JP3965967B2 - インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法及び製造装置並びにインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法及び製造装置並びにインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法、カラーフィルタ製造装置及びカラーフィルタ製造方法並びに電界発光基板製造装置及び電界発光基板製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えばインクジェット印刷装置を利用した印刷等を行う際に用いるインクジェットヘッド、そして、そのヘッドの製造方法及び装置並びにそのインクジェットヘッドを用いたカラーフィルタやOELの製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット方式による印刷記録装置は、記録紙等へ高速に印刷が行えること、動作時の音が小さいこと等、多くの利点を有し、家庭用、工業用を問わず、あらゆる分野の印刷に利用されている。このインクジェットの中で、必要な時のみインク液滴(ここでは特に吐出材料の限定をしない限り、インクと総称していうことにする)を吐出する、いわゆるインク・オン・デマンドと呼ばれる方式がある。
【0003】
このインク・オン・デマンド方式には、さらにインクを吐出させるための方法が2つある。1つは、各ノズル内のインクを加熱し、気体(バブル)を発生させ、その圧力によってインク液滴を吐出させる方法である。もう1つは、ノズルから吐出させるインクを溜めておく吐出室の少なくとも一面の壁(ここでは、底壁とする。この壁は他の壁とも一体形成されているが、以下、この壁のことを振動板ということにする)が撓んで形状が変化するようにしておき、振動板を撓ませて吐出室内の圧力を高め、ノズルからインク液滴を吐出させる方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここでは後者の方法を、主に工業用として用いる場合について考える。上記のようにインクジェット方式の装置は工業における様々な用途にも利用されつつある。特に最近、液晶(Liquid Crystal)を用いた表示装置を作成する際のカラーフィルタ、有機電界発光(Organic ElectroLuminescence :以下、OELという)基板等の製造に用いられつつある。例えば、カラーフィルタの作成工程においては、赤、青、緑という、いわゆる加法原色の3原色にフィルタの定められた場所を塗り分ける必要がある。これには、例えばリソグラフィー法のように、通常の方法だと3回の着色工程が必要となる。これがインクジェット方式を用いると、特にストライプ型の配置の場合には1回で塗り分けが行える。また、他の方式の配置でも目的の場所に直接インクを吐出するので、無駄にインクを必要としない。このように工程が単純で少なく、歩留まりも低く抑えることができるし、またコストダウンにもつながる。
【0005】
このような用途にインクジェット方式の装置を用いるためには、各ノズルにおける吐出特性(インク重量(インクの比重や液滴の大きさによって決まる量である)、インクスピード、振動板の厚み等)をできる限り均一にする必要がある。例えば、工業用として用いるには各ノズルから吐出されるインク重量の差を1%以内に抑えられており、インクスピードが2m/s程度あることが望ましいと考えられる。
【0006】
ただ、従来、各ノズルの吐出特性のうち、インクジェットヘッドに係る部分、例えば吐出室における振動板の厚さ等は、製造工程の関係上、インクジェットヘッド製造工程中に自然に決まってしまうものである。
【0007】
そこで、本出願に係る発明は、このような状況を解決するためになされたものであり、各ノズルにおけるインク吐出特性をできるだけ均一に又は意図的に差をもたせるように調整したインクジェットヘッドを得ることを目的とする。また、そのインクジェットを用いた印刷等の記録装置、カラーフィルタ製造装置、電界発光基板製造装置等を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明に係るインクジェットヘッドは、レーザ光を照射して削ることで一部の厚さを変化させて、吐出材料のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を個別に加えた複数の吐出室と、各吐出室に連通するノズルと、吐出室に力を加える加圧手段とを備えたものである。したがって、インクジェットヘッドが有する複数の吐出室とそれらに連通する複数のノズルから吐出される吐出材料のインク重量等のバラツキを抑えることができ、工業用途にも充分に耐え得るインクジェットヘッドを得ることができる。また、意図的に各ノズルによってインク重量等の特性を変えることもでき、用途に応じたインクジェットヘッドを製造することができる。
【0009】
また、厚さを調整することで吐出室が吐出材料に加える圧力を調整することができる。そのため、各吐出室と連通するノズルからの吐出特性を一定にすることができ、インク重量等のバラツキを抑えることができる。
【0010】
また、本発明に係るインクジェットヘッドは、レーザ光を照射して加熱することで一部分のバネ質を変化させ、吐出材料のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を個別に加えた複数の吐出室と、各吐出室に連通するノズルと、吐出室に力を加える加圧手段とを備えたものである。したがって、加熱等により質を変化させることで吐出室が吐出材料に加える圧力を調整し、各吐出室と連通するノズルからの吐出特性を一定にすることができ、インク重量等のバラツキを抑えることができる。
【0011】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造方法は、シリコン基板に形成した吐出室にレーザ光を照射して吐出室を削って厚さを変化させ、吐出材料のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を加えるものである。したがって、吐出室を削ったり、質を変化させたりすることにより、各吐出室と連通するノズルからのインク重量等を調整してバラツキを抑えることができる。そのため、工業用途にも充分に耐え得るインクジェットヘッドを得ることができる。
【0012】
また、吐出室、ノズル等をエッチング等によりシリコン基板上に形成した後に、そのシリコン基板をガラス等の透明な部材で覆ったインクジェットヘッドを作成するようにすれば、インクジェットを作成した後でも、レーザ光照射により吐出室を削ることができる。そのため、実際に吐出材料を吐出してインク重量又はインクスピードを測定してから削ることができるので、精度の高いインクジェットヘッドを得られる。
【0013】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造方法は、シリコン基板に形成した吐出室にレーザ光を照射して吐出室のバネ質を変化させ、吐出材料のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を加えるものである。したがって、吐出室、ノズル等をエッチング等によりシリコン基板上に形成した後に、そのシリコン基板をガラス等の透明な部材で覆ったインクジェットヘッドを作成するようにすれば、インクジェットを作成した後でも、レーザ光照射により吐出室の質を変化させることができる。そのため、実際に吐出材料を吐出してインク重量又はインクスピードを測定してから質を変化させることができるので、精度の高いインクジェットヘッドを得られる。
【0014】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造方法は、吐出材料のインク重量が均一になるように吐出室に変化を加えるものである。したがって、工業用途としての要求にも充分に答えられるインクジェットヘッドを得ることができる。
【0015】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造方法は、吐出材料のインクスピードがそれぞれ2m/s以上かつ均一になるように吐出室に変化を加えるものである。したがって、工業用途としての要求にも充分に答えられるインクジェットヘッドを得ることができる。
【0016】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造方法は、インクジェットヘッド作製後に、ノズルから吐出材料を吐出させ、その際のインク重量又はインクスピードを直接又は間接に測定するための吐出特性を測定し、吐出特性に基づいて吐出室に変化を加えるものである。したがって、実際に吐出材料を吐出して測定してから削ることができるので、精度の高いインクジェットヘッドを得られる。
【0017】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造装置は、インクジェットヘッドに設けられた各ノズルから吐出される吐出材料のインク重量又はインクスピードを、直接又は間接に測定する吐出特性測定手段と、吐出特性測定手段が測定したインク重量又はインクスピードに基づいて、レーザ光を照射する位置、照射時間、出力を決定するレーザ制御手段と、レーザ制御手段から送信される指示信号に基づいて、レーザ制御手段が決定した位置に決定した時間だけ決定した出力でレーザ光を照射して、インクジェットヘッドの吐出室の一部を削る又は加熱するレーザ光照射手段とを少なくとも備えている。
【0018】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造装置は、レーザとしてYAGレーザを用いたものである。したがって吐出室を削る量を細かく制御できる。
【0019】
また、本発明に係るインクジェットヘッド製造装置においてレーザ制御手段は、吐出材料のインク重量が均一で、かつそれぞれのインクスピードが2m/s以上になるように、照射位置、照射時間及び出力を決定するものである。したがって、各ノズルによってバラツキのないインクジェットヘッドを得ることができる。
【0020】
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、上記の製造方法により製造したインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給手段と、ヘッド位置制御信号に基づいてインクジェットヘッドを移動させる走査駆動手段と、記録対象となる記録部材とインクジェットヘッドとの相対位置を変化させる位置制御手段とを少なくとも備えたものである。したがって、各ノズルによって吐出特性のバラツキがなく、安定し、記録対象の質を高めることができるインクジェット記録装置を得ることができる。
【0022】
また、本発明に係るインクジェット記録方法は、吐出するインクのインク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造したインクジェットヘッドと記録対象物とを相対的に移動させる工程と、インクジェットヘッドから記録対象物にインクを吐出する工程とを少なくとも有するものである。したがって、各ノズルによって吐出のバラツキがなく、安定するので、記録対象の質を高めることができる。
【0023】
また、本発明に係るカラーフィルタ製造装置は、上記の製造方法によりカラーフィルタを形成させる溶液のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造したインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドに溶液を供給する材料供給手段と、位置制御信号に基づいてインクノズルからカラーフィルタ基板に向けての溶液の吐出を制御する制御手段とを少なくとも備えたものである。したがって、溶液を均一に塗布することができ、むらをなくすことができる。
【0024】
また、本発明に係るカラーフィルタ製造装置は、インクジェットヘッドを複数個有し、それぞれのインクジェットヘッドが、複数色の加法原色の溶液をカラーフィルタ基板の所定位置に吐出するものである。したがって、複数色の加法原色の溶液を1度で塗布することもできるので、歩留まりを高くすることができ、コストパフォーマンスがよいカラーフィルタ製造装置を得ることができる。
【0026】
また、本発明に係るカラーフィルタ製造方法は、上記の製造方法によりカラーフィルタを形成させる溶液のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造したインクジェットヘッドにより、加法原色の複数色の溶液を、光透過性のカラーフィルタ基板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、吐出された溶液により着色された色をカラーフィルタ基板に定着させる工程とを少なくとも有するものである。したがって、溶液を均一に塗布することができ、色むらのないカラーフィルタを得ることができる。また、複数色の加法原色の溶液を1度で塗布することもでき、不良率を低く抑えられ、コストパフォーマンスがよくなる。
【0027】
また、本発明に係る電界発光基板製造装置は、上記の製造方法により発光材料を含む溶液のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造したインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドに溶液を供給する材料供給手段と、位置制御信号に基づいてインクノズルから電界発光基板に向けての溶液の吐出を制御する制御手段とを備えたものである。したがって、真空蒸着等の高度の技術を用いなくても容易に基板を製造することができる。また、発光材料を吐出する際、インク重量等を均一にして基板に向けて吐出するようにしたので、各位置において電界発光素子をむらなく形成することができる。そのため、基板全体での発光表示による色むらをなくすことができる。そのため、歩留まりを高くすることができ、コストパフォーマンスがよい。
【0028】
また、本発明に係る電界発光基板製造装置は、インクジェットヘッドを複数個有し、それぞれのインクジェットヘッドが、複数色の加法原色を発光させるための発光材料を含む溶液を電界発光基板の所定位置に吐出するものである。したがって、複数色の加法原色の色を発光するそれぞれの発光材料を溶媒に溶かした溶液を1度に吐出することもでき、時間短縮を行うことができる。
【0029】
また、本発明に係る電界発光基板製造装置において発光材料は、有機化合物である。したがって、発光の反応がよい電界発光基板を得ることができる。その際、インクジェットヘッドの各部品を接着剤を用いない陽極接合で接合しておき、溶液を貯蔵するタンクからインクジェットヘッドまでの溶液の通り道の部材を有機溶剤に反応しない材料で構成しておくと効果的である。
【0031】
また、本発明に係る電界発光基板製造方法は、上記の製造方法により発光材料を含む溶液のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造したインクジェットヘッドにより、加法原色の複数色を発光させるための発光材料を含む溶液を、電界発光基板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、吐出された溶液を蒸発させ、発光材料を電界発光基板に固化させる工程とを少なくとも有するものである。したがって、真空蒸着等の高度の技術を用いなくても容易に基板を製造することができる。また、発光材料を吐出する際、インク重量等を均一にして基板に向けて吐出するようにしたので、各位置において電界発光素子をむらなく形成することができる。そのため、色むらがない電界発光基板を得ることができる。以上より、歩留まりを高くすることができ、コストパフォーマンスがよい。
【0032】
また、本発明に係る電界発光基板製造方法において、発行材料は有機化合物である。したがって、発光の反応がよい電界発光基板を得ることができる。その際、インクジェットヘッドの各部品を接着剤を用いない陽極接合で接合しておき、溶液を貯蔵するタンクからインクジェットヘッドまでの溶液の通り道の部材を有機溶剤に反応しない材料で構成しておくと効果的である。
【0033】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドを製造するためのシステムの構成を表すブロック図である。図1において、100はレーザ照射装置である。本実施の形態ではYAG(Yttrium Aluminum Garnet )レーザを用いるものとする。YAGレーザは固体レーザの一種である。固体レーザとは、発振原子がガス原子ではなくガラス状のロッドである。これに強い光を照射させ、結晶体のプラスイオンを励起させてレーザ発振を得るものである。このYAGレーザだと、パルス幅がフェムト(1015)/sのオーダでできるという点で優れている。ただ、これはYAGレーザに限定するものではない。他のフェムト秒レーザでもよいし、その他のオーダのレーザでもよい。200はレーザ制御装置である。レーザ制御装置200は、吐出特性測定装置300が測定した各ノズルの吐出特性のデータに応じた解析を行う。そして、レーザ照射装置100のレーザ照射時間、出力等を決定し、レーザ照射装置100のインクジェットヘッドの振動板へのレーザ光照射を制御する。300は吐出特性測定装置である。吐出特性測定装置300は、吐出特性の要素をそれぞれ測定するためのセンサ(図示せず)から送信される特性信号に基づいて、各ノズルの吐出特性を測定するための装置である。ここでは、レーザ制御装置200と吐出特性測定装置300とを別の装置のように記載しているが、例えば、これら2つの装置の役割を行わせるために、あらかじめ定めた手順を記載したプログラムをコンピュータのようなデータ処理手段に実行させることで実現することができる。
【0034】
図2は静電気力を用いたインクジェットヘッドの構成を表す図である。図2において、1は(100)面方位のシリコン単結晶基板(以下、(100)Si基板という)である。このSi基板1をエッチングしてノズル、吐出室等となる孔、溝、凹部等を形成する。2及び3はガラス基板である。本実施の形態ではガラス基板2及び3としてホウ珪酸系の耐熱硬質ガラスを用いることにする。本実施の形態のインクジェットヘッドは、Si基板1をガラス基板2及び3で挟み込む形で積層し、製造される。下側のガラス基板2には後述するようにITO電極21を設ける。
【0035】
Si基板1は、その表面に、一端より平行に等間隔で形成され、複数のノズルのノズル孔となる複数の溝11を有している。ここでは底壁を振動板15とした吐出室を構成することになる、各々の溝11に連通した複数の凹部12を有している。この振動板15は、後にインク重量やインクスピード(吐出特性)を調整するためにレーザ光照射により削られる。また、各凹部12の後部には、オリフィスを構成することになるインク流入口のための細溝13を有している。また、各々の吐出室にインクを供給するための共通のリザーバ(インクキャビティ)を構成することになる凹部14を有している。
【0036】
Si基板1の下面に位置するガラス基板2上には、基板を積層した際、振動板15に対応する各々の位置に溝22が設けられている。溝22はガラス基板2をエッチングして形成する。そして、振動板15の形状とほぼ同じ形状にパターンを形成したITO電極21が溝22内に設けられている。ここで、本実施の形態では、酸化錫を不純物としてドープした酸化インジウム膜であるITO(Indium Tin Oxide:インジウム酸化第1錫)膜を用いた、透明電極のITO電極21を用いている。しかも、ITO電極21は厚さによりその色が変わるので、ITO電極21と振動板15との空隙の差(以下、ギャップという)がわかる。ITO電極21を用いると都合がよいことが多いが、これに限定せず、酸化インジウムと酸化亜鉛の複合酸化物等、光透過性と導電性とを有する電極を用いるようにしてもよい。ITO電極21には電荷供給用のワイヤ23の一端が接続されている。他の一端には、振動板15を振動させるために電圧の印加を制御する発振回路24が接続されている。
【0037】
Si基板1の上面に位置するガラス基板3は、ノズル、吐出室、オリフィス及びリザーバの天井面となる。そして、ガラス基板3にはリザーバに連通するインク供給口31を設ける。インク供給口31は接続パイプ32及びチューブ33を介してインクタンク(図示せず)に接続されている。ここではインクタンクからリザーバにインクを供給する手段として、接続パイプ32、チューブ33を用いているが特にこれらに限定する必要はない。
【0038】
本実施の形態は、レーザ制御装置200の制御により、レーザ照射装置100がレーザ光を照射し、インクジェットヘッドの振動板15を削ることで、インク吐出特性を調整しようとするものである。振動板15を削る作業は、Si基板1並びにガラス基板2及び3を積層させる前に行ってもよいが、本実施の形態では、実際にインクを吐出させ、吐出特性測定装置300によりインクスピードやインク重量を計測した上で行う。これはSi基板1を挟み込む基板が透明なガラス基板2及び3であり、また、電極を透明なITO電極21で構成しているから可能となるものである。
【0039】
次に上記のインクジェットヘッドの製造方法の一例について説明する。(100)Si基板1を鏡面研磨し、その表面にSiO2 の膜を形成させる。その膜の上に、さらにフォトレジストパターンを形成し、フッ酸系エッチング液でエッチングを行う。このエッチングにより露出しているSiO2 の膜は除去される。その後、フォトレジストパターンも除去する。
【0040】
そして、再度、水酸化カリウム(KOH)水溶液、ヒドラジン等のアルカリ溶液でSi基板1の異方性エッチングを行う。単結晶シリコンをアルカリ溶液でエッチングする際、結晶面によってエッチング速度の差が大きいので、異方性エッチングを行うことができる。シリコン単結晶の場合、(111)面のエッチング速度が最も小さいので、エッチングが進行するとこの面が平滑面として残留することになる。Si基板1表面は(100)面方位シリコン単結晶である。(100)面に対して(111)面は約55゜の角度を成す。
【0041】
図3は、Si基板1の断面の一部を表す図である。図3は吐出室の部分の断面を表している。フォトレジストパターンにより形成されるパターンの幅、エッチング時間によって、図3のようにノズル、吐出室、オリフィス及びリザーバを構成することになる溝11、凹部12、14及び16並びに細溝13の形状が定まることになる。ここでノズル、オリフィスを構成する溝11及び細溝13の幅は吐出室を構成する凹部12の幅よりもかなり狭く、同じ時間だけエッチングしても、(111)面同士がぶつかりそれ以上エッチングされない。そのため、理論的にはノズルの形状は、ある辺(溝11の幅)とその両端の角が約55゜の二等辺三角形となる。また、吐出室、リザーバを構成する凹部12、14及び16は台形となる。ここで、振動板15部分でのエッチング速度を極度に遅くし、エッチングをほぼ停止させて精度の高い振動板15を形成するために、エッチング前に、あらかじめ振動板15の厚さに合わせてホウ素(ボロン:B)を拡散させ、ボロンドープ層を形成させておくこともある。
【0042】
ここで、インクジェットヘッドに起因する各ノズルの吐出特性の違いは、このエッチングまでの処理に依るところが大きい。例えば フォトレジストパターンを除去した際に残されたSiO2 の膜の幅に差があれば、ノズル、オリフィスの寸法にも差が生じる。また、振動板15の厚さにも差がある場合が考えられる。これらの差により吐出特性に違いが生じることになる。ここで、振動板15の厚さに差が生じる理由について説明する。エッチング速度には差がないので、同時間のエッチングでは各ノズルを構成する溝11に連通する凹部12、吐出室を構成する凹部16の深さは同じになる。つまり、鏡面研磨時に元々有している(100)Si基板の厚みの差(約±3μmの差を有する)が、そのままエッチング後の振動板15の厚みの差となって現れる。そのため、本実施の形態では最も調整がしやすい振動板15にレーザ光を照射して削ることで吐出特性を変化させ、インク重量とインクスピードとを調整するのである。
【0043】
次にガラス基板2の処理について説明する。ガラス基板2についても、その表面にSiO2 の膜を形成させる。その膜の上に、Si基板1の振動板15とほぼ同じ間隔、形状になるように溝22、ITO電極21を設けるためのフォトレジストパターンを形成する。その後、フッ酸系エッチング液でエッチングを行う。このエッチングにより露出しているSiO2 の膜は除去される。その後、フォトレジストパターンも除去し、溝22部分にITO電極21を設ける。ここで、この溝22の深さがギャップに影響する。このギャップの違いでも吐出特性に違いが生じる。
【0044】
ITO電極21に電圧を印加し、電荷を供給するためのワイヤ23の一端をボンディングによりITO電極21と接続する。そして、別の一端を発振回路24と接続する。この発振回路24が駆動し、ITO電極21に電荷を供給して正に帯電させると振動板15は負に帯電し、ITO電極21に引き寄せられる。これにより吐出室の容積は広がる。そして、ITO電極21への電荷供給を止めると振動板15は元に戻るが、そのときの吐出室の容積も元に戻るから、その圧力により差分のインク液滴が吐出される。なお、発振回路24の発振周波数は7kHz程度である。また、このような方法は引き打ちと呼ばれるものであるが、バネ等を用いてインク液滴を吐出する押し打ちと呼ばれる方法もある。
【0045】
次にガラス基板3の処理について説明する。ガラス基板3には、穴を開け、前述したようにリザーバに連通するインク供給口31を設ける。
【0046】
ここで、この段階でレーザ光を照射し、振動板15を削ってもよいが、本実施の形態ではSi基板1とガラス基板2及び3とを積層し、接合した後で振動板15を削ることにする。実際に吐出されたインク重量、スピードを測定した上で振動板15を削る方がより精密な調整を行えるからである。ガラス基板2及び3並びにITO電極21は透明であり、接合を行った後でも振動板15にレーザ光を照射することができる。接合には陽極接合を用いる。陽極接合とは、例えば基板を重ね、300℃で加熱しながら、Si基板1を陽極とし、ガラス基板2及び3を陰極として、500Vの直流電圧を5分間印加することによって接合を行うものである。この方法は接着剤を用いずに接合することができる。そのため、耐久性が高く、しかも有機溶剤を用いたインクでも印刷ができ、工業用途にも充分に耐え得る。そして、このようにして得られた接合体は、ダイシングによって切断され、インクジェットヘッドができる。
【0047】
図4は本実施の形態に係るインクジェットヘッドの断面を表す図である。作成されたインクジェットヘッドについて、実際の用途に用いるインクを吐出させる。各センサから送信された特性信号に基づいて、吐出特性測定装置300が各ノズルの吐出特性を測定値のデータとして処理し、測定を行う。ここで、吐出特性を測定するための要素となるのは、例えばインク重量、インクスピード、振動板15が引き寄せられてITO電極21に当たる際に発生する音、振動板15の厚さ、振動板15のスピード等が挙げられる。このうち、工業用途として用いるために、インク重量のバラツキが1%以内に抑えられていること、インクスピードが2m/s程度であることが望ましいと考えられる。そこで、吐出特性測定装置300は、測定した吐出特性に基づいて、ノズルの吐出特性を変える必要があるかどうかを判断する。そして、変える必要があると判断すれば、測定値のデータを信号にしてレーザ制御装置200に送信し、振動板15の厚さを変化させるための処理を行わせる。なお、振動板15が引き寄せられてITO電極21に当たる際に発生する音については、インクを吐出させなくても測定することは可能である。
【0048】
レーザ制御装置200は、吐出特性測定装置300が処理して算出した測定値のデータに基づいて吐出特性を解析する。そして、振動板15にレーザ光を照射する時間、出力を決定し、振動板を削る量を決定する。その際のレーザ照射装置100の位置決定も行う。そして、その決定に基づいた制御指示信号をレーザ照射装置100に送信する。
【0049】
吐出したインクが透明でなければ、インクを抜いた後、レーザ照射装置100は、レーザ制御装置200から送信される制御指示信号に基づいて位置決めを行う。そして、インクジェットヘッドの決められた位置に、決められた出力で決められた時間だけレーザ光を照射する。ここで図4のように、レーザ光は振動板の端部に照射するようにする。このように振動板の端部を削ると、削る量が少なくても振動板の撓みを大きくすることができる。ただ、結果的に吐出特性が調整できればよいので、削る位置は特に端部に限定しなくてもよい。ここで、ガラス基板2側からもガラス基板3側からもレーザ光を照射して振動板15を削ることができるが、吐出室の深さが約0.2mm、ITO電極21とのギャップが0.2μmであることを考えると、ガラス基板3側からレーザ光を照射する方が削りやすい。また、吐出室側を削ると、削りカスはインクを吐出させた際にいっしょに排出されるので都合がよい。
【0050】
そして、再度インクジェットヘッドからインクを吐出させる。その吐出特性を吐出特性測定装置300が処理し、定めたインク重量及びインクスピードの値のい範囲を満たしているかどうかを判断する。満たしていなかったら、再度レーザ制御装置200が解析し、決定した時間、出力に基づいてレーザ照射装置100からレーザ光を照射し、振動板15を削る。これをインクジェットヘッドの全て又は一部のノズルに対してインク重量及びインクスピードの調整を完了すると、最終的なインクジェットヘッドが製造される。
【0051】
図5はインク重量と振動板を削る量との関係を表した図である。ここで、図5(a)は本実施の形態のような引き打ちの場合を表し、図5(b)は押し打ちの場合を表す。それぞれ、粘度が5mPa・s、15mPa・s、30mPa・sの場合を図示している。
【0052】
引き打ちの場合、振動板が薄いほど速く引き寄せられるので、図5(a)に示すように、同じ粘度であれば振動板を削る量が多くなる程吐出されるインクのインク重量も大きくなる。また、粘度が高い程、ある一定量のインク重量を吐出するためには、インクに加える圧力を高める必要がある。つまり、振動板の削り量を多くしなければならない。逆に言えばインクに加える圧力が同じであれば、表面張力をはじめ、その他の要因により、粘度が高くなる程、吐出されるインク重量が小さくなる。
【0053】
押し打ちの場合は、振動板が薄い程押す力が弱まる(一定の限度はあるものの、振動板が厚い方が押し返しの力が強くなる)ので、図5(b)に示すように、同じ粘度であれば振動板を削る量が多くなるほど吐出されるインクのインク重量も小さくなる。また、粘度が高い程、ある一定量のインク重量を吐出するためには、インクに加える圧力を高める必要がある。押し打ちの場合は、振動板を削る量が少ないほど、圧力が高いので、削り量が多くなる程インク重量が小さくなる。
【0054】
ここで、一般にインク重量が重くなればインクスピードは遅くなる。少なくとも同じインク、同じインクジェットヘッドでは、この2つの間には一定の関係が成立するといえる。ということは、インク重量を一定にするためには、インクスピードを一定にすればよいし、その逆もいえる。したがって、吐出特性測定装置300で測定するのはどちらか測定しやすい方であればよいことになる。
【0055】
図6は第1の実施の形態で製造したインクジェットヘッドを用いたインクジェット印刷装置の主要な構成手段を表す図である。このインクジェット印刷装置はいわゆるシリアル型の装置である。図6において、被印刷物であるプリント紙110が支持されるドラム111と、プリント紙110にインクを吐出し、記録を行うインクジェットヘッド112とで主に構成される。また、図示していないが、インクジェットヘッド112にインクを供給するためのインク供給手段がある。プリント紙110は、ドラム111の軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ113により、ドラム111に圧着して保持される。そして、送りネジ114がドラム111の軸方向に平行に設けられ、インクジェットヘッド112が保持されている。送りネジ114が回転することによってにインクジェットヘッド112がドラム111の軸方向に移動するようになっている。
【0056】
一方、ドラム111は、ベルト115等を介してモータ116により回転駆動される。また、プリント制御手段117は、印画データ及び制御信号に基づいて送りネジ114、モータ116を駆動させ、また、ここでは図示していないが、インクジェットヘッド112にある発振回路24を駆動させて振動板15を振動させ、制御をしながら印刷を行わせる。
【0057】
以上のように第1の実施の形態によれば、エッチングを施したSi基板1をガラス基板2及び3で挟んで陽極接合を行ったインクジェットヘッドから実際にインクを吐出し、その際、吐出測定測定装置300が各センサから送信された特性信号に基づいて各ノズルの吐出特性を測定値のデータとして処理する。そして、レーザ制御装置200が測定値のデータに基づいて吐出特性を解析してレーザ光を照射する時間、出力を決定し、レーザ照射装置100がその決定に基づいてレーザ光を照射してSi基板1に形成した振動板15を削り、各ノズルから吐出されるインク重量及びインクスピードを調整して、バラツキを抑えて均一に、しかもインクスピードを2m/s以上となるようにしたので、工業用途にも充分に耐え得るインクジェットヘッドを得ることができる。また、透明なガラス基板2及び3並びにITO電極21を通過できるレーザ光を照射して振動板15を削ることにより、インクジェットヘッドを構成し、吐出測定測定装置300での測定を行った後で、削る時間、出力等を決定できるので、より高い精度で削ることができる。そのため、よりインク重量等が均一なインクジェットヘッドを得ることができる。また、レーザ照射装置100にYAGレーザを用いるようにすると、パルス幅をフェムト(1015)/sのオーダででき、削る量を細かく制御できる。
【0058】
実施の形態2.
上述の第1の実施の形態では、工業用にできるだけバラツキを抑えて均一な吐出を行わせるようにした。ただ、上記の方法を利用して意図的にノズルの吐出特性を変えることもできる。
【0059】
実施の形態3.
また、上述の実施の形態ではレーザ照射装置100で振動板15を削ることにより、インク重量及びインクスピードを調整した。本発明はこれに限定されるものではない。例えば、レーザ照射装置100を振動板15に照射し、振動板15を削るのではなく加熱する。その結果、熱酸化膜の厚さを変化させたり、振動板15が有するバネ質を変化させたりすることにより、振動板15(吐出室)が有する質(材質)を変化させ、インク重量及びインクスピードを調整するようにしてもよい。
【0060】
実施の形態4.
図7は第1の実施の形態で製造したインクジェットヘッドを用いたカラーフィルタ製造装置を表す図である。図7において、120は第1の実施の形態で説明したものと同様のインクジェットヘッドである。ここで、インクジェットヘッド120は3次元的に回転できるものとする。また、インクジェットヘッド120は第1の実施の形態で説明したインクジェットヘッドを複数つなぎ合わせたものであってもよい。
【0061】
Y方向駆動軸122にはY方向駆動モータ123が接続されている。Y方向駆動モータ123は、例えばステッピングモータ等である。制御手段128からY軸方向の駆動信号が供給されると、Y方向駆動軸122を回転させる。Y方向駆動軸122が回転させられると、インクジェットヘッド120はY方向駆動軸122の方向に沿って移動する。X方向ガイド軸124は、基台127に対して動かないように固定されている。
【0062】
設置台121は、製造すべきカラーフィルタ用基板130を設置させるものである。設置台121には、カラーフィルタ用基板130を基準位置に固定するための機構が備えられている。設置台121には設置台駆動モータ125が備えられている。設置台駆動モータ125も、例えばステッピングモータ等である。制御手段128からX軸方向の駆動信号が供給されると、設置台121をX軸方向に移動させる。すなわち、設置台121をX軸方向に駆動し、インクジェットヘッド120をY軸方向に駆動させることで、インクジェットヘッド120をカラーフィルタ用基板130上のいずれの場所にも自在に移動させることができる。また、カラーフィルタ用基板130に対するインクジェットヘッド120の相対速度も、各軸方向の駆動機構によって駆動する設置台121とインクジェットヘッド120の速度によって定まる。
【0063】
制御手段128は、インクジェットヘッド120の発振回路(図示せず)を発振させるためのインク滴吐出用の電圧を印加し、インク吐出の制御を行う。また、Y方向駆動モータ123には、インクジェットヘッド120のY軸方向の移動を制御する駆動信号を送信する。設置台駆動モータ125には設置台121のX軸方向の移動を制御する駆動信号を送信する。
【0064】
クリーニング機構部126は、インクジェットヘッド120を清掃する清掃用布を備えている。特に図示していないが、クリーニング機構部126にもX方向駆動モータが備えられている。そして、このX方向駆動モータを駆動することにより、クリーニング機構126は、X方向ガイド軸124に沿って移動する。このクリーニング機構126の移動も制御手段128によって制御される。ヒータ129は、照明の照射によりカラーフィルタ用基板130を加熱し、インクの蒸発、乾燥等を行う。このヒータ129の照明の照射に関する制御も制御手段128が行う。
【0065】
なお、本実施の形態では、インクジェットヘッド120はY軸方向にしか移動せず、X軸方向については設置台121が移動するようにした。これを逆にしてもよいし、また、インクジェットヘッド120又は設置台121のどちらか一方又は双方がX軸方向及びY軸方向の双方に移動できるようにしてもよい。また、本実施の形態では、インクジェットヘッド120からカラーフィルタ着色材料となるカラーフィルタ用のインク滴のみを吐出するものとした。ただ、カラーフィルタの保護層をインクジェット方式で形成する場合、さらに保護層の材料を貯蔵するタンクとそれを吐出するノズルとを設けて行うようにすればよい。また、ITO電極の形成をインクジェット方式で行うこともできる。この場合にはITO電極の材料を貯蔵するタンクとそれを吐出するノズルとを設けて行ってもよい。
【0066】
図8はカラーフィルタを拡大した図である。図7において140は絵素(ピクセル)となるフィルタエレメントを表す。各フィルタエレメント140はカラーフィルタ製造装置によって、最終的に加法原色である赤(R)緑(G)青(B)のどれかが着色される。図8では赤(R)緑(G)青(B)のそれぞれのフィルタエレメントが一直線に配列されたストライプ型を表している。また、それぞれのフィルタエレメントの間には、図示はしないが、色を際立たせる等の役割を果たすブラックマトリクスが設けられる。通常、紙への記録に用いられるインクジェット印刷装置におけるインクジェットヘッドの各ノズルの間隔は300dpi(dots per inch )、360dpi、600dpi、720dpi等の表示分解能を満たすものである。ところが、表示装置の場合、各フィルタエレメントの間隔は9.4インチのVGAの表示装置では300μm(84.7dpi相当)であったり、10.4インチのXGAの表示装置では207μm(122.7dpi相当)であったりと、その分解能は異なり、それぞれの間隔が一致するということは稀である。したがって、インクジェット印刷装置と同様のインクジェットヘッド120を単にインクジェット印刷装置と同じ感覚で用いることはできない。
【0067】
そこで、第1の実施の形態では特に示さなかったが、カラーフィルタ製造装置に用いるインクジェットヘッド120を製造する場合には、インクジェットヘッド120の各ノズルの間隔(以下、ピッチという)を、カラーフィルタ用基板130の各フィルタエレメントのピッチに合わせるようにしてもよい。その際、表示サイズ、分解能によりピッチは異なるので、生産量が多い、歩留まりを低くしたい等、コストを考慮したインクジェットヘッドを用いるようにしてもよい。
【0068】
ただ、このような場合、そのためだけにフォトレジストパターンの形成等を行い、特別なインクジェットヘッド120を製造する必要がある。そこで、次にインクジェット印刷装置に用いられるものと同じインクジェットヘッドでピッチを合わせることを考える。
【0069】
ストライプ型のフィルタエレメントの配置の場合に、赤、青、緑のそれぞれの色のインクの吐出に割り当てた3つのインクジェットヘッドをフィルタエレメントのピッチに合わせて多重化し、ストライプの方向に走査させてるようにすると、ノズルのピッチとフィルタエレメントのピッチを合わせなくてもよいが、むらが生じる可能性がある。
【0070】
そこで、例えば、カラーフィルタ用基板130のX軸方向又はY軸方向に対して平行に設置していたインクジェットヘッド120を角度を持たせて設置し、X軸方向又はY軸方向に対する間隔を変化させることでピッチを調整することができる。
【0071】
逆に、特に定められた又は慣用的な規格がない表示装置(例えば携帯電話や時計の表示部分)に用いるようなカラーフィルタを製造する場合には、インクジェットヘッドのピッチに合わせてフィルタエレメントの配置を決定してもよい。
【0072】
以上のように第4の実施の形態によれば、インクジェットヘッド120の各ノズルから吐出されるカラーフィルタ材料のインク重量を均一にすることができ、むらなくカラーフィルタ着色材料を塗布することができ、カラーフィルタの色むらをなくすことができる。また、工程上、3色の加法原色のカラーフィルタ材料を1度で塗布することもできるし、カラーフィルタ材料を直接フィルタエレメントに吐出するので無駄に消費することもない。以上より、歩留まりを低くすることができ、コストパフォーマンスがよいカラーフィルタ製造装置を得ることができる。特に、従来方法よりも格段に低コストで作成できるので、インクジェットヘッドのコストを考えても、コストパフォーマンスがよいカラーフィルタを得ることができる。また、カラーフィルタ材料を無駄にせず環境によい。
【0073】
実施の形態5.
本実施の形態では、第1の実施の形態のようなインクジェットヘッドを用いたOEL基板製造装置によりOEL基板を作成する手順について説明する。この場合のOEL基板製造装置は、第3の実施の形態で説明したカラーフィルタ製造装置の構成をほとんど適用することができるので、図番等は図6と同じものを用いることにする。
【0074】
次に、本発明に係る部分のOEL基板の製造について説明する。OELに発光層等を形成する方法として、従来では、通常、例えば金属染料等を発光層に蒸着させる方法が採られる。インクジェット方式でOEL基板の製造を行うと、電界発光素子となる高分子有機化合物の塗布とパターニングとが一度で行える。また目的の位置に直接吐出するので、電界発光素子となる有機化合物を無駄にせず必要最小限の量を吐出するだけで済む。
【0075】
そこで本実施の形態では、例えばガラス等の透明基板上にITO電極、正孔注入層及び正孔輸送層を形成した後、赤、緑、青に発光する発光材料を溶媒に溶かした溶液をインクジェットヘッド120から基板上に吐出し、塗布する。そして、その溶液の溶媒を蒸発させて発光層を形成するようにする。ここで赤の発光層となる部分には、ローダミンBをドープしたPPV(ポリ(p・フェニレンビニレン))のキシレン溶液を用いる。また緑の発光層となる部分にはMEH・PPVのキシレン溶液を用いる。さらに青の発光層となる部分にはクマリンをドープしたPPVのキシレン溶液を用いる。ここで、赤、青又は緑の発光層に用いる有機化合物及び溶液はさまざまあるので、特に上記に示したものでなくてもよい。また、中間色を発色するような材料を用いてもよい。ただ、それぞれの材料によって重量、粘度等が変わるので、吐出する材料に応じ、第1の実施の形態で説明したようにインク重量、インクスピードを調整しておく必要がある。このように、高分子有機化合物の溶液をインクジェット方式で吐出できるのは、本実施の形態のインクジェットヘッドが接着剤を使わないで製造したインクジェットヘッドであるからである。
【0076】
そして、電子注入層として例えばPPVを溶媒に溶かして塗布した後にコーティング乾燥する。その後、例えばアルミニウムリチウム合金の陰極電極をパターニングして、OEL基板を作成する。
【0077】
以上のように第5の実施の形態によれば、インクジェットでOEL基板製造装置を構成したので、真空蒸着等の高度の技術を用いなくても容易に基板を製造することができる。その際、インクジェットヘッド120の各ノズルから吐出される、発光材料を溶媒に溶かした溶液のインク重量を均一に吐出するので、それぞれ位置ではOEL素子をむらなく形成することができ、OEL基板全体での表示の色むらをなくすことができる。また、発光材料を直接吐出するので無駄がない。したがって、歩留まりを低くすることができ、コストパフォーマンスがよいOEL基板製造装置を得ることができる。特に、従来方法よりも格段に低コストで作成できるので、インクジェットヘッドのコストを考えても、コストパフォーマンスがよいOEL基板を得ることができる。また、発光材料を無駄にせず環境によい。ここでは、OEL基板の製造について述べているが、無機電界発光素子で基板を製造する場合にも適用することができる。
【0078】
実施の形態6.
上述した第1の実施の形態は、インクジェットヘッドの側面部分からインクを吐出するエッジ方式のインクジェットヘッドについて説明した。しかし、本出願に係る発明はこれに限定されるものではなく、ガラス基板にノズルを設けてインクを吐出させるフェイス方式のインクジェットヘッドについても適用することができる。
【0079】
実施の形態7.
上述した第1の実施の形態では、静電気力を用いたインクジェットヘッドに用いる例について示した。ただ、本出願の発明は静電気力を用いたインクジェットヘッドに特に有効なものではあるが、他のインクジェットヘッドへの適用を特に限定するものではない。他の圧電素子(アクチュエータ)を利用したインクジェットヘッドについても適用することができる。
【0080】
実施の形態8.
上述の第4の実施の形態では、第1の実施の形態のようなインクジェットヘッドをカラーフィルタ製造装置に利用することについて説明した。また、第4の実施の形態では、OEL基板製造装置に利用することについて説明した。ただ、本発明はこれに限定されるものではない。他のあらゆる工業用途、家庭用途に、第1の実施の形態のようなインクジェットヘッドを用いた印刷装置、記録装置を用いることができる。
【0081】
【発明の効果】
以上のように本出願に係る発明によれば、例えば吐出室の厚さや質を変化させて、ノズルから吐出される吐出材料のインク重量及びインクスピードを調整するようにしたインクジェットヘッド及びそれを用いたインクジェット印刷装置、カラーフィルタ製造装置及び電界発光基板製造装置を構成して、それぞれの対象物に吐出するようにしたので、インク重量等のバラツキを抑えることができ、工業用途にも充分に耐え得るインクジェットヘッドその他そのインクジェットヘッドを使った機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドを製造するためのシステムの構成を表すブロック図である。
【図2】静電気力を用いたインクジェットヘッドの構成を表す図である。
【図3】Si基板1の断面の一部を表す図である。
【図4】本実施の形態に係るインクジェットヘッドの断面を表す図である。
【図5】インク重量と振動板を削る量との関係を表した図である。
【図6】第1の実施の形態で製造したインクジェットヘッドを用いたインクジェット印刷装置の主要な構成手段を表す図である。
【図7】第1の実施の形態で製造したインクジェットヘッドを用いたカラーフィルタ製造装置を表す図である。
【図8】カラーフィルタを拡大した図である。
【符号の説明】
1 Si基板
2、3 ガラス基板
11、22 溝
12、14 凹部
13 細溝
15 振動板
21 ITO電極
23 ワイヤ
31 インク供給口
32 接続パイプ
33 チューブ
100 レーザ照射装置
200 レーザ制御装置
300 吐出特性測定装置
110 プリント紙
111 ドラム
112、120 インクジェットヘッド
113 紙圧着ローラ
114 送りネジ
115 ベルト
116 モータ
117 プリント制御手段
121 設置台
122 Y方向駆動軸
123 Y方向駆動モータ
124 X方向ガイド軸
125 設置台駆動モータ
126 クリーニング機構部
127 基台
128 制御手段
129 ヒータ
130 カラーフィルタ用基板
140 絵素

Claims (20)

  1. レーザ光を照射して削ることで一部の厚さを変化させて、吐出材料のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を個別に加えた複数の吐出室と、
    前記各吐出室に連通するノズルと、
    前記吐出室に力を加える加圧手段と
    を備えたことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. レーザ光を照射して加熱することで一部分のバネ質を変化させ、吐出材料のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を個別に加えた複数の吐出室と、
    前記各吐出室に連通するノズルと、
    前記吐出室に力を加える加圧手段と
    を備えたことを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. シリコン基板に形成した吐出室にレーザ光を照射して前記吐出室を削って厚さを変化させ、吐出材料のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を加えることを特徴とするインクジェットヘッド製造方法。
  4. シリコン基板に形成した吐出室にレーザ光を照射して前記吐出室のバネ質を変化させ、吐出材料のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を加えることを特徴とするインクジェットヘッド製造方法。
  5. 吐出材料のインク重量が均一になるように吐出室に変化を加えることを特徴とする請求項3又は4記載のインクジェットヘッド製造方法。
  6. 吐出材料のインクスピードがそれぞれ2m/s以上かつ均一になるように吐出室に変化を加えることを特徴とする請求項3又は4記載のインクジェットヘッド製造方法。
  7. インクジェットヘッド作製後に、ノズルから前記吐出材料を吐出させ、その際のインク重量又はインクスピードを直接又は間接に測定するための吐出特性を測定し、前記吐出特性に基づいて前記吐出室に変化を加えることを特徴とする請求項3又は4記載のインクジェットヘッド製造方法。
  8. インクジェットヘッドに設けられた各ノズルから吐出される吐出材料のインク重量又はインクスピードを、直接又は間接に測定する吐出特性測定手段と、
    前記吐出特性測定手段が測定したインク重量又はインクスピードに基づいて、レーザ光を照射する位置、照射時間、出力を決定するレーザ制御手段と、
    前記レーザ制御手段から送信される指示信号に基づいて、レーザ制御手段が決定した位置に決定した時間だけ決定した出力でレーザ光を照射して、前記インクジェットヘッドの吐出室の一部を削る又は加熱するレーザ光照射手段と
    を少なくとも備えたことを特徴とするインクジェットヘッド製造装置。
  9. 前記レーザとしてYAGレーザを用いたことを特徴とする請求項8記載のインクジェットヘッド製造装置。
  10. 前記レーザ制御手段は、吐出材料のインク重量が均一で、かつそれぞれのインクスピードが2m/s以上になるように、照射位置、照射時間及び出力を決定することを特徴とする請求項8記載のインクジェットヘッド製造装置。
  11. 請求項3〜7のいずれかに記載の製造方法により、製造したインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給手段と、
    ヘッド位置制御信号に基づいて前記インクジェットヘッドを移動させる走査駆動手段と、
    記録対象となる記録部材と前記インクジェットヘッドとの相対位置を変化させる位置制御手段と
    を少なくとも備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 請求項3〜7のいずれかに記載の製造方法により製造したインクジェットヘッドと記録対象物とを相対的に移動させる工程と、
    前記インクジェットヘッドから前記記録対象物にインクを吐出する工程と
    を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  13. 請求項3〜7のいずれかに記載の製造方法により、カラーフィルタを形成させる溶液のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造したインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに前記溶液を供給する材料供給手段と、
    位置制御信号に基づいてインクノズルからカラーフィルタ基板に向けての前記溶液の吐出を制御する制御手段と
    を少なくとも備えたことを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  14. 前記製造装置は前記インクジェットヘッドを複数個有し、それぞれの前記インクジェットヘッドが、複数色の加法原色の前記溶液を前記カラーフィルタ基板の所定位置に吐出することを特徴とする請求項13記載のカラーフィルタ製造装置。
  15. 請求項3〜7のいずれかに記載の製造方法により、カラーフィルタを形成させる溶液のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造したインクジェットヘッドにより、加法原色の複数色の溶液を、光透過性のカラーフィルタ基板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、
    吐出された溶液により着色された色を前記カラーフィルタ基板に定着させる工程と
    を少なくとも有するカラーフィルタ製造方法。
  16. 請求項3〜7のいずれかに記載の製造方法により、発光材料を含む溶液のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造したインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに前記溶液を供給する材料供給手段と、
    位置制御信号に基づいてインクノズルから電界発光基板に向けての前記溶液の吐出を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする電界発光基板製造装置。
  17. 前記基板の製造装置は前記インクジェットヘッドを複数個有し、それぞれの前記インクジェットヘッドが、複数色の加法原色を発光させるための前記発光材料を含む溶液を前記電界発光基板の所定位置に吐出することを特徴とする請求項16記載の電界発光基板製造装置。
  18. 前記発光材料は、有機化合物であることを特徴とする請求項16又は18記載の電界発光基板製造装置。
  19. 請求項3〜7のいずれかに記載の製造方法により、発光材料を含む溶液のインク重量又はインクスピードを調整するための変化を吐出室に加えて製造したインクジェットヘッドにより、加法原色の複数色を発光させるための発光材料を含む溶液を、電界発光基板の所定位置にそれぞれ吐出する工程と、
    吐出された前記溶液を蒸発させ、前記発光材料を前記電界発光基板に固化させる工程と
    を少なくとも有する電界発光基板製造方法。
  20. 前記発光材料は、有機化合物であることを特徴とする請求項19記載の電界発光基板製造方法。
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