JP2007137015A - 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッドの製造方法、及び液滴吐出装置の製造方法 - Google Patents

液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッドの製造方法、及び液滴吐出装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】精度の高い基板を効率よく作製することによってスループットの改善、高歩留まりを図った液滴吐出ヘッド等を得る。
【解決手段】ノズル基板5と、キャビティ基板3と、吐出室12と連通して供給口14となる部分、吐出室12に供給するリザーバ13となるリザーバ凹部、吐出室12とノズル穴16を連通させるノズル連通穴15となる部分、吐出室12の一部となる第2の凹部12b及びリザーバ13に液体を供給する液体供給口10となる部分を有するリザーバ基板4とを少なくとも備え、第1の凹部12aと第2の凹部12bとにより吐出室12が形成された液滴吐出ヘッド1であって、リザーバ基板4の表面から所望の深さにエッチングの進行を停止させるエッチングストップ層18を設け、エッチングストップ層18によってリザーバ基板4に形成する被エッチング領域の深さを均一にするようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッドの製造方法、及び液滴吐出装置の製造方法に関するものである。
液滴吐出装置、例えばインクを吐出して印刷等を行うために用いるインクジェットは、家庭用、工業用を問わず、あらゆる分野のプリント等に利用されている。液滴吐出装置は、複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドを、対象物との間で相対移動させ、対象物の所定の位置に液体を吐出するものである。
従来の静電駆動動方式のインクジェットヘッドは、3枚の基板を接合し、そのうちの1枚の基板に静電駆動用の電極を形成し、中央に位置する基板に複数の吐出室となる凹部及びリザーバ(インクキャビティ)となる凹部を形成していた。また、リザーバとなる凹部は、中央に位置する基板の複数の吐出室となる凹部が並んでいる平面と同一平面上に形成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−50601号公報(第5−6頁、図1)
吐出速度の高速化及びカラー化を目的として、ノズル列を複数有する構造の液滴吐出ヘッドが求められている。更に、近年、ノズル密度は高密度化すると共に長尺化して、1列当たりのノズル数が増加しており、液滴吐出装置内のアクチュエータ数は、ますます増加している。
液滴吐出ヘッドのノズルが高密度化してノズル間隔を狭くしていくと、吐出室も狭くなる。そのため、ある吐出室での振動が隣接する吐出室内の液体に影響を与える。この影響を抑えようとすると、吐出室の高さを低くしなければならない。
そこで、従来、吐出室となる部材と同じ基板上に形成していたリザーバと呼ばれる部分を独立した基板(以下、リザーバ基板という)で形成し、吐出室となる部分を形成した基板に積層した構造も提案されている。
上記のような構造の液滴吐出ヘッドを製造する際、リザーバ基板における部材形成にドライエッチング法を用いているが、ドライエッチングによるだけでは、加工時間や、一度に行える基板の数等を考慮すると、スループットを向上させるには限界がある。また、リザーバ基板には貫通穴も形成されるが、基板に貫通穴があると、ドライエッチングの際に基板を固定載置する支持台に満たされた基板冷却用ガスの気密を確保することができなくなる。そのため、さらに支持基板を用意しなければならなくなる。このため、リザーバ基板の部材形成を、ウエットエッチングも含めて行うことが考えられる。
しかしながら、ウエットエッチングによってリザーバを形成するような場合は、リザーバの深さによって供給口(リザーバと吐出室をつなぐ液体供給口)の長さが決まるので、供給口長さの精度がウエットエッチングの深さに依存することになってしまう。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、リザーバ基板などの部材形成を行う場合、液体の供給口等の長さを高精度に一定化し、精度の高い基板を効率よく作製することによって、高密度なノズル密度で長尺かつ多数列のノズル列を有するにもかかわらず、スループットの改善、高歩留まりを図った、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、デバイス、液滴吐出ヘッドの製造方法、液滴吐出装置の製造方法及びデバイスの製造方法を得ることを目的とする。
本発明に係る液滴吐出ヘッドは、液体を吐出するノズル穴を有するノズル基板と、液体を加圧する振動板を備えノズル穴に合わせて吐出室の一部となる第1の凹部を有するキャビティ基板と、吐出室と連通して供給口となる部分、吐出室に供給する液体をためるリザーバとなるリザーバ凹部、吐出室とノズル穴を連通させるノズル連通穴となる部分、吐出室の一部となる第2の凹部及びリザーバに液体を供給する液体供給口となる部分を有するリザーバ基板とを少なくとも備え、キャビティ基板とリザーバ基板とが接合されて第1の凹部と第2の凹部とにより吐出室が形成された液滴吐出ヘッドであって、リザーバ基板の表面から所望の深さにエッチングの進行を停止させるエッチングストップ層を設け、このエッチングストップ層によってリザーバ基板に形成する被エッチング領域の深さを均一にするようにしたものである。
従来はエッチングを行う時間によって制御していた被エッチング領域の深さを、基板表面からエッチングストップ層までの距離によって制御することができるようにしたため、高精度な被エッチング領域を備えた液滴吐出ヘッドを得ることができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、リザーバ基板に形成するエッチングストップ層の位置を、キャビティ基板側の面から供給口となる部分の深さに設定したものである。
供給口の長さを高精度に制御することができるため、吐出特性の良好な液滴吐出ヘッドを得ることができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、リザーバ基板に形成する第2の凹部の深さを供給口となる部分の深さと等しくしたものである。
供給口の深さと第2の凹部の深さを高精度に制御することができるため、吐出特性の良好な液滴吐出ヘッドを得ることができる。また、キャビティ基板側の面へのパターニング及びエッチングが1回で済むため、加工時間を短縮することができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、リザーバ基板に形成する第2の凹部の深さを供給口となる部分の深さよりも浅くしたものである。
リザーバの位置を吐出室の位置と立体的に重ねることができるので、リザーバの面積を大きくすることができ、流路のコンプライアンスを低減してノズル間のクロストークを抑制することができる。また、リザーバの配置をノズル連通穴側へずらすことで、液滴吐出ヘッドを小型化することができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、リザーバ基板のリザーバの底部をキャビティ基板側の面からエッチングストップ層までエッチングして空隙部を形成し、空隙部上に残ったエッチングストップ層を圧力緩衝用のダイアフラムとして利用するようにしたものである。
リザーバのコンプライアンスを低減してリザーバ内での圧力変動を抑制することによって、インク吐出時に発生するノズル間の圧力干渉を防止し、良好な吐出特性を得ることができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、リザーバ基板のエッチングストップ層を酸化シリコン膜で形成したものである。
膜形成手段が多数あり、例えばエッチングストップ層を酸化シリコン膜で形成した場合は、製造コストを低く抑えることができる。また、酸化シリコン膜はエッチング耐性に優れているため、エッチングストップ層を薄くして膜形成時間を短くすることができる。さらに、長時間のオーバーエッチングにも耐えることができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、リザーバ基板のエッチングストップ層を窒化シリコン膜で形成したものである。
膜形成手段が多数あり、例えばエッチングストップ層を窒化シリコン膜で形成した場合は、製造コストを低く抑えることができる。また、窒化シリコン膜はエッチング耐性に優れているため、エッチングストップ層を薄くして膜形成時間を短くすることができる。また、長時間のオーバーエッチングにも耐えることができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、リザーバ基板にSOI(Silicon On Insuiator)を用いるものである。
エッチングストップ層を適切に形成することができる。
本発明に係る液滴吐出装置は、上記のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを搭載したものである。
高精度で吐出特性の良好な液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を得ることができる。
本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法は、液体を吐出するノズル穴を有するノズル基板と、液体を加圧する振動板を備えノズル穴に合わせて吐出室の一部となる第1の凹部を有するキャビティ基板と、吐出室と連通して供給口となる部分、吐出室に供給する液体をためるリザーバとなるリザーバ凹部、吐出室とノズル穴を連通させるノズル連通穴となる部分、吐出室の一部となる第2の凹部及びリザーバに液滴を供給する液滴供給口となる部分を有するリザーバ基板とを少なくとも備え、キャビティ基板とリザーバ基板とが接合されて第1の凹部と第2の凹部とにより吐出室が形成された液滴吐出ヘッドの製造方法であって、リザーバ基板のノズル連通穴となる部分の一部と、第2の凹部となる部分と、供給口となる部分と、液滴供給口となる部分とを、リザーバ基板のキャビティ基板側の面よりドライエッチングする第1の工程と、リザーバ基板のノズル連通穴の残りをリザーバ基板のノズル基板側の面よりドライエッチングする第2の工程と、リザーバ基板のリザーバ凹部をリザーバ基板のノズル基板側の面よりウエットエッチングする第3の工程よりなるものである。
加工形状に高アスペクト比かつ高精度を要求される第1、第2の工程にのみドライエッチングを適用し、加工形状に精度を要求されないが加工量が大きい第3の工程にはウエットエッチングを適用することで、所望の形状を良好なスループットで加工することができる。また、ノズル連通穴のドライエッチングマスクとして基板両面のマスク部材を利用するため、マスク部材の膜厚を薄くして膜形成時間を短くすることができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法は、液体を吐出するノズル穴を有するノズル基板と、液体を加圧する振動板を備えノズル穴に合わせて吐出室の一部となる第1の凹部を有するキャビティ基板と、吐出室と連通して供給口となる部分、吐出室に供給する液体をためるリザーバとなるリザーバ凹部、吐出室とノズル穴を連通させるノズル連通穴となる部分、吐出室の一部となる第2の凹部及びリザーバに液滴を供給する液滴供給口となる部分を有するリザーバ基板とを少なくとも備え、キャビティ基板とリザーバ基板とが接合されて第1の凹部と第2の凹部とにより吐出室が形成された液滴吐出ヘッドの製造方法であって、リザーバ基板のノズル連通穴となる部分と、第2の凹部となる部分と、供給口となる部分と、液滴供給口となる部分とを、リザーバ基板のキャビティ基板側の面よりドライエッチングする第1の工程と、リザーバ基板のリザーバとなる部分をノズル基板側の面よりウエットエッチングする第2の工程よりなるものである。
ノズル連通穴と供給口と第2の凹部と液滴供給穴は片面のみからの加工となるので、位置精度を向上させることができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法は、リザーバとなる部分の底部をキャビティ基板側の面よりエッチングストップ層に到るまでエッチングし、エッチングストップ層で閉じられた空隙部を形成する工程を含むものである。
エッチングストップ層を圧力緩衝用のダイアフラムとしてそのまま利用することができる。
本発明係る液滴吐出装置の製造方法は、上記のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの製造方法を適用して液滴吐出装置を製造するものである。
高精度で吐出特性の良好な液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を製造することができる。
実施の形態1.
図1は発明の実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドの分解斜視図、図2は図1を組み立てた状態の縦断面図である。なお、図において、図の上側を上とし、下側を下として説明する。
図1に示すように、液滴吐出ヘッド1は、電極基板2、キャビティ基板3、リザーバ基板4及びノズル基板5の4つの基板が下から上に積層されて形成されている。ここでは、電極基板2とキャビティ基板3は陽極接合により接合され、キャビティ基板3とリザーバ基板4、リザーバ基板4とノズル基板5とはエポキシ樹脂等の接着剤を用いて接合されている。
電極基板2は、ガラス基板を主な材料としているが、例えば単結晶シリコンを基板とすることもできる。電極基板2の表面には、後述するキャビティ基板3の吐出室12となる第1の凹部12aに合わせて、複数の凹部6が形成されている。
そして、凹部6の内側(特に底部)には、各吐出室12(振動板11)と対向するように個別電極7が設けられ、さらにリード部8及び端子部9が一体となって設けられている(以下、これらを合わせて個別電極7として説明する場合がある)。
振動板11と個別電極7との間には、振動板11が撓むことができる一定のギャップ6aが、凹部6によって形成されている。個別電極7は、例えばスパッタ法により、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)を凹部6の内側に成膜することで形成される。電極基板2には、他にも外部のタンク(図示せず)から供給された液体を取り入れる流路となる液体供給穴10の一部となる貫通穴10aが設けられている。
キャビティ基板3は、シリコン基板を主要な材料としている。キャビティ基板3には、吐出室12となる第1の凹部12a(底壁が可動電極となる振動板11となっている)が形成されている。さらに、キャビティ基板3の下面(電極基板2と対向する面)には、振動板11と個別電極7との間を電気的に絶縁するために、酸化シリコン膜をプラズマCVD法を用いて成膜している(図示せず)。
ここで、キャビティ基板3にも、液体供給穴10となる貫通穴10bが設けられている(貫通穴10a、貫通穴10cと連通する)。また、封止材17は、ギャップ6aを外気と遮断し、水分、異物等がギャップ6aに入り込むのを防ぐために設けられている。さらに、外部の電力供給手段(図示せず)から基板(振動板11)に、個別電極7と反対の極性の電荷を供給する際の端子となる共通電極端子19を備えている。
リザーバ基板4は、SOI(Silicon On Insuiator)基板を主要な材料としている。実施の形態1では、特に表面が(100)面方位の基板を用いるものとする。リザーバ基板4には、各吐出室12に液体を供給するリザーバ(共通液室)13となるリザーバ凹部13aが形成されている。また、リザーバ凹部13aの底面には、液体供給穴10となる貫通穴10c(貫通穴10a、10bと連通する)が設けられている。
リザーバ13の底面には、リザーバ13から各吐出室12に液体を供給するための供給口14が形成されている。さらに、各吐出室12とノズル基板5に設けられたノズル穴16との間で、吐出室12で加圧された液体をノズル穴16に移送する流路となる複数のノズル連通穴15が、各ノズル穴16(各吐出室12)に合わせて設けられている。
また、リザーバ基板4には、キャビティ基板3側の面に、キャビティ基板3に形成された第1の凹部12aと共に吐出室12の一部を構成する第2の凹部12bが形成されている。
リザーバ基板4において、キャビティ基板3側の面から所望の深さに、供給口14、液体供給口10の貫通穴10c、及び吐出室12の第2の凹部12bが形成されている。すなわち、キャビティ基板3側の面から所望の深さ位置に(例えば供給口14が所望の深さになるように)酸化シリコン膜からなるエッチングストップ層18を設け(図2は基板製造後に一部残った層を示している)、供給口14、液体供給口10の貫通穴10c、及び吐出室12の第2の凹部12bにおいて、エッチングする際の深さを一定にして、構造体の深さが均一になるようにしてある。実施の形態1では、リザーバ基板4に形成するエッチングストップ層18の位置を供給口14の深さに設定することによって、供給口14の深さと第2の凹部12bの深さが同じになるようにしてある。この際、第2の凹部12bの流路抵抗はその幅により調整してある。
ノズル基板5は、例えばシリコン基板を主要な材料としている。ノズル基板5には、複数のノズル穴16が2段構成で形成されている。各ノズル穴16は、各ノズル連通穴15から移送された液体を液滴として外部に吐出する。
次に、液滴吐出ヘッド1の動作について説明する。図2に示すように、共通液滴室であるリザーバ13には、外部から液体供給穴10を介して液体が供給されている。また、吐出室12には、リザーバ13から供給口14を介して液体が供給されている。端子部に接続された発信回路(図示せず)によって、リード部8を介して個別電極7にパルス電圧を印加し、個別電極7がプラスに帯電すると、対応する振動板11はマイナスに帯電され、振動板11は静電気力によって個別電極7側に吸引されて撓む。次に、パルス電圧をOFFにすると、振動板11にかけられた静電気力がなくなり、振動板11は復元する。このとき、吐出室12の内部の圧力が急激に上昇し、吐出室12内の液体がノズル連通穴15を通過してノズル穴16から吐出される。そして、再びパルス電圧が印加され、振動板11が個別電極7側に撓むことにより、液体がリザーバ13から供給口14を通じて吐出室12内に供給される。
なお、キャビティ基板3と発振回路との接続は、キャビティ基板3の一部に設けられた共通電極19で行われる。また、液滴吐出ヘッド1のリザーバ13への液体の供給は、液体供給穴10に接続された液体供給管(図示せず)によって行われる。
次に、液滴吐出ヘッド1のリザーバ基板4の製造方法について説明する。図3〜図5は液滴吐出ヘッド1のリザーバ基板4の製造工程を示す説明図である。なお、実際には、ウェハ単位で複数のリザーバ基板4を同時に形成するが、図3〜図5ではその一部分だけを示している。
まず、図3に示すように、面方位(100)のシリコン基板を用いた支持基材40aと活性基材40bを用意し、これらの基材を張り合わせることによってエッチングストップ層18をこれらの基材の間に形成する。すなわち、表面をエッチングストップ層18となる酸化シリコン膜18aで覆った支持基材40aと、活性基材40bとを貼り合わせて熱処理し、支持基材40aの酸化シリコン膜18aと活性基材40bのシリコンを結合させる。その後、活性基材40bを所定の厚さまで研削、研磨する。
(a) こうすると、図4(a)に示すように、キャビティ基板3側の面Cより所望の距離に、酸化シリコン膜18aよりなるエッチングストップ層18が形成される。こうして、面方位(100)で、エッチングストップ層18の厚みが例えば1μm、活性層(活性基材40b)の厚みが30μmよりなる厚み180μmのSOI基板40が形成される。
そして、このSOI基板40に、熱酸化膜41を形成する。
そして、フォトリソグラフィー法により、キャビティ基板3側の面Cに、ノズル連通穴となる部分15a、第2の凹部となる部分120b、供給口となる部分14a及び貫通穴となる部分100cをパターニングする。
(b) 次に、図4(b)に示すように、キャビティ基板3側の面CをICPでエッチングストップ層18までドライエッチングする。
この際、ノズル連通穴となる部分15a、第2の凹部となる部分120b、供給口となる部分14a及び貫通穴となる部分100cの深さを同じにすることで、キャビティ基板側の面Cのパターンニング及びエッチングを1回で完了させる。
次に、熱酸化膜41を剥離し、また、ノズル連通穴となる部分15a、第2の凹部となる部分120b、供給口となる部分14a及び貫通穴となる部分100cに位置するエッチングストップ層18を除去する。
(c) 次に、図4(c)に示すように、再度、熱酸化膜42を形成する。そして、ノズル基板4側の面Nに、ノズル連通穴となる部分16aをフォトリソグラフィー法で開口する。
(d) 次に、図4(d)に示すように、ノズル基板5側の面Nのノズル連通穴となる部分16aを、ICPでエッチングストップ層18に相当する位置までドライエッチングする。
次に、熱酸化膜42を剥離する。こうすると、ノズル穴となる部分16aは、キャビティ基板3側の面Cとノズル基板5側の面Nの両面からのドライエッチングによって貫通することになる。
(e) 次に、図5(e)に示すように、再度、熱酸化膜43を形成し、フォトリソグラフィー法でノズル基板5側の面Nにリザーバとなる部分13aを開口する。
(f) 次に、図5(f)に示すように、KOHでリザーバとなる部分13aをエッチングストップ層18までウエットエッチングする。
次に、熱酸化膜43を剥離し、リザーバとなる部分13aの底面に位置するエッチングストップ層18を除去する。
(g) 次に、図5(g)に示すように、再度、ドライ酸化で液滴保護膜44を形成する。その際に、貫通穴となる部分100cに残っていたシリコン塊は抜け落ちる。
こうして、リザーバ基板4が完成する。
上記のようにして完成したリザーバ基板4について、図2のように、電極基板2、キャビティ基板3、リザーバ基板4、ノズル基板5の順に積層して接合し、ダイシングを行い、ウェハ単位で製造された接合体を各液滴吐出ヘッド(ヘッドチップ)に切り離す。これにより液滴吐出ヘッド1が完成する。
以上のように、実施の形態1によれば、従来はエッチング時間で制御していた被エッチング領域の深さを、基板の表面からエッチングストップ層18までの距離によって制御することができるため、より高度な構造体を得ることができる。特に、供給口14の長さ及び吐出室12の第2の凹部12bの深さを高精度に制御することができるため、より吐出特性の良好な液滴吐出ヘッド1を得ることができる。
また、キャビティ基板3側の面Cへのパターニング及びエッチングが1回で済むため、加工時間を短縮することが可能となる。
さらに、エッチングストップ層18はエッチング耐性に優れているために、エッチングストップ層18を薄くして膜形成時間を短くすることができる。また、長時間のオーバーエッチングにも耐えることができる。
また、工程がシンプルなので、工程管理が容易である。また、ノズル連通穴14のドライエッチングマスクとして基板両面のマスク部材を利用するため、マスク部材の膜厚を薄くして膜形成時間を短くすることができる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る液滴吐出ヘッドの縦断面図である。なお、実施の形態1と同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
リザーバ基板4には、各吐出室12に液体を供給するリザーバ13となるリザーバ凹部13aが形成されているが、実施の形態2では、リザーバ13の底面積は実施の形態1で示した場合よりを大きくしてあり、リザーバ13の底面をノズル連通穴15側へ拡大することにより、リザーバ13の底面積(リザーバの全体体積)が実施の形態1に示した場合よりも大きくなるようにしたものである。
リザーバ基板4のキャビティ基板3側の面Cには、キャビティ基板3に形成される第1の凹部12aとともに吐出室12の一部を構成する第2の凹部12bが形成されている。なお、実施の形態2では第2の凹部12bの深さを供給口14の深さよりも浅くして、第2の凹部12bの上部に一定の厚みを有する上壁12cを形成し、この上壁12cの上部においてリザーバ13のノズル連通穴15側の底面が立体的に重なるようにしてある。
リザーバ13の底部130にはこの底部130を貫通した空隙部131が設けられており、その上面を圧力緩衝用の窒化シリコン膜よりなるダイアフラム18aが覆っている。なお、ダイアグラム18aは、空隙部131の上面に設けたエッチングストップ層18の一部をそのまま圧力緩衝用のダイアフラム18aとして利用したものである。
次に、実施の形態2のリザーバ基板4の製造方法について説明する。図7〜図9は液滴吐出ヘッド1のリザーバ基板4の製造工程を示す説明図である。
まず、図3に示した場合と同様に、面方位(100)のシリコン基板を用いた支持基材40aと活性基材40bを用意し、表面をエッチングストップ層18となる窒化シリコン膜で覆った支持基材40aと、活性基材40bとを貼り合わせて熱処理し、支持基材40aの窒化膜と活性基材40bのシリコンを結合させる。その後、活性基材40bを所定の厚さまで研削、研磨する。
(a) こうすると、図7(a)に示すように、キャビティ基板3側の面Cより所望の距離に、窒化シリコン膜よりなるエッチングストップ層180が形成される。
こうして、面方位(100)で、エッチングストップ層18の厚みが例えば0.5μm、活性層(活性基材40b)の厚みが30μmよりなる厚み180μmのSOI基板40が形成される。
そして、このSOI基板40に、熱酸化膜45を形成する。
そして、フォトリソグラフィー法により、キャビティ基板3側の面Cに、ノズル連通穴となる部分15a、第2の凹部となる部分120b、供給口となる部分14a、空隙部となる部分130a(ダイアフラムを構成することになる部分)及び貫通穴となる部分100cをパターニングする。この場合、残し膜厚として、ノズル連通穴となる部分15aの厚みは0であり、供給口となる部分14a、空隙部となる部分130a及び貫通穴となる部分100cの厚みはともに同じ厚さであってノズル連通穴となる部分15aの厚みよりも厚く、第2の凹部となる部分120bの厚みは供給口となる部分14aの厚さよりもさらに厚い。
(b) 次に、図7(b)に示すように、キャビティ基板3側の面Cからノズル連通穴となる部分15aをICPでエッチングストップ層180までドライエッチングする。
次に、ノズル連通穴となる部分15aのエッチングストップ層180である窒化膜を除去する。
(c) 次に、図7(c)に示すように、キャビティ基板3側の面C側からノズル連通穴となる部分15aを、ICPによってさらに120μm程ドライエッチングする。
(d) 次に、図8(d)に示すように、熱酸化膜45を適量エッチングして、供給口となる部分14a、空隙部となる部分130a及び貫通穴となる部分100cを開口させる。こうして、ICPで20μm程度ドライエッチングする。
次に、熱酸化膜45を適量エッチングして、第2の凹部となる部分120bを開口させる。
(e) 次に、図8(e)に示すように、ICPで20μm程ドライエッチングする。この場合、供給口となる部分14a、空隙部となる部分130a及び貫通穴となる部分100cは、エッチングストップ層180によってエッチングが止まっている。この際、ノズル連通穴となる部分15aが貫通するが、この貫通穴はキャビティ基板3側の面Cからのみのドライエッチングで形成される。
次に、熱酸化膜45を剥離する。
(f) 次に、図8(f)に示すように、再度、熱酸化膜46を形成する。その後、フォトリソグラフィー法によって、ノズル基板5側の面Nにリザーバとなる部分13aを開口する。
(g) 次に、図9(g)に示すように、KOHで、リザーバとなる部分13aをエッチングストップ層180までウエットエッチングする。
(h) 次に、図9(h)に示すように、キャビティ基板3側の面Cからドライエッチングによってエッチングストップ層180の一部を除去する。すなわち、供給口となる部分14a及び貫通穴となる部分100cに位置するエッチングストップ層180を除去する。この際、空隙部となる部分130aに位置するエッチングストップ層180a(ダイアフラム18aとなる部分)は、マスクをしてエッチングされないようにしておく。
次に、熱酸化膜46を剥離する。その際に、貫通孔となる部分100cに残っていたシリコン塊は抜け落ちる。
(i) 次に、図9(i)に示すように、再度、ドライ酸化で液滴保護膜47を形成する。その際に、貫通穴となる部分100cに残っていたシリコン塊は抜け落ちる。
こうして、リザーバ基板4が完成する。
完成したリザーバ基板4について、図6に示すように、電極基板2、キャビティ基板3、リザーバ基板4、ノズル基板5の順に積層して接合し、ダイシングを行い、ウェハ単位で製造された接合体を各液滴吐出ヘッド(ヘッドチップ)に切り離す。これにより液滴吐出ヘッド1が完成する。
以上のように、実施の形態2によれば、供給口14の深さと第2の凹部12bの深さを高精度に制御することができるため、吐出特性の良い液滴吐出ヘッド1を得ることができる。
また、リザーバ13の面積を大きくしたので、流路のコンプライアンスを低減して、ノズル間のクロストークを抑制することができる。また、実施の形態1と比較して、リザーバ13の底面積を変えずに位置をノズル連通穴15側へずらせば、液滴吐出ヘッド1を小型化することも可能である。
さらに、リザーバ13の底面にダイアフラム18aを設け、リザーバ13のコンプライアンスを低減してリザーバ13内での圧力変動を抑制するようにしたので、液滴吐出時に発生するノズル間の圧力干渉を防止し、良好な吐出特性を得ることができる。
また、ノズル連通穴15aと、第2の凹部120bと、供給口14aと、貫通穴100cは、片面からのみの加工となるので、位置精度を向上させることができる。
実施の形態3.
図10は実施の形態1及び2に係る液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐出装置の斜視図、図11は液滴吐出装置の要部の斜視図である。図10及び図11に示す液滴吐出装置は、液滴吐出方式(インクジェット方式)による印刷を目的とするプリンタ150である。また、いわゆるシリアル型の装置である。
図11において、プリンタ150は、被印刷物であるプリント紙160が支持されるドラム151と、プリント紙160にインクを吐出して記録を行う液滴吐出ヘッド152とによって主に構成されている。
また、図示していないが、液滴吐出ヘッド152にインクを供給するための液滴供給手段がある。プリント紙160は、ドラム151の軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ153により、ドラム151に圧着して保持される。そして、送りネジ154がドラム151の軸方向に平行に設けられ、液滴吐出ヘッド152が保持されている。送りネジ154が回転することによって、液滴吐出ヘッド152がドラム151の軸方向に移動するようになっている。
一方、ドラム151は、ベルト155等を介してモータ156により回転駆動される。また、プリント制御手段157は、印画データ及び制御信号に基づいて送りネジ154及びモータ156を駆動させ、また、ここでは図示していないが、発振駆動回路を駆動させて振動板11を振動させ、制御をしながらプリント紙160に印刷を行わせる。
ここでは、液体をインクとしてプリント紙160に吐出するようにしているが、液滴吐出ヘッドから吐出する液体はインクに限定されない。例えば、カラーフィルタとなる基板に吐出させる用途においては、カラーフィルタ用の顔料を含む液体、有機化合物等の電界発光素子を用いた表示パネル(OLED等)の基板に吐出させる用途においては、発光素子となる化合物を含む液体、基板上に電気配線する用途においては、例えば導電性金属を含む液体を、それぞれの装置において設けられた液滴吐出ヘッドから吐出させるようにしてもよい。また、液滴吐出ヘッドをディスペンサとし、生体分子のマイクロアレイとなる基板に吐出する用途に用いる場合では、DNA(Deoxyribo Nucleic Acids :デオキシリボ核酸)、他の核酸(例えば、Ribo Nucleic Acid:リボ核酸、Peptide Nucleic Acids:ペプチド核酸等)タンパク質等のプローブを含む液体を吐出させるようにしてもよい。その他、布等の染料の吐出等にも利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドの分解状態を示す斜視図。 図1の組み立て状態を示す縦断面図。 実施の形態1に係るリザーバ基板となる部分の製造工程を示す説明図。 実施の形態1に係るリザーバ基板の製造工程を示す断面図。 実施の形態1に係るリザーバ基板の製造工程を表す図。 本発明の実施の形態2に係る液滴吐出ヘッドの組み立て状態を示す縦断面図。 実施の形態2に係るリザーバ基板の製造工程を示す断面図。 実施の形態2に係るリザーバ基板の製造工程を示す断面図。 実施の形態2に係るリザーバ基板の製造工程を示す断面図。 液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐出装置の斜視図。 液滴吐出装置の主要な構成手段を示す斜視図。
符号の説明
1 液滴吐出ヘッド、2 電極基板、3 キャビティ基板、4 リザーバ基板、5 ノズル基板、11 振動板、12 吐出室、12a 第1の凹部、12b 第2の凹部、13 リザーバ、14 供給口、15 ノズル連通穴、16 ノズル穴、18 エッチングストップ層、18a 圧力緩衝用のダイアフラム、130 リザーバの底部、131 空隙部、150 プリンタ(液滴吐出装置)、C キャビティ基板側の面、N ノズル基板側の面。

Claims (13)

  1. 液体を吐出するノズル穴を有するノズル基板と、液体を加圧する振動板を備え前記ノズル穴に合わせて吐出室の一部となる第1の凹部を有するキャビティ基板と、前記吐出室と連通して供給口となる部分、前記吐出室に供給する液体をためるリザーバとなるリザーバ凹部、前記吐出室とノズル穴を連通させるノズル連通穴となる部分、前記吐出室の一部となる第2の凹部及び前記リザーバに液体を供給する液体供給口となる部分を有するリザーバ基板とを少なくとも備え、前記キャビティ基板とリザーバ基板とが接合されて前記第1の凹部と第2の凹部とにより吐出室が形成された液滴吐出ヘッドであって、
    前記リザーバ基板の表面から所望の深さにエッチングの進行を停止させるエッチングストップ層を設け、該エッチングストップ層によって前記リザーバ基板に形成する被エッチング領域の深さを均一にするようにしたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記リザーバ基板に形成するエッチングストップ層の位置を、前記キャビティ基板側の面から供給口となる部分の深さに設定したことを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記リザーバ基板に形成する第2の凹部の深さを前記供給口となる部分の深さと等しくしたことを特徴とする請求項2記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記リザーバ基板に形成する第2の凹部の深さを前記供給口となる部分の深さよりも浅くしたことを特徴とする請求項2記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 前記リザーバ基板のリザーバの底部を前記キャビティ基板側の面からエッチングストップ層までエッチングして空隙部を形成し、該空隙部上に残ったエッチングストップ層を圧力緩衝用のダイアフラムとして利用することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
  6. 前記リザーバ基板のエッチングストップ層を酸化シリコン膜で形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
  7. 前記リザーバ基板のエッチングストップ層を窒化シリコン膜で形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
  8. 前記リザーバ基板にSOI(Silicon On Insuiator)を用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを搭載したことを特徴とする液滴吐出装置。
  10. 液体を吐出するノズル穴を有するノズル基板と、液体を加圧する振動板を備えノズル穴に合わせて吐出室の一部となる第1の凹部を有するキャビティ基板と、前記吐出室と連通して供給口となる部分、前記吐出室に供給する液体をためるリザーバとなるリザーバ凹部、前記吐出室とノズル穴を連通させるノズル連通穴となる部分、前記吐出室の一部となる第2の凹部及びリザーバに液滴を供給する液滴供給口となる部分を有するリザーバ基板とを少なくとも備え、前記キャビティ基板とリザーバ基板とが接合されて前記第1の凹部と第2の凹部とにより吐出室が形成される液滴吐出ヘッドの製造方法であって、
    前記リザーバ基板のノズル連通穴となる部分の一部と、前記第2の凹部となる部分と、前記供給口となる部分と、前記液滴供給口となる部分とを、前記リザーバ基板のキャビティ基板側の面よりドライエッチングする第1の工程と、前記リザーバ基板のノズル連通穴の残りを前記リザーバ基板のノズル基板側の面よりドライエッチングする第2の工程と、前記リザーバ基板のリザーバ凹部を該リザーバ基板のノズル基板側の面よりウエットエッチングする第3の工程よりなることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  11. 液体を吐出するノズル穴を有するノズル基板と、液体を加圧する振動板を備えノズル穴に合わせて吐出室の一部となる第1の凹部を有するキャビティ基板と、前記吐出室と連通して供給口となる部分、前記吐出室に供給する液体をためるリザーバとなるリザーバ凹部、前記吐出室とノズル穴を連通させるノズル連通穴となる部分、前記吐出室の一部となる第2の凹部及びリザーバに液滴を供給する液滴供給口となる部分を有するリザーバ基板とを少なくとも備え、前記キャビティ基板とリザーバ基板とが接合されて前記第1の凹部と第2の凹部とにより吐出室が形成される液滴吐出ヘッドの製造方法であって、
    前記リザーバ基板のノズル連通穴となる部分と、前記第2の凹部となる部分と、供給口となる部分と、液滴供給口となる部分とを、前記リザーバ基板のキャビティ基板側の面よりドライエッチングする第1の工程と、前記リザーバ基板のリザーバとなる部分を前記ノズル基板側の面よりウエットエッチングする第2の工程よりなることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  12. 前記リザーバとなる部分の底部を前記キャビティ基板側の面よりエッチングストップ層に到るまでエッチングし、エッチングストップ層で閉じられた空隙部を形成する工程を含むことを特徴とする請求項10又は11記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  13. 請求項10〜12のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの製造方法を適用して液滴吐出装置を製造することを特徴とする液滴吐出装置の製造方法。
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