JP2003137427A - 基板搬送台車及び基板搬送システム - Google Patents

基板搬送台車及び基板搬送システム

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JP2003137427A JP2001335803A JP2001335803A JP2003137427A JP 2003137427 A JP2003137427 A JP 2003137427A JP 2001335803 A JP2001335803 A JP 2001335803A JP 2001335803 A JP2001335803 A JP 2001335803A JP 2003137427 A JP2003137427 A JP 2003137427A
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洋一郎 中島
Eiichiro Otsubo
栄一郎 大坪
Eishiro Sasagawa
英四郎 笹川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 搬送中に基板の揺れを抑制することができる
基板搬送台車を提供する。 【解決手段】 本体フレーム61と、軌条に沿って本体フ
レームを走行可能に支持し、軌条の不連続部を通過する
ときに発生する衝撃を緩和するための緩衝機構を有する
複数の車輪66a,66b,66cと、本体フレーム上において基
板の重量を受け止めるために基板を斜め直立姿勢で支持
するとともに、基板の外周端縁部を拘束又は半拘束の状
態で保持するための複数の保持爪71,72,73を有する複数
の支持アーム7と、搬送路上部の両側に設けられた規制
手段と干渉し、軌条の不連続部を通過するときに発生す
る基板上部の揺れ動きを抑制するガイドピース79とを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空処理室にガラ
ス基板を搬送するための基板搬送台車及び基板搬送シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマCVD、スパッタリン
グ、ドライエッチング等のプラズマ処理を施すための真
空処理室に対してガラス基板を出し入れする際に、基板
をトレイに固定し、トレイとともに基板を搬送する方法
としてトレイ搬送方式が用いられている。しかし、トレ
イ搬送方式はトレイに基板を着脱するのに時間と労力を
要し、トレイに不純物が吸着し易いという種々の問題が
あるので、これに代わるものとして例えば特開2001
−118907公報に記載されたトレイレス斜め搬送台
車方式が提案されている。
【0003】トレイレス斜め搬送台車方式では、図10
の(a)に示すように、搬送台車106がレール8に沿
って走行し、製膜室にガラス基板Gを1枚ずつ搬送する
ようになっている。搬送台車106の本体フレーム上に
は基板Gを斜めに支持するための一対の支持アーム10
7が直立し、各支持アーム107に取り付けた上部支持
爪108および下部支持爪116が基板Gのコーナー近
傍の辺縁部にそれぞれ引っ掛けられている。基板Gを一
対の支持アーム107に斜めに持たせ掛け、かつ支持爪
108,116で4点支持することにより搬送中の基板
Gが台車106上で安定するので、特に大型の基板Gを
搬送するのにトレイレス斜め搬送方式は有利である。
【0004】図10の(b)に示すように、搬送台車1
06により基板Gを製膜室内に搬入し、図示しない移動
機構によりヒータユニット150のカバー面を基板Gに
押付け、基板を台車106からヒータユニット150に
受け渡し、搬送台車106は製膜室から退出させる。な
お、図中の符号152はヒータユニット150に対面配
置された製膜ユニットである。製膜ユニット152内に
は製膜ガス供給機能付きのラダー電極が設けられてい
る。製膜後、搬送台車106は製膜室内に入り、ヒータ
ユニット150から基板Gを受け渡され、製膜室から基
板Gを搬出する。また、台車本体フレームの側面部には
ラック133が形成され、これにピニオンギア132が
噛み込み可能にレール8の側方に所定ピッチ間隔に配置
されている。各ピニオンギア132にはモータ131の
回転駆動軸が連結され、モータ131によりピニオンギ
ア132を回転駆動させると、これに噛み込んだラック
133が送られて台車106が走行するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
搬送台車においては、アーム107に取り付けた支持爪
108,116により基板Gを4点のみで支持するため
に基板Gの拘束力が弱く、台車走行中の僅かな振動によ
って基板Gが大きく揺れ動く。特に大サイズの基板Gを
搬送する場合は、基板上部の揺れの振幅が大きく、いっ
たん揺れ動きはじめると減衰し難く、揺れが収束するま
でに時間がかかる。また、台車走行中に基板Gの揺れ動
きが大きくなりすぎると、製膜室内のヒータユニットや
製膜ユニットと干渉するおそれがあり、基板Gが損傷
(欠けや割れ)する危険性がある。
【0006】また、搬送台車106は、製膜室内で基板
Gを予熱する場合、あるいはプラズマCVD処理後の製
膜室に入った場合に温度が上昇するので、熱変形を考慮
して下部の車輪のみにより全体を支持する構造とし、他
の部位は自由で非拘束な構造である。一方、ロードロッ
ク室や台車方向転換室の出入口に設けられたゲート弁の
ところではレール8は寸断され、レール8が不連続とな
るため段差84(図9参照)や芯ずれが存在する。この
ようなレール段差84を台車106が通過するときに、
台車106から基板Gに衝撃的な振動が伝わり、基板G
を大きく揺れ動かす。特に基板Gの揺れ動きは上端部で
最大となる。例えば、サイズが1m×1mを超える大型
基板を搬送する場合は、台車基板の下端では振幅0.5
mmの僅かな振動が、支持アーム上端では振幅7.5m
m以上の大きな揺れ動きとなり、基板は大きく振動す
る。このように基板Gの揺れ動きが大きくなると、製膜
室内の狭い間隔の開口部を周囲部材と干渉を生じること
なく基板Gを無事通過させることが困難になる。
【0007】さらに、台車の車輪166は軸受を介して
垂直軸まわりに回転可能に本体フレームの下部に直接取
り付けられている。このため、レール相互間に芯ずれ8
5(図8参照)や段差84(図9参照)が存在すると、
車輪166が次のレールに乗り移る際に、台車の幅方向
(Y軸方向)および上下方向(Z軸方向)に衝撃的な振
動を生じ、これが伝播して基板Gが大きく揺れ動き、基
板Gの外周端縁部が欠けたり割れを生じたりするおそれ
がある。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであって、搬送中に基板の揺れを抑制すること
ができる基板搬送台車を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板搬送台
車は、本体フレームと、軌条に沿って本体フレームを走
行可能に支持し、軌条の不連続部を通過するときに発生
する衝撃を緩和するための緩衝機構を有する複数の車輪
と、前記本体フレーム上において基板の重量を受け止め
るために基板を斜め直立姿勢で支持するとともに、基板
の外周端縁部を拘束又は半拘束の状態で保持するための
複数の保持爪を有する複数の支持アームと、搬送路上部
の両側に設けられた規制手段と干渉し、軌条の不連続部
を通過するときに発生する基板上部の揺れ動きを抑制す
るガイドピースと、を具備することを特徴とする。
【0010】本発明に係る基板搬送システムは、軌条
と、この軌条に沿って走行する基板搬送台車と、この基
板搬送台車が基板を保持した状態で通過可能な搬送路と
を備えてなる基板搬送システムであって、前記基板搬送
台車は、本体フレームと、前記軌条に沿って本体フレー
ムを走行可能に支持し、軌条の不連続部を通過するとき
に発生する衝撃を緩和するための緩衝機構を有する複数
の車輪と、前記本体フレーム上において基板の重量を受
け止めるために基板を斜め直立姿勢で支持するととも
に、基板の外周端縁部を拘束又は半拘束の状態で保持す
るための複数の保持爪を有する複数の支持アームと、前
記支持アームに取り付けられ、前記軌条の不連続部を通
過するときに発生する基板上部の揺れ動きを抑制するた
めのガイドピースとを具備し、前記搬送路は、前記基板
搬送台車が前記軌条の不連続部を通過するときに前記基
板搬送台車上の基板の上部が通過する対応する位置に設
けられ、前記ガイドピースの側方への動きを制限する規
制手段を具備することを特徴とする。
【0011】この場合に、上記保持爪は、押え板ばねか
らなり、基板の上辺、両側辺、下辺の外周端縁部にそれ
ぞれ当接して基板を半拘束状態に保持する先端部と、他
の部材に固定される固定部と、先端部から固定部までに
設けられ、少なくとも先端部との間に屈曲部を有し、先
端部を他の部材に押し付けたときに撓んで容易に変位す
る可撓部とを具備することが好ましい。
【0012】基板搬送時は図3の(a)に示すように押
え板ばねの先端部が基板の外周端縁部に当接して基板を
保持しているが、基板受け渡し時には押え板ばねの先端
部が受け渡し先の他部材(この場合はヒータユニット)
に当接して当該他の部材から押し返され、図3の(b)
に示すように可撓部が屈曲部のところから撓んで後方へ
変位し、押え板ばねが基板から離脱する。すなわち、基
板と他の部材が受渡し位置の関係になると(他の外力な
しに自動的に)、先端部が他の部材に突き当たり、可撓
部が変位し、押え板ばねと基板との間に間隙S1,S2
が生じ、基板の拘束が解除される。
【0013】このように振動抑制機能と受け渡し時拘束
解除機能とを兼ね備えた押え板ばねを採用することによ
り、基板は搬送中にはしっかりと拘束されて台車上での
揺れ動きが少なくなるとともに、受渡し時には拘束解除
され、支持機構から他の部材に容易に受け渡される。な
お、押え板ばねによる受け渡し時拘束解除機能を安定確
実にするため、押え板ばねの先端部は基板の厚みよりも
数ミリ程度(例えば3〜4mm)長くすることが望まし
い。押え板ばねの先端部を基板よりも裏面側に突出させ
ることにより、他の部材に対して先端部が当接し、可撓
部が撓んで変位しやすくなる。
【0014】また、上記ガイドピースは、支持アームの
上部にそれぞれ取り付けられた細長形状の平板からなる
ことが好ましい。規制手段を台車が軌条の不連続部を通
過するときに台車の上部が通過する対応する位置に設け
ることにより、ガイドピースの側方(台車の幅方向)へ
の動きが制限され、台車に衝撃が伝わってきたときであ
っても、基板上部の揺れ動きが抑制される。
【0015】さらに、上記車輪は、軌条の上フランジの
下面部に回動可能に当接する第1の車輪と、軌条の下フ
ランジの上面部に回動可能に当接する第2の車輪と、軌
条の上フランジの両側面部に回動可能に当接する左右一
対の第3の車輪と、を具備することが好ましい。
【0016】この場合に、上記緩衝機構は、第1の車輪
から前記本体フレームに伝播しようとする上方への揺れ
動き力を吸収し緩和する第1の捻りばねと、第2の車輪
から前記本体フレームに伝播しようとする下方への揺れ
動き力を吸収し緩和する第2の捻りばねと、第3の車輪
から前記本体フレームに伝播しようとする幅方向への揺
れ動き力を吸収し緩和する第3の捻りばねと、これらの
前記第1、第2、第3の捻りばね及び第1、第2、第3
の車輪を保持するとともに本体フレームに揺動可能に支
持された揺動アームと、揺動アームの前記車輪近傍の部
位に当接して該揺動アームの車輪側の変位を制限するス
トッパと、を具備することが好ましい。
【0017】ちなみに、支持アームは基板を垂直軸に対
して7°〜12°傾けて支持することが好ましい。基板
の傾斜角が7°を下回ると、ローダや製膜室での基板受
渡し時に基板が不安定になり反対側へ倒れるおそれがあ
るので、支持アームの傾斜角の下限値は7°とすること
が望ましい。一方、基板の傾斜角が12°を上回ると、
ゲート弁開口幅が広くなり、搬送スペースや製膜ユニッ
ト内の無駄スペースが大きくなり、真空処理室内のデッ
ドスペースが増加して真空ポンプに過大な負荷がかかる
ようになるので、傾斜角の上限値は12°までとするこ
とが望ましい。しかし、デッドスペースの増大や真空ポ
ンプの過負荷が大きな問題とならない場合は、支持アー
ムの傾斜角を12°以上に、例えば15°〜30°程度
とすることも可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好ましい実施の形態について説明する。
【0019】図9に示すように、基板搬送台車6がレー
ル8上を走行し、支持アーム7に支持されたガラス基板
Gが真空処理室100に向けて搬送されるようになって
いる。搬送路には2本のレール8が平行に敷設され、真
空処理室100内に続いている。図には搬送台車6を1
台のみ示したが、搬送台車6はレール8ごとに1台ずつ
走行するようにそれぞれ配置されている。
【0020】台車の本体フレーム61の側面部にはラッ
ク133が形成され、これにピニオンギア132が噛み
込み可能にレール8の側方に所定ピッチ間隔に配置され
ている(図10参照)。各ピニオンギア132にはモー
タ131の回転駆動軸が連結され、モータ131により
ピニオンギア132を回転駆動させると、これに噛み込
んだラック133が送られて台車106が前進するよう
になっている。
【0021】レール8は、図6及び図7に示すように逆
T字状の横断面を有し、下フランジ81、連結部82、
上フランジ83を備えている。レール8の上下フランジ
81,83には3種類の予圧車輪66a,66b,66
cが摺接し、揺れを抑えた状態で台車6が走行されるよ
うになっている。なお、レールの下フランジ81の幅は
約115mm、上フランジ83の幅は約40mmであ
る。
【0022】レール8は、真空処理室100の出入口1
02に設けられたゲート弁104のところでは不連続と
なり、レール段差84や芯ずれを生じる(図8、図9参
照)。このようなレール段差84を台車6が通過する場
合は、台車6が上下に揺れ動いて衝撃的な振動が台車6
から基板Gに伝わり、基板Gの揺れ動きが大きくなる。
【0023】また、マルチチャンバシステムの中央に配
置される台車回転室においては、台車回転室側のレール
8と製膜室側のレール8との間に芯ずれ85が発生する
おそれがある(図8参照)。このようなレール芯ずれ8
5を台車6が通過する場合も、台車6が幅方向(Y軸方
向)に揺れ動いて衝撃的な振動が台車6から基板Gに伝
わり、基板Gの揺れ動きが大きくなる。
【0024】しかし、本発明の搬送台車6は複数種の緩
衝機構付き車輪66a,66b,66cにより支持され
ているので、上下左右あらゆる方向への変位力が吸収緩
和され、基板Gに伝わる振幅が低減され、その結果、基
板Gの揺れ動きが小さくなる(図6参照)。
【0025】また、本発明の搬送システムでは、台車側
の支持アーム7の上部にガイドピース79を取り付け、
さらに搬送路側の出入口102の上部に規制手段として
のガイド機構90を取り付けているので、ガイドピース
79の台車幅方向(Y軸方向)への揺れ動きがガイド機
構90により制限され、基板Gの上部の揺れ動きが小さ
くなる(図5参照)。ちなみに、出入口102は支持ア
ーム7に支持された基板Gが通過できるぎりぎりの大き
さに開口形成されているので、ガイド機構90を出入口
102周囲のチャンバ壁に位置精度良く取り付けやすい
構造となっている。
【0026】次に、図1〜図4を参照しながら搬送台車
の基板支持機構について説明する。
【0027】基板支持機構は、2本の支持アーム7と複
数の保持爪20,71,72,73とで構成され、基板
GをZ軸に対して約9°傾けて直立支持するものであ
る。
【0028】2本の支持アーム7は、横断面がほぼ正方
形の金属製の角筒からなり、台車本体フレーム61の長
手方向両端近傍の上面に直立している。支持アーム7の
長さは基板Gの一辺より長く、アーム7の相互間隔は基
板Gの一辺より少し短くなっている。これら2本のアー
ム7に基板Gがもたせ掛けられ、さらに複数の保持爪2
0,71,72,73が基板Gの外周端縁部を拘束する
ようになっている。
【0029】2本の支持アーム7は、基板Gの重量に耐
えられるように台車本体フレーム61にそれぞれボルト
/ナットにより強固に締結されている。支持アーム7と
台車本体フレーム61とは例えばステンレス鋼のような
高強度で強靭な金属材料でつくられている。ちなみに、
ガラス基板Gの一辺の長さを例えば1mとし、板厚を4
mmとした場合に、その重量は10kgfを上回るもの
となる。
【0030】左右一対の保持爪20は、横断面がU字状
をなし、基板Gのコーナー近傍の下辺を下側から受けて
保持し、共通の受け渡し機構10により同期して昇降可
能に支持されている。外部昇降シリンダ機構30のピス
トンロッド32を突出させてロッド33を上方に突き上
げると、ジョイント35が回動し、これとともに伝達軸
75が回動し、受け渡し機構10の平行四辺形リンクア
ーム11,13,15が上方に変位し、保持爪20が上
昇して基板Gの下辺を保持するようになっている。な
お、保持爪20の凹所にはポリイミド樹脂のような軟質
材が充填被覆され、基板Gの端面部が損傷しないように
保護されている。
【0031】3つの保持爪71が各支持アーム7の上
部、中央、下部にほぼ等ピッチ間隔に取り付けられ、こ
れらの保持爪71により基板Gの左右両辺がそれぞれ拘
束されている。これにより搬送中の基板Gが進行方向
(X軸方向)に位置ずれするのが防止されている。図2
の(b)に示すように、保持爪71は基板Gの外周端面
を保持する形状をなしている。
【0032】保持爪72は、上部補強リブ74の中央に
取り付けられ、基板Gの上辺中央を上側から押さえ付け
るように基板Gを拘束している。図2の(a)に示すよ
うに、保持爪72は基板Gの外周端面を保持する形状を
なしている。
【0033】保持爪73は、支持部材77の上端に支持
されたブラケット78に取り付けられ、基板Gの下辺中
央を下側から持ち上げるように基板Gを保持している。
図2の(c)に示すように、保持爪73は基板Gの外周
端面を保持する形状をなしている。
【0034】これらの保持爪71,72,73は、いず
れもステンレスばね鋼でつくられた押え板ばね(厚さ
0.25〜1.50mm)からなり、実質的に同じ形状
をなしている。これらを代表して保持爪71について詳
しく説明する。
【0035】図3の(a)に示すように、保持爪71
は、先端部71aと、可撓部71bと、固定部71cと
を備えている。先端部71aは、基板Gの外周端縁部に
当接して基板Gを半拘束状態に保持するようになってい
る。固定部71cは、支持アーム7にボルト/ナットで
締結されるか又は支持アーム7に溶接されている。可撓
部71bは、先端部71aから固定部71cまでに設け
られ、先端部71aとの間に第1の屈曲部71dを有
し、固定部71cとの間に第2の屈曲部71eを有して
いる。
【0036】基板搬送時は、図3の(a)に示すよう
に、押え板ばねの先端部71aが基板Gの外周端縁部に
当接して基板Gを保持している。一方、基板受け渡し時
には、図3の(b)に示すように、押え板ばねの先端部
71aが受け渡し先のヒータユニット150に当接して
当該ヒータユニット150から押し返され、可撓部71
bが第1及び第2の屈曲部71d,71eのところから
撓んで後方へ変位し、押え板ばねの先端部71aが基板
Gから離脱する。すなわち、基板Gとヒータユニット1
50が受渡し位置関係になると、先端部71aがヒータ
ユニット150に突き当たり、可撓部71bが変位し、
押え板ばね71と基板Gとの間に間隙S1,S2がそれ
ぞれ生じる。この結果、押え板ばね71による基板Gの
拘束が解除される。
【0037】このように振動抑制機能と受け渡し時拘束
解除機能とを兼ね備えた押え板ばねを保持爪に採用する
ことにより、基板Gは搬送中には押え板ばねにしっかり
と拘束されて台車上での揺れ動きが少なくなるととも
に、受渡し時に拘束が解除され、支持機構から他の部材
に容易に受け渡される。なお、押え板ばねによる受け渡
し時の拘束解除機能を安定確実にするため、押え板ばね
の先端部71aは基板の厚みよりも数ミリ程度(例えば
3〜4mm)長くすることが望ましい。押え板ばねの先
端部71aを基板よりも裏面側に突出させることによ
り、他の部材に対して先端部71aが当接し、可撓部7
1bが撓んで変位しやすくなる。
【0038】なお、基板Gは受け渡し前後で落差を生じ
るので、ヒータユニット150の図示しない支持突起は
基板Gの下端より少し下方に位置するように台車6に接
近するようになっている。
【0039】次に、図1、図5、図8、図9を参照して
台車がレールの段差84や芯ずれ85を通過するときの
揺れ止め機構79,90について説明する。
【0040】ガイドピース79が各支持アーム7の上端
部にそれぞれ取り付けられるとともに、ガイド機構90
が真空処理室100の出入口102の上部に取り付けら
れ、台車6がレールの不連続部84,85を通過すると
きに台車の上部の揺れ動きが抑制されるようになってい
る。
【0041】ガイドピース79は、図1の(a)に示す
ように、細長形状の平板からなり、その長手がX軸に沿
い、かつ、その幅がZ軸に沿うようにアーム7に取り付
けられている。ガイドピース79の長さは、台車6から
伝わる振動が収まるまでの時間が経過するのに必要な長
さを確保することが好ましい。
【0042】ガイド機構90は、一対の揺動アーム9
2,94、軸93,95、スプリング96、一対の緩衝
ローラ97,98、複数のストッパ99を備えている。
台車の上部の揺れ動きが無い場合は、図5の(a)に示
すように、ガイドピース79は一対の緩衝ローラ97,
98相互間の中間あたりに位置するが、台車の上部の揺
れ動きが有る場合は、図5の(b)に示すように、ガイ
ドピース79は左右の緩衝ローラ97,98に当たって
動きを制限されるので、それ以上の振幅で台車の上部は
揺れ動かないようになっている。すなわち、ガイドピー
ス79が左右の緩衝ローラ97,98に衝突すると、各
揺動アーム92,94は軸93,95まわりにそれぞれ
揺動するとともに、スプリング96により互いに連結さ
れているので連動して揺動するが、その揺動可能な範囲
は周囲のストッパ99により制限されている。
【0043】このようなガイド機構90を台車6がレー
ルの段差84や芯ずれ85を通過するときに基板上部が
通過する対応する位置に設けることにより、ガイドピー
ス79の側方(台車の幅方向)への動きが制限され、台
車に衝撃が加わってきたときであっても、基板上部の揺
れ動きが抑制される。
【0044】次に、図6及び図1を参照して台車の揺れ
や振動を緩和するための緩衝機構付き車輪66a〜66
cについて説明する。
【0045】図1の(a)に示すように、台車本体フレ
ーム61の下部には3種類の緩衝機構付き車輪66a,
66b,66cが順次取り付けられ、本体フレーム61
に伝わる揺れや振動を吸収緩和できるようになってい
る。
【0046】図6の(a),(b)に示す車輪66a
は、本体フレーム61の上方への変位を抑制し、台車6
から基板Gに伝わる上下方向の振動を抑制するための緩
衝機構を備えている。この緩衝機構は、ブラケット62
a、アームストッパ64a、揺動アーム65a、捻りば
ね67a、ばねストッパ68aを有し、捻りばね67a
の付勢力(予圧)を利用して車輪66aを揺動アーム6
5aとともにフレキシブルに上下動させるものである。
【0047】車輪66aは、軸が水平であり、揺動アー
ム65aの一方側に軸受を介して回転自由に取り付けら
れ、その外周面がレール8の上フランジ83の下面部に
当接している。図には車輪66aを1つのみ示したが、
実際にはレール8を挟んで反対側にもう1つ同様の車輪
66aが取り付けられている。
【0048】捻りばね67aは、揺動アーム65aの他
方側に取り付けられ、一端部が揺動アーム65a内のス
トッパに係止され、他端部が本体フレーム61側のばね
ストッパ68aに係止されている。
【0049】図8に示すように、一方側のレール8と他
方側のレール8との間に段差84が存在する場合であっ
ても、図6の(a),(b)に示す車輪66aを支持す
る揺動アーム65aが前後2つのアームストッパ64a
により変位可能な範囲を制限されている。このため、捻
りばね67aの付勢力(予圧)により揺動アーム65a
が垂直面内で首振りし、レール段差84を通過するとき
の衝撃的な変位が吸収され、車輪66aから台車本体フ
レーム61に伝わる揺れや振動が緩和される。なお、揺
動アーム65aの首振りを許容するために、定常状態の
アームストッパ64aは揺動アーム65aから離れて非
接触であり、アームストッパ64aと揺動アーム65a
との間には1m以下の微小間隙Sが形成されている。
【0050】ブラケット62aは、複数の締結ボルト6
3により台車の本体フレーム61に締結される一方で、
そのアーム部が車輪66aの車軸により揺動アーム65
aに連結されている。
【0051】図6の(c),(d)に示す車輪66b
は、本体フレーム61の下方への変位を抑制し、台車6
から基板Gに伝わる上下方向の振動を抑制するための緩
衝機構を備えている。この緩衝機構は、ブラケット62
b、アームストッパ64b、揺動アーム65b、捻りば
ね67b、ばねストッパ68bを有し、捻りばね67b
の付勢力(予圧)を利用して車輪66bを揺動アーム6
5bとともにフレキシブルに上下動させるものである。
【0052】車輪66bは、軸が水平であり、揺動アー
ム65bの一方側に軸受を介して回転自由に取り付けら
れ、その外周面がレール8の下フランジ81の下面部に
当接している。図には車輪66bを1つのみ示したが、
実際にはレール8を挟んで反対側にもう1つ同様の車輪
66bが取り付けられている。
【0053】捻りばね67bは、揺動アーム65bの他
方側に取り付けられ、一端部が揺動アーム65b内のス
トッパに係止され、他端部が本体フレーム61側のばね
ストッパ68bに係止されている。なお、捻りばね67
bの付勢力(予圧)が車輪66bに最も有効に作用する
ように、捻りばね67bの他端部は揺動アーム65b内
において車輪66bから最も離れたところに位置してい
る。
【0054】図8に示すように、一方側のレール8と他
方側のレール8との間に段差85が存在する場合であっ
ても、図6の(c),(d)に示す車輪66bを支持す
る揺動アーム65bが前後2つのアームストッパ64bに
より変位可能な範囲を制限されている。このため、捻り
ばね67bの付勢力(予圧)により揺動アーム65bが
垂直面内で首振りし、レール段差84を通過するときの
衝撃的な変位が吸収され、車輪66bから台車本体フレ
ーム61に伝わる揺れや振動が緩和される。なお、揺動
アーム65bの首振りを許容するために、定常状態のア
ームストッパ64bは揺動アーム65bから離れて非接触
であり、アームストッパ64bと揺動アーム65bとの
間には1m以下の微小間隙Sが形成されている。
【0055】ブラケット62bは、複数の締結ボルト6
3により台車の本体フレーム61に締結される一方で、
そのアーム部が車輪66bの車軸により揺動アーム65
bに連結されている。
【0056】図6の(e),(f)に示す車輪66c
は、本体フレーム61の側方(台車幅方向;Y軸方向)
への変位を抑制し、台車6から基板Gに伝わる横揺れを
抑制するための緩衝機構を備えている。この緩衝機構
は、ブラケット62c、アームストッパ64c、揺動ア
ーム65c、捻りばね67c、ばねストッパ69を有
し、捻りばね67cの付勢力(予圧)を利用して車輪6
6cを揺動アーム65cとともにフレキシブルに水平移
動させるものである。
【0057】車輪66cは、軸が垂直であり、揺動アー
ム65cの一方側に軸受を介して回転自由に取り付けら
れ、その外周面がレール8の上フランジ83の側面部に
当接している。図6の(e),(f)には車輪66cを
1つのみ示したが、実際には図7に示すようにレール8
を挟んで反対側にもう1つ同様の車輪66cが取り付け
られている。
【0058】捻りばね67cは、揺動アーム65cの他
方側に取り付けられ、一端部が揺動アーム65c内のス
トッパに係止され、他端部が本体フレーム61側のばね
ストッパ69に係止されている。なお、図7に示すよう
に捻りばね67cの付勢力(予圧)が車輪66cに最も
有効に作用するように、捻りばね67cの他端部は揺動
アーム65c内において車輪66cから最も離れたとこ
ろに位置している。
【0059】図8に示すように、一方側のレール8と他
方側のレール8との間に芯ずれ85が存在する場合であ
っても、車輪66cを支持する揺動アーム65cが前後
2つのアームストッパ64cにより変位可能な範囲を制
限されている。このため、捻りばね67cの付勢力(予
圧)により揺動アーム65cが水平面内で首振りし、レ
ール芯ずれ85を通過するときの衝撃的な変位が吸収さ
れ、車輪66cから台車本体フレーム61に伝わる揺れ
や振動が緩和される。なお、揺動アーム65cの首振り
を許容するために、定常状態のアームストッパ64cは
揺動アーム65cから離れて非接触であり、アームスト
ッパ64cと揺動アーム65cとの間には1mm以下の
微小間隙S3が形成されている。
【0060】次に、製膜室の概要を説明する。
【0061】製膜室内の製膜ユニットはプラズマCVD
製膜に必要なユニット機器を2組ずつ備えるものであ
り、中央ユニットの両面にカバーを介してヒータユニッ
ト150が対面配置されている。ヒータユニット150
において、ヒータは複数の棒状ヒータエレメントからな
り、ヒータカバーはヒータを箱状に覆うものである。ボ
ールスクリュウ機構によりヒータに対して可動に支持さ
れている。ボールスクリュウ機構は、ナット、ステッピ
ングモータ、スクリュウを具備し、ヒータユニット15
0から製膜ユニットまでの間でヒータカバーを移動させ
るための機構である。
【0062】基板保持機構としてのヒータカバーは支持
突起を備えており、台車6から受け渡された基板Gが支
持突起によりヒータカバー上の所定高さに支持するよう
になっている。
【0063】製膜ユニットは、ガス供給機能付きラダー
電極と、基板押え板と、排気通路とを備えている。電極
の高周波電源は所定周波数の高周波を電極に印可し、電
極と基板Gとの間にプラズマを生じさせるようになって
いる。
【0064】次に、上記の搬送台車を用いて基板Gを製
膜室に搬送し、製膜処理する場合について概略説明す
る。
【0065】製膜予定面を上向きにしてガラス基板Gが
ローダ部としてのローラテーブル上を搬送されてくる
と、図示しないセンサが基板Gを検知し、この検知信号
に基づき送りローラが停止され、基板Gが所定の受け渡
し位置で停止する。この受け渡し位置には基板受け渡し
用のローラフレーム及び搬送台車6が待機しており、ロ
ーラフレームにより基板Gは台車6上に移載される。
【0066】ゲート弁を開け、台車6を製膜室内に入
れ、所定位置に停車させる。ボールスクリュウ機構によ
りヒータカバーを台車6上の基板Gに前進近接させると
ともに、保持部材のそれぞれを揺動回転させ、支持アー
ムから基板Gを解放し、ヒータカバーの支持突起の上に
基板Gを移載する。
【0067】基板Gの受け渡し動作が完了すると、台車
6は移動してレールから次のレールの上に乗り移り、こ
の台車の乗り移りが完了したことをセンサ(図示せず)
で検知すると、シリンダが駆動してゲート弁を移動さ
せ、出入口を閉じる。次に、ヒータカバーを製膜ユニッ
トに向けて前進させ、基板Gの周縁部を全周にわたり基
板押え板に押し付ける。
【0068】製膜処理後、ゲート弁を開け、台車6を製
膜室内に入れ、ヒータカバーから基板Gを受け渡され
る。そして、台車6により基板Gを製膜室から搬出し、
次工程に向けて搬送する。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、台
車上での基板の揺れ動きを最小限に抑えることができる
ので、搬送中に基板が他の部材と干渉して基板が損傷す
るおそれがなくなり、製品の歩留まりを大幅に向上させ
ることができる。
【0070】とくに基板の拘束保持機能と受け渡し機能
とを兼ね備えた特定形状の押え板ばねを保持爪として用
いることにより、搬送中における基板の揺れ動きが僅少
になる。
【0071】また、台車を支持する車輪に上下左右の四
方向への変位を吸収緩和する緩衝機構を取り付けること
により、台車がレールの段差や芯ずれ等の不連続部を通
過する際に、車輪から台車に伝わる衝撃的な振動が有効
に低減され、基板の揺れ動きが抑制される。
【0072】さらに、支持アーム上部に取り付けたガイ
ドピースと搬送路上部に取り付けた規制手段とにより、
台車がレールの段差や芯ずれ等の不連続部を台車が通過
する際に、台車の上部の揺れ動きが制限され、他の基板
や周囲部材との干渉による基板の損傷のおそれがなくな
る。
【0073】また、本発明によれば、搬送中の基板の揺
れ動きを抑制することにより、台車を従来よりも高速で
走行させることが可能になるので、処理のスループット
を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係る搬送台車を示
す正面図、(b)は搬送台車を示す側面図。
【図2】(a)は基板の上部中央を保持する押え板ばね
を示す拡大側面図、(b)は基板の側部を保持する押え
板ばねを示す拡大側面図、(c)は基板の下部中央を保
持する押え板ばねを示す拡大側面図。
【図3】(a)は押え板ばねに保持された基板が製膜室
ヒータに接近したところを示す拡大側面図、(b)は基
板が押え板ばねから拘束解除されたところを示す拡大平
面図。
【図4】(a)は押え板ばねに保持された基板が製膜室
ヒータに接近したところを示す拡大正面図、(b)は基
板が押え板ばねから拘束解除されたところを示す拡大正
面図。
【図5】(a)はレール段差の乗り移り箇所の上方に設
けられた揺れ止め機構(揺れの無い状態)を示す側面
図、(b)はレール段差の乗り移り箇所の上方に設けら
れた揺れ止め機構(揺れの有る状態)を示す側面図。
【図6】(a)は上方への揺れを緩和する緩衝機構付き
車輪の正面図、(b)は上方への揺れを緩和する緩衝機
構付き車輪の側面図、(c)は下方への揺れを緩和する
緩衝機構付き車輪の正面図、(d)は下方への揺れを緩
和する緩衝機構付き車輪の側面図、(e)は側方への揺
れを緩和する緩衝機構付き車輪の正面図、(f)は側方
への揺れを緩和する緩衝機構付き車輪の側面図。
【図7】側方揺れ緩和用車輪およびレールを示す概略断
面図。
【図8】図7中の矢視A−Aから見た車輪とレールを示
す概略断面図。
【図9】真空処理室に通じる搬送路および台車を示す斜
視図。
【図10】(a)は従来の台車の基板支持機構をレール
の側方から見て示す図、(b)は従来の台車の基板支持
機構をレール方向から見て示す図。
【符号の説明】
6…搬送台車、61…本体フレーム、62a,62b,
62c…ブラケット、63…締結ボルト、64a,64
b,64c…アームストッパ、65a,65b,65c
…揺動アーム、66a,66b,66c…車輪、67
a,67b,67c…捩りばね、68a,68b,69
…ばねストッパ、7…支持アーム、71,72,73…
押え板ばね(保持爪)、71a…先端部、71b…可撓
部、71c…固定部、71d…第1の屈曲部、71e…
第2の屈曲部、74…補強リブ、75…伝達軸、77…
支持部材、78…ブラケット、79…ガイドピース、8
…レール(軌条)、81…下フランジ、82…連結部、
83…上フランジ、84…レール段差、85…レール芯
ずれ、10…受け渡し機構、20…ホルダ(保持爪)、
30…外部昇降シリンダ機構、90…ガイド機構(規制
手段)、92,94…揺動アーム、93,95…軸、9
6…スプリング、97,98…緩衝ローラ、99…スト
ッパ、100…製膜室(真空処理室)、150…製膜ユ
ニット、152…ヒータユニット、G…基板、S1,S
2,S3…間隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B61F 5/24 B61F 5/24 A B C F H01L 21/68 H01L 21/68 A (72)発明者 大坪 栄一郎 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 笹川 英四郎 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 5F031 CA05 FA02 FA07 FA12 FA18 GA13 GA14 GA32 GA35 GA57 HA12 HA37 HA45 HA57 LA12 LA14 LA15 MA03 MA28 NA07 PA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体フレームと、 軌条に沿って本体フレームを走行可能に支持し、軌条の
    不連続部を通過するときに発生する衝撃を緩和するため
    の緩衝機構を有する複数の車輪と、 前記本体フレーム上において基板の重量を受け止めるた
    めに基板を斜め直立姿勢で支持するとともに、基板の外
    周端縁部を拘束又は半拘束の状態で保持するための複数
    の保持爪を有する複数の支持アームと、 搬送路上部の両側に設けられた規制手段と干渉し、軌条
    の不連続部を通過するときに発生する基板上部の揺れ動
    きを抑制するガイドピースと、 を具備することを特徴とする基板搬送台車。
  2. 【請求項2】 前記保持爪は、押え板ばねからなり、 基板の上辺、両側辺、下辺の外周端縁部にそれぞれ当接
    して基板を半拘束状態に保持する先端部と、 他の部材に固定される固定部と、 前記先端部から前記固定部までに設けられ、少なくとも
    前記先端部との間に屈曲部を有し、前記先端部を他の部
    材に押し付けたときに撓んで容易に変位する可撓部と、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の基板搬送台
    車。
  3. 【請求項3】 前記ガイドピースは、前記支持アームの
    上部にそれぞれ取り付けられた細長形状の平板からなる
    ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の基
    板搬送台車。
  4. 【請求項4】 前記車輪は、軌条の上フランジの下面部
    に回動可能に当接する第1の車輪と、軌条の下フランジ
    の上面部に回動可能に当接する第2の車輪と、軌条の上
    フランジの両側面部に回動可能に当接する左右一対の第
    3の車輪と、を具備することを特徴とする請求項1乃至
    3のうちのいずれか1記載の基板搬送台車。
  5. 【請求項5】 前記緩衝機構は、 前記第1の車輪から前記本体フレームに伝播しようとす
    る上方への揺れ動き力を吸収し緩和する第1の捻りばね
    と、 前記第2の車輪から前記本体フレームに伝播しようとす
    る下方への揺れ動き力を吸収し緩和する第2の捻りばね
    と、 前記第3の車輪から前記本体フレームに伝播しようとす
    る幅方向への揺れ動き力を吸収し緩和する第3の捻りば
    ねと、 これらの前記第1、第2、第3の捻りばね及び前記第
    1、第2、第3の車輪を保持するとともに前記本体フレ
    ームに揺動可能に支持された揺動アームと、 前記揺動アームの前記車輪近傍の部位に当接して該揺動
    アームの車輪側の変位を制限するストッパと、を具備す
    ることを特徴とする請求項4記載の基板搬送台車。
  6. 【請求項6】 軌条と、この軌条に沿って走行する基板
    搬送台車と、この基板搬送台車が基板を保持した状態で
    通過可能な搬送路とを備えてなる基板搬送システムであ
    って、 前記基板搬送台車は、 本体フレームと、 前記軌条に沿って本体フレームを走行可能に支持し、軌
    条の不連続部を通過するときに発生する衝撃を緩和する
    ための緩衝機構を有する複数の車輪と、 前記本体フレーム上において基板の重量を受け止めるた
    めに基板を斜め直立姿勢で支持するとともに、基板の外
    周端縁部を拘束又は半拘束の状態で保持するための複数
    の保持爪を有する複数の支持アームと、 前記支持アームに取り付けられ、前記軌条の不連続部を
    通過するときに発生する基板上部の揺れ動きを抑制する
    ためのガイドピースと、を具備し、 前記搬送路は、 前記基板搬送台車が前記軌条の不連続部を通過するとき
    に前記基板搬送台車上の基板の上部が通過する対応する
    位置に設けられ、前記ガイドピースの側方への動きを制
    限する規制手段を具備することを特徴とする基板搬送シ
    ステム。
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