JP2003136708A - インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法及び製造装置並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置、その製造方法及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置、その製造方法及び電界発光基板製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法及び製造装置並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置、その製造方法及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置、その製造方法及び電界発光基板製造方法

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JP2003136708A
JP2003136708A JP2001337460A JP2001337460A JP2003136708A JP 2003136708 A JP2003136708 A JP 2003136708A JP 2001337460 A JP2001337460 A JP 2001337460A JP 2001337460 A JP2001337460 A JP 2001337460A JP 2003136708 A JP2003136708 A JP 2003136708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ノズルにおけるインク吐出特性をできるだ
け均一に又は意図的に差をもたせるように調整したイン
クジェットヘッドを得、さらにそのインクジェットヘッ
ドを用いた記録装置等を得ることを目的とする。 【解決手段】 吐出特性測定装置300の測定データに
基づいてレーザ制御装置100が照射時間等を決定し、
レーザ光照射装置200が各吐出室の一部分を削り、各
ノズルから吐出される吐出材料のインク重量及びインク
スピードを調整したインクジェットヘッドにインク供給
手段がインクを供給し、また、送りネジ114がインク
ジェットヘッドを走査方向に移動させ、ドラム111が
回転し、記録紙とインクジェットヘッドとの相対位置を
変化させる。そして、各ノズルからのインクの吐出制御
並びに送りネジ114及びドラム111の動作制御をプ
リント制御手段117が行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばインクジェッ
ト印刷装置を利用した印刷等を行う際に用いるインクジ
ェットヘッド、そして、そのヘッドの製造方法及び装置
並びにそのインクジェットヘッドを用いたカラーフィル
タやOELの製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式による印刷記録装置
は、記録紙等へ高速に印刷が行えること、動作時の音が
小さいこと等、多くの利点を有し、家庭用、工業用を問
わず、あらゆる分野の印刷に利用されている。このイン
クジェットの中で、必要な時のみインク液滴(ここでは
特に吐出材料の限定をしない限り、インクと総称してい
うことにする)を吐出する、いわゆるインク・オン・デ
マンドと呼ばれる方式がある。
【0003】このインク・オン・デマンド方式には、さ
らにインクを吐出させるための方法が2つある。1つ
は、各ノズル内のインクを加熱し、気体(バブル)を発
生させ、その圧力によってインク液滴を吐出させる方法
である。もう1つは、ノズルから吐出させるインクを溜
めておく吐出室の少なくとも一面の壁(ここでは、底壁
とする。この壁は他の壁とも一体形成されているが、以
下、この壁のことを振動板ということにする)が撓んで
形状が変化するようにしておき、振動板を撓ませて吐出
室内の圧力を高め、ノズルからインク液滴を吐出させる
方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここでは後者の方法
を、主に工業用として用いる場合について考える。上記
のようにインクジェット方式の装置は工業における様々
な用途にも利用されつつある。特に最近、液晶(Liquid
Crystal)を用いた表示装置を作成する際のカラーフィ
ルタ、有機電界発光(Organic ElectroLuminescence :
以下、OELという)基板等の製造に用いられつつあ
る。例えば、カラーフィルタの作成工程においては、
赤、青、緑という、いわゆる加法原色の3原色にフィル
タの定められた場所を塗り分ける必要がある。これに
は、例えばリソグラフィー法のように、通常の方法だと
3回の着色工程が必要となる。これがインクジェット方
式を用いると、特にストライプ型の配置の場合には1回
で塗り分けが行える。また、他の方式の配置でも目的の
場所に直接インクを吐出するので、無駄にインクを必要
としない。このように工程が単純で少なく、歩留まりも
低く抑えることができるし、またコストダウンにもつな
がる。
【0005】このような用途にインクジェット方式の装
置を用いるためには、各ノズルにおける吐出特性(イン
ク重量(インクの比重や液滴の大きさによって決まる量
である)、インクスピード、振動板の厚み等)をできる
限り均一にする必要がある。例えば、工業用として用い
るには各ノズルから吐出されるインク重量の差を1%以
内に抑えられており、インクスピードが2m/s程度あ
ることが望ましいと考えられる。
【0006】ただ、従来、各ノズルの吐出特性のうち、
インクジェットヘッドに係る部分、例えば吐出室におけ
る振動板の厚さ等は、製造工程の関係上、インクジェッ
トヘッド製造工程中に自然に決まってしまうものであ
る。
【0007】そこで、本出願に係る発明は、このような
状況を解決するためになされたものであり、各ノズルに
おけるインク吐出特性をできるだけ均一に又は意図的に
差をもたせるように調整したインクジェットヘッドを得
ることを目的とする。また、そのインクジェットを用い
た印刷等の記録装置、カラーフィルタ製造装置、電界発
光基板製造装置等を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、本出願に係る
インクジェットヘッドは、吐出材料のインク重量又はイ
ンクスピードを調整するための変化を加えた吐出室と、
吐出室に連通するノズルと、吐出室に力を加える加圧手
段とを備えたものである。したがって、インクジェット
ヘッドが有する複数の吐出室とそれらに連通する複数の
ノズルから吐出される吐出材料のインク重量等のバラツ
キを抑えることができ、工業用途にも充分に耐え得るイ
ンクジェットヘッドを得ることができる。また、意図的
に各ノズルによってインク重量等の特性を変えることも
でき、用途に応じたインクジェットヘッドを製造するこ
とができる。
【0009】また、本出願に係るインクジェットヘッド
は、吐出室の厚さに変化を加えたものである。したがっ
て、厚さを調整することで吐出室が吐出材料に加える圧
力を調整することができる。そのため、各吐出室と連通
するノズルからの吐出特性を一定にすることができ、イ
ンク重量等のバラツキを抑えることができる。
【0010】また、本出願に係るインクジェットヘッド
は、吐出室の質に変化を加えたものである。したがっ
て、加熱等により質を変化させることで吐出室が吐出材
料に加える圧力を調整し、各吐出室と連通するノズルか
らの吐出特性を一定にすることができ、インク重量等の
バラツキを抑えることができる。
【0011】また、本出願に係るインクジェットヘッド
製造方法は、シリコン基板に形成した吐出室に、吐出材
料のインク重量又はインクスピードを調整するための変
化を加えるものである。したがって、吐出室を削った
り、質を変化させたりすることにより、各吐出室と連通
するノズルからのインク重量等を調整してバラツキを抑
えることができる。そのため、工業用途にも充分に耐え
得るインクジェットヘッドを得ることができる。
【0012】また、本出願に係るインクジェットヘッド
製造方法は、レーザ光を照射して吐出室を削って厚さに
変化を加えるものである。したがって、吐出室、ノズル
等をエッチング等によりシリコン基板上に形成した後
に、そのシリコン基板をガラス等の透明な部材で覆った
インクジェットヘッドを作成するようにすれば、インク
ジェットを作成した後でも、レーザ光照射により吐出室
を削ることができる。そのため、実際に吐出材料を吐出
してインク重量又はインクスピードを測定してから削る
ことができるので、精度の高いインクジェットヘッドを
得られる。
【0013】また、本出願に係るインクジェットヘッド
製造方法は、レーザ光を照射して吐出室の質に変化を加
えるものである。したがって、吐出室、ノズル等をエッ
チング等によりシリコン基板上に形成した後に、そのシ
リコン基板をガラス等の透明な部材で覆ったインクジェ
ットヘッドを作成するようにすれば、インクジェットを
作成した後でも、レーザ光照射により吐出室の質を変化
させることができる。そのため、実際に吐出材料を吐出
してインク重量又はインクスピードを測定してから質を
変化させることができるので、精度の高いインクジェッ
トヘッドを得られる。
【0014】また、本出願に係るインクジェットヘッド
製造方法は、吐出材料のインク重量が均一になるように
吐出室に変化を加えるものである。したがって、工業用
途としての要求にも充分に答えられるインクジェットヘ
ッドを得ることができる。
【0015】また、本出願に係るインクジェットヘッド
製造方法は、吐出材料のインクスピードがそれぞれ2m
/s以上かつ均一になるように吐出室に変化を加えるも
のである。したがって、工業用途としての要求にも充分
に答えられるインクジェットヘッドを得ることができ
る。
【0016】また、本出願に係るインクジェットヘッド
製造方法は、インクジェットヘッド作製後に、ノズルか
ら吐出材料を吐出させ、その際のインク重量又はインク
スピードを直接又は間接に測定するための吐出特性を測
定し、吐出特性に基づいて吐出室に変化を加えるもので
ある。したがって、実際に吐出材料を吐出して測定して
から削ることができるので、精度の高いインクジェット
ヘッドを得られる。
【0017】また、本出願に係るインクジェットヘッド
製造装置は、インクジェットヘッドに設けられた各ノズ
ルから吐出される吐出材料のインク重量又はインクスピ
ードを、直接又は間接に測定する吐出特性測定手段と、
吐出特性測定手段が測定したインク重量又はインクスピ
ードに基づいて、レーザ光を照射する位置、照射時間、
出力を決定するレーザ制御手段と、レーザ制御手段から
送信される指示信号に基づいて、レーザ制御手段が決定
した位置に決定した時間だけ決定した出力でレーザ光を
照射するレーザ光照射手段とを少なくとも備えている。
【0018】また、本出願に係るインクジェットヘッド
製造装置は、レーザとしてYAGレーザを用いたもので
ある。したがって吐出室を削る量を細かく制御できる。
【0019】また、本出願に係るインクジェットヘッド
製造装置においてレーザ制御手段は、吐出材料のインク
重量が均一で、かつそれぞれのインクスピードが2m/
s以上になるように、照射位置、照射時間及び出力を決
定するものである。したがって、各ノズルによってバラ
ツキのないインクジェットヘッドを得ることができる。
【0020】また、本出願に係るインクジェット記録装
置は、吐出するインクのインク重量又はインクスピード
を調整するための変化を吐出室に加えて製造したインク
ジェットヘッドと、インクジェットヘッドにインクを供
給するインク供給手段と、ヘッド位置制御信号に基づい
てインクジェットヘッドを移動させる走査駆動手段と、
記録対象となる記録部材とインクジェットヘッドとの相
対位置を変化させる位置制御手段とを少なくとも備えた
ものである。したがって、各ノズルによって吐出特性の
バラツキがなく、安定し、記録対象の質を高めることが
できるインクジェット記録装置を得ることができる。
【0021】また、本出願に係るインクジェット記録装
置の製造方法は、吐出するインクのインク重量又はイン
クスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造
したインクジェットヘッドを用いてインクジェット記録
装置を製造するものである。したがって、各ノズルによ
って吐出特性のバラツキがなく、安定し、記録対象の質
を高めることができるインクジェット記録装置を製造す
ることができる。
【0022】また、本出願に係るインクジェット記録方
法は、吐出するインクのインク重量又はインクスピード
を調整するための変化を吐出室に加えて製造したインク
ジェットヘッドと記録対象物とを相対的に移動させる工
程と、インクジェットヘッドから記録対象物にインクを
吐出する工程とを少なくとも有するものである。したが
って、各ノズルによって吐出のバラツキがなく、安定す
るので、記録対象の質を高めることができる。
【0023】また、本出願に係るカラーフィルタ製造装
置は、カラーフィルタを形成させる溶液のインク重量又
はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加え
て製造したインクジェットヘッドと、インクジェットヘ
ッドに溶液を供給する材料供給手段と、位置制御信号に
基づいてインクノズルからカラーフィルタ基板に向けて
の溶液の吐出を制御する制御手段とを少なくとも備えた
ものである。したがって、溶液を均一に塗布することが
でき、むらをなくすことができる。
【0024】また、本出願に係るカラーフィルタ製造装
置は、インクジェットヘッドを複数個有し、それぞれの
インクジェットヘッドが、複数色の加法原色の溶液をカ
ラーフィルタ基板の所定位置に吐出するものである。し
たがって、複数色の加法原色の溶液を1度で塗布するこ
ともできるので、歩留まりを高くすることができ、コス
トパフォーマンスがよいカラーフィルタ製造装置を得る
ことができる。
【0025】また、本出願に係るカラーフィルタ製造装
置の製造方法は、カラーフィルタを形成させる溶液のイ
ンク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐
出室に加えて製造したインクジェットヘッドを用いてカ
ラーフィルタ製造装置を製造するものである。したがっ
て、溶液を均一に塗布することができるカラーフィルタ
製造装置を製造することができる。
【0026】また、本出願に係るカラーフィルタ製造方
法は、カラーフィルタを形成させる溶液のインク重量又
はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加え
て製造したインクジェットヘッドにより、加法原色の複
数色の溶液を、光透過性のカラーフィルタ基板の所定位
置にそれぞれ吐出する工程と、吐出された溶液により着
色された色をカラーフィルタ基板に定着させる工程とを
少なくとも有するものである。したがって、溶液を均一
に塗布することができ、色むらのないカラーフィルタを
得ることができる。また、複数色の加法原色の溶液を1
度で塗布することもでき、不良率を低く抑えられ、コス
トパフォーマンスがよくなる。
【0027】また、本出願に係る電界発光基板製造装置
は、発光材料を含む溶液のインク重量又はインクスピー
ドを調整するための変化を吐出室に加えて製造したイン
クジェットヘッドと、インクジェットヘッドに溶液を供
給する材料供給手段と、位置制御信号に基づいてインク
ノズルから電界発光基板に向けての溶液の吐出を制御す
る制御手段とを備えたものである。したがって、真空蒸
着等の高度の技術を用いなくても容易に基板を製造する
ことができる。また、発光材料を吐出する際、インク重
量等を均一にして基板に向けて吐出するようにしたの
で、各位置において電界発光素子をむらなく形成するこ
とができる。そのため、基板全体での発光表示による色
むらをなくすことができる。そのため、歩留まりを高く
することができ、コストパフォーマンスがよい。
【0028】また、本出願に係る電界発光基板製造装置
は、インクジェットヘッドを複数個有し、それぞれのイ
ンクジェットヘッドが、複数色の加法原色を発光させる
ための発光材料を含む溶液を電界発光基板の所定位置に
吐出するものである。したがって、複数色の加法原色の
色を発光するそれぞれの発光材料を溶媒に溶かした溶液
を1度に吐出することもでき、時間短縮を行うことがで
きる。
【0029】また、本出願に係る電界発光基板製造装置
において発光材料は、有機化合物である。したがって、
発光の反応がよい電界発光基板を得ることができる。そ
の際、インクジェットヘッドの各部品を接着剤を用いな
い陽極接合で接合しておき、溶液を貯蔵するタンクから
インクジェットヘッドまでの溶液の通り道の部材を有機
溶剤に反応しない材料で構成しておくと効果的である。
【0030】また、本出願に係る電界発光基板製造装置
の製造方法は、発光材料を含む溶液のインク重量又はイ
ンクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製
造したインクジェットヘッドを用いて電界発光基板製造
装置を製造するものである。したがって、各電界発光素
子をむらなく形成できる電界発光基板製造装置を製造す
ることができる。
【0031】また、本出願に係る電界発光基板製造方法
は、発光材料を含む溶液のインク重量又はインクスピー
ドを調整するための変化を吐出室に加えて製造したイン
クジェットヘッドにより、加法原色の複数色を発光させ
るための発光材料を含む溶液を、電界発光基板の所定位
置にそれぞれ吐出する工程と、吐出された溶液を蒸発さ
せ、発光材料を電界発光基板に固化させる工程とを少な
くとも有するものである。したがって、真空蒸着等の高
度の技術を用いなくても容易に基板を製造することがで
きる。また、発光材料を吐出する際、インク重量等を均
一にして基板に向けて吐出するようにしたので、各位置
において電界発光素子をむらなく形成することができ
る。そのため、色むらがない電界発光基板を得ることが
できる。以上より、歩留まりを高くすることができ、コ
ストパフォーマンスがよい。
【0032】また、本出願に係る電界発光基板製造方法
において、発行材料は有機化合物である。したがって、
発光の反応がよい電界発光基板を得ることができる。そ
の際、インクジェットヘッドの各部品を接着剤を用いな
い陽極接合で接合しておき、溶液を貯蔵するタンクから
インクジェットヘッドまでの溶液の通り道の部材を有機
溶剤に反応しない材料で構成しておくと効果的である。
【0033】
【発明の実施の形態】実施形態1.図1は本発明の第1
の実施の形態に係るインクジェットヘッドを製造するた
めのシステムの構成を表すブロック図である。図1にお
いて、100はレーザ照射装置である。本実施の形態で
はYAG(Yttrium Aluminum Garnet )レーザを用いる
ものとする。YAGレーザは固体レーザの一種である。
固体レーザとは、発振原子がガス原子ではなくガラス状
のロッドである。これに強い光を照射させ、結晶体のプ
ラスイオンを励起させてレーザ発振を得るものである。
このYAGレーザだと、パルス幅がフェムト(1015
/sのオーダでできるという点で優れている。ただ、こ
れはYAGレーザに限定するものではない。他のフェム
ト秒レーザでもよいし、その他のオーダのレーザでもよ
い。200はレーザ制御装置である。レーザ制御装置2
00は、吐出特性測定装置300が測定した各ノズルの
吐出特性のデータに応じた解析を行う。そして、レーザ
照射装置100のレーザ照射時間、出力等を決定し、レ
ーザ照射装置100のインクジェットヘッドの振動板へ
のレーザ光照射を制御する。300は吐出特性測定装置
である。吐出特性測定装置300は、吐出特性の要素を
それぞれ測定するためのセンサ(図示せず)から送信さ
れる特性信号に基づいて、各ノズルの吐出特性を測定す
るための装置である。ここでは、レーザ制御装置200
と吐出特性測定装置300とを別の装置のように記載し
ているが、例えば、これら2つの装置の役割を行わせる
ために、あらかじめ定めた手順を記載したプログラムを
コンピュータのようなデータ処理手段に実行させること
で実現することができる。
【0034】図2は静電気力を用いたインクジェットヘ
ッドの構成を表す図である。図2において、1は(10
0)面方位のシリコン単結晶基板(以下、(100)S
i基板という)である。このSi基板1をエッチングし
てノズル、吐出室等となる孔、溝、凹部等を形成する。
2及び3はガラス基板である。本実施の形態ではガラス
基板2及び3としてホウ珪酸系の耐熱硬質ガラスを用い
ることにする。本実施の形態のインクジェットヘッド
は、Si基板1をガラス基板2及び3で挟み込む形で積
層し、製造される。下側のガラス基板2には後述するよ
うにITO電極21を設ける。
【0035】Si基板1は、その表面に、一端より平行
に等間隔で形成され、複数のノズルのノズル孔となる複
数の溝11を有している。ここでは底壁を振動板15と
した吐出室を構成することになる、各々の溝11に連通
した複数の凹部12を有している。この振動板15は、
後にインク重量やインクスピード(吐出特性)を調整す
るためにレーザ光照射により削られる。また、各凹部1
2の後部には、オリフィスを構成することになるインク
流入口のための細溝13を有している。また、各々の吐
出室にインクを供給するための共通のリザーバ(インク
キャビティ)を構成することになる凹部14を有してい
る。
【0036】Si基板1の下面に位置するガラス基板2
上には、基板を積層した際、振動板15に対応する各々
の位置に溝22が設けられている。溝22はガラス基板
2をエッチングして形成する。そして、振動板15の形
状とほぼ同じ形状にパターンを形成したITO電極21
が溝22内に設けられている。ここで、本実施の形態で
は、酸化錫を不純物としてドープした酸化インジウム膜
であるITO(IndiumTin Oxide:インジウム酸化第1
錫)膜を用いた、透明電極のITO電極21を用いてい
る。しかも、ITO電極21は厚さによりその色が変わ
るので、ITO電極21と振動板15との空隙の差(以
下、ギャップという)がわかる。ITO電極21を用い
ると都合がよいことが多いが、これに限定せず、酸化イ
ンジウムと酸化亜鉛の複合酸化物等、光透過性と導電性
とを有する電極を用いるようにしてもよい。ITO電極
21には電荷供給用のワイヤ23の一端が接続されてい
る。他の一端には、振動板15を振動させるために電圧
の印加を制御する発振回路24が接続されている。
【0037】Si基板1の上面に位置するガラス基板3
は、ノズル、吐出室、オリフィス及びリザーバの天井面
となる。そして、ガラス基板3にはリザーバに連通する
インク供給口31を設ける。インク供給口31は接続パ
イプ32及びチューブ33を介してインクタンク(図示
せず)に接続されている。ここではインクタンクからリ
ザーバにインクを供給する手段として、接続パイプ3
2、チューブ33を用いているが特にこれらに限定する
必要はない。
【0038】本実施の形態は、レーザ制御装置200の
制御により、レーザ照射装置100がレーザ光を照射
し、インクジェットヘッドの振動板15を削ることで、
インク吐出特性を調整しようとするものである。振動板
15を削る作業は、Si基板1並びにガラス基板2及び
3を積層させる前に行ってもよいが、本実施の形態で
は、実際にインクを吐出させ、吐出特性測定装置300
によりインクスピードやインク重量を計測した上で行
う。これはSi基板1を挟み込む基板が透明なガラス基
板2及び3であり、また、電極を透明なITO電極21
で構成しているから可能となるものである。
【0039】次に上記のインクジェットヘッドの製造方
法の一例について説明する。(100)Si基板1を鏡
面研磨し、その表面にSiO2 の膜を形成させる。その
膜の上に、さらにフォトレジストパターンを形成し、フ
ッ酸系エッチング液でエッチングを行う。このエッチン
グにより露出しているSiO2 の膜は除去される。その
後、フォトレジストパターンも除去する。
【0040】そして、再度、水酸化カリウム(KOH)
水溶液、ヒドラジン等のアルカリ溶液でSi基板1の異
方性エッチングを行う。単結晶シリコンをアルカリ溶液
でエッチングする際、結晶面によってエッチング速度の
差が大きいので、異方性エッチングを行うことができ
る。シリコン単結晶の場合、(111)面のエッチング
速度が最も小さいので、エッチングが進行するとこの面
が平滑面として残留することになる。Si基板1表面は
(100)面方位シリコン単結晶である。(100)面
に対して(111)面は約55゜の角度を成す。
【0041】図3は、Si基板1の断面の一部を表す図
である。図3は吐出室の部分の断面を表している。フォ
トレジストパターンにより形成されるパターンの幅、エ
ッチング時間によって、図3のようにノズル、吐出室、
オリフィス及びリザーバを構成することになる溝11、
凹部12、14及び16並びに細溝13の形状が定まる
ことになる。ここでノズル、オリフィスを構成する溝1
1及び細溝13の幅は吐出室を構成する凹部12の幅よ
りもかなり狭く、同じ時間だけエッチングしても、(1
11)面同士がぶつかりそれ以上エッチングされない。
そのため、理論的にはノズルの形状は、ある辺(溝11
の幅)とその両端の角が約55゜の二等辺三角形とな
る。また、吐出室、リザーバを構成する凹部12、14
及び16は台形となる。ここで、振動板15部分でのエ
ッチング速度を極度に遅くし、エッチングをほぼ停止さ
せて精度の高い振動板15を形成するために、エッチン
グ前に、あらかじめ振動板15の厚さに合わせてホウ素
(ボロン:B)を拡散させ、ボロンドープ層を形成させ
ておくこともある。
【0042】ここで、インクジェットヘッドに起因する
各ノズルの吐出特性の違いは、このエッチングまでの処
理に依るところが大きい。例えば フォトレジストパタ
ーンを除去した際に残されたSiO2 の膜の幅に差があ
れば、ノズル、オリフィスの寸法にも差が生じる。ま
た、振動板15の厚さにも差がある場合が考えられる。
これらの差により吐出特性に違いが生じることになる。
ここで、振動板15の厚さに差が生じる理由について説
明する。エッチング速度には差がないので、同時間のエ
ッチングでは各ノズルを構成する溝11に連通する凹部
12、吐出室を構成する凹部16の深さは同じになる。
つまり、鏡面研磨時に元々有している(100)Si基
板の厚みの差(約±3μmの差を有する)が、そのまま
エッチング後の振動板15の厚みの差となって現れる。
そのため、本実施の形態では最も調整がしやすい振動板
15にレーザ光を照射して削ることで吐出特性を変化さ
せ、インク重量とインクスピードとを調整するのであ
る。
【0043】次にガラス基板2の処理について説明す
る。ガラス基板2についても、その表面にSiO2 の膜
を形成させる。その膜の上に、Si基板1の振動板15
とほぼ同じ間隔、形状になるように溝22、ITO電極
21を設けるためのフォトレジストパターンを形成す
る。その後、フッ酸系エッチング液でエッチングを行
う。このエッチングにより露出しているSiO2 の膜は
除去される。その後、フォトレジストパターンも除去
し、溝22部分にITO電極21を設ける。ここで、こ
の溝22の深さがギャップに影響する。このギャップの
違いでも吐出特性に違いが生じる。
【0044】ITO電極21に電圧を印加し、電荷を供
給するためのワイヤ23の一端をボンディングによりI
TO電極21と接続する。そして、別の一端を発振回路
24と接続する。この発振回路24が駆動し、ITO電
極21に電荷を供給して正に帯電させると振動板15は
負に帯電し、ITO電極21に引き寄せられる。これに
より吐出室の容積は広がる。そして、ITO電極21へ
の電荷供給を止めると振動板15は元に戻るが、そのと
きの吐出室の容積も元に戻るから、その圧力により差分
のインク液滴が吐出される。なお、発振回路24の発振
周波数は7kHz程度である。また、このような方法は
引き打ちと呼ばれるものであるが、バネ等を用いてイン
ク液滴を吐出する押し打ちと呼ばれる方法もある。
【0045】次にガラス基板3の処理について説明す
る。ガラス基板3には、穴を開け、前述したようにリザ
ーバに連通するインク供給口31を設ける。
【0046】ここで、この段階でレーザ光を照射し、振
動板15を削ってもよいが、本実施の形態ではSi基板
1とガラス基板2及び3とを積層し、接合した後で振動
板15を削ることにする。実際に吐出されたインク重
量、スピードを測定した上で振動板15を削る方がより
精密な調整を行えるからである。ガラス基板2及び3並
びにITO電極21は透明であり、接合を行った後でも
振動板15にレーザ光を照射することができる。接合に
は陽極接合を用いる。陽極接合とは、例えば基板を重
ね、300℃で加熱しながら、Si基板1を陽極とし、
ガラス基板2及び3を陰極として、500Vの直流電圧
を5分間印加することによって接合を行うものである。
この方法は接着剤を用いずに接合することができる。そ
のため、耐久性が高く、しかも有機溶剤を用いたインク
でも印刷ができ、工業用途にも充分に耐え得る。そし
て、このようにして得られた接合体は、ダイシングによ
って切断され、インクジェットヘッドができる。
【0047】図4は本実施の形態に係るインクジェット
ヘッドの断面を表す図である。作成されたインクジェッ
トヘッドについて、実際の用途に用いるインクを吐出さ
せる。各センサから送信された特性信号に基づいて、吐
出特性測定装置300が各ノズルの吐出特性を測定値の
データとして処理し、測定を行う。ここで、吐出特性を
測定するための要素となるのは、例えばインク重量、イ
ンクスピード、振動板15が引き寄せられてITO電極
21に当たる際に発生する音、振動板15の厚さ、振動
板15のスピード等が挙げられる。このうち、工業用途
として用いるために、インク重量のバラツキが1%以内
に抑えられていること、インクスピードが2m/s程度
であることが望ましいと考えられる。そこで、吐出特性
測定装置300は、測定した吐出特性に基づいて、ノズ
ルの吐出特性を変える必要があるかどうかを判断する。
そして、変える必要があると判断すれば、測定値のデー
タを信号にしてレーザ制御装置200に送信し、振動板
15の厚さを変化させるための処理を行わせる。なお、
振動板15が引き寄せられてITO電極21に当たる際
に発生する音については、インクを吐出させなくても測
定することは可能である。
【0048】レーザ制御装置200は、吐出特性測定装
置300が処理して算出した測定値のデータに基づいて
吐出特性を解析する。そして、振動板15にレーザ光を
照射する時間、出力を決定し、振動板を削る量を決定す
る。その際のレーザ照射装置100の位置決定も行う。
そして、その決定に基づいた制御指示信号をレーザ照射
装置100に送信する。
【0049】吐出したインクが透明でなければ、インク
を抜いた後、レーザ照射装置100は、レーザ制御装置
200から送信される制御指示信号に基づいて位置決め
を行う。そして、インクジェットヘッドの決められた位
置に、決められた出力で決められた時間だけレーザ光を
照射する。ここで図4のように、レーザ光は振動板の端
部に照射するようにする。このように振動板の端部を削
ると、削る量が少なくても振動板の撓みを大きくするこ
とができる。ただ、結果的に吐出特性が調整できればよ
いので、削る位置は特に端部に限定しなくてもよい。こ
こで、ガラス基板2側からもガラス基板3側からもレー
ザ光を照射して振動板15を削ることができるが、吐出
室の深さが約0.2mm、ITO電極21とのギャップ
が0.2μmであることを考えると、ガラス基板3側か
らレーザ光を照射する方が削りやすい。また、吐出室側
を削ると、削りカスはインクを吐出させた際にいっしょ
に排出されるので都合がよい。
【0050】そして、再度インクジェットヘッドからイ
ンクを吐出させる。その吐出特性を吐出特性測定装置3
00が処理し、定めたインク重量及びインクスピードの
値のい範囲を満たしているかどうかを判断する。満たし
ていなかったら、再度レーザ制御装置200が解析し、
決定した時間、出力に基づいてレーザ照射装置100か
らレーザ光を照射し、振動板15を削る。これをインク
ジェットヘッドの全て又は一部のノズルに対してインク
重量及びインクスピードの調整を完了すると、最終的な
インクジェットヘッドが製造される。
【0051】図5はインク重量と振動板を削る量との関
係を表した図である。ここで、図5(a)は本実施の形
態のような引き打ちの場合を表し、図5(b)は押し打
ちの場合を表す。それぞれ、粘度が5mPa・s、15
mPa・s、30mPa・sの場合を図示している。
【0052】引き打ちの場合、振動板が薄いほど速く引
き寄せられるので、図5(a)に示すように、同じ粘度
であれば振動板を削る量が多くなる程吐出されるインク
のインク重量も大きくなる。また、粘度が高い程、ある
一定量のインク重量を吐出するためには、インクに加え
る圧力を高める必要がある。つまり、振動板の削り量を
多くしなければならない。逆に言えばインクに加える圧
力が同じであれば、表面張力をはじめ、その他の要因に
より、粘度が高くなる程、吐出されるインク重量が小さ
くなる。
【0053】押し打ちの場合は、振動板が薄い程押す力
が弱まる(一定の限度はあるものの、振動板が厚い方が
押し返しの力が強くなる)ので、図5(b)に示すよう
に、同じ粘度であれば振動板を削る量が多くなるほど吐
出されるインクのインク重量も小さくなる。また、粘度
が高い程、ある一定量のインク重量を吐出するために
は、インクに加える圧力を高める必要がある。押し打ち
の場合は、振動板を削る量が少ないほど、圧力が高いの
で、削り量が多くなる程インク重量が小さくなる。
【0054】ここで、一般にインク重量が重くなればイ
ンクスピードは遅くなる。少なくとも同じインク、同じ
インクジェットヘッドでは、この2つの間には一定の関
係が成立するといえる。ということは、インク重量を一
定にするためには、インクスピードを一定にすればよい
し、その逆もいえる。したがって、吐出特性測定装置3
00で測定するのはどちらか測定しやすい方であればよ
いことになる。
【0055】図6は第1の実施の形態で製造したインク
ジェットヘッドを用いたインクジェット印刷装置の主要
な構成手段を表す図である。このインクジェット印刷装
置はいわゆるシリアル型の装置である。図6において、
被印刷物であるプリント紙110が支持されるドラム1
11と、プリント紙110にインクを吐出し、記録を行
うインクジェットヘッド112とで主に構成される。ま
た、図示していないが、インクジェットヘッド112に
インクを供給するためのインク供給手段がある。プリン
ト紙110は、ドラム111の軸方向に平行に設けられ
た紙圧着ローラ113により、ドラム111に圧着して
保持される。そして、送りネジ114がドラム111の
軸方向に平行に設けられ、インクジェットヘッド112
が保持されている。送りネジ114が回転することによ
ってにインクジェットヘッド112がドラム111の軸
方向に移動するようになっている。
【0056】一方、ドラム111は、ベルト115等を
介してモータ116により回転駆動される。また、プリ
ント制御手段117は、印画データ及び制御信号に基づ
いて送りネジ114、モータ116を駆動させ、また、
ここでは図示していないが、インクジェットヘッド11
2にある発振回路24を駆動させて振動板15を振動さ
せ、制御をしながら印刷を行わせる。
【0057】以上のように第1の実施の形態によれば、
エッチングを施したSi基板1をガラス基板2及び3で
挟んで陽極接合を行ったインクジェットヘッドから実際
にインクを吐出し、その際、吐出測定測定装置300が
各センサから送信された特性信号に基づいて各ノズルの
吐出特性を測定値のデータとして処理する。そして、レ
ーザ制御装置200が測定値のデータに基づいて吐出特
性を解析してレーザ光を照射する時間、出力を決定し、
レーザ照射装置100がその決定に基づいてレーザ光を
照射してSi基板1に形成した振動板15を削り、各ノ
ズルから吐出されるインク重量及びインクスピードを調
整して、バラツキを抑えて均一に、しかもインクスピー
ドを2m/s以上となるようにしたので、工業用途にも
充分に耐え得るインクジェットヘッドを得ることができ
る。また、透明なガラス基板2及び3並びにITO電極
21を通過できるレーザ光を照射して振動板15を削る
ことにより、インクジェットヘッドを構成し、吐出測定
測定装置300での測定を行った後で、削る時間、出力
等を決定できるので、より高い精度で削ることができ
る。そのため、よりインク重量等が均一なインクジェッ
トヘッドを得ることができる。また、レーザ照射装置1
00にYAGレーザを用いるようにすると、パルス幅を
フェムト(1015)/sのオーダででき、削る量を細か
く制御できる。
【0058】実施の形態2.上述の第1の実施の形態で
は、工業用にできるだけバラツキを抑えて均一な吐出を
行わせるようにした。ただ、上記の方法を利用して意図
的にノズルの吐出特性を変えることもできる。
【0059】実施の形態3.また、上述の実施の形態で
はレーザ照射装置100で振動板15を削ることによ
り、インク重量及びインクスピードを調整した。本発明
はこれに限定されるものではない。例えば、レーザ照射
装置100を振動板15に照射し、振動板15を削るの
ではなく加熱する。その結果、熱酸化膜の厚さを変化さ
せたり、振動板15が有するバネ質を変化させたりする
ことにより、振動板15(吐出室)が有する質(材質)
を変化させ、インク重量及びインクスピードを調整する
ようにしてもよい。
【0060】実施の形態4.図7は第1の実施の形態で
製造したインクジェットヘッドを用いたカラーフィルタ
製造装置を表す図である。図7において、120は第1
の実施の形態で説明したものと同様のインクジェットヘ
ッドである。ここで、インクジェットヘッド120は3
次元的に回転できるものとする。また、インクジェット
ヘッド120は第1の実施の形態で説明したインクジェ
ットヘッドを複数つなぎ合わせたものであってもよい。
【0061】Y方向駆動軸122にはY方向駆動モータ
123が接続されている。Y方向駆動モータ123は、
例えばステッピングモータ等である。制御手段128か
らY軸方向の駆動信号が供給されると、Y方向駆動軸1
22を回転させる。Y方向駆動軸122が回転させられ
ると、インクジェットヘッド120はY方向駆動軸12
2の方向に沿って移動する。X方向ガイド軸124は、
基台127に対して動かないように固定されている。
【0062】設置台121は、製造すべきカラーフィル
タ用基板130を設置させるものである。設置台121
には、カラーフィルタ用基板130を基準位置に固定す
るための機構が備えられている。設置台121には設置
台駆動モータ125が備えられている。設置台駆動モー
タ125も、例えばステッピングモータ等である。制御
手段128からX軸方向の駆動信号が供給されると、設
置台121をX軸方向に移動させる。すなわち、設置台
121をX軸方向に駆動し、インクジェットヘッド12
0をY軸方向に駆動させることで、インクジェットヘッ
ド120をカラーフィルタ用基板130上のいずれの場
所にも自在に移動させることができる。また、カラーフ
ィルタ用基板130に対するインクジェットヘッド12
0の相対速度も、各軸方向の駆動機構によって駆動する
設置台121とインクジェットヘッド120の速度によ
って定まる。
【0063】制御手段128は、インクジェットヘッド
120の発振回路(図示せず)を発振させるためのイン
ク滴吐出用の電圧を印加し、インク吐出の制御を行う。
また、Y方向駆動モータ123には、インクジェットヘ
ッド120のY軸方向の移動を制御する駆動信号を送信
する。設置台駆動モータ125には設置台121のX軸
方向の移動を制御する駆動信号を送信する。
【0064】クリーニング機構部126は、インクジェ
ットヘッド120を清掃する清掃用布を備えている。特
に図示していないが、クリーニング機構部126にもX
方向駆動モータが備えられている。そして、このX方向
駆動モータを駆動することにより、クリーニング機構1
26は、X方向ガイド軸124に沿って移動する。この
クリーニング機構126の移動も制御手段128によっ
て制御される。ヒータ129は、照明の照射によりカラ
ーフィルタ用基板130を加熱し、インクの蒸発、乾燥
等を行う。このヒータ129の照明の照射に関する制御
も制御手段128が行う。
【0065】なお、本実施の形態では、インクジェット
ヘッド120はY軸方向にしか移動せず、X軸方向につ
いては設置台121が移動するようにした。これを逆に
してもよいし、また、インクジェットヘッド120又は
設置台121のどちらか一方又は双方がX軸方向及びY
軸方向の双方に移動できるようにしてもよい。また、本
実施の形態では、インクジェットヘッド120からカラ
ーフィルタ着色材料となるカラーフィルタ用のインク滴
のみを吐出するものとした。ただ、カラーフィルタの保
護層をインクジェット方式で形成する場合、さらに保護
層の材料を貯蔵するタンクとそれを吐出するノズルとを
設けて行うようにすればよい。また、ITO電極の形成
をインクジェット方式で行うこともできる。この場合に
はITO電極の材料を貯蔵するタンクとそれを吐出する
ノズルとを設けて行ってもよい。
【0066】図8はカラーフィルタを拡大した図であ
る。図7において140は絵素(ピクセル)となるフィ
ルタエレメントを表す。各フィルタエレメント140は
カラーフィルタ製造装置によって、最終的に加法原色で
ある赤(R)緑(G)青(B)のどれかが着色される。
図8では赤(R)緑(G)青(B)のそれぞれのフィル
タエレメントが一直線に配列されたストライプ型を表し
ている。また、それぞれのフィルタエレメントの間に
は、図示はしないが、色を際立たせる等の役割を果たす
ブラックマトリクスが設けられる。通常、紙への記録に
用いられるインクジェット印刷装置におけるインクジェ
ットヘッドの各ノズルの間隔は300dpi(dots per
inch )、360dpi、600dpi、720dpi
等の表示分解能を満たすものである。ところが、表示装
置の場合、各フィルタエレメントの間隔は9.4インチ
のVGAの表示装置では300μm(84.7dpi相
当)であったり、10.4インチのXGAの表示装置で
は207μm(122.7dpi相当)であったりと、
その分解能は異なり、それぞれの間隔が一致するという
ことは稀である。したがって、インクジェット印刷装置
と同様のインクジェットヘッド120を単にインクジェ
ット印刷装置と同じ感覚で用いることはできない。
【0067】そこで、第1の実施の形態では特に示さな
かったが、カラーフィルタ製造装置に用いるインクジェ
ットヘッド120を製造する場合には、インクジェット
ヘッド120の各ノズルの間隔(以下、ピッチという)
を、カラーフィルタ用基板130の各フィルタエレメン
トのピッチに合わせるようにしてもよい。その際、表示
サイズ、分解能によりピッチは異なるので、生産量が多
い、歩留まりを低くしたい等、コストを考慮したインク
ジェットヘッドを用いるようにしてもよい。
【0068】ただ、このような場合、そのためだけにフ
ォトレジストパターンの形成等を行い、特別なインクジ
ェットヘッド120を製造する必要がある。そこで、次
にインクジェット印刷装置に用いられるものと同じイン
クジェットヘッドでピッチを合わせることを考える。
【0069】ストライプ型のフィルタエレメントの配置
の場合に、赤、青、緑のそれぞれの色のインクの吐出に
割り当てた3つのインクジェットヘッドをフィルタエレ
メントのピッチに合わせて多重化し、ストライプの方向
に走査させてるようにすると、ノズルのピッチとフィル
タエレメントのピッチを合わせなくてもよいが、むらが
生じる可能性がある。
【0070】そこで、例えば、カラーフィルタ用基板1
30のX軸方向又はY軸方向に対して平行に設置してい
たインクジェットヘッド120を角度を持たせて設置
し、X軸方向又はY軸方向に対する間隔を変化させるこ
とでピッチを調整することができる。
【0071】逆に、特に定められた又は慣用的な規格が
ない表示装置(例えば携帯電話や時計の表示部分)に用
いるようなカラーフィルタを製造する場合には、インク
ジェットヘッドのピッチに合わせてフィルタエレメント
の配置を決定してもよい。
【0072】以上のように第4の実施の形態によれば、
インクジェットヘッド120の各ノズルから吐出される
カラーフィルタ材料のインク重量を均一にすることがで
き、むらなくカラーフィルタ着色材料を塗布することが
でき、カラーフィルタの色むらをなくすことができる。
また、工程上、3色の加法原色のカラーフィルタ材料を
1度で塗布することもできるし、カラーフィルタ材料を
直接フィルタエレメントに吐出するので無駄に消費する
こともない。以上より、歩留まりを低くすることがで
き、コストパフォーマンスがよいカラーフィルタ製造装
置を得ることができる。特に、従来方法よりも格段に低
コストで作成できるので、インクジェットヘッドのコス
トを考えても、コストパフォーマンスがよいカラーフィ
ルタを得ることができる。また、カラーフィルタ材料を
無駄にせず環境によい。
【0073】実施の形態5.本実施の形態では、第1の
実施の形態のようなインクジェットヘッドを用いたOE
L基板製造装置によりOEL基板を作成する手順につい
て説明する。この場合のOEL基板製造装置は、第3の
実施の形態で説明したカラーフィルタ製造装置の構成を
ほとんど適用することができるので、図番等は図6と同
じものを用いることにする。
【0074】次に、本発明に係る部分のOEL基板の製
造について説明する。OELに発光層等を形成する方法
として、従来では、通常、例えば金属染料等を発光層に
蒸着させる方法が採られる。インクジェット方式でOE
L基板の製造を行うと、電界発光素子となる高分子有機
化合物の塗布とパターニングとが一度で行える。また目
的の位置に直接吐出するので、電界発光素子となる有機
化合物を無駄にせず必要最小限の量を吐出するだけで済
む。
【0075】そこで本実施の形態では、例えばガラス等
の透明基板上にITO電極、正孔注入層及び正孔輸送層
を形成した後、赤、緑、青に発光する発光材料を溶媒に
溶かした溶液をインクジェットヘッド120から基板上
に吐出し、塗布する。そして、その溶液の溶媒を蒸発さ
せて発光層を形成するようにする。ここで赤の発光層と
なる部分には、ローダミンBをドープしたPPV(ポリ
(p・フェニレンビニレン))のキシレン溶液を用い
る。また緑の発光層となる部分にはMEH・PPVのキ
シレン溶液を用いる。さらに青の発光層となる部分には
クマリンをドープしたPPVのキシレン溶液を用いる。
ここで、赤、青又は緑の発光層に用いる有機化合物及び
溶液はさまざまあるので、特に上記に示したものでなく
てもよい。また、中間色を発色するような材料を用いて
もよい。ただ、それぞれの材料によって重量、粘度等が
変わるので、吐出する材料に応じ、第1の実施の形態で
説明したようにインク重量、インクスピードを調整して
おく必要がある。このように、高分子有機化合物の溶液
をインクジェット方式で吐出できるのは、本実施の形態
のインクジェットヘッドが接着剤を使わないで製造した
インクジェットヘッドであるからである。
【0076】そして、電子注入層として例えばPPVを
溶媒に溶かして塗布した後にコーティング乾燥する。そ
の後、例えばアルミニウムリチウム合金の陰極電極をパ
ターニングして、OEL基板を作成する。
【0077】以上のように第5の実施の形態によれば、
インクジェットでOEL基板製造装置を構成したので、
真空蒸着等の高度の技術を用いなくても容易に基板を製
造することができる。その際、インクジェットヘッド1
20の各ノズルから吐出される、発光材料を溶媒に溶か
した溶液のインク重量を均一に吐出するので、それぞれ
位置ではOEL素子をむらなく形成することができ、O
EL基板全体での表示の色むらをなくすことができる。
また、発光材料を直接吐出するので無駄がない。したが
って、歩留まりを低くすることができ、コストパフォー
マンスがよいOEL基板製造装置を得ることができる。
特に、従来方法よりも格段に低コストで作成できるの
で、インクジェットヘッドのコストを考えても、コスト
パフォーマンスがよいOEL基板を得ることができる。
また、発光材料を無駄にせず環境によい。ここでは、O
EL基板の製造について述べているが、無機電界発光素
子で基板を製造する場合にも適用することができる。
【0078】実施の形態6.上述した第1の実施の形態
は、インクジェットヘッドの側面部分からインクを吐出
するエッジ方式のインクジェットヘッドについて説明し
た。しかし、本出願に係る発明はこれに限定されるもの
ではなく、ガラス基板にノズルを設けてインクを吐出さ
せるフェイス方式のインクジェットヘッドについても適
用することができる。
【0079】実施の形態7.上述した第1の実施の形態
では、静電気力を用いたインクジェットヘッドに用いる
例について示した。ただ、本出願の発明は静電気力を用
いたインクジェットヘッドに特に有効なものではある
が、他のインクジェットヘッドへの適用を特に限定する
ものではない。他の圧電素子(アクチュエータ)を利用
したインクジェットヘッドについても適用することがで
きる。
【0080】実施の形態8.上述の第4の実施の形態で
は、第1の実施の形態のようなインクジェットヘッドを
カラーフィルタ製造装置に利用することについて説明し
た。また、第4の実施の形態では、OEL基板製造装置
に利用することについて説明した。ただ、本発明はこれ
に限定されるものではない。他のあらゆる工業用途、家
庭用途に、第1の実施の形態のようなインクジェットヘ
ッドを用いた印刷装置、記録装置を用いることができ
る。
【0081】
【発明の効果】以上のように本出願に係る発明によれ
ば、例えば吐出室の厚さや質を変化させて、ノズルから
吐出される吐出材料のインク重量及びインクスピードを
調整するようにしたインクジェットヘッド及びそれを用
いたインクジェット印刷装置、カラーフィルタ製造装置
及び電界発光基板製造装置を構成して、それぞれの対象
物に吐出するようにしたので、インク重量等のバラツキ
を抑えることができ、工業用途にも充分に耐え得るイン
クジェットヘッドその他そのインクジェットヘッドを使
った機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係るインク
ジェットヘッドを製造するためのシステムの構成を表す
ブロック図である。
【図2】静電気力を用いたインクジェットヘッドの構成
を表す図である。
【図3】Si基板1の断面の一部を表す図である。
【図4】本実施の形態に係るインクジェットヘッドの断
面を表す図である。
【図5】インク重量と振動板を削る量との関係を表した
図である。
【図6】第1の実施の形態で製造したインクジェットヘ
ッドを用いたインクジェット印刷装置の主要な構成手段
を表す図である。
【図7】第1の実施の形態で製造したインクジェットヘ
ッドを用いたカラーフィルタ製造装置を表す図である。
【図8】カラーフィルタを拡大した図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2、3 ガラス基板 11、22 溝 12、14 凹部 13 細溝 15 振動板 21 ITO電極 23 ワイヤ 31 インク供給口 32 接続パイプ 33 チューブ 100 レーザ照射装置 200 レーザ制御装置 300 吐出特性測定装置 110 プリント紙 111 ドラム 112、120 インクジェットヘッド 113 紙圧着ローラ 114 送りネジ 115 ベルト 116 モータ 117 プリント制御手段 121 設置台 122 Y方向駆動軸 123 Y方向駆動モータ 124 X方向ガイド軸 125 設置台駆動モータ 126 クリーニング機構部 127 基台 128 制御手段 129 ヒータ 130 カラーフィルタ用基板 140 絵素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法及び製造装置並びにインクジェット記 録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置、その製造方法及 びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置、その製造方法及び電界発光基板製造方 法

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出材料のインク重量又はインクスピー
    ドを調整するための変化を加えた吐出室と、 前記吐出室に連通するノズルと、 前記吐出室に力を加える加圧手段とを備えたことを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記吐出室の厚さに変化を加えたことを
    特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記吐出室の質に変化を加えたことを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 シリコン基板に形成した吐出室に、吐出
    材料のインク重量又はインクスピードを調整するための
    変化を加えることを特徴とするインクジェットヘッド製
    造方法。
  5. 【請求項5】 レーザ光を照射して前記吐出室を削って
    厚さに変化を加えることを特徴とする請求項4記載のイ
    ンクジェットヘッド製造方法。
  6. 【請求項6】 レーザ光を照射して前記吐出室の質に変
    化を加えることを特徴とする請求項4記載のインクジェ
    ットヘッド製造方法。
  7. 【請求項7】 吐出材料のインク重量が均一になるよう
    に吐出室に変化を加えることを特徴とする請求項4記載
    のインクジェットヘッド製造方法。
  8. 【請求項8】 吐出材料のインクスピードがそれぞれ2
    m/s以上かつ均一になるように吐出室に変化を加える
    ことを特徴とする請求項4記載のインクジェットヘッド
    製造方法。
  9. 【請求項9】 インクジェットヘッド作製後に、ノズル
    から前記吐出材料を吐出させ、その際のインク重量又は
    インクスピードを直接又は間接に測定するための吐出特
    性を測定し、前記吐出特性に基づいて前記吐出室に変化
    を加えることを特徴とする請求項4記載のインクジェッ
    トヘッド製造方法。
  10. 【請求項10】 インクジェットヘッドに設けられた各
    ノズルから吐出される吐出材料のインク重量又はインク
    スピードを、直接又は間接に測定する吐出特性測定手段
    と、 前記吐出特性測定手段が測定したインク重量又はインク
    スピードに基づいて、レーザ光を照射する位置、照射時
    間、出力を決定するレーザ制御手段と、 前記レーザ制御手段から送信される指示信号に基づい
    て、レーザ制御手段が決定した位置に決定した時間だけ
    決定した出力でレーザ光を照射するレーザ光照射手段と
    を少なくとも備えたことを特徴とするインクジェットヘ
    ッド製造装置。
  11. 【請求項11】 前記レーザとしてYAGレーザを用い
    たことを特徴とする請求項10記載のインクジェットヘ
    ッド製造装置。
  12. 【請求項12】 前記レーザ制御手段は、吐出材料のイ
    ンク重量が均一で、かつそれぞれのインクスピードが2
    m/s以上になるように、照射位置、照射時間及び出力
    を決定することを特徴とする請求項10記載のインクジ
    ェットヘッド製造装置。
  13. 【請求項13】 吐出するインクのインク重量又はイン
    クスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造
    したインクジェットヘッドと、 前記インクジェットヘッドにインクを供給するインク供
    給手段と、 ヘッド位置制御信号に基づいて前記インクジェットヘッ
    ドを移動させる走査駆動手段と、 記録対象となる記録部材と前記インクジェットヘッドと
    の相対位置を変化させる位置制御手段とを少なくとも備
    えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 吐出するインクのインク重量又はイン
    クスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造
    したインクジェットヘッドを用いてインクジェット記録
    装置を製造することを特徴とするインクジェット記録装
    置の製造方法。
  15. 【請求項15】 吐出するインクのインク重量又はイン
    クスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造
    したインクジェットヘッドと記録対象物とを相対的に移
    動させる工程と、 前記インクジェットヘッドから前記記録対象物にインク
    を吐出する工程とを少なくとも有することを特徴とする
    インクジェット記録方法。
  16. 【請求項16】 カラーフィルタを形成させる溶液のイ
    ンク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐
    出室に加えて製造したインクジェットヘッドと、 前記インクジェットヘッドに前記溶液を供給する材料供
    給手段と、 位置制御信号に基づいてインクノズルからカラーフィル
    タ基板に向けての前記溶液の吐出を制御する制御手段と
    を少なくとも備えたことを特徴とするカラーフィルタ製
    造装置。
  17. 【請求項17】 前記製造装置は前記インクジェットヘ
    ッドを複数個有し、それぞれの前記インクジェットヘッ
    ドが、複数色の加法原色の前記溶液を前記カラーフィル
    タ基板の所定位置に吐出することを特徴とする請求項1
    6記載のカラーフィルタ製造装置。
  18. 【請求項18】 カラーフィルタを形成させる溶液のイ
    ンク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐
    出室に加えて製造したインクジェットヘッドを用いてカ
    ラーフィルタ製造装置を製造することを特徴とするカラ
    ーフィルタ製造装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 カラーフィルタを形成させる溶液のイ
    ンク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐
    出室に加えて製造したインクジェットヘッドにより、加
    法原色の複数色の溶液を、光透過性のカラーフィルタ基
    板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、 吐出された溶液により着色された色を前記カラーフィル
    タ基板に定着させる工程とを少なくとも有するカラーフ
    ィルタ製造方法。
  20. 【請求項20】 発光材料を含む溶液のインク重量又は
    インクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて
    製造したインクジェットヘッドと、 前記インクジェットヘッドに前記溶液を供給する材料供
    給手段と、 位置制御信号に基づいてインクノズルから電界発光基板
    に向けての前記溶液の吐出を制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする電界発光基板製造装置。
  21. 【請求項21】 前記基板の製造装置は前記インクジェ
    ットヘッドを複数個有し、それぞれの前記インクジェッ
    トヘッドが、複数色の加法原色を発光させるための前記
    発光材料を含む溶液を前記電界発光基板の所定位置に吐
    出することを特徴とする請求項20記載の電界発光基板
    製造装置。
  22. 【請求項22】 前記発光材料は、有機化合物であるこ
    とを特徴とする請求項20又は21記載の電界発光基板
    製造装置。
  23. 【請求項23】 発光材料を含む溶液のインク重量又は
    インクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて
    製造したインクジェットヘッドを用いて電界発光基板製
    造装置を製造することを特徴とする電界発光基板製造装
    置の製造方法。
  24. 【請求項24】 発光材料を含む溶液のインク重量又は
    インクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて
    製造したインクジェットヘッドにより、加法原色の複数
    色を発光させるための発光材料を含む溶液を、電界発光
    基板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、 吐出された前記溶液を蒸発させ、前記発光材料を前記電
    界発光基板に固化させる工程とを少なくとも有する電界
    発光基板製造方法。
  25. 【請求項25】 前記発光材料は、有機化合物であるこ
    とを特徴とする請求項24記載の電界発光基板製造方
    法。
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