JP2003137514A - 窒化チタンの製造方法 - Google Patents

窒化チタンの製造方法

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JP2003137514A
JP2003137514A JP2001341498A JP2001341498A JP2003137514A JP 2003137514 A JP2003137514 A JP 2003137514A JP 2001341498 A JP2001341498 A JP 2001341498A JP 2001341498 A JP2001341498 A JP 2001341498A JP 2003137514 A JP2003137514 A JP 2003137514A
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Tatsuo Umeno
達夫 梅野
Tadanori Tsunawake
忠則 綱分
Yoshinori Yasumoto
義徳 安元
Kohei Murayama
孝平 村山
Kenji Fukuda
憲二 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温で処理することなく、安全に、しかも高
純度で、樹脂複合材用フィラーとして有用な繊維状又は
ウイスカー状の窒化チタンを製造する。 【解決手段】 酸化チタン又は酸化チタン層間化合物を
原料として還元窒化法により窒化チタンを製造する方法
において、非晶質炭素、低結晶性炭素、及び非晶質炭素
又は低結晶性炭素に変換する炭素前駆体からなる群から
選ばれる1以上を還元剤とし、窒素ガスを窒化剤とし
て、1100〜1300℃の温度で熱処理することによ
り窒化チタンを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窒化チタンの製造方
法に関し、特に、樹脂複合材用フィラー等に広く利用で
きる繊維状又はウイスカー状の窒化チタンを高純度で製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化チタンは熱伝導性や導電性に優れ、
また強度が高いことから樹脂複合材用のフィラーとして
注目されている。樹脂複合材のフィラーとして窒化チタ
ンを用いることにより、例えば、電子機器や電子部分の
放熱基板として用いられる高熱伝導性の樹脂複合材、強
い強度の各種エンジニアリング樹脂複合材、さらには高
導電性の樹脂複合材を得ることができる。
【0003】窒化チタンをフィラーとして利用する場
合、窒化チタンの役割は、樹脂の導電性や強度を高める
ことにある。少量の窒化チタンの添加で大きな導電性や
補強性を付与するためには、窒化チタンの純度が高いこ
とが必要である。例えば、不純物として炭素を多く含む
場合には、高い導電性を得ることができない。
【0004】また、窒化チタンをフィラーとして利用す
る場合の形状は、繊維状又はウイスカー状が好ましい。
例えば、粒状の窒化チタンを少量添加しても、導電性を
高める効果はほとんど得られないが、繊維状又はウイス
カー状の窒化チタンを添加する場合には、添加量に比例
して導電性が高くなるので、フィラーとして有効に利用
することができる。同様に、窒化チタンを補強用フィラ
ーとして利用する場合にも、繊維状又はウイスカー状で
あることが好ましい。
【0005】従来、窒化チタンの製造方法としては、酸
化チタン等を原料としてこれを還元窒化する方法が知ら
れている。この方法は、使用する還元窒化剤により、ア
ンモニアを用いる方法、窒化ガスを用いる方法、及び窒
素含有有機化合物を用いる方法に大別される。
【0006】窒化剤としてアンモニアを用いる方法は、
例えば、特開平1−215718号、特公平5−275
73号等に開示されている。これらにおいて、窒化処理
温度は500〜1000℃、或は850〜1100℃と
することが記載されている。
【0007】しかしながら、実際にこの温度での完全な
窒化は困難であり、窒化率を高くするためには1300
℃以上の温度が必要である。また、アンモニアガスを用
いることは、取り扱い上大きな問題がある。
【0008】窒化剤として窒素ガスを用いる方法として
は、酸化チタンと炭素を混合、造粒した後、この造粒物
を窒素気流中で1500〜1800℃で処理する方法
(特開平8−333107号)、酸化チタンと炭素の混
合物にフッ化物を添加し、窒素ガス雰囲気中において1
300〜1700℃で酸化チタンを還元窒化する方法
(特開平7−173000号)が提案されている。
【0009】しかし、これらの方法は処理温度が高いた
めに運転コストが高くなり、炉材の寿命も短いという製
造上の問題がある。また、このような高温では処理中に
形状の変化を起こし、原料の酸化チタンが繊維状又はウ
イスカー状であっても、得られる窒化チタンは球状に変
形し、繊維状やウイスカー状の窒化チタンを得ることが
できない。
【0010】窒化剤として窒素含有有機化合物を用いる
方法としては、チタニア等を、メラミン等の窒素含有有
機化合物の存在下、非酸化性雰囲気下で700〜110
0℃で処理する方法が提案されている(特開平11−2
28140号)。
【0011】しかし現実には、この温度域で完全な窒化
を行なうことは不可能であり、生成物中に炭素が残存
し、純度の高い窒化チタンを得ることはできない。ま
た、この方法は窒素含有有機化合物の熱分解により発生
するシアンガスの対策が必要となり、製造工程上大きな
問題となっている。
【0012】結局、従来の方法においては、窒化チタン
の純度を高くするためには1300℃以上の高温で処理
することが必要でフィラーとして必要な繊維状、又はウ
イスカー状の窒化チタンが得られないか、1300℃以
下で処理することが可能であっても、窒素含有有機化合
物を用いる場合のように、処理排ガス中にシアンガスが
含有される等の問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高温で処理することなく、安全に、しかも高純度
で、窒化チタン、特に樹脂複合材用フィラーとして有用
な繊維状、又はウイスカー状の窒化チタンを製造する方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、酸化チタ
ン等を還元窒化する方法について、還元剤として特に炭
素材を用い、窒化剤として安全な窒素ガスを用いる方法
について研究を重ねた。 その結果、非晶質炭素又は低
結晶性炭素が酸化チタン等に対して強い還元性を有し、
処理温度が1100〜1300℃という比較的低い温度
であっても純度の高い窒化チタンが得られること、特に
原料の酸化チタン等が非アナターゼ型の結晶構造を有す
る場合には原料の酸化チタン等の形状を保持した窒化チ
タンが得られることを見出した。
【0015】本発明は上記知見に基づき完成するに到っ
たものである。上記目的を達成する本発明は、以下に記
載するものである。
【0016】〔1〕 酸化チタン又は酸化チタン層間化
合物を原料として還元窒化法により窒化チタンを製造す
る方法において、非晶質炭素、低結晶性炭素、及び非晶
質炭素又は低結晶性炭素に変換する炭素前駆体からなる
群から選ばれる1以上を還元剤とし、窒素ガスを窒化剤
として、1100〜1300℃の温度で熱処理すること
をすることを特徴とする窒化チタンの製造方法。
【0017】〔2〕 還元剤として、非晶質炭素又は低
結晶性炭素と、熱処理により非晶質炭素又は低結晶性炭
素に変換する炭素前駆体との混合物を使用する〔1〕に
記載の製造方法。
【0018】〔3〕 炭素前駆体が、液状、又は溶媒を
用いて液状としたものである〔1〕又は〔2〕に記載の
製造方法。
【0019】〔4〕 酸化チタン又は酸化チタン層間化
合物が、非アナターゼ型の結晶構造を有する〔1〕乃至
〔3〕の何れかに記載の製造方法。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0021】本発明は、酸化チタン又は酸化チタン層間
化合物を原料として還元窒化する窒化チタンの製造方法
であり、非晶質炭素又は低結晶性炭素を還元剤とするこ
と、窒素ガスを窒化剤とすること、及び処理温度が11
00〜1300℃と比較的低いことを特徴としている。
【0022】本発明において用いられる酸化チタンは、
通常用いられるものであれば特に限定されないが、チタ
ニア等が挙げられる。酸化チタンとしては、水和チタニ
ア等の水和物であってもよい。また、その結晶構造とし
ても特に限定されず、アナターゼ型、ルチル型等のほ
か、非晶質のものも用いることができる。
【0023】酸化チタン層間化合物としては、チタン酸
ナトリウム、4チタン酸カリウム、6チタン酸カリウ
ム、8チタン酸カリウム、チタン酸カルシウム、チタン
酸バリウム等が挙げられる。
【0024】酸化チタン、酸化チタン層間化合物の形状
は特に限定されないが、通常は、粒状、繊維状、又はウ
イスカー状であり、窒化チタンの用途において応じて選
定することができる。これら酸化チタンは、通常粒径が
20μm以下のもので、市販されているものを原料とし
て購入できる。
【0025】樹脂複合材用のフィラーとして利用する場
合には、樹脂の導電性を高める繊維状又はウイスカー状
の窒化チタンを得るため、原料の酸化チタン又は酸化チ
タン層間化合物としては、繊維状又はウイスカー状の形
状のものを用いるのが好ましい。
【0026】酸化チタン又は酸化チタン層間化合物の結
晶構造は、窒化過程における形状変化に密接に関係する
ので、窒化チタンの使用目的に応じて結晶構造を選定す
ることができる。
【0027】酸化チタンの結晶構造がアナターゼ型であ
る場合には、800〜900℃の温度でルチル型に結晶
変換し、それと共に形状変化を起こす。この場合、酸化
チタンの形状が繊維状である場合には、その一部又は全
部が粒状に変形し、一部が粒状に変形した場合には、繊
維に粒子が付着した形状に変形する。また、酸化チタン
の形状が粒状である場合には、さらに大きな粒子に変形
する。従って、アナターゼ型の結晶構造を持つ原料を使
用した場合には、原料と同一形状の繊維状やウイスカー
状の窒化チタンを得ることはできない。
【0028】酸化チタンの結晶構造が、非アナターゼ
型、中でもルチル型である場合には、形状変化を起こさ
ないので、原料とほぼ同一形状の窒化チタンを得ること
ができる。
【0029】また、酸化チタン層間化合物を用いる場合
はその結晶構造を確定し難いが、アナターゼ型以外の構
造、即ち非アナターゼ型であれば形状変化は少なく、原
料とほぼ同一形状の窒化チタンを得ることができる。
【0030】従って、繊維状又はウイスカー状等の原料
の酸化チタン又は酸化チタン層間化合物の形状を維持し
た窒化チタンを得るためには、非アナターゼ型のものを
用いるのが好ましく、中でもルチル型の結晶構造を持つ
のが好ましい。
【0031】本発明においては、還元剤として非晶質炭
素又は低結晶性炭素及びこれらの前駆体を使用する。本
発明において「非晶質炭素」とは、X線回折法では00
2回折線が検出できない程度に回折強度の弱い炭素をい
う。「低結晶性炭素」とは、X線回折法により測定した
炭素の結晶格子定数Co(002)が0.68nm以上
の炭素をいう。結晶格子定数Co(002)が0.68
nm未満の炭素は、還元性が不十分であり、本発明の還
元剤としては適当でない。
【0032】非晶質炭素又は低結晶性炭素としては、リ
グニン、リグニンスルホン酸、澱粉等の糖類を熱処理し
て得られる糖炭;密蝋等の天然樹脂を熱処理して得られ
る樹脂炭;フェノール樹脂、フラン樹脂、芳香族スルホ
ン酸樹脂等の合成樹脂を熱処理して得られる樹脂炭;酸
化処理したコールタールやコールタールピッチ等を熱処
理して得られる炭素;酸化処理したブローンアスファル
ト等の石油系残渣油を熱処理して得られる炭素;褐炭チ
ャー、低石炭化度炭チャー等の活性炭;或はこれらの炭
素の混合物を挙げることができる。
【0033】ここで、リグニン、リグニンスルホン酸、
澱粉等の糖類;密蝋等の天然樹脂;フェノール樹脂、フ
ラン樹脂、芳香族スルホン酸樹脂等の合成樹脂;酸化処
理したコールタールやコールタールピッチ;酸化処理し
たブローンアスファルト等の石油系残渣油等は、熱処理
することにより非晶質炭素又は低結晶性炭素となる炭素
前駆体である。従って、本発明においては、これらの炭
素前駆体を還元剤として用いることもできる。
【0034】即ち、本発明は、還元剤として最初から非
晶質炭素又は低結晶性炭素を用いる場合に限らず、熱処
理によって非晶質炭素又は低結晶性炭素に変換する炭素
前駆体を用いる場合をも含む。
【0035】本発明は、窒化剤として窒素ガスを使用す
る。
【0036】ガス中の窒素濃度は10体積%以上が好ま
しく、20体積%以上が更に好ましい。その他ガスとし
ては不活性ガスが好ましい。雰囲気ガス中には、一酸化
炭素や二酸化炭素を含んでいても問題はない。
【0037】本発明においては、酸化チタン等のチタン
原料と還元剤の混合物を窒素ガス雰囲気で熱処理するこ
とにより還元窒化を完結する。
【0038】還元窒化反応を効果的に行なうためには、
チタン原料と還元剤をよく混合して用いることが好まし
い。また、チタン原料と還元剤が互いに密着した状態で
反応させることが更に好ましい。チタン原料と還元剤を
密着させるために、還元剤の液状物を用いて混合するこ
とが好ましく、混合した後に混練することが更に好まし
い。ここで、「液状」とは、高粘性液やスラリー状の液
を含むこととする。
【0039】炭素前駆体の多くはそれ自体が液状である
が、液状でなくとも溶媒を用いて液状とすることができ
る。従って、液状の炭素前駆体、又は溶媒を用いて液状
とした炭素前駆体を、混合用、混練用の液状物として用
いることができる。
【0040】溶媒を用いた場合には、混合及び/又は混
練した後に回収することが好ましいが、溶媒が水などの
場合には、そのまま熱処理することができる。
【0041】本発明において、非晶質炭素又は低結晶性
炭素の使用量は、COとして消費される理論当量の2倍
以下が好ましく、0.5〜1.5倍が更に好ましい。
0.5倍以下の場合は還元反応が不十分となり、製品中
に未反応の酸化チタン等が残留し、また、2.0倍以上
の場合は、製品中に余剰の炭素が多く残留するので、何
れも窒化チタンの純度を高くすることができない。従っ
て、得られる製品の導電性、熱伝導性、及び強度が低く
なる。
【0042】本発明の熱処理温度は、1100〜130
0℃とすることが好ましく、1150〜1200℃とす
ることが更に好ましい。1100℃以下未満では、反応
が進み難く、高純度の窒化チタンを得ることが困難であ
り、1300℃を超える温度ではチタン原料の形状を維
持することが困難であり、また特に利点もないので好ま
しくない。
【0043】反応時間は、5分〜4時間程度が好まし
く、30分〜2時間がより好ましい。
【0044】
【実施例】実施例1 チタン原料として、非晶質に近い結晶構造を有する繊維
状の酸化チタン10gと、還元剤として、ナフタリンス
ルホン酸ホルムアルデヒド縮合物アンモニウム塩7.5
gを混合した。この混合物をアルミナ管中に挿入して、
窒素を100ml/min流しながら、1200℃で1
時間処理した。このとき、処理排ガス中に、シアン化水
素は検出されなかった。得られた生成物は8.3gであ
り、窒化チタンと炭素の混合物であった。
【0045】生成物中の炭素量をTG法により測定した
ところ、3.6質量%であった。また、生成物の窒化チ
タン純度をXRDにより測定したところ、酸化チタンの
含有量は0質量%、窒化チタンの含有量は100質量%
であり、不純物としての炭素は検出されなかった。従っ
て、生成物は、純度95質量%以上の窒化チタンと判断
された。
【0046】また、生成物の体積抵抗は、200mΩ・
cmであった。窒化チタンの形状は、小粒子が繊維状に
繋がった構造であった。
【0047】また、本試験の予備試験として、ナフタリ
ンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物アンモニウム塩を
1300℃で炭化したところ、炭化収率は45質量%で
あり、得られた炭素は、XRDで002回折線が検出さ
れない非晶質炭素であった。
【0048】実施例2 ルチル型結晶構造を有する繊維状酸化チタン10gと、
褐炭を原料とする1300℃で焼成したチャー3.6g
を混合した。この混合物をアルミナ管中に挿入して、窒
素を100ml/min流しながら、1300℃で1時
間処理した。このとき、処理排ガス中に、シアン化水素
は検出されなかった。得られた生成物は8.4gであ
り、窒化チタンと炭素の混合物であった。
【0049】生成物中の炭素量をTG法により測定した
ところ、4.5質量%であった。また、生成物の窒化チ
タン純度をXRDにより測定したところ、酸化チタンの
含有量は0質量%、窒化チタンの含有量は100質量%
であり、不純物としての炭素は検出されなかった。従っ
て、生成物は、純度95質量%程度の窒化チタンと判断
された。
【0050】また、生成物の体積抵抗は、3.2mΩ・
cmであった。窒化チタンの形状は、繊維状の構造を維
持していた。
【0051】なお、使用した褐炭チャーの結晶格子定数
Co(002)は、0.71nmであった。
【0052】また、予備試験として、本試験でチタン原
料として用いたルチル型結晶の繊維状の酸化チタンを窒
素気流中で加熱したところ、結晶構造は1300℃まで
変化せず、その形状も繊維状のままであった。
【0053】実施例において、[XRDによる窒化チタ
ン純度の測定]は、フィリップス社製X線回折装置X’
Pert−MPDProを用い、ガラス試料台に試料を
載せ、2θ=10〜90°、出力50V−40mAで測
定した。
【0054】また、[体積抵抗]は、断面積2cm2
塩化ビニル製パイプに銅製底蓋を取付 け、所定量の試
料をパイプ内に入れ、上方から銅製シリンダーを挿入
し、圧力29.4MPaでプレスした。このとき、試料
の厚み(t)をノギスで測定すると共に、試料の抵抗値
(R)をアデックス社製電気抵抗測定装置AX−115
Aで測定した。体積抵抗(SR)は、SR=2R/t
(Ω・cm)として求めた。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、高温で処理することな
く安全に、しかも高純度で窒化チタンが得られる。
【0056】また、窒化チタンの形状を、容易に繊維状
又はウイスカー状とすることができるので、本発明の方
法で得られる窒化チタンは樹脂複合材用フィラーとして
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安元 義徳 福岡県北九州市若松区響町1丁目3番地 三井鉱山株式会社総合研究所内 (72)発明者 村山 孝平 福岡県北九州市若松区響町1丁目3番地 三井鉱山株式会社総合研究所内 (72)発明者 福田 憲二 福岡県北九州市若松区響町1丁目3番地 三井鉱山株式会社総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタン又は酸化チタン層間化合物を
    原料として還元窒化法により窒化チタンを製造する方法
    において、非晶質炭素、低結晶性炭素、及び非晶質炭素
    又は低結晶性炭素に変換する炭素前駆体からなる群から
    選ばれる1以上を還元剤とし、窒素ガスを窒化剤とし
    て、1100〜1300℃の温度で熱処理することを特
    徴とする窒化チタンの製造方法。
  2. 【請求項2】 還元剤として、非晶質炭素又は低結晶性
    炭素と、熱処理により非晶質炭素又は低結晶性炭素に変
    換する炭素前駆体との混合物を使用する請求項1に記載
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 炭素前駆体が、液状、又は溶媒を用いて
    液状としたものである請求項1又は2に記載の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 酸化チタン又は酸化チタン層間化合物
    が、非アナターゼ型の結晶構造を有する請求項1乃至3
    の何れかに記載の製造方法。
JP2001341498A 2001-11-07 2001-11-07 窒化チタンの製造方法 Pending JP2003137514A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008502815A (ja) * 2004-06-15 2008-01-31 シーメンス パワー ジェネレーション インコーポレイテッド 高い熱伝導性被覆を有する織物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008502815A (ja) * 2004-06-15 2008-01-31 シーメンス パワー ジェネレーション インコーポレイテッド 高い熱伝導性被覆を有する織物

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