とを特徴とする上記1から7の何れか1項記載のズーム
レンズ。
【0139】(9) 20<ν11−ν12 (10) −10<(R13+R14)/(R13−R14)<
−2.0 ただし、ν11は第1レンズ群の負レンズのd線基準アッ
ベ数、ν12は第1レンズ群の正レンズのd線基準アッベ
数、R13、R14はそれぞれ第1レンズ群の正レンズの物
体側面及び像側面の光軸上の曲率半径である。
【0140】
〔9〕 前記第1レンズ群と前記第2レン
ズ群との間に絞りを配したことを特徴とする上記1から
8の何れか1項記載のズームレンズ。
【0141】〔10〕 変倍時に前記絞りが前記第2レ
ンズ群と一体で移動することを特徴とする上記9記載の
ズームレンズ。
【0142】〔11〕 前記第3レンズ群の移動により
近距離物点への合焦を行うことを特徴とする上記1から
10の何れか1項記載のズームレンズ。
【0143】〔12〕 上記1から11の何れか1項記
載のズームレンズと、その像面側に配された撮像素子と
を備えたことを特徴とする電子撮像装置。
【0144】〔13〕 前記撮像素子の有効撮像領域の
対角長Lが以下の条件を満足することを特徴とする上記
12記載の電子撮像装置。
【0145】3.0mm<L<12.0mm 〔14〕 前記ズームレンズの前記第1レンズ群が、物
体側から順に、空気間隔を挟んで非球面を有する負レン
ズ、正レンズの2枚のレンズにて構成され、以下の条件
を満足することを特徴とする上記12又は13記載の電
子撮像装置。
【0146】(11) 0.2<d11/L<0.65 ただし、d11は第1レンズ群の負レンズと正レンズの光
軸上での空気間隔、Lは撮像素子の有効撮像領域の対角
長である。
【0147】〔15〕 ズームレンズ及びその像側に配
された撮像素子を備えた電子撮像装置において、前記ズ
ームレンズは、物体側より順に、負の屈折力を有する第
1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正
の屈折力を有する第3レンズ群よりなり、無限遠物点合
焦時における広角端から望遠端への変倍に際して、各レ
ンズ群の間隔を変化させつつ、前記第2レンズ群が物体
側へのみ移動し、かつ、前記第3レンズ群は前記第2レ
ンズ群とは異なる軌跡で移動し、前記第1レンズ群は、
非球面を含む負レンズ及び正レンズの2枚のレンズで構
成され、前記第2レンズ群は、物体側レンズ成分と像側
レンズ成分の2つのレンズ成分からなり、前記物体側レ
ンズ成分は正レンズと負レンズの接合レンズ成分、前記
像側レンズ成分は正の単レンズのみからなり、かつ、前
記物体側レンズ成分の物体側面が非球面で構成され、前
記第3レンズ群は、1つの正屈折力を持つレンズ成分か
らなり、前記第2レンズ群の物体側レンズ成分が以下の
条件を満足することを特徴とする電子撮像装置。
【0148】 (1) 0.6<R2FR /R2FF <1.0 (2) 0<L/R2FC <1.0 (3) 0.01<n2FN −n2FP <0.2 (4) ν2FN <26.5 ただし、R2FF 、R2FR はそれぞれ第2レンズ群の物体
側レンズ成分の物体側面及び像側面における光軸上の曲
率半径、R2FC は第2レンズ群の物体側レンズ成分の接
合面における光軸上の曲率半径、n2FP 、n2FN はそれ
ぞれ第2レンズ群の物体側レンズ成分の正レンズ及び負
レンズにおけるd線での屈折率、ν2FN は第2レンズ群
の物体側レンズ成分の負レンズにおけるd線基準でのア
ッベ数、Lは撮像素子の有効撮像領域の対角長である。
【0149】〔16〕 前記第2レンズ群の像側レンズ
成分が以下の条件を満足することを特徴とする上記15
記載の電子撮像装置。
【0150】(5) −1.5<(R2RF +R2RR
/(R2RF −R2RR )<0.05 ただし、R2RF 、R2RR はそれぞれ第2レンズ群の像側
レンズ成分の物体側の面及び像側の面の光軸上での曲率
半径である。
【0151】〔17〕 前記第3レンズ群における前記
正レンズ成分は、以下の条件を満足することを特徴とす
る上記15又は16記載の電子撮像装置。
【0152】(8) −1.0<(R3F+R3R)/
(R3F−R3R)<1.0 ただし、R3F、R3Rはそれぞれ第3レンズ群の正レンズ
成分における物体側面及び像側面の光軸上の曲率半径で
ある。
【0153】〔18〕 前記第3レンズ群は正の単レン
ズ1枚からなることを特徴とする上記17記載の電子撮
像装置。
【0154】〔19〕 前記第3レンズ群は屈折面が全
て球面から構成されていることを特徴とする上記15か
ら18の何れか1項記載の電子撮像装置。
【0155】〔20〕 無限遠物点合焦時における広角
端から望遠端への変倍に際して、前記第3レンズ群が物
体側に凸の軌跡で移動することを特徴とする上記15か
ら19の何れか1項記載の電子撮像装置。
【0156】〔21〕 前記第1レンズ群における前記
負レンズおよび前記正レンズが、以下の条件を満足する
ことを特徴とする上記15ないし20の何れか1項記載
の電子撮像装置。
【0157】(9) 20<ν11−ν12 (10) −10<(R13+R14)/(R13−R14)<
−2.0 ただし、ν11は第1レンズ群の負レンズのd線基準アッ
ベ数、ν12は第1レンズ群の正レンズのd線基準アッベ
数、R13、R14はそれぞれ第1レンズ群の正レンズの物
体側面及び像側面の光軸上の曲率半径である。
【0158】〔22〕 前記第1レンズ群と前記第2レ
ンズ群との間に絞りを配したことを特徴とする上記15
から21の何れか1項記載の電子撮像装置。
【0159】〔23〕 変倍時に前記絞りが前記第2レ
ンズ群と一体で移動することを特徴とする上記22記載
の電子撮像装置。
【0160】〔24〕 前記第3レンズ群の移動により
近距離物点への合焦を行うことを特徴とする上記15か
ら23の何れか1項記載の電子撮像装置。
【0161】〔25〕 前記撮像素子の有効撮像領域の
対角長Lが以下の条件を満足することを特徴とする上記
15から24の何れか1項記載の電子撮像装置。
【0162】3.0mm<L<12.0mm 〔26〕 前記ズームレンズの第1レンズ群が、物体側
から順に、空気間隔を挟んで非球面を有する負レンズ、
正レンズの2枚のレンズにて構成され、以下の条件を満
足することを特徴とする上記15から25の何れか1項
記載の電子撮像装置。
【0163】(11) 0.2<d11/L<0.65 ただし、d11は第1レンズ群の負レンズと正レンズの光
軸上での空気間隔、Lは撮像素子の有効撮像領域の対角
長である。
【0164】
【発明の効果】本発明により、沈胴厚が薄く収納性に優
れ、かつ、高倍率でリアフォーカスにおいても結像性能
の優れたズームレンズを得ることができ、ビデオカメラ
やデジタルカメラの徹底的薄型化を図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子撮像装置に用いられるズームレン
ズの実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間
状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図である。
【図2】実施例2のズームレンズの図1と同様のレンズ
断面図である。
【図3】実施例3のズームレンズの図1と同様のレンズ
断面図である。
【図4】実施例4のズームレンズの図1と同様のレンズ
断面図である。
【図5】実施例5のズームレンズの図1と同様のレンズ
断面図である。
【図6】実施例1の無限遠物点合焦時の収差図である。
【図7】実施例1の被写体距離10cm合焦時の収差図
である。
【図8】実施例4の無限遠物点合焦時の収差図である。
【図9】実施例4の被写体距離10cm合焦時の収差図
である。
【図10】実施例5の無限遠物点合焦時の収差図であ
る。
【図11】実施例5の被写体距離10cm合焦時の収差
図である。
【図12】電子撮像素子にて撮影を行う場合の有効撮像
面の対角長について説明するための図である。
【図13】近赤外シャープカットコートの一例の透過率
特性を示す図である。
【図14】ローパスフィルターの射出面側に設ける色フ
ィルターの一例の透過率特性を示す図である。
【図15】補色モザイクフィルターの色フィルター配置
を示す図である。
【図16】補色モザイクフィルターの波長特性の一例を
示す図である。
【図17】本発明によるズームレンズを組み込んだデジ
タルカメラの外観を示す前方斜視図である。
【図18】図17のデジタルカメラの後方斜視図であ
る。
【図19】図17のデジタルカメラの断面図である。
【符号の説明】
G1…第1レンズ群 G2…第2レンズ群 G3…第3レンズ群 S…開口絞り IF…赤外カット吸収フィルター LF…ローパスフィルター CG…カバーガラス I…像面 E…観察者眼球 40…デジタルカメラ 41…撮影光学系 42…撮影用光路 43…ファインダー光学系 44…ファインダー用光路 45…シャッター 46…フラッシュ 47…液晶表示モニター 49…CCD 50…カバー部材 51…処理手段 52…記録手段 53…ファインダー用対物光学系 55…ポロプリズム 57…視野枠 59…接眼光学系
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月27日(2001.11.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】次に、上記各実施例における条件(1)〜
(16)の値及びLの値を示す。 実施例 1 2 3 4 5 (1) 0.84663 0.81508 0.80471 0.85765 0.84214 (2) 0.40000 0.40000 0.83582 − − (3) 0.04056 0.04056 0.10346 − − (4) 23.78000 23.78000 23.78000 − − (5) 0.00219 -0.36971 -0.96394 -0.81133 -0.61830 (6) − − − 0.14986 0.08466 (7) − − − 31.75000 16.32000 (8) 0.58608 0.37999 0.67875 -0.11272 -0.61376 (9) 25.56000 25.56000 25.56000 25.56000 25.56000 (10) -4.07334 -3.90982 -5.28445 -5.82016 -3.68850 (11) 0.35714 0.35714 0.35714 0.35714 0.35714 (12) 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (13) 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 (14) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 (15) 1.06 1.06 1.06 1.06 1.06 (16) 0.333 0.333 0.333 0.333 0.333 (a=3.0) (a=3.0) (a=3.0) (a=3.0) (a=3.0) L 5.6 5.6 5.6 5.6 5.6 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA03 MA14 PA05 PA18 PA19 PB06 PB07 QA02 QA07 QA17 QA21 QA25 QA34 QA41 QA42 QA45 QA46 RA05 RA12 RA13 RA36 RA43 SA14 SA16 SA19 SA62 SA63 SA64 SB03 SB14 SB22 SB23 5C022 AB23 AB66 AC42 AC54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、負の屈折力を有する第
    1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正
    の屈折力を有する第3レンズ群よりなり、 無限遠物点合焦時における広角端から望遠端への変倍に
    際して、各レンズ群の間隔を変化させつつ、前記第2レ
    ンズ群が物体側へのみ移動し、かつ、前記第3レンズ群
    は前記第2レンズ群とは異なる軌跡で移動し、 前記第1レンズ群は、非球面を含む負レンズ及び正レン
    ズの2枚のレンズで構成され、 前記第2レンズ群は、物体側レンズ成分と像側レンズ成
    分の2つのレンズ成分からなり、その中一方のレンズ成
    分は正レンズと負レンズの接合レンズ成分、他方のレン
    ズ成分は正の単レンズのみからなり、かつ、前記物体側
    レンズ成分の物体側面が非球面で構成され、 前記第3レンズ群は、1つの正屈折力を持つレンズ成分
    からなり、 前記第2レンズ群の物体側レンズ成分が以下の条件を満
    足することを特徴とするズームレンズ。 (1) 0.6<R2FR /R2FF <1.0 ただし、R2FF 、R2FR はそれぞれ第2レンズ群の物体
    側レンズ成分の物体側面及び像側面における光軸上の曲
    率半径である。
  2. 【請求項2】 前記第2レンズ群の前記像側レンズ成分
    が、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1記
    載のズームレンズ。 (5) −1.5<(R2RF +R2RR )/(R2RF
    2RR )<0.05 ただし、R2RF 、R2RR はそれぞれ第2レンズ群の像側
    レンズ成分の物体側の面及び像側の面の光軸上での曲率
    半径である。
  3. 【請求項3】 前記第2レンズ群の前記像側レンズ成分
    が前記接合レンズ成分で構成され、以下の条件を満足す
    ることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。 (5) −1.5<(R2RF +R2RR )/(R2RF
    2RR )<0.05 (6) 0.01<n2RN −n2RP <0.2 (7) 10<ν2RP −ν2RN ただし、R2RF 、R2RR はそれぞれ第2レンズ群の像側
    レンズ成分の物体側の面及び像側の面の光軸上での曲率
    半径、n2RP 、n2RN はそれぞれ第2レンズ群の像側レ
    ンズ成分の正レンズ及び負レンズにおけるd線での屈折
    率、ν2RP 、ν2R N はそれぞれ第2レンズ群の像側レン
    ズ成分の正レンズ及び負レンズにおけるd線基準でのア
    ッベ数である。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の何れか1項記載のズー
    ムレンズと、その像面側に配された撮像素子とを備えた
    ことを特徴とする電子撮像装置。
  5. 【請求項5】 ズームレンズ及びその像側に配された撮
    像素子を備えた電子撮像装置において、 前記ズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力を有
    する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群
    と、正の屈折力を有する第3レンズ群よりなり、 無限遠物点合焦時における広角端から望遠端への変倍に
    際して、各レンズ群の間隔を変化させつつ、前記第2レ
    ンズ群が物体側へのみ移動し、かつ、前記第3レンズ群
    は前記第2レンズ群とは異なる軌跡で移動し、 前記第1レンズ群は、非球面を含む負レンズ及び正レン
    ズの2枚のレンズで構成され、 前記第2レンズ群は、物体側レンズ成分と像側レンズ成
    分の2つのレンズ成分からなり、前記物体側レンズ成分
    は正レンズと負レンズの接合レンズ成分、前記像側レン
    ズ成分は正の単レンズのみからなり、かつ、前記物体側
    レンズ成分の物体側面が非球面で構成され、 前記第3レンズ群は、1つの正屈折力を持つレンズ成分
    からなり、 前記第2レンズ群の物体側レンズ成分が以下の条件を満
    足することを特徴とする電子撮像装置。 (1) 0.6<R2FR /R2FF <1.0 (2) 0<L/R2FC <1.0 (3) 0.01<n2FN −n2FP <0.2 (4) ν2FN <26.5 ただし、R2FF 、R2FR はそれぞれ第2レンズ群の物体
    側レンズ成分の物体側面及び像側面における光軸上の曲
    率半径、R2FC は第2レンズ群の物体側レンズ成分の接
    合面における光軸上の曲率半径、n2FP 、n2FN はそれ
    ぞれ第2レンズ群の物体側レンズ成分の正レンズ及び負
    レンズにおけるd線での屈折率、ν2FN は第2レンズ群
    の物体側レンズ成分の負レンズにおけるd線基準でのア
    ッベ数、Lは撮像素子の有効撮像領域の対角長である。
JP2001341737A 2001-11-07 2001-11-07 ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 Expired - Fee Related JP4112210B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001341737A JP4112210B2 (ja) 2001-11-07 2001-11-07 ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
US10/287,489 US7142371B2 (en) 2001-11-07 2002-11-05 Zoom lens, and electronic imaging system using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001341737A JP4112210B2 (ja) 2001-11-07 2001-11-07 ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003140043A true JP2003140043A (ja) 2003-05-14
JP2003140043A5 JP2003140043A5 (ja) 2005-06-23
JP4112210B2 JP4112210B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=19155716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001341737A Expired - Fee Related JP4112210B2 (ja) 2001-11-07 2001-11-07 ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7142371B2 (ja)
JP (1) JP4112210B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001431A1 (ja) * 2004-06-29 2006-01-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2006039523A (ja) * 2004-06-22 2006-02-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2006195064A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮影光学系および撮像装置
US7227695B2 (en) 2005-03-29 2007-06-05 Pentax Corporation Zoom lens system
JP2007147851A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Olympus Imaging Corp 3群ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2007271697A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Fujinon Corp 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2009294666A (ja) * 2009-08-06 2009-12-17 Canon Inc ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
US8446512B2 (en) 2010-09-07 2013-05-21 Olympus Corporation Image forming optical system and electronic image pickup apparatus equipped with same
US8472124B2 (en) 2010-05-24 2013-06-25 Olympus Corporation Image forming optical system and electronic image pickup apparatus using the same
US9602733B2 (en) 2012-12-03 2017-03-21 Olympus Corporation Image forming optical system and electronic image pickup apparatus using the same
CN108089296A (zh) * 2017-12-18 2018-05-29 瑞声科技(新加坡)有限公司 摄像光学镜头
CN108089294A (zh) * 2017-12-18 2018-05-29 瑞声科技(新加坡)有限公司 摄像光学镜头

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7813634B2 (en) 2005-02-28 2010-10-12 Tessera MEMS Technologies, Inc. Autofocus camera
JP2005062227A (ja) * 2003-08-11 2005-03-10 Canon Inc ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
US7319563B2 (en) * 2004-06-22 2008-01-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Zoom lens system, imaging device and camera
US7729603B2 (en) * 2005-02-28 2010-06-01 Siimpel Corporation Resolution adjustment for miniature camera
KR101507808B1 (ko) * 2009-04-01 2015-04-06 삼성전자주식회사 줌 렌즈 및 이를 채용한 결상 광학 장치
CN108089302B (zh) * 2017-12-18 2020-02-18 瑞声科技(新加坡)有限公司 摄像光学镜头

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6308011B1 (en) 1998-03-31 2001-10-23 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens and photographic apparatus having the same
JP3867462B2 (ja) 1999-01-12 2007-01-10 コニカミノルタオプト株式会社 ズームレンズ
JP4432153B2 (ja) * 1999-08-03 2010-03-17 株式会社ニコン ズームレンズ
US6545819B1 (en) * 1999-08-31 2003-04-08 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens and optical apparatus having the same
US6498687B1 (en) 1999-10-06 2002-12-24 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens and optical apparatus having the same
JP4156775B2 (ja) * 2000-05-09 2008-09-24 オリンパス株式会社 ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置
JP2002267930A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Nikon Corp ズームレンズ
US6771433B2 (en) * 2001-07-24 2004-08-03 Ricoh Company, Ltd. Zoom lens, variable magnification group, camera unit and portable information terminal unit
JP3599689B2 (ja) * 2001-08-03 2004-12-08 キヤノン株式会社 ズームレンズ
JP2003050352A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Canon Inc ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
US6710934B2 (en) * 2001-09-18 2004-03-23 Samsung Techwin Co., Ltd. Compact zoom lens system
JP2003140046A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Nidec Copal Corp ズームレンズ

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006039523A (ja) * 2004-06-22 2006-02-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP4792395B2 (ja) * 2004-06-29 2011-10-12 パナソニック株式会社 ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JPWO2006001431A1 (ja) * 2004-06-29 2008-04-17 松下電器産業株式会社 ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
US7369323B2 (en) 2004-06-29 2008-05-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Zoom lens system, imaging device and camera
WO2006001431A1 (ja) * 2004-06-29 2006-01-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
US7697215B2 (en) 2004-06-29 2010-04-13 Panasonic Corporation Zoom lens system, imaging device and camera
JP2006195064A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮影光学系および撮像装置
US7227695B2 (en) 2005-03-29 2007-06-05 Pentax Corporation Zoom lens system
JP2007147851A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Olympus Imaging Corp 3群ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2007271697A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Fujinon Corp 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2009294666A (ja) * 2009-08-06 2009-12-17 Canon Inc ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
US8472124B2 (en) 2010-05-24 2013-06-25 Olympus Corporation Image forming optical system and electronic image pickup apparatus using the same
US8446512B2 (en) 2010-09-07 2013-05-21 Olympus Corporation Image forming optical system and electronic image pickup apparatus equipped with same
US9602733B2 (en) 2012-12-03 2017-03-21 Olympus Corporation Image forming optical system and electronic image pickup apparatus using the same
CN108089296A (zh) * 2017-12-18 2018-05-29 瑞声科技(新加坡)有限公司 摄像光学镜头
CN108089294A (zh) * 2017-12-18 2018-05-29 瑞声科技(新加坡)有限公司 摄像光学镜头

Also Published As

Publication number Publication date
JP4112210B2 (ja) 2008-07-02
US7142371B2 (en) 2006-11-28
US20040076416A1 (en) 2004-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4722993B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP5117521B2 (ja) 電子撮像装置
JP4294299B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP2002048975A (ja) 電子撮像装置
JP2003043354A (ja) 電子撮像装置
JP4097931B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP3925907B2 (ja) 撮像装置
JP4112210B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP4097930B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP4076332B2 (ja) 電子撮像装置
JP4004268B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP4007789B2 (ja) 電子撮像装置
JP2002090624A (ja) 電子撮像装置
JP4590127B2 (ja) 電子撮像装置
JP4043753B2 (ja) 電子撮像装置
JP4067828B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP4039838B2 (ja) 電子撮像装置
JP4039837B2 (ja) 電子撮像装置
JP4503884B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP4046499B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP4242593B2 (ja) 電子撮像装置
JP4666669B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する電子撮像装置
JP4511088B2 (ja) 電子撮像装置
JP2003084199A (ja) 変倍結像光学系及びそれを有する電子撮像装置
JP4511089B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する電子撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040928

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080409

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees