JP2003136737A - インクジェットプリントヘッド及びこれを備えたインクジェットプリンタ、並びにインクジェットプリントヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットプリントヘッド及びこれを備えたインクジェットプリンタ、並びにインクジェットプリントヘッドの製造方法Info
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Abstract
めのエネルギー発生素子と該インク吐出ノズルとの間の
位置ずれを可能な限り小さくする。 【解決手段】 予め、基板部材6の基材となる半導体基
板7、例えば、シリコン基板の線膨張率にほぼ等しい線
膨張率を有する材料で形成され、かつノズルシート2の
線膨張率より大きい線膨張率を有する材料で形成された
ヘッドフレーム4をノズルシート2に室温より低い温度
で貼り合わせておき、それからヘッドフレーム4とノズ
ルシート2との貼り合わせ温度以上の温度で基板部材
6、6、…をノズルシート2に貼り合わせる。
Description
出ノズルから吐出させて記録媒体上に画像記録を行うた
めのインクジェットプリントヘッド及びこれを備えたイ
ンクジェットプリンタ、並びにインクジェットプリント
ヘッドの製造方法に関する。詳しくは、インクをインク
吐出ノズルから吐出させるための発熱抵抗体と該インク
吐出ノズルとの位置ずれを可能な限り小さくする技術に
関するものである。
ノズルが形成されたノズルシートで覆い、インク加圧室
に設けられた発熱抵抗体の急速な加熱によって生じるイ
ンク気泡(バブル)の力によってインク滴をインク吐出
ノズルから吐出させる方式のプリントヘッドがある。
及び図14に示すような構造のシリアル式のプリントヘ
ッドaがある。プリントヘッドaは、インク加圧室bの
一つの端面を構成(限定)し発熱抵抗体cを備えた基板
部材dと、インク加圧室bの前記端面と異なる2つの端
面を構成するバリア層fと、インク加圧室bの前記3つ
の端面とは異なる端面を構成し複数のインク吐出ノズル
hが形成されたノズルシートgとを有する。
基板eと半導体基板eの一方の面に析出形成された発熱
抵抗体cとから成る。バリア層fは、例えば、露光硬化
型のドライフィルムレジストからなり、半導体基板eの
発熱抵抗体cが形成された面の全体に積層された後、フ
ォトリソプロセスによって不要な部分が取り除かれる。
ノズルシートgは、例えば、ニッケルによる電鋳技術に
より形成され、インク吐出ノズルhの位置が発熱抵抗体
cの位置と合うように、すなわちインク吐出ノズルhが
発熱抵抗体cに対向するように基板部材dのバリア層f
の上に貼り合わされる。
ズルシートgで構成されたインク加圧室bは、インク供
給路iと連通されている。そして、インク加圧室b内の
発熱抵抗体cは半導体基板e上に形成された図示しない
導体部を介して外部回路と電気的に接続される。上記の
1個のプリントヘッドaには、通常、100個単位の複
数の発熱抵抗体c、それら発熱抵抗体cを備えたインク
加圧室bを備え、プリンタの制御部からの指令によって
これら発熱抵抗体cのそれぞれを一意に選択して発熱抵
抗体cに対応するインク加圧室bのインクをインク加圧
室bに対向するインク吐出ノズルhから吐出させること
ができる。
リントヘッドaと結合された図示しないインクタンクか
らインク流路iを通じてインク加圧室bにインクが満た
される。そして、発熱抵抗体cに短時間、例えば、1〜
3マイクロ秒の間パルス電流を流すことにより、発熱抵
抗体cが急速に加熱され、その結果、発熱抵抗体cと接
する部分に気相のインク気泡が発生し、該インク気泡の
膨張によってある体積のインクが押しのけられ、それに
よって、インク吐出ノズルhに接する部分の上記押しの
けられたインクと同等の体積のインクがインク滴として
インク吐出ノズルhから吐出され、紙等の記録媒体上に
付着(着弾)せしめられる。
ヘッドaにおいて、発熱抵抗体c(インク加圧室b)と
インク吐出ノズルhとの間の位置関係はインク滴の吐出
特性に影響があり、両者の位置ずれが大きくなると、吐
出速度の低下や吐出方向の乱れ等の原因となり、場合に
よっては吐出不可能になる。従って、発熱抵抗体c(イ
ンク加圧室b)とインク吐出ノズルhとの間の位置ずれ
は印画品位の低下につながるため、大きな問題である。
は加熱工程があるのが一般的である。例えば、半導体基
板e上にバリア層fを形成した後にノズルシートgが積
層される(貼り合わされる)が、バリア層fを硬化して
ノズルシートgを固着(接着)するために、高温での熱
硬化工程が行われる。また、ドライフィルムレジストか
らなるバリア層fの耐インク性を得るためのキュア工程
も高温で行われる。
では加熱工程が必要である。ところで、例えば半導体基
板eの材料とされるシリコン(シリコンの線膨張率は約
3.5×10−6〔K−1〕)と例えばノズルシートg
の材料とされるニッケル(ニッケルの線膨張率は約1.
3×10−5〔K−1〕)とでは線膨張率が凡そ一桁異
なる。このように線膨張率が大きく異なる材料を加熱工
程にて貼り合わせた場合には、加熱工程終了後、室温に
戻るときに、それぞれの伸縮率(線膨張率)の差により
両者に相対的な位置ずれが生じ、実際には図15に示す
ようなそれぞれの発熱抵抗体cに対向してインク吐出ノ
ズルhがある位置関係ではなくなってしまう。そして、
このような位置ずれは、貼り合わされる部材間の線膨張
率の差が大きいほど大きくなる。
板部材dに関し、ある部分(a)では発熱抵抗体c(イ
ンク加圧室b)とインク吐出ノズルhとが対向した位置
関係にあっても、該位置から離れた位置(b)では発熱
抵抗体c(インク加圧室b)とインク吐出ノズルhとの
間で位置ずれが生じ、さらに離れた位置(c)ではイン
ク吐出ノズルhがインク加圧室bからもずれてしまう。
そして、このような位置ずれは貼り合わされる部材が大
きくなるほど大きくなってしまう。このように、発熱抵
抗体c(インク加圧室b)とインク吐出ノズルhとが対
向した位置関係からずれるに従って(図15(b)参
照)吐出方向にずれが生じ、さらにずれ量が大きくなる
と(図15(c)参照)インクの吐出が不能になってし
まう。
ードを速くする方向にあり、それを達成するための一つ
の手段として、インクを吐出させる吐出ノズルの数を増
大させることがある。この場合、同じ解像度で吐出ノズ
ルの数が増大するときはプリントヘッドの大きさは大き
くなり、上記のように線膨張率の差に起因する発熱抵抗
体c(インク加圧室b)とインク吐出ノズルhとの位置
ずれの影響はさらに大きくなってしまう。例えば、ライ
ンヘッドのような大型のプリントヘッドの場合には発熱
抵抗体c(インク加圧室b)とインク吐出ノズルhとの
間の位置ずれの影響はより顕著になり、極めて重要な問
題となる。
たものであり、発熱抵抗体とインク吐出ノズルとの位置
ずれを可能な限り小さくしたインクジェットプリントヘ
ッド及びこれを備えたインクジェットプリンタ、並びに
インクジェットプリントヘッドの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
ットプリントヘッドは、インク加圧室の端面を構成し、
複数のインク吐出ノズルが形成されたノズルシートと、
前記ノズルシートを支持するヘッドフレームと、前記イ
ンク加圧室の前記端面とは異なる端面を構成し、前記イ
ンク吐出ノズルに対向し該インク加圧室内のインクを前
記インク吐出ノズルから吐出させるための発熱抵抗体を
有する基板部材とを有し、前記ノズルシートに前記ヘッ
ドフレームと前記基板部材とを貼り合わせて成り、前記
ノズルシートと前記基板部材と前記ヘッドフレームはそ
れぞれ、前記ヘッドフレームの線膨張率と前記基板部材
の線膨張率とがほぼ等しく、かつ前記ヘッドフレームの
線膨張率は前記ノズルシートの線膨張率より大きくなる
材料で形成されて成ることを特徴とすることにより、上
記課題を解決しようとするものである。
タは、インク加圧室の端面を構成し、複数のインク吐出
ノズルが形成されたノズルシートと、前記ノズルシート
を支持するヘッドフレームと、前記インク加圧室の前記
端面とは異なる端面を構成し、前記インク吐出ノズルに
対向し該インク加圧室内のインクを前記インク吐出ノズ
ルから吐出させるための発熱抵抗体を有する基板部材と
を有するインクジェットプリントヘッドを備え、前記ノ
ズルシートに前記ヘッドフレームと前記基板部材とを貼
り合わせて成り、前記ノズルシートと前記基板部材と前
記ヘッドフレームはそれぞれ、前記ヘッドフレームの線
膨張率と前記基板部材の線膨張率とがほぼ等しく、かつ
前記ヘッドフレームの線膨張率は前記ノズルシートの線
膨張率より大きくなる材料で形成されて成ることを特徴
とするとすることにより、上記課題を解決しようとする
ものである。
トヘッドの製造方法は、ヘッドフレームの線膨張率より
小さくなる材料で形成されて成るノズルシートと前記ヘ
ッドフレームとを室温より低い温度環境下で貼り合わせ
る工程と、前記ヘッドフレームが貼り合わされたノズル
シートと前記ヘッドフレームの線膨張率とほぼ同じ線膨
張率となる材料で形成されて成り、発熱抵抗体を有する
基板部材とを前記ノズルシートと前記ヘッドフレームと
の貼り合わせ温度以上の温度環境下で貼り合わせる工程
とを有することを特徴とすることにより、上記課題を解
決しようとするものである。
トヘッドの製造方法は、ヘッドフレームの線膨張率より
大きくなる材料で形成されて成るノズルシートと前記ヘ
ッドフレームとを室温より高い温度環境下で貼り合わせ
る工程と、前記ヘッドフレームが貼り合わされたノズル
シートと前記ヘッドフレームの線膨張率とほぼ同じ線膨
張率となる材料で形成されて成り、発熱抵抗体を有する
基板部材とを前記ノズルシートと前記ヘッドフレームと
の貼り合わせ温度以下の温度環境下で貼り合わせる工程
とを有することを特徴とすることにより、上記課題を解
決しようとするものである。
ットプリントヘッド及びこれを備えたインクジェットプ
リンタ、並びにインクジェットプリントヘッドの製造方
法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1、図2に示すプリントヘッド
1はフルカラーのバブルインクジェットプリンタ用のプ
リントヘッドである。プリントヘッド1は、インク加圧
室9(図3、図4参照)の端面を構成しシアン、イエロ
ー、マゼンタ、ブラック各色のインク用に多数のインク
吐出ノズル3、3、…(図3、図4参照)が形成された
ノズルシート2と、ノズルシート2を支持するヘッドフ
レーム4と、インク加圧室9の前記端面とは異なる端面
を構成しインク吐出ノズル3、3、…に対向し該インク
加圧室9内のインクをインク吐出ノズル3、3、…から
吐出させるための発熱抵抗体8、8、…(図4参照)が
形成された基板部材6、6、…とが結合されたヘッド組
立体11と、インク供給管17、17、…が設けられイ
ンク加圧室9にインクを供給するためのインク流路18
を構成する各色のインク用の流路板12、12、…とを
有する。
ーム4はそれぞれ、ヘッドフレーム4の線膨張率と基板
部材6の線膨張率とがほぼ等しく、かつヘッドフレーム
4の線膨張率はノズルシート2の線膨張率より大きくな
るように、ノズルシート2は線膨張率が約0.13×1
0−6〔K−1〕のニッケル鋼(64Fe,36N
i)、基板部材6は線膨張率が約3.5×10−6〔K
−1〕のシリコン、ヘッドフレーム4は線膨張率が約
3.5×10−6〔K−1〕のシリコンとほぼ等しい窒
化珪素により形成されて成る。なお、プリントヘッド1
は、基板部材6、6、…に形成された発熱抵抗体8、
8、…を図示しない外部の制御部と電気的に接続するた
めのフレキシブル基板19(図1、図2には一色のイン
ク分のみを示す)を用いて、その駆動を制御される。
に多数のインク吐出ノズル3、3、…が形成されてお
り、インク吐出ノズル3、3、…は基板部材6、6、…
の1個当たり数百個が整列された状態で形成されてい
る。このようなノズルシート2は、例えば、厚さ15μ
m〜20μmで形成され、そこに直径約20μmのイン
ク吐出ノズル3、3、…が形成されている(図3〜図5
参照)。
が貼り合わされている。ヘッドフレーム4は、例えば、
厚さ5mmを有し、長方形状をなす外枠4aの短辺間に
3本の桟部材4b、4b、4bが等間隔に架け渡し状に
一体に形成されてなるものであり、これによって、長方
形状をなす4つの空間5、5、…が平行に並んだ状態で
形成される(図2参照)。これら空間5、5、…の長さ
は、例えば、A4サイズの横幅に相当する長さ、約21
cmとなる。
部材6、6、…がバリア層10を介して貼り合わされる
(図2、図3、図4参照)。基板部材6は、シリコンか
ら成る半導体基板7と、半導体基板7の一方の面に析出
形成された発熱抵抗体8、8、…と、この半導体基板7
の発熱抵抗体8、8、…が形成された面に積層され、イ
ンク加圧室9、9、…の側面(端面)を限定(構成)す
る、すなわち、側壁部となるバリア層10とから成る
(図3、図4参照)。バリア層10は、例えば、露光硬
化型のドライフィルムレジストからなり、上記半導体基
板7の発熱抵抗体8、8、…が形成された面の全体に積
層された後、フォトリソプロセスによって不要な部分が
取り除かれて形成される。
厚みはほぼ12μm、発熱抵抗体8は一辺がほぼ18μ
mの正方形をなしている。また、インク加圧室9の幅は
ほぼ25μmとされている。一つの例として、例えば、
A4サイズの用紙を縦方向に搬送して使用するラインプ
リンタの場合、上記ヘッドフレーム4の一つの空間で囲
まれた空間内でノズルシート2に形成されるインク吐出
ノズル3、3、3…の数は約5,000個であり、この
範囲のノズルシート2に貼り合わせられる基板部材6、
6、…(1の色用)の数は16個である。従って、1個
の基板部材6に相当するインク吐出ノズル3、3、…の
数は310個前後になる。従って、大きさ等に制限のあ
る図面にこれらの数や大きさを正確に表現することは不
可能であるので、各図面では理解しやすいように、誇張
したりあるいは省略して表現してある。
2、…が貼り合わされている。流路板12、12、…
は、上述したようにインクの各色に対応して1個、計4
個ある。流路板12は、ヘッドフレーム4の空間5内に
嵌合されるチャンバー部13と該チャンバー部13の片
方の面に連続したフランジ部14とが一体に形成されて
成る。フランジ部14はその長手方向に対する面積がヘ
ッドフレーム4の空間5の長手方向に対する面積より大
きく形成されている。チャンバー部13はフランジ部1
4が形成されている側と反対側の端面に開口した空間1
5を有しており、空間15の両側を限定している壁部に
は基板部材6、6、…を位置させるための切欠凹部1
6、16、…が上記空間15と連通した状態で形成され
ている(図3、図4参照)。
が連続されている面と反対側からはインク供給管17が
突設されており、該インク供給管17は上記空間15と
連通している(図1、図2、図4参照)。上記流路板1
2、12、…はチャンバー部13、13、…がヘッドフ
レーム4の空間5、5、…内に嵌合され、また、フラン
ジ部14、14、…がヘッドフレーム4の外枠4a及び
桟部4b、4b、…に接触した状態で、ヘッドフレーム
4に貼り合わせて(接着)固定されている。そして、ノ
ズルシート2に貼り合わされている基板部材6、6、…
は流路板12、12、…のチャンバー部13、13、…
に形成された切欠凹部16、16、…内に位置されると
ともにチャンバー部13、13、…に接着される(図
3、図4参照)。
ド組立体11に結合されることによって、流路板12、
12、…のチャンバー部13、13、…とノズルシート
2とによって囲まれた閉空間が形成され、該閉空間はイ
ンク供給管17、17、…のみを通して外部と連通され
ることになる。そして、基板部材6、6、…は上記空間
内に位置し、一の閉空間に関して見れば、一部がオーバ
ーラップしながら互い違いに(いわゆる千鳥状に)配列
された基板部材6、6、…の列と列との間にインク流路
18が形成され、インク加圧室9、9、…が上記インク
流路18と連通した状態となる(図3参照)。
ンク供給管17、17、…はそれぞれ異なる色のインク
を収納している図示しないインクタンクと各別に接続さ
れ、これによって、プリントヘッド1の各インク流路1
8、18、…及びインク加圧室9、9、…にインクが満
たされる。なお、ヘッドフレーム4と流路板12、1
2、…との間にできた隙間20、20、…(図3、図4
参照)を通して上記フレキシブル基板19、19、…の
接続片19a、19a、…は、図示していないが、基板
部材6、6、…の位置まで延び、基板部材6、6、…に
形成され発熱抵抗体8、8、…の各々に電気的に接続さ
れている。
ては、プリンタの制御部からの指令によって一意に選択
された発熱抵抗体8、8、…に短時間、例えば、1〜3
マイクロ秒の間電流パルスを通すことにより、発熱抵抗
体8、8、…が急速に加熱される。その結果、発熱抵抗
体8、8、…と接する部分に気相のインク気泡が発生
し、該インク気泡の膨張によってある体積のインクが押
しのけられ、それによって、インク吐出ノズル3、3、
…に接する部分の上記押しのけられたインクと同等の体
積のインクがインク滴としてインク吐出ノズル3、3、
…から吐出され、紙等の記録媒体上に付着(着弾)せし
められる。そして、インクが吐出されたインク加圧室
9、9、…にはインク流路18、18…を通じて吐出さ
れた量と同量のインクが直ちに補充される。
プロセスについて説明する。まず、ノズルシート2とヘ
ッドフレーム4とを、例えば、空気に触れると硬化する
エポキシ系のシート接着剤によって、室温より低い約1
0℃で貼り合わせる。次に、ノズルシート2と基板部材
6、6、…とを室温より高い約105℃で貼り合わせ
る。ノズルシート2と基板部材6、6、…との貼り合わ
せは、バリア層10を熱硬化させることで為されるの
で、貼り合わせ温度はバリア層10の性状によるところ
が大であり、10℃に限定されるものではないが、上記
したノズルシート2とヘッドフレーム4との貼り合わせ
温度は、室温より低く、かつノズルシート2と基板部材
6、6、…との貼り合わせ温度以下であることが必要で
ある。このことを図10のグラフ図によって説明する。
ク吐出ノズル3、3、…の形成間隔(ノズル間間隔)L
A 〔μm〕の温度変化による推移と、基板部材6に形
成された発熱抵抗体8、8、…の形成間隔(ヒータ間間
隔)LB 〔μm〕の温度変化による推移とを示すグラ
フ図である。すなわち、直線Aは室温TR でのノズル
間間隔をL1 とした場合の温度変化による推移を示す
ものであり、直線Bは室温でのヒータ間間隔をL2 と
した場合の温度変化による推移を示すものである。
ノズルシート2の線膨張率をα1(α1 は約0.13
×10−6〔K−1〕)、基板部材6、6、…(半導体
基板7、7、…)の線膨張率をα2 (α2 は約3.5
×10−6〔K−1〕)、温度をT〔K〕とした場合、 A:LA =L1 +L1 α1 (T−TR ) B:LB =L2 +L2 α2 (T−TR ) (ただし、L2 >L1 、TR は室温)で表される。
度T=T1 (本実施の形態では10℃、すなわち28
3K)でヘッドフレーム4とノズルシート2とを貼り合
わせる。次に、温度T1 以上であり室温より高い温度
T=T2 (本実施の形態では105℃、すなわち37
8K)でノズルシート2に基板部材6、6、…を貼り合
わせる。
ーム4とノズルシート2とを貼り合わせることにより、
貼り合わせ温度T1 以上の温度では、上記したように
ヘッドフレーム4は5mmの厚さを有し、十分な剛性を
有するため、ノズルシート2はヘッドフレーム4の伸長
に倣うことになる。さらに、ヘッドフレーム4の線膨張
率はノズルシート2の線膨張率より大きいため、ノズル
シート2はノズルシート2の方がヘッドフレーム4より
小さく伸長しようとし、ノズルシート2は緊張した状
態、つまりピンと張った状態にある。その結果、ノズル
シート2に形成されたインク吐出ノズル3、3、…の間
隔、すなわち、ノズル間間隔はヘッドフレーム4の線膨
張率に従って推移することになる。
したように基板部材6の線膨張率とほぼ同じであるの
で、同じ温度下ではノズル間間隔とヒータ間間隔とがほ
ぼ同じになる。従って、発熱抵抗体8、8、…(インク
加圧室9、9、…)とインク吐出ノズル3、3、…との
位置ずれが生じなくなる。
きにおけるノズル間間隔はプリントヘッドが使用される
プリンタが求められる精細度によって決まってくるわけ
であるから、L2 は設計値として決まってくる。この
場合必要とされるL1 は、ノズルシート2の線膨張率
α1 、半導体基板7の線膨張率(ヘッドフレーム4の
線膨張率でもある)α2 、ノズルシート2とヘッドフ
レーム4との貼り合わせ温度T1 、該貼り合わせ温度
T1 と室温TR との差ΔT(ΔT=T1 −TR)か
ら、図10から逆算して次式 L1 =L2 (α2 ΔT+1)/(α1 ΔT+1) から求めることができる。
つきで、室温TR でのノズル間間隔がL1 に対して短
すぎたり、長すぎたりすることがある。このような場合
には、ヘッドフレーム4とノズルシート2との貼り合わ
せ温度を変えることによって調整することができる。
張率はノズルシート2の線膨張率より大きいことが望ま
しい。なぜなら、ヘッドフレーム4とノズルシート2と
を低温(温度T1 )で貼り合わせた後、室温に戻ると
きに、ヘッドフレーム4によって、(1)引っ張られる
方向に力を受けるか、(2)縮まる方向に力を受けるか
であるが、ヘッドフレーム4の線膨張率がノズルシート
2の線膨張率より小さい場合には(2)のように縮まる
方向に力を受け、ノズルシート2にインク吐出ノズル
3、3、…と発熱抵抗体8、8、…との位置ずれが生じ
る恐れのある凹凸(皺)が発生する可能性があるからで
ある。
ト2との貼り合わせ温度T1 はその後に行われるどの
プロセスにおける温度よりも低いことが望ましい。これ
によって、ヘッドフレーム4とノズルシート2とを貼り
合わせた後のプロセス中、ノズルシート2には常に張力
が与えられた状態となり、ノズルシート2に皺が発生す
ることを防止できる。
4とノズルシート2と基板部材6、6、…とが結合され
たヘッド組立体11に流路板12、12、…が取り付け
られる。上記したプリントヘッド1の製造プロセスを、
図5乃至図9を参照しながら詳しく説明する。まず、ノ
ズルシート2をニッケル鋼によって形成し、これを平坦
な面を有する支持治具21の上に載置する(図5参
照)。ノズルシート2を支持治具21の上に載置するの
は、ノズルシート2は極めて薄く形成されていて、それ
自体では形状保持ができないからである。
えば、エポキシ系のシート接着剤を使用して支持治具2
1に載置されているノズルシート2にヘッドフレーム4
を貼り付ける(図6参照)。なお、図6において、ノズ
ルシート2及びヘッドフレーム4について波線で示す部
分2´及び4´はそれぞれ10℃に冷却したことによっ
て縮んだ分を概念的に示すものである。
部材6、6、…が10℃の温度環境下でノズルシート2
に貼り合わせられる(図7参照)。なお、図7は工程を
概念的に示すものであるので、基板部材6を各色6個ず
つしか示していない。以上のようにして、ヘッド組立体
11が形成される(図8参照)ので、そこで、別の工程
で組み立てられていた流路板組立体22がヘッド組立体
11にノズルシート2とヘッドフレーム4との貼り合わ
せ温度(10℃)以上の温度環境下で結合(接着)され
る(ノズルシート2に流路板12が貼り合せられる)
(図9参照)。なお、流路板組立体22は上記した流路
板12が4個一体的に結合されたもので、図示しない結
合部材によって組み立てられる。
め、基板部材6の基材となる半導体基板7の材料である
シリコンの線膨張率にほぼ等しい線膨張率を有し、かつ
ノズルシート2の線膨張率より大きい線膨張率を有する
窒化珪素で形成されたヘッドフレーム4をノズルシート
2に低温(温度T1 )で貼り合わせておき、それから
ヘッドフレーム4とノズルシート2との貼り合わせ温度
以上である温度(温度T2 )で基板部材6、6、…を
ノズルシート2に貼り合わせるので、ノズルシート2に
形成されたインク吐出ノズル3、3、…の形成間隔と、
基板部材6、6、…の発熱抵抗体8、8、…の形成間隔
とをノズルシート2とヘッドフレーム4との貼り合わせ
温度以上の温度環境下では常に一致させることができ、
インクの吐出性能の良いプリントヘッドを得ることがで
き、ヘッドフレーム4とノズルシート2とを低温で貼り
合わせた後、室温に戻るときに、ヘッドフレーム4によ
って、ノズルシート2が引っ張られる方向に力を受ける
ため、ノズルシート2に凹凸(皺)が発生することを防
止できる。
1個あたりの発熱抵抗体8、8、…の数、すなわち、基
板部材1個に対するインク吐出ノズル3、3、…の数が
増えても、インク吐出ノズル3、3、…と発熱抵抗体
8、8、…との位置ずれが起こり難い。従って、プリン
トヘッドの大型化をし易くなり、特にラインプリンタ用
のプリントヘッドのようにスパンの長いプリントヘッド
の形成に好適である。
と貼り合わせることによって、ノズルシート2に大きな
剛性を与えることができ、上記実施の形態に示したよう
に、4色用のプリントヘッドを一体化させてラインプリ
ンタ用のプリントヘッドを形成することが可能になる。
なお、本実施の形態では、フルカラーのバブルインクジ
ェットプリンタ用のプリントヘッドとして説明したが、
本発明に係るインクジェットプリントヘッドは、モノカ
ラーのプリンタとしても適用可能であり、また、フルカ
ラーのプリンタ用のプリントヘッドとして適用する場合
であっても、上記した4色一体型に限るものではなく、
各色独立したプリントヘッドとして構成しても構わな
い。
上記ノズルシート2、基板部材6、ヘッドフレーム4は
それぞれ、ヘッドフレーム4の線膨張率と基板部材6の
線膨張率とがほぼ等しく、かつヘッドフレーム4の線膨
張率はノズルシート2の線膨張率より小さくなるよう
に、ノズルシート2は線膨張率が約1.3×10
−5〔K−1〕のニッケル、基板部材6は線膨張率が約
3.5×10−6〔K−1〕のシリコン、ヘッドフレー
ム4は線膨張率が約3.5×10−6〔K−1〕のシリ
コンとほぼ等しい窒化珪素により形成されて成る場合に
ついて説明する。なお、プリントヘッド1の構成及び動
作は上記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略
し、プリントヘッド1の製造プロセスについてのみ説明
する。
とを、例えば、熱硬化型のシート接着剤によって、室温
より高い約150℃で貼り合わせる。次に、ノズルシー
ト2と基板部材6、6、…とを室温より高い約105℃
で貼り合わせる。ノズルシート2と基板部材6、6、…
との貼り合わせは、バリア層10を熱硬化させることで
為されるので、貼り合わせ温度はバリア層10の性状に
よるところが大であり、105℃に限定されるものでは
ないが、上記したノズルシート2とヘッドフレーム4と
の貼り合わせ温度は、ノズルシート2と基板部材6、
6、…との貼り合わせ温度以上であることが必要であ
る。このことを図11のグラフ図によって説明する。
ク吐出ノズル3、3、…の形成間隔(ノズル間間隔)L
A 〔μm〕の温度変化による推移と、基板部材6に形
成された発熱抵抗体8、8、…の形成間隔(ヒータ間間
隔)LB 〔μm〕の温度変化による推移とを示すグラ
フ図である。すなわち、直線Aは室温TR でのノズル
間間隔をL1 とした場合の温度変化による推移を示す
ものであり、直線Bは室温でのヒータ間間隔をL2 と
した場合の温度変化による推移を示すものである。
ノズルシート2の線膨張率をα3(α3 は約1.3×
10−5〔K−1〕)、基板部材6、6、…(半導体基
板7、7、…)の線膨張率をα4 (α4 は約3.5×
10−6〔K−1〕)、温度をT〔K〕とした場合、 A:LA =L1 +L1 α3 (T−TR ) B:LB =L2 +L2 α4 (T−TR ) (ただし、L2 >L1 、TR は室温)で表される。
度T3 (本実施の形態では150℃、すなわち423
K)でヘッドフレーム4とノズルシート2とを貼り合わ
せる。次に、温度T3 以下であり室温より高い温度T
4 (本実施の形態では105℃、すなわち378K)
でノズルシート2に基板部材6、6、…を貼り合わせ
る。
ーム4とノズルシート2とを貼り合わせることにより、
貼り合わせ温度T3 以下の温度では、上記したように
ヘッドフレーム4は5mmの厚さを有し、十分な剛性を
有するため、ノズルシート2はヘッドフレーム4の収縮
に倣うことになる。さらに、ヘッドフレーム4の線膨張
率はノズルシート2の線膨張率より小さいため、ノズル
シート2はノズルシート2の方がヘッドフレーム4より
大きく収縮しようとし、ノズルシート2は緊張した状
態、つまりピンと張った状態にある。その結果、ノズル
シート2に形成されたインク吐出ノズル3、3、…の間
隔、すなわち、ノズル間間隔はヘッドフレーム4の線膨
張率に従って推移することになる。
したように基板部材6の線膨張率とほぼ同じであるの
で、同じ温度下ではノズル間間隔とヒータ間間隔とがほ
ぼ同じになる。従って、発熱抵抗体8、8、…(インク
加圧室9、9、…)とインク吐出ノズル3、3、…との
位置ずれが生じなくなる。
きにおけるノズル間間隔はプリントヘッドが使用される
プリンタが求められる精細度によって決まってくるわけ
であるから、L2 は設計値として決まってくる。この
場合必要とされるL1 は、ノズルシート2の線膨張率
α3 、半導体基板7の線膨張率(ヘッドフレーム4の
線膨張率でもある)α4 、ノズルシート2とヘッドフ
レーム4との貼り合わせ温度T3 、該貼り合わせ温度
T3 と室温TR との差ΔT(ΔT=T3 −TR)か
ら、図11から逆算して次式 L1 =L2 (α4 ΔT+1)/(α3 ΔT+1) から求めることができる。
つきで、室温TR でのノズル間間隔がL1 に対して短
すぎたり、長すぎたりすることがある。このような場合
には、ヘッドフレーム4とノズルシート2との貼り合わ
せ温度を変えることによって調整することができる。
張率はノズルシート2の線膨張率より小さいことが望ま
しい。なぜなら、ヘッドフレーム4とノズルシート2と
を高温(温度T3 )で貼り合わせた後、室温に戻ると
きに、ヘッドフレーム4によって、(1)引っ張られる
方向に力を受けるか、(2)縮まる方向に力を受けるか
であるが、ヘッドフレーム4の線膨張率がノズルシート
2の線膨張率より大きい場合には(2)のように縮まる
方向に力を受け、ノズルシート2にインク吐出ノズル
3、3、…と発熱抵抗体8、8、…との位置ずれが生じ
る恐れのある凹凸(皺)が発生する可能性があるからで
ある。
ト2との貼り合わせ温度T3 はその後に行われるどの
プロセスにおける温度よりも高いことが望ましい。これ
によって、ヘッドフレーム4とノズルシート2とを貼り
合わせた後のプロセス中、ノズルシート2には常に張力
が与えられた状態となり、ノズルシート2に皺が発生す
ることを防止できる。続いて、上記のようにしてヘッド
フレーム4とノズルシート2と基板部材6、6、…とが
結合されたヘッド組立体11に流路板12、12、…が
取り付けられる。
体型のプリントヘッド1を備えたフルカラーのバブルイ
ンクジェット方式のラインプリンタ23の構成を示す。
ラインプリンタ23は、全体が長方形状の筐体24に収
納されて形成され、記録媒体としての用紙26を収納し
た用紙トレイ25をこの筐体24の正面に形成されたト
レイ出入口より装着することにより、用紙26を給紙で
きるようになされている。
口よりラインプリンタ23に装着されると、所定の機構
により用紙26が給紙ローラ27に押し当てられ、この
給紙ローラ27の回転により、矢印A方向で示すよう
に、用紙26が用紙トレイ25よりラインプリンタ23
の背面側に向かって送り出される。ラインプリンタ23
は、この用紙送りの側に反転ローラ28が配置され、こ
の反転ローラ28の回転等により、矢印Bで示すよう
に、正面方向に用紙26の送り方向が切り換えられる。
紙送り方向が矢印Bで示す方向に切り換えられてなる用
紙26が用紙トレイ25の上を横切るように拍車ローラ
29等により搬送され、矢印Cに示すように、ラインプ
リンタ23の正面側に配置された排出口より排出され
る。ラインプリンタ23は、この拍車ローラ29から排
出口までの間に、矢印Dにより示すように、ヘッドカー
トリッジ30が交換可能に配置される。
ロー,マゼンタ,シアン,ブラックのラインヘッドをそ
れぞれ配置してなるプリントヘッド1が所定形状のホル
ダー31の下面側に配置され、このホルダー31に順次
イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインクカート
リッジY,M,C,Bを配置して形成されるようになさ
れている。これによりラインプリンタ23は、これら各
色のインクに対応するラインヘッドより用紙26に付着
させて画像を印刷できるようになされている。
インクをインク吐出ノズルから吐出させるためのエネル
ギー発生素子と該インク吐出ノズルとの間の位置ずれを
可能な限り小さくすることができるという効果がある。
構成を示す斜視図である。
構成を示す分解斜視図である。
拡大図である。
示す斜視図である。
示す説明図である。
説明図である。
み立てられたヘッド組立体を示す図である。
説明図である。
ズルシートとの貼り合わせ温度及び基板部材のノズルシ
ートへの貼り合わせ温度をノズルシートのインク吐出ノ
ズルの形成間隔の伸縮曲線及び基板部材の発熱抵抗体の
形成間隔の伸縮曲線とともに示すグラフ図である。
ズルシートとの貼り合わせ温度及び基板部材のノズルシ
ートへの貼り合わせ温度をノズルシートのインク吐出ノ
ズルの形成間隔の伸縮曲線及び基板部材の発熱抵抗体の
形成間隔の伸縮曲線とともに示すグラフ図である。
インプリンタの構成を示す斜視図である。
ある。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 インク加圧室の端面を構成し、複数のイ
ンク吐出ノズルが形成されたノズルシートと、 前記ノズルシートを支持するヘッドフレームと、 前記インク加圧室の前記端面とは異なる端面を構成し、
前記インク吐出ノズルに対向し該インク加圧室内のイン
クを前記インク吐出ノズルから吐出させるための発熱抵
抗体を有する基板部材と を有し、前記ノズルシートに前記ヘッドフレームと前記
基板部材とを貼り合わせて成り、前記ノズルシートと前
記基板部材と前記ヘッドフレームはそれぞれ、前記ヘッ
ドフレームの線膨張率と前記基板部材の線膨張率とがほ
ぼ等しく、かつ前記ヘッドフレームの線膨張率は前記ノ
ズルシートの線膨張率より大きくなる材料で形成されて
成ることを特徴とするインクジェットプリントヘッド。 - 【請求項2】 インク加圧室の端面を構成し、複数のイ
ンク吐出ノズルが形成されたノズルシートと、 前記ノズルシートを支持するヘッドフレームと、 前記インク加圧室の前記端面とは異なる端面を構成し、
前記インク吐出ノズルに対向し該インク加圧室内のイン
クを前記インク吐出ノズルから吐出させるための発熱抵
抗体を有する基板部材とを有し、前記ノズルシートに前
記ヘッドフレームと前記基板部材とを貼り合わせて成る
インクジェットプリントヘッドを備え、前記ノズルシー
トと前記基板部材と前記ヘッドフレームはそれぞれ、前
記ヘッドフレームの線膨張率と前記基板部材の線膨張率
とがほぼ等しく、かつ前記ヘッドフレームの線膨張率は
前記ノズルシートの線膨張率より大きくなる材料で形成
されて成ることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 【請求項3】 ヘッドフレームの線膨張率より小さくな
る材料で形成されて成るノズルシートと前記ヘッドフレ
ームとを室温より低い温度環境下で貼り合わせる工程
と、 前記ヘッドフレームが貼り合わされたノズルシートと前
記ヘッドフレームの線膨張率とほぼ同じ線膨張率となる
材料で形成されて成り、発熱抵抗体を有する基板部材と
を前記ノズルシートと前記ヘッドフレームとの貼り合わ
せ温度以上の温度環境下で貼り合わせる工程とを有する
ことを特徴とするインクジェットプリントヘッドの製造
方法。 - 【請求項4】 ヘッドフレームの線膨張率より大きくな
る材料で形成されて成るノズルシートと前記ヘッドフレ
ームとを室温より高い温度環境下で貼り合わせる工程
と、 前記ヘッドフレームが貼り合わされたノズルシートと前
記ヘッドフレームの線膨張率とほぼ同じ線膨張率となる
材料で形成されて成り、発熱抵抗体を有する基板部材と
を前記ノズルシートと前記ヘッドフレームとの貼り合わ
せ温度以下の温度環境下で貼り合わせる工程とを有する
ことを特徴とするインクジェットプリントヘッドの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001339781A JP4023131B2 (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | インクジェットプリントヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001339781A JP4023131B2 (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | インクジェットプリントヘッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003136737A true JP2003136737A (ja) | 2003-05-14 |
JP4023131B2 JP4023131B2 (ja) | 2007-12-19 |
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ID=19154078
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001339781A Expired - Fee Related JP4023131B2 (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | インクジェットプリントヘッドの製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4023131B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005035254A1 (ja) | 2003-10-07 | 2005-04-21 | Sony Corporation | 液体吐出装置 |
EP1570992A1 (en) | 2004-03-01 | 2005-09-07 | Sony Corporation | Liquid ejection head and liquid ejection device |
EP1634708A2 (en) | 2004-09-08 | 2006-03-15 | Sony Corporation | Liquid ejection head and liquid ejection apparatus |
US7410247B2 (en) | 2004-01-22 | 2008-08-12 | Sony Corporation | Liquid ejection head and liquid ejection apparatus |
US7690768B2 (en) | 2006-02-02 | 2010-04-06 | Sony Corporation | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus |
-
2001
- 2001-11-05 JP JP2001339781A patent/JP4023131B2/ja not_active Expired - Fee Related
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