JP4055390B2 - インクジェットヘッド、ラインインクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド、ラインインクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4055390B2
JP4055390B2 JP2001328185A JP2001328185A JP4055390B2 JP 4055390 B2 JP4055390 B2 JP 4055390B2 JP 2001328185 A JP2001328185 A JP 2001328185A JP 2001328185 A JP2001328185 A JP 2001328185A JP 4055390 B2 JP4055390 B2 JP 4055390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
inkjet head
manufacturing
head
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001328185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003127393A (ja
Inventor
克治 荒川
康史 柄沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001328185A priority Critical patent/JP4055390B2/ja
Publication of JP2003127393A publication Critical patent/JP2003127393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4055390B2 publication Critical patent/JP4055390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14411Groove in the nozzle plate

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えばインクジェット印刷装置を利用した印刷等を行う際に用いるインクジェットヘッド、そして、そのヘッドの製造方法及び装置並びにそのインクジェットヘッドを用いたカラーフィルタ、電界発光基板の製造方法、装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット方式による印刷等の記録をする装置は、記録紙等へ高速に印刷が行えること、動作時の音が小さいこと等、多くの利点を有し、あらゆる分野の印刷に使われている。このインクジェットの中で必要な時のみインク液滴(ここでは特に吐出液体の限定をしない限り、インクと総称していうことにする)を吐出する、いわゆるインク・オン・デマンドと呼ばれる方式がある。
【0003】
このインク・オン・デマンド方式には、さらにインクを吐出させるための方法が2つある。1つは、各ノズル内のインクを加熱し、気体(バブル)を発生させ、その圧力によってインク液滴を吐出させる方法である。もう1つは、ノズルから吐出させるインクを溜めておく吐出室の少なくとも一面の壁(ここでは、底壁とする。この壁は他の壁とも一体形成されているが、以下、この壁のことを振動板ということにする)が撓んで形状変化するようにしておき、その壁を撓ませて吐出室内の圧力を高め、連通しているノズルからインク液滴を吐出させる方法である。
【0004】
上記のようにインクジェット方式による装置は工業における様々な用途にも利用されつつある。特に最近、液晶(Liquid Crystal)を用いた表示装置を作成する際のカラーフィルタ、有機電界発光(Organic Electroluminescence :以下、OELという)基板等の製造に用いられつつある。例えば、カラーフィルタの作成工程においては、赤、青、緑という、いわゆる加法混色の3原色にフィルタの定められた場所を塗り分ける必要がある。これには、例えばリソグラフィー法のように、通常の方法だと3回の着色工程が必要となる。これがインクジェット方式を用いると、特にストライプ方式の配置の場合には1回で塗り分けが行える。また、他の方式の配置でも目的の場所に直接インクを吐出するので、無駄にインクを必要としない。このように工程が単純で少なく、製品不良発生も低く抑えることができるし、またコストダウンにもつながる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように工業用途として利用する場合も含め、最近、複数のインクジェットヘッドを接続して長尺化し、ノズル数を増やすことで、一度に処理できる量を多くして印刷速度、製造等をより速くしようとする動きがある。
【0006】
そこで、接着、接合等を行い、複数のインクジェットヘッドを接続したラインインクジェットヘッドと呼ばれるインクジェットヘッドを製造する。ここで、一度に長尺のラインインクジェットヘッドを製造せず、短いインクジェットヘッドを接続してラインインクジェットヘッドを製造するのは歩留まりをよくするためである。長尺のインクジェットヘッドを製造するということは、それだけ形成する部材も多くなるため、不良の部材を形成してしまう確率も高くなる。そうなると製品として出荷できない。そこで、製品として通用する通常の長さのインクジェットヘッドを複数接続し、ラインインクジェットヘッドを製造するのである。ただ、接続に誤差があると、インクを吐出する部分であるノズル及びその開口部の間隔にも誤差が生じる。この誤差は、このラインインクジェットヘッドを用いた印刷物、カラーフィルタ、OEL基板等の品質に大きく影響する。しかも、インクジェットヘッドの接続数が多い程、誤差が大きくなる可能性が高くなる。
【0007】
ここで、通常、インクジェットヘッドの製造では、インクジェットヘッドに必要な部材のいくつかをエッチング等によりシリコン基板に形成する。その場合に、シリコンウェハ上に複数のインクジェットヘッド分の部材を形成しておく。そして、そのシリコンウェハ単位で一度にインクジェットヘッドチップ(以下、ヘッドチップという)を製造してから、ダイシングによって切断し、最終的に複数のインクジェットヘッドを製造する。
【0008】
このダイシングを行う工程において、従来は一方の側(ここでは上面とする)からフルカットで一度にダイシングを行っていた。ここで、ダイシングに用いる切断用ブレードは、先端(刃先)部分が中央部分の幅よりも狭くなっている。そのような形状にしないと切断できないからであるが、このような切断用ブレードで上面からのフルカットのダイシングを行うと、上面の寸法より下面の寸法の方が長い台形状のヘッドチップが製造される。つまり、切断面は上面及び下面とは垂直ではなく、斜めになってしまう。この切断面がラインインクジェットヘッドの製造においては2つのヘッドチップの接続面となる。そのため接続部分に隙間が発生し、これが接続の誤差となっていた。
【0009】
そこで、本出願の発明は、このような問題点を解決するため、ダイシングによる接続の誤差をできるだけなくし、特にラインインクジェットヘッド製造時に精度の高いインクジェットヘッド、その製造方法、装置等を得ることを目的とする。また、そのラインインクジェットを用いた印刷等の記録装置、カラーフィルタ製造装置、電界発光基板製造装置等を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
液体を加圧するための振動板を備えた吐出室の一部となる凹部を、複数のインクジェットヘッド分有し、側面が各インクジェットヘッドの端面となる溝が形成された第1の基板と、振動板が形成された側から第1の基板と接合することにより、振動板との間で静電気力を発生させて振動板を駆動させる電極を、振動板に合わせて有する第2の基板と、第1の基板と凹部が形成された側から接合することにより第1の凹部と吐出室を形成し、振動板により加圧された液体を吐出するノズルを、凹部に合わせて有する第3の基板とを接合して作製したヘッド基板から、第2の基板の方向からはインクジェットヘッド端面の内側でかつ途中まで切削され、第3の基板の方向からは第2の基板の切削部分よりも外側において仕上げの切削が行われて切り離され、溝側面の少なくとも一部を残した面を有するものである。したがって、切断を両面から行うことにより、例えばラインインクジェットヘッドを製造する際に各インクジェットヘッドを精度よく接続することができ、ノズルのピッチのずれを小さくすることができるようになり、工業用途にも充分に耐え得るインクジェットヘッドを得ることができる。
【0011】
また、切断を行う場合に比べて切断器具の先端形状の影響を少なくすることができる。特に第2の基板の方向からの切削をできるだけ深くしておくことにより、インクジェットヘッド下方での広がりをなくすことができ、上方にあるノズル等の部材部分近辺での切断面をより垂直にすることができる。そのため、例えばラインインクジェットヘッドを製造するために各インクジェットヘッドを整列させて接続する場合でも、端面の突き合わせのみで高精度に位置合わせができる。これにより精度よく接続することができ、ノズルのピッチのずれを小さくすることができる。また、それぞれの方向で、それぞれの基板の材質等に合わせた切削器具を用いることで、精度の高いダイシングができる。また、切削器具を摩耗させずにすみ、精度の変動を小さくすることができる。
【0012】
さらに、加工精度の高いエッチングによりほぼ垂直な連続面が得られるため、インクジェットヘッドを接続してラインインクジェットヘッドを製造する場合に、その面を接続面とすることができる。そして、その面と最も近いノズルとの距離を、ノズル間隔(ピッチ)の幅の半分にしておくことにより、インクジェットヘッド間のノズルピッチのずれがなくなる。
【0013】
また、本発明に係るインクジェットヘッドは、第3の基板には溝の位置を確認するための検出孔をさらに空けておくようにしたものである。したがって、仕上げの切削を行う場合に、研削位置の確認がしやすくなる。
【0014】
また、本発明に係るラインインクジェットヘッドは、上記のようにして製造したインクジェットヘッドを複数個接続したものである。したがって、各インクジェットヘッドだけでなく、全体においてもノズル間隔のずれが少ない、精度の高いラインインクジェットヘッドを得ることができる。そのため、工業用途にも充分に耐え得る(大面積の被記録物には特に有効である)ラインインクジェットヘッドを得ることができる。
【0015】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造方法は、液体を加圧するための振動板を備えた吐出室の一部となる凹部を複数のインクジェットヘッド分及び側面が各インクジェットヘッドの端面となり、各インクジェットヘッドを仕切る溝を第1の基板に形成し、振動板との間で静電気力を発生させて振動板を駆動させる電極を、振動板に合わせて有する第2の基板を、振動板が形成された側から第1の基板と接合し、第1の凹部と吐出室を形成し、振動板により加圧された液体を吐出するノズルを、凹部に合わせて有する第3の基板を、凹部が形成された側から第1の基板と接合して作製したヘッド基板から各個に切り離す工程を経てインクジェットヘッドを製造する方法において、切り離す工程は、第2の基板の方向からインクジェットヘッド端面の内側でかつ途中まで切削する工程と、第3の基板の方向から、第2の基板の切削部分よりも外側において溝側面の少なくとも一部を残して仕上げの切削を行う工程とをさらに有するものである。したがって、切断を行う場合に比べて切断器具の先端形状の影響を少なくすることができる。特に第2の基板の方向からの切削をできるだけ深くしておくことにより、インクジェットヘッド下方での広がりをなくすことができ、上方にあるノズル等の部材部分近辺での切断面をより垂直にすることができる。そのため、例えばラインインクジェットヘッドを製造するために各インクジェットヘッドを整列させて接続する場合でも、端面の突き合わせのみで高精度に位置合わせができる。精度よく接続することができ、ノズルのピッチのずれを小さくすることができる。
【0016】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造方法では、仕上げの切削を行う工程は、少なくとも一度所望の位置の外側で切削を行ってから、所望の位置で仕上げの研削を行うものである。したがって、切削時に切断器具にかかる負荷が低減され、基板表面に発生する切断端部の欠けが減り、切断精度が向上する。
【0017】
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、複数個分のインクジェットヘッドの部材を形成した基板を両面から切削して各個に切り離した上記のインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドと、ラインインクジェットヘッドにインクを供給するインク供給手段と、ヘッド位置制御信号に基づいてラインインクジェットヘッドを移動させる走査駆動手段と、記録対象となる記録部材とラインインクジェットヘッドとの相対位置を変化させる位置制御手段とを少なくとも備えたものである。したがって、ノズルのピッチのずれがなく、全体に安定した吐出を記録紙に行うことができ、高品質の記録を行うことができるインクジェット記録装置を得ることができる。
【0018】
また、本発明に係るインクジェット記録装置の製造方法は、複数個分のインクジェットヘッドの部材を形成した基板を両面から切削して各個に切り離した、上記の方法で製造したインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドを用いてインクジェット記録装置を製造するものである。したがって、ノズルのピッチのずれがなく、全体に安定した吐出を記録紙に行うことができ、高品質の記録を行うことができるインクジェット記録装置を製造することができる。
【0019】
また、本発明に係るインクジェット記録方法は、複数個分のインクジェットヘッドの部材を形成した基板を両面から切削して各個に切り離した、上記の方法で製造したインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドと記録対象物とを相対的に移動させる工程と、インクジェットヘッドから記録対象物にインクを吐出する工程とを少なくとも有するものである。したがって、ノズルのピッチのずれがないので、全体に安定した吐出を行って高品質の記録対象を得ることができる。
【0020】
また、本発明に係るカラーフィルタ製造装置は、複数個分のインクジェットヘッドの部材を形成した基板を両面から切削して各個に切り離した上記のインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドと、ラインインクジェットヘッドにカラーフィルタを形成させる溶液を供給する材料供給手段と、位置制御信号に基づいてインクノズルからカラーフィルタ基板に向けての溶液の吐出を制御する制御手段とを少なくとも備えたものである。したがって、溶液を均一に塗布することができ、線むら等をなくすことができる。
【0021】
また、本発明に係るカラーフィルタ製造装置は、ラインインクジェットヘッドを複数個有し、それぞれのラインインクジェットヘッドが、複数色の加法原色の溶液をカラーフィルタ基板の所定位置に吐出するものである。したがって、複数色の加法原色の溶液を1度で塗布することもできるので、歩留まりを高くすることができ、コストパフォーマンスがよいカラーフィルタ製造装置を得ることができる。
【0022】
また、本発明に係るカラーフィルタ製造方法は、複数個分のインクジェットヘッドの部材を形成した基板を両面から切削して各個に切り離した上記のインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドにより、加法原色の複数色の溶液を、光透過性のカラーフィルタ基板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、吐出されたフィルタ着色材料により着色された色をカラーフィルタ基板に定着させる工程とを少なくとも有するものである。したがって、フィルタ着色材料を均一に塗布することができ、線むら、色むらのないカラーフィルタを得ることができる。また、複数色の加法原色の溶液を1度で塗布することもでき、製品不良発生を低く抑えられ、コストパフォーマンスがよくなる。
【0023】
また、本発明に係る電界発光基板製造装置は、複数個分のインクジェットヘッドの部材を形成した基板を両面から切削して各個に切り離したインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドと、ラインインクジェットヘッドに発光材料を含む溶液を供給する材料供給手段と、 位置制御信号に基づいてインクノズルから電界発光基板に向けての溶液の吐出を制御する制御手段とを備えたものである。したがって、真空蒸着等の高度の技術を用いなくても容易に基板を製造することができる。また、ノズルのピッチのずれがないので、各位置において電界発光素子をむらなく形成することができる。そのため、基板全体での発光表示による色むら、線むらをなくすことができる。そのため、製造時の歩留まりを高くすることができ、コストパフォーマンスがよい。
【0024】
また、本発明に係る電界発光基板製造装置は、基板の製造装置はラインインクジェットヘッドを複数個有し、それぞれのラインインクジェットヘッドが、複数色の加法原色を発光させるための発光材料を含む溶液を電界発光基板の所定位置に吐出するものである。したがって、複数色の加法原色の色を発光するそれぞれの発光材料を溶媒に溶かした溶液を1度に吐出して製造することもでき、時間短縮を行うことができる。
【0025】
また、本発明に係る電界発光基板製造装置において発光材料は、有機化合物である。したがって、発光の反応がよい電界発光基板を得ることができる。
【0026】
また、本発明に係る電界発光基板製造方法は、複数個分のインクジェットヘッドの部材を形成した基板を両面から切削して各個に切り離した、上記の方法で製造したインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造した複数のラインインクジェットヘッドにより、加法原色の複数色を発光させるための発光材料を含む溶液を、電界発光基板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、吐出された溶液を蒸発させ、発光材料を電界発光基板に固化させる工程とを少なくとも有するものである。したがって、真空蒸着等の高度の技術を用いなくても容易に基板を製造することができる。また、ノズルのピッチのずれがないので、各位置において電界発光素子をむらなく形成することができる。そのため、基板全体での発光表示による色むら、線むらをなくすことができる。そのため、製造時の歩留まりを高くすることができ、コストパフォーマンスがよい。
【0027】
また、本発明に係る電界発光基板製造方法において、発光材料は有機化合物である。したがって、発光の反応がよい電界発光基板を得ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドのダイシングを行うためのダイシング装置の構成を表したブロック図である。図1において、1は例えばダイヤモンドブレード等の切断器具で構成される砥石である。本実施の形態では、その厚さ(幅)等により2種類の砥石1(幅が広く、ガラスの研削に適した材質の砥石を1A、幅が狭く、シリコンの研削に適した材質の砥石を1Bとする)を用いるものとする。砥石1は、駆動手段2の駆動により回転し、複数のインクジェットヘッドチップにダイシングする。駆動手段2は、制御手段3から送信される指示信号に基づいて、砥石1をモータ駆動で回転させながら、目的の位置に移動させる。駆動手段2による砥石1の回転速度の制御も制御手段3から送信される指示信号により行われる。制御手段3は、オペレータの指示に基づく入力信号に基づいた処理を行い、砥石1の位置制御及び回転速度制御を行うための指示信号を駆動手段2に送信する。また、処理に応じた表示信号を表示手段5に送信する。入力手段4は、オペレータが入力する指示、数値等のデータを入力信号にして制御手段3に送信する。表示手段5は、制御手段3から送信される表示信号に基づいた表示を行う。6は、ヘッド基板7を撮像した画像データを画像信号として送信する赤外線顕微鏡である。赤外線顕微鏡6から送信される画像信号に基づいて、制御手段3が処理を行う。ここで、赤外線は、シリコンでも透過して撮像することができるので、後述するように、ノズルプレート30を透過させてキャビティプレート10の部材を影像化することができる。そして、7は加工対象となるヘッド基板である。
【0037】
制御手段3は、さらに位置演算部3A、経路演算部3B、回転制御演算部3C表示制御部3Dで構成される。位置演算部3Aは、入力手段4からの指示信号に基づいて、指示された位置を決定し、駆動手段2に指示信号を送信する。経路演算部3Bは、入力手段4からの指示信号に基づいて砥石1を移動させる経路を決定し、駆動手段2に指示信号を送信する。また、回転制御演算部3Cは、入力手段14からの指示信号に基づいて砥石1の回転速度等を決定し、駆動手段2に指示信号を送信する。また、表示制御部3Dは、赤外線顕微鏡6から送信される画像信号に基づいた処理を行い、表示信号を表示手段5に送信し、赤外線顕微鏡6が撮像した画像を表示させる。なお、ここでは、駆動手段2により、ヘッド基板7に対して砥石1が移動するような構成を採っているが、ヘッド基板7が砥石1に対して移動するようにしてもよい。要するに相対的な位置関係が保てればよい。
【0038】
図2はヘッドチップを分解して表した図である。図2のヘッドチップはフェイス型のヘッドチップを表している。図2において、10はキャビティプレートである。キャビティプレート10は例えば厚さ約140μmのシリコン単結晶基板(以下、単にSi基板という)である。このキャビティプレート10をエッチングし、後述する吐出室11、リザーバ13、貫通孔14等となる孔、溝、凹部等を形成する。20はガラス基板である。ガラス基板20は厚さ約1mmであり、キャビティプレートの下面に接合される。ガラス基板20には溝22が設けられ、その内部に電極21が設けられている。ここでガラス基板20となるガラスにはホウ珪酸系の耐熱硬質ガラスを用いることにする。30はノズルプレートである。ノズルプレート30は例えば厚さ約180μmのSi基板である。ノズルプレート30上面にはノズル孔31及びインク供給口33が形成される。ここでは、ノズル孔31を有するノズルプレート30を上面とし、ガラス基板20を下面として説明するが、実際に用いられる場合には、ノズルプレート30の方がガラス基板20よりも下面となる。
【0039】
図3は第1の実施の形態に係るヘッドチップの断面図を表した図である。図3(a)はヘッドチップの横側面断面図を表す。図3(b)は、図3(a)のヘッドチップをA−A’部分で切ったときの正面図を表す。図3において11は吐出室である。吐出室11は、ノズル孔31から吐出させるインクを溜めておく。吐出室11の少なくとも一面の壁(ここでは、底壁とする。ここではこの底壁のことを振動板12ということにする)が撓んで形状変化するようにしておく。そして振動板12を撓ませることにより、吐出室11内の圧力を高め、ノズル孔31からインク液滴を吐出させる。13はリザーバである。リザーバ13はインクタンク(図示せず)からインク供給口33を介して供給されるインクを貯めておく。吐出室11とリザーバ13とは、ノズルプレート30に設けた細溝32によって連通する。細溝32はいわばオリフィスの役割をする。14は貫通孔である。電極21に電圧を印加し、電荷を供給するためのワイヤ(図示せず)を接続するために設けられる。電極21は、本実施の形態では、酸化錫を不純物としてドープした酸化インジウム膜であるITO(Indium Tin Oxide:インジウム酸化第1錫)膜を用いた、透明電極のITO電極を用いているものとする。ただし、これに限定されるものではない。
【0040】
インクジェットヘッドを製造する際、ダイシング工程において、従来、ノズルプレート30側からのフルカットによりダイシングを行っていた。ここで、ラインインクジェットヘッド製造のため、ノズル31、吐出室11等の間隔を整えようと、キャビティプレート10で幅を合わせていたとしても、砥石1の先端形状がテーパとなっているので、下方では幅が拡がってしまう。このままでは、特に位置合わせに関係のないガラス基板20で幅の拡がりのために位置合わせの精度が犠牲になってしまう。特にキャビティプレート10、ガラス基板20及びノズルプレート30の厚さから考えると、間隔を合わせるべきノズル孔31、吐出室11等はヘッドチップの上方にある分、ずれが大きくなる。そこで、本実施の形態ではガラス基板20の方向からから電極21や吐出室11等に影響を与えない程度に、途中まで大きく切削しておき、ノズルプレート30の方向から仕上げのための切削を行い、ダイシングを行おうとするものである。したがって、上方にある吐出室11等の近辺での切断面をより垂直にすることができる。特にラインインクジェットヘッドを製造する際にそれぞれのインクジェットヘッドを整列及び接続が容易になる。
【0041】
次にインクジェットヘッドチップの製造方法の一例について説明する。キャビティプレート10を鏡面研磨し、その表面にSiO2 の膜を形成させる。その膜の上に、さらにフォトレジストパターンを形成し、フッ酸系エッチング液でエッチングを行う。このエッチングにより露出しているSiO2 の膜は除去される。その後、フォトレジストパターンも除去する。
【0042】
その後、エッチングにより形成される振動板12の厚さに合わせてホウ素(ボロン:B)を拡散させ、キャビティプレート10の下面にボロンドープ層を形成する。これは、振動板12の部分をボロンドープ層で形成しておき、この部分でのエッチング速度を極度に遅くして、あらかじめ定めた振動板12の厚さ以上にエッチングが進行しないようにしておき、精度の高い振動板12を形成するためである。
【0043】
そして、再度、水酸化カリウム(KOH)水溶液、ヒドラジン等のアルカリ溶液で、キャビティプレート10を(110)面での異方性エッチングを行う。単結晶シリコンをアルカリ溶液でエッチングする際、結晶面によってエッチング速度の差が大きいので、異方性エッチングを行うことができる。
【0044】
また、本実施の形態では、キャビティプレート10にダイシングを行う際の目印となるマーク(印)を付す。このマークの付し方は特に限定しない。エッチングによってマークとなるものを形成するとよい。
【0045】
次にガラス基板20の処理について説明する。ガラス基板20の表面にAu/Crの膜を形成させる。その膜の上にキャビティプレート10の振動板12とほぼ同じ間隔、形状になるように溝22を設けるためのフォトレジストパターンを形成する。その後、ヨウ素ヨウ化カリウム等のAuエッチング液及び硝酸第2セリウムアンモニウム等のCrエッチング液でエッチングを行う。このエッチングにより露出しているAu/Crの膜は除去される。その後、フォトレジストパターンを除去し、フッ酸系エッチング液でエッチングを行うと、ガラス基板20のAu/Crの膜を除去した部分がエッチングされ、溝22が形成される。その後、ヨウ素ヨウ化カリウム等のAuエッチング液及び硝酸第2セリウムアンモニウム等のCrエッチング液でエッチングを行い、Au/Crの膜を完全に除去し、溝22部分に電極21を設ける。ここで、この溝22の深さ、電極21及び振動板12により空隙が形成される(以下、この空隙をギャップという)。
【0046】
次にノズルプレート30の処理について説明する。ノズルプレート30にはノズル孔31、インク供給口33となる孔を開ける。また、エッチング等により、細溝32を形成する。そして、本実施の形態では赤外線顕微鏡6を用いているので必ずしも必要ではないが、キャビティプレート10に設けたマークをノズルプレート30側から覗けるように、マーク検出孔となる孔をさらに開ける。この孔は後のダイシング工程を行うことでなくなってしまう。
【0047】
図4はヘッド基板7を分解した図である。図4で示すように、4インチシリコンウェハ上に約30のヘッドチップができる。
【0048】
図5は第1の実施の形態におけるダイシング方法を表した図である。ダイシングにより切り出しを行い、複数のヘッドチップを製造する。赤外線顕微鏡6が撮像し、表示手段5に表示された画像に基づいて、オペレータは、ダイシングを行うための指示、数値等のデータを入力手段4から入力する。入力手段4は、それらのデータを入力信号として制御手段3に送信する。制御手段3は、入力信号に基づいて、位置、経路、回転速度等の指示を表す指示信号を駆動手段2に送信する。駆動手段2は砥石1を駆動させ、図5(a)のようにガラス基板20側からハーフカットによるダイシングを行い、切り込み溝41を形成する。ここで、砥石1は幅の広い方の砥石1Aを用いる。このダイシングでは、切り込み溝41により形成される研削面が位置Aよりもヘッドチップ側に入り込むようにする。ただし、キャビティプレート10に形成された吐出室11等の部材や電極21に影響を与えないように切り込み溝41を形成する。例えば、上述したように溝22の深さは0.3μmであり、ガラス基板20は約1mmであるので、砥石1Aにより約0.9mm切削することができる。ここで、位置Aとは、ヘッドチップの各吐出室の幅をwとすると、ヘッドチップの端にある吐出室と位置Aとの幅がw/2となるような位置である。本実施の形態ではwは約25μmであるものとする。
【0049】
次に、オペレータは、表示手段5に表示された画像に基づいて、キャビティプレート10に付されたマークを検出する。そして、そのマークを目印にして、ダイシングを行うための指示、数値等のデータを入力手段4から入力する。ここで本実施の形態では、目印となるマークを付しているので問題ないが、マークが付されていない場合は、ノズルプレート30を通して見ることができる吐出室11を目印とすることもできる。入力手段4は、それらのデータを入力信号として制御手段3に送信する。制御手段3は、入力信号に基づいて、位置、経路、回転速度等の指示を表す指示信号を駆動手段2に送信する。
【0050】
そして、幅の狭い方の砥石1Bにより図5(b)のようにノズルプレート30側からダイシングを行い、切り込み溝42を形成する。ここで切り込み溝42により形成される研削面が位置Aの位置になるようにダイシングする。そして、切り込み溝41とオーバーラップするようにダイシングを行う。
【0051】
ここで、砥石1Bによりダイシングを行う場合に、一度のダイシングで切削面43が位置Aの位置になるようにする必要はない。例えば、位置Bでハーフカットでダイシングを行ってから、位置Aで再度ダイシングを行うようにしてもよい。
【0052】
このようにしてダイシングを行い、製造した各ヘッドチップを、切削面43で接続する。そして、ボンディングを行い、電極21とワイヤの一端とを接続する。また、別の一端を発振回路(図示せず)と接続する。このようにして、最終的にラインインクジェットヘッドが製造される。発振回路が駆動し、電極21に電荷を供給して正に帯電させると振動板12は負に帯電し、電極21に引き寄せられる。これにより吐出室の容積は広がる。そして、電極21への電荷供給を止めると振動板12は元に戻るが、そのときの吐出室の容積も元に戻るから、その圧力により差分のインク液滴が吐出される。なお、発振回路の発振周波数は7kHz程度である。
【0053】
以上のように第1の実施の形態によれば、制御手段3により、切削位置、経路及び砥石の回転速度を決定し、駆動手段2により回転駆動した砥石1により、ヘッド基板7の上下面双方から切削を行うことにより、一方からのフルカットを行うよりも砥石1の先端形状の影響を少なくすることができる。特にガラス基板20の方向からの切削をできるだけ深くしておくことにより、インクジェットヘッド下方での広がりをなくすことができ、上方にある吐出室11等の近辺での切断面をより垂直にすることができる。そのため、例えばラインインクジェットヘッドを製造するために各ヘッドチップを整列させて接続する場合でも、不要な部分に邪魔されずに端面の突き合わせのみで高精度に位置合わせができ、ノズルのピッチのずれを小さくすることができる。また、シリコンやガラス等、基板の材質等に合わせた砥石1を用いることで、精度の高いダイシングができる。また、砥石1を摩耗させずにすみ、精度の変動を小さくすることができる。そして、ノズルプレート30からの切削の深さのオーバーラップ部分を大きくとることで、砥石1の先端形状の影響を受けずにすみ、切断面をより垂直にすることができる。また、マークを付し、検出孔を設けるようにしたので、ノズルプレート30からのダイシングを行う際に位置確認がしやすくなる。なお、キャビティプレート10とノズルプレート10との接合精度がよければ、このマークをノズルプレート30につけるようにしてもよい。
【0054】
実施の形態2.
図6は本発明の第2の実施の形態に係るヘッドチップの断面図を表した図である。図6(a)はヘッドチップの横側面断面図を表す。図6(b)は図6(a)のヘッドチップをA−A’部分で切ったときの正面図、図6(c)は図6(a)のヘッドチップをB−B’部分で切ったときの正面図を表す。図6において図3と同じ図番を付しているものは、第1の実施の形態で説明したことと同様のものであるので説明を省略する。図6において15は貫通溝である。貫通溝15は、吐出室11等を形成するためのエッチングの際に、各ヘッドチップの境界部分に形成されるものである。接続面となる貫通溝15の横壁面16は(110)面方位の異方性エッチングによってほぼ垂直に形成される。底壁面については、振動板12を形成するためのボロンドープ層で形成される。この部分はダイシングによって研削されることになる。また、34は貫通溝15をノズルプレート30側から覗けるような検出孔となる貫通孔である。貫通孔34についても、赤外線顕微鏡6を用いれば貫通溝15を影像化することができるので、必ずしも必要ではないものといえる。
【0055】
本実施の形態はあらかじめ貫通溝15を形成しておき、ラインインクジェットヘッドの製造の際に、貫通溝15の横壁面16を各ヘッドチップの接続面として用いるようにしたものである。異方性エッチングを用いて加工すれば精度の高い加工が行えるので、横壁面16はほぼ垂直に形成される。そのため、ラインインクジェットヘッド製造の際に、各ヘッドチップの接続面同士を隙間を生ずることなく、広い面積で精度よく接続することができる。そして、接続した際に、ヘッドチップ間でのノズル孔のずれをなくすため、各ヘッドチップの最も端にある吐出室11と貫通溝15の横壁面16との幅を、各ヘッドチップの吐出室間の幅の1/2にする。この部分をヘッドチップの端面(他のヘッドチップとの接続面)とすることにより、ヘッドチップ間のノズル孔の間隔を確実に均一にすることにでき、精度の高いラインインクジェットヘッドを得ることができる。
【0056】
図7は第2の実施の形態におけるダイシング方法を表した図である。次に本実施の形態におけるダイシング方法について説明する。まず、オペレータは、赤外線顕微鏡6を用いて、貫通孔34を通して見ることができる貫通溝15の位置を確認する。そして、ダイシングを行うための指示、数値等のデータを入力手段4から入力する。入力手段4は、それらのデータを入力信号として制御手段3に送信する。制御手段3は、入力信号に基づいて、位置、経路、回転速度等の指示を表す指示信号を駆動手段2に送信する。駆動手段2は砥石1を駆動させ、図7(a)のようにノズルプレート30側からハーフカットによるダイシングを行い、切り込み溝44を形成する。このとき、横壁面16の一部を削るようにする。これは削り残しをなくすためである。
【0057】
そして、ガラス基板20からも同様にして図7(b)のようにハーフカットによるダイシングを行い、切り込み溝45を形成する。このときも横壁面16の一部を削るようにする。
【0058】
このようにしてダイシングを行ったヘッドチップの横壁面16同士を接続する。以後のラインインクジェットヘッドの製造については、第1の実施の形態で説明したことと同様であるので説明を省略する。
【0059】
以上のように第2の実施の形態によれば、吐出室11等の部材を(110)面方位の異方性エッチングで形成する際に、同様にして貫通溝15を形成するようにして、この貫通溝15に基づいてダイシングを行うようにしたので、ヘッドチップ端面において垂直な面が得られる。そのため、インクジェットヘッドを接続してラインインクジェットヘッドを製造する場合に、その面(横壁面16)を接続面とすることができる。そして、横壁面16と最も近いノズル孔31(吐出室11)との距離を、ノズル間隔(ピッチ)の幅wに対してw/2としておくことで、接続したインクジェットヘッド間のノズルピッチのずれがなくなり、高品質のラインインクジェットヘッドを製造することができる。
【0060】
実施の形態3.
上述の実施の形態では、オペレータが入力手段4から入力した指示に基づく入力信号を制御手段3が指示信号に変換する、いわゆる手動操作によりダイシングを行った。
【0061】
本実施の形態では、制御手段3の表示制御部3Dの代わりに又は表示制御部3Dに加えて位置判断部3Eを設ける。そして、赤外線顕微鏡6で撮影した画像の画像データに基づいて、画像認識により例えば検出孔の位置を判断し、付したマーク、貫通溝15の位置を位置判断部3Eが判断する。その位置に基づいて、位置演算部3A、経路演算部3B及び回転制御演算部3Cがそれぞれ、ダイシング位置、経路、回転速度等を決定し、指示信号として駆動手段2に送信し、砥石1にダイシングを行わせるようにしてもよい。
【0062】
以上のように第3の実施の形態によれば、赤外線顕微鏡6が撮像した画像の画像データに基づいて、第1の実施の形態で説明したマークや、第2の実施の形態で説明した貫通溝15の位置を判断し、位置に基づいて位置演算部13A及び経路演算部13Bはそれぞれダイシングを行う位置及び経路を決定するようにしたので、自動的に適切な研削位置を設定し、ダイシングを行うことができる。
【0063】
実施の形態4.
図8は本発明の第4の実施の形態に係るヘッドチップの断面図を表した図である。図8はエッジ型のヘッドチップを表すものである。図8(a)はヘッドチップの横側面断面図を表す。図8(b)は、図8(a)のヘッドチップをA−A’部分で切ったときの正面図を表す。図8において図3と同じ図番を付しているものは、第1の実施の形態で説明したことと同様のものであるので説明を省略する。31Aはノズル孔である。ノズル孔31Aは、ノズルプレート30の下面に細溝を形成し、キャビティプレート10とノズルプレート30とを接合してできるものである。
【0064】
上述の実施の形態はフェイス型のインクジェットヘッドについて説明した。特にこれに限定されるわけではなく、本実施の形態のようなエッジ型のインクジェットヘッドにおいても適用することができる。
【0065】
実施の形態5.
上述の実施の形態では、砥石1を用いたダイシングによりを行ったが、その他の加工によっても、上述の実施の形態で説明した方法を適用して複数のヘッドチップへの切り離しを行うことができる。
【0066】
実施の形態6.
図9は上述した実施の形態で製造したラインインクジェットヘッドを用いたインクジェット印刷装置の主要な構成手段を表した図である。印刷部分は、被印刷物であるプリント紙110が支持されるドラム111と、プリント紙110にインクを吐出し、印刷(記録)を行うラインインクジェットヘッド112とで主に構成される。ここで、ラインインクジェットヘッド112は、エッジ型のヘッドチップを接続して製造したものとする。したがって、ドラム111の軸方向に平行に設けられ、保持されている。また、図示していないが、ラインインクジェットヘッド112にインクを供給するためのインク供給手段がある。プリント紙110は、ドラム111の軸方向に平行に設けられた圧着ローラ113により、ドラム111に圧着して保持される。
【0067】
一方、ドラム111は、ベルト114等を介してモータ115により回転駆動される。また、プリント制御手段116は、印画データ及び制御信号に基づいてモータ116を駆動させ、また、ここでは図示していないが、ラインインクジェットヘッド112にある発振回路を駆動させて振動板12を振動させ、制御をしながら印刷を行わせる。
【0068】
以上のように第6の実施の形態によれば、上述の実施の形態で説明した方法でダイシングし、ヘッドチップ間のノズルピッチのずれを少なくしたラインインクジェットヘッド112を用いてインクジェット印刷装置を構成し、プリント紙110にインクを吐出して印刷を行うようにしたので、全体に安定した吐出を行うことができ、高品質の記録を行うことができ、工業用途にも充分に耐え得るインクジェット印刷装置を得ることができる。
【0069】
実施の形態7.
図10は上述した実施の形態で製造したラインインクジェットヘッドを用いたカラーフィルタ製造装置を表した図である。図10において、120は第1の実施の形態で説明したものと同様のラインインクジェットヘッドである。X方向ガイド軸122は、基台125に対して動かないように固定されている。
【0070】
設置台121は、製造すべきカラーフィルタ用基板128を設置させるものである。設置台121には、カラーフィルタ用基板128を基準位置に固定するための機構が備えられている。設置台121には設置台駆動モータ123が備えられている。設置台駆動モータ123も、例えばステッピングモータ等である。制御手段126からX軸方向の駆動信号が供給されると、設置台121をX軸方向に移動させる。
【0071】
制御手段126は、ラインインクジェットヘッド120の発振回路(図示せず)を発振させるためのインク滴吐出用の電圧を印加し、インク吐出の制御を行う。また、設置台駆動モータ123には設置台121のX軸方向の移動を制御する駆動信号を送信する。
【0072】
クリーニング機構部124は、ラインインクジェットヘッド120を清掃する清掃用布を備えている。特に図示していないが、クリーニング機構部124にもX方向駆動モータが備えられている。そして、このX方向駆動モータを駆動することにより、クリーニング機構124は、X方向ガイド軸122に沿って移動する。このクリーニング機構124の移動も制御手段126によって制御される。ヒータ127は、照明の照射によりカラーフィルタ用基板128を加熱し、インクの蒸発、乾燥等を行う。このヒータ127の照明の照射に関する制御も制御手段126が行う。
【0073】
なお、本実施の形態では、ラインインクジェットヘッド120ではなく、設置台121がX軸方向に移動するようにした。これを逆にしてもよいし、双方がX軸方向に移動できるようにしてもよい。また、本実施の形態では、ラインインクジェットヘッド120からカラーフィルタ用のインク滴のみを吐出するようにした。ここで、カラーフィルタの保護層をインクジェット方式で形成することもできる。その場合にはさらに保護層の材料を貯蔵するタンクとそれを吐出するノズルとを設けて行うようにすればよい。また、ITO電極の形成についてもインクジェット方式で行うことができる。この場合にも、ITO電極の材料を貯蔵するタンクとそれを吐出するノズルとを設けて行ってもよい。
【0074】
図11はカラーフィルタを拡大した図である。図11において140は絵素(ピクセル)となるフィルタエレメントを表す。各フィルタエレメント140はカラーフィルタ製造装置によって、最終的に加法原色である赤(R)緑(G)青(B)のどれかが着色される。図9では赤(R)緑(G)青(B)のそれぞれのフィルタエレメントが一直線に配列されたストライプ型を表している。また、それぞれのフィルタエレメントの間には、図示はしないが、色を際立たせる等の役割を果たすブラックマトリクスが設けられる。通常、紙への記録に用いられるインクジェット印刷装置におけるラインインクジェットヘッドの各ノズルの間隔は300dpi(dots per inch )、360dpi、600dpi、720dpi等の表示分解能を満たすものである。ところが、表示装置の場合、各フィルタエレメントの間隔は9.4インチのVGAの表示装置では300μm(84.7dpi相当)であったり、10.4インチのXGAの表示装置では207μm(122.7dpi相当)であったりと、その分解能は異なり、それぞれの間隔が一致するということは稀である。したがって、インクジェット印刷装置と同様のラインインクジェットヘッド120を単にインクジェット印刷装置と同じ感覚で用いることはできない。
【0075】
そこで、第1の実施の形態では特に示さなかったが、カラーフィルタ製造装置に用いるラインインクジェットヘッド120を製造する場合には、ラインインクジェットヘッド120の各ノズルの間隔(以下、ピッチという)を、カラーフィルタ用基板128の各フィルタエレメントのピッチに合わせるようにしてもよい。その際、表示サイズ、分解能によりピッチは異なるので、生産量が多い、歩留まりを高くしたい等、コストを考慮したラインインクジェットヘッドを用いるようにしてもよい。
【0076】
ただ、このような場合、そのためだけにフォトレジストパターンの形成等を行い、特別なラインインクジェットヘッド120を製造する必要がある。そこで、次にインクジェット印刷装置に用いられるものと同じラインインクジェットヘッドでピッチを合わせることを考える。
【0077】
ストライプ型のフィルタエレメントの配置の場合に、赤、青、緑のそれぞれの色のインクの吐出に割り当てた3つのラインインクジェットヘッドをフィルタエレメントのピッチに合わせて多重化し、ストライプの方向に走査させてるようにすると、ノズルのピッチとフィルタエレメントのピッチを合わせなくてもよいが、むらが生じる可能性がある。
【0078】
そこで、例えば、カラーフィルタ用基板128のX軸方向又はY軸方向に対して平行に設置していたラインインクジェットヘッド120を角度を持たせて設置し、X軸方向又はY軸方向に対する間隔を変化させることでピッチを調整することができる。
【0079】
逆に、特に定められた又は慣用的な規格がない表示装置(例えば携帯電話や時計の表示部分)に用いるようなカラーフィルタを製造する場合には、ラインインクジェットヘッドのピッチに合わせてフィルタエレメントの配置を決定してもよい。
【0080】
以上のように第7の実施の形態によれば、ダイシング方法を工夫し、ヘッドチップ間においてもノズルの間隔のずれを少なくしたラインインクジェットヘッド120を用いてカラーフィルタ製造装置を構成し、カラーフィルタ用基板130にカラーフィルタ材料の塗布を行うようにしたので、安定した吐出によるカラーフィルタの線むら、色むら等をなくすことができる。また、工程上、3色の加法原色のカラーフィルタ材料を1度で塗布することもできる。以上より、歩留まりを高くすることができ、コストパフォーマンスがよいカラーフィルタ製造装置を得ることができる。
【0081】
実施の形態8.
本実施の形態では、上述の実施の形態で製造したラインインクジェットヘッドを用いたOEL基板製造装置によりOEL基板を作成する手順について説明する。この場合のOEL基板製造装置は、第3の実施の形態で説明したカラーフィルタ製造装置の構成をほとんど適用することができるので、図番等は図6と同じものを用いることにする。
【0082】
次に、本発明に係る部分のOEL基板の製造について説明する。OELに発光層等を形成する方法として、従来では、通常、例えば金属染料等を発光層に蒸着させる方法が採られる。インクジェット方式でOEL基板の製造を行うと、電界発光素子となる高分子有機化合物の塗布とパターニングとが一度で行える。また目的の位置に直接吐出するので、電界発光素子となる有機化合物を無駄にせず必要最小限の量を吐出するだけで済む。
【0083】
そこで本実施の形態では、例えばガラス等の透明基板上にITO電極、正孔注入層及び正孔輸送層を形成した後、赤、緑、青に発光する発光材料を溶媒に溶かした溶液をラインインクジェットヘッド120から基板上に吐出し、塗布する。そして、その溶液の溶媒を蒸発させて発光層を形成するようにする。ここで赤の発光層となる部分には、ローダミンBをドープしたPPV(ポリ(p・フェニレンビニレン))のキシレン溶液を用いる。また緑の発光層となる部分にはMEH・PPVのキシレン溶液を用いる。さらに青の発光層となる部分にはクマリンをドープしたPPVのキシレン溶液を用いる。ここで、赤、青又は緑の発光層に用いる有機化合物及び溶液は様々あるので、特に上記に示したものでなくてもよい。また、中間色を発色するような材料を用いてもよい。
【0084】
そして、電子注入層として例えばPPVを溶媒に溶かして塗布した後にコーティング乾燥する。その後、例えばアルミニウムリチウム合金の陰極電極をパターニングして、OEL基板を作成する。
【0085】
以上のように第8の実施の形態によれば、ラインインクジェットヘッド120でOEL基板製造装置を構成したので、真空蒸着等の高度の技術を用いなくても容易に基板を製造することができる。その際、ダイシング方法を工夫し、ヘッドチップ間においてもノズルの間隔のずれを少なくしたラインインクジェットヘッド120を用いてカラーフィルタ製造装置を構成したので安定した吐出を行うことができ、それぞれ位置でOEL素子をむらなく形成することができる。したがって、OEL基板全体での表示の線むら、色むらをなくすことができる。そのため、歩留まりを高くすることができ、コストパフォーマンスがよいOEL基板製造装置を得ることができる。ここでは、OEL基板の製造について述べているが、無機電界発光素子で基板を製造する場合にも適用することができる。
【0086】
実施の形態9.
上述の第7の実施の形態では、第1の実施の形態で説明した構造のラインインクジェットヘッドをカラーフィルタ製造装置に利用することについて説明した。また、第8の実施の形態では、OEL基板製造装置に利用することについて説明した。ただ、本発明はこれに限定されるものではない。他のあらゆる工業用途、家庭用途に、第1の実施の形態のようなラインインクジェットヘッドを用いた印刷装置、記録装置を用いることができる。
【0087】
【発明の効果】
以上のように本出願に係る発明によれば、切断を行う場合に比べて切断器具の先端形状の影響を少なくすることができ、切断面をより垂直にすることができるので、例えばラインインクジェットヘッドを製造するために各インクジェットヘッドを精度よく接続することができ、ノズルのピッチのずれを小さくすることができるようになり、工業用途にも充分に耐え得るインクジェットヘッド、ラインインクジェットヘッドその他そのインクジェットヘッドを使った機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドのダイシングを行うためのダイシング装置の構成を表したブロック図である。
【図2】ヘッドチップを分解して表した図である。
【図3】第1の実施の形態に係るヘッドチップの断面図を表した図である。
【図4】ヘッド基板7を分解した図である。
【図5】第1の実施の形態に係るダイシング方法を表した図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るヘッドチップの断面図を表した図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるダイシング方法を表した図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るヘッドチップの断面図を表した図である。
【図9】上述した実施の形態で製造したラインインクジェットヘッドを用いたインクジェット印刷装置の主要な構成手段を表した図である。
【図10】上述した実施の形態で製造したラインインクジェットヘッドを用いたカラーフィルタ製造装置を表した図である。
【図11】カラーフィルタを拡大した図である。
【符号の説明】
1 砥石
2 駆動手段
3 制御手段
3A 位置演算部
3B 経路演算部
3C 回転制御演算部
3D 表示制御部
3E 位置判断部
4 入力手段
5 表示手段
6 赤外線顕微鏡
7 ヘッド基板
10 キャビティプレート
11 吐出室
12 振動板
13 リザーバ
14 貫通孔
15 貫通溝
16 横壁面
20 ガラス基板
21 電極
22 溝
30 ノズルプレート
31 ノズル孔
33 インク供給口
34 貫通孔
41、42、44、45 切り込み溝
43 切削面
111 ドラム
112、120 ラインインクジェットヘッド
113 圧着ローラ
114 ベルト
115 モータ
116 プリント制御手段
121 設置台
122 X方向ガイド軸
123 設置台駆動モータ
124 クリーニング機構部
125 基台
126 制御手段
127 ヒータ
128 カラーフィルタ用基板
140 絵素

Claims (16)

  1. 液体を加圧するための振動板を備えた吐出室の一部となる凹部を、複数のインクジェットヘッド分有し、側面が各インクジェットヘッドの端面となる溝が形成された第1の基板と、
    前記振動板が形成された側から前記第1の基板と接合することにより、前記振動板との間で静電気力を発生させて振動板を駆動させる電極を、前記振動板に合わせて有する第2の基板と、
    前記第1の基板と前記凹部が形成された側から接合することにより前記第1の凹部と吐出室を形成し、前記振動板により加圧された液体を吐出するノズルを、前記凹部に合わせて有する第3の基板とを接合して作製したヘッド基板から、
    前記第2の基板の方向からはインクジェットヘッド端面の内側でかつ途中まで切削され、前記第3の基板の方向からは前記第2の基板の切削部分よりも外側において仕上げの切削が行われて切り離され、前記溝側面の少なくとも一部を残した面を有することを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記第3の基板には前記溝の位置を確認するための検出孔をさらに空けておくことを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 請求項1又は2において製造した前記インクジェットヘッドを複数個接続したことを特徴とするラインインクジェットヘッド。
  4. 液体を加圧するための振動板を備えた吐出室の一部となる凹部を複数のインクジェットヘッド分及び側面が各インクジェットヘッドの端面となり、各インクジェットヘッドを仕切る溝を第1の基板に形成し、
    前記振動板との間で静電気力を発生させて振動板を駆動させる電極を、前記振動板に合わせて有する第2の基板を、前記振動板が形成された側から前記第1の基板と接合し、
    前記第1の凹部と吐出室を形成し、前記振動板により加圧された液体を吐出するノズルを、前記凹部に合わせて有する第3の基板を、前記凹部が形成された側から前記第1の基板と接合して作製したヘッド基板から各個に切り離す工程を経てインクジェットヘッドを製造する方法において、前記切り離す工程は、
    前記第2の基板の方向から前記インクジェットヘッド端面の内側でかつ途中まで切削する工程と、
    前記第3の基板の方向から、前記第2の基板の切削部分よりも外側において前記溝側面の少なくとも一部を残して仕上げの切削を行う工程と
    をさらに有することを特徴とするインクジェットヘッド製造方法。
  5. 前記仕上げの切削を行う工程は、
    少なくとも一度所望の位置の外側で切削を行ってから、所望の位置で仕上げの研削を行うことを特徴とする請求項4記載のインクジェットヘッド製造方法。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドと、
    前記ラインインクジェットヘッドにインクを供給するインク供給手段と、
    ヘッド位置制御信号に基づいて前記ラインインクジェットヘッドを移動させる走査駆動手段と、
    記録対象となる記録部材と前記ラインインクジェットヘッドとの相対位置を変化させる位置制御手段と
    を少なくとも備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項4又は5記載の製造方法で製造されたインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドを用いてインクジェット記録装置を製造することを特徴とするインクジェット記録装置の製造方法。
  8. 請求項4又は5記載の製造方法で製造されたインクジェットヘッドをを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドと記録対象物とを相対的に移動させる工程と、
    前記インクジェットヘッドから前記記録対象物にインクを吐出する工程と
    を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  9. 請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドと、
    前記ラインインクジェットヘッドにカラーフィルタを形成させる溶液を供給する材料供給手段と、
    位置制御信号に基づいてインクノズルからカラーフィルタ基板に向けての前記溶液の吐出を制御する制御手段と
    を少なくとも備えたことを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  10. 前記製造装置は前記ラインインクジェットヘッドを複数個有し、それぞれの前記ラインインクジェットヘッドが、複数色の加法原色の前記溶液を前記カラーフィルタ基板の所定位置に吐出することを特徴とする請求項9記載のカラーフィルタ製造装置。
  11. 請求項4又は5記載の製造方法で製造されたインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドにより、加法原色の複数色の溶液を、光透過性のカラーフィルタ基板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、
    吐出されたフィルタ着色材料により着色された色を前記カラーフィルタ基板に定着させる工程と
    を少なくとも有するカラーフィルタ製造方法。
  12. 請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造したラインインクジェットヘッドと、
    前記ラインインクジェットヘッドに発光材料を含む溶液を供給する材料供給手段と、
    位置制御信号に基づいてインクノズルから電界発光基板に向けての前記溶液の吐出を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする電界発光基板製造装置。
  13. 前記基板の製造装置は前記ラインインクジェットヘッドを複数個有し、それぞれの前記ラインインクジェットヘッドが、複数色の加法原色を発光させるための前記発光材料を含む溶液を前記電界発光基板の所定位置に吐出することを特徴とする請求項12記載の電界発光基板製造装置。
  14. 前記発光材料は、有機化合物であることを特徴とする請求項12又は13記載の電界発光基板製造装置。
  15. 請求項4又は5記載の製造方法で製造されたインクジェットヘッドを列状に複数個接続して製造した複数のラインインクジェットヘッドにより、加法原色の複数色を発光させるための発光材料を含む溶液を、電界発光基板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、
    吐出された前記溶液を蒸発させ、前記発光材料を前記電界発光基板に固化させる工程と
    を少なくとも有する電界発光基板製造方法。
  16. 前記発光材料は、有機化合物であることを特徴とする請求項15記載の電界発光基板製造方法。
JP2001328185A 2001-10-25 2001-10-25 インクジェットヘッド、ラインインクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法 Expired - Fee Related JP4055390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001328185A JP4055390B2 (ja) 2001-10-25 2001-10-25 インクジェットヘッド、ラインインクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001328185A JP4055390B2 (ja) 2001-10-25 2001-10-25 インクジェットヘッド、ラインインクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003127393A JP2003127393A (ja) 2003-05-08
JP4055390B2 true JP4055390B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=19144290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001328185A Expired - Fee Related JP4055390B2 (ja) 2001-10-25 2001-10-25 インクジェットヘッド、ラインインクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4055390B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003127393A (ja) 2003-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4168934B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法
US6918666B2 (en) Fabrication of functional device mounting board making use of inkjet technique
US8685763B2 (en) Method of manufacturing nozzle plate
JP2008209218A (ja) 着弾ドット測定方法および着弾ドット測定装置、並びに液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
GB2379411A (en) Inkjet deposition apparatus
JP4055390B2 (ja) インクジェットヘッド、ラインインクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法
JP4438801B2 (ja) 液滴吐出装置
JP2003139934A (ja) 基板のパターン製造方法及び製造装置、カラーフィルタの製造方法及び製造装置、並びに電界発光装置の製造方法及び製造装置
JP4680959B2 (ja) 有機el湾曲ディスプレイ及びその製造方法
US20090071937A1 (en) Method for manufacturing fluid ejecting head and method for manufacturing fluid ejecting apparatus
JP2005181472A (ja) パターン形成装置、パターン形成方法
JP3965967B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法及び製造装置並びにインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法
JP2009126161A (ja) 液滴吐出ヘッドの製造方法
JP2007137015A (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッドの製造方法、及び液滴吐出装置の製造方法
JP2004004177A (ja) 製膜装置とその液状体充填方法及びデバイス製造方法とデバイス製造装置並びにデバイス
JP4481292B2 (ja) 機能性素子基板の製造装置及び方法
JP3815296B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法及び製造装置並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置、その製造方法及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置、その製造方法及び電界発光基板製造方法
JP2003257617A (ja) 機能性素子基板および該機能性素子基板を用いた画像表示装置
KR100861962B1 (ko) 패턴 형성 방법 및 액적 토출 장치
JP2003136732A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法及び製造装置並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置、その製造方法及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置、その製造方法及び電界発光基板製造方法
JP2003127387A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法並びにインクジェット記録装置、その製造方法及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置、その製造方法及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置、その製造方法及び電界発光基板製造方法
JP3969055B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法及び製造装置並びにインクジェット記録装置、カラーフィルタ製造装置並びに電界発光基板製造装置
JP2007130571A (ja) 液滴吐出装置の液滴着弾位置補正方法、液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2005000914A (ja) 機能性素子基板の製造装置
JP2002214421A (ja) カラーフィルタの製造装置およびカラーフィルタの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees