JP2003138378A - 薄膜形成方法 - Google Patents
薄膜形成方法Info
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Abstract
時間が長くなることがなく、生産性の向上を図ることが
できる薄膜形成方法を提供する。 【解決手段】 固体又は液体原料として当該原料及び反
応副生成物またはこの中の少なくとも一つの物質の飽和
蒸気圧が70℃で、0.001Pa以上かつ500Pa
以下のものを用い、薄膜形成工程の終了後、基体処理室
の圧力を下げて薄膜形成工程で表面に薄膜が形成された
基体を基体処理室から回収するまでの間に、基体処理室
の圧力をあらかじめ定められている圧力にまで下げる排
気工程と、引き続いて、パージガスを基体処理室に導入
して基体処理室の圧力をあらかじめ定められている圧力
にまで上げるパージ工程を、前記排気工程で下げられた
圧力と、前記パージ工程で上げられた圧力との間に、少
なくとも一桁以上の圧力差を持たせて、少なくとも一回
行う。
Description
料を気化させた原料ガスを、減圧状態に保持されている
基体処理室内に導入して、この基体処理室内で化学反応
させ、基体処理室内に支持されている基体の表面に薄膜
を形成する薄膜形成方法に関するものである。
どの作成工程として、基体の表面に薄膜を作成する工程
がある。この工程では、化学反応を利用して薄膜形成を
行う化学気相成長(本明細書において「CVD」とい
う)法、例えば、熱CVD法や、プラズマCVD法、光
CVD法などが広く用いられている。
体である有機金属化合物を原料として使用するCVDが
活発に研究されている。
て、低抵抗で高いエレクトロマイグレーション耐性を持
つ銅を、CVDで成膜する研究が行われている。銅配線
用のCVD原料として、β−ジケトン錯体の誘導体がよ
く使われ、例えば、〔トリメチルビニルシリル〕ヘキサ
フルオロアセチルアセトン酸塩銅(I)(本明細書にお
いて、以下、Cu(Hfac)TMVSと表す。)を主
成分とする常温常圧で液体、すなわち飽和蒸気圧の低い
原料が使用されている。
て用い、CVD法によって銅薄膜の形成を行う薄膜形成
装置の一例の概略図を図1に示す。
気機構4が接続され、基体処理室1の内部には基体支持
機構5がある。原料ガス導入機構2は、原料導入配管
6、原料導入バルブ7、気化器8からなり、気化器8に
原料流量制御器9が接続されている。
に保つためのものであり、基体処理室1内の圧力は圧力
計10で測定される。
基体11を支持し、内部に温度制御機構12を備えてい
る。温度制御機構12によって、基体11が所定の温度
に保持され、基体処理室1内で生じた化学反応によって
基体11表面に薄膜を形成する。
されており、不図示のロードロック機構により、基体1
1を入れ替えることができる。
を使用し、原料としてCu(Hfac)TMVSを用
い、8インチシリコン基板の表面に金属銅の薄膜を形成
する場合の従来の薄膜形成方法を示す。下記の工程で薄
膜形成を行った。
体を搬入する工程である。基体処理室1のゲートバルブ
13を開け、不図示のロードロック機構により基体(8
インチシリコン基板)11を導入して基体支持機構5に
載置し、その後、ゲートバルブ13を閉じる。
矢印14の方向に供給し、原料であるCu(Hfac)
TMVSを液体原料の流れを示す矢印15方向に原料流
量制御器9を通して気化器8に供給し、ここで気化させ
ると共に、キャリアガス(Ar等)を矢印16の方向に
供給して、原料導入バルブ7を開け、基体処理室1に導
入する。その後、あらかじめ定めている処理時間、原料
ガスの導入を維持し、銅薄膜を基体(8インチシリコン
基板)11表面に形成する。原料導入バルブ7を閉じた
ときを薄膜形成工程終了とする。
ている原料を除去すべく、基体処理室1内の圧力を下げ
る工程である。薄膜形成工程終了後、排気機構4を用
い、基体処理室1内の圧力をあらかじめ定められている
圧力に(例えば、3×10−3Pa)まで下げる。
リコン基板)11を搬出する工程である。前記3.の排
気工程終了後、基体支持機構5からゲートバルブ13を
介し、表面に銅薄膜が形成されている基体(8インチシ
リコン基板)11を回収する。
前記4.の回収工程終了後、前記1.の基体搬入工程に
戻って、1.〜4.の工程を繰り返す。
Cu(Hfac)TMVSのように、常温常圧で液体又
は固体である原料、すなわち飽和蒸気圧の低い原料を用
いると、薄膜形成枚数が増えたときに、薄膜形成終了
後、成膜工程が終了した基体を搬出する(前記4.の回
収工程)ために、基体処理室内から原料を除去すべく、
基体処理室内の圧力を、あらかじめ定められている圧力
(例えば、3×10−3Pa)まで下げることに要する
時間、すなわち、前記3.の排気工程に要する時間(以
下、本明細書、図面において、この時間を「排気時間」
と表す。)が長くなるという問題があった。
安定した同じ時間にならなくなり、図2に示すように、
排気時間が長くなるため、生産性が落ちるという課題が
あった。
リア層として使用されているテトラキスジエチルアミノ
チタン(以下、本明細書において「TDEAT」と表
す。)を原料とする窒化チタン(TiN)膜を成膜する
場合、成膜終了後の排気工程が不充分で原料や反応副生
成物が残留してしまうと、次に同様の処理を控えている
シリコン基板に対して、再現性に悪影響を与えてしま
う。そこで、TDEATを原料とするTiN膜成膜にお
いて、安定した排気工程を各シリコン基板ごとに実現す
ることは、連続成膜を行う際の再現性を維持する上で重
要な課題であった。
従来の薄膜形成方法における問題点に鑑み、常温常圧で
液体又は固体である原料を用い、熱CVD法、プラズマ
CVD法、光CVD法などのように、減圧状態に保持さ
れている基体処理室内で化学反応を生ぜしめて、基体処
理室内に支持されている基体の表面に薄膜を形成する薄
膜形成方法において、特別な機器を使用せず、制御方法
を変えることのみによって、生産性の向上を図ることが
でき、また安定した膜質を得ることのできる薄膜形成方
法を提案することを目的としている。
に、本発明が提案する薄膜形成方法は、固体又は液体原
料を気化させた原料ガスを、減圧状態に保持されている
基体処理室内に導入して、この基体処理室内で化学反応
させ、基体処理室内に支持されている基体の表面に薄膜
を形成する薄膜形成方法であって、以下の特徴を備えて
いるものである。
料及び反応副生成物またはこの中の少なくとも一つの物
質の飽和蒸気圧が70℃で、0.001Pa以上かつ5
00Pa以下のものを用いることを特徴としている。
室の圧力を下げて薄膜形成工程で表面に薄膜が形成され
た基体を基体処理室から回収するまでの間に、基体処理
室の圧力をあらかじめ定められている圧力にまで下げる
排気工程と、引き続いて、パージガスを基体処理室に導
入して基体処理室の圧力をあらかじめ定められている圧
力にまで上げるパージ工程を、前記排気工程で下げられ
た圧力と、前記パージ工程で上げられた圧力との間に、
少なくとも一桁以上の圧力差を持たせて、少なくとも一
回行うことを特徴とするものである。
膜形成工程の終了後、薄膜が形成された基体を基体処理
室から回収する(前記4.の回収工程)までに行われる
前記3.の排気工程の間に、所定の圧力範囲及びパージ
ガスの所定の導入回数等の条件に基づいて、パージガス
を間欠的に導入する工程(パージ工程)を繰り返す一連
の工程を「サイクルパージ」と呼ぶ。
固体又は液体原料として、当該原料及び反応副生成物ま
たはこの中の少なくとも一つの物質の飽和蒸気圧が70
℃で、0.001Pa以上かつ500Pa以下のものを
用いるのは、以下の理由によるものである。
を、減圧状態に保持されている基体処理室内に導入し
て、この基体処理室内で化学反応させ、基体処理室内に
支持されている基体の表面に薄膜を形成する薄膜形成方
法に使用される従来公知の薄膜形成装置においては、基
体処理室全体の温度を保つ場合、恒温手段として、通
常、簡単便利な水が使用されている。したがって、その
温度は、70℃が上限になる。これ以上の温度にするた
めには、水に代わる特殊な熱交換材を使用するなどの工
夫が必要になる。
殊な熱交換材を使用するなどの工夫の必要がない基体処
理室の壁の温度の上限において、実験を行ったところ、
原料及び反応副生成物の飽和蒸気圧が500Paより高
い場合、例えば、常温常圧で気体の物質では、サイクル
パージの効果が発揮されなかった。そこで、原料及び反
応副生成物またはこの中の少なくとも一つの物質の飽和
蒸気圧が70℃で、500Pa以下である場合に、サイ
クルパージを少なくとも一回行うことにより、排気時間
を短くできると考えられた。
Paより低い物質、例えば、蒸気圧の低い反応副生成物
が、目的とする基体の表面以外の部分に成膜された場
合、サイクルパージの効果はなかった。
サイクルパージによる排気時間の短縮という効果を得る
ためには、固体又は液体原料として、当該原料及び反応
副生成物またはこの中の少なくとも一つの物質の飽和蒸
気圧が70℃で、0.001Pa以上かつ500Pa以
下のものを用いる必要があると考えられた。
た圧力、パージ工程で上げられた圧力、サイクルパージ
を繰り返す回数は、前述した従来の薄膜形成方法の工程
において、薄膜形成工程の終了後、薄膜が形成された基
体を基体処理室から回収する(前記4.の回収工程)ま
でに行われる前記3.の排気工程の間に、サイクルパー
ジを少なくとも一回以上行うことにより、排気時間がサ
イクルパージを行わない場合に比べて短くなることを基
準にして定めることができる。
圧力を下げる理由は、基体処理室内から原料及び/又は
反応副生成物を除去して実質的な成膜工程を終了させる
ためであるので、少なくとも5Paまでは排気する必要
がある。この圧力は、できるだけ低い方がよいが、圧力
を低くするのには時間がかかるので、低くても1×10
-4Paに止めておくことが望ましい。
は、排気工程で下げられた圧力と、パージ工程で上げら
れた圧力との間の圧力差ができるだけ大きくなる方が排
気時間を短縮する効果が大きいので、少なくとも、2P
aまで圧力を高める必要がある。この圧力は、できるだ
け高い方がよいが、圧力を高くするには時間がかかるの
で、高くても、2×103Paとするのが望ましい。
は、基体処理室の圧力を5〜1×10−4Paまで下
げ、パージ工程では、基体処理室の圧力を2〜2×10
3Paまで上げるようにすることが望ましい。
下げられた圧力と、パージ工程で上げられた圧力との間
の圧力差は、前述したように、できるだけ大きい方がサ
イクルパージによる排気時間の短縮という効果を得る上
で有効である。しかし、この圧力差をあまりに大きくし
ようとすると、かえって、排気工程とパージ工程とに多
くの時間を要することとなって、全体としての排気時間
の短縮を図ることができない。
短縮という効果を発揮させるために、サイクルパージの
際の、排気工程で下げられた圧力と、パージ工程で上げ
られた圧力との間の圧力差は、少なくとも一桁以上とす
ることが望ましい。
て、排気時間の短縮という効果を発揮させる上で、サイ
クルパージは複数回繰り返すことが望ましいが、以下に
述べるように、好ましい生産性の観点から、その繰り返
される回数は、20回を越えないことが望ましい。
用Cu膜の銅薄膜形成の場合、基体1枚あたりの処理時
間(前述した従来の薄膜形成方法の処理工程における、
1.の基体搬入工程から、4.回収工程の完了までにお
いて、20秒を要するサイクルパージを1回行った場合
の処理時間)が、約160秒であるとすると、この時、
スループットは、20枚/時間以上となる。
とすると、基体1枚あたりの処理時間は、160+20
秒×20回=560秒となり、スループットは、約6枚
/時間以下となってしまう。
数を多くし過ぎると、スループットが低下し、産業上、
最も重要な生産性が低下してしまうので、サイクルパー
ジを繰り返す回数は、20回を上限とすることが望まし
い。
料及び反応副生成物またはこの中の少なくとも一つの物
質の飽和蒸気圧が70℃で、0.001Pa以上かつ5
00Pa以下のものとして用いられる原料としては、例
えば、銅のβ−ジケトン錯体や、TDEATを挙げるこ
とができる。基体の表面に形成される薄膜は、前者の場
合は金属銅で、後者の場合はTiN膜になる。
い実施例を説明する。
成装置は、例えば、本発明の薄膜形成方法が、原料とし
てCu(Hfac)TMVSを用い、8インチシリコン
基板の表面への金属銅の薄膜の形成に用いられる場合に
は、従来例において図1を用いて説明した薄膜形成装置
を使用することができる。
パージの際のパージ工程用に、パージガス導入機構3が
接続されているものを使用することになる。パージガス
導入機構3は、基体処理室1内にパージ用のガス(例え
ば、Arガス)を導入するものである。
従来例において説明した通りであるので、その説明は省
略する。
薄膜形成を行った。
体を搬入するための工程である。基体処理室1のゲート
バルブ13を開け、不図示のロードロック機構により基
体(8インチシリコン基板)11を搬入して基体支持機
構5に載置し、その後、ゲートバルブ13を閉じる。
矢印14の方向に供給し、原料20としてCu(Hfa
c)TMVSを液体原料の流れを示す矢印15方向に原
料流量制御器9を通して気化器8に供給し、ここで気化
させると共に、キャリアガス(例えば、Arガス)を矢
印16の方向に供給して、原料導入バルブ7を開け、基
体処理室1に導入する。その後、規定の処理時間、原料
ガス導入を維持し、銅薄膜を基体(8インチシリコン基
板)11上に形成する。原料導入バルブ7を閉じたとき
を薄膜形成工程終了とする。
程→排気工程の1サイクルの場合) 薄膜形成工程終了後の排気工程として、排気機構4を用
い、基体処理室1内の圧力をあらかじめ定めている圧力
(例えば、1Pa)になるまで排気する。排気工程を一
旦終了させ、続いてパージ工程として、パージ機構3を
用い、基体処理室1内の圧力をあらかじめ定めている圧
力(例えば、1×102Pa)まで上げる。サイクルパ
ージはこの場合、一回(1サイクル)行っているが、必
要ならば、複数回繰り返して行う。続いて、回収工程前
の排気工程として、再度、基体処理室1内の圧力を所定
の圧力(3×10−3Pa)になるまで排気する。
リコン基板)11を搬出する工程である。前記3.の工
程終了後、基体支持機構5からゲートバルブ13を介し
て薄膜が形成されている基体(8インチシリコン基板)
11を回収する。
ージの際の排気工程では、あらかじめ定めている圧力
(例えば、3×10−3Pa)まで基体処理室1内の圧
力を下げる必要があるが、排気機構4の性能から基体処
理室1内の圧力と排気時間の依存性が明らかなときは、
圧力の代わりに時間で規定してもよい。
法のように、サイクルパージを挿入すると、排気時間が
短くなる結果を得た。
は、あらかじめ定めている圧力(例えば、2〜2×10
3Pa)まで基体処理室1内の圧力を上げる必要がある
が、排気機構4の性能及び、パージガス導入機構3の性
能から、基体処理室1内の圧力と時間の依存性が明らか
なときは、圧力の代わりに、排気時間で規定してもよ
い。この場合も、本質的な判断は圧力であって、圧力と
時間が関連付けられている場合、時間で管理することが
できるとの意味である。
い、バリア膜10nmTiNの上に、50nmの銅薄膜
を形成するシードプロセスの場合の銅薄膜形成を行っ
た。
50ml/min サイクルパージの回数:1回 サイクルパージのパージ工程の圧力:100Pa 形成された銅薄膜の膜厚:50nm
の排気時間と、同一の薄膜形成装置を用い、サイクルパ
ージを行わない以外は同一の条件の下で従来の銅薄膜形
成方法によって膜厚50nmの銅薄膜を25枚連続成膜
した場合の排気時間の比較を行ったところ、図2の結果
を得た。
後、基体処理室内の圧力が3×10 −3Paになるまで
の時間である。
方法では薄膜の成膜終了後の排気時間が安定せず、増大
する傾向が示されていた。しかし、本発明の薄膜形成方
法によれば、通常では、スループットの低下が懸念され
るサイクルパージという追加的な工程に時間をかけて
も、成膜枚数が増えたときに、排気時間が安定し、生産
性や再現性を維持できることが確認された。
50ml/min サイクルパージの回数:5回 サイクルパージのパージ工程の圧力:100Pa 形成された銅薄膜の膜厚:300nm
間と、同一の薄膜形成装置を用い、サイクルパージを行
わない以外は同一の条件の下で従来の銅薄膜形成方法に
よって銅薄膜を連続成膜した場合の排気時間の比較を行
ったところ、図3の結果を得た。
後、基体処理室内の圧力が3×10− 3Paになるまで
の時間である。
の成膜であっても、サイクルパージの効果があり、排気
時間が短くなることが確認できた。すなわち、本発明の
方法により、生産性が向上することが確認できた。
テトラキスジエチルアミノチタン(TDEAT)を原料
として、TiN薄膜を成膜した後の成膜室に残留する原
料と、サイクルパージの関係を調査した。
晶シリコンウェハ上に熱酸化によって酸化シリコンの絶
縁膜を付けたシリコン基板を採用した。このようなシリ
コン基板を用いることによって、シリコン基板上に付着
した膜の導電性と膜の有無を確認できるようにしてい
る。
有無により、シート抵抗値がどのように変化するか比較
した。
3回行って成膜室内を排気し、TiN薄膜のついた基体
(8インチシリコン基板)を回収する。この操作を4回
繰り返し、4枚の連続成膜を行う。その後、成膜室内に
原料を導入することなく、未処理の前述したシリコン基
板を所定時間載置した(以下、成膜室内に原料を導入す
ることなく、未処理のシリコン基板を所定時間載置する
この工程を「空デポジション」という)。その後、シリ
コン基板を回収し、シート抵抗を測定したところ、シー
ト抵抗値は測定不能(∞)だった。
行わず、成膜室内を排気し、TiN薄膜のついた基体
(8インチシリコン基板)を回収する。この操作を4回
繰り返し、4枚の連続成膜を行う。その後、前記と同様
の条件で空デポジションを行った。その後、シリコン基
板を回収し、シート抵抗を測定したところ、シート抵抗
値は測定できた。
ルパージ及び、空デポジションの条件は以下の通りであ
る。
2.5l/min サイクルパージの回数:3回 パージガス導入時間:5秒 (空デポジション条件) キャリアガス(N2)流量:0.25l/min 基板温度:350℃ 載置時間:20分
ート抵抗値が無限大(∞)とは、膜が形成されていない
ことを意味する。一方、シート抵抗を測定できるとは、
膜が形成されていることを意味する。
導入していないにもかかわらず、空デポジション後にシ
ート抵抗を測定できたということは、成膜室内に原料が
残留していたことを意味する。
て、空デポジション後、シート抵抗値が無限大(∞)で
あったということは、サイクルパージを行うと、成膜室
内に原料が残留していなくなることを意味する。
ョン後に未処理の前述したシリコン基板のシート抵抗値
を測定したところ、シート抵抗値は測定不可となり、無
限大の値を示した。つまり、サイクルパージを3回施し
たことで、成膜室内の残留原料は確認が不可能な程度に
まで低減されたのである。
を参照して説明したが、本発明はかかる実施例に限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握され
る技術的範囲において様々な形態に変更可能である。
体処理室をサイクルパージするのみであるが、気化器内
をサイクルパージすることも有効であった。
別な機構を追加することなく、制御の手順を変えること
だけで、CVD法によるTiNやCu等の薄膜形成にお
いて、安定性及び再現性を改善できるので産業上有益で
ある。
装置の構成例を表す図。
本発明の方法を用いた場合の排気時間と、従来の方法を
用いた場合の排気時間の比較を表す図。
の、本発明の方法を用いた場合の排気時間と、従来の方
法を用いた場合の排気時間の比較を表す図。
Claims (5)
- 【請求項1】固体又は液体原料を気化させた原料ガス
を、減圧状態に保持されている基体処理室内に導入し
て、この基体処理室内で化学反応させ、基体処理室内に
支持されている基体の表面に薄膜を形成する薄膜形成方
法であって、 固体又は液体原料として当該原料及び反応副生成物また
はこの中の少なくとも一つの物質の飽和蒸気圧が70℃
で、0.001Pa以上かつ500Pa以下のものを用
い、 薄膜形成工程の終了後、基体処理室の圧力を下げて薄膜
形成工程で表面に薄膜が形成された基体を基体処理室か
ら回収するまでの間に、基体処理室の圧力をあらかじめ
定められている圧力にまで下げる排気工程と、引き続い
て、パージガスを基体処理室に導入して基体処理室の圧
力をあらかじめ定められている圧力にまで上げるパージ
工程を、前記排気工程で下げられた圧力と、前記パージ
工程で上げられた圧力との間に、少なくとも一桁以上の
圧力差を持たせて、少なくとも一回行うことを特徴とす
る薄膜形成方法。 - 【請求項2】薄膜形成工程の終了後、基体処理室の圧力
を下げて薄膜形成工程で表面に薄膜が形成された基体を
基体処理室から回収するまでの間に行われる排気工程
と、引き続いて行われるパージ工程とは、20回を越え
ない回数で、複数回繰り返されることを特徴とする請求
項1記載の薄膜形成方法。 - 【請求項3】排気工程では、基体処理室の圧力を5〜1
×10−4Paまで下げ、パージ工程では、基体処理室
の圧力を2〜2×103Paまで上げることを特徴とす
る請求項1又は2記載の薄膜形成方法。 - 【請求項4】原料が銅のβ−ジケトン錯体であり、基体
の表面に形成される薄膜が金属銅であることを特徴とす
る請求項1乃至3のいずれか一項記載の薄膜形成方法。 - 【請求項5】原料がテトラキスジエチルアミノチタン
(TDEAT)であり、基体の表面に形成される薄膜が
窒化チタンであることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれか一項記載の薄膜形成方法。
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